JP4024775B2 - ディスク基板の中心開口の穿孔方法 - Google Patents

ディスク基板の中心開口の穿孔方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4024775B2
JP4024775B2 JP2004117394A JP2004117394A JP4024775B2 JP 4024775 B2 JP4024775 B2 JP 4024775B2 JP 2004117394 A JP2004117394 A JP 2004117394A JP 2004117394 A JP2004117394 A JP 2004117394A JP 4024775 B2 JP4024775 B2 JP 4024775B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disk substrate
male cutter
mold
central opening
molten resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004117394A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005297371A (ja
Inventor
利幸 蛯名
英明 白井
明広 山崎
Original Assignee
株式会社名機製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社名機製作所 filed Critical 株式会社名機製作所
Priority to JP2004117394A priority Critical patent/JP4024775B2/ja
Publication of JP2005297371A publication Critical patent/JP2005297371A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4024775B2 publication Critical patent/JP4024775B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Description

本発明は、ディスク基板を成形する金型内でディスク基板に中心開口を穿孔する方法に関するものである。
特許文献1および特許文献2には、ディスク基板を成形する金型内でディスク基板に中心開口を穿孔する方法が開示されている。このような中心開口の穿孔に際しては、オスカッタのメスカッタへの挿入部に立てバリが発生し、ディスク基板の成形後の工程においてそれが脱落し汚染の原因となるほか、ディスクに印刷する際やディスクをプレイヤーに搭載したときの障害となったり、ディスクを手に持ったときの触感を悪化させることになる。
この問題を解決する技術として特許文献1においては、オスカッタの前進速度を高速から低速に可変に制御している。しかしながら、特許文献1の方法によっては、十分なバリ減少の効果が得られなかった。また、特許文献2には、カットパンチの突き出す圧力を少なくとも2段階に切り替える制御技術が開示されている。しかしながら、特許文献2における方法は、内孔近傍における複屈折やチルトの特性を改善するものであり、内孔(中心開口)のバリ発生を防止するものではない。
特開平9−201839号公報(第1〜4頁、第1〜4図) 特開2002−269848号公報(第1〜6頁、第1〜7図)
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、ディスク基板を成形する金型内でディスク基板に中心開口を穿孔する際に発生するバリを、簡易な構成により効果的に低減させる方法を提供することを目的とする。
本発明は、ディスク基板を成形する金型内でディスク基板に中心開口を穿孔する方法において、前記金型のキャビティへ溶融樹脂を射出後、オスカッタを一次前進力で前進させてメスカッタと所定量係合させ、その後、前記一次前進力をそれより低い二次前進力に切り換え、前記オスカッタを前記メスカッタとの係合が解除されない程度に後退させて保持するディスク基板の中心開口の穿孔方法に関する。
本発明によるディスク基板の中心開口の穿孔方法によれば、中心開口に発生するバリを減少させるとともに、中心開口の穿孔面を良好な状態にすることができる。
図面に基づいて、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、金型の要部を示す部分断面図である。図2は、オスカッタを一次前進力で前進させて金型内でディスク基板に中心開口を穿孔するときの説明図である。図3は、オスカッタの前進力を二次前進力に切り換えてオスカッタを後退させたときの説明図である。
図1〜図3に示す金型1は、固定型16と可動型17とからなる。固定型16は、固定鏡面板9と、固定鏡面板9の中心内孔に嵌挿されたメスカッタ7と、メスカッタ7の中心内孔に嵌挿されたスプルブッシュ8とから主に構成される。可動型17は、可動鏡面板10と、可動鏡面板10の中心内孔に挿入されスタンパ14の内周部で保持してスタンパ14を可動鏡面板10の表面に取り付けるスタンパホルダ11と、スタンパホルダ11の内孔面で保持してスタンパホルダ11を案内するスリーブ12と、スリーブ12の中心内孔に前後動可能に嵌挿されたエジェクタ13と、エジェクタ13の中心内孔に前後動可能に嵌挿されたオスカッタ6とから主に構成される。固定型16と可動型17が型合わせされると、それらの対向面にキャビティ3が形成される。スプルブッシュ8の外方端面に当接する図示しない射出装置から射出された溶融樹脂は、スプルブッシュ8の中心内孔に形成されたスプル部15を介して、キャビティ3に流入し冷却・固化されてディスク基板2となる。
キャビティ3に充填された溶融樹脂5は、即座に冷却されはじめ、射出充填に続く射出保持圧力制御中かまたは射出保持圧力に続く冷却時間中に、オスカッタ6を前進させオスカッタ6の先端部をメスカッタ7の内孔端部へ嵌入係合させることにより中心開口4が穿孔される。
