JP2919802B2 - 風呂の逆流防止装置 - Google Patents

風呂の逆流防止装置

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JP2919802B2
JP2919802B2 JP9039902A JP3990297A JP2919802B2 JP 2919802 B2 JP2919802 B2 JP 2919802B2 JP 9039902 A JP9039902 A JP 9039902A JP 3990297 A JP3990297 A JP 3990297A JP 2919802 B2 JP2919802 B2 JP 2919802B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給湯器の湯を浴槽
に落とし込んで風呂の自動湯張りを行う給湯通路に設け
られて、浴槽側から給湯器側への逆流防止を行う風呂の
逆流防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、風呂の給湯システムは、
給湯器の給湯管を分岐させてその一方を風呂釜の追い焚
き循環管路に接続し、給湯器の湯を前記分岐管と追い焚
き循環管路を通して浴槽に落とし込み、風呂の自動湯張
りを行うもので、通常、この風呂の給湯システムには、
風呂側の水が給湯器側に逆流するのを防止する逆流防止
装置が備えられている。
【0003】図4にはかつての逆流防止装置を備えた風
呂の給湯システムが示されている。同図において、浴槽
1には循環ポンプ2で浴槽1内の湯水を吸引して追い焚
き熱交換器3を通して浴槽1に戻す追い焚き循環管路4
が設けられており、給湯器側には冷水管5から供給され
る水を給湯熱交換器6で加熱し、この加熱によって得ら
れた湯を所望の場所に送り込む給湯管7が設けられてい
る。この給湯管7と追い焚き循環管路4は、電磁弁10
と、逆流防止手段としてのホッパー11と、逆止弁12とを
介して接続されており、浴槽1の湯張り時には給湯管7
から電磁弁10、ホッパー11、逆止弁12を順に通って追い
焚き循環管路4から浴槽1内に湯を落とし込むようにし
ている。ホッパー11は給湯管7と追い焚き循環管路4と
を完全に縁切りし、浴槽1側の湯水が給湯管7側に逆流
するのを完全に遮断している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このかつての
逆流防止装置は、ホッパー11によって構成されているた
め、給湯器側の湯を追い焚き循環管路4側に供給する際
に、電磁弁10側の水道圧力が逆止弁12側の管路に直接加
わらず、このため、湯張りスピードが遅くなり、湯張り
完了までに時間が長くかかるという不便があった。
【0005】本発明は上記従来の課題を解決するために
なされたものであり、その目的は、水道水圧を利用して
湯張りを行うことができ、しかも、浴槽側の湯水が給湯
管側に逆流するのを完全に防止することができる風呂の
逆流防止装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、次のような手段を講じている。すなわち、
第1の発明は、給湯器で作り出した湯を浴槽に導く給湯
通路に設けられ、前記給湯器側と浴槽側との縁切りを行
う風呂の逆流防止装置において、前記逆流防止装置は縁
切り室を備え、この縁切り室の下方にはオーバーフロー
管を内蔵した排水室が一体的に連接されており、前記縁
切り室の上部側には給湯器側からの湯が流入する流入弁
口が、下部側には排水室に連通する大気弁口が、側部側
には縁切り室を通る湯を浴槽側へ流出する流出口がそれ
ぞれ設けられ、縁切り室内には前記流入弁口を開閉する
逆止弁と、該逆止弁の下部側に配置され前記大気弁口を
開閉する大気開放弁と、前記逆止弁を上方へ付勢して流
入弁口を閉じるスプリングとが収容され、前記大気開放
弁は前記逆止弁に上下相対移動の遊び間隙を介し保持さ
れて逆止弁に連動し逆止弁の上方移動によっての逆止弁
による流入弁口の閉鎖および大気開放弁による大気弁口
の開放と、逆止弁の下方移動によっての逆止弁による流
入弁口の開放および大気開放弁による大気弁口の閉鎖と
を行う構成とし、前記大気開放弁には排水室と縁切り室
とを連通するパイロット弁孔が形成され、前記逆止弁の
下端側には前記パイロット弁孔を開閉するパイロット弁
が設けられ、前記逆止弁の下方移動によってパイロット
弁によるパイロット弁孔の閉鎖が行われ、逆止弁の前記
遊び間隙内での上方移動によってパイロット弁によるパ
イロット弁孔の開放が前記大気開放弁の開放前に行われ
る構成としたことをもって課題を解決する手段としてい
る。
【0007】また第2の発明は、給湯器で作り出した湯
を浴槽に導く給湯通路に設けられ、前記給湯器側と浴槽
側との縁切りを行う風呂の逆流防止装置において、前記
