JP2007325106A - 電子カメラ、清掃部材および電子カメラの清掃方法 - Google Patents

電子カメラ、清掃部材および電子カメラの清掃方法 Download PDF

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Abstract

【課題】受光面に付着した異物を効果的に除去できる電子カメラを提供する。
【解決手段】清掃幕カートリッジ30では、スプール33に巻かれた清掃幕31がケース32に収納されている。清掃幕31には、異物を除去する除去部34と、被写体光を通過させる通過部35とが交互に配設されている。清掃幕カートリッジ格納部11に清掃幕カートリッジ30が挿入されると清掃幕31が巻き取りスプール12aに巻き取られ、通過部35と、光学フィルタ6の有効透過領域とが完全に重なる位置で清掃幕31が停止する。この状態で撮像が可能となる。光学フィルタ6の受光面上に異物が付着した場合、清掃幕31を一方向に移動させて除去部34で異物を拭い去る。その後、異物を拭い去った除去部34の左隣に設けられている通過部35と、光学フィルタ6の有効透過領域とが完全に重なる位置で清掃幕31が停止し、再び撮像が可能となる。
【選択図】図6

Description

本発明は、電子カメラの撮像素子近傍に付着する異物の除去技術に関する。
電子カメラでは、撮像素子の受光面、または受光面から近距離にある光学部材の表面に塵埃等の異物が付着すると、画像に写り込んで画像品質を低下させる恐れがある。従来、撮像素子の受光面または光学部材の表面に気体を吹き付けて、表面に付着している塵埃を除去する埃除去機構を有する電子カメラが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2002−229110号公報(第4頁、図2,4)
しかし、従来の電子カメラでは、撮像素子の受光面または光学部材の表面に気体を吹き付けるだけであるので、塵埃を十分に除去できない恐れがある。
(1) 請求項1の発明による電子カメラは、カメラボディと、カメラボディの内部に設けられる撮像素子と、カメラボディの内部であって撮像素子の前面に設けられ、撮像素子に入射する被写体光が透過する透光部材と、異物を除去する除去部が設けられたシート状の清掃部材をカメラボディに着脱可能に取り付けるための装着部と、装着部に装着された清掃部材を透光部材の前面で一方向に通過させるための駆動手段とを備え、駆動手段によって清掃部材を透光部材の前面で一方向に通過させることで、透光部材の前面に付着した異物を前記除去部で除去することを特徴とする。
(2) 請求項2の発明は、請求項1に記載の電子カメラにおいて、装着部に装着された清掃部材を、一方向とは反対の方向に移動させるための反対方向駆動手段をさらに備え、異物を除去部で除去した後の清掃部材を、反対方向駆動手段によって反対の方向に移動させた後、清掃部材を装着部から取り外すことによって異物を前記カメラボディの外部に排出することを特徴とする。
(3) 請求項3の発明は、請求項2に記載の電子カメラにおいて、反対方向駆動手段によって清掃部材を反対の方向に移動させる際に、除去部材で除去した異物が透光部材の前面に付着するのを防止する付着防止手段をさらに備えることを特徴とする。
(4) 請求項4の発明による清掃部材は、電子カメラのカメラボディの内部に着脱可能に装着されるシート状の部材であって、電子カメラの撮像素子の前面に設けられて撮像素子に入射する被写体光が透過する透光部材、の前面を一方向に通過するように電子カメラの駆動手段で駆動されることで透光部材の前面に付着した異物を除去する除去部を有することを特徴とする。
(5) 請求項5の発明は、請求項4に記載の清掃部材において、除去部は、駆動手段によって駆動されて透光部材の前面を一方向に通過する際に透光部材の前面と接触することで、透光部材の前面に付着した異物を除去することを特徴とする。
(6) 請求項6の発明は、請求項4に記載の清掃部材において、除去部は、駆動手段によって駆動されて透光部材の前面を一方向に通過する際に透光部材の前面に接触することなく、透光部材の前面に付着した異物を除去することを特徴とする。