オスカッタ6の後端部には、オスカッタ6を前後進駆動するシリンダ18とピストン19が設けられ、ピストン19はオスカッタ6に接続されている。シリンダ18の内部空間は、ピストン19により前進室20と後退室21に分割され、前進室20と後退室21は切換弁22に接続されている。そして、油圧源24から供給される圧油は、切換弁22で前進室20または後退室21へ、制御装置25から出力される電気信号に基づいて選択的に切り換えられる。図2および図3は、制御装置25からオスカッタ6を前進させる電気信号が切換弁22に伝送された状態を示しており、油圧源24の圧油は圧力制御弁23で圧力制御された後、切換弁22を介して前進室20へ供給される。その結果、オスカッタ6は圧力制御弁23による所定の前進力で前進する。なお、オスカッタ6の後退は、切換弁22を切換操作して圧油を後退室21に供給することで実行するように示したが、オスカッタ6を常に後退方向に付勢する図示しない弾発部材により後退させるように構成してもよい。
油圧源24から供給される圧油は、圧力制御弁23により圧力が制御される。この実施例で示した圧力制御弁23は、電磁比例制御式のものであり、圧油を制御装置25から出力される電流に比例した圧力に制御する。しかしながら、圧力制御弁としては、他に、手動操作式の複数の圧力制御弁を切換弁で選択し切換えて圧油の圧力を多段に制御するものであってもよい。また、オスカッタ6を前後進駆動するシリンダ18とピストン19に代えて、サーボモータ等で駆動する構成としてもよい。
ディスク基板2がDVDディスク基板であるときの成形における作動例を、図1ないし図3に基づいて説明する。固定型16と可動型17が型合わせされて形成されたキャビティ3の厚さは0.6mmである。図1に示すように、オスカッタ6がその後退限度位置にあるとき、オスカッタ6の前進側端面はキャビティ厚さDの中間位置(キャビティ3の可動型17面から0.2〜0.3mm突出)にあり、メスカッタ7とは係合していないので、両者の間には環状の通路が存在する。スプル部15から射出されて流入した溶融樹脂5は、前記環状の通路を通ってキャビティ3へ流動する。このとき、固定型16と可動型17とは完全に型合わせされておらず、約0.6mmの間隙をもって開いている。すなわち、キャビティ厚さDにおいては、約1.2mmとなっている。このようなキャビティ3へ所定量の溶融樹脂5を充填するとともに、開いていた可動型17を固定型16に接近させて溶融樹脂5を所定のディスク基板2の厚さとなるように圧縮・展延させる。
溶融樹脂5の射出圧力は、所定量の溶融樹脂5が射出された後、充填圧力より低い保持圧力に切り換えられる。このときオスカッタ6の前進開始を規定するタイマが計時開始する。このタイマの時間は、前記保持圧力が終了する時点の前後となるように設定される。タイマの設定時間が経過すると、制御装置25はオスカッタ6を前進させるように切り換える電気信号を切換弁22へ出力するとともに、オスカッタ6の前進力である所定の一次前進力が発生するように圧油の圧力を制御する電気信号を圧力制御弁23へ出力する。
これにより、オスカッタ6は、キャビティ厚さD(約0.6mm)のキャビティへ0.2〜0.3mm突出している状態から前進距離B(0.7mm)前進するので、オスカッタ6の先端部はメスカッタ7に0.3〜0.4mmの所定量嵌入して係合部Aが形成される。このような係合状態は、オスカッタ6の前進開始と同時に計時開始しオスカッタ6の前進距離を規定する他のタイマで確認される。また、他のタイマに代えて、リミットスイッチやエンコーダ等のセンサによりオスカッタ6の位置を検出して確認してもよい。なお、他のタイマの設定時間は、0.05〜0.15秒である。
オスカッタ6の前記係合状態が確認されたとき、制御装置25は、圧力制御弁23へ伝送していた一次前進力の電気信号を所定の二次前進力の電気信号に切り換える。この実施例では、一次前進力の油圧は4〜6MPaであり、二次前進力の油圧は1〜1.5MPaである。すなわち、二次前進力は一次前進力より低く、二次前進力の範囲は一次前進力の15〜40%である。
このように、スプル部15の溶融樹脂5の圧力と対抗していた一次前進力がそれより低い二次前進力に切り換えられることにより、オスカッタ6はスプル部15の溶融樹脂5の圧力に押されて後退する。図3は、オスカッタ6の前進力が二次前進力に切り換えられてオスカッタ6が約0.2mm後退したときの状態を示し、前進距離Cは約0.5mmとなる。したがって、係合部Aは0.1〜0.2mmの係合状態を保っている。そして、二次前進力は、エジェクタ13の前進によるディスク基板2の突き出し時点まで継続して保持する。
上記のような方法でディスク基板の中心開口を穿孔するので、従来の方法であるオスカッタ6をメスカッタ7に一定の前進力で嵌入したままの状態に保持したことによる溶融樹脂5の圧縮に基づく係合部Aのバリが、防止または軽減される。また、係合部Aのバリは、オスカッタ6が前進して係合部Aへ嵌入したときに、溶融樹脂5を引き摺ることによっても発生する。これに対して、本発明のようにオスカッタ6を後退させることにより、未硬化の溶融樹脂5を引き戻す効果が生じるので、バリを防止または軽減させることができる。さらにこのとき、中心開口4の切り口が滑らかで綺麗になるという効果も生ずる。またさらに、オスカッタ6を二次前進力で後退させてもオスカッタ6のメスカッタ7との係合を解除させないので、中心開口4の内径を収縮によって規定値より小さくさせないとともに、可動型17を固定型16から離隔させるときディスク基板2を可動型17から脱落させることはない。
本発明のディスク基板の中心開口穿孔方法により、中心開口4の端部にディスク基板2の面に垂直に発生するバリの高さは、従来20μm以上であったものが、10μm以下にすることができた。
この発明は以上説明した実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を付加して実施することができる。例えば、上記実施の形態においては、スタンパ14を可動型17に設けた例で説明したが、スタンパ14を固定型16に設ける場合でも本発明が同様に実施できることは言うまでもない。
金型の要部を示す部分断面図である。 オスカッタを一次前進力で前進させて金型内でディスク基板に中心開口を穿孔するときの説明図である。 オスカッタの前進力を二次前進力に切り換えてオスカッタを後退させたときの説明図である。
符号の説明
1 金型
2 ディスク基板
3 キャビティ
4 中心開口
5 溶融樹脂
6 オスカッタ
7 メスカッタ
8 スプルブッシュ
9 固定鏡面板
10 可動鏡面板
11 スタンパホルダ
12 スリーブ
13 エジェクタ
14 スタンパ
15 スプル部
16 固定型
17 可動型
18 シリンダ
19 ピストン
20 前進室
21 後退室
22 切換弁
23 圧力制御弁
24 油圧源
25 制御装置
A 係合部
B 前進距離
C 前進距離
D キャビティ厚さ

