JP4023509B2 - 2ストリーム炉心 - Google Patents

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Description

本発明は熱的余裕の増加をめざした沸騰水型原子炉の2ストリーム炉心に関する。
ウラン資源の有効利用と使用済燃料集合体数の低減の観点から、近年、単位燃料重量あたりの発生エネルギーを高める高燃焼度化が望まれている。高燃焼度化のためには燃料集合体中の平均核分裂性物質濃度を高める必要のあることが知られている。例えば、特開平6−102384 号公報には、燃料集合体平均のウラン濃縮度(以下、単に濃縮度という)を
4.0wt% 以上にすると45GWd/tを超える取出燃焼度を達成できることが記載されている。
さらに、同公報には、現在の燃料製造工場では燃料ペレットの最高濃縮度が5wt%に制限されており、この制限のもとで燃料集合体のウラン濃縮度を高める場合、燃料棒の大部分を最高濃縮度の燃料ペレットを封入した燃料棒にする必要のあることが記載されている。
一般に燃料集合体には、核分裂性物質を含む燃料ペレットを封入した燃料棒と、核分裂性物質と可燃性毒物とを含む燃料ペレットを封入した可燃性毒物入り燃料棒とが正方格子状に配列されている。
可燃性毒物は燃料の反応度を調整する目的で添加されている。可燃性毒物を含む燃料集合体の中性子無限増倍率が燃焼に伴って変化する様子を図9に示す。図9に示すように、初期の濃縮度が同じ場合、燃焼初期の中性子無限増倍率は、可燃性毒物入り燃料棒が少ない燃料集合体の方が高くなる。しかし、可燃性毒物が燃え尽きて中性子無限増倍率が最大となった後は、ほぼ同様に減少していく。
近年の炉心運用においては、連続運転期間の増減に応じて可燃性毒物による反応度抑制効果(以下、単に反応度抑制効果という)の持続期間を柔軟に調整することが検討されている。原子炉炉心の連続運転期間にあわせた可燃性毒物持続期間の調整の自由度(以下、連続運転期間の柔軟性という)を高める技術としては、例えば特開平6−118188 号公報に記載されているように、可燃性毒物量の異なる2種類の燃料集合体を用いた原子炉炉心が知られている。これは2ストリーム炉心と呼ばれる。
特開平6−118188 号公報 特開平6−102384 号公報 特開平8−129091 号公報
一般に、2ストリーム炉心に用いる2種類の燃料集合体は、可燃性毒物が燃え尽きた後の反応度の差を小さくして可燃性毒物が燃え尽きた後の燃料集合体の原子炉炉心内での配置の自由度(以下、炉心運用の柔軟性という)を高めるため、燃料集合体に含まれる全てのペレットの平均濃縮度(以下、燃料集合体の平均濃縮度という)がほぼ同一となるように設計されている。
従来は、特許文献1の図3に記載された例のように、可燃性毒物入り燃料棒の本数の違いに応じて、可燃性毒物入り燃料棒の濃縮度と同じ濃縮度で可燃性毒物を含まない燃料棒の本数を変えることで、燃料集合体の平均濃縮度がほぼ同一となるように調整していた。すなわち、可燃性毒物入り燃料棒と同じ濃縮度を有する燃料棒の総数を一定とし、可燃性毒物入り燃料棒を多くした場合と少なくした場合とで2種類の燃料集合体を得ていた。燃料集合体内の最高濃縮度の燃料棒の本数も両者の間で同じである。
以下では可燃性毒物入り燃料棒の本数が少ない燃料集合体をタイプ1燃料集合体、可燃性毒物入り燃料棒の本数が多い燃料集合体をタイプ2燃料集合体と呼ぶことにする。
特許文献2に記載のように、可燃性毒物入り燃料は熱伝導度が相対的に小さいので、燃料温度を低く保つために可燃性毒物入り燃料棒は燃料集合体内の最高濃縮度にしないことが多い。特許文献3に記載された燃料ペレットの濃縮度設定に基づくと、可燃性毒物入り燃料の濃縮度は最高濃縮度より少なくとも10%程度低くなる。したがって、従来の2ストリーム炉心の燃料集合体の設計方法では、濃縮度が最高濃縮度よりも約10%以上低く可燃性毒物を含まない燃料棒の本数はタイプ1燃料集合体の方がタイプ2燃料集合体に比べて多く存在することになる。
沸騰水型原子炉用の燃料集合体では、燃料集合体間のギャップ水の影響で最外周コーナー付近の燃料棒の出力が高くなりやすい。コーナー付近の燃料棒出力を下げるためには、コーナー付近の燃料棒の濃縮度を低くすることが望ましい。
しかし、前述したように、従来の設計方法によるタイプ1燃料集合体はタイプ2燃料集合体に比べて、燃料集合体内の最高濃縮度より少なくとも10%程度低い濃縮度の可燃性毒物を含まない燃料棒を多く配置している。これは、燃料集合体の平均濃縮度を高めるためには最適とはいえない。
また、タイプ1燃料集合体は可燃性毒物入り燃料棒の本数が少なく反応度が高いため、原子炉炉心内での熱出力が大きい。従って、原子炉炉心内で熱的に最も厳しい燃料集合体はタイプ1燃料集合体である場合が多く、そのタイプ1の燃料集合体の熱的余裕を増加することは重要な課題である。
本発明の目的は、熱的余裕を増加できる2ストリーム炉心を提供することである。
前記目的を達成するための第1の発明の特徴は、
核燃料物質を含み可燃性毒物を含まない第1燃料棒、および核燃料物質および可燃性毒物を含む第2燃料棒を有する第1燃料集合体と、前記第1燃料棒及び前記第2燃料棒とを有し、前記第1燃料集合体よりも前記第2燃料棒の本数が多い第2燃料集合体とが装荷された2ストリーム炉心において、
前記第1燃料集合体に含まれる燃料棒のうち濃縮ウラン領域の濃縮度が最も高い燃料棒の数が、前記第2燃料集合体に含まれるその数よりも多く、
前記第1燃料集合体の最外周を除いた領域に配置されている、濃縮ウラン領域の濃縮度が最も高い第1燃料棒である最高濃縮度燃料棒の本数が、前記第2燃料集合体の最外周を除いた領域に配置されている前記最高濃縮度燃料棒の本数よりも多く、
前記第1燃料集合体の最外周を除いた領域に配置されている燃料棒の前記第2燃料棒の前記濃縮ウラン領域の平均濃縮度が前記第2燃料集合体の最外周を除いた領域に配置されている前記第2燃料棒のその平均濃縮度よりも低い。
第1の発明によれば、1燃料集合体は2燃料集合体よりも燃料集合体に含まれる濃縮ウラン領域の濃縮度が最も高い燃料棒の数が多い分、熱出力が増加する。
更に、第1燃料集合体の最外周を除いた領域は、第2燃料集合体の最外周を除いた領域よりも最高濃縮度燃料棒が多い分、熱出力が増加する。一方、第2燃料棒の濃縮ウラン領域の平均濃縮度が第1燃料集合体の最外周を除いた領域では低い分、第1燃料集合体の最外周を除いた領域の熱出力が減少する。しかし、第2燃料棒の濃縮ウラン領域の平均濃縮度が低いことによる熱出力の減少割合は、第1燃料棒の濃縮ウラン領域の平均濃縮度が高いことによる熱出力の増加割合より小さい為、第1燃料集合体の最外周を除いた領域の熱出力は増加する。
これにより第1燃料集合体の最外周領域の相対出力が落ちるので、第1燃料集合体の熱的余裕を増加させることができる。
前記目的を達成するための第2の発明の特徴は、前記第1および前記第2燃料集合体のうち少なくとも一方は、濃縮ウラン領域の濃縮度が異なる複数種類の前記第2燃料棒を含み、
前記第1および前記第2燃料集合体に含まれる燃料棒のうち、前記最高濃縮度燃料棒の濃縮ウラン領域の濃縮度をeH、複数種類の前記第2燃料棒のうち濃縮ウラン領域の最も高い濃縮度をeM、2番目に高い濃縮ウラン領域の濃縮度をeL、
前記第1燃料集合体に含まれる、濃縮ウラン領域の濃縮度がeM及びeLの各第2燃料棒の本数をM1及びL1、
前記第2燃料集合体に含まれる、濃縮ウラン領域の濃縮度がeM及びeLの各第2燃料棒の本数をM2及びL2とするとき、
(M2−M1)(eH−eM)=(L1−L2)(eH−eL) …(数1)
とする。
第2の発明によれば、以下の効果が得られる。前記第1燃料集合体と前記第2燃料集合体が(数1)を満たせば、これら2つの燃料集合体は、前記最高濃縮度燃料棒と前記第2燃料棒の総数が同じで、かつ、前記最高濃縮度燃料棒と前記第2燃料棒に含まれるウラン235の総量が同じとなる。
これにより、(数1)の対象とする領域が最高濃縮度燃料棒と前記第2燃料棒となり、この領域から最高濃縮度燃料棒及び前記第2燃料棒のいずれでもない燃料棒が無くなるので、(数1)の対象とする領域の熱出力を増加させることができる。
