JP4037635B2 - 元止め式湯沸器における出湯管の自動排水装置 - Google Patents

元止め式湯沸器における出湯管の自動排水装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、操作子により開閉操作される止水弁を備え、熱交換器を通る水路を含む湯沸器本体内の通水路に止水弁の開弁で通水し、熱交換器で加熱された湯水を通水路の下流端に管継手を介して接続した出湯管を介して出湯させるようにした元止め式湯沸器に、出湯管内の湯水を通水停止時に自動的に排水すべく設ける自動排水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、寒冷地仕様の元止め式湯沸器として、湯沸器本体内の通水路にヒータを取り付け、気温が低下したときにヒータに通電して通水路の凍結を防止するようにしたものが知られている。然し、出湯管はフレキシブルチューブで構成されていてヒータを取り付けることが困難であり、そのため、出湯管の凍結防止対策として、出湯管内の湯水を通水停止時に自動的に排水するようにした自動排水装置が特開2000−186860号公報で提案されている。
【0003】
この自動排水装置は、通水路と出湯管とを接続する管継手内の水路を大気開放する大気開放通路を設け、通水停止時に出湯管内の湯水を大気開放通路からの空気と置換して出湯管から排水するように構成されている。また、このものでは、通水時に大気開放通路から湯水が吐出しないように、管継手内の水路の通水圧を受けて大気開放通路を閉じる逆止弁を設けたり、管継手内の水路の大気開放通路との接続部にベンチュリー部を設けて、通水時にベンチュリー部に生ずる負圧により空気が吸い込まれるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の如く逆止弁を設けるものでは、通水開始時に逆止弁の閉弁遅れで大気開放通路から湯水が漏れ出てしまうことがある。また、ベンチュリー部を設けるものでは、通水時に空気の吸い込み音が発生すると共に、空気の吸い込みに伴い大気中の異物が湯水に混入し易くなり、更に、空気吸い込みによる騒音対策として大気開放通路の先端の吸い込み口の開口面積を極力狭くする必要があるため、吸い込み口が大気中の塵埃、油等の異物で閉塞され易く、その結果排水性能が低下し、出湯管に残水して凍結を生ずることがある。
【0005】
そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、通水開始時における大気開放通路からの湯水の漏れや、通水中の空気の吸い込みによる騒音、湯水への異物の混入といった不具合を生ずることなく、通水停止時に出湯管から確実に湯水を排水できるようにした元止め式湯沸器における出湯管の自動排水装置を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、操作子により開閉操作される止水弁を備え、熱交換器を通る水路を含む湯沸器本体内の通水路に止水弁の開弁で通水し、熱交換器で加熱された湯水を通水路の下流端に管継手を介して接続した出湯管を介して出湯させるようにした元止め式湯沸器に、出湯管内の湯水を通水停止時に自動的に排水すべく設ける自動排水装置において、通水路と出湯管とを接続する管継手内の水路を大気開放する大気開放通路を設け、この大気開放通路に、止水弁用の前記操作子に連動機構を介して機械的に連動して、止水弁の開弁操作時に閉弁し、止水弁の閉弁操作時に開弁する大気開放弁を介設すると共に、管継手内の水路に、通水路からの湯水を管継手に対する通水路の接続口よりも上方に迂回させて出湯管に導くトラップ部を設けている。
【0007】
本発明によれば、操作子による止水弁の開弁操作時に大気開放弁が閉弁されるため、通水開始時における大気開放通路からの湯水の漏れは生じない。また、大気開放弁の閉弁により通水中の空気の吸い込みが防止され、そのため空気の吸い込みによる騒音、湯水への異物の混入といった不具合も生じない。更に、空気の吸い込みによる騒音を生じないことから、騒音対策として大気開放通路の空気吸い込み口の開口面積を狭める必要がなく、空気吸い込み口の目詰まりが防止される。そして、操作子による止水弁の閉弁操作で大気開放弁が開弁されるため、通水停止時は大気開放通路から確実に空気が流入し、出湯管内の湯水が空気と置換されて出湯管から確実に排水される。
【0008】
ところで、大気開放通路からの空気が管継手内の水路を介して通水路に流入すると、通水路内の湯水も出湯管を介して排水され、後垂れ量が多くなる。上記従来例のものもこの様な問題を生ずる。これに対し、本発明では、管継手内の水路に、通水路からの湯水を管継手に対する通水路の接続口よりも上方に迂回させて出湯管に導くトラップ部を設けているため、トラップ部に溜まる湯水により通水路への空気の流入が阻止され、通水路内の湯水の後垂れ現象は生じない。
【0009】
尚、止水弁は、一般に、ダイヤフラム式のもので構成されており、操作子による止水弁の閉弁操作を行っても止水弁は瞬時には閉弁しない。そのため、操作子による止水弁の閉弁操作時に止水弁の閉弁に先行して大気開放弁が開弁されることになり、止水弁が閉弁されるまでの間に大気開放通路から湯水が漏れ出る可能性がある。この場合、管継手に、管継手内の水路の上方に位置させて、この水路に対しオリフィス付きの仕切板で仕切られた空室を設け、この空室に大気開放通路を連通させておけば、止水弁の閉弁に先行して大気開放弁が開弁されても、空室に若干の湯水が流入するだけで、大気開放通路から湯水が漏れ出ることはない。但し、短時間で出湯・停止を繰り返すと、空室内の喫水が上昇して大気開放通路から湯水が漏れ出ることがある。そのため、仕切板の下側に、管継手内の水路の通水圧を受けて上動して、仕切板に形成したオリフィスを介しての空室への湯水の流入を制限する制限板を設け、空室内の喫水の上昇を抑制し得るようにすることが望ましい。尚、管継手内の水路に上記の如くトラップ部を設けると、トラップ部により湯水に生ずる乱流の影響で制限板がばたついて、空室への湯水の流入をうまく制限できなくなることがある。この場合、仕切板の下側に、制限板の可動空間を存して、複数の小孔を形成した整流板を設けておけば、乱流の影響が制限板に及ばず、制限板のばたつきを防止できる。
【0010】
また、上記の如く大気開放弁を止水弁用の操作子に連動機構を介して機械的に連動させる場合、連動機構を簡素化することが望まれる。ここで、操作子を押圧操作自在な操作摘みで構成し、操作摘みの押し込み操作で止水弁が開弁されるようにした場合、大気開放弁を、操作摘みの配置部近傍に軸線が操作摘みの押圧操作方向と平行になるように配置したスプール弁で構成し、操作摘みにスプール弁の弁体と一体の弁棒を当接させて、この弁棒により連動機構を構成し、大気開放弁が操作摘みの押し込み操作で閉弁され、操作摘みの非押し込み位置への復帰で開弁されるようにすれば、連動機構用の特別の部材が不要になり、コストダウンを図る上で有利である。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1及び図2を参照して、1はバックプレート1aとフロントカバー1bとで構成される湯沸器本体であり、該本体1には、ガスバーナ2と、該バーナ2を熱源とする熱交換器3とが設けられ、更に、下端の水道管用ジョイント4に接続される水系バルブユニット5と、下端のガス管用ジョイント6に接続されるガス系バルブユニット7とが設けられている。
【0012】
水系バルブユニット5の下流側には、熱交換器3を通る熱交水路8とバイパス水路9とが接続されており、熱交水路8の下流端とバイパス水路9の下流端とを湯沸器本体1の下端中央部に設けた管継手10で合流し、該管継手10に出湯ヘッド11を下流端に取り付けたフレキシブルチューブから成る出湯管12を接続した。
【0013】
ガス系バルブユニット7には、図3に模式的に示すように、上流側から順に、電磁弁から成る安全弁70と、水圧応動弁71と、ガスガバナ72と、ガス量調整弁73とが設けられている。
【0014】
また、水系バルブユニット5には、図4に示す如く、上流側から順に、止水弁50と、水ガバナ51と、水量調整弁52とが設けられている。止水弁50は、水道管用ジョイント4に連なる止水弁50の弁室50aと水ガバナ51とを画成する仕切部材53に形成した弁孔50bを閉じるダイヤフラム弁50cと、ダイヤフラム弁50cで画成される背圧室50dに設けたバイパス弁50eとを備えており、ダイヤフラム弁50cに、弁室50aと背圧室50dとを連通するオリフィス孔50fと、背圧室50dと水ガバナ51とを連通するバイパス孔50gとを形成し、バイパス弁50eをばね50hでダイヤフラム弁50c側に付勢して、常時はバイパス弁50eによりバイパス孔50gが閉塞されるようにしている。そして、バイパス弁50eをばね50hに抗して退道させてバイパス孔50gを開いたとき、背圧室50dの圧力が低下して、弁室50aとの圧力差によりダイヤフラム弁50cが退道して弁孔50bが開かれ、水ガバナ51に通水される。
【0015】
水ガバナ51は、一次圧室51aと二次圧室51bとを画成する弁座部材51cに内挿した弁体51dと、弁体51dを連結する二次圧室51b側のダイヤフラム51eとを備えており、ダイヤフラム51eで画成される背圧室51fを、熱交水路用の出口部54に設けたベンチュリー55の負圧取出口55aに連通路55bを介して連通させ、止水弁50の開弁で通水されたとき、ベンチュリー55に生ずる負圧によりダイヤフラム51eが背圧室51f側に撓み、ダイヤフラム51eに連動するロッド51gを介して前記水圧応動弁71が開弁されるようにしている。
【0016】
水量調整弁52は、水ガバナ51に図4の紙面裏側で連通する筒状の弁室52aに回動自在に装着した筒状の弁体52bを備えており、該弁体52bに、図5に示す如く、熱交水路用の出口部54に臨む弁孔52cと、バイパス水路用の出口部56に臨む弁孔52dとを形成し、弁体52bの回動で熱交水路8とバイパス水路9とへの通水量を増減制御し得るようにしている。
【0017】
前記ガス量調整弁73は、図1に示すレバー13によりその上端の扇形ラック14に咬合するピニオン15を介して操作され、また、止水弁50と水量調整弁52は操作子たる単一の操作摘み16により操作される。ここで、水系バルブユニット5は、水量調整弁52の弁体52bの軸部52eが前方を向き、止水弁50のバイパス弁50eに連結される操作ロッド50iが横方向外方を向くように配置されており、図5及び図6に示す如く、水系バルブユニット5の前面に固定されるコ字状の取付ブラケット17に止水弁50及び水量調整弁52用の操作機構が取り付けられている。この操作機構は、図7に示す如く、操作摘み16と、取付ブラケット17の前端にねじ止めされるベース盤18と、ベース盤18に前後方向の軸線回りに回動自在に保持される回動部材19と、ベース盤18に前後方向に往復動自在に保持される往復動部材20と、回動部材19に前後方向に摺動自在に係合するスライダ21と、取付ブラケット17に枢着したレバー22とで構成されている。
【0018】
回動部材19は、ベース盤18に形成した円形孔18aに回動自在に内嵌する円筒部19aと、円筒部19aの前端の周囲複数箇所に形成した爪部19bと、円筒部19aの後端のフランジ部19cとを備えており、円筒部19aを円形孔18aに内嵌させたとき、爪部19bが円形孔18aの前縁に係合すると共にフランジ部19cがベース盤18の背面に当接して、回動部材19がベース盤18に対し抜け止めされるようにした。回動部材19の後部は有底の角筒部19dに形成されており、角筒状に形成したスライダ21を角筒部19dの後端との間にばね21aを介設した状態で角筒部19dに挿入することにより、スライダ21を回動部材19に回り止めして前後方向に摺動自在に係合させた。また、回動部材19とスライダ21との間には、スライダ21の一側面に形成したハート形のカム溝230と、一端が回動部材19の角筒部19dの一側面に形成したスリット19iを通してカム溝230に係合し、他端が回動部材19の後端面に形成した溝部19jに挿入支持される略コ字状の係合アーム231と、係合アーム231をその一端がカム溝230に押し込まれるように内方に付勢するリング状スプリング232とから成るプッシュプッシュ機構23が設けられている。尚、リング状スプリング232は、角筒部19dの後部外周のフランジ233aとその後方の爪部233bとの間に前後方向にずれないように装着されている。
【0019】
往復動部材20は、角筒部19dを囲繞する円筒状に形成されており、その外周の周囲2箇所に前方にのびる1対のガイドスリーブ20a、20aを一体成形して、両スリーブ20a、20aをベース盤18の背面に一体に突設した後方にのびる1対のガイドバー18b、18bに外挿することにより、往復動部材20をベース盤18に対し回り止めして前後方向に往復動自在に支持し得るようにした。また、往復動部材20の前端にはフランジ部20bが形成されており、スライダ21に、回動部材19に形成した前後方向に延在するスリット19eを通して外方に突出する爪部21bを形成して、該爪部21bをフランジ部20bに係合することにより、スライダ21と往復動部材20とをスライダ21の相対回転を許容した状態で前後方向に連結し得るようにした。
【0020】
操作機構の組立に際しては、回動部材19にスライダ21を挿入した後、プッシュプッシュ機構23を組立て、次に、爪部21bをフランジ部20bに係合させてスライダ21と往復動部材20とを連結する。この連結に際しては、フランジ部20bの切欠き20cが爪部21bに合致するように位相合わせして往復動部材20を回動部材19に外挿し、次いで往復動部材20を回転させて爪部21bにフランジ部20bを係合させる。次に、円筒部19aを円形孔18aに内嵌させると共に、ガイドスリーブ20aをガイドバー18bに外嵌させる。これによれば、往復動部材20がベース盤18に対し回り止めされ、一方、回動部材19に突設したストッパ19fとベース盤18の背面に突設した1対の受け部18c、18dとにより回動部材19の回動範囲が図8に示す如く規制され、回動部材19に回り止めされるスライダ21の爪部21bは往復動部材20のフランジ部20bの切欠き20cに合致する位置までは回動しなくなり、スライダ21と往復動部材20との連結が解かれることはない。
【0021】
回動部材19には円筒部19aの前方に突出する1対のガイドバー19g、19gが突設され、また、スライダ21には前方にのびる軸部21cが突設されており、操作摘み16の内面に中心のボス孔16aとその両側の1対のボス孔16b、16bとを形成し、両ボス孔16b、16bに両ガイドバー19g、19gを摺動自在に挿入すると共に、ボス孔16aに軸部21cを内嵌させ、かくて、操作摘み16が回動部材19に対し回り止めされて前後方向に相対移動自在に係合され、且つ、操作摘み16の押し込み操作でスライダ21を介して往復動部材20が後方に往動されるようにした。
【0022】
以上の如くして操作機構を組立てた後、ベース盤18を取付ブラケット17にねじ止めするが、これよれば回動部材19が水量調整弁52と同軸上の前方に配置される。回動部材19の後端には後方にのびる異形断面の軸部19hが突設されており、水量調整弁52の弁体52bの軸部52eに形成した異形断面の孔に軸部19hが嵌合し、回動部材19と水量調整弁52の弁体52bとが直結される。また、往復動部材20の後端に突設した凸部20dがレバー22の一端に当接し、往復動部材20の後方への往動でレバー22を介して止水弁50が開弁される。レバー22は、中間部を枢軸22aを介して取付ブラケット17に軸支したL型レバーで構成されており、レバー22の他端を、止水弁50のバイパス弁50eに図4に示す如く連結した弁棒50iの外端の駒部50jに係合させ、往復動部材20の後方への往動でレバー22が図6で反時計方向に揺動されたとき、バイパス弁50eがばね50hに抗して引き開かれて止水弁50が開弁されるようにした。尚、レバー22はバネ22bにより止水弁50の閉じ方向、即ち、図6で時計方向に付勢されており、また、レバー22の一端部には、ガイドバー18b及びガイドスリーブ20aに対する逃げ穴22cが形成されている。
【0023】
また、ベース盤18には、回動部材19に連動する第1スイッチSW1と、往復動部材20に連動する第2スイッチSW2とが設けられている。第1スイッチSW1は、燃焼制御回路の電源スイッチとして機能するもので、図8に示す如く、回動部材19のフランジ部19cによってスイッチレバーSW1aが押し上げられたときオンし、回動部材19をストッパ19fが受け部18cに当接する一方の回動端位置に回動したとき、フランジ部19cの切欠き部分19hにスイッチレバーSW1aが落ち込んで第1スイッチSW1がオフされるようにした。第2スイッチSW2は点火スイッチとして機能するもので、図9に示す如く、往復動部材20の一方のガイドスリーブ20aに形成したカム突部20eと協働するスイッチレバーSW2aを備えており、往復動部材20の後方への往動でカム突部20eによりスイッチレバーSW2aが押し上げられたときオンする。また、図3に示す如く、水圧応動弁71に連動する第3スイッチSW3が設けられている。第3スイッチSW3は安全弁70の開弁スイッチとして機能するもので、水ガバナ51のロッド51gを当接させる水圧応動弁71の外端の駒71aと協働して、水圧応動弁71の開弁時にオンされる。
【0024】
第1スイッチSW1がオンされている状態で第2スイッチSW2と第3スイッチSW3とがオンされると、安全弁70が開弁されると共にガスバーナ2に付設した点火器25(図1参照)が作動してガスバーナ2に点火される。点火後、一定時間はガスバーナ2に付設したフレームロッド24からの信号で安全弁70が開弁保持され、その後火炎検知用の熱電対26の出力で安全弁70が開弁保持される。尚、熱電対26には熱交換器3に付設した酸欠検知用の熱電対27が逆極性で接続されており、酸欠時には熱電対26の出力が熱電対27の出力で相殺されて、安全弁70が閉弁する。第1スイッチSW1がオフされている状態では、第2と第3の両スイッチSW2,SW3がオンされても、安全弁70は開弁されず、且つ、点火器25も作動されない。第1スイッチSW1がオフされる回動位置は操作摘み16の水位置として設定されている。
【0025】
操作摘み16を水位置以外の回動位置で非押し込み位置たる前方の止水位置から押し込むと、スライダ21を介して往復動部材20が後方に往動され、この往動により第2スイッチSW2がオンされると共に、レバー22を介して止水弁50が開弁され、熱交換器3に通水される。そして、この通水により水ガバナ51のロッド51gを介して水圧応動弁71が開弁されると共に第3スイッチSW3がオンされ、安全弁70が開弁されると共に点火器25が作動されてガスバーナ2に点火され、出湯が行われる。その後、操作摘み16の押圧を解除しても、操作摘み16は止水位置まで戻らずにプッシュプッシュ機構23の働きで後方の通水位置に係止され、往復動部材20によりレバー22を介して止水弁50が開弁状態に保持され、継続して出湯される。操作摘み16を回動すると、回動部材19を介して水量調整弁52の弁体52bが回動され、熱交換器3への通水量が増減されて、出湯温度が変化する。また、操作摘み16を再度押し操作すると、プッシュプッシュ機構23による係止が解かれて、操作摘み16が止水位置に復帰し、止水弁50が閉弁して通水が停止される。
【0026】
ここで、熱交水路8やバイパス水路9といった湯沸器本体1内の通水路には、凍結防止対策としてヒータ(図示せず)が取り付けられているが、出湯管12にはその構造上及び体裁上の理由でヒータを取り付けることが困難であり、凍結防止のため通水停止時に出湯管12内の湯水を自動的に排水できるようにしている。
即ち、図10に示す如く、熱交水路8及びバイパス水路9と出湯管12とを接続する前記管継手10内の水路100を大気開放する大気開放通路101を設け、該通路101に、前記操作摘み16に機械的に連動して、操作摘み16の止水位置からの押し込み操作により閉弁し、止水位置への復帰で開弁する大気開放弁102を介設している。これによれば、操作摘み16の止水位置への復帰で通水を停止すると、大気開放弁102の開弁で大気開放通路101を介して管継手10内の水路100に空気が流入し、出湯管12内の湯水が空気と置換して出湯ヘッド11から排水される。通水中は大気開放弁102が閉弁されるため、大気開放通路101からの湯水の吐出が防止されると共に、大気開放通路101からの空気の吸い込みも防止され、この吸い込みに起因する騒音や異物の混入といった不具合は生じない。
【0027】
大気開放弁102は、前記ベース盤18の背面に軸線が操作摘み16の押圧操作方向(前後方向)と平行になるように配置したスプール弁で構成されている。即ち、大気開放弁102は、ベース盤18の背面に固定した前後方向に長手の筒状弁筺102aに弁体102bを前後方向に摺動自在に挿入して成るものに構成されている。弁筺102aには、前部の空気吸い込み口102cと後部の接続口102dとが形成されており、接続口102dに下方の管継手10からのびる大気開放通路用の連通管101aを接続している。また、弁体102bを弁筺102aの内径より小径に形成して、弁体102bの前部外周に弁筺102a内面に摺接するOリング102eを装着し、Oリング102eが空気吸い込み口102cよりも前方に位置する場所に弁体102bが存するとき大気開放弁102が開弁されるようにしている。弁体102bはばね102fで前方に付勢されており、更に、ベース盤18を貫通して前方に突出する弁体102bと一体の弁棒102gを設け、操作摘み16にこの弁棒102gが当接するようにしている。そして、操作摘み16が通水位置に存するときは、図10(B)に示す如く、Oリング102eが空気吸い込み口102cの後方に変位して大気開放弁102が閉弁され、操作摘み16が止水位置に復帰したとき、図10(A)に示す如く、Oリング102eが空気吸い込み口102cの前方に変位して大気開放弁102が開弁されるようにした。尚、大気開放弁102を操作摘み16から離れた場所に配置し、レバー等の部材を介して大気開放弁102を開閉することも可能であるが、本実施形態によれば、連動機構用の特別の部材を用いずに大気開放弁102を操作摘み16に連動して開閉でき、構造を簡素化してコストダウンを図れる。
【0028】
また、本実施形態では、管継手10内の水路100に、管継手10に形成した熱交水路8の接続口103やバイパス水路9の接続口104からの湯水をこれら接続口103、104よりも上方に迂回させて出湯管10に導くトラップ部105を設けている。そのため、通水停止時、トラップ部105に溜まる湯水により大気開放通路101からの空気が熱交水路8やバイパス水路9に流入することを防止でき、熱交水路8やバイパス水路9からの後垂れ現象は生じない。尚、トラップ部105に溜まる湯水の凍結を防止するため、管継手10にはヒータ106が取り付けられている。
【0029】
ところで、操作摘み16を止水位置に復帰させる際、大気開放弁102は応答性良く開弁されるが、止水弁50はバイパス弁50eによりバイパス孔50gが閉じられても背圧室50dの圧力が上昇するまで閉弁せず、そのため、止水弁50の閉弁に先行して大気開放弁102が開弁されることになり、止水弁50が閉弁されるまでの間に大気開放通路101から湯水が漏れ出る可能性がある。そこで、本実施形態では、管継手10に、管継手10内の水路100の上方に位置させて、この水路100に対しオリフィス107a付きの仕切板107で仕切られた空室108を設け、この空室108に大気開放通路用の連通管101aを連通させている。これによれば、止水弁50の閉弁に先行して大気開放弁102が開弁されても、空室108に若干の湯水が流入するだけで、大気開放通路101から湯水が漏れ出ることはない。
【0030】
更に、本実施形態では、仕切板107の下側に、管継手10内の水路100の通水圧を受けて図11(A)に示す如く上動して、仕切板107に形成したオリフィス107aを介しての空室108への湯水の流入を制限する制限板109を設けている。ここで、止水弁50の閉弁前に空室108に流入した湯水は止水弁50の閉弁後に空室108から排水されるが、短時間で通水・停止を繰り返すと、空室108から排水される前に通水が開始され、その後の通水停止当初の空室108への湯水の流入で空室108内の喫水が上昇してしまう。制限板109を設ければ、短時間で通水・停止を繰り返しても、空室108内の喫水は左程上昇せず、空室108の容量を増加せずに大気開放通路101から湯水の漏れを確実に防止できる。尚、本実施形態では、制限板109の比重を1より大きくしている。ここで、止水弁50の閉弁に先行して大気開放弁102が開弁すると、制限板109は通水圧を受けて上動するが、大気開放弁102が閉弁されている状態では、通水開始時に制限板109の上方に閉じ込められている空気が圧縮されて水圧と均圧化されるまでの間制限板109は上動するものの、その後の通常通水時は通水路側の水撃圧や熱湯時の通水路側の沸騰圧を受けて上動する場合を除き、制限板109は後記するリブ110cに着座している。
【0031】
また、上記の如くトラップ部105を設けると、トラップ部105により湯水に生ずる乱流の影響で制限板109がばたついて、空室108への湯水の流入をうまく制限できなくなることがある。そこで、本実施形態では、仕切板107の下側に、制限板109の可動空間を存して、複数の小孔110aを形成した整流板110を設け、乱流の影響が制限板109に及ばないようにして、制限板109のばたつきを防止している。尚、整流板110には、内径を制限板109の外径より若干大きくした制限板109の案内用筒部110bが一体に立設されており、筒部110bの下部内周に周方向の間隔を存して複数のリブ110cを形成し、制限板109が整流板110に着座して小孔110aが閉塞されることのないように、制限板109の下降位置を図11(B)に示す如くリブ110cで規制している。
【0032】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々変更して実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置を具備する元止め式湯沸器の一例の正面図
【図2】図1の右側面図
【図3】湯沸器のガス系バルブユニットを模式的に示した図
【図4】湯沸器の水系バルブユニットの切断正面図
【図5】操作機構を組み付けた状態の水系バルブユニットの側面図
【図6】図5のVI−VI線切断面図
【図7】操作機構の分解斜視図
【図8】第1スイッチのオンオフ動作を説明する図
【図9】第2スイッチのオンオフ動作を説明する図
【図10】(A)大気開放弁を含む要部の切断側面図、(B)通水時における大気開放弁の切断側面図
【図11】(A)通水時における管継手の拡大切断面図、(B)止水時における管継手の拡大切断面図
【符号の説明】
1…湯沸器本体 3…熱交換器 8…熱交水路(通水路) 9…バイパス水路(通水路)10…管継手 12…出湯管 16…操作摘み 100…管継手内の水路 101…大気開放通路 102…大気開放弁 102b…弁体 102g…弁棒 103,104…接続口 105…トラップ部 107…仕切板 107a…オリフィス 108…空室 109…制限板 110…整流板 110a…小孔

Claims (5)

  1. 操作子により開閉操作される止水弁を備え、熱交換器を通る水路を含む湯沸器本体内の通水路に止水弁の開弁で通水し、熱交換器で加熱された湯水を通水路の下流端に管継手を介して接続した出湯管を介して出湯させるようにした元止め式湯沸器に、出湯管内の湯水を通水停止時に自動的に排水すべく設ける自動排水装置において、
    通水路と出湯管とを接続する管継手内の水路を大気開放する大気開放通路を設け、この大気開放通路に、止水弁用の前記操作子に連動機構を介して機械的に連動して、止水弁の開弁操作時に閉弁し、止水弁の閉弁操作時に開弁する大気開放弁を介設すると共に、
    管継手内の水路に、通水路からの湯水を管継手に対する通水路の接続口よりも上方に迂回させて出湯管に導くトラップ部を設けたことを特徴とする元止め式湯沸器における出湯管の自動排水装置。
  2. 前記管継手に、管継手内の水路の上方に位置させて、この水路に対しオリフィス付きの仕切板で仕切られた空室を設け、この空室に前記大気開放通路を連通させることを特徴とする請求項1に記載の元止め式湯沸器における出湯管の自動排水装置。
  3. 前記仕切板の下側に、前記管継手内の水路の通水圧を受けて上動して、仕切板に形成したオリフィスを介しての前記空室への湯水の流入を制限する制限板を設けたことを特徴とする請求項に記載の元止め式湯沸器における出湯管の自動排水装置。
  4. 前記仕切板の下側に、前記制限板の可動空間を存して、複数の小孔を形成した整流板を設けたことを特徴とする請求項に記載の元止め式湯沸器における出湯管の自動排水装置。
  5. 請求項1〜の何れか1項に記載の元止め式湯沸器における出湯管の自動排水装置であって、前記操作子を押圧操作自在な操作摘みで構成し、操作摘みの押し込み操作で前記止水弁が開弁されるようにしたものにおいて、
    前記大気開放弁を、操作摘みの配置部近傍に軸線が操作摘みの押圧操作方向と平行になるように配置したスプール弁で構成し、操作摘みにスプール弁の弁体と一体の弁棒を当接させて、この弁棒により前記連動機構を構成し、大気開放弁が操作摘みの押し込み操作で閉弁され、操作摘みの非押し込み位置への復帰で開弁されるようにしたことを特徴とする元止め式湯沸器における出湯管の自動排水装置。
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