JP4028115B2 - 波形表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、波形表示装置に関し、さらに詳細には、電子楽器において楽音を示す波形データを編集する処理を行ったり、あるいは当該波形データに効果を付加する処理を行ったりするなどの場合に、そうした処理を容易に行うことができるように当該波形データを表示するために用いて好適な波形表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電子楽器の技術分野においては、楽音を示す波形データを適宜に編集する処理を行うことによって、当該楽音のピッチ、フォルマント、エンベロープあるいはボリュームなどを変化することを可能にした波形編集装置が知られている。
【0003】
また、電子楽器の技術分野においては、楽音を示す波形データにディレイ、コーラスあるいはリバーブなどの効果を付加する処理を行うことによって、当該楽音に対してディレイ、コーラスあるいはリバーブなどの効果を与えることを可能にした効果付加装置が知られている。
【0004】
そして、上記したような波形編集装置や効果付加装置においては、波形データの編集の処理や波形データへの効果の付加の処理を容易にするために、波形データを表示する表示画面を備えた波形表示装置が設けられている。
【0005】
ところで、こうした従来の波形表示装置においては、波形データの所望の部分を表示画面上に適宜に表示することができるように、当該波形データを表示画面上において時間軸方向に前後に任意に移動することのできる機能が設けられているのが一般的である。
【0006】
しかしながら、従来の波形表示装置においては、使用者が表示手段に表示されている波形データを時間軸方向に前後に移動させる際には、一連の波形データをアドレス順に連続的に移動させるようになされているために、波形データの所望の部分を迅速に表示させることができないという問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記したような従来の技術の有する種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、使用者が表示手段に表示されている波形データを時間軸方向に前後に移動させる際に、当該波形データの所望の部分を迅速に表示することができるようにした波形表示装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、時間軸方向において任意の長さに設定された複数の小波形データを連続させて構成される波形データを表示する表示手段と、上記表示手段に表示された上記波形データの時間軸方向における前後への移動を指示する移動指示手段と、上記移動指示手段の指示に応じて、上記波形データを上記小波形データ単位で時間軸方向における前後に移動させるとともに、表示する小波形データの時間軸上の長さに応じて上記表示手段における波形データの表示を拡大または縮小して上記表示手段に表示させる表示制御手段とを有するようにしたものである。
【0009】
従って、本発明のうち請求項1に記載の発明によれば、波形データ(後述する「発明の実施の形態」の項における「フレーズ波形データ」に相当する。)は時間軸方向において任意の長さに設定された複数の小波形データ(後述する「発明の実施の形態」の項における「シラブル」に相当する。)を連続させて構成されており、移動指示手段(後述する「発明の実施の形態」の項におけるパラメータ増加操作子184aおよびパラメータ減少操作子184bより構成されるパラメータ操作子184に相当する。)の指示に応じた表示制御手段の制御(後述する「発明の実施の形態」の項における「シラブル設定モード」の処理に相当する。)によって、波形データが小波形データ単位で時間軸方向における前後に移動されるとともに、表示する小波形データの時間軸上の長さに応じて表示手段(後述する「発明の実施の形態」の項における表示画面200に相当する。)における波形データの表示が拡大または縮小されることになるので、使用者が表示画面に表示されている波形データを時間軸方向に移動させる際には、一連の波形データをアドレス順に連続的に移動させる場合と比較すると、波形データの所望の部分を迅速に表示することができるようになるとともに、その表示を拡大または縮小することができる。
【0010】
ここで、波形データを小波形データ単位で時間軸方向の前後に移動させて表示手段に表示する際には、1つの小波形データのみを表示するようにしてもよいし、当該1つの小波形データの前後に続く小波形データの一部を合わせて表示するようにしてもよい。
【0014】
さらに、波形データを小波形データ単位で時間軸方向の前後に移動させて表示手段に表示する際には、各小波形データが表示手段にちょうど納まるように、各小波形データ毎に適切な拡大値を記憶するようにしてもよいし、表示しようとする各波形データの時間軸長さに応じて各小波形データが表示手段にちょうど納まるように表示制御するようにしてもよい。
【0015】
また、本発明のうち請求項2に記載の発明は、時間軸方向において任意の長さに設定された複数の小波形データを連続させて構成される波形データを表示する表示手段と、上記表示手段に表示された上記波形データの時間軸方向における前後への移動を指示する移動指示手段と、上記移動指示手段の指示に応じて、上記波形データを上記小波形データ単位で時間軸方向における前後に移動させて上記表示手段に表示させる表示制御手段とを有し、上記波形データは、上記小波形データ毎に拡大率データを備えており、上記表示制御手段は、上記移動指示手段の指示に応じて上記表示手段に上記小波形データ単位で上記波形データを表示させる際に、上記小波形データの上記拡大率データに応じて拡大または縮小して表示させるようにしたものである。
【0016】
従って、本発明のうち請求項2に記載の発明によれば、波形データ(後述する「発明の実施の形態」の項における「フレーズ波形データ」に相当する。)は時間軸方向において任意の長さに設定された複数の小波形データを連続させて構成されるとともに、小波形データ(後述する「発明の実施の形態」の項における「シラブル」に相当する。)毎に拡大率データ(後述する「発明の実施の形態」の項における「SYLL(n)_ZOOM」に相当する。)をさらに備えており、移動指示手段(後述する「発明の実施の形態」の項におけるパラメータ増加操作子184aおよびパラメータ減少操作子184bより構成されるパラメータ操作子184に相当する。)の指示に応じた表示制御手段の制御(後述する「発明の実施の形態」の項における「シラブル設定モード」の処理に相当する。)によって、波形データが小波形データ単位で時間軸方向における前後に移動されるとともに、移動指示手段の指示に応じて表示手段(後述する「発明の実施の形態」の項における表示画面200に相当する。)に小波形データ単位で波形データを表示させる際に、表示制御手段が小波形データの拡大率データに応じて拡大または縮小して表示させることになるので、表示手段に波形データを表示する際に使用者が見やすい大きさに表示することができるようになるものである。
また、本発明のうち請求項3に記載の発明は、本発明のうち請求項1または2のいずれか1項に記載の発明において、上記波形データは、上記小波形データの区切りを示す区切りデータを備えているようにしたものである。
従って、本発明のうち請求項3に記載の発明によれば、波形データは小波形データの区切りを示す区切りデータ(後述する「発明の実施の形態」の項における「STSYLL(n)_AD」ならびに「EDSYLL(n)_AD」に相当する。)をさらに備えており、移動指示手段の指示に応じた表示制御手段の制御によって、波形データが小波形データ単位で時間軸方向における前後に移動されるとともに、表示する小波形データの前後の区切りデータが示す時間軸上の長さもしくは小波形データの拡大率データに応じて表示手段における波形データの表示が拡大または縮小されることになるので、使用者が表示画面に表示されている波形データを時間軸方向に移動させる際には、一連の波形データをアドレス順に連続的に移動させる場合と比較すると、波形データの所望の部分を迅速に表示することができるようになるとともに、その表示を拡大または縮小することができる。
【0017】
また、本発明のうち請求項4に記載の発明は、本発明のうち請求項1、2または3のいずれか1項に記載の発明において、上記表示制御手段は、上記波形データをアドレス単位で時間軸方向における前後に移動させて上記表示手段に表示可能であるようにしたものである。
【0018】
従って、本発明のうち請求項4に記載の発明によれば、波形データを小波形データ単位で時間軸方向における前後に移動させて表示させたり、波形データをアドレス単位で時間軸方向における前後に移動させて表示させたりすることが可能となる。
【0019】
なお、本発明においては、「小波形データ」は、波形データ自体に区切りのデータを持っているものでもよいし、波形データとは別に小波形データを定義するようなデータによって区切られていてもよい。
【0020】
また、本発明においては、「小波形データを連続させて構成される波形データ」は、メモリ上で物理的に連続している波形データであってもよいし(従って、小波形データは、該波形データを複数に区切ったものとなる。(つまり、小波形データは、メモリ上で物理的に連続している。))、複数の小波形データが別な情報により1つの連続した波形データとして定義されたものであってもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明による波形表示装置の実施の形態の一例を詳細に説明する。
【0022】
図1は、本発明の実施の形態の一例による波形表示装置を備えた波形編集装置の構成を示すブロック構成図である。
【0023】
この波形編集装置は、後述するリード・オンリ・メモリ(ROM)14に格納されたプログラムに従って、中央処理装置(CPU)10によりその全体の動作の制御を行うようになされている。
【0024】
このCPU10には、バス12を介して、CPU10が全体の動作の制御のために処理するプログラムやフレーズ番号により指定される各種のフレーズ(「フレーズ」とは、本明細書においては、1あるいは複数の音節より構成される一連の音を意味するものとする。また、「音節」とは、本明細書においては、使用者が任意に設定することのできる長さの音を意味するものとし、以下においては、「シラブル」と称するものとする。)を示す波形データ(以下においては、フレーズを示す波形データを、「フレーズ波形データ」と称することとする。)などが格納されたリード・オンリ・メモリ(ROM)14と、各種のレジスタやフラグなどのエリアが設けられていてCPU10による処理の際のワーキング・エリアとして用いられるランダム・アクセス・メモリ(RAM)16と、各種の動作の指示を与えるためなどに用いる各種の操作子からなる操作子群18と、ROM14に格納されたフレーズ波形データや操作子群18を構成する各種の操作子の操作に基づく設定状態などを表示する表示装置20と、押鍵/離鍵操作により楽音の発音/消音を指示したりフレーズ波形データを入力したりするための鍵盤装置22と、操作子群18を構成する各種の操作子の操作などに応じてROM14からフレーズ波形データを読み出して再生する波形データ読み出し回路24とが接続されている。
