JP4026960B2 - 画像位置管理装置及び画像位置管理方法及びコンピュータ読み取り可能なプログラムが格納された記憶媒体 - Google Patents

画像位置管理装置及び画像位置管理方法及びコンピュータ読み取り可能なプログラムが格納された記憶媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを利用した画像保管において、画像データの格納場所を管理する画像位置管理装置及び画像位置管理方法及びコンピュータなど処理装置上のプログラム、及び前記プログラムを含むシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピュータの性能の飛躍的な向上とに伴って、コンピュータ上で画像を簡便に参照、編集することが可能となった。また、インターネットなどネットワーク技術の進歩と一般社会への普及も手伝って、ネットワークを介して画像データを流通することも広く行われるようになり、ネットワーク上の画像データを遠隔地のプリンタに印刷するサービスも行われるようになってきた。
【0003】
このような環境の中では、複数のコンピュータ上に多くの画像データなどのデジタルデータを保管することになり、大量のデータをどのように効率よく保管し、さらに保管場所を変更するなどの操作をいかに柔軟に行うかということが、ネットワークを利用したデータ提供において重要となってきている。
【0004】
従来技術では、インターネットで広く利用されているUniform Resource Locator(以下URL)を用いて画像ファイルなどネットワーク上に保管されているデジタルデータを識別し、URLの一部として記述されている該データを保管するコンピュータにデータの取得要求を送信するという方法が取られていた。前記従来技術によると、URL中のコンピュータ名や保管場所名は物理的な保管場所に対して割り振られた別名であり、利用者はURLさえ記憶しておけば、データの保管場所を変更しても該データを保管しているコンピュータに対してデータ取得要求を出すことでデータを取得することを可能にした。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来技術では、URL中に記されているコンピュータ名と保管場所名は変更できないため、物理的に保管場所を変更する際にはURLを変更しない範囲で行わなければならないという制約があった。すなわち、URL中に記載されているコンピュータの処理能力やデータ保管容量限度以上の処理データが必要となった場合に、データ保管場所を変更することが容易に行えず、利用者にとっては記憶していたURLが変更されたり、利用時の処理効率が劣化するなど、利便性の低下を招く恐れがあった。
【0006】
本発明の目的は、画像データという意匠に対して一意の識別子を割り振り、該識別子を用いて画像データの保管場所の管理や特定を行うことで、画像データの保管場所の変更などが、利用者の利便を損なうこと無く、自由かつ簡便に行えるようにすること、さらに単一の前記の識別子に対し複数の物理的なデータファイルを割り振ることで、コンピュータのデータ処理能力などに応じて柔軟にデータ取得先を選択することを可能にすることにある。
【0007】
本出願に係るその他の発明は、上記の管理手段をより円滑に行うことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願に係る発明の1つは、ネットワークを介して複数の画像保管装置と通信可能な画像位置管理装置であって、画像データを、それが格納されている前記画像保管装置と対応づけて管理する第1の管理手段と、前記画像保管装置を、その通信の接続状態やアクセス頻度によって前記画像データを送信するまでにかかる時間に基づく優先度と対応づけて管理する第2の管理手段と、画像データの指定を外部装置から受信する受信手段と、前記指定された画像データが格納されている画像保管装置が複数ある場合に、前記受信された画像データの指定および前記第2の管理手段により管理された優先度に基づいて該画像データが格納されている画像保管装置を特定する特定手段と、
前記特定された画像保管装置から、前記外部装置により指定された画像データを取得する取得手段を備えたことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
<システム構成>
図1は、本発明の実施例におけるシステム全体の構成図である。
【0021】
図1中101は本実施例におけるシステムの利用者である顧客が例えば自宅から直接操作を行うための情報処理装置(図2において後述する、CPU、ROM、RAM、HDDなどから構成されるコンピュータシステム)であって、以下クライアントコンピュータと記す。
【0022】
クライアントコンピュータ101は、ネットワークを通して後述するセンターサーバ102に格納されている例えば画像などの情報を閲覧する機能と、該情報をクライアントコンピュータ101内に取得する機能と、センターサーバ102に対して後述プリントサーバ121における画像印刷注文である印刷指示を発注する機能を持つ。
【0023】
なお画像印刷注文である印刷指示は、以下プリントオーダまたは単にオーダと記す。
【0024】
102は、主としてクライアントコンピュータ101からの要求に基づいて処理を行う本発明の画像収集装置であり、以下センターサーバと記す。
【0025】
センターサーバ102は、クライアントコンピュータ101からの要求に基づいてクライアントコンピュータ101に伝送するための画像を保持する機能と、クライアントコンピュータ101からのプリントオーダを受信し、画像格納場所情報に基づいて画像を収集し、後述するプリントサーバ121、122、123、12Nに印刷要求を行う機能を持つ。印刷要求の詳細については後述する。
【0026】
111、112、11Nは画像を保管し、センターサーバ102からの要求に応じて保管している画像をセンターサーバ102に送信する機能を持つ画像保持装置であり、以下イメージサーバと記す。
【0027】
121、122、12Nはセンターサーバ102からの印刷要求に基づいて画像を印刷する機能と、画像を保管し印刷に使用すると共にセンターサーバ102からの画像の送信要求に応じて保管している画像をセンターサーバ102に送信する機能を持つ出力装置であり、以下プリントサーバと記す。本実施例において、このプリントサーバとは、DPE店などのプリントショップを示しており、インターネットを介してセンターサーバいる。なお、プリントサーバ121、122、12Nは画像を保管する機能を持っていなくても構わない。
【0028】
103は、クライアントコンピュータ101、センターサーバ102、イメージサーバ111、112、11N、プリントサーバ121、122、12Nを接続する接続装置であって、例えばローカルエリアネットワーク(LAN)やインターネットなどのネットワークシステムを表すものであり、以下単にネットワークと記す。なお、本実施例においては、ネットワーク103は一般的なインターネットを使用するが、その他のネットワークシステムを使用しても実現可能である。
【0029】
なお、クライアントコンピュータ101、センターサーバ102、イメージサーバ111,112,11N、プリントサーバ121,122,12Nなどのいくつかは、物理的に同一のコンピュータで兼用することも可能である。
【0030】
<クライアントコンピュータ、センターサーバ、イメージサーバのブロック図>
図2は本発明の一実施形態として例に挙げた情報処理装置のシステム構成を示すブロック図である。なお、本実施例では、画像収集装置であるセンターサーバ102、画像保持装置であるイメージサーバ111、112、11N、及びクライアントコンピュータ101の内部構成については差異がないため、図2で一括してハードウェア構成の説明を行う。
【0031】
図2中1001は情報処理装置の制御をつかさどる中央演算装置(以下CPUと記す)である。
【0032】
1002はランダムアクセスメモリ(以下RAMと記す)であり、CPU1001の主メモリとして、及び実行プログラムの領域や該プログラムの実行エリアならびにデータエリアとして機能する。
【0033】
1003はCPU1001の動作処理手順を記憶しているリードオンリーメモリ(以下ROMと記す)である。ROM1003には、情報処理装置(画像収集装置、画像保持装置)の機器制御を行うシステムプログラムである基本ソフト(OS)を記録したプログラムROMと、システムを稼働するために必要な情報等が記録されたデータROMがある。ROM1003の代わりに後述のHDD1009を用いる場合もある。
【0034】
1004はネットワークインターフェース(NETIF)であり、ネットワークを介して情報処理装置、画像収集装置、画像保持装置間のデータ転送を行うための制御や接続状況の診断を行う。
【0035】
1005はビデオRAM(VRAM)で、情報処理装置(画像収集装置、画像保持装置)の稼働状態を示す後述するCRT1006の画面に表示される画像を展開し、その表示の制御を行う。
【0036】
1006は表示装置であって、例えばCRTディスプレイなどである。以下CRTと記す。
【0037】
1007は後述する外部入力装置1008からの入力信号を制御するためのコントローラである。
【0038】
1008は情報処理装置の利用者が情報処理装置に対して行う操作を受けつけるための外部入力装置であり、例えばキーボードや、マウスなどのポインティングデバイスであり、以下単にKBと記す。
【0039】
1009はハードディスクドライブ(HDD)を示し、アプリケーションプログラムや、画像情報などのデータ保存用に用いられる。本実施例におけるアプリケーションプログラムとは、本実施例を構成する各種処理手段を実行するソフトウェアプログラムなどである。各プログラムの処理を示すフローチャートの詳細(図15、17〜22、24〜29、34〜36)は後述する。
【0040】
1010は外部入出力装置であって、例えばフロッピーディスクドライブ、CDROMドライブなどのリムーバブルディスクを入出力するものであり、上述したアプリケーションプログラムの媒体からの読み出しなどに用いられる。以下、単にFDDと記す。
【0041】
なお、HDD1009に格納するアプリケーションプログラムやデータをFDD1010に格納して使用することも可能である。
【0042】
1000は上述した各ユニット間を接続するための入出力バス(アドレスバス、データバス、及び制御バス)である。
【0043】
<プリントサーバのブロック図>
図3は本発明に係るプリントサーバのシステム構成を示すブロック図である。
【0044】
図2中2001はプリントサーバである出力装置を制御するCPUである。
【0045】
2002はRAMであり、CPU2001の主メモリとして、及び実行プログラムの領域や該プログラムの実行エリアならびにデータエリアとして機能する。
【0046】
2003はCPU2001の動作処理手順を記憶しているROMである。ROM2003にはプリントサーバの機器制御を行うシステムプログラムである基本ソフト(OS)を記録したプログラムROMと、システムを稼働するために必要な情報等が記録されたデータROMがある。ROM2003の代わりに後述のHDD2009を用いる場合もある。
【0047】
2004はネットワークインターフェース(NETIF)であり、ネットワークを介してセンターサーバ101など他の情報処理装置とののデータ転送を行うための制御や接続状況の診断を行う。
【0048】
2005はVRAMで、プリントサーバである情報処理装置の稼働状態を示す後述するCRT2006の画面に表示される画像を展開し、その表示の制御を行う。
【0049】
2006は表示装置であって、例えばCRTディスプレイなどである。以下CRTと記す。
【0050】
2007は後述する外部入力装置2008からの入力信号を制御するためのコントローラである。
【0051】
2008はプリントショップの利用者がプリントサーバに対して行う操作を受けつけるための外部入力装置であり、例えばキーボードや、マウスなどのポインティングデバイスであり、以下単にKBと記す。
【0052】
2009はハードディスクドライブ(HDD)を示し、印刷を制御するアプリケーションプログラムや、画像情報などのデータ保存用に用いられる。
【0053】
2010は外部入出力装置であって、例えばフロッピーディスクドライブ、CDROMドライブなどのリムーバブルディスクを入出力するものであり、上述したアプリケーションプログラムの媒体からの読み出しなどに用いられる。以下、単にFDDと記す。
【0054】
なお、HDD2009に格納するアプリケーションプログラムやデータをFDD2010に格納して使用することも可能である。
【0055】
2011はプリンタ制御装置であって、後述する外部出力装置2012の制御と出力する画像の制御を行う。以下PRTCと記す。
【0056】
2012は高詳細な印刷出力が可能な外部出力装置であって、例えばプリンタであり、以下PRTと記す。
【0057】
2013は拡張外部入出力装置制御装置であり、後述する拡張外部入出力装置2014を制御する。以下、CTLRと記す。
【0058】
2014は拡張外部入出力装置であり、例えばスキャナのように印刷物を読み取るなど、画像データの外部入力機能を持つ装置である。以下単にスキャナと記す。
【0059】
2000は上述した各ユニット間を接続するための入出力バス(アドレスバス、データバス、及び制御バス)である。
【0060】
<センターサーバ>
図4はセンターサーバ102内の各処理手段及び管理データを表す構成図でる。図4中401、402、403、404、405、406、及び407の各処理手段はアプリケーションプログラムであって、ROM1003、HDD1009またはFDD1010より読み込まれRAM1002に展開されて使用される。411、412、413、414、415、416、417、418、および419はHDD1009内に格納されるデータである。
【0061】
文書提供手段401は、インターネットなどのネットワークを通してクライアントコンピュータ101より要求のあった文書(テキスト、画像、またはテキスト及び画像を組み合わせたもの)をHDD1009から検索して送信することを可能にするアプリケーションプログラムである。上記文書提供手段401は、一般的にインターネットサーバプリングラムまたはWWWサーバプログラムと呼ばされているもので、文書の送信の他に、クライアントコンピュータ101からの要求に応じてHDD1009内などに格納されているアプリケーションプログラムをRAM1002に展開して使用することと、必要に応じて外部からの要求に対して利用者のユーザーIDの認証を行い、送信するデータを制限することを可能にするアプリケーションプログラムである。
【0062】
編集用画像提供手段402は、クライアントコンピュータ101の要求に基づいて、クライアントコンピュータ101が要求する表示・編集用画像を後述する表示・編集用画像格納装置411から検索し、該画像データをクライアントコンピュータ101で使用する画像フォーマットへの変換処理を行って、文書提供手段401を介してクライアントコンピュータ101に送信することを可能にするアプリケーションプログラムである。
【0063】
オーダ受注手段403は、クライアントコンピュータ101が送信したプリントオーダを受信し、該プリントオーダを解析して後述するオーダ管理テーブル416に格納し、クライアント101に対して文書提供手段401を介して受注結果を送信すると共に、該プリントオーダに使用する画像を収集すべく後述する画像収集手段405をHDD1009内などからRAM1002に展開して使用するアプリケーションプログラムである。
【0064】
編集用画像提供手段402とオーダ受注手段403は、クライアントコンピュータ101からの要求に基づいて、文書提供手段401によってHDD1009内などからRAM1002に展開されるアプリケーションプログラムであって、一般的にCGIプログラムと呼ばれているものを機能拡張したものである。
【0065】
画像登録手段404は、後述するセンター送受信制御手段407によって、HDD1009内などからRAM1002に展開されるアプリケーションプログラムで、イメージサーバ111またはプリントサーバ121から送信された印刷用画像の位置変更データ(新規登録、削除、複製、移動)と編集用画像を受信して後述する位置管理テーブル412を更新・管理すると共に、該編集用画像を後述する表示・編集用画像格納装置411内に格納する機能を有するアプリケーションプログラムである。さらに、位置変更データが印刷用画像の移動を表すデータの場合は移動元のイメージサーバ111またはプリントサーバ121から送信された印刷用画像を、後述するセンター送受信制御手段407を介して移動先のイメージサーバ111またはプリントサーバ121に送信する機能を有する。
【0066】
画像収集手段405は、オーダ受注手段403または後述するセンター送受信制御手段407によって起動指示がなされ、HDD1009内などからRAM1002に展開されるアプリケーションプログラムである。画像収集手段405は、後述するオーダ管理テーブル416中で印刷に必要な印刷用原画像の格納位置を決定する機能と、該機能によって特定した格納先であるイメージサーバ111またはプリントサーバ121に対してセンター送受信制御手段407を介して印刷用画像取得要求を送信する機能と、該イメージサーバ111またはプリントサーバ121から返信された印刷用画像を後述する一時保管画像格納装置414に保管・管理する機能と、収集状況を管理してプリントオーダに必要な印刷用画像が全て揃った時点で後述するオーダ進行管理手段406をHDD1009内などからRAM1002に展開して使用する機能を有している。
【0067】
オーダ進行管理手段406は、画像収集手段405またはセンター送受信制御手段407によって、HDD1009内などからRAM1002に展開して使用するアプリケーションプログラムで、オーダ管理テーブル416内のプリントオーダデータと後述する一時保管画像格納装置414内の印刷用画像データからプリントサーバ121向けの印刷要求データを作成し、該印刷要求データを後述するセンター送受信制御手段407を介してプリントサーバ121に対して送信する機能と、プリントサーバ121からセンター送受信制御手段407を介して受信した印刷完了報告データを元にオーダ管理テーブルの内容を更新する機能とを有するアプリケーションプログラムである。
【0068】
センター送受信制御手段407は、センターサーバ内の画像収集手段405などのアプリケーションプログラムが作成・収集して後述するセンター送信ボックス418に保管されているデータを管理し、NETIF1004を介してイメージサーバ111またはプリントサーバ121から受信したデータ送受信開始要求を元に該イメージサーバ111またはプリントサーバ121向けの送信データをセンター送信ボックス418から抽出して送信する機能と、該イメージサーバ111またはプリントサーバ121から受信した受信データを後述するセンター受信ボックス419に格納すると共に受信データを解析してそのデータを処理するアプリケーションプログラムをHDD1009内などからRAM1002に展開して使用する機能を有する。
【0069】
イメージサーバ111またはプリントサーバ121とのデータ送受信は、イメージサーバ111またはプリントサーバ121からの送受信開始要求に基づいて行われるため、ネットワークの接続形態(専用線による常時接続、ダイアルアップによる一時的な接続など)に応じて最適な送受信サイクルを確保することができる。
【0070】
表示・編集用画像格納装置411は利用者が利用可能な全ての画像の低解像度の画像を格納しているもので、後述するネットワーク閲覧手段502及び文書提供手段401と通じて受信する利用者の画像取得要求に対して、ネットワーク閲覧手段502上に表示する最も低解像度の表示用画像(例えば、64×64画素などのサムネイル)、またはデータ処理手段501が使用する編集用画像(例えば、1/4baseや1/16baseなどの画像イメージ)を提供できるデータを格納する。画像ファイルは文書提供手段401が有するユーザーIDによる送信データ制限に対応して、ユーザーIDごとの別ディレクトリに格納され、さらに図9で後述するイメージIDで対応する画像ファイルを検索するためのテーブルを格納する。
【0071】
原画像位置管理テーブル412は、図12で後述するように印刷用画像の格納位置の管理テーブルである。
【0072】
サーバ管理テーブル413は、図11で後述するように各イメージサーバ111及びプリントサーバ121の情報を管理するテーブルである。
【0073】
一時保管画像格納装置414は、印刷に必要な印刷用画像(例えば、原画像や16baseの画像イメージ)を印刷が完了するまで保管しておくスプールである。
【0074】
オーダステータステーブル415は、図10で後述するプリントオーダの進行状況を管理するためのオーダステータステーブルを格納する。
【0075】
オーダ管理テーブル416は、図8で後述するプリントオーダデータを保管する。
【0076】
編集用画像位置管理テーブル417は、図12で後述する原画像位置管理テーブルと同じレイアウトで、表示・編集用画像格納装置411内に格納されている画像ファイルのパス名とイメージIDとの対応を管理する。
【0077】
センター送信ボックス418とセンター受信ボックス419は、それぞれイメージサーバ111またはプリントサーバ121への送信データと受信データをHDD1009内に格納する装置である。
【0078】
<クライアントコンピュータ>
図5は利用者が実際に使用する情報処理装置であるクライアントコンピュータ101の構成を表す説明図であり、ROM1003、HDD1009、またはFDD1010より読み込まれてRAM1002に展開され使用されるアプリケーションプログラムとして、データ処理手段501とネットワーク閲覧手段502及び該拡張手段503が存在している。
【0079】
データ処理手段501は、文字列、図形、イメージ等のデータを含む文書の作成、編集、文書データのページ記述言語への変換機能の他、ネットワーク閲覧手段502内で稼動する拡張手段503を通じてセンターサーバ102から編集用画像を取得し、編集後のページ記述言語を含むプリントオーダを作成して、拡張手段503を通じてセンターサーバにプリントオーダを発注する機能を有する。
【0080】
ネットワーク閲覧手段502は、ネットワークを通してインターネットなど外部からのサービスを受けることを可能とするアプリケーションプログラム(いわゆるインターネットブラウザなどの一般的なアプリケーションプログラム)である。
【0081】
ネットワーク閲覧手段502は拡張手段(プラグインモジュール)を組み込むことによりその機能を拡張することが可能となっていて、拡張手段(プラグイン)503はそのようにしてネットワーク閲覧手段503に付加されたアプリケーションプログラムである。ネットワーク閲覧手段は、ネットワーク上のイメージ等の文書の閲覧やクライアントコンピュータへの伝送の機能に重点が置かれているため、データ処理手段501のような外部のアプリケーションプログラムとの連携を行うために、拡張手段503を使用する。
【0082】
拡張手段503はHDD1009に記憶されているアプリケーションプログラムで、ネットワーク閲覧手段502と同時にRAM1002に展開されて使用可能となり、ネットワーク閲覧手段502と共に稼動して、データ処理手段501で扱うデータをネットワーク上から取得する機能と、CRT1006を通して該データを表示する機能と、該データをデータ処理手段501に転送する機能と、データ処理手段が作成したプリントオーダデータをネットワークに送信する機能を有する。
【0083】
