JP4024497B2 - 異物除去機構,液流処理装置および異物除去方法 - Google Patents

異物除去機構,液流処理装置および異物除去方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体の流入・排出を伴う処理である液流処理に用いる液体から異物を除去するための異物除去機構と、この異物除去機構を含む液流処理装置と、この異物除去機構に採用されている異物除去方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯情報端末などの電子機器に対する小型軽量化が進んでいる。そして、これに呼応して、これらの電子機器に組み込まれる半導体集積回路自体に対しても、小型軽量化・高密度実装化が求められている。
【0003】
半導体集積回路等(以下、半導体デバイス)は、様々な処理工程を経て製造されるが、これらの処理工程には、洗浄,エッチングあるいはメッキなど、薬液を用いる処理が数多く含まれている。
【0004】
以下に、メッキ処理(金属メッキ処理)よるバンプ電極の形成を例に、薬液を用いた処理の概要を説明する。
なお、バンプ電極とは、電子機器の実装基板に対して半導体デバイスを取り付ける(実装する)ための電極である。バンプ電極を用いた実装は、半導体デバイスの小型化・高密度実装化を達成する有力な方法として広く用いられている。
【0005】
この実装方法では、まず、半導体デバイスの表面における所定位置に、メッキ技術を利用して、金(Au)等によりバンプ電極を形成する。そして、このバンプ電極を用いて、半導体デバイスを、実装基板に対して直接的に実装するように設定されている。
【0006】
また、バンプ電極の形成工程では、まず、半導体デバイスの組み込まれた半導体基板の表面に、フォトレジストを塗布する。次いで、バンプを形成させるべき箇所のフォトレジスト膜を開口して、あらかじめ堆積させておいた下地金属膜を露出させる。
【0007】
その後、半導体基板をメッキ液に浸す。そして、フォトレジスト膜の開口部に露出した下地金属膜上にメッキ金属(例えば金(Au))を析出させることで、バンプ電極を形成するようになっている。
【0008】
ところで、このようなメッキ処理では、半導体基板上の所定位置以外の部位(外れ部位;例えば、基板の裏面や基板の保持機構等)にも、メッキ金属を析出させてしまうことがある。
そして、このような外れ部位に析出したメッキ金属の一部は、基板から剥離して、異物となってメッキ液中を浮遊・沈殿し、メッキ液の流動に従って、メッキ装置中を移動することとなる。また、メッキ液には、メッキ金属の粒子や、気泡、空気中から混入した粉塵などが混入する場合もある。
【0009】
このように、メッキ液中には、大きさ(粒径)や比重の異なる様々な異物が浮遊・沈殿している。そして、これらの異物は、メッキ液の流動に従って、メッキ装置内を循環することとなる。
【0010】
さらに、これらの異物は、メッキ処理中に基板表面に付着した場合には、付着箇所でのメッキ異常や、バンプ電極同士の短絡を招くなど、様々な不具合を生じる原因となる。
従って、メッキ処理を行う際には、メッキの均一性に留意するのと同等以上に、メッキ液中に混入した異物除去にも十分な留意が必要である。
【0011】
そこで、従来では、メッキ槽内に仕切り板を設けることで、異物の除去を図るようになっている。
図6は、従来のメッキ装置101の構成を示す説明図である。この図に示すように、メッキ装置101は、メッキ槽111,メッキ液供給ノズル112,メッキ液排出ノズル113,循環ポンプ114,仕切り板116,メッキ液117,フィルター119,間隙120(仕切り板とメッキ槽の底面との間隙)を有している。
【0012】
ここで、仕切り板116は、メッキ槽111を、メッキ液117の流入するエリアAと、メッキ処理の行われるエリアCとに仕切るものである。
また、仕切り板116の上端は、メッキ液117(薬液)の液面より高くなっている。また、その下端とメッキ槽111の底面との間には、所定の間隙120があけてある。
【0013】
このような構成のメッキ装置101では、メッキ液117は、循環ポンプ114により加圧される。そして、フィルター119を経て、メッキ液供給ノズル112よりメッキ槽111のエリアAに流入する。さらに、エリアAに流入したメッキ液117は、間隙120を通ってメッキ槽111のエリアCに流入する。
そして、エリアC内のメッキ液117は、メッキ液排出ノズル113から排出され、再度、循環ポンプ114により加圧されて、メッキ槽111を循環するようになっている。
【0014】
また、このメッキ装置101では、メッキ液117とともにエリアAに流入した軽異物(メッキ液117より比重の小さい異物やメッキ液117中の気泡)は、エリアAにおいてメッキ液117の液面に浮上する。
【0015】
ここで、上記したように、エリアA・Cを分断する仕切り板116の上端は、メッキ液117の液面より高くなっている。従って、浮上した異物は、仕切り板116に塞き止められるため、エリアCに流入することはなく、エリアA内に停滞することとなる。
【0016】
このように、このメッキ装置101では、仕切り板116を設けることによって、メッキ液117の循環から軽異物の排除を図るようになっている。
【0017】
しかしながら、図6に示したメッキ装置101では、一部の軽異物は、メッキ液117の流動に伴って、仕切り板116における下方の間隙120から、エリアCに流入する可能性がある。
さらに、メッキ液117より比重の大きい異物(重異物)は、エリアAの底面に沈み込むため、メッキ液117の流れに乗ってエリアC内に容易に流入してしまう。
【0018】
また、エリアC内に流入した重異物の大半は、メッキ液排出ノズル113を通ってメッキ槽111外に排出されるが、循環ポンプ114により循環するメッキ液117とともに、メッキ槽111に再流入する。従って、このままでは、メッキ槽111(エリアC)の中の異物は、時間とともに増加することとなる。
【0019】
そこで、メッキ装置101では、図6に示すように、メッキ液117内の異物を除去するために、メッキ液排出ノズル113・循環ポンプ114の後段に、フィルター119を設けている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図6に示したメッキ装置101では、メッキ液117中の異物を効果的に除去するためには、異物の大きさ・種類に応じた複数のフィルター119を使用する(使い分ける)必要がある。
【0021】
また、フィルター119は、時間とともに異物による目詰まりが生じるので、定期的に交換(メンテナンス)を行う必要がある。従って、メンテナンスにかかるフィルター119の購入・交換作業など、時間・費用ともに多大な負担を強いられることとなる。
【0022】
以上、メッキ装置(メッキ槽)を例として、異物の発生とその除去に関する問題点(課題)について説明した。
しかしながら、半導体デバイスあるいは他のデバイス(例えば液晶パネル)の製造工程において使用される他の液流処理装置(液体の流入・排出を伴う処理(液流処理)を行う装置;例えば薬液を用いた洗浄装置など)においても、異物発生とその除去の必要性は、メッキ装置の場合と同様に重要である。
【0023】
本発明は、上記のような従来の問題点を解決するために成されたものである。そして、その目的は、フィルターだけに頼ることなく、液流処理装置内の異物を除去することの可能な異物除去機構を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の異物除去機構(本除去機構)は、液体の流入・排出を伴う処理である液流処理に用いる液体から異物を除去するための異物除去機構において、上記液体は金メッキ用のメッキ液であり、液体の流通経路の底部に下端を密着させるとともに、上端を液面より低い位置に配している第1仕切り板を備えており、上端を液面より高い位置に配するとともに、下端を、液面より低く、かつ、通過経路の底部に密着することを回避するように配している第2仕切り板を、液体の流通経路に備えており、上記第2仕切り板の下端が、第1仕切り板の上端よりも低い位置に配されており、上記第2仕切り板が、第1仕切り板よりも下流側に配されており、上記第1仕切り板が、その上端を上流側に傾けるように配されていることを特徴としている。
【0025】
本除去機構は、メッキ処理や洗浄処理等の、液体(薬液や水等)の流入・排出を伴う処理に用いる液体から異物を除去するためのものである。
すなわち、本除去機構は、液体の流通経路(液流のためのパイプ等)において、液流処理を行う装置(液流装置)の下流あるいは上流に設けられ、流通経路を流れる液体から異物を除去する機能を有するものである。
【0026】
ここで、異物とは、液体内に浮遊・沈殿しているゴミ,塵,気泡等、液流処理の妨げとなるようなものである。
また、異物は、軽異物と重異物とに大別される。軽異物は、液体よりも比重の軽い異物であり、通常、液面近傍を浮遊する。一方、重異物は、液体より比重の重いものであり、多くの場合、流通経路の底部を流れる、あるいは底部に沈殿するものである。
【0027】
そして、本除去機構では、液体の流通経路内に、下端を通過経路の底部に密着させるとともに、上端を液面より低い位置に配している第1仕切り板を備えている。そして、この第1仕切り板によって、流通経路における液面近傍以外の部位を塞ぐようになっている。
これにより、本除去機構では、第1仕切り板の設置部位において、液体を、第1仕切り板の上側を通過させるようになる。
【0028】
従って、本除去機構では、流通経路内の底部付近を流れている液体は、第1仕切り板に沿って上向きに流動することとなる。このとき、底部付近を浮遊している重異物は、このような上向きの流動に乗りにくいため、第1仕切り板の下端付近に沈降・堆積され、この板よりも下流側に流れなくなる。
【0029】
このように、本除去機構では、重異物の流れを、第1仕切り板によって遮ることが可能となる。