【0025】
さらに、波形データ読み出し回路24には、波形データ読み出し回路24によって読み出された波形データ(デジタル楽音信号)をアナログ楽音信号に変換するデジタル/アナログ変換器(D/A)26が接続され、また、デジタル/アナログ変換器26には、アンプ28aやスピーカー28bなどから構成されるサウンド・システム28が接続されていて、デジタル/アナログ変換器26によって変換されたアナログ楽音信号を聴取し得る楽音として空間に放音させている。
【0026】
図2には、操作子群18を構成する各種の操作子や表示装置20の表示画面200などが設けられた操作パネル30の概略構成が示されている。
【0027】
ここで、操作パネル30には、操作子群18を構成する操作子として、この波形編集装置の動作モードたるファンクション・モード(ファンクション・モードの詳細については後述する。)の設定操作や表示画面200に表示されるカーソルの移動操作などを行うためのファンクション増加操作子182aならびにファンクション減少操作子182bよりなるファンクション操作子182と、後述する各種の処理において用いられるパラメータの設定操作を行うためのパラメータ増加操作子184aならびにパラメータ減少操作子184bよりなるパラメータ操作子184と、フレーズ波形データの任意の位置を指定する操作などを行うためのエンター操作子186と、フレーズ波形データの再生を指示する操作を行うための再生指示操作子188やフレーズ波形データを編集する操作を行うための編集操作子190を含むその他の操作子よりなるその他操作子群192とが設けられている。
【0028】
また、表示画面200には、フレーズ波形データの示す波形形状を表示するフレーズ波形データ表示領域202と、フレーズ波形データ表示領域202に表示されているフレーズ波形データのフレーズ番号を表示するフレーズ番号表示領域204(図2においては、フレーズ番号として「1022」が表示されている。)と、フレーズ波形データ表示領域202に表示されているフレーズ波形データのシラブルに関する情報(フレーズ波形データ表示領域202のセンター・ライン202a(センター・ライン202aについては後述する。)上に位置するシラブルのシラブル番号(シラブル番号については後述する。)およびフレーズ波形データを構成するシラブルの総数たる総シラブル数)を表示するシラブル表示領域206(図2においては、シラブル番号表示欄206aにシラブル番号として「06」が表示され、総シラブル数表示欄206bに総シラブル数として「25」が表示されている。)と、フレーズ波形データ表示領域202にフレーズ波形データを表示する際における当該フレーズ波形データの拡大率を示すZOOM(ZOOMについては後述する。)の値を表示するズーム表示領域208(図2においては、ZOOMの値として所定の大きさの拡大鏡のアイコンが表示されている。)とが設けられている。
【0029】
そして、フレーズ波形データ表示領域202には、フレーズ波形データ表示領域202の中央位置を示すセンター・ライン202a(図2においては、一点鎖線によって示されている。)と、フレーズ波形データ表示領域202に表示されているフレーズ波形データを構成する各シラブルの区切り位置を示すシラブル・ライン202b(図2においては、二点鎖線によって示されている。)と、フレーズ波形データ表示領域202に現在表示されているフレーズ波形データの部分の音長の当該フレーズ波形データの全体の音長に対する比率を示す位置表示帯202c(図2においては、斜線で表示されている。)とが表示されるものである。
【0030】
なお、フレーズ波形データ表示領域202に表示されたフレーズ波形データが時間軸方向に前後に移動されると、フレーズ波形データ表示領域202に表示されている波形形状は図2において左右方向に移動することになる。
【0031】
次に、ROM14に格納されたフレーズ波形データについて説明するが、フレーズ波形データは以下の(A)〜(H)に示す各種のデータを備えているものである。
【0032】
(A)DATA:フレーズ波形データの波形形状を示すデータである。
【0033】
(B)MAX_SYLL:フレーズ波形データの総シラブル数を示すデータである。MAX_SYLLは、各フレーズ波形データによってそれぞれ異なるものである。
【0034】
(C)START_AD:フレーズ波形データの先頭アドレスを示すデータである。
【0035】
(D)END_AD:フレーズ波形データの最終アドレスを示すデータである。
【0036】
(E)CTSYLL(n)_AD:フレーズ波形データのn個目のシラブルの中央位置のアドレスを示すデータである。CTSYLL(n)_ADは、フレーズ波形データを構成する各シラブルに関して、シラブルの数だけそれぞれ設定されているものである。
【0037】
(F)STSYLL(n)_AD:フレーズ波形データのn個目のシラブルの先頭アドレスを示すデータである。具体的には、(n−1)個目のシラブルの「最終アドレス+1」のアドレスとなる。STSYLL(n)_ADは、フレーズ波形データを構成する各シラブルに関して、シラブルの数だけそれぞれ設定されるものである。
【0038】
(G)EDSYLL(n)_AD:フレーズ波形データのn個目のシラブルの最終アドレスを示すデータである。EDSYLL(n)_ADは、フレーズ波形データを構成する各シラブルに関して、シラブルの数だけそれぞれ設定されるものである。
【0039】
(H)SYLL(n)_ZOOM:フレーズ波形データのn個目のシラブルの最適な拡大率の値を示すデータである。SYLL(n)_ZOOMは、n個目のシラブルをフレーズ波形データ表示領域202に表示させる場合に、当該シラブルがフレーズ波形データ表示領域202からはみ出さないように設定されている。また、SYLL(n)_ZOOMは、フレーズ波形データを構成する各シラブルに関して、シラブルの数だけそれぞれ設定されるものである。
【0040】
次に、RAM16に設定されたレジスタについて説明するが、RAM16には本発明の実施に関連するレジスタとして以下の(I)〜(O)に示す各種のレジスタが設定されているものである。
【0041】
(I)FUNC:ファンクション操作子182の操作に応じて0〜4の値を記憶するレジスタであり、このFUNCの値によって現在のファンクション・モードが示される。即ち、「FUNC=0」に設定されているときは現在のファンクション・モードとしてフレーズ設定モードが選択されていることを示し、「FUNC=1」に設定されているときは現在のファンクション・モードとしてシラブル設定モードが選択されていることを示し、「FUNC=2」に設定されているときは現在のファンクション・モードとして拡大縮小モードが選択されていることを示し、「FUNC=3」に設定されているときは現在のファンクション・モードとしてアドレス移動モードが選択されていることを示し、「FUNC=4」に設定されているときは現在のファンクション・モードとしてジャンプ移動モードが選択されていることを示す。これら各種のファンクション・モードの詳細については、それぞれのファンクション・モードにおける動作を示すフローチャートを参照しながら後述する。
【0042】
(J)PHRA:フレーズ波形データ表示領域202に表示されているフレーズ波形データのフレーズ番号を記憶するレジスタである。
【0043】
(K)n:フレーズ波形データ表示領域202に表示されているフレーズ波形データを構成する各シラブルのシラブル番号を記憶するレジスタである。なお、フレーズ波形データの先頭のシラブル番号は1であり、以降末尾のシラブルに向かうに従って1づつシラブル番号は増加していく。そして、nの初期値は、フレーズ波形データ表示領域202に表示されるフレーズ波形データ全体についての中央位置のアドレスが属するシラブルのシラブル番号である。
【0044】
(L)CT_AD:フレーズ波形データ表示領域202に表示されているフレーズ波形データの部分の中央位置、即ち、フレーズ波形データ表示領域202のセンター・ライン202a上におけるフレーズ波形データのアドレスを記憶するレジスタである。CT_ADの初期値は、フレーズ波形データ全体についての中央位置のアドレスである。
【0045】
(M)OLD_AD:パラメータ操作子184の操作中においてエンター操作子186が操作されたときにおける、フレーズ波形データ表示領域202に表示されているフレーズ波形データのセンター・ライン202a上のアドレスを記憶するレジスタである。OLD_ADの初期値は、フレーズ波形データ全体についての中央位置のアドレスである。
【0046】
(N)ZOOM:パラメータ操作子184の操作に応じて1〜16の値を記憶するレジスタであり、このZOOMの値によってフレーズ波形データ表示領域202に表示するフレーズ波形データの拡大率が示される。即ち、「ZOOM=1」のときフレーズ波形データ表示領域202にフレーズ波形データ全体を全て表示させ(拡大率=1倍)、「ZOOM=2」のときフレーズ波形データ表示領域202にフレーズ波形データを2倍に拡大して表示させ(拡大率=2倍)、「ZOOM=3」のときフレーズ波形データ表示領域202にフレーズ波形データを3倍に拡大して表示させ(拡大率=3倍)、・・・、「ZOOM=15」のときフレーズ波形データ表示領域202にフレーズ波形データを15倍に拡大して表示させ(拡大率=15倍)、「ZOOM=16」のときフレーズ波形データ表示領域202にフレーズ波形データを16倍に拡大して表示させる(拡大率=16倍)。
【0047】
(O)LENGTH:「END_AD−START_AD+1」の演算結果を記憶するレジスタであり、LENGTHはフレーズ波形データのアドレスの総数たる総アドレス数を示すものである。後述するフレーズ設定サブ・ルーチンにおいて処理対象のフレーズ波形データが選択された際に「END_AD−START_AD+1」を演算して、その演算結果をLENGTHに格納する。
【0048】
以上の構成において、CPU10が実行する各種ルーチンを示す添付のフローチャートを参照しながら、本発明の実施の形態の一例による波形表示装置を備えた波形編集装置の処理内容に関して説明する。
【0049】
