JP4028328B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入賞装置内の特定領域を遊技球が通過すると、入賞口を開閉する開閉部材が所定開放態様で開放駆動される特別開放作動を発生させるパチンコ遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
入賞口を開閉する開閉部材を備え、かつ該入賞口により外部と連通する閉鎖作動領域内に一般領域と特定領域とを備えた入賞装置と、遊技球の通過により前記開閉部材を開閉させる始動領域とを備えてなり、該始動領域を遊技球が通過すると、開閉部材が1回若しくは2回の瞬時的な往復開閉駆動を行ない、その開閉時に入賞口から閉鎖作動領域内に流入した遊技球が特定領域を通過した場合に、開閉部材が連続的な往復開閉駆動を行なう当りとしての特別開放作動を発生させるとともに、該特別開放作動中にあって、開閉部材の開放駆動開始から、開閉部材の所定制限開閉回数の開閉満了、入賞口からの規定個数の入賞満了、又は遊技球の特定領域の通過の何れかの終了条件の成立を契機として開閉部材の開放駆動が終了する開閉ラウンドを、特定領域の球通過を条件として、所定継続制限回数まで実行可能とするようにしたパチンコ遊技機は、いわゆる第二種パチンコ遊技機として良く知られている。
【0003】
この種のパチンコ遊技機にあって、所定開放態様として複数の特別開放作動パターンを備える構成が提案されている。例えば、特定領域の球通過率を高くして特別開放作動を生じ易くする一方で、特別開放作動で実行される開放ラウンドの継続制限回数を、1回、7回、15回等のように複数設定し、これらを遊技球が特定領域を通過した時点で選定して、その選定結果に基づいて特別開放作動が実行される構成が存在する。かかる構成によって、遊技者に供与される利得に差が生じるようにしている。ここで、継続制限回数の選定手段としては、図柄表示装置を設け、該図柄表示装置で表出された判定図柄の図柄態様によって、該継続制限回数が選定されるように制御した構成が良く知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のように、供与利得の異なる複数の特別開放作動パターンを設けたパチンコ遊技機にあっては、特定領域への遊技球通過を契機として実行される乱数抽選によって、開放ラウンドの継続制限回数を選定し、選定された継続制限回数を、特別開放作動の発生前に、該継続制限回数を表す判定図柄の図柄態様を図柄表示装置に表出するようにしている。この判定図柄の図柄態様によって、遊技者に継続制限回数を報知する。そのため、この判定図柄の図柄態様が表出された時点で、遊技者は、特別遊技作動の継続制限回数を認識し、当該特別開放作動によって獲得できる利益量をおおよそ予測することが可能である。ところが、一般的に遊技者は、この特別開放作動によって一度に多量の利益を獲得することを最も期待している。従って、この判定図柄によって示される継続制限回数が比較的少い回数、例えば、上記従来例の1回であると、当該特別開放作動によって得られる利益も少量となるため、特別開放作動を獲得したという達成感が満たされず、遊技に対する高揚感が減退することともなっていた。而して、この判定図柄の表出により継続制限回数を決定する構成は、特別開放作動の趣向性を拡大する遊技でありながら、該特別開放作動に対する遊技者の興趣感を損なうことともなり得るという問題があった。
【0005】
本発明は、かかる従来の問題点を解消し得るパチンコ遊技機を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述したパチンコ遊技機において、遊技制御手段が、所定の判定図柄が図柄表示装置に表出された場合に、特別開放作動の実行条件として加重作動条件を生成し、該加重作動条件が充足すると、該特別開放作動を実行するようにした特別遊技制御内容を備えていることを特徴とする。かかる構成にあって、所定の判定図柄が表出されると、当該判定図柄の図柄態様によって決定された継続制限回数に従う特別開放作動は直ちに実行されることがなく、該特別開放作動による利益の供与が待機された状態となる。これにより、この利益の獲得に向けて遊技者の挑戦意欲を刺激することができるから、加重作動条件が充足するまで、遊技者を一層遊技に熱中させ得る、興趣溢れる遊技を提供できる。さらに、この加重作動条件が生成された場合にあっては、遊技者が頻繁に遊技台を変えたり、遊技機から離れたりする行為を抑制でき、遊技機の稼働率を向上させ得るという優れた利点も生ずる。
【0007】
ここで、判定図柄の図柄態様としては、単数の判定図柄を表示する構成や、複数の判定図柄を表示する構成とすることができる。ここで、単数の判定図柄を表示する構成にあっては、表出された判定図柄に基づいて継続制限回数が決定される。また、複数の判定図柄を表示する構成にあっては、複数の判定図柄の組合せに基づいて継続制限回数が決定される。
【0008】
このような特別遊技制御内容が、判定図柄として、特別開放作動の実行条件となる加重作動条件を生成する条件生成図柄と、該加重作動条件を充足する条件充足図柄とを備え、条件生成判定図柄が表出されると、加重作動条件を生成し、次回以降に、条件充足判定図柄が表出された場合に、該条件生成判定図柄と当該条件充足判定図柄とに基づく各継続制限回数の累積数に従って、特別開放作動が実行されるようにした制御内容を備える構成としている。
【0009】
かかる構成にあっては、始動領域への遊技球通過を契機として特定領域に遊技球が通過した場合に、図柄表示装置に条件生成判定図柄が表出されると、特別開放作動による利益を直ちに獲得することができない。そのため、この利益を獲得できる条件充足判定図柄の表出を望む遊技者の感情を高揚させえ、始動領域への遊技球通過と、特定領域への遊技球通過とに向けた挑戦意欲が刺激される。また、このように加重作動条件が生成されると、条件充足判定図柄が表出されるまで、条件生成図柄を何度表出しても、その継続制限回数が累積加算されることから、条件充足図柄が表出された場合には、継続制限回数の累積数に従って実行される特別開放作動によって、遊技者は、一度に多大な利益を得ることが可能となり、該特別開放作動の獲得による満足感が充分に満たされる。また、判定図柄の図柄態様によって、特別開放作動の実行条件である加重作動条件の生成と充足とを決定するようにしたから、この判定図柄の表出により遊技が一層多彩な変化を発揮するものとなり、該判定図柄により獲得利益に差を生じさせるようにした遊技が一層変化に富んだ面白いものとなり得る。
【0010】
ここで、遊技制御手段が、異なる継続制限回数を夫々に割り当てられた複数種の判定図柄を備えるものであって、特別遊技制御内容が、条件生成判定図柄に比して、条件充足判定図柄を継続制限回数の多い判定図柄とした構成としている。かかる構成にあっては、条件生成判定図柄の継続制限回数よりも、条件充足判定図柄の継続制限回数が多くなるように、それぞれの判定図柄を設定するものであるから、条件生成判定図柄を表出した場合には、これより多い継続制限回数を有する条件充足判定図柄の表出を望む、遊技者の挑戦意欲を刺激することができ、遊技の興趣性を一層向上させ得る。ここで、継続制限回数が比較的少ない判定図柄を条件生成判定図柄とし、継続制限回数が比較的多い判定図柄を条件充足判定図柄として設定する構成が好適に用い得る。この構成では、特別開放作動が少い継続制限回数により実行されることが無く、少なくとも条件生成判定図柄と条件充足判定図柄との継続制限回数の累積回数によって実行されることとなる。従って、条件充足判定図柄による特別開放作動の実行によって、遊技者は多大な利益を得ることができるから、遊技者の喜悦感と達成感とを著しく高揚させることができる。尚、かかる構成にあって、例えば、加重作動条件と無関係に特別開放作動を実行する特定の判定図柄を設定することも可能である。これにより、判定図柄の有する趣向性の幅を一層拡げることができ、遊技の興趣性が一層向上する。
