JP2014128745A - 除湿装置及びその除湿装置を適用した空気清浄器 - Google Patents

除湿装置及びその除湿装置を適用した空気清浄器 Download PDF

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Abstract

【課題】連続運転することができる除湿装置及びその除湿装置を適用した空気清浄器を提供すること。
【解決手段】少なくとも内周面40gが略円筒状を成す筒状体40と、非処理空気P’の入口40bと、処理済空気Dの出口41aと、を備え、筒状体40内に非処理空気P’を入口40bから導入し、筒状体40の内周面40gに沿って旋回させることにより、非処理空気P’を処理済空気Dと液体Eとに分離するとともに、処理済空気Dを出口41aから筒状体40外に送り出す除湿装置4であって、筒状体40は、旋回する液体Eの一部をその遠心力により外部へ導出する導出口20が筒状体40の周壁に設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、室内等の空間の除湿を行う除湿装置及びその除湿装置を適用した空気清浄器に関する。
従来、執務室やアミューズメント施設、或いは工場等の空間内の汚れた空気を空気清浄器を用いて処理することが試みられている。その一例として、例えば、取込み口から取入れた非処理の空気を、噴霧冷却器(捕捉部)内において水や洗浄液等の液体に接触させ、当該非処理の空気内に含まれるタバコの煙やダスト、或いは汚染物質等を捕捉して除塵した後、前記液体の微粒子を伴い過度に加湿された状態の非処理の空気をサイクロン(除湿装置)の入口を介して内部へ導き、サイクロンの遠心力により非処理の空気中に含まれる液体を分離して除湿処理した後、サイクロンの中心軸付近で発生する上昇気流によって処理済みの空気をサイクロンの出口から送り出す空気清浄器が開発されている。この非処理の空気中から分離された液体は、サイクロンの底部から延びるドレンを介してサイクロン外部へ排出するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭57−197018号公報(第2頁、第1図)
しかしながら、特許文献1の空気清浄器に適用された除湿装置にあっては、サイクロンの中心軸付近で発生する上昇気流によってドレン側に存在する液体若しくは気体がサイクロン内部に逆流してサイクロンの下部に溜まった液体がドレンを介して外部に排出し難いといった問題があった。そのため、ドレンに別途にバルブ等を設け、ドレンを閉塞した状態でサイクロンを運転しなければならず、サイクロンの下部に溜まった液体を外部に排出するためには、定期的にサイクロンを停止させ、その状態でドレンを開放しドレンを介して外部に排出しなければならなかった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、連続運転することができる除湿装置及びその除湿装置を適用した空気清浄器を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の除湿装置は、
少なくとも内周面が略円筒状を成す筒状体と、非処理空気の入口と、処理済空気の出口と、を備え、前記筒状体内に前記非処理空気を前記入口から導入し、前記筒状体の内周面に沿って旋回させることにより、該非処理空気を前記処理済空気と液体とに分離するとともに、該処理済空気を前記出口から前記筒状体外に送り出す除湿装置であって、
前記筒状体は、旋回する前記液体の一部をその遠心力により外部へ導出する導出口が該筒状体の周壁に設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、非処理空気から分離された液体が筒状体の内周面を旋回しながら張り付いており、その遠心力を利用して液体が筒状体の周壁に設けられた導出口を介し常時外部へ排出されるため、除湿装置を連続運転することができる。
本発明の除湿装置は、
前記導出口は、前記筒状体の内周面と略面一に形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、筒状体の内周面を旋回する旋回流を阻害することなく、旋回流の圧力損失を低減させることができる。
本発明の除湿装置は、
前記導出口は、前記筒状体の軸方向に長辺部を有するスリットであることを特徴としている。
