JP4026874B2 - メタルガスケット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明のメタルガスケットは、例えば内燃機関のシリンダヘッド下面とシリンダブロック上面との間に挟持し、両面間の気密及び液密を保持するシリンダヘッドガスケットとして利用する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関のシリンダヘッド下面とシリンダブロック上面との間にはシリンダヘッドガスケットを挟持し、シリンダ内で発生する高圧の燃焼ガス、或はシリンダブロックとシリンダヘッドとの間を流通する冷却水や潤滑油が外部に漏洩するのを防止する。この様なシリンダヘッドガスケットとして、複数枚の金属板を重ね合わせたメタルシリンダヘッドガスケットも、従来から広く知られている。
【0003】
図6〜8は、この様なメタルシリンダヘッドガスケットの第1例を示している。メタルシリンダヘッドガスケット1には、流通孔である、シリンダ頂部の開口形状に合わせた円形のボア孔2、2、シリンダヘッドをシリンダブロックに固定する為のボルトを挿通する小孔3、3、冷却水又は潤滑油を通す為の水油孔4、4を設けている。上記シリンダヘッドとシリンダブロックとが、互いに接続すべき部材であり、シリンダヘッド下面とシリンダブロック上面とが、シール性保持を図るべき2面である。
【0004】
従来からこの様なメタルシリンダヘッドガスケット1は、図8に示す様に、亜鉛メッキ鋼板、ステンレス鋼板等の金属板5〜6を複数枚(図8の例では3枚)重ね合わせる事により構成している。これら複数枚の金属板5〜6の外周縁複数箇所には舌片状の突出部7、7を形成し、これら各突出部7、7部分で、上記複数枚の金属板5〜6同士を結合している。メタルシリンダヘッドガスケット1の使用時にもこれら各突出部7、7は、シリンダブロックの上面とシリンダヘッドの下面との間で挟持されない。
【0005】
これら突出部7、7同士の結合構造の第1例としては、例えば図6〜8に示す様に、鳩目8による方法が一般的に行なわれている。即ち、上記突出部7部分に於いて各金属板5〜6に、互いに整合する通孔9、9を穿設し、各通孔9、9に挿通し更にかしめ付けた鳩目8によって、上記各金属板5〜6同士の分離防止を図る結合部を構成している。メタルシリンダヘッドガスケット1の使用時に各突出部7、7は、シリンダブロック上面並びにシリンダヘッド下面の間から突出して、これら両面同士の間で挟持される事はない。従って、上記鳩目8の存在が上記両面同士のシール性を阻害する事はない。
【0006】
又、上記結合構造の第2例として特開平6−281011号公報には、図9〜12に示す様な構造が記載されている。この第2例の構造の場合、金属板5〜6の外周縁複数箇所で互いに整合する位置に形成した複数の突出部7、7に、各金属板5〜6同士を結合する為の結合部10、10を1個ずつ設ける。各結合部10、10は、互いに平行な2本1組の切目11、11と、1組の切目11、11の間部分を重なり合った複数枚の金属板5〜6ごと表裏方向(図9〜10の表裏方向、図11〜12の上下方向)に膨出させて塑性変形させる事により形成された、係止突部12、12とから成る。
【0007】
上記各結合部10、10の形成作業は、図13〜14に示す様なプレス加工装置13により一挙動で行ない、係止突部12、12を膨出させるのと同時に、切目11、11を形成する。上記プレス加工装置13は、ダイと呼ばれる雌型14と、ハネ出しと呼ばれるシリンダ状の抑え金具15と、ポンチと呼ばれ、この抑え金具15の下端部から出入りする雄型16とから構成される。
【0008】
上記切目11、11並びに係止突部12、12を形成する際には、上記複数枚の金属板5〜6の突出部7、7(図9〜10参照)を重ね合わせた状態で、最も下側に位置する突出部7の下面を上記雌型14の上面に突き合わせると共に、上記抑え金具15の下面を、最も上側に位置する突出部7の上面に突き合わせる。この様に、複数枚の突出部7、7を雌型14と抑え金具15との間で挟持した状態で、上記雄型16を下方に強く押圧する。この押圧の結果、上記各突出部7、7の一部に、各金属板5〜6の厚さ方向に亙る剪断力が加わって、上記各突出部7、7に切目11、11が形成されると同時に、この切目11、11の間部分が同一方向に塑性変形して、上記係止突部12、12が形成される。この様にして形成された結合部10は、各係止突部12、12の両端縁と各切目11、11の内側縁との間に作用する摩擦力に基づき、互いに重ね合わされた複数枚の金属板5〜6同士が分離するのを防止する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述の様に構成される従来のメタルガスケットの場合、それぞれ次に述べる様な問題がある。
先ず、図6〜8に示した従来構造の第1例の場合には、部品点数の増大と組立作業の繁雑化とでコストが嵩む。即ち、複数枚の金属板5〜6を結合する為、これら金属板5〜6とは別体の鳩目8、8を複数個使用している。この為、鳩目8、8の分だけ部品点数が増大するだけでなく、これら各鳩目8、8を、上記各金属板5〜6に形成した通孔9、9に挿通し、その後これら各鳩目8、8の先端部をかしめ広げる作業が必要になる。この結果、メタルシリンダヘッドガスケット1のコストが嵩む。
【0010】
これに対して、図9〜12に示した、従来構造の第2例の場合には、メタルシリンダヘッドガスケット1を構成する金属板5〜6の一部を塑性変形させるのみでこれら各金属板5〜6同士を結合できる為、上記第1例の場合の様なコスト増大は生じない。ところが、この従来構造の第2例の場合には、エンジンへの組み付け作業時に、取り扱い性の悪化に伴う組立作業の能率低下の原因となる場合がある。この理由は、次の通りである。
【0011】
同種のエンジンに組み付けるメタルシリンダヘッドガスケット1は全く同じ形状に造り、ガスケットメーカーからエンジンメーカーに送る。この際、多数枚のメタルシリンダヘッドガスケット1を、互いの厚さ方向に重ね合わせる。又、この重ね合わせの際、総てのメタルシリンダヘッドガスケット1の方向を同じとする。この理由は、ガスケットメーカーでメタルシリンダヘッドガスケット1を梱包する作業の面倒をなくす為と、エンジンメーカーで重ね合わされたメタルシリンダヘッドガスケット1を1枚ずつ取り出し、エンジンに組み付ける際の作業性を向上させる為である。即ち、ガスケットメーカーのライン上で完成したメタルシリンダヘッドガスケット1の向きは総て同じとなるので、そのまま梱包する事が、梱包作業の能率化につながる。又、エンジンメーカーでは、重ね合わされたメタルシリンダヘッドガスケット1を、ロボットアームにより1枚ずつ取り出してエンジンに組み付けるので、総てのメタルシリンダヘッドガスケット1の方向を一致させておく事が、円滑な組み付け作業の実現の為に必要である。
【0012】
ところが、それぞれが図9〜12に示す様な結合部10、10を有する複数枚のメタルシリンダヘッドガスケット1を、互いの方向を一致させたままそれぞれの厚さ方向に重ね合わせると、隣り合うメタルシリンダヘッドガスケット1同士が分離しなくなる場合がある。即ち、複数枚のメタルシリンダヘッドガスケット1を、互いの方向を一致させたままそれぞれの厚さ方向に重ね合わせると、上記各結合部10、10の位置及び方向が互いに一致する。この結果、上側(或は下側)のメタルシリンダヘッドガスケット1の結合部10、10を構成する係止突部12、12が、下側(或は上側)のメタルシリンダヘッドガスケット1の結合部10、10を構成する切目11、11の内側に入り込み、これら係止突部12、12と切目11、11とが噛み合う場合がある。
【0013】
この様に隣り合うメタルシリンダヘッドガスケット1に設けられた結合部10、10の係止突部12、12と切目11、11とが噛み合うと、上記隣り合うメタルシリンダヘッドガスケット1同士が分離しなくなる。エンジンメーカーでメタルシリンダヘッドガスケット1をエンジンに組み付ける際には、ロボットアームの先端部に設けた吸着パッドにより、複数枚重ね合わされたメタルシリンダヘッドガスケット1のうち、最上段のメタルシリンダヘッドガスケット1のみを取り出してエンジンに送る必要がある。従って、上述の様な原因により、隣り合うメタルシリンダヘッドガスケット1同士が分離しなくなると、その度に工員が手でこれら余分に取り出されたメタルシリンダヘッドガスケット1を取り外す必要が生じる。この様な作業は、エンジンの組立作業の能率化を阻害するだけでなく、省力化の妨げにもなり、エンジンの製造コストの低廉化を図る上での障害となる。