【0011】
また、上述した遊技制御手段が、加重作動条件を充足する所定の条件充足回数を備え、該条件充足回数に達しない継続制限回数を示す判定図柄が表出した場合に、加重作動条件を生成し、次回以降に、判定図柄が表出される毎にその継続制限回数を累積加算し、該累積加算された継続制限回数が条件充足回数に達すると、当該継続制限回数に基づき特別開放作動が実行されるようにした特別遊技制御内容を備えている構成も提案される。かかる構成により、特定領域を遊技球が通過しても、判定図柄に基づく継続制限回数、又はその累積数が所定の条件充足回数に達しない場合には、特別開放作動による利益を直ちに獲得することができない。そのため、加重作動条件が充足された場合には、その特別開放作動によって遊技者は一度に多く利益を得ることができることとなるから、該特別開放作動の獲得による満足感を充分に満たすことができる。ここで、所定の条件充足回数を比較的多い回数に設定した場合には、特別開放作動によって遊技者が一度に得る利益も多くなるから、遊技の興趣性を一層向上させ得る。尚、ここで、異なる継続制限回数を夫々に設定した、複数種の判定図柄や、判定図柄の組合せ態様等と備える構成とすることにより、判定図柄の図柄態様が、加重作動条件の充足に至る過程を一層多彩に変化するものとし得るから、変化に富んだ娯楽性に優れた遊技を提供することができる。
【0012】
一方、遊技制御手段が、閉鎖作動領域に流入した遊技球を、特定領域に比して一般領域に流入し易くする球流入手段を備えるものであって、特別遊技制御内容が、加重作動条件が生成されると、該加重作動条件が充足するまで、特定領域へ遊技球の流入する可能性を向上させるように球流入手段を変化させる制御内容を備えている構成が提案される。ここで、遊技球を、特定領域に比して一般領域に流入し易くする球流入手段としては、特定領域よりも一般領域を多く配設するもの、一般領域への遊技球通過を導く構造を備えるもの、特定領域への遊技球通過を所定契機で妨害するもの等、様々に設定することができる。尚、この球流入手段によって、特定領域へ遊技球が通過する可能性を様々に設定及び制御することも可能である。かかる構成にあって、加重作動条件が生成して、特別開放作動が実行されない場合には、当該加重作動条件が充足されるまで、特定領域を遊技球が通過し易い状態とすることにより、該特別開放作動の実行に向けた遊技者の挑戦意欲を高揚させることができ、加重作動条件を設定する構成の意義が一層高まる。
【0013】
ここで、球流入手段が、特定領域に比して一般領域を多く配設したものであって、特別遊技制御内容が、加重作動条件の生成から充足までの間、特定領域と一般領域とを入れ替えるように制御する構成が提案される。かかる構成により、加重作動条件が生成すると、特定領域に遊技球の通過する可能性が高くなるから、特別開放作動の実行に向けた遊技者の挑戦意欲を一層刺激することができる。ここで、特定領域と一般領域とを入れ替えることとしては、特定領域に流入した遊技球を一般領域に流入したものと見なし、一般領域に流入した遊技球を特定領域に流入したものと見なすように制御する、見かけ上入れ替えた状態とする構成が好適に用いられる。
【0014】
また、球流入手段が、特定領域と一般領域とを複数配設したものであって、特別遊技制御内容が、加重作動条件の生成から充足までの間、一般領域の一部を特定領域とするように制御する構成も提案される。かかる構成により、加重作動条件が生成すると、特定領域に遊技球の通過する可能性が高くなるから、特別開放作動の実行に向けた遊技者の挑戦意欲を一層刺激することができる。ここで、特定領域に変化させる一般領域の数により、特定領域への遊技球の通過する可能性を様々に設定することができる。また、特定領域を通過して、加重作動条件が順次更新される毎に、特定領域とする一般領域を増加させるようにしても良い。これにより、加重作動条件が更新される毎に、遊技者の挑戦意欲をさらに高め得る娯楽性に富む遊技を提供できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態例を、添付図面に基づいて説明する。
図1は、第二種パチンコ遊技機として構成されたパチンコ遊技機の遊技盤1を示す正面図であって、該遊技盤1には、その略中央部に入賞装置2が配設されており、また、該入賞装置2の下方には、始動領域3aを中央に位置させてその両側に始動領域3b,3bが横一列状に配設されている。
【0016】
前記始動領域3aは、遊技球の通過により球検知信号を送出する始動スイッチS1(図6参照)を備えており、該始動スイッチS1 から球検知信号が送出されると、所定個数(例えば5個)の賞球が払い出されるとともに、後述する入賞装置2の開閉部材4,4が開閉駆動され、入賞口5,5の所定時間(例えば0.5秒間)の開放が2回行われる。また、始動領域3b,3bは、遊技球の通過により球検知信号を送出する始動スイッチS2(図6参照)を夫々備えており、該始動スイッチS2 から球検知信号が送出されると、所定個数(例えば5個)の賞球が払い出されるとともに、開閉部材4,4が開閉駆動されて、入賞口5,5の所定時間(例えば0.4秒間)の開放が1回行われる。
【0017】
その他、遊技盤1には、種々の一般入賞口,風車等の遊技装置や、電飾装置が所定位置に配設されている。
【0018】
前記入賞装置2には、図2,図3に示すように、外郭を構成する入賞ケース9の略中央位置に、矩形状に開口された奥に深い閉鎖作動領域10が形成されている。この閉鎖作動領域10は、左右両側の側壁部11,11、その下部の底壁部13等により形成されている。さらに、この閉鎖作動領域10の上部には候補受けの傾斜案内を備えた天井片14が設けられ、該天井片14と上突部12間の左右両側に閉鎖作動領域10を外部と連通させる入賞口5,5が、設けられている。この入賞口5,5には、駆動軸(図示省略)により下端部が軸支された翼片からなる開閉部材4,4が配設されており、該開閉部材4,4を該駆動軸に連繋した入賞口開閉ソレノイド(図6参照)等からなる駆動装置18によって往復回動駆動することにより、略起立状態で入賞口5,5を塞ぐ閉鎖位置と、図2に示すように略倒ハ字形に外側方に拡開して入賞口5,5を開放する開放位置とに変換制御し得るようになっている。
【0019】
前記入賞ケース9の基板部の両側には、図3で示すように、前記入賞口5,5と連通する側路20,20が配設され、該側路20,20の出口を閉鎖作動領域10の下部の底壁部13上に連通させている。従って、入賞口5,5から流入した遊技球は、側路20,20により底壁部13に案内されることとなる。また、この側路20,20内には、センサにより遊技球の通過数を検知するカウントスイッチS3,S3が夫々配設されている。
【0020】
一方、前記入賞ケース9の背部には、装着ケース23が固定されている。この装着ケース23の内領域に閉鎖作動領域10が奥深く形成され、その内部に下部接線方向に前記底壁部13がほぼ位置し、該底壁部13の奥方向に円筒形移送体25が軸26により左右方向で支持されている。この移送体25の周面の内側には五個の永久磁石27が内蔵されている。すなわち、移送体25の幅は遊技球の直径の5倍相当であり、180度位相の違う位置で一個置きに二個及び三個(合計五個)の永久磁石27が列設され、後述するように幅方向に流入した遊技球wを永久磁石27で吸着可能としている。この移送体25は、図4で示すように、駆動モータ(図6参照)の駆動力を歯車列を介して作用させることにより、矢線のように時計方向へ常時回転させている。この回転速度は、後述するように、開閉部材4,4の開閉作動、当り遊技等に対応して、低速回転と高速回転とに変換され得る。
【0021】