この特徴によれば、スリットが筒状体の軸方向に長辺部を有しているため、筒状体の内周面に沿って旋回する液体の一部がスリットを通過する際に生じる旋回流の失速を抑えることができ、極めて効果的に液体を筒状体の外部へ排出することができる。
本発明の除湿装置は、
前記筒状体は、下方側に該筒状体の径が漸次縮径する縮径部を備えており、前記縮径部に前記導出口が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、径が漸次縮径する縮径部に導出口が設けられているため、筒状体の内周面に張り付いて旋回する液体を、その回転角速度の高い位置で効果的に排出することができる。
本発明の除湿装置は、
前記筒状体の前記導出口の開度を調整する開度調整手段が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、開度調整手段で導出口の開口量を調整することにより、導出口から外部に排出される液体の量を適宜コントロールできる。
本発明の除湿装置は、
前記筒状体の前記導出口の開口位置を調整する開口位置調整手段が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、開口位置調整手段で導出口の開口位置を調整することにより、筒状体内を旋回する液体を最適な場所で適宜導出口から外部に排出することができる。
本発明の除湿装置を適用した空気清浄器は、
空気を内部に取込む取込口と、前記空気に含まれた煙やダスト等を内部に供給した洗浄用の液体に通過させて捕捉する捕捉部と、前記取込口から前記捕捉部に前記空気を送り込むファンと、前記捕捉部から排出される洗浄後の空気を排出するダクトと、から成る空気清浄器の前記ダクトが前記除湿装置の前記入口に接続されていることを特徴としている。
この特徴によれば、ファンにより取込口から捕捉部に向けて空気を送り込むことで、捕捉部内の液体にその空気を接触させて煙やダスト等を捕捉し洗浄することができ、洗浄後の前記空気を非処理空気として、前記ファンの風力を利用してダクトから除湿装置の入口を介して筒状体内に導入してこの非処理空気を処理済空気と液体とに分離するとともに、筒状体の内周面を旋回しながら張り付いた液体がその遠心力を利用して導出口を介し、常時外部へ排出されるため、空気清浄器を連続運転して処理済空気を出口から送り出すことができる。
実施例における室内に配置された空気清浄器を示す斜視図である。 空気清浄器の構造及び配管を示す概略図である。 捕捉装置の構造を示す斜視図である。 除湿装置の構造を示す正面断面図である。 図4のB−B断面図である。 除湿装置により洗浄後の空気中の廃液を分離した状態を示す正面断面図である。 除湿装置における筒状体の内周面を示す一部破断図である。 分離された液体がスリットを介して排出室に排出された状態を示す図5のA−A断面図である。 導出口の第1の変形例を示す平面断面図である。 導出口の第2の変形例を示す平面断面図である。 開度調整手段及び開口位置調整手段の一例を示す一部破断図である。 図11と同じく平面断面図である。 (a)は、スリットの開度調整した状態を示す正面断面図であり、(b)は、(a)の状態から更にスリットの開度調整した状態を示す正面断面図であり、(c)は、スリットの位置調整した正面断面図である。
本発明に係る除湿装置及びそれを適用した空気清浄器を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例に係る除湿装置及びその除湿装置を適用した空気清浄器につき、図1から図7を参照して説明する。尚、本発明の除湿装置4は、例えば、執務室やアミューズメント施設、或いは工場等の室内50(以下、単に室内50という)においてタバコの煙やダスト、或いは汚染物質等を含む汚れた空気Pを洗浄するために、室内50の汚れた空気Pを取込んで洗浄し、その洗浄後の空気P’を除湿して室内50に再度送り出す循環式の空気清浄器1に用いられる態様について説明する。
図1及び図2に示されるように、本実施例における空気清浄器1は、室内50の汚れた空気Pを取込む取込口2aを備えた中空のケース2と、取込口2aから取入れた空気P中に含まれる煙やダスト、或いは汚染物質等を捕捉する本発明の捕捉部である捕捉装置3と、捕捉装置3を通過した洗浄後の空気P’を除湿する除湿装置4と、から主に構成されている。
