JP4040902B2 - 透明飲料ボトルの検査方法及びその検査装置 - Google Patents

透明飲料ボトルの検査方法及びその検査装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に(白色の不透明印刷層を有しない)透明印刷ラベルを装着した透明飲料ボトルの欠点、位置等の検査方法とその為の検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にペットボトル等の透明飲料容器には、印刷された筒状フイルムがラベルとして装着されて商品となっているが、この印刷は多くの場合、まず赤、青、黄を基調として印刷され、その上に白色インキでベタ印刷すると言う方法が採られている。従ってラベルを透かして見た場合は不透明である(以下これを不透明印刷ラベルと呼ぶ)。 このような不透明印刷ラベルでもって装着された透明飲料容器も、最終的には検査が行われて出荷されている。 この検査の内容は、主として装着後に何らかの原因でラベル上に発生した欠点の有無である。例えばこの欠点は、装着前に折られてできているラベルの折り目からの破れ(以下欠点1と呼ぶ)とラベルに設けられているミシン目穴の形状の乱れである(例えば隣接する2個の穴の繋がりによってできる扁平穴)(以下欠点2と呼ぶ)。ここで欠点1であるが、これは次のようなものである。つまり装着前の筒状ラベルは2つに折られてロ−ル巻きになっているが、これが開口されボトル等に熱収縮・装着されても以後その折り目は消えず残っている。この残っている折り目の端部が破れる場合があると言うものである。
【0003】
前記不透明印刷ラベルの欠点検査で採られている手段は、例えば光源として白色蛍光灯を用い、(該ラベル付き)ペットボトルの背後から照明し、反対側に配置されたCCDカメラで撮像し、画像処理により欠点からの光の漏れ(透過)を検出して良否を判断する方法とか、光源として赤外光を用い、可視光カットフイルタ−付きCCDカメラにて同様に撮像しこれを画像処理して欠点を検出する方法等がある。
【0004】
一方、最近の傾向として前記不透明ラベルに換えて、(白色を用いない)赤、青、黄を基調としてデザインした印刷ラベル(以下これを透明印刷ラベルと呼ぶ)が使われるようにもなってきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記不透明印刷ラベルで採られている検査手段で、前記透明印刷ラベルの欠点の有無を検査すると、更に検査精度が悪く、欠点内容(サイズ、形状等)によっては、検査漏れがでたり、検査できない場合もある。
又、装着されたラベル位置(斜め位置とか、予め決められた位置等)についても、(検査精度の悪さから)実質的にできていない。
又、このラベル位置に関し、(該ラベルの両端を重合して密着してできる)両端重合部分がボトルの所定位置にきているかどうかが最近問われるようにもなってきている。つまり例えば角ボトルで言えば、この両端重合部分がその角の位置にくるように指定されるが、この角位置にきているかどうかである。この検査は不透明印刷ラベルにしても、透明印刷ラベルにしろ、現状では行われていない。これは現状の検査技術では極めて困難であることにも原因がある。
【0006】
本発明は、特に前記透明印刷ラベルに関し、前記欠点の検査は勿論、更なる高い精度でより微細形状でも確実に欠点を見つけて検査できること及び前記2つの装着ラベル位置についても検査し良否判断のできることを課題として、鋭意検討し達成したものである。つまり本発明が見出した解決手段は次の通りである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
即ち本発明は、まず請求項1の検査方法の発明によって達成される。その発明は、熱収縮性又は非熱収縮性の透明基体フイルム(1)の一面には近赤外線吸収層(3)がその反対面には透明印刷層(2)が設けられている透明印刷ラベル(4)が装着された透明飲料ボトル(5)の側面から、少なくとも近赤外線波長を有してなる光を照射し、該ボトルを透過した近赤外光のみを受光し、その受光量に基づいて該透明飲料ボトルを検査することを特徴とする透明飲料ボトルの検査方法である。
【0008】
又前記光と受光手段としての好ましい形態として請求項が、前記検査の内容として請求項が各々従属する発明として提供される。
【0009】
又本発明の前記課題解決は、請求項で提供する透明飲料ボトルの検査装置の発明によっても達成される。 つまりこの発明は、熱収縮性又は非熱収縮性の透明基体フイルム(1)の一面には近赤外線吸収層(3)がその反対面には透明印刷層(2)が設けられている透明印刷ラベル(4)が装着された透明飲料ボトル(5)を所定経路に沿って一定間隔で搬送する為の該ボトル搬送部(100)と、 前記搬送中の透明飲料ボトル(5)の側面から少なくとも近赤外光を含む光を照射する為の光源部(101)と、前記照射により透明飲料ボトル(5)を透過してくる近赤外光のみを撮像する為のCCDカメラ(102)と、 前記CCDカメラからの画像情報を基に透明印刷ラベル(4)の欠点又は装着位置を判定するための画像処理部(103)と、 前記画像処理部からの判定出力信号を基に排出部(105)を制御する為の動作制御部(104)とを備えていることを特徴とする透明飲料ボトルの検査装置である。
【0010】
そして、前記光源部(101)として、好ましく使用されるものとして請求項が提供される。以下、前記各発明を次の実施形態で詳述することにする。
【0011】
【発明の実施の形態】
まず発明が検査の対象とする熱収縮性又は非熱収縮性の透明基体フイルム(1)の一面には近赤外線吸収層(3)がその反対面には透明印刷層(2)が設けられている透明印刷ラベル(4)が装着された透明飲料ボトル(5)から説明するが、この構成を図解し、これを基に縷々説明することにする。
前記構成を図1の側面図で示す。ここで5は、白色キャップ5bで密栓された透明飲料ボトル、4は装着された熱収縮透明印刷ラベルで、これには4aのミシン目(ボトル本体との分離用)が設けられている。尚、4bは該ラベルの両端重合(密着)部分を示す。
【0012】
まず透明印刷ラベル4から説明する。 このラベル4自身は、熱収縮性又は非熱収縮性の(ラベル用)透明基体フイルム(1)を支持体として、これに近赤外線吸収層と透明印刷層とが設けられてなっているが、これを断面で図解したものが図2である。 該基体フイルム1を挟んで一方には近赤外線吸収層3が、その反対面には透明印刷層2が積層されている。該図の構成は、(該近赤外線吸収層が該透明印刷層と直接接触することは、印刷画質に対して好ましくないことから)望ましい構成として例示しているが(請求項2)、該近赤外線吸収層を直接該透明印刷層と接する、つまり該透明印刷層の下層又は上層にもってくることを否定するものではない。
【0013】
次に透明印刷ラベル4の個々について説明する。
まず透明基体フイルム1は、全光線透過率70%程度以上の熱収縮性又は非熱収縮性のポリエチレンテレフタレ−ト(PET)系、非環状又は環状のポリオレフィン系、ポリスチレン系、ポリ塩化ビニル系等の各透明フイルムであるが、この中で好ましく使用されるものは、該PET系、該ポリオレフィン系又はポリスチレン系の各フイルムである。該PET系でより好ましいのは、PET単独よりもエチレンテレフタレートユニットを主成分とする共重合ポリマ又はこれとPETとのブレンドポリマによるフイルムである。
一方該ポリオレフィン系フイルムでより好ましいのは、非環状では主としてポリプロピレン系フイルムである。そして環状では、一般に知られているノルボルネンとか、テトラシクロドデセン又はこれ等の誘導体等に見られる環状オレフィンモノマの重合(開環・水添又は付加反応)による単独ポリマ、環状オレフィンモノマとエチレン、プロピレン等のα−オレフィンとのコポリマ、このコポリマに直鎖状ポリオレフィン系樹脂をブレンドした樹脂等によるフイルムであり、就中このブレンドした樹脂によるフイルムが好ましい。
尚、このブレンド樹脂は、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)と該環状オレフィン系樹脂(単独又はコポリマ)とのブレンドによるフイルムであるのがより好ましい。これら好ましい理由は、前記透明印刷層及び近赤外線吸収層との密着性、熱収縮特性等の点からである。
【0014】
尚透明基体フイルム1の熱収縮性、非熱収縮性は、透明飲料ボトル本体の使用形態(形状とか、デザイン等)による。熱収縮性が必要な場合には、例えば、延伸操作によって、主として横方向に約2〜10倍、望ましくは4〜7倍、縦方向に1〜2倍延伸することで付与できる。
【0015】
透明基体フイルム1の厚さは、前記使用樹脂の種類、支持適性等を考慮して選ばれるが、一般には20〜100μm程度で対応できる。
【0016】
尚透明基体フイルム1の成形は、一般に行われるTダイ溶融押出機を使って行われるが、延伸は、溶融押出しと連続して行う場合もあれば、別途行う場合もある。その時の延伸手段も一般に行われるテンタ−延伸か、ロ−ル延伸か、両者の組み合わせかのいずれかの方法による。勿論該フイルムに各種添加剤(例えば耐候剤、酸化防止剤、帯電防止剤等)を微量含有させることは許されることである。
【0017】
