JP2007082644A - 消臭装置 - Google Patents

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Abstract

【解決課題】
消臭装置の脱臭機能を向上すると共に、効率的な脱臭機能の達成により、消臭装置の小型化を図り、消臭装置の保守管理を簡単にする。
【解決手段】
低温触媒4を浸漬して貯留液3を蓄えたケース本体1内の上方空間に、顆粒状分解剤マットとケミカルフィルターマットを重畳積層した充填剤マット、同一平面上に複数本の配管を並設し相互に連通した平ループ状の散水装置、及び排気用ファン組立体9を設置し、臭気包含空気を充填剤マット、散水装置からの散水に曝して臭気を溶解して貯留液として貯留すると共に、脱臭された空気を強制的に外部に排出し、且つ前記した充填剤マットを単一の篭体に装填し、該篭体をケース本体内に装着自在に配設する消臭装置を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は環境内に存在する空気から臭気又はVOC等の環境汚染物質を回収する消臭装置に関し、特に消臭装置における消臭手段として散水方式を採用した散水型消臭装置に関するものである。
先行の消臭装置は、図4に示すように、装置ケース本体(41)において、その内部下部に、多孔壁(43a)(43b)により包囲した区画室内の浄化フィルター(44)を浸漬して懸濁液を貯留している。処理空気強制排出用ファンモーター(66)を駆動すると、未処理空気は、導入口(63)から装置ケース本体(41)内に誘導流入され、中間位置に配設の層流形成用多孔板(42)、その上部に配置の散水室(41a)、活性炭繊維材のフィルター(65)、最上部の処理空気出口(64)を通じて排出される。
装置ケース本体(41)内の散水室(41a)には回転式シャワーノズル等の散水装置(50)が配設される。また、浄化フィルター(44)に通じる供給口(46)、供給ポンプ(47)、開閉弁(48)、制御弁(49)を備える第1ブリードライン(L1)と、開閉弁(51)、制御弁(53)を備える第2ブリードライン(L2)とが配置される。さらに開閉弁(51)と制御弁(53)の間に有害物質回収処理装置としての吸着装置(52)を備える。
(作用)
先行の消臭装置によれば、通常、処理空気強制排出用ファンモーター(66)を駆動し、未処理空気を導入口(63)から装置ケース本体(41)内に導入し、中間位置に配設の層流形成用多孔板(42)、その上部に配置の散水室(41a)、活性炭繊維材のフィルター(65)、最上部の処理空気出口(64)を通じて排出している状態で、供給ポンプ(47)を稼動し、開制御弁(49)を開放して運転し、懸濁液を、第1ブリードライン(L1)を通じて散水装置(50)に供給し、散水により臭気やVOCなどの有害物質を溶解し、有害物質を含んだ水滴として落下し懸濁液に回収される。
第2ブリードライン(L2)によっても同様の作用を行うことができ、さらに、吸着剤を装填した吸着装置(52)を介した給送によって、未処理空気から臭気やVOCを効果的に吸着回収することもできる。
以上のように、臭気やVOC等の未処理空気から臭気又はVOC等を回収するには、処理空気強制排出用ファン(66)の稼動吸引によって、回収装置ケース本体(41)の未処理空気入口としての導入口(63)から強制的に臭気等空気を供給し、整流用多孔板(42)によって層流を形成しながら処理空気出口(64)から排出する。このとき、装置内を上昇してくる未処理空気に、散水装置(50)からの懸濁液を散水することによって、未処理空気に含まれた臭気又はVOCが懸濁液シャワーを受けて懸濁液のシャワー液に溶解して捕獲回収され、多孔板(42)から懸濁液面へと滴下する。第1および第2ブリードラインの制御は、濃度センサーの検知によって実行される。
