JP4034993B2 - セルロースパルプ用漂白助剤及びセルロースパルプの漂白方法 - Google Patents

セルロースパルプ用漂白助剤及びセルロースパルプの漂白方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、セルロースパルプ用漂白助剤及びセルロースパルプの漂白方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
紙の原料であるセルロースパルプは、パルプ繊維の表面や内部にリグニン等の着色物質が存在しているため、これらを除去したり分解したりして取り除き、白色度を向上させるために漂白をする必要がある。
セルロースパルプの漂白には、様々な漂白剤が使用されている。例えば、塩素、次亜塩素酸塩、酸素、過酸化水素、二酸化塩素等が使用されているが、最も有効な漂白剤は塩素である。
【0003】
しかし、セルロースパルプ用漂白剤として塩素を使用すると、排水にかかる負荷が大きい。又、塩素はそれ自体が有害物質であり、しかも近年ではダイオキシン生成の原因として指摘されていることから、できる限りその使用量を減少させることが強く求められてきている。
塩素の使用量を削減するには、何らかの方法によってセルロースパルプの漂白効率を上げるか、又は塩素以外の漂白剤を使用することが考えられる。
【0004】
塩素に代わるセルロースパルプ用漂白剤としては、酸素が使用されつつある。酸素は、それ自体は無害であるし、排水にかかる負荷も少ないが、酸素は塩素に比べれば漂白力が弱いため、酸素漂白におけるセルロースパルプの白色度を向上させるために種々の努力が払われている。
特に、オフィスのコンピューター化が進むと共に紙の消費量が増大し、白色度の高い紙が求められている現在、セルロースパルプの漂白効率の向上が急がれている。
例えば、特開2001−20192号公報には、硫酸エステル型及び又はリン酸エステル型界面活性剤を使用して漂白効率を向上させる技術が開示されている。
特開2001−32186号公報、特開2001−32187号公報には、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル型ノニオン性界面活性剤を添加することにより、漂白効率を向上させる技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記に挙げた漂白助剤では、何れもセルロースパルプの漂白度の向上効果が、不充分であったり、著しい起泡性のために実用性の無いものであった。従って、本発明の目的は、低泡性であるだけでなくセルロースパルプの漂白度の向上効果が優れた漂白助剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明者らは、種々の構造の化合物を漂白助剤として検討した結果、特定の構造からなるポリアルキレングリコール誘導体が、従来にないセルロースパルプの漂白度の向上効果があることを知見し、本発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、下記一般式(1)又は一般式(2)で表される化合物からなるセルロースパルプ用漂白助剤である。
−O−A−SO (1)
式中、Rは、炭素原子数3〜22の直鎖若しくは分岐鎖の、アルキル基、アルケニル基、又は炭素原子数1〜16のアルキル基で置換されていてもよいシクロアルキル基である。
は、オキシエチレン単位と、炭素原子数3以上のオキシアルキレン単位とから構成され、合計単位数が2〜45のポリオキシアルキレン単位を表す。
は水素、1価の金属原子、アンモニウム又はアルカノールアンモニウムである。
〔R−O−A−PO−(OM3−x (2)
式中、R、Aは、それぞれR、Aと同義であり、xは1又は2であり、MはMと同義である。
また、本発明は、セルロースパルプを、漂白剤及び上記漂白助剤の存在下で、処理することからなるセルロースパルプの漂白方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】
(一般式(1)の化合物)
一般式(1)において、Rは、炭素原子数3〜22の直鎖又は分岐鎖の、アルキル基、アルケニル基、又は炭素原子数1〜16のアルキル基で置換されていてもよいシクロアルキル基を表わす。
【0008】
アルキル基としては、例えば、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、2級ブチル基、ターシャリブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、2級ペンチル基、ネオペンチル基、ターシャリペンチル基、ヘキシル基、2級ヘキシル基、ヘプチル基、2級ヘプチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、2級オクチル基、ノニル基、2級ノニル基、デシル基、イソデシル基、2級デシル基、ウンデシル基、2級ウンデシル基、ドデシル基、2級ドデシル基、トリデシル基、イソトリデシル基、2級トリデシル基、テトラデシル基、2級テトラデシル基、ヘキサデシル基、2級ヘキサデシル基、ステアリル基、イコシル基、ドコシル基、2−ブチルオクチル基、2−ブチルデシル基、2−ヘキシルオクチル基、2−ヘキシルデシル基、2−オクチルデシル基、2−ヘキシルドデシル基、2−オクチルドデシル基、モノメチル分枝−イソステアリル基、アリル基、オレイル基等が挙げられる。
【0009】
アルケニル基としては、例えば、プロペニル基、イソプロペニル基、ブテニル基、イソブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、ヘプテニル基、オクテニル基、ノネニル基等が挙げられる。
【0010】
炭素原子数1〜16のアルキル基で置換されていてもよいシクロアルキル基としては、シクロヘキシル基、メチルシクロヘキシル基、ノニルシクロヘキシル基等が挙げられる。
【0011】
これらのうちで、Rとしては、炭素原子数4〜12の直鎖又は分岐のアルキル基が、セルロースパルプへの浸透力に優れるため、最も優れた漂白度の向上効果を発揮することができる。
【0012】
通常、Rはアルコールから水酸基を除いた残基である。これらのアルコールは工業的には、天然油脂から誘導される天然アルコール;又は、チーグラー法によりエチレンを重合させるプロセスを経て製造されるチーグラーアルコール(主成分は直鎖1級アルコールである)、オレフィンに一酸化炭素と水素を反応させるオキソ法により製造されるオキソアルコール(主成分は直鎖1級アルコールで、分枝1級アルコールも混在する)、パラフィンを空気酸化して製造され、水酸基が炭素鎖の末端以外へランダムに結合しているセカンダリーアルコール等の単一又は混合の合成アルコールとして製造されており、これらの何れのアルコールでも使用することができる。
【0013】
一般式(1)において、Aは、オキシエチレン単位と、炭素原子数3以上のオキシアルキレン単位の少なくとも一種とから構成され、合計単位数が2〜45のポリオキシアルキレン単位を表す。
オキシエチレン単位は、−(CH−CH−O)−で表される。
炭素原子数3以上のオキシアルキレン基は、一般式−(A−O)−で表され、ここでAとして、プロピレン基、ブチレン基、長鎖α−オレフィン基、スチレン基等が挙げられるが、好ましくはプロピレン基である。
炭素原子数3以上のアルキレン基を2種以上使用することもできる。その場合、1種はプロピレン基であることが好ましい。
で表されるポリオキシアルキレン単位の平均重合度、即ちオキシエチレン単位と、炭素原子数3以上のオキシアルキレン単位の合計単位数の平均は、2〜45、好ましくは2.1〜22、より好ましくは2.1〜20である。
はランダム状、ブロック状又はランダム状部とブロック状部との組み合わせからなるものである。
また、好ましくはA中のオキシエチレン単位及び炭素原子数3以上のオキシアルキレン単位のうち、オキシエチレン単位の重量割合が30〜90重量%であることが好ましい。
【0014】
は水素、1価の金属原子、アンモニウム又はアルカノールアンモニウムである。1価の金属原子は、好ましくはアルカリ金属原子、より好ましくはナトリウム又はカリウムである。アンモニウムには、アルキルアンモニウムを含む。
【0015】
一般式(1)で表わされる化合物の製法は任意であるが、例えば、ROHに相当するアルコール化合物にAに相当するアルキレンオキサイドを付加反応させ、得られたポリエーテルアルコールを、スルファミン酸、クロルスルホン酸、三酸化硫黄ガス等公知の硫酸化剤と反応させ、所望によりMOH(この場合、Mは水素ではない)に相当する塩基で中和することにより得ることができる。中和しない場合、M=水素である。また、部分中和によりMが水素及びその他のMである一般式(1)で表される化合物の混合物とすることもできる。
また、上記硫酸化剤による硫酸エステル化の度合いは、必ずしも100%である必要はなく、ポリエーテルアルコール1モルに対しS原子として0.1モル以上を反応させれば本発明の効果を得ることができ、好ましくは0.1〜0.5モル、最も好ましくは0.1〜0.3モルが良い。
【0016】
(一般式(1−a)の化合物)
一般式(1)で表される化合物として好ましいものは、下記一般式(1−a)で表される化合物である。
−O−(PrO)−A−(PrO)−SO (1-a)
式中、R、Mは式(1)と同一であり、Prはプロピレン基である。
は、オキシエチレン単位と、炭素原子数3以上のオキシアルキレン単位とから構成され、合計単位数が2〜30、好ましくは2〜15のポリオキシアルキレン単位を表す。Aは、ランダム状である。
k、nは各オキシアルキレン単位の数を表し、kは、0<k≦10、好ましくは0.1≦k≦5、より好ましくは0.1≦k≦3を満足する数である。nは、0≦n≦5、好ましくは0≦n≦2を満足する数である。
【0017】
一般式(1−a)は一般式(1)に包含されるが、両者の違いは、一般式(1)においてAで表されるポリオキシアルキレン単位の部分が、一般式(1−a)では−(PrO)−A−(PrO)−となっている点である。このような構造とするには、例えば、ROHに相当するアルコール化合物にプロピレンオキサイドを付加させた後、エチレンオキシサイド及び炭素原子数3以上のアルキレンオキサイドをランダム状に付加させ、その後、所望により更にプロピレンオキサイドを付加させればよい。
【0018】
(一般式(2)の化合物)
一般式(2)において、Rは上記Rと同義であり、Aは上記Aと同義であり、Mは上記Mと同義である。xは1又は2の数である。
【0019】
一般式(2)で表わされる化合物の製法も任意であるが、一例を示すと、例えば、ROHに相当するアルコール化合物にAOに相当するアルキレンオキサイドを付加反応させ、得られたポリエーテルアルコールを、無水リン酸等公知のリン酸化剤と反応させ、所望によりMOH(この場合、Mは水素ではない)に相当する塩基で中和することにより得ることができる。中和しない場合、M=水素である。また、部分中和によりMが水素及びその他のMである一般式(2)で表される化合物の混合物とすることもできる。
【0020】
また、上記リン酸化剤によるリン酸エステル化の度合いは、必ずしも100%である必要はなく、ポリエーテルアルコール1モルに対しP原子として0.1モル以上を反応させれば本発明の効果を得ることができ、好ましくは0.1〜0.5モル、最も好ましくは0.1〜0.3モルが良い。
また、好ましくはA中のオキシエチレン単位及び炭素原子数3以上のオキシアルキレン単位のうち、オキシエチレン単位の重量割合が30〜90重量%であることが好ましい。
【0021】
(一般式(2−a)の化合物)
一般式(2)で表される化合物として好ましいものは、下記一般式(2−a)で表される化合物である。
〔R−O−(PrO)−A−(PrO)−PO−(OM3−x (2-a)
式中、R、M、xは式(2)と同一であり、Prはプロピレン基である。
は、オキシエチレン単位と、炭素原子数3以上のオキシアルキレン単位とから構成され、合計単位数が2〜30、好ましくは2〜15のポリオキシアルキレン単位を表す。Aは、ランダム状である。
q、tは、各オキシアルキレン単位の数を示し、qは0<q≦10、好ましくは0.1≦q≦5、より好ましくは0.1≦q≦3を満足する数である。tは、0≦t≦5、好ましくは0≦n≦2を満足する数である。
【0022】
一般式(2−a)は一般式(2)に包含されるが、両者の違いは、一般式(2)においてAで表されるポリオキシアルキレン鎖の部分が、一般式(2−a)では−(PrO)−A−(PrO)−となっている点である。このような構造とするには、例えば、ROHに相当するアルコール化合物にプロピレンオキサイドを付加させた後、エチレンオキシサイド及び炭素原子数3以上のアルキレンオキサイドをランダム状に付加させ、その後、所望により更にプロピレンオキサイドを付加させればよい。
【0023】
(漂白助剤の態様)
本発明のセルロースパルプ用漂白助剤は、一般式(1)、好ましくは一般式(1−a)で表される化合物、又は一般式(2)、好ましくは一般式(2−a)で表される化合物である。
具体的態様として、一般式(1)、好ましくは一般式(1−a)で表される化合物の1種からなる態様、一般式(2)、好ましくは一般式(2−a)で表される化合物の1種からなる態様がある。
また、一般式(1)、好ましくは一般式(1−a)で表される化合物の2種以上を含有する組成物が挙げられる。また、一般式(2)、好ましくは一般式(2−a)で表される化合物の2種以上を含有する組成物が挙げられる。さらに、一般式(1)、好ましくは一般式(1−a)で表される化合物の1種以上と、一般式(2)、好ましくは一般式(2−a)で表される化合物の1種以上とを含有する組成物が挙げられる。
【0024】
(漂白方法)
本発明は、セルロースパルプを、漂白剤及び上記漂白助剤の存在下で、処理することからなるセルロースパルプの漂白方法を包含する。
【0025】
漂白助剤としての使用量は、漂白するセルロースパルプの種類、使用する漂白剤、目標とする白色度等の条件により変化するが、通常は絶乾パルプ重量に対し、これら化合物の合計量として、好ましくは0.005〜3重量%、より好ましくは0.01〜2重量%程度である。
【0026】
漂白対象となるセルロースパルプの種類としては特に限定されないが、例えば、クラフトパルプ、ケミグラウンドパルプ、セミケミカルパルプ、サルファイトパルプ、アルカリパルプ等の化学パルプ;砕木パルプ、リファイナーメカニカルパルプ、サーモメカニカルパルプ等の機械パルプ等が挙げられ、本発明の漂白助剤は、木材パルプ又は非木材パルプの何れでも漂白度の向上効果を発揮する。
【0027】
本発明の漂白助剤は、いかなる漂白剤に対しても漂白度の向上効果を発揮する。セルロースパルプの漂白に使用される漂白剤としては、例えば、塩素、次亜塩素酸塩、二酸化塩素、酸素、オゾン、過酸化水素、過酢酸(塩)、過炭酸(塩)、過ホウ酸(塩)等が挙げられる。
この中でも、排水への負荷や安全性等の点から望ましい酸素系の漂白剤、例えば酸素、オゾン、過酸化水素、過酢酸(塩)、過炭酸(塩)、過ホウ酸(塩)等の漂白剤と共に使用するとその漂白度の向上効果が著しく、本発明の漂白助剤が特に有効である。
【0028】
漂白剤の使用量は、漂白剤の種類、漂白するセルロースパルプの種類、目標とする白色度、温度等の漂白条件等によって大きく変わるが、一般的に絶乾セルロースパルプに対して好ましくは0.1〜20重量%、より好ましくは0.5〜10重量%、最も好ましくは1〜5重量%である。
【0029】
本発明の漂白助剤は、セルロースパルプの漂白工程において、他の成分、例えば、水酸化ナトリウム等のアルカリ、硫酸マグネシウム等のマグネシウム塩、キレート剤、消泡剤、過酸化物安定化剤等と併用することができる。
【0030】
また、本発明の漂白助剤は、他の界面活性剤と併用することができる。他の界面活性剤としては、例えば、脂肪酸石鹸、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、高級アルコールリン酸エステル塩、アルキルベンゼンホスホン酸塩、脂肪族アミドホスホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物等のアニオン性界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ソルビタンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル等の非イオン性界面活性剤等が挙げられる。
これらの中でも、特に好ましいものはポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等である。
【0031】
セルロースパルプの漂白は、一般的に原料の木材系又は非木材系のパルプを粉砕し、これを蒸解し、得られたセルロースパルプスラリーに約50〜200℃で漂白剤を添加して漂白処理を行う。本発明の漂白助剤は、この漂白工程において系内に添加されていればよく、セルロースパルプが蒸解中又は蒸解後であってもよい。
【0032】
本発明の漂白助剤は、漂白工程におけるセルロースパルプスラリーの濃度が低濃度(10重量%未満)、中濃度(10〜20重量%)又は高濃度(20重量%以上)の何れであっても使用可能である。このうち、中濃度におけるセルロースパルプの漂白条件の一例を以下に示す。
【0033】
(A)酸素漂白の場合
パルプ濃度:10〜15重量%
酸素濃度:10〜30kg/パルプt
アルカリ性媒体:20〜30kg/パルプt
硫酸マグネシウム:0〜3kg/パルプt
処理温度:80〜130℃
処理時間:0.5〜2時間
頂部内圧:3〜6kg/cm
【0034】
(B)オゾン漂白の場合
パルプ濃度:10〜15重量%
オゾン濃度:0.1〜3重量%
処理温度:10〜80℃
処理時間:1〜60分
【0035】
(C)過酸化水素漂白の場合
パルプ濃度:10〜20重量%
過酸化水素濃度:0.1〜3重量%
処理温度:50〜90℃
処理時間:1〜5時間
これらの非塩素漂白工程の前又は後に、塩素、次亜塩素酸塩、二酸化塩素等による塩素漂白を行うこともある。
【0036】
【実施例】
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明する。尚、以下の実施例中、部及び%は特に記載が無い限り重量基準である。
実施例1〔硫酸エステル型化合物の製造例〕
オートクレーブを用いて、2−エチルヘキシルアルコール130g(1モル)に触媒として水酸化カリウム1gを加え、120〜130℃でプロピレンオキサイド58g(1モル)を付加させ、その後、エチレンオキサイド352g(8モル)とプロピレンオキサイド58g(1モル)を混合させたアルキレンオキサイドを付加させて反応物598gを得た。次に温度計、攪拌装置を備えた四つ口フラスコにこの反応物を全量仕込み、クロルスルホン酸23.4g(0.2モル)を20℃で添加して反応させた。この反応物を漂白助剤(1−1)とした。
【0037】
実施例2〔硫酸エステル型化合物の製造例〕
オートクレーブを用いて、2−エチルヘキシルアルコール130g(1モル)に触媒として水酸化カリウム1gを加え、120〜130℃でプロピレンオキサイド17.4g(0.3モル)を付加させ、その後、エチレンオキサイド352g(8モル)とプロピレンオキサイド29g(0.5モル)を混合させたアルキレンオキサイドを付加させた。その後、プロピレンオキサイド29g(0.5モル)を付加させた。次に温度計、攪拌装置を備えた四つ口フラスコにこの反応物を全量仕込み、クロルスルホン酸35.1g(0.3モル)を20℃で添加して反応させた。この反応物を漂白助剤(1−2)とした。
【0038】
実施例3〔硫酸エステル型化合物の製造例〕
漂白助剤(1−1)を水酸化ナトリウムで中和した。この反応物を漂白助剤(1−3)とした。
【0039】
実施例4〔硫酸エステル型化合物の製造例〕
また、漂白助剤(1−2)を水酸化ナトリウムで中和した、この反応物を漂白助剤(1−4)とした。
【0040】
実施例5〔硫酸エステル型化合物の製造例〕
オートクレーブを用いて、2−エチルヘキシルアルコール130g(1モル)に触媒として水酸化カリウム1gを加え、120〜130℃でプロピレンオキサイド58g(1モル)を付加させ、その後、エチレンオキサイド352g(8モル)とプロピレンオキサイド58g(1モル)を混合させたアルキレンオキサイドを付加させて反応物598gを得た。次に温度計、攪拌装置を備えた四つ口フラスコにこの反応物を全量仕込み、スルファミン酸19.4g(0.2モル)を120℃で添加して反応させた。この反応物を漂白助剤(1−5)とした。
【0041】
実施例6〔硫酸エステル型化合物の製造例6〕
オートクレーブを用いて、2−エチルヘキシルアルコール130g(1モル)に触媒として水酸化カリウム1gを加え、120〜130℃でプロピレンオキサイド17.4g(0.3モル)を付加させ、その後、エチレンオキサイド352g(8モル)とプロピレンオキサイド29g(0.5モル)を混合させたアルキレンオキサイドを付加させた。その後、プロピレンオキサイド29g(0.5モル)を付加させた。次に温度計、攪拌装置を備えた四つ口フラスコにこの反応物を全量仕込み、スルファミン酸29.1g(0.3モル)を120℃で添加して反応させた。この反応物を漂白助剤(1−6)とした。
【0042】
実施例7〜20〔硫酸エステル型化合物の製造例〕
出発原料、各アルキレンオキサイドの種類、付加モル数、硫酸化剤のモル数、中和剤の有無、種類を表1に記載のように変えたほかは、硫酸エステル型化合物の実施例1〜5と同様にして、漂白助剤(1−7)〜(1−20)を得た。
【0043】
比較例1〜4
比較のため、出発原料、各アルキレンオキサイドの種類、付加モル数、硫酸化剤のモル数、中和剤の有無、種類を表2に記載のように変えたほかは、硫酸エステル型化合物の実施例1〜5と同様にして、比較漂白助剤(1−1)〜(1−4)を得た。
【0044】
実施例21〔硫酸エステル型化合物の製造例〕
オートクレーブを用いて、2−エチルヘキシルアルコール130g(1モル)に触媒として水酸化カリウム1gを加え、120〜130℃で、エチレンオキサイド396g(9モル)とプロピレンオキサイド116g(2モル)を混合させたアルキレンオキサイドを付加させた。次に温度計、攪拌装置を備えた四つ口フラスコにこの反応物を全量仕込み、スルファミン酸19.4g(0.2モル)を120℃で添加して反応させた。この反応物を漂白助剤(1−21)とした。
【0045】
実施例22〔硫酸エステル型化合物の製造例〕
オートクレーブを用いて、2−エチルヘキシルアルコール130g(1モル)に触媒として水酸化カリウム1gを加え、120〜130℃でプロピレンオキサイド58g(1モル)を付加させ、その後、エチレンオキサイド352g(8モル)を付加させた。その後、プロピレンオキサイド58g(1モル)を付加させた。次に温度計、攪拌装置を備えた四つ口フラスコにこの反応物を全量仕込み、スルファミン酸19.4g(0.2モル)を120℃で添加して反応させた。この反応物を漂白助剤(1−22)とした。
【0046】
【表1】
Figure 0004034993
【0047】
【表2】
Figure 0004034993
【0048】
実施例23〔リン酸エステル型化合物の製造例〕
オートクレーブを用いて、2−エチルヘキシルアルコール130g(1モル)に触媒として水酸化カリウム1gを加え、120〜130℃でプロピレンオキサイド58g(1モル)を付加させ、その後、エチレンオキサイド352g(8モル)とプロピレンオキサイド58g(1モル)を混合させたアルキレンオキサイドを付加させて反応物598gを得た。次に温度計、攪拌装置を備えた四つ口フラスコにこの反応物を全量仕込み、無水リン酸14.2g(0.1モル)を50℃で1時間反応させた後、2g(0.1モル)の水を加え、40℃で1時間保持した後80℃に昇温させ、80℃で2時間保持して加水分解反応させ、反応物626.4gを得た。この反応物を漂白助剤(2−1)とした。
【0049】
実施例24〔リン酸エステル型化合物の製造例〕
オートクレーブを用いて、2−エチルヘキシルアルコール130g(1モル)に触媒として水酸化カリウム1gを加え、120〜130℃でプロピレンオキサイド17.4g(0.3モル)を付加させ、その後、エチレンオキサイド352g(8モル)とプロピレンオキサイド29g(0.5モル)を混合させたアルキレンオキサイドを付加させた。その後、プロピレンオキサイド29g(0.5モル)を付加させた。次に温度計、攪拌装置を備えた四つ口フラスコにこの反応物を全量仕込み、無水リン酸21.3g(0.15モル)を50℃で1時間反応させた後、3g(0.16モル)の水を加え、40℃で1時間保持した後80℃に昇温させ、80℃で2時間保持して加水分解反応させた。この反応物を漂白助剤(2−2)とした。
【0050】
実施例25〔リン酸エステル型化合物の製造例〕
漂白助剤(2−1)を水酸化ナトリウムで中和した。この反応物を漂白助剤(2−3)とした。
【0051】
実施例26〔リン酸エステル型化合物の製造例〕
また、漂白助剤(2−2)を水酸化ナトリウムで中和した、この反応物を漂白助剤(2−4)とした。
【0052】
実施例27〜41〔リン酸エステル型化合物の製造例〕
出発原料、各アルキレンオキサイドの種類、付加モル数、無水リン酸のモル数、中和剤の有無、種類を表3に記載のように変えたほかは、リン酸エステル型化合物の製造例23〜25と同様にして、漂白助剤(2−5)〜(2−19)を得た。
【0053】
比較例5〜8
比較のため、出発原料、各アルキレンオキサイドの種類、付加モル数、無水リン酸のモル数、中和剤の有無、種類を表4に記載のように変えたほかは、リン酸エステル型化合物の製造例23〜25と同様にして、比較漂白助剤(2−1)〜(2−4)を得た。
【0054】
実施例42〔リン酸エステル型化合物の製造例〕
オートクレーブを用いて、2−エチルヘキシルアルコール130g(1モル)に触媒として水酸化カリウム1gを加え、120〜130℃で、エチレンオキサイド396g(9モル)とプロピレンオキサイド116g(2モル)を混合させたアルキレンオキサイドを付加させた。次に温度計、攪拌装置を備えた四つ口フラスコにこの反応物を全量仕込み、無水リン酸14.2g(0.1モル)を50℃で1時間反応させた後、100℃で4時間反応させ、水酸化ナトリウムで中和した。この反応物を漂白助剤(2−20)とした。
【0055】
実施例43〔リン酸エステル型化合物の製造例〕
オートクレーブを用いて、2−エチルヘキシルアルコール130g(1モル)に触媒として水酸化カリウム1gを加え、120〜130℃でプロピレンオキサイド58g(1モル)を付加させ、その後、エチレンオキサイド352g(8モル)を付加させた。その後、プロピレンオキサイド58g(1モル)を付加させた。次に温度計、攪拌装置を備えた四つ口フラスコにこの反応物を全量仕込み、無水リン酸14.2g(0.1モル)を50℃で1時間反応させた後、100℃で4時間反応させ、水酸化ナトリウムで中和した。この反応物を漂白助剤(2−21)とした。
【0056】
【表3】
Figure 0004034993
【0057】
【表4】
Figure 0004034993
【0058】
尚、表1〜4において、アルキレンオキサイドの付加モル数は、平均の数である。又、EOはオキシエチレン基を、PrOはオキシプロピレン基を、BOはオキシブチレン基を、StOはオキシスチレン基を表わす。(EO)/(PrO)はランダム重合を表わし、(PrO)−(EO)−(PrO)はブロック重合を表す。
【0059】
実施例44〔漂白の例〕
表1〜4に示す各漂白助剤を、又、漂白剤として酸素を用いて、下記の漂白条件で北米産あか松の未晒パルプの漂白を行った。
<漂白処理条件>
パルプ:北米産あか松の未晒パルプ(カッパー値:21.3)
パルプ濃度:13重量%(スラリー中)
酸素濃度:1.5重量%(対絶乾パルプ)
アルカリ濃度:2.0重量%(水酸化ナトリウムNaO2換算、対絶乾パルプ)
漂白助剤濃度:0.07重量%(対絶乾パルプ)
反応温度:110℃±5℃
反応圧力:5.5kg/cm
処理時間:1時間
反応容器:オートクレーブ
【0060】
得られた漂白後のパルプを水で十分に洗浄後、乾燥して、JIS−P−8211に準拠して各パルプの漂白度の指標であるカッパー値を測定した。その結果を表5及び6に示す。
また、酸素漂白後のパルプスラリーの絞り液(250ミリリットル)を内径11cmのガラス製円筒容器に入れ、液温90℃でガラスボールフィルターを通して空気を10分間導入(4リットル/分)し、直後の泡高さにより評価した。実用上好ましいものを○、実用上支障のあるものを△、実用不能のものを×として表3に示す。
【0061】
【表5】
Figure 0004034993
【0062】
【表6】
Figure 0004034993
【0063】
【発明の効果】
本発明によれば、低泡性であるだけでなく、セルロースパルプの漂白度の向上効果に優れた漂白助剤が提供される。

Claims (4)

  1. 下記一般式(1)又は(2)で表される化合物からなるセルロースパルプ用漂白助剤。
    −O−A−SO (1)
    (式中、Rは、炭素原子数3〜22の直鎖若しくは分岐鎖の、アルキル基、アルケニル基、又は炭素原子数1〜16のアルキル基で置換されていてもよいシクロアルキル基であり、Aは、オキシエチレン単位と、炭素原子数3以上のオキシアルキレン単位とから構成され、合計単位数が2〜45のポリオキシアルキレン単位を表し、Mは水素、1価の金属原子、アンモニウム又はアルカノールアンモニウムである)
    〔R−O−A−PO−(OM3−x (2)
    (式中、R、Aは、それぞれR、Aと同義であり、xは1又は2であり、MはMと同義である)
  2. 一般式(1)で表される化合物が、下記一般式(1−a)で表される化合物である、請求項1に記載のセルロースパルプ用漂白助剤。
    −O−(PrO)−A−(PrO)−SO (1-a)
    (式中、R、Mは式(1)と同一であり、Prはプロピレン基であり、Aは、オキシエチレン単位と、炭素原子数3以上のオキシアルキレン単位とから構成され、合計単位数が2〜30のランダム状ポリオキシアルキレン単位を表し、k、nは、0<k≦10、0≦n≦5を満足する数である。)
  3. 一般式(2)で表される化合物が、下記一般式(2−a)で表される化合物である、請求項1に記載のセルロースパルプ用漂白助剤。
    〔R−O−(PrO)q-A4-(PrO)t−PO−(OM3−x (2−a)
    (式中、R、M、xは式(2)と同一であり、Prはプロピレン基であり、Aは、オキシエチレン単位と、炭素原子数3以上のオキシアルキレン単位とから構成され、合計単位数が2〜30のランダム状ポリオキシアルキレン単位を表し、q、tは、0<q≦10、0≦t≦5を満足する数である。)
  4. セルロースパルプを、漂白剤及び請求項1〜3のいずれか一項に記載の漂白助剤の存在下で、処理することからなるセルロースパルプの漂白方法。
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