JP3808692B2 - 屋外設置型給湯装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この本発明は、屋外に設置される給湯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりこの種のものに於いては、内側に断熱材を貼り付けた外枠内部を仕切板で分割し、仕切った上部に給湯装置本体部を設け、仕切った下部に配管ボックス部を設けて、屋外に設置することは普通に行われるものであった。
【0003】
そして屋外に設置されることから、冬に屋外温度が低くなっても凍結しないように、外枠内部に電熱式の凍結防止ヒータを設けて該ヒータの発熱により凍結を防止したり、給湯装置が温水を循環させて暖房を行う暖房機能や浴槽水の追焚きを行う風呂機能を有し、その暖房回路や風呂回路に循環ポンプが設けられている場合、この循環ポンプを駆動させて温水を循環・流水させることにより凍結を防止したり、給湯装置のバーナ部を着火させてその燃焼熱や温水の温度を上昇させて凍結を防止していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところでこの従来のものでは、極寒地の屋外に設置する場合、冬の屋外温度は非常に低いため、電熱式の凍結防止ヒータの方法では、発熱量が大きい、つまり消費電力の大きい凍結防止ヒータを使用しなくてはならず、循環ポンプを駆動させる方法では、循環・流水させる温水の流れる速度がある程度以上でないと凍結する危険があるので、循環ポンプの回転を高めにするため、循環ポンプを駆動させる消費電力が大きくなり、両方の方法とも1シーズンでの凍結防止のためにかかる電気料金が高くなってしまうという欠点があった。
【0005】
又給湯装置のバーナ部を着火させる方法では、凍結防止のため燃料を消費するのは不経済であり、更に前記循環ポンプを駆動させる方法では循環ポンプの動作音が発生し、又バーナ部を着火させる方法では、外枠の内部温度や温水温度の上昇・降下に合わせて着火・消火動作を繰り返すので、着火する度に着火音や燃焼音が発生するという問題があった。
【0006】
更に暖房機能や風呂機能を有する給湯装置で貯湯式の場合、暖房運転や風呂追焚き運転を行っている時、外枠内部の給湯装置本体部は、バーナ部の燃焼熱や運転により温度が高くなった缶体内の温水からの放熱により凍結防止されていても、配管ボックス部はさほど温度が上がらず、運転していない給湯回路の配管ボックス内の配管が凍結してしまうという問題があった。
【0007】
又電熱式の凍結防止ヒータの方法では、該ヒータが断線した時、装置本体やリモコンの表示部にヒータ断線の表示を行うが、修理が完了するまで凍結を防止することができず、凍結してしまう問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明はこの点に着目し上記欠点を解決する為、特にその構成を、請求項1では、屋外に設置される外枠内部を仕切板で給湯装置本体部と配管ボックス部とに分割し、前記給湯装置本体部内に、燃料を燃焼するバーナ部と、少なくとも該バーナ部の燃焼ガスと熱交換して温水を加熱する第1の温水回路と、該バーナ部の燃焼ガス又は第1の温水回路の温水と熱交換して温水を加熱する第2の温水回路とを備えた給湯装置本体を収納すると共に、前記配管ボックス部内で、室内に設置された配管と、仕切板を貫通して設けられた前記第1及び第2の温水回路の配管とが接続されている屋外設置型給湯装置に於いて、前記配管ボックス部内に、前記第2の温水回路に接続されてその温水を流すことにより配管ボックス部内の凍結防止運転を行う凍結防止用放熱器と、前記凍結防止用放熱器に温水を流して凍結防止運転を行う時、既に第2の温水回路が運転中の場合はその温水を凍結防止用放熱器と第2の温水回路との両方に流し、第2の温水回路が運転停止の場合はバーナ部を着火して加熱した温水を凍結防止用放熱器のみに流す切り替え手段とを設けたものである。
【0009】
又、請求項2では、特にその構成を、前記請求項1に於いて、前記第1の温水回路と第2の温水回路は、一方が給湯運転を行う温水回路で、他方が暖房又は風呂運転を行う温水回路であるようにしたものである。
又、請求項3では、特にその構成を、前記請求項2に於いて、前記配管ボックス部内に、配管ボックス部内の温度を検知する配管ボックス部内温度センサーと、通電により放熱する電熱式凍結防止ヒータとを設け、配管ボックス部内の温度が第1の温度まで低下したのを配管ボックス部内温度センサーが検知した時、電熱式凍結防止ヒータに通電して凍結防止運転を行い、該電熱式凍結防止ヒータに通電しても配管ボックス部内の温度が第1の温度より低い第2の温度まで低下したのを配管ボックス部内温度センサーが検知した時、電熱式凍結防止ヒータに通電しながら凍結防止用放熱器に温水を流して凍結防止運転を行うものである。
【0010】
