JP4035082B2 - 撮像素子清掃装置及びそれを備えたカメラシステム - Google Patents

撮像素子清掃装置及びそれを備えたカメラシステム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像レンズの交換が可能なカメラシステムのカメラ本体内に備えられた撮像素子を清掃するための撮像素子清掃装置、及びそれを備えたカメラシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
被写体光をCCD等の撮像素子で記録するデジタルカメラが、近年、急速に普及している。これらの撮像素子で像を記録するタイプのカメラシステムでは、フィルムカメラとは異なり、一旦、撮像素子に塵や埃が付着すると、これがその後に撮影した全ての画像に影響するので、撮像素子への塵や埃の付着は、非常に大きな問題となる。特に、撮像レンズの交換が可能なタイプのカメラシステムでは、撮像レンズの交換時にカメラ本体内に塵や埃が侵入しやすく問題となる。また、撮像素子の前にフォーカルプレーンシャッターが存在しない、レンズシャッター式のカメラシステムでは、カメラ本体内に侵入した塵や埃が撮像素子に付着しやすいので、さらに問題は深刻になる。
【0003】
特許文献1には、撮像素子の保護方法が記載されている。この撮像素子の保護方法においては、CCD等の撮像素子と、その前面に配置されたフォーカルプレーンシャッターとの間に、透明な保護フィルムを配置している。この保護フィルムは、長尺の帯状で、撮像素子の前面に設けられた搬送路の中を通って巻き取ることができるように構成されている。保護フィルムは、フォーカルプレーンシャッターを作動させることによって生じる摩耗屑が、撮像素子に付着するのを防止する。所定回数撮影した後、保護フィルムを巻き取り、保護フィルムに付着した摩耗屑を撮像素子の前から取り去る。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−271662号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
撮像素子に塵や埃が誤って付着してしまった場合には、カメラのユーザーがエアー掛け等を行って塵や埃を除去しなければならないという問題がある。また、エアー掛けによって除去できない塵や埃に対しては、拭き取りを行う必要があるが、一般にカメラ本体内にはミラーが配置されているので、撮像素子に付着した埃を拭き取ることは不可能に近い。また、カメラ本体によっては、ミラーアップ機構を有しているが、この場合においてもカメラ本体内のスペースは狭く、埃を拭き取ることは非常に困難である。従って、場合によっては、撮像素子に付着した埃の除去をメーカーに依頼しなければならないという問題がある。
【0006】
また、特許文献1に記載された撮像素子の保護方法では、透明な保護フィルムが常に撮像素子の前面に存在するので、撮像される画像に悪影響を及ぼす恐れがあるという問題がある。また、一旦、保護フィルムに付着した埃は、所定回数撮影し、保護フィルムの埃が付着した部分が巻き取られるまで撮像素子の前面に存在するので、撮像レンズの着脱時に侵入した埃には対応しにくいという問題がある。
【0007】
従って、本発明は、撮像レンズの着脱時に侵入した塵や埃等を、撮像素子の表面から効果的に除去することができる撮像素子清掃装置及びそれを備えたカメラシステムを提供することを目的としている。
【0008】
また、本発明は、撮像レンズを取外している際に、撮像素子の表面に塵や埃等が付着するのを防止することができる撮像素子清掃装置及びそれを備えたカメラシステムを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明は、撮像レンズの交換が可能なカメラシステムのカメラ本体内に備えられた撮像素子を清掃するための装置であって、撮像素子に付着した埃を除去するワイパー手段と、このワイパー手段が撮像素子の表面に沿って移動できるように、ワイパー手段を支持するワイパー支持手段と、撮像レンズのカメラ本体への装着時、及び/又は、取外し時に、ワイパー手段を撮像素子の表面に沿って駆動するワイパー駆動手段と、を有し、ワイパー支持手段は、ワイパー手段の一端が取付けられた第1部材と、ワイパー手段の他端が取付けられ、第1部材とほぼ平行に配置された第2部材と、第1部材及び第2部材を繰り出し又は巻き取る、撮像素子の一方の側に配置された第1ドラムと、第1部材及び第2部材を繰り出し又は巻き取る、撮像素子の他方の側に配置された第2ドラムと、を有することを特徴とする撮像素子清掃装置である。
【0010】
このように構成された本発明においては、撮像レンズをカメラ本体に装着及び/又は取外しする際に、ワイパー駆動手段がワイパー支持手段によって支持されたワイパー手段を駆動して、カメラ本体内に備えられた撮像素子に付着した埃を除去する。
また、ワイパー手段の両端は、ほぼ平行に配置された第1部材及び第2部材によって夫々支持されている。第1部材及び第2部材が第1ドラム又は第2ドラムによって巻き取られると、ワイパー手段は、第1ドラムと第2ドラムの間に配置された撮像素子を横断するように移動して、撮像素子に付着した埃を除去する。
このように構成された本発明によれば、撮像レンズの装着時及び/又は取外し時に、撮像素子に付着した埃を有効に除去することができる。
【0013】
さらに、撮像素子清掃装置のワイパー駆動手段は、撮像レンズをカメラ本体に装着する際、又はカメラ本体から撮像レンズを取外す際に撮像レンズに加えられた力を、第1ドラム及び/又は第2ドラムに伝達して、第1ドラム及び/又は第2ドラムを駆動するように構成されているのが良い。
【0014】
このように構成された本発明においては、撮像レンズをカメラ本体に装着する際、又はカメラ本体から撮像レンズを取外す際に撮像レンズに加えられた力が、ワイパー駆動手段によって第1ドラム及び/又は第2ドラムに伝達され、第1ドラム及び/又は第2ドラムを駆動して、ワイパー手段を移動させる。
このように構成された本発明によれば、特別な動力発生手段を使用することなく、ワイパー手段を移動させることができる。
【0015】
また、本発明の撮像素子清掃装置において、第1部材と第2部材との間の、ワイパー手段の第2ドラムの側に防塵手段が備えられ、カメラ本体から撮像レンズを取外した際に、撮像素子が防塵手段によって覆われるように構成しても良い。
【0016】
このように構成された本発明においては、防塵手段がワイパー手段の第2ドラムに近い側に備えられているので、ワイパー手段が撮像素子の第1ドラム側に位置するときには、撮像素子は防塵手段によって覆われる。
【0017】
このように構成された本発明によれば、撮像レンズ着脱時の撮像素子の清掃に加えて、撮像レンズ未装着時に撮像素子に埃が付着するのを防止することができる。
【0018】
さらに、本発明の撮像素子清掃装置は、第1部材及び第2部材を第1ドラムに巻き取り、撮像素子が防塵手段によって覆われるように、第1ドラムを付勢する付勢手段を更に有し、撮像レンズをカメラ本体に装着する際に撮像レンズに加えられた力が、付勢手段による付勢に抗して第2ドラムを駆動し、撮像素子を露出させるように構成することもできる。
【0019】
このように構成された本発明においては、撮像レンズをカメラ本体に装着していないときには、第1部材及び第2部材は、付勢手段の付勢により第1ドラムに巻き取られており、撮像素子は防塵手段によって覆われている。撮像レンズをカメラ本体に装着すると、第1部材及び第2部材は第2ドラムに巻き取られ、撮像素子が露出される。
【0020】
このように構成された本発明によれば、撮像レンズをカメラ本体に装着していないときには、撮像素子は、付勢手段の作用により防塵手段によって自動的に覆われる。撮像レンズをカメラ本体に装着すると、撮像素子は、自動的に露出される。
【0021】
また、本発明のカメラシステムは、撮像レンズと、この撮像レンズを着脱することができ、撮像素子を備えたカメラ本体と、撮像素子に付着した埃を除去するワイパー手段と、このワイパー手段が撮像素子の表面に沿って移動できるように、ワイパー手段を支持するワイパー支持手段と、撮像レンズのカメラ本体への装着時、及び/又は、取外し時に、ワイパー手段を撮像素子の表面に沿って駆動するワイパー駆動手段と、を有し、ワイパー支持手段は、ワイパー手段の一端が取付けられた第1部材と、ワイパー手段の他端が取付けられ、第1部材とほぼ平行に配置された第2部材と、第1部材及び第2部材を繰り出し又は巻き取る、撮像素子の一方の側に配置された第1ドラムと、第1部材及び第2部材を繰り出し又は巻き取る、撮像素子の他方の側に配置された第2ドラムと、を有することを特徴としている。
【0022】
好ましくは、撮像レンズが突起部を有するように構成し、撮像レンズをカメラ本体に装着するために回転させると、突起部がワイパー駆動手段に力を作用させてワイパー手段を移動させるように構成する。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
まず、図1及び図2を参照して、本発明の第1実施形態の撮像素子清掃装置を説明する。図1は、本発明の第1実施形態の撮像素子清掃装置を組み込んだレンズシャッター式のカメラシステムの断面図を示し、図2は、本発明の第1実施形態の撮像素子清掃装置の主要な部品を図示した斜視図である。
【0024】
図1及び図2に示すように、本発明の第1実施形態の撮像素子清掃装置1は、カメラ本体Bの内部に配置された防塵内筒2と、この防塵内筒2の撮像素子C側に取付けられたフレーム4と、このフレーム4に回転可能に支持され、防塵内筒2の側面に配置された第1ドラム6と、フレーム4に回転可能に支持され、防塵内筒2の、第1ドラム6の反対側の側面に配置された第2ドラム8と、を有する。また、撮像素子清掃装置1は、第2ドラム8から繰り出され第1ドラム6に巻き取られる帯状又は線状の第1部材である上側リボン10及び帯状又は線状の第2部材である下側リボン12と、上側リボン10及び下側リボン12を案内するガイドロール14と、両端が上側リボン10及び下側リボン12に夫々取付けられたワイパー手段16と、を有する。
【0025】
なお、一般に、CCD等の素子は、光を電荷等に変換する層C2と、この層を保護するための保護ガラス等の層C1によって構成されているが、本明細書において撮像素子Cとは、保護ガラス等を備えたものについては、保護ガラス等の層を含むものとする。
【0026】
さらに、撮像素子清掃装置1は、第1ドラム6が上側リボン10及び下側リボン12を巻き取る方向に回転するように付勢する付勢手段であるバネ18と、撮像レンズL装着時に、撮像レンズLのマウント部の突起L1と係合して移動される第1リンク部材20と、第1リンク部材20と係合して移動される第2リンク部材22と、を有する。また、撮像素子清掃装置1は、第2リンク部材22に形成された歯22aと係合する第1歯車24と、第2ドラム8の下端に取付けられ、第1歯車24と係合する第2歯車26と、を有する。
【0027】
本実施形態において、第1ドラム6、第2ドラム8、上側リボン10、下側リボン12及びガイドロール14は、ワイパー支持手段を構成する。また、本実施形態において、第1リンク部材20、第2リンク部材22、第1歯車24、及び第2歯車26は、ワイパー駆動手段を構成する。
【0028】
防塵内筒2は、カメラ本体Bの撮像レンズLを装着する開口部B1から侵入した塵や埃が、撮像素子Cの側面や背面に回り込むことがないように、開口部B1と撮像素子Cの前面とを連結する筒形に形成されている。フレーム4には、第1ドラム6、第2ドラム8及びガイドロール14を、夫々ほぼ平行に、回転自在に支持する軸受が形成されている。第1ドラム6及びガイドロール14は、フレーム4によって、防塵内筒2の1つの外側面に隣接して支持されている。第2ドラム8は、フレーム4によって、防塵内筒2の第1ドラム6の反対側の外側面に隣接して支持されている。
【0029】
上側リボン10は、一端が第1ドラム6の上端に、他端が第2ドラム8の上端に巻き付けられ、取付けられている。上側リボン10は、ガイドロール14の上端部によって案内され、撮像素子Cの前面に沿うように、第1ドラム6から第2ドラム8まで延びている。同様に、下側リボン12は、第1ドラム6及び第2ドラム8の下端に取付けられ、撮像素子Cの前面に沿うように、第1ドラム6から第2ドラム8まで延びている。ワイパー手段16は、上端が上側リボン10に、上端が下側リボン12に夫々取付けられ、上側リボン10及び下側リボン12と直交する方向に延びている。ワイパー手段16は、フエルト又は植毛ブラシ等によって構成することができる。
【0030】
バネ18が、第1ドラム6に取付けられ、第1ドラム6を、上側リボン10及び下側リボン12を巻き取る方向に回転させるように付勢している。上側リボン10及び下側リボン12は撮像素子Cの前面に沿うように張られているので、上側リボン10及び下側リボン12が、第2ドラム8から第1ドラム6に巻き取られると、上側リボン10及び下側リボン12に取付けられたワイパー手段16は、撮像素子Cの前面をなでるように移動される。