なお、データ処理手段501が有するプリントオーダの発注機能をセンターサーバ102のオーダ受注手段で実施し、かつ拡張手段が有するデータ表示機能及びプリントオーダデータ送信機能をネットワーク閲覧手段502を用いて行うことにより、データ処理手段501及び拡張手段503がなくても、本発明は実施可能である。
【0084】
<イメージサーバ>
図6は、イメージサーバ111,112、11N内の処理手段及び管理データを表す構成図である。図6中601、602,603、及び604の各処理手段はROM1003、HDD1009、またはFDD1010から読み出され、RAM1002に展開して使用されるアプリケーションプログラムである。
【0085】
印刷用画像登録手段601は、印刷用画像の新規登録、移動、複製、削除を行うアプリケーションで、管理者がKB1008で行う操作に従って、CDROMやZIPなどの外部記憶装置に記録された印刷用原画像をFDD1010で読み出して後述する印刷用原画像格納装置611に保管する機能と、印刷用原画像格納装置611内の画像を削除する機能を有するアプリケーションプログラムである。また、後述する原画像位置管理テーブル612を更新する機能と、表示・編集用画像を生成する機能と、原画像位置情報や該表示・編集用画像等を後述するローカル送受信制御手段603を介してセンターサーバ102に送信する機能も有する。
【0086】
印刷用画像送信手段602は、後述するローカル送受信制御手段603がセンターサーバ102から受信した印刷用画像送信要求を解析して、必要な印刷用画像を後述する原画像管理テーブル612を元に後述する印刷用原画像格納装置611から検索して、ローカル送受信制御手段603を介して該要求送信元(センターサーバ102)に送信する機能を有するアプリケーションプログラムである。
【0087】
ローカル送受信制御手段603は、イメージサーバ内の印刷用画像登録手段601等のアプリケーションプログラムが作成し後述するローカル送信ボックス613に保管したデータを管理し、NETIF1004を介してセンターサーバ102に送受信開始要求を送信し、送信データをローカル送信ボックス613から抽出して送信する機能と、センターサーバ102から受信した受信データを後述するローカル受信ボックス614に格納すると共に受信データを解析してそのデータを処理するアプリケーションプログラムをHDD1009内などからRAM1002に展開して使用する機能とを有する。
【0088】
印刷用原画像格納装置611は印刷用の高解像度の原画像ファイルで、HDD1009内またはFDD1010で読み書き可能なリムーバブルディスク上に保持する。
【0089】
原画像位置管理テーブル612は図12で後述する印刷用画像のパス名を管理するテーブルで、HDD1009内のデータベースまたは検索可能なファイルとして格納する。
【0090】
ローカル送信ボックス613とローカル受信ボックス614は、それぞれセンターサーバ102への送信データと受信データをHDD1009内に格納する装置である。
【0091】
<プリントサーバ>
図7は、プリントサーバ121,122、12N内の処理装置及び管理データを表す構成図である。図7中701、702、703、704、及び705の各処理手段はROM2003、HDD2009,またはFDD2010から読み出され、RAM2002に展開して使用されるアプリケーションプログラムである。
【0092】
オーダ出力管理手段701は、センターサーバ102から送信されたプリントオーダの進行状況を管理する機能を有するアプリケーションプログラムで、後述するローカル送受信制御手段703を介してセンターサーバ102からプリントオーダを受信して該プリントオーダを解析して後述するオーダ管理テーブル711に格納する機能と、オペレータがKB1008を用いて行う印刷操作に基づいて印刷用データを後述する印刷スプール712作成して後述する印刷制御手段702へ印刷開始指示を送る機能と、印刷制御手段702からの印刷完了通知を受け取って印刷完了通知データを作成し、ローカル送受信制御手段703を介して該印刷完了通知データをセンターサーバ102に送信する機能を有する。
【0093】
印刷制御手段702は、最終的な印刷イメージを作成してPRTC2011に送ることによって印刷を行う機能を有するアプリケーションプログラムで、後述する印刷スプール712内にある編集情報を元に該印刷スプール内にある印刷用原画像を用いて最終的な印刷イメージを編集する機能と、印刷処理が完了した時に完了通知をオーダ出力管理手段701に送る機能とを有する。
【0094】
ローカル送受信制御手段703はイメージサーバ111のローカル送受信制御手段603と等価で、プリントサーバ内のオーダ出力管理手段701等のアプリケーションプログラムが作成し後述するローカル送信ボックス713に保管したデータを管理し、NETIF2004を介してセンターサーバ102に送受信開始要求を送信し、送信データをローカル送信ボックス713から抽出して送信する機能と、センターサーバ102から受信した受信データを後述するローカル受信ボックス714に格納すると共に受信データを解析してそのデータを処理するアプリケーションプログラムをHDD2009内などからRAM2002に展開して使用する機能とを有する。
【0095】
印刷用画像登録手段704は、イメージサーバ111における印刷用画像登録手段601と等価であって、印刷用画像の新規登録、移動、複製、削除を行うアプリケーションで、管理者がKB2008で行う操作に従って、CDROMなどの外部記憶装置に記録された印刷用原画像をFDD2010で読み出して後述する印刷用原画像格納装置716に保管する機能と、印刷用原画像格納装置716内の画像を削除する機能を有するアプリケーションプログラムである。また、後述する原画像位置管理テーブル715を更新する機能と、表示・編集用画像を生成する機能と、原画像位置情報や該表示・編集用画像等をローカル送受信制御手段703を介してセンターサーバ102に送信する機能も有する。
【0096】
印刷用画像送信手段705は、イメージサーバ111における印刷用画像送信手段602と等価であって、ローカル送受信制御手段703が受信した印刷用画像送信要求を解析して、必要な印刷用画像を後述する原画像管理テーブル715を元に後述する印刷用原画像格納装置716から検索して、ローカル送受信制御手段703を介して該要求送信元に送信する機能を有するアプリケーションプログラムである。プリントサーバの印刷用画像送信手段705は、印刷用画像または、表示用画像と編集用画像を送信する。
【0097】
オーダ管理テーブル711はHDD2009に格納するデータベースまたは検索可能なファイルで、図8で後述するプリントオーダデータと、図10で後述するプリントオーダの進行状況を関するためのオーダステータステーブルを格納する。
【0098】
印刷スプール712は印刷制御手段702が印刷処理を行う上で必要となる編集情報と全ての印刷用原画像を一時的に格納するスプールである。
【0099】
ローカル送信ボックス713とローカル受信ボックス714は、イメージサーバ111のローカル送信ボックス613、ローカル受信ボックス614と等価で、それぞれセンターサーバ102への送信データと受信データをHDD2009内に格納する装置である。
【0100】
原画像位置管理テーブル715はイメージサーバ111における原画像位置管理テーブル612と等価であって、図12で後述する印刷用画像のパス名を管理するテーブルで、HDD2009内のデータベースまたは検索可能なファイルとして格納する。
【0101】
印刷用原画像格納装置716はイメージサーバ111における印刷用原画像格納装置611と等価であって、印刷用の高解像度の原画像ファイルで、HDD2009内またはFDD2010で読み書き可能なリムーバブルディスク上に保持する。
【0102】
なお、本実施例ではプリントサーバ内に印刷用原画像とその管理機能を有することによって、より伝送負荷を軽減することを目的として、プリントサーバ121内にイメージサーバ121の機能も包含する構成になっている。プリントサーバ121内にイメージサーバの機能である704、705、715、716が無くても本実施例は実施可能である。また、プリントサーバ121のNETIF2004またはイメージサーバ111のNETIF1004、及びネットワーク130を、移動体通信及び移動体通信機器、例えばPersonal Handyphone System(PHS)などのデジタル通信及びデジタル通信機器に置き換えることにより、本発明は移動体通信環境下においても実現可能である。
【0103】
<プリントオーダデータ>
図8は本実施例で取り扱うプリントオーダデータのデータ構造を表す。プリントオーダデータは利用者が本実施例に対して行うオーダの情報を格納するためのデータ構造体である。ここで説明するプリンとオーダーデータは、センターサーバからプリントサーバに送信されるオーダのことである。
【0104】
該プリントオーダデータは、センターサーバ102においてオーダ受注手段403によってセンオーダ管理テーブル416に格納され、オーダ出力管理手段406によって操作される他、プリントサーバ121においてもオーダ出力管理手段701によってオーダ管理テーブル711に格納・操作される。以下、図8を用いてプリントオーダのデータ構造と本実施例で使用される各種用語の説明を行う。
【0105】
図8中801はプリントオーダであり、利用者が印刷を要求する単位であって、本実施例内でユニークなオーダIDで識別される。プリントオーダ801は1つ以上のサブオーダ802で構成され、プリントオーダごとの情報として利用者が出力を所望するプリントサーバの識別子などを持つ。オーダIDは、プリントオーダを発注した利用者のユーザーIDと、利用者が発注を行なったクライアントコンピュータの識別子(ネットワーク接続時のIPアドレス)と、発注した時の時刻を組み合わせたものである。
【0106】
802はサブオーダであり、プリントサーバで印刷される単位であって、上位のオーダ内でユニークな連番(001、002、...)であるサブオーダIDで識別される。サブオーダは1つ以上のオーダアイテム803で構成され、サブオーダごとの情報として用紙サイズや出力部数などを持つ。
【0107】
803はオーダアイテムであり、編集情報804やイメージID805がそれぞれ一つのオーダアイテムとして、サブオーダ802を構成する。
【0108】
804は編集情報であって、ページ記述言語を用いて各画像の印刷位置などを記述したスクリプトである。
【0109】
805はイメージIDであり、印刷される画像を識別するためのもので、イメージIDはオーダアイテムの一つとしてサブオーダを構成する。イメージIDは図9で後述するように、本実施例内で一意にあるように発番される。但し、イメージIDは画像を識別するもので、遠隔地にある複数の画像ファイルに対しても、それらが同じ画像を格納しているのであれば、同じイメージIDが割り振られる。
【0110】
実際の実施例では、オーダ801、サブオーダ802、オーダアイテム803に対し、利用者の情報や課金情報などを持つが、本発明を説明する上で特に必要ないので省略する。
【0111】
<ID体系>
図9は、本実施例におけるイメージID及びオーダIDを説明するものである。
【0112】
図9中901はイメージIDであって、区切り文字(‘/’)で3つの部分に区切られている。イメージIDは、本実施例における印刷用原画像を識別するために各印刷用原画像に対して該原画像の登録処理の際に割り振られる識別子である。
【0113】
911はセンターサーバ102を識別するためのセンターサーバの名称である。
【0114】
912は該イメージIDに対応する印刷用原画像の登録処理を行ったサーバを示すIDであり、本実施例ではイメージサーバ111またはプリントサーバ121のいずれかのサーバIDで表される。なお、サーバIDはセンターサーバ102に接続されるイメージサーバ111、プリントサーバ121に対して一意に割り振られる識別子を用い、センターサーバ102もサーバIDを持つ。
【0115】
なお、サーバIDはイメージIDの一意性を保つために使用するもので、その原画像を保存しているサーバのサーバIDとは必ずしも一致しなくとも良い。
【0116】
913は、登録処理を行うサーバ内で、該登録処理によって登録される原画像を一意に特定できるように割り振られる番号であり、例えば該登録処理を実行した時の時刻などを用いて発行する。
【0117】
以上のように、911、912、913を用いて本実施例において印刷用原画像の一意性を保持する。
【0118】
また、図9中902はオーダIDであって、区切り文字(‘/’)で3つの部分に区切られている。オーダIDは、本実施例において利用者が発注するプリントオーダを識別するために、各プリントオーダに対して該プリントオーダの受注時にセンターサーバ102で割り振る識別子である。
【0119】
914はユーザーIDであって、該プリントオーダを発注した利用者を識別するための識別子である。
【0120】
915は該プリントオーダを受注したセンターサーバ102のサーバIDである。
【0121】
916は受注処理を行うセンターサーバ102内で、受注したプリントオーダを一意に特定できるように割り振られる番号であり、例えば該受注処理を実行した時の時刻などを用いて発行する。
【0122】
以上のように、914、915、916を用いて本実施例において印刷用原画像の一意性を保持する。
【0123】
<オーダステータステーブル>
図10は本実施例で使用するオーダステータステーブル415の説明図である。ステータステーブル415は、センターサーバ102のHDD1009にデータベースまたは検索可能なファイルとして保持され、後述する各処理フローで説明する処理において、主に画像収集手段405が各プリントオーダの印刷用画像の収集状況を管理して各処理を制御するために使用する。また、センターサーバ上のRAM1002上に保持して使用することも可能である。
【0124】
図10中201はセンターサーバが受注して現在処理中あるいは処理済のプリントオーダを識別するためのオーダIDを格納する。
【0125】
202はオーダID201で識別されるオーダの構成要素であり、実施例ではサブオーダを識別するためのサブオーダIDを格納する。
【0126】
203はサブオーダID202で識別されるサブオーダの構成要素のアイテムで使用される、印刷用原画像のイメージIDを格納する。
【0127】
204は印刷用原画像、及び対応するオーダ、サブオーダの印刷用原画像の収集状況を表すステータスであり、「画像収集中」、「画像収集済」などの状況を示す値が格納される。
【0128】
211、212、213、214はオーダステータステーブル415に格納されるデータの例である。
【0129】
図10中ハイフン(−)で表現されている欄は、該当する欄に値が入っていないことを表し、これによって各印刷用画像の準備状況の他に、オーダやサブオーダ単位の状況も管理する。例えば、図5において4行目のデータ214はオーダID「USR1/PC1/0002」のサブオーダID「0001」のイメージID「CANON/PS5/1998902020027」はスタータスが「画像収集済み」であり、その印刷用画像データが既にセンターサーバ上にあってプリントサーバへの送信準備ができているなど準備が完了していることを表わす。また、3行目のデータ213はサブオーダ「0001」のイメージID「 CANON/PS5/1998901010758」はまだ印刷用画像が準備ができていないことを表す。また、2行目のデータ212はサブオーダ「0001」としてまだ準備ができていないことを、1行目のデータ211はオーダ「 USR1/PC1/0002」として準備ができていないことを表す。
【0130】
なお、一つのプリントオーダを一つのデータ構造体として保持することも可能であるが、本実施例では一つのプリントオーダのデータをオーダ管理テーブルとオーダステータステーブルに分けて保持することによって、プリントオーダの付加情報の追加などの変更に対する各処理フローの変更が可能な限り発生しないようにする。
【0131】
<サーバ管理テーブル>
図11は本実施例で使用するサーバ管理テーブルの説明図である。サーバ管理テーブルは、センターサーバ102のHDD1009にデータベースまたは検索可能なファイルとして保持され、センターサーバ102に接続する全てのイメージサーバとプリントサーバの情報を管理する。本実施例では、図15の処理フローで後述する原画像位置決定処理で使用する。また、センターサーバ上のRAM1002上に保持することも可能である。
【0132】
図11中1101はサーバIDで、センターサーバに接続する全てのイメージサーバとプリントサーバを一意に識別するための識別子である。
【0133】
1102は画像取得優先順位で、同一のイメージIDに対応する原画像が複数のイメージサーバまたはプリントサーバに保管されている時の判断基準として使用する数値である。画像優先順位は、後述する原画像の収集において、センターサーバに画像データを伝送する上でかかる伝送コストに対応した相対的な値を予め設定しておく。なお、ここで言う伝送コストとは、伝送に関わる費用だけではなく、センターサーバからの要求に対して画像を送信するまでにかかる時間も含めた総合的な意味である。画像取得優先順位1102は1以上999以下の値であって、値が小さいほど画像取得に関わる伝送コストが小さいことを表す。
【0134】
例えば、センターサーバから見て同一LAN内であれば100、同一ローカルエリアネットワーク(LAN)ではないが常にネットワークに接続しているサーバであれば200、同一LANではなくかつネットワークに対してダイアルアップ接続するなど常に接続しているわけではないサーバであれば300を設定し、さらに同じLAN内でもアクセス頻度が高く処理効率が良くないサーバはこれらの値に20を加算するなどしておく。
【0135】
<原画像位置管理テーブル>
図12は本実施例で使用する原画像位置管理テーブルの説明図である。原画像位置管理テーブルはセンターサーバ102のHDD1009及びイメージサーバ111のHDD109及びプリントサーバ121のHDD2009に、データベースまたは検索可能なファイルとして保持され、後述する各処理フロー中で印刷に必要な原画像の格納場所を特定するために使用する。
【0136】
センターサーバ上の原画像位置管理テーブル〔A〕にはセンターサーバに接続されている全てのイメージサーバ及びプリントサーバに格納されている利用可能な印刷用画像のデータを格納する。また、イメージサーバ及びプリントサーバ上の原画像位置管理テーブル〔B〕には、そのサーバのHDD1009またはHDD2009、またはFDD1010またはFDD2010に格納されている印刷用画像のデータを格納する。原画像位置管理テーブルは各サーバのRAM1002またはRAM2002上に持つことも可能である。
【0137】
図12中1201はイメージIDであり、利用可能な印刷用画像のイメージIDである。
【0138】
1202は各印刷用画像の所有者のユーザーIDであり、イメージIDに対して一意に決まる。有償または無償で一般に公開される画像の場合には、この項目は空欄となる。
【0139】
1203は保管場所であり、該当するイメージIDの印刷用画像データの保管場所を保持する。センターサーバ102上の原画像位置管理テーブル〔A〕の保管場所1203は、該当するイメージIDの画像を保持しているイメージサーバ111のサーバID、またはプリントサーバ121のサーバID、またはセンターサーバ上のHDD1009上に保管されている印刷用画像のパス名であって、1つのイメージIDの値に対して複数の値を格納することができる。イメージサーバ、またはプリントサーバ上の原画像位置管理テーブル〔B〕の保管場所1203は、HDD上に保管されている印刷用画像のパス名であり、センターサーバ102上の原画像位置管理テーブル〔A〕と組み合わせて、原画像を指定することができる。つまり、後述するように、クライアントからは画像IDだけを指定するだけでよく、センターサーバにおいてその画像IDで指定された画像データがどこのサーバにあるかを認識でき、そのサーバに対して画像IDと取得要求をすると、そのサーバ上で管理されている原画像位置管理テーブル〔B〕によるパス名から画像データを取得できるのである。
【0140】
1204は付加情報であって、原画像ファイルを削除するためや、現画像ファイルをクライアントコンピュータに送信可能であるかを判断するためなどの制御用の付加的情報を格納する。
【0141】
イメージサーバ111またはプリントサーバ121上の保管テーブルの場合は、当該サーバのHDD1009またはHDD2009上に保管されている印刷用画像のパス名である。
【0142】
なお、前記以外の項目として登録日付や画像サイズなどを保持することも可能であるが、本発明では直接関係しないので説明を省略する。
【0143】
原画像位置管理データ1211、1212、1213、1214、1215、1216、1217は原画像位置管理テーブルに格納する原画像位置管理データの例である。図12の〔A〕はセンターサーバ102上の原画像位置管理テーブルの例である。図12の〔B〕はイメージサーバもしくはプリントサーバ上の原画像位置管理テーブルの例である。
【0144】
例えば、原画像位置管理データ1211は、イメージID「CANON/PS01/1998ABC001」で識別される画像の印刷用画像データはユーザーID「USR123」で識別される利用者が所有権を持っており、サーバID「PS01」で識別されるプリントサーバ上のHDD2009またはFDD2010上に保管されていることを表す。
【0145】
また、原画像位置管理データ1212は、イメージID「 CANON/IS03/1998ABC002」で識別される画像の印刷用画像データがセンターサーバ102上のHDD1009またはFDD1010上にあるパス名「E:¥spool¥image1.jpg」で識別される画像ファイルとして保管されていることを表す。なお、後述するように、原画像位置管理データ1212のようにセンターサーバ上の原画像位置管理テーブルで保管場所としてパス名が格納されている場合、その印刷用画像ファイルはプリントサーバへ送信するために一時的に保管されているものである。
【0146】
原画像位置管理データ1213、1214は、イメージID「 CANON/IS03/1998ABC003」で識別される画像の印刷用画像データがイメージサーバ「IS02」及びプリントサーバ「PS07」の両方で保管されていることを表す。
【0147】
また、原画像位置管理テーブル〔B〕は、サーバIDが「IS01」のイメージサーバのテーブルを示しており、〔B〕における原画像位置管理データ1215は、〔A〕における原画像位置管理データ1211に対応している。つまり、〔A〕では、保管場所1203としてサーバIDが「IS01」となっており、〔B〕ではサーバ内のパス名「C:¥bank¥image12.jpg」で識別される画像ファイルの位置を示している。1216、1217についても同様である。
【0148】
イメージサーバ111及びプリントサーバ121で保持される原画像位置管理テーブルの場合は、原画像位置管理データ1212のように保管場所1203として当該サーバ内のパス名、またはFDD1010またはFDD2010に装填して読み込み可能なCDROM等のリムーバブルディスクのボリューム名と当該ボリューム内のパス名が格納される原画像位置管理データのみを保持する。
【0149】
<伝送データフォーマット>
図13は本実施例で使用する伝送データフォーマットを説明する図であり、センターサーバ102と、イメージサーバ111及びプリントサーバ121の間で送受信する伝送データは、図13のようなフォーマットのファイルとして伝送する。
【0150】
本実施例で使用する伝送データフォーマットは、ISO8879の「標準一般化マーク付け言語」(SGML)を利用している。
【0151】
