JP2007325107A - 電子カメラおよび電子カメラの清掃方法 - Google Patents

電子カメラおよび電子カメラの清掃方法 Download PDF

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Abstract

【課題】受光面に付着した異物を効果的に除去できる電子カメラを提供する。
【解決手段】清掃幕31には、異物を除去する除去部34と、被写体光を通過させる通過部35とが交互に配設されている。清掃幕31は、光学フィルタ6の前面(受光面)で左右方向に延在するように配設され、光学フィルタ6の受光面に接触している。通過部35と、光学フィルタ6の有効透過領域とが完全に重なる位置では撮像が可能となる。光学フィルタ6の受光面上に異物が付着した場合、清掃幕31を巻き取り部12側へ移動させて除去部34で異物を拭い去る。その後、異物を拭い去った除去部34の左隣に設けられている通過部35と、光学フィルタ6の有効透過領域とが完全に重なる位置で清掃幕31が停止し、再び撮像が可能となる。
【選択図】図5

Description

本発明は、電子カメラの撮像素子近傍に付着する異物の除去技術に関する。
電子カメラでは、撮像素子の受光面、または受光面から近距離にある光学部材の表面に塵埃等の異物が付着すると、画像に写り込んで画像品質を低下させる恐れがある。従来、撮像素子の受光面または光学部材の表面に気体を吹き付けて、表面に付着している塵埃を除去する埃除去機構を有する電子カメラが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2002−229110号公報(第4頁、図2,4)
しかし、従来の電子カメラでは、撮像素子の受光面または光学部材の表面に気体を吹き付けるだけであるので、塵埃を十分に除去できない恐れがある。
(1) 請求項1の発明による電子カメラは、カメラボディと、カメラボディの内部に設けられる撮像素子と、カメラボディの内部であって撮像素子の前面に設けられ、撮像素子に入射する被写体光が透過する透光部材と、異物を除去する除去部を有しカメラボディの内部に設けられたシート状の清掃部材と、清掃部材を透光部材の前面を通過させるための駆動手段と、除去部で除去した異物を除去部から分離する分離手段を備え、駆動手段によって清掃部材を透光部材の前面を通過させることで、透光部材の前面に付着した異物を除去部で除去することを特徴とする。
(2) 請求項2の発明は、請求項1に記載の電子カメラにおいて、駆動手段は、透光部材の前面で清掃部材を一方向および一方向とは反対の方向に通過させることが可能であり、除去部は、駆動手段による清掃部材の通過方向が一方向および反対の方向のいずれであっても、透光部材の前面に付着した異物を除去することを特徴とする。
(3) 請求項3の発明は、請求項2に記載の電子カメラにおいて、分離手段は、清掃部材が透光部材の前面を一方向に通過した先、および、清掃部材が透光部材の前面を反対の方向に通過した先にそれぞれ設けられることを特徴とする。
(4) 請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子カメラにおいて、清掃部材が透光部材の前面を通過する際に、除去部を透光部材の前面に接触させる除去部接触手段をさらに備え、除去部接触手段によって透光部材の前面に接触させた除去部によって透光部材の前面に付着した異物を除去することを特徴とする。
(5) 請求項5の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子カメラにおいて、清掃部材が透光部材の前面を通過する際に、除去部を透光部材の前面から離間させる除去部離間手段をさらに備え、除去部離間手段によって透光部材の前面から離間させた除去部によって透光部材の前面に付着した異物を除去することを特徴とする。
(6) 請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の電子カメラにおいて、清掃部材は、駆動手段によって透光部材の前面を通過する際に透光部材の前面に付着した異物および/または透光部材に帯電している静電気を除去することを特徴とする。