Claims (2)

  1. ディスク基板を成形する金型内でディスク基板に中心開口を穿孔する方法において、
    前記金型のキャビティへ溶融樹脂を射出後、オスカッタを一次前進力で前進させてメスカッタと所定量係合させ、その後、スプル部の溶融樹脂圧力と対抗していた前記一次前進力をそれより低い二次前進力に切り換え、前記オスカッタが前記スプル部の溶融樹脂圧力に基づいて押されることにより、前記オスカッタを前記メスカッタとの係合が解除されない程度に後退させて保持することを特徴とするディスク基板の中心開口の穿孔方法。
  2. 前記二次前進力は前記一次前進力の15〜40%である請求項1に記載のディスク基板の中心開口の穿孔方法。
JP2004117394A 2004-04-13 2004-04-13 ディスク基板の中心開口の穿孔方法 Expired - Fee Related JP4024775B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004117394A JP4024775B2 (ja) 2004-04-13 2004-04-13 ディスク基板の中心開口の穿孔方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004117394A JP4024775B2 (ja) 2004-04-13 2004-04-13 ディスク基板の中心開口の穿孔方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005297371A JP2005297371A (ja) 2005-10-27
JP4024775B2 true JP4024775B2 (ja) 2007-12-19

Family

ID=35329509

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004117394A Expired - Fee Related JP4024775B2 (ja) 2004-04-13 2004-04-13 ディスク基板の中心開口の穿孔方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4024775B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007237407A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Meiki Co Ltd ディスク基板の成形方法およびブルーレイディスク

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005297371A (ja) 2005-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5105585B2 (ja) 導光板の成形金型および導光板の成形方法
JP2009045896A (ja) アンダーカット部を有する椀状物品の射出成形方法。
CA2131135A1 (en) Method for forming synthetic resins and apparatus therefor
JP4024775B2 (ja) ディスク基板の中心開口の穿孔方法
JP2006297738A (ja) 射出成形用金型及び射出成形方法
JP4801987B2 (ja) 成形方法及び成形装置
JP2009061767A (ja) 射出プレス成形方法
JP5398147B2 (ja) 射出成形用金型および成形品の製造方法
JP4657251B2 (ja) ダイカストマシンの制御方法
JP2008100403A (ja) 射出成形装置及び射出成形方法
JP2009113221A (ja) 射出成型用金型
JP4508125B2 (ja) 鋳造方法及び鋳造装置
JP2678932B2 (ja) 射出成形方法および射出成形装置
JP2006240279A (ja) シールリングおよびその成形方法並びに成形用金型
JPH06238717A (ja) 射出成形用金型
JP3238293B2 (ja) 射出成形方法および射出成形機
JP2006001145A (ja) 射出成形用金型、および射出成形部品の製造方法
JPH06328526A (ja) 射出成形機のエジェクト制御方法
JP2009214478A (ja) 射出成形装置及び射出成形品の成形方法
JP2001225357A (ja) 射出成形品の孔形成方法
JP2003025392A (ja) プラスチック製品の射出成形方法
JPH0696253B2 (ja) 射出成形品のパンチ加工方法
JP3218562B2 (ja) インサート成形方法
JPH06114897A (ja) 射出成形機のエジェクタ制御方法
JP2001334559A (ja) アンダーカット部を有する椀状物品の射出成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050831

A977 Report on retrieval

Effective date: 20070523

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20070605

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20070705

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20070821

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20070823

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070925

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071003

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101012

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees