JP4038035B2 - 水晶振動子組立装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧電振動素子としての水晶片をパッケージに取り付けて、電子機器としての携帯電話などに用いられる水晶振動子を組み立てる水晶振動子組立装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子機器としての携帯電話には、圧電振動素子としての水晶片を、パッケージ内に収容して構成される水晶振動子(水晶発振器ともいう)が用いられている。前記パッケージは、絶縁性を有する基板と、この基板上に実装される回路素子などを備えている。前述したパッケージに、前記水晶片を取り付ける装置として従来から種々の組立装置が用いられてきた。
【0003】
前述した従来の組立装置は、前記パッケージの電極に導電性を有する接着剤を塗布し、この接着剤が硬化する前に前記水晶片を前記パッケージに重ねる。塗布した接着剤が硬化すると、前記水晶片は前記パッケージに固定される。このように従来の組立装置は、前記パッケージに水晶片を取り付けてきた。
【0004】
また、前記水晶片は、前記パッケージの所定の位置に固定される必要がある。このため、前述した従来の組立装置は、例えば、特開平5−198974号公報、特開平3−63000号公報及び特開昭63−306700号公報などに示された位置決め装置を用いて、前記パッケージ及び水晶片を位置決めしてきた。
【0005】
前述した公報に示された位置決め装置は、四方から互いに接離自在な四つの爪を備え、これら四つの爪間に前記パッケージ及び水晶片を挟んで位置決めしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した公報に示された位置決め装置は、前述したように四つの爪間にパッケージ及び水晶片を挟んで位置決めするため、前記爪が摩耗する。すると、前記パッケージ及び水晶片を所定の位置に位置決めすることが困難となって、前記爪を交換する必要が生じる。
【0007】
また、前述した公報に示された位置決め装置は、パッケージ及び水晶片の品番が変化して、これらパッケージ及び水晶片の外形寸法が変化すると、前記爪を交換する必要が生じる。このように、前述した公報に示された位置決め装置は、位置決めするパッケージ及び水晶片の品番毎に、爪を交換する必要があった。さらに、爪が直接、パッケージ及び水晶片に接触するので、前記四つの爪間にパッケージ及び水晶片を挟む際などに、パッケージ及び水晶片が破損する恐れがあった。
【0008】
このように、従来の位置決め装置を用いると、組立装置は、爪を交換する必要が生じるなどの組立作業の準備にかかる手間が増加する。さらに、従来の位置決め装置は、パッケージ及び水晶片を破損させる恐れがあった。
【0009】
したがって、本発明の目的は、取付作業の準備にかかる手間を抑制でき、かつ破損させることなく水晶片をパッケージに取り付けることができる水晶振動子組立装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の水晶振動子組立装置は、パッケージに水晶片を取り付ける水晶振動子組立装置において、前記パッケージを載置する保持治具を複数有した搬送手段と、前記パッケージと該パッケージを載置した保持治具とを撮像可能な第1の撮像手段と、導電性を有する接着剤を収容してこの接着剤を塗布する接着剤収容塗布部と、前記接着剤収容塗布部を支持しかつこの接着剤収容塗布部との間の水平面内の位置が予め定められた支持部と、前記支持部を水平面内において移動する移動部とを備えて、前記パッケージに前記接着剤を塗布する塗布手段と、前記水晶片を保持して前記パッケージに重ねる載置手段と、前記水晶片と該水晶片を保持した載置手段とを撮像可能な第2の撮像手段と、前記搬送手段に前記第1の撮像手段に対応する位置に前記パッケージを位置付けさせて当該第1の撮像手段に前記保持治具上の前記パッケージを撮像させて、前記第1の撮像手段が撮像して得た画像情報から前記パッケージと該パッケージを載置した保持治具との相対的な位置を求め、かつ、前記搬送手段に前記第1の撮像手段に対応する位置から前記塗布手段に対応する位置に前記保持治具を搬送させて、前記相対的な位置に基づいて前記移動部に前記接着剤収容塗布部を適切な位置に位置付けさせて当該接着剤収容塗布部から前記接着剤を塗布して前記塗布手段に前記パッケージの適切な位置に導電性を有する接着剤を塗布させるとともに、前記搬送手段に前記塗布手段に対応する位置から前記載置手段及び第2の撮像手段に対応する位置に前記保持治具を搬送させて、当該第2の撮像手段に前記載置手段に保持された水晶片を撮像させて、第2の撮像手段が撮像して得た画像情報から前記水晶片と該水晶片を保持した載置手段との相対的な位置を求め、前記保持治具と前記パッケージとの相対的な位置と、前記載置手段と前記水晶片との相対的な位置と、に基いて前記載置手段に前記パッケージの適切な位置に前記水晶片を重ねさせる制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0013】
請求項2に記載の本発明の水晶振動子組立装置は、請求項1に記載の水晶振動子組立装置において、前記保持治具は、前記パッケージが載置される載置面と、前記載置面に開口した貫通孔と、を備え、前記貫通孔を通して外気を吸引することにより前記載置面に前記パッケージを吸着することを特徴としている。
【0014】
請求項3に記載の本発明の水晶振動子組立装置は、請求項1に記載の水晶振動子組立装置において、前記載置手段は、前記水晶片を保持する保持面と、前記保持面に開口した第2の貫通孔と、を備え、前記第2の貫通孔を通して外気を吸引することにより前記保持面に前記水晶片を吸着することを特徴としている。
【0017】
請求項に記載された本発明によれば、第1の撮像手段が撮像して得た保持治具とパッケージとの相対的な位置と、第2の撮像手段が撮像して得た載置手段と水晶片との相対的な位置と、に基いて、水晶片をパッケージに重ねる。このため、パッケージと水晶片とを位置決めすることなく、より確実にパッケージの適切な位置に水晶片を重ねることができる。
【0018】
請求項2に記載された本発明によれば、保持治具が載置面にパッケージを吸着するので、保持治具に載置されたパッケージが位置ずれすることを防止できる。このため、水晶片をパッケージに取り付ける作業中に、第1の撮像手段が撮像して得た位置からパッケージが位置ずれすることを防止できる。
【0019】
請求項3に記載された本発明によれば、載置手段が保持面に水晶片を吸着するので、載置手段に保持された水晶片が位置ずれすることを防止できる。このため、水晶片をパッケージに取り付ける作業中に、第2の撮像手段が撮像して得た位置から水晶片が位置ずれすることを防止できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態にかかる水晶振動子組立装置1を、図1ないし図49を参照して説明する。図1などに示す水晶振動子組立装置1は、図3及び図4などに示すパッケージとしてのセラミックパッケージ2に、圧電振動素子としての水晶片3(図5及び図6に示す)を取り付けて、水晶振動子(水晶発振器ともいう)を組み立てる装置である。
【0021】
セラミックパッケージ2は、平面形状が矩形状に形成されており、セラミックなどからなる周知の絶縁基板と、回路素子などが積層されて構成されている。セラミックパッケージ2は、図3及び図4に示すように、外縁部が、他の部分より厚く形成されており、前記外縁部の内側に前記回路素子などと電気的に接続した電極5を複数設けている。
【0022】
図5及び図6に示すように、セラミックパッケージ2の電極5に導電性を有する接着剤6が塗布される。該接着剤6によって水晶片3が、電極5と固定される。そして、接着剤6によって、電極5と水晶片3とは、電気的に接続する。
【0023】
水晶振動子組立装置1は、前記セラミックパッケージ2の電極5に接着剤6を塗布して、水晶片3を電極5に固定する装置である。水晶振動子組立装置1は、図1及び図2に示すように、装置本体としてのフレーム10と、搬送手段としての回転テーブル11と、パッケージ搬入ユニット12と、パッケージ載置ユニット13と、計測カメラ14と、塗布手段としての1次塗布ユニット15と、水晶搬入ユニット16と、水晶載置ユニット17と、2次塗布ユニット18と、搬出ユニット19と、取り出しユニット20と、制御手段としての制御装置60と、を備えている。
【0024】
フレーム10は、図1などに示すように、工場などのフロア7上に載置される。フレーム10は、板状のベース板8aと、板状の天井板8bと、複数の扉9などを備えている。ベース板8aは、水平方向に沿って略平坦に形成されている。
【0025】
ベース板8a上には、回転テーブル11と、パッケージ搬入ユニット12と、パッケージ載置ユニット13と、計測カメラ14と、1次塗布ユニット15と、水晶搬入ユニット16と、水晶載置ユニット17と、2次塗布ユニット18と、搬出ユニット19と、取り出しユニット20と、が設置されている。
【0026】
なお、ベース板8a上には、回転テーブル11を中心として、時計回りに順に、パッケージ搬入ユニット12及びパッケージ載置ユニット13と、後述の第1計測カメラ14aと、1次塗布ユニット15と、後述の第2計測カメラ14bと、水晶搬入ユニット16及び水晶載置ユニット17と、2次塗布ユニット18と、後述の第3計測カメラ14cと、搬出ユニット19及び取り出しユニット20と、が設置されている。
【0027】
天井板8bは、ベース板8aの上方に間隔を存して設けられている。天井板8bは、水平方向に沿って略平坦に形成されている。扉9は、ベース板8aと天井板8bとの間に設けられている。扉9は、ベース板8aと天井板8bとの間の空間を、解放する位置と覆う位置とに亘って、ベース板8aと天井板8bに回転自在に支持されている。即ち、扉9は、フレーム10内を開閉する。又、フレーム10は、制御装置60を取り付けている。
【0028】
回転テーブル11は、図2に示すように、ベース板8aの略中央に設けられている。回転テーブル11は、図7及び図8に示すように、円板状のテーブル本体21と、複数の保持治具22と、駆動モータ23と、を備えている。テーブル本体21は、表面が水平方向に沿っている。テーブル本体21は、その中心を通りかつ鉛直方向に沿う軸線Q回りに回転自在に、ベース板8aに支持されている。テーブル本体21は、ベース板8aに取り付けられた前述した駆動モータ23によって、前記軸線Q回りに回転される。
【0029】
