JP4023268B2 - チャンバ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はチャンバに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の双ロール鋳造機の一例としては特許文献1に示すものがある。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−300108号公報
【0004】
この特許文献1に示す双ロール鋳造機は、図5に示すごとく一対の冷却ロール1と、当該冷却ロール1に付帯する一対のサイド堰2と、冷却ロール1により鋳造されるストリップ3を挾持し且つ圧延成形などの次工程へ送給する一対のピンチロール4と、ストリップ3の板幅方向縁部に対峙する左右の側壁を有し且つ冷却ロール1からピンチロール4までの間でストリップ3の搬送経路を取り囲む包囲筺体5と、当該包囲筺体5の内部に設置したスレッディングテーブル6、及び複数のテーブルロール7とを備えている。
【0005】
これに加えて、各冷却ロール1の外周面に当接するシール部材8を、包囲筺体5のストリップ3移動方向上流部分に設け、また、各ピンチロール4の外周面に当接するシール部材9を、包囲筺体5のストリップ3移動方向下流部分に設けている。
【0006】
冷却ロール1は、水平に且つ互いに平行に配置され、鋳造すべきストリップ3の板厚に応じてロール間隙を拡縮調整できるようになっている。
【0007】
冷却ロール1の回転方向と速度は、それぞれの外周面が上側からロール間隙へ向かって等速で移動するように設定されている。
【0008】
また、冷却ロール1は、その内部に冷却水が流通可能に形成されている。
【0009】
一方のサイド堰2は、各冷却ロール1の一端面に面接触し、他方のサイド堰2は、各冷却ロール1の他端面に面接触しており、サイド堰2と冷却ロール1とで囲まれる空間に溶融金属を供給すると、当該金属が溶湯溜まり10を形成する。
【0010】
冷却ロール1の内部に冷却水を流通させながら、上記の溶湯溜まり10を形成させ且つ冷却ロール1を回転させると、冷却ロール1の外周面で金属が凝固し、ロール間隙よりストリップ3が下方へ向かって送り出される。
【0011】
スレッディングテーブル6は、冷却ロール1から送り出されるストリップ3をピンチロール4側へ向けて案内する状態、及びストリップ3に接触しない状態のいずれかに位置設定できるようになっている。
【0012】
また、テーブルロール7は、スレッディングテーブル6を経てピンチロール4側へ向かうストリップ3を、その下側から支持するように配置されている。
【0013】
包囲筺体5下部には、スクラップ箱11が冷却ロール1の真下に位置するように配置されており、鋳造開始時に不完全な形態で冷却ロール1から送り出されるストリップ3を、当該スクラップ箱11へ回収できるようになっている。
【0014】
不完全な形態のストリップ3を回収する場合には、鋳造条件の安定化に伴ってストリップ3が完全な状態を呈した後に、冷却ロール1のロール間隙を少し拡大して、再び元の状態にロール間隙を戻す。
【0015】
このとき、ロール間隙が拡大している間だけ、冷却ロール1による溶融金属の凝固が抑制され、完全な形態のストリップ3から不完全な形態の先端部分が破断されて、スクラップ箱11に落下するようになる。
【0016】
更に、包囲筺体5及びスクラップ箱11の内部には、管路12によって不活性ガス(窒素ガス)Gが送給され、包囲筺体5の内部を無酸化雰囲気に保持して、高温時状態でのストリップ3表面の酸化防止を図っている。
【0017】
また、上記の不活性ガスGは、包囲筺体5と冷却ロール1の間に介在しているシール部材8、及び包囲筺体5とピンチロール4の間に介在しているシール部材9によって外部への流出が抑制される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図5に示す双ロール鋳造機では、高温材料であるストリップ3を取り囲む包囲筺体5に熱変形が生じ、更に、この熱変形に起因する応力集中で包囲筺体5の構成部材が塑性変形して、ストリップ3の搬送経路を無酸化雰囲気に保持できなくなることが懸念される。
【0019】
本発明は上述した実情に鑑みてなしたので、高温材料搬送経路を無酸化雰囲気に保持できるチャンバを提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載のチャンバは、冷却用流体が流通可能な通路を内部に形成した二重壁構造の下部パネル、及び一対の側部パネルと、上下に貫通する点検口を有し且つ冷却用流体が流通可能な通路を内部に形成した二重壁構造の上部パネルと、当該パネルの上方から点検口、及びその周囲を被覆可能な形状で且つ冷却用流体が流通可能な通路を内部に形成した二重壁構造の点検蓋と、上部パネル上面に点検口の周縁部分の全周にわたって設けられ且つ周方向に延びる溝を形成するパネル側シール部材と、当該シール部材の溝に貯留され且つ流動性を有する封鎖材と、点検蓋の周縁部分の全周にわたって設けられ且つ前記の溝に嵌入可能な蓋側シール部材とを備え、前記の下部パネル、側部パネル、及び上部パネルを、高温材料搬送経路を周方向に取り囲むように配置して隣接するパネルを気密に固着している。
【0021】
本発明の請求項2に記載のチャンバは、冷却用流体が流通可能な通路を内部に形成した二重壁構造の下部パネルと、横向きに貫通する複数の開口を有し且つ冷却用流体が流通可能な通路を内部に形成した一対の側部パネルと、前記の開口に挿通可能なテーブルロールと、各テーブルロールの端部を枢支可能な軸箱、並びに各テーブルロールの端部付近を周方向に取り囲む弾性シール部材と、上下に貫通する点検口を有し且つ冷却用流体が流通可能な通路を内部に形成した二重壁構造の上部パネルと、当該パネルの上方から点検口、及びその周囲を被覆可能な形状で且つ冷却用流体が流通可能な通路を内部に形成した二重壁構造の点検蓋と、上部パネル上面に点検口の周縁部分の全周にわたって設けられ且つ周方向に延びる溝を形成するパネル側シール部材と、当該シール部材の溝に貯留され且つ流動性を有する封鎖材と、点検蓋の周縁部分の全周にわたって設けられ且つ前記の溝に嵌入可能な蓋側シール部材とを備え、前記の下部パネル、側部パネル、及び上部パネルを、高温材料搬送経路を周方向に取り囲むように配置して隣接するパネルを気密に固着し、相対する開口のそれぞれにテーブルロールを、その端部が側部パネルから反高温材料搬送経路側へ突出するように挿通したうえ、各パネルで囲まれる空間の外方に軸箱を配置し、該軸箱にテーブルロールの端部を枢支し、弾性シール部材の一端全周を軸箱に固着し且つ弾性シール部材の他端全周を前記の開口を取り囲むように側部パネルに固着している。
【0022】
本発明の請求項3に記載のチャンバは、下部パネルと側部パネルとの相互固着部分付近、並びに上部パネルと側部パネルとの相互固着部分付近を、高温材料搬送方向から見て、曲率中心がこれらのパネルで囲まれる空間内に位置する円弧形状に設定している。
【0023】
本発明の請求項4に記載のチャンバは、粉粒状の封鎖材を用いている。
【0024】
本発明の請求項5に記載のチャンバは、液状の封鎖材を用いている。
【0025】
本発明の請求項1あるいは請求項2に記載のチャンバのいずれにおいても、冷却用流体を、下部パネル、側部パネル、及び上部パネルのそれぞれの内部に形成した通路に連続的に送給して、高温材料の搬送に起因したパネルの熱変形を抑制し、パネル相互の固着部分付近の塑性変形を回避する。
【0026】
また、冷却用流体を、点検蓋の内部に形成した通路に連続的に送給して、高温材料の搬送に起因した点検蓋の熱変形を抑止する。
【0027】
これに加えて、パネル側シール部材の間の溝に貯留した封鎖材中に蓋側シール部材をめり込ませ、これらシール部材、及び封鎖材により、上部パネルと点検蓋間の気密性を保持する。
【0028】
更に、本発明の請求項2に記載のチャンバのいずれにおいても、テーブルロールの端部付近を取り囲む弾性シール部材の一端全周を、軸箱に固着し、当該弾性シール部材の他端全周を、開口を取り囲むように側部パネルに固着して、外気から高温材料搬送経路を遮断する。
【0029】
本発明の請求項3に記載のチャンバにおいては、各パネルの相互固着部分付近を、適度な曲率の円弧形状にして、当該相互固着部分での熱変形に起因した応力集中を緩和し、パネルの塑性変形を回避する。
【0030】
本発明の請求項4に記載のチャンバにおいては、パネル側シール部材の溝に、粉粒状の封鎖材を貯留して、当該封鎖材の消耗を軽減する。
【0031】
本発明の請求項5に記載のチャンバにおいては、パネル側シール部材の溝に、液状の封鎖材を貯留して、溝に対する封鎖材の充填作業を容易にする。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図示例とともに説明する。
【0033】
図1乃至図4は本発明のチャンバの実施の形態の一例を示すものであり、このチャンバは、ピンチロール4(図5参照)側へ略水平に移動するストリップ3の下側に配置した下部パネル13と、横向きに貫通する複数の開口14を有し且つストリップ3の側縁部分に対峙するように下部パネル13の左右縁部に下縁部を気密に固着した一対の側部パネル15と、上下に貫通する点検口16を有し且つ側部パネル15の上縁部に左右縁部を気密に固着した上部パネル17と、該上部パネル17の点検口16、及びその周囲を被覆可能な形状の点検蓋18と、前記の開口14に挿通可能なテーブルロール19と、各テーブルロール19の端部を枢支する軸箱20、並びに各テーブルロール19の端部付近に設けた弾性シール部材21とを備えている。
【0034】
各パネル13,15,17は、ストリップ3の搬送経路(高温材料搬送経路)を周方向に取り囲む構体22を構成している。
【0035】
側部パネル15に連なった下部パネル13の左右縁部、及び側部パネル15に連なった上部パネル17の左右縁部は、ストリップ3の移動方向から見て、曲率中心が構体22内方に位置する円弧形状に設定されている。
【0036】
すなわち、パネル13,17とパネル15の相互固着部分付近を、適度な曲率の円弧形状にすることにより、当該相互固着部分での熱変形に起因した応力集中が緩和され、構体22の塑性変形を回避することができる。
【0037】
また、構体22は、建屋床面に設置した架台23にブラケット(図示せず)を介して支持されており、双ロール鋳造機の包囲筺体5(図5参照)の一部として組み込まれている。
【0038】
更に、構体22の前端部と後端部には、ストリップ3が通過可能な通過口24を有する端部パネル25が、各パネル13,15,17の端部に気密に固着されている。
【0039】
一方の端部パネル25は、冷却ロール1(図5参照)側に位置する構体(図示せず)に接続され、他方の端部パネル25は、ピンチロール4側に位置する構体(図示せず)に接続されている。
【0040】
各パネル13,15,17,25、及び点検蓋18は、水(冷却用流体)26が流通可能な通路を内部に形成した二重壁構造になっている。
【0041】
側部パネル15を例にして二重壁構造を説明すると、側部パネル15は、下縁寄り部分に複数の開口14が一列に並んで穿設され且つ互いに平行な一対の壁板27,28と、両壁板27,28間に開口14を取り囲むように位置し且つ当該壁板27,28に固着した環状の液密壁29と、両壁板27,28周縁部に全周にわたって固着した液密壁30と、両壁板27,28間の上縁寄り部分に位置し且つ屈折した通路を形成する区画壁31とを有している。
【0042】
壁板27には、側部パネル15の一方の上側角隅部分から水26を外部へ送給する流出口32が穿設されている。
【0043】
液密壁30には、流出口32の穿設箇所に相対している側部パネル15の下側角隅部分近傍に位置し且つ側部パネル15内方へ水26が流入する流入口33が穿設されている。
【0044】
区画壁31の形状は、流入口33から側部パネル15内方へ流入した水26を、側部パネル15前後方向へ流通させながら、流出口32へ導くように設定されている。
【0045】
上部パネル17は、図4に示すように作業に適した形状の点検口16が穿設され且つ互いに平行な一対の壁板34,35と、両壁板34,35間に点検口16を取り囲むように位置し且つ当該壁板34,35に固着した液密壁36と、両壁板34,35周縁部に全周にわたって固着した液密壁37と、両壁板34,35間に設けた区画壁(図示せず)とを有し、これらの部材により、閉空間の内部に水26が流通する通路を形成している。
【0046】
端部パネル25は、上述した壁板34,35、液密壁36,37、及び区画壁に相当する部材を有し、これらの部材により、閉空間の内部に水26が流通する通路を形成している。
【0047】
点検蓋18は、図4に示すように互いに平行な一対の壁板38,39と、両壁板38,39周縁部に全周にわたって固着した液密壁40と、両壁板38,39間に設けた区画壁(図示せず)とを有し、これらの部材により、閉空間の内部に水26が流通する通路を形成している。
【0048】
下部パネル13は、上述した壁板38,39、液密壁40、及び区画壁に相当する部材を有し、これらの各部材により、閉空間の内部に水26が流通する通路を形成している。
【0049】
すなわち、高温のストリップ3が構体22の内部を移動するときに、各パネル13,15,17,25や点検蓋18の内部の通路のそれぞれに水26を連続的に送給することにより、これらの部材の熱変形が抑制され、構体22の塑性変形を回避することができる。
【0050】
上部パネル17の上面には、点検口16の周縁部分の全周にわたって取り囲み且つそれぞれ封鎖材41を貯留可能な2条の溝42を形成するように、パネル側シール部材43が固着されている。
【0051】
封鎖材41には、流動性を有する無定形状の物質、すなわち、砂などの粉粒体、あるいは、水などの液体を用いる。
【0052】
封鎖材41に砂などの粉粒体を用いた場合には、蒸発による消耗が発生しないので、当該封鎖材41の補充作業を軽減することができる。
【0053】
また、封鎖材41に水などの液体を用いた場合には、流動性に優れているので、封鎖材41を溝42内へ容易に且つ均等に補充することができる。
【0054】
点検蓋18の下面周縁部分には、その全周にわたって前記の溝42のそれぞれに嵌入可能な蓋側シール部材44が固着されている。
【0055】
点検蓋18の一端部は、点検口16の至近に配置した横方向へ略水平に延びる支持軸45に締結されている。
【0056】
この支持軸45は、構体22側方に設けた固定構造物(図示せず)に枢支されている。
【0057】
また、支持軸45の端部には、クランク46を介してシリンダ(図示せず)が連結されている。
【0058】
これにより、シリンダの作動に応じて点検蓋18が、蓋側シール部材44が溝42の全周に嵌入して封鎖材41にめり込み、点検口16を気密に閉止する位置と、上部パネル17から離隔して点検口16を開放する位置との間を回動する。
【0059】
また、2条の溝42を形成するパネル側シール部材43、及び各溝42に嵌入可能な蓋側シール部材44によって気密保持境界が多重化されているので、構体22に対する点検蓋18の気密性の向上を図ることができる。
【0060】
テーブルロール19は、その端部が構体22の外方に突出するように、前記の側部パネル15の開口14に挿通されている。
【0061】
また、テーブルロール19は、その内部に水26が、ストリップ3を冷却できるように流通可能に形成されている。
【0062】
軸箱20は、各テーブルロール19に対応するように、架台23の桁材47に取り付けられ、各テーブルロール19の端部を枢支している。
【0063】
また、構体22の一側方の軸箱20には、テーブルロール19を駆動するためのモータ48が付帯している。
【0064】
弾性シール部材21は、テーブルロール19の各端部を周方向に取り囲むように配置されている。
【0065】
この弾性シール部材21には、金属製のベローズを用いている。
【0066】
弾性シール部材21の一端全周は、軸箱20の端面に気密に固着され、また、弾性シール部材21の他端全周は、側部パネル15に対して開口14を周方向に取り囲むように気密に固着されており、当該弾性シール部材21によって、構体22の内部に送給した不活性ガスG(図5参照)が、開口14を経て外部へ流出することを抑止している。
【0067】
このように、図1乃至図4に示すチャンバにおいては、下部パネル13、側部パネル15、上部パネル17、及び端部パネル25のそれぞれの内部に形成した通路に水26を連続的に送給して、ストリップ3の搬送に起因したパネル13,15,17,25の熱変形を抑制するので、これら部材に塑性変形が発生せず、よって、構体22内部のストリップ3の搬送経路を無酸化雰囲気に保持することができる。
【0068】
また、点検蓋18の内部に形成した通路に水26を連続的に送給して、点検蓋18の熱変形を抑制し、パネル側シール部材43の間の溝42に貯留した封鎖材41中に蓋側シール部材44をめり込ませるので、上部パネル17と点検蓋18と間の気密性を保持することができる。
【0069】
更に、テーブルロール19の端部付近を弾性シール部材21で取り囲み、弾性シール部材21の一端全周を軸箱20に固着し、弾性シール部材21の他端全周を、開口14を取り囲むように側部パネル15に固着しているので、構体22の外部にテーブルロール19を駆動するためのモータ48を設けても、ストリップ3の搬送経路を外気から遮断することができる。
【0070】
なお、本発明のチャンバは、上述の実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変更を加え得ることは勿論である。
【0071】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のチャンバによれば下記のような種々の優れた効果を奏し得る。
【0072】
(1)本発明の請求項1あるいは請求項2に記載のチャンバのいずれにおいても、冷却用流体を、下部パネル、側部パネル、及び上部パネルの内部に形成した通路に連続的に送給して、高温材料の搬送に起因したパネルの熱変形を抑制するので、パネル相互の固着部分付近に塑性変形が発生せず、高温材料搬送経路を無酸化雰囲気に保持することができる。
【0073】
(2)また、冷却用流体を、点検蓋の内部に形成した通路に連続的に送給して、高温材料の搬送に起因した点検蓋の熱変形を抑止し、これに加えて、パネル側シール部材の間の溝に貯留した封鎖材中に蓋側シール部材をめり込ませるので、上部パネルと点検蓋間の気密性を保持することができる。
【0074】
(3)本発明の請求項2に記載のチャンバのいずれにおいては、テーブルロールの端部付近を取り囲む弾性シール部材の一端全周を、軸箱に固着し、当該弾性シール部材の他端全周を、開口を取り囲むように側部パネルに固着しているので、外気から高温材料搬送経路を遮断することができる。
【0075】
(4)本発明の請求項3に記載のチャンバにおいては、各パネルの相互固着部分付近を、適度な曲率の円弧形状にしているので、当該相互固着部分での熱変形に起因した応力集中が緩和され、パネルの塑性変形を回避することができる。
【0076】
(5)本発明の請求項4に記載のチャンバにおいては、パネル側シール部材の溝に、粉粒状の封鎖材を貯留するので、当該封鎖材の消耗を軽減できる。
【0077】
(6)本発明の請求項5に記載のチャンバにおいては、パネル側シール部材の溝に液状の封鎖材を貯留するので、溝に対する封鎖材の充填作業を容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のチャンバの実施の形態の一例を示す斜視図である。
【図2】 図1に関連する点検蓋を開放した状態を示す部分切断斜視図である。
【図3】 図1に関連する側部パネルの内部構造を示す斜視図である。
【図4】 図1に関連する上部パネルと点検蓋を示す部分横断面図である。
【図5】 従来の双ロール鋳造機の一例を示す概念図である。
【符号の説明】
3 ストリップ(高温材料)
13 下部パネル
14 開口
15 側部パネル
16 点検口
17 上部パネル
18 点検蓋
19 テーブルロール
20 軸受
21 弾性シール部材
26 水(冷却用流体)
41 封鎖材
42 溝
43 パネル側シール部材
44 蓋側シール部材

Claims (5)

  1. 冷却用流体が流通可能な通路を内部に形成した二重壁構造の下部パネル、及び一対の側部パネルと、上下に貫通する点検口を有し且つ冷却用流体が流通可能な通路を内部に形成した二重壁構造の上部パネルと、当該パネルの上方から点検口、及びその周囲を被覆可能な形状で且つ冷却用流体が流通可能な通路を内部に形成した二重壁構造の点検蓋と、上部パネル上面に点検口の周縁部分の全周にわたって設けられ且つ周方向に延びる溝を形成するパネル側シール部材と、当該シール部材の溝に貯留され且つ流動性を有する封鎖材と、点検蓋の周縁部分の全周にわたって設けられ且つ前記の溝に嵌入可能な蓋側シール部材とを備え、前記の下部パネル、側部パネル、及び上部パネルを、高温材料搬送経路を周方向に取り囲むように配置して隣接するパネルを気密に固着したことを特徴とするチャンバ。
  2. 冷却用流体が流通可能な通路を内部に形成した二重壁構造の下部パネルと、横向きに貫通する複数の開口を有し且つ冷却用流体が流通可能な通路を内部に形成した一対の側部パネルと、前記の開口に挿通可能なテーブルロールと、各テーブルロールの端部を枢支可能な軸箱、並びに各テーブルロールの端部付近を周方向に取り囲む弾性シール部材と、上下に貫通する点検口を有し且つ冷却用流体が流通可能な通路を内部に形成した二重壁構造の上部パネルと、当該パネルの上方から点検口、及びその周囲を被覆可能な形状で且つ冷却用流体が流通可能な通路を内部に形成した二重壁構造の点検蓋と、上部パネル上面に点検口の周縁部分の全周にわたって設けられ且つ周方向に延びる溝を形成するパネル側シール部材と、当該シール部材の溝に貯留され且つ流動性を有する封鎖材と、点検蓋の周縁部分の全周にわたって設けられ且つ前記の溝に嵌入可能な蓋側シール部材とを備え、前記の下部パネル、側部パネル、及び上部パネルを、高温材料搬送経路を周方向に取り囲むように配置して隣接するパネルを気密に固着し、相対する開口のそれぞれにテーブルロールを、その端部が側部パネルから反高温材料搬送経路側へ突出するように挿通したうえ、各パネルで囲まれる空間の外方に軸箱を配置し、該軸箱にテーブルロールの端部を枢支し、弾性シール部材の一端全周を軸箱に固着し且つ弾性シール部材の他端全周を前記の開口を取り囲むように側部パネルに固着したことを特徴とするチャンバ。
  3. 下部パネルと側部パネルとの相互固着部分付近、並びに上部パネルと側部パネルとの相互固着部分付近を、高温材料搬送方向から見て、曲率中心がこれらのパネルで囲まれる空間内に位置する円弧形状に設定した請求項1または請求項2のいずれかに記載のチャンバ。
  4. 粉粒状の封鎖材を用いた請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のチャンバ
  5. 液状の封鎖材を用いた請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のチャンバ。
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