JP4027468B2 - 冷蔵庫 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷蔵庫に使用する照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、冷蔵庫の照明装置は冷蔵庫内を照らすだけではなく、デザイン性,明るさ等が要求されるようになってきた。
【0003】
従来における照明装置としては、特開平6−213550号公報に示されているものがある。
【0004】
以下、図5と図6を参照しながら上記従来の、冷蔵庫について説明する。
1は冷蔵室、2は冷凍室または切替室、3は野菜室であり、断熱箱体4の内部に構成されている。5は冷却器であり冷凍室または切替室2の後部に位置している。6はダンパーであり、冷気吐出量を制限するものである。7は背面板であり、冷蔵室1後部のほぼ全面に位置している。8は前記背面板7のくぼみであり、ランプ9と、照明カバー10が前記背面板7のくぼみ8に取り付けられている。11は冷気循環経路であり、前記背面板7のくぼみ8の両側にあり、背面板7の吐出口12から冷蔵室1に冷気が吐出される。13は温度制御センサであり、背面板7の冷気循環経路11の一部に設けられている。
【0005】
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作を説明する。
冷却器5で形成された冷気は、ダンパー6を通り背面板7の両側の冷気循環経路11をへて背面板7の吐出口12から冷蔵室1に冷気が吐出され冷蔵室全体が冷やされる。また庫内の温度上昇を前記温度制御用センサ13が感知してダンパー6の開閉を制御する。背面板7のくぼみ8にはランプ9と照明カバー10が取り付けられていて、冷蔵室庫内を照らしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成は、背面板7の冷気循環経路11及び冷気吐出口12と照明カバー10がそれぞれ、分かれており、冷気循環経路11及び冷気吐出口12の面積により、照明カバー10の大きさが決まっていた。
【0007】
本発明は従来の課題を解決するもので、冷気循環経路及び冷気吐出口の面積に関係なく照明カバーの大きさを任意に設定できるものを提供することを目的とする。
【0008】
また、上記従来の構成は、背面板7の冷気循環経路11の一部に温度制御用センサ13があり、冷気循環経路の面積をどうしても小さくすることが困難であった。
【0009】
本発明は温度制御用センサの位置に関係なく冷気循環経路及び冷気吐出口を設定できるものを提供することを目的とする。
【0010】
また、上記従来の構成は、背面板7の冷気循環経路11及び冷気吐出口12と照明カバー10がそれぞれ、分かれており、照明効果が充分発揮されていなかった。
【0011】
本発明は照明カバーが任意に設定できるもので、照明効果及び、デザイン性にすぐれたものを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明は、少なくとも、断熱箱体を形成してなる冷蔵室を有し、前記冷蔵室背面のほぼ全面に位置した背面板の後部に冷気循環経路を形成してなる冷蔵庫において、前記背面板の中央全高にわたって縦長のくぼみ部を形成し、そのくぼみ部内に照明手段を設けるとともに、前記背面板の吐出口と、前記くぼみ部を覆う照明カバーの吐出口とをフランジでラップして冷気吐出口を形成したものである。
【0013】
これにより、冷気循環経路の面積に関係なく照明カバーの大きさを任意に設定できるとともに冷気の漏れもなく安定した冷気が供給できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明は、少なくとも、断熱箱体を形成してなる冷蔵室を有し、前記冷蔵室背面のほぼ全面に位置した背面板の後部に冷気循環経路を形成してなる冷蔵庫において、前記背面板の中央全高にわたって縦長のくぼみ部を形成し、そのくぼみ部内に照明手段を設けるとともに、前記背面板の吐出口と、前記くぼみ部を覆う照明カバーの吐出口とをフランジでラップして冷気吐出口を形成したものである。
【0015】
また、さらに、背面板のくぼみと、冷蔵庫内箱の間に冷気循環経路を設けたものである。
【0016】
それにより、冷気循環経路の面積に関係なく背面板のくぼみすなわち、照明カバーの大きさも任意に設定できる。そして、冷気吐出口の位置がどこにきても、背面板と、照明カバーを介して冷気吐出口を形成しているため、照明カバーの大きさが任意の大きさにでき安定した照明装置が提供できる。
【0017】
また、背面板と照明カバーのラップする位置にあって、背面板の冷気循環経路に温度制御手段を備えて構成したものである。
【0018】
それにより、冷気循環経路の面積及び、温度制御センサのスペースに関係なく照明カバーの大きさが任意にできると共に照明カバーを冷蔵室背面の半分以上としたものである。
