JP2532860Y2 - ロールシール装置 - Google Patents

ロールシール装置

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JP2532860Y2
JP2532860Y2 JP1990030992U JP3099290U JP2532860Y2 JP 2532860 Y2 JP2532860 Y2 JP 2532860Y2 JP 1990030992 U JP1990030992 U JP 1990030992U JP 3099290 U JP3099290 U JP 3099290U JP 2532860 Y2 JP2532860 Y2 JP 2532860Y2
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義輝 森山
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
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Nisshin Steel Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、帯状材の真空蒸着メッキ装置や連続焼鈍炉
等に使用される雰囲気ガスシール用のロールシール装置
に関する。
〈従来の技術〉 帯鋼に連続的に焼鈍、熱処理、メッキ等の処理を施こ
すラインでは、装置の各室内の雰囲気ガスの圧力、温
度、組成等をその目的に応じて定め、隣接室または外気
との間でガスの移動を極力少なくする必要がある。この
ような要請を実現するため、境界部をシールするものと
してロールシール装置が用いられている。
第4図には、従来のロールシール装置の概略側面断面
図を示した。同図に表したように、帯鋼11が挿通され搬
送されるケーシング12内には、帯鋼11の搬送方向(図中
矢印T方向)に沿って該ケーシング12を複数の室13に仕
切る隔壁14が設けられている。これら隔壁14部分の拡大
断面を第5図に示した如く、夫々の隔壁14には、帯鋼11
が図中左右に挿通されるシールバー15がシール材16を介
して固設されている。このシールバー15には、帯鋼11が
挿通される貫通孔17が穿設されていると共に、該貫通孔
17の下流側端部の直近には、帯鋼11を図中上下に且つ気
密に挾持する一対のローラ19が回転自在に設けられてい
る。つまり貫通孔17が開口するシールバー15の図中右側
端面18には、該端面18が上下夫々のローラ19の外周面に
近接してシール効果を高めるよう、鴉口形状の曲面が形
成されている。
従ってこれらシールバー15とローラ19とのなす構成に
よって、既述した隔壁14により仕切られる各室13間の気
体流動は極めて小さく抑制され、以て一定のシール効果
が発生する。そして第4図に示したように、各室13には
夫々に連通して真空ポンプP1〜P6が配設され、これらの
真空ポンプを夫々作動させることにより、図中左側部の
ケーシング12内においては大気圧であった雰囲気圧力
を、順次図中右方の各室13を通過するにつれて漸次減圧
して最終的には0.05torr程度の圧力にまで減圧する。こ
うして減圧された雰囲気は、図中右端部のケーシング12
に連通して設けられた図示しない蒸着室等に供給され、
所定の処理に供される。
〈考案が解決しようとする課題〉 第4図に示したような従来のロールシール装置におい
ては、帯鋼が貫通する夫々の室13をシールするために、
各室13を仕切る隔壁14の夫々に対して、シールバー17と
一対のローラ19とからなる構成を1組づつ配さねばなら
ない。従って部品点数が非常に多くなると共に組立て工
数も増大して、大幅なコストアップ等を招くという課題
があった。
〈課題を解決するための手段〉 本考案によるロールシール装置は、帯状材が挿通され
且つ搬送されるケーシングと、該ケーシングを前記搬送
方向に沿って複数の室に仕切る複数の隔壁と、複数の室
のうち一つおきの室に回転自在に設けられて前記帯状材
を上下に挾持する一対のローラと、該ローラの入口側に
近接して該入口側の前記隔壁に設けられ且つ前記帯状材
が挿通されるシール用の入口側シールバーと、前記ロー
ラの出口側に近接して該出口側の前記隔壁に設けられ且
つ前記帯状材が挿通されるシール用の出口側シールバー
と、前記複数の室にそれぞれ連通して設けられた真空ポ
ンプとを備えたことを特徴とするものある。
〈作用〉 ケーシング内に回転自在に設けられ且つ帯鋼を気密に
圧接挾持する一対のローラの入口側に近接して設けられ
た入口側シールバーが、前記ローラと共に該入口側の隔
壁をシールし、前記ローラの出口側に近接して設けられ
た出口側シールバーが前記ローラと共に該出口側の隔壁
をシールする。即ち一対のローラによって入口側及び出
口側2つの隔壁をシールする。
〈実施例〉 以下、本考案によるロールシール装置の一実施例を図
面を参照して詳細に説明する。なお、従来の技術と同一
の部材に同一の符号を付して表すこととし、重複する説
明は省略する。
この実施例の側面断面図を第1図に示したように、ケ
ーシング12内には複数(本例では6つ)の隔壁14が設け
られ、該ケーシング12内を複数の室13に仕切っている。
そしてこれら室13のうち1つおきに位置する各室13内に
は、帯鋼11を図中上下に且つ気密に挾持する一対のロー
ラ19が回転自在に設けられている。
また、該ローラ19近傍の拡大断面図である第2図にも
示したように、該ローラ19を中心として帯鋼11の搬送方
向(図中矢印T方向)入口側には、該ローラ19の入口側
周面に近接して入口側シールバー21が設けられていると
共に、ローラ19の出口側には該ローラ19の出口側周面に
近接して出口側シールバー22が設けられている。つま
り、入口側及び出口側の夫々のシールバー21,22には、
帯鋼11が挿通される貫通孔17が穿設されていると共に、
これらシールバー21,22のローラ19に対向する夫々の端
面18には、該端面18がローラ19の外周面に沿って近接し
て位置し以てシール効果を高めるよう、鴉口形状の曲面
が形成されている。
こうして、隔壁14を略気密状態で仕切るべく用いられ
るシールバー21,22とローラ19とは、2つの隔壁14に対
して1つのローラ19を共用する構成となっており、従っ
て従来の如く、1つの隔壁14に対して1つづつのシール
バー15とローラ19を要する構成に比して、大幅な部品点
数及び工数の削減が実現される。
また第2図中のIII−III矢視断面図を第3図に示した
ように、図中上下方向の夫々に突出したローラ19の回転
軸23は、ケーシング12の両側に配された一組の軸受24に
よって回転自在に支持されていると共に、これらの軸受
24は夫々軸受箱25内に収納されている。回転軸23が突出
するケーシング12の開口部には、該開口部を囲繞するカ
バー26が設けられ、且つカバー26と前述した軸受箱25と
の間には、前記回転軸23を取り巻いて真空ベローズ27が
介装されている。また、該真空ベローズ27と軸受箱25と
の接続部には、真空軸シール28が回転軸24に嵌挿された
状態で設けられ、ケーシング12内と外気側とを気密に仕
切っている。
さらに、前述した如く隔壁14により略気密状態で仕切
られた各室13には、真空ポンプP1〜P6が夫々連通して設
けられており、これらポンプが作動することによって、
図中左側の室13から右側の室13へと順次僅かづつ雰囲気
ガスが移動し、これにつれて該雰囲気ガスの減圧が漸次
且つ段階的になされる。
詳述すれば、ポンプP1〜P6の作動により各室13内の雰
囲気ガスは、以下のような流れによって各室13間を流動
し、且つこれに伴い段階的な減圧がなされるのである。
つまり、入口側シールバー21内に流れ込んだ雰囲気ガス
は、その一部がローラ19外周面と該シールバー21の端面
18との間を流れて室13内に膨張放出される(第2図中矢
印A)。雰囲気ガスはこの室13にてポンプP1により外部
へ排出される。
さらに該室13内の雰囲気ガスは、ローラ19の外周面と
出口側シールバー22の端面18との間を流れ、且つ該シー
ルバー22内の貫通孔17を経て、図中右側のより圧力の低
い室13内へと膨張しつつ流入する(図中矢印B)。
また他には、第3図に示したように、帯鋼11の両側端
部と入口側シールバー21の内側面との間の側部領域29内
に雰囲気ガスが流れ、且つその一部が回転軸23のカバー
26内等に流れ込むなどして、さらに下流側の出口側シー
ルバー22の側部領域30内を流れ、次の室13内へと膨張流
入する(図中矢印C)。
このような、ローラ19及びシールバー21,22によるシ
ール装置に助けられ漸次減圧がなされる結果、全体とし
てより大きな減圧が比較的小さな能力のポンプによって
実現される。
以下、具体的な実験例を示す。即ち第1図に示したよ
うな装置構成を用い、図中最左端側の室13から順次下流
側(図中右側)へと各室13ごとの設定圧力を760torr
(大気圧),250torr,70torr,20torr,5torr,0.5torr,0.0
5torrとして計画した。この結果各室13の圧力は順に760
torr,250torr,65.8torr,17.3torr,4.55torr,0.51torr,
0.049torrとなり極めて良好に達成できた。またこの際
の各室13からの排気量は順に9,700m3/hr,28,000m3/hr,1
0,000m3/hr,21,000m3/hr,7,000m3/hr,36,000m3/hrとな
って、従来のものとほとんど同等のポンプ動力を要した
のみであった。
〈考案の効果〉 本考案のロールシール装置によれば、帯状材を気密に
圧接挾持する一対のローラの入口側に近接して入口側シ
ールバーを設け、これによって前記ローラと共に該入口
側の隔壁をシールし、また同時に、前記ローラの出口側
に近接して設けられた出口側シールバーが前記ローラと
共に該出口側の隔壁をシールすることにより、一対のロ
ーラのみで該ローラの入口側及び出口側2つの隔壁をシ
ールすることができるので、大幅な部品点数と工数の削
減が図れコストダウンが実現する。また、本考案では、
上,下流側の2つのローラで3つの抽気口を備えられる
ので、全体としてより大きな減圧が比較的小さな能力の
ポンプによって実現される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるロールシール装置の一実施例を表
す概略側面断面図、第2図はそのローラ部分の拡大断面
図、第3図は第2図中のIII−III矢視断面図、第4図は
従来のロールシール装置の一例を表す概略側面断面図、
第5図はそのローラ部分の拡大断面図である。 図面中、11は帯鋼、12はケーシング、13は室、14は隔
壁、17は貫通孔、19はローラ、21は入口側シールバー、
22は出口側シールバー、23は回転軸である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 愛甲 琢哉 大阪府堺市石津西町5番地 日新製鋼株 式会社堺製造所内 (72)考案者 森山 義輝 大阪府堺市石津西町5番地 日新製鋼株 式会社堺製造所内 (56)参考文献 特開 平1−168863(JP,A) 特開 昭62−218565(JP,A) 実開 昭58−61449(JP,U) 実開 昭63−14556(JP,U) 実開 昭63−14557(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯状材が挿通され且つ搬送されるケーシン
    グと、該ケーシングを前記搬送方向に沿って複数の室に
    仕切る複数の隔壁と、複数の室のうち一つおきの室に回
    転自在に設けられて前記帯状材を上下に挾持する一対の
    ローラと、該ローラの入口側に近接して該入口側の前記
    隔壁に設けられ且つ前記帯状材が挿通されるシール用の
    入口側シールバーと、前記ローラの出口側に近接して該
    出口側の前記隔壁に設けられ且つ前記帯状材が挿通され
    るシール用の出口側シールバーと、前記複数の室にそれ
    ぞれ連通して設けられた真空ポンプとを備えたことを特
    徴とするロールシール装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5861449U (ja) * 1981-10-16 1983-04-25 三菱重工業株式会社 ロ−ルシ−ル装置
JPS62218565A (ja) * 1986-03-19 1987-09-25 Nisshin Steel Co Ltd 真空蒸着メツキにおけるシ−ル方法
JPS6314556U (ja) * 1986-07-14 1988-01-30
JPS6314557U (ja) * 1986-07-14 1988-01-30
JPH01168863A (ja) * 1987-12-25 1989-07-04 Kawasaki Steel Corp 帯状物の連続処理用差圧シール装置

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