JP4019974B2 - カップ式自動販売機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、氷を有するカップ飲料を供給するのに好適なカップ式自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、カップ式自動販売機は、飲料の原料(濃縮液体原料、粉末原料等)を水や炭酸水等の希釈液により所定の比率で希釈して飲料を調理して販売する。特に、濃縮液体原料(以下、シロップと称する)を用いて調理するカップ式自動販売機では、この希釈比率を適切なものとするために、従来は、シロップをカップに供給するための供給ラインと、希釈液をカップに供給するための供給ラインとに、電磁弁とともにフローレギュレータや流量計等が設けられ、それぞれの流量が管理されつつカップ内で混合されていた。
【0003】
より具体的には、従来のカップ式自動販売機は、ポンプ等によって希釈液を希釈液用供給ラインを通じてカップに供給すると同時に、炭酸ガスボンベに封入された炭酸ガスの圧力等によってシロップをシロップ用供給ラインを通じてカップに供給していた。ここで、従来は、前記の希釈比率は2通りの方法で調整されてきた。
【0004】
第一の方法においては、シロップ用供給ライン及び希釈液用供給ラインのそれぞれにフローレギュレータ及び電磁弁が設けられている。この電磁弁を所定のタイミングにて所定の時間だけ開放することによって、カップに供給するシロップ及び希釈液それぞれの量が調整される。ここで、それぞれの供給ラインにおいて、フローレギュレータによって、シロップ及び希釈液の流量を所定の値に保持することができる。このようにすれば、シロップ及び希釈液の供給量は、それぞれの供給ラインに設けられた電磁弁を開放している時間や、ポンプを運転している時間等に一義的に対応することとなる。このような電磁弁の開閉や、ポンプのON/OFF等は、例えば、電磁弁を開放する時間を計測するためのタイマを備えたマイクロコンピュータからなる適宜な販売制御部によって制御される。
【0005】
第二の方法においては、シロップ用供給ライン及び希釈液用供給ラインのそれぞれに流量計及び電磁弁が設けられている。ここで、流量計は、例えば、シロップや希釈液の流量と同期して回転するパドル、オーバル型等の回転子を有し、回転子の回転数をカウンタ等によって計測して流量に対応したパルス信号を出力する構成及び機能を有する。シロップ及び希釈液の供給量は、このような流量計から出力される例えばパルス数に一義的に対応し得る。よって、シロップ用供給ライン及び希釈液用供給ラインに設けられた電磁弁を、所定のタイミングにて開け、それぞれの流量計からの所定のパルス数を計測した後に閉じることによって、カップに供給するシロップ及び希釈液の量が別々に調整される。このような電磁弁の開閉や、ポンプのON/OFFや、カウンタの計測の開始等は、マイクロコンピュータ等からなる適宜な販売制御部によって制御される。
【0006】
一般のシロップ飲料におけるシロップは、当該シロップより量の多い希釈液によって希釈され、シロップ飲料が調理されるために、シロップの販売量に比べて希釈液の販売量が多く設定される。よって、シロップと希釈液とが同時に販売され、且つ、販売時におけるシロップと希釈液との流量に大きな相違がなければ、前述の2つの方法の何れによっても、シロップの販売終了後に希釈液の販売が続くように設定される。
【0007】
一方、希釈液の販売中にシロップを断続的に販売するカップ式自動販売機が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。飲料の所定の総量、且つ所定の希釈比率に基づいて、マイクロコンピュータ等からなる適宜な販売制御部からの指令により、希釈液用供給ラインの電磁弁を継続的に開けている間に、シロップ用供給ラインの電磁弁を、断続的に開閉制御する。これにより、シロップと希釈液とがカップの中で混ざり合う時間が、希釈液が継続的に販売される一定の時間の中で略均一なタイミングで分散し得るために、シロップと希釈液との量に差があっても、その希釈比率の均一性が高くなる。従来は、このような制御においても、前述と同様に、希釈液の販売がシロップの販売後も継続されていた。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−128194号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
他方、氷を有するカップ飲料を調理する場合には、適宜な氷用供給ラインからカップに対して氷が供給された後、適宜な時間をおいて希釈液を供給し、更に適宜な時間をおいてシロップを、希釈液の販売時間中に断続的に供給していた。 しかしながら、たとえ氷、希釈液、及びシロップの順に適宜な時間をおいて販売したとしても、希釈液の販売がシロップ販売後も継続された場合には、飲料の上部において溶解する氷とその近傍にある希釈液とにより、飲料の下部よりも上部のシロップがより希釈され、飲料全体のシロップの希釈が不均一になる恐れがあった。
