JPH08131761A - 充填式生物脱臭装置 - Google Patents

充填式生物脱臭装置

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JPH08131761A
JPH08131761A JP6293902A JP29390294A JPH08131761A JP H08131761 A JPH08131761 A JP H08131761A JP 6293902 A JP6293902 A JP 6293902A JP 29390294 A JP29390294 A JP 29390294A JP H08131761 A JPH08131761 A JP H08131761A
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chamber
deodorizing
water
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JP6293902A
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English (en)
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Masayoshi Teramachi
雅義 寺町
Ryozo Matsumoto
良三 松本
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Toyo Dynam Co Ltd
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Toyo Dynam Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 脱臭剤の吸着力の低下を防止し、又水溶性臭
気成分、粉塵およびそれらを含んだミストを除去して脱
臭剤の目詰まりを防止すると共に、この除去物質を微生
物にて分解し、又臭気成分を多段階的に設けた脱臭層に
よって順次除去して脱臭効果の向上を図る。 【構成】 塔本体4内を上段脱臭室、中段脱臭室、下段
脱臭室に区割し、上段脱臭室、中段脱臭室に上段貯水
部、中段貯水部を設けると共に、下段貯水部を設けた下
段脱臭室内に排ガス導入ダクトを配設し、該排ガス導入
ダクト内に下段貯水部の処理水を膜状に循環散水する散
水部を配設し、又上段脱臭室にボルカナイトから成る脱
臭剤を充填すると共に、中段脱臭室にクリスバールから
成る脱臭剤を充填し、前記上段脱臭室と中段脱臭室内の
脱臭剤上部に上段貯水部、中段貯水部内の処理水を循環
噴霧する噴霧ヘッドを配設している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は微生物膜層を形成させ、
排ガス中の臭気成分を吸着、分解する様にした充填式生
物脱臭装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の脱臭装置aとしては図3
に示す様に、塔本体b内に活性炭を脱臭剤として充填し
た脱臭層cの下方に粉塵、臭気成分等を含んだ排ガスを
送給し、この排ガスに対し、上方より塔本体b内の下部
の貯水部dの処理水をシャワーリングさせ、このシャワ
ーリングによって粉塵、水溶性臭気成分を除去した後、
脱臭層cを通過させて脱臭させるものが知られている。
【0003】ことろが、この脱臭装置aにあっては、単
に排ガスに対して液滴状の処理水によって粉塵、水溶性
臭気成分を除去するものに過ぎず、このためシャワーリ
ングされた液滴間は広いため、微小な粉塵や、水溶性臭
気成分は容易に液滴間を通過してしまい、充分に除去で
きないことにより、残存した粉塵によって脱臭層cが目
詰まりする欠点を有していた。
【0004】又、活性炭はホルムアルデヒド、メチルア
ルコール、プロパン、塩化メチル、アンモニア、硫化水
素等は殆ど脱臭できず、しかも活性炭は完全に炭化させ
たものであると共に、その平均細孔径が10〜20Åと小さ
