JP2007295290A - 撮像素子清掃装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンパクトな構成にしてごみの問題を効果的に解決し、光学機器等の円滑且つ適正作動を保証する撮像素子清掃装置を提供する。
【解決手段】光学機器において撮像素子表面を清掃する。撮像素子表面に沿って移動可能に支持された清掃部16,17と、清掃部16,17を片持ち式に支持して移動させる移動機構12,13,30を有し、撮像素子のいずれか一辺側に偏倚して配置された駆動部とを含み、駆動部の移動機構の動作に連動して、清掃部の撮像素子表面に対する押し圧力が付加・解除される。
【選択図】図1
【解決手段】光学機器において撮像素子表面を清掃する。撮像素子表面に沿って移動可能に支持された清掃部16,17と、清掃部16,17を片持ち式に支持して移動させる移動機構12,13,30を有し、撮像素子のいずれか一辺側に偏倚して配置された駆動部とを含み、駆動部の移動機構の動作に連動して、清掃部の撮像素子表面に対する押し圧力が付加・解除される。
【選択図】図1
Description
本発明は、デジタルカメラなど撮像素子を有する光学機器に搭載される撮像素子清掃装置に関する。
近年、デジタルカメラなどの撮像素子を有する光学機器において、撮像素子の高画素化が進み、更にはレンズ交換が可能なデジタルカメラの普及により、撮影画像が高画質化すると共に撮影枚数やプリント枚数が増加している。また、画像を大画面で鑑賞したりA4サイズ以上の大きさにプリントして鑑賞することも増えてきている。
しかしながら、レンズ交換の際やカメラ構成部品の駆動による摩耗紛などの影響によって、撮像素子上にごみが付着して撮影画像に写り込んでしまい、画像を悪化させてしまうという問題がある。このため撮像素子表面を清掃するためにはミラーをアップし、シャッターを開口させて撮像素子を露出させる操作の後、撮影者がエアーブラシ等で清掃する必要があった。
そこで、例えば特開2001−298640号公報に開示されているように、ワイパー部材で撮像素子表面を擦る清掃装置をカメラボディ内に内蔵させて、清掃する方法が提案されている。また、例えば特開2003−5254号公報に開示されているように、カメラ内に内蔵しているフォーカルプレンシャッターの羽根にワイパー部材を貼り付けて、シャッターセット動作とともに撮像素子表面を清掃する装置が提案されている。
撮像素子上にごみが付着し、撮影画像に影響を与えていることが確認された場合に、撮影者が撮像素子表面のごみをエアーブラシ等で清掃する方法が容易ではある。ところが、誤って撮像素子表面に傷を付けてしまったり、逆にごみを入れてしまったりすることがあった。また、清掃状態とするために動作させていたミラーやシャッター羽根を誤って動作させてしまい、損傷させてしまうことがあった。
そこで、清掃装置を自動的に動作させるために上述の特許文献に示された装置が提案されている。しかしながら、上述の特許文献1に提案された装置によれば、ワイパーを回転動作させているため、長方形形状の撮像素子表面の全面を清掃させるためには、撮像素子の対角線長さ以上のワイパーが必要となる。このためワイパーの退避スペースが大きくなって、カメラ全体を大型化させてしまうという問題があった。
また、撮像素子表面から拭き取ったごみをカメラ本体に設けられた溝部に入れるようになっているが、撮像素子表面とカメラ本体には段差が設けられている。このため段差部でごみが落下してしまうという問題がある上、溝部や段差部に落下したごみを保持させる手段が採られていないために、ごみが振動などで浮遊・移動して撮像素子面に再付着する可能性があった。