これにより、本除去機構では、流通経路に重異物用のフィルターを設けることなく、重異物を液体から除去できる。従って、フィルターのメンテナンスを軽減できるため、異物除去(すなわち液流処理)にかかる費用を低減することが可能となる。
なお、第1仕切り板の両側面は、流通経路の側壁面に密着していることが好ましい。
【0030】
また、本除去機構では、上端を液面より高い位置に配するとともに、下端を、液面より低く、かつ、通過経路の底部に密着することを回避するように配している第2仕切り板を、液体の流通経路に備えている
【0031】
この構成では、第2仕切り板によって、流通経路における底部付近以外の部位を塞ぐようになっている。
これにより、本除去機構では、第2仕切り板の設置部位において、液体を、第2仕切り板の下端より下側を通過させるようになる。
【0032】
従って、この構成では、流通経路内の液面付近を流れている液体は、第2仕切り板に沿って下向きに流動することとなる。このとき、液面付近を浮遊している軽異物は、このような下向きの流動に乗りにくいため、第2仕切り板付近の液面上に浮遊・蓄積され、この板よりも下流側に流れなくなる。
【0033】
このように、この構成では、軽異物の流れを、第2仕切り板によって遮ることが可能となる。
これにより、流通経路に軽異物用のフィルターを設けることなく、軽異物を液体から除去できる。従って、フィルターのメンテナンスをさらに軽減できるため、異物除去(すなわち液流処理)にかかる費用を、より低減することが可能となる。
なお、第2仕切り板の両側面は、少なくとも液面以下の部位では、流通経路の側壁面に密着していることが好ましい。
【0034】
また、本除去機構では、第2仕切り板の下端を、第1仕切り板の上端よりも低い位置に配している。これにより、流通経路内に、仕切り板に遮られないような高さ部位をなくせるので、液流の中央付近を流れている異物のすり抜けを抑制できる。
【0036】
また、本除去機構では、第2仕切り板を、第1仕切り板の下流側に配している。この構成では、流通経路の底部付近の液体は、第1仕切り板に遮られて上向きの流動を形成し、その後、第2仕切り板によって下向きの流動となって、さらに下流に流れてゆく。このため、たまたま底部付近の流れにのっていた軽異物を、第1仕切り板によって液面付近に誘導し、第2仕切り板で捉えることが可能となる。これにより、軽異物の除去効果を向上できる。
【0037】
また、本除去機構では、第1仕切り板を、その上端を上流側に傾けるように配している。この構成では、上端を上流側に傾けることで、第1仕切り板と液面の法線方向との角度(第1仕切り板の角度)が90度よりも小さくなる。従って、第1仕切り板を越えた液体の流動を滑らかにできる。
【0038】
すなわち、第1仕切り板の角度を90度とする場合には、第1仕切り板を越えた(オーバーフローした)液体は、第2仕切り板と第1仕切り板との間の領域における流通経路の底部に向かって、垂直落下することとなる。
一方、第1仕切り板の上端を上流側に傾け、第1仕切り板の角度を90度以下とする場合には、上記の領域における底部に向かう液体の流れを、より緩やかにできる。従って、液体を底部に衝突させる際の衝撃を緩和でき、気泡の発生を抑制できる。
【0039】
また、この構成では、第2仕切り板を、第1仕切り板と平行に配することが好ましい。これらを平行とすることで、第1仕切り板と第2仕切り板との間の領域における液流面積(仕切り板の間隔に応じた面積)を一定に保てる。
これにより、液体の流速・流圧の変動を抑制できるので、この領域において液面上に浮いている(浮こうとしている)軽異物を、液体の流動に巻き込んでしまうこと、および、気泡の発生等を回避できる。
【0040】
また、液体の流通経路に、異物除去のための槽(タンク)である異物除去槽を設けるようにしてもよい。この異物除去槽は、第1仕切り板および第2仕切り板と、液体を自身に流入させるための流入ノズルと、液体を排出するための排出口とを備えたものである。
【0041】
そして、この構成では、異物除去槽の側面(液体の流動方向において上流側の側面)と第1仕切り板との間の領域(第1領域)に、流入ノズルからの液体の噴出を受けることとなる。
【0042】
また、この構成では、流入ノズルが、第1領域における液面より低い位置に、液体を噴出するように設定されていることが好ましい。これにより、第1領域における液面の上から液体を滴下させることを回避できるため、滴下による気泡の発生を防止できる。
【0043】
また、流入ノズルを第1仕切り板の上端よりも低い位置に液体を噴出するように設定することは、さらに好ましいといえる。
すなわち、この構成では、第1領域に流入された液体の流動は、必ず上向きとなって、第2仕切り板と第1仕切り板との間の領域(第2領域)に向かうようになる。従って、上記のように設定すれば、第1領域に流入された重異物を、第1領域の底部に沈ませることが容易となる。
【0044】
また、流入ノズルは、第1領域の底部に堆積している異物(重異物)を巻き上げることを回避するように、液体を噴出するように設定されていることが好ましい。
すなわち、液体の噴出力が底部にあまり影響しないように、流入ノズルから噴出される液体の流速,流圧,流量,流動方向(流方向)を設定することが好ましい。
【0045】
このような設定は、例えば、流入ノズルを、液体を噴出するための複数の開口部を側面に備えた円筒形状とすることで実現できる。この構成では、複数の開口部から液体を噴出させるため、液体の流圧を抑えられ、異物に与える影響(圧力)を小さくできる。
【0046】
また、異物除去槽を、液体の流入・排出を伴う処理を行うための液流処理槽と一体的に形成するようにしてもよい。この構成では、第2仕切り板を通過した液体は、液流処理槽に直接的に流入される。これにより、液流処理装置の構成を簡略化できる。
【0047】
なお、異物除去槽を、液流処理槽の一部として構成してもよい。この構成では、液流処理槽の一部(上流側部位)に、第1・第2仕切り板や流入ノズルが配置される。また、流入ノズル・排出口は、液流処理槽における液体の流入・排出の機能を果たすこととなる。
【0048】
また、本除去機構では、第1の仕切り板を複数備える(例えば複数並設する)ようにしてもよい。これにより、重異物の除去効果を向上させられる。
【0049】
また、本除去機構では、第1および第2仕切り板の少なくとも一方を複数枚とするようにしてもよい。第1の仕切り板を増やせば、重異物の除去効果を向上できる。また、第2の仕切り板を増加させた場合には、軽異物の除去効果を高められる。
【0050】
また、本除去機構では、流通経路における第1仕切り板の上流側底部に、異物排出用ドレイン配管を備えることが好ましい。本除去機構では、第1仕切り板の上流側底部に、重異物を蓄積させるように設定されている。従って、この部位に異物排出用ドレインを設けることで、重異物の回収を容易に行える。
【0051】
なお、本除去機構では、液体の流通経路に、異物除去用のフィルターを備えるようにしてもよい。
このように、本除去機構において、第1・第2仕切り板とフィルターとを併用して異物を除去することで、異物除去の効果をより高められる。
【0052】
ここで、上記したように、本除去機構では、第1・第2仕切り板によって異物の大半を除去できる。従って、このようにフィルターを用いても、その数を少なくできるとともに、交換までの時間(寿命)を非常に長くできるため、メンテナンスにかかる費用を非常に低くできる。
【0053】
また、第1・第2仕切り板の上流にフィルターを配する場合、あるいは、液体を循環させて用いる場合には、フィルターでトラップする異物を少なくするために、非常に目の粗いフィルターを用いることが好ましい。一方、第1・第2仕切り板の下流にフィルターを配する場合には、どのようなフィルターを用いてもよいが、液体と同程度の比重を有する異物(中異物)を除去できるようなフィルターを用いることが好ましい。
【0054】
また、上記したような本除去機構と、液体の流入・排出を伴う処理を行うための液流処理槽とを組み合わせれば、異物の除去された液体を用いて良好な液流処理を行える液流処理装置を容易に構成できる。
【0055】
例えば、液体として金メッキ用のメッキ液を用い、液流処理槽として、半導体デバイスを組込んだ半導体基板の所定の位置に、金メッキからなるバンプ電極を形成するメッキ槽を用いることが可能である。このようにすれば、良質な金メッキ処理を施せるメッキ処理装置を実現できる。
【0056】
また、本発明の異物除去方法は、液体の流入・排出を伴う処理である液流処理に用いる液体から異物を除去するための異物除去方法において、上記液体は金メッキ用のメッキ液であり、液体の流通経路の底部に下端を密着させるとともに、上端を液面より低い位置に配している第1仕切り板、及び上端を液面より高い位置に配するとともに、下端を、液面より低く、かつ、液体の流通経路に備えられた、通過経路の底部に密着することを回避するように配している第2仕切り板によって異物を除去し、上記第2仕切り板の下端が、第1仕切り板の上端よりも低い位置に配されており、上記第2仕切り板が、第1仕切り板よりも下流側に配されており、上記第1仕切り板が、その上端を上流側に傾けるように配されていることを特徴としている。
【0057】
この異物除去方法は、上記した本除去機構において採用されている方法である。すなわち、この方法では、重異物の流れを、第1仕切り板によって遮ることが可能となる。
これにより、流通経路に重異物用のフィルターを設けることなく、重異物を液体から除去できる。従って、フィルターのメンテナンスを軽減できるため、異物除去(すなわち液流処理)にかかる費用を低減できる。
【0058】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態について説明する。
本実施の形態にかかるメッキ処理装置(本処理装置)は、半導体集積回路等の半導体デバイスにおける製造工程において用いられる液流装置である。
なお、本処理装置における薬液や使用条件等は、通常の半導体デバイス(半導体集積回路)の製造に用いられている薬液・使用条件と基本的に同じである。従って、特段の場合を除き、その詳細な説明については省略する。
【0059】
図1は、本処理装置の構成を示す説明図である。
本処理装置は、メッキ液17を用いた金属メッキ処理によって、半導体デバイスにバンプ電極を形成するためのものである。
そして、図1に示すように、メッキ槽11,メッキ液供給ノズル(供給ノズル)12,メッキ液排出ノズル(排出ノズル)13,循環ポンプ14,第1仕切り板15,第2仕切り板16,異物排出用ドレイン配管18,フィルター19を備えている。
【0060】
メッキ槽(液流処理槽)11は、内部にメッキ液(金メッキ液等)17を満たしており、メッキ処理の対象となる半導体デバイスを浸すための槽である。
また、メッキ槽11は、仕切り板15・16によって、3つのエリアA〜Cに分割されている。さらに、エリアA〜Cは、エリア間においてメッキ液17が移動できるように、間隙20・21によって接続されている。
【0061】
そして、これらのうち、エリアCは、半導体デバイスにメッキ処理を行う領域である。また、エリアA・Bは、メッキ液17中の異物を除去する領域であるが、この点については後述する。
【0062】
また、本処理装置では、メッキ槽11内のメッキ液17を循環させて用いるようになっており、排出ノズル13,循環ポンプ14,フィルター19,供給ノズル12は、この循環のための部材である。なお、供給ノズル12および排出ノズル13は、循環パイプ10(メッキ液17の循環経路(流通経路))によって直列に接続されている。
【0063】
排出ノズル(排出口)13は、メッキ槽11におけるエリアCの底部に設けられており、メッキ槽11内のメッキ液17を所定量ずつ外部に排出するための排出口である。
【0064】
循環ポンプ14は、循環パイプ10における排出ノズル13の下流側に取り付けられており、循環パイプ10内のメッキ液17に対し、排出ノズル13側から供給ノズル12側に流れるよう圧力をかけるものである。
フィルター19は、循環パイプ10における循環ポンプ14の下流側(循環ポンプ14と供給ノズル12との間)に取り付けられており、メッキ液17から異物(主に重異物・中異物(後述))を除去するためのものである。
【0065】
供給ノズル(流入ノズル)12は、循環パイプ10の終端に取り付けられたノズルであり、メッキ槽11におけるエリアAに、メッキ液17を供給するものである。
【0066】
次に、本処理装置における、電解メッキ処理によるバンプ電極の形成について簡単に説明する。ここで、バンプ電極とは、電子機器の実装基板に対して半導体デバイスを取り付ける(実装する)ための電極である。
【0067】
バンプ電極の形成工程では、まず、半導体デバイスの組み込まれた半導体基板の表面に、フォトレジストを塗布する。次いで、バンプを形成させるべき箇所のフォトレジスト膜を開口して、あらかじめ堆積させておいた下地金属膜を露出させる。その後、半導体基板をメッキ液に浸し、メッキ処理を施す。
【0068】
図2は、本処理装置のメッキ槽11(エリアC)によって、半導体基板31に対して電解メッキ法によるメッキ処理を施している状態を示す説明図である。
この図に示すように、メッキ処理を行う際には、電源32の陽極電極33に対向させて半導体基板31を配置し、さらに、この半導体基板31に陰極を接続させるようになっている。
【0069】
そして、半導体基板31におけるフォトレジスト膜の開口部に露出した下地金属膜上に、メッキ金属(例えば金(Au))を析出させることで、バンプ電極を形成するようになっている(全て図示せず)。
【0070】
次に、本処理装置の特徴的な構成である、異物除去機構について説明する。
まず、メッキ液17における異物について説明する。
メッキ処理では、半導体基板31上のバンプ電極形成位置以外の部位(外れ部位;基板の裏面等)にも、メッキ金属を析出させてしまうことがある。そして、このような外れ部位に析出したメッキ金属の一部は、基板31から剥離して、異物となってメッキ液17中を浮遊・沈殿する。さらに、これらの異物は、メッキ液17の流動に乗って、本処理装置中を移動することとなる。
【0071】
また、メッキ液17には、メッキ金属の粒子や、気泡、空気中から混入した粉塵などが混入する場合もある。
そこで、本処理装置では、上記のようなメッキ液17中の異物を除去するために、以下に示すような異物除去機構を設けるようになっている。
【0072】
まず、異物除去機構の構成について説明する。
本処理装置における異物除去機構は、図1に示した供給ノズル12,第1仕切り板15,第2仕切り板16,異物排出用ドレイン配管18および前述したフィルター19を含むものである。
【0073】
上記したように、メッキ槽11は、仕切り板15・16によって、3つのエリアA〜Cに分割されている。
すなわち、図1に示すように、メッキ槽11には、供給ノズル12側から、第1仕切り板15と、第2仕切り板16とが設けられている。
【0074】
そして、これら仕切り板15・16により、メッキ槽11は、エリアA(メッキ槽の側面11aおよび第1仕切り板15で仕切られた領域;第1の異物トラップ)、エリアB(仕切り板15・16の間の領域;第2の異物トラップ)、および、エリアC(第2仕切り板16および側面11bで仕切られた領域)に仕切られるようになっている。ここで、側面11aは、メッキ槽11における、液体の流動方向において上流側の側壁(側面)である。
【0075】
仕切り板15・16は、メッキ槽11を構成する材料と同一の材料から構成されている。
そして、第1仕切り板15は、メッキ槽11内において、その下端をメッキ槽11の底面に密着させるように、また、上端をメッキ槽11内のメッキ液17の液面より低くするように設けられている。従って、第1仕切り板15の上端とメッキ液17の液面との間には、間隙21が設けられている。
また、第1仕切り板15は、その両側端をメッキ槽11の側面に密着させるように設置されている。
【0076】
そして、この第1仕切り板15は、エリアA・B間の底部におけるメッキ液17の流動を遮ることで、メッキ液17に含まれている重異物(メッキ液17よりも比重の高い異物)を、メッキ液17の流動から除去する機能を有している。
【0077】
第2仕切り板16は、メッキ槽11内において、その下端をメッキ槽11の底面に触れることを回避するように、また、その上端をメッキ槽11の上面(天井面)に固定させるように設けられている。従って、第2仕切り板16の下端とメッキ槽11の底面との間には、間隙20が設けられている。また、第2仕切り板16の上端は、メッキ液17の液面より高くなっている。
【0078】
また、第2仕切り板16の下端は、第1仕切り板15の上端よりも低くなるように設定されている。
さらに、第2仕切り板16の両側端は、第1仕切り板15と同様に、その両側端をメッキ槽11の側面に密着させるように設置されている。
【0079】
そして、この第2仕切り板16は、エリアB・C間の液面部(メッキ液17の液面近傍)におけるメッキ液17の流動を遮ることで、メッキ液17に含まれている軽異物(メッキ液17よりも比重の低い異物やメッキ液17中の気泡)を、メッキ液17の流動から除去する機能を有している。
【0080】
供給ノズル12は、上記したように、一端を循環パイプ10に接続しているとともに、他端をメッキ槽11のエリアA内に配した構成を有している。
また、供給ノズル12には、メッキ液17をエリアAに噴出するための複数の開口部12aが側面に設けられており、さらに、底部(下部穴)が封止された構成となっている。
【0081】
また、複数の開口部12aは、第1仕切り板15の上端よりも低い位置に配されるようになっている。
そして、供給ノズル12では、これら複数の開口部12aから、液面および第1仕切り板15の上端(間隙21の形成部位)よりも低い位置、かつ、エリアAの底面よりも高い位置で、メッキ液17を横向きに噴出するように設定されている(開口部12aが、横向きに配置されている)。
【0082】
異物排出用ドレイン配管18は、メッキ槽11におけるエリアAの底面(第1仕切り板15における上流側底部)に設けられた排出口である。そして、この異物排出用ドレイン配管18は、エリアAの底面に堆積した異物(重異物)を回収するためのものである。
【0083】
次に、異物除去機構における異物除去処理について説明する。
本処理装置では、循環ポンプ14の圧力によって、排出ノズル13から排出されたメッキ液17が、循環パイプ10,供給ノズル12を介して、エリアAにおける液面および第1仕切り板15の上端よりも低い位置で、横向きに流入(噴出)される。
【0084】
ここで、第1仕切り板15の上端は、液面よりも低くなっている。従って、エリアAに横向きに流入したメッキ液17は、流動の向きを上向きに変え、第1仕切り板15の上端(間隙21)を越えて(オーバーフローして)、エリアBに流入する。
このとき、メッキ液17より比重の高い重異物は、メッキ液17における上向きの流動に乗ることなく、エリアAの底に沈殿(沈積)する。
【0085】
また、エリアBでは、第2仕切り板16の上端が、メッキ液17の液面より高くなっている。従って、エリアBに流入したメッキ液17は、第2仕切り板16の上端を越えてエリアCに流入することはできない。
【0086】
一方、第2仕切り板16の下端は、メッキ槽11の底面よりも高く、また、第1仕切り板15の上端よりも低くなっている。従って、エリアBに流入したメッキ液17は、下向きに流れ、間隙20を通過してエリアCに流入する。
【0087】
このとき、メッキ液17よりも比重の低い軽異物は、メッキ液17における下向きの流れに乗ることなく、エリアBの液面に浮上・停滞する。
【0088】
その後、エリアC(メッキ処理領域)に流入したメッキ液17は、排出ノズル13から排出される。そして、循環パイプ10内で循環ポンプ14により加圧されて、フィルター19を経て、メッキ槽11のエリアAへ再注入される。
【0089】
なお、エリアAの底面に堆積した重異物は、メッキ処理の合間に、異物排出用ドレイン配管18を介して外部に排出される。
【0090】
また、極微細な大きさの重異物、メッキ液17と同様の(大差のない)比重を有する異物などは、メッキ液17の流動に伴って循環する可能性がある。そこで、本処理装置の異物除去機構では、循環パイプ10に設けたフィルター19によって、これらの異物を除去するようになっている。
