JP4022507B2 - 接着コンポジットの調製法 - Google Patents

接着コンポジットの調製法 Download PDF

Info

Publication number
JP4022507B2
JP4022507B2 JP2003355575A JP2003355575A JP4022507B2 JP 4022507 B2 JP4022507 B2 JP 4022507B2 JP 2003355575 A JP2003355575 A JP 2003355575A JP 2003355575 A JP2003355575 A JP 2003355575A JP 4022507 B2 JP4022507 B2 JP 4022507B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
composition
prepolymer composition
polyol
polymerizable compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003355575A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004160988A (ja
Inventor
ピーター・デービッド・ベレズク
ケリー・アン・マクマニガル
ルドウィック・スタンレー・サイガン
サン・アルディ・リー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm and Haas Co
Original Assignee
Rohm and Haas Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm and Haas Co filed Critical Rohm and Haas Co
Publication of JP2004160988A publication Critical patent/JP2004160988A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4022507B2 publication Critical patent/JP4022507B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B37/00Methods or apparatus for laminating, e.g. by curing or by ultrasonic bonding
    • B32B37/12Methods or apparatus for laminating, e.g. by curing or by ultrasonic bonding characterised by using adhesives
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B7/00Layered products characterised by the relation between layers; Layered products characterised by the relative orientation of features between layers, or by the relative values of a measurable parameter between layers, i.e. products comprising layers having different physical, chemical or physicochemical properties; Layered products characterised by the interconnection of layers
    • B32B7/04Interconnection of layers
    • B32B7/12Interconnection of layers using interposed adhesives or interposed materials with bonding properties
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J5/00Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
    • C08J5/12Bonding of a preformed macromolecular material to the same or other solid material such as metal, glass, leather, e.g. using adhesives
    • C08J5/124Bonding of a preformed macromolecular material to the same or other solid material such as metal, glass, leather, e.g. using adhesives using adhesives based on a macromolecular component
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J167/00Adhesives based on polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Adhesives based on derivatives of such polymers

