JPH06280099A - めっき液の循環装置 - Google Patents

めっき液の循環装置

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JPH06280099A
JPH06280099A JP8785393A JP8785393A JPH06280099A JP H06280099 A JPH06280099 A JP H06280099A JP 8785393 A JP8785393 A JP 8785393A JP 8785393 A JP8785393 A JP 8785393A JP H06280099 A JPH06280099 A JP H06280099A
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JP
Japan
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plating solution
partition plate
plating
circulating
opening
Prior art date
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Pending
Application number
JP8785393A
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English (en)
Inventor
Mikimata Takenaka
幹又 竹中
Nobuhiro Matsumoto
伸弘 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気めっき装置において循環するめっき液が
巻き込んだ空気を効率よく除去する為の装置を提案す
る。 【構成】 電気めっき液の循環装置であって、電解槽の
近隣に、電解液の流れを遮るように、開口部のある仕切
り板を少なくとも一枚設けた構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ストリップ材に電気め
っきにより金属を析出させる製造装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ストリップ材に銅などの電気めっきを施
す装置は、従来は例えば図3に示す通りストリップ材7
に通電するコンダクターローラー8、陽極9、ストリッ
プ材を反転させるためのデフレクトローラー10からな
るめっき処理槽11に下方からめっき液を供給し、その
上方からオーバーフローされためっき液を貯槽1で受け
溜たのち、ポンプ12にて再びめっき処理槽に供給し循
環させる電気めっき装置が、一般的に広く利用されてい
る。
【0003】この様にめっき液を循環させる目的は、ス
トリップ材表面への金属イオンの拡散を十分に行なわせ
析出状態を良好にするため、めっき処理槽内を攪拌し金
属イオンを均一にするためである。
【0004】この場合、めっき条件である陰極電流密度
を大きくし効率良くめっきを行うためには、めっき液の
循環量を増やす必要があるが、図3に示した装置ではめ
っき液がオーバーフローした後に貯槽に戻る際に気泡を
巻き込み、その気泡を含んだまま循環されることによ
り、外観不良等のめっき品質の低下が原因となる。ま
た、巻き込まれた気泡によりめっき液流量の変動が生じ
配管が振動したり、循環ポンプがキャビテーションを起
こし装置トラブルの原因ともなる。
【0005】一般的に電気めっき液中に電着させる金属
の塩を多量(硫酸銅約100〜250g/l、硫酸約5
0〜150g/l)に含み、かつ電着状況を良くする為
に界面活性剤等の添加剤をn×10g/l含み、この為
に液中に発生する気泡は1〜2mm程度と小さく、かつ
液から抜けにくいといった特性がある。
【0006】特に樹脂フィルム等のストリップ材に銅め
っきして電子機器用部材とする場合には、図3の様な縦
長の深い電解槽(深さ約2000mm、巾約600m
m)で電解するので電解槽の底部から入れた液中の気泡
はなおさら抜け難くストリップ材表面に付着して電着状
況を悪化してしまい、また、巾広の(約500mm)長
尺な(1ロール200m)ストリップ材に均一な厚さに
(厚さ5〜35μm、厚さバラツキ±10%)、しかも
電流密度を高くして効率良く電着させようとすると循環
液量も約300リットル/分と多大であり、この様な多
量の液を循環しようとすると装置も大きくなり、電解槽
からオーバーフローする高さも約300mmと高くな
り、なおさら空気をめっき液中に巻き込んでしまう可能
性が高い。
【0007】その対策としてめっき液の貯槽を大きくし
て電解槽から離れた所に設置するなどの方法がとられる
が、その場合は配管等にも液が溜り、液量が多大となる
ので液の電着金属イオン濃度、pH、添加剤量等の調節
やその他の液管理が迅速かつ精密に出来難く、液処理
(浄液)が面倒になるといった問題があった。従って、
図3の様にめっき液の貯槽を電解槽の下や隣近の場所に
設置する場合が多く、この様な場所には前記の様な液管
理の為の調整装置等が多く設置されており、大きなめっ
き液の貯槽を設置出来ず、前記の液の循環時に巻き込ま
れた微細な気泡を液から除去し難く、電着状況を悪化し
てしまうという問題点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、電気めっき
装置において循環するめっき液が巻き込んだ空気を効率
よく除去する装置を提案するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明のめっき液の循環装置は、ストリップ材用電気めっき
装置の電解槽からオーバーフローしためっき液を貯蔵し
電解槽へ再び循環するめっき液の循環装置であって、電
解槽の近隣に設置され、かつ電解液の流れを遮るよう
に、下辺一端部に開口部を設けた仕切り板を少なくとも
一枚設けた点に特徴がある。
【0010】また本発明は、前記のめっき液の循環装置