又、請求項4では、特にその構成を、前記請求項3に於いて、前記配管ボックス部内の温度が第1の温度まで低下したのを配管ボックス部内温度センサーが検知した時、電熱式凍結防止ヒータの断線検知を行い、断線を検知した時、リモコン又は本体操作部の表示部に断線表示を行うと共に、第2の温水回路を流れる温水の温度を所定温度まで加熱して、その温水を凍結防止用放熱器に流して凍結防止運転を行うものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1の屋外設置型給湯装置は、屋外に設置される外枠内部を仕切板で給湯装置本体部と配管ボックス部とに分割し、前記給湯装置本体部内に、燃料を燃焼するバーナ部と、少なくとも該バーナ部の燃焼ガスと熱交換して温水を加熱する第1の温水回路と、該バーナ部の燃焼ガス又は第1の温水回路の温水と熱交換して温水を加熱する第2の温水回路とを備えた給湯装置本体を収納すると共に、前記配管ボックス部内で、室内に設置された配管と、仕切板を貫通して設けられた前記第1及び第2の温水回路の配管とが接続されている屋外設置型給湯装置に於いて、前記配管ボックス部内に、前記第2の温水回路に接続されてその温水を流すことにより配管ボックス部内の凍結防止運転を行う凍結防止用放熱器と、前記凍結防止用放熱器に温水を流して凍結防止運転を行う時、既に第2の温水回路が運転中の場合はその温水を凍結防止用放熱器と第2の温水回路との両方に流し、第2の温水回路が運転停止の場合はバーナ部を着火して加熱した温水を凍結防止用放熱器のみに流す切り替え手段とを設けたものである。
又請求項2の屋外設置型給湯装置は、第1の温水回路と第2の温水回路は、一方が給湯運転を行う温水回路で、他方が暖房又は風呂運転を行う温水回路であるようにしたものである。
【0012】
そして、外枠内の配管ボックス部に凍結防止用放熱器を設け、それに第2の温水回路の運転の有無に応じて、第2の温水回路を流れる温水の一部又は全部を凍結防止用放熱器に流すその切り替えを切り替え手段にて行うので、電熱式凍結防止ヒータが不要で電熱式凍結防止ヒータによる凍結防止運転により生ずる1シーズンでの電気料金が発生せず、大変経済的であり、又凍結防止ヒータ断線による凍結防止運転が出来ないという不具合がないものである。
【0013】
又第2の温水回路が運転を行っている時、その温水の一部を第2の温水回路から凍結防止用放熱器に分岐して配管ボックス部の凍結防止を行うので、第2の温水回路運転時に配管ボックス部の凍結防止のためにバーナ部を燃焼させたり、循環ポンプを駆動させることがなく、配管ボックス部の凍結防止を経済的に行うことができ、又バーナ部も燃焼を継続するので、着火・消火動作を繰り返すことによる着火音の発生を防止でき、又第2の温水回路が運転を行っていない時、バーナ部の燃焼により熱交換部で熱交換されて温度の上がった温水を全部放熱回路に流して配管ボックス部の凍結防止を行うので、不要な暖房は行わず、更に高温となった温水全部が放熱回路の凍結防止用放熱器を通過するので、凍結防止用放熱器による放熱を素早くそして多くすることができるものである。
【0014】
又請求項の屋外設置型給湯装置は、前記配管ボックス部内に、配管ボックス部内の温度を検知する配管ボックス部内温度センサーと、温水により放熱する凍結防止用放熱器と、通電により放熱する電熱式凍結防止ヒータとを設け、配管ボックス部内の温度がある温度まで低下すると、電熱式凍結防止ヒータで凍結防止運転を行い、それでも更に配管ボックス部内の温度がある温度まで低下すると、電熱式凍結防止ヒータと凍結防止用放熱器との両方で凍結防止運転を行うようにしている。
【0015】
そして、電熱式凍結防止ヒータにより凍結防止ができる程度の外気温の時は、電熱式凍結防止ヒータのみで凍結防止運転を行うため、暖房運転を行っていない時は、バーナ部や循環ポンプを動作させずに凍結防止運転を行うことにより着火音や燃焼音、ポンプの駆動音が発生せず、凍結防止運転時の静音性を高めることができ、又外気温が非常に低く電熱式凍結防止ヒータのみで凍結防止できない場合は、電熱式凍結防止ヒータによる放熱と、バーナ部の燃焼で加熱された温水を放熱回路の凍結防止用放熱器に流して放熱することにより、凍結防止運転を行うため、着火音や燃焼音、ポンプの駆動音は発生するものの、電熱式凍結防止ヒータのみで凍結防止運転を行う場合より能力が小さいヒータでよく、その分ヒータの消費電力を小さくできるものである。
【0016】
又請求項の屋外設置型給湯装置は、配管ボックス部内の温度が第1の温度まで低下して電熱式凍結防止ヒータにより凍結防止運転を行う時、電熱式凍結防止ヒータの断線検知を行い、断線を検知した時、リモコン又は本体操作部の表示部に断線表示を行うと共に、第2の温水回路を流れる温水の温度を所定温度まで加熱して、その温水を凍結防止用放熱器に流して凍結防止運転を行うものである。
【0017】
そして、電熱式凍結防止ヒータが断線して使用不能であっても、断線した電熱式凍結防止ヒータを交換するまでの間、放熱回路の凍結防止用放熱器により凍結防止できるものである。
【0018】(実施例1)
次に、この発明に係る屋外設置型給湯装置の第1の実施例を図面を参照して説明する。
図1、図2のように、1は外枠で、内側には断熱材2が貼り付けられ、内部を仕切板3にて上下に分割しているものである。
【0019】
4は前記外枠1上部の給湯装置本体部5に収納されている給湯装置本体で、例えば石油気化式のバーナ部6と、該バーナ部6の燃焼ガスと熱交換して加熱される温水を貯湯する缶体7と、該缶体7内の温水と熱交換して内部を流れる温水を加熱するよう缶体7内に設けられた熱交換部8を備えた1缶2回路式の給湯装置本体4が収納されているものである。
【0020】
前記缶体7には、缶体7内の温水温度を検知する缶体サーミスタ9と、缶体7内の温水の有無を検知して空焚きを防止する空焚き検知センサ10と、缶体7内が異常高温になった時それを検知して緊急停止させる缶体異常停止サーモスタット11が設けられている。
【0021】