そこで、本発明は、氷を有するカップ飲料における希釈度の不均一性を抑制するカップ式自動販売機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための発明は、氷を販売し、濃縮液体原料と希釈液とを前記濃縮液体原料の販売後に前記希釈液の販売が終了するように販売して、氷を有するカップ飲料を調理するカップ式自動販売機において、前記氷及び前記希釈液の販売が終了した後に、所定量の前記濃縮液体原料を更に販売する販売手段と、前記氷の販売の有無を選択する選択手段と、前記選択手段にて前記氷の販売の無が選択された時、前記氷の販売を無とする前記選択手段からの選択信号に基づいて、前記販売手段が前記所定量の濃縮液体原料を販売することを禁止する禁止手段と、を備えたものである。このカップ式自動販売機によれば、所定量の濃縮液体原料(例えばシロップ等)が、氷及び希釈液販売後に、カップ飲料の上部に供給されるために、氷の溶解によって下部から上部にかけてより希釈されている濃縮液体原料における不均一性を抑制できるという作用効果を奏する。更に、利用者が氷の供給を選択しない場合には、氷及び希釈液の販売後に所定量の濃縮液体原料を供給しないために、販売手段の動作が迅速になるという作用効果を奏する。
【0011】
また、かかるカップ式自動販売機において、前記所定量は、前記カップ飲料を調理するために販売すべき濃縮液体原料の全体量における部分量であるものである。このカップ式自動販売機によれば、例えば、カップ飲料の濃縮液体原料の全体量を一定に保持できるために、一定の度合に希釈されたカップ飲料を常に提供できるという作用効果を有する。
【0012】
また、かかるカップ式自動販売機において、前記所定量は、前記濃縮液体原料が複数種類からなる時、前記複数種類の濃縮液体原料の何れか一つの全体量における部分量であるものである。このカップ式自動販売機によれば、濃縮液体原料が複数種類からなる場合、このうちの一種類の濃縮液体原料から所定量の濃縮液体原料が供給される。従って、或る一種類の濃縮液体原料の供給を最後としてこれが希釈液で希釈されたカップ飲料に対して、前記所定量を前記或る一種類とは異なる種類の濃縮液体原料の部分量としてこれを更に供給すれば、カップ飲料中の複数種類の濃縮液体原料どうしをより良く混合できるという作用効果を有する。また、或る一種類の濃縮液体原料の供給を最後としてこれが希釈液で希釈されたカップ飲料に対して、前記所定量を前記或る一種類と同一の種類の濃縮液体原料の部分量としてこれを更に供給すれば、前記或る一種類の濃縮液体原料の全体量を一定に保持できるという作用効果を有する。
【0013】
また、かかるカップ式自動販売機において、前記販売手段は、前記希釈液の販売中に販売すべき濃縮液体原料を、前記希釈液を販売している間に断続的に販売するものである。このカップ式自動販売機によれば、希釈液を供給する時間の範囲に対して略均一なタイミングで濃縮液体原料が供給されるために、濃縮液体原料をより均一に希釈できるという作用効果を有する。
【0015】
【発明の実施の形態】
===カップ式自動販売機の概要===
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
図1は、本発明を適用するカップ式自動販売機の正面図の一例である。
図1において、前扉1は、カップ式自動販売機の右側面端を支軸として開閉するものであり、カップ飲料を調理するときに必要となる、希釈水(希釈液)、炭酸水(希釈液)、濃縮液体原料等を混合したり、砂糖、クリーム、氷等を添加したりするためのデータ設定や、販売機構のメンテナンスを行なうときは解錠して開き、通常販売を行なうときは施錠して閉じておくものである。パネル2は、透明な樹脂板であり、内部に陳列されている複数種類のカップ飲料サンプル3を確認するためのものである。つまり、利用者は、パネル2を通して複数種類のカップ飲料サンプル3を見渡すことにより、購入したいカップ飲料を選択できる。尚、複数種類のカップ飲料の写真又は絵柄をパネル2に印刷してもよい。
【0016】
