JP3424728B2 - インクカートリッジ - Google Patents
インクカートリッジInfo
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Description
リンタのキャリッジに装填する形式のインクカートリッ
ジに関する。
装填する形式のインクカートリッジでは、キャリッジへ
の装填に際して記録ヘッドの背面から突出するインク供
給針にインク供給口を正しく合致させないと、インク供
給針を折損させかねなといったい問題が発生し易く、ま
た、この種のインクカートリッジはその内容積に限りが
あるため、残存インクの量によってはインクの使用効率
が悪くなるばかりでなく、インク中に含有する気体によ
って記録書込みに大きな支障を及ぼすといった不都合が
生じる。
題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
収容したインクを余すことなく使用することができ、し
かも、十分に脱気した状態でインクを使用に供させるこ
とのできる新たなインクカートリッジを供給することに
ある。
キャリッジへの装填に際してインク供給針との接合を正
しく行い得る新たなインクカートリッジを供給すること
にある。
る課題を達成するためのインクカートリッジとして、イ
ンクカートリッジ本体の底面に、装填部材に係合する係
合部と、前記インクカートリッジ本体の壁面を通して漏
出したインク中の含有気体を収容する収容部とを兼ねた
凹部をインク供給口に近接させて設けることにより、キ
ャリッジへの装填に際してインク供給針との接合を正し
く行い得るようにし、また、保存中においてもインク中
からの気体の脱気を行なってこれを常に最適な状態に保
持することを可能とし、さらには、インクカートリッジ
本体の内底面に、インク供給口と凹部のそれぞれに対応
する突部を互いに接続させるように突出形成して、これ
らの突部を、インクカートリッジ本体内に収容したイン
ク含浸用の多孔質弾性部材を部分的に圧縮させるための
部分となしたことにより、この部分に生じた強いメニス
カスにより残存するインクを余すことなくインク供給口
に集めて使用に供し得るようにしたものである。
いて説明する。図面は、何れも本発明の一実施例をなす
インクカートリッジについて示したものである。
ッジ本体1は、インクを可能な限り多量に収容すること
ができるよう薄肉の合成樹脂材により形成され、その強
度を補うために開口縁2を肉厚に形成するとともに、外
側面の角部にはリブ3を突出形成して深さ方向の保形を
図ると同時に、装着の際の摩擦を小さくするように構成
されている。
底面5の長手方向一端部に、記録ヘッド25の背面側に
突出したインク供給針26と連通するインク供給口7が
突出形成されていて、接合時には、この端面を封止して
いるフィルム9にインク供給針26を突き通すことによ
りインク供給口7と記録ヘッド25との連通を図るよう
に構成されている。
は、インク供給口7に近接するようにしてカートリッジ
1の中央部寄りの部分に、両側面に達する長さの断面コ
字状をなす凹部10が形成され、インクカートリッジ本
体1をキャリッジ20のカートリッジ装填部21に落し
込むことにより、この部分を蓋体22に設けた支杆23
に係合させてインクカートリッジ本体1を正しく位置決
めしつつ装着できるように構成されている。
のほかに、底面5の断面2次係数を大きくして、インク
カートリッジ本体1の巾方向の強度を高めることができ
るように構成され、また、このインクカートリッジ本体
1を真空包装することにより、インクカートリッジ本体
1の壁面を通して漏出したインク中の 含有気体を収容
する脱気収容部をも兼ねるように構成されている。
vがインクカートリッジ本体1のインク収容容積1vの
2%以上になるように形成されていて、インクカートリ
ッジ本体1内に脱気させて注入したインクからさらに混
入している気体のほとんどを収容することができるよう
に構成され、このため、必要とする凹部10の容積10
vを可能な限り大きくすべく、この凹部10の下面11
を全長に亘ってほぼ平坦にするとともに、インク供給口
9との境界部分に深い溝12を形成して、この部分にも
脱気させた気体を収容できるように構成されている。
例えば巾wが8mm、深さdが4mmといったように、
深さdを巾wの1/2もしくはそれ以上となして、イン
クカートリッジ本体1をアルミ箔18で被覆して内部を
大気圧より47kPa(350mmHg)以上に減圧し、
インク中に含有する気体をインクカートリッジ本体1の
壁面を通して漏出させるようにした場合でも、図3に示
したように、アルミ箔18が凹部10内に入り込んでそ
の容積10vを減少させることがないように構成されて
いる。
は、その内底面6にインク供給口7と凹部10のそれぞ
れに対応する突部8、13が互いに接続し合うように突
出形成されていて、インク含浸用の多孔質弾性部材17
をインクカートリッジ本体1内に封入した際、多孔質弾
性部材17を、インク供給口7側を高く形成した蓋15
内面のリブ16と、これらの突部8、13とによってイ
ンク供給口7寄りの部分に強く挟圧して、その気泡がイ
ンク供給口7側へ徐々に小さくなるように、したがっ
て、この部分のメニスカスが徐々に大きくななるように
して、内部のインクが残り少なくなった際に、内底面7
に広く残存するインクをインク供給口7側へ徐々に集め
て、これを残らず使用に供することができるように構成
されている。
機構を備えたキャリッジの一例を示したもので、キャリ
ッジ20のカートリッジ装填部21に設けた蓋体22を
閉止することにより、凹部10を介して支杆23上に係
合支持したインクカートリッジ本体1を装填部21内に
ほぼ水平に下降させつつ、そのインク供給口7と記録ヘ
ッド25の背面に突出したインク供給針26とを連通さ
せるようにしたもので、図中符号27はキャリッジガイ
ドを示している。
本体1には、十分に脱気処理されたインクが27kpa
(200mmHg)程度に減圧された状態で封入され、さら
に、このインクカートリッジ本体1は、大気圧より−4
7kpa(350mmHg)以上に減圧された状態でアルミ箔
18により被覆されている。
示したように、自らのコシの強さにより凹部10内に入
り込むことなくインクカートリッジ本体1を気密に被覆
しているため、インク中になおも含有する気体は、イン
クカートリッジ本体1に作用する強い負圧作用によりそ
の壁面を通して外部へ漏出し、脱気量に対応するよう形
成された凹部10内に収容されてインクカートリッジ本
体1内のインクを常時記録書込みに適した状態に保持す
る。
カートリッジ本体1を、つぎにキャリッジ20に装填す
べく、はじめに、図4(a)に示したように、インク供
給口7とインク供給針26とを向い合わせるようにして
インクカートリッジ本体1をキャリッジ20の装填部2
1に落とし込むと、インクカートリッジ本体底面5に設
けた凹部10が自動的に支杆23と係合する。
22を閉めると、図4(b)に示したように、中央寄り
の凹部10を介して支杆26により支持されたインクカ
ートリッジ本体1はこれを基準として位置決めされつ
つ、ほぼ水平な姿勢で保ちながら下降し、凹部10に近
接したインク供給口7をその直下に位置するインク供給
針26に正しく一致させて、はじめに、インク供給針2
6によってフィルム9を破りつつこれをインク供給口7
に貫入させて、記録ヘッド25とインクカートリッジ本
体1とを完全に連通させる。
の内部には、多孔質弾性部材17が内底面6から突出し
た突部8、13により圧縮されて気泡を供給口7側へ徐
々に縮小された状態で封入されているため、長期の記録
書込みによって内部のインクがなくなってきた場合に
は、内底面6に広く分布しているインクは、気泡が小さ
くなるのに比例してメニスカスが大きくなったインク供
給口7部分へと徐々に周囲から集ってきて残すことなく
使用に供される。
クカートリッジ本体1の底面を横切るようにしてインク
供給口7側に接続しているため、底面に沿って広く残存
しているインクはこの突部13を介してインク供給口7
側へと集められて徐々に使用されることになる。
クカートリッジ本体の底面にインク供給口に近接させて
装填部材の一部と係合する凹部を設けたので、内容積を
可能な限り大きくすべくインクカートリッジを肉薄に形
成した場合でもこの凹部によって幅方向の強度を大巾に
高めることができるほか、インクカートリッジの着脱に
際しては、装填部材を基準としてその近くに位置するイ
ンク供給口を記録ヘッドのインク供給針に正しく位置合
せすることを可能となして、挿脱に当ってのインク供給
針の折損等を未然に防止することができる。
したことにより、インクカートリッジを減圧させて被覆
することにより、インク中に残存する気体をさらに除去
することを可能となして、保存中においてもインクカー
トリッジ内のインクを常時記録書込みに適した状態に保
持することができる。
には、カートリッジを幅方向に横切る凹部とインク供給
口のそれぞれに対応する突部を互いに接続させた状態で
突出形成させたので、これらの突部により内部に封入し
た多孔質弾性部材を部分的に圧縮し、その部分の気泡を
縮小させてメニスカスを大きくすることができ、インク
が残り少くなった場合でも、インクカートリッジの内底
面に広く残存するインクをこの部分のメニスカスにより
インク供給口へ集めて、これを余すことなく効率よく使
用させることができる。
斜視図である。
る。
示した図である。
を示した図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 インクカートリッジ本体の底面に、装填
部材に係合する係合部と、前記インクカートリッジ本体
の壁面を通して漏出したインク中の含有気体を収容する
収容部とを兼ねた凹部をインク供給口に近接させて設け
たことを特徴とするインクカートリッジ。 - 【請求項2】 上記インク供給口を上記インクカートリ
ッジ本体の一端に偏寄させて設けるとともに、上記イン
ク供給口の内側に近接させて、上記凹部を上記インクカ
ートリッジ本体の両側面に適する長さに形成したことを
特徴とする請求項1記載のインクカートリッジ。 - 【請求項3】 上記凹部の下面を略平坦となしたことを
特徴とする請求項1記載のインクカートリッジ。 - 【請求項4】 上記凹部の上記インク供給口寄りの境の
部分に深い溝を設けたことを特徴とする請求項1記載の
インクカートリッジ。 - 【請求項5】 上記凹部の内容積を、インク中に含有す
る気体の量とほぼ同じ大きさとなしたことを特徴とする
請求項1記載のインクカートリッジ。 - 【請求項6】 上記凹部の深さを巾の略1/2以上とな
したことを特徴とする請求項1記載のインクカートリッ
ジ。 - 【請求項7】 上記インクカートリッジ本体の内底面
に、上記インク供給口と上記凹部のそれぞれに対応する
突部を互いに接続させるように突出形成して、該突部
を、上記インクカートリッジ本体内に収容したインク含
浸用の多孔質弾性部材を部分的に圧縮させるための部分
となしたことを特徴とする請求項1記載のインクカート
リッジ。 - 【請求項8】 前記インク中に含有する気体が上記イン
クカートリッジ本体の壁面を通して漏出するのに必要な
圧力まで減圧した状態で包装されている請求項1に記載
のインクカートリッジ。
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-
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- 1997-08-14 JP JP23329897A patent/JP3424728B2/ja not_active Expired - Lifetime
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