これは(数1)の対象とする領域を燃料集合体の最外周を除く領域とすることで、第1燃料集合体の熱的余裕を特に増加させることができる。
前記目的を達成するための第3の発明の特徴は、前記第1燃料集合体に含まれる燃料棒のうち、前記最高濃縮度燃料棒及び前記第2燃料棒のいずれでもない燃料棒の総数が、前記第2燃料集合体のその総数に等しく、
前記第1燃料集合体に含まれる燃料棒のうち、前記最高濃縮度燃料棒および前記第2燃料棒のいずれでもない燃料棒の濃縮ウラン領域の平均濃縮度が、前記第2燃料集合体のその平均濃縮度に等しくする。
第3の発明によれば、前記第1燃料集合体の平均濃縮度と前記第2燃料集合体の平均濃縮度を近づけることができ、可燃性毒物が燃え尽きた後の燃料集合体の2ストリーム炉心内での配置の自由度を増加させることができる。これは、2つの燃料集合体が、前記最高濃縮度燃料棒と前記第2燃料棒の総数が同じで、かつ、前記最高濃縮度燃料棒と前記第2燃料棒に含まれるウラン235の総量が同じ場合に、特に前記配置の自由度が増加する。
前記目的を達成するための第4の発明の特徴は、
前記第1燃料集合体に含まれる前記第2燃料棒の前記濃縮ウラン領域の可燃性毒物濃度の平均が、前記第2燃料集合体に含まれる前記第2燃料棒のその平均よりも高くする。
一般に、燃料棒の可燃性毒物濃度が高い燃料棒ほど、反応度抑制効果は長く持続する。第4の発明によれば、第1燃料集合体による反応度抑制効果を第2燃料集合体による反応度抑制効果よりも長く維持することができる。
2ストリーム炉心の連続運転期間を長くする場合は、第1燃料集合体を2ストリーム炉心に多く装荷することによって、2ストリーム炉心の反応度抑制効果をより長く持続させることができる。また、連続運転期間を短くする場合は、第2燃料集合体を多く装荷することによって、2ストリーム炉心の反応度抑制効果を短くすることができる。
前記目的を達成するための第5の発明の特徴は、核燃料物質を含み可燃性毒物を含まない複数の第1燃料棒、及び核燃料物質および可燃性毒物を含む複数の第2燃料棒を有し、
燃料集合体の最外周よりも内側の領域に配置された全燃料棒は、濃縮ウラン領域の濃縮度が燃料集合体内に配置された燃料棒の中で最高である最高濃縮度燃料棒,短尺燃料棒及び前記第2燃料棒であり、
燃料棒に含まれる燃料ペレットの濃縮度を高い方からe1,e2,e3とするとき、前記第1燃料棒の一部が濃縮ウラン領域に濃縮度e1の燃料ペレットを充填した燃料棒である最高濃縮度燃料棒であり、
前記第2燃料棒は、濃縮ウラン領域に濃縮度e2で可燃性毒物を含む燃料ペレットを充填した第3燃料棒と、濃縮ウラン領域に濃縮度e3で可燃性毒物を含む燃料ペレットを充填した第4燃料棒とを備え、
前記第4燃料棒の濃縮ウラン領域の可燃性毒物の平均濃度を、前記第3燃料棒のその平均濃度よりも高くする。
第5の発明によれば、燃料集合体の最外周よりも内側の領域に最高濃縮度燃料棒,短尺燃料棒および前記第2燃料棒のいずれでもない燃料棒が配置されないので、最外周領域の相対熱出力を低く抑えることができ、
第4燃料棒の濃縮ウラン領域の可燃性毒物の平均濃度を、前記第3燃料棒のその平均濃度よりも高くすることにより、燃料集合体に含まれる前記第2燃料棒の濃縮ウラン領域の平均濃縮度を抑えつつ、可燃性毒物濃度が高い燃料集合体が形成できる。これにより、可燃性毒物による反応度抑制効果を長く維持することができる。
これは、可燃性毒物が早く消耗する傾向にある燃料集合体の可燃性毒物による反応度抑制効果を長く維持する場合に特に有効である。
前記目的を達成するための第6の発明の特徴は、前記燃料ペレットの濃縮度e1が、
5.0wt%≧e1≧4.9wt% …(数2)
を満足する。
第6の発明によれば、濃縮度が高い燃料ペレットで燃料棒を構成できるので、取り出し燃焼度を向上できる。
前記目的を達成するための第7の発明の特徴は、前記燃料ペレットの濃縮度e1,e2,e3が、
e1/e2≧1.1
e2/e3≧1.1 …(数3)
を満足する。
第7の発明によれば、燃料集合体内に配置される燃料ペレットの濃縮度間に10%以上の差を確保できるため、濃縮度の異なる燃料ペレットの判定が容易になる。このため、燃料棒内に必要な濃縮度の燃料ペレットを適切に充填できる。
前記目的を達成するための第8の発明の特徴は、燃料集合体の最外周領域に前記最高濃縮度燃料棒の一部が配置されている。
第8の発明によれば、燃料集合体の平均濃縮度を高めることができ、取り出し燃焼度を増加することができる。
前記目的を達成するための第9の発明の特徴は、燃料集合体の最外周よりも内側に配置された全燃料棒は、前記最高濃縮度燃料棒または前記第2燃料棒である
第9の発明によれば、燃料集合体の平均濃縮度を高めることができ、取り出し燃焼度を増加することができる。
前記目的を達成するための第10の発明の特徴は、燃料集合体の最外周コーナー以外に配置された燃料棒は、最高濃縮度燃料棒または前記第2燃料棒である。
第10の発明によれば、燃料集合体の平均濃縮度を高めることができ、取り出し燃焼度を増加することができる。
本発明によれば、熱的余裕を増加できる2ストリーム炉心を提供することができる。
燃料集合体の燃焼度を増加することが望まれている。そこで、特許文献1に開示された2ストリーム炉心に用いられる各燃料集合体の燃焼度を高めるために濃縮度を増大したタイプ1燃料集合体及びタイプ2燃料集合体として図6に挙げる燃料集合体6および8を想定した。この例では、燃料集合体6(タイプ1燃料集合体)および燃料集合体8(タイプ2燃料集合体)のそれぞれの平均濃縮度を4.03wt%に高めている。
燃料集合体6および8は、核燃料物質であるウランを含む燃料ペレットを封入した複数の燃料棒と、内部を冷却材が流れる太径水ロッド2とを備える。上記の燃料棒としては、長尺燃料棒1(燃料棒a〜dおよびG1)、および燃料有効長(核燃料物質が充填されている長さ)が長尺燃料棒1より短い短尺燃料棒3(燃料棒e)とを用いる。
長尺燃料棒1および短尺燃料棒3の濃縮度分布、および可燃性毒物であるガドリニアの分布を図6(b)に示す。燃料棒a〜eはウランを含みガドリニアを含まない燃料棒である。燃料棒G1はウランおよびガドリニアを含む可燃性毒物入り燃料棒4である。
図6(b)において、燃料棒a〜e,G1内に示した数字は濃縮度を表す。例えば、
4.9は濃縮度4.9wt%を意味する。また、Gを付した数字(例えばG4.5)はガドリニア濃度(wt%)を意味する。
前述のように平均濃縮度を高めた燃料集合体6及び8では、ガドリニアが含まれている状態で、燃料集合体6の熱的余裕が燃料集合体8のそれよりも厳しくなる。これは、燃料集合体6が、燃料集合体8よりも可燃性毒物を含む燃料棒G1の本数が少ないことに起因する。燃料集合体6において燃料棒G1の本数を増加させることによって、燃料集合体6の熱的余裕を高めることが出来る。しかしながら、これでは、2ストリーム炉心の特徴的な機能である前述した連続運転時間の柔軟性が阻害される。
発明者らは2ストリーム炉心の機能を損なわないで、燃料集合体6の熱的余裕を向上できる対策を種々検討した。その結果、発明者らは、ガドリニアを含まない燃料棒とガドリニアを含む燃料棒とで濃縮度を同じだけ減少または増加させた場合に、後者の燃料棒は前者の燃料棒よりも出力の変化割合が小さくなるという現象が生じることを見出した。この現象を適用することにより、2ストリーム炉心の上記機能を損なわないで、タイプ1燃料集合体の熱的余裕を向上できる新しい2ストリーム炉心を、発明者らは得ることが出来た。この炉心の実施例を以下に示す。
(実施例1)
以下、沸騰水型原子炉に適用した実施例1の2ストリーム炉心図1,図7および図8を用いて説明する。
図8は実施例1の2ストリーム炉心の1/4横断面を示している。本2ストリーム炉心内の燃料集合体配置は炉心中心軸(図8の右下)を中心とする回転対称性を有している。図中A,Bは炉心内に装荷された新燃料集合体であり、Aはタイプ1燃料集合体に相当する燃料集合体5、Bはタイプ2燃料集合体に相当する燃料集合体6を表す。2ストリーム炉心内には燃料集合体5および6以外に1サイクル以上炉心内に装荷されている燃料集合体13が存在する。