本発明は、この様な事情に鑑みて、メタルシリンダヘッドガスケット1等のメタルガスケット自体のコストを抑えたまま、エンジンへの組み付け作業の能率化を妨げる事のない構造を実現すべく発明したものである。
【0014】
【課題を解決する為の手段】
本発明のメタルガスケットは、前述した従来のメタルガスケットと同様に、複数枚の金属板を積層して成り、内側に流体を流通させる流通孔と結合部とを有し、互いに接続すべき部材の、シール性保持を図るべき2面間に挟持して使用する。そして、上記結合部は、上記各金属板の一部の互いに整合する位置で上記メタルガスケットを介して互いに接続すべき部材と干渉しない部分に、互いに間隔をあけて形成された複数の切目の間部分を、重なり合った複数枚の金属板ごと表裏方向に膨出させて塑性変形させる事により形成され、上記複数枚の金属板同士を結合するものである。
【0015】
特に、本発明のメタルガスケットに於いては、上記複数枚の金属板のうち、メタルガスケットの表面又は裏面に露出する少なくとも1枚の金属板の一部で上記結合部の近傍部分に位置し、且つ、使用時に上記2面間で挟持されない部分に、上記メタルガスケットの表面又は裏面から突出する突出部を形成している。そして、複数枚のメタルガスケットを重ね合わせた状態でこの突出部を、重ね合わせ方向に隣接する別のメタルガスケットの裏面又は表面に当接させる事により、隣り合うメタルガスケットの結合部が噛み合う事を防止する様に構成している。
【0016】
【作用】
上述の様に構成される本発明のメタルガスケットの場合には、メタルガスケットの表面と裏面との少なくとも一方の面で結合部の近傍部分に存在する突出部が、隣り合うメタルガスケットの結合部同士が噛み合う事を防止する。この結果、隣り合うメタルガスケット同士が分離しなくなる事を防止できて、重ね合わされたメタルガスケットを、確実に1枚ずつ取り出す事ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1〜3は、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本発明の特徴は、切目11、11の間に係止突部12、12を形成して成る結合部10を備えた構造で、上下に隣り合うメタルシリンダヘッドガスケット1同士が分離しなくなる事を防止する部分の構造及び作用にある。その他の部分の構造及び作用は、前述の図9〜12に示した従来構造の第2例と同様であるから、同等部分に関する図示及び説明は省略若しくは簡略にし、以下、本発明の特徴部分を中心に説明する。
【0018】
上記メタルシリンダヘッドガスケット1の隅部に位置し、使用時にもシリンダブロックの上面とシリンダヘッドの下面との間で挟持されない部分には、切目11、11の間に係止突部12、12を形成して成る結合部10を設けている。又、上記メタルシリンダヘッドガスケット1を構成する3枚の金属板5〜6のうち、このメタルシリンダヘッドガスケット1の表裏両面(本例で表面とは図1〜2の表面、図3の左面を言う。)に露出する2枚の金属板5、5の一部で上記結合部10の近傍部分には、それぞれ突出部17、17を形成している。これら各突出部17、17も、上記結合部10と同様に、使用時にもシリンダブロックの上面とシリンダヘッドの下面との間で挟持されない。
【0019】
本例の場合にこれら各突出部17、17は、上記各金属板5、5の一部を、中間部に位置する金属板6と反対方向に山形に膨出させる事により形成している。又、これら各突出部17、17が上記メタルシリンダヘッドガスケット1の表面又は裏面から突出する高さ(突出量)H17は、上記結合部10が上記メタルシリンダヘッドガスケット1の裏面から突出する高さ(突出量)H10の二分の一程度(H17≒H10/2)とし、好ましくは二分の一と同じか、これよりも僅かに大きく(H17≧H10/2)している。又、表面側の突出部17の形成位置と裏面側の突出部17の形成位置とは、互いに一致させている。
【0020】
上述の様に構成される本例のメタルシリンダヘッドガスケット1の場合には、メタルシリンダガスケット1の表裏両面で上記結合部10の近傍部分に存在する突出部17、17が、厚さ方向に重ね合わされた状態で上下に隣り合うメタルシリンダガスケット1の結合部10同士が噛み合う事を防止する。即ち、これら結合部10同士が噛み合うのは、重ね合わされた状態で上下に隣り合うメタルガスケット1の位相が一致する(上下に隣り合うメタルガスケット1の構成各部の位置関係が一致する)場合である。本例のメタルシリンダヘッドガスケット1の場合には、重ね合わされた状態で上下に隣り合うメタルガスケット1の位相が一致すると、一方のメタルシリンダヘッドガスケット1の表面側に形成した突出部17の先端部と、他方のメタルシリンダヘッドガスケット1の裏面側に形成した突出部17の先端部とが、互いに突き合わされる。
【0021】
そして、上述の様に上下に隣り合うメタルシリンダヘッドガスケット1の突出部17、17の先端部同士が突き合わされた状態では、これら上下に隣り合うメタルシリンダガスケット1のうち、一方のメタルシリンダヘッドガスケット1の裏面から突出した係止突部12、12が、他方のメタルシリンダヘッドガスケット1の表面に存在する、切目11、11間の開口部に入り込む事がなくなる。従って、これら上下に隣り合うメタルシリンダヘッドガスケット1の結合部10同士が噛み合う事がなくなる。この結果、隣り合うメタルシリンダヘッドガスケット1同士が分離しなくなる事を防止できて、重ね合わされたメタルシリンダヘッドガスケット1を、確実に1枚ずつ取り出す事ができる。
【0022】
次に、図4〜5は、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、メタルシリンダヘッドガスケット1を構成する2枚の金属板5、6のうち、このメタルシリンダヘッドガスケット1の裏面(本例で表面とは図4の表面、図5の上面を言う。)に露出する金属板5の一部で結合部10の近傍部分に、突出部17aを形成している。この突出部17aも、上記結合部10と同様に、使用時にもシリンダブロックの上面とシリンダヘッドの下面との間で挟持されない。
【0023】
本例の場合にこの突出部17aは、上記金属板5の一部に傾斜部18を形成し、この傾斜部18に関して上記結合部10と反対側部分を、上記メタルシリンダヘッドガスケット1の裏面から突出させる事により形成している。又、この突出部17aが上記メタルシリンダヘッドガスケット1の裏面から突出する高さ(突出量)H17a は、上記係合部10が上記メタルシリンダヘッドガスケット1の裏面から突出する高さ(突出量)H10と同じ程度(H17a ≒H10)とし、好ましくは同じかこれよりも僅かに大きく(H17a ≧H10)している。
【0024】
上述の様に構成される本例のメタルシリンダヘッドガスケット1の場合には、メタルシリンダガスケット1の裏面で上記結合部10の近傍部分に存在する突出部17aが、厚さ方向に重ね合わされた状態で上下に隣り合うメタルシリンダガスケット1の結合部10同士が噛み合う事を防止する。即ち、複数枚のメタルシリンダヘッドガスケット1を重ね合わせた状態で上下に隣り合うメタルガスケット1のうちの一方のメタルシリンダヘッドガスケット1の裏面側に形成した突出部17aが、他方のメタルシリンダヘッドガスケット1の表面に当接する。
【0025】
そして、上述の様に上下に隣り合うメタルシリンダヘッドガスケット1のうちの一方に形成した突出部17aが他方のメタルシリンダヘッドガスケット1の表面に当接した状態では、これら上下に隣り合うメタルシリンダガスケット1のうち、一方のメタルシリンダヘッドガスケット1の裏面から突出した係止突部12が、他方のメタルシリンダヘッドガスケット1の表面に存在する、切目11、11間の開口部に入り込む事がなくなる。従って、これら上下に隣り合うメタルシリンダヘッドガスケット1の結合部10同士が噛み合う事がなくなる。この結果、隣り合うメタルシリンダヘッドガスケット1同士が分離しなくなる事を防止できて、重ね合わされたメタルシリンダヘッドガスケットを、確実に1枚ずつ取り出す事ができる。
【0026】
尚、本例の場合には、前述した第1例の構造を構成する突出部17、17に比べて、本例の構造を構成する突出部17aは、金属板5に無理な力を作用させずに、大きな高さ寸法を確保できる。従って、突出部17aの高さ寸法を確保しても、金属板5に割れ等の損傷を発生しにくい。
【0027】
