JP2007052076A - フォーカルプレーンシャッターおよび撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カメラを損傷させることなく、清掃対象面を傷つけることなく、さらには清掃対象面に塵埃を引き寄せることなく、清掃対象面に付着した異物を除去できるようにする。
【解決手段】シャッター羽根11aに導電性繊維を少なくとも一部含んだ清掃用ブラシ16,17を設置し、シャッター走行時に、清掃用ブラシにより撮像部50に付着した異物を清掃する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、撮像部の清掃対象面に付着した異物を除去する技術に関するものである。
フィルムカメラは、被写体像として入射する光をフィルムに露光していたが、デジタルカメラは光のエネルギーを電気信号に変換する固体撮像素子に露光することによって記録を行なう。
図18は、デジタルカメラの撮像部50およびフォーカルプレーンシャッター510の構成を示す図である。
撮像部50は、光学素子21と、光学素子21を保持する保持部材22と、固体撮像素子23bと固体撮像素子23bを保護するためのカバー部材23aとで構成された固体撮像装置23とを備えている。さらに、固体撮像装置23のカバー部材23aと光学素子21との間を密封するためのシール部材24と、固体撮像装置23の接続端子23cが接続されているとともに、動作を制御する制御回路を構成する電気素子が搭載されている基板25とを備えている。さらに、固体撮像装置23と一体化して固体撮像装置23を不図示のシャーシに不図示のビスによって固定するための保持板26も備えている。
固体撮像装置23の前面に配置された光学素子21は、偽色や色モアレの防止のために水晶やニオブ酸リチウムなどを複数枚結晶方位を変えて積層したローパスフィルターを備えている。また、赤外光のゴーストやかぶりの防止のために赤外光を吸収、反射する赤外カットフィルターを積層したものを備えている。また、入射した光が光学素子21の表面で反射するのを防止するため、光学素子21の最表面には高屈折率材料と低屈折率材料を交互に積層した反射防止多層膜が構築されている。
フォーカルプレーンシャッター510は、複数のシャッター羽根11a〜11dで構成されている先幕11と、同じく複数のシャッター羽根から構成されている後幕12とを備えている。さらに、先幕11及び後幕12の駆動スペースを分割している中間板13と、後幕12の押え板であると同時に、撮像のためにその略中央部に開口14aが設けられている押え板14を備えている。さらに、先幕11の押え板であると同時に、撮像のためにその略中央部に開口515aが設けられているカバー板515も備えている。なお先幕11及び後幕12を構成しているシャッター羽根は、それぞれ単一もしくは複数の不図示の駆動レバーによって一体的に開閉動作を行うように構成されている。また、開閉動作時の摩擦負荷や摩擦帯電を防止するために、導電性の材料で形成されていたり、その表面に摺動性を向上させたり帯電を防止したりする表面処理がされている。
ところで、デジタルカメラはフィルムカメラとは異なり、固体撮像装置23で撮像するため、一度固体撮像装置23の前面にある光学素子21に異物が付着すると、その付着した異物がある箇所は固体撮像素子23bに光が届かない。そのために撮影した画像に影として写りこみ続けるということが問題となっている。このような異物の発生原因としては、レンズ交換時に塵埃が外部から侵入したり、カメラ内部でのシャッターやミラーの動作に伴いその構造部材である樹脂等の微細な磨耗紛が発生することなどが考えられる。このような原因で発生した塵埃が、光学素子21の固体撮像素子23bと対向していない面に付着した場合、それが焦点面の近傍である場合にはその塵埃が影となって固体撮像素子に写り込んでしまう。
そこで、このような問題点を解決するために、粘着性を有する清掃棒により、付着している塵埃を清掃対象物から除去する技術が提案されている(特許文献1参照)。これは棒状部材の一端部にクッション材を介して粘着材を配設した、クッション性と粘着性を併せ持った粘着性清掃棒により、固体撮像素子のカバーガラスの表面や光学フィルターの表面に付着した塵埃を取り除くものである。