燃料集合体5,6および13は、図7の構成を有する。これらの燃料集合体は、核燃料物質であるウランを含む燃料ペレットを封入した複数の燃料棒と、内部を冷却材が流れる太径水ロッド2と、燃料棒の上端部および下端部を支持する上部タイプレート11および下部タイプレート12と、燃料棒間隔を保持するスペーサ9と、その外側に装着されるチャンネルボックス10とを備える。各燃料集合体において、太径水ロッド2は7本の燃料棒が配置可能な領域を占有している。上記の燃料棒としては、長尺燃料棒1と燃料有効長(核燃料物質が充填されている長さ)が長尺燃料棒1より短い短尺燃料棒3とを用いる。
長尺燃料棒1および短尺燃料棒3の濃縮度分布、および可燃性毒物であるガドリニアの分布を図1(b)に示す。燃料棒a〜d,G1,G2は長尺燃料棒1であり、燃料棒eは短尺燃料棒3である。燃料棒a〜eはウランを含みガドリニアを含まない燃料棒(以下、ウラン燃料棒という)である。燃料棒G1,G2はウランおよびガドリニアを含む可燃性毒物入り燃料棒4である。
燃料棒a〜d,G1,G2は燃料有効長の下端(以下単に下端という)からその1/24までの下端領域と、下端より22/24の位置から燃料有効長の上端(以下単に上端という)までの上端領域とに天然ウラン(濃縮度0.7wt%)の燃料ペレットが装荷されている。
燃料棒aは上端領域と下端領域の間の中間領域には濃縮度4.9wt% の燃料ペレットが装荷されている。上端及び下端領域は天然ウラン領域であり、中間領域は濃縮ウランが充填された濃縮ウラン領域である。
燃料棒b,c,dは、中間領域に、それぞれ濃縮度4.4wt%,3.9wt%,2.8wt%の燃料ペレットを装荷している。また、燃料棒eは長尺燃料棒の燃料有効長の1/24から15/24の濃縮ウラン領域に濃縮度4.4wt% の燃料ペレットを装荷している。燃料棒eには天然ウラン領域が存在しない。
燃料棒G1は、中間領域に濃縮度4.4wt%,ガドリニア濃度4.5wt%の燃料ペレットを装荷している。燃料棒G2は、中間領域に濃縮度3.9wt% ,ガドリニア濃度
5.5wt% の燃料ペレットを装荷している。燃料棒G2のガドリニア濃度は、燃料棒
G1のそれよりも高い。
燃料集合体5および6は、図1(a)に示すように、燃料棒が9行9列の正方格子状に配列され、中央部に2本の太径水ロッド2を備えている。また、燃料棒eは各燃料集合体において外周から2列目の4つのコーナー及び4つの辺の中央に計8本配置されている。燃料集合体5は燃料棒a〜e,G1,G2を有し、燃料棒G1およびG2が外周から2列目および3列目の各コーナー付近に計12本配置されている。燃料集合体6は燃料棒a〜e,G1を有し、燃料棒G1が同様な位置に計15本配置されている。
可燃性毒物入り燃料棒4の本数は、燃料集合体5の方が燃料集合体6よりも3本少ない。
燃料棒aは燃料集合体5において濃縮ウラン領域の濃縮度が最も高いウラン燃料棒である最高濃縮度燃料棒である。燃料集合体6においても、燃料棒aが最高濃縮度燃料棒である。
燃料集合体5の燃料棒aの本数は34本であり、燃料集合体6のその本数31本より多い。
一方、燃料集合体5に含まれる全可燃性毒物入り燃料棒4の濃縮ウラン領域(以下、可燃性毒物入り燃料棒グループという)の平均濃縮度は4.3wt% であり、燃料集合体6の可燃性毒物入り燃料棒グループの平均濃縮度4.4wt%よりも低い。
燃料集合体5の最外周に配置されている燃料棒の濃縮ウラン領域の平均濃縮度は4.26
wt%、燃料集合体6の最外周に配置されている燃料棒の濃縮ウラン領域の平均濃縮度は4.26wt% であり同一である。
燃料集合体5の最外周を除いた領域に配置されている燃料棒aの本数は22本であり、燃料集合体6のその本数19本より多い。
一方、燃料集合体5の最外周を除いた領域に配置されている可燃性毒物入り燃料棒4の濃縮ウラン領域の平均濃縮度は4.3wt%であり、燃料集合体6のその平均濃縮度4.4wt%よりも低い。
燃料集合体5および6は、最高濃縮度燃料棒,短尺燃料棒および可燃性毒物入り燃料棒のいずれでもない燃料棒の総数がいずれも20本で等しく、それらの濃縮ウラン領域の平均濃縮度はいずれも3.88wt%で等しい。
さらに、燃料集合体5の全可燃性毒物入り燃料棒4の平均ガドリニア濃度は4.7wt%であり、燃料集合体6の全可燃性毒物入り燃料棒4の平均ガドリニア濃度4.5wt% よりも高い。
燃料集合体5において、燃料集合体の最外周よりも内側に配置された燃料棒は燃料棒a,e,可燃性毒物入り燃料棒4である燃料棒G1および燃料棒G2である。
燃料集合体5において、燃料ペレットの最高濃縮度e1は4.9wt% 、2番めに高い濃縮度e2は4.4wt%、3番めに高い濃縮度e3は3.9wt%である。燃料集合体5の最高濃縮度燃料棒である燃料棒aの濃縮ウラン領域の濃縮度はe1、可燃性毒物入り燃料棒4には、濃縮ウラン領域の濃縮度がe2=4.4wt% である燃料棒G1と、濃縮ウラン領域の濃縮度がe3=3.9wt% の燃料棒G2とがある。燃料集合体5は、濃縮度e1=4.9wt% であるので、(数2)を満足する。また、濃縮度e2=4.4wt%、e3=3.9wt%であるので、e1/e2=1.11,e2/e3=1.13となり、(数3)を満足する。
燃料集合体5において、最高濃縮度燃料棒の一部は燃料集合体の最外周に配置されている。
本実施例の効果を示すために、前記図6の燃料集合体を用いた2ストリーム炉心を比較例とする。比較例の2ストリーム炉心は図8の燃料集合体5を燃料集合体8とし、燃料集合体6を備えている。
燃料集合体8は、燃料棒a〜e,G1を有する。燃料集合体8も、燃料集合体5と同様に可燃性毒物入り燃料棒4(燃料棒G1)が12本であり、燃料集合体6に比べて、可燃性毒物入り燃料棒4が3本少ない。燃料集合体8は、燃料棒bが3本多く配置されており、燃料棒bとG1の総数は燃料集合体6と同じである。
燃料集合体6の平均濃縮度は4.03wt%、燃料集合体5の平均濃縮度は4.04wt%、燃料集合体8の平均濃縮度は4.03wt% である。これらの燃料集合体は、ほぼ同じ平均濃縮度である。
燃料集合体5と燃料集合体8のウラン235の配分に着目すると、燃料集合体8における燃料棒G1の濃縮ウラン領域のウラン235の一部が、燃料集合体5における燃料棒bに移行し、それらの燃料棒bの濃縮ウラン領域の濃縮度が4.9wt% になったとみることができる。
前述したように、濃縮ウラン領域内のウラン235が多いほど燃料棒の熱出力は高まるが、発明者らは、同じ濃縮度の増加であっても、可燃性毒物がある場合には、可燃性毒物がない場合に比べて、熱出力増加の感度が小さくなることを見出した。
たとえば、燃焼初期において、燃料集合体5では可燃性毒物を含まない燃料棒の濃縮ウラン領域の濃縮度を4.4wt%から4.9wt%に増加すると相対出力が0.07 程度増加するのに対して、燃料集合体8では可燃性毒物入り燃料棒の濃縮ウラン領域の濃縮度を4.4wt%から3.9wt%に減らしても相対出力は0.04程度しか減少しない。
このことより、燃料集合体の最外周の燃料棒配列を除いた領域(以下、内側領域という)の熱出力に着目すると、可燃性毒物入り燃料棒の本数が同じ場合でも、可燃性毒物を含まない燃料棒の濃縮ウラン領域の濃縮度を高めた方が、燃料集合体の内側領域の熱出力が高まることがわかる。可燃性毒物を含まない燃料棒の濃縮ウラン領域の濃縮度を高めて燃料集合体の内側領域の熱出力を増加させることにより、通常最も熱的に厳しい最外周の燃料棒配列のコーナー付近の熱出力が相対的に低減されるため、燃料集合体の熱的余裕を改善できるのである。
ペレットの濃縮度に関しては、現在5wt%の上限があり、これを守るため、実際上は4.9wt%から5.0wt%の範囲が最高濃縮度となる。ペレットの最高濃縮度として
4.9wt%から5.0wt%を用いる場合、これ以上燃料棒の濃縮度を高めることはできない。したがって、燃料集合体の内側領域で可燃性毒物入り燃料棒以外のウランを増やすためには、燃料集合体の最高濃縮度燃料棒の本数を増やす必要がある。