(7) 請求項7の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の電子カメラにおいて、清掃部材は、透光部材の前面に位置して、カメラボディの内部に入射する被写体光を透光部材へ通過させる通過部を有し、通過部が透光部材の前面に位置するように清掃部材を位置決めする位置決め手段をさらに備え、撮像手段は、位置決め手段によって透光部材の前面に位置するように位置決めされた通過部を通過した被写体光を捉えて被写体像を撮像することを特徴とする。
(8) 請求項8の発明は、請求項7に記載の電子カメラにおいて、清掃部材は、駆動手段によって透光部材の前面を通過する方向に沿って除去部と通過部とが交互に設けられていることを特徴とする。
(9) 請求項9の発明による電子カメラの清掃方法は、異物を除去する除去部を有しカメラボディの内部に設けられたシート状の清掃部材を、撮像素子の前面に設けられた透光部材の前面を通過させることで、透光部材の前面に付着した異物を除去部で除去することを特徴とする。
本発明によれば、撮像素子の前面に設けられた透光部材から異物を容易に除去できる。
図1〜9を参照して、本発明を電子カメラに適用した一実施の形態を説明する。図1は、一実施の形態の電子カメラを側面から見たときの断面を模式的に示した図である。説明の便宜上、各図に示すように電子カメラの前後左右方向および上下方向を規定する。電子カメラ1は、レンズ交換式のいわゆる一眼レフタイプの電子カメラであり、カメラボディ2と、レンズマウントを介してカメラボディ2に交換可能に装着される交換レンズ3とを備えている。交換レンズ3には撮影レンズが組み込まれている。
カメラボディ2内には、電子カメラ1の前方(被写体側)から順にクイックリターンミラー4と、シャッタ5と、清掃幕31と、光学フィルタ6と、撮像ユニット7とが配置されている。光学フィルタ6と撮像ユニット7との間の空間は密閉されているので、外部から異物などの混入がない。シャッタ5と光学フィルタ6との間の空間、すなわち光学フィルタ6の前面に配設された清掃幕31は、後述するように光学フィルタ6の前面に沿って移動可能である。
図2は、電子カメラ1を下方から見たときの断面を模式的に示した図である。なお、図2では、クイックリターンミラー4や、シャッタ5、撮像ユニット7等の記載を省略している。カメラボディ2内には、清掃幕格納部30と、巻き取り部12と、駆動モータ13と、駆動ギヤ列14と、清掃幕離間レバー15と、位置検出センサ16と、分離部17とが設けられている。また、カメラボディ2内には、ファインダスクリーン、ペンタプリズム、および接眼レンズからなる不図示のファインダ光学系が設けられている。光学フィルタ6の前方で2本の1点鎖線で挟まれた領域は、交換レンズ3からの被写体像を撮像ユニット7に導くための撮影光路である。
シャッタ5は、撮像ユニット7へ被写体像(被写体光)を導く撮影開口を遮光シャッタ羽根群によって遮光または開放する公知のフォーカルプレーンシャッタである。光学フィルタ6は、赤外光を取り除くための赤外カットフィルタや、撮影光束の高周波成分を取り除いて良好な画像を得るためのローパスフィルタなどからなり、被写体光が透過する透光部材である。撮像ユニット7は、CCDやCMOSなどの固体撮像素子と、固体撮像素子の後方に配設された回路基板などからなる。
図3は、清掃幕格納部30を上方から見た断面図である。清掃幕格納部30は、後述する清掃幕31を格納する格納部であり、清掃幕31を格納するケース32と、清掃幕31を巻き取るスプール33とを備えている。ケース32には、清掃幕31がケース32から円滑に引き出されるように、清掃幕31が引き出される引き出し口32aの近傍にローラ32bが設けられている。清掃幕格納部30は、撮影光路と干渉しないように撮影光路よりも左側に設けられている(図2)。
巻き取り部12は、清掃幕31を巻き取るための巻き取りスプール12aを有し、撮影光路と干渉しないように撮影光路よりも右側に設けられている(図2)。すなわち、清掃幕格納部30と巻き取り部12とは、撮影光路を挟んで互いに反対側に位置するように設けられている。
駆動モータ13は、巻き取り部12の巻き取りスプール12aと、清掃幕格納部30のスプール33とを回動させるための駆動源であり、巻き取り部12の近傍に設けられている。駆動ギヤ列14は、駆動モータ13の駆動力を巻き取り部12の巻き取りスプール12aと、清掃幕格納部30のスプール33とに伝達するためのギヤ列であり、撮影光路よりも上方に設けられている。すなわち、駆動モータ13と駆動ギヤ列14とによって、清掃幕31を駆動する駆動手段が構成されている。
清掃幕離間レバー15は、光学フィルタ6の左右に設けられており、光学フィルタ6の前面に位置する清掃幕31が光学フィルタ6の前面の受光面と接触または離間するように、前後方向に移動可能に構成されている。位置検出センサ16は、後述するように光学フィルタ6に対する清掃幕31の位置を検出するセンサである。
分離部17は、後述するように、異物を清掃幕31の除去部から分離して回収する分離手段であり、巻き取り部12の近傍に設けられている。分離部17には、回収した異物が溜まる空間17aが設けられている。図示はしないが、カメラボディ2の下面には、分離部17の空間17aと連通する開口部と、この開口部を開放または閉止する蓋が設けられている。なお、分離部17自体がカメラボディ2から着脱できるように構成してもよい。
図4は、清掃幕31を示す図である。上述したように清掃幕31はシート状の部材であり、除去部34と通過部35とが交互に配設されている。清掃幕31は、帯電防止効果のある素材から構成されている。なお、清掃幕31の帯電防止効果を発揮させるために、清掃幕31がカメラボディ2側に接地される(GNDに接地される)ように構成されることが望ましい。
除去部34は、後述するように、光学フィルタ6の前面の受光面に付着した異物を除去する部材である。通過部35は、清掃幕31に設けられた開口である。通過部35の大きさは、固体撮像素子の受光面の位置および受光面積で決まる光学フィルタ6の有効透過領域と同じか、有効透過領域よりも大きい。なお、有効透過領域を透過した光束のみが固体撮像素子で撮像され、最終的な画像データを構成する。
清掃幕31は、光学フィルタ6の前面(受光面)で左右方向に延在するように配設されており、一端側が巻き取り部12の巻き取りスプール12aに巻かれ、他端側が清掃幕格納部30のスプール33に巻かれている。清掃幕31は、光学フィルタ6の受光面に接触している。
図5は、清掃幕31と光学フィルタ6との位置関係を示す図である。清掃幕格納部30および巻き取り部12は、清掃幕31および除去部34が光学フィルタ6の受光面と接触するように、カメラボディ2の内部における配設位置が定められている。すなわち、清掃幕格納部30および巻き取り部12が除去部34を光学フィルタ6の受光面に接触させる除去部接触手段としての役割を果たしている。
後述する光学フィルタ6の異物除去時(清掃時)を除き、清掃幕31は、図5に示すように通過部35と光学フィルタ6の有効透過領域とが完全に重なる位置で停止している。この状態では、被写体光が通過部35を通過して清掃幕31によって遮られることなく光学フィルタ6の有効透過領域に導かれるので、被写体像を撮像できる。
電子カメラ1のように、一眼レフタイプのカメラでは、交換レンズ3を外したカメラボディ2の開口部分から異物がカメラボディ2の内部に入りやすい。また、カメラボディ2の内部には、クイックリターンミラー4やシャッタ5などの可動部分が存在するため、これらから異物が発生して光学フィルタ6の受光面に付着することもある。撮像ユニット7近傍に配設されている光学フィルタ6の受光面に異物が付着すると、撮影画像に写り込んで画像品質を低下させてしまう。
そこで、本実施の形態の電子カメラ1では、光学フィルタ6の受光面に異物が付着してしまった場合には、光学フィルタ6の受光面の前方で清掃幕31を通過(移動)させて、除去部34を受光面に接触させて拭うことで、光学フィルタ6の受光面に付着した異物を除去するように構成されている。
たとえば、電子カメラ1に受光面クリーニング指示スイッチ(不図示)を設ける。このスイッチが操作されると、不図示の制御回路が駆動モータ13を駆動して、清掃幕31を巻き取り部12に向かって給送させる。この際、図6に示すように、除去部34が光学フィルタ6の前面(受光面)に接触しながら光学フィルタ6の受光面上を図示左側から右側に向かって移動する。これにより、光学フィルタ6の受光面に付着した異物が除去部34で拭い去られる。
すなわち、本実施の形態の電子カメラ1では、光学フィルタ6の受光面上を、異物を除去する除去部34を通過させることで、光学フィルタ6の受光面に付着した異物を除去することができる。また、上述したように清掃幕31を構成する素材に帯電防止効果があるので、光学フィルタ6の受光面上に清掃幕31および清掃幕31に設けられた除去部34を通過させることで、受光面に付着した異物および受光面近傍に帯電した静電気を除去できる。これにより、異物の除去が容易になるとともに、新たな異物の付着を抑制できる。なお、図7は、光学フィルタ6よりも前方のカメラボディ2内部を電子カメラ1の斜め後方から見たときの図であり、光学フィルタ6の前面を除去部34が通過している途中の状態を示す図である。
除去部34が光学フィルタ6の前面を通過した後、不図示の制御回路は、位置検出センサ16からの検出信号に基づいて、光学フィルタ6の前面を通過した除去部34の左隣に設けられている通過部35と、光学フィルタ6の有効透過領域とが完全に重なる位置で清掃幕31が停止するように駆動モータ13を停止させる。これにより、電子カメラ1は、再び被写体像が撮像可能な状態となる。
除去部34で除去された異物は、除去部34とともに巻き取り部12側に移動する。そして、除去部34が分離部17に到達すると、異物が除去部34から分離されて、分離部17の空間17aに回収される。すなわち、分離部17は、異物が付着した除去部34をクリーニングして、異物を吸着する前の清浄な状態に戻す役割を果たしている。なお、上述した不図示の蓋を開けることで、空間17aに回収された異物をカメラボディ2の外部に排出できる。
このように、本実施の形態の電子カメラ1では、清掃幕31を光学フィルタ6の前面に延在させた状態のままで、被写体像の撮像と、光学フィルタ6の受光面に付着した異物の除去とを繰り返して行うことができる。清掃幕31が巻き取り部12側へ移動し終えた後は、清掃幕31を清掃幕格納部30のスプール33に巻き戻す。
たとえば、電子カメラ1に巻き戻し指示スイッチ(不図示)を設ける。このスイッチが操作されると、不図示の制御回路が駆動モータ13を駆動して、清掃幕31を清掃幕格納部30に向かって移動させる。この際、図8に示すように、不図示の制御回路が清掃幕離間レバー15を前進させ、清掃幕31を光学フィルタ6の前面から離間させて、除去部34が光学フィルタ6の受光面に接触するのを防止する。これにより、除去部34が不必要に光学フィルタ6の受光面と接触するのを防止できる。
このように、清掃幕31を再び清掃幕格納部30のスプール33に巻き取ることができるので、カメラボディ2の内部に配設された清掃幕31によって光学フィルタ6の受光面を繰り返して清掃できる。
上述した実施の形態の電子カメラ1では、次の作用効果を奏する。
(1) 光学フィルタ6の受光面に清掃幕31を通過させることで、光学フィルタ6の受光面に付着した異物を除去するように構成したので、除去部34を光学フィルタ6の受光面に作用させて異物を容易に、かつ、確実に除去できる。これにより、電子カメラ1で撮像する画像への異物の写り込みを防止できるので、電子カメラ1で撮像する画像の画質を向上できる。
(2) 除去部34で除去された異物を分離部17で分離して、空間17aに回収するように構成した。これにより、光学フィルタ6の受光面に付着した異物を除去して、容易に、かつ、確実にカメラボディ2の外部に排出できるので、除去した異物の再付着を確実に防止できとともに、利便性が高い。
(3) 清掃幕31を清掃幕格納部30側に巻き戻す際には、掃幕離間レバー15が前進して、清掃幕31を光学フィルタ6の前面から離間させるように構成した。これにより、除去部34が不必要に光学フィルタ6の受光面と接触するのを防止して、光学フィルタ6の耐久性を向上できる。
(4) 除去部34を受光面に接触させて拭うことで、光学フィルタ6の受光面に付着した異物を除去するように構成した。また、光学フィルタ6の受光面上を、帯電防止効果のある素材を用いた清掃幕31を通過させることで、受光面に付着した異物および受光面近傍に帯電した静電気を除去するように構成したので、異物除去効果が高く、電子カメラ1で撮像する画像の画質向上効果も高い。
(5) 清掃幕31には通過部35が設けられているので、清掃幕31を光学フィルタ6の前面に延在させた状態で被写体像を撮像可能である。したがって、清掃幕31による異物除去後すぐに撮像可能であるので、シャッターチャンスを逃さずに済み、利便性が高い。また、清掃幕31には除去部34と通過部35とが交互に設けられているので、撮像後すぐに異物除去が可能である。たとえば、電子カメラ1の液晶モニタによって撮像した画像を拡大して観察した際に、異物の写り込みを発見し次第すぐに異物除去が可能であるので、撮影現場における電子カメラ1の機動性を大幅に向上できる。
−−−変形例−−−
(1) 上述の説明では、清掃幕31が巻き取り部12から清掃幕格納部30側へ向かって移動するときには、光学フィルタ6の受光面の異物除去をしないようにしているが、清掃幕31が巻き取り部12から清掃幕格納部30側へ向かって移動するときにも除去部34で異物を除去するようにしてもよい。この場合、たとえば図9に示すように、清掃幕31が巻き取り部12から清掃幕格納部30側へ向かって移動した際に除去部34で除去した異物を、清掃幕格納部30の近傍に新たに設けた分離部17で分離、回収すればよい。これにより、清掃幕31が図示左右方向のいずれに駆動されても光学フィルタ6の受光面から異物を除去できるので、異物除去を伴わない清掃幕31の巻き戻し操作が不要となり、利便性が高まる。なお、この場合には、清掃幕31を光学フィルタ6の受光面から離間させる必要がないので、清掃幕離間レバー15は不要となる。
(2) 上述の説明では、清掃幕31はカメラボディ2の内部に配設されているが、たとえば、清掃幕31を繰り返して使用した後、ケース32ごと清掃幕31をカメラボディ2から取り出して交換できるように構成してもよい。
(3) 上述の説明では、図4に示すように、清掃幕31は、複数の除去部34と通過部35とが交互に配設された細長いシート状の部材であるが、本発明はこれに限定されない。上述したように、分離部17が除去部34をクリーニングして除去部34の繰り返し使用を可能としているので、清掃幕31には少なくとも1つの除去部34と1つの通過部35とが設けられていればよい。
(4) 上述の説明では、清掃幕31による異物除去の開始条件の一例として、受光面クリーニング指示スイッチの押圧操作を挙げているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、あらかじめ定められた、もしくは、ユーザが設定した所定回数の撮像後に清掃幕31による異物除去を自動的に開始するようにしてもよい。また、交換レンズ3の交換回数が所定回数に達したときに清掃幕31による異物除去を自動的に開始するように構成してもよい。
(5) 上述の説明では、一回の異物除去動作で、隣り合った2つの通過部35の間に配設された1つの除去部34が光学フィルタ6の受光面上を通過して異物を除去するように構成しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、一回の異物除去動作における清掃幕31の給送量を上述した説明の給送量の複数倍とすることで、複数の除去部34が光学フィルタ6の受光面上を通過して異物を除去するように構成してもよい。
(6) 上述の説明では、図4、図10(a)に示すように、隣り合った2つの通過部35の間には1つの除去部34が配設されているが、本発明はこれに限定されず、図10(b)に示すように、隣り合った2つの通過部35の間に複数の除去部34を配設してもよい。
また、図10(c)に示すように、隣り合った2つの通過部35の間に、異物に対する除去性能が異なる除去部34a,34bを組み合わせて配設してもよい。たとえば、清掃幕31の給送方向に沿って、最初に光学フィルタ6の受光面上を通過することとなる除去部34aには大きさが大きい異物の除去能力が高いものを配設し、除去部34aの次に光学フィルタ6の受光面上を通過することとなる除去部34bには大きさが小さい異物の除去能力が高いものを配設してもよい。さらに、図10(d)に示すように、通過部35の上下に除去部34を配設してもよい。
(7) 上述の説明では特に言及していないが、除去部34は、清掃幕31の表面よりも光学フィルタ6側へ突出していてもよく、清掃幕31の表面と略同じ高さに配設されていてもよい。
(8) 上述の説明では、除去部34を光学フィルタ6の受光面に接触させて異物を除去するように構成しているが、本発明はこれに限定されず、光学フィルタ6の受光面に接触することなく受光面上の異物を除去できる部材で除去部34を構成してもよい。この場合、清掃幕格納部30および巻き取り部12のカメラボディ2の内部における配設位置は、清掃幕31および除去部34が光学フィルタ6の受光面と接触しないように定められる。すなわち、清掃幕格納部30および巻き取り部12が除去部34を光学フィルタ6の受光面から離間させる除去部離間手段としての役割を果たしている。
受光面に非接触で異物を除去するために、たとえば、静電気力によって異物を除去部34に吸着させるようにしてもよい。受光面や受光面に付着した異物の帯電を除去する部材を受光面上で非接触で通過させて、除電した後、除去部34自身の静電気力で受光面上の異物を除去部34に吸着させることとしてもよい。これにより、受光面に非接触で異物を除去できるので、受光面を傷つける恐れがなくなり、光学フィルタ6の耐久性を向上できる。
(9) 上述の説明では、清掃幕31による異物除去の対象部位は光学フィルタ6の前面の受光面であったが、カメラボディ2内部の構成によって適宜変更してもよい。たとえば、光学フィルタ6と撮像ユニット7との間の空間が密閉されておらず、撮像ユニット7の前面を保護するカバーガラスに異物が付着する恐れのある構造である場合には、清掃幕31でカバーガラスに付着した異物を除去するように構成してもよい。すなわち、固体撮像素子の受光面の位置および受光面積で決まる、固体撮像素子近傍の被写体光透過面であって、異物の付着の恐れがある透光部材の前面を清掃幕31が通過するように構成してもよい。
(10) 上述の説明における清掃幕格納部30では、清掃幕31をスプール33に巻き付けてケース32に収納しているが、清掃幕31の収納形態の一例を示したものであり、清掃幕31の収納形態は、上述したものに限られない。
(11) 上述の説明におけるカメラボディ2内部の各部材の配設位置は一例を示したものである。固体撮像素子の受光面の位置および受光面積で決まる、固体撮像素子近傍の被写体光透過面であって、異物の付着の恐れがある透光部材の前面を清掃幕31が通過するように構成されていれば、カメラボディ2内部の各部材の配設位置は上述の説明に限定されない。
(12) 上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
なお、本発明は、上述した実施の形態のものに何ら限定されず、異物を除去する除去部を有しカメラボディの内部に設けられたシート状の清掃部材を、撮像素子の前面に設けられた透光部材の前面を通過させることで、透光部材の前面に付着した異物を除去部で除去することができる各種構造の電子カメラを含むものである。
一実施の形態の電子カメラを側面から見たときの断面を模式的に示した図である。 電子カメラ1を下方から見たときの断面を模式的に示した図である。 清掃幕格納部30を上方から見た断面図である。 清掃幕31を示す図である。 清掃幕31と光学フィルタ6との位置関係を示す図である。 除去部34が光学フィルタ6の受光面に接触しながら光学フィルタ6の前面を移動する様子を示す図である。 電子カメラ1を斜め後方から見たときの、光学フィルタ6よりも前方のカメラボディ2内部を示す図であり、光学フィルタ6の前面を除去部34が通過している途中の状態を示す図である。 清掃幕31を清掃幕カートリッジ30のスプール33に巻き戻す様子を示す図である。 変形例を示す図である。 変形例を示す図である。
符号の説明
1 電子カメラ 2 カメラボディ
6 光学フィルタ 7 撮像ユニット