また、前記底壁部13は、賞球を発生させる遊技球流出樋と連通する遊技球入賞孔28と連通され、該遊技球入賞孔28を下部可動ストッパ30で遮蔽している。尚、この遊技球入賞孔28には、一般領域スイッチS5(図6参照)が備えられており、いわゆる一般領域が形成されている。この下部可動ストッパ30の駆動は、図3で示す装着ケース23の底面に固定されたソレノイド43のロッドの端部に下部可動ストッパ30が固定され、ソレノイド43の駆動により前記遊技球入賞孔28を開放する位置と、遮蔽する位置(図3)とに変換することにより制御される。
【0022】
前記閉鎖作動領域10の内奥には、移送体25の上部接線方向にほぼ沿って、上部棚台が形成され、その上面を中央部の特定領域31と、左右の一般領域32,32とに区画している。この一般領域32には一般領域スイッチS5(図6参照)が備えられており、このS5が遊技球wを検知することにより所定数の賞球を発生させるようにしている。また特定領域31には特定領域スイッチS4(図6参照)が備えられており、このS4が遊技球wを検知することを契機として、後述する特別開放作動が実行されることとなる。
【0023】
さらに前記移送体25の上部の背後では、装着ケース23の天井面に上部可動ストッパ36が軸37で支持され、該軸37を中心として、装着ケース23の天板上に固定したソレノイド38により傾動制御され、図3の垂下位置(遮蔽位置)と、同図矢線方向に移動して図4及び図5の開放位置とに変換される。そして、上部可動ストッパ36が垂下状態では、遊技球wの後方移動を阻止し、前記移送体25の上部に左右方向に最大5個一列の遊技球wを滞留可能とする球待機領域pを形成する。この上下可動ストッパ36は、中央部に向かって傾斜する形状を成しているため、この球待機領域pに存在する遊技球wが中央に向かって移動する状態を形成する。これにより、球待機領域pに存在する遊技球wは、上下可動ストッパ36が開放された場合に、特定領域31に流入し易くなる。
【0024】
また、入賞装置2の下部には、ドットマトリックス表示器、液晶表示器等で構成される図柄表示装置19が配設されている。この図柄表示装置19には、後述するように、上記S1又はS2の球検知によって開放した開閉部材4,4から流入した遊技球wが、上記の閉鎖作動領域10の特定領域31を通過した場合に、判定図柄Aが表出される。ここで、判定図柄Aは、「○」、「△」、「×」の図柄により構成されており、いずれかの図柄が表出される。そして、このいずれかの判定図柄Aに基づいて、後述する特別開放作動における開閉ラウンドの継続制限回数Rが決定される。本実施形態例にあっては、判定図柄Aが「○」を表出した場合には継続制限回数Rを15ラウンドとし、「△」の場合には7ラウンドとし、「×」の場合には1ラウンドとするように制御されている。
【0025】
さらに、入賞装置2の上部には、7セグメント表示器、液晶表示器等で構成されるラウンド数表示装置40が配設されている。このラウンド数表示装置40には、特別開放作動で行われる開閉ラウンドの継続制限回数Rが表示される。ここで、この継続制限回数Rは、特別開放作動が開始されて、開閉ラウンドが消化される毎に減算される。また、本発明にあって、後述する加重作動条件が生成された場合には、判定図柄Aの表出によって各継続制限回数Rが累積加算された累積数が表出される。
【0026】
図6は、本実施形態例にかかるパチンコ遊技機の遊技作動を制御する制御回路を示すものである。
主制御基板60には、パチンコ遊技機の遊技作動等を制御するための基板回路が設けられており、この基板回路上には主制御用中央制御装置CPUが配設されている。この主制御用中央制御装置CPUは、遊技に関する統括的な制御を処理実行するものであって、該主制御用中央制御装置CPUには、演算処理に用いる動作プログラムを格納する記憶装置ROMと、必要なデータを随時読み書き可能な記憶装置RAMとが、データを読み書きするアドレスを指定する情報を一方的に伝えるアドレスバス(図示省略)と、データのやり取りを行なうデータバス(図示省略)とを介して接続され、該主制御基板60の基板回路を構成している。
【0027】
この主制御基板60の記憶装置ROMには、動作プログラム、乱数テーブル等の固定データが記憶されている。この乱数テーブルには、0〜8の9コマからなる、判定図柄乱数テーブルkが格納されている(図示省略)。そして、始動領域3a,3b,3bへの遊技球通過によって開放作動した入賞口5,5から流入した遊技球が、特定領域31を通過した場合に、特定領域スイッチS4の検知信号に従って主制御用中央制御装置CPUが、この判定図柄乱数テーブルkから判定図柄乱数値Kを抽出する。このKに従って、上述した図柄表示装置19に表出される判定図柄Aが決定される。ここで、K=0,1,2の場合には判定図柄Aを「○」とし、K=3,4,5の場合には判定図柄Aを「△」とし、K=6,7,8の場合には判定図柄Aを「×」とする。すなわち、各判定図柄Aが表出される確率は、各1/3としている。そして、このKによって選定された判定図柄Aに基づき、特別開放作動の継続制限回数Rが決定される。
【0028】
また、主制御基板60の記憶装置RAMには、始動スイッチS1 ,S2、カウントスイッチS3,特定領域スイッチS4,一般領域スイッチS5 により検知された球検知信号等の情報が一時的に記憶される記憶エリア、ソフトタイマを構成するレジスタ領域及びワークエリア等が設けられている。
【0029】
この主制御基板60の基板回路には、所定のクロックパルスを出力するクロック装置(図示省略)が設けられ、主制御用中央制御装置CPUに接続されている。そして主制御用中央制御装置CPUは一定間隔のクロックパルスによって、時系列的に演算処理を行い、一連の処理作動を順次実行する。また、このクロック装置により出力されたクロックパルスをカウントして、時間を計測するタイマーTMも接続されている。
【0030】
また、主制御基板60の基板回路には、主制御用中央制御装置CPUが周辺機器とデータ通信を行う入力ポート(図示省略)及び出力ポート(図示省略)が設けられている。該入力ポートには、盤面中継基板61を介して上述した始動スイッチS1 ,S2、カウントスイッチS3,特定領域スイッチS4,一般領域スイッチS5 が接続されており、主制御基板60が2ms毎に各スイッチS1 〜S5の遊技球検出状態を調べ、遊技球検出があるとその信号が波形整形回路により波形整形されて主制御用中央制御装置CPUに入力され、その情報が記憶装置RAMに記憶される。一方、主制御基板60の出力ポートには、盤面中継基板61を介して図柄表示装置19、開閉部材駆動装置18、移送体駆動モータ、上部可動ストッパソレノイド38、下部可動ストッパソレノイド43、及び継続制限回数Rを表示するラウンド数表示装置40等が接続されており、これらが主制御用中央制御装置CPUの制御指令信号に従って作動される。また、主制御基板60の出力ポートを介して主制御用中央制御装置CPUの制御指令信号が、音源制御基板63、光源制御基板64、及び払出制御基板65の各入力ポートに向けて一方向に発信されるようになっている。
【0031】
ここで、主制御用中央制御装置CPU及び上記各制御基板63,64,65に設置されている各中央制御装置CPUは、所定のデータの処理を行う演算ユニット(ALU)を連成した演算装置と、この演算装置に入出力するデータや読み込んだ命令を保管しておくレジスタと、命令を解読するデコーダ等によって構成されている。尚、該演算ユニットの連成数によって、中央制御装置CPUの演算処理能力が決まる。そして、主制御用中央制御装置CPUは、所定の形式で生成した制御指令信号を各制御基板63,64,65に夫々送信し、各制御基板63,64,65の中央制御装置CPUが該制御指令信号に従って所定の制御を処理実行することとなる。
【0032】
上記音源制御基板63には、スピーカから発生する効果音等を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、音響を制御する音源制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや音響発生パターン等の固定データが記憶されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとを備えてなる。この音源制御基板63は、上記の主制御基板60より入力ポートを介して受信した制御指令信号を音源制御用中央制御装置CPUで演算処理し、所定の音データを出力ポートを介してサウンドジェネレータに送信して、スピーカから所定の効果音を出力させる。