【0091】
以上のように、本処理装置では、メッキ液17から異物を除去するための異物除去機構を有している。また、この異物除去機構が、メッキ槽11の底部に下端を密着させるとともに、上端を液面より低い位置に配している第1仕切り板15を備えている構成である。
【0092】
そして、本処理装置では、この第1仕切り板15によって、メッキ液17の流動おける液面近傍以外の部位を塞ぐようになっている。これにより、本処理装置では、第1仕切り板15の設置部位において、メッキ液17を、第1仕切り板15の上側を通過させるようになる。
【0093】
従って、本処理装置では、メッキ槽11の底部付近を流れているメッキ液17は、第1仕切り板15に沿って上向きに流動することとなる。
このとき、底部付近を浮遊している重異物は、このような上向きの流動に乗りにくいため、第1仕切り板15の下端付近に沈降・堆積され、この板よりも下流側に流れなくなる。
【0094】
このように、本処理装置では、重異物の流れを、第1仕切り板15によって遮ることが可能となる。
これにより、本処理装置では、循環パイプ10に設置されたフィルター19だけに頼ることなく、重異物をメッキ液17から除去できる。従って、フィルター19の数を減らせるとともに、そのメンテナンス処理を軽減できるため、異物除去(およびメッキ処理)にかかる費用を低減することが可能となる。
【0095】
また、本処理装置では、上端を液面より高い位置に配するとともに、下端を、液面より低く、かつ、メッキ槽11の底部に密着することを回避するように配している第2仕切り板16を備えている。
【0096】
すなわち、本処理装置では、第2仕切り板16によって、メッキ液17の流動における底部付近以外の部位を塞ぐようになっている。これにより、本処理装置では、第2仕切り板16の設置部位において、メッキ液17を、第2仕切り板16の下端より下側を通過させるようになる。
【0097】
従って、この構成では、メッキ槽11の液面付近を流れているメッキ液17は、第2仕切り板16に沿って下向きに流動することとなる。
このとき、液面付近を浮遊している軽異物は、このような下向きの流動に乗りにくいため、第2仕切り板16付近の液面上に浮遊・蓄積され、この板よりも下流側に流れなくなる。
【0098】
このように、本処理装置では、軽異物の流れを、第2仕切り板16によって遮ることが可能となる。これにより、異物除去に関するフィルター19の負担をさらに軽減できる。従って、フィルター19のメンテナンス処理をさらに容易とできるため、異物除去(およびメッキ処理)にかかる費用を、格段に低減することが可能となる。
【0099】
なお、仕切り板15・16は、メッキ槽11と同様の材料から構成されており、さらに、その構造(機構)も簡単なものである。従って、これら仕切り板15・16を新たに設けることに関する費用の発生は僅かなものである。
【0100】
また、本処理装置では、第2仕切り板16の下端を、第1仕切り板15の上端よりも低い位置に配するように設定されている。
これにより、メッキ液17の流通経路内に、仕切り板15・16に遮られないような高さ部位をなくせるので、液流の中央付近を流れている異物のすり抜けを抑制できる。また、軽異物が第2仕切り板16の下端を超えてエリアCに流入してしまうことを防止できる。
【0101】
また、本処理装置では、異物除去槽(エリアA・B)を、メッキ液17の流入・排出を伴う処理を行うための液流処理槽(エリアC)と一体的に形成している(エリアA・Bを、メッキ槽11の一部として構成している)。すなわち、メッキ槽11に、第1・第2仕切り板16や供給ノズル12・排出ノズル13を配置し、第2仕切り板16を通過したメッキ液17を、間隙20を介してエリアCに直接的に流入するようになっている。
これにより、本処理装置の構成を簡略化することが可能となっている。
【0102】
また、本処理装置では、メッキ槽11における第1仕切り板15の上流側底部に、異物排出用ドレイン配管18を備えている。
本処理装置では、第1仕切り板15の上流側底部に、重異物を蓄積させるように設定されている。従って、この部位に異物排出用ドレイン配管18を設けることで、重異物の回収を容易に行える。
【0103】
また、本処理装置では、循環パイプ10に、異物除去用のフィルター19を備えている。このように、第1・第2仕切り板16とフィルターとを併用して異物を除去することで、異物除去の効果をより高められる。
【0104】
ここで、上記したように、本処理装置では、第1・第2仕切り板16によって異物の大半を除去できる。従って、このようにフィルター19を用いても、その数を少なくできるとともに、交換までの時間(寿命)を非常に長くできるため、メンテナンスにかかる費用・手間を非常に小さくできる。
【0105】
また、本処理装置では、底面に重異物の蓄積されるエリアAに、供給ノズル12を配するように設定されている。
また、供給ノズル12における複数の開口部12aは横向きに形成されており、さらに、第1仕切り板15の上端よりも低い位置に配されるように設定されている。
【0106】
ここで、供給ノズル12の開口部(メッキ液17の噴出口)を液面より高い位置に配すると、噴出されたメッキ液17を液面に滴下させることとなる。このため、滴下によって気泡を発生させてしまうとともに、気泡の浮上に伴って重異物を巻き上げ、エリアBに流入させてしまうことがある。
【0107】
また、エリアAの底面を貫通するように供給ノズル12を配し、底面に開口部を設けた場合等においても、沈殿している重異物を巻き上げ、それをエリアBに流入させてしまう可能性がある。
【0108】
これに対し、本処理装置では、供給ノズル12を、メッキ液17の液面より低く、かつ、エリアAの底面より高い位置に開口している。これにより、メッキ液17を滴下させること、および、重異物の巻き上げを抑制できるので、重異物をエリアBに流入させてしまうことを防止できる。
【0109】
さらに、本処理装置では、供給ノズル12の開口部12aを、第1仕切り板15の上端よりも低い位置に配している。これにより、エリアAに流入されたメッキ液17の流動は、必ず上向きとなってエリアBに向かうようになる。従って、エリアAに流入された重異物を、エリアAの底面に沈ませることが容易となっている。
【0110】
また、本処理装置では、供給ノズル12の下部を封止するとともに、側面に設けられた開口部12aから、メッキ液17を横向きに(メッキ槽11の底面と平行に)噴出するように設定されている(開口部12aが、横向きに配置されている)。
これにより、メッキ液17を下向きに噴出する構成に比して、エリアAの底部に沈殿している重異物を巻き上げ、メッキ液17の流動に乗せてしまうことを抑制することが可能となっている。
【0111】
また、本処理装置では、開口部12aを複数設けている。これにより、メッキ液17の噴出速度を低減できるので、気泡の発生や重異物の巻き上げをより効果的に抑制できる。
【0112】
また、供給ノズル12は、エリアAの底部における異物を巻き上げない限り、なるべく長い方が好ましい。これは、メッキ槽11におけるメッキ液17の液面に変動があっても、供給ノズル12の開口部12aが液面上に配されることを回避するためである。
【0113】
ここで、本処理装置における異物除去機構の効果を具体的に示すための実験結果について説明する。
まず、この実験に用いた本処理装置における外寸(サイズ)を示す。この装置におけるメッキ槽11は、幅400mm、奥行き300mm、高さ300mmであった。
【0114】
また、第1仕切り板15は、側面11aから100mmの位置に下端が位置するように、また、角度θ1(図3参照)が75度となるように、メッキ槽11の側面および底面に接着された。また、第1仕切り板15の上端は、130mmの高さであった。
【0115】
また、第2仕切り板16は、第1仕切り板15と平行に、かつ、第1仕切り板15と30mmの距離をあけるように配された。また、供給ノズル12の下端とメッキ槽11の底面との間隙20の幅は、20mmであった。さらに、第2仕切り板16は、その上端がメッキ槽11の上面と接する高さ(つまり300mm)となるように側面に接着された。
【0116】
また、この構造においては、第1仕切り板15の上端と第2仕切り板16の下端との高低差は、110mmとなる。また、メッキ液17における供給ノズル12からの供給量と排出ノズル13からの排出量とは、メッキ液17の液面が常に底面から160mmとなるように制御された。
これにより、第1仕切り板15の上端とメッキ液17の液面との距離(間隙21の幅)は30mm、第2仕切り板16の下端とメッキ液面までの距離は140mmとなった。
【0117】
なお、液面の制御方法は以下の通りである。すなわち、計測値を電気的にフィードバックできる流量計(例えば超音波流量計など)をそれぞれの配管(供給ノズル12,排出ノズル13,循環パイプ10)に取り付けた。また、メッキ槽11に液面センサーを取り付けた。そして、液面が160mmに達した時点で、制御部(図示せず)が、供給ノズル12の供給量と排出ノズル13の排出量とを一定とするように、循環ポンプ14のパワーを計算・調整することで、液面を制御した。
【0118】
また、メッキ液17としては、非シアン系の電解金メッキ液を使用した。そして、このようなメッキ液17を、従来技術の温度調整および液量調整にて循環させることにより、8インチ以下のシリコンウエハ上に、高さ約18μmの金バンプ(金バンプ電極)を、電解メッキ法にて形成した。
【0119】
そして、上記したようなサイズ・条件の本処理装置を使用した結果、メッキ液17中における2μm以上の粒径を有する異物を、最大約150個/10ml程度にできることを確認できた。
【0120】
ここで、本処理装置では、重異物の一部および中異物(メッキ液17と同等の比重を有する異物)だけを、フィルター19によって除去するように設定されている。
【0121】
一方、従来の装置では、メッキ液における全ての重異物および中異物を、フィルター19によって除去するようになっている。また、図6に示したように、従来の装置におけるフィルターの数は、本処理装置の5倍である。そして、従来の装置を用いた測定の結果、メッキ液17中における上記粒径の異物は、最大200個/10ml程度あることが確認された。
【0122】
このように、本処理装置では、重異物を効果的に除去できること(重異物の大半をエリアAにて除去できること)を確認できた。すなわち、従来の装置に比して、フィルター19の数を少なくとも5分の1に削減できることがわかった(削減率80%)。
【0123】
この結果、フィルター19の購入に係る費用の削減(約16万円/月)、およびフィルター19の交換時間の削減(約10時間/月程度)を実現できることがわかった。
【0124】
なお、本処理装置における第1仕切り板15は、メッキ液17の液面(あるいはメッキ槽11の底面)に対して垂直方向に(液面の法線方向に)向けられてもよい。しかしながら、第1仕切り板15における上端を循環パイプ10の上流側(流動方向の上流側)に傾け、第1仕切り板15と液面との角度(第1仕切り板15の角度)を90度からずらすことで、異物除去の効果を向上させることが可能となる。
また、この場合、第1仕切り板15と側面11aとの間隔を、上方から下方(メッキ槽11の底面)に近づくに連れて広くするような方向に、第1仕切り板15をずらすことが好ましい。
【0125】
すなわち、図3に示すように、第1仕切り板15と液面とのなす角度θ1を90度より小さくすると、エリアA〜C間におけるメッキ液17の流動を滑らかにできる。
すなわち、θ1を90度とする場合には、第1仕切り板15をオーバーフローしたメッキ液17は、エリアBの底面に垂直落下することとなる。
一方、θ1を90度以下とする場合には、エリアBの底面に向かうメッキ液17の流れを、より緩やかにできる。従って、メッキ液17をエリアBの底面に衝突させた際の衝撃を緩和でき、気泡の発生を抑制できる。
【0126】
また、第2仕切り板16は、第1仕切り板15とほぼ平行に設置することが好ましい。これらを平行とすることで、エリアBにおけるメッキ液17の液流面積(仕切り板15・16の間隔に応じた面積)を一定に保てる。
これにより、メッキ液17の流速・流圧の変動(乱流の発生)を抑制できるので、エリアB上に浮いている(浮こうとしている)軽異物をメッキ液17の流動に巻き込んでしまうこと、および、気泡の発生等を回避できる。
【0127】
また、間隙20および間隙21の幅を、仕切り板15・16の間隔と同様の値に設定することも好ましい。これにより、メッキ液17の流動を、さらに滑らかにできる。
【0128】
また、メッキ液17の流動をより滑らかにするためには、仕切り板15・16の角度θ1・θ2(図3参照)を、0に近づけることが好ましい。しかしながら、角度θ1・θ2を小さくしてメッキ槽11における異物除去のための容量(仕切り板15・16に専用させてもよい容量)を拡げ過ぎると、エリアCにおけるメッキ処理スペースを狭めてしまう。
【0129】
また、エリアCにおけるメッキ処理スペースの広さを維持した状態で、角度θ1・θ2を小さくすると、メッキ槽11の大型化を招き、本処理装置を設置するための面積、および、メッキ槽11において使用するメッキ液17の量を増加させてしまう。
従って、上記の点を考慮すると、仕切り板15・16の角度θ1・θ2を、ほぼ75度程度に設定することが好ましいといえる。
【0130】
また、仕切り板15・16の設置位置(エリアA・Bの容量)については、メッキ液17の特性・流量、エリアCの容量等を勘案して、適切に設定すればよく、特段の制約はない。
【0131】
また、本実施の形態では、第2仕切り板16の上端が、メッキ槽11の上面に固定されているとしている。しかしながら、第2仕切り板16の上端は、メッキ液17の液面より上であれば、どの高さに配されていてもよい。
【0132】
また、間隙21の幅(第1仕切り板15の上端と液面との距離)、第2仕切り板16の上端と液面との距離、間隙20の幅(第2仕切り板16の下端とメッキ槽11の底面との間隙)、第1仕切り板15の上端と第2仕切り板16の下端との高低差等も、同様に、メッキ液17の特性・流量などを勘案して、適切に設定すればよく、特段の制約はない。
【0133】
また、本実施の形態では、第2仕切り板16の下端が、第1仕切り板15の上端よりも低くなっているとしている。しかしながら、これに限らず、第2仕切り板16の下端を、第1仕切り板15の上端よりも高くするように設定してもよい。この構成であっても、重異物や、メッキ液17に特に浮きやすい軽異物であれば、仕切り板15・16によって確実に除去できる。
【0134】
また、本実施の形態では、異物除去機構が、2枚の仕切り板15・16を有しているとしている。しかしながら、これに限らず、第1仕切り板15のみで異物を除去するようにしてもよい。
この構成であっても、メッキ液17からの重異物の除去を良好に達成できる。従って、フィルター19の目詰まりを抑制できるので、異物除去機構に備えるべきフィルター19の数を減少させられるとともに、フィルター19の交換時期を長期化できる。
【0135】
また、メッキ槽11内において、第2仕切り板16を第1仕切り板15の上流側(側面11a側)に配するようにしてもよい。
【0136】
また、メッキ槽11内に、3枚以上の仕切り板を設けるようにしてもよい。
例えば、図4に示すように、第2仕切り板16に続いて、第3仕切り板41と第4仕切り板42を設けるようにしてもよい。
【0137】
この構成では、第3仕切り板41は、第1仕切り板15と同様に、その下端をメッキ槽11の底面に密着させるように、また、上端をメッキ槽11内のメッキ液17の液面より低くするように設けられている。
また、第3仕切り板41は、その両側端をメッキ槽11の側面に密着させるように設置されている。
【0138】
また、第4仕切り板42は、第2仕切り板16と同様に、その下端をメッキ槽11の底面に触れることを回避するように、また、その上端をメッキ槽11の上面(天井面)に固定させるように設けられている。また、第4仕切り板42の上端は、メッキ液17の液面より高くなっている。また、第4仕切り板42の下端は、第3仕切り板41の上端よりも低くなるように設定されている。
さらに、第4仕切り板42の両側端は、その両側端をメッキ槽11の側面に密着させるように設置されている。
【0139】
この構成では、図4に示すように、エリアA・Bを通過してしまった重異物をエリアD(第2仕切り板16と第3仕切り板41との間の領域)において重異物を除去する。そして、エリアA・B・Dを通過した軽異物を、エリアEに停滞させることとなる。
【0140】
このように、2種類の異物除去エリア(異物除去のための領域)を複数ずつ設けることで、異物除去機構における異物除去の効果を向上させられる。
なお、仕切り板の数を、2枚あるいは4枚に限らず、3枚でも、また、さらに多数とするようにしてもよい(さらに多段にしてもよい)。
また、図4に示すように、仕切り板の数を増やす場合には、重異物の沈殿するエリアの底面(エリアA・D)に、それぞれ異物排出用ドレイン配管18を設けることが好ましい。
【0141】
また、図5に示すように、第1仕切り板15のように、下端をメッキ槽11の底面に密着させるように、また、上端をメッキ槽11内のメッキ液17の液面より低くするように設けられ、かつ、その両側端をメッキ槽11の側面に密着させるように設置された仕切り板15a〜15cを、複数(図5では3枚)並設するようにしてもよい。
【0142】
この構成では、3枚の仕切り板15a〜15cによってメッキ液17における底部での流動を遮るようになっている。これにより、第2仕切り板16まで到達する重異物を効果的に除去できる。
また、図5に示した構成においても、メッキ槽11の側面11aおよび仕切り板15a〜15cの間に、異物排出用ドレイン配管18をそれぞれ設けることが好ましい。
【0143】
また、本実施の形態では、本処理装置のメッキ槽11に仕切り板15・16,異物排出用ドレイン配管18を設け、メッキ槽11内で異物を除去するとしている。しかしながら、これに限らず、本処理装置における循環パイプ10の途中に、メッキ槽11とは別のメッキ液17の収容槽(異物除去槽)を設け、この収容槽内に仕切り板15・16,異物排出用ドレイン配管18を配置するようにしてもよい。
この構成では、メッキ槽11の内部に仕切り板15・16,異物排出用ドレイン配管18を設ける必要がないため、メッキ槽11の小型化を図ることが可能となる。
【0144】
なお、この構成では、異物除去槽に、メッキ液17を排出するための排出口を備えることが好ましい。なお、第2仕切り板16を異物除去槽の下流側の側壁(側面)とする場合、間隙20が排出口に相当することとなる。
【0145】
また、本処理装置を、特別の異物除去槽を設けない構成としてもよい。すなわち、この構成では、循環パイプ10内に、第1仕切り板15,第2仕切り板16,異物排出用ドレイン配管18を設けることとなる。
この構成では、異物除去のための領域を小さくできるため、本処理装置の小型化を図ることが可能となる。
【0146】
また、循環パイプ10内に仕切り板15・16,異物排出用ドレイン配管18を設ける場合、第1仕切り板15,第2仕切り板16は、どちらを上流側に配してもよい。
【0147】
すなわち、第2仕切り板16を、第1仕切り板15よりも上流側に配するようにしてもよい。この構成では、循環パイプ10における液面付近の液体は、第2仕切り板16に遮られて下向きの流動を形成し、その後、第1仕切り板15によって上向きの流動となって、さらに下流に流れてゆく。
このため、たまたま液面付近の流れにのっていた重異物を、第2仕切り板16によって循環パイプ10の底部付近に誘導し、第1仕切り板15で捉えることが可能となる。これにより、重異物の除去効果を向上できる。
【0148】
また、第2仕切り板16を、第1仕切り板15の下流側に配するようにしてもよい。この構成では、循環パイプ10における底部付近の液体は、第1仕切り板15に遮られて上向きの流動を形成し、その後、第2仕切り板16によって下向きの流動となって、さらに下流に流れてゆく。