(7) 請求項7の発明は、請求項4〜6のいずれか一項に記載の清掃部材において、駆動手段によって駆動されて透光部材の前面を一方向に通過する際に透光部材の前面に付着した異物および/または透光部材に帯電している静電気を除去することを特徴とする。
(8) 請求項8の発明は、請求項4〜7のいずれか一項に記載の清掃部材において、電子カメラのカメラボディの内部に装着された後、透光部材の前面に位置して、カメラボディの内部に入射する被写体光を透光部材へ通過させる部位であって、撮像素子の有効撮像領域と略同じか有効撮像領域よりも大きな通過部をさらに備え、透光部材の前面に通過部が位置することで、撮像素子で被写体像を撮像できるように被写体光が通過部を通過できることを特徴とする。
(9) 請求項9の発明は、請求項8に記載の清掃部材において、駆動手段によって駆動されて透光部材の前面を通過する方向に沿って除去部と通過部とが交互に設けられていることを特徴とする。
(10) 請求項10の発明による電子カメラの清掃方法は、異物を除去する除去部が設けられてカメラボディの内部に着脱可能であるシート状の清掃部材をカメラボディの内部に装着し、撮像素子の前面に設けられた透光部材の前面を一方向に通過させることで、透光部材の前面に付着した異物を除去部で除去することを特徴とする。
本発明によれば、撮像素子の前面に設けられた透光部材から異物を容易に除去できる。
図1〜9を参照して、本発明を電子カメラに適用した一実施の形態を説明する。図1は、一実施の形態の電子カメラを側面から見たときの断面を模式的に示した図である。説明の便宜上、各図に示すように電子カメラの前後左右方向および上下方向を規定する。電子カメラ1は、レンズ交換式のいわゆる一眼レフタイプの電子カメラであり、カメラボディ2と、レンズマウントを介してカメラボディ2に交換可能に装着される交換レンズ3とを備えている。交換レンズ3には撮影レンズが組み込まれている。
カメラボディ2内には、電子カメラ1の前方(被写体側)から順にクイックリターンミラー4と、シャッタ5と、光学フィルタ6と、撮像ユニット7とが配置されている。光学フィルタ6と撮像ユニット7との間の空間は密閉されているので、外部から異物などの混入がない。シャッタ5と光学フィルタ6との間の空間、すなわち光学フィルタ6の前面は、後述する清掃幕カートリッジ30の清掃幕31が通過可能である。
図2は、電子カメラ1を下方から見たときの断面を模式的に示した図である。なお、図2では、クイックリターンミラー4や、シャッタ5、撮像ユニット7等の記載を省略している。カメラボディ2内には、清掃幕カートリッジ格納部11と、巻き取り部12と、駆動モータ13と、駆動ギヤ列14と、清掃幕離間レバー15と、位置検出センサ16と、ファインダスクリーン、ペンタプリズム、および接眼レンズからなる不図示のファインダ光学系とが設けられている。光学フィルタ6の前方で2本の1点鎖線で挟まれた領域は、交換レンズ3からの被写体像を撮像ユニット7に導くための撮影光路である。
シャッタ5は、撮像ユニット7へ被写体像(被写体光)を導く撮影開口を遮光シャッタ羽根群によって遮光または開放する公知のフォーカルプレーンシャッタである。光学フィルタ6は、赤外光を取り除くための赤外カットフィルタや、撮影光束の高周波成分を取り除いて良好な画像を得るためのローパスフィルタなどからなり、被写体光が透過する透光部材である。撮像ユニット7は、CCDやCMOSなどの固体撮像素子と、固体撮像素子の後方に配設された回路基板などからなる。
清掃幕カートリッジ格納部11は、後述する清掃幕カートリッジ30を着脱可能に格納する格納部であり、撮影光路と干渉しないように撮影光路よりも左側に設けられている。なお、図示はしないが、カメラボディ2の下面には、清掃幕カートリッジ30を清掃幕カートリッジ格納部11に出し入れするための開口部と、この開口部を開放または閉止する蓋が設けられている。
巻き取り部12は、清掃幕31を巻き取るための巻き取りスプール12aを有し、撮影光路と干渉しないように撮影光路よりも右側に設けられている。すなわち、清掃幕カートリッジ格納部11と巻き取り部12とは、撮影光路を挟んで互いに反対側に位置するように設けられている。