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Description

本発明は接着コンポジットの調製法およびこれにより形成される接着コンポジットに関する。特に、本発明の方法は、プレポリマー組成物を含む未硬化コンポジットを形成し、このプレポリマー組成物を硬化させることを含む。さらに、本発明はプレポリマー組成物に関する。接着コンポジットは、2またはそれ以上の基体を挿入された接着組成物と結合させることにより調製される。接着組成物は、基体とよく接着し、分離させる力に対して耐性でなければならない。
いくつかの接着コンポジットは、比較的薄く、平坦な層で作られ;このような接着コンポジットは一般にラミネートと呼ばれる。本発明の方法は、ラミネート、特に軟質ラミネートを包含する様々な種類の接着コンポジットの調製に有用である。ラミネートは、軽量かつ柔軟な包装材料を提供するために用いられる。典型的には、ラミネートは、接着組成物により接着された低表面エネルギーのポリマー基体と金属箔を含む様々なポリマーフィルムの組み合わせから形成される。ラミネートの重量を最小限に抑え、柔軟性を維持し、コストを最小限に抑えるために、接着組成物を低塗布重量で用いるのが望ましい。
接着コンポジットの不透明基体からの調製を許容する新規接着法が望ましい。単一の硬化工程で形成できる多層ラミネートも望ましい。これらの目的についての一方法は、液体として施用され、次いで紫外線(uv)照射または電子線(e−線)照射に暴露することにより硬化する接着組成物で基体を結合させることであった。しかしながら、uv照射での硬化は、光開始剤の使用を必要とすることが多く、光開始剤または光分解の結果として生じる光開始剤のフラグメントは一般に低分子量物質であり、これはラミネートの性質に悪影響を及ぼし得る。電子線照射に暴露することにより硬化可能な組成物は、一般に光開始剤を必要としない。
電子線で硬化可能な接着組成物を製造するための一方法は、米国特許出願第10135258号にあり、これは粘着性賦与樹脂、重合可能なオリゴマー、およびモノマーを含むプレポリマーから形成される接着組成物の使用を開示し;これらの接着組成物を次いで電子線照射により硬化させる。この方法は、特別な、潜在的に高価である物質を必要とする。もう一つの方法は、JP59105068にあり、これは電子線硬化可能な接着剤として公知のポリエステル樹脂を含む配合物を使用する。
米国特許出願第10135258号明細書 特開昭59−105068号明細書
しかしながら、接着組成物のコストおよび性能を低下させることにより、接着コンポジットをさらに向上させることが望ましい。本発明者らは、驚くべきことに、接着コンポジットは、2mgKOH/g(樹脂)以上の酸価を有する非硬化性ポリエステル樹脂を含む比較的高価でない接着組成物を硬化させるために電子線照射を用いることにより製造できることを見いだした。
本発明の第一の態様において、硬化した接着コンポジットを調製する方法であって:
a)プレポリマー組成物の重量に基づいた重量%において:
(i)15%から70%の少なくとも一つの非硬化性ポリエステル樹脂であって、前記樹脂は、0.01モル/kg(樹脂)より少ない硬化性反応性基を含み、前記樹脂は2mgKOH/g(樹脂)以上の酸価を有する;および
(ii)30%から85%の少なくとも一つの重合可能な化合物
を含むプレポリマー組成物を第一基体上に施用する工程;
b)第二の基体を前記プレポリマー組成物と接触させて、未硬化コンポジットを提供する工程、ここで前記プレポリマー組成物は前記の第一基体および前記の第二基体と接触している;および
c)前記の未硬化コンポジットを電子線照射に付して、前記の硬化した接着コンポジットを提供する工程
を含む方法が提供される。
本発明の第二の態様において、プレポリマー組成物の重量に基づいた重量%において:
(i)15〜70%の少なくとも一つの非硬化性ポリエステル樹脂であって、前記樹脂は、0.01モル/kg(樹脂)より少ない硬化可能な反応性基を含む、および
(ii)30〜85%の少なくとも一つの重合可能な化合物
を含むプレポリマー組成物を含む、電子線照射により硬化させた場合に接着剤として有用な組成物が提供される。
本発明において使用する場合、「(メタ)アクリル」は、アクリルまたはメタクリルを意味し、「(メタ)アクリレート」はアクリレートまたはメタクリレートを意味する。
本発明は、少なくとも一つの非硬化性ポリエステル樹脂を含むプレポリマー組成物の使用を包含する。ポリエステル樹脂は、たとえば、K.J.Saunders、Organic Polymer Chemistry、ChapmanおよびHall、London、1973に記載されているように、当該分野において周知である。ポリエステル樹脂は、主鎖において反復基:
Figure 0004022507
を含む。適当なポリエステル樹脂は、たとえば、直鎖飽和ポリエステル樹脂、他の飽和ポリエステル樹脂、ポリカーボネート、およびその混合物を含む。本発明において用いる場合、「樹脂」は、複数のモノマー単位を結合させることにより形成される任意の化合物を包含し;このような化合物は、他ではオリゴマー、樹脂、および/またはポリマーと呼ばれる。あらゆる分子量のポリエステル樹脂が本発明における使用に適している。
「非硬化性」ポリエステル樹脂は、本発明において用いられる場合、ほとんどまたは全く硬化性反応性基を含まないものである。硬化性反応性基は、本発明のプレポリマー組成物が電子線照射に暴露されると起こる硬化反応に関与できるものである。製造における欠陥または保存の際の劣化のために、本質的に反応性基がないと考えられる樹脂は、実際には少数の反応性基を有する。好ましいのは、樹脂1キログラムあたり0.1モル以下の反応性基を有するポリエステル樹脂であり;さらに好ましいのは、0.01以下であり;さらにより好ましいのは、0.003以下であり;なお一層好ましいのは、0.001以下であり、最も好ましいのは0である。
電子線硬化組成物において用いられるいくつかの共通の反応基は、アクリル基または他のビニル基の形態の二重結合である。したがって、アクリルまたは他のビニル基を多量に含むポリエステル樹脂は、本発明において非硬化性ポリエステル樹脂と見なすことができない。しかしながら、芳香環に含まれる二重結合は、一般に電子線照射下での硬化中は不活性であることが知られている。従って、芳香環を含むポリエステル樹脂は、硬化性反応性基をほとんどまたは全く含まないならば、本発明の非硬化性ポリエステル樹脂として好適である。
