JP4041321B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、FAX、複写機等の画像形成装置に関し、特に、レジストローラとレジストローラの搬送方向上流側に用紙搬送ローラとを備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像形成装置では、レジストローラによるレジストレーション後の再駆動のタイミングは、レジストローラと用紙搬送ローラを同時に回転させる方法(第1の方法)、もしくはレジストローラの回転開始よりもわずかに早く用紙搬送ローラを回転させる方法(第2の方法)のいずれかの方法を取っている。
【0003】
第1の方法は最も基本的な方法であり、第2の方法は、用紙搬送ローラとレジストローラによる用紙の引っ張り合いにより発生するバックテンションを意図的に避ける方法として用いられている。バックテンションが発生すると、その瞬間用紙の搬送速度が変動し、その部分だけ画像濃度が変化してしまい、均一できれいな画像が印刷出来なくなってしまうという問題があった。
【0004】
また、第1および第2の方法は、いずれもバックテンションを防ぐために、用紙搬送ローラの搬送速度Vhをレジストローラの搬送速度Vrよりも速く(Vh>Vr)設定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術のバックテンションを防ぐ方法は、用紙の厚みが薄い用紙の場合には効果的である。用紙の厚みが薄い場合は、用紙が十分にたわむ為、レジストローラと用紙搬送ローラの間では用紙の突っ張りあいが発生せず、用紙はレジストローラの搬送速度に従いスムーズに搬送され均一な美しい画像が得られる。
【0006】
とろこが、用紙の厚みが厚い場合は、レジストローラと用紙搬送ローラの間で用紙の突っ張りあいが発生してしまい、用紙の搬送速度が一定にならないという問題があった。この問題が顕著に現われるのがハガキなどの厚紙で発生する文字の中抜けであった。以下、このハガキなど厚紙で発生する文字の中抜け現象に関して説明する。
【0007】
従来技術でも説明した通り、用紙搬送ローラの搬送速度Vhは通常レジストローラの搬送速度Vrよりも速く設定され、ハガキ等の厚紙は用紙自身がたわまないために、レジストレーション後の用紙が用紙搬送ローラとレジストローラ両方に挟まれ搬送されている時は、用紙搬送ローラとレジストローラの間で用紙の突っ張りあいが生じる。この用紙の突っ張りあいにより用紙の搬送速度に変化が生じ文字の中抜けが発生する。
【0008】
中抜けの発生メカニズムは以下の通りである。
(1)レジストレーション後のレジストローラと用紙搬送ローラの再駆動時、用紙搬送ローラの搬送速度Vhは、レジストローラの搬送速度Vrよりも速く設定されているために、ハガキなどの厚紙の場合は用紙の腰が強く、用紙は用紙搬送ローラによりレジストローラ側に押し込まれる。この時、用紙の搬送速度Vは、用紙搬送ローラの搬送速度Vhとレジストローラの搬送速度Vrの間に位置し、Vh>V>Vrの関係となる。
(2)レジストローラは、用紙搬送ローラにより用紙を押し込まれるために、駆動ギアのバックラッシュ分レジストローラの駆動が一時的に離れる。
(3)その直後に用紙後端が用紙搬送ローラを通過し、用紙に対する用紙搬送ローラの駆動力が切れる。
(4)用紙搬送ローラの駆動が切れた瞬間は、レジストローラのギアも噛み合っていないために、用紙には搬送力が加わらなくなる。この時、用紙の搬送力を支配するのは感光体ドラムのみとなる。ドラムの回転速度をVdとすると、用紙の速度VはVr>V=Vdの関係となる。
(5)一般的に、文字の中抜けは、用紙の速度Vとドラムの回転速度Vdが等速となった時に発生しやすいことが知られている。用紙搬送ローラの搬送力が加わらなくなった瞬間、用紙の搬送速度Vがドラム回転速度Vdまで低下するために中抜けが発生する。
(6)そして、文字の中抜けは、レジストローラの駆動が再度つながり用紙搬送速度Vがレジストローラ搬送速度Vrに復帰するまで発生してしまう
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、レジストローラと、該レジストローラの搬送方向上流側に用紙搬送ローラと、を備えた画像形成装置において、前記用紙搬送ローラの用紙搬送速度を前記レジストローラの用紙搬送速度よりも等速以上とし、かつ搬送する用紙が所定厚み以上の場合にのみ、前記レジストローラによりレジストを取った後の前記用紙搬送ローラの回転開始を前記レジストローラの回転開始よりも遅らせることを特徴とする画像形成装置としたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の一部を示す図であり、レジストローラ1、用紙搬送ローラ2、用紙3、レジストクラッチ4、用紙搬送クラッチ(スプリングクラッチ)5、レジスト駆動ギア6、感光体ドラム7、転写ローラ8を備えている。
【0011】
このような構成により、給紙カセットや手差しトレイから給紙された用紙3が、用紙搬送クラッチ5を介して回転駆動伝達を受けた用紙搬送ローラ2により搬送されてレジストローラ1に到達してレジストレーションを行う。レジストレーションは、搬送される用紙3の先端が回転していないレジストローラ1に当たることにより行われる。そして、感光体ドラム7にトナー像が形成されるまでレジストローラ1および用紙搬送ローラ2の回転を停止する。
【0012】
感光体ドラム7にトナー像が形成され、用紙3への転写準備が完了すると、レジストクラッチ4とレジスト駆動ギア6を介して回転駆動伝達を受けたレジストローラ1、および用紙搬送クラッチ5を介して回転駆動伝達を受けた用紙搬送ローラ2により用紙3を感光体ドラム7と転写ローラ8間に搬送し、用紙3への画像形成が行われる。
【0013】
本発明は、感光体ドラム7にトナー像が形成され、用紙3への転写準備が完了した後のレジストローラ1と用紙搬送ローラ2の再駆動時に、用紙搬送ローラ2の搬送速度Vhをレジストローラ1の搬送速度Vrよりも等速以上とするとともに、用紙搬送ローラ2がレジストローラ1に対して遅れて(例えば、0.1秒遅れて)回転駆動が開始されることを特徴とする。
【0014】
この駆動時間の遅れにより、レジスト駆動ギア6のバックラッシュと用紙3のたわみを吸収し、かつ、用紙搬送クラッチ5の内部のスプリングにゆるみを発生させ用紙搬送ローラ2に駆動が伝わるのを遅らせることにより、確実にレジストローラ1に駆動がつながった状態で用紙搬送が行われ、中抜けのない美しい画像を得ることができる。
【0015】
なお、本発明は、用紙搬送ローラ2の駆動タイミングを遅らせることにより常にレジストローラ1に駆動力が伝達され、用紙3の搬送速度Vがレジストローラの搬送速度Vrと等しくなるようにした。他の方法として、レジストローラ1に常に駆動力を伝達するために、レジストレーション後に用紙搬送ローラ2の駆動を停止する方法も考えられるが、用紙搬送ローラ2が負荷になるために、用紙搬送ローラ2を用紙3の後端が抜けた瞬間、用紙3の搬送力に負荷変動が発生し文字ブレ等画像不良が発生してしまう。
【0016】
図2は、“搬送ローラ駆動後れ時間”、“文字中抜けレベル”、および“先端レジスト測定値”の関係を表したグラフである。
【0017】
このグラフから、中抜けレベルは、用紙搬送ローラ2の駆動遅れ時間が0.08秒ぐらいから良くなっていることがわかる。また、先端レジスト量のずれは、0.06秒ぐらいから安定していることがわかる。このことから、用紙搬送ローラ2の駆動遅れ時間を0.08秒以上とすれば、文字の中抜けは改善され、かつ先端レジストの値も安定していることがわかる。なお、先端レジスト量のずれにより、通常は用紙3が用紙搬送ローラ2によりレジストローラ1側に押し込まれていることが判る。レジストローラ1に対する用紙搬送ローラ2の駆動遅れ時間は、先端レジスト量が安定し、かつ中抜けレベルが良くなる領域に設定することが望ましく、本実施例では0.08秒以上とした。
【0018】
なお、本実施例では、全ての用紙に対して、用紙搬送ローラ2の用紙搬送速度をレジストローラ1の用紙搬送速度よりも等速以上とし、かつレジストローラ1によりレジストを取った後の用紙搬送ローラ2の回転開始をレジストローラ1の回転開始よりも遅らせた場合について説明したが、搬送する用紙が所定厚み以上の場合にのみ、用紙搬送ローラ2の回転開始を遅らせるようにしても良い。これは、厚紙の場合の文字の中抜けを改善することが目的であるからであり、厚紙のみそのように制御しても十分に効果を達成することができるためである。なお、厚紙としては、葉書を挙げることができるが、100g/m2以上の厚みとなる用紙を対象とすればよい。なお、搬送する用紙が厚紙であることは、接続されたパソコンや画像形成装置自身のパネル上から指定するようにすればよい。
【0019】
なお、搬送する用紙が所定厚み以上の場合にのみ用紙搬送ローラ2の回転開始をレジストローラ1の回転開始よりも遅らせた場合、通常の用紙と先端レジストの値が約2mmずれるために、画像形成装置内のソフトにてあらかじめ用紙3への画像転写タイミングを遅らせるようにすることが好ましい。
【0020】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明の画像形成装置によれば、用紙搬送ローラの用紙搬送速度をレジストローラの用紙搬送速度よりも等速以上とし、かつ搬送する用紙が所定厚み以上の場合にのみ、レジストローラによりレジストを取った後の用紙搬送ローラの回転開始をレジストローラの回転開始よりも遅らせることにより、ハガキ等の厚紙においても中抜けのない美しい画像を得る画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一部を示す図である。
【図2】搬送ローラ駆動後れ時間、文字中抜けレベル、および先端レジスト測定値の関係を表した図である。
【符号の説明】
1:レジストローラ
2:用紙搬送ローラ
3:用紙
4:レジストクラッチ
5:用紙搬送クラッチ(スプリングクラッチ)
6:レジスト駆動ギア
7:感光体ドラム
8:転写ローラ
Claims (2)
- レジストローラと、該レジストローラの搬送方向上流側に用紙搬送ローラと、を備えた画像形成装置において、
前記用紙搬送ローラの用紙搬送速度を前記レジストローラの用紙搬送速度よりも等速以上とし、かつ搬送する用紙が所定厚み以上の場合にのみ、前記レジストローラによりレジストを取った後の前記用紙搬送ローラの回転開始を前記レジストローラの回転開始よりも遅らせることを特徴とする画像形成装置。 - 前記レジストローラによるレジスト開始タイミングに対して、用紙への画像転写タイミングを遅らせることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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