【0019】
また、背面板のくぼみ形状を、光源の中心から等距離にしたものであり。
照明カバーが大きくなるにつれて、庫内を均一にてらすことができる。
【0020】
【実施例】
以下、本発明による冷蔵庫の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、従来と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0021】
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1による冷蔵庫正面図である。図2は同実施例の図1のA−A断面図である。図3は同実施例の図1のB−B断面図である。
【0022】
図1,図2,図3において1は冷蔵室、2は冷凍室または切替室、3は野菜室であり、断熱箱体4の内部に構成されている。5は冷却器であり冷凍室または切替室2の後部に位置している。6はダンパーであり、冷気吐出量を制限するものである。14は背面板であり、冷蔵室1後部のほぼ全面に位置している。15は前記背面板14のくぼみであり、ランプ16と、照明カバー17が前記背面板14のくぼみ15に取り付けられている。18は冷気循環経路であり、前記背面板14の両側及び、前記背面板14のくぼみ15の後部にある。19は前記背面板14の吐出口であり、前記照明カバー17の吐出口20とフランジ19aでラップされている。
【0023】
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作を説明する。
冷却器5で形成された冷気は、ダンパー6を通り背面板14両側及び、前記背面板14のくぼみ15の後部の冷気循環経路18をへて背面板14の吐出口19を介して照明カバー17の吐出口20から冷蔵室1に冷気が吐出され冷蔵室1全体が冷やされる。また、背面板14のくぼみ15にはランプ16と、照明カバー17が取り付けられており、冷蔵室1内全体を照らしている。
【0024】
以上のように本実施例の冷蔵庫の照明装置は、背面板14の吐出口19を介して照明カバー17の吐出口20から冷蔵室1に冷気が吐出されるため、照明カバー17の大きさに関係なく任意に吐出口19,20の位置を設定でき、冷蔵室1をムラなく冷却することができる。また吐出口19,20の位置に関係なく、任意に照明カバー17の大きさが設定でき庫内の明るさ、デザイン性にすぐれた照明カバー17を形成することができる。さらに、背面板14の吐出口19と、照明カバー17の吐出口20が背面板14の吐出口19のフランジ19aでラップされているため、冷気の漏れもなく安定した冷気が供給できる。
【0025】
(実施例2)
図2において、18は冷気循環経路であり、前記背面板14の両側及び、前記背面板14のくぼみ15の後部と内箱21の間で形成されている。
【0026】
従来は、背面板14の両側のみに冷気循環経路18があり、庫内の温度分布により冷気循環経路面積が優先され、照明カバー17の大きさが自然と限定されてきた。
【0027】
本実施例は、背面板14のくぼみ15の後部と内箱21の間にも冷気循環経路18があるため、照明カバー17の大きさに関係なく、冷気循環経路面積が確保できる。また、背面板14のくぼみ15に照明カバー17が取り付けられているため、照明カバー17の大きさが任意に設定でき庫内の明るさ、デザイン性にすぐれた照明カバー17を形成することができる。
【0028】
(実施例3)
図2において、22は温度制御用センサであり、背面板14の冷気循環経路18の一部に設けられている。23は発泡スチロールの断熱材であり、前記温度制御用センサを冷気循環経路18側からおおい断熱している。また図1において照明カバー17に前記温度制御用センサ22取り付け部に庫内側から穴17aがあけられている。
【0029】
庫内の温度上昇を前記照明カバーの穴17aから前記温度制御用センサ22が感知してダンパー6の開閉を制御することにより庫内温度を一定に確保することができる。
【0030】
本実施例は、照明カバーの穴17aから温度制御用センサ22を感知することができるため、照明カバー17の大きさが任意にできる。また前記温度制御用センサ22は背面板14の冷気循環経路18の一部に設けられているため、冷気循環経路18を塞ぐことなく冷気循環経路面積を確保でき、安定した冷気が供給できる。
【0031】
(実施例4)
図2において、18は冷気循環経路であり、前記背面板14の両側及び、前記背面板14のくぼみ15の後部と内箱21の間で形成されている。
【0032】
従来は、背面板14の両側のみに冷気循環経路18があり、庫内の温度分布により冷気循環経路面積が優先され、照明カバー17の大きさが自然と限定されてきた。
【0033】