先行技術の処理装置によれば、懸濁液などの水を利用した回収方式を採用したことにより、従来のような爆発などの虞がなく、これによって危険性に対する特別の制約が緩和され、また処理水も、懸濁剤が人畜無害であるので、特別の処理装置を介することなく、直接雑排水への排水が可能となり、該システムでは低濃度大風量の排ガスの場合でも、従来に比較して小規模な設備によって処理可能となるものであった。
しかし、回収処理操作システムとして単純な構成部品で済むものの、第1ブリードライン(L1)および/又は第2ブリードライン(L2)を付設するので、これにより処理装置自体全体の設置スペースに配管系の設置スペースを必要とするため、この配管系の設置スペースの確保が難しい場合には問題が残り、さらにコンパクトな処理装置の出現が望まれていた。
また、懸濁剤を使用するため、消臭機能が使用に伴って徐々に低下し、消臭機能の寿命が長く取れず、消臭機能を常時所定の範囲に維持するためには、大掛りな制御手段を必要とし、そのための配管、制御弁等についても装置の大型化が避けられず、装置全体を小型化する上で問題を残していた。
さらに、消臭機能が低下した場合に、設置された消臭機能部材の交換などのメンテナンスを様にするための配慮が十分にとられた設計になっていなかった。
特開2004−275831号公報 特願2003−362308
本発明は、かかる状況に鑑みて発明されたもので、第一には、側壁に臭気取入れ口1A、排出口9Aを配置し、内部空間2の臭気取入れ口1Aと排出口9Aの中間位置に消臭材を配置するケース本体1と、ケース本体1の上部空間に、臭気取入れ口1Aから第1の消臭材7を経て排出口9Aへと臭気を含んだ気体を強制的に排出するために配設される排気用強制ファン組立体9と、ケース本体1の下部空間にそれぞれ配置され、その底部に配置の、循環する貯留液Lを蓄えた貯溜室3、貯溜室3のフィルター兼仕切り壁5により仕切られた区画室内に浸漬配置された第2の消臭材4、該第2の消臭材4により濾過された液体を蓄積する濾過液貯留室6及び貯溜室に浸漬して設置された水中ポンプ14と、水中ポンプにより揚水された貯留液Lを濾過液貯留室6から揚水パイプ15、流量調整弁16を介して前記第1の消臭材に散水するためケース本体1上部空間に設置された散水装置8と、ケース本体1の表面に配設の第3の消臭材を充填した消臭剤充填タンク及び該消臭剤充填タンクから貯留液Lに第3の消臭剤を充填するための消臭剤充填弁と、給水弁を介して貯留液Lに給水するボールタップ弁と、貯留液Lをケース本体1から排出するためのブリード弁と、貯留液3の濃度を検出し、消臭剤充填弁、ボールタップ弁、流量調整弁及びブリード弁を制御する信号を与える、貯留液Lの濃度を制御するための濃度センサー17を備える消臭装置であって、ケース本体1内部空間で第1の消臭材と散水装置の間に不織布フィルターが配置され、充填剤マット7上方から不織布フィルターを介して散水可能としたノズルを備えた散水装置8として構成されており、第1の消臭材の上方空間に設置される散水装置は、水平な同一平面内に複数本の配管を並設し相互に連通する閉ループ状をなす配管により構成されていることを特徴とする消臭装置を提供する。
本発明は、第二には、前記第1の消臭材を、顆粒状分解剤を含み、顆粒状分解剤マット7aとケミカルフィルターマット7bを交互に多段に重畳積層した充填剤マット7を配設した篭体30によりケース本体1内に装着自在に組立てられ、前記第2の消臭剤4が顆粒状低温触媒であるものとしたり、又は、顆粒状分解剤を表面に塗着したコルゲート材を、内部の通路を散水液が流通落下可能に配設した篭体30によりケース本体1内に装着自在に組立てられ、前記第2の消臭剤4が顆粒状低温触媒であるものとした消臭装置を提供する。
本発明は、第三には、ケース本体1の側面に点検カバー20を取り外し自在に装着可能とし、点検カバー20の取り外しによって、前記前記第1の消臭材の交換可能としたことを特徴とする消臭装置を提供する。