本発明における使用に好適な非硬化性ポリエステル樹脂のいくつかは、少なくとも一つのポリオールを含む成分を少なくとも一つのポリカルボン酸と反応させることにより調製される。ポリオールは、各分子上に2またはそれ以上のヒドロキシル基を有する化合物である。適当なポリオールは、たとえば2またはそれ以上のヒドロキシル基を有する炭化水素である。炭化水素部分は、芳香族、脂肪族、または脂肪族と芳香族基礎構造の両方を有する複合体であってもよい。脂肪族部分またはその基礎構造は、環状、直鎖、分岐鎖、またはその組み合わせであってもよい。任意のポリオールにおいて、ヒドロキシル基は、第一級、第二級、またはそれぞれの1またはそれ以上であってもよい。適当なポリオールの混合物も好適である。好ましいのは、脂肪族である炭化水素部分を有するポリオールである。好適なポリオールは、ジオールであってもよいし(すなわち、1分子あたり2つのヒドロキシル基を有するポリオール)、あるいはこれらは1分子あたり3以上のヒドロキシル基を有してもよい。適当なポリオールの混合物も適している。1分子あたり3以上のヒドロキシル基を有するいくつかの適当なポリオールは、たとえば、トリメチロールプロパン、トリメチロールメタン、グリセリン、長鎖トリヒドロキシ化合物、およびその混合物を包含する。好ましいのは、たとえば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ネオペンチルグリコールの誘導体、1,3−ブタンジオール、長鎖ジヒドロキシ化合物、およびその混合物を包含するジオールである。好ましいジオールは、ネオペンチルグリコール、ネオペンチルグリコールの誘導体、1,6−ヘキサンジオール、およびその混合物である。
本発明において非硬化性ポリエステル樹脂として適当なポリエステル樹脂は、1またはそれ以上のポリオールおよび1またはそれ以上のポリカルボン酸を含む成分を反応させることにより調製することができる。ポリカルボン酸は、各分子上に2またはそれ以上のカルボン酸基を有する化合物である。本発明の実施において、1またはそれ以上のポリカルボン酸は無水物であってもよく;ポリエステルの形成において、無水物基は、K.Schauerteら、「Polyols」、Polyurethane Hnadbook、第2版、G.Oertel編、Hanser、1993に記載されているように、2つのカルボン酸基として機能すると考えられる。好ましいのは、ジカルボン酸;すなわち、1分子あたり2個のカルボキシル基を有するポリカルボン酸である。ポリカルボン酸は、脂肪族、脂環式、芳香族、またはその混合物であってよい。脂肪族ポリカルボン酸は、2〜30個の炭素原子を有する直鎖、環状、または分岐鎖炭化水素構造を有してもよい。いくつかの好適な脂肪族ポリカルボン酸は、たとえば、アジピン酸、短鎖脂肪族二酸、たとえば、シュウ酸、琥珀酸、およびグルタル酸、長鎖脂肪族二酸、たとえば、アゼライン酸およびセバシン酸、およびその混合物を包含する。好ましいのは、芳香族ポリカルボン酸であり;さらに好ましいのは、芳香族ジカルボン酸であり;さらに一層好ましいのは、フタル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、無水イソフタル酸、テレフタル酸、およびその混合物である。好適なポリカルボン酸の混合物も好適である。
本発明の非硬化性ポリエステル樹脂として好ましいのは、ポリカルボン酸およびポリオールの混合物から製造されるポリエステル樹脂であり、ここにおいて、カルボキシル基とヒドロキシル基のモル比は1.0以上である。好ましいのは、この比が1.02を越える混合物であり;さらに好ましいのは、1.04を越える混合物である。本発明は特定のメカニズムに限定されないが、モル過剰のカルボキシル基は、ポリマー鎖、おそらくはポリマー鎖の末端上に結合した遊離カルボキシル基を有する樹脂を生じ、これらの遊離カルボキシル基は、硬化プレポリマー組成物の、いくつかの基体、たとえば、ポリエチレンテレフタレートと有効に接着する能力を向上させると考えられる。「遊離カルボキシル」とは、本発明において、ヒドロキシル基または他の部分と反応して新規共有結合を形成しないカルボキシル基を意味する。
ポリエステル樹脂の所望の分子量は、他の因子のなかでも、基体の施用される間にプレポリマー組成物が有するべき望ましい粘度に応じて変わる。一般に、高分子量ポリエステル樹脂がプレポリマー組成物の高粘度をもたらすと考えられる。さらに、温度が高いほど、プレポリマー組成物の粘度が減少する。従って、いくつかの例において、比較的高分子量のポリエステル樹脂を用いることができ、基体への施用は、室温(ここにおいて、室温とは18℃から30℃を意味する)より高い温度で行うことができる。
本発明のいくつかの態様において、非硬化性ポリエステル樹脂は、少なくとも500;好ましくは少なくとも1000;さらに好ましくは少なくとも1500の数平均分子量(Mn、サイズ排除クロマトグラフィーにより測定)を有する。いくつかの態様において、非硬化性ポリエステル樹脂は、20000以下;好ましくは10000以下;さらに好ましくは6500以下;なお一層好ましくは3500以下のMnを有する。本発明の他の具体例、典型的には基体に室温より高い温度で施用されることを意図されるものは、好ましくは100000以下;さらに好ましくは60000以下の分子量を有する。
本発明のいくつかの態様において、非硬化性ポリエステル樹脂は0℃以上;さらに好ましくは10℃以上;なお一層好ましくは15℃以上のガラス転移温度(Tg、動的走査熱量分析により測定)を有する。いくつかの態様において、非硬化性ポリエステル樹脂は200℃以下;好ましくは150℃以下のTgを有する。
本発明のいくつかの態様において、非硬化性ポリエステル樹脂は、樹脂に結合した遊離酸基を有する。遊離酸基は、他の化学物質と共有結合的に反応しないものである。好ましいのは、遊離カルボン酸基である。遊離酸基の量は、樹脂1グラム中の遊離酸基を中和するために必要な水酸化カリウム(KOH)の重量(ミリグラム)である、樹脂の酸価により特徴づけられる。酸価は、たとえばASTM D1639を包含する当該分野において公知の様々な方法により測定することができる。好ましいのは、2mgKOH/g(樹脂)以上の酸価を有する非硬化性ポリエステル樹脂であり;さらに好ましいのは5mgKOH/g(樹脂)以上であり;なお一層好ましいのは15mgKOH/g(樹脂)以上であり;最も好ましいのは30mgKOH/g(樹脂)以上である。200mgKOH/g(樹脂)以下の酸価を有する非硬化性ポリエステル樹脂も好ましく;さらに好ましいのは150mgKOH/g(樹脂)以下であり;なお一層好ましいのは100mgKOH/g(樹脂)以下であり;最も好ましいのは60mgKOH/g(樹脂)以下である。
本発明のいくつかの態様において、ポリエステル樹脂は、触媒、好ましくは少なくとも一つの金属を含む触媒、最も好ましくはスズを含む触媒を用いるプロセスにより製造される。触媒は、非硬化性ポリエステル樹脂の製造法の効率を向上させると考えられる。
非硬化性ポリエステル樹脂として好適であることが知られている化合物は、UCB Chemicalsにより供給される、アクリル系モノマー希釈剤中の酸改質ポリエステル樹脂であるEbecryl Eb524である。
本発明のいくつかの態様において、プレポリマー組成物中の非硬化性ポリエステル樹脂の適当な量は、プレポリマー組成物の重量に基づいて15重量%以上;好ましくは25%以上;さらに好ましくは35%以上である。いくつかの態様において、非硬化性ポリエステル樹脂の適当な量は、プレポリマー組成物の重量に基づいて70重量%以下であり;好ましいのは60%以下であり;さらに好ましいのは50%以下である。樹脂の量が少なすぎると、組成物がいくつかの基体へ結合する能力を損なうことが知られている。樹脂の量が多すぎると、組成物の粘度を増大させることが知られており;いくつかの施用法については、非常に高い粘度は望ましくない。
