JP4033341B2 - 超音波流量計センサ - Google Patents

Description

【０００１】
【発明が属する技術分野】
本発明は、フッ素樹脂を使用して耐薬品性を高くする超音波洗流量計センサに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、超音波流量計の流量計センサ部材１は、図３に示すように、中央に形成された中央部材２のほぼ中心に流通路２ａが形成され、中央部材２の両側に端部部材３、４が形成され、端部部材３、４にそれぞれ超音波振動子を装着する装着部３ａ、４ａが穴状に形成され、又、流通路２ａに接続される流入口５及び流出口６が端部部材３、４に形成され、中央部材２と端部部材３、４、流入口５及び流出口６はフッ素樹脂で一体に形成されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような流量計センサ部材１の装着部３ａ、４ａに超音波振動子を装着する場合、超音波振動子にフッ素樹脂ケーブルのリード線を接続し、コネクタを装着部３ａ、４ａにそれぞれ装着し、この装着したコネクタの中心孔にフッ素樹脂ケーブルを通し、コネクタの突出部でフッ素樹脂ケーブルを固定するようにしているが、フッ素樹脂は滑り易いために、フッ素樹脂ケーブルを固定するときにフッ素樹脂ケーブルが回転し、それによって超音波振動子に接続されたリード線が切断され、フッ素樹脂ケーブルがコネクタから抜け出てしまうという問題があった。
【０００４】
【課題を解決しようとする手段】
本発明は、ほぼ中央に流通路が形成された中央部材と、該中央部材の両側に超音波振動子を装着する装着部と前記流通路の流入口及び流出口を形成した端部部材とをフッ素樹脂で一体に形成した流量計センサ部材において、前記装着部に装着される超音波振動子と、該超音波振動子に接続されるリード線を接続するケーブルに装着したかしめ金具と、前記装着部の内側のネジに嵌合し、中心部に前記ケーブルを貫通する貫通孔を設け、かつ端部に前記かしめ金具が挿入される金具溝を一端に設けたフッ素樹脂からなるコネクタと、該コネクタの他端の突出部のネジに嵌合するフッ素樹脂からなる前記ケーブルを固定するものであり、又、前記端部部材の前記装着部に超音波振動子を固定し、前記ケーブルにかしめ部材を固定し、前記装着部にコネクタを嵌合した後、前記ケーブルを引いて前記コネクタの金具溝にかしめ金具を挿入し、前記前記ケーブル固定部材を前記コネクタの突出部に嵌合固定して前記ケーブルを固定するものである。
【０００５】
【発明の実施の形態】
本発明では、フッ素樹脂からなる流量計センサ部材の端部部材に設けた装着部に超音波振動子を装着し、この超音波振動子に接続されるリード線のケーブルにかしめ金具を固定し、このケーブルを装着部にネジ固定するコネクタの貫通孔に通し、そして、ケーブルを引いて、コネクタの一端に形成した金具溝にかしめ金具を挿入し、コネクタの他端の突出部にケーブル固定部材を固定してケーブルを固定することにより、コネクタ及びケーブル固定部材を装着する時に、ケーブルの回転及び滑りを無くしてリード線の切断を防止する。
【０００６】
【実施例】
図１は本発明の実施例の超音波流量計センサの一部断面図、図２は図１の超音波流量計センサに装着される部材の斜視図で、流量計センサ部材１の端部部材４の装着部４ａの内部に形成された振動子装着部７に超音波振動子８が装着され、この超音波振動子８にリード線９が接続され、このリード線９はケーブル１０として構成され、このケーブル１０の端部近傍にかしめ金具１１がかしめ固定され、又、端部部材４の装着部４ａの内側のネジ穴４ｂに外側にネジ１２ａを形成したコネクタ１２が嵌合され、コネクタ１２は中心に貫通孔１２ｂが形成され、又、一端に金具溝１２ｃが形成され、さらに、他端に突出部１２ｄが形成され、この突出部１２ｄにネジ１２ｅが形成され、この突出部１２ｃのネジ１２ｅにケーブル固定部材１３のネジ１３ａが嵌合され、又、ケーブル固定部材１３の端部１３ｂにテーバー部１３ｃが形成されており、この構成は、図３に示す従来の流量計センサ部材１の端部部材４のみについて説明しているが、流量計センサ部材１の一方の端部部材３も同様に構成されている。
【０００７】
このように構成した本実施例の超音波流量計センサでは、まず、ケーブル１０の超音波振動子８側の端部近傍にかしめ金具１１がかしめ固定され、次に、超音波振動子８を振動子装着部７に固定し、ケーブル１０をコネクタ１２の貫通孔１２ｂに挿入して突出部１２ｃの端部から引き出し、そして、ケーブル１０を固定しながら流量計センサ部材１の端部部材４の装着部４ａの端部の内側のネジ穴４ｂにネジ１２ａを嵌合してコネクタ１２を回転して固定した後、ケーブル１０を引くと、かしめ金具１１はコネクタ１２の金具溝１２ｃに挿入されてケーブル１０がコネクタ１２に固定され、さらに、コネクタ１２の突出部１２ｃのネジ１２ｄにケーブル固定部材１３の内側のネジ１３ａを嵌合し、ケーブル固定部材１３を回転して固定すると、ケーブル固定部材１３の端部１３ｂのテーバー部１３ｃでケーブル１０がさらにコネクタ１２に固定される。
【０００８】
このように、本実施例では、コネクタ１２を流量計センサ部材１の端部部材４の装着部４ａに装着する時に、ケーブル１０を回転しないようにして、コネクタ１２を回転して装着部４に固定した後、ケーブル１０を引いてケーブル１０のかしめ金具１１をコネクタ１２の金具溝１２ｃに挿入するようにしているので、ケーブル１０を回転せずにコネクタ１２に固定されるので、ケーブル１０のリード線９がねじれないので、断線することがなく、又、ケーブル１０がかしめ金具１１でコネクタ１２に固定されるので、コネクタ１２の突出部１２ｃにケーブル固定部材１３をネジ回転固定しても、ケーブル１０は回転することなく、従ってリード線９がねじれず、断線することがないという利点がある。
【０００９】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の超音波流量計センサは、フッ素樹脂からなる流量計センサ部材の端部部材に設けた装着部に超音波振動子を装着し、この超音波振動子に接続されるリード線のケーブルにかしめ金具を固定し、このケーブルを装着部にネジ固定するコネクタの貫通孔に通し、ケーブルを引いて、コネクタの一端に形成した金具溝にかしめ金具を挿入し、コネクタの他端の突出部にケーブル固定部材を固定してケーブルを固定することにより、コネクタ及びケーブル固定部材を装着する時に、ケーブルの回転がなく、又、ケーブルの滑りを無くしてリード線の切断を防止するすることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例の超音波流量計センサの一部の断面図である。
【図２】図１の超音波流量計センサに装着する部分の斜視図である。
【図３】本発明で使用する超音波流量計センサの流量計センサ部材の側面図である。
【符号の説明】
１ 流量計センサ部材
２ 中央部材
３、４ 端部部材
５ 流入口
６ 流出口
７ 振動子装着部
８ 超音波振動子
９ リード線
１０ ケーブル
１１ かしめ金具
１２ コネクタ
１３ ケーブル固定部材

Claims (2)

1. ほぼ中央に流通路が形成された中央部材と、該中央部材の両側に超音波振動子を装着する装着部と前記流通路の流入口及び流出口を形成した端部部材とをフッ素樹脂で一体に形成した流量計センサ部材において、前記装着部に装着される超音波振動子と、該超音波振動子に接続されるリード線を接続するケーブルに装着したかしめ金具と、前記装着部の内側のネジに嵌合し、中心部に前記ケーブルを貫通する貫通孔を設け、かつ端部に前記かしめ金具が挿入される金具溝を一端に設けたフッ素樹脂からなるコネクタと、該コネクタの他端の突出部のネジに嵌合するフッ素樹脂からなる前記ケーブルを固定するケーブル固定部材とからなる超音波流量計センサ。
2. 前記端部部材の前記装着部に超音波振動子を固定し、前記ケーブルにかしめ部材を固定し、前記装着部にコネクタを嵌合した後、前記ケーブルを引いて前記コネクタの金具溝にかしめ金具を挿入し、前記前記ケーブル固定部材を前記コネクタの突出部に嵌合固定して前記ケーブルを固定することを特徴とする請求項１記載の超音波流量計センサ。

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