燃料集合体8では燃料集合体の内側領域に4.9wt% の最高濃縮度燃料棒が19本配置されているのに対し、燃料集合体5では最高濃縮度燃料棒が22本配置されている。これによって、燃料集合体5の内側領域の相対出力は高まる。燃料集合体5のコーナー付近で発生する燃料棒の相対出力の最大値は燃料集合体8のそれに比べて0.5%ほど小さくなる。
以上より、燃料集合体5において、熱的余裕を増加させることができる。
また、前記の熱的余裕の改善効果を得るため、燃料集合体5では燃料集合体6に比べて最高濃縮度燃料棒の本数が多くなっている。燃料集合体5および6において燃料集合体の平均濃縮度をほぼ同じにするためには、燃料集合体5内の可燃性毒物入り燃料棒グループの平均濃縮度を燃料集合体6のそれよりもわずかに低くする必要がある。燃料集合体の可燃性毒物入り燃料棒グループの平均濃縮度を下げる場合、わずかに低い濃縮度の燃料ペレットを用いることも考えられる。しかし、これは、特許文献3に記載のように製造コスト等を考えると必ずしも得策ではない。
これに対して発明者らは、濃縮ウラン領域の濃縮度が異なる可燃性毒物入り燃料棒を用い、更に、これらの燃料棒の本数比率を変えることによって可燃性毒物入り燃料棒グループの平均濃縮度を微調整した。
燃料集合体5では、濃縮ウラン領域の濃縮度が4.4wt%および3.9wt%である可燃性毒物入り燃料棒G1,G2を組み合わせることにより、燃料集合体5の可燃性毒物入り燃料棒グループの平均濃縮度4.3wt%を実現している。
次に発明者らが見出したより長時間にわたって反応度抑制効果を維持する方法について述べる。
一般に、可燃性毒物濃度が高い燃料棒ほど、反応度抑制効果は長く持続する。そこで、連続運転期間が長い場合に装荷割合が多くなるタイプ1燃料集合体に燃料棒の可燃性毒物濃度が高い燃料棒を多く用いることにより、長期間にわたって反応度抑制効果を持続できる。即ちこれは、タイプ1燃料集合体の平均可燃性毒物濃度をタイプ2燃料集合体の平均可燃性毒物濃度よりも高くすることである。
前記のとおり、燃料集合体5では、燃料集合体6に比べて、可燃性毒物入り燃料棒グループの平均濃縮度が低い。したがって、燃料集合体5は燃料集合体6に比べて濃縮ウラン領域の濃縮度が低い燃料棒G2を多く含むことになる。発明者らはこれに着目し、濃縮ウラン領域の濃縮度が低い燃料棒G2の可燃性毒物濃度を高めることによって、燃料集合体5の平均可燃性毒物濃度を燃料集合体6の平均可燃性毒物濃度よりも高くできることを見出した。本実施例では、燃料集合体5の平均可燃性毒物濃度は4.7wt% であり、燃料集合体6の平均可燃性毒物濃度4.5wt% より大きい。
図8に示された本実施例の2ストリーム炉心には76体の燃料集合体5が、100体の燃料集合体6が新燃料集合体として装荷される。タイプ1燃料集合体として燃料集合体8を用いる場合には、燃料集合体8の平均可燃性毒物濃度は4.5wt% であり、燃料集合体6と同じ平均可燃性毒物濃度であるから、連続運転期間が増減して燃料集合体8と燃料集合体6の比率が変わっても、新燃料集合体の可燃性毒物濃度の平均は4.5wt% で変わらない。
これに対して、タイプ1燃料集合体として燃料集合体5を用いる場合には、2ストリーム炉心内の新燃料集合体の可燃性毒物濃度の平均は4.58wt% である。より長期の運転のために新燃料集合体数を増やし、燃料集合体5を124体、燃料集合体6を68体装荷する場合、2ストリーム炉心内の新燃料集合体の可燃性毒物濃度の平均は4.62wt%と高くなる。
より長期間にわたって反応度抑制効果を持続できるので、長期運転に適した2ストリーム炉心が得られる。
(実施例2)
本発明の実施例2の2ストリーム炉心を説明する。本実施例の2ストリーム炉心は、図8の燃料集合体5を図2(a)に示す燃料集合体5A(タイプ1燃料集合体)とし、燃料集合体6を図2(a)に示す燃料集合体6A(タイプ2燃料集合体)としたものである。
長尺燃料棒1および短尺燃料棒3の濃度分布、および可燃性毒物であるガドリニアの分布を図2(b)に示す。
燃料棒G3は長尺燃料棒1であり、燃料棒fは短尺燃料棒3である。燃料棒fはウランを含みガドリニアを含まない燃料棒である。燃料棒G3はウランおよびガドリニアを含む可燃性毒物入り燃料棒4である。
燃料棒fは長尺燃料棒の有効燃料長の下端より1/24から12/24の濃縮ウラン領域に濃縮度4.9wt% の燃料ペレットが装荷されている。燃料棒fには天然ウラン領域が存在しない。
燃料棒G3は下端領域および上端領域に天然ウランの燃料ペレットが装荷されており、中間領域のうち下端より1/24から12/24の濃縮ウラン領域に濃縮度4.4wt%,ガドリニア濃度5.5wt% の燃料ペレットが、下端より12/24から22/24の濃縮ウラン領域に濃縮度3.9wt% ,ガドリニア濃度4.5wt% の燃料ペレットが装荷されている。
燃料集合体5Aおよび6Aは、図2(a)に示すように、燃料棒が9行9列の正方格子状に配列され、中央部に2本の太径水ロッド2を備えている。また、燃料棒fは燃料集合体の外周の4つの辺の中央と外周から4列目の対角をなす2つのコーナーに計6本配置されている。
燃料集合体5Aには、燃料棒G1およびG3が燃料集合体の外周から2列目の4つのコーナーの全てと、前記燃料集合体の外周から2列目の4つの辺の1本おき、さらに燃料集合体の外周から3列目の対角するコーナーで外周から4列目に配置されている燃料棒fの位置から燃料集合体中心を中心として90度ずれた2つのコーナーのそれぞれに計14本配置されている。
燃料集合体6Aには、燃料棒G1およびG3が燃料集合体の外周から2列目の4つのコーナーの全てと、前記2列目の4つの辺の1本おき、さらに燃料集合体の外周から3列目の4つのコーナー全てと前記燃料集合体の外周から3列目の4つの辺のうち、一組の隣り合う2つの辺の組のそれぞれの辺の中央に計18本配置されている。
可燃性毒物入り燃料棒4の本数は燃料集合体5Aの方が燃料集合体6Aよりも4本少ない。
燃料棒aおよびfは燃料集合体5Aにおいて濃縮ウラン領域の濃縮度が最も高い燃料棒である。燃料集合体6Aにおいても、燃料棒aおよびfが濃縮ウラン領域の濃縮度が最も高い燃料棒である。
燃料集合体5Aの燃料棒aおよびfの本数は56本であり、燃料集合体6Aのその本数52本より多い。
燃料棒aおよびfは燃料集合体5Aにおいて濃縮ウラン領域の濃縮度が最も高いウラン燃料棒である最高濃縮度燃料棒である。燃料集合体6Aにおいても、燃料棒aおよびfが最高濃縮度燃料棒である。
燃料集合体5Aの燃料棒aおよびfの本数は56本であり、燃料集合体6Aのその本数52本より多い。
一方、燃料集合体5Aの可燃性毒物入り燃料棒グループの平均濃縮度は4.0wt%であり、燃料集合体6Aの可燃性毒物入り燃料棒グループの平均濃縮度4.2wt% より低い。
燃料集合体5Aの最外周に配置されている燃料棒の濃縮ウラン領域の平均濃縮度は4.64wt%、燃料集合体6Aの最外周に配置されている燃料棒の濃縮ウラン領域の平均濃縮度は4.64wt%であり同一である。
燃料集合体5Aの最外周を除いた領域に配置されている燃料棒aの本数は28本であり、燃料集合体6Aのその本数24本より多い。
一方、燃料集合体5Aの最外周を除いた領域に配置されている可燃性毒物入り燃料棒4の濃縮ウラン領域の平均濃縮度は4.0wt% であり、燃料集合体6Aのその平均濃縮度4.2wt%よりも低い。
燃料集合体5Aおよび6Aともに、濃縮ウラン領域の濃縮度の異なる2種類以上の可燃性毒物入り燃料棒4を含んでいる。
燃料集合体5Aおよび6Aに含まれる燃料棒のうち、最高濃縮度の燃料棒aの濃縮ウラン領域の濃縮度eHは4.9wt% 、燃料集合体5Aおよび6Aに含まれる可燃性毒物入り燃料棒4のうち、濃縮ウラン領域の濃縮度が最も高い濃縮度eMは4.4wt% 、2番目に高い濃縮度eLは3.9wt%である。
燃料集合体5Aに含まれる燃料棒のうち、濃縮ウラン領域の濃縮度がeMの燃料棒4の本数M1は4、濃縮ウラン領域の濃縮度がeLの燃料棒4の本数L1は10である。
一方、燃料集合体6Aに含まれる燃料棒のうち、濃縮ウラン領域の濃縮度がeMの燃料棒4の本数M2は12、濃縮ウラン領域の濃縮度がeLの燃料棒4の本数L2は6である。したがって、(M2−M1)(eH−eM)=4,(L1−L2)(eH−eL)=4となり、(数1)を満足する。