12は給湯回路で、給水管13から流入してきた水道水を缶体7で熱交換し、温水にして給湯管14から出湯するもので、給湯栓(図示せず)が開かれることにより前記バーナ部6を着火して燃焼させると共に、給水管13から流入してくる水道水の流量を給水フローセンサ15で検知し、その水道水の温度を給水サーミスタ16で検知することにより、前記バーナ部6の燃焼量を制御するものである。
【0022】
17はミキシング弁で、給湯サーミスタ18で検知する出湯温度が設定温度となるように、缶体7で高温となった温水に給水管13から流入してきた水道水の一部を混合して給湯管14から出湯するものである。
【0023】
19は水比例弁で、給湯量を温水の設定温度に応じて自動制御するもので、給湯量の大小や水温に関係なく安定して出湯温度を設定温度にするものである。
【0024】
20は給湯用膨張タンクで、缶体7で高温となった温水の体積膨張分を吸収し、給湯管14内の圧力が異常に高くなるのを防止するものである。
【0025】
21は暖房回路で、熱交換部8内を通過して加熱された温水を循環ポンプ22にて送り出し、気水分離器23で温水内の空気を分離して暖房往き管24へと温水を流し、放熱器(図示せず)等暖房器具にて暖房を行うことにより温度が低くなった温水が、暖房戻り管25から缶体7内の熱交換部8へと戻ってくるもので、暖房往き管24より送り出される温水の温度を暖房往きサーミスタ26で検知すると共に、暖房器具にて暖房を行って暖房戻り管25から戻ってきた温水の温度を暖房戻りサーミスタ27で検知することにより、バーナ部6の燃焼及び循環ポンプ22の回転数を制御するものである。
【0026】
28は吸気弁付安全弁29を備えた暖房用膨張タンクで、暖房回路21を流れる温水が高温となって体積膨張した時、その体積膨張分を吸収すると共に、逆に温水が低温となって体積収縮した時、その体積収縮分を補充するものである。
【0027】
30は暖房往き管24と暖房戻り管25とをバイパスするバイパス管で、該バイパス管28を流れる温水の流量をバイパス弁31で調整し、暖房運転での循環ポンプ22の再駆動時に生じる水撃現象で、熱交換部8や暖房回路21が破損するのを防止するものである。
【0028】
32は外枠1上部側面に備えられた換気扇で、例えば真夏での給湯運転により、給湯装置本体部5内が所定の異常高温温度となった時、給湯装置本体部内温度センサー33からの信号で駆動して、給湯装置本体部5内の温度上昇した空気を外に放出し、該給湯装置本体部5内の温度上昇を防止するものである。
【0029】
34は凍結防止サーモスタットで、例えば真冬で外気温が大変低いことにより、給湯装置本体部5内が所定の異常低温温度となった時、ON動作して凍結防止運転を起動させ、該給湯装置本体部5内の凍結発生を防止するものである。
【0030】
35は制御部で、マイコンその他電子部品を搭載した制御用のプリント基板等からなるもので、給湯運転や暖房運転そして凍結防止運転等各運転制御を行うものである。
【0031】
36は前記外枠1下部の配管ボックス部で、室内に設置された給湯栓(図示せず)が設けられている給湯配管37や水道と接続されている水道管38、室内に設置された放熱器等暖房器具が接続されている暖房往き配管39や暖房戻り配管40等各種配管が収納されており、仕切板3を貫通して設けられたジョイント部41により、前記外枠1上部の給湯装置本体部5内の各管と外枠1下部の配管ボックス部36内の各管とが接続されているものである。
【0032】
42は前記配管ボックス部36内に設置された凍結防止用放熱器で、一端が暖房往き配管39に接続され、他端が暖房戻り配管40に接続されているもので、凍結防止用放熱器42内を暖房用温水が通過することにより放熱し、配管ボックス部36内の凍結を防止するものである。
【0033】
前記凍結防止用放熱器42と暖房戻り配管40との間には、第1開閉弁43が設けられ、又暖房往き配管39と接続凍結防止用放熱器42との接続部分より下流側に第2開閉弁44が設けられ、この第1開閉弁43と第2開閉弁44とで切り替え手段45を構成しており、前記暖房往き配管39と凍結防止用放熱器42と第1開閉弁43と暖房戻り配管40とで放熱回路46を形成しているものであり、前記第1開閉弁43は通常、閉塞状態であり、第2開閉弁44は通常、開放状態になっているものである。
【0034】
47は配管ボックス部サーモスタットで、配管ボックス部36内が所定の異常低温温度となった時、ON動作して凍結防止運転を起動させ、該配管ボックス部36内の凍結発生を防止するものである。
【0035】
次にこの第1の実施例の作動について図6のフローチャートに基づいて説明する。
まず、給湯装置本体部5内の凍結防止サーモスタット34又は配管ボックス部36内の配管ボックス部サーモスタット47が、異常低温温度によりON動作した時(S1)、凍結防止運転を起動させる。(S2)
【0036】
次にこの時、給湯装置本体4が暖房運転を行っている場合(S3)、まず凍結防止運転を起動させる前まで閉塞状態であった第1開閉弁43を開放し、開放状態であった第2開閉弁44はそのまま開放状態とする。(S4)
【0037】
それにより暖房往き配管39から室内に設置された放熱器へ向かう温水を一部分岐して、それを放熱回路46の凍結防止用放熱器42を通過させた後、暖房戻り配管40に合流させることとなり、暖房運転を行いつつ凍結防止運転を同時に行えるものである。
【0038】
又、逆に給湯装置本体4が暖房運転を行っていない場合(S3)、凍結防止運転を起動させる前まで閉塞状態であった第1開閉弁43を開放し、開放状態であった第2開閉弁44を閉塞状態とする。(S5)