保持治具22は、テーブル本体21の外縁部に設けられている。保持治具22は、軸線Qを中心とした周方向に沿って並設されている。なお、図示例では、保持治具22は、前記周方向に沿って等間隔に、8個設けられている。保持治具22は、図9などに示すように、治具本体22aと、該治具本体22aから立設した円柱部24と、治具本体22aと円柱部24とを貫通した貫通孔25(図9ないし図11に示す)と、を備えている。
【0030】
治具本体22aは、方体状に形成されかつテーブル本体21の表面に、ボルトなどによって固定される。治具本体22aは、テーブル本体21に固定されると、このテーブル本体21の表面から上方に突出する。円柱部24は、円柱状に形成されかつ治具本体22aから立設している。円柱部24の治具本体22aから離れた上面24aは、平面形状が円形でかつ水平方向に沿って平坦に形成されている。なお、この上面24aは、本明細書の特許請求の範囲などに記載された載置面をなしているとともに、保持治具22の上面をなしている。
【0031】
また、貫通孔25の一端は、図10に示すように、テーブル本体21に固定された治具本体22aの上面24aに開口している。貫通孔25の他端側には、吸引手段を構成する吸引配管26が連結している。吸引配管26は、各保持治具22からテーブル本体21の中心方向に向かって延びている。吸引配管26は、テーブル本体21の中央部で、各保持治具22に連結したもの同士が一体となって、吸引装置27(図8に示す)に連結している。吸引装置27として周知の真空ポンプを用いることができる。
【0032】
吸引装置27が、吸引配管26及び貫通孔25を通して、外気を吸引する。すると、後述するように、セラミックパッケージ2が、治具本体22a即ち保持治具22の上面24aに吸着される。
【0033】
前述した構成の回転テーブル11は、駆動モータ23によって軸線Qを中心として、時計回り(図中の矢印Rに沿う方向)に回転されることによって、保持治具22に保持したセラミックパッケージ2を、パッケージ搬入ユニット12及びパッケージ載置ユニット13の近傍と、第1計測カメラ14aの近傍と、1次塗布ユニット15の近傍と、第2計測カメラ14bの近傍と、水晶搬入ユニット16及び水晶載置ユニット17の近傍と、2次塗布ユニット18の近傍と、第3計測カメラ14cの近傍と、搬出ユニット19及び取り出しユニット20の近傍に、順に搬送する。
【0034】
即ち、回転テーブル11は、セラミックパッケージ2を、パッケージ搬入ユニット12及びパッケージ載置ユニット13と、1次塗布ユニット15と、水晶載置ユニット17と、搬出ユニット19及び取り出しユニット20に、順に搬送する。
【0035】
パッケージ搬入ユニット12は、図2に示すように、回転テーブル11の外周側に設けられている。パッケージ搬入ユニット12には、回転テーブル11の外周側から、トレー36が供給される。トレー36は、矩形状の平板状に形成されている。トレー36は、表面に、多数のセラミックパッケージ2を、2次元のマトリック状に並べる。
【0036】
パッケージ搬入ユニット12は、図12及び図13に示すように、スライドシリンダ28と、一対のガイドレール29と、シリンダ30と、一対のチャック31a,31bと、を備えている。スライドシリンダ28は、長手方向が回転テーブル11のテーブル本体21の径方向に沿った直線状のロッド32と、ロッド32に対しスライドするシリンダ本体33と、を備えている。一対のガイドレール29は、ロッド32と平行である。シリンダ30は、シリンダ本体33に固定されたシリンダ本体34と、このシリンダ本体34から鉛直方向に沿って伸縮自在な伸縮ロッド35と、を備えている。一対のチャック31a,31bは、伸縮ロッド35が伸縮すると、互いに接離して、互いの間にトレー36を挟む。
【0037】
前述した構成のパッケージ搬入ユニット12は、シリンダ本体33が、回転テーブル11のテーブル本体21から離れた位置で、一旦伸縮ロッド35が伸長した後、縮小して、チャック31a,31b間にトレー36を挟む。そして、シリンダ本体33内に加圧された気体などが供給されるなどして、該シリンダ本体33が回転テーブル11のテーブル本体21に向かって移動する。こうして、パッケージ搬入ユニット12は、トレー36即ちセラミックパッケージ2を、回転テーブル11の近傍に搬入する。
【0038】
パッケージ載置ユニット13は、図2及び図14などに示すように、パッケージ搬入ユニット12の近傍に設けられている。パッケージ載置ユニット13は、図14及び図15に示すように、移動部37と、載置ヘッド部38と、を備えている。
【0039】
移動部37は、図14及び図15に示すように、Y軸駆動部39と、X軸駆動部40と、を備えている。Y軸駆動部39は、駆動モータ41と、ボールねじ42などを備えている。駆動モータ41は、ベース板8aに固定されている。
【0040】
ボールねじ42は、リードスクリュー43と、ナット44などを備えている。リードスクリュー43は、一方向に沿って延在している。リードスクリュー43は、長手方向が、一対のガイドレール29とロッド32と平行である。リードスクリュー43は、周知の転がり軸受などによって、ベース板8aに、軸芯回りに回転自在に支持されている。リードスクリュー43には、駆動モータ41の出力軸が連結している。
【0041】
ナット44は、リードスクリュー43の外周に螺合している。ナット44は、リードスクリュー43がその軸芯回りに回転すると、該リードスクリュー43の長手方向に沿って移動する。即ち、ナット44は、リードスクリュー43が回転すると、回転テーブル11のテーブル本体21に接離する。
【0042】
X軸駆動部40は、駆動モータ45と、ボールねじ46などを備えている。駆動モータ45は、Y軸駆動部39のナット44に固定されている。ボールねじ46は、リードスクリュー47と、ナット48などを備えている。リードスクリュー47は、一方向に沿って延在している。リードスクリュー47は、長手方向が、一対のガイドレール29とロッド32に交差している。なお、図示例では、リードスクリュー47の長手方向と、一対のガイドレール29とロッド32との双方の長手方向は、互いに直交している。
【0043】
リードスクリュー47は、周知の転がり軸受などによって、ナット44に、軸芯回りに回転自在に支持されている。リードスクリュー47には、駆動モータ45の出力軸が連結している。
【0044】
ナット48は、リードスクリュー47の外周に螺合している。ナット48は、リードスクリュー47がその軸芯回りに回転すると、該リードスクリュー47の長手方向に沿って移動する。即ち、ナット48は、リードスクリュー47が回転すると、回転テーブル11のテーブル本体21に接線に沿って、移動する。
【0045】
載置ヘッド部38は、図14及び図15などに示すように、X軸駆動部40のナット48に固定されている。載置ヘッド部38は、図16及び図17に示すように、ヘッド部本体49と、リニアガイドシリンダ50と、吸着部51と、チャックシリンダ52と、一対のパッケージチャック53と、を備えている。
【0046】
ヘッド部本体49は、断面T状の柱状に形成されており、長手方向が鉛直方向に沿っている。ヘッド部本体49は、ナット48に固定されており、該ナット48から立設している。リニアガイドシリンダ50は、ヘッド部本体49に固定されたシリンダ本体54と、鉛直方向に沿いかつシリンダ本体54に固定されたレール55と、レール55に移動自在に支持されたスライダ56と、を備えている。
【0047】
リニアガイドシリンダ50は、シリンダ本体54内に加圧された気体が供給されると、スライダ56がレール55に沿って移動する。即ち、リニアガイドシリンダ50は、シリンダ本体54内に加圧された気体が供給されると、スライダ56が昇降する。なお、スライダ56は、図16及び図17に示す一対のパッケージチャック53間に吸着部51の後述する下端面51aが位置する上死点と、図19及び図20に示す下端面51aが一対のパッケージチャック53間から下方に向かって突出した下死点と、に亘って、移動する。
【0048】
吸着部51は、リニアガイドシリンダ50のスライダ56に固定されている。吸着部51は、リニアガイドシリンダ50のスライダ56から下方即ちトレー36に向かって延在している。吸着部51のトレー36寄りの下端部には、貫通孔57(図18に示す)が設けられている。
【0049】
貫通孔57は、一端が吸着部51のトレー36寄りの下端面51aに開口しており、他端には配管が連結する。該配管は、例えば、周知の真空ポンプなどの吸引装置などと連結している。吸着部51は、前記真空ポンプが貫通孔57などを通して外気を吸い込んで、セラミックパッケージ2を前記下端面51aに吸着する。
【0050】
チャックシリンダ52は、ヘッド部本体49に固定されている。チャックシリンダ52は、一対のパッケージチャック53を接離させる。一対のパッケージチャック53は、水平方向に沿って並設されている。一対のパッケージチャック53は、図18に示すように、互いの間に吸着部51の下端部を挟む位置に設けられている。一対のパッケージチャック53は、互いに近づくと、図18に示すように、吸着部51に吸着したセラミックパッケージ2を挟む。
【0051】
前述した構成のパッケージ載置ユニット13は、Y軸駆動部39の駆動モータ41とX軸駆動部40の駆動モータ45を駆動して、吸着部51の下端面51aを、トレー36上の所望のセラミックパッケージ2に相対させる。このとき、スライダ56は前述した上死点に位置している。
【0052】
そして、リニアガイドシリンダ50を駆動して、スライダ56を下死点に移動させるとともに、吸引装置を駆動して貫通孔57を通して外気を吸い込む。すると、下端面51aは、図19及び図20に示すように、一対のパッケージチャック53から下方に突出し、該下端面51aにセラミックパッケージ2が吸着する。
【0053】
そして、リニアガイドシリンダ50を駆動して、スライダ56を上死点に移動させるとともに、Y軸駆動部39の駆動モータ41とX軸駆動部40の駆動モータ45を駆動して、吸着部51の下端面51a即ちセラミックパッケージ2を、回転テーブル11の保持治具22に相対させる。スライダ56を下死点に移動させるとともに、吸引装置を停止する。下端面51aに吸着されていたセラミックパッケージ2が、保持治具22上に載置される。
【0054】
このように、パッケージ載置ユニット13は、パッケージ搬入ユニット12によって搬入されたセラミックパッケージ2を、トレー36から保持治具22即ち回転テーブル11に移送して、該保持治具22に載置する。なお、前記パッケージ搬入ユニット12とパッケージ載置ユニット13とは、本明細書に記した搬入手段を構成している。