燃料集合体5Aと燃料集合体6Aは、最高濃縮度燃料棒,短尺燃料棒および可燃性毒物入り燃料棒のいずれでもない燃料棒の総数がいずれも4本で等しく、それらの濃縮ウラン領域の平均濃縮度はいずれも2.8wt%で等しい。
さらに、燃料集合体5Aの全可燃性毒物入り燃料棒4の平均ガドリニア濃度は4.9
wt%であり、燃料集合体6Aの可燃性毒物入り燃料棒4の平均ガドリニア濃度4.7
wt%よりも高い。
燃料集合体の最外周よりも内側に配置された燃料棒は最高濃縮度燃料棒である燃料棒a、短尺燃料棒3である燃料棒f、可燃性毒物入り燃料棒4である燃料棒G1および燃料棒G3である。
燃料集合体5Aおよび6Aにおいて、燃料棒に含まれる燃料ペレットの最高濃縮度e1は4.9wt%、2番目に高い濃縮度e2は4.4wt%、3番目の濃縮度e3は3.9
wt%である。燃料集合体5Aおよび6Aの最高濃縮度燃料棒である燃料棒aの濃縮度はe1、可燃性毒物入り燃料棒4には、濃縮ウラン領域の濃度がe2=4.4wt% である燃料棒G1と、濃縮ウラン領域の濃縮度がe3=3.9wt% の燃料棒G2とがある。燃料棒G2のガドリニア濃度は燃料棒G1のそれよりも高い。
濃縮度e1=4.9wt% であるので、(数2)を満足する。また、濃縮度e2=4.4wt%,e3=3.9wt%であるので、e1/e2=1.11,e2/e3=1.13となり、(数3)を満足する。
燃料集合体5Aおよび6Aにおいて、最高濃縮度燃料棒の一部は燃料集合体の最外周に配置されている。
燃料集合体5Aおよび6Aの内側領域には最高濃縮度燃料棒と可燃性毒物入り燃料棒4のみが配置されている。
燃料集合体5Aおよび6Aにおいて、最外周コーナー部以外の全燃料棒は最高濃縮度燃料棒または可燃性毒物入り燃料棒4が配置されいる。
燃料集合体5Aおよび6Aの燃料集合体の平均濃縮度はどちらも4.14wt% である。
燃料集合体5Aは可燃性毒物入り燃料棒4が4本少ないので、最高濃縮度燃料棒は逆に4本多い。
この場合に両者の燃料集合体の平均濃縮度をほぼ同じにするためには、燃料集合体5Aの可燃性毒物入り燃料棒グループの平均濃縮度を燃料集合体6Aのその濃縮度より低くする必要がある。本実施例では燃料棒G1およびG3を用いることにより、可燃性毒物入り燃料棒グループの平均濃縮度を調整している。
本実施例では燃料集合体最外周の燃料棒配列のコーナー付近をのぞいて、最高濃縮度燃料棒または可燃性毒物入り燃料棒4となっている。このようにして燃料集合体の平均濃縮度を増大させる場合、2つの燃料集合体の平均濃縮度をほぼ同一とする為、最高濃縮度燃料棒と可燃性毒物入り燃料棒4との総数は燃料集合体5Aと燃料集合体6Aで同じにするのが望ましい。
すなわち、燃料集合体5Aの最高濃縮度燃料棒の本数をH1、燃料集合体6Aの最高濃縮度燃料棒の本数をH2として、
H1+M1+L1=H2+M2+L2 …(数4)
とするのである。
さらに、最高濃縮度燃料棒と可燃性毒物入り燃料棒4に含まれるウラン235の総量を燃料集合体5Aと燃料集合体6Aでほぼ同じにする場合、
H1×eH+M1×eM+L1×eL=H2×eH+M2×eM+L2×eL
…(数5)
とする必要がある。(数4)および(数5)を整理して、
(M2−M1)(eH−eM)=(L1−L2)(eH−eL) …(数1)
が成り立つようにすれば、最高濃縮度燃料棒と可燃性毒物入り燃料棒4との総数は燃料集合体5Aと燃料集合体6Aで同じで、かつ、最高濃縮度燃料棒と可燃性毒物入り燃料棒4に含まれるウラン235の総量を燃料集合体5Aと燃料集合体6Aで同じとすることができる。
ここで、燃料ペレット濃縮度を2種類の燃料集合体の間で共有化することを考慮すれば、eM=e2,eL=e3とすることで、容易に2ストリームの燃料集合体設計が可能となる。可燃性毒物入り燃料に2種類の濃縮度を用いて可燃性毒物入り燃料棒グループの平均濃縮度を調整するため、2種類の燃料集合体のうち少なくとも一方では、濃縮度の異なる2種類の可燃性毒物入り燃料棒を用いる必要がある。
さらに、本実施例のようにeH−eM=eH−e2=0.5wt% ,eM−eL=e2−e3=0.5wt% として、濃縮度差を等間隔に設定した場合は、次の手段を用いることにより、さらに容易に2ストリームの燃料集合体設計ができる。
(数2)にeH−eM=eH−e2=0.5wt%、eM−eL=e2−e3
=0.5wt%の条件を加味すれば、
(M2−M1)=2(L1−L2) …(数6)
となる。
ここで、燃料集合体5Aと燃料集合体6Aの可燃性毒物入り燃料棒4の本数の差をNとすると
(M2+L2)−(M1+L1)=N …(数7)
であり、(数6)および(数7)より、2種類の可燃性毒物入り燃料棒4の各々について整理すると、
L1−L2=N
M2−M1=2N …(数8)
となる。
本実施例のように可燃性毒物入り燃料棒の濃縮度差を等間隔に設定した場合、数7を満たすことで、2種類の燃料集合体の間で、燃料集合体の最高濃縮度燃料棒と可燃性毒物入り燃料棒4の総数、および、最高濃縮度燃料棒と可燃性毒物入り燃料棒での平均濃縮度を同一にできる。
2種類の可燃性毒物入り燃料棒G1およびG3の濃縮ウラン領域の濃縮度と可燃性毒物濃度についての関係は、濃縮ウラン領域の濃縮度が燃料棒G1よりも低い燃料棒G3の可燃性毒物濃度を燃料棒G1よりも高くしておくことで、燃料集合体5Aの可燃性毒物濃度を燃料集合体6Aに比べて高い。これにより、2ストリーム炉心運用に適した構成としている。
本実施例は、実施例1よりも燃料集合体の平均濃縮度が高く、より高い取出燃焼度を達成できる。
(実施例3)
本発明の実施例3の2ストリーム炉心を説明する。本実施例の2ストリーム炉心は図8の燃料集合体5を図3(a)に示す燃料集合体5B(タイプ1燃料集合体)とし、燃料集合体6を図3(a)に示す燃料集合体6B(タイプ2燃料集合体)としたものである。
長尺燃料棒1および短尺燃料棒3の濃縮度分布、および可燃性毒物であるガドリニアの分布を図3(b)に示す。燃料棒g,h,i,G4,G5は長尺燃料棒1である。燃料棒g,h,iはウランを含みガドリニアを含まない燃料棒である。燃料棒G4,G5はウランおよびガドリニアを含む可燃性毒物入り燃料棒4である。
燃料棒gは燃料有効長の下端からその1/24までの下端領域と、下端より23/24の位置から燃料有効長の上端までの上端領域とに天然ウラン(濃縮度0.7wt%)の燃料ペレットが装荷されている。上端領域と下端領域の間の中間領域には濃縮度4.9wt% の燃料ペレットが装荷されている。上端及び下端領域は天然ウラン領域であり、中間領域は濃縮ウランが充填された濃縮ウラン領域である。
燃料棒h,iは、下端領域および上端領域に天然ウラン燃料ペレットが装荷されており、中間領域には、それぞれ濃縮度4.4wt%,2.8wt%の燃料ペレットが装荷されている。
燃料棒G4は下端領域および上端領域に天然ウランの燃料ペレットが装荷されており、中間領域に濃縮度4.4wt%,ガドリニア濃度5.0wt%の燃料ペレットが装荷されている。
燃料棒G5は下端領域および上端領域に天然ウランの燃料ペレットが装荷されており、中間領域に濃縮度3.9wt%,ガドリニア濃度6.0wt%の燃料ペレットが装荷されている。
燃料集合体5Bおよび6Bは、図3(a)に示すように、燃料棒が9行9列の正方格子状に配列され、中央部に角型のウォータチャンネル7を備えている。
燃料集合体5Bには、燃料棒G5のみが燃料集合体の外周から2列目の4つのコーナーの全てと前記2列目の4つの辺の1本おき、さらに燃料集合体の外周から3列目の4つのコーナーうちの一組の対角するコーナーに計14本配置されている。
燃料集合体6Bには、燃料棒G5およびG6が燃料集合体の外周から2列目の4つのコーナーの全てと前記燃料集合体の外周から2列目の4つの辺の1本おき、さらに燃料集合体の外周から3列目の4つのコーナーの全てと前記燃料集合体の外周から3列目の4つの辺のうち、一つの隣り合う辺の組のその2つの辺の中央の計18本配置されている。
可燃性毒物入り燃料棒4の本数は、燃料集合体5Bの方が燃料集合体6Bよりも4本少ない。
燃料棒gは燃料集合体5Bにおいて濃縮ウラン領域の濃縮度が最も高い燃料棒である。燃料集合体6Bにおいても、燃料棒gが濃縮ウラン領域の濃縮度が最も高い燃料棒である。