なお、以下においては、本発明の実施に関連する処理内容に関してのみ説明することとし、後述するメイン・ルーチン内における電源を投入した後の初期化の処理(メイン・ルーチンのステップS302の処理)あるいは再生指示操作子188や編集操作子190を含むその他操作子群192の操作にともなうその他の処理(メイン・ルーチンのステップS318の処理)などに関しては、従来より公知の技術を適用することができるものであるので、その詳細な説明は省略するものとする。
【0050】
始めに、図3に示すフローチャートを参照しながら、その他操作子群190を構成するオン/オフ操作子の操作によって、この波形編集装置に電源が投入されたことにより起動されるメイン・ルーチンについて説明する。
【0051】
このメイン・ルーチンは、上記したようにオン/オフ操作子の操作によって電源を投入されることにより起動され、オン/オフ操作子の操作によって電源を遮断されるまで高速で繰り返し実行されるものである。
【0052】
即ち、メイン・ルーチンが起動されると、まず、各種レジスタなどの初期化の処理が行われる(ステップS302)。
【0053】
ステップS302における初期化の処理が終了すると、ファンクション操作子182の操作状態を監視して、ファンクション操作子182によってFUNCに0〜4のいずれの値が設定されているかを判断する(ステップS304)。
【0054】
ここで、ファンクション操作子182を構成するファンクション増加操作子182aを操作する毎にFUNCの値が1づつ増加し、FUNCの値が4になるとその後のファンクション増加操作子182aの操作を無視してFUNCの値を4に維持するものである。また、ファンクション操作子182を構成するファンクション減少操作子182bを操作する毎にFUNCの値が1づつ減少し、FUNCの値が0になるとその後のファンクション減少操作子182bの操作を無視してFUNCの値を0に維持するものである。
【0055】
そして、ステップS304においてFUNCの値が0に設定されていると判断された場合には、フレーズ設定モードが選択されたものであるので、フレーズ設定サブ・ルーチンを実行してフレーズ設定モードの処理を行う(ステップS306)。
【0056】
なお、FUNCの値が0に設定されてフレーズ設定モードが選択された場合には、表示画面200におけるカーソル表示がフレーズ番号表示領域204へ移動して、フレーズ番号表示領域204を反転表示し、現在のファンクション・モードがフレーズ設定モードであることを示すものである。
【0057】
また、ステップS304においてFUNCの値が1に設定されていると判断された場合には、シラブル設定モードが選択されたものであるので、シラブル設定サブ・ルーチンを実行してシラブル設定モードの処理を行う(ステップS308)。
【0058】
なお、FUNCの値が1に設定されてシラブル設定モードが選択された場合には、表示画面200におけるカーソル表示がシラブル表示領域206へ移動して、シラブル表示領域206を反転表示し、現在のファンクション・モードがシラブル設定モードであることを示すものである。
【0059】
また、ステップS304においてFUNCの値が2に設定されていると判断された場合には、拡大縮小モードが選択されたものであるので、拡大縮小サブ・ルーチンを実行して拡大縮小モードの処理を行う(ステップS310)。
【0060】
なお、FUNCの値が2に設定されて拡大縮小モードが選択された場合には、表示画面200におけるカーソル表示がズーム表示領域208へ移動して、ズーム表示領域208を反転表示し、現在のファンクション・モードが拡大縮小モードであることを示すものである。
【0061】
また、ステップS304においてFUNCの値が3に設定されていると判断された場合には、アドレス移動モードが選択されたものであるので、アドレス移動サブ・ルーチンを実行してアドレス移動モードの処理を行う(ステップS312)。
【0062】
なお、FUNCの値が3に設定されてアドレス移動モードが選択された場合には、表示画面200におけるカーソル表示がフレーズ波形データ表示領域202域204へ移動して、フレーズ波形データ表示領域202の外郭枠線202dの表示を細線から太線に変更して表示し、現在のファンクション・モードがアドレス移動モードであることを示すものである。
【0063】
また、ステップS304においてFUNCの値が4に設定されていると判断された場合には、ジャンプ移動モードが選択されたものであるので、ジャンプ移動サブ・ルーチンを実行してジャンプ移動モードの処理を行う(ステップS314)。
【0064】
なお、FUNCの値が4に設定されてジャンプ移動モードが選択された場合には、表示画面200におけるカーソル表示がフレーズ波形データ表示領域202域204へ移動して、フレーズ波形データ表示領域202の外郭枠線202dの表示を細線から太線に変更して表示し、現在のファンクション・モードがジャンプ移動モードであることを示すものである。
【0065】
また、上記したように、ファンクション・モードの切り換えにより表示画面200における表示も反転表示されたりなどして切り換わるが、こうした反転表示などの表示画面200の切り換え状態も、ファンクション・モードを切り換えることにより通常の表示状態に復帰するものである。
【0066】
なお、これらフレーズ設定サブ・ルーチン、シラブル設定サブ・ルーチン、拡大縮小サブ・ルーチン、アドレス移動サブ・ルーチンならびにジャンプ移動サブ・ルーチンの詳細に関しては、それぞれのフローチャートを参照しながら後述する。
【0067】
そして、フレーズ設定サブ・ルーチン、シラブル設定サブ・ルーチン、拡大縮小サブ・ルーチン、アドレス移動サブ・ルーチンあるいはジャンプ移動サブ・ルーチンの処理を終了すると、その他の処理(ステップS316)を行った後にステップS304の処理へ戻り、電源が遮断されるまで上記した処理を繰り返すものである。
【0068】
なお、ステップS316において実行されるその他の処理としては、上記したように、再生指示操作子188の操作に応じたフレーズ波形データの再生処理や編集操作子190の操作に応じた編集処理などが含まれるものである。
【0069】
ここで、再生指示操作子188の操作に応じたフレーズ波形データの再生処理に関しては、再生指示操作子188が操作された際には、フレーズ波形データ表示領域202に表示されているフレーズ波形データを、当該表示されている部分の先頭から末尾まで再生するものとする。
【0070】
次に、図4に示すフレーズ設定サブ・ルーチンを参照しながら、フレーズ設定モードの処理について説明する。
【0071】
このフレーズ設定サブ・ルーチンが起動されると、まず、パラメータ増加操作子184aが操作されたか否かが判断され(ステップS402)、パラメータ増加操作子184aが操作されたと判断された場合には、PHRAの値を1だけ増加させる(ステップS404)。これにより、フレーズ番号が1だけ大きくなる。そして、ステップS404の処理を終了すると、ステップS410の処理へ進むものである。
【0072】
一方、ステップS402において、パラメータ増加操作子184aが操作されたと判断されなかった場合には、パラメータ減少操作子184bが操作されたか否かが判断される(ステップS406)。
【0073】
そして、ステップS406において、パラメータ減少操作子184bが操作されたと判断された場合には、PHRAの値を1だけ減少させる(ステップS408)。これにより、フレーズ番号が1だけ小さくなる。そして、ステップS408の処理を終了すると、ステップS410の処理へ進むものである。
【0074】
一方、ステップS406において、パラメータ減少操作子184bが操作されたと判断されなかった場合には、このフレーズ設定サブ・ルーチンを終了して、メイン・ルーチンへリターン(Return)する。
【0075】
また、ステップS410においては、PHRAの値を参照して、PHRAの値の示すフレーズ番号をフレーズ番号表示領域204へ表示する。
【0076】
上記したステップS410の処理を終了すると、ステップS412の処理へ進み、PHRAの値の示すフレーズ番号に対応するフレーズ波形データに関して、「END_AD−START_AD+1」の演算を実行して、その演算結果の値をLENGTHに格納する。これにより、PHRAの値の示すフレーズ番号に対応するフレーズ波形データの総アドレス数を得ることができる。
【0077】
上記したステップS412の処理を終了すると、ステップS414の処理へ進み、ZOOMの値として1を設定する。これにより、拡大率が1倍となって、フレーズ波形データ表示領域202にフレーズ波形データ全体の波形形状が全て表示されることになる。
【0078】
上記したステップS414の処理を終了すると、ステップS416の処理へ進み、PHRAの値の示すフレーズ番号に対応するフレーズ波形データに関して、「START_AD+(LENGTH/2)」の演算を実行して、その演算結果の値をCT_ADに格納する。これにより、CT_ADには、フレーズ波形データ全体についての中央位置のアドレスが設定されることになる。
【0079】
上記したステップS416の処理を終了すると、ステップS418の処理へ進み、PHRAの値の示すフレーズ番号に対応するフレーズ波形データに関して、「START_AD+LENGTH/2」の演算を実行して、その演算結果の値をOLD_ADに格納する。これにより、OLD_ADには、フレーズ波形データ全体についての中央位置のアドレスが設定されることになる。
【0080】
上記したステップS418の処理を終了すると、ステップS420の処理へ進み、CT_AD、ZOOMならびにLENGTHに基づいて、CT_ADがフレーズ波形データ表示領域202の中央、即ち、センター・ライン202a上に位置するように、パラメータ操作子184の操作によって選択されたフレーズ番号、即ち、PHRAの値の示すフレーズ番号に対応するフレーズ波形データのDATAが示す波形形状を表示する。
【0081】
なお、この際には、上記したようにステップS414においてZOOMの値として1が設定されていて拡大率が1倍となっているので、フレーズ波形データ表示領域202にはフレーズ波形データ全体の波形形状が全て表示されることになる。
【0082】
ここで、このステップS420の処理に関連して、ステップS420や後述するステップにおいて、CT_AD、ZOOMならびにLENGTHに基づいて、CT_ADがフレーズ波形データ表示領域202の中央に位置するようにフレーズ波形データの波形形状を表示する処理の詳細について、図5を参照しながら説明する。
【0083】
まず、フレーズ波形データの総アドレス数はLENGTHによって示されている(図5(a)参照)。そして、「ZOOM=1」として拡大率が1倍の場合には、フレーズ波形データ全体の波形形状が全て表示されるものとする。
【0084】