また、上述の特許文献2に提案された装置によれば、撮像素子直前を走行するシャッター羽根上にワイパー部材を設けて、清掃装置の省スペース化を図っている。ところが、シャッター羽根は軽量化のため、通常0.1mm以下のアルミ板などで製作される。そのため撮像素子表面上のごみを掃きだすための押し圧を均一に発生させることは困難であり、シャッター羽根の板厚を増やすなどして剛性を上げる必要がある。したがって、シャッター動作に多大な影響を与え、幕速低下による露出性能低下、シャッターチャージ負荷増加による電力消費増加或いはコマ速性能低下といった問題が生じる可能性が高い。更に、拭き取ったごみを保持させる手段が採られていないために、ごみが振動などで浮遊・移動し撮像素子面に再付着する可能性がある。
本発明は以上のような実情に鑑みてなされたもので、コンパクトな構成にしてごみの問題を効果的に解決し、光学機器等の円滑且つ適正作動を保証する撮像素子清掃装置を提供することを目的としている。
上記問題点を解決するために、本願発明の撮像素子清掃装置は、撮像素子を備えた光学機器において該撮像素子表面を清掃するための撮像素子清掃装置であって、前記撮像素子表面に沿って移動可能に支持された清掃部と、この清掃部を片持ち式に支持して移動させる移動機構を有し、前記撮像素子のいずれか一辺側に偏倚して配置された駆動部とを含み、前記駆動部の前記移動機構の動作に連動して、前記清掃部の前記撮像素子表面に対する押し圧力が付加・解除されるようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、光学機器として典型的にはカメラボディ内の少スペースに配置可能な撮像素子清掃装置を実現する。この場合、撮像素子表面の清掃動作を一方向とし、清掃部の押し当て力を適切に制御する。清掃部と撮像素子の間隔を適切に保持することができるので、ごみを確実に拭き取り、ごみや清掃部による撮像素子表面の傷付きを防止することができる。
更に、清掃部に付着したごみを払い落とし、再付着するのを防止することができる上、本発明装置を撮像素子と一体的に固定・ユニット化することで、生産性を向上させることができる等の利点がある。
更に、清掃部に付着したごみを払い落とし、再付着するのを防止することができる上、本発明装置を撮像素子と一体的に固定・ユニット化することで、生産性を向上させることができる等の利点がある。
以下、図面に基づき、本発明による撮像素子清掃装置の好適な実施の形態を説明する。
尚ここで、本発明における撮像素子表面とは、CCDやCMOSなどの電荷結合素子の表面のみを示すものではなく、通常、電荷結合素子の前面に配置されるローパスフィルター等の光学フィルターやカバーガラス等の表面も含むものとする。その構成は様々であるのでここでは便宜上、撮像素子表面と表現し、電荷結合素子と一体的に配置される光学部品の表面を清掃する装置を含めて撮像素子清掃装置というものとする。
尚ここで、本発明における撮像素子表面とは、CCDやCMOSなどの電荷結合素子の表面のみを示すものではなく、通常、電荷結合素子の前面に配置されるローパスフィルター等の光学フィルターやカバーガラス等の表面も含むものとする。その構成は様々であるのでここでは便宜上、撮像素子表面と表現し、電荷結合素子と一体的に配置される光学部品の表面を清掃する装置を含めて撮像素子清掃装置というものとする。
先ず、この実施形態による構成について説明する。なお、この実施形態では本発明装置の適用例として光学機器、より具体的には撮像装置(カメラ)の例とする。図1は、本実施形態における清掃装置とカメラボディとの組立構成を示す分解斜視図である。カメラ本体はカメラボディ1を有し、このカメラボディ1に取り付けられる撮像素子及び本発明の撮像素子清掃装置の構成を説明する。なお、カメラボディ1は、本発明の清掃装置の各構成部材等が取り付けられるベースユニットに相当する。
CCDやCMOS等の電荷結合素子25の被写体側に、ローパスフィルター等の光学素子26が貼り合わされる(本発明での撮像素子とは上述の構成を示し、以下の説明では単に「撮像素子」と記載する)。撮像素子は位置決め部を有する固定枠22に、押さえ枠27で挟み込んで固定される。固定枠22の撮像素子とは反対側に配線基板21が取り付けられ、撮像素子と電気的に接続される。
押さえ枠27は、ローパスフィルター外周表面を押さえる4辺のうち下側の1辺は押さえ部がなく、ローパスフィルターの側面(下側周縁)へ曲げられる。更に、ローパスフィルターから段差を持つようにクランク状に曲げられた部分に、ローパスフィルターの表面と平行な平面部を構成している。この押さえ枠27の平面部に、ブラシ29と一体となった両面粘着テープ28(以下、単に粘着テープという)が貼り付けられている。
固定枠22の側面にはねじ24によって、間隔調整部材23が撮像素子表面から所定の隙間を保ってねじ止めされる。固定枠22に固定された撮像素子等は金属製の固定枠20に固定され、強度と位置精度を保つと共に撮像素子の放熱の役目も可能となっている。更に清掃部を構成する圧板16や植毛紙17及びモータ10等の機構部品が、モータフランジ11を介して固定枠22に固定され、撮像素子と清掃装置が一体となったユニットを構成している。このユニット構成状態で清掃操作部の動作が可能となっており、カメラ本体への組立前に動作確認が可能である。また、このユニットは固定枠20に設けられた取付け部によりカメラ本体(カメラボディ1)に位置決め、固定される。
また、カメラボディ1の被写体側にはシャッターユニット2が固定されるが、シャッターユニット2の開口画枠部の下部には両面粘着テープ3(以下、単に粘着テープという)が貼り付けられている。カメラボディ1の開口画枠部の下部を広げることにより粘着テープ3が、前述の撮像素子の押さえ枠27上に貼り付けられた粘着テープ28と対向するように設けられている。この例ではブラシ29の根元部側に粘着テープ28が、また毛先部側に粘着テープ3が敷設される。
更に、上述の撮像素子及び清掃装置を構成するユニットとシャッターユニット2をカメラボディ1に固定する状態を図2に示す。図2(a)は撮像素子及び清掃装置を構成するユニットとシャッターユニット2をカメラボディ1に組み付ける前の状態を示す。清掃部を構成する部品がカメラボディ1と干渉しないように、カメラボディ1にはモータ逃げ溝部1a及び清掃部ガイドレール1bが設けられている。これら2つのユニットはカメラ本体の光軸に対して、撮影者側及び被写体側の両側から組み立てられるので、独立して分解も可能となっている。これらのユニットをカメラボディ1に対して組み立てた様子を図2(b)に示す。図2(b)において、本発明の清掃装置やシャッターユニット2をカメラボディ1に組み込んでも、これらは実質的にカメラボディ1の匡体から張り出すことなく全体としてコンパクトに構成される。
ここで、清掃部を構成する部品について、図3を用いて説明する。尚、図4等も参照するものとする。駆動モータ10の出力軸にはリードスクリュー30が結合され、このリードスクリュー30とねじ結合するナット部材12と、ナット部材12に植設されたカムピン31とカム結合するカム溝32(図4等参照)を有する駆動レバー13とを同軸上に設ける(円筒カム構造)。これらの部材により本発明装置の駆動部が構成される。また、ナット部材12及び駆動レバー13間の円筒形状の隙間にはコイルばね14が装着されている。ナット部材12はモータフランジ11のガイド溝33(図4等参照)と係合することで回転止めされているため、駆動モータ10の回転によりリードスクリュー30に沿って直進移動するようになっている。駆動レバー13にはピン15によって圧板16が固定されるが、この場合片持ち式支持構造が採用される。圧板16の撮像素子面側には植毛紙17が貼り付けられており、この植毛紙17を撮像素子表面の清掃部材とする。
次に、本実施形態における動作について説明する。図4は本発明の実施形態における撮像素子清掃装置を撮像素子とユニット化した装置全体図であり、清掃部の退避状態を示す斜視図である。図5は図4の状態を右方向から見た側面図である。
