JP4020228B2 - 充腹式アーチ構造物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、充腹式アーチ橋のような、内部に土砂等の裏込め材が充填される充腹式アーチ構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】
充腹式アーチ構造物の一つである,充腹式アーチ橋の構造は、従来、アーチリブの幅方向両端部からそれぞれ側壁部が立上り、そのアーチリブと一対の側壁部で形成される空間に裏込め土が充填されて構成される。その裏込め土の上には、道路床板等の構造物が敷設されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記充腹式のアーチ橋にあっては、充填された裏込め土の土圧を、側壁部で受けるため、その土圧を受けることができるように側壁部の壁厚を厚く設計する必要があり、対象とするアーチ橋が大型化するほど,アーチ橋の死荷重が大きくなってしまうという問題がある。
【0004】
しかも、土圧を受ける側壁部は、その下端部でアーチリブに支持されるので、当該アーチリブと側壁部との接合部に所要の強度が要求される。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、側壁部を安定させたり当該側壁部の壁厚を薄くできる充腹式アーチ構造物を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、アーチリブと、そのアーチリブの幅方向両側から立ち上がる一対の側壁部と、上記アーチリブ及び一対の側壁部で形成される空間に充填される土砂やコンクリート等の裏込め材とからなる充腹式アーチ構造物において、
上記アーチリブの幅方向端部が上記側壁部よりも側方に張り出したように形成されたアーチリブの張出部を設けると共に、その張出部上面と上記側壁部外面との間を連結する支え壁を設けたことを特徴とする充腹式アーチ構造物を提供するものである。
【0006】
本発明によれば、裏込め材から側壁部が受けた荷重は、側壁部外面から支え壁に伝達され、その支え壁に伝達された荷重がアーチリブの張出部で支持されることで、側壁部に掛かる土圧がアーチリブに分担される。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、充腹式アーチ橋を例に説明するが、他の充腹式アーチ構造物にも同様な構成が適用できる。
【0008】
本実施形態に係る充腹式アーチ橋1は、断面図である図1に示すように、アーチリブ2の幅方向両側からそれぞれ側壁部4が立上り、そのアーチリブ2及び一対の側壁部4からなる空間に裏込め土6(裏込め材)が充填されて構成されている。
【0009】
ただし、アーチリブ2の幅方向両側は、それぞれ側壁部4よりも側方に張り出して、アーチリブ2の一部であるアーチリブの張出部3が形成されている。
このアーチリブの張出部3を基礎として、上記側壁部4の外面と当該アーチリブの張出部3との間に支え壁5が設けられて、側壁部4の外面とアーチリブの張出部3の上面とが連結している。
【0010】
この支え壁5は、側壁部4の外面に対して、つまり土圧に対し直角に設けられると共に側壁部4に沿って所定間隔をあけて並んでいる。
以上のように支え壁5及びアーチリブの張出部3を設けることで、裏込め土6から側壁部4に掛かる土圧は、支え壁5に伝達されてアーチリブ2に分担される。
【0011】
この結果、側壁部4の壁厚を薄く設計できるようになり、充腹式アーチ橋1の軽量化が図られる。
ここで、支え壁5に伝達された荷重は、アーチリブの張出部3に伝達されて当該アーチリブの張出部3で支持されるが、張出部3はアーチ形状をしていることから、伝達された荷重を確実に支持できる。
【0012】
なお、側壁部4の内側にも、適宜,支え壁5と同様な形態及び機能を有する控え壁(不図示)を設けて、側壁部4をさらに補強してもよい。
次に、上記構成の充腹式アーチ橋1を採用した例を、図2に示す。
この例では、側壁部4からのアーチリブの張出部3の張出量は、アーチリブ2の長手方向中央部よりも端部側が大きくなるように設定していると共に、そのアーチリブ2の長手方向両端部近傍に上記支え壁5を設けた一例である。
【0013】
一般に、アーチ橋1にあっては、アーチ橋1における長手方向中央部よりも長手方向端部側の方が、側壁部4の高さが高くなり、当該長手方向端部側での土圧が大きくなる。このため、この例では、その部分に支え壁5を設けて側壁部4を安定させたものである。
【0014】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明を採用すると、アーチリブの張出部及び支え壁を設けることによって、充腹式アーチ構造物の側壁部に対する土圧を支え壁を介してアーチリブに分担させることができるため、当該側壁部の安定度が向上したり、当該側壁部の壁厚を従来よりも薄く設計することができるという効果がある。
【0015】
さらに、充腹式アーチ橋等の充腹式アーチ構造物における美観が向上するという副次的な効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る充腹式アーチ橋を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る充腹式アーチ橋の設置例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 充腹式アーチ橋
2 アーチリブ
3 アーチリブの張出部
4 側壁部
5 支え壁
6 裏込め土(裏込め材)
Claims (1)
- アーチリブと、そのアーチリブの幅方向両側から立ち上がる一対の側壁部と、上記アーチリブ及び一対の側壁部で形成される空間に充填される土砂やコンクリート等の裏込め材とからなる充腹式アーチ構造物において、
上記アーチリブの幅方向端部が上記側壁部よりも側方に張り出したように形成されたアーチリブの張出部を設けると共に、その張出部上面と上記側壁部外面との間を連結する支え壁を設けたことを特徴とする充腹式アーチ構造物。
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JP34900698A JP4020228B2 (ja) | 1998-12-08 | 1998-12-08 | 充腹式アーチ構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP34900698A JP4020228B2 (ja) | 1998-12-08 | 1998-12-08 | 充腹式アーチ構造物 |
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JP4020228B2 true JP4020228B2 (ja) | 2007-12-12 |
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ID=18400860
Family Applications (1)
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JP34900698A Expired - Fee Related JP4020228B2 (ja) | 1998-12-08 | 1998-12-08 | 充腹式アーチ構造物 |
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1998
- 1998-12-08 JP JP34900698A patent/JP4020228B2/ja not_active Expired - Fee Related
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