図13中1301はセンターサーバ102からプリントサーバ121へ伝送する伝送ファイルので例あり、1302はプリントサーバ121からセンターサーバ102へ伝送する伝送ファイルの例である。
【0152】
伝送ファイル1301にあるように、伝送ファイルは<CAML>開始タグと</CAML>終了タグで囲まれた中に、各種伝送データの内容を表すタグが格納される。図13中の1311、1312、1313、1314、1315、1316、1317,1318は伝送データである。伝送データが下位の伝送データのような階層構造を持つ場合は、伝送データ1312の<SUBODR>タグのように、該伝送データの開始タグから終了タグの中には、下位の伝送データのタグを格納する。各タグの先頭の文字列はタグ名であって、該タグの内容を表す識別子である。
【0153】
また、1つの伝送ファイルは任意の種類の複数の伝送データを格納することも可能である。
【0154】
図13中1311は、該伝送データファイルの送信元サーバと受信先サーバを表す送受信ヘッダー伝送データで、各伝送データファイル中の最初の伝送データとして格納する。送受信ヘッダー伝送データ1311は、一つの伝送データファイルにつき一つだけ格納する。
【0155】
1312は、利用者が発注したプリントオーダをプリントサーバ121に伝送するためのオーダ伝送データである。オーダ伝送データは、図8で説明されるプリントオーダ801を伝送するためのもので、プリントオーダ801のデータ構造を格納できるように、下位のタグとして<SUBODR>、<ODRITEM>を持っている。
【0156】
1313は、センターサーバ102がイメージサーバ111またはプリントサーバ121に対して印刷用原画像ファイルの送信を要求する、原画像送信要求伝送データである。
【0157】
1314は、センターサーバ102がイメージサーバ111またはプリントサーバ121に対して、印刷用原画像を新規登録または削除することを要求するための、画像登録情報伝送データである。
【0158】
1315は、送受信ヘッダー伝送データであり、送受信ヘッダー伝送データ1311と同値である。
【0159】
1316は、プリントサーバ121がセンターサーバ102に対して、印刷用原画像の新規登録、他のプリントサーバまたはイメージサーバ111への伝送、または削除処理を要求する、原画像登録処理伝送データである。
【0160】
1317は、センターサーバ102から送信される原画像送信要求伝送データ1313に対して、プリントサーバ121からセンターサーバ102に印刷用原画像を送信するための、原画像送信データである。
【0161】
1318は、センターサーバ102から送信されたオーダ伝送データ1312に対して、プリントサーバ121が該プリントオーダの印刷処理を行った結果をセンターサーバ102に通知するための、印刷結果通知データである。
【0162】
また、1321は、伝送データファイル中に種々のデータを格納する場合の例を表す。
【0163】
格納するデータ内に‘<’などの文字が含まれていると、センター送受信制御手段407などで伝送データの解析を行う際に伝送データタグの開始と間違う恐れがあるため、伝送データタグタグ以外のデータを格納する場合は、1312の例のようにデータを内部コード化して格納する。
【0164】
また、1322は、画像データなどを伝送データファイルとは別ファイルとして伝送する場合の例である。1322では、タグ内のパラメータに該別ファイルのファイル名を格納している。
【0165】
<スクリプト>
図14は本実施例で使用するページ記述言語で記述されたスクリプトの例の説明図である。
【0166】
図14中1401はクライアントコンピュータ101のデータ処理手段501で作成され、最終的にプリントサーバ102で印刷される文書を示す。1403、1404は文書1401に含まれる画像データを表す。ここで文書とは、図に示されているように、DTP(デスクトップパブリッシング)で作成されるドキュメントのことであり、文字や図形や画像データが含まれているファイルのことである。
【0167】
1402は文書1401をデータ処理手段501でページ記述言語に変換したスクリプトで、クライアントコンピュータ101のデータ処理手段501で作成され、センターサーバ102を介してプリントサーバ102に伝送され、印刷制御手段702によって解析される。
【0168】
データ処理手段501での文書の編集はセンターサーバ102から低解像度の編集用画像を取得して行うことで、ネットワーク上の転送データの削減と編集に必要なメモリ量を削減する。
【0169】
データ処理手段501では、スクリプト1402内にあるイメージ記述(image()の部分)には、画像データ1403、1404のイメージIDを格納する。但し、データ処理手段501は低解像度の編集用画像を使用し、印刷制御手段702では印刷用の原画像を使用するので、データ処理手段501または印刷制御手段702が使用する画像ファイルのパス名はスクリプト1402の先頭部分にあるimagetab()の対応テーブル内に記述する。
【0170】
<動作説明>
まず、図1を用いて本実施例の全体的な動作説明を行う。
【0171】
最初に、イメージサーバ111またはプリントサーバ121で、印刷用原画像の登録を行う。本実施例のイメージサーバ111はコンテンツサーバと呼ばれ、主にサーバを運用する法人などが提供する画像など、全ての利用者が利用可能な画像を登録する。本実施例のプリントサーバ121は写真の現像などを行うプリントショップであり、利用者の個人的な画像で当該利用者のみが利用可能な画像を登録する場合が多いが、印刷用画像の伝送負荷を軽減するために、イメージサーバ111に登録した画像と同じ印刷用画像を登録することも可能である。
【0172】
イメージサーバ111またはプリントサーバ121では該サーバに登録した印刷用画像に管理用の識別子(イメージID)を発番し、両者がクライアントコンピュータ101で画像を閲覧・編集するための低解像度の表示・編集用画像を作成する。表示用画像はサムネイルであり、編集用画像もディスプレイ解像度によるが1/4baseくらいの解像度の画像を作成する。この作成は、印刷用の高解像度の画像を間引き、スムージング処理をする。また、FlashPix(登録商標)フォーマットにおける低いレイヤーの画像を表示・編集用画像として使用することも考えられる。
【0173】
イメージサーバ111またはプリントサーバ121は上記表示・編集用画像と画像登録情報をセンターサーバ102に送信する。センターサーバ102は送信された表示・編集用画像と画像登録情報を保管しておく。
【0174】
利用者はクライアントコンピュータ101を用いて、センターサーバ102に保持されている利用可能な編集用画像とプリントサーバ111、112、11Nの情報を取得し、所望の編集指定を行った後、一つ以上の画像と所望のプリントサーバ121を選択してプリントオーダをセンターサーバ102に発注する。
【0175】
センターサーバ102は受注したプリントオーダの情報を保管した後、当該プリントオーダに含まれる各イメージIDに対して、センターサーバ102内に保持している画像登録情報を用いてそのイメージIDで識別される印刷用画像の格納場所を特定し、必要に応じてイメージサーバ111、112、11Nあるいはプリントサーバ121、122、12Nに画像取得要求を送信する。
【0176】
画像取得要求を受信したイメージサーバあるいはプリントサーバは当該サーバ内の画像登録情報を用いて画像ファイルを特定し、センターサーバ102に画像ファイルを送信する。
【0177】
センターサーバ102は上記イメージサーバあるいはプリントサーバからの印刷用が像を受信し、センターサーバ102内に保管する。
【0178】
センターサーバ102は、上述したプリントオーダに必要な印刷用画像が全てセンターサーバ102または印刷先のプリントサーバ121に揃った時点で、プリントオーダと印刷用原画像をプリントサーバ121に送信する。
【0179】
プリントサーバ121は、センターサーバ102からプリントオーダと印刷用原画像を受信し、プリントオーダに従って印刷処理を行い、印刷完了通知をセンターサーバ102に送信する。
【0180】
センターサーバ102はプリントサーバ121から印刷完了通知を受信し、必要に応じて当該プリントオーダのために収集した印刷用画像の削除と画像登録情報の更新とを行う。
【0181】
<プリントサーバでの画像登録>
プリントサーバ121からの印刷用原画像の登録処理の流れを説明する。プリントサーバ121が設置してある場所は、通常DPE店等のショップであり、ショップでは主に利用者が持ち込んだ画像データを本実施例に登録する処理を行う。
【0182】
プリントサーバ121では、印刷用画像登録手段704を用いて利用者の画像データを登録し、登録情報を表す伝送データをローカル送受信制御手段703を用いてセンターサーバ102に送信する。送受信制御手段に対する送信データの登録はローカル送信ボックス713に伝送データファイルを格納することによって行う。
【0183】
印刷用画像登録手段704は、原画像の新規登録の他、既に登録済みである原画像の削除と、別のプリントサーバ122またはイメージサーバ112への原画像の移動や複写の指示入力の処理も行う。
【0184】
なお、本実施例における利用者は、事前に本実施例の利用を許可するユーザーIDを取得していることを前提とする。
【0185】
図15は印刷用画像登録手段704における画像登録処理の流れを示すフローチャート図である。以下、図15を用いて印刷用画像登録手段704における画像登録、移動、複写、削除の処理を説明する。
【0186】
ステップS1500では、利用者が本実施例におけるユーザーIDをすでに取得しており会員証などで確認して、KB2008により該ユーザーIDを入力し、RAM2002に記憶しておく。
【0187】
ステップS1501では、実施する処理の内容を識別するコード(以下「処理コード」とする)をKB2008より入力し、RAM2002に記憶しておく。処理の内容とは、画像データの「新規登録」、「移動」、「複写」、「削除」などである。
【0188】
ステップS1502では、ステップS1501で記憶した処理コードを判断し、「新規登録」であればステップS1503へ、「新規登録」でなければステップS1507へ進む。
【0189】
ステップS1503では、画像を格納してあるリムーバブルディスク上にある原画像をFDD2010を用いてRAM2002上に読み込む。または、印刷された画像をスキャナ2014で読み取り、RAM2002上に読み込む。この時、プリントサーバ121内でユニークな値を時刻等を元に生成することで、当該画像に付する図9のイメージIDを作成し、RAM2002上に記憶しておく。
【0190】
ステップS1504では、ステップS1503で読み込まれたRAM2002上の原画像から、解像度を低くしてイメージサイズとファイルサイズを小さくする画像変換を行うことによって、表示・編集用画像を作成し、ローカル送信ボックス713内に格納する。ステップS1504で作成される表示・編集用画像フォーマットはクライアントコンピュータ101上のデータ処理手段501と拡張手段503で処理可能なフォーマットにする。この時の画像フォーマットは、例えばJPEG圧縮アルゴリズムを用いた画像データフォーマットの一つであるJFIF(JPEG Interchange Format)等コメントなどの追加情報が書き込み可能な画像フォーマットを使用し、該追加情報として、ステップS1503で作成されRAM2002に記憶されている当該画像のイメージIDを追加情報として書き込んでおく。画像データのフォーマットとしては、JFIF、GIF、TIF、EXIF、FPX、ZIPなどがあり、ユーザの希望する形式で登録処理を行うものとする。
【0191】
ステップS1505では、ステップS1503でRAM2002上に読み込んだ原画像をHDD2009、またはFDD2008上のリムーバブルディスクに保管する。保管場所は、プリントサーバ121の管理者がKB2008を用いて指定し、RAM2002上に記憶しておく。
【0192】
ステップS1506では、ステップS1500、ステップS1503、ステップS1505でそれぞれRAM上に記憶したユーザーIDとイメージIDと保管場所を、図12で説明される原画像位置管理テーブル715に格納する。保管場所1202には、ステップS1505で保管された原画像ファイルのパス名、またはリムーバブルディスクのボリューム名とパス名が格納される。なお、原画像位置管理テーブル715上に既に同じイメージIDのデータが存在する場合はエラーメッセージをCRT2006上に表示し、ステップS1512を行わない。
【0193】
ステップS1507からステップS1511までの処理ステップは、ステップS1501でRAM2002に記憶した処理コードが「新規登録」ではない場合、すなわち「移動」、「複写」、「削除」のいずれかであった場合に行う。
【0194】
ステップS1507では、処理対象である登録済みの原画像のイメージIDをKB2008から入力し、RAM2002上に記憶しておく。この時、原画像位置管理テーブル715を検索して所有者1202がステップS1500で記憶したユーザーIDと一致するイメージIDのみをCRT2006上に表示し、その中から選択する形でKB2008から入力する。入力されたイメージIDが原画像位置管理テーブル715内にない場合、及び原画像位置管理テーブル715内の対応するデータの所有者1202がステップS1500で記憶したユーザーIDと異なる場合はエラメッセージをCRT2006上に表示し、再度ステップS1507を行う。
【0195】
ステップS1508では、ステップS1501で記憶した処理コードを判断し、「移動」または「複写」であればステップS1509へ、「移動」または「複写」でなければステップS1510へ進む。
【0196】
ステップS1509では、ステップS1507で記憶したイメージIDで原画像位置管理テーブル715を検索し、該イメージIDに対応する原画像ファイルのパス名を取得し、HDD2009またはFDD2010から該原画像ファイルを読み取り、ローカル送信ボックス713内に新たな画像ファイルとしてコピーする。さらに、コピー後のパス名をRAM2002上に記憶しておく。
【0197】
ステップS1511では、ステップS1501で記憶した処理コードを判断し、「移動」または「削除」であればステップS1511へ、「移動」または「削除」でなければステップS1512へ進む。
【0198】
ステップS1511では、ステップS1507で記憶したイメージIDで原画像位置管理テーブル715を検索し、付加情報1204に「削除予定」を表すフラグを格納しておく。この時点で原画像位置管理テーブルのデータや原画像ファイルを削除しないのは、その画像に対するプリントオーダが発注されている可能性があるためで、実際に削除するのはセンターサーバ102上の画像位置管理テーブル412が更新され、センターサーバ102から削除要求の伝送データが届いた時に行う。
【0199】
ステップS1512では、前記の各ステップで記憶または作成した、ユーザーID、イメージID、ローカル送信ボックス713に作成した画像ファイルのパス名と、予めHDD2009に記録されているプリントサーバ121のサーバIDとを元に、図16に示すような画像登録情報伝送データを作成し、RAM2002上に記憶しておく。
【0200】
ステップS1513では、当該利用者に対して処理すべき原画像の数を判断し、未処理のものがあればステップS1501へ戻る。
【0201】
ステップS1514では、ステップS1512で作成しRAM2002に記憶した全ての画像登録情報伝送データを結合することで伝送データファイルを作成し、ローカル送信ボックス713に格納する。該伝送データファイルの先頭部分には、図13の例で示されるような、伝送制御情報(「TRANS」タグ)を追加する。
【0202】
なお、ステップS1504においては、ステップS1504の処理開始前に該処理を行うかどうかを確認するメッセージをCRT2006上に表示し、オペレータがKB1008を用いて入力する処理指示に従って、ステップS1504を行わない。これは、印刷用原画像を他のイメージサーバ111またはプリントサーバ121から移動または複写する時に、印刷用原画像を、前記登録処理及び後述する各処理を用いてセンターサーバ102を介して伝送するのではなく、CD−ROM等の記憶媒体に格納して該記憶媒体を搬送することによって行う場合の処理である。この場合は、表示・編集用画像は既にセンターサーバ102に登録済みであるので、ステップ1504は行う必要はない。
【0203】
なお、プリントサーバ121内での画像保管場所の移動や複写の場合は、原画像位置管理テーブル715に対するデータの更新を行うだけで、画像登録情報伝送データの作成及び送信は行わない。
【0204】
図16はステップS1507で作成する画像登録情報伝送データの例で、タグ「<REG>」はこのタグが画像登録情報伝送データであることを示し、「OPE」は当該伝送データの処理コード(新規登録、削除、移動、複写)を表す。また、「ID」、「CUST」、「SHOP」の各パラメータは、それぞれイメージID、ユーザーID、プリントサーバ121のサーバIDを示す。
【0205】
また、「./im012345.jpg」は、ステップS1504でローカル送信ボックス713に保管した画像ファイルのパス名である。但し、処理コードが「削除」の時は画像ファイルを送信する必要がないので、この項目は作成されない。
【0206】
<イメージサーバでの画像登録>
次に、イメージサーバ111からの印刷用原画像の登録処理の流れを説明する。イメージサーバ111上に登録する原画像は、全ての利用者が利用可能な、商用の有償画像や無償提供画像で、主にCDROMなどのリムーバブルディスクなどで販売または配布される画像である。
【0207】
イメージサーバ111では、印刷用画像登録手段601を用いて上記の画像データを登録し、登録情報を表す伝送データをローカル送受信制御手段603を用いてセンターサーバ102に送信する。送受信制御手段に対する送信データの登録はローカル送信ボックス613に伝送データファイルを格納することによって行う。
【0208】
印刷用画像登録手段601における処理は、前述の図15で説明したプリントサーバ121の印刷用画像登録手段704とほとんど等価であるので、以下で図15のフローチャートと図16の伝送データ例の説明図を用いて、相違点のみを説明する。
【0209】
まず、印刷用画像登録手段601では「利用者」による処理の区別がなく、クライアントコンピュータ101から表示・編集用画像を取得する際にも全ての利用者が利用可能となるので、ステップS1500は行わない。
【0210】
また、ステップS1507でのイメージIDの入力においても、原画像位置管理テーブル612の利用者1202とユーザーIDの突き合わせチェックや表示時の絞り込みは行わない。
【0211】
また、ステップS1512で作成する画像登録情報伝送データにおいても、図16の「CUST」パラメータは作成されない。
【0212】
上記以外の処理はプリントサーバ121の印刷用画像登録手段704と等価である。
【0213】
<センターサーバでの画像登録>
次に、図4を用いてセンターサーバ102における画像登録処理を説明する。センターサーバ102における画像登録処理は、前述のプリントサーバ121での画像登録処理とイメージサーバ111での画像登録処理で送信された画像登録情報伝送データと表示・編集用画像を元に、センターサーバに画像情報を登録する処理である。なお、以下の説明で括弧内の「タグ」または「パラメータ」は、図13または図16の例で示す伝送データ内の値である。
【0214】
まず、センター送受信制御手段407は、イメージサーバ111またはプリントサーバ121から送信された画像登録情報伝送データファイル(例えば、図16)と、表示・編集用画像ファイルとを受信し、センター受信ボックス419内に格納する。
【0215】
次に、センター送受信制御手段407は、センター受信ボックス419内に格納された伝送データファイルを順に解析し、その中に画像登録情報伝送データ(<REG>タグ>が含まれていれば、その伝送データを伝送データファイルから抽出し、HDD1009上の一時ファイルに格納する。次に、センターサーバ102の画像登録手段404をHDD1009などより読み込んでRAM1002に展開して使用可能とし、上記でHDD1009に格納した伝送データの一時ファイルのファイル名と、伝送データファイル内の先頭部分の<TRANS>タグに記述してある送信元のサーバIDとを画像登録手段404に渡す。
【0216】
図17は、センターサーバ102における画像登録手段404における画像登録処理を説明するフロー図である。画像登録手段404は、イメージサーバ111またはプリントサーバ121からの画像登録情報伝送データを読み込んで、原画像位置管理テーブル412にその情報を反映させる等の処理を行う。
【0217】
画像登録手段404は、起動時にセンター送受信制御手段407より渡された一時ファイル名の伝送ファイルをオープンし、その内容を解析してRAM1002に記憶した後、図17のフロー図の処理を行う。以下、図17を用いて画像登録手段404の処理の説明を行う。
【0218】
ステップS1701では、RAM1002上の画像登録情報伝送データの処理コード(<OPE>パラメータ)を判断し、「新規登録(「NEW」)」であればステップS1702へ、そうでなければステップS1705へ進む。図15における処理で前述したように、処理コードは、「新規登録」の他に「移動」、「複写」、「削除」などがある。
【0219】
ステップS1702では、画像登録情報伝送データ中に記載してあるイメージID(<ID>パラメータと、起動時にセンター送受信制御手段407から渡された送信元のサーバIDを、原画像位置管理テーブル412に新規データとして追加する。この時、画像登録伝送データ内にユーザーID(「CUST」パラメータ)があった場合は、原画像位置管理テーブル412に追加するデータの所有者1202にその値を格納しておく。
【0220】
ステップS1703では、画像登録情報伝送データ内にある画像ファイルタグ(<CAMLLINK>)を解析し、該タグの示す表示・編集用画像ファイルをセンター受信ボックス419から抽出して表示・編集用画像格納装置411内に移す。この時、画像登録伝送データ内にユーザーID(「CUST」パラメータ)があった場合は、文書提供手段401によってユーザー単位のアクセス制限が可能なディレクトリに格納しておく。また、該ユーザーIDが画像登録伝送データ内に記述されていない場合は、全てのユーザーが参照可能なディレクトリに格納する。
【0221】
さらに、ステップS1703では、上記処理で格納した表示・編集用画像ファイルのパス名と、その画像のイメージIDとを、編集用画像位置管理テーブル417に新規データとして追加する。
【0222】
ステップS1703は、画像登録情報伝送データ内に表示用画像の情報と編集用画像の情報が別々の画像ファイルとして指定されていた場合には、各画像ファイルに対して処理する。表示用画像と編集用画像の区別は、それぞれ別のディレクトリに格納する。
【0223】
ステップS1704では、RAM1002上の画像登録情報伝送データの処理コード(<OPE>パラメータ)を判断し、移動(「MOVE」)または複写(「COPY」)であればステップS1705へ、そうでなければステップS1708へ進む。
【0224】
ステップS1705、ステップS1706,ステップS1707は、RAM1002上の画像登録情報伝送データの処理コードが移動または複写であった場合に処理する。この場合は、原画像位置管理テーブル412を更新すると共に、印刷用原画像を移動・複写先に転送する。
【0225】
ステップS1705では、画像登録情報伝送データ内から、イメージIDと、移動先または複写先のサーバIDとを解析・抽出し、原画像位置管理テーブル412に新規データとして追加する。また、抽出したイメージIDと移動先または複写先サーバIDはRAM1002上に記憶しておく。