【0039】
それにより缶体7内の熱交換部8で熱交換されて高温となった温水は、室内に設置された放熱器へ流れないので不要な暖房は行わず、更に高温となった温水全部が放熱回路46の凍結防止用放熱器42を通過するので、凍結防止用放熱器42による放熱を素早くそして多くすることができるものである。
【0040】
そして第1開閉弁43が開放状態、第2開閉弁44が閉塞状態となってから、バーナ部6を着火し(S6)、循環ポンプ22を駆動させて(S7)、凍結防止運転を行うものである。
【0041】
そして給湯装置本体部5内の凍結防止サーモスタット34、又は配管ボックス部36内の配管ボックス部サーモスタット47が、ON動作したままであれば(S8)、まだ十分温度が上がっておらず凍結する危険があるものとして凍結防止運転を継続する。
【0042】
逆に凍結防止サーモスタット34及び配管ボックス部サーモスタット47ともOFF状態であれば(S8)、給湯装置本体部5内及び配管ボックス部36内の温度が十分上がって、凍結する危険がないものとして凍結防止運転を終了するものである。(S9)
【0043】
そしてその時暖房運転中であれば(S10)、第2開閉弁44は開放状態のままで、第1開閉弁43だけを動作させて開放状態から閉塞状態とし(S11)、暖房往き配管39から温水が凍結防止用放熱器42へ分岐されないようにして凍結防止運転を終了するものである。
【0044】
又、逆に暖房運転中でなければ、まずバーナ部6の燃焼を停止し(S12)、次に循環ポンプ22を停止させ(S13)、そして凍結防止運転開始前のように第1開閉弁43を開放状態から閉塞状態とすると共に、第2開閉弁44を閉塞状態から開放状態にして(S11)、暖房運転を再運転する場合に、凍結防止運転を起動させない状態で凍結防止用放熱器42へ温水が流れないようにしておくものである。
【0045】
これにより暖房運転時は、給湯装置本体部5内は暖房運転によるバーナ部6の燃焼熱や、その燃焼ガスと熱交換されて温度の上がった缶体7内の温水や、その缶体7内の温水と熱交換されて温度の上がった熱交換部8を通過する温水からの放熱により凍結防止され、配管ボックス部36内は室内に設置された放熱器へ向かう温水の一部が分岐されて、放熱回路46の凍結防止用放熱器42にて放熱することにより凍結防止されるものである。
【0046】
又暖房運転していない時は、給湯装置本体部5内はバーナ部6の燃焼を開始させることにより、バーナ部6の燃焼熱や、その燃焼ガスと熱交換されて温度の上がった缶体7内の温水や、その缶体7内の温水と熱交換されて温度の上がった熱交換部8を通過する温水からの放熱により凍結防止され、配管ボックス部36内はバーナ部6の燃焼により熱交換部8で熱交換されて温度の上がった温水を、室内に設置された放熱器へは流さずに全部放熱回路46に流し、缶体7内の熱交換部と8放熱回路45の凍結防止用放熱器42との間で温水を循環させて、凍結防止用放熱器42が放熱することにより凍結防止されるものである。
【0047】
このように第1の実施例では、外枠1上部の給湯装置本体部5の凍結防止をバーナ部6の燃焼熱や、その燃焼ガスと熱交換されて温度の上がった缶体7内の温水や、その缶体7内の温水と熱交換されて温度の上がった熱交換部8を通過する温水からの放熱により行い、外枠1下部の配管ボックス部36の凍結防止をバーナ部6の燃焼により熱交換部8で熱交換されて温度の上がった温水を、凍結防止用放熱器42に流して放熱することにより行うので、電熱式凍結防止ヒータによる凍結防止運転により生ずる1シーズンでの電気料金が発生せず、大変経済的であり、又凍結防止ヒータ断線による凍結防止運転が出来ないという不具合がないものである。
【0048】
又この第1の実施例では、暖房運転を行っている時、その温水の一部を暖房回路21から凍結防止用放熱器42に分岐して配管ボックス部36の凍結防止を行うので、暖房運転時に配管ボックス部36の凍結防止のためにバーナ部6を燃焼させたり、循環ポンプ22を駆動させることがなく、配管ボックス部36の凍結防止を経済的に行うことができ、又バーナ部6も燃焼を継続するので、着火・消火動作を繰り返すことによる着火音の発生を防止できるものである。
【0049】
又この第1の実施例では、暖房運転を行っていない時、バーナ部6の燃焼を開始させることにより給湯装置本体部5内を凍結防止すると共に、バーナ部6の燃焼により熱交換部8で熱交換されて温度の上がった温水を全部放熱回路46に流して配管ボックス部36の凍結防止を行うので、不要な暖房は行わず、更に高温となった温水全部が放熱回路46の凍結防止用放熱器42を通過するので、凍結防止用放熱器42による放熱を素早くそして多くすることができるものである。
【0050】
尚この第1の実施例では、凍結防止用放熱器42を暖房回路21に対して並列に設けた、つまり暖房往き配管39と暖房戻り配管40との間に凍結防止用放熱器42をバイパスさせて設けたがこれに限定されず、暖房回路21の暖房の立ち上がりを優先して、暖房戻り配管40に凍結防止用放熱器42を設けて暖房の戻りの温水を利用してもよいし、配管ボックス部36の凍結防止を優先して、暖房往き配管39に凍結防止用放熱器42を設けて、暖房の往きの温水を利用してもよい。
【0051】
この場合、凍結防止運転と暖房運転の両方を行う場合は、凍結防止用放熱器42での放熱分を考慮して、温水往き温度を所定温度より高い温度に補正し、温水戻り温度の変化に対応して温水往き温度の補正値を変更するものである。
