JP4020082B2 - 防振用アクチュエータおよびそれを用いた能動型防振装置 - Google Patents
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Description
すなわち、防振用アクチュエータに関する本発明の第1の態様は、略カップ形状のハウジングにコイル部材を組み込むと共に、該コイル部材への通電によって駆動力が及ぼされるアーマチャを該ハウジングの軸方向に変位可能に配設する一方、該ハウジングの開口部側に出力部材を離隔配置せしめて該出力部材を該ハウジングに対して支持ゴム弾性体を介して弾性支持せしめると共に、該出力部材を該アーマチャに連結することにより、該コイル部材への通電によって該アーマチャから該出力部材に加振力を及ぼして、該出力部材を該ハウジングの軸方向に加振変位せしめるようにした防振用アクチュエータにおいて、前記アーマチャに軸方向の貫通孔を設けると共に前記出力部材にインナロッドを突設して該インナロッドを該アーマチャの該貫通孔に挿通する一方、該インナロッドの該アーマチャからの突出部分にロック部材を外挿装着せしめて、該インナロッドの外周面に係止歯を形成すると共に該係止歯に対して軸方向一方の側で係止せしめられることにより該ロック部材の該インナロッドに対する外挿状態での挿し込み力による軸方向変位は許容するが抜け出し力による軸方向変位は阻止する一方向係止機構を設けると共に、該アーマチャに対して該インナロッドからの抜け出し方向の付勢力を及ぼす付勢手段を設けて、該インナロッドに対して該一方向係止機構で軸方向に位置決めされた該ロック部材に対して該アーマチャを該付勢手段の付勢力で抜け出し方向に押し付けて該アーマチャを該インナロッドに対して軸方向で位置決めし、且つ該アーマチャを該インナロッドに対して軸直角方向に隙間を持たせて外挿せしめて、該アーマチャにおける該インナロッドの突出側端面に対して軸直角方向の滑り変位が許容される状態で該ロック部材を重ね合わせたことを、特徴とする。
防振用アクチュエータに関する本発明の第2の態様は、前記態様1に係る防振用アクチュエータにおいて、前記インナロッドの軸方向で所定距離を隔てて複数の前記係止歯を形成すると共に、それら各係止歯を軸方向両側の歯面の傾斜角度が異なる略鋸歯形状として、前記ロック部材の前記係止爪が該係止歯の軸方向一方の歯面だけに係止されるようにすることにより、ラチェットタイプの係止機構を構成したことを、特徴とする。本態様に従う構造とされた防振用アクチュエータにおいては、複数の係止歯が形成されていると共に、ロック部材はインナロッドに対して一方向のみの相対的な嵌り込みが許容されて、反対方向へは抜け出し不可能とされていることから、インナロッドに対するアーマチャの軸方向の位置決めは、アーマチャのインナロッドに対する押し込み量を調節することで調節が可能となり、螺着等に比して組付け作業に要する時間と労力の大幅な削減を図りつつ、アーマチャの組付け位置を高精度に調節することが可能となるのである。
防振用アクチュエータに関する本発明の第3の態様は、前記態様1又は2に係る防振用アクチュエータにおいて、前記アーマチャの端面に対する前記ロック部材の軸直角方向での相対的な滑り変位の許容量が0.2〜3mmの範囲内に設定されていることを、特徴とする。
防振用アクチュエータに関する本発明の第4の態様は、前記態様1乃至3の何れかに係る防振用アクチュエータにおいて、インナロッドに外挿される筒状部と、該筒状部の軸方向一方の端縁部において軸直角方向外方に広がり前記アーマチャの端面に対して滑り変位可能に重ね合わせられるフランジ状部と、該筒状部の軸方向他方の端部において軸直角方向内方に傾斜して軸方向に延び出して先端部分が前記インナロッドの前記係止歯に対して係止せしめられる前記係止爪とを、含んで前記ロック部材を形成したことを、特徴とする。
防振用アクチュエータに関する本発明の第5の態様は、前記態様1乃至4の何れかに係る防振用アクチュエータにおいて、前記ハウジングの底壁の中央部分に作業用孔を設けて、前記アーマチャに挿通した前記インナロッドに対して前記ロック部材を軸方向に押し入れて位置調節する調節作業を、該作業用孔を通じて外部から行うことが出来るようにすると共に、該作業用孔を覆蓋する蓋部材を設けたことを、特徴とする。
能動型防振用マウントに関する本発明は、
相互に連結されることにより振動伝達系を構成する一方の部材に取り付けられる第一の取付部材と他方の部材に取り付けられる第二の取付部材を本体ゴム弾性体で連結する一方、該本体ゴム弾性体によって壁部の一部が構成されて非圧縮性流体が封入された受圧室を形成すると共に、該受圧室の壁部の別の一部を加振部材で構成し、該加振部材に加振力を及ぼすアクチュエータを設けて、該アクチュエータで該加振部材を加振駆動することにより該受圧室の圧力を能動的に制御するようにした能動型防振用マウントにおいて、前記アクチュエータとして上述の如き防振用アクチュエータに関する本発明の態様1乃至5の何れかの態様に係る防振用アクチュエータを用い、該防振用アクチュエータにおける前記ハウジングを前記第二の取付部材に固定する一方、前記出力部材によって前記加振部材を構成したことを、特徴とする。このような本発明に従えば、例えば自動車用エンジンマウント等に好適に採用され得る能動型防振用マウントが有利に実現され得る。
能動型防振用制振器に関する本発明は、防振対象部材に装着されることにより、該防振対象部材に加振力を及ぼして能動的な制振作用を発揮する能動型防振用制振器であって、前記防振用アクチュエータに関する本発明の態様1乃至5の何れかの態様に係る防振用アクチュエータを用い、該防振用アクチュエータにおける前記ハウジングと前記出力部材の一方において前記防振対象部材に固定するための取付部を設けると共に、それらハウジングと出力部材の他方にマス部を設けたことを、特徴とする。このような本発明に従えば、例えば自動車のボデー用制振器等に好適に採用され得る能動型防振用制振器が有利に実現され得る。
12 第一の取付金具
14 第二の取付金具
16 本体ゴム弾性体
30 ダイヤフラム
78 支持ゴム弾性体
80 加振板
86 駆動軸
87 係止歯
96 オリフィス通孔
102 振動入力室
104 加振室
106 平衡室
112 オリフィス通路
114 電磁加振器
116 ハウジング
118 コイル
126 滑動子
128 係合突部
132 支持リング
134 筒状部
136 係止爪
138 フランジ状支持部
140 透孔
142 中心孔
146 コイルスプリング
148 蓋板部材
Claims (7)
- 略カップ形状のハウジングにコイル部材を組み込むと共に、該コイル部材への通電によって駆動力が及ぼされるアーマチャを該ハウジングの軸方向に変位可能に配設する一方、該ハウジングの開口部側に出力部材を離隔配置せしめて該出力部材を該ハウジングに対して支持ゴム弾性体を介して弾性支持せしめると共に、該出力部材を該アーマチャに連結することにより、該コイル部材への通電によって該アーマチャから該出力部材に加振力を及ぼして、該出力部材を該ハウジングの軸方向に加振変位せしめるようにした防振用アクチュエータにおいて、
前記アーマチャに軸方向の貫通孔を設けると共に前記出力部材にインナロッドを突設して該インナロッドを該アーマチャの該貫通孔に挿通する一方、該インナロッドの該アーマチャからの突出部分にロック部材を外挿装着せしめて、該インナロッドの外周面に係止歯を形成すると共に該係止歯に対して軸方向一方の側で係止せしめられることにより該ロック部材の該インナロッドに対する外挿状態での挿し込み力による軸方向変位は許容するが抜け出し力による軸方向変位は阻止する一方向係止機構を設けると共に、該アーマチャに対して該インナロッドからの抜け出し方向の付勢力を及ぼす付勢手段を設けて、該インナロッドに対して該一方向係止機構で軸方向に位置決めされた該ロック部材に対して該アーマチャを該付勢手段の付勢力で抜け出し方向に押し付けて該アーマチャを該インナロッドに対して軸方向で位置決めし、且つ該アーマチャを該インナロッドに対して軸直角方向に隙間を持たせて外挿せしめて、該アーマチャにおける該インナロッドの突出側端面に対して軸直角方向の滑り変位が許容される状態で該ロック部材を重ね合わせたことを特徴とする防振用アクチュエータ。
- 前記インナロッドの軸方向で所定距離を隔てて複数の前記係止歯を形成すると共に、それら各係止歯を軸方向両側の歯面の傾斜角度が異なる略鋸歯形状として、前記ロック部材の前記係止爪が該係止歯の軸方向一方の歯面だけに係止されるようにすることにより、ラチェットタイプの係止機構を構成した請求項1に記載の防振用アクチュエータ。
- 前記アーマチャの端面に対する前記ロック部材の軸直角方向での相対的な滑り変位の許容量が0.2〜3mmの範囲内に設定されている請求項1又は2に記載の防振用アクチュエータ。
- インナロッドに外挿される筒状部と、
該筒状部の軸方向一方の端縁部において軸直角方向外方に広がり前記アーマチャの端面に対して滑り変位可能に重ね合わせられるフランジ状部と、
該筒状部の軸方向他方の端部において軸直角方向内方に傾斜して軸方向に延び出して先端部分が前記インナロッドの前記係止歯に対して係止せしめられる前記係止爪と
を、含んで前記ロック部材を形成した請求項1乃至3の何れかに記載の防振用アクチュエータ。 - 前記ハウジングの底壁の中央部分に作業用孔を設けて、前記アーマチャに挿通した前記インナロッドに対して前記ロック部材を軸方向に押し入れて位置調節する調節作業を、該作業用孔を通じて外部から行うことが出来るようにすると共に、該作業用孔を覆蓋する蓋部材を設けた請求項1乃至4の何れかに記載の防振用アクチュエータ。
- 相互に連結されることにより振動伝達系を構成する一方の部材に取り付けられる第一の取付部材と他方の部材に取り付けられる第二の取付部材を本体ゴム弾性体で連結する一方、該本体ゴム弾性体によって壁部の一部が構成されて非圧縮性流体が封入された受圧室を形成すると共に、該受圧室の壁部の別の一部を加振部材で構成し、該加振部材に加振力を及ぼすアクチュエータを設けて、該アクチュエータで該加振部材を加振駆動することにより該受圧室の圧力を能動的に制御するようにした能動型防振用マウントにおいて、
前記アクチュエータとして請求項1乃至5の何れかに記載の防振用アクチュエータを用い、該防振用アクチュエータにおける前記ハウジングを前記第二の取付部材に固定する一方、前記出力部材によって前記加振部材を構成したことを特徴とする能動型防振用マウント。 - 防振対象部材に装着されることにより、該防振対象部材に加振力を及ぼして能動的な制振作用を発揮する能動型防振用制振器であって、
請求項1乃至5の何れかに記載の防振用アクチュエータを用い、該防振用アクチュエータにおける前記ハウジングと前記出力部材の一方において前記防振対象部材に固定するための取付部を設けると共に、それらハウジングと出力部材の他方にマス部を設けたことを特徴とする能動型防振用制振器。
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