【0226】
ステップS1706では、画像登録情報伝送データ内にある画像ファイルタグ(<CAMLLINK>)を解析し、該タグの示す印刷用原画像ファイルをセンター受信ボックス419から抽出してセンター送信ボックス418に移し、そのファイル名をRAM1002上に記憶しておく。
【0227】
ステップS1707では、ステップS1705で記憶したイメージIDとステップS1706で記憶した画像ファイルのファイル名とを元に、印刷用画像の登録を表す画像登録情報伝送データファイルを作成し、センター送信ボックス418に保管する。この伝送データファイルの送信先は、ステップS1705で記憶した移動先または複写先サーバIDである。
【0228】
ステップS1704では、RAM1002上の画像登録情報伝送データの処理コード(<OPE>パラメータ)を判断し、移動(「MOVE」)または削除(「DEL」)であればステップS1709へ、そうでなければ当処理を終了する。
【0229】
ステップS1709、ステップS1710、ステップS1711、ステップS1712、ステップS1713は、RAM1002上の画像登録情報伝送データの処理コードが移動または削除であった場合に処理する。これらの場合は、該画像登録情報伝送データの送信元サーバに対して、センターサーバ102上での登録処理が完了したことを通知する伝送データを送信する。該送信元サーバでは、該完了通知用の伝送データを受信して後に該送信元サーバ上の原画像を削除することが可能となる。
【0230】
ステップS1709では、画像登録情報伝送データ内のイメージIDと、起動時にセンター送受信制御手段407から渡された送信元サーバIDを元に、図10で後述するオーダステータステーブル415を検索し、該印刷用画像を使用するオーダがないかどうかを確認し、その結果をRAM1002上に記憶しておく。なお、画像登録情報伝送データ内のイメージIDはRAM1002上に記憶しておく。
【0231】
ステップS1710では、RAM1002上に記憶したイメージIDと、起動時にセンター送受信制御手段407から渡された送信元サーバIDを元に、原画像位置管理テーブル412を検索する。ステップS1709で該当するデータがオーダステータステーブル415内に既に存在する(すなわち、削除予定の画像ファイルが未処理のオーダで使用される)場合は、原画像位置管理テーブル412の該当データの付加情報1204に「削除予定」のフラグを保管する。また、ステップS1709で該当するデータがオーダステータステーブル415内に存在しない(すなわち、受注済みのオーダでは削除予定の画像ファイルは使用されない)場合は、原画像位置管理テーブル412の該当データを削除する。
【0232】
ステップS1711では、ステップS1710で原画像位置管理テーブル412からデータを削除した場合、ステップS1709で記憶したイメージIDと、起動時にセンター送受信制御手段407から渡された送信元サーバIDを元に、画像登録情報伝送データの送信元サーバに対して削除可能を通知する画像登録情報伝送データファイルを作成し、センター送信ボックス418に保管する。ここで作成する画像登録情報伝送データは、図13の1314または図16に示すようなデータであって、ステップS1709で記憶したイメージIDを元に作成し、処理コード(OPEパラメータ)に「削除」を設定する。また、該画像登録情報伝送データファイルの送受信ヘッダーデータ1311内の送信先には起動時にセンター送受信制御手段407から渡された送信元サーバIDを設定する。なお、ステップS1710で原画像位置管理テーブルの付加情報1204にフラグ立てただけの場合は何も行わない。
【0233】
ステップS1712では、RAM1002上の画像登録情報伝送データの処理コード(<OPE>パラメータ)を調べて、削除(「DEL」)であるかどうかを判断する。該処理コードが「削除」でなければ当処理を終了する。該処理コードが「削除」であれば、原画像位置管理テーブル412を検索して、原画像位置管理テーブル412のイメージID1201がステップS1709で記憶したイメージIDと等しく、かつ保管場所1203に格納されている値がサーバIDであり、かつ該サーバIDが起動時にセンター送受信制御手段407から渡された送信元のサーバIDと異なるデータが存在するかどうかを調べる。前記条件を満たすデータが存在すれば当処理を終了し、存在しなければステップS1713へ進む。
【0234】
ステップS1713では、画像登録情報伝送データ内のイメージIDと、起動時にセンター送受信制御手段407から渡された送信元サーバIDを元に、編集用画像位置管理テーブル417を検索し、該当するデータを削除する。また、同該当データの保管場所1203に格納されている表示・編集用画像ファイルのパス名を元に該イメージIDに対応する表示・編集用画像ファイルを表示・編集用画像格納装置411から削除する。
【0235】
<発注処理>
図18は、クライアントコンピュータ101からのプリントオーダの発注処理及びセンターサーバ102におけるオーダの受注処理を説明する処理フロー図である。ここで、クライアントコンピュータ101のネットワーク閲覧手段502とセンターサーバ102の文書提供手段401はインターネットで一般的に用いられる伝送プロトコルであるHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)及びFTP(File Transfer Protocol)を用いて通信し、またデータ処理手段501と拡張手段503はプロセス間通信機能を用いてデータ交換を行う。
【0236】
ステップS1801では、利用者はデータ処理手段501の機能を用いて、ネットワーク閲覧手段502をHDD1009などから読み込んでRAM1002に展開して使用可能とし、センターサーバ102に接続させる。さらに、ネットワーク閲覧手段502は拡張手段503をHDD1009などから読み込んでRAM1002に展開して使用可能とする。
【0237】
ステップS1802では、センターサーバ102の文書提供手段401の機能により、利用者にユーザーIDとパスワードを入力させることで利用者の認証を行う。認証できなければエラーとし、以下の処理ステップを行わない。
【0238】
ステップS1803では、文書提供手段401は編集用画像提供手段402をHDD1009などから読み込みRAM1002に展開して使用可能とし、編集用画像提供手段402は当該利用者が利用可能な画像を編集用画像位置管理テーブル417より検索して、該画像のイメージIDとURL(ネットワーク閲覧手段502及び拡張手段503から参照可能な名称)を拡張手段503に返す。この時処理対象となる利用可能な画像は、プリントサーバ121から登録された当該利用者所有の画像と、イメージサーバ111から登録された全利用者利用可能の画像である。なお、該処理対象画像は複数あるので、利用者はKB2008で表示条件を入力し、拡張手段503がその表示条件を編集用画像提供手段402に送ることによって、編集用画像提供手段402から拡張手段503へ送るイメージIDとURLの数を少なくすることも可能である。
【0239】
ステップS1804では、拡張手段503はステップS1803で編集用画像提供手段402より取得したURLを使って、文書提供手段401に対して画像の提供を要求する。文書提供手段401は表示・編集用画像格納装置411から指定された表示・編集用画像ファイルを抽出して拡張手段503に送る。拡張手段503は該画像ファイルをネットワーク閲覧手段502を通じてCRT1006上に表示する。
【0240】
ステップS1805では、利用者はステップS1804でCRT1006上にサムネイルなどで表示された画像の中から所望の画像を選択し、KB1008から該画像のイメージIDを入力することによって拡張手段503に指示を出し、拡張手段503は指定されたイメージIDと該画像に対応する表示・編集用画像ファイルをデータ処理手段501に送り込む。画像の指定は、図示省略したマウスなどのポインティングデバイスでサムネイルをクリックすることにより指定してもよい。データ処理手段501では、該表示・編集用画像ファイルをHDD1009内の一時領域に保管し、イメージIDと保管した画像ファイル名との対応テーブルを作成してRAM2002上に記憶する。但し、表示・編集用画像ファイルが追加情報を書き込み可能な形式であって、イメージサーバ111またはプリントサーバ121で該画像ファイル内にイメージIDが書き込まれている場合には、上記対応テーブルは必要ない。
【0241】
ステップS1803からステップS1805の各処理ステップは、利用者が所望するだけ繰り返す。
【0242】
ステップS1806では、利用者はデータ処理手段501に対してKB1008から入力するなどの操作を行い、ステップS1805で取り込んだ編集用画像等を用いて、印刷イメージである文書データを作成する。文書データは、図14の例で示す文書1401であり、ステップS1805で取り込んだ編集用画像はイメージデータ1403、1404としてCRT1006上に表示される。データ処理手段501は編集された文書データに対して図14の例の1402のような、編集内容を記述したスクリプトデータを作成する。データ処理手段501は、ステップS1805で記憶した編集用画像ファイルとイメージIDの対応表を検索するか、または編集用画像ファイル内に書き込まれているイメージIDを読み出して、スクリプト1402中に対応する文書1401内で使用しているイメージデータに対応するイメージIDを格納する。スクリプト1401は編集完了時にHDD1009の一時領域またはRAM1002内に保管する。
【0243】
利用者は所望する数だけステップS1806を繰り返して文書データを作成する。
【0244】
ステップS1807とステップS1808では仮オーダの発注と受注処理を行う。仮オーダはプリントオーダを構成するサブオーダ802やオーダアイテム803をクライアントコンピュータ101からセンターサーバ102に送信し、センターサーバ102内に格納する処理である。
【0245】
ステップS1807では、利用者はKB1008を操作して、印刷したい文書データを1つ以上選択し、印刷部数等付加情報を付加してデータ処理手段501に発注指示を行う。次に、データ処理手段501は、指定された文書データに対応するスクリプトをHDD1009またはRAM1002から読み出して、拡張手段503に送る。次に、拡張手段503はセンターサーバ102の文書提供手段401に対してオーダ受注手段403の起動指示を送る。次に、該起動指示を受信した文書提供手段401はオーダ受注手段403をHDD1009などから読み込みRAM1002に展開して使用可能とし、拡張手段503から受信した上記スクリプトをオーダ受注手段403に渡す。
【0246】
ステップS1808では、オーダ受注手段403はステップS1807で文書提供手段401から受け取ったスクリプトを解析し、編集情報やイメージIDなど図8で説明されるサブオーダ802を構成する情報を抽出し、オーダ管理テーブル416に格納する。この時、利用者のユーザーIDなどを元にしてオーダーID902を発番し、RAM1002上に記憶する。また、オーダ受注手段403は上記処理で抽出した各イメージIDが原画像位置管理テーブル412上に存在し、その付加情報1204に「削除予定」のフラグが立っていないかどうかをチェックし、存在しない、または「削除予定」のフラグが立っている場合はエラーを拡張手段503に送信し、拡張手段503はエラーの内容をCRT1006上に表示してエラーの内容を利用者に伝える。
【0247】
ステップS1809とステップS1810では、ステップS1807とステップS1808で受注した仮オーダに必要な情報を付加し、オーダとして成立させる処理である。
【0248】
ステップS1809では、オーダ受注手段403はサーバ管理テーブル413を検索してプリントサーバのサーバIDを読み出し、ステップS1808で発番しで記憶したオーダーIDとともに、拡張手段503に送信する。拡張手段503はCRT1006上にサーバーIDのリストを表示し、利用者は印刷出力先として所望のプリントサーバを選択肢、KB1008を用いて拡張手段503に該プリントサーバのサーバIDを入力する。次に、拡張手段503は入力されたサーバIDをオーダ受注手段403に送信する。
【0249】
ステップS1810では、オーダ受注手段403は出力に必要な料金計算等課金処理を行い、受信したサーバIDと出力部数等をオーダ管理テーブル416に格納し、プリントオーダとして完成させる。
【0250】
以上の処理で、プリントオーダが発注され、受注される。
【0251】
データ処理手段501及び拡張装置503を使用しない場合は、センターサーバ102の文書提供手段401はネットワーク閲覧装置502上に表示用画像と該画像のイメージIDを直接表示し、利用者がイメージIDと出力先プリントサーバ121のサーバIDなどのプリントオーダデータをKB1008を用いてネットワーク閲覧装置502に直接入力し、ネットワーク閲覧装置502は該入力データをセンターサーバ102のオーダ受注手段403に送信する。
【0252】
<画像収集先決定処理>
前記プリントオーダ発注処理においてプリントオーダを受注した後、センターサーバ102において、当該オーダ内に含まれているイメージIDで識別される印刷用原画像を保管しているサーバの中から、該印刷用画像をセンターサーバ102を経由して出力先のプリントサーバ121に送信する上で、最も伝送コストの少ないサーバを選択する処理を行う。
【0253】
上記処理を行うのは画像収集手段405であって、画像収集手段405は前記発注処理が完了した時点で、オーダ受注手段403によってHDD1009などから読み込まれ、RAM1002に展開されて使用される。この時、オーダ受注手段403が前記発注処理において受注したプリントオーダのオーダIDが画像収集手段405に渡される。
【0254】
図19は、画像収集手段405における上記の画像収集先決定処理を説明するフロー図である。
【0255】
ステップS1901では、画像収集手段405は、オーダ受注手段403から渡されたオーダIDを元にオーダ管理テーブル406を検索して当該プリントオーダのデータを読み取り、その内容をRAM1002に記憶すると共に、オーダステータステーブル415に追加する。オーダステータステーブル415に追加するデータのうち、イメージIDに値がある各データのステータス204は全て「画像収集前」に設定する。また、該追加データの中の、イメージIDに値がない各データのステータス204には「画像収集中」を設定する。
【0256】
ステップS1902は、ステップS1901でオーダステータステーブルに格納したデータを順次読み込んで、印刷用の原画像の格納場所を検索し、どのイメージサーバ111またはプリントサーバ121から該原画像を伝送するかを決定する処理であり、処理の詳細は図20−1及び図20−2の処理フロー図を用いて後述する。
【0257】
ステップS1903は、ステップS1901で処理したデータを再度調べて、既に画像を収集する必要がなければ、オーダをプリントサーバ121に伝送するために、オーダ進行管理手段406を起動する処理であり、処理の詳細は図21の処理フロー図を用いて後述する。
【0258】
以上の処理で受注したプリントオーダに対して、該プリントオーダ内にあるイメージIDの格納先であるイメージサーバ111またはプリントサーバ121へ原画像送信要求を送信することと、オーダステータスデータを設定する処理が完了する。
【0259】
図20−1及び図20−2は、前記画像収集先決定処理のステップS1902で行う収集先決定処理を説明する処理フロー図である。
【0260】
ステップS301では、画像収集手段405は、オーダステータステーブル415から、図19のステップS1901で格納したプリントオーダのデータを1件読み込み、RAM1002に記憶する。
【0261】
ステップS302では、画像収集手段405は、図19のステップS1901で格納したプリントオーダのデータを全て読み込み終わったかどうかを判断し、読み込み終わって該当するデータがもうなければ、当処理を終了する。
【0262】
ステップS303では、画像収集手段405は、ステップS301で記憶したオーダステータステーブルデータのイメージID203の値を判断して、値が格納されていればステップS304に進む。値が格納されていなければ、ステップS301へ戻る。
【0263】
ステップS304では、オーダステータステーブル415を検索し、オーダステータステーブル415内の該データ以外のデータのイメージID203の値がステップS301で記憶したイメージIDの値と同じであり、かつステータス204が「画像収集中」であるデータが、オーダステータステーブル415内に存在するかどうかを調べる。
【0264】
ステップS305は、ステップS304の結果を判断し、ステップS305における検索条件に合致するデータがオーダステータステーブル415内に存在すればステップS306に進み、存在しなければステップS307に進む。
【0265】
ステップS306では、該イメージIDは既に他のオーダのために画像収集中であるので、ステップS301で記憶したオーダステータスデータのステータス204に「画像収集中」を設定し、ステップS301に戻る。
【0266】
ステップS307では、画像収集手段405は、ステップS301で記憶したオーダステータスデータのイメージIDを元に原画像位置管理テーブル412を検索し、該イメージIDを持つ1つ以上のデータを抽出してRAM1002に記憶する。
【0267】
ステップS308では、画像収集手段405は、ステップS307の検索結果を判断し、原画像位置管理テーブル412に該当するデータが1つ以上ある場合はステップS310へ、1つもない場合はステップS309へ進む。
【0268】
ステップS309では、該イメージIDに対応する原画像は存在しないことになるので、ステップS301で記憶したオーダステータスデータのステータス204に「エラー」を設定して該データをオーダステータステーブル415に書き出し、ステップS301に戻る。
【0269】
ステップS310では、ステップS307で記憶した1つ以上の原画像位置管理テーブルデータの各データに対して、以降の処理を行うための準備を行う。iはステップS307で記憶した原画像位置管理テーブルデータのインデックス値であり、当処理ステップで1に設定する。以下の説明では、i番目の原画像位置管理テーブルデータの項目の値を「保管場所(i)」というように表す。また、PRIはサーバ管理テーブル413における最小の画像取得優先順位(i)の値を格納しておく値で、当処理ステップでは画像取得優先順位1102の最大値より大きい値「1000」を設定しておく。iとPRIはRAM1002上に記憶しておく。
【0270】
ステップS311では、画像収集手段405は、原画像位置管理テーブルデータの保管場所(i)の値と、RAM1002に記憶した当該プリントオーダの出力先プリントサーバIDの値を比較し、一致する場合は、原画像を伝送しなくても出力先プリントサーバ上にあるので、該原画像をプリントサーバでの印刷に使用することにして、ステップS312を行う。
【0271】
ステップS312では、原画像を収集する必要はないので、記憶しているオーダステータスデータのステータス204に「画像収集済」を設定し、当該オーダステータスデータの処理を終えてステップS301に戻る。
【0272】
ステップS313では、原画像位置管理テーブルデータの保管場所(i)の値がパス名の形式かどうかを判断する。パス名の場合はステップS314に進む。
【0273】
ステップS314は、上記判断で保管場所(i)の値がパス名の場合に行う。この場合は、該当する原画像がセンターサーバ102の一時保管画像格納装置414内に格納済みであることを意味する。したがって原画像収集のために原画像を伝送する必要がないので、iの値をRAM1002上の値jに記憶し、PRIには最小値0を設定する。この後、ステップS318へ進む。
【0274】
ステップS315では、画像収集手段405は、サーバ管理テーブル413からサーバID1101が保管場所(i)と等しいデータを検索し、該データの画像取得優先順位1102をRAM1002に記憶しておく。
【0275】
次に、ステップS316では、ステップS312で記憶した画像取得優先順位とPRIの値とを比較し、画像取得優先順位の値の方が小さければ、そのデータが示すサーバを画像取得先候補としてステップS317を行う。
【0276】
ステップS317では、画像収集手段405は、ステップS315で検索したデータの示すサーバを画像取得先候補とするために、インデックスiの値をRAM1002上の値jに保管し、PRIに該データの画像取得優先順位の値を格納する。
【0277】
ステップS318では、インデックスiの値を加算することで、RAM1002上に記憶した原画像位置管理データの次のデータのための準備を行ってステップS311に戻る。全ての原画像位置管理データを処理し終わった場合はステップS320に進む。
【0278】
ステップS320からステップS322では、RAM1002上に記憶した、ステップS311からステップS319までの処理で最も画像取得優先順位の小さかったサーバのサーバIDを保管場所1203として保持している原画像位置管理データのインデックスの値jを元に、インデックスjで示される原画像位置管理データ(j)を画像取得先として処理する。
【0279】
ステップS320では、保管場所(j)がパス名の形式かどうかを判断し、パス名であればステップS321へ、パス名でなければステップS322へ進む。
【0280】
ステップS321では、原画像位置管理データ(j)の示す印刷用原画像は、既にセンターサーバ102の一時保管画像格納装置414にあるので、RAM1002上に記憶しているオーダステータスデータのステータス204に「画像収集済」を設定し、ステップS301へ戻る。
【0281】
ステップS322では、RAM1002上に記憶しているイメージIDと保管場所(j)を元に、図13の例の<FTPREQ>タグで示されるような原画像送信要求伝送データと、図13の例の<TRANS>タグで示されるような先頭部の共通データとで構成される伝送データファイルを作成し、センター送信ボックス418に格納する。その後、ステップS301へ戻る。
【0282】
<オーダステータステーブル更新処理>
図21は、前記画像収集先決定処理のステップS1903で行うオーダステータステーブル更新処理を説明する処理フロー図である。
【0283】
ステップS2101とステップS2102は、RAM1002に記憶しているオーダステータスデータの各サブオーダ単位に行う処理である。以下の説明では、処理中のサブオーダのサブオーダIDを「サブオーダID(k)」を表す。
【0284】
ステップS2101において、画像収集手段405は、オーダステータスデータの中で、サブオーダIDがサブオーダID(k)と同じデータのステータスを判断し、全て「画像収集済」であればステップS2102へ進み、「画像収集済」でないデータがあれば、ステップS2103へ進む。
【0285】
ステップS2120において、画像収集手段405は、オーダステータスデータ中、サブオーダIDがサブオーダID(k)で、イメージIDに値が設定されていないデータのステータス204に「画像収集済」を設定する。
【0286】
ステップS2103において、画像収集手段405は、次のサブオーダIDの処理のためにインデックスkを加算する。全てのサブオーダIDを処理し終わっていたらステップS2104に進み、次のサブオーダID(k+1)があればステップS2101に戻る。
【0287】
ステップS2104において、画像収集手段405は、オーダステータスデータの中で、サブオーダID202に値があり且つイメージID203に値がないデータを全て調べ、全てのデータのステータス204が「画像収集済」であるかどうかを判断する。全て「画像収集済」であれば、ステップS2105へ進み、「画像収集済」でないデータがあればステップS2106へ進む。