【0031】
第1リンク部材20は、円弧状の細長い板状の形状を有し、円弧状の形状に沿って2つの細い長孔20a、20bが設けられている。また、第1リンク部材20は、第1リンク部材20の板面に対して直角に、撮像レンズLの方へ延びる第1突起20c及び撮像素子Cの方へ延びる第2突起20dを有する。また、第1リンク部材20は、長孔20a、20bを夫々貫通する、カメラ本体Bに取付けられた2本のピンB2、B3によって、カメラ本体Bの開口部B1の縁に沿って移動可能にカメラ本体Bに取付けられている。第1リンク部材20に形成された第1突起20cは、撮像レンズLの装着時に、撮像レンズLのマウント部の突起L1と係合するように位置決めされている。
【0032】
第2リンク部材22は、概ねL字形の板状の形状を有し、L字形の長い方の辺の先端部には、第1歯車24と係合する歯22aが形成されている。また、第2リンク部材22のL字形の長い方の辺に沿って2つの細い長孔22b、22cが設けられている。さらに、第2リンク部材22のL字形の短い方の辺の先端部は、上方に直角に折り曲げられ、この折り曲げ部分には溝22dが形成されている。また、第2リンク部材22は、長孔22b、22cを夫々貫通する、カメラ本体Bに取付けられた2本のピンB4、B5によって、撮像素子Cと平行な方向に移動可能にカメラ本体Bに取付けられている。第1リンク部材20の第2突起20dは、第2リンク部材22の溝22dに受け入れられているので、第1リンク部材20がカメラ本体Bの開口部B1の縁に沿って移動すると、第2リンク部材22は、撮像素子Cと平行な方向に移動される。
【0033】
第1歯車24は、カメラ本体Bに回転自在に取付けられ、第2リンク部材22に形成された歯22aと係合するように配置されている。第2歯車26は、第2ドラム8の下端に取付けられ、第1歯車24と係合するように配置されている。
【0034】
本発明の第1実施形態の撮像素子清掃装置1の作用を説明する。まず、撮像レンズLをカメラ本体Bに装着していない状態では、上側リボン10及び下側リボン12は、バネ18の付勢によって第1ドラム6に巻き取られている。この状態においては、ワイパー手段16は、図1に実線で図示するように、撮像素子Cの第1ドラム6の側に位置している。次に、撮像レンズLのバヨネット突起L2が、カメラ本体Bのレンズマウント部のバヨネット突起(図示せず)と当たらないように、所定の方向に撮像レンズLをカメラ本体Bにセットする。次いで、撮像レンズLをカメラ本体Bに対して回転させ、撮像レンズLのバヨネット突起L2とカメラ本体Bのバヨネット突起(図示せず)を係合させる。これにより、撮像レンズLがカメラ本体Bに装着される。
【0035】
撮像レンズLを、カメラ本体Bに装着する際に図2の矢印A方向に回転させると、撮像レンズLのマウント部の突起L1が、第1リンク部材20の第1突起20cと係合し、第1リンク部材20を矢印D方向に移動させる。第2リンク部材22は第1リンク部材20と係合されているので、第1リンク部材20が矢印D方向に移動されると、第2リンク部材22は矢印E方向に移動される。第2リンク部材22が矢印E方向に移動されると、第2リンク部材22に形成された歯22aが第1歯車24を回転させ、第1歯車24が第2歯車26を矢印F方向に回転させる。第2歯車26が回転すると、第2歯車26と結合されている第2ドラム8も矢印F方向に回転し、上側リボン10及び下側リボン12が、バネ18による付勢に抗して第2ドラム8に巻き取られる。なお、第1歯車24及び第2歯車26は、第1歯車24の回転が増速されて第2歯車26に伝達されるように構成されているため、第2リンク部材22の所定量の移動により、十分な長さの上側リボン10及び下側リボン12が第2ドラム8によって巻き取られる。
【0036】
上側リボン10及び下側リボン12が第2ドラム8に巻き取られると、上側リボン10及び下側リボン12に取付けられ、撮像素子Cの第1ドラム6の側に位置していたワイパー手段16が、撮像素子Cを横断して、図1に一点鎖線で図示する第2ドラム8の側に移動される。上側リボン10及び下側リボン12は撮像素子Cに沿うように張られているので、この際、上側及び下側リボンに取付けられたワイパー手段16の繊毛が、撮像素子Cの表面を掃くようになで、撮像素子Cに付着した塵、埃等を除去する。第1ドラム6は、上側リボン10及び下側リボン12を巻き取る方向に回転するように、バネ18によって付勢されているので、上側及び下側リボンは常にピンと張られた状態に維持される。ワイパー手段16は、繊毛が密集しているので、撮像素子Cの表面をなでる際の抵抗はほとんどなく、撮像素子Cに付着した塵、埃等を除去することができる。
【0037】
次に、撮像レンズLをカメラ本体Bから取外す際には、撮像レンズLをカメラ本体Bに対して矢印Aの反対方向に回転させて、撮像レンズL及びカメラ本体Bの各バヨネット突起の係合を解除する。これに伴い、撮像レンズLのマウント部の突起L1が、第1リンク部材20の第1突起20cから離れる。第1ドラム6は上側リボン10及び下側リボン12を巻き取るように、バネ18によって付勢されているので、突起L1と第1突起20cが係合しなくなると、上側及び下側リボンは第1ドラム6によって巻き取られる。上側リボン10及び下側リボン12が第1ドラム6によって巻き取られると、第2ドラム8は、矢印Fの反対方向に回転され、上側及び下側リボンが繰り出される。この際、撮像素子Cの第2ドラム8の側に位置していたワイパー手段16が、撮像素子Cの表面をなでながら撮像素子Cの第1ドラム6の側に戻る。
【0038】
第2ドラム8が矢印Fの反対方向に回転されると、第2リンク部材22は、第1歯車24を介して矢印Eの反対方向に移動される。これにより、第2リンク部材22と係合した第1リンク部材20は、矢印Dの反対方向に移動され、撮像レンズLの装着前の初期位置に戻る。
【0039】
本発明の第1実施形態の撮像素子清掃装置によれば、撮像レンズの装着時及び取り外し時に、ワイパー手段によって撮像素子の表面を清掃するので、撮像レンズの未装着時等に撮像素子に付着した塵や埃を効果的に除去することができる。
【0040】
次に、図3を参照して、本発明の第2実施形態の撮像素子清掃装置を説明する。本発明の第2実施形態の撮像素子清掃装置は、ワイパー手段の第2ドラム側に防塵スクリーンを設けた点が第1実施形態とは異なる。従って、ここでは、本発明の第2実施形態の第1実施形態と同様の構成要素については、同一の参照番号を付して説明を省略し、構成、作用、効果の相違する点について説明する。
【0041】
図3は、本発明の第2実施形態の撮像素子清掃装置の主要な部品を図示した斜視図である。図3に示すように、本発明の第2実施形態の撮像素子清掃装置30は、防塵内筒(図示せず)と、フレーム(図示せず)と、第1ドラム6と、第2ドラム8と、上側リボン10と、下側リボン12と、ガイドロール14と、ワイパー手段16と、を有する。また、撮像素子清掃装置1は、第1ドラム6を付勢するバネ18と、第1リンク部材20と、第2リンク部材22と、第1歯車24と、第2歯車26と、を有する。さらに、本実施形態の撮像素子清掃装置30においては、ワイパー手段16の第2ドラム8の側の、上側リボン10と下側リボン12の間を覆うように、防塵手段である防塵スクリーン32が備えられている。防塵スクリーン32は、上端が上側リボン10に、下端が下側リボン12に、一方の側縁がワイパー手段16に夫々取付けられており、カメラ本体Bの開口部B1の側から撮像素子Cの側に埃が侵入するのを防ぐように構成されている。また、防塵スクリーン32は、ワイパー手段16が撮像素子Cの第1ドラム6側に移動したとき、撮像素子Cを完全に覆うことができる大きさにされている。
【0042】
次に、本発明の第2実施形態の撮像素子清掃装置30の作用を説明する。まず、カメラ本体Bに撮像レンズLを取付けていない状態では、ワイパー手段16は、撮像素子Cの第1ドラム6の側に位置している。ワイパー手段16の第2ドラム8側は、上側リボン10と下側リボン12の間が防塵スクリーン32によって覆われているので、ワイパー手段16が第1ドラム6側に位置しているときは、撮像素子Cは防塵スクリーン32によって隠されている。これにより、撮像レンズLの未装着時に、カメラ本体Bの開口部B1から侵入した埃が撮像素子Cに付着するのを防止する。また、撮像レンズLの未装着時においても、ワイパー手段16は撮像素子Cの表面に密着しているので、ワイパー手段16と撮像素子Cの間から、防塵スクリーン32の裏側に埃が侵入することはない。
【0043】
次に、撮像レンズLをカメラ本体Bに装着するには、撮像レンズLをカメラ本体Bにセットし、夫々のバヨネット突起を係合させるために、撮像レンズLを矢印A方向に回転させる。撮像レンズLが回転されると、突起L1が第1リンク部材20を移動させ、さらに、第2リンク部材22、第1歯車24、第2歯車26を介して第2ドラム8が矢印F方向に回転される。第2ドラム8が矢印F方向に回転されると、上側リボン10、下側リボン12、及び防塵スクリーン32が第2ドラム8に巻き取られ、ワイパー手段16は、撮像素子Cの第1ドラム6側から第2ドラム8側に移動される。この際、ワイパー手段16が、撮像素子Cの表面をなで、撮像素子Cに付着した埃等を除去する。ワイパー手段16の第1ドラム6側には、防塵スクリーン32は取付けられていないので、撮像レンズLを装着し、ワイパー手段16を第2ドラム8側に移動させた状態においては、撮像素子Cは、上側リボン10と下側リボン12の間に露出する。
好ましくは、撮像レンズLをカメラ本体Bに装着する際、撮像レンズLとカメラ本体Bの各バヨネット突起が係合を開始し、カメラ本体Bの密閉が確保された後で、ワイパー手段16が第2ドラム8の方に移動を開始するように構成する。即ち、撮像レンズLをカメラ本体Bにセットし、撮像レンズLを回転させて夫々のバヨネット突起がある程度係合した後、撮像レンズLの突起L1が第1リンク部材20の第1突起20cと接触するように突起L1を位置決めしておく。この構成によれば、カメラ本体Bの密封が確保された後で撮像素子Cが露出し始めるので、カメラ本体Bに侵入した埃の付着を効果的に防止することができる。
【0044】
次に、撮像レンズLをカメラ本体Bから取外すと、上側リボン10及び下側リボン12がバネ18の付勢によって第1ドラム6に巻き取られ、ワイパー手段16が撮像素子Cの表面をなでながら第1ドラム6側に移動する。撮像レンズLをカメラ本体Bから取外した状態では、撮像素子Cが防塵スクリーン32に覆われ、第1リンク部材20及び第2リンク部材22が初期位置に戻る。
【0045】
本発明の第2実施形態の撮像素子清掃装置によれば、撮像レンズLの未装着時において、撮像素子Cが防塵スクリーンに覆われるので、カメラ本体Bの開口部B1から侵入した埃が撮像素子Cに付着するのを防止し、また、撮像素子Cを保護することができる。
【0046】
上述した、実施形態においては、上側リボン10と下側リボン12との間に防塵スクリーン32が取付けられていたが、変形例として、防塵スクリーン32が取付けられている部分の上側リボン10、下側リボン12、及び防塵スクリーン32を一体として、1枚の部材で構成しても良い。
【0047】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、上述した実施形態に種々の変更を加えることができる。特に、上述した撮像素子清掃装置を、レンズ交換可能な任意のカメラシステムに組み込んで、撮像素子清掃装置付きカメラシステムを構成することができる。
【0048】
また、上述した実施形態では、レンズシャッター式のカメラシステムに本発明の撮像素子清掃装置を組み込んでいるが、フォーカルプレーンシャッター式のカメラシステムに本発明の撮像素子清掃装置を組み込むこともできる。この場合には、フォーカルプレーンシャッターと撮像素子Cとの間にワイパー手段が配置されるように、カメラシステムを構成する。
【0049】
さらに、上述した実施形態では、撮像レンズを取付ける際に加えられる力でワイパー手段を移動させていたが、撮像レンズの着脱をセンサー、リミットスイッチ等によって検出し、モーター等の駆動手段によってワイパー手段を移動させるように構成することもできる。
【0050】
【発明の効果】
本発明の撮像素子清掃装置及びそれを備えたカメラシステムによれば、撮像レンズの着脱時に侵入した塵や埃等を、撮像素子の表面から効果的に除去することができる。また、本発明の撮像素子清掃装置及びそれを備えたカメラシステムによれば、撮像レンズを取外している間に、撮像素子の表面に塵や埃等が付着するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の撮像素子清掃装置を組み込んだレンズシャッター式のカメラシステムの断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態の撮像素子清掃装置の主要な部品を図示した斜視図である。
【図3】本発明の第2実施形態の撮像素子清掃装置の主要な部品を図示した斜視図である。
【符号の説明】
B カメラ本体
C 撮像素子
L 撮像レンズ
1 本発明の第1実施形態の撮像素子清掃装置
2 防塵内筒
4 フレーム
6 第1ドラム
8 第2ドラム
10 上側リボン
12 下側リボン
14 ガイドロール
16 ワイパー手段
18 バネ
20 第1リンク部材
22 第2リンク部材
24 第1歯車
26 第2歯車
30 本発明の第2実施形態の撮像素子清掃装置
32 防塵スクリーン

Claims (6)

  1. 撮像レンズの交換が可能なカメラシステムのカメラ本体内に備えられた撮像素子を清掃するための装置であって、
    前記撮像素子に付着した埃を除去するワイパー手段と、
    このワイパー手段が前記撮像素子の表面に沿って移動できるように、前記ワイパー手段を支持するワイパー支持手段と、
    前記撮像レンズの前記カメラ本体への装着時、及び/又は、取外し時に、前記ワイパー手段を前記撮像素子の表面に沿って駆動するワイパー駆動手段と、
    を有し、前記ワイパー支持手段が、
    前記ワイパー手段の一端が取付けられた第1部材と、
    前記ワイパー手段の他端が取付けられ、前記第1部材とほぼ平行に配置された第2部材と、
    前記第1部材及び前記第2部材を繰り出し又は巻き取る、前記撮像素子の一方の側に配置された第1ドラムと、
    前記第1部材及び前記第2部材を繰り出し又は巻き取る、前記撮像素子の他方の側に配置された第2ドラムと、
    を有することを特徴とする撮像素子清掃装置。
  2. 前記ワイパー駆動手段が、
    前記撮像レンズを前記カメラ本体に装着する際、又は前記カメラ本体から前記撮像レンズを取外す際に前記撮像レンズに加えられた力を、前記第1ドラム及び/又は前記第2ドラムに伝達して、前記第1ドラム及び/又は前記第2ドラムを駆動するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の撮像素子清掃装置。
  3. 前記第1部材と前記第2部材との間の、前記ワイパー手段の前記第2ドラムの側に防塵手段が備えられ、前記カメラ本体から前記撮像レンズを取外した際に、前記撮像素子が前記防塵手段によって覆われることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の撮像素子清掃装置。
  4. 前記第1部材及び前記第2部材を前記第1ドラムに巻き取り、前記撮像素子が前記防塵手段によって覆われるように、前記第1ドラムを付勢する付勢手段を更に有し、
    前記撮像レンズを前記カメラ本体に装着する際に前記撮像レンズに加えられた力が、前記付勢手段による付勢に抗して前記第2ドラムを駆動し、前記撮像素子を露出させることを特徴とする請求項3記載の撮像素子清掃装置。
  5. 撮像レンズと、
    この撮像レンズを着脱することができ、撮像素子を備えたカメラ本体と、
    前記撮像素子に付着した埃を除去するワイパー手段と、
    このワイパー手段が前記撮像素子の表面に沿って移動できるように、前記ワイパー手段を支持するワイパー支持手段と、
    前記撮像レンズの前記カメラ本体への装着時、及び/又は、取外し時に、前記ワイパー手段を前記撮像素子の表面に沿って駆動するワイパー駆動手段と、
    を有し、前記ワイパー支持手段が、
    前記ワイパー手段の一端が取付けられた第1部材と、
    前記ワイパー手段の他端が取付けられ、前記第1部材とほぼ平行に配置された第2部材と、
    前記第1部材及び前記第2部材を繰り出し又は巻き取る、前記撮像素子の一方の側に配置された第1ドラムと、
    前記第1部材及び前記第2部材を繰り出し又は巻き取る、前記撮像素子の他方の側に配置された第2ドラムと、
    を有することを特徴とするカメラシステム。
  6. 前記撮像レンズが突起部を有し、前記撮像レンズを前記カメラ本体に装着するために回転させると、前記突起部が前記ワイパー駆動手段に力を作用させて前記ワイパー手段を移動させることを特徴とする請求項5記載のカメラシステム。
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