これとは別に、固体撮像素子のカバーガラスの表面もしくは防塵構造の最外面をシャッターに設置したワイパーで清掃する技術が提案されている(特許文献2参照)。このような構成にすると、レンズを外さず、またカメラを分解することなく固体撮像素子のカバーガラス表面又は防塵構造の最外面(例えば光学フィルター表面)に付着した塵埃を除去することができる。
実開平06−063183号公報 特開2003−5254号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、固体撮像素子のカバーガラスの表面や光学フィルターの表面に付着した塵埃が少なければ比較的簡単に取り除くことができるが、多くの塵埃が付着した場合には、複数回の除去作業が必要になる。
また、このような構成では、粘着性の清掃棒をカメラ内の清掃対象部以外に接触させてカメラ内部を汚染させたり、或は精密な機構部分に誤って挿入してしまい、専門家による修理が必要となるなどの虞がある。
また、特許文献2の構成では、以下のような問題がある。すなわち、固体撮像素子のカバーガラスの表面や防塵構造の最外面に付着した塵埃は静電気の作用などにより付着する力が大きい。そのため、大きな力で付着した塵埃をワイパーで払い落とそうとすると、ワイパーと固体撮像素子のカバーガラスの表面や防塵構造の最外面との接触圧を大きくしなければならない。そのため、固体撮像素子のカバーガラスの表面や防塵構造の最外面を傷つけたり、シャッターの走行速度が低下したりするという問題がある。
また、ワイパーを固体撮像素子のカバーガラスの表面や防塵構造の最外面に接触させることにより摩擦帯電が生じ、帯電した固体撮像素子のカバーガラスの表面や防塵構造の最外面が塵埃を引き寄せてしまうという問題もある。
従って、本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、カメラを損傷させることなく、清掃対象面を傷つけることなく、さらには清掃対象面に塵埃を引き寄せることなく、清掃対象面に付着した異物を除去できるようにすることである。
また、本発明の他の目的は、撮影時のシャッターの走行速度を低下させずに、清掃対象面に付着した異物を除去できるようにすることである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係わるフォーカルプレーンシャッターは、撮像素子と、該撮像素子の前方に配置された光学部材とを備える撮像装置に組み込まれ、前記光学部材に隣接して配置されるフォーカルプレーンシャッターであって、少なくとも1枚のシャッター羽根と、該シャッター羽根に設けられ、該シャッター羽根の走行により前記光学部材の表面を清掃する清掃用ブラシであって、少なくとも一部が導電性繊維から構成された清掃用ブラシと、を具備することを特徴とする。
また、本発明に係わる撮像装置は、撮像素子と、該撮像素子の前方に配置された光学部材と、該光学部材に隣接して配置されるフォーカルプレーンシャッターであって、少なくとも1枚のシャッター羽根と、該シャッター羽根に設けられ、該シャッター羽根の走行により前記光学部材の表面を清掃する清掃用ブラシであって、少なくとも一部が導電性繊維から構成された清掃用ブラシとを備えるフォーカルプレーンシャッターと、
前記光学部材の側方に配置され、前記清掃用ブラシが前記光学部材の表面に接触する接触角を変更する変更手段と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、カメラを損傷させることなく、清掃対象面を傷つけることなく、さらには清掃対象面に塵埃を引き寄せることなく、清掃対象面に付着した異物を除去することが可能となる。