【0033】
また、上記光源制御基板64には、パチンコ遊技機に備えられた発光ダイオードや装飾ランプといった電飾装置(図示省略)を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、電飾装置の点灯,点滅等を制御する光源制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや、発光ダイオード,装飾ランプ等の電飾点灯パターン等の固定データが記憶されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとを備えてなる。この光源制御基板64は、上記の主制御基板60から入力ポートを介して受信した制御指令信号を光源制御用中央制御装置CPUで演算処理し、所定の光データを出力ポートを介して、発光ダイオードや装飾ランプ等を発光作動するドライバを配した光源作動基板に送信して、所定の発光ダイオードや装飾ランプ等を所定の演出態様で点灯,点滅させる。
【0034】
また、上記払出制御基板65には、遊技球の貸球や賞球等を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、賞球ユニットや貸球ユニット等に内蔵されている各種ソレノイドを作動して、所定の賞球や貸球の供給を制御する払出制御用中央制御装置CPUに、動作プログラム、賞球や貸球の球数パターン等の固定データが記憶されている記憶装置ROMと、球数カウントデータ等の必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとを備えてなる。この払出制御基板65は、主制御基板60から受信した制御指令信号に従って払出制御用中央制御装置CPUで演算処理し、所定のデータを出力ポートを介して払出中継基板に送信し、このデータにより貸球ユニットや賞球ユニット内の各種ソレノイドを作動させて、所定の賞球や貸球の払い出しを実行する。また、払出制御基板65には、プリペイド金額を記憶したプリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニットが、該プリペイドカードのデータ処理を中継するCR接続基板を介して接続されており、プリペイド金額の残額データ等が送受される。
【0035】
次に、図6に示した制御回路の作動制御に基づくパチンコ遊技機の作動について説明する。
常態では、上述した下部可動ストッパ30及び上部可動ストッパ36は開放位置となっており、移送体25は低速回転でその前部が上方へ移動する時計方向回転を生じている。
【0036】
遊技球が図示しない発射装置から遊技盤1に打ち出され、この遊技球が始動領域3a,3b,3bの何れかを通過すると、入賞装置2の開閉部材4,4が瞬時的に1回または2回開閉駆動される。即ち、始動領域3aを遊技球が通過した場合には、始動スイッチS1 から送出される球検知信号に基づいて、駆動装置18の入賞口開閉ソレノイドを作動して、開閉部材4,4が所定時間(例えば0.5秒間)、2回開放駆動される。また、始動領域3b,3bの何れかを遊技球が通過した場合には、始動スイッチS2 から送出される球検知信号に基づいて入賞口開閉ソレノイドが作動して、開閉部材4,4が所定時間(例えば0.4秒間)に亘って1回開放駆動される。
【0037】
そして、この開閉部材4,4の開放駆動中に、仮に一個の遊技球wが入賞口5,5から閉鎖作動領域10内に流入したとすると、該遊技球wは、上述した側路20を通過して、カウントスイッチS3により検知される。このS3による検知信号によって、ソレノイド43が駆動して下部可動ストッパ30が遊技球入賞口28を遮断する位置に移動する。そして、側路20を通過した遊技球wは、閉鎖作動領域10の底壁部13を介して下部可動ストッパ30上に案内される。また、S3の検知信号を認識した主制御基板60は、移送体25を高速回転させる。そして、下部可動ストッパ30上に在る遊技球wが、移送体25の表面に配された永久磁石27に吸着されると、該遊技球wは移送体25の回動とともに上方へ移送される(図5参照)。そして、この遊技球wは、移送体25の背部に形成された一般領域32または特定領域31のいずれかに流入することとなる。ここで、特定領域31に流入した場合には、特定領域スイッチS4の検知により、主制御基板60は、判定図柄乱数テーブルkから判定図柄乱数値Kを抽出し、該Kに従って、図柄表示装置19に判定図柄Aを表示する。そして、この判定図柄Aに基づく継続制限回数Rが、ラウンド数表示装置40に表示される。そして、このラウンド数表示装置40に表示された継続制限回数Rに従って開閉ラウンドを発生する特別開放作動が実行されることとなる。尚、本発明にあっては、特別開放作動の実行条件となる加重作動条件が生成されることとなると、該加重作動条件が充足された場合に、特別開放作動が実行されるようになっている。この加重作動条件は本発明の要部に係り、詳しくは後述する。
【0038】
ここで、特別開放作動として、入賞口開閉ソレノイドが作動して、開閉部材4,4を所定制限開閉回数(例えば18回)開閉させ、かつ一回の開閉毎に所定時間(例えば0.8 秒間)の開放状態を生じさせる開放態様とする開閉ラウンドが開始される。一回の開閉ラウンドは、所定制限開閉回数(例えば18回)の開閉が満了するか、該所定制限開閉回数内でカウントスイッチS3 により所定個数(例えば10個)の遊技球の入賞検知がなされるかの何れかにより終了する。この一回の開閉ラウンドで、遊技球が特定領域31を通過し、特定領域スイッチS4が検知されると、次の開閉ラウンドへの移行条件が充足され、次ラウンドへ移行する。このような開閉ラウンドが最大、継続制限回数Rまで繰り返されて、遊技者に所定の利益が供される。
【0039】
この開閉ラウンド中にあっては、下部可動ストッパ30は遮蔽位置に維持され、かつソレノイド38が駆動して上部可動ストッパ36が天井から垂下した遮蔽位置に維持されており、移送体25は低速回転する。そして、閉鎖作動領域10に流入した遊技球wは、下部可動ストッパ30上に一旦待機し、さらに移送体25の回転に伴って永久磁石27により吸着され、上部可動ストッパ36により後方転動を妨げられて、球待機領域pに滞留することとなる(図3参照)。この作動は、遊技球wの流入と共に繰り返され、球待機領域pには最大5個の遊技球が滞留する。さらに移送体25の永久磁石27により遊技球wが移送されると、既に球待機領域pが他の遊技球wにより占領されていることから、行き場を失い、落下して下部可動ストッパ30上に戻り、再び移送体25周面に吸着されて再上昇する。すなわち、移送体25の前面で、遊技球wの上昇と落下という変化に富んだ運動が繰り返されることとなる。この遊技球wの運動は、開閉部材4,4の開閉作動が終了する、当該開閉ラウンドの終了まで継続する。
【0040】
そして、前記開閉部材4,4の開閉作動が満了すると、移送体25の回転が停止し、上部可動ストッパ36は後方へ傾動して開放位置となると共に、下部可動ストッパ30も退避して、遊技球入賞孔28が開口する。これにより、下部可動ストッパ30上に滞留していた遊技球は一斉に遊技球入賞孔28を流下する。また、球待機領域pに待機した最大5個の遊技球wは一斉に後方へ移動し、中央の特定領域31に流入するか、または一般領域32に落下することとなる。このとき遊技球wはほぼ並んで、後方へ転動するから、特定領域31への捕捉率が向上することとなる。尚、開閉部材4,4の開閉作動の満了するタイミングによっては、球待機領域pに遊技球wが待機していない場合もあり、特定領域31へ遊技球wが流入しないこともあり得る。ここで、遊技球入賞孔28及び一般領域32に流入した遊技球wは一般入賞スイッチS5に検知され、特定領域31に流入した遊技球wは特定領域スイッチS4に検知され、これら検知信号に従って所定の賞球が払い出される。
【0041】
ここで、特定領域31へ遊技球wが流入した場合には、特定領域スイッチS4の検知信号により、次の開閉ラウンドへの移行条件が充足されることとなり、再び入賞口開閉ソレノイドによって開閉部材4,4が連続開閉操作を生じ、新たな開閉ラウンドが開始されることとなる。一方、特定領域31へ遊技球wが流入せず、開閉ラウンドが更改しない場合にあっては、当該特別開放作動を終了する。そして、下部可動ストッパ30がその退避状態を維持すると共に、移送体25を高速回転させ、各装置を常態時の動作に復帰させる。
【0042】
次に本発明の要部につき詳細に説明する。
本実施形態例にあっては、始動領域3a,3b,3bへの遊技球通過を契機として開放された入賞口5,5から、閉鎖作動領域10に流入した遊技球が特定領域31を通過した場合に、図柄表示装置19に所定の判定図柄Aが表出されると、特別開放作動の作動条件として、加重作動条件を生成するように制御した特別遊技制御内容を備えているものである。以下、その詳細を説明する。
【0043】
(実施例1)
実施例1にあっては、判定図柄Aが「×」を表出すると、加重作動条件が生成され、判定図柄Aが「○」を表出すると、加重作動条件が充足される。すなわち、継続制限回数Rの少ない(1回)判定図柄「×」が条件生成判定図柄Xであり、継続制限回数Rの多い(15回)判定図柄「○」が条件充足判定図柄Yである。そして、常態にあって条件生成判定図柄Xが表出されると、加重作動条件が生成され、該判定図柄「×」に基づく継続制限回数1ラウンドの特別開放作動は直ちに実行されず、該特別開放作動の待機状態となる。その後、図柄表示装置19に条件充足判定図柄Yが表出されると、当該加重作動条件が充足されるため、前記の継続制限回数1ラウンドと、当該判定図柄「○」に基づく継続制限回数15ラウンドとを加算した、最大16ラウンドまで継続可能な特別開放作動が実行されることとなる。ここで、加重作動条件が生成されている状態にあって、条件充足判定図柄Yが表出する前に、再び条件生成判定図柄Xが表出した場合には、各継続制限回数Rが累積加算されて保留されることとなる。例えば、3回連続して条件生成判定図柄Xが表出した後、条件充足判定図柄Yが表出した場合には、累積加算された継続制限回数Rは18ラウンド(=1+1+1+15)となる。また、加重作動条件が発生していない状態で、条件充足判定図柄Yが生成された場合には、該判定図柄Yに基づく継続制限回数15ラウンドに従って特別開放作動が直ちに実行される。
【0044】
ここで、本実施例1にあって、判定図柄Aが「△」を表出した場合には、加重作動条件と無関係に、該判定図柄「△」に基づく継続制限回数7ラウンドに従う特別開放作動が直ちに実行される。加重作動条件の生成から充足までの間に、判定図柄「△」が表出され、この特別開放作動が実行された場合にあっても、当該加重作動条件の生成によって累積加算されている継続制限回数Rは保持されたままであり、加重作動条件は継続する。このように、表出された判定図柄Aの図柄態様によって、変化に富んだ多彩な遊技が進行することとなる。
【0045】
本実施例1にあって、主制御基板60は記憶装置RAMに、加重作動条件の発生を表す加重条件フラグZと、特別開放作動の最大継続ラウンド数を示す継続制限回数Rと、加重作動条件の生成によって累積加算されてなる継続制限回数Rを記憶する制限回数記憶値Wとを備えている。ここで、加重条件フラグZにあっては、判定図柄乱数値Kが選出した、図柄表示装置19に表出させる判定図柄Aが、条件生成判定図柄Xである場合に、該Z=1となって加重作動条件を生成させるものである。そして、Kが条件充足判定図柄Yを選出した場合に、加重作動条件が充足されて、Z=0となる。また、継続制限回数R及び制限回数記憶値Wは、判定図柄乱数値Kに従って決定されるものであり、該Kが判定図柄「○」を表出する場合はR=W+15、判定図柄「△」を表出する場合はR=7、判定図柄「×」を表出する場合はW=W+1となる。このように制限回数記憶値Wは、判定図柄「×」の条件生成判定図柄Xが表出されると、その後、判定図柄「○」の条件充足判定図柄Yが生成されるまで、該Xが表出される毎に1づつ累積加算される。そして、加重作動条件が充足されて、Z=0となると、継続制限回数R=15+Wとなる。すなわち、継続制限回数Rの発生に伴って特別開放作動が実行されることとなる。
【0046】
一方、主制御基板60は、加重作動条件が生成された場合(Z=1)には、当該加重作動条件が充足されるまで、特定領域スイッチS4による球検知信号と、一般領域スイッチS5による球検知信号とを交換するように制御する。すなわち、加重作動条件の生成から充足までの間は、特定領域31と一般領域32とが入れ替わることとなり、特定領域(一般領域32)に遊技球が流入し易い遊技状態となる。尚、加重条件フラグZ=0となると、通常の特定領域31と一般領域32とに戻す。
【0047】
さらに、入賞装置2の上部に配設されたラウンド数表示装置40に、上記の継続制限回数R又は制限回数記憶値Wのいずれかが表示される。加重作動条件が生成された場合には、制限回数記憶値Wに従う、いわゆる待機状態の特別開放作動の継続制限回数Rが表示される。また、特別開放作動が実行される場合には、継続制限回数Rに従って特別開放作動で継続可能な最大ラウンド数が表示されることとなる。尚、上述したように、判定図柄「△」が表示された場合には、加重作動条件が生成されている場合であっても、該判定図柄「△」に基づく継続制限回数R=7に従って「7」が表示される。
【0048】
このような遊技制御を、図7に示す特別開放作動の処理行程を表すフロー図に従って説明する。
常態で、遊技球が始動領域3a,3b,3bのいずれかを通過し、開閉部材4,4の開放作動によって生じた入賞口5に遊技球が流入した場合に、該遊技球が移送体25の永久磁石27に吸着されて特定領域31に流入すると、特定領域スイッチS3により遊技球の検知信号が発生する。この検知信号により、主制御基板60は、判定図柄乱数テーブルkから判定図柄乱数値Kを抽出する。
【0049】
ここで、判定図柄乱数値Kによって選出された判定図柄Aが、条件生成判定図柄Xの「×」であると、上述の加重作動フラグZ=1として加重作動条件が生成される。そして、この判定図柄「×」に基づき制限回数記憶値W=1とし、図柄表示装置19に判定図柄「×」を表出すると共に、ラウンド数表示装置40に該Wに従って「1」を表示する。さらに、加重作動フラグZ=1に従って、特定領域スイッチS3による検知信号と、一般領域スイッチS4による検知信号とを交換して制御する変換制御過程(図示省略)を設定する。ここで、この変換制御過程にあっては、S3で遊技球を検知すると、主制御基板60はS4による検知信号として制御処理を実行し、S4で遊技球を検知すると、主制御基板60はS3による検知信号として制御処理を行うようにするものである。これにより、加重作動条件が生成されると、判定図柄Aを表出することとなる当りの発生確率が高い遊技状態となる。
【0050】
このような加重作動条件が生成された場合にあって、遊技球が一般領域32に流入してS4による検知信号が発生すると、主制御基板60は、S3による検知信号として判定図柄乱数値Kを抽出する。ここで、Kが、再び条件生成判定図柄Xを表出することを選出していた場合には、加重作動フラグZ=1が継続し、制限回数記憶値W=1+1=2となり、判定図柄「×」を表出すると共に、ラウンド数表示装置40に「2」を表示する。
【0051】
次に、S4の検知信号によって抽出した判定図柄乱数値Kが、判定図柄「△」の表出を選出していた場合には、上述したS3とS4との検知信号を交換する交換制御過程を解除すると共に、継続制限回数RをR=7として、上述した開閉部材4,4を所定回数開閉作動させる開閉ラウンドを最大7ラウンド実行される特別開放作動が開始される。ここで、ラウンド数表示装置40には、R=7に従って、当該特別開放作動の継続可能なラウンド数が表示される。この特別開放作動中にあっては、開閉ラウンドが順次実行される毎に、Rが1づつ減算されて、ラウンド数表示装置40によって残りラウンド数が表示されることとなる。尚、このように判定図柄「△」の表出によって実行される特別開放作動によっても、上記の加重作動条件は充足されることなく、加重作動フラグZ=1が継続する。この特別開放作動が終了すると、ラウンド数表示装置40には、再び制限回数記憶値Wに従って「2」が表示される。さらに、再び変換制御過程が設定される。
【0052】
その後、再びS4が遊技球を検知すると、この検知信号により判定図柄乱数値Kが抽出される。ここで、Kが条件充足判定図柄Yの「○」を表出することを選出していた場合には、記憶保持されている制限回数記憶値Wを、該判定図柄「○」に基づく15ラウンドに加算して、継続制限回数R=15+W=17とする。そして、加重作動フラグZ=0とすると共に、制限回数記憶値W=0とする。また、上述した変換制御過程も解除される。そして、この継続制限回数R=17に従って、最大17ラウンドの開閉ラウンドが実行される特別開放作動が開始されることとなる。尚、当該特別開放作動が終了しても、Z=0であるから、交換制御過程は再設定されない。
【0053】
一方、加重作動条件が発生していない状態(Z=0及びW=0)にあって、判定図柄「○」が表出された場合には、該判定図柄「○」に基づく継続制限回数R=15に従って、特別開放作動が実行される。
【0054】
このように、実施例1にあっては、継続制限回数Rを1ラウンドとする判定図柄「×」を、加重作動条件を生成することとなる条件生成判定図柄Xとし、継続制限回数Rを15ラウンドとする判定図柄「○」を、該加重作動条件を充足することとなる条件充足判定図柄Yとして、加重作動条件の生成及び充足させる特別遊技制御内容によって、特別開放作動の実行を制御するようにした構成である。かかる構成により、継続制限回数Rの少ない条件生成判定図柄Xを表出した場合には、特別開放作動は実行されず、これ以降に継続制限回数Rの多い条件充足判定図柄Yを表出した場合に、これらを累積した継続制限回数Rにより実行されることとなるから、一回の特別開放作動によって獲得できる利益も多く、該特別開放作動によって遊技者の満足感を十分に満たすことが可能である。また、加重作動条件が生成された場合には、判定図柄Aの表出する可能性の高い遊技状態とするように制御されることから、当該加重作動条件の充足に向けた遊技者の挑戦意欲が刺激され、遊技の興趣性が一層向上する。
【0055】
(実施例2)
実施例2は、始動領域3a,3b,3bの遊技球通過による、開閉部材4,4の開放作動によって生じた入賞口5,5から流入した遊技球が、特定領域スイッチS3によって検知されると、判定図柄Aに基づく継続制限回数Rが設定され、該継続制限回数Rが、所定の条件充足回数Hに達していない場合に、加重作動条件が生成される。その後、表出された判定図柄Aによって継続制限回数Rを累積加算した継続制限回数Rが、前記条件充足回数Hに達した場合に、当該加重作動条件が充足され、この継続制限回数Rに従って特別開放作動が実行されるように制御したものである。
【0056】
この実施例2にあっても、上述の実施例1と同様に、表出された判定図柄Aが「○」であると、継続制限回数Rとして15ラウンドが設定され、判定図柄Aが「△」であると7ラウンドが設定され、判定図柄Aが「×」であると1ラウンドが設定される。ここで、本実施例にあっては、条件充足回数Hに16ラウンドを設定した。すなわち、常態にあって、いずれの種類の判定図柄Aが表出された場合でも、条件充足回数H(=16)に達することがないから、加重作動条件が生成されることとなる。
【0057】
ここで、主制御基板60の記憶装置RAMには、加重作動条件の発生を表す加重条件フラグZと、特別開放作動の最大継続ラウンド数を示す継続制限回数Rとを備えている。ここで、加重条件フラグZは、常態(Z=0)にあって、遊技球の始動領域3a,3b,3b通過を契機とし、S3の検知信号が発生することにより判定図柄Aが表出された場合に、該Z=1となって加重作動条件を生成するものである。また、継続制限回数Rは、判定図柄Aが表出される毎に、該判定図柄Aに基づく継続制限回数Rを累積されたものである。この継続制限回数Rが、上記の条件充足回数Hに達すると、加重条件フラグZ=0となって、加重作動条件が充足され、該Rに従って特別開放作動が実行されることとなる。
【0058】
尚、本実施例2にあっても、上述した実施例1と同様に、加重作動条件が生成された場合(Z=1)には、当該加重作動条件が充足されるまで、特定領域スイッチS4による球検知信号と、一般領域スイッチS5による球検知信号とを交換する交換制御過程を設定し、特定領域(一般領域32)に遊技球が流入し易い遊技状態とする。
【0059】
本実施例2による遊技制御を、図8に示す特別開放作動の処理行程を表すフロー図に従って説明する。
常態で、上述のように、始動領域3a,3b,3bへの遊技球通過を契機として、遊技球が特定領域31に流入すると、主制御基板60は、判定図柄乱数テーブルkから判定図柄乱数値Kを抽出する。ここで、該Kが判定図柄「△」を表出することを選出していた場合には、継続制限回数R=7とすると共に、該R=7に従って、図柄表示装置19に判定図柄「△」を表示し、ラウンド数表示装置40に「7」を表出する。ここで、該R<条件充足回数H(=16)であることから、加重作動フラグZ=1として加重作動条件を生成する。これにより、特別開放作動は実行されず、遊技が継続する。その後、再び、始動領域への遊技球通過を契機として、特定領域31に遊技球が流入すると、判定図柄乱数テーブルkから判定図柄乱数値Kを抽出する。ここで、該Kが判定図柄「○」を表出することを選出していたとすると、継続制限回数R=7+15=22となり、該Rが条件充足回数H=16に達したことによって、加重作動フラグZ=0として加重作動条件が充足される。そして、図柄表示装置19に判定図柄「○」を表出すると共に、ラウンド数表示装置40に継続制限回数R「22」を表出する。このラウンド数表示装置40の「22」表示によって、遊技者は特別開放作動が実行されることを認識できる。そして、継続制限回数R=22に基づいて、最大22ラウンド継続可能な特別開放作動が実行される。
【0060】
ここで、判定図柄「△」が表示された後、次に判定図柄Aで「×」又は「△」が表示されることとなった場合には、累積加算されてなる継続制限回数Rが、H=16に達しないことから、加重作動フラグZ=1が継続されることとなる。従って、この判定図柄Aの表示によっては、特別開放作動は実行されない。
【0061】
このように、実施例2は、常態にあって判定図柄Aが表出されると、加重作動条件を生成し、当該判定図柄Aに基づく継続制限回数Rと、これ以降に表出された判定図柄Aに基づく継続制限回数Rとを累積加算した継続制限回数Rが、所定の条件充足回数Hに達した場合に、加重作動条件を充足するように制御した構成である。かかる構成により、遊技者は、比較的多くのラウンド数まで継続可能となった特別開放作動を行うこととなるから、一回の特別開放作動によって獲得できる利益も多く、該特別開放作動によって満足感が充足され得る。さらに、条件充足回数Hに達するまでに、何度も判定図柄Aを表出させなければならない場合もあるため、判定図柄Aの表出によって一喜一憂する、起伏に富んだ面白い遊技を楽しむことができる。また、加重作動条件の生成から充足までの間には、判定図柄Aを表出させ易い遊技状態とすることにより、次の判定図柄A表出に向けた遊技者の挑戦意欲を刺激でき、遊技の興趣性が一層向上する。
【0062】
このような実施例2にあっては、条件充足回数Hを、全ての判定図柄Aに基づく継続制限回数Rより大きい値に設定した構成であるが、その他の構成として、該Hを最も大きい継続制限回数Rと同じ値か、それ以下の値として設定することもできる。ここで、例えばH=15に設定すると、判定図柄Aが「○」を表出した場合には、加重作動条件が生成されず、特別開放作動が直ちに実行されることとなる。かかる構成により、継続制限回数Rの多い判定図柄Aが表出された場合には、直ちに特別開放作動が実行されることとなるから、該判定図柄Aによる利益を直ぐに獲得できる。また、加重作動条件が生成される場合と、されない場合とがあることにより、遊技者は変化に富んだ面白い遊技を楽しむことができる。
【0063】
上述した実施例2は、加重作動条件の生成及び充足を、判定図柄Aに基づく継続制限回数Rが、所定の条件充足回数Hに達したか否かによって決定する構成であるから、判定図柄Aが表出される毎に累積加算される継続制限回数Rを、条件充足数値Hと比較判定することにより、加重作動条件の生成及び充足する制御内容以外は、上述した実施例1と同じ構成及び同じ制御を行うものであり、各構成及び制御行程を示す記号は同じ記号を用い、その説明を省略した。
【0064】
(実施例3)
実施例3は、始動領域3a,3b,3bの遊技球通過による、開閉部材4,4の開放作動によって生じた入賞口5,5から流入した遊技球が、特定領域スイッチS3によって検知された場合に、加重作動条件が生成され、次に判定図柄Aが表出された場合に、該加重作動条件が充足され、この2回の判定図柄Aによる各継続制限回数Rを加算した継続制限回数Rに基づき、特別開放作動が実行されるように制御したものである。すなわち、連続する2回の判定図柄Aの表出により、当該2回分の継続制限回数Rに従う特別開放作動が実行されることとなる。
【0065】
かかる構成にあって、主制御基板60の記憶装置RAMには、加重作動条件の発生を表す加重条件フラグZと、特別開放作動の最大継続ラウンド数を示す継続制限回数Rとを備えている。ここで、加重条件フラグZは、遊技球の始動領域3a,3b,3b通過による、S3の検知信号が発生することによって判定図柄Aが表出された場合に、該Z=1となって加重作動条件を生成するものである。このZ=1の場合には、上述した特定領域スイッチS3と一般領域スイッチS4との検知信号を交換して制御する変換制御過程が設定されるようにしている。また、継続制限回数Rは、判定図柄Aによる継続制限回数Rを表すものであると共に、加重作動条件を生成する場合の継続制限回数Rと、該加重作動条件を充足する場合の継続制限回数Rとを加算した数値を表す。
【0066】
本実施例3にあっても、上述の実施例1及び実施例2と同様に、判定図柄Aに「○」が表出された場合には、継続制限回数15ラウンドが設定され、判定図柄Aに「△」が表出された場合には7ラウンドが設定され、判定図柄Aに「×」が表出された場合には1ラウンドが設定されるようにしている。
【0067】
本実施例3による遊技制御を、図9に示す特別開放作動の処理行程を表すフロー図に従って説明する。
常態で、上述のように、遊技球が始動領域3a,3b,3bへの遊技球通過を契機として、遊技球が特定領域31に流入すると、主制御基板60は、上述の加重作動フラグZ=1として加重作動条件を生成すると共に、判定図柄乱数テーブルkから判定図柄乱数値Kを抽出する。ここで、該Kが判定図柄「○」を表出することを選出していたとすると、継続制限回数R=15とすると共に、図柄表示装置19に判定図柄「○」を表示し、ラウンド数表示装置40に「15」を表出する。そして、特別開放作動は実行されず、遊技が継続する。その後、再び、始動領域への遊技球通過を契機として、特定領域31に遊技球が流入すると、加重作動フラグZ=0として、当該加重作動条件が充足される。ここで、Kが判定図柄「×」を選出していたとすると、継続制限回数R=15+1=16とすると共に、図柄表示装置19に判定図柄「×」を表示し、ラウンド数表示装置40に「16」を表出する。そして、この継続制限回数R=16に従って、最大16ラウンド継続可能な開閉ラウンドが行われる特別開放作動が実行されることとなる。
【0068】
ここで、本実施例3にあっては、始動領域3a,3b,3bへの遊技球通過を契機として特定領域31を連続して2回通過することにより、その各判定図柄Aの継続制限回数Rの合計値に基づいて特別開放作動が実行されるようにした構成であるから、表出した2回の判定図柄Aによっては、最大30ラウンド(「○」が2度表出した場合)、最低2ラウンド(「×」が2度表出した場合)による特別開放作動が実行されることとなる。而して、かかる加重作動条件によって実行される特別開放作動が、一層幅広い多様な利益を供与し得る遊技状態となり、遊技者を判定図柄Aの表出に一層着目させ得る娯楽性の高い遊技を提供できる。
【0069】
上述した実施例3にあっては、加重作動条件を2回の連続する判定図柄Aの表出により生成及び充足するようにした構成であるが、その他の構成として、3回連続する判定図柄Aの表出等、所定複数回表出するものとして様々に設定することも可能である。また、加重作動条件が生成される1回目の判定図柄Aの種類によって、充足することとなる判定図柄Aの表出回数を異なるものとすることもできる。
【0070】
上述した実施例3は、加重作動条件の生成及び充足を、複数回連続して判定図柄Aを表出することにより設定されるものとすると共に、各判定図柄Aに基づく継続制限回数Rの合計値に従って特別開放作動を実行するようにした構成であるから、加重作動条件の生成と充足が、所定回数の判定図柄Aの表出によって定められるように制御した以外は、上述した実施例1と同じ構成及び同じ制御を行うものであり、各構成及び制御行程を示す記号は同じ記号を用い、その説明を省略した。
【0071】
上述した実施例1〜実施例3にあっては、加重作動条件が生成されると、該加重作動条件が充足するまで、特定領域スイッチS3と一般領域スイッチS4との検知信号を交換して制御する変換制御過程を設定し、判定図柄Aを表出することとなる当りの発生する可能性を向上させるようにした構成であるが、その他の構成として、一般領域32に配設された一般領域スイッチS4の検知信号をS3の検知信号に変換する制御過程を設定する構成とすることもできる。かかる構成にあっては、移送体25により上部に移送された遊技球は必ず特定領域スイッチS3によって検知されることと同じこととなり、当りの発生する可能性が向上する遊技状態となる。
【0072】
【発明の効果】
本発明は、上述したように、遊技制御手段が特別遊技制御内容により、所定の判定図柄が図柄表示装置に表出された場合に、特別開放作動の実行条件として加重作動条件を生成し、該加重作動条件が充足すると、該特別開放作動を実行するようにしたものであるから、加重作動条件の生成によって待機状態となった特別開放作動の獲得に向けて、遊技者の挑戦意欲を刺激することができ、加重作動条件が充足するまで、遊技者を一層遊技に熱中させ得る、興趣溢れる遊技を提供できる。また、この加重作動条件が生成された場合にあっては、遊技者が頻繁に遊技台を変えたり、遊技機から離れたりする行為を抑制でき、遊技機の稼働率を向上させ得るという優れた利点も生ずる。
【0073】
このような特別遊技制御内容が、特別開放作動の実行条件となる加重作動条件を生成する条件生成図柄と、該加重作動条件を充足する条件充足図柄とを備え、条件生成判定図柄が表出されると、加重作動条件を生成し、次回以降に、条件充足判定図柄が表出された場合に、該条件生成判定図柄と当該条件充足判定図柄とに基づく各継続制限回数の累積数に従って、特別開放作動が実行されるようにした制御内容を備えるから、条件生成判定図柄が表出されると、特別開放作動による利益を直ちに獲得することができず、この利益を獲得するための、始動領域への遊技球通過と、特定領域への遊技球通過とに向けた遊技者の挑戦意欲を刺激できる。また、加重作動条件の生成から充足までの間に累積した継続制限回数Rによって、遊技者は、一度の特別開放作動で多大な利益を得ることができ、該特別開放作動の獲得による満足感が充分に満たされる。さらに、判定図柄の図柄態様によって加重作動条件の生成と充足とが決定される構成であることから、判定図柄によって獲得利益に差を生じさせるようにした遊技を、一層変化に富んだ面白いものとすることができる。
【0074】
ここで、遊技制御手段が、異なる継続制限回数を夫々に割り当てられた複数種の判定図柄を備えるものであって、特別遊技制御内容が、条件生成判定図柄に比して、条件充足判定図柄を継続制限回数の多い判定図柄としている構成であるから、条件生成判定図柄を表出した場合には、これより多い継続制限回数を有する条件充足判定図柄の表出を望む、遊技者の挑戦意欲を刺激することができ、遊技の興趣性を一層向上させ得る。さらに、条件充足判定図柄の表出による特別開放作動が、多くの継続制限回数に基づき実行されることとなるため、遊技者は多大な利益を得ることができ、遊技者の喜悦感と達成感とを著しく高揚させることができる。
【0075】
また、上述した遊技制御手段が、加重作動条件を充足する所定の条件充足回数を備え、該条件充足回数に達しない継続制限回数を示す判定図柄が表出した場合に、加重作動条件を生成し、次回以降に、判定図柄が表出される毎にその継続制限回数を累積加算し、該累積加算された継続制限回数が条件充足回数に達すると、当該継続制限回数に基づき特別開放作動が実行されるようにした特別遊技制御内容を備えるようにした構成にあっては、条件充足回数に達することとなる判定図柄の表出によって、遊技者は一度の特別開放作動で多く利益を得ることができるため、該特別開放作動の獲得による満足感が充分に満たされる。
【0076】
一方、遊技制御手段が、閉鎖作動領域に流入した遊技球を、特定領域に比して一般領域に流入し易くする球流入手段を備えるものであって、特別遊技制御内容が、加重作動条件が生成されると、該加重作動条件が充足するまで、特定領域へ遊技球の流入する可能性を向上させるように球流入手段を変化させる制御内容を備えている構成にあっては、加重作動条件の生成から充足まで、待機状態にある特別開放作動の実行に向けた遊技者の挑戦意欲を高揚させることができ、加重作動条件を設定する構成の意義が一層高まる。
【0077】
このような球流入手段が、特定領域に比して一般領域を多く配設したものであって、特別遊技制御内容が、加重作動条件の生成から充足までの間、特定領域と一般領域とを入れ替えるように制御するようにした構成にあっては、加重作動条件が生成すると、特定領域に遊技球の通過する可能性が高くなり、特別開放作動の実行に向けた遊技者の挑戦意欲を一層刺激することができる。
【0078】
また、球流入手段が、特定領域と一般領域とを複数配設したものであって、特別遊技制御内容が、加重作動条件の生成から充足までの間、一般領域の一部を特定領域とするように制御するようにした構成にあっては、加重作動条件が生成すると、特定領域に遊技球の通過する可能性が高くなり、特別開放作動の実行に向けた遊技者の挑戦意欲を一層刺激することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるパチンコ遊技機の遊技盤1を示す正面図である。
【図2】遊技盤1に配設される入賞装置2の拡大正面図である。
【図3】入賞装置2の内部構造を示す縦断面図である。
【図4】入賞装置2内に設けられた移送体25を表す斜視図である。
【図5】移送体25による遊技球wの誘導を表す説明図である。
【図6】遊技を制御する制御回路のブロック回路図である。
【図7】実施例1における特別開放作動の処理行程を表すフロー図である。
【図8】実施例2における特別開放作動の処理行程を表すフロー図である。
【図9】実施例3における特別開放作動の処理行程を表すフロー図である。
【符号の説明】
2 入賞装置
3a,3b 始動領域
4 開閉部材
5 入賞口
10 閉鎖作動領域
19 図柄表示装置
31 特定領域
32 一般領域
A 判定図柄
G 継続制限回数
H 条件充足回数
R 継続制限回数
X 条件生成判定図柄
Y 条件充足判定図柄

Claims (5)

  1. 入賞口を開閉する開閉部材と、複数の判定図柄を表出する図柄表示装置とを備え、かつ該入賞口により外部と連通する閉鎖作動領域内に一般領域と特定領域とを備えた入賞装置と、遊技球の通過により前記開閉部材を開閉させる始動領域とを備えてなり、
    該始動領域の球通過を駆動契機とする開閉部材の開放駆動によって、入賞口から閉鎖作動領域内に流入した遊技球が特定領域を通過すると、図柄表示装置に判定図柄を表出させ、該判定図柄の図柄態様に基づき、開閉部材の開放作動と閉鎖作動とを所定開放態様で発生させる開閉ラウンドを、特定領域の球通過を条件として、所定継続制限回数まで継続する特別開放作動を実行する遊技制御手段を具備するパチンコ遊技機において、
    特別遊技制御内容が、判定図柄として、特別開放作動の実行条件となる加重作動条件を生成する条件生成判定図柄と、該加重作動条件を充足する条件充足判定図柄とを備え、かつ条件生成判定図柄に比して、条件充足判定図柄の継続制限回数が多くなるように、夫々の判定図柄に異なる継続制限回数を割り当て、
    条件生成判定図柄が表出されると、加重作動条件を生成し、次回以降に、条件充足判定図柄が表出された場合に、該条件生成判定図柄と当該条件充足判定図柄に割り当てられた各継続制限回数を累積加算し、累積加算された継続制限回数に基づき特別開放作動が継続実行されるようにした特別遊技制御内容を備えていることを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 入賞口を開閉する開閉部材と、複数の判定図柄を表出する図柄表示装置とを備え、かつ該入賞口により外部と連通する閉鎖作動領域内に一般領域と特定領域とを備えた入賞装置と、遊技球の通過により前記開閉部材を開閉させる始動領域とを備えてなり、
    該始動領域の球通過を駆動契機とする開閉部材の開放駆動によって、入賞口から閉鎖作動領域内に流入した遊技球が特定領域を通過すると、図柄表示装置に判定図柄を表出させ、該判定図柄の図柄態様に基づき、開閉部材の開放作動と閉鎖作動とを所定開放態様で発生させる開閉ラウンドを、特定領域の球通過を条件として、所定継続制限回数まで継続する特別開放作動を実行する遊技制御手段を具備するパチンコ遊技機において、
    遊技制御手段が、異なる継続制限回数を夫々に割り当てられた複数種の判定図柄を備えるものであって、
    加重作動条件を充足する所定の条件充足回数を備え、
    該条件充足回数に達しない継続制限回数を割り当てられた判定図柄が表出した場合に、加重作動条件を生成し、次回以降に、判定図柄が表出される毎にその継続制限回数を累積加算し、該累積加算された継続制限回数が条件充足回数に達すると、当該継続制限回数に基づき特別開放作動が継続実行されるようにした特別遊技制御内容を備えていることを特徴とするパチンコ遊技機。
  3. 遊技制御手段が、閉鎖作動領域に流入した遊技球を、特定領域に比して一般領域に流入し易くする球流入手段を備えるものであって、
    特別遊技制御内容が、加重作動条件が生成されると、該加重作動条件が充足するまで、特定領域の遊技球の流入する可能性を向上させるように球流入手段を変化させる制御内容を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパチンコ遊技機。
  4. 球流入手段が、特定領域に比して一般領域を多く配設したものであって、
    特別遊技制御内容が、加重作動条件の生成から充足までの間、特定領域と一般領域とを入れ替えるように制御することを特徴とする請求項3記載のパチンコ遊技機。
  5. 球流入手段が、特定領域と一般領域とを複数配設したものであって、
    特別遊技制御内容が、加重作動条件の生成から充足までの間、一般領域の一部を特定領域とするように制御することを特徴とする請求項3記載のパチンコ遊技機。
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