JP4042366B2 - 減衰係数切替型油圧ダンパ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、地震や風等の振動外力による建物の揺れを低減するための制震用の油圧ダンパに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建物の揺れを低減するためのダンパ形式の制震装置として、開閉制御弁の開度を全開と全閉の2段階に制御可能とした可変減衰装置(例えば、特開平11−336366号)等がある。
【0003】
このような油圧ダンパの基本構造は、図5に示すように、シリンダ2と、シリンダ2内で往復動する両ロッド型のピストン3と、ピストン3の両側に設けられた油圧室4,4と、この両油圧室をつなぐ流路5に設けられた開閉制御弁6などからなり、制御コントローラ7からの制御電流の供給により開閉制御弁(電磁弁)6を全閉と全開の2段階に開閉動作させることで、油圧ダンパ1の減衰係数を最大値Cmax と最小値Cmin の2段階に切替えることができる。
【0004】
このような油圧ダンパ1は、図6(a) に示すように、建物層間にブレースなどの構造要素を介して取付けられるため、ブレースを含めた装置部の力学特性は、図6(b) に示すようなバネとダッシュポットが直列結合したMaxwell型モデルで表される。
【0005】
図5の装置では、装置の減衰係数すなわち開閉制御弁6の弁開度を振動の振幅最大点で切替えることにより、図7に示すような大きなエネルギ吸収を行い、構造物の振動を低減することができる。また、弁開度が全閉または全開という両端の2段階のみの制御で良いことから、弁開度を連続的に可変制御できる装置(例えば、特公平7−45781号)と比べて装置の構造を簡単にすることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述のような従来の装置では、必然的に、センサやコントローラあるいは電磁弁などの電気部品が使用されるため、無停電電源装置と特別の電源配線が必要となる。また、電気部品の一部は、定期的に交換が必要なものなどがあるため、メンテナンス費用も発生する。
【0007】
本発明は、このような課題を解決すべくなされたもので、その目的は、可変減衰型の油圧ダンパにおいて、外部からのエネルギ供給を一切必要とせずに減衰係数を自動的に切り替えることができ、通常の油圧ダンパを上回るエネルギ吸収能力を常に確実に発揮することができる減衰係数切替型油圧ダンパを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1は、シリンダと、このシリンダ内で往復動するピストンと、このピストンの両側に設けられた油圧室と、この両油圧室をつなぐ流路に設けられ、開閉により減衰係数を変化させる開閉制御弁を備えた油圧ダンパにおいて、ピストンの一方向の移動に対して開閉制御弁が閉状態を維持して第1の減衰係数が得られ、ピストンの逆向きの移動により開閉制御弁が一旦開いて第2の減衰係数が得られた後、再び開閉制御弁が閉じて第1の減衰係数が得られるように構成された機械式駆動手段がピストンロッドと開閉制御弁の間に設けられていることを特徴とする減衰係数切替型油圧ダンパである。
【0009】
この請求項1は、開閉制御弁が1つの1弁タイプの場合であり、例えば、図1(a),(b) に示すように、ピストン3の移動方向が変わった時のみピストン3により作動する機械式駆動手段30を用い、ピストン3がA方向に移動中は、機械式駆動手段30を作動させないことで流量調整弁10(開閉制御弁)を閉じておき、第1の減衰係数(最大値Cmax )を得る。左側の振幅最大点でピストン3の移動方向がB方向に変わると、機械式駆動手段30が作動して流量調整弁10を一旦開くことにより、荷重を除荷し、第2の減衰係数(最小値Cmin )を得る。ピストン3がさらにB方向に移動すると、機械式駆動手段30で流量調整弁10を再び閉じて第1の減衰係数(最大値Cmax )に戻す。右側の振幅最大点でも上記と同様に作動し、以上の動作が繰り返される。
【0010】