【0052】
又缶体7内の温水を利用して、給湯回路12と暖房回路21とは全く別回路で、凍結防止専用の循環ポンプ(図示せず)を備えた放熱回路46を設けてもよいものである。
【0053】(実施例2)
次に本発明の第2の実施例を図面を参照して説明する。
第1の実施例と異なる点は、第1の実施例の切り替え手段45を、第1開閉弁43及び第2開閉弁44の代わりに、図4のように三方弁48を暖房往き配管39と凍結防止用放熱器42との接続部分、又は暖房戻り配管40と凍結防止用放熱器42との接続部分に設けたところである。
【0054】
この第2の実施例の凍結防止運転を、図7のフローチャートに基づいて説明すると、まず、給湯装置本体部5内の凍結防止サーモスタット34又は配管ボックス部36内の配管ボックス部サーモスタット47が、異常低温温度によりON動作した時(S1)、凍結防止運転を起動させ(S2)、この時、給湯装置本体4が暖房運転を行っている場合(S3)、三方弁48を動作して、凍結防止運転を起動させる前まで閉塞状態であった放熱回路46を開放状態にすると共に、凍結防止運転を起動させる前まで開放状態であった暖房回路21は開放状態のままにする。(S14)
【0055】
それにより暖房往き配管39から室内に設置された放熱器へ向かう温水を一部分岐して、それを放熱回路46の凍結防止用放熱器42を通過させた後、暖房戻り配管40に合流させることとなり、暖房運転を行いつつ凍結防止運転を同時に行えるものである。
【0056】
又、逆に給湯装置本体4が暖房運転を行っていない場合(S3)、凍結防止運転を起動させる前まで閉塞状態であった放熱回路46を開放状態にすると共に、開放状態であった暖房回路21を閉塞状態とする。(S15)
【0057】
それにより缶体7内の熱交換部8で熱交換されて高温となった温水は、室内に設置された放熱器へ流れないので不要な暖房は行わず、更に高温となった温水全部が放熱回路46の凍結防止用放熱器42を通過するので、凍結防止用放熱器42による放熱を素早くそして多くすることができるものである。
【0058】
そして放熱回路46が開放状態、暖房回路21が閉塞状態となってから、バーナ部6を着火し(S6)、循環ポンプ22を駆動させて(S7)、凍結防止運転を行うものである。
【0059】
そして凍結防止サーモスタット34及び配管ボックス部サーモスタット47ともOFF状態であれば、給湯装置本体部5内及び配管ボックス部36内の温度が十分上がって、凍結する危険がないものとして凍結防止運転を終了するものである。(S9)
【0060】
そしてその時、暖房運転中であれば(S10)、三方弁48を動作して、開放状態である暖房回路21は開放状態のままで、開放状態である放熱回路46を閉塞状態にし(S16)、暖房往き配管39から温水が凍結防止用放熱器42へ分岐されないようにして凍結防止運転を終了するものである。
【0061】
又、逆に暖房運転中でなければ、まずバーナ部6の燃焼を停止し(S12)、次に循環ポンプ22を停止させ(S13)、そして凍結防止運転開始前のように放熱回路46を開放状態から閉塞状態とすると共に、暖房回路21を閉塞状態から開放状態にして(S18)、暖房運転を再運転する場合に、凍結防止運転を起動させない状態で凍結防止用放熱器42へ温水が流れないようにしておくものである。
【0062】
これにより暖房運転時は、給湯装置本体部5内は暖房運転によるバーナ部6の燃焼熱や、その燃焼ガスと熱交換されて温度の上がった缶体7内の温水や、その缶体7内の温水と熱交換されて温度の上がった熱交換部8を通過する温水からの放熱により凍結防止され、配管ボックス部36内は室内に設置された放熱器へ向かう温水の一部が分岐されて、放熱回路46の凍結防止用放熱器42にて放熱することにより凍結防止され、又暖房運転していない時は、バーナ部6の燃焼を開始させることによりバーナ部6の燃焼熱や、その燃焼ガスと熱交換されて温度の上がった缶体7内の温水や、その缶体7内の温水と熱交換されて温度の上がった熱交換部8を通過する温水からの放熱により凍結防止され、配管ボックス部36内はバーナ部6の燃焼により熱交換部8で熱交換されて温度の上がった温水を、放熱回路46の凍結防止用放熱器42に流して放熱することにより凍結防止されるものである。
【0063】(実施例3)
次に本発明の第3の実施例を図面を参照して説明する。
第1の実施例と異なる点は、図3及び図5のように、外枠1上部の給湯装置本体部5内に電熱式凍結防止ヒータ49を設け、外枠1下部の配管ボックス部36内には電熱式凍結防止ヒータ50と凍結防止用放熱器42とを設けて凍結防止運転を行うところである。
【0064】
この第3の実施例の凍結防止運転を、図8及び図9のフローチャートに基づいて説明すると、図8は給湯装置本体部5内の凍結防止運転のフローチャートで、まず、給湯装置本体部5内に設けた給湯装置本体部内温度センサー33からの信号により、給湯装置本体部5内の温度が凍結防止運転開始温度Aまて低下したのを検知すると(S17)、制御部35は暖房運転や給湯運転が運転されているいないに関係なく凍結防止運転を起動させ(S18)、まず電熱式凍結防止ヒータ49に通電を開始して、電気ヒータによる凍結防止運転を開始する。(S19)
【0065】