【0055】
計測カメラ14は、図2及び図21に示すように、回転テーブル11の外周側に設けられている。計測カメラ14は、図示例では、三つ設けられている。一つの計測カメラ14(以下第1計測カメラ14aと呼ぶ)は、回転テーブル11の周方向に沿って、パッケージ搬入ユニット12と1次塗布ユニット15との間に設けられている。
【0056】
他の一つの計測カメラ14(以下第2計測カメラ14bと呼ぶ)は、回転テーブル11の周方向に沿って、1次塗布ユニット15と水晶搬入ユニット16との間に設けられている。残りの計測カメラ14(以下第3計測カメラ14cと呼ぶ)は、回転テーブル11の周方向に沿って、2次塗布ユニット18と、搬出ユニット19との間に設けられている。なお、これらの計測カメラ14a,14b,14cは、構成及び機能が同一である。
【0057】
計測カメラ14(14a,14b,14c)は、図21及び図22に示すように、ユニット本体61と、CCDカメラ62と、光源ランプ63と、を備えている。ユニット本体61は、ベース板8aに固定されている。ユニット本体61は、ベース板8aから立設した柱状に形成されている。CCDカメラ62は、保持治具22に載置されたセラミックパッケージ2を撮像可能である。光源ランプ63は、ハーフミラー64などを介して、保持治具22に載置されたセラミックパッケージ2に光を当てることが可能である。
【0058】
第1計測カメラ14aは、パッケージ載置ユニット13によって保持治具22上に載置されたセラミックパッケージ2を撮像して、該保持治具22上のセラミックパッケージ2の画像を制御装置60に向かって出力する。第1計測カメラ14aは、本明細書の特許請求の範囲などに記載された第1の撮像手段をなしている。
【0059】
第2計測カメラ14bは、1次塗布ユニット15によって電極5に接着剤6が塗布されたセラミックパッケージ2を撮像して、該セラミックパッケージ2の画像を制御装置60に向かって出力する。第3計測カメラ14cは、水晶載置ユニット17によって水晶片3が重ねられたセラミックパッケージ2を撮像して、該セラミックパッケージ2の画像を制御装置60に向かって出力する。
【0060】
1次塗布ユニット15は、図2に示すように、回転テーブル11の外周側でかつ回転テーブル11の周方向に沿って第1計測カメラ14aの隣りに設けられている。1次塗布ユニット15は、図23ないし図25に示すように、移動部65と、塗布ヘッド部66と、調整部67と、を備えている。
【0061】
移動部65は、図23ないし図25に示すように、X軸駆動部68と、Y軸駆動部69と、を備えている。X軸駆動部68は、駆動モータ70と、ボールねじ71と、を備えている。駆動モータ70は、ベース板8aに固定されている。
【0062】
ボールねじ71は、リードスクリュー72と、ナット73などを備えている。リードスクリュー72は、一方向に沿って延在している。リードスクリュー72は、長手方向が、回転テーブル11のテーブル本体21の接線方向に沿っている。リードスクリュー72は、周知の転がり軸受などによって、ベース板8aに、軸芯回りに回転自在に支持されている。リードスクリュー72には、駆動モータ70の出力軸が連結している。
【0063】
ナット73は、リードスクリュー72の外周に螺合している。ナット73は、リードスクリュー72がその軸芯回りに回転すると、該リードスクリュー72の長手方向に沿って移動する。
【0064】
Y軸駆動部69は、駆動モータ74と、ボールねじ75などを備えている。駆動モータ74は、X軸駆動部68のナット73に固定されている。ボールねじ75は、リードスクリュー76と、ナット77などを備えている。リードスクリュー76は、一方向に沿って延在している。リードスクリュー76は、長手方向が、回転テーブル11のテーブル本体21の径方向に沿っている。このため、X軸駆動部68のリードスクリュー72と、Y軸駆動部69のリードスクリュー76とは、互いに直交している。
【0065】
リードスクリュー76は、周知の転がり軸受などによって、ナット73に、軸芯回りに回転自在に支持されている。リードスクリュー76には、駆動モータ74の出力軸が連結している。
【0066】
ナット77は、リードスクリュー76の外周に螺合している。ナット77は、リードスクリュー76がその軸芯回りに回転すると、該リードスクリュー76の長手方向に沿って移動する。即ち、ナット77は、リードスクリュー76が回転すると、回転テーブル11のテーブル本体21に接離する。
【0067】
塗布ヘッド部66は、図23ないし図25に示すように、ヘッド部本体78と、リニアガイドシリンダ79と、塗布部80と、を備えている。ヘッド部本体78は、一端がナット77に固定された板状に形成されている。ヘッド部本体78は、ナット77から立設している。
【0068】
リニアガイドシリンダ79は、シリンダ本体81と、レール82と、スライダ83と、を備えている。シリンダ本体81は、ヘッド部本体78に固定されている。シリンダ本体81内には、加圧された気体が供給される。レール82は、鉛直方向に沿って延在している。レール82は、シリンダ本体81に固定されている。スライダ83は、レール82の長手方向に沿って移動自在に、該レール82に支持されている。
【0069】
リニアガイドシリンダ79は、シリンダ本体81内に加圧された気体が供給されると、スライダ83がレール82に沿って移動する。即ち、リニアガイドシリンダ79は、シリンダ本体81内に加圧された気体が供給されると、スライダ83が昇降する。
【0070】
なお、スライダ83は、上死点と下死点とに亘って移動する。上死点では、塗布部80の後述する注射筒84の針先89aが保持治具22上に載置されたセラミックパッケージ2から十分に離れる。下死点では、前記針先89aがセラミックパッケージ2に近づいて前記針先89aと前記セラミックパッケージ2の電極5との間隔が、接着剤6の塗布に適切な間隔となる。
【0071】
塗布部80は、注射筒支持部85と、注射筒84などを備えている。注射筒支持部85は、スライダ83に固定されている。注射筒支持部85は、内側に注射筒84を通すことのできる孔86と、ボルト87とを備えている。ボルト87は、注射筒支持部85にねじ込まれている。ボルト87は、注射筒支持部85にねじ込まれると、前記孔86を縮小させる。ボルト87は、注射筒支持部85からゆるめられると、前記孔86を拡大させる。
【0072】
注射筒84は、筒部88と、針89とを備えている。筒部88は、有底筒状に形成されている。針89は、その長手方向に沿って貫通した孔を備えており、一端が筒部88の底部に接続している。針89は、その孔が、前記底部に開口しており、筒部88の内外を連通している。注射筒84内には、セラミックパッケージ2に水晶片3を取り付けるための導電性を有する接着剤6が収容される。また、筒部88の前記針89から離れた基端部には、加圧された気体を供給する加圧気体供給源と連結した配管90が連結している。
【0073】
調整部67は、図23に示すように、X軸駆動部68と、回転テーブル11との間に設けられている。調整部67は、図26及び図27に示すように、ベース8aに固定された調整部本体91と、調整部本体91に昇降自在に支持された調整台92と、第1マイクロメータヘッド93と、第2マイクロメータヘッド94と、を備えている。
【0074】
第1マイクロメータヘッド93は、筒状のケース100と、つまみ101と、スピンドル102と、を備えている。ケース100は、長手方向が、鉛直方向に沿っている。ケース100は、調整部本体91に取り付けられている。
【0075】
つまみ101は、ケース100の基端部に回転自在に取り付けられている。スピンドル102は、柱状に形成されかつケース100内に収容されている。スピンドル102は、ケース100と同軸的に配されている。
【0076】
スピンドル102は、つまみ101が回転するのに連動して、ケース100から外方向に突出したり、ケース100内に収容されたりする。スピンドル102は、突没方向が、鉛直方向に沿っている。スピンドル102は、その先端部が、調整台92に固定されている。
【0077】
第1マイクロメータヘッド93は、つまみ101が回転操作されると、スピンドル102がケース100から突没して、調整台92を昇降させる。なお、スピンドル102をケース100内に収容して、調整台92が最も下方に位置すると、調整台92の上面98aは、保持治具22の上面24aと同一平面上に位置する。
【0078】
第2マイクロメータヘッド94は、筒状のケース103と、つまみ104と、スピンドル105と、を備えている。ケース103は、長手方向が、鉛直方向に沿っている。ケース103は、調整台92に取り付けられている。
【0079】
つまみ104は、ケース103の基端部に回転自在に取り付けられている。スピンドル105は、柱状に形成されかつケース103内に収容されている。スピンドル105は、ケース103と同軸的に配されている。
【0080】
スピンドル105は、つまみ104が回転するのに連動して、ケース103から外方向に突出したり、ケース103内に収容されたりする。スピンドル105は、突没方向が、鉛直方向に沿っている。スピンドル105は、その先端部が、調整台92を貫通した貫通孔98b内に挿入されている。
【0081】
第2マイクロメータヘッド94は、つまみ104が回転操作されると、スピンドル105をケース103から突没させる。なお、ケース103内に収容して、スピンドル105が最も下方に位置すると、スピンドル105の先端面105aは、調整台92の上面98aと同一平面上に位置する。
【0082】
前述した構成の1次塗布ユニット15は、保持治具22に載置されたセラミックパッケージ2の電極5に導電性を有する接着剤6を塗布する前に、前記スライダ83の下死点での針先89aの高さを調整する。このとき、注射筒支持部85に支持された注射筒84は、針先89aが、第2マイクロメータヘッド94のスピンドル105の先端面105aに相対している。さらに、前記スライダ83は下死点に位置している。
【0083】
まず、第1マイクロメータヘッド93のスピンドル102と、第2マイクロメータヘッド94のスピンドル105と、を下死点まで下げる。すると、調整台92の上面98aと保持治具22の上面24aとが同一平面上に位置し、スピンドル105の先端面105aと調整台92の上面98aとが同一平面上に位置する。
【0084】
