JP4030258B2 - 屋外設置型給湯装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この本発明は、屋外に設置される給湯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりこの種のものに於いては、内側に断熱材を貼り付けた外枠内部を仕切板で分割し、仕切った上部に給湯装置本体部を設け、仕切った下部に配管ボックス部を設けて、屋外に設置することは普通に行われるものであった。
【0003】
そして屋外に設置されることから、冬に屋外温度が低くなっても凍結しないように、外枠内部に電熱式凍結防止ヒータを設けて該ヒータの発熱により凍結を防止したり、給湯装置が温水を循環させて暖房を行う暖房機能や浴槽水の追焚きを行う風呂機能を有し、その暖房回路や風呂回路に循環ポンプが設けられている場合、この循環ポンプを駆動させて温水を循環・流水させることにより凍結を防止したり、給湯装置のバーナ部を着火させてその燃焼熱や温水の温度を上昇させて凍結を防止していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところでこの従来のものでは、極寒地の屋外に設置する場合、冬の屋外温度は非常に低いため、電熱式凍結防止ヒータの方法では、発熱量が大きい、つまり消費電力の大きい電熱式凍結防止ヒータを使用しなくてはならず、1シーズンでの凍結防止のためにかかる電気料金が高くなってしまい、又電熱式凍結防止ヒータが断線した時、装置本体やリモコンの表示部にヒータ断線の表示を行うが、修理が完了するまで凍結を防止することができず、凍結してしまうという欠点があった。
【0005】
又、暖房回路や風呂回路の循環ポンプを駆動させて温水を循環・流水させる方法では、閉回路を構成して温水を循環できるので、その回路の循環ポンプを駆動させることによりその回路の凍結を防止できるが、暖房回路と風呂回路の両方を備えている場合、それぞれの循環ポンプを駆動させないとそれぞれの回路の凍結が防止できないため、凍結のおそれのある間全部の循環ポンプをずっと駆動させていなくてはならず、また、暖房回路や風呂回路の循環ポンプはその回路に単位時間当たり所定流量温水を流すことが出来る能力を持つポンプなので、循環ポンプの動作音が大きく、又ポンプ自体の消費電力もそれなりに大きく、したがってこの方法も1シーズンでの凍結防止のためにかかる電気料金が高くなってしまうという欠点があった。
【0006】
更に前記循環ポンプを駆動させて温水を循環・流水させる方法では、直圧式の給湯回路の場合、水道管からの水をバーナ部の燃焼により熱交換して加熱し、設定温度の温水にして水道圧にて給湯栓に送り出すため、温水回路として閉回路を構成せず、もちろん設定温度の温水は水道圧にて送り出すため、温水を送り出す循環ポンプはないので、直圧式の給湯回路ではこの方法により凍結防止することができなかった。
又、バーナ部を着火させる方法では、バーナ部の燃焼による燃焼熱や燃焼ガスとの熱交換により加熱された温水の放熱により、バーナ部のある外枠内部の給湯装置本体部の凍結防止はできるものの、仕切板で分割されている配管ボックス部にまでほとんど熱が伝わらないため、配管ボックス部内の温度はほとんど上昇せず、給湯装置本体部内は凍結防止できていても、配管ボックス部内の配管が凍結してしまうという問題があった。
【0007】
又、前記バーナ部を着火させる方法では、外枠の内部温度や温水温度の上昇・降下に合わせて着火・消火動作を繰り返すので、着火する度に着火音や燃焼音が発生するという問題があった。
そこで本発明は、電熱式凍結防止ヒータや暖房回路や風呂回路の循環ポンプのように、消費電力の大きいものは使用せず、それにより凍結防止のために多くの電力を消費することなく給湯装置本体部と配管ボックス部の凍結防止運転を行う屋外設置型給湯装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そこで、前記課題を解決するために、本発明の請求項1では、屋外に設置される外枠内部を仕切板で給湯装置本体部と配管ボックス部とに分割し、前記給湯装置本体部内に、燃料を燃焼するバーナ部と、該バーナ部の燃焼ガスと熱交換して加熱した温水を貯湯する缶体と、一端を缶体上部に接続し他端を缶体下部に接続して缶体循環ポンプにより缶体内の温水を循環させる缶体循環回路と、給湯装置本体部内の温度を検知する給湯装置本体部内温度センサとを備えた給湯装置本体を収納すると共に、前記配管ボックス部内で、室内に設置された配管と、給湯装置本体から仕切板を貫通して設けられた温水配管とが接続されている屋外設置型給湯装置に於いて、前記配管ボックス部内に、缶体循環回路と接続してその温水を配管ボックス部内に設けた凍結防止用放熱器に流して缶体に戻すことにより配管ボックス部内の凍結防止運転を行う放熱回路と、配管ボックス部内の温度を検知する配管ボックス部内温度センサを設け、前記給湯装置本体部内温度センサが所定温度を検知した時、缶体内の温水が缶体循環回路を介して循環させて給湯装置本体部の凍結防止運転を行い、前記配管ボックス部内温度センサが所定温度を検知した時、缶体循環回路を流れる温水を全て配管ボックス部内の放熱回路に循環させて配管ボックス部内の凍結防止運転を行い、前記給湯装置本体部内温度センサ及び配管ボックス部内温度センサが所定温度を検知した時、給湯装置本体部内温度センサが所定温度以上を検知するまで、缶体内の温水を缶体循環回路を介して循環させて給湯装置本体部の凍結防止運転を行うと共に、缶体循環回路を流れる温水の一部を配管ボックス部内の放熱回路に循環させて、配管ボックス部内温度センサが所定温度以上を検知するまで配管ボックス部内の凍結防止運転を行うように缶体循環回路の温水の流れを切り替える切替手段を設けたものとした。
【0009】
