JP2002326369A - インクタンクのインクエンド検出方法および検出装置 - Google Patents

インクタンクのインクエンド検出方法および検出装置

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JP2002326369A
JP2002326369A JP2001134281A JP2001134281A JP2002326369A JP 2002326369 A JP2002326369 A JP 2002326369A JP 2001134281 A JP2001134281 A JP 2001134281A JP 2001134281 A JP2001134281 A JP 2001134281A JP 2002326369 A JP2002326369 A JP 2002326369A
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幸弘 花岡
Takashi Yamada
高司 山田
Manabu Yamada
学 山田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 フォーム式のインクタンクにおけるインクが
無くなったことを正確に検出可能なインクエンド検出方
法を提案すること。 【解決手段】 フォーム式のインクタンクは、内部にイ
ンクが吸収保持されたフォーム5が収納されたフォーム
収納部6が形成されている。このフォーム収納部6とイ
ンク取出し孔7の間には、インク室27およびインク通
路26がこの順序に形成され、フォーム収納部6とイン
ク室27の間は気泡が通過可能な第1のフィルタ11で
仕切られ、インク室27とインク通路26の間は気泡を
通過させない第2のフィルタ12で仕切られている。フ
ォーム収納部6とインク室27の底面からはプリズム反
射面が起立している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクを吸収保持
したフォームが収納された構成のインクタンクにおける
インクの有無を検出するインクエンド検出方法に関し、
インクが実質的に無くなった状態を精度良く検出可能な
インクエンド検出方法に関するものである。
【0002】また、本発明は、このインクエンド検出方
法によりインクタンクのインクエンドを検出するインク
エンド検出装置、およびこのインクエンド検出方法によ
りインクエンドを検出可能なインクタンクに関するもの
である。
【0003】
【従来の技術】インクジェットプリンタのインクタンク
としてフォーム式のものが知られている。このフォーム
式のインクタンクは、インクを吸収保持したフォームを
収納したフォーム収納部と、このフォーム収納部に連通
したインク取出し孔および大気連通口とを有している。
インク取出し孔から、インクジェットヘッドの吐出圧力
によってインクを吸引すると、吸引したインク量に対応
する空気が大気連通口からフォーム収納部に流入するよ
うになっている。
【0004】このフォーム式のインクタンクの場合に
は、インクがそのまま貯溜されているインクタンクに用
いられているインクの有無を検出する機構をそのまま用
いて、インクの有無を検出することができない。例え
ば、インクが無くなると本来の反射面に戻るプリズム反
射面を利用した光学式センサや、一対の電極間における
インクの有無に起因したインピーダンス変化を利用した
センサを用いることが困難である。
【0005】そこで、従来においては、インクジェット
ヘッドから吐出されるインクドット数、インクジェット
ヘッドからインクを吸引するインクポンプのインク吸引
量等に基づき、使用されたインク量をカウントし、この
カウント結果に基づき、インクタンクのインクエンドを
検出するようにしている。
【0006】なお、一般に、インクタンク内のインクが
殆ど無くなった状態を「リアルエンド」と呼び、インク
タンク内のインクの残量が一定量よりも少なくなった状
態を「ニアエンド」と呼んでいるが、本明細書で用いる
「インクエンド」とは、特に断りのない限り両者を含む
ものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにしてインクが無くなったことを検出するインクエン
ド検出方法では次のような問題点がある。インクジェッ
トヘッドのインク吐出量、およびインクポンプによるイ
ンク吸引量にはばらつきがあるので、これらに基づきカ
ウントされたインク使用量は、実際のインク使用量に比
べて大きくばらつく。このために、インクエンドを確定
するためには大きなマージンを設ける必要がある。この
結果、インクエンドが検出された時点において、多量の
インクが残っている場合があり、インクが無駄になるこ
とが多い。
【0008】本発明の課題は、このような点に鑑みて、
フォーム式のインクタンクにおけるインクエンドを、イ
ンク残量が実質的に無い時点で精度良く検出可能なイン
クエンド検出方法を提案することにある。