このため、たまたま底部付近の流れにのっていた軽異物を、第1仕切り板15によって液面付近に誘導し、第2仕切り板16で捉えることが可能となる。これにより、軽異物の除去効果を向上できる。
【0149】
また、本実施の形態では、異物排出用ドレイン配管18からの重異物の回収を、メッキ処理の合間に行うとしている。しかしながら、この重異物の回収を、本処理装置の運転時間等に応じて、定期的に行うようにしてもよい。また、エリアA(第1仕切り板15の上流側の領域)にある程度の余裕のある場合には、異物排出用ドレイン配管18を設けない構成とすることもできる。
【0150】
また、本実施の形態では、供給ノズル12には、メッキ液17をエリアAに噴出するための複数の開口部12aが側面に設けられており、さらに、底部(下部穴)が封止された構成であるとしている。また、複数の開口部12aは、第1仕切り板15の上端よりも低い位置に配されるようになっている。
【0151】
しかしながら、これに限らず、供給ノズル12における開口部12aの位置は、メッキ液17の液面より低い位置にあれば、第1仕切り板15の上端よりも高い位置にあってもよい。この構成であっても、液面へのメッキ液17の滴下を防止できるので、気泡の発生や異物の巻き上げを回避することが可能となる。
【0152】
なお、本処理装置では、少なくともエリアAの底部にある重異物を巻き上げないようにすれば、供給ノズル12をどのような形態としてもよい。従って、このような巻き上げを防止できる限り、供給ノズル12における開口部を単数としてもよい。さらに、この開口部を、供給ノズル12の下部に下向きに設けるようにしてもよい。また、エリアAに対し、メッキ槽11の側面11aを貫通するように、供給ノズル12を設けるようにしてもよい。
【0153】
また、このような重異物の巻き上げを回避するように、供給ノズル12におけるメッキ液17の噴出速度・噴出量を調整するとともに、供給ノズル12における開口部の位置,数,噴出方向,噴出距離(開口部からエリアAの底面までの距離)を適切に調整することが好ましい。
なお、供給ノズル12における開口部の好ましい位置としては、上記したように、エリアAの底面より高い位置であって、第1仕切り板15の上端(あるいはメッキ液17の液面)より低い位置を挙げられる。
【0154】
また、本処理装置では、フィルター19の網目を、なるべく大きくするようにしてもよい。この構成では、フィルター19は、メッキ槽11のエリアCにおいて発生した軽異物および重異物の比較的小さいものを通過させ、メッキ槽11におけるエリアA・Bに蓄積させられる。従って、フィルター19の数を減らせるとともに、その交換時期を長期化させることが可能となる。
また、この構成では、フィルター19の網目を、例えば、供給ノズル12の開口部12aを通過できないほどの異物だけを除去するようなサイズとするようにしてもよい。
【0155】
また、本処理装置を、フィルター19を備えない構成としてもよい。この構成であっても、メッキ槽11のエリアA・Bにおいて異物を除去できるため、良質な液流処理(メッキ処理)を行うことが可能となる。
【0156】
また、本処理装置では、第1仕切り板15の下端・側面および第2仕切り板16の側面を、メッキ槽11の底部・側面に密着させるとしている。これは、第1仕切り板15の下端とメッキ槽11の底部との隙間、および、仕切り板15・16の側面とメッキ槽11の側面との隙間からのメッキ液17の漏れを回避するためである。従って、これらの隙間からメッキ液17の漏れることのないように、仕切り板15・16とメッキ槽11とのサイズを適切に設定することが好ましい。
【0157】
また、本実施の形態では、第1仕切り板15を、メッキ槽11(あるいは循環パイプ10)の底部に下端を密着させるとともに、上端を液面より低い位置に配したものであるとしている。
【0158】
しかしながら、第1仕切り板15の形態はこれに限らない。
すなわち、第1仕切り板15は、メッキ槽11(あるいは循環パイプ10)の底部付近部位(あるいは液面近傍以外の部位)を遮る(塞ぐ)ことで、底部付近以外の部位(あるいは液面近傍部位)のみで液体(メッキ液17)を下流に流せるように構成されていれば、その一部が液面上に位置していても(突き出していても)かまわない。
【0159】
従って、本発明の異物除去機構を、液体の流入・排出を伴う処理である液流処理に用いる液体から異物を除去するための異物除去機構において、液体の流通経路における液面近傍以外の部位(あるいは底部近傍部位)を塞ぐ第1仕切り板を備えている構成である、と表現することもできる。
【0160】
また、同様に、本実施の形態では、第2仕切り板16に関し、上端を液面よりも高い位置に配するとともに、下端を、液面より低く、かつ、メッキ槽11(あるいは循環パイプ10)の底部に密着することを回避するように配したものであるとしている。
【0161】
しかしながら、これに限らず、第2仕切り板16は、液体の流通経路における液面近傍部位(あるいは底部近傍以外の部位)を塞ぐことで、液面近傍以外の部位(あるいは底部近傍部位)のみで液体を下流に流せるように構成されていれば、その一部がメッキ槽11(あるいは循環パイプ10)の底部に触れていてもかまわない。
【0162】
従って、本発明の異物除去機構を、液体の流入・排出を伴う処理である液流処理に用いる液体から異物を除去するための異物除去機構において、液体の流通経路における液面近傍以外の部位(あるいは底部近傍部位)を塞ぐ第1仕切り板と、液体の流通経路における液面近傍部位(あるいは底部近傍以外の部位)を塞ぐ第2仕切り板とを備えている構成である、と表現することもできる。なお、この場合、液体の流動を妨害しないため、第1仕切り板と第2仕切り板とは、ある程度離れている(密接していない)ことが好ましい。
【0163】
また、本実施の形態では、本処理装置における電解メッキ処理によって、半導体基板31にバンプ電極を形成する例を示している。しかしながら、本処理装置は、バンプ電極の形成以外の処理にも利用できる。また、無電解メッキを行うことも可能である。
【0164】
また、本実施の形態では、本発明の異物除去機構を、半導体デバイス(半導体集積回路)の製造に使用されるメッキ処理装置に応用する例を記載している。
しかしながら、本発明の異物除去機構は、メッキ処理装置等の、液体を循環させて用いる処理装置に限定的に応用されるだけのものではない。
【0165】
すなわち、本発明の異物除去機構は、液体の流入・排出を伴う処理(液流処理)を行う装置(液流処理装置)であれば、液体の循環を伴わない処理装置(いったん処理に使用した液体を使用しない処理装置)等、どのような装置にも利用できる。
【0166】
従って、本発明の異物除去機構は、半導体デバイス(半導体集積回路)の製造においてメッキ工程以外で使用する処理装置や、半導体デバイス以外の製品の製造工程で使用する処理装置等、どのような装置に対しても応用可能である。
また、上記の液流処理装置としては、半導体デバイス等の電子デバイスの製造工程に用いる、薬液を用いた洗浄装置等を挙げられる。
【0167】
また、本実施の形態では、本発明の液流処理装置を、メッキ処理装置として記載している。しかしながら、本発明の液流処理装置は、メッキ処理装置に限らず、上記した洗浄装置等、液体の流入・排出を伴う処理(液流処理)を行う装置であれば、どのような装置に対しても応用可能である。
【0168】
また、本発明の異物除去機構を、液体の流入・排出を伴う処理である液流処理のための液流処理装置に設けられる異物除去機構において、液流の通過経路に設けられ、下端を通過経路の底部に密着させるとともに、上端を液面より低い位置に配している第1仕切り板を備えている構成である、と表現することも可能である。
【0169】
さらに、本発明の異物除去機構を、液体の流入・排出を伴う処理を行うための液流処理槽を含む液流処理装置に設けられる異物除去機構において、液流の通過経路に設けられ、下端を通過経路の底部に密着させるとともに、上端を液面より低い位置に配している第1仕切り板を備えている構成である、と表現することもできる。
【0170】
また、本発明は、半導体集積回路等の製造装置、および、その装置を用いた半導体集積回路などの製造方法に関するともいえる。また、図6は、従来用いられていた異物除去方法を示すメッキ槽の断面略図であるともいえる。
【0171】
また、従来の装置(図6参照)では、重異物の一部は、エリアCの中で薬液の流動に伴って巻き上けられ、処理すべき基板(例えば半導体基板)の表面に付着し、例えばメッキ処理の場合に、付着した部分でメッキ異常を起こす原因となり、製品の収率低下の原因となるといえる。
【0172】
また、本発明によれば、従来技術で必要であったフィルターを用いることなく、軽い異物および重い異物を効率よく除去できるため、メッキ装置のメンテナンスにかかる時間および費用の発生を抑えることが可能となるともいえる。
【0173】
また、メッキ液17は、循環ポンプ14により加圧され、フィルター19を経てメッキ液供給ノズル12よりメッキ槽11の中に流入し、エリアAからエリアBを通り、エリアCに流入し、排出ノズル13から排出され、再度循環ポンプ14により加圧されて、メッキ槽を循環するように設定されていてもよい。
【0174】
また、メッキ槽11の仕切り板は、通常メッキ液17、例えばメッキ液の液面に対して垂直に、換言すれば液面の法線方向に設けられるが、この法線方向に対して所定の角度を持って設けると、さらに異物の除去効果が得られる。第1仕切り板15に所定の角度を設けると、メッキ液17を初期注入する際に、第1仕切り板15からオーバーフローして液がエリアBの底面に落下する際、垂直落下に比べ滑らかにエリアCへ流れていくため、メッキ液17がエリアBの底面に衝突した際の衝撃を緩和し、気泡発生を抑制できる。
【0175】
また、仕切り板15・16の角度は、極力液面すなわち底面に対して水平に近づけた方が効果的であるが、メッキ槽11の許容スペースおよびメッキ液17の使用量低減より、メッキ液17の液面との角度を75度に設定し、図1に示す如く、エリアAは上方が狭く下方つまりメッキ槽11の底面に行くほど広くなっているようにしてもよい。
