JP4029264B2 - インクタンク - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インク取出し孔に作用するインク吸引力によってインク室内から取出されるインクについて、残インク量を少なくするインクタンク構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インクジェットプリンタのインクタンクとしては、インク室に連通している大気連通孔と、インク室からインクを取出すためのインク取出し孔と、インク室とインク取出し孔を連通しているインク通路は、インク室内に突出した突出部分を備え、突出部分の先端にインク取り出し孔側連通口が形成された構造であって、インク液面がインク取出し孔側連通口より上方にある場合は、インク取出し孔に作用するインク吸引力によって、インクタンク内のインクは取出される。しかしながら、インク取出し孔側連通口より下方のインクは、構造的に、インクタンク内に残ってしまっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、インクタンクの構造として、インク室内へインクを取出すためのインク取出し孔を突出せずに構成した場合には次のような問題点がある。突出部分の内部には、インク取り出し孔を封鎖可能な弁体と、この弁体をインク取り出し口に押し付けているばね部材が配置されているため、インク取出し孔部はインク室の底面より部分的に突出した形状となる。その場合、インクタンク装着部材との間に無駄な空間できてしまい、インクタンクに詰め込むインク量をロスしてしまう。
【0004】
一方、インクタンク装着部材との間に無駄な空間を少なくしようとすると、インク室とインク取出し孔を連通しているインク通路を、インク室内に突出しなければならず、すると、インクタンク内には取り出せないインクが残ってしまい、インクの無駄が生じていた。
【0005】
本発明の目的は、このような点に鑑みて、インクタンクをコンパクトにかつ、外径容積に対して、よりインク多くの詰め込む為に、インク取り出し孔部の底面からの突出を抑え、かつインク室内の残インクを少なくするインクタンクを提案することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明は、液状のインクが吸収保持されたフォームが収納されているフォーム収納部と、前記フォーム収納部の下部で当該フォーム収納部とは分離して形成され、前記フォームに吸収保持されたインクが供給されるインク室と、前記フォーム収納部で大気に連通している大気連通孔と、前記インク室からインクを取出すためのインク取出し孔と、前記インク室と前記インク取出し孔を連通しているインク通路を有しているインクタンクにおいて、
前記インク室の底面より前記インク室内に突出する突出部分を設け、当該突出部分の内部を前記インク通路とすると共に、その先端に前記インク通路への連通口を設け、前記突出部分の外面と当該突出部分を覆うキャップ部材の内面とでインク吸い上げ用の隙間を形成して、前記インク室底面部分から前記隙間により吸い上げたインクを前記キャップ部材内部の上部から前記連通口を介して前記インク通路に導くことを特徴としている。
【0007】
上記構成により、前記突出部分とキャップ部材の間に、前記突出部分の先端に形成された前記連通口と前記インク室の底部分との間にインク吸い上げ用の隙間の幅寸法などを適切に設定しておくことにより、底部分のインクを吸い上げることができる。この場合、前記突出部分の外面および/または前記キャップ部材の内面に、前記インク吸い上げ用の隙間を形成するための突起を形成しておけば、キャップ部材を装着するだけで適切な幅の隙間を形成できる。
【0008】
また、この突起を、前記突出部分に対する前記キャップ部材の位置決め用突起として機能させることが望ましい。
【0009】
さらに、前記キャップ部材はコップ状キャップとすることができ、この場合には、このコップ状キャップの開口端面と、当該開口端面が対峙している前記インク室の底面との間に、前記インク吸い上げ用の隙間に連通する連通部を形成すればよい。 前記コップ状キャップの開口端面に、前記連通部を形成するための複数の突起を形成しておけば、コップ状キャップを突出部分に装着すると自動的に前記連通部を形成できるので好ましい。
【0010】
また、インクの吸い上げ動作が適切に行われるようにするためには、前記コップ状キャップの外周面が、前記インク室の内面から離間していることが望ましい。
【0011】
次に、インク室内に突出している突出部分の内部に、前記インク取出し孔を封鎖可能な弁体と、この弁体を前記インク取出し口に押し付けているばね部材を配置すれば、これらの部分を、コンパクトに組み込むことができる。
【0012】