本実施例は、背面板14のくぼみ15の後部と内箱21の間にも冷気循環経路18があるため、照明カバー17の大きさに関係なく、冷気循環経路面積が確保できる。また、背面板14のくぼみ15に照明カバー17が取り付けられているため、照明カバー17の大きさが背面Hの1/2H以上確保可能となった。
【0034】
(実施例5)
図4は、同実施例の図1のC部詳細図である。
【0035】
図4において、ランプ16から背面板14のくぼみ15の距離Xを等距離にすることにより、光源を均一に庫内に照らすことができ庫内食品の取り出し性、及びデザイン性にすぐれた照明装置が提供できる。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、背面板の中央全高にわたって縦長のくぼみ部を形成し、そのくぼみ部内に照明手段を設けるとともに、前記背面板の吐出口と、前記くぼみ部を覆う照明カバーの吐出口とをフランジでラップして形成した冷気吐出口から冷蔵室に冷気が吐出されるため、照明カバーの大きさに関係なく任意に吐出口の位置を設定でき、冷蔵室をムラなく冷却することができる。また吐出口の位置に関係なく、任意に照明カバーの大きさが設定でき庫内の明るさ、デザイン性にすぐれた照明カバーを形成することができる。さらに、背面板の吐出口と、照明カバーの吐出口が背面板の吐出口のフランジでラップされているため、冷気の漏れもなく安定した冷気が供給できる。
【0037】
また、さらに背面板のくぼみの後部と内箱の間にも冷気循環経路があるため、照明カバーの大きさに関係なく、冷気循環経路面積が確保できる。また、背面板のくぼみに照明カバーが取り付けられているため、照明カバーの大きさが任意に設定でき庫内の明るさ、デザイン性にすぐれた照明カバーを形成することができる。
【0038】
また、照明カバーの穴から温度制御用センサを感知することができるため、照明カバーの大きさが任意にできる。また前記温度制御用センサは背面板の冷気循環経路の一部に設けられているため、冷気循環経路を塞ぐことなく冷気循環経路面積を確保でき、安定した冷気が供給できる。
【0039】
さらに、背面板のくぼみの後部と内箱の間にも冷気循環経路があるため、照明カバーの大きさに関係なく、冷気循環経路面積が確保できる。また、背面板のくぼみに照明カバーが取り付けられているため、照明カバーの大きさが背面Hの1/2H以上確保可能となった。
【0040】
また、ランプから背面板のくぼみの距離Xを等距離にすることにより、光源を均一に庫内に照らすことができ庫内食品の取り出し性、及びデザイン性にすぐれた照明装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す冷蔵庫の正面図
【図2】本発明の実施例における図1のA−A断面図
【図3】本発明の実施例における図1のB−B断面図
【図4】本発明の実施例における図1のC部詳細図
【図5】従来例を示す冷蔵庫の正面図
【図6】従来例を示す図5のD−D断面図
【符号の説明】
1 冷蔵室
2 切替室及び冷凍室
3 野菜室
4 断熱箱体
5 冷却器
14 背面板
15 背面板のくぼみ
16 ランプ
17 照明カバー
18 冷気循環経路
19 背面板の吐出口
20 照明カバーの吐出口
21 内箱
22 温度制御用センサ
Claims (5)
- 少なくとも、断熱箱体を形成してなる冷蔵室を有し、前記冷蔵室背面のほぼ全面に位置した背面板の後部に冷気循環経路を形成してなる冷蔵庫において、前記背面板の中央全高にわたって縦長のくぼみ部を形成し、そのくぼみ部内に照明手段を設けるとともに、前記背面板の吐出口と、前記くぼみ部を覆う照明カバーの吐出口とをフランジでラップして冷気吐出口を形成したことを特徴とする冷蔵庫。
- 背面板のくぼみと、冷蔵庫内箱の間に冷気循環経路を設けたことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
- 背面板と照明カバーのラップする位置にあって、背面板の冷気循環経路に温度制御手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の冷蔵庫。
- 背面板と照明カバーを介して冷気吐出口を形成したことにより、照明カバーを冷蔵室背面の半分以上としたことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
- 背面板のくぼみ形状を、光源の中心から等距離にしたことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
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1997
- 1997-08-06 JP JP21174997A patent/JP4027468B2/ja not_active Expired - Fee Related
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