硬貨投入口4は、利用者が硬貨を投入する部分であり、投入硬貨はカップ式自動販売機内部の硬貨識別装置に供給される。紙幣挿入口5は、利用者が紙幣を挿入する部分であり、挿入紙幣はカップ式自動販売機内部の紙幣識別装置に供給される。表示部6は、投入硬貨金額、挿入紙幣金額等を表示するものである。値段ラベル7は、カップ飲料サンプル3の下部に1対1に対応して配置されるものである。商品選択釦8は、販売可ランプおよび売り切れランプを内蔵し、カップ飲料サンプル3の下部に1対1に対応して配置されるものである。販売可ランプは、利用者が少なくとも1杯のカップ飲料を購入できる硬貨投入又は紙幣挿入を行なうと、カップ式自動販売機内部の希釈水タンク、炭酸水タンク、濃縮液体原料タンクが中味を有する場合のみ、このカップ飲料に対応するものが点灯する。売り切れランプは、希釈水タンクが空になると、希釈水を使用するカップ飲料に対応するものが常時点灯し、炭酸水タンクが空になると、炭酸水を使用するカップ飲料に対応するものが常時点灯し、何れかの濃縮液体原料タンクが空になると、この濃縮液体原料を使用するカップ飲料に対応するものが常時点灯する。増量釦9、10、11は、1杯のコーヒー飲料を調理する際にコーヒー原料、砂糖、クリームの増量を希望するとき、商品選択釦8を押下する前に押下するものである。同様に、減量釦12、13、14は、1杯のコーヒー飲料を調理する際にコーヒー原料、砂糖、クリームの減量を希望するとき、商品選択釦8を押下する前に押下するものである。表示部15は、コーヒー原料、砂糖、クリームの増減の度合を表示するものである。氷なし釦16は、1杯のCOLD飲料を調理する際に氷の添加を希望しないとき、商品選択釦8を押下する前に押下するものである。増量釦9、10、11、減量釦12、13、14、氷なし釦16を必要に応じて押下し、その後、販売可ランプが点灯している商品選択釦8を押下すると、このカップ飲料サンプル3に対応するカップ飲料が調理され、商品取出口17から取り出し可能となる。返却レバー18は、投入硬貨を返却口19から返却したり、投入硬貨又は挿入紙幣からカップ飲料購入金額を差し引いた釣銭を返却口19から返却したりするためのものである。販売中ランプ20は、カップ飲料が正常販売されるときに点灯するものである。販売中止ランプ21は、全カップ飲料が売り切れとなったとき、或いは、カップ飲料を調理するための販売機構が故障したとき、点灯するものである。釣銭切れランプ22は、硬貨識別装置内部の釣銭用硬貨の合計金額が一定金額以下のときに点灯する。尚、販売中ランプ20、販売中止ランプ21、釣銭切れランプ22は、表示部6の基板上に配設される。
【0017】
図2は、本発明を適用するカップ式自動販売機の販売機構(販売手段)の第1例を説明するための図である。尚、本発明の実施の形態においては、前記の販売機構とともに、後述する主制御部、及び販売制御部は、販売手段を構成する。
【0018】
図2において、希釈水タンク101(シスターン)は、水道水を貯水するものである。水電磁弁102は、水道の蛇口と希釈水タンク101の入口との間に配設され、希釈水タンク101の貯水量に応じて開放又は遮断するものである。詳述すると、水電磁弁102は、希釈水タンク101の貯水量を検出するためのフロートスイッチ(図示せず)の出力に応じて開放又は遮断し、希釈水タンク101の貯水量を一定容積範囲内とする。水ポンプ103は、ポンプモータ104の駆動力を用いて、希釈水タンク101の出口からの水を一定量ずつ放出するものである。水冷却コイル105は、水ポンプ103からの水を冷却するものである。水フローレギュレータ106は、水冷却コイル105からの冷却水を、流量調整した後に水電磁弁107を介して水供給ライン108に供給するものである。
【0019】
炭酸水タンク109(カーボネータ)は、炭酸水を貯水するものである。水電磁弁110は、水冷却コイル105の出口と炭酸水タンク109の入口との間に配設され、炭酸水タンク109の貯水量に応じて開放又は遮断するものである。詳述すると、水電磁弁110は、炭酸水タンク109の貯水量を検出するためのフロートスイッチ(図示せず)の出力に応じて開放又は遮断し、炭酸水タンク109の貯水量を一定容積範囲内とする。炭酸水タンク109内部は、水電磁弁110からの冷却水と炭酸ガスボンベ111からの炭酸ガスとが混合されて炭酸水が生成され、一定圧力(例えば0.6MPa)がかかる。炭酸水タンク109内部の炭酸水は、炭酸ガスボンベ111からのガス圧力で下流側に放出される。尚、水電磁弁110は、水電磁弁107が開放している間は、炭酸水タンク109のためのフロートスイッチの出力に関わらず遮断したままとなる。これより、水供給ライン108の供給圧力が低下するのを防止できる。炭酸水フローレギュレータ112は、炭酸水タンク109からの炭酸水を流量調整するものである。炭酸水冷却コイル113は、炭酸水フローレギュレータ112からの炭酸水を冷却した後に炭酸水電磁弁114を介して炭酸水供給ライン115に供給するものである。
【0020】