本発明の実施において、適当な非硬化性ポリエステル樹脂が組成物中に含まれるので、組成物中の他の成分は適当な非硬化性ポリエステル樹脂として見なされないポリエステル樹脂を含んでもよいと考えられる。
本発明は、少なくとも一つの重合可能な化合物を含むプレポリマー組成物の使用を包含する。本発明において用いられる重合可能な化合物は、プレポリマー組成物が電子線照射に暴露されている間またはその後に互いに反応して1以上のポリマーを形成できるものである。1以上のポリマーを形成するプロセスを本発明において重合、または同義的に硬化と呼ぶ。それぞれの重合可能な化合物の各分子が他の分子上の反応性基と反応してポリマーを形成する1以上の反応性基を含むので重合が一般的に起こる。重合可能な二重結合を含む化合物は、本発明において重合可能な化合物として好適であることが知られている。
好適な重合可能な化合物は、モノマー、オリゴマー、樹脂、ポリマー、またはその混合物である。モノマーは、比較的低分子量、通常1000以下の重合可能な化合物である。オリゴマーは、2ないし10モノマー単位の直鎖、分岐鎖、または星状化合物である。ポリマーは、11以上のモノマー単位の直鎖、分岐鎖、星状、または架橋した化合物である。重合可能な化合物とみなされる任意のオリゴマー、樹脂、またはポリマーについて、これは電子線照射へ暴露している間またはその後にさらに重合できなければならない。好適な重合可能な化合物の各分子は、重合反応に関与できる1以上の反応性基を有してもよい。
好ましいのは、揮発性の低い重合可能な化合物である。一般に、比較的高い沸点を有する化合物が揮発性が低いと考えられる。本発明において重合可能な化合物として好ましいのは、60℃以上の沸点を有する化合物であり;さらに好ましいのは80℃以上;なお一層好ましいのは100℃以上;最も好ましいのは120℃以上である。
重合可能な化合物としての本発明における使用に好適な化合物の好ましい種類は、(メタ)アクリル基を含む任意の化合物であるアクリル化合物である。好適なアクリル化合物は、たとえば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸のエステル、(メタ)アクリル酸および/または(メタ)アクリレートエステルの他の官能性化合物との付加物、およびその混合物を包含する。重合可能な化合物としての使用に好適な(メタ)アクリル酸のエステルには、たとえば、(メタ)アクリル酸のアルキルエステル;(メタ)アクリル酸のヒドロキシル含有エステル、たとえば、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート;(メタ)アクリル酸の環含有エステル、たとえばイソボルニル(メタ)アクリレート;たとえば、エチレンオキシド、アリル基、グリシジル基などの他の基を含む(メタ)アクリル酸のエステルが含まれる。
重合可能な化合物として好適なアクリル系化合物には、(メタ)アクリル酸または他の置換アクリル酸化合物のポリオールとのエステルが含まれる。好ましいのは、(メタ)アクリル酸のポリオールとのエステルである。ポリオールの1以上のヒドロキシル基をアクリル酸、メタクリル酸、またはその混合物でエステル化してもよく、適当な重合可能な化合物は、様々な組み合わせの1、2、3、4、またはそれ以上のヒドロキシル基がエステル化されているポリオール分子の混合物を有してもよい。いくつかの好適なポリオールは、たとえば、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン、1,6ヘキサンジオール、他のヘキサンジオール、ブタンジオール、ポリマーポリオール(たとえば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、およびそのコポリマー)、およびその混合物を包含する。1以上のヒドロキシル基がアルコキシル化されているポリオール、たとえば、エトキシル化ペンタエリスリトール、プロポキシル化ペンタエリスリトール、エトキシル化トリメチロールプロパン、プロポキシル化トリメチロールプロパン、エトキシル化ヘキサンジオール、プロポキシル化ヘキサジオール、いくつかのヒドロキシルがエトキシル化され、他のヒドロキシルがプロポキシル化されている類似のポリオール、およびその混合物も好適である。いくつかの好ましいエステルは、エトキシル化ペンタエリスリトールテトラアクリレート、エトキシル化トリメチロールプロパントリアクリレート、アルコキシル化ヘキサンジオールジアクリレート、およびその混合物である。
本発明の重合可能な化合物としての使用に好適なアクリル化合物のクラスには、前記アクリル化合物と他の官能性化合物、たとえばエポキシ化合物、イソシアネート、またはホスフェート化合物との付加物も含まれる。重合可能な化合物として好適な(メタ)アクリル化合物の他の官能性化合物の付加物の例は、たとえば、アルキルイソシアネートとヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートの付加物およびアクリレート−末端リン酸エステルを包含する。重合可能な化合物として好適であることが知られているこのような付加物の一例は、UCB Chemicalsにより供給されるウレタンモノアクリレートモノマーであるEbecryl CL1039である。
化合物は、合成法または製造法にかかわらず、その化学的構造のために本発明における使用に好適である。従って、本明細書における化合物の記載において、「エステル化」および「付加物」および「エトキシル化」のような用語は、これらの化学物質を製造する方法に関係なく、その化学構造を説明するために用いられる。
(メタ)アクリレート化合物に加えて、他の重合可能な化合物が、重合可能な化合物としての本発明における使用に好適である。適当な化合物としては、たとえば、エチレン性不飽和化合物、たとえば、酢酸ビニル、酢酸ビニルの誘導体、置換酢酸ビニル化合物、スチレン、置換スチレン、たとえば、アルファ−メチルスチレン、およびその混合物が挙げられる。電子線照射に暴露されている間またはその後に重合または共重合できる他の化合物、たとえば、ウレタン、エポキシ、酸無水物、開環重合可能な化合物、およびその混合物も好適である。
重合可能な化合物としての本発明における使用に好適な化合物の一つのグループは、アクリルオリゴマー;すなわち、アクリルモノマーから全体的または部分的に調製されるオリゴマーである。いくつかの好適なこのようなオリゴマーは、1以上のアクリルモノマーを互いに反応させてオリゴマーを形成することにより調製することができる。他の好適なアクリルオリゴマーは、1以上のアクリルモノマーを他の化合物と反応させて適当なオリゴマーを形成することにより調製することができる。オリゴマーを用いる場合、好ましいのは、米国特許出願第10135258号に開示されているような、1以上の(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリロイルハライド、および/または(メタ)アクリレートエステルと1以上のヒドロキシ含有アルキド樹脂、ポリエステル縮合物、またはポリエーテル縮合物との反応により得られるものである。