なお、流量調整弁10は、作動油の流量が大きい場合に用いられるものであり、流量が大きくない場合には、流量調整弁10の開閉操作弁11を開閉制御弁として単独で用いることができる。
【0012】
請求項1における機械式駆動手段には、例えば図1 (b) に示すような機械式駆動手段30を用いることができる(請求項3)。この機械式駆動手段30は、ピストンロッド8に設けた直線歯車31と、この直線歯車31と開閉操作弁11を連結するクランク機構32から構成されている。ピストン3のA方向の移動に対しては、クランク機構32が作動せず、開閉操作弁11(流量調整弁10)が閉状態を維持し、B方向の移動開始時にクランク機構32が作動して先ず開閉操作弁11(流量調整弁10)が一旦開き、次いで、再び開閉操作弁11(流量調整弁10)が閉状態に戻り、B方向の移動に対してクランク機構32が作動しないことで、この閉状態が維持される。
【0013】
本発明の請求項2は、シリンダと、このシリンダ内で往復動するピストンと、このピストンの両側に設けられた油圧室と、この両油圧室をつなぐ流路に設けられ、開閉により減衰係数を変化させる開閉制御弁を備えた油圧ダンパにおいて、両油圧室のそれぞれに接続された流路に、一方の流路を閉じ、他方の流路を開いた状態から、弁体の移動により前記とは逆に一方の流路を開き、他方の流路を閉じた状態とするように構成された右用と左用の開閉制御弁が設けられ、ピストンの一方向の移動に対して一方の開閉制御弁が閉状態を維持し、かつ、他方の開閉制御弁が開状態を維持して第1の減衰係数が得られ、ピストンの逆向きの移動により前記一方の開閉制御弁が一旦開いて開状態を維持し、かつ、前記他方の開閉制御弁が閉じて閉状態を維持して第2の減衰係数が得られた後、他方の開閉制御弁の閉状態により再び第1の減衰係数が得られるように構成された機械式駆動手段がピストンロッドと開閉制御弁の間に設けられていることを特徴とする減衰係数切替型油圧ダンパである。
【0014】
この請求項2は、開閉制御弁が2つの2弁タイプの場合であり、例えば、図2 (a),(b) に示すように、ピストン3の移動方向が変わった時のみピストン3により作動する機械式駆動手段30’を用い、ピストン3がA方向に移動中は、機械式駆動手段30’を作動させないことで左側の流量調整弁10(開閉制御弁)を閉じておき、第1の減衰係数(最大値Cmax )を得る。左側の振幅最大点でピストン3の移動方向がB方向に変わると、機械式駆動手段30’で左側の流量調整弁10を一旦開くことにより、荷重を除荷し、第2の減衰係数(最小値Cmin )を得る。このとき、右側の流量調整弁10(開閉制御弁)は開状態から閉状態に切替わっており、この閉状態が維持されるため、B方向の移動に対して第1の減衰係数(最大値Cmax )が得られる。右側の振幅最大点でも上記と同様に作動し、以上の動作が繰り返される。なお、この場合も、流量が大きくない場合には、流量調整弁10の開閉操作弁11を開閉制御弁として単独で用いることができる。
【0016】
請求項2における機械式駆動手段には、例えば図2 (b) に示すような機械式駆動手段30’ を用いることができる(請求項3)。この機械式駆動手段30’は、ピストンロッド8に設けた直線歯車31と、この直線歯車31と2つの開閉操作弁11を連結するリンク機構32’から構成されている。ピストン3のA方向の移動に対しては、左側の開閉操作弁11(流量調整弁10)が閉状態を維持し、かつ、右側の開閉操作弁11(流量調整弁10)が開状態を維持し、B方向の移動開始時に、左側の開閉操作弁11(流量調整弁10)が開いて開状態を維持し、右側の開閉操作弁11(流量調整弁10)が閉じて閉状態を維持する。
【0017】
本発明の請求項4は、シリンダと、このシリンダ内で往復動するピストンと、このピストンの両側に設けられた油圧室と、この両油圧室をつなぐ流路に設けられ、開閉により減衰係数を変化させる開閉制御弁を備えた油圧ダンパにおいて、ピストンの一方向の移動による一方の油圧室の油圧上昇により開閉制御弁が閉じて第1の減衰係数が得られ、ピストンの逆向きの移動による前記油圧の低下により開閉制御弁が開いて第2の減衰係数が得られた後、他方の油圧室の油圧上昇により再び開閉制御弁が閉じて第1の減衰係数が得られるように構成された油圧式駆動手段が両油圧室にそれぞれ接続されていることを特徴とする減衰係数切替型油圧ダンパである。
【0018】
この請求項4は、開閉制御弁が1つの1弁タイプの場合であり、例えば、図3に示すように、油圧の上昇では作動せず、油圧の低下で作動する油圧式駆動手段40を用い、ピストン3がA方向に移動中は、左側の油圧室4の油圧が上昇するが、左側の油圧式駆動手段40が作動しないことで、流量調整弁10(開閉制御弁)を閉じておき、第1の減衰係数(最大値Cmax )を得る。左側の振幅最大点でピストン3の移動方向がB方向に変わると、油圧が下がり始めるため、左側の油圧式駆動手段40が作動し、流量調整弁10を一旦開くことにより、荷重を除荷し、第2の減衰係数(最小値Cmin )を得る。ピストン3がさらにB方向に移動すると、右側の油圧室4の油圧が上昇するため、右側の油圧式駆動手段40が作動し、流量調整弁10を再び閉じて第1の減衰係数(最大値Cmax )に戻す。右側の振幅最大点でも上記と同様に作動し、以上の動作が繰り返される。なお、この油圧式の場合も、流量が大きくない場合には、流量調整弁10の開閉操作弁11を開閉制御弁として単独で用いることができる。
【0019】
本発明の請求項5は、シリンダと、このシリンダ内で往復動するピストンと、このピストンの両側に設けられた油圧室と、この両油圧室をつなぐ流路に設けられ、開閉により減衰係数を変化させる開閉制御弁を備えた油圧ダンパにおいて、両油圧室のそれぞれに接続された流路にそれぞれ開閉制御弁が設けられ、ピストンの一方向の移動による一方の油圧室の油圧上昇により一方の開閉制御弁が閉じて第1の減衰係数が得られ、ピストンの逆向きの移動による前記油圧の低下により前記一方の開閉制御弁が開いて第2の減衰係数が得られた後、他方の油圧室の油圧上昇により、他方の開閉制御弁が閉じて再び第1の減衰係数が得られるように構成された油圧式駆動手段が両油圧室にそれぞれ接続されていることを特徴とする減衰係数切替型油圧ダンパである。
【0020】
この請求項5は、開閉制御弁が2つの2弁タイプの場合であり、例えば、図4に示すように、図3と同様の油圧式駆動手段40を用い、ピストン3がA方向に移動中は、左側の油圧室4の油圧が上昇するが、左側の油圧式駆動手段40が作動しないことで、左側の流量調整弁10(開閉制御弁)を閉じておき、第1の減衰係数(最大値Cmax )を得る。左側の振幅最大点でピストン3の移動方向がB方向に変わると、油圧が下がり始めるため、左側の油圧式駆動手段40が作動し、左側の流量調整弁10を一旦開くことにより、荷重を除荷し、第2の減衰係数(最小値Cmin )を得る。ピストン3がさらにB方向に移動すると、右側の油圧室4の油圧が上昇するため、右側の油圧式駆動手段40が作動し、右側の流量調整弁10を閉じて第1の減衰係数(最大値Cmax )に戻す。右側の振幅最大点でも上記と同様に作動し、以上の動作が繰り返される。なお、この油圧式の場合も、流量が大きくない場合には、流量調整弁10の開閉操作弁11を開閉制御弁として単独で用いることができる。
【0022】
請求項4、5における油圧式駆動手段には、例えば図3、図4に示すような油圧式駆動手段40を用いることができる(請求項6)。この油圧式駆動手段40を、例えば、圧力を蓄積するバッファー42と、このバッファー42の圧力と流路の実際の圧力を比較し、差圧が大きい時のみパイロット圧を出力する切替弁43から構成されている。左側のバッファー42と切替弁43により、ピストン3のA方向の移動による圧力上昇に対して開閉操作弁11(流量調整弁10)が閉状態を維持し、B方向の移動による圧力低下に対して開閉操作弁11(流量調整弁10)が一旦開き、次いで、右側のバッファー42と切替弁43により、開閉操作弁11(流量調整弁10)が閉状態となり、この状態が維持される。
【0023】
以上のような構成において、地震や風等の振動外力による油圧ダンパのピストンの移動や圧力変化を機械式や油圧式の駆動手段により変換して油圧ダンパの開閉制御弁を直接切替え制御するため、外部からのエネルギ供給を一切必要とせずに減衰係数を自動的に切り替えることができ、センサ、コントローラ、電磁弁等、および、無停電電源装置と特別の電源配線等が不要となり、通常の油圧ダンパを上回るエネルギ吸収能力を常に確実に発揮することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示する実施の形態に基づいて説明する。この実施形態は、油圧ダンパの油圧回路に、大流量の圧油の通過を高速で、かつ、遮断を瞬時に行える流量調整弁を用いた例である。図1、図2は、油圧ダンパの減衰係数切替を機械式で行う第1実施形態、第2実施形態を示したものである。図3、図4は、減衰係数切替を油圧式で行う第3実施形態、第4実施形態を示したものである。
【0025】
[I] 機械式の減衰係数切替型油圧ダンパ(1弁タイプ)1−1
図1(a) に示すように、油圧ダンパ1は、従来と同様、シリンダ2と、両ロッド型のピストン3と、ピストン3の両側の油圧室4,4と、両油圧室をつなぐ流路5に設けられた開閉制御弁6などから構成されている。開閉制御弁6は、この実施形態では、大流量用の流量調整弁(ポペット弁)10、およびこの流量調整弁10を開閉制御する開閉操作弁(パイロット弁)11とからなる。開閉操作弁11は、開位置と閉位置を有する二位置切替弁である。また、油圧回路には、作動油の圧縮や温度変化による容積変化等を補うためのアキュムレータ9が設けられている。
【0026】
開閉操作弁11が閉じた状態で、ピストン3がA方向(左側)に移動すると、左側の油圧室4の圧油が、左側のチェック弁12と流出用流路13、絞りを有する入側バイパス流路14を介して流量調整弁10の弁体背面に作用し、この背圧が高まることで、流量調整弁10が閉じる。これにより、油圧ダンパ1の減衰係数が最大値Cmax となる。
【0027】
次に、振幅最大点において開閉操作弁11が開くと、流量調整弁10の背圧が低下して流量調整弁10が開き、左側の油圧室4の圧油が、左側のチェック弁12と流出用流路13、開状態の流量調整弁10、出側バイパス流路15、右側のチェック弁16と流入用通路17を通って右側の油圧室4に流入することで、荷重が除荷され、油圧ダンパ1の減衰係数が最小値Cmin となる。
【0028】
ピストン3がB方向(右側)に移動した場合も、上記の動作が対称的に行われ、以上の動作が繰り返されて制震がなされる(図7参照)。
【0029】
このような構成の油圧ダンパ1において、第1実施形態では、図1(b) に示すように、機械式駆動手段30を用い、外力による油圧ダンパ1の作動だけで、油圧ダンパ1の減衰係数を最大値Cmax と最小値Cmin の2段階に切り替えられるようにする。
【0030】
機械式駆動手段30は、例えば、ピストンロッド8に固定した直線歯車(ラック)31と、この直線歯車31により作動して開閉操作弁11を開閉するクランク機構32から構成する。クランク機構32は、第1リンク33の基部をピン等を介してシリンダ側に固定してピストン移動方向に揺動可能とし、第2リンク34の先端を開閉操作弁11のスプール等の弁体11aにピン等を介して接続する。
【0031】
また、第1リンク33の基部には、直線歯車31に向かって突出するスライドロッド35を設ける。このスライドロッド35は、先端ロッドが基部ロッドに対して軸方向に進退自在に収納された二重ロッドであり、スプリング36により先端ロッドが直線歯車31に対して押圧されるようにする。
【0032】
このようなクランク機構32は、第1リンク33が直線歯車31に対してB方向に後傾するようにセットしておく。この状態で、開閉操作弁11のポートはずれており、弁体11aは閉位置に保持されている。この状態でピストンロッド8がA方向に移動すると、スライドロッド35は直線歯車31の凹凸に応じて先端ロッドが進退移動するだけで直線歯車31上を滑り、第1リンク33は後傾姿勢を維持し、開閉操作弁11は閉状態が保持される。
【0033】
振幅最大点でピストンロッド8が移動方向を変え、B方向に移動すると、スライドロッド35の先端ロッドがスプリング36により押し付けられて直線歯車31の歯側面に係合し、第1リンク33がA方向に傾動し、第1リンク33と第2リンク34が直線状となり、開閉操作弁11の弁体11aが押し上げられ、ポートが一致することで、開閉操作弁11が開状態となる。
【0034】