この時、制御部35は断線検知回路51にて電熱式凍結防止ヒータ49の断線検知を行い(S20)、断線検知された場合、電気ヒータによる凍結防止運転は実施不可能と判断して、電熱式凍結防止ヒータ49へ通電動作を停止し、リモコン(図示せず)の表示部52に断線表示を行い(S21)、更にバーナ部6を着火又はすでに燃焼中なら燃焼量を増加させて缶体7内の温水を加熱して、燃焼による凍結防止運転を開始する。(S22)
【0066】
そして缶体7内の温水の温度が、その温度に達すれば缶体7からの熱により給湯装置本体部5内に凍結が発生しない、予め設定してある設定温度Xより高くなるまでバーナ部6を燃焼させる。(S23)
【0067】
又制御部35が断線検知回路51にて電熱式凍結防止ヒータ49の断線検知を行った時(S20)、断線検知されなかった場合、電熱式凍結防止ヒータ49へ通電しながら、給湯装置本体部5内の温度を給湯装置本体部内温度センサー33にて検知する。(S24)
【0068】
この検知した給湯装置本体部5内の温度が、予め設定してある所定温度B以上の時、給湯装置本体部5内で凍結は発生しないと判断して(S24)、電熱式凍結防止ヒータ49への通電を停止して(S25)、給湯装置本体部5内の凍結防止運転を終了し(S26)、またこの検知した給湯装置本体部5内の温度が、予め設定してある所定温度B未満の時、更に給湯装置本体部5内の温度が、凍結防止運転開始温度Aより低く、凍結し始める手前の温度である凍結注意温度Cより低くなるか検知する。(S27)
【0069】
この時検知した給湯装置本体部5内の温度が、凍結注意温度C以上なら電熱式凍結防止ヒータ49への通電を継続し、凍結注意温度Cより低ければ、電熱式凍結防止ヒータ49だけでの凍結防止運転では熱量が不十分であると判断して、電熱式凍結防止ヒータ49へ通電しながら、バーナ部6を着火又はすでに燃焼中なら燃焼量を増加させて缶体7内の温水を加熱して、燃焼による凍結防止運転を開始する。(S22)
【0070】
そしてバーナ部6の燃焼により、缶体7内の温水の温度が予め設定してある設定温度Xより高くなった時(S23)、暖房運転が行われているか確認する。(S28)
【0071】
そしてこの時暖房運転が行われている場合、電熱式凍結防止ヒータ49への通電を停止して(S29)、給湯装置本体部5内の凍結防止運転を終了し(S30)、バーナ部6の燃焼及び循環ポンプ22の制御を暖房運転により行うものである。(S31)
【0072】
又この時暖房運転が行われていない場合、給湯装置本体部5内の温度を検知して(S32)、それが予め設定してある所定温度Bより低い時、凍結防止運転を継続し、給湯装置本体部5内の温度が所定温度B以上の時、給湯装置本体部5内で凍結は発生しないと判断して(S32)、バーナ部6を消火すると共に電熱式凍結防止ヒータ49への通電を停止し(S33)、給湯装置本体部5内の凍結防止運転を終了するものである。(S34)
【0073】
それにより、電熱式凍結防止ヒータ49により凍結防止ができる程度の外気温の時は、電熱式凍結防止ヒータ49のみで凍結防止運転を行うため、暖房運転を行っていない時は、バーナ部6や循環ポンプ22を動作させずに凍結防止運転を行うことにより着火音や燃焼音、ポンプの駆動音が発生せず、凍結防止運転時の静音性を高めることができるものである。
【0074】
又外気温が非常に低く電熱式凍結防止ヒータ49のみで凍結防止できない場合は、電熱式凍結防止ヒータ49とバーナ部6の燃焼とで凍結防止運転を行うため、着火音や燃焼音、ポンプの駆動音は発生するものの、電熱式凍結防止ヒータ49のみで凍結防止運転を行う場合より能力が小さいヒータでよく、その分ヒータの消費電力を小さくできるものである。
【0075】
次に図9は配管ボックス部36内の凍結防止運転のフローチャートで、まず、配管ボックス部36内に設けた配管ボックス部内温度センサー53からの信号により、配管ボックス部36内の温度が凍結防止運転開始温度Aまて低下したのを検知すると(S35)、制御部35は暖房運転や給湯運転が運転されているいないに関係なく凍結防止運転を起動させ(S36)、まず電熱式凍結防止ヒータ50に通電を開始して、電気ヒータによる凍結防止運転を開始する。(S37)
【0076】
この時、制御部35は断線検知回路51にて電熱式凍結防止ヒータ50の断線検知を行い(S38)、断線検知されなかった場合、電熱式凍結防止ヒータ50へ通電しながら、配管ボックス部36内の温度を配管ボックス部内温度センサー53にて検知し(S39)、この検知した配管ボックス部36内の温度が、予め設定してある所定温度B以上の時、配管ボックス部36内で凍結は発生しないと判断して、電熱式凍結防止ヒータ50への通電を停止して(S40)、配管ボックス部36内の凍結防止運転を終了する。(S41)
【0077】
またこの検知した配管ボックス部36内の温度が、予め設定してある所定温度B未満の時、更に配管ボックス部36内の温度が、凍結防止運転開始温度Aより低い温度であり、凍結し始める手前の温度である凍結注意温度Cより低くなるか検知し(S42)、この時検知した配管ボックス部36内の温度が、凍結注意温度C以上なら電熱式凍結防止ヒータ50への通電を継続し、凍結注意温度Cより低ければ、電熱式凍結防止ヒータ50だけでの凍結防止運転では熱量が不十分であると判断して、電熱式凍結防止ヒータ50へ通電しながら、放熱回路46による凍結防止運転も開始するため、まず暖房運転中か否かを確認する。(S44)
【0078】
また、制御部35は断線検知回路51にて電熱式凍結防止ヒータ50の断線検知を行って断線検知した場合(S38)、電熱式凍結防止ヒータ50による凍結防止運転は実施不可能と判断して、電熱式凍結防止ヒータ50へ通電動作を停止し、リモコン(図示せず)の表示部52に断線表示を行う。(S43)
【0079】
そして次に暖房運転中か否かを確認し(S44)、暖房運転中であれば第1開閉弁43を開放状態にすると共に、第2開閉弁44も開放状態にして、放熱回路46と暖房回路21とを両方開放し(S45)、暖房運転中でなければ第1開閉弁43を開放状態にすると共に、第2開閉弁44を閉塞状態にして、暖房回路21は閉塞し放熱回路46のみ開放状態にする。(S46)
【0080】
そして次に、暖房運転中でなければ更にバーナ部6を着火してから(S47)、循環ポンプ22を駆動し(S48)、暖房運転中ですでに燃焼中なら燃焼量を増加させて(S49)、缶体7内の温水を加熱し、凍結防止用放熱器42による凍結防止運転を開始する。
【0081】
そしてバーナ部6の燃焼により、予め設定してある設定温度Y、つまりその温度の温水を凍結防止用放熱器42に流して放熱すれば、配管ボックス部36内に凍結が発生しない温水の温度より缶体7内の温水の温度が低ければ(S50)、バーナ部6の燃焼量を増加させ(S51)、逆に設定温度Yより高くなった時(S50)、次に暖房運転が行われているか確認する。(S52)
【0082】
そしてこの時暖房運転が行われている場合、電熱式凍結防止ヒータ50に通電されていれば、電熱式凍結防止ヒータ50への通電を停止した後(S53)、第2開閉弁44は開放状態のままで第1開閉弁43だけを動作させて開放状態から閉塞状態とし(S54)、暖房往き管39から温水が凍結防止用放熱器42に流れないようにして配管ボックス部36内の凍結防止運転を終了し(S55)、バーナ部6の燃焼及び循環ポンプ22の制御を暖房運転により行うものである。(S56)
【0083】
又この時暖房運転が行われていない場合、バーナ部6を消火してから(S57)、循環ポンプ22を停止する(S58)と共に、電熱式凍結防止ヒータ50への通電を停止し(S59)、次に凍結防止運転開始前のように第1開閉弁43を開放状態から閉塞状態に動作させると共に、第2開閉弁44を閉塞状態から開放状態に動作させて(S60)、暖房運転を再運転する場合に、凍結防止運転を起動させない状態で凍結防止用放熱器42へ温水が流れない状態にして配管ボックス部36内の凍結防止運転を終了するものである。(S61)
【0084】
それにより、電熱式凍結防止ヒータ50により凍結防止ができる程度の外気温の時は、電熱式凍結防止ヒータ50のみで凍結防止運転を行うため、暖房運転を行っていない時は、バーナ部6や循環ポンプ22を動作させずに凍結防止運転を行うことにより着火音や燃焼音、ポンプの駆動音が発生せず、凍結防止運転時の静音性を高めることができるものである。
【0085】
又外気温が非常に低く電熱式凍結防止ヒータ50のみで凍結防止できない場合は、電熱式凍結防止ヒータ50による放熱と、バーナ部6の燃焼で加熱された温水を放熱回路46の凍結防止用放熱器42に流して放熱することにより、凍結防止運転を行うため、着火音や燃焼音、ポンプの駆動音は発生するものの、電熱式凍結防止ヒータ50のみで凍結防止運転を行う場合より能力が小さいヒータでよく、その分ヒータの消費電力を小さくできるものである。
【0086】
又、断線検知回路51にて電熱式凍結防止ヒータ50の断線検知を行って断線検知した場合、電熱式凍結防止ヒータ50による凍結防止運転は実施不可能と判断して、電熱式凍結防止ヒータ50へ通電動作を停止し、リモコン(図示せず)の表示部52に断線表示を行った上で、放熱回路46の凍結防止用放熱器42による凍結防止運転を開始するので、電熱式凍結防止ヒータ50が断線して使用不能であっても凍結防止できるものである。
【0087】
又本実施例では、外枠1上部の給湯装置本体部5と外枠1下部の配管ボックス部36の凍結防止運転を各々別に制御して行うことにより、凍結防止運転が必要なところには凍結防止運転を行い、凍結防止運転が不要なところには凍結防止運転を行わないので、不要な凍結防止運転を行うことによる電力消費や燃料消費が抑えられて、極めて経済的に凍結防止運転を行うことができるものである。
【0088】
尚本発明の実施例では、給湯回路12と暖房回路21とを備えた1缶2回路式給湯装置であるがこれに限定されず、給湯回路と風呂回路の1缶2回路式給湯装置でも、給湯回路と風呂回路と暖房回路との1缶3回路式給湯装置でもよく、また1缶式でなく2缶式の給湯装置でもよく、また貯湯式でなく直圧式の給湯装置でもよいものである。
【0089】
又本実施例では、凍結防止用放熱器42による凍結防止を、缶体7内の温水温度を設定温度まで沸き上げるがこれに限定されず、凍結防止用放熱器42に流れる暖房回路21内の温水温度が設定温度に達するまでバーナ部6を燃焼させてもよいし、又缶体7による貯湯式の給湯装置でなく水道直圧式の給湯装置でもよいものである。
【0090】
【発明の効果】
以上のように請求項1及び請求項2の屋外設置型給湯装置によれば、給湯装置本体部の凍結防止をバーナ部の燃焼熱や、その燃焼ガスと熱交換されて温度の上がった缶体内の温水や、その缶体内の温水と熱交換されて温度の上がった熱交換部を通過する温水からの放熱により行い、配管ボックス部の凍結防止をバーナ部の燃焼により熱交換部で熱交換されて温度の上がった温水を、凍結防止用放熱器に流して放熱することにより行うので、電熱式凍結防止ヒータによる凍結防止運転により生ずる1シーズンでの電気料金が発生せず、大変経済的であり、又凍結防止ヒータ断線による凍結防止運転が出来ないという不具合がないものである。