以下、本発明の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1及び図2は、デジタルカメラの代表例としてのレンズ交換式デジタル一眼レフカメラ500(以下D−SLR500と略す)の構造を示す図である。図1は使用者が被写体の構図などを確認するために交換レンズ501から入った被写体像をファインダ502で確認するための撮像待機状態を示し、図2はD−SLR500の撮影中の状態を示す。
D−SLR500は、撮像部50と、被写体からの反射光を捉え、固体撮像装置23に結像させるための複数のレンズ(501a、501bなど)からなる交換レンズ501と、交換レンズ501を装着するためのマウント部503とを備える。また、被写体像を使用者が確認できるように入射した光束をファインダ502内部に導くために、ミラーボックス504内に配置されて交換レンズ501からの光束を図1の上方に反射させる主ミラー505を備える。また、入射した光束を所望する時間、撮像部50に照射させるようにするシャッター羽根11a〜11dからなる先幕11及び後幕12などを有するフォーカルプレーンシャッター10も備える。
ファインダ502は、主ミラー505により上方に反射された光束が結像するフォーカシングスクリーン506と、フォーカシングスクリーン506に結像した像を正立実像にするために内部で像を反射させるプリズム507とを備える。また、プリズム507から射出された像を適正な倍率で使用者が確認できるようにする接眼レンズ508を備える。 撮像前では、図1のように光軸上に設置された主ミラー505により光束が上部に垂直に反射され、フォーカシングスクリーン506で結像し、プリズム507により像が正立実像に変換される。そして、その像が接眼レンズ508を介して、使用者によって確認される。撮像中は、図2のように、交換レンズ501から入射した光束を撮像部50に入射させるために、主ミラー505が跳ね上げられて光軸上から退避される。そして、光束はフォーカルプレーンシャッター10の先幕11と後幕12で形成する開口部を通過し、撮像部50に入射する。
図3は、第1の実施形態に係わるフォーカルプレーンシャッター10と撮像部50の構成を示す図である。
図3において、フォーカルプレーンシャッター10は、複数のシャッター羽根11a〜11dで構成される先幕11と、同じく複数のシャッター羽根から構成される後幕12とを備える。また、先幕11及び後幕12の駆動スペースを分割している中間板13と、後幕12の押え板であると同時に、撮像のためにその略中央部に開口14aが設けられている押え板14を備える。また、先幕11の押え板であると同時に、撮像のためにその略中央部に開口15aが設けられているカバー板15も備える。さらに、シャッター羽根11aに設置された導電性繊維16(例えば、日本蚕毛染色株式会社製サンダーロン)と、シャッター羽根11aに設置されている耐磨耗性繊維17(例えば、東洋紡社製ダイニーマ)と、粘着部材18とを備える。そして、導電性繊維16と耐磨耗性繊維17が清掃用ブラシとなっている。
なお、先幕11を構成するシャッター羽根11a〜11d及び後幕12を構成するシャッター羽根は、それぞれ単一もしくは複数の不図示の駆動レバーによって一体的に開閉動作を行うように構成されている。また、シャッター羽根は、開閉動作時の摩擦負荷や摩擦帯電を防止するために、導電性の材料で形成されていたり、その表面に摺動性を向上させたり帯電を防止したりする表面処理が施されている。また、開口15aは従来のカバー板515の開口515aよりも開口部が広くなっている。
一方、撮像部50は、光学素子21と、光学素子21を保持する保持部材22と、固体撮像素子23bと固体撮像素子23bを保護するためのカバー部材23aとで構成された固体撮像装置23とを備えている。また、固体撮像装置23のカバー部材23aと光学素子21との間を密封するためのシール部材24を備えている。さらに、固体撮像装置23の接続端子23cが接続されているとともに、D−SLR500の動作を制御する制御回路を構成する電気素子が搭載されている基板25を備えている。また、固体撮像装置23と一体化して固体撮像装置23を不図示のシャーシに不図示のビスによって固定するための保持板26と、支持部22に設置された突起部27も備えている。