又、上述の説明で使用した、メタルシリンダヘッドガスケット1の表面及び裏面とは、説明の便宜上使用したもので、このメタルシリンダヘッドガスケットの使用状態での組み付け方向を規制するものではない。更に、結合部10を構成する為、各金属板5、6に形成する切目11、11に関しても、必ずしも互いに平行な2本である必要はない。例えば、互いに不連続で略三角形状に配置された、それぞれが円弧状の3本の切目の内側を同方向に膨出させて結合部としたり、或は互いに不連続で略十字形状に配置された、それぞれが円弧状の4本の切目の内側を同方向に膨出させて結合部としたりする構造にも、本発明は適用可能である。これら結合部の形状に関しては、前記特開平6−281011号公報に詳しく記載されており、本発明の要旨でもないので、図示並びに詳しい説明は省略する。
【0028】
【発明の効果】
本発明のメタルガスケットは以上に述べた通り構成され作用する為、部品点数及び加工の手間が少なくて済み、低コストで造れる構造で、しかも重ね合わされたメタルガスケットをロボットアーム等で取り出す際に隣り合うメタルガスケット同士の分離を確実に図れる。この為、エンジン等にメタルガスケットを組み付ける作業の能率化を図れ、メタルガスケットを組み込んだエンジン等のコスト低減に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す、メタルシリンダヘッドガスケットの部分平面図。
【図2】図1のA部拡大図。
【図3】図2のB−B断面図。
【図4】本発明の実施の形態の第2例を示す、図1と同様の図。
【図5】図4のC−C断面図。
【図6】従来のメタルシリンダヘッドガスケットの第1例を示す部分平面図。
【図7】図6のD部拡大図。
【図8】図7の拡大E−E断面図。
【図9】従来のメタルシリンダヘッドガスケットの第2例を示す、図6と同様の図。
【図10】図9のF部拡大図。
【図11】図10の拡大G−G断面図。
【図12】図11のH−H断面図。
【図13】切目及び係止突部を形成する状態を示す断面図。
【図14】図13のI−I断面図。
【符号の説明】
1 メタルシリンダヘッドガスケット
2 ボア孔
3 小孔
4 水油孔
5、6 金属板
7 突出部
8 鳩目
9 通孔
10 結合部
11 切目
12 係止突部
13 プレス加工装置
14 雌型
15 抑え金具
16 雄型
17、17a 突出部
18 傾斜部
Claims (1)
- 複数枚の金属板を積層して成り、内側に流体を流通させる流通孔と、上記複数枚の金属板同士を結合する結合部とを有し、この結合部は、上記各金属板の一部の互いに整合する位置でメタルガスケットを介して互いに接続すべき部材と干渉しない部分に互いに間隔をあけて形成された複数の切目の間部分を、重なり合った複数枚の金属板ごと表裏方向に膨出させて塑性変形させる事により形成されたものであり、上記互いに接続すべき部材の、シール性保持を図るべき2面間に挟持して使用されるメタルガスケットに於いて、上記複数枚の金属板のうち、メタルガスケットの表面又は裏面に露出する少なくとも1枚の金属板の一部で上記結合部の近傍部分に位置し、且つ、使用時に上記2面間で挟持されない部分に、上記メタルガスケットの表面又は裏面から突出する突出部を形成し、複数枚のメタルガスケットを重ね合わせた状態でこの突出部を、重ね合わせ方向に隣接する別のメタルガスケットの裏面又は表面に当接させる事により、隣り合うメタルガスケットの結合部が噛み合う事を防止した事を特徴とするメタルガスケット。
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JP21247196A JP4026874B2 (ja) | 1996-08-12 | 1996-08-12 | メタルガスケット |
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JP21247196A JP4026874B2 (ja) | 1996-08-12 | 1996-08-12 | メタルガスケット |
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JPH1061770A JPH1061770A (ja) | 1998-03-06 |
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- 1996-08-12 JP JP21247196A patent/JP4026874B2/ja not_active Expired - Lifetime
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