又、請求項2では、特にその構成を、前記請求項1に於いて、前記凍結防止運転を開始する時、缶体内の温水が所定温度以下の時はバーナ部を燃焼させると共に、缶体循環パイプを駆動して缶体内の温水を循環させ、缶体内の温水が所定温度以上になったらバーナ部の燃焼を停止して、前記凍結防止運転を開始するものである。
【0010】
又、請求項3では、特にその構成を、前記請求項2に於いて、前記切替手段は、缶体循環パイプと放熱回路の一端との接続部分から放熱回路用ジョイント部との間の放熱用パイプに設けた放熱回路用開閉弁と、缶体循環パイプと放熱回路の一端との接続部分から吐出口との間の循環パイプに設けた缶体循環回路用開閉弁とからなるものである。
【0011】
又、請求項4では、特にその構成を、前記請求項2に於いて、前記切替手段は、缶体循環回路と放熱回路との接続部分に設けた三方弁からなるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1の屋外設置型給湯装置は、屋外に設置される外枠内部を仕切板で給湯装置本体部と配管ボックス部とに分割し、前記給湯装置本体部内に、燃料を燃焼するバーナ部と、該バーナ部の燃焼ガスと熱交換して加熱した温水を貯湯する缶体と、一端を缶体上部に接続し他端を缶体下部に接続して缶体循環ポンプにより缶体内の温水を循環させる缶体循環回路と、給湯装置本体部内の温度を検知する給湯装置本体部内温度センサとを備えた給湯装置本体を収納すると共に、前記配管ボックス部内で、室内に設置された配管と、給湯装置本体から仕切板を貫通して設けられた温水配管とが接続されている屋外設置型給湯装置に於いて、前記配管ボックス部内に、缶体循環回路と接続してその温水を配管ボックス部内に設けた凍結防止用放熱器に流して缶体に戻すことにより配管ボックス部内の凍結防止運転を行う放熱回路と、配管ボックス部内の温度を検知する配管ボックス部内温度センサを設け、前記給湯装置本体部内温度センサが所定温度を検知した時、缶体内の温水が缶体循環回路を介して循環させて給湯装置本体部の凍結防止運転を行い、前記配管ボックス部内温度センサが所定温度を検知した時、缶体循環回路を流れる温水を全て配管ボックス部内の放熱回路に循環させて配管ボックス部内の凍結防止運転を行い、前記給湯装置本体部内温度センサ及び配管ボックス部内温度センサが所定温度を検知した時、給湯装置本体部内温度センサが所定温度以上を検知するまで、缶体内の温水を缶体循環回路を介して循環させて給湯装置本体部の凍結防止運転を行うと共に、缶体循環回路を流れる温水の一部を配管ボックス部内の放熱回路に循環させて、配管ボックス部内温度センサが所定温度以上を検知するまで配管ボックス部内の凍結防止運転を行うように缶体循環回路の温水の流れを切り替える切替手段を設けたものである。
【0013】
それにより切替手段を切替ることにより、給湯装置本体部が凍結防止が必要なら、缶体循環回路のみ缶体内の温水を循環して給湯装置本体部内で放熱し、配管ボックス部が凍結防止が必要なら、放熱回路の凍結防止用放熱器のみ缶体内の温水を循環して配管ボックス部内で放熱し、両方とも凍結防止が必要なら、缶体循環回路と放熱回路の両方に缶体内の温水を循環して放熱することにより凍結防止運転を行うので、凍結防止運転が必要なところだけを凍結防止運転を行うことができ、したがって効率よく経済的に凍結防止運転を行うことができ、また、缶体内の温水を缶体循環回路の缶体循環ポンプにより配管ボックス部の凍結防止用放熱器に流して循環させることにより、電熱式凍結防止ヒータによる凍結防止運転により生ずる1シーズンでの電気料金が発生せず、大変経済的であり、又凍結防止ヒータ断線による凍結防止運転が出来ないという不具合がないものであり、又給湯回路や暖房回路の使用状態に関係なく凍結防止運転を行うことができ、又暖房回路の循環ポンプに比べて能力の小さい缶体循環ポンプを駆動させて凍結防止運転を行うので、ポンプによる消費電力を小さくすることができて経済的であり、又ポンプの動作音も小さくすることができるものである。
【0014】
又請求項2の屋外設置型給湯装置は、前記凍結防止運転を開始する時、缶体内の温水が所定温度以下の時はバーナ部を燃焼させると共に、缶体循環パイプを駆動して缶体内の温水を循環させ、缶体内の温水が所定温度以上になったらバーナ部の燃焼を停止して、前記凍結防止運転を開始するものである。
【0015】
それにより、外枠上部の給湯装置本体部の凍結防止を、バーナ部の燃焼熱や、その燃焼ガスと熱交換されて温度の上がった缶体内の温水や、その燃焼ガスと熱交換されて温度が凍結防止運転温度まで上がった温水を貯湯する缶体からの放熱、又その温水を缶体循環回路を介して循環させる時の循環パイプからの放熱等により行い、外枠下部の配管ボックス部の凍結防止を、バーナ部の燃焼により凍結防止運転温度まで上がった缶体内の温水を、切替手段により缶体循環回路から放熱回路へ流して凍結防止用放熱器にて放熱することにより行うので、電熱式凍結防止ヒータによる凍結防止運転により生ずる1シーズンでの電気料金が発生せず、大変経済的であり、又凍結防止ヒータ断線による凍結防止運転が出来ないという不具合がないものである。
【0016】
又請求項3の屋外設置型給湯装置は、前記切替手段は、缶体循環パイプと放熱回路の一端との接続部分から放熱回路用ジョイント部との間の放熱用パイプに設けた放熱回路用開閉弁と、缶体循環パイプと放熱回路の一端との接続部分から吐出口との間の循環パイプに設けた缶体循環回路用開閉弁とからなるものである。
【0017】
それにより缶体内の温水を切替手段により缶体循環回路と放熱回路の一方又は両方に流すことができるので、凍結防止運転が必要なところだけを凍結防止運転を行うことができ、したがって効率よく経済的に凍結防止運転を行うことができるものである。
【0018】
又請求項4の屋外設置型給湯装置は、前記切替手段は、缶体循環回路と放熱回路との接続部分に設けた三方弁からなるものである。