駆動モータ13は、巻き取り部12の巻き取りスプール12aと、清掃幕カートリッジ格納部11に装着された清掃幕カートリッジ30の後述するスプールとを回動させるための駆動源であり、巻き取り部12の近傍に設けられている。駆動ギヤ列14は、駆動モータ13の駆動力を巻き取り部12の巻き取りスプール12aと、清掃幕カートリッジ格納部11に装着された清掃幕カートリッジ30のスプールとに伝達するためのギヤ列であり、撮影光路よりも上方に設けられている。すなわち、駆動モータ13と駆動ギヤ列14とによって、清掃幕31を駆動する駆動手段が構成されている。
清掃幕離間レバー15は、光学フィルタ6の左右に設けられており、光学フィルタ6の前面に位置する清掃幕31が光学フィルタ6の前面の受光面と接触または離間するように、前後方向に移動可能に構成されている。位置検出センサ16は、後述するように光学フィルタ6に対する清掃幕31の位置を検出するセンサである。
図3(a),(b)は、清掃幕カートリッジ30を示す図である。図3(a)は使用前の清掃幕カートリッジ30を示す図であり、図3(b)は、説明の便宜上、清掃幕31をある程度引き出した状態を示す図である。清掃幕カートリッジ30では、スプール33に巻かれたシート状の清掃幕31がケース32に収納されている。使用前の清掃幕カートリッジ30では、図3(a)に示すように清掃幕31の先端31a近傍だけがケース32から外部に延出されている。
上述したように清掃幕31はシート状の部材であり、除去部34と通過部35とが交互に配設されている。清掃幕31は、帯電防止効果のある素材から構成されている。除去部34は、後述するように、光学フィルタ6の前面の受光面に付着した異物を除去する部材である。通過部35は、清掃幕31に設けられた開口である。通過部35の大きさは、固体撮像素子の受光面の位置および受光面積で決まる光学フィルタ6の有効透過領域と同じか、有効透過領域よりも大きい。なお、有効透過領域を透過した光束のみが固体撮像素子で撮像され、最終的な画像データを構成する。
図4はケース32の断面図である。ケース32には、清掃幕31がケース32から円滑に引き出されるように、清掃幕31が引き出される引き出し口32aの近傍にローラ32bが設けられている。
清掃幕カートリッジ30は、図3(a)に示すように、清掃幕31の先端31aが引き出し口32aからやや引き出された状態で、カメラボディ2の下面の開口部から清掃幕カートリッジ格納部11に挿入される。図5は、清掃幕カートリッジ30が清掃幕カートリッジ格納部11に挿入された直後のカメラボディ2を、下側から見たときの断面図である。なお、上述した清掃幕31の帯電防止効果を発揮させるために、ケース32を介して、清掃幕31がカメラボディ2側に接地される(GNDに接地される)ように構成されることが望ましい。
清掃幕カートリッジ30が清掃幕カートリッジ格納部11に挿入されると、駆動モータ13が駆動されて、清掃幕31が巻き取り部12に向かって給送され、先端31aから巻き取りスプール12aに巻き取られる。なお、清掃幕カートリッジ30が清掃幕カートリッジ格納部11に挿入された後、清掃幕31を巻き取りスプール12aに巻き取るための動作、および、その動作を実現する機構は、35mmフィルムを使用する銀塩カメラにおけるいわゆるオートローディング装置と同様であり公知であるので、詳細な説明を省略する。
清掃幕カートリッジ格納部11に清掃幕カートリッジ30が挿入されて、清掃幕31が巻き取りスプール12aに巻き取られる際、位置検出センサ16が、光学フィルタ6に対する通過部35の位置を検出する。不図示の制御回路は、位置検出センサ16からの検出信号に基づいて、先端31aに最も近い位置に設けられた通過部35と、光学フィルタ6の有効透過領域とが完全に重なる位置で清掃幕31が停止するように駆動モータ13を停止させる。図6は、通過部35と、光学フィルタ6の有効透過領域とが完全に重なる位置で清掃幕31が停止した後の状態を示す図である。
図6に示すように、通過部35と、光学フィルタ6の有効透過領域とが完全に重複した状態では、被写体光が通過部35を通過して清掃幕31によって遮られることなく光学フィルタ6の有効透過領域に導かれるので、被写体像を撮像できる。
電子カメラ1のように、一眼レフタイプのカメラでは、交換レンズ3を外したカメラボディ2の開口部分から異物がカメラボディ2の内部に入りやすい。また、カメラボディ2の内部には、クイックリターンミラー4やシャッタ5などの可動部分が存在するため、これらから異物が発生して光学フィルタ6の受光面に付着することもある。撮像ユニット7近傍に配設されている光学フィルタ6の受光面に異物が付着すると、撮影画像に写り込んで画像品質を低下させてしまう。
そこで、本実施の形態の電子カメラ1では、光学フィルタ6の受光面に異物が付着してしまった場合には、光学フィルタ6の受光面の前方で清掃幕31を通過させて、除去部34を受光面に接触させて拭うことで、光学フィルタ6の受光面に付着した異物を除去するように構成されている。
たとえば、電子カメラ1に受光面クリーニング指示スイッチ(不図示)を設ける。このスイッチが操作されると、不図示の制御回路が駆動モータ13を駆動して、清掃幕31を巻き取り部12に向かって給送させる。この際、図7に示すように、除去部34が光学フィルタ6の前面(受光面)に接触しながら光学フィルタ6の受光面上を図示左側から右側に向かって移動する。これにより、光学フィルタ6の受光面に付着した異物が除去部34で拭い去られる。
すなわち、本実施の形態の電子カメラ1では、光学フィルタ6の受光面上を、異物を除去する除去部34を通過させることで、光学フィルタ6の受光面に付着した異物を除去することができる。また、上述したように清掃幕31を構成する素材に帯電防止効果があるので、光学フィルタ6の受光面上に清掃幕31および清掃幕31に設けられた除去部34を通過させることで、受光面に付着した異物および受光面近傍に帯電した静電気を除去できる。これにより、異物の除去が容易になるとともに、新たな異物の付着を抑制できる。なお、図8は、光学フィルタ6よりも前方のカメラボディ2内部を電子カメラ1の斜め後方から見たときの図であり、光学フィルタ6の前面を除去部34が通過している途中の状態を示す図である。
除去部34が光学フィルタ6の前面を通過した後、不図示の制御回路は、位置検出センサ16からの検出信号に基づいて、光学フィルタ6の前面を通過した除去部34の左隣に設けられている通過部35と、光学フィルタ6の有効透過領域とが完全に重なる位置で清掃幕31が停止するように駆動モータ13を停止させる。これにより、電子カメラ1は、再び被写体像が撮像可能な状態となる。
このように、本実施の形態の電子カメラ1では、清掃幕カートリッジ格納部11に清掃幕カートリッジ30を装着したまま、被写体像の撮像と、光学フィルタ6の受光面に付着した異物の除去とを繰り返して行うことができる。清掃幕31に設けられたすべての除去部34を使用した後は、清掃幕31を清掃幕カートリッジ30のスプール33に巻き戻して清掃幕カートリッジ30を清掃幕カートリッジ格納部11から取り出す。
たとえば、電子カメラ1に巻き戻し指示スイッチ(不図示)を設ける。このスイッチが操作されると、不図示の制御回路が駆動モータ13を駆動して、清掃幕31を清掃幕カートリッジ30に向かって移動させる。すなわち、駆動モータ13と駆動ギヤ列14とによって、清掃幕31を上述した通過方向とは反対の方向に駆動する。この際、図9に示すように、不図示の制御回路が清掃幕離間レバー15を前進させ、清掃幕31を光学フィルタ6の前面から離間させて、除去部34が光学フィルタ6の受光面に接触するのを防止する。これにより、除去部34に付着した異物が再び光学フィルタ6の受光面に付着してしまうことを防止できる。すなわち、清掃幕離間レバー15は付着防止手段として機能する。
清掃幕31が清掃幕カートリッジ30のスプール33にすべて巻き取られると、位置検出センサ16が、光学フィルタ6の前面に清掃幕31が存在しなくなったことを検出する。不図示の制御回路は、位置検出センサ16からの検出信号に基づいて、駆動モータ13を停止させる。これにより、清掃幕31を巻き取り終えた使用済みの清掃幕カートリッジ30を清掃幕カートリッジ格納部11から取り出し、新たな清掃幕カートリッジ30を清掃幕カートリッジ格納部11に装着できる。このように、本実施の形態の電子カメラ1では、光学フィルタ6の受光面に付着した異物を除去部34で除去した後、清掃幕カートリッジ30ごと電子カメラ1の外部に排出できる。