図1及び図2に示されるように、取込口2a及び捕捉装置3の間には、捕捉装置3及び除湿装置4内に向けて室内50の空気Pを送り出すファン5がケース2の内部に配置されている。更にケース2の内部には、空気Pを洗浄するための液体(以下、単に液体という)を貯留するタンク6と、タンク6内の液体を後述する捕捉装置3のスプレー部12に供給する供給ポンプ7と、中空糸膜や洗浄剤等の濾材から成るフィルタ8と、タンク6に薬剤を注入してタンク6内の液体を消毒する消毒装置9と、が設けられている。また、タンク6には、空気清浄器1の外部に流体を排出可能な排出管10が接続されており、排出管10の所定の位置には、排出管10を開閉可能なモータバルブ11が配設されている。尚、モータバルブ11には、ゲートバルブやボールバルブ等を使用してもよい。更に尚、空気を洗浄するために用いる前記液体は、例えば塩素を含む水でもよいし、若しくは所定の処理剤を含む洗浄液であってもよい。
前記した捕捉装置3について詳述すると、図2及び図3に示されるように、捕捉装置3は、上下2段に離間して設けられたスプレー部12と、各スプレー部12の下方にそれぞれ配置される除塵部13,13と、捕捉装置3内に噴霧された液体を一時的に貯留する貯留部14と、を備えており、捕捉装置3の上端部には、後述する除湿装置4の入口42aを有する入口ダクト42(図4ないし図6参照)に連通して接続されるダクト17が設けられている。各スプレー部12は、供給ポンプ7によって供給されたタンク6内の液体を下方に位置する除塵部13に向けて噴霧するようになっている。また、スプレー部12から液体が噴霧されると、当該液体の微粒子が捕捉装置3内に充満するようになる。
図3に示されるように、除塵部13は、ポリプロピレン等の樹脂から成る複数の線状部材が立体的に編み込まれ略円筒状に構成された充填材13aが、底面に空気Pが通過可能な気孔(図示せず)が複数設けられた枠体13bに複数積層して収納されるように構成されており、各スプレー部12の下方に位置する除塵部13,13にタンク6内の液体が噴霧されると、充填材13aにおける隣接し合う線状部材同士の間に液体の表面張力によって膜が張られた状態となる。
尚、本実施例の除塵部13は、充填材13aを枠体13bに上下2段に積層して収納した態様を適用しているが、適宜変更してもよい。更に尚、充填材13aの線状部材は、構成する材料が樹脂だけに限られず、例えば、金属などで構成しても良い。また、上下に配置される除塵部13,13は、これに限られず、例えば、平面形状の異なる複数の金網を隣接させて積層させることにより構成されてもよい。
さらに、図2及び図3に示されるように、貯留部14は、ファン5の空気Pの流出口5aよりも下方に位置しており、貯留部14の底面には、捕捉装置3の外方に延びる接続管15が延設されている。この接続管15の端部は、流入する液体をタンク6内に回収する回収ポンプ16の一端に接続されている。また、回収ポンプ16の他端には、フィルタ8を介してタンク6に連通する循環パイプ18が接続されている。
図2に示される空気清浄器1の運転を開始すると、ファン5が作動して取込口2aから前述した室内50の空気Pが空気清浄器1内に取り込まれるようになり、空気Pがファン5の流出口5aを介し捕捉装置3における下方側の除塵部13と貯留部14との間の空間に流入するようになる。このときには、タンク6内の液体が供給ポンプ7を介してスプレー部12に供給され、下方側の除塵部13に向けて噴霧されるため、捕捉装置3内に流入した空気Pが捕捉装置3内の液体に断続的に接触し、空気P中に含まれる微細なダストやタバコのヤニ等の微粒子が液体に捕捉され、空気Pが洗浄される。また、ダストやタバコのヤニ等を捕捉した液体(以下、廃液Eという)は、貯留部14に流れ落ち一時的に貯留され、接続管15を介して回収ポンプ16に流れるようになる。
続いて、除湿装置4について説明すると、図4ないし図6に示されるように、除湿装置4は、底面40cを有した筒状体40と、前述した除湿装置4の入口42aを有する入口ダクト42と、筒状体40の上端面40aから筒状体40の内にその一部が貫通するように延設された出口41aを有する排気管41と、から構成されている。この筒状体40は、径長に比して軸長が長い円筒状の内空構造を有して縦長に配設されており、筒状体40の底面40c側には、底面40cに向けて漸次縮径する縮径部40dが形成されているとともに、入口ダクト42側には、上下方向に同径に延びる同径部40bが形成されている。また、入口ダクト42の侵入方向は、図5に示されるように筒状体40の中心軸を外すように延びており、入口ダクト42から導入される洗浄後の空気P’に対して、筒状体40の内に延びる排気管41の周囲を回るような旋回流を発生させる構成になっている。特に、本実施例においては、図5に示されるように入口ダクト42の断面形状を矩形状とし、その外側面42cが筒状体40の同径部40bの内周面40gの接線方向に沿って延びるように配設されている。このため、入口ダクト42から侵入する洗浄後の空気P’が抵抗なく筒状体40の内周面40gへと導かれ、効果的な旋回流の発生を可能としている。
図4ないし図7に示されるように、縮径部40dの周面における所定の位置には、筒状体40の内外を連通する導出口としてのスリット20が開口形成されており、このスリット20は、筒状体40の軸方向に長辺部20aを備え、筒状体40の周方向に短くなっている。また、図4ないし図7に示されるように、スリット20の開口端は、筒状体40の内周面40gと面一に形成されている。尚、本実施例においてスリット20は、筒状体40の周面に1箇所開口しているが、これに限られず、本発明の導出口は、筒状体40の周面であれば2箇所以上に開口してもよい。
図4ないし図7に示されるように、縮径部40dの外周面には、スリット20を囲繞するように排出室21が設けられており、排出室21と筒状体40の内部とがスリット20を介して連通している。また、この排出室21は、前述した接続管15と連通している。尚、ここでは特に図示しないが、排出室21と接続管15との間には、オートドレンや電磁バルブ等が設けられていてもよい。
更に、筒状体40の底面40cには、開口40eが設けられており、空気清浄器1の外部に流体を排出可能な排出管10’が接続されている。また、開口40eから外部に連通する連通路は、排出管10’の所定の位置に配設されているモータバルブ11’によって開閉可能となっている。
図2及び図6に示されるように、捕捉装置3内で洗浄された洗浄後の空気P’は、廃液Eの微粒子を一部伴い加湿された状態でダクト17に流入するようになる。ダクト17に流入した洗浄後の空気P’は、筒状体40の上端部から筒状体40の内周面40gの接線方向に入口42aを介して前述した除湿装置4に流入するようになり、筒状体40の内周面40gに沿って旋回しながら底面40c側に向けて流下する。そして、図6,7に示されるように、洗浄後の空気P’は、筒状体40の内周面40gに沿って旋回する際に発生する遠心力により、洗浄後の空気P’から比重の大きい廃液Eが外径方向に分離されて除湿処理される。
そして、筒状体40の内周面40gに沿って旋回する洗浄後の空気P’が底面40c付近に到達すると、廃液Eが分離されて除湿された処理済空気Dが旋回流の略中心軸の方向に当該洗浄後の空気P’の旋回流の内側を通って上昇するようになり、上昇した処理済空気Dの一部が出口41aから排出され、前記した室内50に戻されることになる。
図6、図7、及び図8に示されるように、筒状体40の内周面40gに沿って旋回する廃液Eが縮径部40dに到達すると、下方に行くに従いその回転半径が短くなり廃液Eの旋回流の回転角速度が増加するようになる。そのため、筒状体40の底面40cに向けて旋回しながら流下する廃液Eは、旋回流の回転速度を増した状態でスリット20の位置に到達し、廃液Eがその遠心力を利用してスリット20を介し勢いよく排出室21に排出される。そのため、廃液Eを筒状体40内部に過剰に滞留させることなく、遠心力により筒状体40の内周面40gに付着した廃液Eのみを漸次連続的に排出することができることになる。そのため除湿装置4を連続運転でき、これにより空気清浄器1全体も連続で運転できるようになる。
上述のように、スリット20を筒状体40の径が漸次縮径する縮径部40dの周面に設けることにより、縮径部40dを旋回する廃液Eの回転角速度を増加できるため、廃液Eが筒状体40の内周面40gとの摩擦による圧力損失やスリット20から排出されることに伴って生じる旋回流の失速分を補って加速でき、廃液Eを分離する機能の低下が防止される。
次に、導出口の第1の変形例について図9を用いて説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する説明を省略する。本変形例における導出口201は、筒状体40の縮径部40dの周面に開口形成された開孔201aと、開孔201aに密封状に取付けられるパイプ201bと、から構成されている。このパイプ201bにおける開孔201aに取付けられた側の端面201cは、パイプ201bの管軸に対して傾斜して形成されており、その一部が筒状体40内に突出しているとともに、パイプ201bの端部開口が廃液Eの旋回方向と対向している。また、端面201cの反対側の端部は、前述した接続管15に連通している(図示略)。
