JP4023838B2 - 遊技用管理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機やコイン遊技機等で代表される遊技機の遊技に関する遊技情報が入力される遊技用管理装置に関し、詳しくは、第1条件の成立により遊技者に所定の有価価値を付与可能な特定遊技状態となり、第2条件の成立により前記第1条件の成立しやすい特別遊技状態となる遊技機を管理する遊技用管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来から一般的に知られている遊技用管理装置として、たとえば、第1条件の成立により遊技者に所定の遊技価値を付与可能な特定遊技状態となり、第2条件の成立により前記第1条件の成立しやすい特別遊技状態となる遊技機を管理する遊技用管理装置があった。そして、遊技機での遊技により遊技者に付与された遊技価値の大きさを示す価値付与情報が前記遊技機から前記遊技用管理装置へ入力されるよう構成されていた。価値付与情報として、たとえば、遊技者に付与される所定の遊技価値の一例である、遊技機から遊技者に払出された払出玉の数を表わす補給情報等を例に挙げることができる。遊技用管理装置では、このような補給情報や、あるいはその他の遊技情報等をもとにして、たとえば、いわゆる「ベース」と呼ばれる、打玉100発あたりに平均して払出される前記払出玉数を表わすデータなどが算出されていた。そして、この「ベース」をもとにして、たとえば、遊技機の遊技盤面に設けられた釘の調整などが行なわれていた。
【0003】
一方、前記遊技機および前記遊技用管理装置の設置された遊技場において閉店時刻が近づくと、以下の原因により前記遊技機の稼動率が低下して遊技場の売上が伸び悩んでしまうという不都合が生じていた。すなわち、閉店時刻が近づいた場合には、前記遊技機でたとえ前記特別遊技状態となる第2条件が成立したとしても、また、前記遊技機が前記特別遊技状態にあったとしても、閉店時刻までに前記第1条件が成立して特定遊技状態となるとは限らないために、閉店時刻以前に早目に遊技を終了してしまう遊技者が多く、このために閉店時刻近くになると遊技機の稼動率が低下して遊技場の売上が伸び悩んでしまうという不都合が生じていた。
【0004】
遊技場側では、これを防止して閉店時まで売上を伸ばすために、閉店時刻に前記特別遊技状態にある遊技機に対しては所定の補償を行なうことを遊技者に告知の上、閉店時刻になれば遊技を強制的に終了させる代わりに前記補償行為を行なうことがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一方、従来より行なわれている前記補償行為として、たとえば、前記特定遊技状態時に払出される払出玉の最大数を強制的に遊技機から遊技者に払出させるなどの行為が行なわれていた。一方、前記補償行為がなされれば、前記補償行為により払出された払出玉数に基づいた価値付与情報が遊技機から前記遊技用管理装置へ入力される。この場合、たとえば、前記「ベース」の算出を行なうための不利益情報に、遊技機の調整状態に基づいて払出されたのではない払出玉数が含まれることになり、これを含めて算出される「ベース」は遊技機の調整状態を正確に評価するのに不適当なデータとなってしまうという不都合が生ずる。
【0006】
本発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、遊技機の性能を正確に把握可能なデータを算出することのできる遊技用管理装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明は、第1条件の成立により遊技者に所定の遊技価値を付与可能な特定遊技状態となり、第2条件の成立により前記第1条件の成立しやすい特別遊技状態となる遊技機を管理する遊技用管理装置であって、
遊技機での遊技により遊技者に付与された遊技価値の大きさを示す価値付与情報を入力する情報入力手段と、
該情報入力手段に入力された前記価値付与情報に基づいて、遊技データを遊技機別に集計する集計手段と、
時刻を計時する計時手段と、
該計時手段により遊技場の閉店時刻が計時されたことに基づいて、少なくとも前記特別遊技状態にある遊技機について前記集計手段による前記遊技データの集計を不能動化する不能動化手段とを有し、
該不能動化手段は、前記計時手段により遊技場の閉店時刻が計時された段階で前記特定遊技状態にある遊技機については前記遊技データの集計を不能動化せず、当該特定遊技状態の終了後に前記遊技データの集計を不能動化することを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の本発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記情報入力手段は、遊技機による遊技に使用された遊技価値の大きさを示す価値使用情報をさらに入力し、
前記情報入力手段に入力された前記価値使用情報および前記価値付与情報に基づいて収支データを遊技機別に算出する収支算出手段と、
閉店時の補償行為により遊技者に付与された遊技価値の大きさを入力する操作を行なうための入力操作手段とをさらに有し、
前記収支算出手段は、前記入力操作手段の操作により入力された前記遊技価値の大きさに基づいて遊技機の前記収支データを補正することを特徴とする。
【0010】
【作用】
請求項1記載の本発明によれば、情報入力手段に、遊技機での遊技により遊技者に付与された遊技価値の大きさを示す価値付与情報が入力される。集計手段の働きにより、情報入力手段に入力された前記価値付与情報に基づいて、遊技データが遊技機別に集計される。計時手段の働きにより、時刻が計時される。該計時手段により遊技場の閉店時刻が計時されたことに基づいて、不能動化手段の働きにより、少なくとも前記特別遊技状態にある遊技機について前記集計手段による前記遊技データの集計が不能動化される。さらに不能動化手段の働きにより、前記計時手段により遊技場の閉店時刻が計時された段階で前記特定遊技状態にある遊技機については前記遊技データの集計が不能動化されず、当該特定遊技状態の終了後に前記遊技データの集計が不能動化される。