上述した実施の形態の電子カメラ1では、次の作用効果を奏する。
(1) 光学フィルタ6の受光面に清掃幕31を通過させることで、光学フィルタ6の受光面に付着した異物を除去するように構成したので、除去部34を光学フィルタ6の受光面に作用させて異物を容易に、かつ、確実に除去できる。これにより、電子カメラ1で撮像する画像への異物の写り込みを防止できるので、電子カメラ1で撮像する画像の画質を向上できる。
(2) 巻き取り部12で巻き取った清掃幕31を清掃幕カートリッジ30のスプール33に巻き戻した後、清掃幕カートリッジ30を清掃幕カートリッジ格納部11から取り出すように構成した。これにより、光学フィルタ6の受光面に付着した異物を除去して、容易に、かつ、確実にカメラボディ2の外部に排出できるので、除去した異物の再付着を確実に防止できとともに、利便性が高い。
(3) 清掃幕31を清掃幕カートリッジ30側に巻き戻す際には、掃幕離間レバー15が前進して、清掃幕31を光学フィルタ6の前面から離間させるように構成した。これにより、除去部34に付着した異物が再び光学フィルタ6の受光面に付着してしまうことを防止できるので、清掃幕31による異物除去効果を損なうことがない。したがって、電子カメラ1で撮像する画像の画質を確実に向上できる。
(4) 除去部34を受光面に接触させて拭うことで、光学フィルタ6の受光面に付着した異物を除去するように構成した。また、光学フィルタ6の受光面上を、帯電防止効果のある素材を用いた清掃幕31を通過させることで、受光面に付着した異物および受光面近傍に帯電した静電気を除去するように構成したので、異物除去効果が高く、電子カメラ1で撮像する画像の画質向上効果も高い。
(5) 清掃幕31には通過部35が設けられているので、清掃幕カートリッジ30を電子カメラ1に装着し、清掃幕31を光学フィルタ6の前面に延在させた状態で被写体像を撮像可能である。したがって、清掃幕31による異物除去後すぐに撮像可能であるので、シャッターチャンスを逃さずに済み、利便性が高い。また、清掃幕31には除去部34と通過部35とが交互に設けられているので、撮像後すぐに異物除去が可能である。たとえば、電子カメラ1の液晶モニタによって撮像した画像を拡大して観察した際に、異物の写り込みを発見し次第すぐに異物除去が可能であるので、撮影現場における電子カメラ1の機動性を大幅に向上できる。
−−−変形例−−−
(1) 上述の説明では、清掃幕31による異物除去の開始条件の一例として、受光面クリーニング指示スイッチの押圧操作を挙げているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、あらかじめ定められた、もしくは、ユーザが設定した所定回数の撮像後に清掃幕31による異物除去を自動的に開始するようにしてもよい。また、交換レンズ3の交換回数が所定回数に達したときに清掃幕31による異物除去を自動的に開始するように構成してもよい。
(2) 上述の説明では、一回の異物除去動作で、隣り合った2つの通過部35の間に配設された1つの除去部34が光学フィルタ6の受光面上を通過して異物を除去するように構成しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、一回の異物除去動作における清掃幕31の給送量を上述した説明の給送量の複数倍とすることで、複数の除去部34が光学フィルタ6の受光面上を通過して異物を除去するように構成してもよい。
(3) 上述の説明では、図3(b)、図10(a)に示すように、隣り合った2つの通過部35の間には1つの除去部34が配設されているが、本発明はこれに限定されず、図10(b)に示すように、隣り合った2つの通過部35の間に複数の除去部34を配設してもよい。
また、図10(c)に示すように、隣り合った2つの通過部35の間に、異物に対する除去性能が異なる除去部34a,34bを組み合わせて配設してもよい。たとえば、清掃幕31の給送方向に沿って、最初に光学フィルタ6の受光面上を通過することとなる除去部34aには大きさが大きい異物の除去能力が高いものを配設し、除去部34aの次に光学フィルタ6の受光面上を通過することとなる除去部34bには大きさが小さい異物の除去能力が高いものを配設してもよい。さらに、図10(d)に示すように、通過部35の上下に除去部34を配設してもよい。
(4) 上述の説明では特に言及していないが、除去部34は、清掃幕31の表面よりも光学フィルタ6側へ突出していてもよく、清掃幕31の表面と略同じ高さに配設されていてもよい。
(5) 除去部34には、除去対象の異物に応じた様々な種類のものを用いることができる。また、清掃幕カートリッジ30ごとに除去部34の種類が異なるようにしてもよく、この場合には、ユーザが、電子カメラ1の使用状況、使用環境に応じて清掃幕カートリッジ30を適宜選定できる。
(6) 上述の説明では、除去部34を光学フィルタ6の受光面に接触させて異物を除去するように構成しているが、本発明はこれに限定されず、光学フィルタ6の受光面に接触することなく受光面上の異物を除去できる部材で除去部34を構成してもよい。受光面に非接触で異物を除去するために、たとえば、静電気力によって異物を除去部34に吸着させるようにしてもよい。受光面や受光面に付着した異物の帯電を除去する部材を受光面上で非接触で通過させて、除電した後、除去部34自身の静電気力で受光面上の異物を除去部34に吸着させることとしてもよい。これにより、受光面に非接触で異物を除去できるので、受光面を傷つける恐れがなくなり、光学フィルタ6の耐久性を向上できる。
(7) 上述の説明では、清掃幕31による異物除去の対象部位は光学フィルタ6の前面の受光面であったが、カメラボディ2内部の構成によって適宜変更してもよい。たとえば、光学フィルタ6と撮像ユニット7との間の空間が密閉されておらず、撮像ユニット7の前面を保護するカバーガラスに異物が付着する恐れのある構造である場合には、清掃幕31でカバーガラスに付着した異物を除去するように構成してもよい。すなわち、固体撮像素子の受光面の位置および受光面積で決まる、固体撮像素子近傍の被写体光透過面であって、異物の付着の恐れがある透光部材の前面を清掃幕31が通過するように構成してもよい。
(8) 上述の説明では、カメラボディ2の下面に、清掃幕カートリッジ30を清掃幕カートリッジ格納部11に出し入れするための開口部と、この開口部を開放または閉止する蓋とを設けるように構成しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、カメラボディ2の後面(背面)を裏蓋として開閉可能に構成し、この裏蓋を開けることで、銀塩カメラにおける35mmフィルムの着脱と同様に、清掃幕カートリッジ30を清掃幕カートリッジ格納部11に出し入れするようにしてもよい。
なお、外部からの異物の侵入を防止するという観点から、カメラボディ2の開口部分は少ない方が望ましいので、上述の説明のように、カメラボディ2の下面の小さな開口部から清掃幕カートリッジ30を出し入れすることが好ましい。
(9) 上述の説明では、清掃幕カートリッジ30の交換の際には、清掃幕31を清掃幕カートリッジ30側に巻き戻していたが、本発明はこれに限定されない。たとえば、カメラボディ2の下面に、巻き取りスプール12aをカメラボディ2の内部から出し入れするための開口部と、この開口部を開放または閉止する蓋とを設け、清掃幕31に設けられたすべての除去部34を使用した後は、この開口部から巻き取りスプール12aごと清掃幕31を取り出すようにしてもよい。これにより、清掃幕カートリッジ30の交換の際に、清掃幕31を清掃幕カートリッジ30側に巻き戻す必要がなくなる。そのため、清掃幕31を巻き戻す際に清掃幕31を光学フィルタ6の前面から離間させていた清掃幕離間レバー15も不要となる。
なお、外部からの異物の侵入を防止するという観点から、カメラボディ2の開口部分は少ない方が望ましいので、上述の説明のように清掃幕31を清掃幕カートリッジ30に巻き戻すように構成し、カメラボディ2の下面の開口部を、清掃幕カートリッジ30の出し入れ用の1箇所に留めることが好ましい。
(10) 上述の説明では、清掃幕カートリッジ30と巻き取りスプール12aとは独立した部材であるが、本発明はこれに限定されない。たとえばいわゆる110フィルムのように、清掃幕カートリッジ30と巻き取りスプール12aとを一体とし、この一体化された清掃幕カートリッジ30と巻き取りスプール12aとをカメラボディ2の内部に着脱するようにしてもよい。
(11) 上述の説明では、清掃幕31には通過部35が設けられているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、通過部35が設けられていない清掃幕を有する清掃幕カートリッジを用い、光学フィルタ6の前面の受光面に付着した異物を除去する際に清掃幕カートリッジを清掃幕カートリッジ格納部11に装着するようにしてもよい。撮像時には清掃幕を清掃幕カートリッジ側に巻き戻した後、清掃幕カートリッジを清掃幕カートリッジ格納部11から取り外せばよい。
(12) 上述の説明における清掃幕カートリッジ30では、清掃幕31をスプール33に巻き付けてケース32に収納しているが、清掃幕31の収納形態の一例を示したものであり、清掃幕31の収納形態は、上述したものに限られない。
(13) 上述の説明におけるカメラボディ2内部の各部材の配設位置は一例を示したものである。固体撮像素子の受光面の位置および受光面積で決まる、固体撮像素子近傍の被写体光透過面であって、異物の付着の恐れがある透光部材の前面を清掃幕31が通過するように構成されていれば、カメラボディ2内部の各部材の配設位置は上述の説明に限定されない。
(14) 上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
なお、本発明は、上述した実施の形態のものに何ら限定されず、異物を除去する除去部が設けられてカメラボディの内部に着脱可能であるシート状の清掃部材をカメラボディの内部に装着し、撮像素子の前面に設けられた透光部材の前面を一方向に通過させることで、透光部材の前面に付着した異物を除去部で除去することができる各種構造の電子カメラおよび清掃部材を含むものである。
一実施の形態の電子カメラを側面から見たときの断面を模式的に示した図である。 電子カメラ1を下方から見たときの断面を模式的に示した図である。 清掃幕カートリッジ30を示す図であり、(a)は使用前の清掃幕カートリッジ30を示す図であり、(b)は、説明の便宜上、清掃幕31をある程度引き出した状態を示す図である。 ケース32の断面図である。 清掃幕カートリッジ30が清掃幕カートリッジ格納部11に挿入された直後のカメラボディ2を、下側から見たときの断面図である。 通過部35と、光学フィルタ6の有効透過領域とが完全に重なる位置で清掃幕31が停止した後のカメラボディ2を、下側から見たときの断面図である。 除去部34が光学フィルタ6の受光面に接触しながら光学フィルタ6の前面を移動する様子を示す図である。 電子カメラ1を斜め後方から見たときの、光学フィルタ6よりも前方のカメラボディ2内部を示す図であり、光学フィルタ6の前面を除去部34が通過している途中の状態を示す図である。 清掃幕31を清掃幕カートリッジ30のスプール33に巻き戻す様子を示す図である。 変形例を示す図である。
符号の説明
1 電子カメラ 2 カメラボディ
6 光学フィルタ 7 撮像ユニット
11 清掃幕カートリッジ収納部 13 駆動モータ
14 駆動ギヤ列 15 清掃幕離間レバー
30 清掃幕カートリッジ 31 清掃幕
34 除去部 35 通過部

Claims (10)

  1. カメラボディと、
    前記カメラボディの内部に設けられる撮像素子と、
    前記カメラボディの内部であって前記撮像素子の前面に設けられ、前記撮像素子に入射する被写体光が透過する透光部材と、
    異物を除去する除去部が設けられたシート状の清掃部材を前記カメラボディに着脱可能に取り付けるための装着部と、
    前記装着部に装着された前記清掃部材を前記透光部材の前面で一方向に通過させるための駆動手段とを備え、
    前記駆動手段によって前記清掃部材を前記透光部材の前面で一方向に通過させることで、前記透光部材の前面に付着した異物を前記除去部で除去することを特徴とする電子カメラ。
  2. 請求項1に記載の電子カメラにおいて、
    前記装着部に装着された前記清掃部材を、前記一方向とは反対の方向に移動させるための反対方向駆動手段をさらに備え、
    前記異物を前記除去部で除去した後の前記清掃部材を、前記反対方向駆動手段によって前記反対の方向に移動させた後、前記清掃部材を前記装着部から取り外すことによって前記異物を前記カメラボディの外部に排出することを特徴とする電子カメラ。
  3. 請求項2に記載の電子カメラにおいて、
    前記反対方向駆動手段によって前記清掃部材を前記反対の方向に移動させる際に、前記除去部材で除去した異物が前記透光部材の前面に付着するのを防止する付着防止手段をさらに備えることを特徴とする電子カメラ。
  4. 電子カメラのカメラボディの内部に着脱可能に装着されるシート状の部材であって、
    前記電子カメラの撮像素子の前面に設けられて前記撮像素子に入射する被写体光が透過する透光部材、の前面を一方向に通過するように前記電子カメラの駆動手段で駆動されることで前記透光部材の前面に付着した異物を除去する除去部を有することを特徴とする清掃部材。
  5. 請求項4に記載の清掃部材において、
    前記除去部は、前記駆動手段によって駆動されて前記透光部材の前面を前記一方向に通過する際に前記透光部材の前面と接触することで、前記透光部材の前面に付着した前記異物を除去することを特徴とする清掃部材。
  6. 請求項4に記載の清掃部材において、
    前記除去部は、前記駆動手段によって駆動されて前記透光部材の前面を前記一方向に通過する際に前記透光部材の前面に接触することなく、前記透光部材の前面に付着した前記異物を除去することを特徴とする清掃部材。
  7. 請求項4〜6のいずれか一項に記載の清掃部材において、
    前記駆動手段によって駆動されて前記透光部材の前面を前記一方向に通過する際に前記透光部材の前面に付着した異物および/または前記透光部材に帯電している静電気を除去することを特徴とする清掃部材。
  8. 請求項4〜7のいずれか一項に記載の清掃部材において、
    前記電子カメラのカメラボディの内部に装着された後、前記透光部材の前面に位置して、前記カメラボディの内部に入射する被写体光を前記透光部材へ通過させる部位であって、前記撮像素子の有効撮像領域と略同じか前記有効撮像領域よりも大きな通過部をさらに備え、
    前記透光部材の前面に前記通過部が位置することで、前記撮像素子で被写体像を撮像できるように被写体光が前記通過部を通過できることを特徴とする清掃部材。
  9. 請求項8に記載の清掃部材において、
    前記駆動手段によって駆動されて前記透光部材の前面を通過する方向に沿って前記除去部と前記通過部とが交互に設けられていることを特徴とする清掃部材。
  10. 異物を除去する除去部が設けられてカメラボディの内部に着脱可能であるシート状の清掃部材を前記カメラボディの内部に装着し、撮像素子の前面に設けられた透光部材の前面を一方向に通過させることで、前記透光部材の前面に付着した異物を前記除去部で除去することを特徴とする電子カメラの清掃方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013007564A (ja) * 2012-10-12 2013-01-10 Osaka Gas Co Ltd 開放型燃焼機器
CN109831611A (zh) * 2019-03-22 2019-05-31 司文 一种高速公路隧道监控用辊筒型自清洁镜头护罩
CN111167753A (zh) * 2020-01-03 2020-05-19 王荣荣 一种自动清理屏幕水汽的智能陪宠通讯装置
KR102520753B1 (ko) * 2022-04-06 2023-04-12 대보정보통신 주식회사 자동 세척장치를 갖는 돔 카메라 장치

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