【0176】
また、図1,図4および図5に示した構成では、メッキ槽11と異物を除去する領域とが一体構造となっているといえる。また、異物を除去する領域とメッキ槽とを分割した構造においても、本発明の主旨を損なうものではない。
【0177】
また、メッキ槽11の液面を制御する場合には、液面が所定の水位(例えば160mm)に達した時点で、供給量と排出量とが一定になるように、制御部にて計算し、循環ポンプ14で供給量を調節するようにしてもよい。
【0178】
また、本発明を、以下の第1〜第7処理装置として表現することもできる。すなわち、第1処理装置は、薬液を注入口から処理槽に注入し、処理済の薬液を排出口から排出する処理装置において、処理槽が、薬液の注入口側から、第1の仕切り板と、第2の仕切り板で仕切られている構成である。
【0179】
また、第2処理装置は、第1処理装置において、第1の仕切り板は、上端は処理槽内の薬液の液面より低く、両側端は処理槽の側面に、下端は処理装置の底面に密着しており、第2の仕切り板は、上端は処理槽内の薬液の液面より高く、両側端は処理槽の側面に密着し、下端は処理装置の底面との間に所定の間隙を有し、かつ第2の仕切り板の下端は第1の仕切り板の上端より低く設置されている構成である。
【0180】
また、第3処理装置は、第1あるいは第2処理装置において、前記第1の仕切り板は、薬液液面の法線方向に対して所定の角度を有して設けられている構成である。また、第4処理装置は、第1〜第3の処理装置において、前記第2の仕切り板は、前記第1の仕切り板と略平行に設けてある構成である。
【0181】
また、第5処理装置は、第1〜第4の処理装置において、処理槽への薬液の注入口は、処理槽の薬液液面より低く、かつ処理槽の底面より高い位置で開口している構成である。また、第6処理装置は、第5処理装置において、処理槽への薬液注入口は複数の開口部からなり、かつ前記開口部から噴出した薬液が処理槽の底面に直接噴射されない構成である。また、第7処理装置は、半導体集積回路を組込んだ半導体基板の所定の位置に、前記薬液としてメッキ液を用いて金(Au)メッキを行い、バンプ電極を形成する構成である。
【0182】
また、本発明においては、処理槽、例えばメッキ装置のメッキ槽を、処理槽への薬液の注入口側から順次第1の仕切り板と第2の仕切り板で仕切り、処理槽を3つの領域に区切るようにしてもよい。
【0183】
第1の仕切り板は、上端は処理槽内の薬液の液面より低く、両側端は処理槽の側面に密着し、下端は処理槽の底面に密着して設けられていることが好ましい。第2の仕切り板は、上端は処理槽内の薬液の液面より高く、両側端は処理槽の側面に密着し、下端は処理装置の底面との間に所定の間隙を有して設けられていることが好ましい。また、第2の仕切り板の下端は、第1の仕切り板の上端より低く設置されていることが好ましい。
【0184】
さらに、第1の仕切り板と第2の仕切り板とは、所定の距離を置いて設置されることが好ましい。また、第1の仕切り板と第2の仕切り板とは、処理槽に充填してある処理液の液面に対して垂直に設置されても、この垂直方向に対して所定の角度で傾斜をつけて設置してもよい。
【0185】
また、薬液は、処理槽への注入ロから、処理槽と第1の仕切り板とで仕切られた領域(第1の異物トラップ)に流入するが、薬液中に浮遊する異物のうち、重い異物は、この第1の異物トラップの底面に沈積する。そこで、この底面に、沈積した異物を排出するための排出口を設けておき、定期的に処理槽外に排出することが好ましい。
【0186】
さらに、薬液は、次いで第1の仕切り板の上端をオーバーフローして、第1の仕切り板と第2の仕切り板とで形成された領域(第2の異物トラップ)に流入するが、第2の仕切り板の下端には処理槽の底面との間に間隙を設け、かつ上端を薬液の液面よりも高くすれば、薬液が第2の仕切り板の上端をオーバーフローして、処理槽の次の領域に流れることはない。すなわち、薬液中の軽い異物はこの領域の液面に浮かび、次の領域に流入することはない。
【0187】
また、本発明にかかる処理槽では、異物除去のためのフィルターは、従来技術と比較すると段数が少なく、異物除去に関して処理槽のメンテナンスにかかる費用や時間を大幅に軽減できる。すなわち、本発明によると、薬液中の異物を除去するために必要なフィルターの数を大幅に削減でき、フィルターの購入に伴う費用の大幅な削減、および交換時間の大幅な削減が可能となる。
【0188】
【発明の効果】
以上のように、本発明の異物除去機構(本除去機構)は、液体の流入・排出を伴う処理である液流処理に用いる液体から異物を除去するための異物除去機構において、上記液体は金メッキ用のメッキ液であり、液体の流通経路の底部に下端を密着させるとともに、上端を液面より低い位置に配している第1仕切り板を備えており、上端を液面より高い位置に配するとともに、下端を、液面より低く、かつ、通過経路の底部に密着することを回避するように配している第2仕切り板を、液体の流通経路に備えており、上記第2仕切り板の下端が、第1仕切り板の上端よりも低い位置に配されており、上記第2仕切り板が、第1仕切り板よりも下流側に配されており、上記第1仕切り板が、その上端を上流側に傾けるように配されている構成である。
【0189】
本除去機構では、液体の流通経路内に、下端を通過経路の底部に密着させるとともに、上端を液面より低い位置に配している第1仕切り板を備えている。そして、この第1仕切り板によって、流通経路における液面近傍以外の部位を塞ぐようになっている。これにより、本除去機構では、第1仕切り板の設置部位において、液体を、第1仕切り板の上側を通過させるようになる。
【0190】
従って、本除去機構では、流通経路内の底部付近を流れている液体は、第1仕切り板に沿って上向きに流動することとなる。このとき、底部付近を浮遊している重異物は、このような上向きの流動に乗りにくいため、第1仕切り板の下端付近に沈降・堆積され、この板よりも下流側に流れなくなる。
【0191】
このように、本除去機構では、重異物の流れを、第1仕切り板によって遮ることが可能となる。
これにより、本除去機構では、流通経路に重異物用のフィルターを設けることなく、重異物を液体から除去できる。従って、フィルターのメンテナンスを軽減できるため、異物除去(すなわち液流処理)にかかる費用を低減することが可能となる。
なお、第1仕切り板の両側面は、流通経路の側壁面に密着していることが好ましい。
【0192】
また、本除去機構では、上端を液面より高い位置に配するとともに、下端を、液面より低く、かつ、通過経路の底部に密着することを回避するように配している第2仕切り板を、液体の流通経路に備えている
【0193】
この構成では、第2仕切り板によって、流通経路における底部付近以外の部位を塞ぐようになっている。これにより、本除去機構では、第2仕切り板の設置部位において、液体を、第2仕切り板の下端より下側を通過させるようになる。
【0194】
従って、この構成では、流通経路内の液面付近を流れている液体は、第2仕切り板に沿って下向きに流動することとなる。このとき、液面付近を浮遊している軽異物は、このような下向きの流動に乗りにくいため、第2仕切り板付近の液面上に浮遊・蓄積され、この板よりも下流側に流れなくなる。
【0195】
このように、この構成では、軽異物の流れを、第2仕切り板によって遮ることが可能となる。これにより、流通経路に軽異物用のフィルターを設けることなく、軽異物を液体から除去できる。従って、フィルターのメンテナンスをさらに軽減できるため、異物除去(すなわち液流処理)にかかる費用を、より低減することが可能となる。
なお、第2仕切り板の両側面は、少なくとも液面以下の部位では、流通経路の側壁面に密着していることが好ましい。
【0196】
また、本除去機構では、第2仕切り板の下端を、第1仕切り板の上端よりも低い位置に配している。これにより、流通経路内に、仕切り板に遮られないような高さ部位をなくせるので、液流の中央付近を流れている異物のすり抜けを抑制できる。
【0198】
また、本除去機構では、第2仕切り板を、第1仕切り板の下流側に配している。この構成では、流通経路の底部付近の液体は、第1仕切り板に遮られて上向きの流動を形成し、その後、第2仕切り板によって下向きの流動となって、さらに下流に流れてゆく。このため、たまたま底部付近の流れにのっていた軽異物を、第1仕切り板によって液面付近に誘導し、第2仕切り板で捉えることが可能となる。これにより、軽異物の除去効果を向上できる。
【0199】
また、本除去機構では、第1仕切り板を、その上端を上流側に傾けるように配している。この構成では、上端を上流側に傾けることで、第1仕切り板と液面の法線方向との角度(第1仕切り板の角度)が90度よりも小さくなる。従って、第1仕切り板を越えた液体の流動を滑らかにできる。
【0200】
すなわち、第1仕切り板の角度を90度とする場合には、第1仕切り板を越えた(オーバーフローした)液体は、第2仕切り板と第1仕切り板との間の領域における流通経路の底部に向かって、垂直落下することとなる。
一方、第1仕切り板の上端を上流側に傾け、第1仕切り板の角度を90度以下とする場合には、上記の領域における底部に向かう液体の流れを、より緩やかにできる。従って、液体を底部に衝突させる際の衝撃を緩和でき、気泡の発生を抑制できる。
【0201】
また、この構成では、第2仕切り板を、第1仕切り板と平行に配することが好ましい。これらを平行とすることで、第1仕切り板と第2仕切り板との間の領域における液流面積(仕切り板の間隔に応じた面積)を一定に保てる。
これにより、液体の流速・流圧の変動を抑制できるので、この領域において液面上に浮いている(浮こうとしている)軽異物を、液体の流動に巻き込んでしまうこと、および、気泡の発生等を回避できる。
【0202】
また、液体の流通経路に、異物除去のための槽(タンク)である異物除去槽を設けるようにしてもよい。この異物除去槽は、第1仕切り板および第2仕切り板と、液体を自身に流入させるための流入ノズルと、液体を排出するための排出口とを備えたものである。