セラミックパッケージ2の底面から電極5までの高さ分、第1マイクロメータヘッド93のスピンドル102を上昇させる。すると、前記電極5と、調整台92の上面98aと、が同一平面上に位置する。さらに、接着剤6を塗布する際の適切な針先89aと電極5との間隔分、第2マイクロメータヘッド94のスピンドル105を上昇させる。
【0085】
その後、ボルト87をゆるめて、針先89aを第2マイクロメータヘッド94のスピンドル105の先端面105aに当接させる。この状態で、再度ボルト87を閉めて、注射筒84をスライダ83に固定する。このように、針先89aと電極5との間隔を、塗布する接着剤6に応じて定められる適切な間隔とする。
【0086】
そして、1次塗布ユニット15は、セラミックパッケージ2の電極5に接着剤6を塗布する際には、まず、リニアガイドシリンダ79を駆動してスライダ83を上死点まで上昇させる。その後、X軸駆動部68の駆動モータ70と、Y軸駆動部69の駆動モータ74を駆動して、針先89aを保持治具22上のセラミックパッケージ2の電極5に相対させる。
【0087】
そして、リニアガイドシリンダ79を駆動してスライダ83を下死点まで下降させるとともに、加圧気体供給源から注射筒84内に加圧された気体を供給する。なお、この加圧気体の供給量は、電極5に塗布される接着剤6の量に応じて定められる。すると、スライダ83の下死点での、針先89aと電極5との間隔が適切な間隔となっているので、適切な量の接着剤6が電極5の適切な位置に塗布される。
【0088】
さらに、X軸駆動部68の駆動モータ70と、Y軸駆動部69の駆動モータ74を駆動するなどして、セラミックパッケージ2の他の電極5に、先ほどと同様に接着剤6を塗布する。
【0089】
水晶搬入ユニット16は、図2に示すように、回転テーブル11の外周側でかつ回転テーブル11の周方向に沿って前記第2計測カメラ14bの隣りに設けられている。水晶搬入ユニット16には、回転テーブル11の外周側からトレー106が供給される。トレー106は、矩形状の平板状に形成されている。トレー106は、表面に、多数の水晶片3を、2次元のマトリック状に並べる。
【0090】
水晶搬入ユニット16は、図28及び図29に示すように、スライドシリンダ110と、一対のガイドレール111と、シリンダ112と、一対のチャック113a,113bと、を備えている。スライドシリンダ110は、長手方向が回転テーブル11のテーブル本体21の径方向に沿った直線状のロッド114と、ロッド114に対しスライドするシリンダ本体115と、を備えている。一対のガイドレール111は、ロッド114と平行である。シリンダ112は、シリンダ本体115に固定されたシリンダ本体116と、このシリンダ本体116から鉛直方向に沿って伸縮自在な伸縮ロッド117と、を備えている。一対のチャック113a,113bは、伸縮ロッド117が伸縮すると、互いに接離して、互いの間にトレー106を挟む。
【0091】
前述した構成の水晶搬入ユニット16は、シリンダ本体115が、回転テーブル11のテーブル本体21から離れた位置で、一旦伸縮ロッド117が伸長した後縮小して、チャック113a,113b間にトレー106を挟む。そして、シリンダ本体115内に加圧された気体などが供給されるなどして、該シリンダ本体115が回転テーブル11のテーブル本体21に向かって移動する。こうして、水晶搬入ユニット16は、トレー106即ち水晶片3を、回転テーブル11の近傍に搬入する。なお、トレー106は、一対のガイドレール111上を搬送される。
【0092】
水晶載置ユニット17は、図2及び図30などに示すように、水晶搬入ユニット16の近傍に設けられている。水晶載置ユニット17は、図30及び図31に示すように、移動部127と、載置ヘッド部128と、水晶計測カメラ126(図32に示す)とを備えている。
【0093】
移動部127は、図30及び図31に示すように、Y軸駆動部129と、X軸駆動部130と、を備えている。Y軸駆動部129は、駆動モータ131と、ボールねじ132などを備えている。駆動モータ131は、ベース板8aに固定されている。
【0094】
ボールねじ132は、リードスクリュー133と、ナット134などを備えている。リードスクリュー133は、一方向に沿って延在している。リードスクリュー133は、長手方向が、一対のガイドレール111とロッド114と平行である。リードスクリュー133は、周知の転がり軸受などによって、ベース板8aに、軸芯回りに回転自在に支持されている。リードスクリュー133には、駆動モータ131の出力軸が連結している。
【0095】
ナット134は、リードスクリュー133の外周に螺合している。ナット134は、リードスクリュー133がその軸芯回りに回転すると、該リードスクリュー133の長手方向に沿って移動する。即ち、ナット134は、リードスクリュー133が回転すると、回転テーブル11のテーブル本体21に接離する。
【0096】
X軸駆動部130は、駆動モータ135と、ボールねじ136などを備えている。駆動モータ135は、Y軸駆動部129のナット134に固定されている。ボールねじ136は、リードスクリュー137と、ナット138などを備えている。リードスクリュー137は、一方向に沿って延在している。リードスクリュー137は、長手方向が、一対のガイドレール111とロッド114に交差している。なお、図示例では、リードスクリュー137の長手方向と、一対のガイドレール111とロッド114との双方の長手方向は、互いに直交している。
【0097】
リードスクリュー137は、周知の転がり軸受などによって、ナット134に、軸芯回りに回転自在に支持されている。リードスクリュー137には、駆動モータ135の出力軸が連結している。
【0098】
ナット138は、リードスクリュー137の外周に螺合している。ナット138は、リードスクリュー137がその軸芯回りに回転すると、該リードスクリュー137の長手方向に沿って移動する。即ち、ナット138は、リードスクリュー137が回転すると、回転テーブル11のテーブル本体21に接線に沿って、移動する。
【0099】
載置ヘッド部128は、図30に示すように、X軸駆動部130のナット138に固定されている。載置ヘッド部128は、図33及び図34に示すように、ヘッド部本体139と、昇降モータ140と、吸着部141とを備えている。
【0100】
ヘッド部本体139は、ナット138に固定されている。ヘッド部本体139は、平板状に形成されており、ナット138から立設している。昇降モータ140は、ヘッド部本体139に固定されており、その出力軸140aにピニオン142が取付られている。
【0101】
吸着部141は、平板状の吸着部本体143と、ラック144と、回転モータ125と、吸着ノズル145と、を備えている。吸着部本体143は、リニアガイド146を介して、ヘッド部本体139に取り付けられている。
【0102】
リニアガイド146は、レール147と、スライダ148とを備えている。レール147は、長手方向が鉛直方向に沿っている。レール147は、ヘッド部本体139に取り付けられている。スライダ148は、レール147の長手方向に沿って移動自在に、レール147に支持されている。スライダ148は、吸着部本体143に固定されている。
【0103】
ラック144は、長手方向が鉛直方向に沿っている。ラック144は、吸着部本体143に固定されている。ラック144は、ピニオン142と噛み合っている。このような構成によって、吸着部本体143は、昇降モータ140の回転駆動力によって、昇降する。即ち、吸着部141は、トレー106及び保持治具22に接離自在となっている。なお、吸着部141は、図34に示す上死点と図35に示す下死点とに亘って移動する。
【0104】
回転モータ125は、出力軸125aが鉛直方向に沿った状態で、吸着部本体143に固定されている。吸着ノズル145は、図34及び図35に示すように、ノズル本体211と、ノズル部212と、を備えている。ノズル本体211は、方体状に形成されかつ出力軸125aに連結しているとともに、吸着部本体143に前記出力軸125a回りに回転自在に支持されている。ノズル本体211は、出力軸125aから下方に向かって延在している。
【0105】
ノズル部212は、ノズル本体211の出力軸125aから離れた端部に取り付けられている。ノズル部212は、図34、図35及び図45に示すように、前記出力軸125aから離れるのにしたがって、即ち保持治具22に載置されたセラミックパッケージ2に向かうにしたがって徐々に細くなる載置手段としての先細部213を備えている。
【0106】
先細部213の先端面213aは、水平方向に沿って平坦に形成されている。先端面213aは、図46及び図47などに示すように、小判状に形成されている。なお、この先端面213aは、本明細書の特許請求の範囲などに記載された保持面をなしている。また、先細部213は、図46に示すように、平面形状が小判状に形成されている。
【0107】
また、先細部213は、図46及び図47に示すように、複数の第2の貫通孔149と、複数の凹溝215と、を備えている。第2の貫通孔149は、先端面213aの長手方向に沿って並設されている。第2の貫通孔149は、小判状の先端面213aの幅方向の中央に設けられている。なお、図示例では、第2の貫通孔149は、二つ設けられている。
【0108】
第2の貫通孔149は、それぞれ、一端が先細部213の先端面213aに開口している。第2の貫通孔149は、前記先細部213内で互いに一対となって、他端に図示しない配管が連結する。該配管は、例えば、周知の真空ポンプなどの吸引装置などと連結している。
【0109】
凹溝215は、先端面213aから凹に形成されている。凹溝215は、図47などに示すように、一端が第2の貫通孔149に開口している。凹溝215は、一つの第2の貫通孔149に対し二つ設けられている。一つの第2の貫通孔149に設けられた凹溝215は、該第2の貫通孔149から先端面213aの幅方向に沿って間隔を存する外縁213bに亘って形成されている。凹溝215の他端は、先端面213aの外縁213bに開口している。即ち、一つの第2の貫通孔149に設けられた凹溝215の他端は、先端面213aの互いに逆側に位置する外縁213bに開口している。
【0110】
水晶載置ユニット17は、前記真空ポンプなどの吸引装置が第2の貫通孔149などを通して外気を吸い込んで、水晶片3を前記先端面213aに吸着する。このとき、凹溝215は、吸着ノズル145のノズル部212の外側と、前記第2の貫通孔149内と、を互いに連通する。即ち、凹溝215は、第2の貫通孔149内と、外気とを連通している。さらに、前記先端面213aに水晶片3を吸着している間には、前記真空ポンプなどの吸引装置は、前記第2の貫通孔149及び凹溝215を通して、外気を吸引している。
【0111】
また、水晶載置ユニット17は、前記先端面213aに吸着した水晶片3を、セラミックパッケージ2に重ねる場合には、前記真空ポンプなどの吸引装置が吸引を停止するとともに第2の貫通孔149などを通して気体を排出する。このように、先細部213は、先端面213aに水晶片3を吸着して水晶片3を保持する。また、先細部213は、先端面213aに吸着した水晶片3を先端面213aから離してセラミックパッケージ2に重ねる。
【0112】
水晶計測カメラ126は、回転テーブル11と水晶搬入ユニット16との双方の近傍に設けられている。水晶計測カメラ126は、図32に示すように、CCDカメラ152と、光源ランプ153と、を備えている。
【0113】
CCDカメラ152は、ベース板8aに固定されている。CCDカメラ152は、ベース板8aに対し立設している。CCDカメラ152は、レンズの対物側が上方に相対している。CCDカメラ152は、上方に吸着ノズル145が位置すると、前記先端面213aに吸着された水晶片3を撮像可能である。
【0114】
光源ランプ153は、水晶計測カメラ126の上端部に取り付けられている。光源ランプ153は、ハーフミラー154などを介して、上方に向かって光りを照射する。光源ランプ153は、上方に吸着ノズル145が位置すると、前記先端面213aに吸着された水晶片3に光をあてることが可能である。
【0115】
なお、前述した構成の水晶計測カメラ126は、本明細書の特許請求の範囲に記載された第2の撮像手段をなしている。
【0116】
前述した構成の水晶載置ユニット17は、Y軸駆動部129の駆動モータ131とX軸駆動部130の駆動モータ135を駆動して、吸着部141の先端面213aを、トレー106上の所望の水晶片3に相対させる。なお、このとき、スライダ148即ち吸着部141は前述した上死点に位置している。
【0117】
そして、昇降モータ140を駆動して、スライダ148即ち吸着部141を下死点に移動させるとともに、吸引装置を駆動して第2の貫通孔149を通して外気を吸い込む。すると、図35に示すように、吸着部141が下降するとともに、先端面213aに水晶片3が吸着する。
【0118】
そして、昇降モータ140を駆動して、スライダ148即ち吸着部141を上死点に移動させるとともに、Y軸駆動部129の駆動モータ131とX軸駆動部130の駆動モータ135とを駆動して、先端面213aを水晶計測カメラ126の上方に位置させる。水晶計測カメラ126が撮像した映像に基いて、前記先端面213aと水晶片3との相対的な位置関係を求める。
【0119】
その後、Y軸駆動部129の駆動モータ131とX軸駆動部130の駆動モータ135と回転モータ125を駆動して、保持治具22に載置されたセラミックパッケージ2の所望の位置に、吸着した水晶片3を相対させる。スライダ148を下死点に移動させるとともに、吸引装置を停止する。
【0120】
先端面213aに吸着されていた水晶片3が、セラミックパッケージ2上に重ねられる。第1計測カメラ14aの映像から得た保持治具22とセラミックパッケージ2との相対的な位置と、前記水晶計測カメラ126の映像から得た先端面213aと水晶片3との相対的な位置と、に基いて、セラミックパッケージ2に水晶片3を位置決めする。
【0121】
このように、水晶載置ユニット17は、水晶搬入ユニット16によって搬入された水晶片3を、トレー106から取り出して、接着剤6が塗布されたセラミックパッケージ2に重ねる。
【0122】
2次塗布ユニット18は、図2に示すように、回転テーブル11の外周側でかつ回転テーブル11の周方向に沿って水晶搬入ユニット16の隣りに設けられている。2次塗布ユニット18は、図36ないし図38に示すように、移動部65と、塗布ヘッド部66と、調整部67と、を備えている。なお、移動部65と塗布ヘッド部66と調整部67とは、前述した1次塗布ユニット15と構成がほぼ同一であるので、同一箇所には同一符号を付して説明する。
【0123】
移動部65は、図36ないし図38に示すように、X軸駆動部68と、Y軸駆動部69と、を備えている。X軸駆動部68は、駆動モータ70と、ボールねじ71と、を備えている。駆動モータ70は、ベース板8aに固定されている。
【0124】
ボールねじ71は、リードスクリュー72と、ナット73などを備えている。リードスクリュー72は、一方向に沿って延在している。リードスクリュー72は、長手方向が、回転テーブル11のテーブル本体21の接線方向に沿っている。リードスクリュー72は、周知の転がり軸受などによって、ベース板8aに、軸芯回りに回転自在に支持されている。リードスクリュー72には、駆動モータ70の出力軸が連結している。
【0125】
ナット73は、リードスクリュー72の外周に螺合している。ナット73は、リードスクリュー72がその軸芯回りに回転すると、該リードスクリュー72の長手方向に沿って移動する。
【0126】
Y軸駆動部69は、駆動モータ74と、ボールねじ75などを備えている。駆動モータ74は、X軸駆動部68のナット73に固定されている。ボールねじ75は、リードスクリュー76と、ナット77などを備えている。リードスクリュー76は、一方向に沿って延在している。リードスクリュー76は、長手方向が、回転テーブル11のテーブル本体21の径方向に沿っている。このため、X軸駆動部68のリードスクリュー72と、Y軸駆動部69のリードスクリュー76とは、互いに直交している。
【0127】
リードスクリュー76は、周知の転がり軸受などによって、ナット73に、軸芯回りに回転自在に支持されている。リードスクリュー76には、駆動モータ74の出力軸が連結している。
【0128】
ナット77は、リードスクリュー76の外周に螺合している。ナット77は、リードスクリュー76がその軸芯回りに回転すると、該リードスクリュー76の長手方向に沿って移動する。即ち、ナット77は、リードスクリュー76が回転すると、回転テーブル11のテーブル本体21に接離する。
【0129】
塗布ヘッド部66は、図36ないし図38に示すように、ヘッド部本体78と、リニアガイドシリンダ79と、塗布部80と、を備えている。ヘッド部本体78は、一端がナット77に固定された板状に形成されている。ヘッド部本体78は、ナット77から立設している。
【0130】
リニアガイドシリンダ79は、シリンダ本体81と、レール82と、スライダ83と、を備えている。シリンダ本体81は、ヘッド部本体78に固定されている。シリンダ本体81内には、加圧された気体が供給される。レール82は、鉛直方向に沿って延在している。レール82は、シリンダ本体81に固定されている。スライダ83は、レール82の長手方向に沿って移動自在に、該レール82に支持されている。
【0131】
リニアガイドシリンダ79は、シリンダ本体81内に加圧された気体が供給されると、スライダ83がレール82に沿って移動する。即ち、リニアガイドシリンダ79は、シリンダ本体81内に加圧された気体が供給されると、スライダ83が昇降する。
【0132】
なお、スライダ83は、上死点と下死点とに亘って移動する。上死点では、塗布部80の後述する注射筒84の針先89aが保持治具22上に載置されたセラミックパッケージ2から十分に離れる。下死点では、前記針先89aがセラミックパッケージ2に近づいて前記針先89aと前記セラミックパッケージ2の電極5との間隔が、接着剤6の塗布に適切な間隔となる。
【0133】
塗布部80は、注射筒支持部85と、注射筒84などを備えている。注射筒支持部85は、スライダ83に固定されている。注射筒支持部85は、内側に注射筒84を通すことのできる孔86と、ボルト87とを備えている。ボルト87は、注射筒支持部85にねじ込まれている。ボルト87は、注射筒支持部85にねじ込まれると、前記孔86を縮小させる。ボルト87は、注射筒支持部85からゆるめられると、前記孔86を拡大させる。
【0134】
注射筒84は、筒部88と、針89とを備えている。筒部88は、有底筒状に形成されている。針89は、その長手方向に沿って貫通した孔を備えており、一端が筒部88の底部に接続している。針89は、その孔が、前記底部に開口しており、筒部88の内外を連通している。注射筒84内には、セラミックパッケージ2に水晶片3を取り付けるための導電性を有する接着剤6が収容される。また、筒部88の前記針89から離れた基端部には、加圧された気体を供給する加圧気体供給源と連結した配管90が連結している。
【0135】
調整部67は、図36に示すように、X軸駆動部68と、回転テーブル11との間に設けられている。調整部67は、図37及び図38に示すように、ベース8aに固定された調整部本体91と、調整部本体91に昇降自在に支持された調整台92と、第1マイクロメータヘッド93と、第2マイクロメータヘッド94と、を備えている。
【0136】
第1マイクロメータヘッド93は、筒状のケース100と、つまみ101と、スピンドル102と、を備えている。ケース100は、長手方向が、鉛直方向に沿っている。ケース100は、調整部本体91に取り付けられている。
【0137】
つまみ101は、ケース100の基端部に回転自在に取り付けられている。スピンドル102は、柱状に形成されかつケース100内に収容されている。スピンドル102は、ケース100と同軸的に配されている。
【0138】
スピンドル102は、つまみ101が回転するのに連動して、ケース100から外方向に突出したり、ケース100内に収容されたりする。スピンドル102は、突没方向が、鉛直方向に沿っている。スピンドル102は、その先端部が、調整台92に固定されている。
【0139】
第1マイクロメータヘッド93は、つまみ101が回転操作されると、スピンドル102がケース100から突没して、調整台92を昇降させる。なお、スピンドル102をケース100内に収容して、調整台92が最も下方に位置すると、調整台92の上面98aは、保持治具22の上面24aと同一平面上に位置する。
【0140】
第2マイクロメータヘッド94は、筒状のケース103と、つまみ104と、スピンドル105と、を備えている。ケース103は、長手方向が、鉛直方向に沿っている。ケース103は、調整台92に取り付けられている。
【0141】
つまみ104は、ケース103の基端部に回転自在に取り付けられている。スピンドル105は、柱状に形成されかつケース103内に収容されている。スピンドル105は、ケース103と同軸的に配されている。
【0142】
スピンドル105は、つまみ104が回転するのに連動して、ケース103から外方向に突出したり、ケース103内に収容されたりする。スピンドル105は、突没方向が、鉛直方向に沿っている。スピンドル105は、その先端部が、調整台92を貫通した貫通孔98b内に挿入されている。
【0143】
第2マイクロメータヘッド94は、つまみ104が回転操作されると、スピンドル105をケース103から突没させる。なお、ケース103内に収容して、スピンドル105が最も下方に位置すると、スピンドル105の先端面105aは、調整台92の上面98aと同一平面上に位置する。
【0144】
前述した構成の2次塗布ユニット18は、前記セラミックパッケージ2に接着固定された水晶片3に、さらに導電性の接着剤6を塗布するユニットである。なお、2次塗布ユニット18が接着剤6を塗布する位置は、前記電極5の上方に位置する水晶片3の表面である。
【0145】
また、2次塗布ユニット18による接着剤6の塗布は、セラミックパッケージ2に対する水晶片3の接着強度を向上させるためなどに行われる。このため、2次塗布ユニット18による接着剤6の塗布は、組み立てる水晶振動子の品番に応じて行われる。したがって、2次塗布ユニット18による接着剤6の塗布が行われる水晶振動子もあり、2次塗布ユニット18による接着剤6の塗布が必要ない水晶振動子もある。
【0146】
2次塗布ユニット18においても、前述した1次塗布ユニット15と同様に、セラミックパッケージ2の底面からの電極5の高さに応じて、前記調整部67を用いて、注射筒84の位置が調整される。そして、2次塗布ユニット18は、1次塗布ユニット15と同様に、必要に応じてY軸駆動部69の駆動モータ74とX軸駆動部68の駆動モータ70とを駆動し、加圧気体供給源から注射筒84内に加圧された気体を供給して、所望箇所に、接着剤6を塗布する。
【0147】
搬出ユニット19は、図2に示すように、回転テーブル11の外周側でかつ、この回転テーブル11の周方向に沿って第3計測カメラ14cと、パッケージ搬入ユニット12と、の間に設けられている。
【0148】
搬出ユニット19は、回転テーブル11の外周側からトレー169が供給される。トレー169は、矩形状の平板状に形成されている。トレー169は、表面に、取り出しユニット20によって保持治具22から取り外された水晶片3付きのセラミックパッケージ2が、2次元のマトリック状に並べられる。
【0149】
搬出ユニット19は、図39及び図40に示すように、スライドシリンダ170と、一対のガイドレール171と、シリンダ172と、一対のチャック173a,173bと、を備えている。スライドシリンダ170は、長手方向が回転テーブル11から離れる方向に沿った直線状のロッド174と、ロッド174に対しスライドするシリンダ本体175と、を備えている。一対のガイドレール171は、ロッド174と平行である。シリンダ172は、シリンダ本体175に固定されたシリンダ本体176と、このシリンダ本体176から鉛直方向に沿って伸縮自在な伸縮ロッド177と、を備えている。一対のチャック173a,173bは、伸縮ロッド177が伸縮すると、鉛直方向に沿って互いに接離して、互いの間にトレー169を挟む。
【0150】
前述した構成の搬出ユニット19は、シリンダ本体175が、回転テーブル11のテーブル本体21から離れた位置で、一旦伸縮ロッド177が伸長した後縮小して、チャック173a,173b間にトレー169を挟む。そして、シリンダ本体175内に加圧された気体などが供給されるなどして、該シリンダ本体175が回転テーブル11のテーブル本体21に向かって移動する。こうして、搬出ユニット19は、トレー169を、回転テーブル11の近傍に搬入する。
【0151】
また、取り出しユニット20によって、保持治具22上の水晶片3付きのセラミックパッケージ2が取り外されて、トレー169上に載置される。その後、トレー169上に水晶片3付きのセラミックパッケージ2が所定数以上載置されると、シリンダ本体175内に加圧された気体などが供給されるなどして、該シリンダ本体175が回転テーブル11のテーブル本体21から離れる。このように、搬出ユニット19は、水晶片3付きのセラミックパッケージ2を、水晶振動子組立装置1の外方向に搬送する。その後、水晶片3付きのセラミックパッケージ2は、水晶振動子の組立工程の後工程に向かって搬送される。
【0152】
取り出しユニット20は、図2及び図41に示すように、搬出ユニット19の近傍に設けられている。取り出しユニット20は、図41及び図42に示すように、移動部180と、取り出しヘッド部181と、を備えている。移動部180は、図41及び図42に示すように、Y軸駆動部182と、X軸駆動部183と、を備えている。Y軸駆動部182は、駆動モータ184と、ボールねじ185などを備えている。駆動モータ184は、ベース板8aに固定されている。
【0153】
ボールねじ185は、リードスクリュー186と、ナット187などを備えている。リードスクリュー186は、一方向に沿って延在している。リードスクリュー186は、長手方向が、一対のガイドレール171とロッド174と平行である。リードスクリュー186は、周知の転がり軸受などによって、ベース板8aに回転自在に支持されている。リードスクリュー186には、駆動モータ184の出力軸が連結している。
【0154】
ナット187は、リードスクリュー186の外周に螺合している。ナット187は、リードスクリュー186がその軸芯回りに回転すると、該リードスクリュー186の長手方向に沿って移動する。即ち、ナット187は、リードスクリュー186が回転すると、回転テーブル11のテーブル本体21に接離する。
【0155】
X軸駆動部183は、駆動モータ188と、ボールねじ189などを備えている。駆動モータ188は、Y軸駆動部182のナット187に固定されている。ボールねじ189は、リードスクリュー190と、ナット191などを備えている。リードスクリュー190は、一方向に沿って延在している。リードスクリュー190は、長手方向が、一対のガイドレール171とロッド174に交差している。なお、図示例では、リードスクリュー190の長手方向と、一対のガイドレール171とロッド174との双方の長手方向は、互いに直交している。
【0156】
リードスクリュー190は、周知の転がり軸受などによって、ナット187に、軸芯回りに回転自在に支持されている。リードスクリュー190には、駆動モータ188の出力軸が連結している。ナット191は、リードスクリュー190の外周に螺合している。ナット191は、リードスクリュー190がその軸芯回りに回転すると、該リードスクリュー190の長手方向に沿って移動する。
【0157】
取り出しヘッド部181は、図41及び図42に示すように、X軸駆動部183のナット191に固定されている。取り出しヘッド部181は、図43及び図44に示すように、ヘッド部本体192と、リニアガイドシリンダ193と、ロータリアクチュエータ194と、チャックシリンダ201と、一対のチャック195と、を備えている。
【0158】
ヘッド部本体192は、ナット191に固定されている。リニアガイドシリンダ193は、ヘッド部本体192に固定されたシリンダ本体196と、鉛直方向に沿いかつシリンダ本体196に固定されたレール197と、レール197に移動自在に支持されたスライダ198と、を備えている。
【0159】
リニアガイドシリンダ193は、シリンダ本体196内に加圧された気体が供給されると、スライダ198がレール197に沿って移動する。即ち、リニアガイドシリンダ193は、シリンダ本体196内に加圧された気体が供給されると、スライダ198が昇降する。
【0160】
なお、スライダ198は、一対のチャック195が保持治具22及びトレー169から十分に離れる上死点と、一対のチャック195が保持治具22に近づいて該保持治具22に載置されたセラミックパッケージ2を挟むことができる下死点と、に亘って昇降する。
【0161】
ロータリアクチュエータ194は、アクチュエータ本体199と、このアクチュエータ本体199に回転自在に支持された出力軸200とを備えている。アクチュエータ本体199は、スライダ198に取り付けられている。アクチュエータ本体199は、その内側に加圧された気体などが供給されると、出力軸200を軸芯回りに回転させる。ロータリアクチュエータ194は、出力軸200が鉛直方向に沿っている。出力軸200には、チャックシリンダ201が連結している。
【0162】
チャックシリンダ201は、一対のチャック195を接離させる。一対のチャック195は、水平方向に沿って並設されている。一対のチャック195は、チャックシリンダ201の下方で、かつ保持治具22及びトレー169に相対することが可能な位置に配されている。一対のチャック195は、互いに近づくと、水晶片3付きのセラミックパッケージ2を挟む。
【0163】
前述した構成の取り出しユニット20は、Y軸駆動部182の駆動モータ184と、X軸駆動部183の駆動モータ188とを駆動して、一対のチャック195を、保持治具22に相対させる。このとき、スライダ198は、前述した上死点に位置している。
【0164】
ロータリアクチュエータ194を駆動して、一対のチャック195間にセラミックパッケージ2を挟める位置まで、チャックシリンダ201を回転する。リニアガイドシリンダ193を駆動して、スライダ198を前記下死点に向かって移動する。一対のチャック195間に、セラミックパッケージ2を位置させる。チャックシリンダ201を駆動して、一対のチャック195間にセラミックパッケージ2を挟む。
【0165】
リニアガイドシリンダ193を駆動してスライダ198を前記上死点に移動するとともに、駆動モータ184,188とロータリアクチュエータ194を駆動して、一対のチャック195をトレー169に相対させる。チャックシリンダ201などを駆動して、トレー169の所定位置に、水晶片3付きのセラミックパッケージ2を載置する。
【0166】
このように、取り出しユニット20は、水晶片3付きのセラミックパッケージ2を、吸引装置27の吸引する力に抗して、保持治具22から取り外す。その後、取り出しユニット20は、トレー169に水晶片3付きのセラミックパッケージ2を載置する。なお、前記搬出ユニット19と取り出しユニット20とは、本明細書に記した搬出手段を構成している。
【0167】
また、搬出ユニット19と、回転テーブル11との間には、図2及び図41に示すように、NG品収容部203が設けられている。NG品収容部203には、制御装置60が不良品であると判定したセラミックパッケージ2が、取り出しユニット20によって搬送されてくる。NG品収容部203は、取り出しユニット20によって搬送されてきた不良品と判定されたセラミックパッケージ2を収容する。
【0168】
制御装置60は、周知のRAM、ROM及びCPUなどを備えている。制御装置60は、回転テーブル11と、パッケージ搬入ユニット12と、パッケージ載置ユニット13と、各計測カメラ14a,14b,14cと、1次塗布ユニット15と、水晶搬入ユニット16と、水晶載置ユニット17と、2次塗布ユニット18と、搬出ユニット19と、取り出しユニット20などと接続している。
【0169】
制御装置60は、回転テーブル11と、パッケージ搬入ユニット12と、パッケージ載置ユニット13と、各計測カメラ14a,14b,14cと、1次塗布ユニット15と、水晶搬入ユニット16と、水晶載置ユニット17と、2次塗布ユニット18と、搬出ユニット19と、取り出しユニット20を制御して水晶振動子組立装置1全体の制御をつかさどる。
【0170】
制御装置60は、予め、組み立てる水晶振動子の品番などを記憶している。制御装置60は、品番に応じて定められる、接着剤6を塗布する電極5の位置と、2次塗布ユニット18による接着剤6の塗布の有無などの加工データなどを記録している。
【0171】
制御装置60には、図示しない入力手段が接続しており、この入力手段から入力される水晶振動子の品番と組立個数などに基いて、水晶振動子組立装置1の動作を制御する。
【0172】
入力手段としては、周知のキーボード、各種のスイッチや操作ボタン及びCD−ROM駆動装置などの各種の記録媒体駆動装置などの、各種の情報入力用の装置などを用いることができる。入力手段は、新たな品番の加工データを制御装置60に入力するようになっていても良い。
【0173】
また、制御装置60は、第1計測カメラ14aが得た画像情報Z1(図48に示す)から、パッケージ載置ユニット13によって保持治具22に載置されたセラミックパッケージ2と、該セラミックパッケージ2を載置した保持治具22と、の相対的な位置を求める。
【0174】
このとき、まず、制御装置60は、保持治具22の上面24aの幾何学的な中心C1と、セラミックパッケージ2の重心CG1と、セラミックパッケージ2の長手方向S1と、を求める。
【0175】
回転テーブル11のテーブル本体21の径方向K1と前記長手方向S1とのなす角θ1を求める。前記中心C1と前記重心CG1との回転テーブル11のテーブル本体21の接線方向に沿った間隔X1と、前記中心C1と前記重心CG1との回転テーブル11のテーブル本体21の径方向に沿った間隔Y1と、を求める。これらの間隔X1,Y1と角θ1を、保持治具22とセラミックパッケージ2との相対的な位置とする。
【0176】
制御装置60は、第1計測カメラ14aからの画像情報Z1から求めた保持治具22とセラミックパッケージ2との相対的な位置X1,Y1,θ1に基いて、1次塗布ユニット15の各駆動モータ70,74を制御して、電極5の適切な位置に、針先89aを相対させる。そして、制御装置60は、1次塗布ユニット15に、電極5の適切な位置に、接着剤6を塗布させる。
【0177】
制御装置60は、第2計測カメラ14bが得た画像情報から、電極5への接着剤6の塗布状況の良否を判定する。制御装置60は、所定の電極5に接着剤6が塗布されていれば良品と判定し、所定の電極5に接着剤6が塗布されていない場合及び誤った電極5に接着剤6が塗布されている場合には不良品と判定する。また、制御装置60は、電極5から塗布された接着剤6が許容される範囲を超えて位置ずれしている場合なども、不良品と判定する。
【0178】
さらに、制御装置60は、水晶計測カメラ126が得た画像情報Z2(図49に示す)から、吸着ノズル145の先細部213と、水晶片3と、の相対的な位置を算出する。
【0179】
このとき、まず、制御装置60は、先細部213の幾何学的な中心C2と、水晶片3の重心CG2と、水晶片3の長手方向S2と、先細部213の長手方向K2と、を求める。
【0180】
前記長手方向K2と前記長手方向S2とのなす角θ2を求める。前記中心C2と前記重心CG2との先細部213の幅方向に沿った間隔X2と、前記中心C2と前記重心CG2との先細部213の長手方向に沿った間隔Y2と、を求める。これらの間隔X2,Y2と角θ2を、先細部213と水晶片3との相対的な位置とする。
【0181】
制御装置60は、保持治具22とセラミックパッケージ2との相対的な位置X1,Y1,θ1と、先細部213と水晶片3との相対的な位置X2,Y2,θ2とに基いて、水晶載置ユニット17の各モータ125,131,135を制御して、セラミックパッケージ2の適切な位置に先細部213を相対させる。そして、制御装置60は、先細部213に、セラミックパッケージ2の適切な位置に水晶片3を重ねさせる。
【0182】
制御装置60は、保持治具22とセラミックパッケージ2との相対的な位置X1,Y1,θ1に基いて、2次塗布ユニット18の各駆動モータ124,158を制御して、適切な位置に接着剤6を塗布する。
【0183】
制御装置60は、第3計測カメラ14cが得た画像情報から、セラミックパッケージ2と、該セラミックパッケージ2に取り付けられた水晶片3と、の相対的な位置を算出する。制御装置60は、セラミックパッケージ2と水晶片3との位置ずれが所定の範囲内であれば、水晶片3付きのセラミックパッケージ2を良品であると判定する。制御装置60は、前記位置ずれが所定の範囲を超えると水晶片3付きのセラミックパッケージ2を不良品であると判定する。
【0184】
また、制御装置60は、2次塗布ユニット18によって接着剤6が塗布されるセラミックパッケージ2においては、この2次塗布ユニット18による接着剤6の塗布状況の良否を判定する。このとき、制御装置60は、1次塗布ユニット15による接着剤6の塗布状況と、同様に良否を判定する。
【0185】
制御装置60は、1次塗布ユニット15による接着剤6の塗布状況と、水晶片3の位置と、2次塗布ユニット18による接着剤6の塗布状況と、のうち全てが良好であるセラミックパッケージ2を、取り出しユニット20を制御してトレー169に載置する。一方、制御装置60は、1次塗布ユニット15による接着剤6の塗布状況と、水晶片3の位置と、2次塗布ユニット18による接着剤6の塗布状況と、のうち少なくとも一つが不良であるセラミックパッケージ2を、取り出しユニット20を制御してNG品収容部203まで搬送する。
【0186】
前述した構成の水晶振動子組立装置1は、まず、作業員などが前記入力手段などを用いて、組み立てる水晶振動子の品番と個数などを制御装置60に入力する。調整部67を用いて、1次塗布ユニット15の注射筒84の位置を調整するとともに、必要に応じて2次塗布ユニット18の注射筒84の位置を調整する。
【0187】
その後、入力手段などから制御装置60に作業開始指令を入力する。すると、パッケージ搬入ユニット12が回転テーブル11の近傍にトレー36を搬入するとともに、水晶搬入ユニット16が回転テーブル11の近傍にトレー106を搬入する。パッケージ載置ユニット13が、トレー36上のセラミックパッケージ2を一つずつ保持治具22上に載置する。回転テーブル11が、保持治具22にセラミックパッケージ2が載置されるのに応じて、矢印Rに沿って断続的に回転する。
【0188】
セラミックパッケージ2が載置された保持治具22が、第1計測カメラ14aの下方を通ると、該第1計測カメラ14aが保持治具22とセラミックパッケージ2とを撮像する。そして、1次塗布ユニット15が、保持治具22とセラミックパッケージ2との相対的な位置X1,Y1,θ1に基いて、保持治具22に載置されたセラミックパッケージ2の所定の電極5に接着剤6を塗布する。
【0189】
セラミックパッケージ2が載置された保持治具22が、第2計測カメラ14bの下方を通ると、該第2計測カメラ14bが保持治具22とセラミックパッケージ2とを撮像する。
【0190】
そして、水晶載置ユニット17が、水晶片3を保持し、水晶計測カメラ126の上方を通る。水晶計測カメラ126が、先細部213と水晶片3とを撮像する。保持治具22とセラミックパッケージ2との相対的な位置X1,Y1,θ1と、先細部213と水晶片3との相対的な位置X2,Y2,θ2とに基いて、水晶片3をセラミックパッケージ2の適切な位置に重ねる。
【0191】
必要に応じて、水晶片3が載置されたセラミックパッケージ2に、2次塗布ユニット18が保持治具22とセラミックパッケージ2との相対的な位置X1,Y1,θ1に基いて接着剤6を塗布する。セラミックパッケージ2が載置された保持治具22が、第3計測カメラ14cの下方を通ると、該第3計測カメラ14cが保持治具22とセラミックパッケージ2とを撮像する。
【0192】
そして、制御装置60が、第2及び第3計測カメラ14b,14cからの画像情報に基いて、水晶片3付きのセラミックパッケージ2の良否を判定する。この良否に基いて、取り出しユニット20が、保持治具22から水晶片3付きのセラミックパッケージ2を取り外して、トレー169またはNG品収容部203に搬送する。
【0193】
本実施形態の水晶振動子組立装置1によれば、第1計測カメラ14aが撮像して得た画像情報Z1から、セラミックパッケージ2と保持治具22とを相対的な位置X1,Y1,θ1を求める。
【0194】
この求めた相対的な位置X1,Y1,θ1に基いて、セラミックパッケージ2に接着剤6を塗布するため、セラミックパッケージ2を位置決めすることなく、セラミックパッケージ2の適切な位置に接着剤6を塗布できる。したがって、セラミックパッケージ2に水晶片3を取り付ける際に、セラミックパッケージ2を位置決めする必要がない。
【0195】
また、水晶計測カメラ126が撮像して得た画像情報Z2から先細部213と水晶片3とを相対的な位置X2,Y2,θ2を求める。前記セラミックパッケージ2と保持治具22とを相対的な位置X1,Y1,θ1と、先細部213と水晶片3とを相対的な位置X2,Y2,θ2と、に基いて、水晶片3をセラミックパッケージ2に重ねる。このため、セラミックパッケージ2と水晶片3を位置決めすることなく、セラミックパッケージ2の適切な位置に水晶片3を重ねることができる。
【0196】
このため、セラミックパッケージ2及び水晶片3を位置決めするための爪などを用いる必要がなくなり、勿論該爪を交換する必要がない。したがって、セラミックパッケージ2に水晶片3を取り付ける作業の準備にかかる手間と時間を抑制できる。また、前述した爪などを用いる必要がないので、セラミックパッケージ2に水晶片3を取り付ける作業中に不意にセラミックパッケージ2及び水晶片3などが破損することを防止できる。
【0197】
保持治具22が、貫通孔25を通して吸引することにより上面24aにセラミックパッケージ2を吸着するので、保持治具22に載置されたセラミックパッケージ2が位置ずれすることを防止できる。このため、作業中に、第1計測カメラ14aが撮像して得た画像情報Z1から求めたセラミックパッケージ2と保持治具22とを相対的な位置X1,Y1,θ1から、セラミックパッケージ2が位置ずれすることを防止できる。
【0198】
先細部213が、第2の貫通孔149を通して吸引することにより先端面213aに水晶片3を吸着するので、先細部213に保持された水晶片3が位置ずれすることを防止できる。このため、作業中に、水晶計測カメラ126が撮像して得た画像情報Z2から求めた先細部213と水晶片3とを相対的な位置X2,Y2,θ2から、水晶片3が位置ずれすることを防止できる。
【0199】
このため、位置決めすることなく、セラミックパッケージ2の適切な位置により確実に接着剤6を塗布でき、セラミックパッケージ2の適切な位置に水晶片3をより確実に重ねることができる。したがって、セラミックパッケージ2に対する水晶片3の位置が高精度な水晶振動子を組み立てることができる。
【0200】
【発明の効果】
【0204】
請求項に記載の本発明は、第1の撮像手段が撮像して得た保持治具とパッケージとの相対的な位置と、第2の撮像手段が撮像して得た載置手段と水晶片との相対的な位置と、に基いて、水晶片をパッケージに重ねる。このため、パッケージと水晶片とを位置決めすることなく、水晶片をパッケージの適切な位置に重ねることができる。
【0205】
このため、パッケージ及び水晶片を位置決めするための爪などを用いる必要がなくなり、勿論該爪を交換する必要がない。したがって、パッケージに水晶片を取り付ける作業の準備にかかる手間と時間を抑制できる。また、前述した爪などを用いる必要がないので、パッケージに水晶片を取り付ける作業中に不意にパッケージと水晶片が破損することを防止できる。
【0206】
請求項2に記載の本発明は、保持治具が載置面にパッケージを吸着するので、保持治具に載置されたパッケージが位置ずれすることを防止できる。このため、水晶片をパッケージに取り付ける作業中に、第1の撮像手段が撮像して得た位置からパッケージが位置ずれすることを防止できる。
【0207】
このため、位置決めすることなく、パッケージの適切な位置に接着剤を塗布できる。したがって、準備にかかる手間と時間を抑制でき、パッケージなどが不意に破損することを防止できることにくわえ、パッケージに高精度に接着剤を塗布できる。
【0208】
請求項3に記載の本発明は、載置手段が保持面に水晶片を吸着するので、載置手段に保持された水晶片が位置ずれすることを防止できる。このため、水晶片をパッケージに取り付ける作業中に、第2の撮像手段が撮像して得た位置から水晶片が位置ずれすることを防止できる。
【0209】
このため、位置決めすることなく、パッケージの適切な位置に水晶片を重ねることができる。したがって、準備にかかる手間と時間を抑制でき、パッケージ及び水晶片が不意に破損することを防止できることにくわえ、パッケージに高精度に水晶片を取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる水晶振動子組立装置を示す側面図である。
【図2】図1に示された水晶振動子組立装置の要部を示す平面図である。
【図3】図1に示された水晶振動子組立装置によって組み立てられる水晶振動子のセラミックパッケージを示す平面図である。
【図4】図3中のIV―IV線に沿う断面図である。
【図5】図1に示された水晶振動子組立装置によって取り付けられた水晶片付きセラミックパッケージを示す平面図である。
【図6】図5中のVI―VI線に沿う断面図である。
【図7】図1に示された水晶振動子組立装置の回転テーブルを示す平面図である。
【図8】図7に示された回転テーブルの側面図である。
【図9】図7に示された回転テーブルの保持治具を示す平面図である。
【図10】図9中のX―X線に沿う断面図である。
【図11】図9中のXI―XI線に沿う断面図である。
【図12】図1に示された水晶振動子組立装置のパッケージ搬入ユニットを示す平面図である。
【図13】図12中の矢印A方向からみた図である。
【図14】図1に示された水晶振動子組立装置のパッケージ搬入ユニットとパッケージ載置ユニットを示す平面図である。
【図15】図14中の矢印B方向からみた図である。
【図16】図14に示されたパッケージ載置ユニットの載置ヘッド部を示す側面図である。
【図17】図16中の矢印C方向からみた図である。
【図18】図17中のD−D線に沿う断面図である。
【図19】図16に示された載置ヘッド部の吸着部が下降した状態を示す側面図である。
【図20】図19中の矢印C1方向からみた図である。
【図21】図1に示された水晶振動子組立装置の計測カメラを示す平面図である。
【図22】図21中の矢印E方向からみた図である。
【図23】図1に示された水晶振動子組立装置の1次塗布ユニットを示す平面図である。
【図24】図23中の矢印F方向からみた一部を断面で示す図である。
【図25】図23中の矢印G方向からみた図である。
【図26】図23に示された1次塗布ユニットの調整部を示す正面図である。
【図27】図26中の矢印H方向からみた図である。
【図28】図1に示された水晶振動子組立装置の水晶搬入ユニットを示す平面図である。
【図29】図28中の矢印I方向からみた図である。
【図30】図1に示された水晶振動子組立装置の水晶搬入ユニットと水晶載置ユニットを示す平面図である。
【図31】図30中の矢印J方向からみた図である。
【図32】図30に示された水晶載置ユニットの水晶計測カメラを示す側面図である。
【図33】図30に示された水晶載置ユニットの載置ヘッド部を示す平面図である。
【図34】図33中の矢印K方向からみた図である。
【図35】図33に示された載置ヘッド部の吸着部が下降した状態を示す側面図である。
【図36】図1に示された水晶振動子組立装置の2次塗布ユニットを示す平面図である。
【図37】図36中の矢印L方向からみた一部を断面で示す図である。
【図38】図36中の矢印M方向からみた図である。
【図39】図1に示された水晶振動子組立装置の搬出ユニットを示す平面図である。
【図40】図39中の矢印N方向からみた図である。
【図41】図1に示された水晶振動子組立装置の搬出ユニットと取り出しユニットを示す平面図である。
【図42】図41中の矢印O方向からみた図である。
【図43】図41に示された取り出しユニットの取り出しヘッド部を示す正面図である。
【図44】図43中の矢印P方向からみた図である。
【図45】図33に示された載置ヘッド部の吸着ノズルのノズル部を一部断面で示す正面図である。
【図46】図45中の矢印S方向からみた図である。
【図47】図45に示されたノズル部の先端面を示す平面図である。
【図48】第1計測カメラが撮像して得た画像情報の一例を示す説明図である。
【図49】水晶計測カメラが撮像して得た画像情報の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 水晶振動子組立装置
2 セラミックパッケージ(パッケージ)
3 水晶片
6 接着剤
14a 第1計測カメラ(第1の撮像手段)
15 1次塗布ユニット(塗布手段)
22 保持治具
24a 上面(載置面)
25 貫通孔
60 制御装置(制御手段)
126 水晶計測カメラ(第2の撮像手段)
149 第2の貫通孔
213 先細部(載置手段)
213a 先端面(保持面)
X1、Y1、θ1 パッケージと保持治具との相対的な位置
X2、Y2、θ2 水晶片と先細部との相対的な位置
Z1 第1の撮像手段が撮像して得た画像情報
Z2 第2の撮像手段が撮像して得た画像情報

Claims (3)

  1. パッケージに水晶片を取り付ける水晶振動子組立装置において、
    前記パッケージを載置する保持治具を複数有した搬送手段と、
    前記パッケージと該パッケージを載置した保持治具とを撮像可能な第1の撮像手段と、
    導電性を有する接着剤を収容してこの接着剤を塗布する接着剤収容塗布部と、前記接着剤収容塗布部を支持しかつこの接着剤収容塗布部との間の水平面内の位置が予め定められた支持部と、前記支持部を水平面内において移動する移動部とを備えて、前記パッケージに前記接着剤を塗布する塗布手段と、
    前記水晶片を保持して前記パッケージに重ねる載置手段と、
    前記水晶片と該水晶片を保持した載置手段とを撮像可能な第2の撮像手段と、
    前記搬送手段に前記第1の撮像手段に対応する位置に前記パッケージを位置付けさせて当該第1の撮像手段に前記保持治具上の前記パッケージを撮像させて、前記第1の撮像手段が撮像して得た画像情報から前記パッケージと該パッケージを載置した保持治具との相対的な位置を求め、かつ、
    前記搬送手段に前記第1の撮像手段に対応する位置から前記塗布手段に対応する位置に前記保持治具を搬送させて、前記相対的な位置に基づいて前記移動部に前記接着剤収容塗布部を適切な位置に位置付けさせて当該接着剤収容塗布部から前記接着剤を塗布して前記塗布手段に前記パッケージの適切な位置に導電性を有する接着剤を塗布させるとともに、
    前記搬送手段に前記塗布手段に対応する位置から前記載置手段及び第2の撮像手段に対応する位置に前記保持治具を搬送させて、当該第2の撮像手段に前記載置手段に保持された水晶片を撮像させて、第2の撮像手段が撮像して得た画像情報から前記水晶片と該水晶片を保持した載置手段との相対的な位置を求め、前記保持治具と前記パッケージとの相対的な位置と、前記載置手段と前記水晶片との相対的な位置と、に基いて前記載置手段に前記パッケージの適切な位置に前記水晶片を重ねさせる制御手段と、
    を備えたことを特徴とする水晶振動子組立装置。
  2. 前記保持治具は、前記パッケージが載置される載置面と、前記載置面に開口した貫通孔と、を備え、前記貫通孔を通して外気を吸引することにより前記載置面に前記パッケージを吸着することを特徴とする請求項1記載の水晶振動子組立装置。
  3. 前記載置手段は、前記水晶片を保持する保持面と、前記保持面に開口した第2の貫通孔と、を備え、前記第2の貫通孔を通して外気を吸引することにより前記保持面に前記水晶片を吸着することを特徴とする請求項1記載の水晶振動子組立装置。
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