【0009】また、本発明の課題は、かかる新しいイン
クエンド検出方法によりフォーム式のインクタンクのイ
ンクエンドを検出するインクエンド検出装置を提案する
ことにある。
【0010】さらに、本発明の課題は、かかる新しいイ
ンクエンド検出方法によりインクエンドを検出可能なイ
ンクタンクを提案することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、インクが吸収保持されたフォームと、
このフォームが収納されているフォーム収納室と、この
フォーム収納室に連通している大気通気孔と、前記フォ
ーム収納室からインクを取出すためのインク取出し孔と
を有するインクタンクにおいてインクが無くなったこと
を検出するインクエンド検出方法であって、前記フォー
ム収納室と前記インク取出し孔の間にインク室を区画形
成し、前記インク取出し孔に作用するインク吸引力によ
って、前記インク室に、前記フォーム収納室の側から気
泡を導入し、前記インク室から前記インク取出し孔への
気泡の進行を阻止し、当該インク室のインク残量に基づ
き、インクが無くなったか否かを検出することを特徴と
している。
【0012】本発明では、フォーム収納室とインク取出
し孔の間にインク室が形成され、フォーム収納室内のイ
ンクの残りが少なくなると、インク取出し孔からインク
が供給される毎に、フォーム収納室からインク室に気泡
が進入するようになる。フォーム収納室内のインクが無
くなると、インクタンクのインク残量は実質的にインク
室に溜まっているインク量のみになる。従って、このイ
ンク室の容積を充分に小さくしておき、当該インク室内
のインク残量に基づきインクタンクのインクエンドを検
出すれば、インク残量が実質的に無くなった時点でイン
クエンドを正確に検出できる。
【0013】ここで、この状態をリアルエンドとみなし
て、速やかに以降の印刷処理を禁止してもよいが、この
状態をニアエンドとしてとして扱って以下のように処理
してもよい。すなわち、ニアエンドとして扱う場合は、
上記のようにインクエンド(ニアエンド)を検出した後
に、以降使用されるインク量をカウントし、その値がイ
ンク室の容積に相当する量に達したときにリアルエンド
を確定すればよい。
【0014】次に、本発明は、上記の方法によってイン
クタンクにインクが残っているか否かを検出するインク
エンド検出装置であって、前記フォーム収納室および前
記インク室を連通している連通口を仕切っている第1の
フィルタと、前記インク室および前記インク取出し孔を
連通している連通口を仕切っている第2のフィルタとを
有し、前記第1のフィルタは、前記インク取出し孔に作
用するインク吸引力によって気泡が通過可能な多孔質材
料から形成されており、前記第2のフィルタは、前記イ
ンク吸引力が作用しても気泡を通さない多孔質材料から
形成されていることを特徴としている。
【0015】ここで、前記インク室と前記インク取出し
孔を連通しているインク通路を有し、このインク通路と
前記インク室を連通している連通口が前記第2のフィル
タによって仕切られた構成を採用することができる。
【0016】この場合、インク室、インク通路およびイ
ンク取出し孔が形成されている部分をコンパクトに構成
するためには、前記インク通路の一部を前記インク室内
に突出させた突出部分とし、この突出部分の先端に前記
インク室との連通口を形成すればよい。
【0017】また、この場合に、インク室内において、
前記第2のフィルタが取り付けられた連通口よりも下側
に溜まっているインクをインク取出し孔から供給できる
ようにするためには、前記連通口を仕切っている前記第
2のフィルタに、前記インク室内において当該連通口か
ら下方に伸びているインク吸い上げ用の吸収体部分を形
成することが望ましい。
【0018】この代わりに、前記第2のフィルタとは別
部材としてのインク吸い上げ用の吸収体を配置してもよ
い。
【0019】次に、前記インク室内のインク残量を検出
するセンサとしては光学式センサを用いることができ
る。
【0020】光学式センサとしては、前記インク室のイ
ンク界面の一部を形成している一対の反射面を備えたプ
リズムと、発光素子と、この発光素子から射出されて前
記一対の反射面で反射された後の反射光を受光可能な受
光素子とを備えたものを採用することができる。インク
室内のインク残量が少なくなると、インクに接して反射
面して機能していなかった一対のプリズム反射面によっ
て、発光素子からの光が反射されて受光素子で受光され
るようになる。受光素子での反射光の受光により、イン
クエンドを検出できる。
【0021】次に、本発明は、上記のインクエンド検出
方法によってインクの有無を検出可能なインクタンクで
あって、インクが吸収保持されたフォームと、このフォ
ームが収納されているフォーム収納室と、このフォーム
収納室に連通している通気孔と、前記フォーム収納室か
らインクを取出すためのインク取出し孔と、前記フォー
ム収納室および前記インク室を連通している連通口を仕
切っている第1のフィルタと、前記インク室および前記