【0203】
そして、この構成では、異物除去槽の側面(液体の流動方向において上流側の側面)と第1仕切り板との間の領域(第1領域)に、流入ノズルからの液体の噴出を受けることとなる。
【0204】
また、この構成では、流入ノズルが、第1領域における液面より低い位置に、液体を噴出するように設定されていることが好ましい。これにより、第1領域における液面の上から液体を滴下させることを回避できるため、滴下による気泡の発生を防止できる。
【0205】
また、流入ノズルを第1仕切り板の上端よりも低い位置に液体を噴出するように設定することは、さらに好ましいといえる。すなわち、この構成では、第1領域に流入された液体の流動は、必ず上向きとなって、第2仕切り板と第1仕切り板との間の領域(第2領域)に向かうようになる。従って、上記のように設定すれば、第1領域に流入された重異物を、第1領域の底部に沈ませることが容易となる。
【0206】
また、流入ノズルは、第1領域の底部に堆積している異物(重異物)を巻き上げることを回避するように、液体を噴出するように設定されていることが好ましい。すなわち、液体の噴出力が底部にあまり影響しないように、流入ノズルから噴出される液体の流速,流圧,流量,流動方向(流方向)を設定することが好ましい。
【0207】
このような設定は、例えば、流入ノズルを、液体を噴出するための複数の開口部を側面に備えた円筒形状とすることで実現できる。この構成では、複数の開口部から液体を噴出させるため、液体の流圧を抑えられ、異物に与える影響(圧力)を小さくできる。
【0208】
また、異物除去槽を、液体の流入・排出を伴う処理を行うための液流処理槽と一体的に形成するようにしてもよい。この構成では、第2仕切り板を通過した液体は、液流処理槽に直接的に流入される。これにより、液流処理装置の構成を簡略化できる。
【0209】
なお、異物除去槽を、液流処理槽の一部として構成してもよい。この構成では、液流処理槽の一部(上流側部位)に、第1・第2仕切り板や流入ノズルが配置される。また、流入ノズル・排出口は、液流処理槽における液体の流入・排出の機能を果たすこととなる。
【0210】
また、本除去機構では、第1の仕切り板を複数備える(例えば複数並設する)ようにしてもよい。これにより、重異物の除去効果を向上させられる。
また、本除去機構では、第1および第2仕切り板の少なくとも一方を複数枚とするようにしてもよい。第1の仕切り板を増やせば、重異物の除去効果を向上できる。また、第2の仕切り板を増加させた場合には、軽異物の除去効果を高められる。
【0211】
また、本除去機構では、流通経路における第1仕切り板の上流側底部に、異物排出用ドレイン配管を備えることが好ましい。本除去機構では、第1仕切り板の上流側底部に、重異物を蓄積させるように設定されている。従って、この部位に異物排出用ドレインを設けることで、重異物の回収を容易に行える。
【0212】
なお、本除去機構では、液体の流通経路に、異物除去用のフィルターを備えるようにしてもよい。このように、本除去機構において、第1・第2仕切り板とフィルターとを併用して異物を除去することで、異物除去の効果をより高められる。
【0213】
ここで、上記したように、本除去機構では、第1・第2仕切り板によって異物の大半を除去できる。従って、このようにフィルターを用いても、その数を少なくできるとともに、交換までの時間(寿命)を非常に長くできるため、メンテナンスにかかる費用を非常に低くできる。
【0214】
また、上記したような本除去機構と、液体の流入・排出を伴う処理を行うための液流処理槽とを組み合わせれば、異物の除去された液体を用いて良好な液流処理を行える液流処理装置を容易に構成できる。
【0215】
例えば、液体として金メッキ用のメッキ液を用い、液流処理槽として、半導体デバイスを組込んだ半導体基板の所定の位置に、金メッキからなるバンプ電極を形成するメッキ槽を用いることが可能である。このようにすれば、良質な金メッキ処理を施せるメッキ処理装置を実現できる。
【0216】
また、本発明の異物除去方法は、液体の流入・排出を伴う処理である液流処理に用いる液体から異物を除去するための異物除去方法において、上記液体は金メッキ用のメッキ液であり、液体の流通経路の底部に下端を密着させるとともに、上端を液面より低い位置に配している第1仕切り板、及び上端を液面より高い位置に配するとともに、下端を、液面より低く、かつ、液体の流通経路に備えられた、通過経路の底部に密着することを回避するように配している第2仕切り板によって異物を除去し、上記第2仕切り板の下端が、第1仕切り板の上端よりも低い位置に配されており、上記第2仕切り板が、第1仕切り板よりも下流側に配されており、上記第1仕切り板が、その上端を上流側に傾けるように配されていることを特徴としている。
【0217】
この異物除去方法は、上記した本除去機構において採用されている方法である。すなわち、この方法では、重異物の流れを、第1仕切り板によって遮ることが可能となる。これにより、流通経路に重異物用のフィルターを設けることなく、重異物を液体から除去できる。従って、フィルターのメンテナンスを軽減できるため、異物除去(すなわち液流処理)にかかる費用を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるメッキ処理装置(本処理装置)の構成を示す説明図である。
【図2】本処理装置のメッキ槽によって、半導体基板に対して電解メッキ法によるメッキ処理を施している状態を示す説明図である。
【図3】本処理装置における仕切り板の角度を示す説明図である。
【図4】本処理装置の構成において、第2仕切り板に続いて、第3仕切り板および第4仕切り板を設けた構成を示す説明図である。
【図5】本処理装置の構成において、第1仕切り板と同様の仕切り板を複数枚設けた構成を示す説明図である。
【図6】従来のメッキ処理装置の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
10 循環パイプ(流通経路)
11 メッキ槽(液流処理槽)
11a 側面
11b 側面
12 メッキ液供給ノズル(流入ノズル)
12a 開口部
13 メッキ液排出ノズル(排出口)
14 循環ポンプ
17 メッキ液(液体)
18 異物排出用ドレイン配管
19 フィルター
31 半導体基板

Claims (12)

  1. 液体の流入・排出を伴う処理である液流処理に用いる液体から異物を除去するための異物除去機構において、
    上記液体は金メッキ用のメッキ液であり、
    液体の流通経路の底部に下端を密着させるとともに、上端を液面より低い位置に配している第1仕切り板を備えており、
    上端を液面より高い位置に配するとともに、下端を、液面より低く、かつ、通過経路の底部に密着することを回避するように配している第2仕切り板を、液体の流通経路に備えており、
    上記第2仕切り板の下端が、第1仕切り板の上端よりも低い位置に配されており、
    上記第2仕切り板が、第1仕切り板よりも下流側に配されており、
    上記第1仕切り板が、その上端を上流側に傾けるように配されていることを特徴とする異物除去機構。
  2. 上記第2仕切り板を、第1仕切り板と平行に配することを特徴とする請求項1に記載の異物除去機構。
  3. 上記の第1仕切り板および第2仕切り板と、液体を自身に流入させるための流入ノズルと、液体を排出するための排出口とを備えた異物除去槽を液体の流通経路に設けており、
    この異物除去槽の流入ノズルが、異物除去槽の側面と第1仕切り板との間に形成される第1領域における、液面より低い位置に液体を噴出するように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の異物除去機構。
  4. 上記流入ノズルが、第1仕切り板の上端よりも低い位置に液体を噴出するように設定されていることを特徴とする請求項3に記載の異物除去機構。
  5. 上記流入ノズルが、液体を噴出するための複数の開口部を側面に備えた円筒形状を有していることを特徴とする請求項4に記載の異物除去機構。
  6. 上記異物除去槽が、液体の流入・排出を伴う処理を行うための液流処理槽と一体的に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の異物除去機構。
  7. 上記第1および第2仕切り板の少なくとも一方が複数備えられていることを特徴とする請求項1に記載の異物除去機構。
  8. 流通経路における第1仕切り板の上流側底部に、異物排出用ドレイン配管を備えていることを特徴とする請求項1に記載の異物除去機構。
  9. 液体の流通経路に、異物除去用のフィルターを備えていることを特徴とする請求項1に記載の異物除去機構。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の異物除去機構と、液体の流入・排出を伴う処理を行うための液流処理槽とを備えた液流処理装置。
  11. 記液流処理槽が、半導体デバイスを組込んだ半導体基板の所定の位置に、金メッキからなるバンプ電極を形成するメッキ槽であることを特徴とする請求項10に記載の液流処理装置。
  12. 液体の流入・排出を伴う処理である液流処理に用いる液体から異物を除去するための異物除去方法において、
    上記液体は金メッキ用のメッキ液であり、
    液体の流通経路の底部に下端を密着させるとともに、上端を液面より低い位置に配している第1仕切り板、及び上端を液面より高い位置に配するとともに、下端を、液面より低く、かつ、液体の流通経路に備えられた、通過経路の底部に密着することを回避するように配している第2仕切り板によって異物を除去し、
    上記第2仕切り板の下端が、第1仕切り板の上端よりも低い位置に配されており、
    上記第2仕切り板が、第1仕切り板よりも下流側に配されており、
    上記第1仕切り板が、その上端を上流側に傾けるように配されていることを特徴とする異物除去方法。
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