また、本発明のインクタンクは、前記大気連通孔と連通し、前記インクが吸収保持されたフォーム収納され、前記インクを前記インク室へ移動可能に前記インク室に隣接されているフォーム収納室を有していることを特徴とする。
【0013】
この場合、前記フォーム収納室および前記インク室を連通しているフォーム側連通口を仕切っている第1のフィルタと、前記インク室および前記インク取出し孔を連通している取り出し孔側連通口を仕切っている第2のフィルタとを有し、前記第1のフィルタは、前記インク取出し孔に作用するインク吸引力によって気泡が通過可能な多孔質材料から形成されており、前記第2のフィルタは、前記第1のフィルタより孔径が小さい多孔質材料から形成すればよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、本発明のインクジェトプリンタ用のインクタンクの各実施例をフォーム式のインクタンクを用いて説明する。なお、以下の実施例はインクジェットプリンタのインクタンク装着部に対して着脱可能に装着されるインクタンクに対して本発明を適用した例である。さらに、本発明は、インクジェットプリンタに予め配置されたインクタンクに対しても同様に適用可能である。
【0016】
図1(a)および(b)は本発明を適用したフォーム式のインクタンクを示す平面図および正面図であり、図2は当該インクタンクを底面側から見た場合の斜視図であり、図3は当該インクタンクの分解斜視図である。
【0017】
本例のインクタンク1は、インクジェットプリンタ(図示せず)に形成されているタンク装着部(図示せず)に対して着脱可能に装着して使用される。このインクタンク1は、上側が開口した升形の容器本体2と、この上側開口3を封鎖している容器蓋4とを有し、これらの内部にフォーム収納部5が区画形成され、ここに、インクが吸収保持された全体として直方体形状のフォーム6が収納されている。
【0018】
容器本体2の底面にはインク取出し孔7が形成されており、このインク取出し孔7には円盤状のゴムパッキン8が装着されており、その中心に開けた貫通孔8aがインク取出し口とされている。インク取出し孔7におけるゴムパッキン8よりも奥の部分には、インク取出し口8aを封鎖可能な弁9が配置されており、この弁9は常にコイルばね10によってゴムパッキン8に押し付けられ、インク取出し口8aを封鎖している。
【0019】
フォーム収納部5は、詳細を後述するように、第1のフィルタ11および第2のフィルタ12を介してインク取出し孔7に連通している。また、フォーム収納部5は、容器蓋4に形成された大気連通孔13を介して大気開放されている。フォーム収納部5に装着したフォーム6に吸収保持されているインクが、インク取出し孔7を介して吸引されると、吸引されたインクに対応する分の空気が、大気連通口13からフォーム収納部6に入り込む。
【0020】
なお、容器蓋4の大気連通孔13は、容器蓋表面に刻まれた屈曲状の溝13aに繋がっており、この溝13aの端13bは容器蓋4の縁端近傍まで延びている。インクタンク1の出荷時には、容器蓋4の大気連通孔13および溝13aが形成されている部分はシール14が貼り付けられており、使用時には、当該シール14の切り取り線14aに沿って当該シール14の一部14bを切り取ることにより、溝13aの端13bが露出し、大気連通孔13が大気開放状態になる。
【0021】
また、インクジェットプリンタのタンク装着部に取り付けられているインク供給針が当該インク取出し口8aに差し込まれた状態となるように、当該インクタンク1が装着される(図4(b)参照)。この時、容器底面のインク取出し口8aの部分に貼り付けられたシール15はインク供給針の先端で破られ、開口される。
【0022】
図4(a)および(b)は図1のIV−IV線で切断した場合におけるインクタンク1の断面図および部分断面図であり、図5は図1のV−V線で切断した場合におけるインクタンク1の断面図であり、図6は図1のVI−VI線で切断した場合におけるインクタンク1の断面図である。
【0023】
これらの図を参照して、インク取出し孔7とフォーム収納部6の間に形成されているインク通路部分の構造を説明する。容器本体2の底板部分21には、矩形断面の筒状枠22が当該底板部分21を貫通して上下に垂直に延びている。この筒状枠22におけるフォーム収納部6内に垂直に起立している上側筒状枠部分23の上端には長方形の連通口25が形成されている。この連通口25は長方形の第1のフィルタ11によって封鎖されている。
【0024】
この筒状枠22の容器底板部分21から下方に垂直に突出している下側筒状枠部分24の下端開口は、これに一体形成されている枠底板部分24aによって封鎖されており、当該枠底板部分24aの略中央からは、全体として円筒状の突出部分26が上方に垂直に延びる状態で一体形成されている。この突出部分26の中心孔はインク取出し孔7に連通したインク通路27とされており、ここにゴムパッキン8、弁9およびコイルばね10が装着されており、当該コイルばね10のばね受け28が突出部分26の内周面に一体形成されている。
【0025】
この突出部分26は、上記の第1のフィルタ11よりも所定距離だけ下の位置までに延びており、その上端に形成されている円形の連通口29は第2のフィルタ12によって封鎖されている。
【0026】
このように、本例のインクタンク1では、フォーム収納部5とインク取出し孔7の間に、容器本体底板部分21に一体形成された矩形断面の筒状枠22およびその内側に一体形成された円筒状の突出部分26によって、インク室30が区画形成されている。このインク室30は、第1のフィルタ11が取り付けられている連通口25を介してフォーム収納部5に連通している。また、インク室30は、第2のフィルタ12が取り付けられている連通口29を介してインク通路27に連通しており、このインク通路27の下端側はインク取出し孔7に繋がっている。
【0027】
このように、本例のインクタンク1では、フォーム収納部5とインク取出し孔7の間に、容器本体底板部分21に一体形成された矩形断面の筒状枠22およびその内側に一体形成された円筒状の突出部分26によって、インク室30が区画形成されている。このインク室30は、第1のフィルタ11が取り付けられている連通口25を介してフォーム収納部5に連通している。また、インク室30は、第2のフィルタ12が取り付けられている連通口29を介してインク通路27に連通しており、このインク通路27の下端側はインク取出し孔7に繋がっている。本例の第1のフィルタ11は、インクを通すと共に、インク取出し孔7に作用するインク吸引力によって、気泡が通過可能な多孔質材料から形成されている。すなわち、インク吸引力によってメニスカスが破壊する毛管引力となる孔サイズの多孔質材料から形成されている。この第1のフィルタ11は、例えば、不織布やメッシュフィルタから形成されている。
【0028】
これに対して、第2のフィルタ12は、第1のフィルタ11より孔径の小さい多孔質材料から形成されている。この第2のフィルタ12は、インクに混入している異物を捕捉可能な孔サイズのものである。この第2のフィルタ12も不織布やメッシュフィルタから形成することができる。
【0029】
ここで、インク吸引力とは、インク供給対象のインクジェットヘッド(図示せず)でのインク吐出圧力によりインク取出し孔7に作用するインク吸引力もしくはインクポンプの吸引力によるものである。
【0030】
次に、本例のインク室30には、インク吸い上げ用のコップ状キャップ31が配置されている。このコップ状キャップ31によって、インク室30の底に溜まっているインクを上方に位置している第2のフィルタ12が取り付けられている連通口29まで吸い上げるようにしている。
【0031】
図7(a)および(b)は、このコップ状キャップ31を示す斜視図および断面図である。図4ないし図7を参照して説明すると、このコップ状キャップ31は、円筒状胴部32と、この上端開口を封鎖している天板部分33とを備えており、その下端開口34の円形端面35には、所定角度間隔で形成された複数の突起が垂直に突出している。本例では90度間隔で同一高さの4個の突起36が形成されている。円筒状胴部32の内周面は、その下端側内周面部分37と、この上側に連続して僅かに内側にせり出したテーパ付き内周面部分38と、この上側に連続している小径の上端側内周面部分39を備えている。
【0032】
この形状のコップ状キャップ31は、インク室30の中に形成されている円筒状の突出部分26に対して上側からキャッピングした状態で取り付けられている。突出部分26の外周面は、下端側部分が僅かに大きな大径外周面部分41とされ、この上端側部分が小径外周面部分42とされ、これらの間には環状段面43が形成されている。図6に示すように、小径外周面部分42には、所定の角度間隔で外方に突出したリブ44が形成されている。本例では90度間隔で4本のリブ44が形成されており、これらのリブ44の突出量は同一であり、上下方向に所定の長さとされている。また、これらのリブ44の突出量は、これらがコップ状キャップ31の上端側外周面部分39にちょうど嵌り込むように設定されている。
【0033】
コップ状キャップ31を突出部分26にキャッピングすると、4本のリブ44によってコップ状キャップ31が位置決めされ、コップ状キャップ31の内周面と突出部分26の外周面の間には4本のインク吸い上げ用の円弧状断面の隙間45が形成される。また、コップ状キャップ31における下端の円形端面35に形成した突起36の下面から天板部分33の裏面までの高さ寸法は、突出部分26の高さ寸法よりも所定量だけ大きく設定されている。従って、キャッピング状態では、突出部分26の上端に取り付けた第2のフィルタ12とコップ状キャップ31の天板部分33の裏面の間には、所定間隔のインク通路用の隙間46が形成され、この隙間46が隙間45に連通している。さらには、キャッピング状態においては、コップ状キャップ31の下端に形成された4個の突起36の間には、一定幅の4本の円弧状断面の隙間47が形成される。この円弧状断面の隙間47は上記の円弧状断面の隙間45に連通している。
【0034】
ここで、隙間45、46、47を適切な幅に設定しておくことにより、隙間47から隙間45を通ってインクが吸い上げられて、隙間46を通って第2のフィルタ12を経由して突出部分上端の連通口29に到るインク吸い上げ用通路を形成することができる。このようにすると、インク室30に溜まっているインク量が減って、その液面が第2のフィルタ12よりも低くなった場合においても、インク室内のインクを第2のフィルタ12の位置まで吸い上げて、インク通路27からインク取出し孔7に供給することができる。
【0035】
また、本例では、コップ状キャップ31の外周面32aがインク室30を形成している筒状枠22の内側側面22aから所定幅だけ離間した状態となるようにしてある。コップ状キャップ31の外周面32aが筒状枠22の内側側面22aに接触すると、インク室内部が接触位置を境として左右に分断されてしまい、インク室内に溜まっているインクを効率良く吸い上げることができなくなるおそれがある。本例では、コップ状キャップ31によってインク室に溜まっているインクを効率良く吸い上げることができる。
【0036】
次に、インクカートリジ11をインクジェットプリンタのタンク装着部に装着すると、図4(b)に示すように、インクジェットプリンタの側に配置されているインク供給針61の先端部分が、インクタンク1のインク取出し孔7に装着したゴムパッキン8の貫通孔8aを貫通して、インク通路27内に位置している弁9を押し上げた状態になる。
【0037】
この結果、インク取出し孔7が開いた状態になるので、インクタンク1のフォーム収納部5内のフォーム6に吸収保持されているインクが、第1のフィルタ11、インク室30を介してインク通路27に流れ込み、インク供給針61を通って、インクジェットプリンタ側のインクジェットヘッドに供給可能となる。このようなインク供給機構は公知であるので、これ以上の説明は省略する。
次に、インクジェットヘッドが駆動されてインク吐出が行われると、インク吐出圧力によってインク取出し孔7にはインク吸引力が作用して、インクジェットヘッドに向けてインクが供給される。インクが供給されてフォーム6に保持されているインクが減少すると、それに伴って、大気連通口13を介して空気がフォーム収納部5内に入り込む。図4(a)において一点鎖線で示すように、インクの消費に伴ってフォーム6に含浸されているインクが徐々に減少し、それに代って気泡がフォーム6内に入り込む。フォーム6内のインク残量が少なくなると、第1のフィルタ11を通って気泡がインク室30内に入り込む。ここで、このインク室30とインク取出し孔7の側の間を仕切っている第2のフィルタ12は気泡を通さない。よって、インク室30の内部に気泡が徐々に溜まっていく。
【0038】
さらにインク残量が少なくなると、フォーム収納部5およびインク室30に溜まっているインクの液面が徐々に下がる。本発明では、コップ状キャップ31を用いて、インク室30の底部分に溜まっているインクを第2のフィルタ12の位置まで吸い上げるためのインク吸い上げ機構が形成されている。インク室30に溜まっているインクが実質的に全て吸い上げられてインク取出し孔7からインクジェットヘッドに供給されるので、インク室30にインクが実質的に無くなるまでインクを取出すことができる。
【0039】
以上説明したように、本例のインクタンク1では、インク室30の底面部分から上方に位置している第2のフィルタ12にインクを吸い上げるための隙間を、コップ状キャップ31を用いて区画形成している。かかるインク吸い上げ用の隙間を形成してあるので、インク室30の残量インク量を低減でき、インクの利用効率を改善できる。
【0040】
上記実施例では、インク吸収体の毛細管力を利用していないことから、多量にインクの吸い上げが可能であり、インク吸引が行われた場合などにインク切れが発生することを回避できる。また、インクジェットヘッド側へのインク供給量(流速)やインクタンク内の負圧条件の変動に起因したインク吸い上げ量のばらつきも抑制できる。 さらに、本例では、インク室30の内部にインク取出し孔7に通ずるインク通路27を突出させることにより、これらが形成されているインクエンド検出のための構成部分をコンパクトにしてあるので、インクタンクの設置スペースの増加を抑制できるという利点がある。また、このインク通路27にインク取出し孔7を封鎖している弁9およびコイルばね10などを配置してあるので、当該インク取出し部分もコンパクトに構成できる。
【0041】
またさらに、本例インクタンク構造は、インクジェットプリンタに装着されるインクタンクを例としたが、ヘッドと一体になったヘッドユニットであっても、また、インクジェットプリンタに一体に設けられたものにも適用できるものである。
【0042】
また、本例では、第2のフィルタ12を具備した構成になっているが、インクタンクがインクジェットヘッドの位置より低い位置に配置される場合や、気泡がインク室127内に入り込んでも第1のフィルタ11のメニスカスがフォームのわずかなインクにより復活する場合は、第2のフィルタ12を省くこともできる。
【0043】
またさらに、コップ状キャップ31の下端周囲のみ枠底板部分24aよりさらに一段と掘り下げて底部分を形成すればインク室の底部分に取り残される残留インクを更に低減することができる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、インク室の内部に突出部分を形成し、この内部にインク取出し孔に通ずるインク通路を形成することにより、インクタンク外形寸法を増加させることなく形成できるという利点がある。
【0045】
さらに、本発明では、インク室の底部分に溜まったインクを上方に位置している第2のフィルタの位置まで吸い上げるインク吸い上げ用の隙間を形成してある。よって、インク室内の残留インクを低減でき、インクの利用効率を高めことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)および(b)は本発明を適用したインクタンクを示す平面図および正面図である。
【図2】図1のインクタンクを底面側から見た場合の斜視図である。
【図3】図1のインクタンクの分解斜視図である。
【図4】(a)は図1のIV−IV線で切断した場合におけるインクタンクの断面図であり、(b)はインク供給針が差し込まれた状態を示す部分断面図である。
【図5】図1のV−V線で切断した場合におけるインクタンクの断面図である。
【図6】図1のVI−VI線で切断した場合におけるインクタンクの断面図である。
【図7】(a)および(b)は、図1のインクタンクのインク室に配置されているコップ状キャップを示す斜視図および断面図である。
【符号の説明】
1 インクタンク
2 容器本体
3 容器本体の上側開口
4 容器蓋
5 フォーム収納部
6 フォーム
7 インク取出し孔
8 ゴムパッキン
9 弁
10 コイルばね
11 第1のフィルタ
12 第2のフィルタ
13 大気連通孔
21 容器本体の底板部分
27 インク通路
30 インク室
31 コップ状キャップ
32 胴部
33 天板部分
36 突起
44 リブ
45 インク吸い上げ用の隙間
46 連通部
47 隙間
61 インク供給針

Claims (7)

  1. 液状のインクが吸収保持されたフォームが収納されているフォーム収納部と、
    前記フォーム収納部の下部で当該フォーム収納部とは分離して形成され、前記フォームに吸収保持されたインクが供給されるインク室と、前記フォーム収納部で大気に連通している大気連通孔と、前記インク室からインクを取出すためのインク取出し孔と、前記インク室と前記インク取出し孔を連通しているインク通路を有しているインクタンクにおいて、
    前記インク室の底面より前記インク室内に突出する突出部分を設け、当該突出部分の内部を前記インク通路とすると共に、その先端に前記インク通路への連通口を設け、
    前記突出部分の外面と当該突出部分を覆うキャップ部材の内面とでインク吸い上げ用の隙間を形成して、
    前記インク室底面部分から前記隙間により吸い上げたインクを前記キャップ部材内部の上部から前記連通口を介して前記インク通路に導くことを特徴とするインクタンク
  2. 請求項1において、
    前記突出部分の外面および/または前記キャップ部材の内面には、前記インク吸い上げ用の隙間を複数に分割するための突起が形成されていることを特徴とするインクタンク
  3. 請求項2において、
    前記突起は、前記キャップ部材の位置決め用突起であることを特徴とするインクタンク
  4. 請求項1において、
    前記キャップ部材はコップ状キャップであり、
    このコップ状キャップの開口端面と、当該開口端面が対峙している前記インク室の底面との間には、前記インク吸い上げ用の隙間に連通する連通部が形成されていることを特徴とするインクタンク。
  5. 請求項4において、
    前記コップ状キャップの開口端面は、前記連通部を形成するための複数の突起を備えていることを特徴とするインクタンク
  6. 請求項4または5において、
    前記コップ状キャップの外周面は、前記インク室の内面から離間していることを特徴とするインクタンク
  7. 請求項1において、
    前記突出部分の内部には、前記インク取出し孔を封鎖可能な弁体と、この弁体を前記インク取出し孔に押し付けているばね部材が配置されていることを特徴とするインクタンク。
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