本発明における重合可能な化合物としての使用に好適な化合物のもう一つのグループは、電子線照射に暴露された場合にさらに硬化できるポリマーである。このようなポリマーのあるグループは、1または2の末端エチレン性不飽和基を有し;このようなポリマーの水不溶性のものの例は、米国特許出願第09951924号に開示されている。
本発明における使用に好適な重合可能な化合物の混合物も重合可能な化合物として好適である。好ましいのは、モノマー、オリゴマー、およびその混合物である重合可能な化合物であり;さらに好ましいのはモノマーのみを含む重合可能な化合物であり;なお一層好ましいのは、アクリルモノマーのみを含む重合可能な化合物である。
本発明のプレポリマー組成物は、非硬化性ポリエステル樹脂および重合可能な化合物以外に化合物を含んでもよい。追加の化合物の例としては、希釈剤;溶媒;および組成物の流れを向上させる添加剤、組成物が基体を湿らせるのを助ける添加剤、発泡を減少させる添加剤、または組成物の粘度を調節する添加剤が挙げられる。好ましいのは、溶媒をほとんどまたは全く使用しない組成物である。追加の化合物の有用なクラスは、湿潤剤、すなわち組成物が基体を湿らせる能力を向上させると考えられるものであり;湿潤剤の一例は、ポリエーテル改質ポリジメチルシロキサン化合物である。湿潤剤は、用いられる場合、一般にプレポリマー組成物の重量に基づいて2重量%以下の量で用いられ;好ましいのは1%以下である。湿潤剤を用いる場合、これらは一般にプレポリマー組成物の重量に基づいて0.01重量%以上の量で用いられ;好ましいのは0.1%以上の量である。
本発明の実施において含めることができるもう一つの種類の追加の化合物は、米国特許出願第10135258号に開示されているような粘着性賦与樹脂である。粘着性賦与樹脂は、ロジン、水素化ロジン、テルペン樹脂、それらのエステル、それらのポリマー、およびそれらの誘導体である。本発明において、好ましいプレポリマー組成物は、粘着性賦与樹脂を含まない。
本発明のプレポリマー組成物の成分は、任意の手段により組み合わせることができる。通常、成分は、容器中で撹拌しながら混合される。好ましくは、成分は均一な溶液を調製するような方法で組み合わせられる。均一な溶液の調製を向上または加速するために成分を加熱することができる。
本発明のプレポリマー組成物において、重合可能な化合物の適当な量は、プレポリマー組成物の重量に基づいて30重量%以上であり;好ましいのは40%以上であり;さらに好ましいのは50%以上である。プレポリマー組成物の重量に基づいて85重量%以下の重合可能な化合物の量も適当であり;好ましいのは75%以下であり;さらに好ましいのは65%以下である。
本発明の実施において、プレポリマー組成物は基体上に施用される。施用は、たとえば手作業または機械による塗布を含む任意の手段により行うことができる。適当な施用法としては、たとえば、ロールコーティング、ロッドコーティング、グラビア、メイヤーバーなどが挙げられる。施用されたプレポリマー組成物は、連続または不連続層を形成し得る。基体に施用されるプレポリマーの量は、基体および接着コンポジットの用途によって変わる。数例において、施用されるプレポリマー組成物の好ましい量は、少なくとも0.000325kg/m(0.2lb/リーム)であり;さらに好ましくは少なくとも0.00114kg/m(0.7lb/リーム)であり;なお一層好ましくは少なくとも0.00146kg/m(0.9lb/リーム)である。さらに、数例において、施用されるプレポリマー組成物の好ましい量は、0.00448kg/m(3lb/リーム)以下であり;さらに好ましくは0.00211kg/m(1.3lb/リーム)であり;なお一層好ましくは0.00179kg/m(1.1lb/リーム)以下である。
当業者らは、プレポリマー組成物の最も望ましい粘度はコーティング法の選択に依存することを認めるであろう。一般に、使用する非硬化性ポリエステル樹脂が少ないと粘度が低下する傾向にある。ローラーコーターを使用する用途に関しては、好ましい粘度は。1.0〜5.0Pa・s(1000〜5000cps)である。
本発明の実施において、プレポリマー組成物を第一基体に施用した後、これを第二基体と接触させて、コンポジット構造を形成し、これを任意に、たとえばローラー間を通過させることにより圧力をかけて、基体のプレポリマー組成物との接触を増大させてもよい。もう一つの態様において、プレポリマー組成物を第一基体の2つの表面に同時にまたは連続して施用することができ、コートされた表面を次に、同一または異なる2つのさらに別の基体と同時にまたは連続して接着させる。コンポジット構造は次いで、本明細書に記載されたプロセスの前または後に同一または異なる接着剤を用いて1またはそれ以上の他の基体と接着させることができる。本発明の方法において接着される基体は同一または異なってもよく、たとえば、金属、木、紙、エラストマー、織物または不織布、およびプラスチック(平滑またはテクスチャーを有する表面を有してもよい)を包含し、ロール、シート、フィルム、ホイルなどの形態において提供される。適当な基体としては、たとえば、合板、紙、含浸紙、ポリスチレンフォーム、ポリエステルフィルム、ポリエステル織物、アルミニウム、スチール、ポリ塩化ビニル、天然および合成ゴム、ポリマーブレンド、およびエンジニアリングプラスチックなどが挙げられる。好ましいのは、非多孔性材料、たとえば、ポリマー、金属、またはゴムから作られた基体である。一般に、ナイロンは電子線照射にさらされた場合に劣化すると考えられるので、あまり好ましくないと考えられる。
本発明のいくつかの態様において、接着された基体は、比較的薄く、平坦で、このような場合にコンポジット物品はラミネートまたはラミネート構造物と呼ばれる。本発明の実施に好適であることが知られているいくつかの平坦な基体としては、たとえば、未処理ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、コロナ放電より処理されたPETフィルム、化学的に処理された表面を有するPETフィルム、低密度ポリエチレンフィルムを含むポリエチレンフィルム、および金属化ポリマーフィルムが挙げられる。
光開始剤は、重合に関与しないが、放射線に暴露されると1以上のラジカルを形成する化合物である。一般に、光開始剤は、電子線照射への暴露により硬化する組成物においては必要とされない。本発明の実施において、好ましいプレポリマー組成物は、有効でないほど少量の光開始剤を含む;すなわち、存在する任意の光開始剤は非常に希薄であるので、硬化コンポジットに認知できる影響を及ぼさない。さらに好ましいのは光開始剤を含まないプレポリマー組成物である。
本発明の実施において、未硬化コンポジット構造を電子線照射に付して、プレポリマー組成物を硬化させる。有用な接着強度を生じ、非重合物質を許容できるレベルまで減少させるためには、適当な最小量の電子線照射で十分である。放射線量は、“An Introduction to Radiation Units and Measurement”、H.C.Biggin、Irratiation Effects on Polymers、DW Cleggら編、Elsevier、1991に記載されているように、照射された物質1キログラムあたり1ジュールのエネルギーに等しい、「グレイ」(Gyと略記)と呼ばれるSI単位で測定される。1000グレイ単位は1キログレイ、またはkGyである。もう一つの放射線量の単位はradであり、100erg/グラムに相当し;1Gy=100radである。いくつかの態様において、5kGy(0.5Megarad、Mradと略記)以上が適当であり;好ましいのは10kGy(1Mrad)以上であり;さらに好ましいのは20kGy(2Mrad)以上である。電子線照射の線量が高すぎると、余分に費用がかかり、接着コンポジットの製造が減速する。数例において、200kGy(20Mrad)以下が適当であり;好ましいのは100kGy(10Mrad)以下であり;さらに好ましいのは70kGy(7Mrad)以下であり;なお一層好ましいのは50kGy(5Mrad)以下である。
本明細書および請求の範囲の目的に関して、記載されている範囲および比は組み合わせられると理解される。たとえば、特定のパラメータについて60から120と80から110の範囲が記載されているならば、60から110と80から120の範囲も意図されると理解される。
次の実施例において、これらの略語が用いられる:
PET:ポリエチレンテレフタレート
LDPE:低密度ポリエチレン
PDMS:ポリジメチルシロキサン
PM−PDMS:ポリエーテル改質PDMS
HDODA:1,6ヘキサンジオールジアクリレート
PETA:ペンタエリスリトールテトラアクリレート
TMPTA:トリメチロールプロパントリアクリレート
TPGDA:トリプロピレングリコールジアクリレート
2−HEMA:2−ヒドロキシエチルメタクリレート
次の実施例において、次の市販の物質を用いる:
Ebecryl Eb524:酸改質ポリエステル樹脂、HDODA中30%に希釈、UCB Chemicalsにより供給
Ebecryl CL1039:ウレタンモノアクリレートモノマー、UCB Chemicalsにより供給
SR494 エトキシル化ペンタエリスリトールテトラアクリレート、Sartomer Companyにより供給
SR502 エトキシル化トリメチロールプロパントリアクリレート、Sartomer Companyにより供給
CD560 アルコキシル化ヘキサンジオールジアクリレート、Sartomer Companyにより供給
CD9052 三官能性酸エステル、Sartomer Companyにより供給
Ebecryl 810 四官能性アクリレートポリエステル樹脂、UCB Chemicalsにより供給
SR238 HDODA、Sartomer Companyにより供給
SR259 ポリエチレングリコール(200)アクリレート、Sartomer Companyにより供給
Morcure 2000 エポキシ改質オリゴマーブレンド、Rohm and Haas Companyにより供給
Byk346 PM−PDMS Byk Chemieから入手
SR306 TPGDA、Sartomer Companyにより供給
SR351 TMPTA、Sartomer Companyにより供給
Rocryl 400 2−HEMA、Rohm and Haas Companyにより供給
実施例
次の実施例において、用いられる量は「部」として記載され、これは重量部を意味する。
比較例C1
22.35部のEBECRYL Eb524を、エトキシル化ペンタエリスリトールテトラアクリレート、エトキシル化トリメチロールプロパントリアクリレート、およびアルコキシル化ヘキサンジオールジアクリレートの等しい重量部の混合物のモノマーブレンド、22.35部で希釈した。配合物に15.98部のEbecryl810;25部のSR238;および0.5部のByk346を添加した。
結果として得られる配合物は、約40重量%の樹脂固体、および1.0〜1.5Pa・s(1000〜1500cps)の粘度を有していた。
配合物をコロナ処理されたポリエステルフィルム上に、0.001626kg/m(1lb/リーム)でコートした。
実施例2
70部のEBECRYL Eb524をさらに23部のSR306で希釈した。配合物に、0.5部のSR351、および6部のRocryl400を添加した。0.5部のByk346も添加した。未処理フィルム、コロナ処理フィルム、および2つの異なる化学処理で処理されたフィルムの4つの異なるPETフィルム上に配合物をコートした。
実施例3
それぞれ45/34/6のモル比の無水フタル酸、エチレングリコール、およびネオペンチルグリコールを反応させることにより、ポリエステル樹脂P1を製造した。45部の樹脂P1を27.5部のSR306および27部のRocryl400中に溶解させた。配合物に0.5部のByk346を添加した。配合物を、コロナ処理フィルム、および実施例2において使用した化学処理のうちの一つで処理されたフィルムの、2つの異なるPETフィルム上にコートした。
実施例4
それぞれ50/1/42/4/3のモル比の無水フタル酸、イソフタル酸、エチレングリコール、ネオペンチルグリコール、および1,6ヘキサンジオールを反応させることにより、ポリエステル樹脂P2を製造した。45.5部の樹脂P2を27部のSR306および27部のRocryl400中に溶解させた。配合物に0.5部のByk346を添加した。配合物を、コロナ処理PETフィルム上にコートした。
実施例5
実施例4から得た40部のポリエステル樹脂P2を59.5部のEbecryl CL1039中に溶解させた。配合物に、0.5部のBky346を添加した。配合物をコロナ処理されたPETフィルム上にコートした。
実施例6:支持されたT形剥離試験の結果:
比較例C1および実施例2〜5に記載されたそれぞれのコートされたPETフィルムをLDPEのフィルムに積層し、414kPa(60psi)の油圧システムから圧力をかけてゴムローラー間を通過させた。ラミネートを次にESI高エネルギーユニットを0.127m/秒(25ft/分)のウェブスピードで、3Mradの線量を得るために十分な電子線照射強度で通過させた。
幅25.4mm(1インチ)のラミネートを22℃(72°F)、相対湿度50%で調整し、次に同じ温度および湿度で、Instron1011型引張試験機で、4.23mm/秒(10in/分)のクロスヘッドスピードで、支持されたT形剥離構造において試験した。すなわち、積層された断片の一端で、2つの基体は試験機の相対するつかみ具(jaw)中にあり、積層された断片のテールで「T」字形を形成する。テールの末端を支持して、積層された断片の接着された部分とクロスヘッドの方向間で90°の角度を維持する。測定された負荷量を25.4mmの幅当たりの力(グラム)(g/線インチ)で記載する。T形剥離試験において得られた負荷量は次の通りであった:
Figure 0004022507
実施例7
次の成分を混合することにより、配合物を調製した:
Figure 0004022507
配合物を化学的に処理されたPETフィルム上にコートし、金属化されたPETフィルムに積層し、414kPa(60psi)の油圧システムから圧力をかけてゴムローラー間を通過させた。ラミネートを、127mm/s(25フィート/分)の速度で、155kVの電子線電圧および30kGy(3Mrad)の線量で電子線ユニット間を通過させた。ラミネートを実施例6と同様に、T形剥離値は300〜500g/25.4mm幅であった。

Claims (12)

  1. a)第一の基体上に、プレポリマー組成物の重量に基づいた重量パーセントにおいて、
    (i)15%〜70%の少なくとも一つの非硬化性ポリエステル樹脂であって、前記樹脂は0.01モル/kg(樹脂)より少ない硬化性反応性基を含み、前記樹脂は2mgKOH/g(樹脂)以上の酸価を有し、かつ前記樹脂は6500以下の数平均分子量を有する;および
    (ii)30%から85%の少なくとも一つの重合可能な化合物
    含むプレポリマー組成物(該プレポリマー組成物は溶媒を含まない)を施用する工程;
    b)第二の基体を前記プレポリマー組成物と接触させて、未硬化コンポジットを得る工程、ここで前記プレポリマー組成物は前記第一および第二基体と接触する;および
    c)前記の未硬化コンポジットを電子線照射に供して、硬化した接着コンポジットを得る工程
    を含む硬化した接着コンポジットの調製法。
  2. 前記の重合可能な化合物が、アクリル酸のポリオールとのエステル、メタクリル酸とポリオールとのエステル、およびその混合物(ここで、該ポリオールは、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン、ヘキサンジオール、ブタンジオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレン−プロピレンコポリマーグリコール、エトキシル化ペンタエリスリトール、プロポキシル化ペンタエリスリトール、エトキシル化トリメチロールプロパン、プロポキシル化トリメチロールプロパン、エトキシル化ヘキサンジオール、プロポキシル化ヘキサンジオール、およびその混合物からなる群から選択される)からなる群から選択される少なくとも一つのモノマーを含む請求項1記載の方法。
  3. 前記未硬化コンポジットが20kGy(2Mrad)〜70kGy(7Mrad)の線量で前記電子線照射に供される請求項1記載の方法。
  4. 前記の重合可能な化合物が少なくとも一つのウレタンモノアクリレートモノマーを含む請求項1記載の方法。
  5. プレポリマー組成物の重量に基づいた重量パーセントにおいて、
    (i)15〜70%の少なくとも一つの非硬化性ポリエステル樹脂であって、前記樹脂は0.01モル/kg(樹脂)より少ない硬化性反応性基を含み、前記樹脂は2mgKOH/g(樹脂)以上の酸価を有し、かつ前記樹脂は6500以下の数平均分子量を有する;および
    (ii)30〜85%の少なくとも一つの重合可能な化合物
    を含むプレポリマー組成物(該プレポリマー組成物は溶媒を含まない)を含む、電子線照射により硬化した場合に接着剤として有用な組成物。
  6. 前記の重合可能な化合物が、アクリル酸のポリオールとのエステル、メタクリル酸のポリオールとのエステル、およびその混合物(ここで、該ポリオールは、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン、ヘキサンジオール、ブタンジオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレン−プロピレンコポリマーグリコール、エトキシル化ペンタエリスリトール、プロポキシル化ペンタエリスリトール、エトキシル化トリメチロールプロパン、プロポキシル化トリメチロールプロパン、エトキシル化ヘキサンジオール、プロポキシル化ヘキサンジオール、およびその混合物からなる群から選択される)からなる群から選択される少なくとも一つのモノマーを含む請求項5記載の組成物。
  7. 前記の重合可能な化合物が少なくとも一つのウレタンモノアクリレートモノマーを含む請求項5記載の組成物。
  8. 前記の重合可能な化合物が少なくとも一つのアクリル酸のポリオールとのエステルまたは少なくとも一つのメタクリル酸のポリオールとのエステルを含み;前記の重合可能な化合物が少なくとも一つのウレタンモノアクリレートモノマーを含む請求項5記載の組成物。
  9. 重合可能な化合物の全てが、モノマー、1種以上のアクリルモノマーを互いに反応させることにより製造されるオリゴマー、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1記載の方法。
  10. 重合可能な化合物の全てがモノマーである請求項9記載の方法。
  11. 重合可能な化合物の全てが、モノマー、1種以上のアクリルモノマーを互いに反応させることにより製造されるオリゴマー、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項5記載の組成物。
  12. 重合可能な化合物の全てがモノマーである請求項5記載の組成物。
JP2003355575A 2002-10-17 2003-10-15 接着コンポジットの調製法 Expired - Fee Related JP4022507B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US41913802P 2002-10-17 2002-10-17

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004160988A JP2004160988A (ja) 2004-06-10
JP4022507B2 true JP4022507B2 (ja) 2007-12-19

Family

ID=32043451

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003355575A Expired - Fee Related JP4022507B2 (ja) 2002-10-17 2003-10-15 接着コンポジットの調製法

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP1411077A1 (ja)
JP (1) JP4022507B2 (ja)
CN (1) CN100572044C (ja)
BR (1) BR0304464A (ja)
TW (1) TW200415184A (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1621333A1 (de) * 2004-07-01 2006-02-01 Alcan Technology & Management Ltd. Verfahren zur Herstellung eines Verpackungsmaterials
ES2280926T3 (es) * 2004-07-01 2007-09-16 ALCAN TECHNOLOGY & MANAGEMENT LTD. Procedimiento para la fabricacion de un material de envase.
EP2508575A1 (en) 2011-04-05 2012-10-10 Cytec Surface Specialties, S.A. Radiation curable compositions
EP2508574A1 (en) * 2011-04-05 2012-10-10 Cytec Surface Specialties, S.A. Radiation curable compositions
JP2014518560A (ja) 2011-04-05 2014-07-31 オルネクス ベルギウム ソシエテ アノニム 輻射線硬化性組成物
EP2644634A1 (en) 2012-03-30 2013-10-02 Cytec Surface Specialties, S.A. Radiation curable (meth)acrylated compounds
EP2921536A1 (en) 2014-03-20 2015-09-23 ALLNEX AUSTRIA GmbH Radiation curable composition comprising inert resins
EP3138886A1 (en) 2015-09-02 2017-03-08 Allnex Belgium S.A. Method for gluing involving the use of a radiation curable adhesive composition comprising short fibers
EP3184565A1 (en) 2015-12-22 2017-06-28 Allnex IP S.à.r.l. Radiation-curable urethane (meth)acrylates with residual isocyanate groups
US20200407495A1 (en) 2018-03-27 2020-12-31 Allnex Belgium S.A. Radiation curable compositions
CN108611039A (zh) * 2018-05-17 2018-10-02 苏州中来光伏新材股份有限公司 一种电子束固化胶黏剂及其制备方法和涂覆方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1538211A (en) * 1975-05-12 1979-01-10 Ucb Sa Halogenated photopolymerisable adhesives
JPS578273A (en) * 1980-06-19 1982-01-16 Dainippon Printing Co Ltd Adhesive composition for laminate
JPS59105068A (ja) * 1982-12-08 1984-06-18 Dainippon Printing Co Ltd 電子線硬化型ラミネ−ト用接着剤
DE3880427T2 (de) * 1987-10-22 1993-09-23 Nichiban Kk Reaktiver haftklebstoff
US5182133A (en) * 1988-04-30 1993-01-26 Nichiban Company, Limited Sealer material and method for applying the same

Also Published As

Publication number Publication date
BR0304464A (pt) 2004-08-31
JP2004160988A (ja) 2004-06-10
EP1411077A1 (en) 2004-04-21
CN100572044C (zh) 2009-12-23
TW200415184A (en) 2004-08-16
CN1496819A (zh) 2004-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7311973B2 (en) Adhesive with multistage curing and the utilization thereof during the production of composite materials
US7323078B2 (en) Method for preparing a bonded composite
RU2406574C2 (ru) Покрытие поверхности, отверждаемое в несколько этапов
WO2007047513A1 (en) Adhesive useful for film laminating applications
JP4154171B2 (ja) 積層物を製造する方法
JP4022507B2 (ja) 接着コンポジットの調製法
US5151454A (en) Photocurable adhesive of hydroxy-polyesterurethane acrylate, monomer and polyisocyanate
WO2012121312A1 (ja) 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物及びコーティング剤
JP3640149B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型接着剤組成物
JP2007144850A (ja) 積層体、及び積層体の製造方法
EP0423713A2 (en) Photocurable adhesive and production of laminated articles using the same
EP0443537A2 (en) Water soluble photocurable polyurethane poly(meth-)acrylate, adhesives containing the same, and production of laminated articles
JP4645904B2 (ja) 積層体、及び積層体の製造方法
US6350344B1 (en) Solventless primers which are hardenable by radiation
US7056408B2 (en) High performance adhesive
JPS6366279A (ja) 接着方法
TWI827588B (zh) 輻射固化組成物
JP4289545B2 (ja) ポリエステル化粧板
JP4831369B2 (ja) ポリエステル化粧板の製造方法
JP5828576B2 (ja) ポリエステル化粧板の製造方法及びポリエステル化粧板製造用酸素遮断フィルム。
JPH1025452A (ja) 活性エネルギー線硬化型接着剤組成物、該組成物を用いるラミネートフィルムの形成方法およびラミネートフィルム
JP2006007500A (ja) 天然木化粧板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040401

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061011

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20061016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061019

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20070117

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20070122

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070419

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070419

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070903

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071001

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101005

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111005

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees