JP4035746B2 - 印刷インキの供給方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、凸版印刷又は平版印刷における印刷インキの供給方法に係るもので、噴出ガンを用いて印刷インキを呼出しロールへ供給するようにした印刷インキの供給方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来行われてきた凸版印刷法又は平版印刷法における印刷インキの供給方法の事例を、図5及び図6を用いて説明する。すなわち図5は従来の凸版印刷法における印刷インキの供給方法を説明する図であり、図6は従来の平版印刷法における印刷インキの供給方法を説明する図である。
【0003】
先ず凸版印刷法を示す図5において、符号1はインキパンで、該インキパン1の内部には印刷インキ2が充填されている。3はインキの呼出しロールで、4はインキパン1と呼出しロール3との隙間を調整するための調整ねじである。5aから5iは練りロールであり、6a及び6bは付けロールを示す。本事例では、練りロール5a〜5iが9本で構成され、また付けロール6a,6bは2本で構成されているが、これらのロール本数は、印刷機の機種によっては本事例に比べてロール本数が異なった本数で構成されるものもある。7は版胴ロール、8は圧胴ロールを示し、版胴ロール7と圧胴ロール8の間を被印刷体9が通過する。
【0004】
このように構成された凸版印刷機では、作業者の手によってインキパン1に供給貯溜された印刷インキ2が、呼出しロール3の回転によって呼出しロール3の表面に付着し、インキパン1内から汲み出される。その際の印刷インキ2の汲み出し量は、調整ねじ4によってインキパン1と呼出しロール3との隙間を調整することによって設定される。そして呼出しロール3によって汲み出された印刷インキ2は、練りロール5a〜5iの表面を転動する間に十分に練られて、きめ細かく均質化され、付けロール6a,6bへと渡される。更に印刷インキ2は、付けロール6a,6bから版胴ロール7の版面へ塗布され、版胴ロール7と圧胴ロール8の間に挟まれて進行する被印刷体9の表面に転写されて印刷される。
【0005】
次に平版印刷法を図6を用いて説明する。なお図5の凸版印刷法と同様の機能を果たす構成部分には図5と同じ符号を付して説明する。図6において、符号1はインキパンで、該インキパン1の内部には印刷インキ2が作業者の手によって充填貯溜される。3は呼出しロールで、4はインキパン1と呼出しロール3との隙間を調整するための調整ねじである。5aから5fは練りロールであり、6a及び6bは付けロールを示す。本事例では、練りロール5a〜5fが6本で構成され、また付けロール6a,6bは2本で構成されているが、これらのロール本数は、印刷機の機種によってはそれぞれロール本数が本事例に比べて異なった本数で構成されているものもある。7は版胴ロール、10はブランケットロール、8は圧胴ロールを示し、ブランケットロール10と圧胴ロール8の間を被印刷体9が通過する。11は水パンで、該水パン11内には湿し水12が供給貯溜される。13は湿し水汲み出しロールであり、14a,14bは湿し水を版胴7に供給するための伝達ロールを示す。
【0006】
このように構成された平版印刷機では、先ず湿し水用の水パン11内の湿し水12が湿し水汲み出しロール13の表面に付着して汲み出され、湿し水用の伝達ロール14a,14bを介して版胴ロール7の非画像部に塗布される。片やインキパン1に供給された印刷インキ2は、呼出しロール3の回転によって呼出しロール3の表面に付着し、インキパン1内から汲み出される。その際の印刷インキ2の汲み出し量は、調整ねじ4によってインキパン1と呼出しロール3との隙間を調整することによって設定される。
【0007】
そして呼出しロール3によって汲み出された印刷インキ2は、練りロール5a〜5fの表面を転動する間に十分に練られて、きめ細かく均質化され、付けロール6a,6bへ渡され、更に付けロール6a,6bから版胴ロール7の画像部へと塗布される。なお版胴ロール7の非画像部にはあらかじめ湿し水12が塗布されているので、印刷インキ2がはじかれて塗布されない。版胴ロール7の画像部に塗布された印刷インキ2は、一旦ブランケットロール10の表面に転写され、その後ブランケットロール10と圧胴ロール8の間に挟まれて進行する被印刷体9の表面に転写されて印刷される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前記した従来技術すなわち凸版印刷法及び平版印刷法においては次のような問題があった。すなわち、印刷が終了して次の版やインキに交換する際、インキパン1に残存する印刷インキ2の残量が比較的多くなってしまうことである。この残存インキ量は、最も普及している全版型の凸版印刷機あるいは平板印刷機において、約5lもの印刷インキが残存してしまう。この残存インキはその都度廃棄しなければならず、無駄になってしまうことである。
【0009】
またインキ交換時には、インキパン内を清掃しなければならないが、これが比較的手間のかかる作業で時間を要していた。更にインキパン1の構造が開放型であるため、印刷インキは常に大気や自然光にさらされることになるが、印刷インキが長時間にわたって大気や自然光にさらされると変質を起こすこともある。特に最近利用されるようになった光感応型の印刷インクには不向きであった。
【0010】
本発明は、上記した問題点に鑑みてなされたものであり、インキを交換する際に、残存するインキのうち、再利用可能なものはできるだけ再利用可能な状態で保存すると共に、廃棄しなければならないインキ量を極力少なくし、またインキ交換時の清掃が容易であり、更にインキが大気や自然光にさらされる機会をできるだけ少なくして変質を避けるようにした、印刷インキの供給方法を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記した課題を解決するために、本発明では次のような方法とした。すなわち、インキ圧送装置から圧送される印刷インキを噴出ガンを用いて印刷機のインキ呼出しロールへ供給する凸版印刷又は平版印刷における印刷インキの供給方法であって、該インキ圧送装置を、印刷インキ(2)が充填され、上部に圧力エアにより加圧される押し蓋(41)が嵌め込まれ、下端の吐出口(43)に雄ねじ(42)が形成されたインキカートリッジ(22)と、底部に雌ねじ(45)が設けられ該雌ねじの中心部に同芯状に先端が鋭角をした突起管(46)が形成され、該突起管に設けられ外部に開口した内孔(48)を形成したボデイ(44)と、該インキカートリッジを覆って内部に密閉するように該ボデイに取り付けられ、上端に加圧エア供給口(52)が設けられたカバー(51)とから成り、インキカートリッジの雄ねじがボデイの雌ねじに螺合されたときに突起管がインキカートリッジの吐出口に設けられた封止栓(47)を突き破りインキカートリッジ内部と該内孔が連通するように構成されると共に該インキカートリッジは該ボデイから互いの該ねじの螺合を解くことにより抜き取り可能に構成されたインキ圧送装置(21)とし、該噴出ガンをニードル弁(56)の開閉作用で弁機構が開閉される噴出ガン(23)とし、該インキ圧送装置のボデイの内孔の開口部と該噴出ガンのインキ流入口とが連通した状態で該噴出ガンを該ボデイにボルト(55)により直接に締結することにより一体的に締結された該インキ圧送装置と該噴出ガンを用いる印刷インキの供給方法とした。
【0012】
また、前記一体的に締結されたインキ圧送装置と噴出ガンが、1個又は複数個のインキ圧送装置と噴出ガンであって、該インキ圧送装置と噴出ガンがインキ呼出しロールの軸方向に往復移動しながら噴出ガンからインキを供給する印刷インキの供給方法とした。また、前記一体的に締結されたインキ圧送装置と噴出ガンが、1個又は複数個のインキ圧送装置と噴出ガンであって、該インキ圧送装置と噴出ガンがインキ呼出しロールの軸方向に並立固設されている噴出ガンからインキを供給する印刷インキの供給方法とした。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を説明する。本発明では、カートリッジ容器に収容された印刷インキを、インキ圧送装置を用いて噴出ガンへ圧送し、噴出ガンから印刷機の呼出しロールへ向けて噴出供給することにより、従来技術のようにインキを貯溜するための大きな容量のインキパンが不要となる。従ってインキを交換する場合においても、カートリッジ容器内に残存するインキはそのまま保存して再利用することができ、また廃棄しなければならないインキはインキ圧送装置から噴出ガンまでのインキ通路内に残存する部分のみでよく、従来技術のインキ廃棄量に比べれば、はるかに少量で済ませることができる。
【0014】
またインキを交換する際のインキ経路の清掃においても、インキが充填されたカートリッジに代えて、洗浄液が充填されたカートリッジを用い、インキを吐出するのと同じ手順で洗浄液を噴出ガンから噴出することにより、インキ経路内は容易に洗浄することができる。またインキの供給経路すなわちインキカートリッジから噴出ガンまでは、インキが大気や自然光にさらされることがないので、インキが酸化したり光反応等を起こして変質するなどのことはない。
【0015】
また噴出ガンをインキ呼出しロールの軸方向に往復移動しながらインキを供給すれば、一個又は数個の噴出ガンによって呼出しロールの全幅にわたってインキの供給量を平準化することができる。また1個又は複数個の噴出ガンを、インキ呼出しロールの軸方向に沿って固設して印刷インキを供給するようにしても、印刷インキには流動性があり、印刷機の練りロールを転動するあいだに十分広がるので、前記したように噴出ガンを特に移動させなくてもよい。
【0016】
更にまた、前記インキ圧送装置が、吐出口に雄ねじが形成されたインキカートリッジと、底部に雌ねじが設けられ該雌ねじの中心部に同芯状に先端が鋭角をした突起管が形成されたボデイと、カバーとから成り、インキカートリッジの雄ねじがボデイの雌ねじに螺合されたときに突起管がインキカートリッジの吐出口に設けられた封止栓を突き破る働きをするよう構成された、インキ圧送装置を用いることにより、印刷インキを大気や自然光にさらさせずに、呼出しロールへ供給することができ、また印刷インキの交換時にもインキカートリッジを交換するだけで済み、極めて容易に交換することができる。
【0017】
【実施例】
以下本発明の印刷インキの供給方法の実施例を、図を用いて具体的に説明する。すなわち図1は本発明を適用した凸版印刷法における印刷インキの供給方法の実施例を示す図であり、図2は、噴出ガンをインキ呼出しロールの軸方向に移動させる機構の説明図であり、図3はインキ圧送装置の説明図である。また図4はインキ圧送装置と噴出ガンとを一体的に構成した他の実施例を示す。また図1の本実施例による印刷インキの供給方法の主要構成部は、従来技術で説明した図5の凸版印刷法の主要構成とほとんど同様につき、同一の機能を果たす構成部分には、従来技術を説明した図5と同じ符号を付して説明する。
【0018】
すなわち、図において符号3は印刷インキ2の呼出しロールであり、符号5a〜5iは練りロール、6a,6bは付けロール,7は版胴ロール,8は圧胴ロール,9は被印刷体を示し、以上の符号は従来技術を示す図5と同一符号で示し、機能も同一機能を果たす。次に、符号21はインキ圧送装置を、また22はインキカートリッジを示し、該インキ圧送装置21とインキカートリッジ22については後に図3を用いて詳述する。
【0019】
23は噴出ガンで、該噴出ガン23はマニホールド24に締結されている。またマニホールド24の上部には、噴出ガン23を呼出しロール3の軸方向に沿って移動させるためのスライド孔25とねじ孔27が設けられ、スライド孔25はガイドバー26と滑動するように嵌め合わされ、またねじ孔27は送りねじ軸28と螺合する。29は送りねじ軸28を回転させるモータで、該モータ29は制御装置35によって回転速度や正回転・逆回転の制御が行われる。
【0020】
30は圧力エア源で、該圧力エア源30からの圧力エアは、圧力調整弁31、電磁弁32を介してインキ圧送装置21へ供給され、また圧力調整弁33、電磁弁34及びマニホールド24を介して噴出ガン23の操作エアとして噴出ガン23へ供給される。なお電磁弁32及び電磁弁34は、制御装置35からの制御信号によって開閉操作が行われる。
【0021】
次にインキ圧送装置21の構造を図3を用いて詳述する。図において、22は円筒状のインキカートリッジで、該インキカートリッジ22の内部には印刷インキ2が充填され、上部には押し蓋41が嵌め込まれている。またインキカートリッジ22の下端には雄ねじ42が形成された吐出口43が設けられている。
【0022】
44はインキ圧送装置21のボデイで、該ボデイ44は概略円筒形のカップ状をしており、底部にはインキカートリッジ22の雄ねじ42に対応する雌ねじ45が設けられている。また雌ねじ45の中心部に同芯状に先端が鋭角をした突起管46が上向きに設けられ、該突起管46はインキカートリッジ22の吐出口43がボデイ44の雌ねじ45に螺合されたとき、インキカートリッジ22の吐出口43に設けられた封止栓47を突き破る働きをする。また突起管46の内孔48は逆止弁49を介してボデイ44の外部に開口し、配管50が接続される。
【0023】
ボデイ44の上部は、インキカートリッジ22が取り付けられた後、カバー51がインキカートリッジ22を覆って内部に密封するように取り付けられる。またカバー51の上端には、加圧エア供給口52が設けられ、配管53が接続される。
【0024】
次に、このように構成された本実施例の作用を説明すると、先ず印刷インキ2が充填されたインキカートリッジ22を、インキ圧送装置21のボデイ44の雌ねじ45に螺合させてセットすると、インキカートリッジ22の封止栓47が突起管46によって破られて、インキカートリッジ22内は内孔48、逆止弁49を介して配管50と連通する。
【0025】
次にカバー51を取り付け、制御装置35からの制御信号により電磁弁32を開にすると、圧力エア源30からの圧力エアが配管53を通ってインキ圧送装置21内に導入され、インキカートリッジ22の押し蓋41を加圧し、印刷インキ2が配管50、マニホールド24を通って噴出ガン23へと供給される。
【0026】
次にモータ29を起動させ、送りねじ軸28を回転させると、マニホールド24に締結された噴出ガン23はマニホールド23と共に、送りねじ28に螺合されたねじ孔27の作用により、ガイドバー26に沿って呼出しロール3の軸方向に移動する。なお図には1個の噴出ガン23を用いるものが示されているが、複数個の噴出ガンを配設させ、それぞれを移動させて、呼出しロール3の幅方向を前記複数個の噴出ガンで分担させるように構成してもよい。またモータ29は制御装置35からの制御信号に基づき、所定の間隔で正・逆回転が繰り返されるので、噴出ガン23は呼出しロール3上を繰り返し往復移動することになる。
【0027】
次に制御装置35からの制御信号で電磁弁34を開操作すると、圧力エアが噴出ガン23のエアアクチュエータ部に供給され、噴出ガン23に組み込まれたニードル弁が開き、印刷インキ2が噴出ガン23のノズルから吐出し、呼出しロール3上へ供給される。
【0028】
呼出しロール3上に供給された印刷インキ2は、練りロール5a〜5iの表面を転動する間に十分に練られて、きめ細かく均質化され、付けロール6a,6bへと渡される。更に印刷インキ2は、付けロール6a,6bから版胴ロール7の版面へと塗布され、版胴ロール7と圧胴ロール8の間に挟まれて進行する被印刷体9の表面に転写されて印刷される。
【0029】
なお噴出ガンは、特に移動させずに固設したままであつても、印刷インキが練りロールを転動するあいだに幅方向へ広がるので、噴出ガンを固設したままであってもよい。また平版印刷法においても本発明の構成部は同一につき、平版印刷法における実施例の説明は省略する。
【0030】
そして所定の印刷が終了し、印刷インキを交換する場合にインキカートリッジ22内に残った印刷インキは、インキカートリッジ22をインキ圧送装置21から抜き取り、インキカートリッジ22の雄ねじ42にキャップをかぶせて密封することにより、残存インキを変質させることなく保管することができ、次の機会に流用することができる。そして、インキ圧送装置21から噴出ガン23までの系内に残存する印刷インキは廃棄しなければならないが、系内に残存するインキ量は、従来技術のインキパンによる供給方法に比べればはるかに少量ですむ。
【0031】
また、インキ圧送装置21から噴出ガン23までの系内に残存する印刷インキを清掃するには、インキカートリッジ22と同形の容器に洗浄液を充填したものを用い、該容器をインキ圧送装置21にセットし、インキを吐出するのと同じ手順で洗浄液を噴出ガン23から噴出することにより、インキ経路内は容易に洗浄することができる。
【0032】
また、本実施例によれば、インキカートリッジ22から噴出ガン23までのインキ供給経路内は、印刷インキが大気に触れることもなく、また自然光にもさらされることもないので、大気や自然光によってインキが変質するのを防止することができる。
【0033】
次に図4に示すインキ圧送装置と噴出ガンを直接締結して一体的に構成した他の実施例を説明する。なおこの実施例は実質的に図1のインキ圧送装置21と噴出ガン23とを直接締結した構造をしており、従って同一機能を果たす部分は図1と同一符号を付し、できるだけ説明を簡略にする。なお図1の実施例では噴出ガン23の内部に組み込まれたニードル弁の開閉を、エアアクチュエータで行う形式の噴出ガンを用いるものとして構成したが、図4に示す実施例では、ニードル弁の開閉をソレノイドで行う形式の噴出ガンを用いるものとして構成した。
【0034】
インキ圧送装置21のボデイ44に穿設した内孔48の開口部に、噴出ガン23がボルト55によって直接ボデイ44に締結される。56は噴出ガン23のニードル弁で、該ニードル弁56はソレノイド57によって開閉動作が行われる。ソレノイド57が励磁されないとき、ニードル弁56はばね58によって押圧され弁機構を閉じる。またソレノイド57は制御装置35からの制御信号によって操作される。59はノズルを示す。またボデイ44にはアーム部60が形成され、該アーム部60には、インキ圧送装置21と噴出ガン23を呼出しロール3の軸方向に移動させるための、スライド孔25とねじ孔27が設けられ、いずれも図2に例示するガイドバー26及び送りねじ軸28と係合する。
【0035】
本実施例は、圧力エアがインキ圧送装置21内に供給されると、インキカートリッジ22に嵌め込まれた押し蓋41を押圧し、インキカートリッジ22内の印刷インキ2は、突起管46の内孔48から逆止弁49を通って噴出ガン23へと圧送される。そして制御装置35からの制御信号によって噴出ガン23のソレノイド57が励磁されると、ニードル弁56がばね58の押圧力に抗して引き上げられて弁機構を開き、印刷インキ2がノズル59から噴出して呼出しロール3上に供給される。本実施例によれば、インキカートリッジ22から噴出ガン23までのインキ供給経路を一層短く構成することができるので、インキ交換時のインキ廃棄量を一層少なくすることができる。
【0036】
以上図1から図4までに示した実施例は、いずれも噴出ガンをインキの呼出しロールの軸方向に移動させて、呼出しロール幅全域にわたって印刷インキの供給量を平準化させる構成を説明したが、呼出しロール幅全域にわたって複数個の噴出ガンをできるだけ均等に配設することにより、噴出ガンを移動させなくても、呼出しロール幅全域にわたって印刷インキの供給量を平準化させるように構成することができる。
【0037】
また噴出ガンのノズル形状については特に説明をしなかったが、単純な丸孔、あるいは所定の幅にインキを噴出できるようにした、スロットノズル形式を採用することもできる。また必要であれば、インキ圧送装置や噴出ガンに温度調節手段、たとえば公知の電気ヒータなどを装着して温調することにより、インキの粘度を調節するように構成してもよい。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、インキを交換する際に、残存するインキのうち、インキカートリッジ内に残存すものは再利用可能な状態で保存すると共に、インキ圧送装置と噴出ガンが直接締結されて一体的に構成されることによりインキ供給路が短く構成されることと相俟って廃棄しなければならないインキ量を極力少なくし、またインキ供給経路内の清掃が容易であり、更にインキが大気や自然光にさらされる機会をできるだけ少なくし、インキの変質を避けるようにした、印刷インキの供給方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の凸版印刷法における印刷インキの供給方法の実施例を示す図。
【図2】本発明の噴出ガンを呼出しロールの軸方向に移動させる機構の説明図。
【図3】本発明のインキ圧送装置の説明図。
【図4】本発明のインキ圧送装置と噴出ガンとを一体的に構成した実施例の説明図。
【図5】従来の凸版印刷法における印刷インキの供給方法を説明する図。
【図6】従来の平版印刷法における印刷インキの供給方法を説明する図である。
【符号の説明】
3…呼出しロール、5a〜5i…練りロール、6a〜6b…付けロール、7…版胴ロール、8…圧胴ロール、9…被印刷体、21…インキ圧送装置、22…インキカートリッジ、23…噴出ガン、24…マニホールド、26…ガイドバー、28…送りねじ軸、29…モータ、30…エア源、35…制御装置。

Claims (3)

  1. インキ圧送装置から圧送される印刷インキを噴出ガンを用いて印刷機のインキ呼出しロールへ供給する凸版印刷又は平版印刷における印刷インキの供給方法であって、該インキ圧送装置を、印刷インキ(2)が充填され、上部に圧力エアにより加圧される押し蓋(41)が嵌め込まれ、下端の吐出口(43)に雄ねじ(42)が形成されたインキカートリッジ(22)と、底部に雌ねじ(45)が設けられ該雌ねじの中心部に同芯状に先端が鋭角をした突起管(46)が形成され、該突起管に設けられ外部に開口した内孔(48)を形成したボデイ(44)と、該インキカートリッジを覆って内部に密閉するように該ボデイに取り付けられ、上端に加圧エア供給口(52)が設けられたカバー(51)とから成り、インキカートリッジの雄ねじがボデイの雌ねじに螺合されたときに突起管がインキカートリッジの吐出口に設けられた封止栓(47)を突き破りインキカートリッジ内部と該内孔が連通するように構成されると共に該インキカートリッジは該ボデイから互いの該ねじの螺合を解くことにより抜き取り可能に構成されたインキ圧送装置(21)とし、該噴出ガンをニードル弁(56)の開閉作用で弁機構が開閉される噴出ガン(23)とし、該インキ圧送装置のボデイの内孔の開口部と該噴出ガンのインキ流入口とが連通した状態で該噴出ガンを該ボデイにボルト(55)により直接に締結することにより一体的に締結された該インキ圧送装置と該噴出ガンを用いることを特徴とする印刷インキの供給方法。
  2. 前記一体的に締結されたインキ圧送装置と噴出ガンが、1個又は複数個のインキ圧送装置と噴出ガンであって、該インキ圧送装置と噴出ガンがインキ呼出しロールの軸方向に往復移動しながら噴出ガンからインキを供給することを特徴とする、請求項1に記載の印刷インキの供給方法。
  3. 前記一体的に締結されたインキ圧送装置と噴出ガンが、1個又は複数個のインキ圧送装置と噴出ガンであって、該インキ圧送装置と噴出ガンインキ呼出しロールの軸方向に並立固設されている噴出ガンからインキを供給することを特徴とする、請求項1に記載の印刷インキの供給方法。
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