燃料集合体5Bの燃料棒gの本数は46本であり、燃料集合体6Bのその本数42本より多い。
燃料棒gは燃料集合体5Bにおいて濃縮ウラン領域の濃縮度が最も高いウラン燃料棒である最高濃縮度燃料棒である。燃料集合体6Bにおいても、燃料棒gが最高濃縮度燃料棒である。
燃料集合体5Bの燃料棒gの本数は46本であり、燃料集合体6Bのその本数42本より多い。
燃料集合体5Bの可燃性毒物入り燃料棒グループの平均濃縮度は3.9wt% であり、燃料集合体6Bのその平均濃縮度4.1wt%より小さい。
燃料集合体5Bの最外周に配置されている燃料棒の濃縮ウラン領域の平均濃縮度は
4.51wt% 、燃料集合体6Bの最外周に配置されている燃料棒の濃縮ウラン領域の平均濃縮度は4.51wt%であり同一である。
燃料集合体5Bの最外周を除いた領域に配置されている燃料棒gの本数は26本であり、燃料集合体6Bのその本数22本より多い。
一方、燃料集合体5Bの最外周を除いた領域に配置されている可燃性毒物入り燃料棒4の濃縮ウラン領域の平均濃縮度は3.9wt% であり、燃料集合体6Bのその平均濃縮度4.1wt%よりも低い。
燃料集合体5Bおよび6Bともに、濃縮ウラン領域の濃縮度の異なる2種類以上の可燃性毒物入り燃料棒4を含んでいる。
燃料集合体5Bおよび6Bに含まれる燃料棒のうち、最高濃縮度の燃料棒gの濃縮ウラン領域の濃縮度eHは4.9wt% 、燃料集合体5Bおよび6Bに含まれる可燃性毒物入り燃料棒4のうち、濃縮ウラン領域の濃縮度が最も高い濃縮度eMは4.4wt%、2番目に高い濃縮度eLは3.9wt%である。
燃料集合体5Bに含まれる燃料棒の濃縮ウラン領域の濃縮度がeMの可燃性毒物入り燃料棒4の本数M1は0、燃料棒の濃縮ウラン領域の濃縮度がeLの可燃性毒物入り燃料棒4の本数L1は14である。一方、燃料集合体6Bに含まれる燃料棒の濃縮ウラン領域の濃縮度がeMの可燃性毒物入り燃料棒4の本数M2は8、燃料棒の濃縮ウラン領域の濃縮度がeLの可燃性毒物入り燃料棒4の本数L2は10である。したがって、(M2−M1)(eH−eM)=4,(L1−L2)(eH−eL)=4となり、(数2)を満足する。
燃料集合体13と燃料集合体14は、最高濃縮度燃料棒,短尺燃料棒および可燃性毒物入り燃料棒のいずれでもない燃料棒の総数がいずれも12本で等しく、それらの平均濃縮度はいずれも3.87wt%で等しい。
また、燃料集合体5Bの全可燃性毒物入り燃料棒4の平均ガドリニア濃度は6.0wt%であり、燃料集合体6B全可燃性毒物入り燃料棒4の平均ガドリニア濃度5.6wt% よりも高い。
燃料集合体の最外周よりも内側に配置された燃料棒は最高濃縮度燃料棒である燃料棒g,可燃性毒物入り燃料棒4である燃料棒G4および燃料棒G5である。
燃料集合体5Bおよび6Bにおいて、燃料棒に含まれる燃料ペレットの最高濃縮度e1は4.9wt%、2番目に高い濃縮度e2は4.4wt%、3番目の濃縮度e3は3.9
wt%である。燃料集合体5Bおよび6Bの最高濃縮度燃料棒である燃料棒gの濃縮ウラン領域の濃縮度はe1、可燃性毒物入り燃料棒4には、濃縮ウラン領域の濃度がe2=
4.4wt% である燃料棒G4と、濃縮ウラン領域の濃縮度がe3=3.9wt% の燃料棒G5とがある。燃料棒G5のガドリニア濃度は燃料棒G4のそれよりも高い。
濃縮度e1=4.9wt% であるので、(数2)を満足する。また、濃縮度e2=4.4wt%,e3=3.9wt%であるので、e1/e2=1.11,e2/e3=1.13となり、(数3)を満足する。
燃料集合体5Bおよび6Bにおいて、最高濃縮度燃料棒の一部は燃料集合体の最外周に配置されている。
燃料集合体5Bおよび6Bの内側領域には最高濃縮度燃料棒と可燃性毒物入り燃料棒4のみが配置されている。
燃料集合体5Bおよび6Bにおいて、最外周コーナー部以外の全燃料棒は最高濃縮度燃料棒または可燃性毒物入り燃料棒4が配置されている。
燃料集合体5Bおよび6Bの燃料集合体の平均濃縮度はどちらも4.22wt%である。
本実施例の燃料集合体も、水ロッド形状や短尺燃料棒の有無に関わらず、燃料ペレットの共有化を図りつつ2ストリーム炉心を構成することが可能である。
(実施例4)
本発明の実施例4の2ストリーム炉心を説明する。本実施例の2ストリーム炉心は図8の燃料集合体5を図4(a)に示す燃料集合体5C(タイプ1燃料集合体)とし、燃料集合体6を図4(a)に示す燃料集合体6C(タイプ2燃料集合体)としたものである。
長尺燃料棒1および短尺燃料棒3の濃縮度分布、および可燃性毒物であるガドリニアの分布を図4(b)に示す。燃料棒j,k,l,G6,G7は長尺燃料棒1であり、燃料棒eは短尺燃料棒3である。燃料棒j,k,l,mはウランを含みガドリニアを含まない燃料棒である。燃料棒G6,G7はウランおよびガドリニアを含む可燃性毒物入り燃料棒4である。
燃料棒jは燃料有効長の下端からその1/24までの下端領域と、下端より23/24の位置から燃料有効長の上端までの上端領域とに天然ウラン(濃縮度0.7wt%)の燃料ペレットが装荷されている。上端領域と下端領域の間の中間領域には濃縮度5.0wt% の燃料ペレットが装荷されている。上端及び下端領域は天然ウラン領域であり、中間領域は濃縮ウランが充填された濃縮ウラン領域である。
燃料棒k,lは、下端領域および上端領域に天然ウラン燃料ペレットが装荷されており、中間領域には、それぞれ濃縮度4.5wt%,3.2wt%の燃料ペレットが装荷されている。
燃料棒mは長尺燃料棒の燃料有効長の下端より1/24から14/24の濃縮ウラン領域に濃縮度5.0wt% の燃料ペレットが装荷されている。燃料棒mには天然ウラン領域が存在しない。
燃料棒G6は下端領域および上端領域に天然ウランの燃料ペレットが装荷されており、中間領域に濃縮度4.5wt%,ガドリニア濃度5.0wt%の燃料ペレットが装荷されている。
燃料棒G7は下端領域および上端領域に天然ウランの燃料ペレットが装荷されており、中間領域に濃縮度4.0wt%,ガドリニア濃度6.0wt%の燃料ペレットが装荷されている。
燃料集合体5Cおよび6Cは、図4(a)に示すように、燃料棒が10行10列の正方格子状に配列され、中央部に2本の太径水ロッド2を備えている。また、短尺燃料棒3は燃料集合体の外周から2列目の各コーナー付近および燃料集合体の外周から5列目の計
14本配置されている。
燃料集合体5Cには、ガドリニアを含む可燃性毒物入り燃料棒G6およびG7が燃料集合体の外周から2列目で4つのコーナーを除く箇所のほぼ1本おき、および3列目の4つのコーナー付近に計20本配置されている。
燃料集合体6Cには、ガドリニアを含む可燃性毒物入り燃料棒G6およびG7が前記燃料集合体5Cとほぼ同様に計24本配置されている。
可燃性毒物入り燃料棒4の本数は燃料集合体5Cの方が燃料集合体6Cよりも4本少ない。
燃料棒jおよびmは燃料集合体5Cにおいて濃縮ウラン領域の濃縮度が最も高い燃料棒である。燃料集合体6Cにおいても、燃料棒jおよびmが濃縮ウラン領域の濃縮度が最も高い燃料棒である。
燃料集合体5Cの燃料棒jおよびmの本数は60本であり、燃料集合体6Cのその本数56本より多い。
燃料棒jおよびmは燃料集合体5Cにおいて濃縮ウラン領域の濃縮度が最も高いウラン燃料棒である最高濃縮度燃料棒である。燃料集合体6Cにおいても、燃料棒jおよびmが最高濃縮度燃料棒である。
燃料集合体5Cの燃料棒jおよびmの本数は60本であり、燃料集合体6Cのその本数56本より多い。
一方、燃料集合体5Cの可燃性毒物入り燃料棒グループの平均濃縮度は4.3wt%であり、燃料集合体6Cの可燃性毒物入り燃料棒グループの平均濃縮度4.4wt%より低い。
燃料集合体5Cの最外周に配置されている燃料棒の濃縮ウラン領域の平均濃縮度は
4.69wt% 、燃料集合体6Cの最外周に配置されている燃料棒の濃縮ウラン領域の平均濃縮度は4.69wt% であり同一である。燃料集合体5Cの最外周を除いた領域に配置されている燃料棒jおよびmの本数は36本であり、燃料集合体6Cのその本数32本より多い。
一方、燃料集合体5Cの最外周を除いた領域に配置されている可燃性毒物入り燃料棒4の濃縮ウラン領域の平均濃縮度は4.3wt% であり、燃料集合体6Cのその平均濃縮度4.4wt%よりも低い。