従って、「ZOOM=2」として拡大率が2倍で表示されるフレーズ波形データの範囲は、フレーズ波形データの中央位置から「±(1/2)×(LENGTH/2)」となる(図5(b)参照)。なお、上記演算式において、「(LENGTH/2)」の「2」はZOOMの値である。
【0085】
即ち、ステップS420あるいは後述する同様なステップにおいては、CT_AD、ZOOMならびにLENGTHに基づいて、「CT_AD±(LENGTH/(2×ZOOM))」の演算を行い、パラメータ操作子184の操作によって選択されたフレーズ番号、即ち、PHRAの値の示すフレーズ番号に対応するフレーズ波形データに関して、この演算結果の示す範囲にあるアドレスのフレーズ波形データをDATAの示す波形形状でフレーズ波形データ表示領域202へ表示すればよいものである。
【0086】
なお、フレーズ波形データ表示領域202への表示のさせ方としては、「ZOOM=1」のときは16アドレス飛びでアドレス波形データを読み出して表示するようにし、「ZOOM=2」のときは8アドレス飛びでアドレス波形データを読み出して表示するようにし、・・・、「ZOOM=16」のときは1アドレスづつアドレス波形データを読み出して表示するようにしてもよい。
【0087】
上記したステップS420の処理を終了すると、ステップS422の処理へ進み、CT_AD、STSYLL(n)_ADならびにEDSYLL(n)_ADに基づいて、センター・ライン202aを位置させるシラブルのシラブル番号を求めてnに記憶し、求めたシラブル番号をシラブル表示領域206のシラブル番号表示欄206aへ表示する。
【0088】
上記したステップS422の処理を終了すると、ステップS424の処理へ進み、CT_ADならびにZOOMに基づいて、フレーズ波形データ表示領域202に位置表示帯202cを表示する。ZOOMの値として1が設定されていて拡大率が1倍となっている場合には、位置表示帯202cはフレーズ波形データの全体を表すために、図2の左右方向に最大に延長した状態に表示されることになる。
【0089】
上記したステップS424の処理を終了すると、ステップS426の処理へ進み、STSYLL(n)_ADならびにEDSYLL(n)_ADに基づいて、フレーズ波形データ表示領域202にシラブル番号nのシラブルの区切りを示すシラブル・ライン202bを表示する。この際に、シラブル・ライン202bは、時間軸方向においてシラブル番号nのシラブルの前にあるシラブル番号n−1のシラブルと当該シラブル番号nのシラブルの間と、時間軸方向においてシラブル番号nのシラブルの後ろにあるシラブル番号n+1のシラブルと当該シラブル番号nのシラブルの間との2箇所に表示されることになる。
【0090】
そして、このステップS426の処理を終了すると、このフレーズ設定サブ・ルーチンを終了してメイン・ルーチンへリターンする。
【0091】
従って、フレーズ設定サブ・ルーチンにおいては、パラメータ操作子184の操作によって選択されたフレーズ番号のフレーズ波形データ全体の波形形状が、「拡大率=1倍」でフレーズ波形データ表示領域202に表示されることになる(ステップS402乃至ステップS422参照)。また、この波形形状の表示にあわせて、位置表示帯202cやセンター・ライン202aを位置させるシラブルの区切りを示すシラブル・ライン202bなどが表示されることになる(ステップS424乃至ステップS426参照)。
【0092】
次に、図6に示すシラブル設定サブ・ルーチンを参照しながら、シラブル設定モードの処理について説明する。
【0093】
このシラブル設定サブ・ルーチンが起動されると、まず、パラメータ増加操作子184aが操作されたか否かが判断され(ステップS602)、パラメータ増加操作子184aが操作されたと判断された場合には、MAX_SYLLの値とnの値とが一致しているか否かを判断する(ステップS604)。
【0094】
そして、ステップS604において、MAX_SYLLの値とnの値とが一致しているとは判断されなかった場合には、nがフレーズ波形データの末尾のシラブルのシラブル番号を未だ示していないことになるので、nの値を1だけ増加させる(ステップS606)。これにより、シラブル番号が1だけ大きくなる。そして、ステップS606の処理を終了すると、ステップS614の処理へ進むものである。
【0095】
一方、ステップS602において、パラメータ増加操作子184aが操作されたと判断されなかった場合、あるいは、ステップS604においてMAX_SYLLの値とnの値とが一致していると判断された場合、即ち、nがフレーズ波形データの末尾のシラブルのシラブル番号を示している場合には、パラメータ増加操作子184aに関する処理を行うことなく、パラメータ減少操作子184bが操作されたか否かが判断される(ステップS608)。
【0096】
そして、ステップS608において、パラメータ減少操作子184bが操作されたと判断された場合には、nの値が1であるか否かを判断する(ステップS610)。
【0097】
そして、ステップS610において、nの値が1であるとは判断されなかった場合には、nがフレーズ波形データの先頭のシラブルのシラブル番号を未だ示していないことになるので、nの値を1だけ減少させる(ステップS612)。これにより、シラブル番号が1だけ小さくなる。そして、ステップS612の処理を終了すると、ステップS614の処理へ進むものである。
【0098】
一方、ステップS608において、パラメータ減少操作子184bが操作されたと判断されなかった場合、あるいは、ステップS610においてnの値が1であると判断された場合、即ち、nがフレーズ波形データの先頭のシラブルのシラブル番号を示している場合には、パラメータ減少操作子184bに関する処理を行うことなく、このシラブル設定サブ・ルーチンを終了して、メイン・ルーチンへリターンする。
【0099】
また、ステップS614においては、nの値を参照して、nの値の示すシラブル番号をシラブル表示領域206のシラブル番号表示欄206aへ表示する。
【0100】
上記したステップS614の処理を終了すると、ステップS616の処理へ進み、CTSYLL(n)_ADの値をCT_ADに設定する。これにより、CT_ADには、パラメータ操作子184の操作により選択されたシラブル番号nのシラブルの中央位置のアドレスが設定されることになる。
【0101】
上記したステップS616の処理を終了すると、ステップS618の処理へ進み、ZOOMの値としてSYLL(n)_ZOOMの値を設定する。これにより、拡大率がシラブル番号nのシラブルをフレーズ波形データ表示領域202へ表示するのに最適な値となって、シラブル番号nのシラブルの波形形状がフレーズ波形データ表示領域202にはみ出すことなく表示されることになる。
【0102】
上記したステップS618の処理を終了すると、ステップS620の処理へ進み、CT_AD、ZOOMならびにLENGTHに基づいて、CT_ADがフレーズ波形データ表示領域202の中央、即ち、センター・ライン202a上に位置するように、パラメータ操作子184の操作によって選択されたシラブル番号、即ち、nの値の示すシラブル番号に対応するシラブルに関してフレーズ波形データのDATAが示す波形形状を表示する。
【0103】
なお、この際には、上記したようにステップS618においてZOOMの値としてシラブル番号nのシラブルをフレーズ波形データ表示領域202に表示するのに最適な拡大率が設定されているので、シラブル番号nのシラブルの波形形状がフレーズ波形データ表示領域202にはみ出すことなく表示されるようになる。
【0104】
なお、ステップS620の処理の詳細については、ステップS420の処理と同様であるので、ステップS420の処理を参照することによりその説明を省略する。
【0105】
上記したステップS620の処理を終了すると、ステップS622の処理へ進み、CT_ADならびにZOOMに基づいて、フレーズ波形データ表示領域202に位置表示帯202cを表示する。ここで、位置表示帯202cは、シラブル番号nのシラブルが属するフレーズ波形データ全体の音長に対する、シラブル番号nのシラブルの音長の比率を示す長さ(図2における左右方向の長さ)で表示されることになる。
【0106】
上記したステップS622の処理を終了すると、ステップS624の処理へ進み、STSYLL(n)_ADならびにEDSYLL(n)_ADに基づいて、フレーズ波形データ表示領域202にシラブル番号nのシラブルの区切りを示すシラブル・ライン202bを表示する。
【0107】
なお、ステップS624の処理の詳細については、ステップS426の処理と同様であるので、ステップS426の処理を参照することによりその説明を省略する。
【0108】
そして、このステップS624の処理を終了すると、このシラブル設定サブ・ルーチンを終了してメイン・ルーチンへリターンする。
【0109】
従って、シラブル設定サブ・ルーチンにおいては、パラメータ操作子184の操作によって選択されたシラブル番号のシラブルにかかるフレーズ波形データの波形形状が、当該シラブルに最適の拡大率でフレーズ波形データ表示領域202に表示されることになる(ステップS602乃至ステップS620参照)。また、この波形形状の表示にあわせて、位置表示帯202cや当該シラブルの区切りを示すシラブル・ライン202bなどが表示されることになる(ステップS622乃至ステップS624参照)。
【0110】
即ち、シラブル設定モードにおいては、使用者がパラメータ操作子184を操作することによって、表示画面200に表示されているフレーズ波形データを時間軸方向に前後に移動させて表示させる場合に、当該フレーズ波形データを構成するシラブル毎に移動されて表示されることになるため、当該フレーズ波形データの所望の部分を迅速に表示することができるようになる。
【0111】
次に、図7に示す拡大縮小サブ・ルーチンを参照しながら、拡大縮小モードの処理について説明する。
【0112】
この拡大縮小サブ・ルーチンが起動されると、まず、パラメータ増加操作子184aが操作されたか否かが判断され(ステップS702)、パラメータ増加操作子184aが操作されたと判断された場合には、ZOOMの値が16であるか否かを判断する(ステップS704)。
【0113】
そして、ステップS704において、ZOOMの値が16であるとは判断されなかった場合には、ZOOMが最大値を未だ示していないことになるので、ZOOMの値を1だけ増加させる(ステップS706)。これにより、フレーズ波形データを表示する際の拡大率が大きくなる。そして、ステップS706の処理を終了すると、ステップS714の処理へ進むものである。
【0114】
一方、ステップS702においてパラメータ増加操作子184aが操作されたと判断されなかった場合、あるいは、ステップS704においてZOOMの値が16であると判断された場合、即ち、ZOOMが最大値を示している場合には、パラメータ減少操作子184bが操作されたか否かが判断される(ステップS708)。