さらに、ピストンロッド8がB方向に移動すると、第1リンク33がA方向に傾動し、開閉操作弁11は再び閉状態となる。この状態でスライドロッド35は前述と同様に直線歯車31上を滑るため、開閉操作弁11の閉状態が保持される。
【0035】
以上のような構成の機械式の減衰係数切替型油圧ダンパ1−1を、例えば図6(a) に示すようにブレースを介して建物の柱梁架構内に組み込むと、次に示すように動作する。
【0036】
(1) 図1の状態から地震等によりピストンロッド8がA方向に移動すると、クランク機構32が直線歯車31上を滑って作動しないことにより、開閉操作弁11が閉状態を維持し、これにより流量調整弁10も閉状態を維持し、減衰係数が最大値Cmax となり、この減衰係数Cmax で制震がなされる。
【0037】
(2) 左側の振幅最大点でピストンロッド8の移動方向が変わり、B方向に移動を開始すると、クランク機構32が作動して直線状となることで、開閉操作弁11の弁体11aを押し上げ、開閉操作弁11が開き、これにより流量調整弁10も開状態となり、左側の油圧室4の圧油が右側の油圧室4へ流出することで、一旦荷重が除荷され、減衰係数が最小値Cmin となる。
【0038】
(3) ピストンロッド8がさらにB方向に移動すると、クランク機構32が逆方向に作動してA方向に傾動することで、開閉操作弁11が再び閉じ、これにより流量調整弁10も再び閉じ、減衰係数が最大値Cmax に戻る。
【0039】
(4) この状態でクランク機構32は直線歯車31上を滑って作動しないことにより、開閉操作弁11が閉状態を維持し、B方向の移動に対して、減衰係数を最大値Cmax とすることができる。
【0040】
(5) 以上のような動作をシリンダの両側で繰り返すことにより、図7に示すように、通常の減衰係数一定の油圧ダンパに比べてエネルギ吸収能力が大幅に向上する。また、地震等の振動外力によるピストンの移動だけで、減衰係数を自動的に切り替えることができる。
【0041】
なお、以上は、流量調整弁10を使用した場合を例示したが、流量が大きくない場合には、流量調整弁10を省略し、開閉操作弁11だけで、減衰係数の切替えを行うことができる。
【0042】
[II]機械式の減衰係数切替型油圧ダンパ(2弁タイプ)1−2
図2に示すように、左右の油圧室4,4に対して流量調整弁(ポペット弁)10および開閉操作弁(パイロット弁)11を別々に設けた実施形態であり、各油圧室4に接続した開閉操作弁11と流量調整弁10を個別に開閉させる。
【0043】
図1と同様に、開閉操作弁11により流量調整弁10を開閉制御する。開閉操作弁11は、右用と左用の2つを用い、図1と同様の機械式駆動手段30’により開閉させる。
【0044】
機械式駆動手段30’は、直線歯車(ラック)31と、リンク機構32’から構成する。リンク機構32’は、第1リンク33と第2リンク34’からなる。第1リンク33は、図1と同じ構成であるが、第2リンク34’は、中間部を第1リンク33の先端にピン等を介して取付け、両端に右用と左用の開閉操作弁11の弁体11aをピン等を介して接続する。
【0045】
このようなリンク機構32’は、図1と同様に、第1リンク33が直線歯車31に対してB方向に後傾するようにセットされる。この状態で、左側の開閉操作弁11が閉位置に、右側の開閉操作弁11が開き位置に保持されている。この状態からピストンロッド8がA方向に移動しても、図1と同様にスライドロッド35は直線歯車31上を滑り、第1リンク33は後傾姿勢を維持し、右用・左用の開閉操作弁11、11はその状態を保持する。
【0046】
振幅最大点でピストンロッド8が移動方向を変え、B方向に移動すると、図1と同様に直線歯車31の歯側面により、第1リンク33がA方向に傾動し、右用・左用の開閉操作弁11の弁体11aが一緒に水平移動し、左側の開閉操作弁11が開状態に、右側の開閉操作弁11が閉状態となる。ピストンロッド8がさらにB方向に移動しても、スライドロッド35は直線歯車31上を滑るため、左側の開閉操作弁11が開状態に、右側の開閉操作弁11が閉状態に保持される。
【0047】
以上のような構成の機械式の減衰係数切替型油圧ダンパ1−2は、次のように作動する。
【0048】
(1) 図2の状態から地震等によりピストンロッド8がA方向に移動すると、リンク機構32’が直線歯車31上を滑って作動しないことにより、左側の開閉操作弁11が閉状態を維持し、これにより左側の流量調整弁10も閉状態を維持し、減衰係数が最大値Cmax となり、この減衰係数Cmax で制震がなされる。
【0049】
(2) 左側の振幅最大点でピストンロッド8の移動方向が変わり、B方向に移動を開始すると、リンク機構32’が作動して、左側の開閉操作弁11が開き、これにより左側の流量調整弁10も開状態となり、左側の油圧室4の圧油が右側の油圧室4へ流出することで、一旦荷重が除荷され、減衰係数が最小値Cmin となる。
【0050】
(3) この時、右側の開閉操作弁11は閉状態であり、ピストンロッド8がさらにB方向に移動しても、リンク機構32’は直線歯車31上を滑って作動しないことにより、右側の開閉操作弁11は閉状態を維持し、これにより右側の流量調整弁10も閉状態を維持し、減衰係数が最大値Cmax に戻る。
【0051】
(4) 以上のような動作をシリンダの両側で繰り返すことにより、図7に示すように、通常の減衰係数一定の油圧ダンパに比べてエネルギ吸収能力が大幅に向上する。また、地震等の振動外力によるピストンの移動だけで、減衰係数を自動的に切り替えることができる。
【0052】
なお、この第2実施形態の場合も、流量が大きくない場合には、流量調整弁10を省略し、開閉操作弁11だけで、減衰係数の切替えを行うことができる。
【0053】
[III] 油圧式の減衰係数切替型油圧ダンパ(1弁タイプ)1−3
図3に示すように、図1の機械式駆動手段30の代わりに、油圧式駆動手段40を図1の油圧回路に組み込み、油圧の変化で減衰係数の切替えを行う。
【0054】
この油圧式駆動手段40は、各油圧室4,4の流入用通路17、17にそれぞれ絞り41を介して接続され、圧油を蓄積するバッファー42と、このバッファー42に接続され、開閉操作弁11を開閉制御する切替弁(ポペット弁)43からなる。
【0055】
切替弁43は、流量調整弁10と同じポペット弁タイプであり、入口ポートにバッファー42を接続し、背圧ポートと流入用通路17とを連通させ、出口ポートからの圧油をパイロット圧として開閉操作弁11に供給し、開閉操作弁11のスプール等の弁体を駆動させる。
【0056】
従って、油圧室4の圧力が上昇すると、バッファー42に圧油が蓄積されるが、切替弁43にも流入用通路17を介して大きな背圧が作用するため、切替弁43は閉じられ、切替弁43の出口ポートからは圧油が開閉操作弁11にパイロット圧として作用せず、開閉操作弁11は閉状態を保持する。油圧室4の圧力が下がり始めると、切替弁43の背圧がバッファー42の圧力よりも低くなり、切替弁43が開き、切替弁43の出口ポートからの圧油が開閉操作弁11にパイロット圧として作用し、開閉操作弁11を開く。
【0057】
以上のような構成の油圧式の減衰係数切替型油圧ダンパ1−3は、次のように作動する。
【0058】
(1) 図2の状態から地震等によりピストンロッド8がA方向に移動すると、左側の油圧室4の圧力が上昇し、左側の切替弁43が前述したように閉じられるため、左側の開閉操作弁11が閉状態を維持し、これにより中央の流量調整弁10も閉状態を維持し、減衰係数が最大値Cmax となり、この減衰係数Cmax で制震がなされる。
【0059】
(2) 左側の振幅最大点でピストンロッド8の移動方向が変わり、B方向に移動すると、左側の油圧室4の圧力が下がり始め、左側の切替弁43が前述したように開くため、左側の開閉操作弁11が開き、これにより中央の流量調整弁10も開き、左側の油圧室4の圧油が流量調整弁10を通って右側の油圧室4へ流入することで、一旦荷重が除荷され、減衰係数が最小値Cmin となる。
【0060】
(3) ピストンロッド8がさらにB方向に移動すると、右側のバッファー42、切替弁43、開閉操作弁11が上記と同様に動作し、中央の流量調整弁10が開き、減衰係数が最大値Cmax に戻る。
【0061】
(4) 以上のような動作をシリンダの両側で繰り返すことにより、図7に示すように、通常の減衰係数一定の油圧ダンパに比べてエネルギ吸収能力が大幅に向上する。また、地震等の振動外力によるピストンの移動だけで、減衰係数を自動的に切り替えることができる。
【0062】
なお、開閉操作弁11は2つ設置されているが、1つでもよい。この第3実施形態の場合も、流量が大きくない場合には、流量調整弁10を省略し、開閉操作弁11だけで、減衰係数の切替えを行うことができる。
【0063】
[IV]油圧式の減衰係数切替型油圧ダンパ(2弁タイプ)1−4
図4に示すように、図3の油圧回路において流量調整弁10を右用と左用に2つ配設した実施形態である。その他の構成は、図3と同様である。
【0064】
以上のような構成の油圧式の減衰係数切替型油圧ダンパ1−4は、流量調整弁10を2つ用いた点が図3と異なるだけで、図3の場合と同様に、次のように作動する。
【0065】
(1) 図2の状態から地震等によりピストンロッド8がA方向に移動すると、左側の油圧室4の圧力が上昇し、左側の切替弁43が前述したように閉じられるため、左側の開閉操作弁11が閉状態を維持し、これにより左側の流量調整弁10も閉状態を維持し、減衰係数が最大値Cmax となり、この減衰係数Cmax で制震がなされる。
【0066】
(2) ピストンロッド8の移動方向が変わり、B方向に移動すると、左側の油圧室4の圧力が下がり始め、左側の切替弁43が前述したように開くため、左側の開閉操作弁11が開き、これにより左側の流量調整弁10も開き、左側の油圧室4の圧油が左側の流量調整弁10を通って右側の油圧室4へ流入することで、一旦荷重が除荷され、減衰係数が最小値Cmin となる。
【0067】
(3) ピストンロッド8がさらにB方向に移動すると、右側のバッファー42と切替弁43、右側の開閉操作弁11が上記と同様に動作し、右側の流量調整弁10が開き、減衰係数が最大値Cmax に戻る。
【0068】
(4) 以上のような動作をシリンダの両側で繰り返すことにより、図7に示すように、通常の減衰係数一定の油圧ダンパに比べてエネルギ吸収能力が大幅に向上する。また、地震等の振動外力によるピストンの移動だけで、減衰係数を自動的に切り替えることができる。
【0069】
なお、この第4実施形態の場合も、流量が大きくない場合には、流量調整弁10を省略し、開閉操作弁11だけで、減衰係数の切替えを行うことができる。
【0070】
【発明の効果】
地震や風等の振動外力による油圧ダンパのピストンの移動や圧力変化を機械式や油圧式の駆動手段により変換して油圧ダンパの開閉制御弁を直接切替え制御するため、外部からのエネルギ供給を一切必要とせずに減衰係数を自動的に切り替えることができ、センサ、コントローラ、電磁弁等、および、無停電電源装置と特別の電源配線等が不要となり、通常の油圧ダンパを上回るエネルギ吸収能力を常に確実に発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の減衰係数切替型油圧ダンパの減衰係数切替を機械式で行う第1実施形態であり、(a) は油圧回路図、(b) は弁の駆動機構を示す側面図である。
【図2】本発明の減衰係数切替型油圧ダンパの減衰係数切替を機械式で行う第2実施形態であり、(a) は油圧回路図、(b) は弁の駆動機構を示す側面図である。
【図3】本発明の減衰係数切替型油圧ダンパの減衰係数切替を油圧式で行う第3実施形態を示す油圧回路図である。
【図4】本発明の減衰係数切替型油圧ダンパの減衰係数切替を油圧式で行う第4実施形態を示す油圧回路図である。
【図5】減衰係数切替型油圧ダンパの基本構造を示す概要図である。
【図6】 (a) は制震用油圧ダンパの設置例を示す正面図、(b) は制震用油圧ダンパの力学モデル図である。
【図7】制震用油圧ダンパの荷重と変形の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1……減衰係数切替型油圧ダンパ
2……シリンダ
3……ピストン
4……油圧室
5……流路
6……開閉制御弁
7……コントローラ
8……ピストンロッド
9……アキュムレータ
10……流量調整弁(ポペット弁)
11……開閉操作弁(パイロット弁)
11a…弁体
12……チェック弁
13……流出用流路
14……入側バイパス流路
15……出側バイパス流路
16……チェック弁
17……流入用通路
30……機械式駆動手段
30’…機械式駆動手段
31……直線歯車(ラック)
32……クランク機構
32’…リンク機構
33……第1リンク
34……第2リンク
34’…第2リンク
35……スライドロッド
36……スプリング
40……油圧式駆動手段
41……絞り
42……バッファー
43……切替弁(ポペット弁)
Claims (6)
- シリンダと、このシリンダ内で往復動するピストンと、このピストンの両側に設けられた油圧室と、この両油圧室をつなぐ流路に設けられ、開閉により減衰係数を変化させる開閉制御弁を備えた油圧ダンパにおいて、
ピストンの一方向の移動に対して開閉制御弁が閉状態を維持して第1の減衰係数が得られ、ピストンの逆向きの移動により開閉制御弁が一旦開いて第2の減衰係数が得られた後、再び開閉制御弁が閉じて第1の減衰係数が得られるように構成された機械式駆動手段がピストンロッドと開閉制御弁の間に設けられていることを特徴とする減衰係数切替型油圧ダンパ。 - シリンダと、このシリンダ内で往復動するピストンと、このピストンの両側に設けられた油圧室と、この両油圧室をつなぐ流路に設けられ、開閉により減衰係数を変化させる開閉制御弁を備えた油圧ダンパにおいて、
両油圧室のそれぞれに接続された流路に、一方の流路を閉じ、他方の流路を開いた状態から、弁体の移動により前記とは逆に一方の流路を開き、他方の流路を閉じた状態とするように構成された右用と左用の開閉制御弁が設けられ、ピストンの一方向の移動に対して一方の開閉制御弁が閉状態を維持し、かつ、他方の開閉制御弁が開状態を維持して第1の減衰係数が得られ、ピストンの逆向きの移動により前記一方の開閉制御弁が一旦開いて開状態を維持し、かつ、前記他方の開閉制御弁が閉じて閉状態を維持して第2の減衰係数が得られた後、他方の開閉制御弁の閉状態により再び第1の減衰係数が得られるように構成された機械式駆動手段がピストンロッドと開閉制御弁の間に設けられていることを特徴とする減衰係数切替型油圧ダンパ。 - 請求項1または請求項2のいずれかに記載の減衰係数切替型油圧ダンパにおいて、開閉制御弁を駆動する機械式駆動手段が、シリンダのピストンロッドに設けた直線歯車と、この直線歯車により作動して開閉制御弁を開閉するクランク機構により構成されていることを特徴とする減衰係数切替型油圧ダンパ。
- シリンダと、このシリンダ内で往復動するピストンと、このピストンの両側に設けられた油圧室と、この両油圧室をつなぐ流路に設けられ、開閉により減衰係数を変化させる開閉制御弁を備えた油圧ダンパにおいて、
ピストンの一方向の移動による一方の油圧室の油圧上昇により開閉制御弁が閉じて第1の減衰係数が得られ、ピストンの逆向きの移動による前記油圧の低下により開閉制御弁が開いて第2の減衰係数が得られた後、他方の油圧室の油圧上昇により再び開閉制御弁が閉じて第1の減衰係数が得られるように構成された油圧式駆動手段が両油圧室にそれぞれ接続されていることを特徴とする減衰係数切替型油圧ダンパ。 - シリンダと、このシリンダ内で往復動するピストンと、このピストンの両側に設けられた油圧室と、この両油圧室をつなぐ流路に設けられ、開閉により減衰係数を変化させる開閉制御弁を備えた油圧ダンパにおいて、
両油圧室のそれぞれに接続された流路にそれぞれ開閉制御弁が設けられ、ピストンの一方向の移動による一方の油圧室の油圧上昇により一方の開閉制御弁が閉じて第1の減衰係数が得られ、ピストンの逆向きの移動による前記油圧の低下により前記一方の開閉制御弁が開いて第2の減衰係数が得られた後、他方の油圧室の油圧上昇により、他方の開閉制御弁が閉じて再び第1の減衰係数が得られるように構成された油圧式駆動手段が両油圧室にそれぞれ接続されていることを特徴とする減衰係数切替型油圧ダンパ。 - 請求項4または請求項5のいずれかに記載の減衰係数切替型油圧ダンパにおいて、開閉制御弁を駆動する油圧式駆動手段が、シリンダ油圧室に連通して圧力を蓄えるバッファーと、このバッファーの圧力とシリンダ油圧室の圧力の差により作動する切替弁により構成されていることを特徴とする減衰係数切替型油圧ダンパ。
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