カバー板15は導電性の部材であると共に接続部15bを有している。接続部15bは基板25の不図示のGND(グラウンド)部か不図示のD−SLR500のGND電位部に不図示のビス等によって接続されているので、カバー板15は接地されている構造となっている。またカバー板15は、先幕11を構成するシャッター羽根11aの表面と当接した状態でフォーカルプレーンシャッター10を構成している。フォーカルプレーンシャッター10のカバー板15が接地されているので、カバー板15と当接しているシャッター羽根11aも接地されている。また、シャッター羽根11aと不図示の駆動レバーによって一体的に開閉動作を行うシャッター羽根11b〜11dも略接地されているといえる。それは、シャッター羽根11a〜11dが導電性の材料で出来ていたり、その表面に導電性の処理が施されていたりしているからである。これにより、シャッター羽根11a〜11dの表面はカバー板15と同様、基板25のGND部もしくはD−SLR500のGND電位部と同等の電位状態になっている。
図4は、本実施形態に係るフォーカルプレーンシャッター10の異物除去方法を説明するための図である。
30は光学素子21に付着している異物である。ここで、導電性繊維16は光学素子21に非接触となるように長さを調節されており、耐磨耗性繊維17は光学素子21に接触するように長さが調整されている。
撮影待機状態においては、シャッター羽根11aは光学素子21の上方に位置しており、撮影が開始されるとシャッター羽根11aは下方に走行するとともに、シャッター羽根11aに設置された導電性繊維16と耐磨耗性繊維17も下方に走行する。このとき、導電性繊維16は光学素子21に非接触で、さらに導電性繊維16の先端と光学素子21の距離が十分に短いので、光学素子21が帯電している場合には、導電性繊維16の先端でコロナ放電を生じる。このコロナ放電により光学素子21に帯電している静電気を中和することで、異物30が光学素子21に付着する力を弱める。そして、その後に耐磨耗性繊維17が接触しながら下方に走行することで、光学素子21に付着していた異物は払い落とされることになる。払い落とされた異物は粘着部材18により捕獲され、光学素子21に再付着することが防止される。また、導電性繊維16により異物30が光学素子21に付着する力を弱めているので、耐磨耗性繊維17が光学素子21に接触する圧力は小さくてよく、耐磨耗性繊維17により光学素子21を傷つける可能性を低減できる。シャッター羽根11aにこのような異物除去機構が設けられていることにより、シャッター羽根11aの走行後には光学素子21を通過する光束は常に清掃後の光学素子21を通過し、撮像されることになる。
図5は先幕11が走行終了し、開口14a及び開口15aを通過した光束が撮像部50に入射している状態を表す図である。従来と比べて開口15aが大きく開いているため、導電性繊維16及び耐磨耗性繊維17はカバー板15に潰されることがない。
ところで、光学素子21へかかる接触圧を考えたとき、耐磨耗性繊維17が光学素子21に接触する時の光学素子21との接触角度が鋭角であることが重要である。図6は図5のAで示す部分を拡大した図である。
この問題に対する対策として、図6に示すように、支持部22に突起部27を設けている。これにより、図6(a)に示すように撮影終了後、シャッター羽根11aが撮影待機状態に戻る時に、耐磨耗性繊維17と支持部材22の接触角(図6中のθ)が走行方向に対して鈍角であったとしても、図6(b)に示すように鋭角にすることができる。すなわち、耐磨耗性繊維17の先端が突起部27にひっかかった後、走行することで耐磨耗性繊維17と光学素子21との接触角(図6中のθ)を鈍角から鋭角にすることができる。シャッター羽根11aが撮影待機状態から撮影のために走行する時も、同様に、突起部27により耐磨耗性繊維17と光学素子21の接触角を鋭角にすることができる。よって、光学素子21に接する時は耐磨耗性繊維17と光学素子21の接触角は常に鋭角となり、光学素子21に大きな接触圧をかけずに走行することができる。
また、本実施形態に係るフォーカルプレーンシャッター10は、撮影終了後、撮影待機状態に戻る時に、光学素子21に耐磨耗性繊維17が接触した後、導電性繊維16が走行する。よって、耐磨耗性繊維17の摩擦によって生じた静電気も、その後に走行する導電性繊維16によるコロナ放電により除去され、光学素子21の表面は無帯電状態となる。光学素子21に異物30を引き寄せる原因の一つとして光学素子21が帯電していることが挙げられることから、上記構成により異物30を光学素子21に引き寄せないようにすることができる。
以上説明したように、第1の実施形態の構成によれば、撮像部の清掃対象面に付着した異物の除去を、カメラを損傷させる危険性がなく、撮像部の清掃対象面を傷つけることなく容易に行い、清掃対象面に塵埃を引き寄せないようにすることが可能となる。
なお、図7は従来のカバー板515を用いて構成したときに、先幕11が走行終了し、開口14a及び515aを通過した光束が撮像部50に入射している状態を説明するための図である。
28はカバー板515の開口515a近傍に設けられた溝である。図7に示すように、導電性繊維16及び耐磨耗性繊維17がカバー板515に潰されたとしても、導電性繊維16及び耐磨耗性繊維17が柔軟性を持っていて、耐久性のあるものであれば、開口515aを広くしなくても構わない。なお、光学素子21に対する耐磨耗性繊維17の接触角についても耐磨耗性繊維17の先端が溝28に引っかかることで鋭角になる。
また、第1の実施形態では複数のシャッター羽根で構成された先幕11および後幕12の例を説明したが、シャッター羽根は単独であっても構わない。
また、第1の実施形態では、突起部27および溝28によって耐磨耗性繊維17と光学素子21との接触角が鋭角になるようにすることを説明したが、突起部27や溝28の形状は本実施形態で説明した形状に限定されるものではない。
ところで、本実施形態では光学素子21の表面に付着した異物30の除去方法について説明してきたが、これに限定されることなく、例えば固体撮像装置23のカバー部材23aが清掃対象面となっていても構わない。
図8は第1の実施形態に係るフォーカルプレーンシャッター10と撮像部60を示す図である。
23dは図3の突起部27と同様に、清掃対象面であるカバー部材23aと耐摩擦性繊維17の接触角が常に鋭角になるようにするために、固体撮像装置23に設けられた突起部である。このように、固体撮像装置23が清掃対象面であったとしても上記のような構成により、撮像部の清掃対象面に付着した異物の除去を、カメラを損傷させる危険性がなく、撮像部の清掃対象面を傷つけることなく容易に行うことができる。また、清掃対象面に塵埃を引き寄せないようにすることも可能となる。
(第2の実施形態)
図9は、本発明の第2の実施形態に係るフォーカルプレーンシャッター20と撮像部50の構成図である。第1の実施形態のフォーカルプレーンシャッター10と異なる点は導電性繊維16と耐磨耗性繊維17の代わりに導電性繊維31がシャッター羽根11aに設置されていて、清掃用ブラシの役割を果たしている点である。その他の構成は第1の実施形態と同じであるため、同一部分には同じ番号を付し、説明は省略する。
図10は、本実施形態に係るフォーカルプレーンシャッター20の異物除去方法を説明するための図である。
導電性繊維31は光学素子21に対して接触している。第1の実施形態で説明したのと同じように、撮影待機状態において、シャッター羽根11aは光学素子21の上方に位置している。そして、撮影が開始されるとシャッター羽根11aは下方に走行するとともに、シャッター羽根11aに設置された導電性繊維31も下方に走行する。このとき、導電性繊維31は光学素子21に接しているため、光学素子21が帯電していると接触箇所では接地漏洩が生じる。また、清掃時の摩擦で生じた静電気も中和することができる。よって、光学素子21は無帯電状態を保つことができるため、異物30を引き寄せなくなる。また、カメラ内部の空気の流れに乗ったり、重力により光学素子21に付着してしまった異物30も光学素子21が帯電していないため、小さな力で払い落とすことができる。払い落とされた異物30は粘着部材18により捕獲され、光学素子21に再付着することが防止される。
また、先に説明したように本実施形態の構成は接地漏洩により異物30が光学素子21に付着する力を弱くするので、光学素子21が帯電した状態である時、異物30が導電性繊維31に接触する時には異物30が光学素子21に付着する力は大きくなる。すると、撮影が開始され、シャッター羽根11aが下方に走行する時には異物30が払い落とされずに、撮影が終了し撮影待機状態に戻る時、つまりシャッター羽根11aが上方に走行する時に異物30が払い上げられることも考えられる。払い上げられた異物30は時間の経過とともに重力により下方に落下することになるが、このとき、光学素子21は帯電していないため、落下中の異物30を再付着させることはない。また、異物30を捕獲するために粘着部材18を光学素子21の上方にも配置すればより効果的である。
図11は先幕11が走行終了し、開口14a及び15aを通過した光束が撮像部50に入射している状態を表す図である。従来と比べて開口15aが大きく開いており、導電性繊維31はカバー板15に潰されることがない。
また、光学素子21へかかる接触圧を考えた時、導電性繊維31が光学素子21に接触する時の光学素子21との接触角度が鋭角であることが重要である。この問題に対する対策としては、支持部22に突起部27を設けている。これにより、第1の実施形態と同様に、撮影終了後、シャッター羽根11aが撮影待機状態に戻る時に、導電性繊維31と支持部材22の接触角が走行方向に対して鈍角であったとしても、鋭角に戻すことができる。すなわち、導電性繊維31の先端が突起部27にひっかかった後、走行することで導電性繊維31と支持部材22との接触角を鈍角から鋭角にすることができる。シャッター羽根11aが撮影待機状態から撮影のために走行する時も同様に、突起部27により導電性繊維31と支持部材22の接触角を鋭角にすることができる。よって、光学素子21に接する時は導電性繊維31と光学素子21の接触角は常に鋭角となり、光学素子21に大きな接触圧をかけずに走行することができる。
以上説明したように、第2の実施形態の構成によれば、撮像部の清掃対象面に付着した異物の除去を、カメラを損傷させる危険性がなく、撮像部の清掃対象面を傷つけることなく容易に行い、清掃対象面に塵埃を引き寄せないようにすることが可能となる。
(第3の実施形態)
第1及び第2の実施形態では撮影時にシャッター羽根11aに設置した繊維が光学素子21に接触することで異物30を除去する方法を説明した。しかし、撮影時に異物30を除去しようとすると、摩擦や空気抵抗などによりシャッター羽根11aの走行速度が遅くなってしまうという問題が考えられる。この問題を解決するために、以下に説明する第3の実施形態では、撮影時にはシャッター羽根11aに設置した清掃用ブラシは光学素子21に接触せず、撮影が終了して撮影待機状態に戻る時に光学素子21に接触し清掃を行う。
図12は本発明の第3の実施形態に係るフォーカルプレーンシャッター40の構成図、図13は第3の実施形態の要部の構成図である。第1及び第2の実施形態と異なる点はシャッター羽根11aおよび導電性繊維16、耐磨耗性繊維17や導電性繊維31がシャッター羽根41、受風部42、シャッター羽根41に設けられた受風部の回転軸43、清掃用ブラシ44になっている点である。その他の構成は第1及び第2の実施形態と同じであるため、同一部分には同じ番号を付し、説明は省略する。また、清掃用ブラシ44は導電性繊維か、又は導電性繊維と耐磨耗性繊維が混ざったものである。
図14はシャッター羽根41、受風部42、受風部の回転軸43、清掃用ブラシ44の走行方向(X,Y)と各部材の動きを示す図である。
図14の上向き方向を0°としたとき、受風フィルム(受風部)42と清掃用ブラシ44は回転軸43を中心として約0°から光学素子21側に約90°の範囲で回転可能となっている。このような構成により、図14(a)に示すように撮影時には受風部42は下から空気の抵抗を受けるために0°方向へと回転するため、清掃用ブラシ44は光学素子21には接触しない。また、図14(b)に示すように撮影が終了し撮影待機状態に戻る時は受風部42が上から空気の抵抗を受けるために、清掃用ブラシ44は光学素子21と接触しながら移動する。ここで、清掃用ブラシ44により光学素子21から除去された異物30は上方向に払い上げられることになる。払い上げられた異物30は時間の経過とともに重力により下方に落下することになるが、このとき、光学素子21は帯電していないため、落下中の異物30が再付着することはない。また、異物30を捕獲するために粘着部材18を光学素子21の上方にも配置すればより効果的である。
本実施形態の方法では撮影終了後に清掃を行うが、撮影終了後は撮像部50に光束が入射しないようにシャッター羽根12が開口14aを塞いだ状態になっているため撮像部50は外部の空間と遮断されている。そのため、外部から侵入してくる異物が光学素子21に付着することはない。よって、撮影後に清掃作業を行っても光学素子21をきれいに保つことができる。
図15は先幕11が走行終了し、開口14a及び開口15aを通過した光束が撮像部50に入射している状態を表す図である。従来と比べて開口15aが大きく開いており、導電性繊維31はカバー板15に潰されることがない。
また、光学素子21へかかる接触圧を考えたとき、清掃用ブラシ44が光学素子21に接触する時の光学素子21との接触角度が鋭角であることが重要である。この問題に対する対策としては、支持部22に突起部27を設けている。これにより、第1及び第2の実施形態と同様に撮影終了後、シャッター羽根41が撮影待機状態に戻る時に、清掃用ブラシ44と支持部材22の接触角が走行方向に対して鈍角であったとしても、鋭角に戻すことができる。すなわち、清掃用ブラシ44の先端が突起部27にひっかかった後、走行することで清掃用ブラシ44と支持部材22との接触角を鈍角から鋭角にすることができる。よって、光学素子21に接する時は清掃用ブラシ44と光学素子21の接触角は常に鋭角となり、光学素子21に大きな接触圧をかけずに走行することができる。
以上説明したように、第3の実施形態の構成によれば、撮像部の清掃対象面に付着した異物の除去を撮影時のシャッターの走行速度を低下させずに行なうことができる。また、カメラを損傷させる危険性がなく、撮像部の清掃対象面を傷つけることなく容易に清掃を行い、清掃対象面に塵埃を引き寄せないようにすることが可能となる。
(第3の実施形態の変形例)
図16は第3の実施形態の変形例の要部の構成図である。
45はシャッター羽根41の変形例、46はシャッター羽根45に設けられた受風部、47は清掃用ブラシである。また、受風部46はシャッター羽根45に対して上方向に角度θ(θは鋭角)で設置されている。清掃用ブラシ47は導電性繊維か、又は導電性繊維と耐磨耗性繊維が混ざったものである。
図17はシャッター羽根45、受風部46、清掃用ブラシ47の走行方向(X,Y)と各部材の動きを示す図である。上記構成により、図17に示すように、第3の実施形態と同様に、図17(a)の撮影時には、受風部46は下から空気の抵抗を受けるために0°方向へとしなるため、清掃用ブラシ47は光学素子21と接触しない。また、図17(b)の撮影が終了して撮影待機状態に戻る時は、受風部46は上から空気の抵抗を受けるために、清掃用ブラシ47は光学素子21と接触しながら移動する。
また、光学素子21にかかる接触圧を低くするため、光学素子21と清掃用ブラシ47とがなす角を鋭角にする方法は第3の実施形態と同様であるため、説明は省略する。
以上説明したように、第3の実施形態の変形例の構成によれば、撮像部の清掃対象面に付着した異物の除去を撮影時のシャッターの走行速度を低下させずに行なうことができる。また、カメラを損傷させる危険性がなく、撮像部の清掃対象面を傷つけることなく容易に清掃を行い、清掃対象面に塵埃を引き寄せないようにすることが可能となる。
撮影待機状態のD−SLR500の構造を示す図である。 撮影動作中のD−SLR500の構造を示す図である。 第1の実施形態に係るフォーカルプレーンシャッターと撮像部の構成を示す図である。 第1の実施形態に係るフォーカルプレーンシャッターの異物除去方法を説明するための図である。 先幕走行直後の第1の実施形態に係るフォーカルプレーンシャッターと撮像部の構成を示す図である。 第1の実施形態に係る耐磨耗性ブラシが常に光学素子に対して鋭角に走行するようにした構成を説明するための図である。 第1の実施形態の変形例を説明するための図である。 第1の実施形態の変形例2に係るフォーカルプレーンシャッターと撮像部の構成を示す図である。 第2の実施形態に係るフォーカルプレーンシャッターと撮像部の構成を示す図である。 第2の実施形態に係るフォーカルプレーンシャッターの異物除去方法を説明するための図である。 先幕が走行終了し、開口を通過した光束が撮像部に入射している状態を表す図である。 第3の実施形態に係るフォーカルプレーンシャッターと撮像部の構成を示す図である。 第3の実施形態の要部の構成図である。 シャッター羽根、受風部、受風部の回転軸、清掃用ブラシの走行方向と各部材の動きを示す図である。 先幕が走行終了し、開口を通過した光束が撮像部に入射している状態を表す図である。 第3の実施形態の変形例の要部の構成図である。 シャッター羽根、受風部、清掃用ブラシの走行方向と各部材の動きを示す図である。 デジタル一眼レフカメラにおける撮像部およびフォーカルプレーンシャッターの構成図である。
符号の説明
11 先幕
12 後幕
16 導電性繊維
17 耐磨耗性繊維
18 粘着部材
21 光学素子
23 固体撮像装置
23b 固体撮像素子
30 異物
31 導電性繊維
41,45 先幕
42,46 受風部
43 回転軸
44,47 清掃用ブラシ

Claims (7)

  1. 撮像素子と、該撮像素子の前方に配置された光学部材とを備える撮像装置に組み込まれ、前記光学部材に隣接して配置されるフォーカルプレーンシャッターであって、
    少なくとも1枚のシャッター羽根と、
    該シャッター羽根に設けられ、該シャッター羽根の走行により前記光学部材の表面を清掃する清掃用ブラシであって、少なくとも一部が導電性繊維から構成された清掃用ブラシと、
    を具備することを特徴とするフォーカルプレーンシャッター。
  2. 前記清掃用ブラシの導電性繊維の少なくとも一部が前記光学部材の表面に接触しないことを特徴とする請求項1に記載のフォーカルプレーンシャッター。
  3. 前記清掃用ブラシが前記光学部材の表面に接触する接触角を変更する変更手段を更に具備することを特徴とする請求項1に記載のフォーカルプレーンシャッター。
  4. 前記シャッター羽根が前記撮像装置のグラウンドに接続されていることを特徴とする請求項1に記載のフォーカルプレーンシャッター。
  5. 前記シャッター羽根が前記撮像素子への露光を行なうための方向に走行する場合に、前記清掃用ブラシを前記光学部材から離れる方向に移動させる移動手段を更に具備することを特徴とする請求項1に記載のフォーカルプレーンシャッター。
  6. 撮像素子と、
    該撮像素子の前方に配置された光学部材と、
    該光学部材に隣接して配置されるフォーカルプレーンシャッターであって、少なくとも1枚のシャッター羽根と、該シャッター羽根に設けられ、該シャッター羽根の走行により前記光学部材の表面を清掃する清掃用ブラシであって、少なくとも一部が導電性繊維から構成された清掃用ブラシとを備えるフォーカルプレーンシャッターと、
    前記光学部材の側方に配置され、前記清掃用ブラシが前記光学部材の表面に接触する接触角を変更する変更手段と、
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  7. 前記変更手段は、前記光学部材の側方に配置された突起からなることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
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