カメラ本体の電源が切られた状態や、電源が投入された撮影可能状態では、図4及び図5のように清掃部(圧板16、植毛紙17等)が撮像素子の下部に退避しており、撮像動作に影響を与えることはない。ここで、間隔調整板23は両端部に曲げ部23a及び曲げ部23bを有し、下方の曲げ部23aは撮像素子表面側へ、また上方の曲げ部23bは撮像素子表面から離れる側へ適度に傾斜するように折曲成形されている。従って、このとき圧板16は、間隔調整板23の曲げ部23aの少なくとも先端部よりも高く(撮像素子表面から離れる方向)なるように配置されている。
カメラ本体の電源が切られた状態や、電源が投入された撮影可能状態では、図4及び図5のように清掃部(圧板16、植毛紙17等)が撮像素子の下部に退避しており、撮像動作に影響を与えることはない。ここで、間隔調整板23は両端部に曲げ部23a及び曲げ部23bを有し、下方の曲げ部23aは撮像素子表面側へ、また上方の曲げ部23bは撮像素子表面から離れる側へ適度に傾斜するように折曲成形されている。従って、このとき圧板16は、間隔調整板23の曲げ部23aの少なくとも先端部よりも高く(撮像素子表面から離れる方向)なるように配置されている。
さて、撮像素子にごみが付着したり、所定レリーズ回数になり清掃動作を行う場合には、ナット部材12を上方に移動させる方向に駆動モータ10に通電する。ナット部材12のカムピン31は駆動レバー13のカム溝32の上端部32aに接触しており、ナット部材12の上方への移動と共に駆動レバー13も回転することなく上方へ移動する。このとき圧板16と植毛紙17は撮像素子表面と略同一平面か、適度な隙間を生じる位置に平行に配置されている。
圧板16と植毛紙17が上方に移動し始めると、植毛紙17がブラシ29と接触し、植毛紙17上に付着していたごみが粘着テープ28上に落下する。また、圧板16の先端部に対応配置されている間隔調整板23の下方の曲げ部23aの先端が、圧板16よりも低く(撮像素子表面側)なっている。このため圧板16はその上方移動時に曲げ部23aから乗り上げて間隔調整板23の上側を通過することとなり、植毛紙17と撮像素子表面との隙間を保持した状態で移動する。この状態の斜視図を図6に示す。
ここでまた、駆動部の断面図を図7に示す。前述のようにリードスクリュー30と螺合するナット部材12は、円筒状外周部を有し、駆動レバー13は図示のようにナット部材12の円筒状外周部に外嵌する。両者は、回転方向及び軸方向にガタつきなく相対変位可能に嵌合する。この場合、前述したようにモータフランジ11にはリードスクリュー30と平行なガイド溝33が形成されており、図示のようにナット部材12の上部に突設された係合部がガイド溝33と常時係合する。ナット部材12はこのようにガイド溝33と係合することで、圧板16の上方移動時に回転することなく直進移動する。
図8は、清掃部が清掃開始位置まで移動した状態を示す斜視図である。このとき圧板16の先端は間隔調整板23の上方の曲げ部23bを乗り越え、その上方に位置している。圧板16の先端は、曲げ部23bよりも撮像素子表面側となっている。
図9は、清掃部を撮像素子に押し当てたときの動作開始状態を示す斜視図である。この場合、モータ10の通電方向を上記とは反対方向に変えたときに、先ず円筒カム構造により駆動レバー13を回転させ、圧板16を介して植毛紙17を撮像素子表面に押し当てる動作が行われる。その後、ナット部材12が更に下方に移動するようになっている。
次に、清掃部の撮像素子に対する押し当て動作について説明する。ここで先ず、リードスクリュー及びナット部材が結合するこの種の一般的な結合構造において、通常、モータの回転方向が変わるとき、リードスクリューとナット部材の嵌合ガタにより、ナット部材はそのガタ分だけ僅かに回転する。このため本発明のような円筒カム構造がなくとも、ナット部材は僅かに回転してから直進移動し、かかる円筒カム構造の駆動レバーを必要としない場合も考えられる。しかしながら、このガタ量だけの回転量では撮像素子表面への押し当て状態と非接触状態を確実に切り替えることが難しい。そこで、本発明による円筒カム構造により装置の適正作動を確保するものである。
図9の状態からナット部材12が下方に直進移動するように、駆動モータ10の通電を開始する。このときナット部材12のカムピン31が駆動レバー13の円筒状カム溝32と嵌合しており、この場合カム溝32の一部(下部32b)は図示のように、ナット部材12の移動方向(リードスクリュー30の軸線方向)に対して所定角度傾斜している。これによりカムピン31が下方に直進移動することで駆動レバー13が回転し(図9、矢印A)、植毛紙17が撮像素子表面に接触する状態となる。
図7に示したように駆動部において駆動レバー13の円筒カム部は中空構造となっており、内径部にコイルばね14が装着されている。コイルばね14は圧縮ばねとして構成されるが、同時に捻りばね機能も持たせるのが好適であり、その捻り方向の適度な弾力により駆動レバー13を矢印Aとは反対方向に付勢するようにするとよい。このコイルばね14によりナット部材12及び駆動レバー13間のガタ寄せと、駆動レバー13の回転量(清掃部の押し圧力)を調整できるようになっている。この場合、カムピン31の下方移動によりコイルばね14の弾力に抗して、駆動レバー13を回転させようとする付勢力が付与され、この付勢力に対応して清掃部の押し圧力が設定される。従って、コイルばね14の弾力が弱い程、駆動レバー13に対する回転付勢力は大きくなり、即ちコイルばね14の強さと清掃部の押し圧力は実質的に反比例の関係となる。
この状態から駆動モータ10に対して更に通電を続けると、植毛紙17と撮像素子の押し圧部の静摩擦力を超える力が駆動レバー13に掛かる。すると駆動レバー13は植毛紙17を撮像素子表面に押し当てたまま下方に直線移動し、これにより撮像素子表面のごみを植毛紙17で捕獲することができる。
このときの状態を図10に示す。圧板16先端部は、図8の清掃動作開始位置の時点で間隔調整板23の曲げ部23bより撮像素子側に移動していたため、間隔調整板23の撮像素子側を通過することとなり、撮像素子表面と植毛紙が一定の間隔で圧着した状態で移動することとなる。尚、間隔調整板23がなくとも圧板16の剛性が十分にあれば、駆動レバー13の回転力により植毛紙17全体を均一な圧力で撮像素子表面に押し当てることも可能である。この実施形態では間隔調整板23の形状を最適に設け、植毛紙17の材料等により決定される摩擦係数、撮像素子表面との接触面積などを適切に設定する。これにより圧板16の剛性がそれ程なくとも、植毛紙17全体が均一な力で撮像素子表面に接触するようになり、拭きムラをなくすことが容易となる。また、圧板16の剛性を適度に抑え込むことで、剛性確保に伴う大型化を避けることができ、小スペース内に有効に配設することができる。
本実施形態では、駆動モータ10の駆動力を直接ナット部材12に伝達しているが、複数のギヤ等による減速機構を用い、その駆動力を増加させるようにしても勿論良い。
図11は、清掃動作を完了した状態を示す斜視図である。撮像素子を固定するための押さえ枠27の下側の1辺は押さえ部が設けられていないため、枠部に植毛紙17が接触してごみが落下することがないようになっている。これにより撮像素子の下方に設けられたブラシ29と植毛紙17が接触することにより、植毛紙17に付着したごみを払い落とすようになっている。また、ブラシ29によって払い落とされたごみは、ブラシ29の根元部に設けられた粘着テープ28により吸着され、振動などによっても舞い上がらないように固着される。
尚、ブラシ29は図示例では密集せずに間隔があいているが、実際には多数のブラシ毛が隙間なく植立されていることは言うまでもない。更に、ブラシ29の植立方向は、両面粘着テープ28から垂直に図示されているが、これに限定されるものではなく、斜め方向でも勿論よい。
また、粘着テープ28に捕獲されずにブラシ29に捕獲されたままのごみが、次回清掃動作時のブラシ29の弾性変形により粘着テープ28上に落下せずに舞い上がってしまう場合を考える。或いはシャッター動作などで生じたごみが圧板16の被写体側に付着してしまい、カメラ本体が受ける振動などにより撮像素子上に付着してしまう場合を考える。これらの場合図1に示したように、ブラシ29の根元部に設けた粘着テープ28と対向する位置に粘着テープ3が設けられる。図1の例では、シャッターユニット2の撮像素子側に貼り付け、カメラボディ1の画枠を大きくすることで、ブラシ29や退避した圧板16と粘着テープ3が対向するようになっている。また、更には圧板16の被写体側の面にも粘着材を設けてもよい。
図11の状態では駆動レバー13の端部がモータフランジ11に接触していることから、駆動レバー13は直進できずに回転力を生じている。駆動モータ10への通電を解除するとコイルばね14の伸長作用により、ナット部材12及び駆動レバー13間のカム構造に対する回転力が解除され、図4に示す退避状態となり一連の清掃動作が完了する。
本装置の作動タイミングについては特に限定はなく、メニュー操作によりカメラ使用者が任意のタイミングで作動させるようにしてもよいし、電源投入時に1回動作させるようにしてもよい。或いはまた、レリーズ回数に応じて清掃動作を促したり、撮像素子にごみが付着したことを検知して自動的に動作を行うようにしてもよい。
以上説明したように本発明によれば、清掃部を移動させるための1つの駆動部により、清掃部を撮像素子表面に押し当て或いは解除することもできるようにしたので、装置の省スペース化とコストダウンが図れる。
また、ナット部材12及び駆動レバー13間に構成されたカム構造のカム形状により、清掃部の回転動作量を大きくできるため、駆動モータ10の回転方向の違いにより、清掃部の撮像素子に対する接触状態を確実に切り替えることができる。また、リードスクリュー30と同軸にナット部材12と駆動レバー13を配置することで装置を小型化できる。
また、スペースを大きくすることなく、清掃時には撮像素子表面に押し当てる力を均一化するとともに、清掃準備動作時には清掃部を撮像素子表面と略非接触状態とすることができ、撮像素子表面をムラなく清掃することができる。
また、ナット部材12及び駆動レバー13間に構成されたカム構造のカム形状により、清掃部の回転動作量を大きくできるため、駆動モータ10の回転方向の違いにより、清掃部の撮像素子に対する接触状態を確実に切り替えることができる。また、リードスクリュー30と同軸にナット部材12と駆動レバー13を配置することで装置を小型化できる。
また、スペースを大きくすることなく、清掃時には撮像素子表面に押し当てる力を均一化するとともに、清掃準備動作時には清掃部を撮像素子表面と略非接触状態とすることができ、撮像素子表面をムラなく清掃することができる。
また、撮像素子の配置領域外に設けられたブラシ29で清掃部に付着したごみを清掃部から払い落とすことで、清掃部がごみで目詰まりすることがなく、次の清掃作動時に清掃部に付着したごみで撮像素子に傷を付ける恐れもない。更に、払い落とされたごみを粘着部材で捕獲することができるので、ごみが浮遊したりして撮像素子へ再付着する問題もなくすことができる。
また、撮像素子清掃装置及び撮像素子を固定してユニット化すると共に、カメラ本体と着脱可能にし、装置の検査・組立・分解が容易となり、生産性の向上を図ることができる。
更に、この撮像素子清掃装置をレンズ交換可能なデジタルカメラに設けることで、レンズ交換時に付着するごみの問題を解決することができる。
また、撮像素子清掃装置及び撮像素子を固定してユニット化すると共に、カメラ本体と着脱可能にし、装置の検査・組立・分解が容易となり、生産性の向上を図ることができる。
更に、この撮像素子清掃装置をレンズ交換可能なデジタルカメラに設けることで、レンズ交換時に付着するごみの問題を解決することができる。
以上、本発明を実施形態とともに説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
たとえば、本実施形態では清掃時の動作方向を撮像素子の上方から下方向への動作の例としたが、これに限定されるものではなく、下方から上方に動作したときに清掃させるものでもよい。更に、動作方向が左右方向でもよいことは言うまでもない。
また、本発明の装置は、コンパクトタイプのデジタルカメラやビデオカメラ等、撮像素子を用いた光学機器に搭載されても効果を発揮するものであり、レンズ交換可能なデジタルカメラに装着される装置に限定されるものではない。
たとえば、本実施形態では清掃時の動作方向を撮像素子の上方から下方向への動作の例としたが、これに限定されるものではなく、下方から上方に動作したときに清掃させるものでもよい。更に、動作方向が左右方向でもよいことは言うまでもない。
また、本発明の装置は、コンパクトタイプのデジタルカメラやビデオカメラ等、撮像素子を用いた光学機器に搭載されても効果を発揮するものであり、レンズ交換可能なデジタルカメラに装着される装置に限定されるものではない。
1 カメラボディ、2 シャッターユニット、3 粘着テープ、10 駆動モータ、11 モータフランジ、12 ナット部材、13 駆動レバー、14 コイルばね、15 ピン、16 圧板、17 植毛紙、20 ベース板、21 配線基板、22 固定枠、23 間隔調整板、24 ねじ、25 電荷結合素子、26 ローパスフィルター、27 押さえ枠、28 粘着テープ、29 ブラシ、30 リードスクリュー、31 カムピン、32 カム溝、33 ガイド溝。
Claims (7)
- 撮像素子を備えた光学機器において該撮像素子表面を清掃するための撮像素子清掃装置であって、
前記撮像素子表面に沿って移動可能に支持された清掃部と、この清掃部を片持ち式に支持して移動させる移動機構を有し、前記撮像素子のいずれか一辺側に偏倚して配置された駆動部とを含み、
前記駆動部の前記移動機構の動作に連動して、前記清掃部の前記撮像素子表面に対する押し圧力が付加・解除されるようにしたことを特徴とする撮像素子清掃装置。 - 前記駆動部は駆動源である駆動モータと、前記駆動モータの回転力により回転するリードスクリューと、前記リードスクリューと係合して直進移動するナット部材と、前記ナット部材とカム結合して前記リードスクリューのまわりに回転するようにした駆動レバーとを含み、
前記駆動レバーに支持される前記清掃部が、前記駆動モータの回転により直進動作と回転動作を行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像素子清掃装置。 - 前記清掃部が前記撮像素子表面に沿って往復移動して清掃動作を行う際に、その往路及び復路のいずれか一方において前記清掃部を前記撮像素子表面に対してほぼ非接触状態に保持し、他方において前記撮像素子表面と接触状態に保持する間隔調整部材を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像素子清掃装置。
- 前記間隔調整部材は、前記駆動部が配設される前記撮像素子の一辺側と対向するように配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮像素子清掃装置。
- 前記清掃部が前記撮像素子の配置領域外に退避したとき該清掃部と接触するブラシと、前記ブラシの根元部側及び毛先部側の少なくとも一方に敷設された粘着部材とを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像素子清掃装置。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像素子清掃装置を搭載したことを特徴とする光学機器。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像素子清掃装置を搭載したことを特徴とする撮像装置。
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2006
- 2006-04-25 JP JP2006121143A patent/JP2007295290A/ja active Pending
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