【0115】
そして、ステップS708において、パラメータ減少操作子184bが操作されたと判断された場合には、ZOOMの値が1であるか否かを判断する(ステップS710)。
【0116】
そして、ステップS710において、ZOOMの値が1であるとは判断されなかった場合には、ZOOMが最小値を未だ示していないことになるので、ZOOMの値を1だけ減少させる(ステップS712)。これにより、フレーズ波形データを表示する際の拡大率が小さくなり縮小される。そして、ステップS712の処理を終了すると、ステップS714の処理へ進むものである。
【0117】
一方、ステップS708において、パラメータ減少操作子184bが操作されたと判断されなかった場合、あるいは、ステップS710においてZOOMの値が1であると判断された場合、即ち、ZOOMが最小値を示している場合には、この拡大縮小サブ・ルーチンを終了して、メイン・ルーチンへリターンする。
【0118】
また、ステップS714においては、CT_AD、ZOOMならびにLENGTHに基づいて、CT_ADがフレーズ波形データ表示領域202の中央、即ち、センター・ライン202a上に位置するようにフレーズ波形データのDATAが示す波形形状を表示する。
【0119】
なお、この際には、上記したようにパラメータ操作子184の操作によってZOOMの値が選択されているので、そのZOOMの値の示す拡大率によりフレーズ波形データの波形形状がフレーズ波形データ表示領域202に表示されるようになる。
【0120】
なお、ステップS714の処理の詳細については、ステップS420の処理と同様であるので、ステップS420の処理を参照することによりその説明を省略する。
【0121】
上記したステップS714の処理を終了すると、ステップS716の処理へ進み、CT_ADならびにZOOMに基づいて、ステップS424ならびにステップS622の処理と同様に、フレーズ波形データ表示領域202に位置表示帯202cを表示する。
【0122】
上記したステップS716の処理を終了すると、ステップS718の処理へ進み、ステップS426ならびにステップS624の処理と同様に、STSYLL(n)_ADならびにEDSYLL(n)_ADに基づいて、フレーズ波形データ表示領域202にシラブル番号nのシラブルの区切りを示すシラブル・ライン202bを表示する。
【0123】
そして、このステップS718の処理を終了すると、拡大縮小サブ・ルーチンを終了するとメイン・ルーチンへリターンする。
【0124】
従って、拡大縮小サブ・ルーチンにおいては、パラメータ操作子184の操作によって選択されたZOOMの値、即ち、拡大率で、処理対象のフレーズ波形データの波形形状がフレーズ波形データ表示領域202に表示されることになる(ステップS702乃至ステップS714参照)。また、この波形形状の表示にあわせて、位置表示帯202cや当該シラブルの区切りを示すシラブル・ライン202bなどが表示されることになる(ステップS716乃至ステップS718参照)。
【0125】
次に、図8に示すアドレス移動サブ・ルーチンを参照しながら、アドレス移動モードの処理について説明する。
【0126】
このアドレス移動サブ・ルーチンが起動されると、まず、パラメータ増加操作子184aが操作されているか否か、即ち、パラメータ増加操作子184aが操作中であるか否かが判断され(ステップS802)、パラメータ増加操作子184aが操作されていると判断された場合には、CT_ADの値とEND_ADの値とが一致しているか否かを判断する(ステップS804)。
【0127】
そして、ステップS804において、CT_ADの値とEND_ADの値とが一致しているとは判断されなかった場合には、センター・ライン202a上にフレーズ波形データの最終アドレスが到達していないことになるので、CT_ADの値を1だけ増加させる(ステップS806)。これにより、フレーズ波形データ表示画面202に表示するフレーズ波形データを、時間軸方向において1アドレスだけ後方に移動させることになる。そして、ステップS806の処理を終了すると、ステップS808の処理へ進むものである。
【0128】
そして、ステップS808においては、図11に示すように、表示画面200中に新たな表示領域としてフローティング・ウインドウ210を開いて表示し、このフローティング・ウインドウ210に現在表示されているフレーズ波形データのアドレスに関する情報を表示する。図11においては、アドレス表示欄210aにセンター・ライン202a上におけるフレーズ波形データのアドレスとして「4980」が表示され、総アドレス数表示欄210bに総アドレス数として「251034」が表示されている。
【0129】
なお、フローティング・ウインドウ210は、表示画面200中の任意の箇所に設定することができるものであり、他の表示領域と重なるようにして設定してもよいが、視認し易さを考慮するならば他の表示領域とは重ならない箇所に設定することが好ましい。
【0130】
上記したステップS808の処理を終了すると、ステップS810の処理へ進み、CT_AD、STSYLL(n)_ADならびにEDSYLL(n)_ADに基づいて、センター・ライン202aを位置させるシラブルのシラブル番号を求めて、求めたシラブル番号をシラブル表示領域206のシラブル番号表示欄206aへ表示する。
【0131】
上記したステップS810の処理を終了すると、ステップS812の処理へ進み、CT_AD、ZOOMならびにLENGTHに基づいて、CT_ADがフレーズ波形データ表示領域202の中央、即ち、センター・ライン202a上に位置するようにフレーズ波形データのDATAが示す波形形状を表示する。
【0132】
なお、この際には、上記したようにパラメータ操作子184の操作によってアドレスが時間軸方向において後方に1だけ移動させられており、フレーズ波形データの波形形状も1アドレスだけ移動してフレーズ波形データ表示領域202に表示されるようになる。
【0133】
また、ステップS812の処理の詳細については、ステップS420の処理と同様であるので、ステップS420の処理を参照することによりその説明を省略する。
【0134】
上記したステップS812の処理を終了すると、ステップS814の処理へ進み、CT_ADならびにZOOMに基づいて、ステップS424、ステップS622ならびにステップS716の処理と同様に、フレーズ波形データ表示領域202に位置表示帯202cを表示する。
【0135】
上記したステップS814の処理を終了すると、ステップS816の処理へ進み、ステップS426、ステップS624ならびにステップS718の処理と同様に、STSYLL(n)_ADならびにEDSYLL(n)_ADに基づいて、フレーズ波形データ表示領域202にシラブル番号nのシラブルの区切りを示すシラブル・ライン202bを表示する。
【0136】
また、ステップS802において、パラメータ増加操作子184aが操作されていると判断されなかった場合、あるいは、ステップS804においてCT_ADの値とEND_ADの値とが一致していると判断された場合、即ち、センター・ライン202a上にフレーズ波形データの最終アドレスが到達している場合、あるいは、ステップS816の処理を終了した場合には、パラメータ増加操作子184aの操作が解除されたか否かが判断される(ステップS818)。
【0137】
そして、ステップS818において、パラメータ増加操作子184aの操作が解除されたと判断された場合には、フローティング・ウインドウ210を閉じて表示を停止する(ステップS820)。即ち、表示領域200に表示されていたフローティング・ウインドウ210を閉じて表示を停止し、表示領域200の表示状態をフローティング・ウインドウ210が開かれて表示される前の状態、即ち、図2に示す状態に復帰させる。
【0138】
上記したステップS820の処理を終了すると、ステップS822の処理へ進み、OLD_ADの値をCT_ADに設定する。ここで、後述するステップS860の処理によって、エンター操作子186を操作したときにセンター・ライン202a上に位置するアドレスがOLD_ADに記憶されることになるので、CT_ADには、フレーズ波形データ表示領域202において従前に表示されていたフレーズ波形データのアドレスであって、エンター操作子186を操作したときにセンター・ライン202a上に位置するアドレスが記憶されるものである。
【0139】
上記したステップS822の処理を終了すると、ステップS824の処理へ進み、CT_AD、STSYLL(n)_ADならびにEDSYLL(n)_ADに基づいて、センター・ライン202aを位置させるシラブルのシラブル番号を求めて、求めたシラブル番号をシラブル表示領域206のシラブル番号表示欄206aへ表示する。従って、パラメータ増加操作子184aの操作を解除する、即ち、パラメータ増加操作子184aの操作を停止すると、CT_ADにはエンター操作子186を操作したときにセンター・ライン202a上に位置するアドレスが記憶されているものであるので、シラブル表示領域206のシラブル番号表示欄206aにはエンター操作子186を操作したときにセンター・ライン202a上に位置するアドレスを含むシラブルのシラブル番号が表示されることになる。
【0140】
上記したステップS824の処理を終了すると、ステップS826の処理へ進み、CT_AD、ZOOMならびにLENGTHに基づいて、CT_ADがフレーズ波形データ表示領域202の中央、即ち、センター・ライン202a上に位置するようにフレーズ波形データのDATAが示す波形形状を表示する。
【0141】
従って、パラメータ増加操作子184aの操作を解除する、即ち、パラメータ増加操作子184aの操作を停止すると、CT_ADにはエンター操作子186を操作したときにセンター・ライン202a上に位置するアドレスが記憶されているものであるので、フレーズ波形データ表示領域202にはエンター操作子186を操作したときにセンター・ライン202a上に位置するアドレスを含むシラブルの波形形状が表示されることになる。
【0142】
なお、ステップS826の処理の詳細については、ステップS420の処理と同様であるので、ステップS420の処理を参照することによりその説明を省略する。
【0143】
上記したステップS826の処理を終了すると、ステップS828の処理へ進み、ステップS426、ステップS624ならびにステップS718の処理と同様に、STSYLL(n)_ADならびにEDSYLL(n)_ADに基づいて、フレーズ波形データ表示領域202にシラブル番号nのシラブルの区切りを示すシラブル・ライン202bを表示する。
【0144】
また、ステップS818においてパラメータ増加操作子184aの操作が解除されたとは判断されなかった場合、あるいは、ステップS828の処理を終了した場合には、ステップS830へ進む。