いため保水性が低く、且つ微生物を吸着保持しにくく、
さらに吸着された微生物への栄養源がないため繁殖しず
らく微生物による脱臭が充分できない欠点を有してい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は排ガスを冷却
して微生物への悪影響および脱臭剤の吸着力の低下を防
止し、又水溶性臭気成分、粉塵およびそれらを含んだミ
ストを除去して脱臭剤の目詰まりを防止すると共に、こ
の除去物質を微生物にて分解し、又臭気成分を多段階的
に設けた微生物が保持された脱臭層によって順次除去し
て脱臭効果の向上を図り、又中性の水の補給により脱臭
層のPH低下を防止して微生物反応の阻害要因を排除し
て脱臭能力の維持を図る充填式生物脱臭装置を提供せん
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術に
基づく脱臭層の目詰まり、脱臭能力等の課題に鑑み、塔
本体内に多段階的に脱臭室を設け、この脱臭室における
下段脱臭室内にて排ガスを膜状の処理水に接触させて冷
却すると共に、この処理水にて排ガス中の水溶性臭気成
分、粉塵を吸収除去し、且つこの水溶性臭気成分、粉塵
を微生物によって分解処理して脱臭し、次に他の中段脱
臭室、上段脱臭室内の微生物によって順次残留臭気成分
を分解処理して脱臭し、又中性の水の補給によって脱臭
層における微生物反応によって生成した硫酸イオンを除
去することを要旨とする充填式生物脱臭装置を提供して
上記欠点を解消せんとしたものである。
【0007】そして、充填式生物脱臭装置としては、脱
臭塔と濾過槽から構成し、脱臭塔は塔本体内を隔壁によ
って上段脱臭室、中段脱臭室、下段脱臭室に区割し、上
下の脱臭室を隔壁に設けたパイプ体によって連通させ、
又中段脱臭室と下段脱臭室間のパイプ体内にミスト除去
器を内装している。
【0008】又、上段脱臭室にボルカナイトから成る脱
臭剤を充填すると共に、活性汚泥菌を混在させる上段貯
水部を設け、又中段脱臭室にクリスバールから成る脱臭
剤を充填すると共に、活性汚泥菌を混在させる中段貯水
部を設けている。
【0009】又、下段脱臭室内に排ガス導入ダクトを配
設し、該排ガス導入ダクト内に下段貯水部の処理水を膜
状に循環散水する散水部を配設すると共に、下段貯水部
に外部空気を散気させる散気部を配設し、又上段脱臭室
と中段脱臭室内の脱臭剤上部に上段貯水部、中段貯水部
内の処理水を循環噴霧する噴霧ヘッドを配設している。
【0010】又、上段貯水部、中段貯水部、下段貯水部
に水を補給する補給水送り配管を接続し、上段貯水部、
中段貯水部にオーバーフロー配管の入口を設けると共
に、その出口を下段脱臭室内に配設している。
【0011】又、濾過槽は槽本体内を区割壁によって濾
過部と放流部に区割形成し、濾過部にクリスバールから
成る脱臭剤を充填し、その上部にフィルターを設け、該
フィルター上部の槽本体の側壁に流入口を設け、該流入
口と塔本体における下段脱臭室の下段貯水部内に配設す
る水中ポンプの吐出側を接続し、濾過部と下段脱臭室の
散水部をポンプを介して接続し、下段貯水部にオーバー
フロー口を設け、該オーバーフロー口と濾過槽の流入口
を接続し、又濾過部における区割壁のフィルターより下
方位置には放流部へ処理水の上液部を溢流させる溢流口
を設けている。
【0012】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
すると、1は本発明に係る充填式生物脱臭装置であり、
該充填式生物脱臭装置1は脱臭塔2と、濾過槽3により
構成している。
【0013】脱臭塔2は立設した有底筒体状に形成され
た塔本体4の上端開口部4aに、排気口5を設けた上蓋6
をボルト等によって装着すると共に、内部空間の上下2
箇所に隔壁7、7aを設け、該隔壁7、7aによって上段脱
臭室8、中段脱臭室9、下段脱臭室10を区割形成してい
る。
【0014】又、排気口5内に日本フイルコン株式会社
製の商品名「デミスター」であるミスト除去器11を内装
している。