【0288】
ステップS2105において、画像収集手段405は、オーダステータスデータの中のサブオーダID202及びイメージID203に値がないデータのステータス204に「画像収集済」を設定する。
【0289】
ステップS2106では、RAM1002中に記憶していたオーダステータスデータがオーダステータステーブル415へ書き出される。
【0290】
ステップS2107において、画像収集手段405は、オーダステータスデータの中のサブオーダID202及びイメージID203に値がないデータを調べ、該データのステータス204に「画像収集済」が設定されている時にはステップS2108へ進み、ステータス204に「画像収集済」以外の値が設定されているデータがある時は当処理を終了する。
【0291】
ステップS2124において、画像収集手段405は、HDD1009などからオーダ進行管理手段406をRAM1002に読み込んで使用可能にし、オーダステータスデータのオーダIDをオーダ進行管理手段406に渡す。
【0292】
<原画像送信処理>
前記画像収集先決定処理において、原画像収集先に選択されて原画像送信要求伝送データが送信されたイメージサーバ111またはプリントサーバ121では、該原画像送信要求伝送データ内に指定されたイメージIDで識別される印刷用原画像をセンターサーバ102に送信する。該処理はイメージサーバ111上の印刷用画像送信手段602またはプリントサーバ121上の印刷用画像送信手段705によって行う。印刷用画像送信手段602と印刷用画像送信手段705の機能は同値であるので、以下ではイメージサーバ111に上の印刷用画像送信手段602の処理について説明する。
【0293】
図22は、印刷用画像送信手段602における処理を説明する処理フロー図である。印刷用画像送信手段602は、ローカル送受信制御手段603が画像送信要求伝送データファイルを受信した時に、ローカル送受信制御手段603によってHDD1009などから読み込まれRAM1002に展開されて使用可能となる。この時、印刷用画像送信手段602は、ローカル送受信制御手段603が受信した画像送信要求伝送データファイルのファイル名をローカル送受信制御手段603からRAM1002を介して渡される。
【0294】
ステップS2201では、印刷用画像送信手段602起動時にRAM1002を介して渡された画像送信要求伝送データファイルのファイル名を元にして、該画像送信要求伝送データファイルを読み出し、該ファイルから画像送信要求伝送データ内のイメージIDを抽出してRAM1002上に記憶する。
【0295】
ステップS2202では、原画像位置管理テーブル612を検索して、ステップS2201で記憶したイメージIDとイメージID1201の値が合致するデータを読み出し、該データをRAM1002上に記憶する。
【0296】
ステップS2203では、ステップS2202で記憶した原画像位置管理テーブルデータの保管場所1203に示されるパス名で示される印刷用原画像ファイルをローカル送信ボックス613にコピーし、該ファイルのコピー後のファイル名と、ステップS2201で記憶したイメージIDを元に、図23の例に示すような原画像送信データファイルを作成し、ローカル送信ボックス613に格納する。
【0297】
図23は上記原画像送信処理によって印刷用画像送信手段602によって作成される原画像送信データファイルの内容の例である。図23中の<FTP>タグによって原画像送信データを識別する。
【0298】
<画像受け取り処理>
前述した原画像送信処理において、イメージサーバ111の印刷用画像送信手段602またはプリントサーバ121の印刷用画像送信手段705によって作成された原画像送信データは、ローカル送受信制御手段603またはローカル送受信制御手段703を介してセンターサーバ102に送信され、センターサーバ102のセンター送受信制御手段407によって受信される。この通信は、前述したようにダイヤルアップ形式でも専用線を用いたオンライン形式でもよい。
【0299】
センター送受信制御手段407は上記原画像送信データを受信すると、該データをセンター受信ボックス419内に原画像送信データファイルとして格納し、次に画像収集手段405をHDD1009などから読み出してRAM1002に展開して使用可能とし、センター受信ボックス419内の原画像送信データファイルのファイル名を画像収集手段405に渡す。画像収集手段405は該原画像送信データファイルを解析して受信した画像ファイルの保管とオーダステータステーブルの更新を行う。
【0300】
図24は、画像収集手段405が行う上記処理の内容を説明する処理フロー図であり、以下に図24を用いて上記処理を説明する。
【0301】
ステップS2401では、画像収集手段405は、起動時にセンター送受信制御手段407から渡された原画像送信データファイルを元に該ファイルの内容をRAM1002に読み出して、その内容を解析し、該ファイル内にあるイメージIDと、原画像ファイルのファイル名をRAM1002上に記憶しておく。
【0302】
ステップS2402において、画像収集手段405は、ステップS2401で記憶した原画像ファイルのファイル名を元に、該ファイルを一時保管画像格納装置414にコピーし、コピー後のファイルのパス名をRAM1002上に記憶する。
【0303】
ステップS2403において、画像収集手段405は、ステップS2401で記憶したイメージIDとステップS2402で記憶したファイルのパス名を元に原画像位置管理テーブルデータを作成し、原画像位置管理テーブル412に追加する。
【0304】
ステップS2404において、画像収集手段405は、オーダステータステーブル415を検索し、イメージID203がステップS2401で記憶したイメージIDと合致するデータを全て抽出する。抽出したオーダステータスは全てRAM1002上に記憶しておく。次に、該抽出データに対し、ステータス204に「画像収集済」を設定し、オーダステータステーブル415に書き出す。
【0305】
ステップS2405からステップS2408までは、ステップS2404でRAM1002上に保管したオーダステータスデータ内の各データに対して行う処理である。以下の説明では処理対象のデータをインデックスiを用いてオーダステータスデータ(i)と表す。
【0306】
ステップS2405では、オーダステータスデータが順次処理されるためにインデックスiが1に初期化される。
【0307】
ステップS2406では、画像収集手段405は、オーダステータスデータ(i)内の全てのデータのステータス204が「画像収集済」になったかどうかを調べて、全て「画像収集済」になっていればプリントサーバ121にオーダを伝送するためにオーダ進行管理手段406を起動する。ステップS2407の処理の詳細は、図21で説明される、画像収集手段405の原画像収集先決定処理の中のオーダステータステーブル更新処理と同値である。
【0308】
ステップS2407では、次のオーダステータスデータの処理の準備のために、インデックスiが加算される。
【0309】
ステップS2408では、画像収集手段405は、オーダステータスデータ(i)がRAM1002上に存在するかどうかを調べて、存在すればステップS2406に戻り、存在しなければ当処理を終了する。
【0310】
<プリントオーダ送信処理>
センターサーバ102の画像収集手段405が行う画像収集処理または画像受け取り処理において、該各処理で処理中のプリントオーダの印刷に必要な印刷用原画像の準備が完了すると、画像収集手段405は、オーダ進行管理手段406をHDD1009などから読み出してRAM1003上に展開して使用可能とし、前記プリントオーダのオーダIDをRAM1003を経由してオーダ進行管理手段406に渡す。
【0311】
オーダ進行管理手段406は、起動時にオーダIDを渡された場合は、該オーダIDに基づいてオーダ伝送データを作成し、センター送信ボックス418に格納することによりプリントサーバ121に該オーダ伝送データを送信する。
【0312】
図25は、オーダ進行管理手段406が行う上記プリントオーダ送信処理を説明するフロー図である。
【0313】
ステップS2501において、オーダ進行管理手段406は、起動時に受け取ったオーダIDを元にオーダ管理テーブル416を検索し、該オーダIDで識別されるプリントオーダデータ801と下位のデータ802、803,804を読み込んでRAM1002に記憶する。
【0314】
ステップS2502において、オーダ進行管理手段406は、起動時に受け取ったオーダIDを元にオーダステータステーブル415を検索し、オーダID201が該オーダIDと一致するオーダステータスデータを全て読み込み、RAM1002上に記憶する。
【0315】
ステップS2503からステップS2505までは、ステップS2502で記憶した各オーダステータスデータの内、イメージID203に値が入っている各オーダステータスデータに対して処理を繰り返す。以下のステップS2503からステップS2505の説明では、処理中のオーダーステータスデータのデータ値を「イメージID(i)」のように表す。
【0316】
ステップS2503において、オーダ進行管理手段406は、イメージID(i)を元に、原画像位置管理テーブル412を検索して、イメージID1201がイメージID(i)と一致する原画像位置管理データを1件読み込んでRAM1002上に記憶する。
【0317】
ステップS2504において、オーダ進行管理手段406は、ステップS2503でRAM1003に記憶した原画像位置管理データの保管場所1203を調べて、該保管場所が一時保管場所格納装置414内のパス名であるか、あるいは該保管場所がステップS2501で記憶したプリントオーダデータ内の印刷先プリントサーバのサーバIDと一致するかどうかを判断する。上記条件が満足されていれば、ステップS2505に進む。また、上記条件が満足されていなければ、ステップS2503に戻って、原画像位置管理テーブル412からイメージID1201がイメージID(i)と一致する次の原画像位置管理データを1件読み込む。
【0318】
ステップS2505では、ステップS2503で記憶した原画像位置管理データの保管場所1203に格納されている印刷用原画像ファイルのパス名を元に、該印刷用原画像ファイルをセンター送信ボックス418にコピーし、コピー後のファイル名をイメージID(i)と共にRAM1002に記憶しておく。
【0319】
ステップS2506において、オーダ進行管理手段406は、ステップS2501で記憶したプリントオーダデータと、ステップS2505で記憶した複数のイメージID及びファイル名を元に、図13のオーダ伝送データ1312を作成し、さらに送受信伝送ヘッダー1311を付加してオーダ伝送データファイルを作成し、センター送信ボックス418に格納する。この時、オーダ伝送データ1312内の各タグ及びパラメータはステップS2501で記憶したプリントオーダデータを元に編集する。
【0320】
また、該プリントオーダデータ内にイメージID805があって、かつ該イメージIDがステップS2505で記憶した複数のイメージID及びファイル名の中に存在する場合は、ステップS2505でセンター送信ボックス418にコピーした印刷用原画像ファイルとの関係を指定するために、該イメージIDに対応する、ステップS2505でセンター送信ボックス418にコピーした印刷用原画像ファイルのファイル名を、図13の1322のように<CAMLLINK>タグとして編集しておく。
【0321】
また、該プリントオーダデータ内に編集データ804としてスクリプト1402がある場合は、該編集データを内部コード1321の形式に変換して編集する。
【0322】
なお、実際のオーダ伝送データファイルには、受信するプリントサーバ121側で該プリントオーダを発注した利用者を識別可能にするために、プリントオーダ801の付加情報であるユーザーIDを元に、センターサーバ102のHDD1009内に保持しているユーザー情報を検索して、該利用者の氏名や住所などの情報も付加するが、本発明を説明する上では特に必要ないので省略する。
【0323】
<プリントオーダ受信処理>
前記プリントオーダ送信処理において、センターサーバ102のオーダ進行管理手段406によって作成されたオーダ伝送データは、センター送受信制御手段407を介してプリントサーバ121に送信され、プリントサーバ121のローカル送受信制御手段703によって受信される。
【0324】
プリントサーバ121のローカル送受信制御手段703は上記オーダ伝送データを受信すると、該オーダ伝送データをローカル受信ボックス714内にオーダ伝送データファイルとして格納し、さらに同時に受信した印刷用原画像ファイル群もローカル受信ボックス714内に格納する。次にオーダ出力管理手段701をHDD2009などから読み出してRAM2002に展開して使用可能とし、ローカル受信ボックス714内のオーダ伝送データファイルのファイル名をオーダ出力管理手段701に渡す。オーダ出力管理手段701は該オーダ伝送データファイルを解析して受信したプリントオーダデータをオーダ管理テーブル711に保管する。
【0325】
図26はオーダ出力管理手段701における上記プリントオーダ受信処理を説明するフロー図である。
【0326】
ステップS2601において、オーダ出力管理手段701は、ローカル送受信制御手段703から渡されたオーダ伝送データファイルのファイル名を元に該オーダ伝送データファイルをローカル受信ボックス714から読み込み、該オーダ伝送データファイルの内容を解析して図8のプリントオーダデータのデータ構造の形式でRAM2002に記憶する。さらに、該オーダ伝送データファイル内に記述してある印刷用原画像のタグ1322を抽出して、該タグ中の印刷用原画像ファイル名を、上記プリントオーダデータの対応するイメージID805の付加情報としてRAM2002に記憶しておく。また、該オーダ伝送データファイル内に記述してあるスクリプト1402は内部コード形式を解読してセンターサーバ102がプリントオーダ送信処理において内部コード形式化する前の状態に戻して、RAM2002内に記憶する。
【0327】
ステップS2602からステップS2606は、ステップS2601で記憶したプリントオーダデータ中の各イメージIDに対して処理を繰り返す。以下、処理中のイメージIDを「イメージID(i)」、該イメージID(i)に対応する印刷用原画像ファイル名を「印刷用原画像ファイル名(i)」と表す。
【0328】
ステップS2602において、オーダ出力管理手段701は、印刷用原画像ファイル名(i)に値が入っているかどうか、すなわち印刷用原画像ファイルがセンターサーバ102から伝送されたかどうかを判断し、値が入っていればステップS2603へ、入っていなければステップS2604へ進む。
【0329】
次にステップS2603において、オーダ出力管理手段701は、ローカル受信ボックス714から印刷用原画像ファイル名(i)で識別される印刷用原画像ファイルを抽出し、印刷スプール712内にコピーする。コピー後のファイル名はRAM2002に記憶しておく。
【0330】
ステップS2604では、オーダ出力管理手段701は、原画像位置管理テーブル715を検索してイメージID1201がイメージID(i)と一致するデータを読み込み、RAM2002に記憶する。
【0331】
ステップS2605では、オーダ出力管理手段701は、ステップS2604で記憶した原画像位置管理データの保管場所1203に格納されている印刷用原画像ファイルのファイル名で識別される印刷用原画像ファイルを、印刷用原画像格納装置716から抽出し、印刷スプール712内にコピーする。コピー後のファイル名はRAM2002に記憶しておく。
【0332】
ステップS2606では、オーダ出力管理手段701は、ステップS2601で記憶したスクリプトから、イメージID(i)のファイル名を記述したデータ(図14中「imagetab()」で表されるデータ)を抽出し、該データのファイル名の部分を、ステップS2603またはステップS2604で記憶した、印刷スプール712内の印刷用原画像ファイルのファイル名に置き換える。
【0333】
ステップS2607では、オーダ出力管理手段701は、ステップS2601で記憶したプリントオーダデータをオーダ管理テーブル711に格納する。該プリントオーダデータには、編集データ804としてステップS2606で編集したスクリプトデータも含む。
【0334】
<印刷処理>
図27は、プリントサーバ121でのオーダ出力管理手段701におけるプリントオーダの印刷処理のフロー図である。印刷処理においては、オーダ出力管理手段701はオペレータがKS2008で操作することによってHDD2009などから読み出されRAM2004に展開されて、オペレータからの使用が可能となる。
【0335】
ステップS2701では、オーダ出力管理手段701は、オーダ管理テーブル711を読み込んで、オーダ管理テーブル711に格納されている全てのプリントオーダ801のオーダIDをCRT2006上に表示する。
【0336】
ステップS2702では、オーダ出力管理手段701はオペレータのKB2008の操作により選択された印刷を行うプリントオーダのオーダIDをRAM2002上に記憶しておく。
【0337】
ステップS2703では、オーダ出力管理手段701は、ステップS2702で記憶したオーダIDを元にオーダ管理テーブル711を読み込んで、該オーダIDに該当するプリントオーダの編集データ804であるスクリプトを読み込み、印刷スプール712にファイルとして格納する。次に、印刷制御手段702をHDD2009などから読み込みRAM2002に展開して使用可能とし、該スクリプトファイル名を渡す。印刷制御手段702は、該スクリプトファイルを印刷スプール712から読み込んで解析し、スクリプト内に記述してある印刷用原画像ファイル名を元に該印刷用原画像ファイルを印刷スプール712から抽出して、印刷データを作成し、PRTC2011に渡すことによってPRT2012に印刷出力する。印刷制御手段702は、印刷が終了すると、成功または失敗を表す結果データをオーダ出力管理手段701に返す。
【0338】
ステップS2704で、オーダ出力管理手段701はステップS2702で記憶したオーダIDと、ステップS2703で印刷制御手段から受け取った結果データを元に、図13の印刷結果通知データ1318を編集し、送受信ヘッダー1311を付加して印刷結果通知データファイルを作成し、ローカル送信ボックス713に格納する。さらに、該オーダIDに対応するプリントオーダデータをオーダ管理テーブル711から削除する。
【0339】
ステップS2702からステップS2704は、オペレータが所望する数だけ繰り返す。
【0340】
なお、プリントサーバ121においては、印刷用画像登録手段704の前記画像登録手段によって印刷用原画像が印刷用原画像格納装置716に格納され、該画像の情報が原画像位置管理テーブル715に格納された後であれば、印刷用画像登録手段704またはオーダ出力管理手段701を用いてプリントオーダデータを作成し、オーダ管理テーブル711に該プリントオーダデータを格納することができる。さらに、該方法でオーダ管理テーブル711に格納したプリントオーダデータを元に、オーダ出力管理手段701及び印刷制御手段702によって行う、前記印刷処理によって該プリントオーダの印刷を行うことも実施可能である。この場合は、センターサーバ102とのデータ送受信及びクライアントコンピュータ101からの前記発注処理を行うことは前提とならない。
【0341】
<印刷完了処理>
センターサーバ102のセンター送受信制御手段407は、プリントサーバ121からの印刷完了通知データファイルを受信すると、該印刷完了通知データファイルをセンター受信ボックス419に格納した後、オーダ進行管理手段406をHDD1009などから読み出してRAM1002に展開して使用可能とし、上記印刷完了通知データファイルのセンター受信ボックス419内のファイル名をRAM1002を介してオーダ進行管理手段406に渡す。
【0342】
図28は、センターサーバ102のオーダ進行管理手段406における、印刷完了処理を説明する処理フロー図である。
【0343】
ステップS2801において、オーダ進行管理手段406は、起動時にセンター送受信制御手段407から渡された印刷完了通知データファイルのファイル名を元に、該ファイルを読み出してファイル内に記録してあるオーダIDを抽出し、RAM1002に記憶しておく。次に、オーダ進行管理手段406は、該オーダIDを元にオーダステータステーブル415を検索し、オーダステータステーブル415内のオーダID201が上記処理でRAM1002に記憶したオーダIDと一致する全てのオーダステータスデータのステータス204を「印刷完了」に設定し、オーダステータステーブルを書き出す。また、該オーダステータスデータのイメージID203をRAM1002に記憶しておく。
【0344】
ステップS2802からステップS2808までは、ステップS2801で記憶した各イメージIDに対して処理を繰り返す。以下、RAM1002上に記憶したイメージIDのうち、処理中のイメージIDを「イメージID(i)」と表す。
【0345】
次にステップS2802において、オーダ進行管理手段406は、イメージ(i)を元にオーダステータステーブル415を検索し、オーダステータステーブル415内のイメージID203がイメージID(i)と一致し、かつステータス204が「印刷完了」でないデータが実在するかどうかを調べる。該オーダステータスデータが実在する場合はステップS2083へ進み、実在しない場合は該イメージID(i)の処理を終えて次のイメージID(i+1)を処理するためにステップS2082に戻る。
【0346】
ステップS2803では、オーダ進行管理手段406は、イメージID(i)を元に原画像位置管理テーブル412を検索し、原画像位置管理テーブル412内のイメージID1201がイメージID(i)と一致する原画像位置管理データを全て読み出し、RAM1002上に記憶する。
【0347】
ステップS2804からステップS2808までは、ステップS2803で記憶した各原画像位置管理データに対して処理を繰り返す。以下、RAM1002上に記憶した原画像位置管理データのうち、処理中の原画像位置管理データの項目を「保管場所(j)」のように表す。
【0348】
ステップS2804では、保管場所(j)を調べて、保管場所(j)が一時保管画像格納装置414の画像ファイルを表すパス名であるかどうかを判断する。保管場所(j)が一時保管画像格納装置414の画像ファイルを表すパス名であればステップS2805へ進み、そうでなければステップS2806へ進む。
【0349】
ステップS2805では、オーダ進行管理手段406は、保管場所(j)のパス名が示す画像ファイルを、一時保管画像格納装置414から削除する。
【0350】
ステップS2806では、オーダ進行管理手段406は、該原画像位置管理データを調べて、保管場所(j)がセンターサーバ111またはプリントサーバ121を表すサーバIDであり、かつ付加情報(j)に「削除予定」のフラグが立っているかどうかを調べる。保管場所(j)及び付加情報(j)が前記条件を満たしていればステップS2807に進み、そうでなければ次の原画像位置管理データを処理するためにステップS2804に戻る。
【0351】
ステップS2807では、オーダ進行管理手段406は、該原画像位置管理データの示す印刷用原画像を、該印刷用原画像を格納しているイメージサーバ111またはプリントサーバ121から削除するために、削除指示の画像登録情報伝送データファイルを作成する。該画像登録情報伝送データは、図13の1314または図16に示すようなデータであって、イメージID(i)を元に作成し、処理コード(OPEパラメータ)に「削除」を設定する。また、該画像登録情報伝送データファイルの送受信ヘッダーデータ1311内の送信先には原画像位置管理データの保管場所(j)に格納されているサーバIDを設定する。次に、作成した画像登録情報伝送データファイルをセンター送信ボックス418に格納する。
【0352】
ステップS2808では、オーダ進行管理手段406は、処理中の原画像位置管理データを原画像位置管理テーブル412から削除する。
【0353】
<原画像移動・複写・削除処理>
イメージサーバ111またはプリントサーバ121では、センターサーバ102から画像登録情報伝送データファイルを受信すると、印刷用画像登録手段601または印刷用画像登録手段704が、画像登録情報伝送データ内に指定されている削除対象のイメージIDが示す印刷用原画像ファイルを印刷用原画像格納装置611または印刷用原画像格納装置716から削除し、さらに該イメージIDが示すデータを原画像位置管理テーブル612または原画像位置管理テーブル715から削除する。
【0354】
該処理においてセンターサーバ102から送信される画像登録情報伝送データには、処理コード(「OPE」)として、移動(「MOVE」)、複写(「COPY」)、削除(「DEL」)の3種類がある。
【0355】
イメージサーバ111の印刷用画像登録手段601とプリントサーバ121の印刷用画像登録手段704における、上記の原画像移動・複写・削除処理は同値であるので、以下ではプリントサーバ121の印刷用画像登録手段704における処理内容を説明する。
【0356】
プリントサーバ121のローカル送受信制御手段703は、センターサーバ102から画像登録情報伝送データファイルを受信すると、該画像登録情報伝送データファイルをローカル受信ボックス714に格納し、次に印刷用画像登録手段704をHDD1009などから読み込んでRAM1002に展開して使用可能とし、ローカル受信ボックス714に格納した上記画像登録情報伝送データファイルのファイル名を印刷用画像登録手段704にRAM1002を介して渡す。さらに、該画像登録情報伝送データファイル内に、図13の1322の形式で記述されている原画像ファイルがあれば、該原画像ファイルもローカル受信ボックス714に格納する。
【0357】
図29はプリントサーバ121の印刷用画像登録手段704における原画像移動・複写・削除処理を説明する処理フロー図である。
【0358】
ステップS2901では、印刷用画像登録手段704は、起動時にローカル送受信制御手段703から渡された、画像登録情報伝送データファイルのファイル名と元に、該画像登録情報伝送データファイルをローカル受信ボックス714から読み込んで内容を解析し、画像登録情報伝送データに含まれるイメージID(「ID」パラメータ)と、処理コード(「OPE」パラメータ)、及び原画像ファイル名をそれぞれRAM1002に記憶する。
【0359】
ステップS2902では、印刷用画像登録手段704は、RAM1002に記憶した処理コードを判断して、該処理コードが複写(「COPY」)または移動(「MOVE」)であればステップS2903へ進み、そうでなければ、すなわち該処理コードが削除(「DEL」)であれば、ステップS2905へ進む。
【0360】
ステップS2903では、印刷用画像登録手段704は、RAM1002に記憶した原画像ファイルのファイル名を元に、該原画像ファイルをローカル受信ボックス714から読み込んで印刷用原画像格納装置716にコピーし、コピー後のファイル名をRAM1002に記憶しておく。
【0361】
ステップS2904では、印刷用画像登録手段704は、RAM1002に記憶しているイメージIDと印刷用原画像格納装置716内にコピーした印刷用原画像ファイルのファイル名を元に原画像位置管理データを作成し、原画像位置管理テーブル715に追加する。
【0362】
ステップS2905では、印刷用画像登録手段704は、RAM1002に記憶したイメージIDを元に原画像位置管理テーブル715を検索して、イメージID1201がRAM1002に記憶したイメージIDと一致する原画像位置管理データを読み出し、RAM1002に記憶する。
【0363】
ステップS2906では、印刷用画像登録手段704は、ステップS2905で記憶した原画像位置管理データの保管場所1203に格納されているファイル名が示す、印刷用原画像ファイルを印刷用原画像格納装置から削除する。
ステップS2907では、印刷用画像登録手段704は、ステップS2905で記憶した原画像位置管理データを、原画像位置管理テーブル715から削除する。
【0364】
<送信ボックス>
図30は、センターサーバ102のセンター送信ボックス418、イメージサーバ111のローカル送信ボックス613、プリントサーバ121のローカル送信ボックス713の内部的なデータ格納構造を説明するブロック図である。418、613、及び713の各送信ボックスの機能は同値であるので、以下の説明では図30の送信ボックス3001を用いて説明する。
【0365】
送信ボックスはHDD1009またはHDD2009内に格納されるデータ群であって、例えば市販のリレーショナルデータベースなどを用いて格納することが可能であるが、本実施例では広く利用されている階層的なファイルシステム(ファイル格納方法)を利用する。該ファイルシステムは、階層的なディレクトリという格納単位内にファイルを格納することができるものである。
【0366】
図30中3001は送信ボックスであって、センターサーバ102のセンター送信ボックス418、イメージサーバ111のローカル送信ボックス613、プリントサーバ121のローカル送信ボックス713と同値である。送信ボックス3001はディレクトリである。
【0367】
3002は送信先別送信ボックスであって、送信ボックス3001の下位ディレクトリ(サブディレクトリ)であり、ディレクトリ名として送信先のサーバIDを付することによって送信データを送信先ごとに分類して格納できるようにするためのものである。
【0368】
3003は送信制御情報テーブルであって、各送信先別送信ボックス内に一つずつ保持するファイルである。送信制御情報テーブル3003には送信すべき送信データファイル3004のファイル名などの情報を格納する。
【0369】
3004は伝送データファイルであって、図13で説明されるフォーマットの送信用データファイルである。一つの送信先別送信ボックス3002内には複数の伝送データファイル3004を格納する。
【0370】
3005は図13で説明されるフォーマット以外のファイルであって、伝送データファイル3004内の<CAMLLINK>タグで参照されるファイルである。該ファイルは例えば画像ファイルであり、以下では単に画像ファイルと表す。一つの送信先別送信ボックス3002内には複数の画像ファイル3005を格納する。
【0371】
<受信ボックス>
図31は、センターサーバ102のセンター受信ボックス419、イメージサーバ111のローカル受信ボックス614、プリントサーバ121のローカル受信ボックス714の内部的なデータ格納構造を説明するブロック図である。419、614、及び714の各受信ボックスの機能は同値であるので、以下の説明では図31の受信ボックス3101を用いて説明する。
【0372】
受信ボックスはHDD1009またはHDD2009内に格納されるデータ群であって、例えば市販のリレーショナルデータベースなどを用いて格納することが可能であるが、本実施例では広く利用されている階層的なファイルシステム(ファイル格納方法)を利用する。該ファイルシステムは、階層的なディレクトリという格納単位内にファイルを格納することができるものである。
【0373】
図31中3101は受信ボックスであって、センターサーバ102のセンター受信ボックス419、イメージサーバ111のローカル受信ボックス614、プリントサーバ121のローカル受信ボックス714と同値である。受信ボックス3101はディレクトリである。
【0374】
3102は送信元別受信ボックスであって、受信ボックス3101の下位ディレクトリ(サブディレクトリ)であり、ディレクトリ名として送信元のサーバIDを付することによって受信データを送信元ごとに分類して格納できるようにするためのものである。
【0375】
3103は処理手段情報テーブルであって、センター送受信制御手段407、ローカル送受信制御手段603、またはローカル送受信制御手段703が伝送データファイル3105を受信した時に、該伝送データファイル3105内の伝送データのタグに応じて起動すべき処理手段の名称と起動方法などを保持する。
【0376】
3104は受信制御情報テーブルであって、各送信元別受信ボックス内に一つずつ保持するファイルである。受信制御情報テーブル3103には受信した受信データファイル3104のファイル名などの情報を格納する。
【0377】
3105は伝送データファイルであって、図13で説明フォーマットの送信用データファイルである。一つの送信元別受信ボックス3102内には複数の伝送データファイル3105を格納する。
【0378】
3106は図13で説明されるフォーマット以外のファイルであって、伝送データファイル3105内の<CAMLLINK>タグで参照されるファイルである。該ファイルは例えば画像ファイルであり、以下では単に画像ファイルと表す。一つの送信元別受信ボックス3102内には複数の画像ファイル3106を格納する。
【0379】
<送受信制御情報テーブル>
図32は、送信制御情報テーブル3003及び受信制御情報テーブル3104に格納するデータ項目を説明する説明図である。送信制御情報テーブル3003及び受信制御情報テーブル3104に格納するデータ項目は同値であるので、以下の説明では送信制御情報テーブル3003及び受信制御情報テーブル3104を総称して送受信制御情報テーブルと表す。
【0380】
送受信制御情報テーブルは図32で説明されるデータ群を1つのデータレコードとして、複数のデータレコードを格納する。各データレコードは伝送ファイル名3201の値によって一意に識別される。
【0381】
図32中3201は伝送ファイル名であって、伝送データファイル3004、伝送データファイル3105、画像ファイル3005、または画像ファイル3106として格納されているファイルのファイル名である。
【0382】
3202は伝送データファイル名であって、伝送ファイル名3201が画像ファイル3005または画像ファイル3106を指す場合、該画像ファイルを指す<CAMLLINK>タグを含む、伝送データファイル3004または伝送データファイル3105のファイル名を格納する。伝送ファイル名3201が伝送データファイル3004または伝送データファイル3105のファイル名の場合には、伝送データファイル名3202には値は入らない。
【0383】
3203はファイルサイズであって、伝送ファイル名3201が指すファイルのサイズをバイト数で格納する。
【0384】
3204はボックス格納日時であって、伝送ファイル名3201が指すファイルが送信ボックス3001または受信ボックス3101に格納された時の日付及び時刻を格納する。
【0385】
3205は伝送完了日時であって、伝送ファイル名3201が指すファイルの送信または受信が完了した時の日付及び時刻を格納する。
【0386】
以上のように、送受信制御情報テーブルは個々の伝送データファイル3004、伝送データファイル3105、画像ファイル3005、または画像ファイル3106の属性を格納する。
【0387】
<処理手段情報テーブル>
図33は、受信ボックス3101内の処理手段情報テーブル3103に格納するデータ項目を説明する説明図である。
【0388】
処理手段情報テーブル3103は図33で説明されるデータ群を1つのデータレコードとして、複数のデータレコードを格納する。各データレコードは伝送データタグ名3301の値によって一意に識別される。また、本実施例においては該処理手段情報テーブル3103は事前に正しい値を持つデータレコードが格納されていることを前提とする。
【0389】
図33中3301は伝送データタグ名であり、図13の伝送データフォーマットで説明される、各種伝送データを識別するタグ名称を格納する。
【0390】
3302は処理手段起動方法であり、伝送データタグ名3301で識別される伝送データを処理するべき処理手段の起動方法を格納する。起動方法は、例えばアプリケーションプログラムをRAM1002に展開して使用する場合であれば該アプリケーションプログラムのプログラムファイル名を格納するものであって、センター送受信制御手段407、ローカル送受信制御手段603、またはローカル送受信制御手段703が該処理手段をHDD1009またはHDD2009から読み出してRAM1002に展開し、使用できるようにするものである。
【0391】
3303は引き渡しデータ情報であって、センター送受信制御手段407、ローカル送受信制御手段603、またはローカル送受信制御手段703が、処理手段起動方法3302に従って該処理手段を起動した後、該処理手段に対してRAM1002またはRAM2002を介して渡すデータ項目の名称を格納する。格納するデータ項目の名称は、例えば伝送データファイル3105のファイル名である。
【0392】
<送信ファイル登録処理>
図34はセンターサーバ102、イメージサーバ111、またはプリントサーバ121における送信ファイル登録処理を説明する処理フロー図である。該送信ファイル登録処理は、送信すべき伝送データファイルなどを送信ボックス3001に登録する処理であって、画像収集手段405などの、センターサーバ102、イメージサーバ111、またはプリントサーバ121上の、各処理手段が行う処理である。該処理を行う各処理手段は、送信用の伝送データが作成済みであって、かつ図13のフォーマットの伝送データファイル3004として格納可能な状態であること、かつ送信先のサーバのサーバIDをRAM1002またはRAM2002上に保持していることを前提とする。また、格納すべき伝送データファイル3004及び画像ファイル3005のファイル名は、処理時刻と乱数値をファイル名に含めるなど、既に格納されているファイルと同一にならないようにしておく。
【0393】
ステップS3401では、送信すべき伝送データをRAM1002またはRAM2002に保持している送信先サーバIDと同じ名称の送信先別送信ボックス3002の伝送データファイル3004として格納する。
【0394】
ステップS3402では、ステップS3401で格納した伝送データファイル3004のファイル名と、該ファイルのファイルサイズ、及び現在の処理時刻を元にして図32で説明される送受信制御情報データを作成し、送信制御情報テーブル3003に書き込む。
【0395】
ステップS3403では、上記伝送データ内に<CAMLLINK>タグが存在するかどうかを調べて、存在すればステップS3404へ進み、存在しなければ当処理を終了する。
【0396】
ステップS3404とステップS3405は、上記伝送データ内の<CAMLLINK>タグ1322で示される画像等のファイルの数だけ繰り返し、該各ファイルに対して処理する。
【0397】
ステップS3404では、上記伝送データ内の<CAMLLINK>タグ1322内に指定されているファイルを、RAM1002またはRAM2002に保持している送信先サーバIDと同じ名称の送信先別送信ボックス3002の画像ファイル3005として格納する。
【0398】
ステップS3405では、ステップS3404で格納した画像ファイル3005のファイル名、ステップS3401で格納した伝送データファイル3004のファイル名、該画像ファイルのファイルサイズ、及び処理時刻を元にして図32で説明される送受信制御情報データを作成し、送信制御情報3003に書き込む。
【0399】
<プリントサーバでのデータ送受信処理>
センターサーバ102とプリントサーバ121はネットワーク130を介して接続可能であり、プリントサーバ102からのダイアルアップ接続または常時接続が可能である。また、ネットワーク103は任意のネットワーク形態が利用可能であり、本実施例では広く利用されているインターネットを利用する。また、ネットワーク130における伝送手順(プロトコル)も任意のプロトコルが利用可能であり、本実施例ではインターネット上で広く利用されているHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)、及びFTP(File Transfer Protocol)などを利用する。プリントサーバ121のローカル送受信制御手段703と、センター送受信制御手段407は上記方法を用いて、ネットワーク130を介して接続し、データの送受信処理を行う。なお、プリントサーバ121からセンターサーバ102への接続方法は、事前にプリントサーバ121に設定されていることを前提とする。
【0400】
図35は、イメージサーバ111のローカル送受信制御手段603またはプリントサーバ121のローカル送受信制御手段703が行うデータ送受信処理の処理フローである。ローカル送受信制御手段603とローカル送受信制御手段703の処理は同値であるので、以下ではプリントサーバ121のローカル送受信制御手段703を用いて説明する。なお、当処理に対応したセンターサーバ102のセンター送受信制御手段407の処理は図36を用いて後述する。
【0401】
図35及び以下の説明における「メッセージ」はプリントサーバ121のサーバIDと処理要求などを含んだテキストデータであって、HTTPなどで送受信する。また、ファイルの送受信はFTPを用いる。
【0402】
プリントサーバ121のローカル送受信制御手段703は、オペレータがKB2008を操作することにより、あるいは事前に設定されている時間間隔に応じて、HDD2009などから読み出されRAM2002に展開されて利用可能となる。
【0403】
ステップS3501では、ローカル送受信制御手段703は、事前にプリントサーバ121に設定されているセンターサーバ102への接続方法に従って、センターサーバ102へダイアルアップするなどの接続要求を行い、センターサーバ102との接続を確立する。次に、センターサーバ102内の、該プリントサーバ121用の送信元別受信ボックス3102及び送信先別送信ボックス3002のディレクトリ名を要求するメッセージをセンターサーバ102に送信し、該ディレクトリ名を含むメッセージをセンターサーバ102から受信してRAM2002上に記憶しておく。
【0404】
ステップS3502からステップS3507までは、センターサーバ102向けの送信先別送信ボックス3002内の送信制御情報テーブル3003に格納されている送信制御情報データの内、伝送データファイル名3202及び伝送完了日時3205に値が格納されていない、すなわち未送信の伝送データファイルの各データに対して処理を繰り返す。なお、該処理対象の各送信制御情報データは、ボックス格納日時3204の値が小さい順に、すなわち送信ボックスに格納された順に処理する。
【0405】
ステップS3502では、ローカル送受信制御手段703は、センターサーバ102向けの送信先別送信ボックス3002内の送信制御情報テーブル3003から、上記ステップS3502の条件を満たす送信制御情報データを1件読み込み、RAM2002上に該送信制御情報データを記憶する。
【0406】
ステップS3503では、ローカル送受信制御手段703は、ステップS3502で記憶した送信制御情報データの伝送ファイル名3201で表される伝送データファイル3004を読み込み、ステップS3501で記憶したセンターサーバ102の送信元別受信ボックス3102のディレクトリに対して格納する形で、該伝送ファイルを送信する。
【0407】
ステップS3504では、ローカル送受信制御手段703は、ステップS3502で記憶した送信制御情報データの伝送完了日時3205に現在の日付時刻を設定し、送信制御情報テーブル3003内の伝送ファイル名3201が該送信制御情報データの伝送データファイル名と同じ値のデータを、該送信制御情報データで上書きすることにより、送信制御情報テーブル3003を更新する。
【0408】
ステップS3505からステップS3507までは、送信制御情報テーブル3003内の各送信制御情報データの内、伝送データファイル名3202の値がステップS3502で記憶した送信制御情報データの伝送データファイル名と同じである各送信制御情報データに対して処理を繰り返す。
【0409】
ステップS3505では、ローカル送受信制御手段703は、上記条件を満たす送信制御情報データを1件送信制御情報テーブル3003から読み込み、RAM2002に記憶する。次に、該送信制御情報データの伝送ファイル名3201で表される画像ファイル3005を読み込み、ステップS3501で記憶したセンターサーバ102の送信元別受信ボックス3102のディレクトリに対して格納する形で、該伝送ファイルを送信する。
【0410】
ステップS3506では、ローカル送受信制御手段703は、ステップS3505で記憶した送信制御情報データを含む、ファイル送信が完了したことを通知するメッセージを送信する。
【0411】
ステップS3507では、ローカル送受信制御手段703は、ステップS3505で記憶した送信制御情報データの伝送完了日時3205に現在の日付時刻を設定し、送信制御情報テーブル3003内の伝送ファイル名3201が該送信制御情報データの伝送ファイル名と同じ値のデータを、該送信制御情報データで上書きすることにより、送信制御情報テーブル3003を更新する。
【0412】
ステップS3508では、ローカル送受信制御手段703は、ステップS3502で記憶した現在処理中の送信制御情報データを含む、ファイル送信が完了したことを通知するメッセージを送信する。
【0413】
ステップS3509では、ローカル送受信制御手段703は、センターサーバ102に対してセンターサーバ102の該プリントサーバ121用の送信元別受信ボックス3102内の送信制御情報テーブル3003をファイルとして受信する。HDD2009上の一時領域に一時的に保管する。
【0414】
ステップS3510からステップS3517までは、ステップS3509でHDD2009に保管した、センターサーバ102から受信した送信制御情報テーブルに格納されている送信制御情報データの内、伝送データファイル名3202及び伝送完了日時3205に値が格納されていない、すなわち未受信の伝送データファイルの各データに対して処理を繰り返す。なお、該処理対象の各送信制御情報データは、ボックス格納日時3204の値が小さい順に、すなわち送信ボックスに格納された順に処理する。
【0415】
ステップS3510では、ローカル送受信制御手段703は、センターサーバ102から受信した送信制御情報テーブルから、上記ステップS3510の条件を満たす送信制御情報データを1件読み込み、RAM2002上に該送信制御情報データを記憶する。
【0416】
ステップS3511では、ローカル送受信制御手段703は、ステップS3510で記憶した送信制御情報データの伝送ファイル名3201で表される伝送データファイルをセンターサーバ102から受信し、該伝送データファイルを、センターサーバ用の送信元別受信ボックス3102の中の伝送データファイル3105として格納する。
【0417】
ステップS3512では、ローカル送受信制御手段703は、ステップS3510で記憶した送信制御情報データの伝送完了日時3205に現在の日付時刻を設定し、センターサーバ用の送信元別受信ボックス3102の中の受信制御情報テーブル3104に、該送信制御情報データを追加する。
【0418】
ステップS3513からステップS3515までは、センターサーバ102から受信した各送信制御情報データの内、伝送データファイル名3202の値がステップS3510で記憶した送信制御情報データの伝送ファイル名と同じである各送信制御情報データに対して処理を繰り返す。
【0419】