インク取出し孔を連通している連通口を仕切っている第
2のフィルタとを有し、前記第1のフィルタは、前記イ
ンク取出し孔に作用するインク吸引力によって気泡が通
過可能な多孔質材料から形成されており、前記第2のフ
ィルタは、前記インク吸引力が作用しても気泡を通さな
い多孔質材料から形成されていることを特徴としてい
る。
【0022】ここで、典型的な構成では、前記インク室
と前記インク取出し孔を連通しているインク通路を有
し、このインク通路と前記インク室を連通している連通
口が前記第2のフィルタによって仕切られている。
【0023】この場合、前記インク通路は前記インク室
内に突出した突出部分を備え、この突出部分の先端に前
記インク室との連通口が形成された構成とすることがで
きる。
【0024】また、前記連通口を仕切っている前記第2
のフィルタは、前記インク室内において当該連通口から
下方に延びているインク吸い上げ用の吸収体部分を備え
ていることが望ましい。前記第2のフィルタとは別部材
としてのインク吸い上げ用の吸収体を設けてもよい。
【0025】さらに、前記インク室のインク界面の一部
を形成している一対の反射面を備えたプリズムを形成す
れば、光学式センサによって、インクエンドを検出可能
である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
のインクエンド検出方法によりインクエンドを検出でき
るインクジェトプリンタ用のインクタンクの実施例を説
明する。
【0027】図1は本例のフォーム式のインクタンクを
示す分解斜視図である。本例のインクタンク1は、カー
トリッジ式のものであり、インクジェットプリンタ(図
示せず)に形成されているカートリッジ装着部(図示せ
ず)に対して着脱可能に装着して使用される。このイン
クタンク1は、上側が開口した升形の容器本体2と、こ
の上側開口3を封鎖している容器蓋4とを有し、これら
の内部に、インクが吸収保持されたフォーム5が収納さ
れている。すなわち、容器本体2と容器蓋4によってフ
ォーム収納部6が形成されている。
【0028】容器本体2の底面には、インク取出し孔7
が形成されており、このインク取出し孔7には円盤状の
ゴムパッキン8が装着されており、その中心に開けた貫
通孔8aがインク取出し口となっている。インク取出し
孔7は、コイルばね9によって常にゴムパッキン8に押
し付けられている弁10によって封鎖されている。
【0029】本例では、フォーム収納部6は、詳細を後
述するように、第1のフィルタ11および第2のフィル
タ12を介してインク取出し孔7に連通している。一
方、容器蓋4には大気連通口13が形成されており、イ
ンク取出し孔7からインクが吸引されると、その分、大
気連通口13から空気がフォーム収納部6に入り込む。
【0030】図2はインクタンク1の断面図であり、図
3はその底面図である。これらの図を参照して、インク
取出し孔7とフォーム収納部6の間に形成されているイ
ンク通路部分の構造を説明する。容器本体2の底板部分
21には、長円形断面の筒状枠22がフォーム収納部6
内に垂直に起立しており、この筒状枠22の上端には長
方形の連通孔23が形成されている。この連通孔23は
長方形の第1のフィルタ11によって封鎖されている。
【0031】この筒状枠22の内部において、その一方
の側には、当該筒状枠22と一部が共通となっている円
形断面の筒状枠24が形成されている。この筒状枠24
は、容器本体底板部分21の上面21aから上方に向け
て垂直に突出している上側突出部分24aと、その下面
21bから下方に向けて垂直に突出している下側突出部
分24bとを備えている。上側突出部分24aの上端開
口25(連通口)は、第1のフィルタ11が取り付けら
れている連通孔23の直下に位置し、この上端開口25
が第2のフィルタ12によって封鎖されている。
【0032】下側突出部分24bの下端開口部分がイン
ク取出し孔7であり、ここには、上記のように円盤状の
ゴムパッキン8が液密状態で装着されている。上端開口
25と下端開口部分であるインク取出し孔7との間が円
形断面のインク通路26とされている。このインク通路
26に、コイルばね9、弁10が装着されている。
【0033】このように、本例のインクタンク1では、
フォーム収納部6とインク取出し孔7の間に、容器本体
底板部分21と長円形断面の筒状枠22と円形断面の筒
状枠24によって、インク室27が区画形成されてい
る。このインク室27は、第1のフィルタ11が取り付
けられている連通孔23を介してフォーム収納部6に連
通している。また、インク室27は、第2のフィルタ1
2が取り付けられいる上端開口25を介してインク通路
26に連通しており、このインク通路26の下端側はイ
ンク取出し孔7に繋がっている。
【0034】ここで、本例の第1のフィルタ11は、イ
ンクを通すと共に、インク取出し孔7に作用するインク
吸引力によって、気泡が通過可能な多孔質材料から形成
されている。すなわち、インク吸引力によってメニスカ
スが破壊する毛管引力となる孔サイズの多孔質材料から
形成されている。この第1のフィルタ11は、例えば、
メッシュフィルタから形成されている。
【0035】これに対して、第2のフィルタ12は、イ
ンクを通すが、インク取出し孔に作用するインク吸引力
によっては気泡が通過することのない多孔質材料から形
成されている。すなわち、インク吸引力によってはメニ
スカスが破壊しない毛管引力となる細かな孔サイズの多
孔質材料から形成されている。また、この第2のフィル
タ12は、インクに混入している異物を捕捉可能な孔サ
イズのものである。この第2のフィルタ12もメッシュ
フィルタから形成することができる。
【0036】ここで、インク吸引力とは、インク供給対
象のインクジェットヘッド(図示せず)でのインク吐出
圧力によりインク取出し孔7に作用するインク吸引力で
ある。
【0037】また、本例の第2のフィルタ12は、上端
開口25を封鎖しているフィルタ本体部分12aと、こ
の一端から直角に折れ曲がって下方に延びるインク吸い
上げ用の吸収体部分12bを備えており、このインク吸
い上げ用の吸収体部分12bの下端はインク室27の底
面近傍まで延びている。第2のフィルタ12にインク吸
い上げ用の吸収体部分12bを設ける代わりに、別のイ
ンク吸い上げ用の吸収体を配置してもよい。
【0038】次に、本例のインクタンク1には、インク
室27に溜まっているインク残量が所定量を下回ったこ
とを検出するために用いる直交する一対の反射面31、
32を備えた直角プリズム30が形成されている。この
直角プリズム30は、容器本体2の底板部分21および
側板部分29に一体形成されている。これらの反射面3
1、32は、長円形断面の筒状枠22におけるフォーム
収納部6内に突出している側の側板部分22aを挟み、
フォーム収納部6の側に反射面31が位置し、インク室
27内に他方の反射面32が位置するように形成されて
いる。従って、これらの反射面31、32の背面はイン
ク界面となっており、インクが有る状態では、反射面と
して機能せず、インクが無くなると反射面として機能す
る。
【0039】ここで、図3に示すように、インクタンク
1が装着されるインクジェットプリンタ(図示せず)の側
には、反射型の光学式センサ40が取り付けられてい
る。この光学式センサ40は、発光素子41と受光素子
42を備えている。発光素子41からの射出光がフォー
ム収納部内に位置する一方の反射面31に当たるよう
に、発光素子41と反射面31の配置関係が設定されて
いる。また、反射面31で反射した後に、他方のインク
室27内に位置している反射面32で反射した反射光を
受光可能な位置に受光素子42が配置されている。
【0040】このように構成した本例のインクタンク1
に貯溜されているインクが無くなったことは、次のよう
にして、インクジェットプリンタの側に配置されている
反射型の光学式センサ42によって検出可能である。
【0041】インクタンク1をインクジェットプリンタ
の所定部分に装着すると、インクジェットプリンタの側
に配置されているインク供給針の先端部分が、インクタ
ンク1のインク取出し孔7に装着したゴムパッキン8の
貫通孔8aを貫通して、インク通路26内に位置してい
る弁10を押し上げた状態になる。この結果、インク取
出し孔7が開いた状態になるので、インクタンク1のフ
ォーム収納部6に収納されているフォーム5に吸収保持
されているインクが、第1のフィルタ11、インク室2
7を介してインク通路26に流れ込み、インク供給針を
通って、インクジェットプリンタ側のインクジェットヘ
ッドに供給可能となる。このようなインク供給機構は公
知であるので、これ以上の説明は省略する。
【0042】インクジェットヘッドが駆動されてインク
吐出が行われると、インク吐出圧力によってインク取出
し孔7にはインク吸引力が作用して、インクジェットヘ
ッドに向けてインクが供給される。インクが供給されて
フォーム5に保持されているインクが減少すると、それ
に伴って、大気連通孔13から空気がフォーム収納部6
内に入り込む。図2において一点鎖線で示すように、イ
ンクの消費に伴ってフォーム5に含浸されているインク
が徐々に減少し、それに代って気泡がフォーム5内に入
り込む。フォーム5内のインク残量が少なくなると、第
1のフィルタ11を通って気泡がインク室27内に入り
込む。ここで、このインク室27とインク取出し孔7の
側の間を仕切っている第2のフィルタ12は気泡を通さ
ない。よって、インク室27の内部に気泡が徐々に溜ま
っていく。
【0043】さらにインク残量が少なくなると、フォー
ム収納部6およびインク室27に溜まっているインクの
液面が徐々に下がり、一対のプリズム反射面31、32
が徐々にインク液面から露出する。この結果、一対の反
射面31、32は反射面として機能し始める。インク室
27のインク液面が予め定めた液面位置(例えば、図2
に示す位置L)を下回ると、光学式センサ40の受光素
子42の受光量が予め定めた受光量を超えることにな
る。この受光素子42の受光量の増加に基づき、インク