【0015】又、上下の隔壁7、7aに上下の脱臭室を連
通させる貫通孔12、12a …を穿設し、該貫通孔12、12a
…にパイプ体13、13a …の下端を密着嵌合させて立設
し、パイプ体13、13a …の上端開口部より低い領域を上
段貯水部14、中段貯水部15と成している。
【0016】又、中段脱臭室9と下段脱臭室10間のパイ
プ体13、13a 内に排気口5内に内装したものと同様なる
ミスト除去器11を内装している。
【0017】16、16a …はパイプ体13、13a …内に落下
する液体が直接入らない様にするためのカバー体であ
り、該カバー体16、16a …はパイプ体13、13a …の開口
径より大径な円板状に形成し、パイプ体13、13a …の外
方周囲の隔壁7、7aより立設したステー17、17a …によ
ってカバー体16、16a …を、パイプ体13、13a …の上端
開口部と対向配設している。
【0018】又、下段脱臭室10内の上部に排ガスを内部
に導入する排ガス導入ダクト18、18a を、下段脱臭室10
の側壁を貫通させて配設し、この排ガス導入ダクト18、
18aの先端口を下方へ指向させる様に屈曲形成すると共
に、排ガス導入ダクト18、18a 内には内部に処理水を散
水するための散水部19、19a を配設している。
【0019】又、散水部19、19a は排ガス導入ダクト1
8、18a 内の排気ガスの流れに対して所定間隔をもって
配設されると共に、散水部19、19a からの処理水の散水
形態としては膜状と成している。
【0020】又、上段脱臭室8と中段脱臭室9内の上部
に処理水を下方へミスト状に噴霧する噴霧ヘッド20、20
a …を配設すると共に、上段脱臭室8および中段脱臭室
9内の中間部には脱臭剤W、Wa を充填するために、パ
ンチングプレート等の通気および通水性を有する仕切板
21、21a を設け、該仕切板21、21a 上に脱臭剤W、Wa
を充填している。
【0021】ここで、上記脱臭剤W、Wa について、上
段脱臭室8内に充填する脱臭剤Wとしては、三菱長崎機
工株式会社製の商品名「ボルカナイト」を使用してお
り、該ボルカナイトは火山噴出物の風化推積層上部に推
積した黒ボク土と、籾殻を蒸し焼にしたクン炭と、岩石
粉末を混合して造粒したものである。
【0022】次に、中段脱臭室9内に充填する脱臭剤W
a としては、日鉄鉱業株式会社製の商品名「クリスバー
ル」を使用しており、該クリスバールは無水珪酸の一種
であるクリストバライトを主成分とし、他に少量の石
英、鱗珪石、緑泥石、イライト、モンモリロン石等を伴
い、焼成成形した多孔質のものであり、その平均細孔径
が約100 Åと大きいため保水性が高く、且つ微生物を吸
着保持しやすい。
【0023】又、上段貯水部14、中段貯水部15に処理水
が満たされ、この処理水に好気性の活性汚泥菌を混在さ
せ、又下段脱臭室10内の下段貯水部22に処理水が満たさ
れ、この処理水に好気性の光合成細菌を混在させてい
る。
【0024】23は処理水循環装置であり、該処理水循環
装置23は脱臭塔2外部に設けたポンプ24の吸引側に接続
する吸引配管25の吸引口26を上段貯水部14および中段貯
水部15内に配設すると共に、ポンプ24の吐出側に接続す
る吐出配管27の吐出口28を上段脱臭室8および中段脱臭
室9内に配設する噴霧ヘッド20、20a …に接続してい
る。
【0025】29は上段貯水部14、中段貯水部15、下段貯
水部22に処理水としての中性の水を適宜補給するための
補給水送り配管である。
【0026】30は上段貯水部14、中段貯水部15の処理水
をパイプ体13、13a …内に流入させない様にするオーバ
ーフロー配管であり、該オーバーフロー配管30は、その
入口を塔本体4の上段脱臭室8、中段脱臭室9の内方に
配設すると共に、出口を下段脱臭室10の内方に配設し、
上段貯水部14、中段貯水部15内でオーバーフローする処
理水を下段貯水部22に戻している。
【0027】又、下段脱臭室10内の下段貯水部22に外部
空気を散気させて曝気させる散気部31を配設し、該散気
部31を脱臭塔2外部に設けたブロアー等の送風機32に接
続している。
【0028】濾過槽3は箱型に形成した槽本体33内を区
割壁34によって濾過部35と放流部36に区割形成し、濾過
部35にはクリスバールである脱臭剤Wa を充填し、その
上部に繊維質からなるフィルター37を着脱自在に設け、
該フィルター37上部の槽本体33の側壁に流入口38を設
け、該流入口38と下段脱臭室10の下段貯水部22内に配設
する水中ポンプ39の吐出側を送給管40によって接続し、
又濾過部35下部の排出口41にポンプ42の吸引側を接続す
ると共に、該ポンプ42の吐出側を散水部19、19aに接続
している。
【0029】又、下段貯水部22内にはオーバーフロー口
43を設け、該オーバーフロー口43とと濾過槽3の流入口
38を配管44によって接続し、下段貯水部22内においてオ
ーバーフローする処理水を濾過部35に流す様にしてい
る。
【0030】又、濾過部35における区割壁34のフィルタ
ー37より下方位置には、溢流口45を設け、該溢流口45か
ら放流部36へ濾過部35における処理水の上液部を排出さ
せている。
【0031】尚、放流部36の上部にフィルター37a を設
け、又各脱臭室に採光用の窓46、46a …を設けると共
に、上段脱臭室8、中段脱臭室9の側壁に脱臭剤W、W
a の入れ替えのための開閉自在なる扉47、47a を設けて
いる。
【0032】次に本発明に係る充填式生物脱臭装置の作
用について説明すると、排ガス導入ダクト18、18a に接
続される発酵装置(図示せず)から排出される高温の排
気ガスは、排ガス導入ダクト18、18a の先端口より下段
脱臭室10内に送給される際に、散水部19、19a から散水
される膜状の処理水を通過する過程において接触して冷
却されて下段脱臭室10内に送給されると共に、排ガス中
の粉塵及びアンモニア、低級アミン、ホルムアルデヒ
ド、低級有機酸類等の親水性の酸性基を有した水溶性臭
気成分は散水される処理水に接触して吸収されて下段貯
水部22内における光合成細菌が混在する処理水に流下
し、光合成細菌によって上記粉塵等の有機物質および水
溶性臭気成分を分解除去する。
【0033】次に、下段脱臭室10内で粉塵及び水溶性臭
気成分の一部が除去された低温状態の排気ガスは、パイ
プ体13、13a …を通って中段脱臭室9内に送給され、充
填された脱臭剤Wa を通過し、その通過過程において排
ガス中の残留臭気成分は脱臭剤Wa による吸着と、脱臭
剤Wa によって吸着保持された活性汚泥菌による分解の
同時進行により除去される。
【0034】次に、中段脱臭室9によって臭気成分の一
部がさらに除去された排気ガスは、パイプ体13、13a …
を通って上段脱臭室8内に送給され、充填された脱臭剤
Wを通過し、その通過過程において排ガス中の残留臭気
成分は脱臭剤Wに含まれている豊富な栄養源によって活
性、繁殖している活性汚泥菌による分解により除去され
て無臭状態と成って最終的に排気口5より外部へ排出さ
れる。
【0035】又、特に、下段脱臭室10と中段脱臭室9を
区割する隔壁7に設けられたパイプ体13、13a …内には
ミスト除去器11を設けていることにより、下段脱臭室10
の上部空間中に浮遊して上昇する臭気成分、油分、その
他有機物質を含んだ微小粒子状と成っているミストが気
体と共にミスト除去器11を通過する過程において一定の
大きさ以上のミストだけを除去して気体分だけを中段脱
臭室9へ導入させている。
【0036】ここで、ミスト除去器11におけるミスト除
去の作用としては、ミスト除去器11は細かいワイヤーメ
ッシュ等の網を幾層も重ねた構造と成して気体の流路を
複雑にしていることにより、軽い気体はワイヤーをぬっ
て容易に網の空間部を通過するのに対し、気体より重い
ミストは慣性のために自由に流路が変わらないため、気
体の流路から外れてワイヤーに接触し、このワイヤーに
接触したミストはその表面張力によりワイヤーに付着す
ると共に、集まって粗大化してワイヤーを伝って下降
し、最終的に上昇気流および表面張力に打ち勝つ大きさ
に成長して液滴と成って落下する。
【0037】又、上段脱臭室8、中段脱臭室9に夫々設
けた噴霧ヘッド20、20a …から上段脱臭室8および中段
脱臭室9の上段貯水部14および中段貯水部15に満たされ
ている活性汚泥菌が混在している処理水をポンプ24を介
して定期的に散水噴霧しており、この目的は初期稼動前
においては、夫々の脱臭剤W、Wa に活性汚泥菌を吸
着、繁殖させるために使用し、又脱臭稼動中において
は、活性汚泥菌の脱臭時の反応機構によって生成される
硫酸イオンが脱臭剤W、Wa に蓄積し、PHが低下(酸
性)して脱臭に関する微生物反応が阻害されるために処
理水によって洗浄除去するために使用している。
【0038】又、上段貯水部14および中段貯水部15の処
理水を循環使用しているため、上記洗浄除去が繰り返さ
れることにより、上段貯水部14および中段貯水部15内の
処理水のPHが低下するも、かかる処理水のPH調整を
するために定期的に補給水送り配管29より中性状態の水
を補給して希釈して調整すると共に、余剰の処理水をオ
ーバーフロー配管30を介して下段脱臭室10の下段貯水部
22内に導入させている。
【0039】又、下段脱臭室10の下段貯水部22内には上
記の様に上段貯水部14および中段貯水部15の処理水がオ
ーバーフローして流れ落ちることにより、下段脱臭室10
でも順次PHが低下するため、これに対応して補給水送
り配管29によって定期的に中性状態の水を補給して希釈
して調整すると共に、下段貯水部22の光合成細菌、活性
汚泥菌によって微生物処理ができなかった場合に、一部
残存する有機物や水溶性臭気成分を含んだ処理水を、水
中ポンプ39を介して濾過槽3における流入口38より濾過
部35に導入し、フィルター37によって処理水中の固形物
(有機物)を除去した後、濾過部35内に充填されている
脱臭剤Wa を通過する過程において残留臭気成分は脱臭
剤Wa による吸着と、脱臭剤Wa によって吸着保持され
た活性汚泥菌および光合成細菌による分解の同時進行に
より除去した後、ポンプ42によっし処理水を散水部19、
19a から散水させて下段貯水部22に戻している。
【0040】又、下段貯水部22に補給水送り配管29によ
って水が補給されているため、余剰の処理水が発生する
ことにより、濾過部35における上液部を濾過部35の溢流
口45から放流部36へ流し、しかる後放流部36から外部へ
放出している。
【0041】
【発明の効果】要するに本発明は、有底筒体状に形成し
た塔本体4上端に排気口5を設けると共に、塔本体4の
内部空間を隔壁7、7aによって上段脱臭室8、中段脱臭
室9、下段脱臭室10に区割し、前記隔壁7、7aに上下の
脱臭室を連通させるパイプ体13、13a …を立設し、パイ
プ体13、13a …の上端開口部より低い領域を活性汚泥菌
を混在させる上段貯水部14、中段貯水部15と成すと共
に、下段脱臭室10内を光合成細菌を混在させる下段貯水
部22と成し、前記下段脱臭室10内の上部に排ガス導入ダ
クト18、18a を配設し、該排ガス導入ダクト18、18a 内
に下段貯水部22の処理水を膜状に循環散水する散水部1
9、19a を配設したので、排ガス導入ダクト18、18a か
ら導入される高温の排ガスは散水部19、19a から散水さ
れる膜状の処理水に必ず接触させて通過でき、このため
排ガスが冷却されることにより、上段脱臭室8、中段脱
臭室9における高温での微生物への悪影響および脱臭剤
W、Waの吸着力の低下を防止できると共に、排ガス中
の粉塵及びアンモニア、低級アミン、ホルムアルデヒ
ド、低級有機酸類等の水溶性臭気成分も必ず散水される
処理水に接触して通過するため、確実にその処理水に吸
収させて下段貯水部22内におけるBOD負荷が高い光合
成細菌が混在する処理水に落下させることができ、よっ
て下段貯水部22内での微生物よる上記粉塵等の有機物質
および水溶性臭気成分の分解除去を可能にし、又粉塵も
同様に散水部19、19a によって確実に除去できるため、
次に排ガスが送給される中段脱臭室9での脱臭剤Wa の
目詰まりを防止できる。
【0042】又、上段脱臭室8の上段貯水部14の上方に
ボルカナイトから成る脱臭剤Wを充填すると共に、中段
脱臭室9の中段貯水部15の上方にクリスバールから成る
脱臭剤Wa を充填したので、クリスバールは多孔質に焼
成されているため、強度が高く充填された脱臭剤Wa 間
の間隙が維持されて層の通気性を良好にできることによ
り、上段脱臭室8への排ガスの流れをスムーズと成して
中段脱臭室9で浄化された排ガスを上段脱臭室8に送給
でき、さらに上段脱臭室8のボルカナイトは微生物の栄
養素が豊富であるため、微生物の増殖が良好となり、脱
臭能力が高いため中段脱臭室9で除去できなかった残留
臭気成分を除去でき、又クリスバールは多孔質、且つ平
均細孔径が約100 Åと大きいため微生物の保持能力が高
く、しかも保水性が良いため下段脱臭室10の下段貯水部
22によって発生した微小粒子である粉塵および残留臭気
成分を含んだミストを吸着と微生物による同時進行によ
り除去でき、又前記上段脱臭室8と中段脱臭室9内の脱
臭剤W、Wa 上部に上段貯水部14、中段貯水部15内の処
理水を循環噴霧する噴霧ヘッド20、20a …を配設したの
で、初期稼動前では脱臭剤W、Wa に活性汚泥菌を吸
着、繁殖させることができ、又脱臭稼動中では脱臭時の
反応機構によって生成される硫酸イオンを処理水によっ
て洗浄除去し、微生物反応の阻害要因を排除して脱臭能
力の維持を図ることができる。
【0043】又、中段脱臭室9と下段脱臭室10を区割す
る隔壁7に設けられたパイプ体13、13a 内にミスト除去
器11を内装したので、下段脱臭室10で散水部19、19a に
よって粉塵や水溶性臭気成分を含んだ処理水が下段貯水
部22に落下した際に、粉塵や水溶性臭気成分を含んだ液
体の微粒子が発生し上昇するも、かかる微粒子であるミ
ストはミスト除去器11によって除去し、気体分だけを通
過させることにより、中段脱臭室9での脱臭剤Wa の目
詰まりを確実に防止することができる。
【0044】又、上段貯水部14、中段貯水部15、下段貯
水部22に水を補給する補給水送り配管を接続し、上段貯
水部14、中段貯水部15にオーバーフロー配管30の入口を
設けると共に、その出口を下段脱臭室10内に配設したの
で、各貯水部での硫酸イオンによるPHの低下を、中性
の水の補給によって希釈してPH維持を図ることによ
り、微生物反応の阻害要因を排除して脱臭能力の維持が
できる。
【0045】又、塔本体4とは別体で濾過槽3を配設
し、該濾過槽3は槽本体33内を区割壁34によって濾過部
35と放流部36に区割形成し、濾過部35にはクリスバール
から成る脱臭剤Wa を充填し、その上部にフィルター37
を設け、該フィルター37上部の槽本体33の側壁に流入口
38を設け、該流入口38と塔本体4における下段脱臭室10
の下段貯水部22内に配設する水中ポンプ39の吐出側を接
続し、濾過部35と下段脱臭室10の散水部19、19a をポン
プ42を介して接続し、下段貯水部22にオーバーフロー口
43を設け、該オーバーフロー口43と濾過槽3の流入口38
を接続し、濾過部35における区割壁34のフィルター37よ
り下方位置には放流部36へ処理水の上液部を溢流させる
溢流口45を設けたので、上段脱臭室8、中段脱臭室9に
おけるPHが低下し汚染された余剰の処理水が下段貯水
部22に流下合流するが、この下段貯水部22内の処理水は
水中ポンプ39によって濾過部35に送給され、下段貯水部
22内の光合成細菌、活性汚泥菌によっても除去されなか
った残留した有機物および臭気成分の内、先ず固形状の
有機物はフィルター37によって除去され、さらにフィル
ター37を通過した処理水はクリスバールを通過する過程
において、中段脱臭室9と同様なる作用によって残留臭
気成分は除去されて下段貯水部22に戻され、しかも常に
補給水送り配管によって補給されている水に相当し、且
つ希釈された処理水は濾過部35の上液部として溢流口45
から外部へ排出できるため、充填式生物脱臭装置1全体
における中性の水の補給量によって処理水のPH値を微
生物に悪影響を与えない様に調整することが出来る。
【0046】又、塔本体4における下段脱臭室10の下段
貯水部22に外部空気を散気させる散気部31を配設したの
で、下段貯水部22の処理水中に酸素を効率良く溶解さ
せ、光合成細菌、活性汚泥菌の活性化を図って微生物処
理の反応を促進させ脱臭効率をさらに向上できる等その
実用的効果甚だ大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る充填式生物脱臭装置の概略断面図
である。
【図2】同上充填式生物脱臭装置における排ガス導入ダ
クトを示す概略斜視図である。
【図3】従来の脱臭装置の概略断面図である。
【符号の説明】
3 濾過槽 4 塔本体 5 排気口 7、7a 隔壁 8 上段脱臭室 9 中段脱臭室 10 下段脱臭室 11 ミスト除去器 13、13a … パイプ体 14 上段貯水部 15 中段貯水部 18、18a 排ガス導入ダクト 19、19a 散水部 20、20a … 噴霧ヘッド 22 下段貯水部 30 オーバーフロー配管 31 散気部 33 槽本体 34 区割壁 35 濾過部 36 放流部 37 フィルター 38 流入口 39 水中ポンプ 42 ポンプ 43 オーバーフロー口 45 溢流口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 53/77 B01D 53/34 116 C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底筒体状に形成した塔本体上端に排気
    口を設けると共に、塔本体の内部空間を隔壁によって上
    段脱臭室、中段脱臭室、下段脱臭室に区割し、前記隔壁
    に上下の脱臭室を連通させるパイプ体を立設し、パイプ
    体の上端開口部より低い領域を活性汚泥菌を混在させる
    上段貯水部、中段貯水部と成すと共に、下段脱臭室内を
    光合成細菌を混在させる下段貯水部と成し、前記下段脱
    臭室内の上部に排ガス導入ダクトを配設し、該排ガス導
    入ダクト内に下段貯水部の処理水を膜状に循環散水する
    散水部を配設し、又上段脱臭室の上段貯水部の上方にボ
    ルカナイトから成る脱臭剤を充填すると共に、中段脱臭
    室の中段貯水部の上方にクリスバールから成る脱臭剤を
    充填し、前記上段脱臭室と中段脱臭室内の脱臭剤上部に
    上段貯水部、中段貯水部内の処理水を循環噴霧する噴霧
    ヘッドを配設したことを特徴とする充填式生物脱臭装
    置。
  2. 【請求項2】 中段脱臭室と下段脱臭室を区割する隔壁
    に設けられたパイプ体内にミスト除去器を内装したこと
    を特徴とする請求項1の充填式生物脱臭装置。
  3. 【請求項3】 上段貯水部、中段貯水部、下段貯水部に
    水を補給する補給水送り配管を接続し、上段貯水部、中
    段貯水部にオーバーフロー配管の入口を設けると共に、
    その出口を下段脱臭室内に配設し、一方、塔本体とは別
    体で濾過槽を配設し、該濾過槽は槽本体内を区割壁によ
    って濾過部と放流部に区割形成し、濾過部にクリスバー
    ルから成る脱臭剤を充填し、その上部にフィルターを設
    け、該フィルター上部の槽本体の側壁に流入口を設け、
    該流入口と塔本体における下段脱臭室の下段貯水部内に
    配設する水中ポンプの吐出側を接続し、濾過部と下段脱
    臭室の散水部をポンプを介して接続し、下段貯水部にオ
    ーバーフロー口を設け、該オーバーフロー口と濾過槽の
    流入口を接続し、又濾過部における区割壁のフィルター
    より下方位置には放流部へ処理水の上液部を溢流させる
    溢流口を設けたことを特徴とする請求項1又は2の充填
    式生物脱臭装置。
  4. 【請求項4】 塔本体における下段脱臭室の下段貯水部
    に外部空気を散気させる散気部を配設したことを特徴と
    する請求項1、2又は3の充填式生物脱臭装置。
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