逆流防止装置は縁切り室を備え、この縁切り室の上方に
は給湯器側の給湯通路に連通するメイン弁室が一体的に
連接され、該メイン弁室には縁切り室に通じる通路の開
閉を行うメイン開閉弁が配設され、前記縁切り室の上部
側にはメイン弁室側からの湯が流入する流入弁口が、下
部側には大気に連通する大気弁口が、側部側には縁切り
室を通る湯を浴槽側へ流出する流出口がそれぞれ設けら
れ、縁切り室内には前記流入弁口を開閉する逆止弁と、
該逆止弁の下部側に配置され前記大気弁口を開閉する大
気開放弁と、前記逆止弁を上方へ付勢して流入弁口を閉
じるスプリングとが収容され、前記大気開放弁は前記逆
止弁に上下相対移動の遊び間隙を介し保持されて逆止弁
に連動し逆止弁の上方移動によっての逆止弁による流入
弁口の閉鎖および大気開放弁による大気弁口の開放と、
逆止弁の下方移動によっての逆止弁による流入弁口の開
放および大気開放弁による大気弁口の閉鎖とを行う構成
とし、前記大気開放弁内には大気に連通するパイロット
弁孔が形成され、前記逆止弁の下端側には前記パイロッ
ト弁孔を開閉するパイロット弁が設けられ、前記逆止弁
の下方移動によってパイロット弁によるパイロット弁孔
の閉鎖が行われ、逆止弁の前記遊び間隙内での上方移動
によってパイロット弁によるパイロット弁孔の開放が前
記大気開放弁の開放前に行われる構成としたことをもっ
て課題を解決する手段としている。
【0008】さらに第3の発明は、前記第1又は第2の
発明の構成を備えたものにおいて、大気開放弁は逆止弁
に上下方向の摺動が自在の嵌合部を有して保持されてお
り、その保持部は逆止弁の流入弁口閉鎖部の下側近傍位
置に設けられている構成をもって課題を解決する手段と
している。
【0009】さらに第4の発明は、前記第1又は第2又
は第3の発明の構成を備えたものにおいて、大気開放弁
は逆止弁に上下方向の摺動が自在の嵌合部を有して保持
されており、その保持部は、大気開放弁に張り出し形成
された鍔の下面を逆止弁から伸張した係合片で係合保持
する構成としたこともって課題を解決する手段としてい
る。
【0010】さらに第5の発明は、給湯器で作り出した
湯を浴槽に導く給湯通路に設けられ、前記給湯器側と浴
槽側との縁切りを行う風呂の逆流防止装置において、前
記逆流防止装置は縁切り室を備え、この縁切り室の上部
側には給湯器側からの湯が流入する流入弁口が、下部側
には大気に通じる大気弁口が、側部側には縁切り室を通
る湯を浴槽側へ流出する流出口がそれぞれ設けられ、縁
切り室内には前記流入弁口を開閉する逆止弁と、該逆止
弁の下部側に配置され前記大気弁口を開閉する大気開放
弁と、前記逆止弁を上方へ付勢して流入弁口を閉じるス
プリングとが収容され、前記逆止弁には前記流入弁口の
閉鎖部の下側位置に中心軸状の胴部と、この胴部の外側
に張り出してほぼ縁切り室の側壁に沿って下方へ伸張す
るスカート状の壁板とが設けられ、このスカート状の壁
板の内側には前記胴部側に張り出す係合片が固定形成さ
れ、前記大気開放弁の上部には外側に張り出す鍔が形成
され、この鍔の下側に上下相対移動を可能にする遊び間
隙を介して前記係合片が係合されて大気開放弁は逆止弁
に保持されており、この鍔と係合片との係合によって大
気開放弁は逆止弁に連動し逆止弁の上方移動によっての
逆止弁による流入弁口の閉鎖および大気開放弁による大
気弁口の開放と、逆止弁の下方移動によっての逆止弁に
よる流入弁口の開放および大気開放弁による大気弁口の
閉鎖とを行う構成とし、前記大気開放弁には縁切り室内
を大気に連通するパイロット弁孔が形成され、前記逆止
弁の胴部の下端側には前記パイロット弁孔を開閉するパ
イロット弁が設けられ、前記逆止弁の下方移動によって
パイロット弁によるパイロット弁孔の閉鎖が行われ、逆
止弁の前記遊び間隙内での上方移動によってパイロット
弁によるパイロット弁孔の開放が前記大気開放弁の開放
前に行われる構成としたことをもって課題を解決する手
段としている。
【0011】上記構成の本発明において、浴槽への給湯
を開始すると、給湯器側の湯が縁切り室の流入弁口に入
り込み、給湯の水圧によって逆止弁がスプリングの付勢
力に抗して下降し、流入弁口が開かれると共に、この逆
止弁に連動して大気開放弁が大気弁口を閉じるので、給
湯される湯には水道直圧がかかり、縁切り室に入り込ん
だ湯は流出口から出て浴槽内に落とし込まれる。
【0012】浴槽への湯の落とし込みを停止すると、逆
止弁に給湯の水圧の印加が解消されるので、逆止弁はス
プリングの上方への付勢力によって上方へ移動するが、
この上方移動の開始時には、逆止弁の上面と下面には縁
切り室内の同じ水圧がかかっているので、逆止弁はスプ
リングの付勢力によって大気開放弁との保持部に形成さ
れ遊び間隙区間を迅速に上方移動し、この逆止弁の上方
移動と一体的にパイロット弁も上方へ移動する結果、パ
イロット弁孔は大気に開放される。
【0013】このパイロット弁孔の開放により、大気が
縁切り室内に入り込み、大気開放弁を縁切り室内の水圧
によって大気弁口に押し付ける圧力と大気開放弁を押し
上げようとする大気圧との差圧(水圧が大気圧よりも大
の差圧)が解消される結果、逆止弁が前記大気開放弁に
対して遊び間隙区間を相対上方移動した後に、大気開放
弁は逆止弁に係合保持されて迅速に上方へ移動して大気
弁口が開放され、浴槽側と給湯管側の縁切りが行われ
る。また、流入弁口は逆止弁によって閉鎖される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に基づいて説明する。なお、本実施形態例の説明におい
て、従来例と同一の部分には同一符号を付し、その詳細
な重複説明は省略する。図1には本発明に係る風呂の逆
流防止装置の一実施形態例が自動風呂釜のシステム構成
例で示され、また、図2には同実施形態例における逆流
防止装置の弁機構部の拡大詳細図が示されている。これ
らの図において、逆流防止装置は、メイン弁室15と、縁
切り室16と、排水室17と、吐出弁室18とを備えている。
【0015】メイン弁室15の入口通路20は給湯通路の上
流側の管9を介して給湯器21の給湯管7に連通されてい
る。メイン弁室15の底壁22からは弁座23として機能する
筒壁が突設されており、この弁座23の上側には弁孔通路
24の入口側を開閉するメイン開閉弁として機能するパイ
ロット電磁弁25が配設されている。
【0016】縁切り室16はメイン弁室15の下方位置に一
体的に連接して設けられており、この縁切り室16には第
1の逆止弁26と大気開放弁27とが設けられている。
【0017】第1の逆止弁26は縁切り室16の内壁面に沿
って上下移動が自在の弁体28を有しており、この弁体28
の上部側にはOリング等のシール部材30が装着されてお
り、このシール部材30は前記弁孔通路24の出口側に設け
られている傾斜壁面31に当接し、弁体28の上下移動によ
り弁孔通路24の出口の流入弁口を開閉するようになって
いる。この弁体28の中心部には下方に突設した中心軸状
の胴部32を備えており、この胴部32には外側に張り出す
鍔33を備えた筒部材34が上下摺動自在に遊嵌されてい
る。この筒部材34は底部から筒壁が前記胴部32に沿って
上方に伸張形成され、後述する弁体28のスカート状の壁
板39の水平方向の張り出し面70の裏面(下面)近傍位置
まで伸張させた筒壁の先端側から鍔33を外に広がるよう
に張り出し形成している。この筒部材34の底壁35の中心
部にはパイロット弁孔36が形成されている。このパイロ
ット弁孔36は前記弁体28の胴部32の下端面と対向してお
り、この下端面にはパイロット弁として機能する弁37が
設けられ、この弁37によりパイロット弁孔36の開閉が行
われるようになっている。
【0018】前記弁体28のシール部材30の形成部(流入
弁口の閉鎖部)の下側位置には胴部32の外側に弁孔通路
24に対して直交する方向に張り出してからほぼ縁切り室
16の側壁に沿って下方へ伸張するスカート状の壁板39が
設けられ、この壁板39からは該壁板39に固定された係合
片40が内側の胴部32に向け前記鍔33の下面と対向するよ
うに鍔33の下側位置まで伸張させて突設されている。こ
の係合片40は弁体28が上方移動するときに、鍔33の下側
に係合し、弁体28と連動して筒部材34を上方に引き上げ
る構成となっている。
【0019】前記筒部材34の底壁35の下端面側には縁切
り室16と排水室17とを連通する大気弁口としての弁孔41
を開閉する弁42が設けられている。本実施形態例では、
弁孔41を形成する筒部外径D(図3参照)よりも筒部材
34の底壁35および弁42の外径dは小さく形成され、これ
により、弁42側に後述する旋回状の水流の上向きの力を
受けにくくしてある。弁体28の下方移動によって弁孔41
は弁42によって閉じられ、このとき、図3に示すよう
に、前記係合片40と鍔33の間には遊び間隙として機能す
る隙間43が形成される。この隙間43は係合片40側と鍔33
側との上下方向の相対移動を可能とするものである。前
記係合片40と縁切り室16の底壁間にはスプリング44が配
設されており、常時はこのスプリング44の復元力によっ
て弁体28は上方に付勢され、弁孔通路24の出口側をシー
ル部材30で閉止しており、この状態で弁孔41は開放され
ている。なお、パイロット弁孔36を内部に持つ弁42およ
びこの弁42を一体的に保持する筒部材34の部分は弁孔41
を開閉する大気開放弁27を構成している。
【0020】本実施形態例では、鍔33は大気開放弁27の
上部側、つまり、筒部材34の上部側に設けられ、また、
係合片40も可能な限り上側、つまり、弁体28のシール部
材装着部の下側近傍位置に設けられ、鍔33と係合片40の
係合による保持部(第1の逆止弁による大気開放弁27の
係合による保持部)を縁切り室16の底面から上方へ離れ
た位置となるように設けている。
【0021】前記吐出弁室18は上部室46と下部室47を有
して縁切り室16の隣側に配置され、縁切り室16の側壁か
ら横方向に伸びる通路45によって縁切り室16と上部室46
との連通が図られている。この通路45の入口は縁切り室
16を通る湯を浴槽側へ流出する流出口として機能する。
上部室46と下部室47の隔壁48には弁孔50が形成されてお
り、この弁孔50の入口側には負圧閉止弁51が設けられて
おり、この負圧閉止弁51と上部室46の頂壁52間には圧縮
状のスプリング53が介設されており、このスプリング53
の付勢力を受けて弁孔50は負圧閉止弁51によって閉鎖さ
れている。一方、下部室47には弁孔50の出口側を開閉す
る第2の逆止弁54が設けられており、この第2の逆止弁
54と下部室47の底部間には同様に圧縮状のスプリング55
が介設されており、このスプリング55の付勢力によって
弁孔50の出口側は第2の逆止弁54によって閉鎖されてい
る。前記下部室47は給湯通路の下流側を構成する湯張り
管56を介して追い焚き循環管路4に接続されている。
【0022】前記縁切り室16と弁孔41を介して連通する
排水室17の底面側からはガイド軸57が上方に向けて突設
されており、このガイド軸57にフロート58が摺動自在に
嵌め込まれている。そしてこのフロート58にはマグネッ
ト(図示せず)が取りつけられ、排水室17の壁面にはリ
ードスイッチ(図示せず)が設けられ、フロート58が浮
力を受けて予め設定された水位まで上昇したときに、フ
ロート58側のマグネットとリードスイッチとが対向し、
リードスイッチから循環ポンプ2を起動するオン信号が
出力されるようになっており、このフロート58側のマグ
ネットと前記リードスイッチにより水位スイッチが形成
されている。また、排水室17の底壁側からは上方に突出
するオーバーフロー管60が設けられており、排水室17の
水位がオーバーフロー管60の上端を越えたときに、その
オーバーフローの水(湯)がオーバーフロー管60を通し
て外に排出されるようになっている。
【0023】また、排水室17の底壁には排水管61の入口
側が連通されており、排水管61の出口側は追い焚き循環
管路4の戻り管59、つまり、循環ポンプ2の吸い込み側
の管路に接続されている。そして、排水管61には第3の
逆止弁62と第1の制御開閉弁として機能する電磁弁63が
設けられている。また、前記排水管61の出口側の接続部
よりも浴槽1側寄りの戻り管59には第2の制御開閉弁と
しての電動二方弁64が設けられている。なお、図中、65
は流量センサ、66は水量制御弁、67は浴槽1内の水位を
圧力によって検出する水位センサ(圧力センサ)、68は
追い焚き湯水の流れを検出する追い焚き流水スイッチを
それぞれ示している。
【0024】本実施形態例の風呂の逆流防止装置は上記
のように構成されており、次にその動作を説明する。ま
ず、パイロット電磁弁25の開動作により弁孔通路24の入
口側が開かれると、給湯管7側から供給されてくる湯は
弁孔通路24に入り込み、その水圧により、弁体28をスプ
リング44の付勢力に抗して下方に押し下げ、弁孔通路24
の出口側の流入弁口を開く。この弁体28の下方への押し
つけ移動に連動する弁37の下方移動によってパイロット
弁孔36が閉じられ、同様に弁孔41は弁42の下方移動によ
って閉じられ、縁切り室16と排水室17との連通が遮断さ
れる。この連通遮断により、縁切り室16に入り込む湯は
水道圧によって負圧閉止弁51を押し上げて弁孔50に入り
込み、さらに第2の逆止弁54をスプリング55の付勢力に
抗して下方に押し下げて弁孔50の出口側が開かれる結
果、湯は弁孔50から下部室47に入り込み、さらに湯張り
管56を通って追い焚き循環管路4に入り込み、この追い
焚き循環管路の往管69と戻り管59の両側から浴槽1内に
水道圧によって落とし込まれる。
【0025】この浴槽1への湯張りの水位が設定水位と
なったときに、パイロット電磁弁25の弁の閉止動作によ
って弁孔通路24の入口側が閉止される結果、弁体28を下
方に押しつける力よりもスプリング44の上方への付勢力
が打ち勝ち、弁体28が上昇移動を開始する。このとき、
弁42が形成されている筒部材34の鍔33と弁体28側の係合
片40との間には図3に示す如く隙間43が形成されている
ので、まず弁体28は係合片40が鍔33に係止するまで上昇
移動し、この弁体28の上昇移動により弁37も連動して上
方移動する結果、パイロット弁孔36が最初に開かれる。
【0026】そうすると、排水室17側の大気がパイロッ
ト弁孔36を通って縁切り室16に入り込む結果、縁切り室
16は大気圧となり、縁切り室16内の水圧を利用した弁42
による弁孔41の押しつけ閉止力が解除される。スプリン
グ44の復元力を受けて弁体28がさらに上昇し続けると、
係合片40は鍔33に係合し、筒部材34が弁体28と一体的に
上方移動するので、弁42も一体的に上方移動し、弁孔41
が完全に開放され、弁孔通路24の出口側は第1の逆止弁
26のシール部材30によって閉じられる。
【0027】このとき、縁切り室内に満たされていた湯
は弁孔41から排水室17側に入り込むが、このとき、フロ
ート58が浮力を受けて設定位置まで上昇すると、リード
スイッチからオン信号が出力されて電磁弁63が開けら
れ、電動二方弁64が閉められて循環ポンプ2の起動が行
われるので、排水室17内に溜まった水は排水管61を通っ
た後、循環ポンプ2により強制的に追い焚き循環管路4
の往管69側から浴槽1内に排水される。
【0028】また、パイロット電磁弁25の閉動作と同時
に負圧閉止弁51はスプリング53の付勢力によって弁孔50
の入口側を閉止し、排水室17側の空気が縁切り室16を通
って弁孔50に入り込むのを防止する。また、第2の逆止
弁54もパイロット電磁弁25の閉動作と同時にスプリング
55の付勢力によって弁孔50の出口側を閉じ、追い焚き循
環管路3側から汚水が弁孔50を経て縁切り室16側に入り
込むのを防止する。
【0029】上記実施形態例では、縁切り室16を大気に
開放するときには、まず、弁体28の隙間43内での上方遊
び移動に連動して弁37を上方移動させてパイロット弁孔
36を開け、縁切り室16を大気圧にしてから係合片40と鍔
33とを係合させて弁42を上方移動させて弁孔41を開放す
るようにしたものであるから、小さい復元力のスプリン
グ44を用いて弁孔41の開放を行うことができる。このパ
イロット弁孔36と弁37を設けない構成とした場合には、
弁42を開けるとき、縁切り室16は大気圧の排水室17に比
べ高い水圧力となっているので、この圧力差によって弁
42は下方に押されて弁孔41を閉じる方向に作用し、弁孔
41を開くときにはその圧力差に打ち勝つ強い復元力を持
ったスプリング44を使用しなければならないが、そうす
ると、パイロット電磁弁25を開けて湯張りを行うとき、
弁孔通路24に入り込んだ湯の水圧を利用して弁42を押し
下げ、弁孔41を閉じることができないという問題が生じ
るが、本実施形態例のように、パイロット弁孔36と弁37
を設け、最初にパイロット弁孔36を開いて前記圧力差を
なくし、それから弁孔41を開けるようにしたことによ
り、スプリング44の復元力を小さくすることができ、前
記スプリング44の復元力を強くすることによって生じる
問題を解消することができる。
【0030】さらに、本実施形態例では、筒部材34を弁
42側から上方へ伸張し、その伸張先端側に鍔33を設け
て、鍔33と弁体28側の係合片40との係合保持位置を弁体
28のシール部材装着部の下側近傍位置にして、縁切り室
16の底面から上方へ離れた位置としているので、浴槽へ
の湯の落とし込み中に、縁切り室16を通る水流の押し上
げ力によって弁42が開かれるのを確実に防止することが
できる。
【0031】すなわち、浴槽への湯の落とし込み中に
は、図3の破線で示すように、弁孔通路24側から縁切り
室16に入った水流が縁切り室16の側壁に沿って底面側に
向かい、さらに底面側から上向きに向かう旋回状の水流
が生じ、この旋回状の上向きの水流を鍔33側に受けて弁
42が開かれるという不具合(大気開放弁27は弁37の部分
で押さえられているが、この押さえの面積が小さいと、
この押さえ部を支点として傾動等し、弁孔41が開かれる
現象が生じる)を発生する場合が生じるが、本実施形態
例の如く、鍔33と係合片40との係合保持部を縁切り室16
の底面から上方に離れた位置にすることで、旋回状の水
流の勢いが弱まった位置で上向きの水流の力を受けるこ
とになるので、水圧による下向きの押し付け力に対し前
記上向きの水流の押し上げ力は十分小さな力となり、こ
の旋回状の水流押し上げ力によって弁42が開くことはな
く、浴槽への湯の落とし込み動作においては、弁42を確
実に閉止状態に維持することが可能となる。
【0032】しかも、本実施形態例では、スカート状の
壁板39から内側に向けて突設した係合片40によって鍔33
の水流受圧面(鍔33の下面)が鍔33の下側に位置する係
合片40によって水流の上向きの力が直接鍔33に当たらな
いようにガードされるので、より確実に鍔33に水流の上
向きの力が作用するのを防止できるので、弁42が上向き
水流の力を受けて開かれるという現象をより確実に防止
することが可能となる。
【0033】さらに、本実施形態例では、弁体28のシー
ル部(閉鎖部)であるシール部材30の下側に外側へ張り
出してから下方へ伸張するスカート状の壁板39が設けら
れているので、この弁孔通路24に直交している張り出し
部の面70が下向きの水流を受ける受圧面として機能する
ので、湯張りの落とし込みが小さい水量であっても、弁
体28を下方に押し付ける大きな力を受けることとなり、
これにより、少ない落とし込み水量であっても、即座に
弁体28を押し下げて弁42により弁孔41を閉鎖して縁切り
室16内に水道水圧がかかる状態にすることができるの
で、浴槽への湯の落とし込み時には、直ちに水道水圧に
よる湯の落とし込み態勢を整えて浴槽への湯の落とし込
みを迅速に行うことができることになる。
【0034】さらに、本実施形態例では、縁切り室16と
吐出弁室18の上部室46とを連通する通路45を弁孔通路24
の出口側閉止面よりも下方位置に設けたので、湯張りを
行うとき、第1の逆止弁26を水道圧によって容易に下方
に押し下げることができる。この通路45を第1の逆止弁
26の閉止面よりも上方側に設けると、通路45の上部側に
淀み部分が生じ、通路45内の圧力が高くなり、この圧力
が第1の逆止弁26を閉鎖する方向に作用するので、パイ
ロット電磁弁25を開いて給湯器側の湯が弁孔通路24に入
り込んだときに、その湯の水道圧によって第1の逆止弁
26、つまり、弁体28を下方に押し下げるのが困難になる
が、本実施形態例のように、通路45を第1の逆止弁26の
閉止面よりも下方位置に設けることにより、通路45内に
淀み部分が生じなくなり、したがって、通路45側から第
1の逆止弁26を閉止する方向の力も発生しないので、湯
張り時には湯の水道圧力によって第1の逆止弁26を容易
に下方に押し下げることが可能となり、湯張り動作を円
滑に行うことが可能となる。
【0035】さらに、吐出弁室に負圧閉止弁51を設けた
ものであるから、パイロット電磁弁25を閉じて湯張りの
通水を停止するとき、この負圧閉止弁51を閉めて湯張り
管56内に空気が入り込むのを防止することができ、これ
により、この湯張り管56に水位センサ67を設けた場合
に、この水位センサ67が湯張り管56内に入り込んだ空気
によって浴槽の水位検出に誤動作を生じるという問題を
防止することができる。
【0036】さらに、浴槽1を器具(給湯装置)よりも
上方に設けた場合、例えば、給湯装置を家庭の1階に設
け、浴槽1を家庭の2階に設けたような場合において
も、浴槽1側の汚水は第2の逆止弁54によって縁切り室
16側に入り込むのが防止され、衛生上安全である。この
場合、第1の逆止弁26と第2の逆止弁54に故障が生じ、
浴槽1側の汚水が縁切り室16側に入り込んだとしても、
この汚水は縁切り室16から排水室17に入り込み、フロー
ト58が所定の水位に上昇するとリードスイッチからオン
信号が出力されて循環ポンプ2の起動と、電動二方弁64
の閉動作と、電磁弁63の開動作が行われる結果、排水室
17に溜まった汚水は循環ポンプ2により強制的に追い焚
き循環管路4の往管69を通して浴槽1側に戻されること
となり、浴槽1側の汚水が給湯器側に逆流することはな
い。さらに、この場合、停電等により循環ポンプ2の起
動ができない場合においても、排水室17に溜まった汚水
の水位がオーバーフロー管60の上端開口を越えたときに
はそのオーバーフロー管60から外に排出されるので、い
ずれの場合にも、縁切り室16内で下水側と上水側の縁切
りが確実に行われ、浴槽1側の汚水が上水側の給湯器側
に逆流することは完璧に防止される。
【0037】なお、本発明は上記実施形態例に限定され
ることはなく、様々な実施の形態を採り得るものであ
る。
【0038】
【発明の効果】本発明は、浴槽への湯の落とし込み時に
は、給湯の水圧を受けて逆止弁を下方へ押し下げ、この
逆止弁の下方への移動に連動して大気開放弁が一体的に
下方移動して縁切り室に設けた大気弁口を閉鎖するよう
に構成したものであるから、この大気弁口の閉鎖により
縁切り室内に水道水圧がかかる状態にでき、これによ
り、水道水圧でもって、給湯器側から浴槽への湯の落と
し込みを迅速に行うことが可能となる。
【0039】また、浴槽への湯の落とし込みを行わない
ときには、スプリングの上方への付勢力によって逆止弁
を上方へ押し上げて縁切り室の流入弁口を閉鎖し、ま
た、前記逆止弁の上方移動に連動して大気開放弁を上方
へ移動して縁切り室の大気弁口を開放し、浴槽側と給湯
器側とを縁切りするようにしたので、浴槽側からの汚水
が逆流したとしても、その浴槽側の汚水が縁切りされて
給湯器側へ流れ込むのを防止できる。この場合、たと
え、逆止弁が故障したとしても、縁切り室内に逆流する
浴槽側の汚水は開放されている大気弁口から排出される
ので、水道が断水して給湯側の通路が負圧化したとして
も、浴槽側の汚水が給湯器側に入り込むのを確実に防止
することができ、衛生上、安全である。
【0040】また、本発明では、逆止弁によって大気開
放弁を上下相対移動の遊び間隙を介し保持するように構
成したので、浴槽への湯の落とし込み終了時に、この遊
び間隙を利用して逆止弁を上方移動し、大気開放弁が大
気弁口を開放する前に大気開放弁のパイロット弁孔を開
放して縁切り室を大気圧にし、その後に大気開放弁を前
記逆止弁と連動して上方へ移動し、大気弁口を開放する
ようにしたので、逆止弁および大気開放弁を上方へ押し
上げるスプリングを小さい力、すなわち、小さい復元力
のものとすることができ、これにより、湯の落とし込み
の開始時に、小さい給湯圧力でもって、すなわち、少な
い落とし込み水量であっても確実に逆止弁を下方へ押し
下げて流入弁口の開放と大気弁口の閉鎖を行うことがで
きるという効果が得られる。
【0041】特に、逆止弁の弁体から外側に張り出して
スカート状の壁板を設けた構成のものにあっては、その
外側に張り出す面の部分が給湯水圧を受ける受圧面とし
て機能するので、より大きな逆止弁の押し下げ力を得る
ことができ、これにより、少ない落とし込み水量であっ
ても確実に逆止弁を押し下げて流入弁口の開放を行い、
大気開放弁による大気弁口の閉鎖を確実に、かつ、迅速
に行うことができるという優れた効果が得られる。
【0042】さらに、逆止弁によって大気開放弁を保持
する保持部を逆止弁の流入弁口閉鎖部の下側近傍位置、
すなわち、縁切り室の底面から上方に離れた位置に設け
た構成にあっては、湯の落とし込み動作中における縁切
り室内で、大気開放弁が縁切り室底面側から上方に向か
う旋回状の上向きの水流の力を受けたとしても、その上
向きの水流がは縁切り室の底面から離れた位置にあるの
で、水流の勢いが弱くなった位置で前記上向きの水流の
力を受けることになるので、その上向きの水流の力を受
けて大気開放弁が大気弁口を開く方向に動かされるとい
うことを防止でき、湯の落とし込みの全期間にかけて大
気弁口の閉鎖を確実に維持することができる。
【0043】また,逆止弁による大気開放弁の保持部
を、大気開放弁に張り出し形成された鍔の下面を逆止弁
から伸張した係合片で係合する構成とすることにより、
前記湯の落とし込み中の縁切り室内における前記旋回状
の上向きの水流は逆止弁側の係合片でガードされ、直接
大気開放弁の受圧面として機能する鍔に作用するのを抑
制することができるので、この旋回状水流の上向きの力
が大気開放弁の鍔に作用して大気弁口が開かれるという
不具合を防止できる。
【0044】さらに、縁切り室の上側にメイン弁室を一
体的に連接することにより、逆止弁とメイン開閉弁の弁
機構がユニット化されるので逆流防止装置のコンパクト
化が達成でき装置の設置等の取り扱いも容易となる。
【0045】さらに、縁切り室の下側に排水室を一体的
に連接することにより、縁切り室からの排水を受け止め
て床面等に排水されるのを防止でき、排水室に受け止め
た湯水を浴槽側へ排水するシステムを構築するのが容易
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る風呂の逆流防止装置の一実施形態
例を自動風呂釜のシステム中で示す構成図である。
【図2】同実施形態例における風呂の逆流防止装置の弁
機構部の詳細説明図である。
【図3】同実施形態例における通水時における大気開放
弁の動作状態の説明図である。
【図4】かつての風呂の逆流防止装置を自動風呂釜のシ
ステム中で示す説明図である。
【符号の説明】
1 浴槽 15 メイン弁室 16 縁切り室 17 排水室 25 パイロット電磁弁 26 第1の逆止弁 27 大気開放弁 32 胴部 36 パイロット弁孔 37 弁(パイロット弁) 42 弁 44 スプリング

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給湯器で作り出した湯を浴槽に導く給湯
    通路に設けられ、前記給湯器側と浴槽側との縁切りを行
    う風呂の逆流防止装置において、前記逆流防止装置は縁
    切り室を備え、この縁切り室の下方にはオーバーフロー
    管を内蔵した排水室が一体的に連接されており、前記縁
    切り室の上部側には給湯器側からの湯が流入する流入弁
    口が、下部側には排水室に連通する大気弁口が、側部側
    には縁切り室を通る湯を浴槽側へ流出する流出口がそれ
    ぞれ設けられ、縁切り室内には前記流入弁口を開閉する
    逆止弁と、該逆止弁の下部側に配置され前記大気弁口を
    開閉する大気開放弁と、前記逆止弁を上方へ付勢して流
    入弁口を閉じるスプリングとが収容され、前記大気開放
    弁は前記逆止弁に上下相対移動の遊び間隙を介し保持さ
    れて逆止弁に連動し逆止弁の上方移動によっての逆止弁
    による流入弁口の閉鎖および大気開放弁による大気弁口
    の開放と、逆止弁の下方移動によっての逆止弁による流
    入弁口の開放および大気開放弁による大気弁口の閉鎖と
    を行う構成とし、前記大気開放弁には排水室と縁切り室
    とを連通するパイロット弁孔が形成され、前記逆止弁の
    下端側には前記パイロット弁孔を開閉するパイロット弁
    が設けられ、前記逆止弁の下方移動によってパイロット
    弁によるパイロット弁孔の閉鎖が行われ、逆止弁の前記
    遊び間隙内での上方移動によってパイロット弁によるパ
    イロット弁孔の開放が前記大気開放弁の開放前に行われ
    る構成としたことを特徴とする風呂の逆流防止装置。
  2. 【請求項2】 給湯器で作り出した湯を浴槽に導く給湯
    通路に設けられ、前記給湯器側と浴槽側との縁切りを行
    う風呂の逆流防止装置において、前記逆流防止装置は縁
    切り室を備え、この縁切り室の上方には給湯器側の給湯
    通路に連通するメイン弁室が一体的に連接され、該メイ
    ン弁室には縁切り室に通じる通路の開閉を行うメイン開
    閉弁が配設され、前記縁切り室の上部側にはメイン弁室
    側からの湯が流入する流入弁口が、下部側には大気に連
    通する大気弁口が、側部側には縁切り室を通る湯を浴槽
    側へ流出する流出口がそれぞれ設けられ、縁切り室内に
    は前記流入弁口を開閉する逆止弁と、該逆止弁の下部側
    に配置され前記大気弁口を開閉する大気開放弁と、前記
    逆止弁を上方へ付勢して流入弁口を閉じるスプリングと
    が収容され、前記大気開放弁は前記逆止弁に上下相対移
    動の遊び間隙を介し保持されて逆止弁に連動し逆止弁の
    上方移動によっての逆止弁による流入弁口の閉鎖および
    大気開放弁による大気弁口の開放と、逆止弁の下方移動
    によっての逆止弁による流入弁口の開放および大気開放
    弁による大気弁口の閉鎖とを行う構成とし、前記大気開
    放弁内には大気に連通するパイロット弁孔が形成され、
    前記逆止弁の下端側には前記パイロット弁孔を開閉する
    パイロット弁が設けられ、前記逆止弁の下方移動によっ
    てパイロット弁によるパイロット弁孔の閉鎖が行われ、
    逆止弁の前記遊び間隙内での上方移動によってパイロッ
    ト弁によるパイロット弁孔の開放が前記大気開放弁の開
    放前に行われる構成としたことを特徴とする風呂の逆流
    防止装置。
  3. 【請求項3】 大気開放弁は逆止弁に上下方向の摺動が
    自在の嵌合部を有して保持されており、その保持部は逆
    止弁の流入弁口閉鎖部の下側近傍位置に設けられている
    請求項1又は請求項2記載の風呂の逆流防止装置。
  4. 【請求項4】 大気開放弁は逆止弁に上下方向の摺動が
    自在の嵌合部を有して保持されており、その保持部は、
    大気開放弁に張り出し形成された鍔の下面を逆止弁から
    伸張した係合片で係合保持する構成としたことを特徴と
    する請求項1又は請求項2又は請求項3記載の風呂の逆
    流防止装置。
  5. 【請求項5】 給湯器で作り出した湯を浴槽に導く給湯
    通路に設けられ、前記給湯器側と浴槽側との縁切りを行
    う風呂の逆流防止装置において、前記逆流防止装置は縁
    切り室を備え、この縁切り室の上部側には給湯器側から
    の湯が流入する流入弁口が、下部側には大気に通じる大
    気弁口が、側部側には縁切り室を通る湯を浴槽側へ流出
    する流出口がそれぞれ設けられ、縁切り室内には前記流
    入弁口を開閉する逆止弁と、該逆止弁の下部側に配置さ
    れ前記大気弁口を開閉する大気開放弁と、前記逆止弁を
    上方へ付勢して流入弁口を閉じるスプリングとが収容さ
    れ、前記逆止弁には前記流入弁口の閉鎖部の下側位置に
    中心軸状の胴部と、この胴部の外側に張り出してほぼ縁
    切り室の側壁に沿って下方へ伸張するスカート状の壁板
    とが設けられ、このスカート状の壁板の内側には前記胴
    部側に張り出す係合片が固定形成され、前記大気開放弁
    の上部には外側に張り出す鍔が形成され、この鍔の下側
    に上下相対移動を可能にする遊び間隙を介して前記係合
    片が係合されて大気開放弁は逆止弁に保持されており、
    この鍔と係合片との係合によって大気開放弁は逆止弁に
    連動し逆止弁の上方移動によっての逆止弁による流入弁
    口の閉鎖および大気開放弁による大気弁口の開放と、逆
    止弁の下方移動によっての逆止弁による流入弁口の開放
    および大気開放弁による大気弁口の閉鎖とを行う構成と
    し、前記大気開放弁には縁切り室内を大気に連通するパ
    イロット弁孔が形成され、前記逆止弁の胴部の下端側に
    は前記パイロット弁孔を開閉するパイロット弁が設けら
    れ、前記逆止弁の下方移動によってパイロット弁による
    パイロット弁孔の閉鎖が行われ、逆止弁の前記遊び間隙
    内での上方移動によってパイロット弁によるパイロット
    弁孔の開放が前記大気開放弁の開放前に行われる構成と
    したことを特徴とする風呂の逆流防止装置。
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