JP4022228B2 - 積層セラミックコンデンサ及びその製造方法 - Google Patents
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Cap=ε0×ε×S×(N−1)/d・・・・・(2)
但し、Cap:静電容量
ε0 :真空の誘電率
ε :誘電体材料の誘電率
S :内部電極交差面積
N :内部電極の層数
d :誘電体セラミック層厚
の式に従い、(a)誘電体材料の誘電率を大きくする、(b)内部電極の交差面積を増加させる、(c)内部電極の層数を増加させる、(d)誘電体セラミック層厚を薄くする、等々の方法が検討され、実施されている。
α=log(I2/I1)/log(V2/V1)・・・(1)
で得られる係数αが3.22以下であることを特徴とするものであり、この関係を満足させることにより、信頼性の優れた積層セラミックコンデンサを得ることができる。
また、請求項2記載の積層セラミックコンデンサは、請求項1記載の積層セラミックコンデンサにおいて、前記セラミック層が、出発原料として、BaTiO3、SrTiO3、CaZrO3、MgCO3、MnO、SiO2からなるものであることを特徴とする。
本発明の積層セラミックコンデンサの製造方法は、請求項3記載の通り、セラミック層と導電体層とが交互に積層された素体の端面に外部電極を形成した積層セラミックコンデンサの製造方法において、前記セラミック層と導電体層とが交互に重合するセラミック層の厚みが5μm以下で、かつ前記積層セラミックコンデンサの前記セラミック層は、BaTiO 3 を主成分としたものとし、前記積層セラミックコンデンサに125℃で、電圧V 1 、V 2 として、10V、50Vを印加し、それぞれの電圧印加時に流れる電流をI1、I2とするとき、
α=log(I2/I1)/log(V2/V1)・・・(1)
で得られる係数αが3.22以下となるようにすることを特徴とする。
また、請求項4記載の積層セラミックコンデンサの製造方法は、請求項3記載の積層セラミックコンデンサの製造方法において、前記セラミック層が、出発原料として、BaTiO3、SrTiO3、CaZrO3、MgCO3、MnO、SiO2からなり、前記CaZrO3の添加量によって、前記係数αが得られるように調整することを特徴とする。
また、請求項5記載の積層セラミックコンデンサの製造方法は、請求項3記載の積層セラミックコンデンサの製造方法において、前記セラミック層が、出発原料として、BaTiO3、SrTiO3、CaZrO3、MgCO3、MnO、SiO2からなり、前記MgCO3の添加量によって、前記係数αが得られるように調整することを特徴とする。
また、請求項6記載の積層セラミックコンデンサの製造方法は、請求項3または4記載の積層セラミックコンデンサの製造方法において、前記積層セラミックコンデンサが、セラミック層となるセラミックグリーンシートと導電体層となる内部電極形成用導電ペーストを交互に積層し、焼成してなるものであって、焼成温度によって、前記係数αが得られるように調整することを特徴とする。
また、請求項7記載の積層セラミックコンデンサの製造方法は、請求項3または4記載の積層セラミックコンデンサの製造方法において、前記積層セラミックコンデンサが、セラミック層となるセラミックグリーンシートと導電体層となる内部電極形成用導電ペーストを交互に積層し、焼成した後、再酸化処理してなるものであって、再酸化温度によって、前記係数αが得られるように調整することを特徴とする。
出発原料として、純度99%以上のBaTiO3、SrTiO3、CaZrO3、MgCO3、MnO、SiO2を準備した。これらを表1に示した比率で秤量した。この秤量物をボールミルで湿式混合し、水分を蒸発、乾燥させた後、1000℃の温度で仮焼して粉体を作製した。
得られたグリーンシートの一面に内部電極形成用導電ペーストを印刷し、乾燥後60層になるように積層し、さらにその上下に100μmの素材と同一組成のカバーを積層し、圧着することにより積層体を得た。
この積層体を格子状に裁断した後、300℃の温度で2時間加熱して有機バインダーを燃焼させ、さらにN2−1%H2混合ガスの還元雰囲気中で1200℃の温度で2時間焼成し、次いで600℃の温度で30分の再酸化処理を行い積層焼結体を得た。このときの内部素体の厚みは5μmとなった。
得られた焼結体の引き出し電極面に、電極を塗布し、αの異なる積層コンデンサを作製した。これらの実験例のαと信頼性試験結果を表1に示す。表1の実験例1、2、3からCaZrO3の添加量が低下するほどαは増加し、αが3.5以上では信頼性が満足できないことが判る。同様に実験例4、5、6からMgO(MgCO3)添加量が増加するとαは増加し、αが3.5以上では信頼性が満足できないことが判る。なお、実験例3及び6は比較例である。
Claims (7)
- セラミック層と導電体層とが交互に積層された素体の端面に外部電極を形成した積層セラミックコンデンサにおいて、前記積層セラミックコンデンサの前記セラミック層は、BaTiO 3 を主成分としたものとし、前記積層セラミックコンデンサに125℃で、電圧V 1 、V 2 として、10V、50Vを印加し、それぞれの電圧印加時に流れる電流をI1、I2としたとき、
α=log(I2/I1)/log(V2/V1)・・・(1)
で得られる係数αが3.22以下であることを特徴とする積層セラミックコンデンサ。 - 前記セラミック層が、出発原料として、BaTiO3、SrTiO3、CaZrO3、MgCO3、MnO、SiO2からなるものであることを特徴とする請求項1記載の積層セラミックコンデンサ。
- セラミック層と導電体層とが交互に積層された素体の端面に外部電極を形成した積層セラミックコンデンサの製造方法において、前記セラミック層と導電体層とが交互に重合するセラミック層の厚みが5μm以下で、かつ前記積層セラミックコンデンサの前記セラミック層は、BaTiO 3 を主成分としたものとし、前記積層セラミックコンデンサに125℃で、電圧V 1 、V 2 として、10V、50Vを印加し、それぞれの電圧印加時に流れる電流をI1、I2とするとき、
α=log(I2/I1)/log(V2/V1)・・・(1)
で得られる係数αが3.22以下となるようにすることを特徴とする積層セラミックコンデンサの製造方法。 - 前記セラミック層が、出発原料として、BaTiO3、SrTiO3、CaZrO3、MgCO3、MnO、SiO2からなり、前記CaZrO3の添加量によって、前記係数αが得られるように調整することを特徴とする請求項3記載の積層セラミックコンデンサの製造方法。
- 前記セラミック層が、出発原料として、BaTiO3、SrTiO3、CaZrO3、MgCO3、MnO、SiO2からなり、前記MgCO3の添加量によって、前記係数αが得られるように調整することを特徴とする請求項3記載の積層セラミックコンデンサの製造方法。
- 前記積層セラミックコンデンサが、セラミック層となるセラミックグリーンシートと導電体層となる内部電極形成用導電ペーストを交互に積層し、焼成してなるものであって、焼成温度によって、前記係数αが得られるように調整することを特徴とする請求項3または4記載の積層セラミックコンデンサの製造方法。
- 前記積層セラミックコンデンサが、セラミック層となるセラミックグリーンシートと導電体層となる内部電極形成用導電ペーストを交互に積層し、焼成した後、再酸化処理してなるものであって、再酸化温度によって、前記係数αが得られるように調整することを特徴とする請求項3または4記載の積層セラミックコンデンサの製造方法。
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JP2005209308A JP4022228B2 (ja) | 2005-07-19 | 2005-07-19 | 積層セラミックコンデンサ及びその製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9691549B2 (en) | 2011-09-12 | 2017-06-27 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Laminated ceramic capacitor having rare-earth element in crystal grains of dielectric ceramic layers |
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2005
- 2005-07-19 JP JP2005209308A patent/JP4022228B2/ja not_active Expired - Lifetime
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US9691549B2 (en) | 2011-09-12 | 2017-06-27 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Laminated ceramic capacitor having rare-earth element in crystal grains of dielectric ceramic layers |
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