【0145】
そして、ステップS830においては、パラメータ減少操作子184bが操作されているか否か、即ち、パラメータ減少操作子184bが操作中であるか否かが判断され、パラメータ減少操作子184bが操作されていると判断された場合には、CT_ADの値とSTART_ADの値とが一致しているか否かを判断する(ステップS832)。
【0146】
そして、ステップS832において、CT_ADの値とSTART_ADの値とが一致しているとは判断されなかった場合には、センター・ライン202a上にフレーズ波形データの先頭アドレスが到達していないことになるので、CT_ADの値を1だけ減少させる(ステップS834)。これにより、フレーズ波形データ表示画面202に表示するフレーズ波形データを、時間軸方向において1アドレスだけ前方に移動させることになる。そして、ステップS834の処理を終了すると、ステップS836の処理へ進むものである。
【0147】
そして、ステップS836においては、ステップS808の処理と同様に、表示画面200中に新たな表示領域としてフローティング・ウインドウ210を開いて表示し、このフローティング・ウインドウ210に現在表示されているフレーズ波形データのアドレスに関する情報を表示する。
【0148】
上記したステップS836の処理を終了すると、ステップS838の処理へ進み、CT_AD、STSYLL(n)_ADならびにEDSYLL(n)_ADに基づいて、センター・ライン202aを位置させるシラブルのシラブル番号を求めて、求めたシラブル番号をシラブル表示領域206のシラブル番号表示欄206aへ表示する。
【0149】
上記したステップS838の処理を終了すると、ステップS840の処理へ進み、CT_AD、ZOOMならびにLENGTHに基づいて、CT_ADがフレーズ波形データ表示領域202の中央、即ち、センター・ライン202a上に位置するようにフレーズ波形データのDATAが示す波形形状を表示する。
【0150】
なお、この際には、上記したようにパラメータ操作子184の操作によってアドレスが時間軸方向において前方に1だけ移動させられており、フレーズ波形データの波形形状も1アドレスだけ移動してフレーズ波形データ表示領域202に表示されるようになる。
【0151】
また、ステップS840の処理の詳細については、ステップS420の処理と同様であるので、ステップS420の処理を参照することによりその説明を省略する。
【0152】
上記したステップS840の処理を終了すると、ステップS842の処理へ進み、CT_ADならびにZOOMに基づいて、ステップS424、ステップS622ならびにステップS716の処理と同様に、フレーズ波形データ表示領域202に位置表示帯202cを表示する。
【0153】
上記したステップS842の処理を終了すると、ステップS844の処理へ進み、ステップS426、ステップS624ならびにステップS718の処理と同様に、STSYLL(n)_ADならびにEDSYLL(n)_ADに基づいて、フレーズ波形データ表示領域202にシラブル番号nのシラブルの区切りを示すシラブル・ライン202bを表示する。
【0154】
また、ステップS830において、パラメータ減少操作子184bが操作されていると判断されなかった場合、あるいは、ステップS832においてCT_ADの値とSTART_ADの値とが一致していると判断された場合、即ち、センター・ライン202a上にフレーズ波形データの先頭アドレスが到達している場合、あるいは、ステップS844の処理を終了した場合には、パラメータ減少操作子184bの操作が解除されたか否かが判断される(ステップS846)。
【0155】
そして、ステップS846において、パラメータ減少操作子184bの操作が解除されたと判断された場合には、フローティング・ウインドウ210を閉じて表示を停止する(ステップS848)。即ち、表示領域200に表示されていたフローティング・ウインドウ210を閉じて表示を停止し、表示領域200の表示状態をフローティング・ウインドウ210が開かれて表示される前の状態、即ち、図2に示す状態に復帰させる。
【0156】
上記したステップS848の処理を終了すると、ステップS850の処理へ進み、ステップS822の処理と同様に、OLD_ADの値をCT_ADに設定する。ここで、後述するステップS860の処理によって、エンター操作子186を操作したときにセンター・ライン202a上に位置するアドレスがOLD_ADに記憶されることになるので、CT_ADには、フレーズ波形データ表示領域202において従前に表示されていたフレーズ波形データのアドレスであって、エンター操作子186を操作したときにセンター・ライン202a上に位置するアドレスが記憶されるものである。
【0157】
上記したステップS850の処理を終了すると、ステップS852の処理へ進み、CT_AD、STSYLL(n)_ADならびにEDSYLL(n)_ADに基づいて、センター・ライン202aを位置させるシラブルのシラブル番号を求めて、求めたシラブル番号をシラブル表示領域206のシラブル番号表示欄206aへ表示する。従って、パラメータ減少操作子18bの操作を解除する、即ち、パラメータ減少操作子184bの操作を停止すると、CT_ADにはエンター操作子186を操作したときにセンター・ライン202a上に位置するアドレスが記憶されているものであるので、シラブル表示領域206のシラブル番号表示欄206aにはエンター操作子186を操作したときにセンター・ライン202a上に位置するアドレスを含むシラブルのシラブル番号が表示されることになる。
【0158】
上記したステップS852の処理を終了すると、ステップS854の処理へ進み、CT_AD、ZOOMならびにLENGTHに基づいて、CT_ADがフレーズ波形データ表示領域202の中央、即ち、センター・ライン202a上に位置するようにフレーズ波形データのDATAが示す波形形状を表示する。
【0159】
従って、パラメータ減少操作子184bの操作を解除する、即ち、パラメータ減少操作子184bの操作を停止すると、CT_ADにはエンター操作子186を操作したときにセンター・ライン202a上に位置するアドレスが記憶されているものであるので、フレーズ波形データ表示領域202にはエンター操作子186を操作したときにセンター・ライン202a上に位置するアドレスを含むシラブルの波形形状が表示されることになる。
【0160】
なお、ステップS854の処理の詳細については、ステップS420の処理と同様であるので、ステップS420の処理を参照することによりその説明を省略する。
【0161】
上記したステップS854の処理を終了すると、ステップS856の処理へ進み、ステップS426、ステップS624ならびにステップS718の処理と同様に、STSYLL(n)_ADならびにEDSYLL(n)_ADに基づいて、フレーズ波形データ表示領域202にシラブル番号nのシラブルの区切りを示すシラブル・ライン202bを表示する。
【0162】
また、ステップS846においてパラメータ減少操作子184bの操作が解除されたとは判断されなかった場合、あるいは、ステップS856の処理を終了した場合には、ステップS858へ進む。
【0163】
そして、ステップS858においては、パラメータ増加操作子184aならびにパラメータ減少操作子184bよりなるパラメータ操作子184の操作中においてエンター操作子186が操作されたか否かが判断される。
【0164】
このステップS858において、パラメータ操作子184の操作中においてエンター操作子186が操作されたと判断された場合には、CT_ADの値をOLD_ADに設定し(ステップS860)、その後にこのアドレス移動サブ・ルーチンを終了してメイン・ルーチンへリターンする。即ち、このステップS860においては、エンター操作子186を操作したときにセンター・ライン202a上に位置するアドレスが、OLD_ADに記憶されることになる。つまり、OLD_ADには、フレーズ波形データ表示領域202において従前に表示されていたフレーズ波形データのアドレスであって、エンター操作子186を操作したときにセンター・ライン202a上に位置するアドレスが記憶されることになる。
【0165】
また、ステップS858において、パラメータ操作子184の操作中においてエンター操作子186が操作されたとは判断されなかった場合には、そのままこのアドレス移動サブ・ルーチンを終了してメイン・ルーチンへリターンする。
【0166】
従って、このアドレス移動サブ・ルーチンにおいては、パラメータ増加操作子184aあるいはパラメータ減少操作子184bを操作し続けると、表示画面200のフレーズ波形データ表示領域202に表示されているフレーズ波形データが時間軸方向において前後に移動されて、このフレーズ波形データ表示領域202に表示されているフレーズ波形データの波形形状が図2において左右方向に移動するように表示されることになる(ステップS802乃至ステップS816ならびにステップS830乃至ステップS844参照)。
【0167】
また、パラメータ増加操作子184aあるいはパラメータ減少操作子184bを操作しながらエンター操作子186を操作すると、エンター操作子186の操作に応じて、フレーズ波形データ表示領域202に表示されてるフレーズ波形データのセンター・ライン202a上のアドレスがOLD_ADに記憶されるようになされている(ステップS858乃至ステップS860参照)。
【0168】
そして、パラメータ増加操作子184aあるいはパラメータ減少操作子184bの操作を解除すると、OLD_ADに記憶したアドレスに基づいて表示画面200にフレーズ波形データを表示することになり、具体的には、OLD_ADに記憶したアドレスに基づいて、シラブル表示領域206のシラブル番号表示欄206aに当該アドレスを含むシラブルのシラブル番号を表示するとともに、当該アドレスがフレーズ波形データ表示領域202の中央、即ち、センター・ライン202a上に位置するようにフレーズ波形データのDATAが示す波形形状を表示するものである(ステップS818乃至ステップS828ならびにステップS846乃至ステップS856参照)。
【0169】
即ち、アドレス移動モードにおいては、パラメータ操作子184の操作により表示画面200に現在表示しているフレーズ波形データの前後を視認することができるようになり、パラメータ操作子184の操作を止めると、パラメータ操作子184の操作中にエンター操作子186の操作によりOLD_ADに予め記憶しておいたフレーズ波形データのアドレスに基づいて、当該アドレスの示す位置のフレーズ波形データが表示画面200に表示されることになる。
【0170】
そして、パラメータ操作子182を操作しながらエンター操作子186を操作する毎に、OLD_ADに記憶するフレーズ波形データのアドレスが更新されることになる。
【0171】
従って、アドレス移動モードによれば、単にフレーズ波形データを時間軸方向に前後に移動させて表示画面200に表示させたいならば、パラメータ操作子184の操作によりフレーズ波形データを時間軸上に前後に移動させて表示画面200に表示させることができ、また、表示画面200に表示されたフレーズ波形データの所望の部分に関しては、パラメータ操作子184を操作しながらエンター操作子186を操作することにより当該所望の部分のアドレスをOLD_ADに記憶させておくことができるので、これによりパラメータ操作子184の操作によって表示画面200に表示されているフレーズ波形データを時間軸方向において前後に移動させた後においても、パラメータ操作子184の操作を解除する、即ち、パラメータ操作子184の操作を止めると表示画面200に従前に表示されていたフレーズ波形データの当該所望の部分が表示画面200に再度表示されることになるものである。
【0172】
つまり、アドレス移動モードにおいては、OLD_ADに記憶させたアドレスはパラメータ操作子184の操作を止めることでいつでも読み出され、当該アドレスの示す位置の部分のフレーズ波形データが表示画面200に表示されるようになるので、使用者が煩雑な作業を行う必要やフレーズ波形データのアドレスを記憶しておく必要なしに、表示画面200に表示されているフレーズ波形データを時間軸方向に前後に移動させた後においても、表示画面200に従前に表示されていたフレーズ波形データの所望の部分を極めて簡便に再度表示することができるようになるものである。
【0173】
また、フローティング・ウインドウ210は、アドレス移動モードにおいて、パラメータ操作子184が操作中の場合においてのみ開かれて表示画面200に表示され、パラメータ操作子184の操作が解除されると閉じられて表示が停止されるものである。
【0174】
次に、図12に示すジャンプ移動サブ・ルーチンを参照しながら、ジャンプ移動モードの処理について説明する。
【0175】
このジャンプ移動サブ・ルーチンが起動されると、まず、パラメータ増加操作子184aが操作されたか否かが判断され(ステップS1202)、パラメータ増加操作子184aが操作されたと判断された場合には、「CT_AD+(LENGTH/(2×ZOOM))」の演算結果の値がEND_ADの値より大きいか否かを判断する(ステップS1204)。
【0176】
そして、ステップS1204において、「CT_AD+(LENGTH/(2×ZOOM))」の演算結果の値がEND_ADの値より大きいとは判断されなかった場合には、表示画面200に表示すべきフレーズ波形データの表示範囲が最終アドレスに未だ到達していないことになるので、「CT_AD+(LENGTH/(2×ZOOM))」の演算結果の値をCT_ADに設定する(ステップS1206)。これにより、表示画面200に表示すべきフレーズ波形データの表示範囲が、「CT_AD+(LENGTH/(2×ZOOM))」をセンター・ライン202上に位置させる範囲に移動する。
【0177】
即ち、パラメータ増加操作子184aを操作すると、フレーズ波形データ表示領域202に現在表示されているフレーズ波形データの範囲のうちで、センター・ライン202aを中心として時間軸方向における半分の領域が、当該現在表示されている範囲に隣接する次の範囲にジャンプして移動されることになるものである。
【0178】
そして、ステップS1206の処理を終了すると、ステップS1214の処理へ進むものである。
【0179】
一方、ステップS1202においてパラメータ増加操作子184aが操作されたとは判断されなかった場合、あるいは、ステップS1204において「CT_AD+(LENGTH/(2×ZOOM))」の演算結果の値がEND_ADの値より大きいと判断された場合には、パラメータ減少操作子184bが操作されたか否かが判断される(ステップS1208)。
【0180】
そして、ステップS1208において、パラメータ減少操作子184bが操作されたと判断された場合には、「CT_AD−(LENGTH/(2×ZOOM))」の演算結果の値がSTART_ADの値より小さいか否かを判断する(ステップS1210)。
【0181】
そして、ステップS1210において、「CT_AD−(LENGTH/(2×ZOOM))」の値がSTART_ADの値より小さいとは判断されなかった場合には、表示画面200に表示すべきフレーズ波形データの表示範囲が先頭アドレスに未だ到達していないことになるので、「CT_AD−(LENGTH/(2×ZOOM))」の演算結果の値をCT_ADに設定する(ステップS1212)。これにより、表示画面200に表示すべきフレーズ波形データの表示範囲が、「CT_AD−(LENGTH/(2×ZOOM))」をセンター・ライン202上に位置させる範囲に移動する。
【0182】
即ち、パラメータ減少操作子184bを操作すると、フレーズ波形データ表示領域202に現在表示されているフレーズ波形データの範囲のうちで、センター・ライン202aを中心として時間軸方向における半分の領域が、当該現在表示されている範囲に隣接する次の範囲にジャンプして移動されることになるものである。
【0183】
そして、ステップS1212の処理を終了すると、ステップS1214の処理へ進むものである。
【0184】
一方、ステップS1208において、パラメータ減少操作子184bが操作されたと判断されなかった場合、あるいは、ステップS1210において「CT_AD−(LENGTH/(2×ZOOM))」の演算結果の値がEND_ADの値より小さいと判断された場合には、このジャンプ移動サブ・ルーチンを終了して、メイン・ルーチンへリターンする。
【0185】
また、ステップS1214においては、CT_AD、STSYLL(n)_ADならびにEDSYLL(n)_ADに基づいて、センター・ライン202aを位置させるシラブルのシラブル番号を求めてnに記憶し、求めたシラブル番号をシラブル表示領域206のシラブル番号表示欄206aへ表示する。
【0186】
上記したステップS1214の処理を終了すると、ステップS1216の処理へ進み、CT_AD、ZOOMならびにLENGTHに基づいて、CT_ADがフレーズ波形データ表示領域202の中央、即ち、センター・ライン202a上に位置するようにフレーズ波形データのDATAが示す波形形状を表示する。
【0187】
なお、この際には、上記したようにパラメータ操作子184の操作によってCT_ADのアドレスが更新されて時間軸方向において前後にジャンプして移動させられており、フレーズ波形データの波形形状もジャンプして移動してフレーズ波形データ表示領域202に表示されるようになる。
【0188】
即ち、パラメータ増加操作子184aあるいはパラメータ減少操作子184bを操作すると、フレーズ波形データ表示領域202に現在表示されているフレーズ波形データの範囲のうちで、センター・ライン202aを中心として時間軸方向における半分の領域が、当該現在表示されている範囲に隣接する次の範囲にジャンプして移動されて、このフレーズ波形データ表示領域202に現在表示されているフレーズ波形データの波形形状が図2において左右方向にジャンプして移動するように表示されることになる。
【0189】
また、ステップS1216の処理の詳細については、ステップS420の処理と同様であるので、ステップS420の処理を参照することによりその説明を省略する。
【0190】
上記したステップS1216の処理を終了すると、ステップS1218の処理へ進み、CT_ADならびにZOOMに基づいて、ステップS424、ステップS622、ステップS716、ステップS814ならびにステップS842の処理と同様に、フレーズ波形データ表示領域202に位置表示帯202cを表示する。
【0191】
上記したステップS1218の処理を終了すると、ステップS1220の処理へ進み、ステップS426、ステップS624、ステップS718、ステップS816、ステップS828、ステップS844ならびにステップS856の処理と同様に、STSYLL(n)_ADならびにEDSYLL(n)_ADに基づいて、フレーズ波形データ表示領域202にシラブル番号nのシラブルの区切りを示すシラブル・ライン202bを表示する。
【0192】
そして、このステップS1220の処理を終了すると、メイン・ルーチンへリターンする。
【0193】
従って、ジャンプ移動サブ・ルーチンにおいては、パラメータ操作子184の操作をすると、フレーズ波形データ表示領域202に現在表示されているフレーズ波形データの範囲のうちで、センター・ライン202aを中心として時間軸方向における半分の領域が、当該現在表示されている範囲に隣接する次の範囲にジャンプして移動されて、このフレーズ波形データ表示領域202に現在表示されているフレーズ波形データの波形形状が図2において左右方向にジャンプして移動するように表示されることになる(ステップS1202乃至ステップS1216参照)。また、この波形形状の表示にあわせて、位置表示帯202cや当該シラブルの区切りを示すシラブル・ライン202bなどが表示されることになる(ステップS1218乃至ステップS1220参照)。
【0194】
なお、上記した実施の形態は、以下の(1)〜(12)に説明するように種々に変形して実施することができるものである。
【0195】
(1)上記した実施の形態においては、フレーズ波形データ表示領域202に1つのシラブルの波形形状を表示する際には、当該1つのシラブルの波形形状のみを表示するようにしたが、これに限定されるものではないことは勿論であり、当該1つのシラブルの前後に続くシラブルの波形形状の一部を合わせて表示するようにしてもよい。
【0196】
(2)上記した実施の形態においては、フレーズ波形データ表示領域202にシラブル・ライン202bを表示する際には、センター・ライン202a上に位置するシラブルの前後を区切る2本のシラブル・ライン202bのみを表示するようにしたが、これに限定されるものではないことは勿論であり、フレーズ波形データ表示領域202に表示されている複数のシラブルに関して、それらシラブルの前後を区切るシラブル・ラインを表示するようにしてもよい。
【0197】
(3)上記した実施の形態においては、シラブル設定モードの際に、各シラブルの波形形状がフレーズ波形データ表示領域202にちょうど納まるように波形形状を拡大/縮小して表示するようになされているが、これに限定されるものではないことは勿論であり、全シラブルを同一の拡大率で表示するようにしてもよいし、それらを切り換えることができるようにしてもよい。
【0198】
(4)上記した実施の形態においては、シラブル設定モードの際に、各シラブルの波形形状がフレーズ波形データ表示領域202にちょうど納まるように波形形状を拡大/縮小して表示するようになされているが、これに限定されるものではないことは勿論であり、パラメータ操作子184が操作された場合に同じ移動量でフレーズ波形データを移動させて表示するようにしてもよい。
【0199】
(5)上記した実施の形態においては、各シラブルの波形形状がフレーズ波形データ表示領域202にちょうど納まるように、各シラブル毎に適切なZOOMの値を記憶しているが、これに限定されるものではないことは勿論であり、こうしたZOOMの値は記憶していなくてもよい。そして、ZOOMの値を記憶していない場合には、使用者がZOOMの値を任意に入力することができるようにしてもよい。
【0200】
(6)上記した実施の形態においては、各シラブルの波形形状がフレーズ波形データ表示領域202にちょうど納まるように、各シラブル毎に適切なZOOMの値を記憶しているが、これに限定されるものではないことは勿論であり、シラブル移動モードの際には、表示しようとするシラブルのLENGTHに応じて各シラブルの波形形状がフレーズ波形データ表示領域202にちょうど納まるように表示制御するようにしてもよい。
【0201】
(7)上記した実施の形態においては、アドレス移動モードにおいて、操作中のパラメータ操作子184の操作を解除するというパラメータ操作子184の操作状態をONからOFFにするという操作によって、OLD_ADに記憶しているアドレスの位置に表示画面200におけるフレーズ波形データの表示が戻るようになっているが、これに限定されるものではないことは勿論であり、例えば、OLD_ADに記憶しているアドレスの位置に表示画面200におけるフレーズ波形データの表示を戻すための操作を行う専用の操作子を、別途に設けるようにしてもよい。
【0202】
こうした専用の操作子を設けた場合には、パラメータ操作子184の操作状態をONからOFFにしても表示画面200におけるフレーズ波形データの表示が戻ることがなく、当該専用の操作子を操作したときにのみ、OLD_ADに記憶しているアドレスの位置に表示画面200におけるフレーズ波形データの表示が戻るようになる。
【0203】
(8)上記した実施の形態においては、フローティング・ウインドウ210の表示に関しては、フローティング・ウインドウ210のアドレス表示欄210aにセンター・ライン202a上におけるフレーズ波形データのアドレスを表示し、フローティング・ウインドウ210の総アドレス数表示欄210bに総アドレス数を表示するようにしているが、フローティング・ウインドウ210に表示する情報はこれらに限られるものではなく、各シラブルの情報(波形レベル(振幅値)、発音時間(センター・ライン202a上に位置するシラブルの長さ)、ピッチ(センター・ライン202a上に位置するシラブルの音高)、テンポ(センター・ライン202a上に位置するシラブルのテンポ))や文字情報(歌詞データ、音色名、パート名、任意に付けた文字(音の名称など))や図形情報(上記した文字情報をアイコン化したものなど)を適宜に表示するようにしてもよい。
【0204】
(9)上記した実施の形態においては、フローティング・ウインドウ210を別途に表示して、フローティング・ウインドウ210のアドレス表示欄210aにセンター・ライン202a上におけるフレーズ波形データのアドレスを表示し、フローティング・ウインドウ210の総アドレス数表示欄210bに総アドレス数を表示するようにしているが、これに限定されるものではないことは勿論であり、例えば、パラメータ操作子184が操作されている間は表示画面200における表示内容の全部または一部を切り換えて、別途にフローティング・ウインドウ210を表示することなしに、フローティング・ウインドウ210で表示していた情報を表示するようにしてもよい。
【0205】
(10)上記した実施の形態においては、再生指示操作子188を操作すると、フレーズ波形データ表示領域202に表示されているフレーズ波形データを、当該表示されている部分の先頭から末尾まで再生するようにしたが、これに限定されるものではないことは勿論であり、アドレス移動モードの場合に、センター・ライン202a上に順次に位置するアドレスのフレーズ波形データを次々に再生して発音するようにしてもよい。
【0206】
(11)上記した実施の形態においては、フレーズ波形データにSTSYLL(n)_ADを記憶するようになされており、これによりフレーズ波形データを複数のシラブルに論理的に区切っているが、これに限定されるものではないことは勿論であり、波形データ自体に区切れのデータを物理的に記憶していてもよい。
【0207】
例えばシラブルの先頑にレベルが最大のデータを書ざ込んでおき、表示装置20はレベルが最大のデータをシラブルの先頭であると解釈して表示するようにしてもよい。その場合には、ファンクション操作子182(ファンクション増加操作子182aおよびファンクション減少操作子182b)の操作がなされたときに、波形データに最大値が書き込まれているアドレスを検索し、次の(前の)シラブルの波形データを表示するようにしてもよい。
【0208】
(12)上記した実施の形態においては、1つのフレーズ波形データをSTSYLL(n)_ADにより複数のシラブルに論理的に区切っており、シラブルの順序は各STSYLL(n)_ADにより区切られる先頭の波形データが最初のシラブル、次の波形データが2番目のシラブルという具合に、フレーズ波形データ中の物理的な位置によってシラブルの順序が定義されていたが、これに限定されるものではないことは勿論であり、フレーズ波形データ内のシラブルの時間軸方向の配列順序を別途規定し、それに従つてフレーズ波形データを表示するようにしてもよい。
【0209】
例えば、1つのフレーズ波形データに、A、B、C、Dというシラブルがあったとし、再生順序をD、C、B、Aのように規定しておけば、ファンクション操作子182(ファンクション増加操作子182aおよびファンクション減少操作子182b)の操作がなされた場合に、規定されている順番に、次の(前の)シラブルの波形データを表示することができる。
【0210】
さらに、フレーズ波形データとその中のシラブルとを両方指定することにより、複数のフレーズ波形データ内のシラブルとの自由な組み合わせが可能となる。
【0211】
例えば、
フレーズ1にA、B、C、Dというシラブルがあり、
フレーズ2にE、F、G、Hというシラブルがあり、
フレーズ3にI、J、K、Lというシラブルがある場合に、
フレーズ1のシラブルB→フレーズ3のシラブルL→フレーズ2のシラブルHという具合に指定しておくことにより、フレーズ波形データの枠を超えて多種多彩な組み合わせが可能となる。
【0212】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、使用者が表示手段に表示されている波形データを時間軸方向に前後に移動させる際に、当該波形データの所望の部分を迅速に表示することができるようになるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例による波形表示装置を備えた波形編集装置の構成を示すブロック構成図である。
【図2】操作パネルの概略構成説明図である。
【図3】メイン・ルーチンを示すフローチャートである。
【図4】フレーズ設定サブ・ルーチンを示すフローチャートである。
【図5】フレーズ波形データの表示に関する処理の説明図であり、(a)は「ZOOM=1」(拡大率=1倍)の場合のフレーズ波形データの表示範囲を示し、(b)は「ZOOM=2」(拡大率=2倍)の場合のフレーズ波形データの表示範囲を示す。
【図6】シラブル設定サブ・ルーチンを示すフローチャートである。
【図7】拡大縮小サブ・ルーチンを示すフローチャートである。
【図8】アドレス移動サブ・ルーチンを示すフローチャートである。
【図9】アドレス移動サブ・ルーチンを示すフローチャートである。
【図10】アドレス移動サブ・ルーチンを示すフローチャートである。
【図11】フローティング・ウインドウを開いて表示した状態の操作パネルの概略構成図である。
【図12】ジャンプ移動サブ・ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 中央処理装置(CPU)
12 バス
14 リード・オンリ・メモリ(ROM)
16 ランダム・アクセス・メモリ(RAM)
18 操作子群
20 表示装置
22 鍵盤装置
24 波形データ読み出し回路
26 デジタル/アナログ変換器(D/A)
28 サウンド・システム
28a アンプ
28b スピーカー
30 操作パネル
182 ファンクション操作子
182a ファンクション増加操作子
182b ファンクション減少操作子
184 パラメータ操作子
184a パラメータ増加操作子
184b パラメータ減少操作子
186 エンター操作子
200 表示画面
202 フレーズ波形データ表示領域
202a センター・ライン
202b シラブル・ライン
202c 位置表示帯
202d 外郭枠線
204 フレーズ番号表示領域
206 シラブル表示領域
208 ズーム表示領域
210 フローティング・ウインドウ
Claims (4)
- 時間軸方向において任意の長さに設定された複数の小波形データを連続させて構成される波形データを表示する表示手段と、
前記表示手段に表示された前記波形データの時間軸方向における前後への移動を指示する移動指示手段と、
前記移動指示手段の指示に応じて、前記波形データを前記小波形データ単位で時間軸方向における前後に移動させるとともに、表示する小波形データの時間軸上の長さに応じて前記表示手段における波形データの表示を拡大または縮小して前記表示手段に表示させる表示制御手段と
を有する波形表示装置。 - 時間軸方向において任意の長さに設定された複数の小波形データを連続させて構成される波形データを表示する表示手段と、
前記表示手段に表示された前記波形データの時間軸方向における前後への移動を指示する移動指示手段と、
前記移動指示手段の指示に応じて、前記波形データを前記小波形データ単位で時間軸方向における前後に移動させて前記表示手段に表示させる表示制御手段と
を有し、
前記波形データは、前記小波形データ毎に拡大率データを備えており、
前記表示制御手段は、前記移動指示手段の指示に応じて前記表示手段に前記小波形データ単位で前記波形データを表示させる際に、前記小波形データの前記拡大率データに応じて拡大または縮小して表示させる
ものである波形表示装置。 - 請求項1または2のいずれか1項に記載の波形表示装置において、
前記波形データは、前記小波形データの区切りを示す区切りデータを備えている
ものである波形表示装置。 - 請求項1、2または3のいずれか1項に記載の波形表示装置において、
前記表示制御手段は、前記波形データをアドレス単位で時間軸方向における前後に移動させて前記表示手段に表示可能である
ものである波形表示装置。
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