タンク1のインクが無くなったこと(インクエンド)が
検出される。
【0044】インク室27の容積を充分に小さくしてお
けば、ここのインク残量が僅かになった時点でインクエ
ンドが検出されるので、インク残量が極力少ない状態で
インクエンドを検出でき、インクの無駄を抑制できる。
【0045】ここで、この状態をリアルエンドとみなし
て、次のように処理すると、更にインクの無駄を無くす
ことができる。すなわち、インクエンド(ニアエンド)
を検出した後に、以降使用されるインク量をカウント
し、その値がインク室の容積に相当する量に達したとき
にリアルエンドを確定すれば、インク残量が実質的に無
くなる時点までインクを使用可能である。
【0046】また、本例では、インク室27の内部にイ
ンク取出し孔7に通ずるインク通路26を突出させるこ
とにより、これらが形成されているインクエンド検出の
ための構成部分をコンパクトにしてあるので、インクタ
ンクの設置スペースの増加を抑制できるという利点があ
る。
【0047】また、第2のフィルタ12にはインク室2
7における当該フィルタ12よりも低い位置に溜まって
いるインクを吸い上げるための吸収体部分12bを形成
してある。よって、インク室27に溜まったインクを効
率良く使用できるという利点がある。
【0048】なお、本例のインクタンク1は、一対のプ
リズム反射面31、32を備え、そのインクエンドの検
出を光学的に行なうように構成されている。光学的にイ
ンクエンドを検出する代わりに、一対の対向電極間のイ
ンピーダンス変化に基づきインクタンクのインクエンド
を検出することもできる。この場合には、プリズム反射
面を形成する代わりに、インク室27に電極を配置すれ
ばよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フォーム収納部とインク取出し孔の間に小さな容積のイ
ンク室を形成し、フォーム収納部の側からここに気泡を
導入可能とし、当該インク室からインク取出し孔の側に
は気泡が流出しないようにし、当該インク室のインク残
量に基づき、インクタンクのインクエンドを検出するよ
うにしている。
【0050】従って、本発明によれば、インクノズルか
らのインク吐出回数やインクポンプによるインク吸引量
をカウントした結果に基づきインクタンクのインクエン
ドを検出する場合に比べて、極めて正確にインクエンド
を検出できる。よって、インクエンド検出時におけるイ
ンクタンクのインク残量を少なくでき、インクの無駄を
抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法によりインクエンドを検出可能な
インクタンクの一例を示す分解斜視図である。
【図2】図1のインクタンクの断面図である。
【図3】図1のインクタンクの底面図である。
【符号の説明】
1 インクタンク 2 容器本体 3 容器本体の上側開口 4 容器蓋 5 フォーム 6 フォーム収納部 7 インク取出し孔 8 ゴムパッキン 9 コイルばね 10 弁 11 第1のフィルタ 12 第2のフィルタ 12a フィルタ本体部分 12b インク吸い上げ用の吸収体部分 13 大気連通孔 21 容器本体の底板部分 22 長円形断面の筒状枠 23 連通孔 24 円形断面の筒状枠 25 上端開口(連通口) 26 インク通路 27 インク室 30 プリズム 31、32 反射面 40 光学式センサ 41 発光素子 42 受光素子
フロントページの続き (72)発明者 山田 学 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA25 EA29 EB20 EB52 EB56 KB05 KB27 KC11 KC16 KD06

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクが吸収保持されたフォームと、こ
    のフォームが収納されているフォーム収納室と、このフ
    ォーム収納室に連通している大気連通孔と、前記フォー
    ム収納室からインクを取出すためのインク取出し孔とを
    有するインクタンクにおいてインクが無くなったことを
    検出するインクエンド検出方法であって、 前記フォーム収納室と前記インク取出し孔の間にインク
    室を区画形成し、 前記インク取出し孔に作用するインク吸引力によって、
    前記インク室に、前記フォーム収納室の側から気泡を導
    入し、 前記インク室から前記インク取出し孔への気泡の進行を
    阻止し、 当該インク室のインク残量に基づき、インクが無くなっ
    たか否かを検出することを特徴とするインクタンクのイ
    ンクエンド検出方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクエンド検出方法
    によりインクタンクにインクが残っているか否かを検出
    するインクエンド検出装置であって、 前記フォーム収納室および前記インク室を連通している
    連通口を仕切っている第1のフィルタと、 前記インク室および前記インク取出し孔を連通している
    連通口を仕切っている第2のフィルタとを有し、 前記第1のフィルタは、前記インク取出し孔に作用する
    インク吸引力によって気泡が通過可能な多孔質材料から
    形成されており、 前記第2のフィルタは、前記インク吸引力が作用しても
    気泡を通さない多孔質材料から形成されていることを特
    徴とするインクエンド検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記インク室と前記インク取出し孔を連通しているイン
    ク通路を有し、 このインク通路と前記インク室を連通している連通口が
    前記第2のフィルタによって仕切られていることを特徴
    とするインクエンド検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記インク通路は前記インク室内に突出した突出部分を
    備え、この突出部分の先端に前記インク室との連通口が
    形成されていることを特徴とするインクエンド検出装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記連通口を仕切っている前記第2のフィルタは、前記
    インク室内において当該連通口から下方に延びているイ
    ンク吸い上げ用の吸収体部分を備えていることを特徴と
    するインクエンド検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項4において、 前記インク室内において前記突出部分の先端に形成され
    た前記連通口から下方に延びているインク吸い上げ用の
    吸収体を備えていることを特徴とするインクタンク。
  7. 【請求項7】 請求項2ないし6のうちのいずれかの項
    において、 前記インク室内のインク残量を検出する光学式センサを
    有していることを特徴とするインクエンド検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記光学式センサは、前記インク室のインク界面の一部
    を形成している一対の反射面を備えたプリズムと、発光
    素子と、この発光素子から射出されて前記一対の反射面
    で反射された後の反射光を受光可能な受光素子とを備え
    ていることを特徴とするインクエンド検出装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載のインクエンド検出方法
    によってインクの有無を検出可能なインクタンクであっ
    て、 インクが吸収保持されたフォームと、 このフォームが収納されているフォーム収納室と、 このフォーム収納室に連通している大気通気孔と、 前記フォーム収納室からインクを取出すためのインク取
    出し孔と、 前記フォーム収納室および前記インク室を連通している
    連通口を仕切っている第1のフィルタと、 前記インク室および前記インク取出し孔を連通している
    連通口を仕切っている第2のフィルタとを有し、 前記第1のフィルタは、前記インク取出し孔に作用する
    インク吸引力によって気泡が通過可能な多孔質材料から
    形成されており、 前記第2のフィルタは、前記インク吸引力が作用しても
    気泡を通さない多孔質材料から形成されていることを特
    徴とするインクタンク。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 前記インク室と前記インク取出し孔を連通しているイン
    ク通路を有し、 このインク通路と前記インク室を連通している連通口が
    前記第2のフィルタによって仕切られていることを特徴
    とするインクタンク。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 前記インク通路は前記インク室内に突出した突出部分を
    備え、この突出部分の先端に前記インク室との連通口が
    形成されていることを特徴とするインクタンク。
  12. 【請求項12】 請求項11において、 前記連通口を仕切っている前記第2のフィルタは、前記
    インク室内において当該連通口から下方に延びているイ
    ンク吸い上げ用の吸収体部分を備えていることを特徴と
    するインクタンク。
  13. 【請求項13】 請求項11において、 前記インク室内において前記突出部分の先端に形成され
    た前記連通口から下方に延びているインク吸い上げ用の
    吸収体を備えていることを特徴とするインクタンク。
  14. 【請求項14】 請求項10、11、12または13に
    おいて、 前記インク室のインク界面の一部を形成している一対の
    反射面を備えたプリズムを有していることを特徴とする
    インクタンク。
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