そして近赤外線吸収層3は、一般に次のような内容を持って形成される。
該吸収層3は所定量の近赤外線吸収剤が透明樹脂液に混合分散・調製されて、透明基体フイルムにコ−テイングされることで形成される。ここで該樹脂としては、該基体フイルム1との密着性、該吸収剤との混合分散性、耐熱性(70℃程度以上が望ましい)、透明性、コ−テイング性等を考慮して選ばれる。具体的には、例えば紫外線硬化性のアクリル系樹脂(原料としては液状のオリゴマ又はプレポリマが使用される)又はメチルエチルケトン、ジオキソラン、ヂメチルホルムアルデヒド、テトラヒドロフラン、トルエン、キシレン、メチルセロソルブ、クロロホルム等の単独又はこれらの適宜混合溶媒に対して溶解するアクリル系、ウレタン系又はアクリル−ウレタン系等の熱可塑性樹脂、熱可塑性共重合ポリエステル樹脂等が挙げられる。
【0018】
一方近赤外線吸収剤としては、約800〜1100nmに最大吸収波長を有する近赤外線色素で、これには有機系色素、金属酸化物、有機金属錯体がある。しかし本発明では、前記樹脂との相溶性及び前記有機溶媒に対する溶解性も考慮して、有機系色素が望ましい。例えばこれを構造上から分類すると、アントラキノン系、フタロシアニン系、ナフトキノン系、(ナフタロ)シアニン系、高分子縮合アゾ系、ピロ−ル系が挙げられる。この中でいずれを選ぶかは、検査に対して使用される光源の波長とのマッチングを見て選択される。従って完全吸収を果たすためには一種類で良い場合もあれば、二種以上を混合した方が良い場合もある。
【0019】
近赤外線吸収剤の前記樹脂への添加量は、近赤外線吸収効果は勿論のこと透明性とのバランスに立って決める必要がある。透明性の点では、該吸収剤自身が着色しているので、多くなると全体の透明性に影響するようになると共に、印刷画像の画質にも影響するようになる。この両者でバランスをとると、その量は1〜10重量%(対固形分)、好ましくは3〜7重量%である。
【0020】
又、近赤外線吸収層3の層厚は、これも赤外線吸収効果と透明性とのバランスに立って決める必要があるが、前記近赤外線吸収剤の添加量の範囲では1〜10μm、好ましくは2〜8μmでバランスする(該吸収剤の多い場合には、薄い方向で設定するようにする)。
【0021】
尚、近赤外線吸収層3の形成に際しては、前記樹脂と近赤外線吸収剤との所定量を両者の共通溶媒をもって均一に溶解混合した後、コ−テイング手段に合わせて適正な溶液粘度に調整して行うが、密着性を上げるために、透明基体フイルム1を(事前)脱脂洗浄や、コロナ放電等の一般に前処理として知られている手段で前処理しても良い。
尚コ−テイング手段は、グラビヤ印刷法、バ−コ−タ−法、場合によってはスクリ−ン印刷法等による。塗布後は、乾燥(熱風又は紫外線硬化性樹脂の場合は紫外線照射)する。
【0022】
一方他面に設ける透明印刷層2は、一般に次の内容で形成される。
まず該印刷層の有する透明性であるが、これは少なくとも近赤外線を有する光が近赤外線吸収層3に吸収され光量が、該印刷層を透過してCCDカメラ等で捕らえることのできるに足る透明さである。
該印刷層による透明性への影響は、単色よりも赤、青、黄の2〜3色が重ね刷りの場合であるが、例えばこの各色を175線でベタ重ね刷り(全層厚4μm設定)した場合の全光線透過率は約3%である。このような低透過率でも近赤外線光の透過が遮られるような事はない。従って、赤、青、黄の3原色を基調とし、これが2〜3色重なった印刷デザインがなされても、事実上影響されることなく検査ができる。
尚、黒色印刷層に関しては、これを175線ベタ刷りした場合の全光線透過率を測定すると約8%であり、この黒印刷層に近赤外光を照射してCCDカメラで受光すると、撮像精度は悪いが、前記影となって視認できる。従って、印刷デザインによっては黒インキ層も使える。
【0023】
透明印刷層2は、グラビヤ印刷法によって行われるのが一般的であるが、その他の方法によってもよいのは勿論である。印刷インキは、一般に使用されている水性又は油性の例えばアクリル系又はウレタン系の樹脂インキが使われる。
尚、この場合も近赤外線吸収層3の場合のように、前記する前処理を行って印刷しても良い。
【0024】
透明印刷層2の全厚は、透明性の事も考慮されるが、前記水性又は油性のインキによる多色グラビヤ印刷では、一般に1〜5μmであり、この層厚で印刷画質は勿論、前記透明性も確保できる。
尚前記赤、青、黄のいずれかによる2〜3色重ね刷りの場合には、この厚さ範囲内になるように各色を設定するのが良い。
【0025】