【0011】
請求項2に記載の本発明によれば、請求項1記載の発明の作用に加えて、前記情報入力手段には、遊技機による遊技に使用された遊技価値の大きさを示す価値使用情報がさらに入力される。収支算出手段の働きにより、前記情報入力手段に入力された前記価値使用情報および前記価値付与情報に基づいて収支データが遊技機別に算出される。入力操作手段の操作によって、閉店時の補償行為により遊技者に付与された遊技価値の大きさが入力される。前記収支算出手段の働きにより、前記入力操作手段の操作により入力された前記遊技価値の大きさに基づいて遊技機の前記収支データが補正される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態においては、管理装置に遊技情報を出力する遊技機の一例として、パチンコ遊技機を示すが、本発明に係る管理装置はこれに限られるものではなく、他にコイン遊技機やスロットマシン、その他の遊技機を適用することも可能である。
【0014】
図1は本発明の実施の形態に係る遊技機34とカードユニット35とを示す全体正面図である。パチンコ遊技機34には、遊技者が打玉の打込操作するための打球操作ハンドル44が設けられている。この打球操作ハンドル44を遊技者が操作することにより、打玉が1発ずつ発射される。発射された打玉は遊技領域20に導かれるとともに、発射玉検出器(図示省略)により検出されて、その検出出力に基づいた打込玉情報が管理装置1(図2参照)へ出力される。
【0015】
遊技領域20の中央には、複数種類の画像を変動表示するための可変表示装置25が設けられている。可変表示装置25の下方には、始動口24と、可変入賞球装置11とが設けられている。可変表示装置25は、CRT(ブラウン管表示装置)より構成されており、可変表示部18を有している。また、可変入賞球装置11の左側の通称「袖部」とよばれる位置には、いわゆる電動チューリップからなる可変始動口装置14が設けられている。遊技領域20の左右には、それぞれサイドランプ22、サイドランプ23が設けられている。
【0016】
可変入賞球装置11には、遊技領域20の前後方向に所定範囲で傾動可能な開閉板12が設けられている。可変入賞球装置11は、大当りが発生している場合以外においては開閉板12を閉成状態にし、打玉が入賞不可能な遊技者にとって不利な第2の状態となっている。一方、可変始動口装置14の始動口15または可変入賞球装置11の上部に設けられた始動口24に打玉が入賞し、始動玉検出器26または29が玉を検出することにより、可変表示装置4の可変表示部5上において、3つの図柄の変動表示が行なわれる(以下、それぞれの図柄を特に「特別図柄」という)。この変動表示が停止したとき、3つの図柄の組合せが予め定められた特定の組合せとなって大当りが発生すると、可変入賞球装置11は上記第2の状態から、打玉が入賞可能な遊技者にとって有利な第1の状態となり、開閉板12が開成状態となる。なお大当りが発生する遊技状態を特に特定遊技状態という。
【0017】
可変入賞球装置11の前記第1の状態は、開閉板12が開成状態となった後に、30秒が経過するか、または、可変入賞球装置11の大入賞口に打玉が10個入賞するかのうちのいずれか早い方の条件が成立したことにより終了する。すなわち、上記条件が成立したとき開閉板12が閉成状態となり、可変入賞球装置11が遊技者にとって不利な第2の状態となる。
【0018】
大入賞口の内側の左側部分には、通称「Vポケット」と呼ばれる特定領域が設けられている。大入賞口に入った打玉がこの特定領域に入賞すれば、その回の可変入賞球装置11の遊技者にとって有利な第1の状態が終了するのを待って、再度、可変入賞球装置11を前記第1の状態に駆動制御する繰返し継続制御が行なわれる。この繰返し継続制御により可変入賞球装置11は最高16回連続して前記第1の状態となる。繰返し継続制御終了後、遊技者にとって有利な第1の状態から遊技者にとって不利な第2の状態となる。
【0019】
始動口24または始動口15に打玉が入賞して、いわゆる始動入賞が発生したことをきっかけとして、可変表示装置25の可変表示が開始されるが、この可変表示がなされている最中に発生した始動入賞は記憶されて、その始動記憶の個数が始動記憶表示器27の点灯により遊技者に報知される。始動記憶がある場合には、可変表示の停止後に再びその始動記憶に基づいた可変表示が開始される。始動記憶の上限は、4個に定められている。遊技領域16には、通過口13が設けられており、打玉がこの通過口13を通過すると、可変始動口装置14に設けられた可変表示器17における図柄(以下、可変表示器17に表示される図柄を普通図柄という)の可変表示が開始される。そして、その可変停止結果が予め定められた図柄になれば、可変始動口装置14の左右の開閉片16が開成して、打玉が始動口15に入賞しやすい状態となる。
【0020】
始動記憶表示器に表示される始動入賞記憶数が上限値に至っている場合には、それ以上始動入賞しても、その入賞は記憶されずに無効となる。そのため、その始動入賞に基づいた特別図柄の可変表示は行なわれない。始動入賞記憶数が上限値に至ってない状態において発生した始動入賞を特に有効始動入賞と呼び、始動入賞した打玉を特に有効始動入賞玉と呼ぶ。これに対し、始動入賞記憶数が上限値に至っている状態において発生した始動入賞を特に無効始動入賞と呼び、始動入賞した打玉を無効始動入賞玉と呼ぶ。有効始動入賞の発生回数に係る有効始動情報、有効始動入賞であるか無効始動入賞であるかにかかわらず打玉が始動口15または始動口24に入賞した回数を通知するための全始動入賞情報は、パチンコ遊技機34から外部出力されて、管理装置1(図2参照)へ送信される。
【0021】
その他、遊技領域20には風車19が設けられている。
カードユニット35には、カード利用可表示ランプ47が設けられており、このカード利用可表示ランプ47が点灯または点滅しているときにのみこのカードユニット35が使用可能な状態となっている。このカードユニット35は、遊技機設置島に設置されている複数台のパチンコ遊技機34の間に挿入された状態で設置されており、左右どちらの遊技機に接続されているかが連結台方向表示器49により表示される。そして、遊技者が共通有価価値の一例となる所定の有価価値に関する情報が記録された共通カードをカード挿入口50から挿入する。すると、その共通カードに記録されているカード残高が読取られる。そして、遊技者が貸玉操作を行なうことにより、玉貸額分の打玉が上皿39内に供給されるとともに、挿入されている共通カードから所定の単位額が玉貸額に相当するまで繰返し減額される。この単位額分の減額により単位額売上信号が玉貸情報として管理装置1(図2参照)に送信される。なお、共通カードとは、共通カードシステムに加盟している遊技場であれば全国どこの遊技場であっても共通して使用できる遊技機専用のプリペイドカードのことである。
【0022】
カードユニット35における玉貸等によりパチンコ遊技機34に設けられている遊技球貯留タンク(図示省略)内のパチンコ玉が所定数以下になれば、遊技機設置島から補給玉が補給装置(図示省略)を介して補給される。この遊技球貯留タンクに供給される補給玉が補給装置内の補給玉検出器により検出されて、所定個数(たとえば10個)の補給玉が供給されたことを検出して1パルスの補給玉信号がこの補給玉検出器から出力される。
【0023】
カードユニット35からの玉貸要求信号を受けて遊技球貯留タンク内の補給玉を上皿39内に払出すのではなく、遊技者が別途遊技場内に設置されている玉貸機から購入してきた貸玉を上皿39内に投入して遊技を行なう従来の一般的なパチンコ遊技機の場合には、前記補給装置から出力される出力信号が不利益情報の一例となる補給情報として管理装置1(図2参照)に送信され、管理装置1では、その送信されてきた補給情報に基づいて遊技場にとって不利益となる不利益球数を検出する。
【0024】
一方、本発明に係る実施の形態に示すパチンコ遊技機34は、カードユニット35からの玉貸要求信号に基づいて遊技球貯留タンク内の貯留玉の一部を上皿39内に払出す方式が採用されている。したがって、パチンコ遊技機34では、遊技場にとって何ら不利益球数とはならない貸玉が遊技球貯留タンクに供給されることになるために、補給玉検出器により検出された補給玉に基づく補給情報をもってしては、管理装置1で正確な不利益球数を計数できない。そこで、パチンコ遊技機34では、打玉の入賞に基づいて払出される景品玉が所定個数(たとえば10個)に達する前に不利益情報の一例となる所定のパルス信号が不利益球数情報として遊技機外部へ出力されて、管理装置1に送信されるように構成されている。したがって、管理装置1側では、パチンコ遊技機34で行なわれた打玉の貸出については、不利益球数として処理されないので、正確な不利益球数を計数することができる。
【0025】
カードユニット35には端数表示スイッチ48が設けられており、この端数表示スイッチ48を押圧操作することにより、たとえば、カード残高等の情報を遊技に設けられた情報表示器(図示省略)に表示可能である。図中51はカードユニット錠であり、このカードユニット錠51に所定のキーを挿入して解錠操作することにより、カードユニット35の前面側を開成できる。パチンコ遊技機34には、その開閉が自在であるガラス枠37が設けられている。遊技領域20の上部の左右には、効果音を発生するためのスピーカ36が設けられている。
【0026】
次に、パチンコ遊技機34の遊技上の特徴点についてさらに詳細に説明する。可変表示装置25の可変表示部18で可変表示される特別図柄が所定の組合せで停止表示されたとき、大当りが発生するが、大当りとなる特別図柄の組合せの中には特別遊技状態の1例である高確率(確率変動)状態を発生させる特別の組合せが含まれている。この組合せを特に確率変動図柄の組合せと呼ぶ。遊技が高確率状態にある場合には、通常状態に比べて大当りが発生する確率が高く調整される。また、可変表示器17における普通図柄の可変表示結果が当りとなる確率も高く調整される。
【0027】
パチンコ遊技機34では、確率変動図柄の組合せに基づいて大当りが発生して、所定回数の繰返し継続制御がすべて終了した後に1回目の確率変動が生じ、さらに、その後大当りが発生して、所定回数の繰返し継続制御がすべて終了した後に2回目の確率変動が生じる。1回目または2回目の確率変動時に発生した大当りが確率変動図柄の組合せによるものである場合には、その大当り以降、改めて1回目、2回目の確率変動が生じる。すなわち、確率変動図柄の組合せにより大当りとなった場合には、その大当り以降、少なくとも大当りが2回発生するまでの間、繰返し継続制御が行なわれていない状態(大当り状態以外の状態)において高確率状態となる。2回目の確率変動が発生しているときまでに大当りとなった図柄の組合せが確率変動図柄の組合せでなかった場合、大当りに伴う繰返し継続制御終了後、確率変動の生じていない状態に戻る。大当りの発生時期あるいは終了時期などを通知するための大当り情報、および高確率状態の発生時期あるいは終了時期などを通知するための確率変動情報がパチンコ遊技機34から出力されて、管理装置1(図2参照)へ入力される。
【0028】
また、このパチンコ遊技機34では前述した2回目の高確率状態中に大当りが発生して、所定の繰返し継続制御が終了して確率の変動していない状態に戻った際、普通図柄表示器17における普通図柄の変動時間(可変表示時間)を短縮する制御(以下、変動時間短縮制御)が行なわれる。変動時間短縮制御は、前述した大当り状態の終了後、可変表示装置が60回の可変表示をするまで継続される。このような変動時間短縮制御が行なわれると、可動片16が頻繁に開くため、始動口15への入賞が比較的容易となり、短期間で可変表示が多く得られる。そのため大当りが発生する確率は向上していなくとも短時間で大当りが発生しやすくなり、遊技者に有利な状態となる。このように、大当りが発生する確率を直接向上させることなく、短期間のうちの大当りが発生しやすくなるように調整された遊技状態を特に普電開放向上状態と呼ぶ。さらに普電開放向上状態でも高確率状態でもなく、また大当り状態(特定遊技状態)でもない状態をとくに通常状態と呼ぶ。普電開放向上状態の発生時期あるいは終了時期などが普電開放向上状態情報としてパチンコ遊技機34から管理装置1(図2参照)へ出力される。
【0029】
図2は、本発明に係る管理装置1の構成を示すブロック図である。管理装置1の入力手段2には、各種情報が入力される。遊技情報は、遊技者の遊技状況に応じて、たとえば、パチンコ遊技機34等から入力される情報である。遊技情報は、たとえば、前述した不利益情報の一例となる補給情報あるいはパチンコ遊技機34の場合には不利益球数情報、遊技者が遊技において消費した打玉数に基づく情報であって遊技場にとって利益となる利益情報の一例の打込玉情報の他、前記大当り情報、確率変動情報、普電開放向上状態情報、有効始動情報、全始動入賞情報等から構成される。
【0030】
遊技者が遊技を終えて景品交換を行なうために景品玉計数機に獲得したパチンコ玉を投入すれば、景品交換に使用したパチンコ玉の玉数に関する情報が得られ、その情報を景品交換すれば景品処理機より景品の種類を識別するための景品識別情報などからなる景品処理情報が管理装置1へ入力される。
【0031】
遊技者が遊技場内に設置された所定の玉貸機で玉貸を行なった場合には、玉貸された玉数あるいは玉貸に使用した金額に関する情報が玉貸情報として玉貸機から管理装置1へ入力される。
【0032】
遊技者がパチンコ遊技機34で遊技を行なうために共通カードをカードユニット35に挿入して玉貸を行えば、共通カードから引落とされた金額に関する情報などからなる共通有価価値処理情報がカードユニット35から管理装置1へ入力される。
【0033】
遊技者が貨幣を投入して共通カード販売機から共通カードを購入すれば、共通カードが発行されるとともに共通カードの売上に関する情報である共通有価価値発行情報が共通カード販売機から管理装置1へ入力される。
【0034】
これらの各種情報は、情報入力端子等から構成される入力手段2へ入力された後、遊技情報については遊技データ演算手段3へ伝送されて、それ以外の情報については収支演算手段4へ伝送される。
【0035】
遊技データ演算手段3は、伝送されてきた遊技情報に基づいて所定の遊技データを演算する。たとえば、有効始動情報、大当り情報、確率変動情報、あるいは普電開放向上状態情報に基づいて、それぞれ有効始動入賞発生回数、大当りの発生回数、確率向上状態の発生回数、普電開放向上状態の発生回数を計数する。また、打込玉情報、補給情報等の不利益情報に基づいて、それぞれ遊技に使用された打込玉数、遊技者に景品玉として払出された払出玉数を計数する。また、後述する「ベース」の算出も行なわれる。これらの遊技データは、各遊技機における現状の性能を評価するのに重要な指標となり、これらのデータをもとにしてたとえば、遊技機の釘調整等が行なわれる。これらの遊技データは、計時手段7により所定時間が計時される毎に管理情報記憶手段8に伝送される。さらに遊技データ演算手段3は、前述した不利益情報である補給情報あるいは不利益球数情報、および利益情報の1例となる打込玉情報を収支演算手段4へ伝送する。
【0036】
一方、収支演算手段4は入力手段2より伝送されてきた各種情報、および遊技データ演算手段3より伝送されてきた遊技情報をもとにして、たとえば、以下のような各種収支データを演算する。
【0037】
景品処理情報に基づいて景品交換に使用したパチンコ玉数の計数を行ない、さらに景品交換された景品の種類毎にその景品交換回数の計数を行なう。玉貸情報に基づいて、玉貸機で貸出されたパチンコ玉数、あるいはその際に使用された金額を計数する。共通有価価値処理情報に基づいてカードユニット35を用いて玉貸が行なわれた金額等が計数される。共通有価価値発行情報に基づいて、共通カード販売機における共通カードの売上金額を計数する。さらに収支演算手段4は、遊技データ演算手段3から伝送されてきた利益情報の一例となる打込玉情報と不利益情報の一例となる補給情報あるいは不利益球数情報とに基づいて、遊技機毎の収支を算出する。たとえば、パチンコ遊技機34の場合には、打込玉情報に基づいて計数される打込玉数と、不利益球数情報に基づいて計数される払出玉数との差が算出されて、算出後の値とパチンコ玉1球当りの有価価値額との積が演算されることにより、パチンコ遊技機34の収支が演算される。
【0038】
収支演算手段4で演算された各種収支データは、計時手段等で所定時間が計時される毎に管理情報記憶手段8へ伝送される。
【0039】
収支演算手段4あるいは遊技データ演算手段3から管理情報記憶手段8へ伝送された各種データにより、各種データに対応して管理情報記憶手段8に設けられた各々の領域に格納されているデータが更新される。そして、遊技場管理者などにより操作手段6が操作されれば、その操作に応じて管理情報記憶手段8に記憶されている各種データが読出されて、プリンタ等から構成される印字手段9やモニタ装置等から構成される表示手段10に読出されたデータが所定のフォーマットにより印字あるいは表示されて出力される。出力されるデータとして、たとえば「ベース」に関するデータも含まれる。「ベース」とは、100発の打込玉に対して平均して払出された払出玉数を表わすデータであり、打込玉情報と補給情報あるいは不利益球数情報とから算出されるデータである。「ベース」は、たとえば、遊技機の釘調整等の参考データとして利用される。
【0040】
計時手段7により、遊技場の閉店時刻が計時されれば、その旨が遊技データ演算手段3に通知される。これを受けて遊技データ演算手段3は、閉店時刻において遊技状態が特定遊技状態にある遊技機以外の遊技機についての遊技データ演算機能を停止する。したがって、閉店時刻以降に前記遊技機から入力される遊技情報はすべて演算の対象とされることなく、無効となる。これにより、遊技データ演算手段3から収支演算手段4へは前記遊技機の遊技情報が伝送されなくなり、該遊技機の収支演算がなされなくなる。
【0041】
以上より、大当り確率の高まっている遊技状態で閉店時刻を迎えた遊技者に対して、大当りが発生するか否かにかかわらず大当りが発生した場合と同様の利益あるいはそれに準ずる利益を払出す所定の補償行為をすべく、遊技場の係員等が遊技機の所定の入賞口(たとえば可変入賞球装置11)に打玉を強制的に入賞させるなどしても、このような補償行為に起因して出力される遊技情報は管理装置1では無効とされることになる。
【0042】
このような補償行為は、遊技機の調整状態および性能とは無関係に人為的になされる行為であり、補償行為に起因する遊技情報が遊技データの演算対象とされないことにより、補償行為が行なわれた場合であっても、遊技機の性能等を指し示すという遊技データ本来の性格性が損なわれるという不都合を防止できる。
【0043】
一方、閉店時刻において大当りの発生している特定遊技状態にある遊技機については、その特定遊技状態の終了後に該遊技機に関する遊技データの演算機能が停止される。たとえば、パチンコ遊技機34の場合には、大当りが確率変動図柄の組合せにより発生した場合には、1回目の特定遊技状態に後続して、少なくとも2回の確率変動状態となる。したがって、閉店時刻の時点で大当りが発生している場合には、その大当りに基づく所定の繰返し継続制御終了後に確率向上状態となる場合がある。すなわち、閉店時刻に大当りとなっている場合には、遊技場側は一般的にその大当りが終了するまで遊技者の遊技の継続を許容するのであり、そのために閉店時刻以降に確率向上状態の発生する場合がある。このようにして確率向上状態の発生した遊技機において遊技を行なう遊技者に対して、遊技場側では、その遊技を強制終了させる代わりに前述の補償行為を行なうことがある。本発明に係る管理装置1によれば、閉店時刻において大当りの発生している遊技機については、その大当りの終了後に該遊技機に関する遊技データの演算機能が停止されるので、閉店時刻であっても遊技機の性能に基づいて発生した大当り中に出力され得る打込玉情報や不利益球数情報等が遊技データの演算に有効に使用され、遊技データを一層本来の遊技機の性能が反映されたものとすることができる。さらに、大当りの終了後には、遊技データの演算機能が停止されるので、補償行為が行なわれても遊技データの信頼性が低下することはない。
【0044】
一方、補償行為を行なうことで遊技場側に発生した支出については、操作手段6の操作により、データ補正手段5へ入力可能である。データ補正手段5へ入力された支出情報は、収支演算手段4へ伝送されて、収支の補正がなされる。たとえば、操作手段6を操作して補償行為を行なった各遊技機を指定して、さらに指定した遊技機毎に補償行為により遊技者へ払出した払出玉数をデータ補正手段5へ入力する。データ補正手段5では、入力された払出し玉数に相当する補償額が算出されて、その補正情報が収支演算手段4へ伝送される。そして、収支演算手段4で算出中の収支データのうち、指定された遊技機の収支データが補正される。これにより、補償行為を行なうことで遊技場側に発生した支出についても収支データに含ませることができ、遊技機の収支を正確に把握することが可能となる。したがって、たとえ補償行為の行なわれる場合であっても、遊技データを遊技機の性能が十分に反映されたものとすることができ、かつ、収支データを遊技機の収支が正確に表わされたものとすることができる。これにより、管理装置1によれば、各遊技機毎の遊技データおよび収支データを正確に把握可能となる。
【0045】
なお、操作手段は、たとえばキーボードなどにより構成され、操作手段6の操作に応じて、その操作コマンド等が表示手段10の一例となるモニタ装置等に表示される。また、遊技データ演算手段3,収支演算手段4,データ補正手段5,計時手段7,管理情報記憶手段8は、管理装置1内に構成されるCPU(図示省略)の制御の下で機能し、その制御プログラムは、同じく管理装置1内に構成されるROMに記憶されており、各手段で処理される値は、RAMに記憶される。
【0046】
図3〜図6は、管理装置1における各種データの処理手順を示すフローチャートである。これらのフローチャートによる制御プログラムは、管理装置1に構成されるROM内に記憶されており、同じく管理装置1内に構成されるCPUは、この制御プログラムに従って各種データの処理を実行する。
【0047】
図3は、遊技データ演算の処理手順を示すフローチャートである。まず、S1において、遊技機アドレスに対応する遊技機の情報がチェックされる。遊技機アドレスとは、遊技場に配設された各遊技機を識別するためのアドレスであり、遊技データの演算はこの遊技機アドレス毎に行なわれている。管理装置1には、遊技場に配設された各遊技機からの遊技情報を遊技機別に受信するための複数の端子からなる遊技情報入力用端子が設けられている。管理装置1は、S1において、遊技機アドレスに対応する情報入力用端子から入力される遊技情報をチェックする。
【0048】
次に、S2に進み、前記情報入力用端子に遊技情報の入力があったか否かが判断される。情報の入力がなければ、後述するS5に進む。一方、情報の入力があればS3に進んで閉店時間か否かの判断がなされる。閉店時間か否かの判断は、具体的には計時手段7によりなされる。閉店時間でない場合には、S4に進み遊技機アドレスに対応する遊技機から入力されてきた遊技情報に基づいて遊技情報の種別毎に遊技データが演算された後、その演算結果が一旦遊技データ演算手段3内に格納される。
【0049】
一方、S3において閉店時間であると判断された場合には、S10に進み、遊技機アドレスに対応する遊技機が大当り中(特定遊技状態)であるか否かが判断されて、大当り中である場合には、S4に進み、前述した遊技データの演算などが行なわれる。一方、大当り中でないと判断された場合には、S4の遊技データの演算などの処理はなされることなく、したがって、遊技機から入力されてきた情報は無効となる。すなわち、閉店時間時において大当り中でない遊技機の遊技データの演算が停止される。
【0050】
S4で遊技データの演算などがなされた後、あるいはS10で大当り中でないと判断された後に、S5に進み、所定時間が計時手段7により計時されたか否かが判断されて、所定時間が計時されていなければS7に進み、一方、所定時間が計時されておれば、S6に進み遊技データ演算手段3内に一時格納されていた演算済の遊技データが管理情報記憶手段8へ伝送される。
【0051】
次に、S7に進み、遊技機アドレスの更新(+1)がなされた後、S8に進み、更新後の遊技機アドレスが最終遊技機アドレスを超えているか否かが判断される。すなわち、更新後の遊技機アドレスが遊技場内に配設されている遊技機に割振られたアドレスよりも大きいか否かが判断される。最終遊技機アドレスを超えていない場合にはそのまま処理が終了し、一方、最終遊技機アドレスを超えている場合には、S9に進み、遊技機アドレスが遊技場内に配設されている遊技機に割振られたアドレスのうち、最小のアドレスに更新された後、処理が終了する。
【0052】
なお、S10において大当り中であるか否かの判断は、大当り情報が遊技機から継続して入力されているか否かに基づいてなされているが、大当り情報の消滅直後にS10の判断がなされて、その結果S4の判断がなされることなく遊技情報が無効とされてしまう場合には、以下のような不都合が生じる恐れがある。すなわち、大当り中に遊技者に払出された景品玉等に基づいた補給情報などの不利益情報が、大当り情報の消滅後に多少遅れて管理装置1に入力される場合がありこのような場合に、大当り情報の消滅後、即座にS10でNOの判断がなされると、本来、演算対象とすべき情報が無効となり、遊技データや収支データに狂いが生じてしまうという不都合が生じる。
【0053】
本発明に係る管理装置1においては、このような大当りに基づいて出力される不利益情報までもが演算対象から外されてしまうのを防止するために、たとえば以下のような処理が可能なように構成されている。すなわち、図3に示した遊技データ演算の処理手順が繰返し実行される過程において、S10で所定回数以上繰返し大当り中でないと判断された場合にのみ、NOの判断がなされて、S5に進むように構成することで、大当り情報が消滅したタイミングに遅れて入力されてきた不利益情報が無効とされずに、S4において遊技データ演算の対象とすることができる。
【0054】
図4は、管理情報記憶手段8における管理情報記憶の処理手順を示すフローチャートである。まず、SA1において情報入力があったか否かが判断される。情報の入力があればSA2に進み、入力されてきた情報を識別して情報の種類毎に分類した後、所定の格納領域へ格納する。一方、情報の入力がなければSA3に進み、情報の呼出指令があったか否かが判断される。すなわち、操作手段6の操作により、管理情報記憶手段8に記憶されている各種情報の呼出操作が行なわれたか否かの判断がなされる。そして、情報呼出指令がなければ処理が終了し、一方、情報呼出指令があればSA4に進み、操作手段6により指定された情報が同じく操作手段6により指定された表示手段10あるいは印字手段9に送信される。そして、処理が終了する。
【0055】
図5は、収支演算手段4における収支演算の処理手順を示すフローチャートである。まず、SB1において情報の入力があったか否かの判断がなされる。具体的には、入力手段2から景品処理情報、玉貸情報、共通有価価値処理情報、共通有価価値発行情報のうち、いずれかの情報の入力があったか否か、あるいは遊技データ演算手段3から打込玉情報、補給情報等の情報があったか否かの判断がなされる。さらには、データ補正手段5からの補正情報の入力があったか否かの判断がなされる。そして、情報の入力がなければ処理が終了し、一方、情報の入力があればSB2に進み、入力された情報が補正情報であるか否かの判断がなされる。
【0056】
補正情報でない場合には、SB3に進み、入力されてきた情報毎に収支の演算がなされて、演算された収支データが一時収支演算手段4内に構成されている所定の記憶部に格納される。次にSB4に進み、計時手段7により所定時間が計時されたか否かが判断される。所定時間が計時されていない場合には、処理が終了し、一方、所定時間が計時されている場合にはSB5に進み、収支演算手段4内に一時記憶されている演算済の収支データを管理情報記憶手段8へ送信して処理が終了する。
【0057】
一方、SB2において、補正情報であると判断された場合には、SB6に進み、補正情報に対応する遊技機の収支データの補正がなされて、SB5に進む。
【0058】
図6は、データ補正手段5で作成されるデータ補正情報の処理手順を示すフローチャートである。まず、SC1において操作手段6の操作により補正データの入力があったか否かが判断される。入力がなければ処理が終了し、一方、入力があった場合にはSC2に進み、SC3において補正すべきデータの入力がすべて終了すると判断されるまで、予め定められた補正設定に基づいた補正情報の作成がなされる。たとえば、補正データとしてある遊技機で行なわれた補償行為により遊技者へ払出されたパチンコ玉数が入力されれば、その入力に基づいてパチンコ玉数に相当する補償額が算出されるとともに、データの補正をすべき遊技機を識別するための識別情報が作成される。
【0059】
SC3においてデータの補正入力が終了されたと判断された場合には、SC4に進み、収支演算手段4へ補正情報が送信された後、処理が終了する。
【0060】
以下に、以上に述べた本発明に係る実施の形態における変形例や特徴点を列挙する。
【0061】
(1) 図2に示した管理装置1では、計時手段7により遊技場の閉店時刻が計時された場合に、閉店時刻において遊技状態が特定遊技状態以外の遊技状態にある遊技機についての遊技データ演算機能を停止するように構成したが、遊技状態が確率向上状態にある遊技機のみについての遊技データ演算機能が停止されるように構成してもよい。なお、本発明に係る管理装置1の構成によれば、結果的に閉店時刻において遊技状態が普電開放向上状態にある遊技機についての遊技データ演算機能をも停止することになる。したがって、閉店時刻において遊技状態が普電開放向上状態にある遊技機について、所定の補償行為が行なわれた場合であっても、該遊技機に対応する遊技データの信頼性が損なわれることがない。また、積極的に普電開放向上状態にある遊技機について遊技データ演算機能が停止されるように構成してもよい。
【0062】
(2) 操作手段6を操作してデータ補正手段5に入力される補正データは、遊技者に払出したパチンコ玉数であるとして、管理装置1の説明を行なったが、遊技者に払出したパチンコ玉数に対応する有価価値額を直接入力するように構成してもよい。
【0063】
(3) 収支演算手段4に入力される打込玉情報や補給情報、あるいは不利益球数情報は遊技データ演算手段3から送信されるように構成したが、入力手段2を介して直接収支演算手段4に送信されるように構成してもよい。すなわち、打込玉情報,補給情報,不利益球数情報については、入力手段2から遊技データ演算手段3へ入力されるのと並行して、収支演算手段4へも入力されるように構成してもよい。このように構成すれば、遊技データ演算手段3において遊技データの演算が停止された場合であっても、収支の演算に必要となる補給情報などは入力手段2から収支演算手段4へ入力されるので、後にデータ補正手段5による補正を必要とすることなく、遊技機毎の収支データを正確なものとすることができる。
(4) 遊技データの演算を停止するべく、遊技データ演算手段3の機能を不能動化するように構成したが、これに代えて、たとえば、遊技データの演算を停止する必要のある遊技機から入力される遊技情報が入力手段2において遮断されるように構成して、遊技データ演算手段3へ入力されることのないように構成してもよい。
【0064】
(5) あるいは、パチンコ遊技機側において閉店時刻と遊技状態との関係に関する制御が行なわれて、補償行為が行なわれる状態にあっては、遊技情報が出力されないように構成してもよい。
【0065】
(6) 管理装置1では、閉店時刻に合せて自動的に遊技データ演算手段3の遊技データの演算機能が不能動化する制御が行なわれるように構成したが、これに代えて、操作手段6により所定の操作が行なわれたことをきっかけにして、操作実行時点で遊技状態が特定遊技状態以外の遊技状態にある遊技機についての遊技データ演算機能が不能動化されるようにしてもよい。あるいは、操作手段6で指定した遊技機のうち、特定遊技状態以外の遊技状態にある遊技機についての遊技データ演算機能が不能動化されるようにしてもよく、さらには遊技状態にかかわらず、操作手段6で指定した遊技機についてのみ前記機能が不能動化されるようにしてもよい。
【0066】
【課題を解決するための手段の具体例】
図1に示したパチンコ遊技機34により、第1条件の成立により遊技者に所定の遊技価値を付与可能な特定遊技状態となり、第2条件の成立により前記第1条件の成立しやすい特別遊技状態となる遊技機が構成されている。パチンコ遊技機34においては、可変表示装置25の可変表示結果が大当りとなる特定の図柄の組合せにより停止した場合に、可変入賞球装置11に設けられた開閉板11が開成状態となり、打玉を可変入賞球装置11内へ入賞可能な状態となる。すなわち、可変表示装置25において可変表示される図柄の組合せが予め定められた特定の組合せで停止することにより、第1条件が構成されている。そして、可変入賞球装置11内に打玉が入賞しやすい状態により、特定遊技状態が構成されている。また、前記特定遊技状態において、可変入賞球装置11内に打玉が入賞すれば入賞に伴った景品玉が遊技者に払出される。すなわち、打玉が可変入賞球装置11内に入賞したことに伴って遊技者に払出される景品玉により、前記遊技価値が構成されている。景品玉として、より具体的には、パチンコ玉をその例に挙げることができる。しかしながら、これにこだわることなく、たとえば所定のコイン等であってもよい。あるいは打玉が可変入賞球装置11内に入賞することに伴って所定の得点が遊技者に付与されるように構成してもよい。この場合には、遊技者に付与される得点により前記遊技価値が構成されることになる。この得点は遊技者の所持する記憶媒体の一例となるカードに記録されるように構成することが考えられる。さらに、パチンコ遊技機34は、大当りの発生する確率が高い遊技状態である確率向上状態と、大当りが発生する確率を直接向上させることなく短期間のうちに大当りが発生しやすくなるように調整された普電開放向上状態とを有している。すなわち、確率向上状態および普電開放向上状態により、第2条件の成立により前記第1条件の成立しやすい特別遊技状態が構成されている。確率向上状態は、大当りが確率変動図柄の組合せで発生した場合に発生し、一方、普電開放向上状態は大当りに基づく繰返し継続制御が終了後に発生する。すなわち、確率変動図柄の組合せにより大当りが成立することにより、あるいは大当りに基づく繰返し継続制御が終了することにより、前記第2条件が構成されている。
【0067】
図2に示した管理装置1により、第1条件の成立により遊技者に所定の遊技価値を付与可能な特定遊技状態となり第2条件の成立により前記第1条件の成立しやすい特別遊技状態となる遊技機を管理する遊技用管理装置が構成されている。図2の入力手段2により、遊技機での遊技により遊技者に付与された遊技価値の大きさを示す価値付与情報を入力する情報入力手段が構成されている。パチンコ遊技機34から管理装置1に出力される前述の不利益球数情報により、遊技機での遊技により遊技者に付与された遊技価値の大きさを示す価値付与情報が構成されている。なお、パチンコ遊技機34のようにカードユニット35からの玉貸要求信号を受けて遊技球貯留タンク内の補給玉を上皿39内に払出すのではなく、遊技者が玉貸機から購入してきた貸玉を上皿39内に投入して遊技を行なう従来の一般的なパチンコ遊技機の場合には、補給装置から出力される補給情報により、価値付与情報が構成される。図2の計時手段7により、時刻を計時する計時手段が構成されている。図3に示したフローチャートのS3,S10により、計時手段により遊技場の閉店時刻が計時されたことに基づいて、少なくとも前記特別遊技状態にある遊技機について前記集計手段による前記遊技データの集計を不能動化する不能動化手段が構成されている。そして、S10において、遊技状態が特定遊技状態にある遊技機がチェックされて、特定遊技状態以外の遊技状態にある遊技機から入力された遊技情報に基づいた遊技データの演算がなされないように構成されている。ここで、特定遊技状態以外の遊技状態にある遊技機とは、具体的には、確率向上状態や普電開放向上状態、あるいは通常状態にある遊技機となる。
【0068】
一方、図3のフローチャートにおいては、閉店時間に特定遊技状態にある遊技機については、S10においてYESの判断がなされて、S4で遊技データの演算などがなされる。そして、その特定遊技状態が終了した場合には、S10でNOの判断がなされることにより、遊技データの演算がなされなくなる。すなわち、S10により、不能動化手段は、前記計時手段により遊技場の閉店時刻が計時された段階で前記特定遊技状態にある遊技機については前記遊技データの集計を不能動化せず、当該特定遊技状態の終了後に前記遊技データの集計を不能動化することの開示がなされている。
【0069】
前記情報入力手段は、遊技機による遊技に使用された遊技価値の大きさを示す価値使用情報(打込玉情報)をさらに入力する。図2に示した収支演算手段4、図5に示したフローチャートのSB3により、前記情報入力手段に入力された前記価値使用情報および前記価値付与情報に基づいて収支データを遊技機別に算出する収支算出手段が構成されている。さらに図2に示したデータ補正手段5、操作手段6により、閉店時の補償行為により遊技者に付与された遊技価値の大きさを入力する操作を行なうための入力操作手段が構成されている。さらに、図5に示したフローチャートのSB6,図6に示したフローチャートにより、前記収支算出手段は、前記入力操作手段の操作により入力された前記遊技価値の大きさに基づいて遊技機の前記収支データを補正することが示されている。
【0070】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】
請求項1記載の本発明によれば、遊技状態が特別遊技状態にある遊技機で遊技を行なっている遊技者に対して、遊技場の閉店時刻が計時されたことに基づいて、前記第1条件の成立以前に強制的に遊技機から所定の遊技価値を付与させる補償行為がなされた場合であっても、少なくとも特別遊技状態にある遊技機について集計手段による遊技データの集計が不能動化され、補償行為がなされた遊技機からの価値付与情報を無効にすることが可能であるために、遊技機の性能に基づいた情報を収集して、遊技機の性能を正確に把握することの可能な遊技データを集計できる。さらに、遊技場の閉店時刻が計時された段階で特定遊技状態にある遊技機については遊技データの集計が不能動化されず、当該特定遊技状態の終了後に遊技データの集計が不能動化されるため、特定遊技状態の終了により特別遊技状態となった遊技機で遊技を行なう遊技者に対して、補償行為がなされて価値付与情報が入力された場合であっても、遊技機の性能を正確に把握することの可能な遊技データを集計できる。
【0072】
請求項2記載の本発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、情報入力操作手段の操作により入力された遊技価値の大きさに基づいて遊技機の収支データを補正可能であるために、補償行為がなされた遊技機からの価値付与情報が無効とされた場合であっても、算出される前記遊技機の収支データが正確なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技機の一例のパチンコ遊技機およびカード処理機を示す全体正面図である。
【図2】管理装置の構成を示すブロック図である。
【図3】管理装置における遊技データの演算に関する制御手順を示すフローチャートである。
【図4】管理装置における管理情報記憶に関する制御手順を示すフローチャートである。
【図5】管理装置における収支演算に関する制御手順を示すフローチャートである。
【図6】管理装置におけるデータ補正情報の処理に関する制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
34はパチンコ遊技機、15,24は始動口、14は可変始動口装置、25は可変表示装置、1は管理装置、3は遊技データ演算手段、4は収支演算手段、5はデータ補正手段、6は操作手段、7は計時手段、8は管理情報記憶手段、9は印字手段、10は表示手段、2は入力手段である。

Claims (2)

  1. 第1条件の成立により遊技者に所定の遊技価値を付与可能な特定遊技状態となり、第2条件の成立により前記第1条件の成立しやすい特別遊技状態となる遊技機を管理する遊技用管理装置であって、
    遊技機での遊技により遊技者に付与された遊技価値の大きさを示す価値付与情報を入力する情報入力手段と、
    該情報入力手段に入力された前記価値付与情報に基づいて、遊技データを遊技機別に集計する集計手段と、
    時刻を計時する計時手段と、
    該計時手段により遊技場の閉店時刻が計時されたことに基づいて、少なくとも前記特別遊技状態にある遊技機について前記集計手段による前記遊技データの集計を不能動化する不能動化手段とを有し、
    該不能動化手段は、前記計時手段により遊技場の閉店時刻が計時された段階で前記特定遊技状態にある遊技機については前記遊技データの集計を不能動化せず、当該特定遊技状態の終了後に前記遊技データの集計を不能動化することを特徴とする、遊技用管理装置。
  2. 前記情報入力手段は、遊技機による遊技に使用された遊技価値の大きさを示す価値使用情報をさらに入力し、
    前記情報入力手段に入力された前記価値使用情報および前記価値付与情報に基づいて収支データを遊技機別に算出する収支算出手段と、
    閉店時の補償行為により遊技者に付与された遊技価値の大きさを入力する操作を行なうための入力操作手段とをさらに有し、
    前記収支算出手段は、前記入力操作手段の操作により入力された前記遊技価値の大きさに基づいて遊技機の前記収支データを補正することを特徴とする、請求項1記載の遊技用管理装置。
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