【0019】
それにより、缶体内の温水を切替手段により缶体循環回路と放熱回路の一方又は両方に流すことができるので、凍結防止運転が必要なところだけを凍結防止運転を行うことができ、したがって効率よく経済的に凍結防止運転を行うことができると共に、切替手段が三方弁なので、三方弁を制御するだけで温水の流れを自在に切り替えられ、制御が簡単で部品点数も減らすことができるものである。
【0020】
(実施例1) 次に、この発明に係る屋外設置型給湯装置の第1の実施例を図面を参照して説明する。図1、図2のように、1は外枠で、内側には断熱材2が貼り付けられ、内部を仕切板3にて上下に分割しているものである。4は前記外枠1上部の給湯装置本体部5に収納されている給湯装置本体で、例えば石油気化式のバーナ部6と、該バーナ部6の燃焼ガスと熱交換して加熱される温水を貯湯する缶体7と、該缶体7内の温水と熱交換して内部を流れる温水を加熱するよう缶体7内に設けられた熱交換部8を備えた1缶2回路式の給湯装置本体4が収納されているものである。
【0021】
前記缶体7には、缶体7内の温水温度を検知する缶体サーミスタ9と、缶体7内の温水の有無を検知して空焚きを防止する空焚き検知センサ10と、缶体7内が異常高温になった時それを検知して緊急停止させる缶体異常停止サーモスタット11が設けられている。12は給湯回路で、給水管13から流入してきた水道水を缶体7で熱交換し、温水にして給湯管14から出湯するもので、給湯栓(図示せず)が開かれることにより前記バーナ部6を着火して燃焼させると共に、給水管13から流入してくる水道水の流量を給水フローセンサ15で検知し、その水道水の温度を給水サーミスタ16で検知することにより、前記バーナ部6の燃焼量を制御するものである。
【0022】
17はミキシング弁で、給湯サーミスタ18で検知する出湯温度が設定温度となるように、缶体7で高温となった温水に給水管13から流入してきた水道水の一部を混合して給湯管14から出湯するものである。19は水比例弁で、給湯量を温水の設定温度に応じて自動制御するもので、給湯量の大小や水温に関係なく安定して出湯温度を設定温度にするものである。20は給湯用膨張タンクで、缶体7で高温となった温水の体積膨張分を吸収し、給湯管14内の圧力が異常に高くなるのを防止するものである。
【0023】
21は暖房回路で、熱交換部8内を通過して加熱された温水を循環ポンプ22にて送り出し、気水分離器23で温水内の空気を分離して暖房往き管24へと温水を流し、放熱器(図示せず)等暖房器具にて暖房を行うことにより温度が低くなった温水が、暖房戻り管25から缶体7内の熱交換部8へと戻ってくるもので、暖房往き管24より送り出される温水の温度を暖房往きサーミスタ26で検知すると共に、暖房器具にて暖房を行って暖房戻り管25から戻ってきた温水の温度を暖房戻りサーミスタ27で検知することにより、バーナ部6の燃焼及び循環ポンプ22の回転数を制御するものである。
【0024】
28は吸気弁付安全弁29を備えた暖房用膨張タンクで、暖房回路21を流れる温水が高温となって体積膨張した時、その体積膨張分を吸収すると共に、逆に温水が低温となって体積収縮した時、その体積収縮分を補充するものである。
【0025】
30は暖房往き管24と暖房戻り管25とをバイパスするバイパス管で、該バイパス管28を流れる温水の流量をバイパス弁31で調整し、暖房運転での循環ポンプ22の再駆動時に生じる水撃現象で、熱交換部8や暖房回路21が破損するのを防止するものである。
【0026】
32は外枠1上部側面に備えられた換気扇で、例えば真夏での給湯運転により、給湯装置本体部5内が所定の異常高温温度となった時、給湯装置本体部内温度センサー33からの信号で駆動して、給湯装置本体部5内の温度上昇した空気を外に放出し、該給湯装置本体部5内の温度上昇を防止するものである。
【0027】
34は凍結防止サーモスタットで、例えば真冬で外気温が大変低いことにより、給湯装置本体部5内が所定の異常低温温度となった時ON動作し、該給湯装置本体部5内の温度が所定の温度まて上昇するとOFF動作するものである。
【0028】
35は制御部で、マイコンその他電子部品を搭載した制御用のプリント基板等からなるもので、所定時間毎に信号を出力するタイマー回路36や凍結防止運転の種類を記憶する記憶回路37を備え、給湯運転や暖房運転そして凍結防止運転等各運転制御を行うものである。
【0029】
38は前記外枠1下部の配管ボックス部で、室内に設置された給湯栓(図示せず)が設けられている給湯配管39や水道と接続されている水道管40、室内に設置された放熱器等暖房器具が接続されている暖房往き配管41や暖房戻り配管42等各種配管が収納されており、仕切板3を貫通して設けられたジョイント部43により、前記外枠1上部の給湯装置本体部5内の各管と外枠1下部の配管ボックス部38内の各管とが接続されているものである。
【0030】
44は缶体循環回路で、缶体7内の温水の温度が均一になるように缶体7内上方の温水を缶体7内下方に循環させるもので、缶体7上部に設けた吸い込み口45と、缶体7下部に設けた吐出口46とを循環パイプ47で接続し、該循環パイプ47の途中に缶体循環ポンプ48を設け、該缶体循環ポンプ48を駆動することにより、缶体7内上部の温水が吸い込み口45から循環パイプ47に流入し、缶体循環ポンプ48を通って吐出口46から缶体7内下部に流出するので、缶体7内の温水が撹拌されることとなり、缶体7内の温水全体が均一の温度になるものである。
【0031】
49は放熱回路で、放熱用パイプ50の一端が前記缶体循環ポンプ48と吐出口46との間の循環パイプ47と接続され、放熱回路用ジョイント部51から配管ボックス部38内を通過して放熱回路用ジョイント部52を通って、缶体7下部に設けた戻り口53と接続され、前記放熱回路用ジョイント部51と放熱回路用ジョイント部52との間の放熱用パイプ50には凍結防止用放熱器54が設けられているものである。
【0032】
55は切替手段で、循環パイプ47と放熱回路49の一端との接続部分から放熱回路用ジョイント部51との間の放熱用パイプ50に設けた放熱回路用開閉弁56と、循環パイプ47と放熱回路49の一端との接続部分から吐出口46との間の循環パイプ47に設けた缶体循環回路用開閉弁57とからなり、缶体循環回路44を流れる温水を、缶体循環回路44と放熱回路49の一方、又は両方に流すものである。
【0033】
58は配管ボックス部サーモスタットで、配管ボックス部38内が所定の異常低温温度となった時ON動作し、該配管ボックス部38内の温度が所定の温度まて上昇するとOFF動作するものである。
【0034】
59は配管ボックス部内温度センサーで、配管ボックス部38内の温度を検知するものである。
【0035】
次にこの第1の実施例の作動について図3のフローチャートに基づいて説明する。
まず、給湯装置本体部5内に設けた給湯装置本体部内温度センサー33の検知温度が、予め設定した凍結防止運転開始温度X、例えば摂氏3度以下になった時(S1)、次に配管ボックス部38内に設けた配管ボックス部内温度センサー59の検知温度が、予め設定した凍結防止運転開始温度X以下になっていない時(S2)、給湯装置本体部5について凍結を防止する凍結防止運転Aを開始し(S3)、逆に配管ボックス部内温度センサー59の検知温度が、予め設定した凍結防止運転開始温度X以下になっていた時(S2)、給湯装置本体部5及び配管ボックス部38について凍結を防止する凍結防止運転Bを開始するものである。(S4)
【0036】
又給湯装置本体部5内に設けた給湯装置本体部内温度センサー33の検知温度が、予め設定した凍結防止運転開始温度X以下になっていない時(S1)、次に配管ボックス部38内に設けた配管ボックス部内温度センサー59の検知温度が、予め設定した凍結防止運転開始温度X以下になっていない時(S5)、給湯装置本体部5及び配管ボックス部38とも凍結が発生する危険はないと判断して、凍結防止運転は開始せず、逆に配管ボックス部内温度センサー59の検知温度が、予め設定した凍結防止運転開始温度X以下になっていた時(S5)、配管ボックス部38について凍結を防止する凍結防止運転Cを開始するものである。(S6)
【0037】
次に記憶回路37に、凍結防止運転が凍結防止運転A、又は凍結防止運転B、又は凍結防止運転Cのいずれなのかを記憶し(S7)、次に放熱回路用開閉弁56を閉塞すると共に、缶体循環回路用開閉弁57を開放状態にして、缶体7内の温水が缶体循環回路44を介して循環する状態にする。(S8)
【0038】
そして次に缶体7内の温水の温度を検知して、それが凍結防止運転を行う時の缶体7内の温水温度として予め設定してある凍結防止運転温水温度Zより低ければ(S9)、次にバーナ部6が燃焼しているか否かを検知し(S10)、缶体7内の温水を加熱し続けることなく循環させるだけで十分凍結防止が行える温度である凍結防止運転温水温度Z、例えば摂氏80度以上に沸き上げるため、その時バーナ部6がすでに燃焼中であれば、燃焼量を増加(S11)し、バーナ部6が燃焼していなければ、バーナ部6を着火して燃焼運転を開始するものである。(S12)
【0039】
そして燃焼量の増加(S11)又はバーナ部6を着火した時(S12)、タイマー回路36のタイマーをスタートさせ(S13)、缶体循環ポンプ46を駆動させる。(S14)
【0040】
そしてタイマーがスタートしてから所定時間経過すると、タイマー回路36からタイマー信号が出力されるので、所定時間が経過してタイマー信号が出力されたら(S15)、缶体7内の温水の温度を検知して、それが凍結防止運転温水温度Zより低ければ(S9)、次にバーナ部6が燃焼しているか否かを検知し(S10)、この時すでにバーナ部6は燃焼しているので、更に燃焼量を増加させるものである。(S11)
【0041】
このように缶体7内の温水を凍結防止運転温水温度Z以上に沸き上げるため、バーナ部6が燃焼している状態で、凍結防止運転温水温度Z以上になかなか沸き上がらない時は、所定時間毎にバーナ部6の燃焼量が増加するので、缶体7内の温水を凍結防止運転温水温度Z以上に短時間で沸き上げることができると共に、缶体7内の温水温度が凍結防止運転温水温度Zに近ければ、バーナ部6の燃焼量を大きくせずに燃料消費を抑え、又缶体7内の温水温度が凍結防止運転温水温度Zより異常に高い温度になってしまうことを防ぐことができるものである。
【0042】
そして缶体7内の温水の温度がバーナ部6の燃焼により凍結防止運転温水温度Z以上になった時、又は最初に缶体7内の温水の温度を検知したときすでに温水の温度が凍結防止運転温水温度Z以上であった時(S9)、記憶回路37に記憶されている凍結防止運転が凍結防止運転A、又は凍結防止運転B、又は凍結防止運転Cのいずれであるのか判断する。(S16)
【0043】
そして記憶回路37に記憶されている凍結防止運転が、給湯装置本体部5について凍結を防止する凍結防止運転Aの場合、缶体循環ポンプ48が駆動しているか否か検知し(S17)、給湯装置本体部5及び配管ボックス部38について凍結を防止する凍結防止運転Bの場合、放熱回路用開閉弁56を開放してから(S18)、缶体循環ポンプ48が駆動しているか否か検知し(S17)、配管ボックス部38について凍結を防止する凍結防止運転Cの場合、放熱回路用開閉弁56を開放すると共に、缶体循環回路用開閉弁57を閉塞状態にしてから(S19)、缶体循環ポンプ48が駆動しているか否か検知するものである。(S17)
【0044】
そして缶体循環ポンプ48が駆動している場合(S17)、次に凍結防止運転が凍結防止運転A、又は凍結防止運転B、又は凍結防止運転Cであるのか判断し(S20)、缶体循環ポンプ48が駆動していない場合(S17)、次に缶体循環ポンプ48を駆動させてから(S21)、凍結防止運転が凍結防止運転A、又は凍結防止運転B、又は凍結防止運転Cであるのか判断するものである。(S20)
【0045】
そして凍結防止運転が凍結防止運転A、又は凍結防止運転Bの場合、次に給湯装置本体部5内の温度が予め設定されている凍結防止運転終了温度Y、つまり凍結が発生せず防止できる温度Y、例えば摂氏15度以上であるか検知し(S22)、凍結防止運転終了温度Yより低ければ、給湯装置本体部5内の温度が凍結防止運転終了温度Y以上になるまで缶体循環ポンプ48を駆動し、凍結防止運転終了温度Y以上であれば、次に凍結防止運転が凍結防止運転A、又は凍結防止運転Bのいずれであるのか判断するものである。(S23)
【0046】
そして(S23)で凍結防止運転Aであれば、給湯装置本体部5内に凍結が発生しないと判断し、次にバーナ部6が燃焼中か否か検知するものである。(S25)
【0047】
また(S23)で凍結防止運転Bであれば、給湯装置本体部5内は凍結が発生しないと判断し、次に配管ボックス部38内の温度が予め設定されている凍結防止運転終了温度Y、つまり凍結が発生せず防止できる温度Y以上であるか検知し(S24)、配管ボックス部38内の温度が凍結防止運転終了温度Y以上であれば、配管ボックス部38内も凍結が発生しないと判断して、次にバーナ部6が燃焼中か否か検知するものである。(S25)
【0048】
また(S20)で凍結防止運転が凍結防止運転Cである場合、凍結防止運転Cは配管ボックス部38内の凍結防止を行う凍結防止運転なので、次に配管ボックス部38内の温度が予め設定されている凍結防止運転終了温度Y、つまり凍結が発生せず防止できる温度Y以上であるか検知する(S24)に進むものである。
【0049】
そして(S24)で配管ボックス部38内の温度が凍結防止運転終了温度Y以上でない場合、次に凍結防止運転が凍結防止運転B、又は凍結防止運転Cであるのか判断するものである。(S26)
【0050】
そしてこの時、凍結防止運転が凍結防止運転Bである場合、配管ボックス部38内を凍結が発生しない状態にするには放熱量が足りないと判断して、缶体循環回路用開閉弁57を閉塞状態にして(S27)、缶体循環回路44内を流れる温水を、全て配管ボックス部38内を加熱する放熱回路49の凍結防止用放熱器54に流し、配管ボックス部38内の放熱量を増加させるようにして、再び配管ボックス部38内の温度が凍結防止運転終了温度Y以上であるか検知するものである。(S24)
【0051】
また(S26)で凍結防止運転が凍結防止運転Cである場合、すでに缶体循環回路44内を流れる温水は全て配管ボックス部38内を加熱する放熱回路49の凍結防止用放熱器54に流しているので、直ちに配管ボックス部38内の温度が凍結防止運転終了温度Y以上であるか検知するものである。(S24)
【0052】
そして(S23)で凍結防止運転Aである場合、又は(S24)で配管ボックス部38内の温度が凍結防止運転終了温度Y以上である場合、凍結防止運転は完了したものとして、バーナ部6が燃焼中か否か検知し(S25)、燃焼中ならバーナ部6を消火した後(S28)、缶体循環ポンプ48を停止し(S29)、燃焼中でなければ直ちに缶体循環ポンプ48を停止するものである。(S29)
【0053】
そして次に放熱回路用開閉弁56を閉塞すると共に、缶体循環回路用開閉弁57を開放状態にして(S30)、缶体循環ポンプ48が再駆動すれば、放熱回路49には一切流れることなく、缶体循環回路44により缶体7内の温水の撹拌がすぐできる状態にして、凍結防止運転を終了するものである。(S31)
【0054】
このように第1の実施例では、外枠1上部の給湯装置本体部5の凍結防止を、バーナ部6の燃焼熱や、その燃焼ガスと熱交換されて温度の上がった缶体7内の温水や、その燃焼ガスと熱交換されて温度が凍結防止運転温度Zまで上がった温水を貯湯する缶体7からの放熱、又その温水を缶体循環回路44を介して循環させる時の循環パイプ47からの放熱等により行い、外枠1下部の配管ボックス部38の凍結防止を、バーナ部6の燃焼により凍結防止運転温度Zまで上がった缶体7内の温水を、切替手段55により缶体循環回路44から放熱回路49へ流して凍結防止用放熱器54にて放熱することにより行うので、電熱式凍結防止ヒータによる凍結防止運転により生ずる1シーズンでの電気料金が発生せず、大変経済的であり、又凍結防止ヒータ断線による凍結防止運転が出来ないという不具合がないものである。
【0055】
又この第1の実施例では、缶体7内の温水を缶体循環回路44の缶体循環ポンプ48により配管ボックス部38の凍結防止用放熱器54に流して循環させることにより、給湯回路12や暖房回路21の使用状態に関係なく凍結防止運転を行うことができ、又暖房回路21の循環ポンプ22に比べて能力の小さい缶体循環ポンプ48を駆動させて凍結防止運転を行うので、ポンプによる消費電力を小さくすることができて経済的であり、又ポンプの動作音も小さくすることができるものである。
【0056】
又この第1の実施例では、凍結防止運転を開始する際、缶体7内の温水を最初に沸き上げる状態に近い高温の凍結防止運転温度Zまで昇温してから、放熱回路49の凍結防止用放熱器54に流して配管ボックス部38の凍結防止運転を行うので、バーナ部6の着火・消火の繰り返しが少なく、着火音や燃焼音が断続的に発生するのを防止でき、又缶体7内の温水を最初に凍結防止運転温度Zまで昇温するまでの燃焼熱や、凍結防止運転温度Zの温水が貯湯された缶体7からの放熱等により、給湯装置本体部5内を凍結防止することができ、又その高温の温水を凍結防止用放熱器54に流すので、短時間で配管ボックス部38内の温度を上昇させて凍結防止を行うことができるものである。
【0057】
又この第1の実施例では、缶体7内の温水を切替手段55により缶体循環回路44と放熱回路49の一方又は両方に流すことができるので、凍結防止運転が必要なところだけを凍結防止運転を行うことができ、したがって効率よく経済的に凍結防止運転を行うことができるものである。
【0058】
尚、本実施例では、給湯装置本体部5と配管ボックス部38の内部温度が凍結防止運転終了温度Y以上になったら凍結防止運転を終了するがこれに限定されず、凍結防止運転終了温度Y以上になっても所定時間凍結防止運転終了温度Y以上になるように凍結防止運転を継続したり、凍結防止運転終了温度Y以上になったらバーナ部6は消火するものの缶体循環ポンプ48は駆動させ続け、給湯装置本体部5又は配管ボックス部38の内部温度が、再び凍結防止運転開始温度Xより低くなったら、バーナ部6を再着火して缶体7内の温水温度を凍結防止運転温度Zまで昇温して凍結防止運転を継続してもよいものである。
【0059】
又本実施例では、給湯装置本体部5と配管ボックス部38の凍結防止運転開始温度X及び凍結防止運転終了温度Yを同一の設定温度にしたがこれに限定されず、外気の温度低下や凍結防止運転による放熱に対して、温水が貯湯されている給湯装置本体部5に対して配管ボックス部38の方が内部温度の上下の変動が急なようなら、つまり配管ボックス部38の方が熱しやすく冷めやすいようなら、配管ボックス部38の凍結防止運転開始温度X及び凍結防止運転終了温度Yを、給湯装置本体部5より高い温度に設定してもよいものである。
【0060】
(実施例2)
次に本発明の第2の実施例を図面を参照して説明する。
第1の実施例と異なる点は、第1の実施例の切替手段55を、放熱回路用開閉弁56及び缶体循環回路用開閉弁57の代わりに、図4のように三方弁60を缶体循環回路44と放熱回路49との接続部分に設けたところである。
【0061】
この第2の実施例の凍結防止運転を、図5のフローチャートに基づいて説明すると、まず、給湯装置本体部内温度センサー33の検知温度が、凍結防止運転開始温度X以下になった時(S1)、次に配管ボックス部内温度センサー59の検知温度が、凍結防止運転開始温度X以下になっていない時(S2)、給湯装置本体部5の凍結防止運転Aを開始し(S3)、逆に凍結防止運転開始温度X以下になっていた時(S2)、給湯装置本体部5及び配管ボックス部38の凍結防止運転Bを開始するものである。(S4)
【0062】
又給湯装置本体部内温度センサー33の検知温度が、凍結防止運転開始温度X以下になっていない時(S1)、次に配管ボックス部内温度センサー59の検知温度も凍結防止運転開始温度X以下になっていない時(S5)、凍結防止運転は不要と判断して開始せず、逆にその検知温度が凍結防止運転開始温度X以下になっていた時(S5)、配管ボックス部38の凍結防止運転Cを開始するものである。(S6)
【0063】
次に記憶回路37に、凍結防止運転A、B、Cのいずれなのかを記憶し(S7)、次に三方弁60を動作して放熱回路49を閉塞すると共に、缶体循環回路44を開放状態にして缶体7内の温水が循環する状態にし(S32)、次に缶体7内の温水が凍結防止運転温水温度Zより低ければ(S9)、次にバーナ部6の燃焼の有無を検知し(S10)、燃焼中であれば燃焼量を増加(S11)し、消火していれば着火して燃焼運転を開始するものである。(S12)
【0064】
そして燃焼量の増加(S11)又は着火した時(S12)、タイマー回路36をタイマースタートさせ(S13)、次に缶体循環ポンプ46を駆動させ(S14)、そしてタイマースタートから所定時間経過して、タイマー回路36からタイマー信号が出力された時(S15)、缶体7内の温水が凍結防止運転温水温度Zより低ければ(S9)、次にバーナ部6の燃焼の有無を検知するが(S10)、すでに燃焼しているので、燃焼量を更に増加させて(S11)缶体7内の温水が凍結防止運転温水温度Z以上になった時、又は最初から缶体7内の温水温度が凍結防止運転温水温度Z以上であった時(S9)、記憶回路37に記憶されている凍結防止運転が凍結防止運転A、B、Cのいずれであるのか判断する。(S16)
【0065】
そして記憶回路37に記憶されている凍結防止運転が、凍結防止運転Aの場合、缶体循環ポンプ48の駆動の有無を検知し(S17)、凍結防止運転Bの場合、三方弁60を動作して、缶体循環回路44及び放熱回路49の両回路を開放してから(S33)、缶体循環ポンプ48の駆動の有無を検知し(S17)、凍結防止運転Cの場合、三方弁60を動作して、放熱回路49を開放すると共に、缶体循環回路44を閉塞状態にしてから(S34)、缶体循環ポンプ48の駆動の有無を検知するものである。(S17)
【0066】
そして缶体循環ポンプ48が駆動している場合(S17)、次に凍結防止運転A、B、Cのいずれか判断し(S20)、逆に缶体循環ポンプ48が駆動していない場合(S17)、次に缶体循環ポンプ48を駆動させてから(S21)、凍結防止運転A、B、Cのいずれかであるのか判断し(S20)、凍結防止運転が凍結防止運転A、又はBの場合、次に給湯装置本体部5内の温度が凍結防止運転終了温度Y以上であるか検知し(S22)、凍結防止運転終了温度Yより低ければ、給湯装置本体部5内の温度が凍結防止運転終了温度Y以上になるまで缶体循環ポンプ48を駆動し、凍結防止運転終了温度Y以上であれば、次に凍結防止運転が凍結防止運転A、又はBのいずれであるのか判断するものである。(S23)
【0067】
そして(S23)で凍結防止運転Aであれば、給湯装置本体部5内は凍結しないと判断して、次にバーナ部6が燃焼中か否か検知し(S25)、又(S23)で凍結防止運転Bであれば、給湯装置本体部5内は凍結しないと判断して、次に配管ボックス部38内の温度が凍結防止運転終了温度Y以上であるか検知し(S24)、凍結防止運転終了温度Y以上であれば、配管ボックス部38内も凍結しないと判断して、次にバーナ部6が燃焼中か否か検知するものである。(S25)
【0068】
また(S20)で凍結防止運転Cである場合、次に配管ボックス部38内の温度が凍結防止運転終了温度Y以上であるか検知する(S24)に進み、そして(S24)で配管ボックス部38内の温度が凍結防止運転終了温度Y以上でない場合、次に凍結防止運転B、又はCであるのか判断するものである。(S26)
【0069】
そしてこの時、凍結防止運転Bである場合、配管ボックス部38内を凍結防止するには放熱量が足りないと判断して、三方弁60を動作して、放熱回路49を開放状態で缶体循環回路44を閉塞状態にし、(S35)、缶体循環回路44内を流れる温水を全て放熱回路49に流して、配管ボックス部38内の放熱量を増加させるようにして、再び配管ボックス部38内の温度が凍結防止運転終了温度Y以上であるか検知するものである。(S24)
【0070】
また(S26)で凍結防止運転Cである場合、すでに缶体循環回路44内の温水は全て放熱回路49に流しているので、直ちに配管ボックス部38内の温度が凍結防止運転終了温度Y以上であるか検知するものである。(S24)
【0071】
そして(S23)で凍結防止運転Aである場合、又は(S24)で配管ボックス部38内の温度が凍結防止運転終了温度Y以上である場合、凍結防止運転は完了したものとして、バーナ部6が燃焼中か否か検知し(S25)、燃焼中なら消火した後(S28)、缶体循環ポンプ48を停止し(S29)、燃焼中でなければ直ちに缶体循環ポンプ48を停止して(S29)、そして次に三方弁60を動作して、放熱回路49を閉塞すると共に、缶体循環回路44を開放状態にして(S36)、缶体循環ポンプ48が再駆動すれば、放熱回路49には一切流れることなく、缶体循環回路44により缶体7内の温水の循環がすぐできる状態にして、凍結防止運転を終了するものである。(S31)
【0072】
このように第2の実施例では、外枠1上部の給湯装置本体部5の凍結防止を、バーナ部6の燃焼熱や、温度が凍結防止運転温度Zまで上がった缶体7内の温水及びその温水を貯湯する缶体7からの放熱、又その温水を缶体循環回路44にて循環させる時の循環パイプ47からの放熱等により行い、外枠1下部の配管ボックス部36の凍結防止を、凍結防止運転温度Zまで上がった缶体7内の温水を、切替手段55により缶体循環回路44から放熱回路49の凍結防止用放熱器54に流して行うので、電熱式凍結防止ヒータによる凍結防止運転により生ずる1シーズンでの電気料金が発生せず、大変経済的であり、又凍結防止ヒータ断線による凍結防止運転が出来ないという不具合がないものである。
【0073】
又この第2の実施例では、缶体7内の温水を缶体循環ポンプ48により配管ボックス部38の凍結防止用放熱器54に流して循環させることにより、給湯回路12や暖房回路21の使用状態に関係なく凍結防止運転を行うことができ、又暖房回路21の循環ポンプ22に比べて能力の小さい缶体循環ポンプ48を駆動させて凍結防止運転を行うので、ポンプによる消費電力を小さくすることができて経済的であり、又ポンプの動作音も小さくすることができるものである。
【0074】
又この第2の実施例では、凍結防止運転を開始する際、缶体7内の温水を高温の凍結防止運転温度Zまで昇温してから、凍結防止用放熱器54に流して配管ボックス部38の凍結防止運転を行うので、バーナ部6の着火・消火の繰り返しが少なく、着火音や燃焼音が断続的に発生するのを防止でき、短時間で配管ボックス部38内の温度を上昇させて凍結防止を行うことができるものであり、又バーナ部6の燃焼による燃焼熱や、高温の温水が貯湯された缶体7からの放熱等により、給湯装置本体部5内を凍結防止することができるものである。
【0075】
又この第2の実施例では、缶体7内の温水を切替手段55により缶体循環回路44と放熱回路49の一方又は両方に流すことができるので、凍結防止運転が必要なところだけを凍結防止運転を行うことができ、したがって効率よく経済的に凍結防止運転を行うことができるものであり、又切替手段55が三方弁60なので、三方弁60を制御するだけで温水の流れを自在に切り替えられるので、第1の実施例のように2つの開閉弁を制御するより制御が簡単で部品点数も減らすことができるものである。
【0076】
尚本発明の実施例では、給湯回路12と暖房回路21とを備えた1缶2回路式給湯装置であるがこれに限定されず、給湯回路と風呂回路の1缶2回路式給湯装置でも、給湯回路と風呂回路と暖房回路との1缶3回路式給湯装置でもよく、また1缶式でなく2缶式の給湯装置でもよく、また貯湯式でなく直圧式の給湯装置でもよいものである。
【0077】
【発明の効果】
以上のように請求項1の屋外設置型給湯装置によれば、切替手段を切替ることにより、給湯装置本体部が凍結防止が必要なら、缶体循環回路のみ缶体内の温水を循環して給湯装置本体部内で放熱し、配管ボックス部が凍結防止が必要なら、放熱回路の凍結防止用放熱器のみ缶体内の温水を循環して配管ボックス部内で放熱し、両方とも凍結防止が必要なら、缶体循環回路と放熱回路の両方に缶体内の温水を循環して放熱することにより凍結防止運転を行うので、凍結防止運転が必要なところだけを凍結防止運転を行うことができ、したがって効率よく経済的に凍結防止運転を行うことができ、また、缶体内の温水を缶体循環回路の缶体循環ポンプにより配管ボックス部の凍結防止用放熱器に流して循環させることにより、電熱式凍結防止ヒータによる凍結防止運転により生ずる1シーズンでの電気料金が発生せず、大変経済的であり、又凍結防止ヒータ断線による凍結防止運転が出来ないという不具合がないものであり、又給湯回路や暖房回路の使用状態に関係なく凍結防止運転を行うことができ、又暖房回路の循環ポンプに比べて能力の小さい缶体循環ポンプを駆動させて凍結防止運転を行うので、ポンプによる消費電力を小さくすることができて経済的であり、又ポンプの動作音も小さくすることができるものである。
又缶体内の温水を缶体循環回路の缶体循環ポンプにより配管ボックス部の凍結防止用放熱器に流して循環させることにより、給湯回路や暖房回路の使用状態に関係なく凍結防止運転を行うことができ、又暖房回路の循環ポンプに比べて能力の小さい缶体循環ポンプを駆動させて凍結防止運転を行うので、ポンプによる消費電力を小さくすることができて経済的であり、又ポンプの動作音も小さくすることができるものである。
【0078】
又請求項2の屋外設置型給湯装置によれば、バーナ部の燃焼熱や、その燃焼ガスと熱交換されて温度の上がった缶体内の温水や、その燃焼ガスと熱交換されて温度が凍結防止運転温度Zまで上がった温水を貯湯する缶体からの放熱、又その温水を缶体循環回路を介して循環させる時の循環パイプからの放熱等により行い、配管ボックス部の凍結防止を、バーナ部の燃焼により凍結防止運転温度Zまで上がった缶体内の温水を、切替手段により缶体循環回路から放熱回路へ流して凍結防止用放熱器にて放熱することにより行うので、電熱式凍結防止ヒータによる凍結防止運転により生ずる1シーズンでの電気料金が発生せず、大変経済的であり、又凍結防止ヒータ断線による凍結防止運転が出来ないという不具合がないものである。
【0079】
又凍結防止運転を開始する際、缶体内の温水を最初に沸き上げる状態に近い高温の凍結防止運転温度Zまで昇温してから、放熱回路の凍結防止用放熱器に流して配管ボックス部の凍結防止運転を行うので、バーナ部の着火・消火の繰り返しが少なく、着火音や燃焼音が断続的に発生するのを防止でき、短時間で配管ボックス部内の温度を上昇させて凍結防止を行うことができるものであり、又缶体内の温水を最初に凍結防止運転温度Zまで昇温するまでの燃焼熱や、凍結防止運転温度Zの温水が貯湯された缶体からの放熱等により、給湯装置本体部内を凍結防止することができるものである。
【0080】
又請求項3の屋外設置型給湯装置によれば、缶体内の温水を切替手段により缶体循環回路と放熱回路の一方又は両方に流すことができるので、凍結防止運転が必要なところだけを凍結防止運転を行うことができ、したがって効率よく経済的に凍結防止運転を行うことができるものである。
【0081】
又請求項4の屋外設置型給湯装置によれば、缶体内の温水を切替手段により缶体循環回路と放熱回路の一方又は両方に流すことができるので、凍結防止運転が必要なところだけを凍結防止運転を行うことができ、したがって効率よく経済的に凍結防止運転を行うことができるものであり、又切替手段が三方弁なので、三方弁を制御するだけで温水の流れを自在に切り替えられるので、2つの開閉弁を制御するより制御が簡単で部品点数も減らすことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を付した屋外設置型給湯装置を示す概略構成図。
【図2】同制御ブロック図。
【図3】この発明の第1の実施例を付した同装置のフローチャート図。
【図4】この発明の第2の実施例を付した同装置を示す概略構成図。
【図5】この発明の第2の実施例を付した同装置のフローチャート図。

Claims (4)

  1. 屋外に設置される外枠内部を仕切板で給湯装置本体部と配管ボックス部とに分割し、前記給湯装置本体部内に、燃料を燃焼するバーナ部と、該バーナ部の燃焼ガスと熱交換して加熱した温水を貯湯する缶体と、一端を缶体上部に接続し他端を缶体下部に接続して缶体循環ポンプにより缶体内の温水を循環させる缶体循環回路と、給湯装置本体部内の温度を検知する給湯装置本体部内温度センサとを備えた給湯装置本体を収納すると共に、前記配管ボックス部内で、室内に設置された配管と、給湯装置本体から仕切板を貫通して設けられた温水配管とが接続されている屋外設置型給湯装置に於いて、前記配管ボックス部内に、缶体循環回路と接続してその温水を配管ボックス部内に設けた凍結防止用放熱器に流して缶体に戻すことにより配管ボックス部内の凍結防止運転を行う放熱回路と、配管ボックス部内の温度を検知する配管ボックス部内温度センサを設け、前記給湯装置本体部内温度センサが所定温度を検知した時、缶体内の温水が缶体循環回路を介して循環させて給湯装置本体部の凍結防止運転を行い、前記配管ボックス部内温度センサが所定温度を検知した時、缶体循環回路を流れる温水を全て配管ボックス部内の放熱回路に循環させて配管ボックス部内の凍結防止運転を行い、前記給湯装置本体部内温度センサ及び配管ボックス部内温度センサが所定温度を検知した時、給湯装置本体部内温度センサが所定温度以上を検知するまで、缶体内の温水を缶体循環回路を介して循環させて給湯装置本体部の凍結防止運転を行うと共に、缶体循環回路を流れる温水の一部を配管ボックス部内の放熱回路に循環させて、配管ボックス部内温度センサが所定温度以上を検知するまで配管ボックス部内の凍結防止運転を行うように缶体循環回路の温水の流れを切り替える切替手段を設けたことを特徴とする屋外設置型給湯装置。
  2. 前記凍結防止運転を開始する時、缶体内の温水が所定温度以下の時はバーナ部を燃焼させると共に、缶体循環パイプを駆動して缶体内の温水を循環させ、缶体内の温水が所定温度以上になったらバーナ部の燃焼を停止して、前記凍結防止運転を開始することを特徴とする請求項1記載の屋外設置型給湯装置。
  3. 前記切替手段は、缶体循環パイプと放熱回路の一端との接続部分から放熱回路用ジョイント部との間の放熱用パイプに設けた放熱回路用開閉弁と、缶体循環パイプと放熱回路の一端との接続部分から吐出口との間の循環パイプに設けた缶体循環回路用開閉弁とからなることを特徴とする請求項2記載の屋外設置型給湯装置。
  4. 前記切替手段は、缶体循環回路と放熱回路との接続部分に設けた三方弁からなることを特徴とする請求項2記載の屋外設置型給湯装置。
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