本発明は、第四には、内部空間の臭気取入れ口1Aと排出口9Aの間に消臭材を配置するケース本体1と、臭気を含んだ空気を強制的に排出するため上部空間に配設の排気用強制ファン組立体9と、下部空間に配置の、貯溜室3、フィルター兼仕切り壁5により仕切られ、第2の消臭材4を浸漬配置の区画室、濾過液貯留室6及び水中ポンプ14と、貯留液Lを前記第1の消臭材に散水するための散水装置8と、貯留液Lに第3の消臭材を充填するための消臭剤充填タンク及び消臭剤充填弁と、貯留液Lに給水するボールタップ弁12と、貯留液Lを排出するためのブリード弁18と、貯留液3の濃度を検出する濃度センサー17を備え、濃度センサー17によって、消臭剤充填弁、ボールタップ弁、流量調整弁及びブリード弁を制御する信号を与え、貯留液3の濃度を所定の範囲内に制御することを特徴とする消臭装置を提供すると共に、さらに、循環散水により第1の消臭材を通過して貯留室に蓄積された貯留液Lの濃度を、濃度センサー17の検知によって、消臭剤充填弁、ボールタップ弁、流量調整弁及びブリード弁を制御し、所定の範囲内に制御すると共に、蒸散により水位ガ警報点に達したとき、警報を発すると共に、装置全体を停止する手段をも備えた消臭装置を提供する。
なお、特許請求の範囲における各請求項に記載の符号は、対応する図面に記載の構造のものに限定されることを意味するものではない。
本発明の消臭装置は、第1、第2、第3の各消臭材において脱臭機能を確保するため分解剤を使用するため、臭気を含んだ空気からの脱臭作用を効果的に実行することができ、これにより効率的な脱臭を達成して消臭気体を排出可能とし、小型の消臭装置であっても先行のものと同等の効果が得られるという利点がある。したがって、本願発明によれば、先行消臭装置におけるその配管部品を極力削減することよりコンパクト化を図ることができ、これによって消臭装置の小型化を可能となる。消臭剤として、低温触媒の分解剤を使用するので、これにより脱臭機能を長期にわたって確保することができる。
また、本発明によれば、消臭装置の脱臭機能が低下した場合には、分解剤を溶解した貯留液の濃度を濃度計によって計測し、且つ所定濃度に達し、脱臭機能が著しく低下したときには、自動的にブリード弁を作動して、このブリード回路を通じて濃度の高い貯留液を排出し、その後、補助給水すると共に、消臭剤充填タンクから消臭剤を補填して、消臭機能を回復する処理を施すことができる。この場合、所定濃度に達して、排水している状況を報知することができるが、さらに、警告するための警告表示手段を設置することも適宜可能である。警告表示手段により警告・表示されたときには、同時に充填剤マットの機能低下を知らせることでもあるので、この場合には、充填剤マットの交換作業が必要であるので、ケース本体の側面に着脱自在に装着された点検カバーを取り外し、ケース内に積層されたマット状の充填剤マットを個別に取り出し、新たな充填剤マットに差し替えることによって、簡単に交換し現状に回復することができるので、素人でも簡単に保守管理ができる。
、本発明によれば、脱臭機能を受持つ部材の交換時期のタイミングを目視により容易に判断することができ、この使用中の稼動状況を把握するための覗き窓がケース本体の側面の適宜位置に設けることができる。
充填剤マット7は、マット状に顆粒状分解剤が敷き詰められた顆粒状分解剤マット7aとケミカルフィルターマット7bを交互に多段に重畳積層した部材であるが、3層から5層にすることが好ましい。
なお、顆粒状分解剤マット7aは顆粒状分解剤であって、通常、実際にはケミカルフィルターマット7bを支持材として、その上面に敷き詰めて均して配置するこのができる粒状の材料であるが、顆粒状分解剤マット7aとして顆粒状分解剤を、繊維体に噴霧し貼着した繊維状の形態をなすものとして加工することも可能であり、図面上、マット状に顆粒状分解剤が敷き詰められた顆粒状分解剤マット7aなる表現を用いて、便宜的に、固形のケミカルフィルターマット7bに準えて、表現する場合と、顆粒状分解剤を固形化したマットとした場合の両方形態を包含するものである。上記において、繊維体に噴霧し貼着する顆粒状分解剤としては、液状体であっても、パウダーであってもさらに粘稠性の材料であってもよい。
第1の消臭材として充填剤マット7を構成する顆粒状分解剤マット7a、及び第2の消臭材として貯留液3を蓄えた下部空間2bに浸漬配置の低温触媒4は、流体を流通可能とするための流通路を確保するため、顆粒の消臭材を使用することが好ましい。
ケース本体1内には、積層された充填剤マット式消臭材7の取出し、装着が簡単にできるように、充填剤マットの薄板形状に合わせて、レール状の棚が上下に複数段並設されている。設置された一対の水平レールの上に、薄板形状の顆粒状分解剤マット7aとケミカルフィルターマット7bを重畳して配置することももちろん可能である。
ケミカルフィルターマットは、メッシュで袋詰めされたランダム粒径の顆粒状のもの、メッシュで袋詰めされた多孔性カプセル詰めのもの、不織製品などの繊維状のものを使用して製作されている。
上記において、ケミカルフィルターマットの材質は、空気消臭用脱臭ユニットと同様の顆粒体とすることができるが、液状体であっても、パウダーであっても、さらに粘稠性の材料を繊維体に噴霧して貼着したものであっても良い。
また、顆粒状の低温触媒になる消臭剤は、通過する臭気の流通抵抗をできるだけ少なくし且つ脱臭機能を高めるため接触面積をできるだけ広くすることが好ましく、このため、粒子のサイズを大小織り交ぜて封入されることが望ましい。
薄板形状の充填剤マットは、袋詰めされていない顆粒状分解剤そのものである場合には、上方は開放の篭体を利用して組立てることができる。この場合、最初に篭体の底面をネット状にしたり、その一例として格子状の桟を設けてその上にサランネットを敷き又は張ったりし、その上面に直接又はケミカルフィルターマット7bを支持材として、充填し敷き詰めて均して配置するものであり、さらに幾層かに重畳配設することができる。顆粒状の消臭剤の粒子のサイズは、間隙を通過する流体の流動性を確保するため、大小織り交ぜて敷き詰めることが可能である。
また、流通する気体からの脱臭のため、コルゲート材又はハニカム材を篭体の内部に配置し、このハニカム材の内部空間に大小織り交ぜたサイズの顆粒体粒子を充填したり、また、コルゲート材又はハニカム材自体に消臭機能を備えた顆粒材を塗着したり、臭機能を有する顆粒材を含浸させた素材により組立てたコルゲート材又はハニカム材を使用することもでき、これによって、その内部の空隙を気体が通過することにより脱臭することができる。
ケース本体1内部空間において、第1の消臭材と散水装置の間に不織布フィルター10を配置することにより、散布装置8から、濾過液貯留室6からの貯留液は、直接、充填剤マット式消臭材7や、コルゲート材式消臭材に散布されることはなく、不織布フィルター10により更に濾過された上で、充填剤マット式消臭材7や、コルゲート材式消臭材に散布されるので、充填剤マット式消臭材7や、コルゲート材式消臭材の消臭機能を長持ちさせることができる。
また、排気用ファン組立体9による強制排気に伴う霧状の消臭剤の排出を抑制する機能を備えてもいる。
充填剤マットを交換する際に開放する取り外し自在に装着される点検カバーは、図1に示すように、本体ケース前面に着脱可能な一枚のカバー体として作製することができるが、観音開きのドア型の点検カバーとすることもできる。
散水装置を用いず、排気用ファン組立体のみを稼動させて強制的に汚染空気を充填剤マットを通じて通過させて脱臭し、消臭空気として排出することができ、これによれば、シャワー水に溶解させることなく、単純に消臭篭体内に気体を強制的に流動させて脱臭するエアー消臭装置として利用することができる。
(構造上の説明)
図1は、本発明装置の消臭装置Sに係る実施例について、配管系の手段及びケース本体1側面の点検カバー20を分解して斜視図で示すと共に、ケース本体1の一部を破断して内部構造を模式的に示す概要図である。
(ケース本体)
符号1はケース本体で、ケース本体1の内部空間2は、充填剤マット式消臭材7等及び排気用ファン組立体9を配設する上部空間2aと、貯留液Lを蓄える貯留室3、貯留液Lに浸漬した顆粒状触媒等になる低温触媒4及び水中ポンプ14を備えた下部空間2bとを備える。低温触媒4は、貯留液Lを蓄えた貯留室3を備える下部空間2bにおいて、仕切りネット5により区画された室内に配置される。ケース本体1の側壁には、図示のように貯留液Lの上方で充填材マット7の下方に位置する所定の中間位置に臭気取入れ口6が形成される。
(充填剤マット)
貯留液Lの上方に位置する上部空間2aに配設され充填剤マット7は、ここでは顆粒状分解剤マット7aとケミカルフィルターマット7bを交互に多段に重畳積層した部材から構成されている。
顆粒状分解剤マット7aは、通常は、不定形の顆粒体であり、ケミカルフィルターマット7bの上にこれを下支えとして顆粒状分解剤の顆粒体を敷き詰め所定の厚みに均して支持し、この上にケミカルフィルターマット7bを載置し、顆粒体とケミカルフィルターマット7bとの積層を形成し、この場合、5層に形成するものであります。このことから本願明細書において、通常、顆粒状分解剤は不定形の顆粒体とすることが可能であるが、また、全体をメッシュ状の袋に袋詰めした顆粒体として使用することが可能であり、さらに顆粒状分解剤マット7aとして顆粒状分解剤を固形状の形態をなすものとして加工することも可能であり、重畳して5層の充填剤マット7として組立てられたときには、図1,2に示すように、あたかもマット状をなして示されるので、便宜的に、両者の場合を含めて顆粒状分解剤マット7aと称し、以下説明します。
(散水手段と強制排気手段)
充填剤マット7の上方空間2aには、さらに散水装置8が設置される。散水装置8は、図1に示すように、水平方向の同一平面上に複数本の配管を並設し相互に連通する閉ループ状をなし、散水孔が図面上、下方に穿設され(図示省略)、図2に模式的に示されるように、充填剤マット7の上面に散水可能に配置された配管を備えている。
上部空間2aの充填剤マット7上方に位置して、排気用ファン組立体9が設置され、排出口9aを通じて外部に強制的に排気可能となっている。
(消臭剤タンク)
ケース本体1の側面に、消臭剤タンク11が設置され取り付けられる。この消臭剤タンク11には、消臭剤が充填されている。貯留液LのCa,Mg,カルキ等の濃度が設定値をオーバーしたときには、濃度センサー17による濃度検出に基づいて、これに接続された消臭剤弁11aを作動して消臭剤タンク11から、下部空間2bに蓄えられた貯留液Lの濃度を所定の範囲内の値に維持するように制御される。
(水位制御手段)
ケース本体1の下部空間2bに蓄えられる貯留液Lの水位を略一定のレベルに維持制御するためにボールタップ弁12が設置される。補給水接続口13は、貯留液Lの水位を略一定のレベルに制御するボールタップ弁12を介して補給するための接続配管の接続口であり、補給水接続口13の上流には、また、制御弁13aが接続されている。
(揚液手段)
水中ポンプ14は、貯留液L中に浸漬して設置され、供給パイプ15を介して前記散水装置8へと揚液供給するための揚水形のポンプであり、供給される揚液は流量調整弁16により制御可能となっている。
(貯留液濃度の制御形態)
濃度センサー17は、図4に示す先行技術と同様、貯留液Lに浸漬して設置され、貯留液L中の溶解濃度を検知する。検知した溶解濃度が所定の濃度を超えると警報を作動する。
ブリード弁18は、貯留液LのCa,Mg,カルキ等の濃度が設定値をオーバーしたときに、所定の好ましい濃度に調整制御するために、給水弁13Aを開放し、ボールタップ弁12の水位制御を受けながらの給水作用と併行して、高濃度の貯留液Lを排出するための弁である。もちろん、補修点検に際して貯蔵溶液及び配管内の溶液を排出する場合に使用することも可能である。
以上説明したように、貯留液の濃度が高くなった場合、補給水を補給して貯留液LのCa,Mg,カルキ等の濃度を希釈し、溶解機能を回復することができる。また、同時に消臭剤タンクから貯留液への消臭剤の供給を制御し、これにより、臭気又はVOC等の環境汚染物質を回収するための溶解機能を回復することもできる。
(点検手段)なお、ケース本体1の側壁には点検窓19が設けられ、この点検窓19は透明窓であって、主として、ケース本体1内の貯蔵液Lの液レベルを確認するためのものである。他方取り外しカバー20にも、透明窓を持つ点検窓21が設けられ、これによって充填剤マット7における散布後の滴下状態を確認することができる。
本願発明の作用は、
(貯留液の触媒溶解濃度を設定する場合)
濃度センサー17により希釈する必要がある場合にのみ、補給水接続口13の上流に設置の給水弁13Aを介して供水が補給され、ボールタップ弁12により一定水位に制御、保持される。
ケース本体側面には、 薬剤充填弁11bを介して分解剤の充填制御される消臭剤タンク11が設置され、この消臭剤タンク11から、当該分解剤が消臭剤弁11aを介して貯留液Lに充填される。この場合、貯留液Lの濃度が一定に維持されるように制御され、そのため、濃度センサー17によって、貯留液Lの濃度を計測し、濃度が所定値より低下した場合には、消臭剤制御弁11aを作動して分解剤を充填することにより、貯留液Lは、所定の濃度に維持される。
(貯留液の触媒溶解濃度が上昇した場合に所定値に設定するときの制御)
一方、貯留液の濃度が不純物で濃縮されたされた場合には、別のセンサー(図示省略)により信号を出力し、覗き窓21によりスプレーされる液の量を検知し、流量調整バルブ16により流量を制御する。
(消臭すべき臭気流の流れ)ケース本体1の天井部に設置された排気用ファン組立体9を稼動することにより、臭気空気入口6を通じて吸引誘導し、散水中の充填剤マット内を通過した臭気体を、排出口10より排出する。
より詳しくは、排気用ファン組立体9の稼動により、臭気空気入口6から流入し、吸引誘導された臭気体は、ケース本体1内部を、貯留液上方の空間から、顆粒状分解剤マットを通じて、液体に触れながら上方へと流動する中で臭気分が分解消臭されると共に、さらに散水装置からスプレーされた分解溶液剤を含んだ噴霧液に接触しながら上方へと通過する中でも分解消臭され、分解消臭された空気が排気用ファン組立体9により強制的に排出口10から排出される。
この場合、充填剤マット式消臭材7を構成するケミカルフィルターマット7bによれば、臭気体にミスト、ダストが混在しているときに、これらは有効に除去され、天井部に設置の散水装置8からのスプレーされた分解剤溶解液により溶解し下方に流出、滴下し、貯留液Lとして貯水室3に蓄えられる。
(散水装置による作用)空気消臭用脱臭ユニットとしての消臭装置Sは、ケース本体1の天井部と充填剤マット式消臭材7の間に空間に、散水装置8が設置される。散水装置8は、水平状平面内に接続される閉ループ状の配管と閉ループ状配管の対向する2辺に位置する配管の間に並設され、相互に連通する複数本の配管とを有して梯子形閉ループ状をなし、各配管の下面に、充填剤マット7の上面に散水可能に散水孔が図面下方に向けて穿設された散水装置8として設置されている。これにより、散水装置8の各配管の下面から水中ポンプ14によって揚液された分解剤溶解液を充填剤マット7全面に効果的に散布することが可能となる。
貯留液L中に浸漬の水中ポンプ14によって、所定濃度の分解剤溶解液としての貯留液が揚水パイプを通じて散水装置8に給送され、この散水装置8によって、充填剤マット7へ向けて噴射する。その際、排気用ファン組立体9の吸引作用で充填剤マット7内を上昇する過程で、臭気が脱臭され、消臭気流となって排出される。
(点検)通常、ケース本体1の側面に設けた点検窓19から水位を点検し、また、点検カバー20に設けた点検窓21からの気流液流の状況を点検し管理する。
貯留液Lの水位はボールタップ弁12により制御され、また貯留液Lの濃度は濃度センサー17からの信号により制御される。このときの状態も、これらの点検窓19、21により点検することができる。
本願発明によれば、散水装置と分解剤を使用し、外部に配設される配管は1本を設置するだけの簡単な装置で済ますことができ、これによって所定の脱臭・消臭ができるので、先行技術におけるように、散布用の配管ラインを外部付設部材として多数の部品を用いて設置する必要がなくなるので、脱臭装置としての消臭装置を、従来のものより一層コンパクトにまとめた装置とすることができるので、小型化が可能である。
本発明の消臭装置は、脱臭機能部において分解剤を使用するため、脱臭作用を効果的に実行することができ、これにより効率的な脱臭を達成して消臭気体を排出可能とし、小型の消臭装置であっても先行のものと同等の効果が得られるという利点がある。
装置の脱臭機能の低下した場合には、分解剤を溶解した貯留液の濃度を濃度計によって計測し、且つ所定濃度に達して、脱臭機能が著しく低下したことを警告する警告表示手段によって、警告・表示が可能となっている。警告表示手段により警告・表示されたときには、側面に着脱自在に装着されたカバーを取り外し、ケース内に積層されたマット状の充填剤マットを個別に取り出し、新たな充填剤マットに差し替えることによって、簡単に交換補修ができるので、素人でも簡単に保守管理をすることができる。
VOC(揮発性有機化合物)などの悪臭の消臭、たばこの煙の消臭、分煙が可能であり、一般家庭用、事務用として、また公共設備、養鶏場、畜舎等の臭気発生環境、その他において効果的に消臭機能を発揮し、長期間に亘って消臭機能を必要とする環境での使用に利用することができる。
リキッドスクレバーとしての消臭装置の全体を、その一部分解して示すと共に、その一部破断して内部構造を斜視図で示す概要図である。 図1の消臭装置において、その充填剤マットの積層状態及び貯留液に浸漬された顆粒状低温触媒の充填状態を断面図で示すと共にケース本体内の貯留液を循環散水するための制御配管系を模式的に示す概要図である。 充填剤マットの実施例として、重畳充填される充填剤マットを篭体に積層して詰める場合における、顆粒状分解剤マット及びケミカルフィルターマットの装着前の分解状態を模式的に示す図である。 充填剤マットに代替する他の実施例の斜視図を示すもので、コルゲート式消臭材を篭体に装填した状態、及びそのコルゲート材式消臭材の部分Aを拡大して示す模式図である。 リキッドスクレバーとしての消臭装置に係る本願発明の先行技術を示す図である。 本願発明の消臭装置における貯留水濃度を制御するための、各制御部材の制御タイミングを模式的に示す制御フローチャートである。
符号の説明
1 ケース本体
1A 臭気取入口
2 内部空間
2a 上部空間
2b 下部空間
3 貯留室
L 貯留液
4 顆粒状低温触媒
5 仕切りネット
6 濾過液貯留室
7 充填剤マット式消臭材
7a 顆粒状分解剤マット
7b ケミカルフィルターマット
7B コルゲート材式消臭材
7c コルゲート材
7d 仕切り部材
7e 通路
8 散水装置
9 排気用ファン組立体
9a 排出口
10 不織布フィルター
11 消臭剤タンク
11a 消臭剤弁
12 ボールタップ弁
12a ボールタップ
13 補給水接続口
13A 給水弁
14 水中ポンプ
15 揚液パイプ
16 流量調整弁
17 濃度センサー
18 ブリード弁
19 点検窓
20 点検カバー
21 点検窓
22 取手
S 消臭装置
30 篭体
31 側壁
32 ネット底
33 開口
S 消臭装置

Claims (6)

  1. 側壁に臭気取入れ口1A、排出口9Aを配置し、内部空間2の臭気取入れ口1Aと排出口9Aの中間位置に消臭材を配置するケース本体1と、ケース本体1の上部空間に、臭気取入れ口1Aから第1の消臭材7を経て排出口9Aへと臭気を含んだ気体を強制的に排出するために配設される排気用強制ファン組立体9と、ケース本体1の下部空間にそれぞれ配置され、その底部に配置の、循環する貯留液Lを蓄えた貯溜室3、貯溜室3のフィルター兼仕切り壁5により仕切られた区画室内に浸漬配置された第2の消臭材4、該第2の消臭材4により濾過された液体を蓄積する濾過液貯留室6及び貯溜室に浸漬して設置された水中ポンプ14と、水中ポンプにより揚水された貯留液Lを濾過液貯留室6から揚水パイプ15、流量調整弁16を介して前記第1の消臭材に散水するためケース本体1上部空間に設置された散水装置8と、ケース本体1の表面に配設の第3の消臭材を充填した消臭剤充填タンク及び該消臭剤充填タンクから貯留液Lに第3の消臭剤を充填するための消臭剤充填弁と、給水弁を介して貯留液Lに給水するボールタップ弁と、貯留液Lをケース本体1から排出するためのブリード弁と、貯留液3の濃度を検出し、消臭剤充填弁、ボールタップ弁、流量調整弁及びブリード弁を制御する信号を与える、貯留液Lの濃度を制御するための濃度センサー17を備える消臭装置であって、ケース本体1内部空間で第1の消臭材と散水装置の間に不織布フィルターが配置され、充填剤マット7上方から不織布フィルターを介して散水可能としたノズルを備えた散水装置8として構成されており、第1の消臭材の上方空間に設置される散水装置は、水平な同一平面内に複数本の配管を並設し相互に連通する閉ループ状をなす配管により構成されていることを特徴とする消臭装置。
  2. 請求項1において、前記第1の消臭材は、顆粒状分解剤を含み、顆粒状分解剤マット7aとケミカルフィルターマット7bを交互に多段に重畳積層した充填剤マット7を配設した篭体30によりケース本体1内に装着自在に組立てられ、前記第2の消臭剤4が顆粒状低温触媒であることを特徴とする消臭装置。
  3. 請求項1において、前記第1の消臭材は、顆粒状分解剤を表面に塗着したコルゲート材を、内部の通路を散水液が流通落下可能に配設した篭体30によりケース本体1内に装着自在に組立てられ、前記第2の消臭剤4が顆粒状低温触媒であることを特徴とする消臭装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、ケース本体1の側面に点検カバー20を取り外し自在に装着可能とし、点検カバー20の取り外しによって、前記前記第1の消臭材の交換可能としたことを特徴とする消臭装置。
  5. 内部空間の臭気取入れ口1Aと排出口9Aの間に消臭材を配置するケース本体1と、臭気を含んだ空気を強制的に排出するため上部空間に配設の排気用強制ファン組立体9と、
    下部空間に配置の、貯溜室3、フィルター兼仕切り壁5により仕切られ、第2の消臭材4を浸漬配置の区画室、濾過液貯留室6及び水中ポンプ14と、貯留液Lを前記第1の消臭材に散水するための散水装置8と、貯留液Lに第3の消臭材を充填するための消臭剤充填タンク及び消臭剤充填弁と、貯留液Lに給水するボールタップ弁12と、貯留液Lを排出するためのブリード弁18と、貯留液3の濃度を検出する濃度センサー17を備え、
    濃度センサー17によって、消臭剤充填弁、ボールタップ弁、流量調整弁及びブリード弁を制御する信号を与え、貯留液3の濃度を所定の範囲内に制御することを特徴とする消臭装置。
  6. 請求項5において、循環散水により第1の消臭材を通過して貯留室に蓄積された貯留液Lの濃度を、濃度センサー17の検知によって、消臭剤充填弁、ボールタップ弁、流量調整弁及びブリード弁を制御し、所定の範囲内に制御すると共に、蒸散により水位ガ警報点に達したとき、警報を発すると共に、装置全体を停止する手段を備えたことを特徴とする消臭装置。
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