ステップS3513では、ローカル送受信制御手段703は、上記の条件を満たす送信制御情報データをステップS3509で保管したHDD2009上の一時領域から1件読み込み、RAM2002に記憶する。次に、該送信制御情報データの伝送ファイル名3201で表される画像ファイルをセンターサーバ102から受信し、該画像ファイルを、センターサーバ用の送信元別受信ボックス3102の中の画像ファイル3106として格納する。
【0420】
ステップS3514では、ローカル送受信制御手段703は、ステップS3513で記憶した送信制御情報データを含む、ファイル受信が完了したことを通知するメッセージを送信する。
【0421】
ステップS3515では、ローカル送受信制御手段703は、ステップS3513で記憶した送信制御情報データの伝送完了日時3205に現在の日付時刻を設定し、センターサーバ用の送信元別受信ボックス3102の中の受信制御情報テーブル3104に、該送信制御情報データを追加する。
【0422】
ステップS3516では、ローカル送受信制御手段703は、ステップS3510で記憶した現在処理中の送信制御情報データを含む、ファイル受信が完了したことを通知するメッセージを送信する。
【0423】
ステップS3517では、ローカル送受信制御手段703は、ステップS3511で受信して格納した伝送データファイル3105をRAM2002に読み出してその内容を解析し、図13の<ORDER>タグなどで表される伝送データタグを全て抽出する。次に、該伝送データタグの個々の値を用いて処理手段情報テーブル3103を検索し、処理手段情報テーブル3103の伝送データタグ名3301が上記処理で抽出した伝送データタグの値と同じ処理手段情報データを抽出し、該処理手段情報データの処理手段起動方法3302と引き渡しデータ情報3303の内容に従って、該当する処理手段を起動する。
【0424】
ステップS3518では、ローカル送受信制御手段703は、センターサーバ102との接続がダイアルアップ接続の設定の場合、センターサーバ102との接続を切断する。
【0425】
ステップS3519では、ローカル送受信制御手段703は、センターサーバ102向けの送信先別送信ボックス3002の送信制御情報テーブル3003を検索して、伝送完了日時3205が現在時刻から予め設定しておいた期間以前の送信制御情報データを該送信制御情報テーブル3003から削除すると共に、該送信制御情報データの伝送ファイル名3201が指す伝送データファイル3004または画像ファイル3005を削除する。上記該送信制御情報データ及び各送信ファイルは、伝送障害発生時の再送信のために、送信完了後直ちには削除しない。
【0426】
なお、ステップS3517で起動されるオーダ出力管理手段701などの処理手段は、該当する伝送データファイル3105の処理が完了すると、該伝送データファイルと、該伝送データファイルの下位に位置する画像ファイル3106とを受信ボックス3101より削除し、受信制御情報テーブル3104内の伝送ファイル名3201が上記削除ファイルのファイル名と同じ値のデータを削除する。
【0427】
本実施例においてデータ送受信中にネットワークの障害などにより処理が中断した場合は、当処理を最初からやり直す。この場合は、送信制御情報テーブル3003もしくは受信制御テーブル3104の伝送完了日時3205に基づいて、画像ファイルの送受信を行うので、既に送信または受信した画像ファイルが再度送信または受信されることはない。
【0428】
<センターサーバでのデータ送受信処理>
図36は、センターサーバ102のセンター送受信制御手段407における、データ送受信処理を説明する処理フローである。
【0429】
センター送受信制御手段407は、イメージサーバ111のローカル送受信制御手段603またはプリントサーバ121のローカル送受信制御手段703から送信されたメッセージを受信して処理を行うものである。本実施例では、伝送プロトコルとしてHTTPを用いることにより、送信されたメッセージを文書提供手段401が受信し、文書提供手段401がセンター送受信制御手段407をRAM1002に展開して起動し、上記処理を行わせる方法を使用する。該起動方法は編集用画像提供手段402の起動方法と同値であり、実際のデータ送受信は文書提供手段401が行い、送受信データはRAM1002を介して文書提供手段407とローカル送受信制御手段703とで交換する。送受信制御手段は一つのメッセージを処理すると終了する。
【0430】
図36中ステップS3601では、センター送受信制御手段407は、CPUを用いてRAM1002を介して文書提供手段401から受け取った受信メッセージを解析し、メッセージの内容を調べる。
【0431】
ステップS3602では、センター送受信制御手段407は、ステップS3601で調べたメッセージの内容が、図35のステップS3501で送信される、送受信ボックスディレクトリ名を要求するメッセージであるかどうかを判断し、該ディレクトリ名を要求するものであればステップS3603へ進み、そうでなければステップS3604へ進む。
【0432】
ステップS3603では、センター送受信制御手段407は、ステップS3601で解析したメッセージ中に含まれる、メッセージの送信元のイメージサーバ111またはプリントサーバ121のサーバIDを元に、該サーバーIDがディレクトリ名となっている送信先別送信ボックス3002のディレクトリ名と送信元別受信ボックス3102のディレクトリ名を調べて、該ディレクトリ名をRAM1002を介して文書提供手段401に渡すことによって返信する。
【0433】
ステップS3604では、センター送受信制御手段407は、ステップS3601で調べたメッセージの内容が、図35のステップS3505及びステップS3508で送信される、ファイル送信完了を通知するメッセージであるかどうかを判断し、ファイル送信完了を通知するものであればステップS3605へ進み、そうでなければステップS3609へ進む。
【0434】
ステップS3605では、センター送受信制御手段407は、ステップS3601でCPUが解析したメッセージに含まれる送信制御情報データを受信制御情報テーブル3104に追加する。
【0435】
ステップS3606では、センター送受信制御手段407は、ステップS3601でCPUが解析したメッセージに含まれる送信制御情報データの伝送データファイル名3202を調べて、該伝送データファイル名に値が入っていなければステップS3606に進み、該伝送データファイル名に値が入っていれば処理を終了する。
【0436】
ステップS3607では、センター送受信制御手段407は、ステップS3601でCPUが解析したメッセージに含まれる送信制御情報データの伝送ファイル名3201が示す伝送データファイル3105をRAM1002に読み出してその内容を解析し、図13の<REG>タグなどで表される伝送データタグを全て抽出する。次に、該伝送データタグの個々の値を用いて処理手段情報テーブル3103を検索し、処理手段情報テーブル3103の伝送データタグ名3301が上記処理で抽出した伝送データタグの値と同じ処理手段情報データを抽出し、該処理手段情報データの処理手段起動方法3302と引き渡しデータ情報3303の内容に従って、該当する処理手段を起動する。
【0437】
ステップS3609では、ステップS3601で調べたメッセージの内容が、図35のステップS3512及びステップS3515で送信される、ファイル受信完了を通知するメッセージであるかどうかを判断し、ファイル受信完了を通知するものであればステップS3610へ進み、そうでなければ処理を終了する。
【0438】
ステップS3610では、ステップS3601で解析したメッセージに含まれる送信制御情報データの伝送ファイル名3201を元に受信制御情報テーブル3104を検索し、該当する送信制御情報データの伝送完了日時に、現在の日付と時刻を書き出す。
【0439】
ステップS3611では、ステップS3601で解析したメッセージ中に含まれる、メッセージの送信元のサーバID向けの送信先別送信ボックス3002の送信制御情報テーブル3003を検索して、伝送完了日時3205が現在時刻から予め設定しておいた期間以前の送信制御情報データを該送信制御情報テーブル3003から削除すると共に、該送信制御情報データの伝送ファイル名3201が指す伝送データファイル3004または画像ファイル3005を削除する。上記該送信制御情報データ及び各送信ファイルは、伝送障害発生時の再送信のために、送信完了後直ちには削除しない。
【0440】
センター送受信制御手段407は、RAM1002上に常駐させることによって、文書提供手段401を介さずに直接ローカル送受信制御手段603またはローカル送受信制御手段703と送受信を行うことも可能であり、その場合は常にデータが送信されることを待ち、データを受信すれば図36の処理フローを行って、再度データ送信を待つ、という処理を繰り返す。
【0441】
〔第2の実施例〕
図37は本発明における第2の実施例のシステム構成を説明するブロック図である。本実施例においては、第1の実施例のシステム構成が複数あって、相互にネットワークで接続されており、一つのセンターサーバが受注したプリントオーダ内に別のセンターサーバの管理下にあるプリントサーバまたはイメージサーバの画像のイメージIDが含まれている時でも、該イメージIDによって示される印刷用原画像を収集し、該プリントオーダの文書を印刷することを可能とする。
【0442】
図37中3701、3702はそれぞれセンターサーバであり、第1の実施例におけるセンターサーバ102と等価である。以下、センターサーバA、センターサーバBと記す。
【0443】
3703はクライアントコンピュータであり、第1の実施例におけるクライアントコンピュータ101と等価である。
【0444】
3711、3712、371N、及び3731、3732、373Nはイメージサーバであって、第1の実施例におけるイメージサーバ111と等価である。
【0445】
3721、3722、372N、及び3741、3742、374Nはそれぞれプリントサーバであり、第1の実施例におけるプリントサーバ121と等価である。
【0446】
イメージサーバ3711、3712、371N、及びプリントサーバ3721、3722、372NのサーバIDはセンターサーバA3701のサーバ管理テーブル413内に格納される。
【0447】
イメージサーバ3731、3732、373N、及びプリントサーバ3741、3742、374NのサーバIDはセンターサーバB3703のサーバ管理テーブル413内に格納される。
【0448】
3751、3752、3753はネットワークであり、第1の実施例におけるネットワーク130と等価である。図37では説明のために、ネットワーク3751、3752、3753は物理的に別々のネットワークのように記すが、実際の実施例においては物理的に同一のネットワークであっても実施可能である。
【0449】
なお、センターサーバが3つ以上ネットワーク上に接続されていても本実施例は実施可能である。
【0450】
本実施例では、各センターサーバは相互に他のセンターサーバの名称と接続方法が登録されていることを前提として、クライアントコンピュータ3703がセンターサーバA3701より編集用画像を取得し、該画像を用いて作成した文書のプリントオーダをセンターサーバB3702に発注し、センターサーバB3702が該プリントオーダの印刷を行うことを可能とする。
【0451】
まず、クライアントコンピュータ3703はセンターサーバA3701に接続し、第1の実施例において図18で説明される発注処理のステップS1801からステップS1806までを行って、編集用画像の取得と印刷用文書の編集を行う。
【0452】
次に、クライアントコンピュータ3703はセンターサーバB3702に接続し、前記発注処理のステップ1807以降を行って、プリントオーダをセンターサーバB3702に対して発注し、センターサーバB3702は第1の実施例の図19で説明される受注処理を行って該プリントオーダを受注する。
【0453】
次に、センターサーバB3702は第1の実施例において図20−1及び図20−2で説明される印刷用画像収集処理を行う。この時、前記プリントオーダに含まれるイメージIDのセンターサーバ名称911が該センターサーバB3702の名称と同一でなければ、該センターサーバ名称911の示すセンターサーバ、例えば本説明においてはセンターサーバA3701に対して、図13の1314の部分の例の、画像取得要求伝送データを送信する。前記送信処理はセンター送受信制御装置407を用いて行う。
【0454】
前記画像取得要求伝送データを受信したセンターサーバA3701のセンター送受信制御装置407は、オーダ受注手段403を起動して、該画像取得要求伝送データを画像収集手段405に渡す。オーダ受注手段403は該画像取得要求伝送データを元に、付加情報として画像取得要求伝送データ送信元のセンターサーバの名称を持つ、新規のプリントオーダデータを作成し、該プリントオーダデータをオーダステータステーブル415及びオーダ管理テーブル416に格納した後、画像収集手段405を起動する。
【0455】
センターサーバA3701の画像収集手段405は、第1の実施例において図20−1及び図20−2で説明される印刷用画像収集処理を行い、全ての印刷用画像が収集済みになると、オーダ進行管理手段406を起動する。
【0456】
オーダ進行管理手段は、処理対象のプリントオーダデータ中に、画像取得要求伝送データ送信元のセンターサーバの名称が付加情報として含まれていれば、該プリントオーダ用の印刷用原画像を元に、図13の1317の部分の例の、原画像送信データを作成し、該原画像送信データと前記印刷用原画像を、センター送受信制御装置407を用いて、該プリントオーダデータ中の前記送信元センターサーバに送信する。送信後は、該プリントオーダは処理完了として、第1の実施例において図28で説明される印刷完了処理を行う。
【0457】
前記原画像送信データを受信したセンターサーバB3702は、第1の実施例において、図24、図25、図26、図27、図28で説明される、画像受け取り処理から印刷完了処理までを行い、クライアントコンピュータ3703の発注したプリントオーダの印刷を行う。
【0458】
以上説明したように本実施例に係る発明によれば、送受信データをSGML形式の送受信制御情報データと例えば画像ファイルなどの伝送データの集合として管理する格納手段と、該送受信制御データ及び伝送データを送受信する際に、ソフトウェアプログラムなど個々の送受信要求者からの伝送要求に応じて、例えば出力装置などネットワーク接続元側が能動的に処理する非同期形式でデータ送受信を行うデータ送受信制御手段とによって、ダイアルアップ接続などの常時接続されていない環境において、印刷用のデータなど大容量のデータを同時に大量に送受信することが可能となった。
【0459】
また、前記格納装置においてデータ送受信履歴を保持する管理手段と、前記受信履歴を用いて伝送失敗後の送受信再開時に未送受信データのみを送受信する機能を有する前記データ送受信制御手段とによって、移動体通信など不安定なネットワーク環境においても前記ダイアルアップ接続法式を安定的に使用することが可能となった。
【0460】
〔第3の実施例〕
前述の第1の実施例、第2の実施例では、前記原画像すなわち印刷用画像の登録をフロッピーディスクやCDROMなどからいわゆるローカルな画像をネットワークを介さない方法で実施した。
【0461】
第3の実施例では、クライアントコンピュータ101からネットワークを介してセンターサーバ102に前記印刷用画像を登録し、第1の実施例、第2の実施例で述べた同様のサービスを実現すると共に、登録した前記画像にセキュリティ機能を持たせることによってその画像の所有者でない第3者にも前記画像を提供する実施例について述べる。
【0462】
<システム構成>
本実施例でのシステム構成は、前述の第1の実施例と同じであるので、図1を用いて説明する。
【0463】
図1中101は本実施例におけるシステムの利用者である顧客が例えば自宅から直接操作を行うための情報処理装置(図2において後述する、CPU、ROM、RAM、HDDなどから構成されるコンピュータシステム)であって、以下クライアントコンピュータと記す。
【0464】
クライアントコンピュータ101は、ネットワークを通して後述センターサーバ102に格納されている例えば画像などの情報を閲覧する機能と、該情報をクライアントコンピュータ101内に取得する機能と、センターサーバ102に対して後述プリントサーバ121における画像印刷注文を発注する機能を持つ。
【0465】
さらに、クライアントコンピュータ101に格納してある画像を後述センターサーバ102に登録、更新、削除する機能と、その画像に対して第3者が閲覧または利用することを許可、不許可または限定するよう設定する機能を持つ。
【0466】
なお画像印刷注文は、以下プリントオーダまたは単にオーダと記す。
【0467】
102は主としてクライアントコンピュータ101からの要求に基づいて処理を行う情報処理装置であり、以下センターサーバと記す。
【0468】
センターサーバ102は、クライアントコンピュータ101からの要求に基づいてクライアントコンピュータ101に伝送するための画像を保持する機能と、クライアントコンピュータ101からのプリントオーダを受信し、画像格納場所情報に基づいて画像を収集し、後述プリントサーバ121、122、123、12Nに印刷指示を行う機能を持つ。
【0469】
さらに、クライアントコンピュータ101から伝送された画像を保持し、管理する機能を持つ。
【0470】
111、112、11Nは画像を保管し、センターサーバ102からの要求に応じて保管している画像をセンターサーバ102に送信する機能を持つ情報処理装置であり、以下イメージサーバと記す。
【0471】
121、122、12Nはセンターサーバ102からの印刷指示に基づいて画像を印刷する機能と、画像を保管し印刷に使用すると共にセンターサーバ102からの要求に応じて保管している画像をセンターサーバ102に送信する機能を持つ情報処理装置であり、以下プリントサーバと記す。
【0472】
なお、プリントサーバ121、122、12Nは画像を保管する機能を持っていなくても構わない。
【0473】
103は、クライアントコンピュータ101、センターサーバ102、イメージサーバ111、112、11N、プリントサーバ121、122、12Nを接続する接続装置であって、例えばローカルエリアネットワーク(LAN)やインターネットなどのネットワークシステムを表すものであり、以下単にネットワークと記す。なお、本実施例においては、ネットワーク103は一般的なインターネットを使用するが、その他のネットワークシステムを使用しても実現可能である。
【0474】
なお、クライアントコンピュータ101、センターサーバ102、イメージサーバ111,112,11N、プリントサーバ121,122,12Nなどのいくつかは、物理的に同一のコンピュータで兼用することも可能である。
【0475】
<クライアントコンピュータ、センターサーバ、イメージサーバ、プリントサーバのブロック図>
本実施例における各情報処理装置のシステム構成を示すブロック図は、第1実施例と同値である。
【0476】
<センターサーバ>
図38はセンターサーバ102内の各処理手段及び管理データを表す構成図であり、第1実施例の図4と同じものは同一番号をふってある。同一番号をふってあるものは第1の実施例のものと同値であるのでここでの説明は省略する。
【0477】
印刷用画像格納装置3801はクライアントコンピュータ101から伝送されてきた画像つまり、印刷用の高解像度の原画像ファイルを格納する装置で、HDD1009内またはFDD1010で読み取り可能なリムーバブルディスク上に保持する。
【0478】
ユーザグループ管理テーブル3802は、図39で後述するように前記クライアントコンピュータ101から伝送されてきた画像についての情報を管理するテーブルである。
【0479】
<クライアントコンピュータ>
本実施例でのクライアントコンピュータ101は、前述の第1の実施例と同じであるので、図5を用いて説明する。
【0480】
図5は利用者が実際に使用する情報処理装置であるクライアントコンピュータ101の構成を表す説明図であり、ROM1003、HDD1009、またはFDD1010より読み込まれてRAM1002に展開され使用されるアプリケーションプログラムとして、データ処理手段501とネットワーク閲覧手段502及び該拡張手段503が存在している。
【0481】
データ処理手段501は、文字列、図形、イメージ等のデータを含む文書の作成、編集、文書データのページ記述言語への変換機能の他、ネットワーク閲覧手段502内で稼動する拡張手段503を通じてセンターサーバ102から編集用画像を取得し、編集後のページ記述言語を含むプリントオーダを作成して、拡張手段503を通じてセンターサーバにプリントオーダを発注する機能を有する。
【0482】
さらに、クライアントコンピュータ101内に存在する画像に情報を付加し、センターサーバに伝送する機能を有し、前記画像の登録、更新、削除の要求をする機能を有す。前記画像に付加する情報としては、前記画像を第3者が利用または閲覧することを許可するか、不許可するかを示す情報や、前記画像を第3者が利用または閲覧を許可する場合に、どの利用者にどれだけの期間許可するかを示す情報などである。
【0483】
ネットワーク閲覧手段502は、ネットワークを通してインターネットなど外部からのサービスを受けることを可能とするアプリケーションプログラム(いわゆるインターネットブラウザなどの一般的なアプリケーションプログラム)である。
【0484】
ネットワーク閲覧手段502は拡張手段(プラグインモジュール)を組み込むことによりその機能を拡張することが可能となっていて、拡張手段(プラグイン)503はそのようにしてネットワーク閲覧手段503に付加されたアプリケーションプログラムである。ネットワーク閲覧手段は、ネットワーク上のイメージ等の文書の閲覧やクライアントコンピュータへの伝送の機能に重点が置かれているため、データ処理手段501のような外部のアプリケーションプログラムとの連携を行うために、拡張手段503を使用する。
【0485】
拡張手段503はHDD1009に記憶されているアプリケーションプログラムで、ネットワーク閲覧手段502と同時にRAM1002に展開されて使用可能となり、ネットワーク閲覧手段502と共に稼動して、データ処理手段501で扱うデータをネットワーク上から取得する機能と、CRT1006を通して該データを表示する機能と、該データをデータ処理手段501に転送する機能と、データ処理手段が作成したプリントオーダデータをネットワークに送信する機能を有する。
【0486】
なお、データ処理手段501が有するプリントオーダの発注機能をセンターサーバ102のオーダ受注手段で実施し、かつ拡張手段が有するデータ表示機能及びプリントオーダデータ送信機能をネットワーク閲覧手段502を用いて行うことにより、データ処理手段501及び拡張手段503がなくても、本発明は実施可能である。
【0487】
<ユーザグループ管理テーブル>
図39は本実施例で使用するユーザグループ管理テーブルの説明図である。ユーザグループ管理テーブルはセンターサーバ102のHDD1009に、データベースまたは検索可能なファイルとして保持され、クライアントコンピュータ101から転送されてきた印刷用画像を格納する時や格納した印刷用画像を利用者が編集要求をした時などに使用する。
【0488】
図39の3901は印刷用画像のイメージIDとその所有者を格納したテーブルである。
【0489】
図39の3911〜391Nは3901の各行に対するリンクしたテーブルで利用者と利用期間を格納する。この情報はクライアントコンピュータ101から伝送される。つまりこの情報は印刷用画像をセンターサーバに伝送した所有者が自由に設定することを可能としている。
【0490】
図39の3921はイメージIDであり、利用可能な印刷用画像のイメージIDである。
【0491】
3922は各印刷用画像の所有者のユーザーIDであり、イメージIDに対して一意に決まる。有償または無償で一般に公開される画像の場合には、この項目は空欄となりそのリンク先のテーブルは存在しない。
【0492】
図39の3923は利用者のIDであり、リンク先の印刷用画像が利用できるユーザのみこの項目にリストされる。
【0493】
図39の3924は3923の利用者がリンク先の印刷用画像の利用できる期限が格納されている。3923の利用者が利用できる期限を限定しない場合は空欄となる。この場合センターサーバ102上にその印刷用画像が存在する限り無期限に使用できることを表している。
【0494】
<クライアントコンピュータからの画像登録>
クラインコンピュータ101から伝送されてきた印刷用画像の登録処理の流れを説明する。図38の画像登録手段404は、クライアントコンピュータ101の利用者の要求により原画像の新規登録のほか、既に登録済みである原画像の削除と、プリントサーバ122またはイメージサーバ112への原画像の移動や複写の処理も行う。
【0495】
クライアントコンピュータ101から図38の文書提供手段401に原画像及び処理内容、所有者(ユーザID)、利用者(ユーザID)、利用期限などの各情報が伝送される。画像登録手段404が先の原画像および前記各情報を取得する。
【0496】
図40は上記時点からの画像登録手段404における画像登録処理の流れを示すフローチャート図である。以下、図40を用いて画像登録手段404における画像登録、移動、複写、削除の処理を説明する。
【0497】
ステップS4000では、文書提供手段401から取得した前記各情報を取得する。
【0498】
ステップS4001では、実施する処理の内容を識別するコード(以下「処理コード」とする)をステップS4000で取得した情報より抽出し、RAM2002に記憶しておく。
【0499】
ステップS4002では、ステップS4001で記憶した処理コードを判断し、「新規登録」であればステップS4003へ、「新規登録」でなければステップS4008へ進む。
【0500】
ステップS4003では、原画像をRAM2002上に読み込む。この時、センターサーバ102内でユニークな値を時刻等を元に生成することで、当該画像に付する第1の実施例の図9のイメージIDを作成し、RAM2002上に記憶しておく。
【0501】
ステップS4004では、ステップS4003で読み込まれたRAM2002上の原画像から、解像度を低くしてイメージサイズとファイルサイズを小さくする画像変換を行うことによって、表示・編集用画像を作成し、表示・編集用画像格納装置411内に格納する。ステップS4004で作成される表示・編集用画像フォーマットはクライアントコンピュータ101上のデータ処理手段501と拡張手段503で処理可能なフォーマットにする。この時の画像フォーマットは、例えばJPEG圧縮アルゴリズムを用いた画像データフォーマットの一つであるJFIF(JPEG Interchange Format)等コメントなどの追加情報が書き込み可能な画像フォーマットを使用し、該追加情報として、ステップS4003でRAM2002に記憶されている当該画像のイメージIDを追加情報として書き込んでおく。
【0502】
ステップS4005では、ステップS4003でRAM2002上に読み込んだ原画像を印刷用画像格納装置3801内に保管する。
【0503】
ステップS4006では、ステップS4000、ステップS4003、でそれぞれRAM上に記憶したユーザーIDとイメージIDと保管場所を、第1実施例の図12で説明される原画像位置管理テーブル412に格納する。保管場所1202には、ステップS4005で保管された原画像ファイルのパス名、またはリムーバブルディスクのボリューム名とパス名が格納される。
【0504】
ステップS4007では、ステップS4000、ステップS4003、でそれぞれRAM上に記憶したユーザーIDとイメージIDと前記原画像を利用することが可能な利用者のユーザーIDとその期限などを図39で説明したユーザグループ管理テーブル3802に格納する。
【0505】
ステップS4008からステップS4012までの処理ステップは、ステップS4001でRAM2002に記憶した処理コードが「新規登録」ではない場合、すなわち「移動」、「複写」、「削除」のいずれかであった場合に行う。
【0506】
ステップS4008では、処理対象である登録済みの原画像のイメージIDを原画像位置管理テーブル412から取得し、RAM2002上に記憶しておく。
【0507】
ステップS4009では、ステップS4001で記憶した処理コードを判断し、「移動」または「複写」であればステップS4010へ、「移動」または「複写」でなければステップS4011へ進む。
【0508】
ステップS4010では、ステップS4008で記憶したイメージIDで原画像位置管理テーブル412を検索し、該イメージIDに対応する原画像ファイルのパス名を取得し、HDD2009またはFDD2010から該原画像ファイルを読み取り、センター送信ボックス407内に新たな画像ファイルとしてコピーする。さらに、コピー後のパス名をRAM2002上に記憶しておく。
【0509】
ステップS4011では、ステップS4001で記憶した処理コードを判断し、「移動」または「削除」であればステップS4012へ、「移動」または「削除」でなければステップS4013へ進む。
【0510】
ステップS4012では、ステップS4008で記憶したイメージIDで原画像位置管理テーブル412を検索し、原画像位置管理テーブルのデータや原画像ファイルを削除しする。
【0511】
ステップS4013では、当該利用者に対して処理すべき原画像の数を判断し、未処理のものがあればステップS4001へ戻る。
【0512】
上述したように、登録された前記印刷用画像は以後、第1の実施例、第2の実施例の前記印刷用画像と同様に扱うことができ、第1の実施例、第2の実施例と同様のサービスを提供できる。
【0513】
<クライアントコンピュータから編集用画像の取得>
クラインコンピュータ101で利用者が前記編集用画像の取得要求を行った場合のセンターサーバ上での処理の流れを説明する。
【0514】
図38の文書提供手段401は、第1の実施例で説明した処理の他に、ユーザグループ管理テーブル3802の検索、追加、更新、削除などの処理も行う。
【0515】
クライアントコンピュータ101から図38の文書提供手段401に処理内容、ユーザID、イメージIDなどの各情報が伝送される。
【0516】
図41は上記時点からの文書提供手段401における編集用画像提供処理の流れを示すフローチャート図である。以下、図41を用いて文書提供手段401における編集用画像提供の処理を説明する。
【0517】
ステップS4101で、実施する処理の内容を識別するコード(以下「処理コード」とする)を取得し、RAM2002に記憶しておく。
【0518】
ステップS4102では、ステップS4101で記憶した処理コードを判断し、「編集用画面取得」であればステップS4103へ、「編集用画面取得」でなければ終了。
【0519】
ステップS4103ではイメージIDを取得してRAM2002に記憶しておく。
【0520】
ステップS4104では、ステップS4103で取得したイメージIDにより、ユーザグループ管理テーブル3802を検索して先に取得したイメージIDが前記テーブルに存在するか判断し、存在すればステップS4105へ、存在しなければ、ここでの処理は終了し、第1の実施例で実施したプリンタサーバ121またはイメージサーバ111に登録してある前記原画像の編集用画像取得処理へと移行する。
【0521】
ステップS4105では、前記編集用画像を取得する要求を出したユーザIDを取得してRAM2002に記憶しておく。
【0522】
ステップS4106では、ステップS4105で記憶したユーザIDとステップS4104で検索した行のユーザIDが等しいかどうか判断し等しい場合はステップS4107へ、等しくない場合はステップS4110へ。
【0523】
ステップS4107では、ステップS4103で取得したイメージIDより、編集用画像提供手段402より編集用画像を取得する。
【0524】
ステップS4108では、ステップS4107で取得した編集用画像をクライアントコンピュータ101に伝送する。
【0525】
ステップS4109では、ステップS4104で検索した行にリンクしたテーブルをステップS4105で取得したユーザIDで検索し、等しいユーザIDが存在すればステップS4110へ、存在しなけばステップS4111へ処理を移す。
【0526】
ステップS4110では、ステップS4109で検索した行の期間項目から値を取得して期限内かを判断し、期限内であればステップS4107へ、期限内でなければステップS4111へ。
【0527】
ステップS4111は、エラー処理を行い、クライアントコンピュータ101にその旨を伝えるメッセージを伝送する。
【0528】
以上のように、印刷用画像を保持するセンターサーバと、印刷用画像をセンターサーバに登録し、登録された印刷用画像に対する編集用画像を取得し編集するクライアントコンピュータは制御する。
【0529】
尚、本発明は複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明はシステム或は装置にプログラムを供給することによって実施される場合にも適用できることはいうまでもない。この場合、本発明にかかるプログラムを格納した記憶媒体が、本発明を構成することになる。そして、該記憶媒体からそのプログラムをシステム或は装置に読み出すことによって、そのシステム或は装置が、予め定められたし方で動作する。
【0530】
前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成される。この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0531】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM,CD−R,磁気テープ不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0532】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0533】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0534】
以上説明したように、本出願に係る発明によれば、ネットワークを介して複数の画像保管装置と通信可能な画像位置管理装置であって、画像データが格納されている前記画像保管装置を示す特定情報を管理する管理手段と、外部装置より画像データの要求があった場合に、前記管理手段に格納されている前記特定情報に基づいて該画像データが格納されている画像保管装置を特定する特定手段とを有するので、利用者は意匠に対して一意に割り振られているイメージIDを記憶及び使用するだけで、該画像の保管場所がどのように変更されても該画像ファイルを取得または操作することが可能となり、さらに、個人所有の画像データをその画像データの所有者、使用者などの情報と合わせて管理、保管することで、第3者に対してその画像データを公開したり、非公開したりする制御が可能となった。
【0535】
【発明の効果】
以上説明したように、本出願に係る発明によれば、利用者は画像に対して一意に割り振られている識別情報を記憶及び使用するだけで、該画像の保管場所がどのように変更されても該画像ファイルを取得または操作することが可能となり、画像位置管理装置は利用者に要求された画像を送信するまでにかかる時間が少ない保管場所から取得することができる。
【0536】
また、画像の管理者は利用者の利便を損なうことなく、任意の画像データを任意の保管場所に格納または移動することが可能となり、データ処理量などに応じた柔軟な保管場所の管理を簡便に行うことが可能となった。
【0537】
さらに、一つのイメージIDに対して複数の画像データを保管することにより、一つの画像に対して複数の画像データを準備しておき、画像取得要求に対して最適な保管場所を選択するなどの処理を行うことも可能となった。
【0538】
さらに、個人所有の画像データをその画像データの所有者、使用者などの情報と合わせて管理、保管することで、第3者に対してその画像データを公開したり、非公開したりする制御が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成図である。
【図2】センターサーバ、イメージサーバ、及びクライアントコンピュータのシステム構成を示すブロック図である。
【図3】プリントサーバのシステム構成を示すブロック図である。
【図4】本発明のセンターサーバのモジュール構成図である。
【図5】本発明のクライアントのモジュール構成図である。
【図6】本発明のイメージサーバのモジュール構成図である。
【図7】本発明のプリントサーバのモジュール構成図である。
【図8】本発明で使用するプリントオーダデータのデータ構造図である。
【図9】イメージIDの例の説明図である。
【図10】オーダステータステーブルである。
【図11】サーバ管理テーブルである。
【図12】原画像位置管理テーブルである。
【図13】本発明で使用する伝送データフォーマットの例の説明図である。
【図14】本発明で使用するページ記述言語で記述されたスクリプトの例の説明図である。
【図15】プリントサーバにおける原画像登録の処理フロー図である。
【図16】画像登録情報伝送データの例の説明図である。
【図17】センターサーバにおける原画像登録の処理フロー図である。
【図18】プリントオーダの発注及び受注処理の処理フロー図である。
【図19】センターサーバにおける画像収集先決定処理の処理フロー図である。
【図20】画像収集先決定処理における印刷用原画像の収集先を決定する処理の処理フロー図である。
【図21】画像収集先決定処理におけるオーダステータステーブル更新処理の処理フロー図である。
【図22】イメージサーバまたはプリントサーバにおける原画像送信処理の処理フロー図である。
【図23】原画像送信データファイルの内容の例の説明図である。
【図24】センターサーバにおける画像受け取り処理の処理フロー図である。
【図25】センターサーバにおけるプリントオーダ送信処理の処理フロー図である。
【図26】プリントサーバにおけるプリントオーダ受信処理の処理フロー図である。
【図27】プリントサーバにおける印刷処理の処理フロー図である。
【図28】センターサーバにおける印刷完了処理の処理フロー図である。
【図29】イメージサーバまたはプリントサーバにおける印刷用原画像移動・複写・削除処理の処理フロー図である。
【図30】送信ボックス内のデータ構造を説明するブロック図である。
【図31】受信ボックス内のデータ構造を説明するブロック図である。
【図32】送信ボックス内の送信制御情報テーブル及び受信ボックス内の受信制御情報テーブルの説明図である。
【図33】受信ボックス内の処理手段情報テーブルの説明図である。
【図34】送信ボックスへの送信ファイル登録処理の処理フロー図である。
【図35】プリントサーバでのデータ送受信処理の処理フロー図である。
【図36】センターサーバでのデータ送受信処理の処理フロー図である。
【図37】第2の実施例におけるシステム構成である。
【図38】第3の実施例におけるシステム構想図である。
【図39】クライアントコンピュータから伝送されてきた画像についての情報を管理するユーザグループ管理テーブルである。
【図40】第3の実施例におけるセンターサーバにおける画像登録処理のフロー図である。
【図41】第3の実施例における編集用画像提供処理の流を示すフロー図である。
【符号の説明】
101 クライアントコンピュータ
102 センターサーバ
111、112,11N イメージサーバ
121、122、12N プリントサーバ
201 オーダID
202 サブオーダID
203 イメージID
204 ステータス
211、212、213、214 オーダステータスデータの例
130 ネットワーク
401 文書提供手段
402 編集用画像提供手段
403 オーダ受注手段
404 画像登録手段
405 画像収集手段
406 オーダ進行管理手段
407 センター送受信制御手段
411 表示・編集用画像格納装置
412 原画像位置管理テーブル
413 サーバ管理テーブル
414 一時保管画像格納装置
415 オーダステータステーブル
416 オーダ管理テーブル
417 編集用画像位置管理テーブル
418 センター送信ボックス
419 センター受信ボックス
501 データ処理手段
502 ネットワーク閲覧手段
503 拡張手段(プラグイン)
601 印刷用画像登録手段
602 印刷用画像送信手段
603 ローカル送受信制御手段
611 印刷用原画像格納装置
612 原画像位置管理テーブル
613 ローカル送信ボックス
614 ローカル受信ボックス
701 オーダ出力管理手段
702 印刷制御手段
703 ローカル送受信制御手段
704 印刷用画像登録手段
705 印刷用画像送信手段
711 オーダ管理テーブル
712 印刷スプール
713 ローカル送信ボックス
714 ローカル受信ボックス
715 原画像位置管理テーブル
716 印刷用原画像格納装置
801 プリントオーダ
802 サブオーダ
803 オーダアイテム
804 編集データ
805 イメージID
901 イメージID
902 オーダID
911 センターサーバ名
912 登録サーバID
913 一意番号
914 ユーザーID
915 センターサーバID
916 一意番号
1000 入出力バス
1001 中央演算装置(CPU)
1002 ランダムアクセスメモリ(RAM)
1003 リードオンリーメモリ(ROM)
1004 ネットワークインターフェース(NETIF)
1005 ビデオRAM(VRAM)
1006 表示装置(CRT)
1007 コントローラ(KBC)
1008 外部入力装置(KB)
1009 ハードディスクドライブ(HDD)
1010 外部入出力装置(FDD)
1000 入出力バス
1101 サーバID
1102 画像取得優先順位
1201 イメージID
1202 所有者
1203 保管場所
1204 付加情報
1211、1212、1213、1214 原画像位置管理データの例
1301、1302 伝送データフォーマットの例
1311 送受信ヘッダー伝送データ
1312 オーダ伝送データ
1313 原画像送信要求伝送データ
1314 画像登録情報伝送データ
1315 送受信ヘッダー伝送データ
1316 原画像登録処理伝送データ
1317 原画像送信データ
1318 印刷結果通知データ
1321 内部コード化した伝送データの例
1322 外部ファイル参照の例
1401 編集文書の例
1402 スクリプトの例
1403、1404 編集画像
2001 中央演算装置(CPU)
2002 ランダムアクセスメモリ(RAM)
2003 リードオンリーメモリ(ROM)
2004 ネットワークインターフェース(NETIF)
2005 ビデオRAM(VRAM)
2006 表示装置(CRT)
2007 コントローラ(KBC)
2008 外部入力装置(KB)
2009 ハードディスクドライブ(HDD)
2010 外部入出力装置(FDD)
2011 プリンタ制御装置(PRTC)
2012 外部出力装置(PRT)
2013 拡張外部入出力装置制御装置(CLTR)
2014 拡張外部入出力装置(スキャナ)
3001 送信ボックス
3002 送信先別送信ボックス
3003 送信制御情報テーブル
3004 伝送データファイル
3005 画像ファイル
3101 受信ボックス
3102 送信元別受信ボックス
3103 処理手段情報テーブル
3104 受信制御情報テーブル
3105 伝送ファイル
3106 画像ファイル
3201 伝送ファイル名
3202 伝送データファイル名
3203 ファイルサイズ
3204 ボックス格納日時
3205 伝送完了日時
3301 伝送データタグ名
3302 処理手段起動方法
3303 引き渡しデータ情報
3701 センターサーバA
3702 センターサーバB
3703 クライアントコンピュータ
3711、3712、371N センターサーバAのイメージサーバ
3721、3722、372N センターサーバAのプリントサーバ
3731、3732、373N センターサーバBのイメージサーバ
3741、3742、374N センターサーバBのプリントサーバ
3751、3752、3753 ネットワーク

Claims (5)

  1. ネットワークを介して複数の画像保管装置と通信可能な画像位置管理装置であって、
    画像データを、それが格納されている前記画像保管装置と対応づけて管理する第1の管理手段と、
    前記画像保管装置を、その通信の接続状態やアクセス頻度によって前記画像データを送信するまでにかかる時間に基づく優先度と対応づけて管理する第2の管理手段と、
    画像データの指定を外部装置から受信する受信手段と、
    前記指定された画像データが格納されている画像保管装置が複数ある場合に、前記受信された画像データの指定および前記第2の管理手段により管理された優先度に基づいて該画像データが格納されている画像保管装置を特定する特定手段と、
    前記特定された画像保管装置から、前記外部装置により指定された画像データを取得する取得手段を備えたことを特徴とする画像位置管理装置。
  2. 前記取得された画像データから、前記外部装置で利用可能な形式を有する編集用画像データを生成する生成手段と、
    前記生成された編集用画像データを前記外部装置へ送信する送信手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の画像位置管理装置。
  3. 前記画像データの指定は、前記外部装置から送信された印刷依頼に含まれることを特徴とする請求項1乃至2記載の画像位置管理装置。
  4. ネットワークを介して複数の画像保管装置と通信可能な画像位置管理装置の制御方法であって、
    画像データを、それが格納されている前記画像保管装置と対応づけて管理する工程と、
    前記画像保管装置を、その通信の接続状態やアクセス頻度によって前記画像データを送信するまでにかかる時間に基づく優先度と対応づけて管理する工程と、
    画像データの指定を外部装置から受信する工程と、
    前記指定された画像データが格納されている画像保管装置が複数ある場合に、前記受信された画像データの指定および前記管理された優先度に基づいて該画像データが格納されている画像保管装置を特定する工程と、
    前記特定された画像保管装置から、前記外部装置により指定された画像データを取得する工程を備えたことを特徴とする制御方法。
  5. ネットワークを介して複数の画像保管装置と通信可能な画像位置管理装置に実行させるプログラムが格納された記憶媒体であって、
    画像データを、それが格納されている前記画像保管装置と対応づけて管理する工程と、
    前記画像保管装置を、その通信の接続状態やアクセス頻度によって前記画像データを送信するまでにかかる時間に基づく優先度と対応づけて管理する工程と、
    画像データの指定を外部装置から受信する工程と、
    前記指定された画像データが格納されている画像保管装置が複数ある場合に、前記受信された画像データの指定および前記管理された優先度に基づいて該画像データが格納されている画像保管装置を特定する工程と、
    前記特定された画像保管装置から、前記外部装置により指定された画像データを取得する工程を備えた特徴とするコンピュータ読み取り可能なプログラムが格納された記憶媒体。
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