11 清掃幕カートリッジ収納部 13 駆動モータ
14 駆動ギヤ列 17 分離部
30 清掃幕格納部 31 清掃幕
34 除去部 35 通過部

Claims (9)

  1. カメラボディと、
    前記カメラボディの内部に設けられる撮像素子と、
    前記カメラボディの内部であって前記撮像素子の前面に設けられ、前記撮像素子に入射する被写体光が透過する透光部材と、
    異物を除去する除去部を有し前記カメラボディの内部に設けられたシート状の清掃部材と、
    前記清掃部材を前記透光部材の前面を通過させるための駆動手段と、
    前記除去部で除去した前記異物を前記除去部から分離する分離手段を備え、
    前記駆動手段によって前記清掃部材を前記透光部材の前面を通過させることで、前記透光部材の前面に付着した異物を前記除去部で除去することを特徴とする電子カメラ。
  2. 請求項1に記載の電子カメラにおいて、
    前記駆動手段は、前記透光部材の前面で前記清掃部材を一方向および前記一方向とは反対の方向に通過させることが可能であり、
    前記除去部は、前記駆動手段による前記清掃部材の通過方向が前記一方向および前記反対の方向のいずれであっても、前記透光部材の前面に付着した異物を除去することを特徴とする電子カメラ。
  3. 請求項2に記載の電子カメラにおいて、
    前記分離手段は、前記清掃部材が前記透光部材の前面を前記一方向に通過した先、および、前記清掃部材が前記透光部材の前面を前記反対の方向に通過した先にそれぞれ設けられることを特徴とする電子カメラ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子カメラにおいて、
    前記清掃部材が前記透光部材の前面を通過する際に、前記除去部を前記透光部材の前面に接触させる除去部接触手段をさらに備え、
    前記除去部接触手段によって前記透光部材の前面に接触させた前記除去部によって前記透光部材の前面に付着した前記異物を除去することを特徴とする電子カメラ。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子カメラにおいて、
    前記清掃部材が前記透光部材の前面を通過する際に、前記除去部を前記透光部材の前面から離間させる除去部離間手段をさらに備え、
    前記除去部離間手段によって前記透光部材の前面から離間させた前記除去部によって前記透光部材の前面に付着した前記異物を除去することを特徴とする電子カメラ。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の電子カメラにおいて、
    前記清掃部材は、前記駆動手段によって前記透光部材の前面を通過する際に前記透光部材の前面に付着した前記異物および/または前記透光部材に帯電している静電気を除去することを特徴とする電子カメラ。
  7. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の電子カメラにおいて、
    前記清掃部材は、前記透光部材の前面に位置して、前記カメラボディの内部に入射する被写体光を前記透光部材へ通過させる通過部を有し、
    前記通過部が前記透光部材の前面に位置するように前記清掃部材を位置決めする位置決め手段をさらに備え、
    前記撮像手段は、前記位置決め手段によって前記透光部材の前面に位置するように位置決めされた前記通過部を通過した被写体光を捉えて被写体像を撮像することを特徴とする電子カメラ。
  8. 請求項7に記載の電子カメラにおいて、
    前記清掃部材は、前記駆動手段によって前記透光部材の前面を通過する方向に沿って前記除去部と前記通過部とが交互に設けられていることを特徴とする電子カメラ。
  9. 異物を除去する除去部を有しカメラボディの内部に設けられたシート状の清掃部材を、撮像素子の前面に設けられた透光部材の前面を通過させることで、前記透光部材の前面に付着した異物を前記除去部で除去することを特徴とする電子カメラの清掃方法。
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