燃料集合体5Cおよび6Cともに、濃縮ウラン領域の濃縮度の異なる2種類以上の可燃性毒物入り燃料棒4を含んでいる。
燃料集合体5Cおよび6Cに含まれる燃料棒のうち、最高濃縮度の燃料棒jおよびmの濃縮ウラン領域の濃縮度eHは5.0wt% 、燃料集合体5Cおよび6Cに含まれる可燃性毒物入り燃料棒4のうち濃縮ウラン領域の濃縮度が最も高い濃縮度eMは4.5wt%、2番目に高い濃縮度eLは4.0wt%である。
燃料集合体5Cに含まれる燃料棒のうち濃縮ウラン領域の濃縮度がeMの可燃性毒物入り燃料棒4の本数M1は12、濃縮ウラン領域の濃縮度がeLの可燃性毒物入り燃料棒の本数L1は8である。一方、燃料集合体6Cに含まれる燃料棒のうち濃縮ウラン領域の濃縮度がeMの可燃性毒物入り燃料棒4の本数M2は20、濃縮ウラン領域の濃縮度がeLの可燃性毒物入り燃料棒の本数L2は4なので、(M2−M1)(eH−eM)=4,
(L1−L2)(eH−eL)=4となり、(数1)を満足する。
燃料集合体5Cと燃料集合体6Cは、最高濃縮度燃料棒,短尺燃料棒および可燃性毒物入り燃料棒のいずれでもない燃料棒の総数がいずれも12本で等しく、それらの濃縮ウラン領域の平均濃縮度はいずれも4.07wt%で等しい。
さらに、燃料集合体5Cの全可燃性毒物入り燃料棒4の平均ガドリニア濃度は5.4
wt%であり、燃料集合体6Cの可燃性毒物入り燃料棒4の平均ガドリニア濃度5.2
wt%よりも高い。
燃料集合体の最外周よりも内側に配置された燃料棒は最高濃縮度燃料棒である燃料棒j,短尺燃料棒3である燃料棒m,可燃性毒物入り燃料棒4である燃料棒G6および燃料棒G7である。
燃料集合体5Cおよび6Cにおいて、燃料棒に含まれる燃料ペレットの最高濃縮度e1は5.0wt%、2番目に高い濃縮度e2は4.5wt%、3番目の濃縮度e3は4.0
wt%である。燃料集合体5Cおよび6Cの最高濃縮度燃料棒である燃料棒jの濃縮ウラン領域の濃縮度はe1、可燃性毒物入り燃料棒4には、濃縮ウラン領域の濃度がe2=
4.5wt% である燃料棒G6と、濃縮ウラン領域の濃縮度がe3=4.0wt% の燃料棒G7とがある。燃料棒G7のガドリニア濃度は燃料棒G6のそれよりも高い。
濃縮度e1=5.0wt%であるので、(数2)を満足する。また、濃縮度e2=4.4wt% ,e3=3.9wt%であるので、e1/e2=1.11,e2/e3=1.13となり、(数3)を満足する。
燃料集合体5Cおよび6Cにおいて、最高濃縮度燃料棒の一部は燃料集合体の最外周に配置されている。
燃料集合体5Cおよび6Cの内側領域には最高濃縮度燃料棒と可燃性毒物入り燃料棒4のみが配置されている。
燃料集合体5Cおよび6Cにおいて、最外周コーナー部以外の全燃料棒は最高濃縮度燃料棒または可燃性毒物入り燃料棒4が配置されている。
燃料集合体5Cおよび6Cの燃料集合体の平均濃縮度はどちらも4.40wt%である。
本実施例の2ストリーム炉心は、前記実施例よりも燃料集合体の平均濃縮度が高く、より高燃焼度に対応する2ストリーム炉心である。また、燃料棒の本数が多いため熱的余裕が大きく、2ストリーム炉心運用の柔軟性に優れる。
この実施例も、燃料ペレットの共有化を図りつつ2ストリーム炉心を構成することが可能である。
(実施例5)
本発明の実施例5の2ストリーム炉心を説明する。本実施例の2ストリーム炉心は、図8の燃料集合体5を図5(a)に示す燃料集合体5D(タイプ1燃料集合体)とし、燃料集合体6を図5(a)に示す燃料集合体6D(タイプ2燃料集合体)としたものである。
長尺燃料棒1および短尺燃料棒3の濃度分布、および可燃性毒物であるガドリニアの分布を図5(b)に示す。
燃料棒a,d,G1,G3およびG8は長尺燃料棒1であり、燃料棒fは短尺燃料棒3である。燃料棒a,dおよびfはウランを含みガドリニアを含まない燃料棒である。燃料棒G1,G3およびG8はウランおよびガドリニアを含む可燃性毒物入り燃料棒4である。燃料棒G8は下端領域および上端領域に天然ウランの燃料ペレットが装荷されており、中間領域上端領域と下端領域の間の中間領域には濃縮ウラン領域に濃縮度4.9wt%,ガドリニア濃度4.5wt%の燃料ペレットが封入されている。
燃料集合体5Dおよび6Dは、図5(a)に示すように、燃料棒が9行9列の正方格子状に配列され、中央部に2本の太径水ロッド2を備えている。また、燃料棒fは最外周の4辺の中央と、外周から4列目での対角をなす2つのコーナーに計6本配置されている。
燃料集合体5Dには、燃料棒G1およびG3が燃料集合体の外周から2列目の4つのコーナーの全てと、前記燃料集合体の外周から2列目の4つの辺の1本おき、さらに燃料集合体の外周から3列目の対角するコーナーで外周から4列目に配置されている燃料棒fの位置から燃料集合体中心を中心として90度ずれた2つのコーナーのそれぞれに計14本配置されている。
燃料集合体6Dには、燃料棒G1,G3およびG8が燃料集合体の外周から2列目の4つのコーナーの全てと、前記2列目の4つの辺の1本おき、さらに燃料集合体の外周から3列目の4つのコーナー全てと前記燃料集合体の外周から3列目の4つの辺のうち、一組の隣り合う2つの辺の組のそれぞれの辺の中央に計18本配置されている。
可燃性毒物入り燃料棒4の本数は燃料集合体5Dの方が燃料集合体6Dよりも4本少ない。
燃料棒a,fおよびG8は燃料集合体5Dにおいて濃縮ウラン領域の濃縮度が最も高い燃料棒である。燃料集合体6Dにおいても、燃料棒a,fおよびG8が濃縮ウラン領域の濃縮度が最も高い燃料棒である。
燃料集合体5Dの燃料棒a,fおよびG8の本数は56本であり、燃料集合体6のその本数54本より多い。
燃料棒aおよびfは燃料集合体5Dにおいて濃縮ウラン領域の濃縮度が最も高いウラン燃料棒である最高濃縮度燃料棒である。燃料集合体6Dにおいても、燃料棒aおよびfが最高濃縮度燃料棒である。
燃料集合体5Dの最高濃縮度燃料棒の本数は56本であり、燃料集合体6Dのその本数52本より多い。
一方、燃料集合体5Dの可燃性毒物入り燃料棒グループの平均濃縮度は4.2wt%であり、燃料集合体6Dの可燃性毒物入り燃料棒グループの平均濃縮度4.3wt%より低い。
燃料集合体5Dの最外周に配置されている燃料棒の濃縮ウラン領域の平均濃縮度は4.64wt%、燃料集合体6Dの最外周に配置されている燃料棒の濃縮ウラン領域の平均濃縮度は4.64wt% であり同一である。燃料集合体5Dの最外周を除いた領域に配置されている最高濃縮度燃料棒の本数は28本であり、燃料集合体6Dのその本数26本より多い。
一方、燃料集合体5Dの最外周を除いた領域に配置されている可燃性毒物入り燃料棒4の濃縮ウラン領域の平均濃縮度は4.2wt% であり、燃料集合体6Dのその平均濃縮度4.3wt%よりも低い。
燃料集合体5Dおよび6Dともに、濃縮ウラン領域の濃縮度の異なる2種類以上の可燃性毒物入り燃料棒4を含んでいる。
燃料集合体5Dと燃料集合体6Dは、最高濃縮度燃料棒,短尺燃料棒および可燃性毒物入り燃料棒のいずれでもない燃料棒の総数がいずれも4本で等しく、それらの濃縮ウラン領域の平均濃縮度はいずれも2.8wt%で等しい。
さらに、燃料集合体5Dの全可燃性毒物入り燃料棒4の平均ガドリニア濃度は4.7
wt%であり、燃料集合体6Aの可燃性毒物入り燃料棒4の平均ガドリニア濃度4.6
wt%よりも高い。
燃料集合体の最外周よりも内側に配置された燃料棒は最高濃縮度燃料棒である燃料棒a,短尺燃料棒3である燃料棒f,可燃性毒物入り燃料棒4である燃料棒G1,燃料棒G3及び燃料棒G8である。
燃料集合体5Dおよび6Dにおいて、燃料棒に含まれる燃料ペレットの最高濃縮度e1は4.9wt%、2番目に高い濃縮度e2は4.4wt%、3番目の濃縮度e3は3.9
wt%である。燃料集合体5Dおよび6Dの最高濃縮度燃料棒である燃料棒aの濃縮度はe1、可燃性毒物入り燃料棒4には、濃縮ウラン領域の濃度がe2=4.4wt% である燃料棒G1と、濃縮ウラン領域の濃縮度がe3=3.9wt% の燃料棒G2とがある。燃料棒G2のガドリニア濃度は燃料棒G1のそれよりも高い。
濃縮度e1=4.9wt% であるので、(数2)を満足する。また、濃縮度e2=4.4wt%、e3=3.9wt%であるので、e1/e2=1.11,e2/e3=1.13となり、(数3)を満足する。
燃料集合体5Dおよび6Dにおいて、最高濃縮度燃料棒の一部は燃料集合体の最外周に配置されている。
燃料集合体5Dおよび6Dの内側領域には最高濃縮度燃料棒と可燃性毒物入り燃料棒4のみが配置されている。
燃料集合体5Dおよび6Dにおいて、最外周コーナー部以外の全燃料棒は最高濃縮度燃料棒または可燃性毒物入り燃料棒4が配置されている。
燃料集合体5Dおよび6Dの燃料集合体の平均濃縮度はどちらも4.17wt%である。
本実施例では燃料集合体6Dに最高濃縮度の可燃性毒物入り燃料棒が置かれている。燃料集合体の平均濃縮度が高い場合、可燃性毒物入り燃料棒の位置によっては、その濃縮度を最高濃縮度にできる場合がある。燃料集合体6Dにおいては、最外周から3層目の水ロッドや短尺燃料棒に隣接しない位置は燃料棒出力があまり高くならない。このため、この位置では可燃性毒物入り燃料棒を最高濃縮度にすることができる。
しかし、可燃性毒物入り燃料棒の少ない燃料集合体5Dにおいては、可燃性毒物入り燃料棒を最高濃縮度にせず、その代わり、可燃性毒物を含まない最高濃縮度の燃料棒の数を増やしている。これによって、燃料集合体5Dの最外周領域の相対出力が小さくなるので、熱的余裕が改善される。
3種類の可燃性毒物入り燃料棒G1,G3,G8の濃縮ウラン領域の濃縮度と可燃性毒物濃度についての関係は、濃縮ウラン領域の濃縮度が低い燃料棒G3の可燃性毒物濃度を燃料棒G1およびG8よりも高くしておくことで、燃料集合体5Dの可燃性毒物濃度を燃料集合体6Dに比べて高めることができる。これにより、2ストリーム炉心運用に適した構成が実現される。
本実施例は、実施例1および実施例2よりも燃料集合体の平均濃縮度が高く、さらに高い取り出し燃焼度を達成できる。
図8の2ストリーム炉心に装荷される燃料集合体を示すものであって(a)は燃料集合体13および14の燃料棒配置を示す図であり、(b)はこれらの燃料棒内の濃縮度およびガドリニアの分布を示す図。 本発明の第2実施例を示す図。 本発明の第3実施例を示す図。 本発明の第4実施例を示す図。 本発明の第5実施例を示す図。 本発明の第1実施例と比べるための比較例を示す図。 図8の2ストリーム炉心に装荷された燃料集合体の概略縦断面図。 本発明の実施例である2ストリーム炉心の1/4部分の横断面図。 可燃性毒物による反応度抑制効果を示す図。
符号の説明
1…長尺燃料棒、2…太径水ロッド、3…短尺燃料棒、4…可燃性毒物入り燃料棒、5…タイプ1燃料集合体に相当する燃料集合体、6…タイプ2燃料集合体に相当する燃料集合体、7…角型のウォータチャンネル、8…燃料集合体、9…スペーサ、10…チャンネルボックス、11…上部タイプレート、12…下部タイプレート、13…2ストリーム炉心内に1サイクル以上装荷された燃料集合体。

Claims (10)

  1. 核燃料物質を含み可燃性毒物を含まない第1燃料棒、および核燃料物質および可燃性毒物を含み最外周を除いた領域に配置される第2燃料棒を有する第1燃料集合体と、前記第1燃料棒及び前記第2燃料棒とを有し、前記第1燃料集合体よりも前記第2燃料棒の本数が多い第2燃料集合体とが装荷された2ストリーム炉心において、
    前記第1燃料集合体に含まれる燃料棒のうち濃縮ウラン領域の濃縮度が最も高い燃料棒の数が、前記第2燃料集合体に含まれるその数よりも多く、前記第1燃料集合体の最外周を除いた領域に配置されている、濃縮ウラン領域の濃縮度が最も高い第1燃料棒である最高濃縮度燃料棒の本数が、前記第2燃料集合体の最外周を除いた領域に配置されている前記最高濃縮度燃料棒の本数よりも多く、
    前記第1燃料集合体の最外周を除いた領域に配置されている燃料棒の前記第2燃料棒の前記濃縮ウラン領域の平均濃縮度が前記第2燃料集合体の最外周を除いた領域に配置されている前記第2燃料棒のその平均濃縮度よりも低く
    前記第1燃料集合体と前記第2燃料集合体の平均濃縮度が同じとなるように設定されていることを特徴とする2ストリーム炉心。
  2. 請求項1に記載の2ストリーム炉心において、前記第1および前記第2燃料集合体のうち少なくとも一方は、濃縮ウラン領域の濃縮度が異なる複数種類の前記第2燃料棒を含み、前記第1および前記第2燃料集合体に含まれる燃料棒のうち、前記最高濃縮度燃料棒の濃縮ウラン領域の濃縮度をeH、複数種類の前記第2燃料棒のうち濃縮ウラン領域の最も高い濃縮度をeM、2番目に高い濃縮ウラン領域の濃縮度をeL、
    前記第1燃料集合体に含まれる、濃縮ウラン領域の濃縮度がeM及びeLの各第2燃料棒の本数をM1及びL1、
    前記第2燃料集合体に含まれる、濃縮ウラン領域の濃縮度がeM及びeLの各第2燃料棒の本数をM2及びL2とするとき、
    (M2−M1)(eH−eM)=(L1−L2)(eH−eL)
    であることを特徴とする2ストリーム炉心。
  3. 請求項1または2に記載の2ストリーム炉心において、前記第1燃料集合体に含まれる燃料棒のうち、前記最高濃縮度燃料棒及び前記第2燃料棒のいずれでもない燃料棒の総数が、前記第2燃料集合体のその総数に等しく、
    前記第1燃料集合体に含まれる燃料棒のうち、前記最高濃縮度燃料棒および前記第2燃料棒のいずれでもない燃料棒の濃縮ウラン領域の平均濃縮度が、前記第2燃料集合体のその平均濃縮度に等しい事を特徴とする2ストリーム炉心。
  4. 請求項1または2または3に記載の2ストリーム炉心において、前記第1燃料集合体に含まれる前記第2燃料棒の前記濃縮ウラン領域の可燃性毒物濃度の平均が、前記第2燃料集合体に含まれる前記第2燃料棒のその平均よりも高いことを特徴とする2ストリーム炉心。
  5. 請求項1または2または3に記載の2ストリーム炉心において、
    前記第1燃料集合体は、
    核燃料物質を含み可燃性毒物を含まない複数の第1燃料棒、及び核燃料物質および可燃性毒物を含む複数の第2燃料棒を有し、
    燃料集合体の最外周よりも内側の領域に配置された全燃料棒は、濃縮ウラン領域の濃縮度が燃料集合体内に配置された燃料棒の中で最高である最高濃縮度燃料棒,短尺燃料棒及びまたは前記第2燃料棒であり、
    燃料棒に含まれる燃料ペレットの濃縮度を高い方からe1,e2,e3とするとき、前記第1燃料棒の一部が濃縮ウラン領域に濃縮度e1の燃料ペレットを充填した燃料棒である最高濃縮度燃料棒であり、
    前記第2燃料棒は、濃縮ウラン領域に濃縮度e2で可燃性毒物を含む燃料ペレットを充填した第3燃料棒と、濃縮ウラン領域に濃縮度e3で可燃性毒物を含む燃料ペレットを充填した第4燃料棒とを備え、
    前記第4燃料棒の濃縮ウラン領域の可燃性毒物の平均濃度を、前記第3燃料棒のその平均濃度よりも高くすることを特徴とする2ストリーム炉心。
  6. 請求項5に記載の2ストリーム炉心において、
    前記燃料ペレットの濃縮度e1が、
    5.0wt%≧e1≧4.9wt%
    を満足することを特徴とする2ストリーム炉心。
  7. 請求項5または6に記載の2ストリーム炉心において、
    前記燃料ペレットの濃縮度e1,e2,e3が、
    e1/e2≧1.1
    e2/e3≧1.1
    を満足する事を特徴とする2ストリーム炉心。
  8. 請求項5または6または7に記載の2ストリーム炉心において、
    前記第1燃料集合体の最外周領域に前記最高濃縮度燃料棒の一部が配置されていることを特徴とする2ストリーム炉心。
  9. 請求項5または6または7または8に記載の2ストリーム炉心において、
    前記第1燃料集合体の最外周よりも内側に配置された全燃料棒は、前記最高濃縮度燃料棒または前記第2燃料棒であることを特徴とする2ストリーム炉心。
  10. 請求項5または6または7または8または9に記載の2ストリーム炉心において、
    前記第1燃料集合体の最外周コーナー以外に配置された全燃料棒は、前記最高濃縮度燃料棒または前記第2燃料棒であることを特徴とする2ストリーム炉心。
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