【0091】
又暖房運転を行っている時、その温水の一部を暖房回路から凍結防止用放熱器に分岐して配管ボックス部の凍結防止を行うので、暖房運転時に配管ボックス部の凍結防止のためにバーナ部を燃焼させたり、循環ポンプを駆動させることがなく、配管ボックス部の凍結防止を経済的に行うことができ、又バーナ部も燃焼を継続するので、着火・消火動作を繰り返すことによる着火音の発生を防止できるものであり、又暖房運転を行っていない時、バーナ部の燃焼を開始させることにより給湯装置本体部内を凍結防止すると共に、バーナ部の燃焼により熱交換部で熱交換されて温度の上がった温水を全部放熱回路に流して配管ボックス部の凍結防止を行うので、不要な暖房は行わず、更に高温となった温水全部が放熱回路の凍結防止用放熱器を通過するので、凍結防止用放熱器による放熱を素早くそして多くすることができるものである。
【0092】
又請求項の屋外設置型給湯装置によれば、電熱式凍結防止ヒータにより凍結防止ができる程度の外気温の時は、電熱式凍結防止ヒータのみで凍結防止運転を行うため、暖房運転を行っていない時は、バーナ部や循環ポンプを動作させずに凍結防止運転を行うことにより着火音や燃焼音、ポンプの駆動音が発生せず、凍結防止運転時の静音性を高めることができ、又外気温が非常に低く電熱式凍結防止ヒータのみで凍結防止できない場合は、電熱式凍結防止ヒータによる放熱と、バーナ部の燃焼で加熱された温水を放熱回路の凍結防止用放熱器に流して放熱することにより凍結防止運転を行うため、着火音や燃焼音、ポンプの駆動音は発生するものの、電熱式凍結防止ヒータのみで凍結防止運転を行う場合より能力が小さいヒータでよく、その分ヒータの消費電力を小さくできるものである。
【0093】
又請求項の屋外設置型給湯装置によれば、断線検知により電熱式凍結防止ヒータが断線していて使用不能であっても、表示部に断線表示を行った上で、すぐ放熱回路の凍結防止用放熱器による凍結防止運転を開始するので、電熱式凍結防止ヒータが断線していても凍結防止できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を付した屋外設置型給湯装置を示す概略構成図。
【図2】同制御ブロック図。
【図3】この発明の第3の実施例を付した同装置の制御ブロック図。
【図4】この発明の第2の実施例を付した同装置を示す概略構成図。
【図5】この発明の第3の実施例を付した同装置を示す概略構成図。
【図6】この発明の第1の実施例を付した同装置のフローチャート図。
【図7】この発明の第2の実施例を付した同装置のフローチャート図。
【図8】この発明の第3の実施例を付した同装置の給湯装置本体部のフローチャート図。
【図9】この発明の第3の実施例を付した同装置の配管ボックス部のフローチャート図。
【符号の説明】
1 外枠
3 仕切板
5 給湯装置本体部
6 バーナ部
12 給湯回路
21 暖房回路
36 配管ボックス部
42 凍結防止用放熱器
45 切り替え手段

Claims (4)

  1. 屋外に設置される外枠内部を仕切板で給湯装置本体部と配管ボックス部とに分割し、前記給湯装置本体部内に、燃料を燃焼するバーナ部と、少なくとも該バーナ部の燃焼ガスと熱交換して温水を加熱する第1の温水回路と、該バーナ部の燃焼ガス又は第1の温水回路の温水と熱交換して温水を加熱する第2の温水回路とを備えた給湯装置本体を収納すると共に、前記配管ボックス部内で、室内に設置された配管と、仕切板を貫通して設けられた前記第1及び第2の温水回路の配管とが接続されている屋外設置型給湯装置に於いて、前記配管ボックス部内に、前記第2の温水回路に接続されてその温水を流すことにより配管ボックス部内の凍結防止運転を行う凍結防止用放熱器と、前記凍結防止用放熱器に温水を流して凍結防止運転を行う時、既に第2の温水回路が運転中の場合はその温水を凍結防止用放熱器と第2の温水回路との両方に流し、第2の温水回路が運転停止の場合はバーナ部を着火して加熱した温水を凍結防止用放熱器のみに流す切り替え手段とを設けたことを特徴とする屋外設置型給湯装置。
  2. 前記第1の温水回路と第2の温水回路は、一方が給湯運転を行う温水回路で、他方が暖房又は風呂運転を行う温水回路であることを特徴とする請求項1記載の屋外設置型給湯装置。
  3. 前記配管ボックス部内に、配管ボックス部内の温度を検知する配管ボックス部内温度センサーと、通電により放熱する電熱式凍結防止ヒータとを設け、配管ボックス部内の温度が第1の温度まで低下したのを配管ボックス部内温度センサーが検知した時、電熱式凍結防止ヒータに通電して凍結防止運転を行い、該電熱式凍結防止ヒータに通電しても配管ボックス部内の温度が第1の温度より低い第2の温度まで低下したのを配管ボックス部内温度センサーが検知した時、電熱式凍結防止ヒータに通電しながら凍結防止用放熱器に温水を流して凍結防止運転を行うことを特徴とする請求項2記載の屋外設置型給湯装置。
  4. 前記配管ボックス部内の温度が第1の温度まで低下したのを配管ボックス部内温度センサーが検知した時、電熱式凍結防止ヒータの断線検知を行い、断線を検知した時、リモコン又は本体操作部の表示部に断線表示を行うと共に、第2の温水回路を流れる温水の温度を所定温度まで加熱して、その温水を凍結防止用放熱器に流して凍結防止運転を行うことを特徴とする請求項3記載の屋外設置型給湯装置。
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