上記の構成により筒状体40内を旋回する廃液Eの旋回流の一部が、筒状体40内に僅かに突出した端面201cの一部によって流れに変化が与えられ、パイプ201bの端部開口からパイプ201b内を通って接続管15に誘導されることになる。このように、筒状体内を旋回する廃液Eの旋回流をその遠心力を利用して筒状体の外部へ導出できるものであればよい。
尚、本変形例では、略円形状の開孔201a及び略円筒状のパイプ201bと想定して説明したが、例えばスリット状の開孔、及び当該スリット状の開孔に適合するパイプによって構成されるもの等でもよい。例えば、導出口近傍の筒状体の内周面に対して筒状体の中心軸側に突起する誘導フィン等を設けてもよい。
次に、導出口の第2の変形例について図10を用いて説明する。図10に示されるように、本変形例のスリット202は、廃液Eの旋回下流側開口面202aが筒状体40の外周面側に向けて漸次広がるように傾斜して形成されている。そのため、スリット202を介して廃液Eの旋回流から離脱された排出流E2が内側面202aに沿って筒状体40外にスムーズに排出されるようになっている。
次に、図11ないし図13を用いて本発明の開度調整手段及び開口位置調整手段の一例について説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する説明を省略する。図11に示されるように、筒状体401は、スリット200の周方向の両辺の縁部から筒状体401の外径方向に向けて突起するガイド80、80が延設され、排出室210におけるスリット200との対向面210aには、スリット200を向いて開口するネジ孔210bが上下方向に配設され、このネジ孔210bには、ボルト61が螺合され、軸受け62を介して封止体63がスリット200に対して出し入れ可能になっている。これらの機構によって、スリット200における開度調整手段及び開口位置調整手段が構成されている。前記封止体63は、若干の弾性を有しながらも剛性を有するゴムや合成樹脂等の材料で形成されるものが好ましいが、ステンレス製等の錆びにくい金属で形成されても良い。更に、図12で示されるように、封止体63におけるスリット200側の面は、筒状体401の内周面401gに沿って湾曲する湾曲部63aが設けられている。
上記したスリット200における開度調整手段及び開口位置調整手段について詳述すると、排出室210の外方からボルト61に所定の工具を係合させ回動操作すると、図11及び図12で示されるように、封止体63がスリット200に向けて移動するようになる。このときには、ボルト61が軸方向に回転するが、ボルト61は軸受け62を介して封止体63に固定されているため、封止体63は、ガイド80、80に回転を規制されて摺動しながらスリット200に向けて移動し、封止体63をスリット200に対して容易に密封状に嵌着できるようになっている。また、封止体63がスリット200に密封状に嵌着された状態にあっては、湾曲部63aが筒状体401の内周面401gと面一となるため、筒状体401の内周面401gを旋回する廃液Eの流れを阻害しないようになっている。
図11に示されるように、例えば、最下段の封止体63によりスリット200の下端部を密封状に封止すると、図13(a)に示されるように、スリット200の開口領域が小さくなる。さらに、図13(a)の状態から最上段の封止体63によりスリット200の上端部を密封状に封止すると、図13(b)に示されるように、スリット200の開口領域が更に小さく形成されるようになる。
尚、例えば、図13(c)に示されるように、それぞれの封止体63によりスリット200の一部を密封状に封止することにより、スリット200の開口領域がスリット200の上端部のみに位置するようになり、スリット200の位置を適宜調整することもできる。
本変形例における調整手段は、上下方向に複数個設けられる態様であったが、調整手段を筒状体の周方向に複数個設け、導出口の開口領域の周方向の幅を調整できる態様でもよいし、上記2つの態様を組み合わせてもよい。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、空気清浄器1が室内50の空気Pを取込んで洗浄し、洗浄後の空気P’を除湿し、室内50に送り出して室内空気の清浄化を行っていたが、例えば、戸外の外気を取込んで洗浄し、洗浄後の空気P’を除湿し、その処理済空気Dを室内50に送り出すことで、室内50の汚れた空気Pを処理済空気Dで希釈して室内空気の清浄化を行ってもよい。
また、前記実施例では、除湿装置4が空気清浄器1に用いられる態様について説明したが、これに限らず、除湿装置は、例えば、室内の空気を除湿するために単体で使用してもよいし、液体を使用する工作機械などの一部に組み込まれてもよい。また、例えば、除湿装置で除湿した処理済空気を空調装置等に取込んで処理済空気の温度を適宜調整してもよい。
また、除湿装置4は、筒状体40の底面40cにモータバルブ11’によって開閉可能な開口40eを備えているが、例えば、特段に底面に開口を設けず、筒状体の周面の下端における周方向の一部に導出口を設け、当該導出口で筒状体に溜まった廃液の全量を排出するようにしてもよい。これによれば、除湿装置を運転中には、遠心力によって導出口から外部に廃液が排出されるとともに、除湿装置を停止時には、廃液の重量によって導出口から外部に廃液が排出される。
また、本発明の導出口は上記したスリット形状に限られず、スリットを傾斜させたり、円形状や円弧形状等に適宜自由に設定してもよい。また筒状体の周面における任意の位置に設けてもよい。
1 空気清浄器
2 ケース
2a 取込口
3 捕捉装置(捕捉部)
4 除湿装置
5 ファン
11’ モータバルブ(バルブ)
17 ダクト
20 スリット(導出口)
20a 長辺部
40 筒状体
40c 底面
40d 縮径部
40e 開口
40g 内周面
41a 出口
42 入口ダクト
42a 入口
42c 外側面
50 室内
61 ボルト
63 封止体(開度調整手段,開口位置調整手段)
63a 湾曲部
80 ガイド
200 スリット
201 導出口
201a 開孔
201b パイプ
202 スリット
202a 内側面
210a 対向面
210b ネジ孔
401 筒状体
401g 内周面
D 処理済空気
E 廃液
E2 排出流
P 空気(非処理空気)
P’ 洗浄後の空気(非処理空気)

Claims (7)

  1. 少なくとも内周面が略円筒状を成す筒状体と、非処理空気の入口と、処理済空気の出口と、を備え、前記筒状体内に前記非処理空気を前記入口から導入し、前記筒状体の内周面に沿って旋回させることにより、該非処理空気を前記処理済空気と液体とに分離するとともに、該処理済空気を前記出口から前記筒状体外に送り出す除湿装置であって、
    前記筒状体は、旋回する前記液体の一部をその遠心力により外部へ導出する導出口が該筒状体の周壁に設けられていることを特徴とする除湿装置。
  2. 前記導出口は、前記筒状体の内周面と略面一に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の除湿装置。
  3. 前記導出口は、前記筒状体の軸方向に長辺部を有するスリットであることを特徴とする請求項1または2に記載の除湿装置。
  4. 前記筒状体は、下方側に該筒状体の径が漸次縮径する縮径部を備えており、前記縮径部に前記導出口が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の除湿装置。
  5. 前記筒状体の前記導出口の開度を調整する開度調整手段が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の除湿装置。
  6. 前記筒状体の前記導出口の開口位置を調整する開口位置調整手段が設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の除湿装置。
  7. 空気を内部に取込む取込口と、前記空気に含まれた煙やダスト等を内部に供給した洗浄用の液体に通過させて捕捉する捕捉部と、前記取込口から前記捕捉部に前記空気を送り込むファンと、前記捕捉部から排出される洗浄後の空気を排出するダクトと、から成る空気清浄器の前記ダクトが請求項1ないし6のいずれかに記載の除湿装置の前記入口に接続されていることを特徴とする空気清浄器。
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