であって、戻り配管から送液配管までの最短距離をXと
し、仕切り板間を流れるめっき液の流速をVa とし、貯
槽内のめっき液の深さをDとし、めっき液中の気泡の脱
気速度をVb として、式:X/Va >D/Vb を満足す
る点に特徴がある。
【0011】
【作用】以下、本発明を図面により詳細に説明する。図
1において1は貯槽であり、2、3、4は貯槽内に取り
付けられた仕切り板であり、5はめっき処理槽からオー
バーフローしためっき液を貯槽に戻す配管であり、6は
貯槽内に溜っためっき液を循環ポンプに抜き取る配管で
ある。又、図2は仕切り板の詳細図である。ここで仕切
り板2には配管5の位置と反対側の下端一部に開口が開
けられており、仕切り板3には仕切り板2と反対側、仕
切り板4には仕切り板2と同じ側の下端一部に開口が開
けられている。めっき処理槽からオーバーフローしため
っき液は配管5により貯槽に戻される際に多量の気泡を
巻き込み、その後、仕切り板2の開口のある側へ流れ、
さらに仕切り板3、4の開口を通り配管6から抜き取ら
れる。
【0012】すなわち、貯槽内に仕切り板を取り付け、
その下端の一部に循環流量に見合う開口を交互に開ける
ことにより、オーバーフローし貯槽に戻されためっき液
はそれぞれの仕切り板の間を順次流れて行き、循環ポン
プへ送られる配管に至るまでの時間を長く取ることがで
きる。そのため、めっき液中に巻き込まれた気泡を液面
より脱気することが可能となる。
【0013】種々の試験の結果、巻き込まれた気泡を確
実に除去する為には、戻り配管から送液配管までの最短
距離をXとし、仕切り板間を流れるめっき液の流速をV
a とし、貯槽内のめっき液の深さをDとし、めっき液中
の気泡の脱気速度をVb として、式:X/Va >D/V
b を満足することが必要であることが判明した。
【0014】仕切り板開口部は、気泡の通過防止の為に
仕切り板の下部に設置するのが望ましく、また、あまり
液面と仕切り板の開口部上部との位置が近いと仕切り板
間の流速に比べて開口部の流速が早いので液面付近に溜
った気泡を吸い込む危険があるので、貯槽内のめっき液
は、少なくとも仕切り板開口の高さの1.5倍以上の深
さにすることが望ましい。
【0015】
【実施例】図1に示した、巾800mm、長さ1200
mm、深さ1000mmのめっき液の循環装置を用いて
実地した。ここで、仕切り板の下端に開けた開口の大き
さは15cm×15cmであり、戻り配管5から送り配
管6までの最短距離は2.3mであり、めっき液の深さ
は30cmであり、仕切り板間のめっき液の流速は3.
3m/分である。
【0016】循環液中に内蔵されていた微細な気泡は目
視で皆無の状態であり、図3に示しためっき処理装置で
の電着状況も良好であった。
【0017】
【発明の効果】以上示したように、本発明によれば貯槽
内に簡単な構造の仕切り板を取り付けることにより、循
環液中に巻き込まれた気泡を除去でき外観不良等のめっ
き品質の低下を防止できる。また、保有するめっき液量
を比較的少なくできるため、めっき添加剤などの使用量
を低減できるとともに管理が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施例を示す装置の概略平
面図、(b)は概略断面図である。
【図2】仕切り板2、3、4の拡大図である。
【図3】従来例に係わる装置の全体を示す概略断面図で
ある。
【符号の説明】
1 貯槽 2 仕切り板 3 仕切り板 4 仕切り板 5 戻り配管 6 送液配管 7 ストリップ材 8 コンダクターローラー 9 陽極 10 デフレクトローラー 11 めっき処理槽 12 めっき液循環ポンプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストリップ材用電気めっき装置の電解槽
    からオーバーフローしためっき液を貯蔵し電解槽へ再び
    循環するめっき液の循環装置であって、電解槽の近隣に
    設置され、かつ電解液の流れを遮るように、下辺一端部
    に開口部を設けた仕切り板を少なくとも1枚設けたこと
    を特徴とするめっき液の循環装置。
  2. 【請求項2】 戻り配管から送液配管までの最短距離を
    Xとし、仕切り板間を流れるめっき液の流速をVa
    し、貯槽内のめっき液の深さをDとし、めっき液中の気
    泡の脱気速度をVb として、式:X/Va >D/Vb
    満足する請求項1記載のめっき液の循環装置。
JP8785393A 1993-03-24 1993-03-24 めっき液の循環装置 Pending JPH06280099A (ja)

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JP8785393A JPH06280099A (ja) 1993-03-24 1993-03-24 めっき液の循環装置

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JPH06280099A true JPH06280099A (ja) 1994-10-04

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003010359A1 (fr) * 2001-07-25 2003-02-06 Sharp Kabushiki Kaisha Mecanisme d'elimination de corps etrangers, equipement de traitement en coulee et procede d'elimination de corps etrangers
CN103924282A (zh) * 2013-01-15 2014-07-16 深南电路有限公司 一种电镀缸
CN113713437A (zh) * 2021-08-06 2021-11-30 安捷利美维电子(厦门)有限责任公司 改善气泡型填孔不良的装置及方法

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