前記透明印刷ラベルは、優れた検査性を有して透明飲料ボトル本体に装着される。該ボトル本体は、一般に胴(円形、多角形)、底及び口からなる硬質又は半硬質の透明ボトルで、多くの場合はペットボトル等樹脂製半硬質のボトルが対象である。ここで透明性は、前記検査等に支障がでない限りにおいて、該ボトル自身にも、又充填する飲料自体にも着色があっても良い。これを全光線透過率で例示すれば、いずれの場合も約10%以上であるのが安全である。
【0026】
尚前記構成による透明印刷ラベル4の透明飲料ボトル本体への装着手段は、一般に行われる方法によるが、それを例示すると次の通りである。
<熱収縮性透明印刷ラベルの場合>
ロ−ルに巻かれたウエブ状の該ラベルが、まずセンタ−シ−ルゾ−ンに連続供給され、そこで有機溶剤で又は熱により、両端が重合密着されて筒状に成形され、これが一旦フラット状に折られてロ−ル状に巻き取られる(この筒状ラベルがロ−ルに巻き取られたことで、両サイドに折り目が着くことになり、これは前記ボトル本体倦回装着後も残っている。後述する検査の項目の1つである折り目からの破れは、このような経過によるものである)。
ロ−ル状に巻かれた該筒状ラベルは所定サイズにカットされ、筒状に開口される。供給されてくる透明ボトル本体に嵌入されて、最後に熱風(蒸気)ゾ−ンに送って熱収縮し装着する。
<非熱収縮性透明印刷ラベルの場合>
前記熱収縮性の場合と異なり、まずウエブ状の該ラベルの少なくとも両端内面に感熱性粘着層を設ける。この設定は、全行程の中で連続して設ける場合と、予め設けておき、一旦これをロ−ルに巻き取り、以後逐次巻き出して使用する場合がある。これを待機する前記ボトル本体の胴に、感熱性粘着層の一端を添着固定し、回転しながら倦回しもう一端の感熱性粘着層を重合する。この一端添着固定と他端重合とは、事前に加熱されて粘着性を発現しておく。両端重合したら、押圧して密着固定する。
該感熱性粘着層は、一般に知られている感熱性の透明樹脂を透明印刷層2の上層として5μm前後設けられる。
尚、この非熱収縮性透明印刷ラベルの場合は、前記熱収縮性の場合のように折り目が着くことはないので、折り目による破れが検査項目になることはない。
【0027】
かくして得られた透明印刷ラベル4の装着された透明飲料ボトル5は、請求項1に記載する手段によって検査される。次にこの検査方法について説明する。
尚、この説明はもう1つの発明である請求項7に記載する検査装置と共に、図3で例示する該装置に関するブロック図を参照しながら行うことにする。
【0028】
まず検査内容として、請求項4に記載する透明印刷ラベル4上に発生した欠点、例えば請求項5に記載する部分的破れ(4c)及び/又は部分的変形穴(4d)を有する(欠点)透明飲料ボトルが、(無欠点)該ボトル5(図1)中に混入している場合について説明する。勿論該欠点に限らず他の欠点でも同様に検査できる。
尚、ここで例示する欠点は、ラベル4の折り目部分の(端からの)破れの欠点1と隣り同志の2個のミシン目が繋がって発生した変形穴の欠点2の場合であり、これを図示したものが図4(側面図)である。つまり4cが欠点1、4dが欠点2を示している。
【0029】
まず透明飲料ボトル5が、搬送部100(所定間隔と所定経路)によって搬送されてくる。ここでの該搬送部は、一般的なベルトコンベアを例示している。該円形固定部材は、その位置で回転させる機構にすることもできる。勿論このベルトコンベヤ−に換えて、回転チエ−ンにすることもできる。又多数の該ボトルが回転体の上に一定間隔をもって乗せられて搬送される回転式搬送部にすることもできる。勿論これら搬送部は、連続搬送もあれば、間歇搬送もある。ここではベルトコンベヤ−による連続搬送を例示している。
尚、ここでの透明飲料ボトル5は、(胴部分は角形)円形透明ペットボトル(飲料水充填)を例示しているが、(全)角形透明飲料ボトル等形状には拘らない。
【0030】
前記により搬送されてきたボトル5は、対向配置の近赤外線光源101とCCDカメラ102(二次元)の間を通過する。ここで該光源と該カメラとは左右逆の配置として2セット設けている。まず最初にボトル5の主として右側面の欠点の有無を撮像し、次に主として左側面のそれを撮像することで、より完全な検査を行うと言う配慮がなされている。勿論1セットでもできるが、この場合は、該光源一機に対して対角線的に2台のCCDカメラを配置しこれを2セット配置しているが、1セットでも良い。この場合は、搬送されてくるボトル5を一旦停止すると同時的にその位置で回転する方式を採るのが良く、これは前記回転式搬送部による搬送の場合にも有効である。この回転方式を採る場合として、一次元CCDカメラを使うと該ボトル5の全周を細かく撮像することができる。
尚該カメラと該光源の配置数、配置位置等は、検査対象である透明飲料ボトルの形状、大きさを見て、最も効率良く照射し撮像されるように事前にチェックすることが望まれる。
【0031】
近赤外線光源101は、少なくとも近赤外光を含む光に相当するもので、ここでは800〜1100nm範囲の中のいずれかの近赤外光のみを有する近赤外LED素子(赤外発光ダイオ−ド)を例示し、これを多数個湾曲状に配置したものとして示している。勿論この湾曲光源に換えて、他の形状、例えば長方形状にしてこれの複数本を垂設するようにしても良い。
尚、ここでの光源は近赤外LED素子を例示しているが、他の例えばタングステンランプ、ハロゲンランプ等も使用できる。光源の強さの点では、これ等他の光源が好ましいが、取り扱い等の点からは前者が好ましい。タングステンランプ、ハロゲンランプ等は、他の波長も混在しているので、これをカットするバンドパスフイルタ−をCCDカメラ102の前面に取り付けるのが望ましい。
又近赤外LED素子に限らず、他の光源に対しても、(ボトル5の少なくとも全体半分が均一に照射されるように)光拡散板(例えば乳白色のアクリル板)を該光源の前面に配置するように工夫するのが良い。
【0032】
又、CCDカメラ102(二次元)は、前記光源照射によるボトル5からの透過光を受光する手段の一つとして例示しているが、これが受光素子そのものであっても良い。
尚、CCDカメラが一般的なものであると、近赤外光領域における相対感度は可視光線領域に比べて低下するが、波長700〜900nm程度を対象とするならば特に問題はない。しかし900nm以上の近赤外光領域を対象とする場合には。該領域での感度アップのCCDカメラに切り替えた方が良い。
【0033】
搬送されてきたボトル5の側面に近赤外光源101から光が照射されると、該ボトルを透過した光は、CCDカメラ102で受光し撮像する。この時の各画素の濃度値(明るさ)は、受光量によって異なる。つまり受光量が多い程濃度値は高く(白く)なり、少ない程それは低く(黒く)なる。
このことを無、有欠点ボトルに対して適応して見ると、無欠点ボトル5であれば、ラベル4に設けられている近赤外線吸収層3を2回透過することになるので、受光する光量は一回透過した光量よりも少なくなる。従って撮像される画像の色は一回透過のものよりも濃灰色系(以下2回濃灰色と呼ぶ)でもってラベル4の全体が撮像される。
一方欠点ボトル5では、欠点1、2を有しているので、ここを透過する光量は一回の近赤外線吸収層3の透過であるので、他の無欠点画像部分(2回の透過)よりも色は淡灰色系(以下1回淡灰色と呼ぶ)で撮像される。つまり2回濃灰色ラベル5の画像の中に、欠点1と2の形状をもっての色で撮像されると言うものである。
尚、縦に穿設されている正規のミシン目4aも欠点1、2と同じ透過光量の1回淡灰色で撮像される。
【0034】
そしてCCDカメラ102で撮像された画像情報は、アナログ信号又はデジタル信号として画像処理部103に送られ、欠点の有無が判別される。
それでは、各欠点がどのようにして他の無欠点ボトルと判別されるかを説明する。
まず欠点1の場合について説明する。
この欠点1の破れ状態が、例えば破れて捲れ上がって重なっているような場合には、この捲れ上りによる重なり部分は、照射光が近赤外線吸収層3を3回透過してCCDカメラ102に入って来るので、画像色は前記2回透過よりも、更に濃く黒に近い灰色(以下3回黒灰色と呼ぶ)で撮像される。その濃さの差で欠点1の有無を見分ける。これが重なっていない状態での捲れ上りでは、(2回透過の)無欠点部分による領域の輪郭部分のエッジの直線性から判断する。
一方欠点2の場合は、まずミシン目穴が、1回淡灰色でもって一定ピッチで縦に並んで撮像されると、それは正常ミシン目4aと判断される。これに対して、この正常ミシン目の中に変形穴4dがあると、隣り合う正常ミシン目4aとの重心位置間隔が大きく(小さく)なり、1回淡灰色の(正常ミシン目4aの)面積値に対して一定範囲を越えているとの比較判断がなされ欠点2の有無が判断される。
勿論これら欠点の一つがあっても、不良品として判別される。
【0035】
そして、前記画像処理部103によって欠点ありとの判定がなされると、その判定は直ちに信号となって動作制御部104に出力され、排出部105の排出動作へと切り替えられる。該排出部では、該制御部から信号出力を受けて、排出動作に切り替えられる。この排出動作はプッシャ−105aによって行われ、5aの欠点品として系外へ排出される。該プッシャ−の駆動源は、例えばエア−シリンダ−である。
【0036】
次に検査内容として、請求項6で提供した透明飲料ボトル(5)に装着されている透明印刷ラベル(4)の位置の判別について説明する。
ここで例示する位置とは、該ラベル自身が(曲がらずに)定位置で装着されているかどうか(以下ラベル装着位置と呼ぶ)と、装着された該ラベルの両端重合部分4bが定位置にきているかどうか(以下ラベル両端重合位置と呼ぶ)かであり、いずれか1つでも定位置にないとの判断がなされれば、不良品として前記欠点1、2と同様に系外に排出されることになる。
【0037】
まずラベル装着位置の検査から説明する。
図5の側面図で例示するように、該装着位置の正否は、白色キャップ5bの上面エッジからラベル4の上面エッジまでの距離Dの差でもって判定する。
つまり前記欠点検査において同時に撮像される白色キャップ5bは、(近赤外線を透過しないので)3回黒灰色と同程度以上の黒系色でもって、そしてラベル4は2回濃灰色をもって撮像される。この信号が、画像処理部103へ出力され距離Dが演算される。これと定位置として予め設定された距離とが比較され装着位置の正否が判定される。
勿論ラベル4が装着されていない場合、白色キャップ5aがキャップされていない場合も、この装着位置判定の中で処理される。
画像処理により装着位置が正しくないと判定されたならば、その信号は動作制御部104に出力され、プッシャ−105aによって系外に排出される。
【0038】
一方ラベル両端重合位置の検査は、一般に角型ボトルの場合(胴部分のみが角形である場合も)に必要とされ、これはデザイン上、両端重合部分4bを角近辺にもってくるようにして、中央には位置させないようにする。この場合の撮像と画像処理も、前記装着位置の場合と同じように、予め設定さた位置との距離との差から判別することができる。
例えば図5のE又はFの距離関係で説明する。
まずEで判別する場合は、白色キャップ5bの縦エッジから両端重合部分4bの縦エッジまでの距離Eが、(前記欠点検査において同時に撮像される)白色キャップ5bと両端重合部分4b(両端両端重合部分4bは、3回透過であるので該キャップ同程度の黒灰色)の黒灰色画像をもって画像処理部103で演算処理される。予め設定された距離に対して、長いか短いかの判定がなされる。
一方Fで判別する場合は、ラベル4の側面縦エッジから両端重合部分4bの縦エッジまでの距離Fが、(前記欠点検査において同時に撮像される)ラベル4の二回濃灰色と両端重合部分4bの黒灰色画像をもって、画像処理部103で演算処理される。予め設定された距離に対して、長いか短いかが判断される。
以後はEの場合でも、Fの場合でも前記同様に良否の信号が、動作制御部104に出力され、否のボトル5aはプッシャ−105aによって系外に排出される。
【0039】
前記の通り、受光する光量の差によりCCDカメラ102が撮像する画像には色濃度差が現れ、それをベ−スに良否が判断される。従って前記欠点1、2、ラベル装着位置及びラベル両端重合位置の全てについて、予め正しい画像情報として画像処理部103にソフト入力しておけば、前記いずれかの検査項目で不良との判定があれば全て系外に排出されることになる。勿論判定出力信号を検査項目毎に設け、これを各排出位置に分ければ、検査項目別に分類排出することもできる。
【0040】
尚、樹脂コ−テングのムラを検出する為に、蛍光染料含有の樹脂を使う方法が知られているが、本発明者等がこれを本発明の近赤外吸収層に変えて、蛍光層となし、検査を行ってみた。その結果は、まず欠点検査自身を絶えず暗室で行う必要があり、作業性が悪く生産的ではないこと、前記欠点がはっきりと検出撮像されないこと、更に前記ラベルの位置に関する検査はできなかった。本発明による近赤外線吸収層によるラベルとの間に作用効果にも極めて大きな差のある結果であった事を付記しておく。
【0041】
【実施例】
以下実施例によって、更に詳述する。
【0042】
(実施例1)
まず材料として次のものを準備した。
●透明基体フイルム1(以下基体フイルムと呼ぶ)、
グンゼ株式会社製・ファンシ−ラップ・タイプTAS・厚さ50μm(熱収縮性ポリエステル系フイルム)を幅300mmにカットしたロ−ル巻きフイルム。
●近赤外線吸収層3の為のコ−テング液、
油性アクリル系透明樹脂液(東洋インキ製造株式会社製、油性グラビヤ印刷用インキ・LPス−パ−を固形分30重量%としてトルエンと酢酸エチルの混合溶媒に溶解したもの)を使い、これに3重量%の(可溶性)フタロシアニン系の近赤外線吸収剤(日本触媒化学社製、TX−EX−906B、最大吸収波長922nm(トルエン中))を添加し均一に溶解したもの。以下近赤外コ−テング液と呼ぶ。
●透明印刷層2の為の印刷インキ、
赤、青,黄の水性アクリル系グラビヤインキ(東洋インキ製造株式会社製のアクワエコ−ルシリ−ズ)を使い、そしてこの各色インキを水とIPAの混合溶媒(容積1対1)で希釈して、適正なグラビヤインキ濃度(約2Pa・s)に調整したもの。
【0043】
次に前記基体フイルムの片面に近赤外コ−テング液をグラビヤ印刷(200線)にて全面コ−テングし、引き続き加熱乾燥(50〜55℃の熱風乾燥トンネル)した。十分な密着力をもって所望する近赤外線吸収層3が形成され、層厚は2.2μmであった。以下近赤外線吸収基体フイルムと呼ぶ。
【0044】
次に前記近赤外線吸収基体フイルムの反対面に、前記黄、青、赤の各印刷インキによるグラビヤ印刷(175線)を行った。ここでの印刷は、黄、青、赤の順で1色づつベタ状画像での印刷で、各色印刷後には45℃での乾燥を行って三色を重ねた。各色十分な密着をもって積層され、この印刷層の全厚は4.0μmであり、全体の全光線透過率は3.5%であった。
【0045】
ここで、前記印刷フイルム(本印刷フイルム)の近赤外線吸収能を確認するために、(前記近赤外線吸収層を設けない)前記黄、青、赤の各印刷インキでの重ね刷りしたのみの印刷フイルム(比較印刷フイルム)と比較した。各サンプルは100×100mmにカットして、これ等の一面には近赤外LED素子(株式会社光電子製・AL−402・2.2mW・ピ−ク波長910nmを縦横5mm間隔で面状に並べたもの)を、片面には二次元CCDカメラを配置し、透過光を撮像してそれをモニタ−に映し出して肉眼で観察した。その結果は本印刷フイルムでは、淡灰色(1回淡灰色)で着色された大きさ100×100mmの画像がはっきりと写し出されていたが、比較印刷フイルムでは、全て透過光となり、実質的に白色で印刷柄は勿論、サンプルそのものが確認できなかった(このことは、黄、青、赤のいずれか1色は勿論、2〜3色が重ねられても、印刷層自身は近赤外光を吸収しないことを意味している)。
【0046】
次に前記本印刷フイルムの両端を、まず各40mmづつトリミングして幅220mmとし、そして次の条件で有機溶剤を使って接着シ−ルし、筒状フイルムに加工した。
連続供給されてくる220mm幅の該印刷フイルム(印刷面は下)の両端が、中央にくるように内側に折り曲げながら、4mm幅で両端を重合するのと同時的に、その合わせ目に1、3−ジオキソランとn−ヘキサンとを10対1(容積)で混合し、これを塗布しつつ、加熱(70℃)ニッピングロ−ラに通して加熱圧着して筒状フイルムに成形した。この成形された筒状フイルムは、両サイドを折ってフラット状にしつつロ−ル状に巻き取った。
尚、ここでのシ−ル手段は、有機溶剤シ−ル法にて行っているが、他のインパルス法等でもシ−ルすることができる。いずれかにするかは、透明基体フイルム1の種類、作業性等を勘案して判断される。
【0047】
次に、前記ロ−ル状に巻き取られた連続筒状フイルムを開口しながら、シ−ル部分(両端重合部分)から10mm離れた位置で孔径0.7mm、ピッチ2mmで正常ミシン目を縦に連続穿設し、所定の長さに連続カットしてボトル装着用の筒状の透明印刷ラベルに加工した。
【0048】
そして、前記筒状のラベルを(図1に示すように)正常位置で円形ペットボトルに嵌入し熱収縮(スチ−ムトンネル内で85℃にで5秒、95℃で7秒間の二段階加熱)により装着した。ここで該ボトルは、胴部分は長さ85mmで8角形、底部と上部とは直径65mmの円形、全長165mmの無着色のボトルを使用した。
尚、このラベルの正常位置は、まず該ラベル自身は底面から10mmの位置で水平に合わせ、肩部分15mmにかかる位置で固定され、そして両端重合部分及びミシン目は、胴部分の角位置で垂直に位置決めした状態にある。
【0049】
そして、前記透明印刷ラベル装着のペットボトルの一本を使って、次の内容の欠点ボトルを作った。つまり図4で示すような欠点1、2であり、欠点1は折り目部分の端を約3mm切って、その切り部分は捲り上がって重なっている状態にし、欠点2は2個のミシン目の間を切って瓢箪型の変形穴としたものである。
【0050】
そして、前記欠点ボトルと正常ボトルに飲料水を充填し、白色キャップで密栓しこの2本について、次の条件で透過画像を撮像し、それをモニタ−に映し出して肉眼で観察した。
該欠点ボトルと正常ボトルを垂直に立てて、その背後には、前記近赤外LED素子(AL−402・2.2mW)を直径80mm、高さ180mmの半円形支持板に、5mmピッチで全面に並設した近赤外LED光源を各々15mm離して配置し、正面には25cm離して二次元CCDカメラを各1台配置した。透過光による色の違いがはっきりと現れるようにモニタ−で観察しなが感度調整を行いつつ、両者を撮像した。
モニタ−に映し出された各透過画像は、図6の通りであり、(6A)は正常ボトル、(6B)は欠点ボトルの画像である。図6は透過色そのものをもって図示していないが、前記本文中で説明するように、はっきりと濃度差(受光量差)をもって撮像されたことを確認した。つまり両端重合部分4bと欠点1とはほぼ同色で黒灰色、欠点2とミシン目は淡灰色、その他のラベル部分は濃灰色で、各々の形状をもって映し出された(ペットボトル本体は写し出されなかった)。
【0051】
尚、本文中に記載する検査装置に基づく一連の検査に至るまでの実施例の記載は、本文により明確であるので省略することにした。
【0052】
【発明の効果】
本発明は、前記の通り構成されているので次のような効果を奏する。
【0053】
まず飲料透明ボトルに装着される透明印刷ラベル(破れ等の欠点の有無、装着位置の正否等)の検査方法において、特に該ラベルとして、近赤外線吸収層を有する透明印刷ラベルを使い、且つ近赤外線波長光を照射し、該ボトルを透過した近赤外光の受光量(色濃度の差)からその検査ができるようになった。
【0054】
又前記検査は、前記ボトルの搬送部−搬送されてくる該ボトルへの近赤外光照射の為の光源部−該照射により該ボトルからの透過光を撮像するCCDカメラ−該カメラからの画像情報により前記検査項目を判定する画像処理部−前記画像処理部からの判定信号を排出部に伝える動作制御部の5つの各手段を連結、連動させた検査装置によって連続して検査をすることもできるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ラベル装着の透明飲料ボトル例を側面図で示す。
【図2】本発明ラベルの構成例を断面図で示す。
【図3】検査装置例をブロック図で示す。
【図4】欠点検査内容例を側面図で示す。
【図5】本発明ラベル装着位置検査における位置例を側面図で示す。
【図6】実施例1でモニタ−に映し出された透過画像を示す。
【符号の説明】
1・・・・・透明基体フイルム
2・・・・・透明印刷層
3・・・・・近赤外線吸収層
4・・・・・透明印刷ラベル
4a・・・・ミシン目
4b・・・・両端重合(密着)部分
4c・・・・折り目部分からの破れ
4d・・・・ミシン目からの変形穴
5・・・・・白色キャップ5bで密栓した透明飲料ボトル
100・・・搬送部
101・・・近赤外線光源
102・・・CCDカメラ
103・・・画像処理部
104・・・排出部105を有する動作制御部

Claims (7)

  1. 熱収縮性又は非熱収縮性の透明基体フイルム(1)の一面には近赤外線吸収層(3)がその反対面には透明印刷層(2)が設けられている透明印刷ラベル(4)が装着された透明飲料ボトル(5)の側面から、少なくとも近赤外線波長を有してなる光を照射し、該ボトルを透過した近赤外光のみを受光し、その受光量に基づいて該透明飲料ボトルを検査することを特徴とする透明飲料ボトルの検査方法。
  2. 前記光が、800〜1100nmの中のいずれかの波長を有する近赤外光で、前記受光がCCDカメラによって行われる請求項に記載の透明飲料ボトルの検査方法。
  3. 前記検査が、前記透明印刷ラベル(4)上に発生した欠点の有無の判別である請求項1又は2のいずれか1項に記載の透明飲料ボトルの検査方法。
  4. 前記欠点が、部分的破れ(4c)及び/又は部分的変形穴(4d)である請求項に記載の透明飲料ボトルの検査方法。
  5. 前記検査が、前記透明飲料ボトル(5)に装着された透明印刷ラベル(4)の装着位置の判別である請求項1〜4のいずれか1項に記載の透明飲料ボトルの検査方法。
  6. 熱収縮性又は非熱収縮性の透明基体フイルム(1)の一面には近赤外線吸収層(3)がその反対面には透明印刷層(2)が設けられている透明印刷ラベル(4)が装着された透明飲料ボトル(5)を所定経路に沿って一定間隔で搬送する為の該ボトル搬送部(100)と、 前記搬送中の透明飲料ボトル(5)の側面から少なくとも近赤外光を含む光を照射する為の光源部(101)と、前記照射により透明飲料ボトル(5)を透過してくる近赤外光のみを撮像する為のCCDカメラ(102)と、 前記CCDカメラからの画像情報を基に透明印刷ラベル(4)の欠点又は装着位置を判定するための画像処理部(103)と、 前記画像処理部からの判定出力信号を基に排出部(105)を制御する為の動作制御部(104)とを備えていることを特徴とする透明飲料ボトルの検査装置。
  7. 前記光源部が、面状に多数個並設された波長800〜1100mの中のいずれかの近赤外波長 を有するLED素子によりなる請求項に記載の透明飲料ボトルの検査装置。
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