シロップタンク116は、飲料の元となる濃縮液体原料を貯蔵するものである。シロップタンク116内部の濃縮液体原料は、炭酸ガスボンベ111からのガス圧力で下流側に放出される。シロップ冷却コイル117は、シロップタンク116からの濃縮液体原料を冷却するものである。シロップフローレギュレータ118は、シロップ冷却コイル117からの冷却シロップを、流量調整した後にシロップ電磁弁119を介してシロップ供給ライン120に供給するものである。尚、シロップタンク116からシロップ供給ライン120までの経路は、カップ飲料の種類に応じた数だけ設けられる。本発明の実施の形態においては、後述するように、二種類のシロップ(濃縮液体原料)を混合してなるシロップを希釈してカップ飲料とする。従って、本発明の実施の形態においては、図2に示されるように、第1シロップ及び第2シロップに対応して、シロップタンク116a、116bと、シロップ冷却コイル117a、117bと、フローレギュレータ118a、118bとが設けられ、更に、第1シロップ電磁弁119a、及び第2シロップ電磁弁119bと、第1シロップ供給ライン120a、及び第2シロップ供給ライン120bとが設けられている。尚、本発明の実施の形態においては、2種類のシロップからなるシロップを販売するとしているが、1種類のシロップからなるシロップを販売するとしてもよい。
【0021】
氷タンク130は、製氷機(図示せず)によって製氷され適宜粒状にされた氷を貯蔵するものである。例えばソレノイド等(図示せず)によって開閉可能な氷吐出扉131を開けることによって、氷タンク130中の氷が、上下方向に配設された氷供給ライン132の中を通って、カップ121の中まで落下する。
【0022】
希釈水供給ライン108、炭酸水供給ライン115、シロップ供給ライン120、氷供給ライン132は、カップ121の開口面と対向する位置に集中して配設される。
【0023】
尚、図2における販売機構は、後述するように、フローレギュレータ106、112、118a、118bを制御して希釈水、炭酸水、第1シロップ、及び第2シロップの流量をそれぞれの所定の値に保持しつつ、各電磁弁107、114、119a、119bを開放する時間、及びポンプモータ104の運転時間をそれぞれ制御することによって、希釈水、炭酸水、第1シロップ、及び第2シロップの販売量を調整するものである。この際、後述する販売制御部が前記の時間を計測するタイマを、各電磁弁107、114、119a、119bごとに備えている。また、後述する販売制御部は、氷吐出扉131の開放時間を計測するタイマも別個に備えている。
【0024】
図3は、本発明を適用するカップ式自動販売機の販売機構(販売手段)の第2例を説明するための図である。
図3において、図2におけるフローレギュレータ106、112、118a、118bの替わりに、流量計140、141、142a、142bが設けられている。本発明の実施の形態における流量計140、141、142a、142bは、希釈水、炭酸水、第1シロップ、及び第2シロップの流量と同期して回転するパドル型の回転子を有し、回転子の回転数をカウンタによって計測して流量に対応した所定の数のパルス信号を出力する構成及び機能を有する。
【0025】
よって、図3における販売機構は、後述するように、各電磁弁107、114、119a、119bを開放、又はポンプモータ104の運転を開始した後、各流量計140、141、142a、142bの出力するパルス数が予めそれぞれ設定しておいたパルス数に達すると、前記電磁弁を閉じる、又は前記モータの運転を停止することによって、希釈水、炭酸水、第1シロップ、及び第2シロップの販売量を調整するものである。この際、後述する販売制御部が前記流量計の回転子の回転数を計測するカウンタを、各流量計140、141、142a、142bごとに備えている。但し、氷の販売量は、氷吐出扉131を開放する時間を制御することによって調整される。この際、後述する販売制御部は、氷吐出扉131の開放時間を計測するタイマを備えている。
【0026】
図4において、主制御部201は、カップ式自動販売機の制御を統括するものであり、ROM、CPU、RAM、周辺回路(例えば、I/O、タイマ、カウンタ等)から成るものである。換言すると、主制御部201は、マイクロコンピュータを中心として動作するものである。詳述すると、ROMは、後述する複数の従制御部を統括制御するためのプログラムデータが予め格納されたものであり、CPUは、ROMから読み出されたプログラムデータの解読結果に従って複数の従制御部を統括制御するものであり、RAMは、CPUによる演算結果、複数の従制御部からの各種データ等の書き込み又は読み出しを行なうものである。ハードウエア面では、ROMは、データを製造工程で焼き付け固定するマスクROM、データを紫外線消去することによりデータを繰り返し書き込み読み出しできるEPROM、又はデータを電気消去することによりデータを繰り返し書き込み読み出しできるEEPROM(フラッシュROMを含む)等の不揮発性メモリである。CPUは、ROMの実行アドレスを指定するプログラムカウンタ、ROMからの読み出し内容を解読するインストラクションデコーダ、論理演算を行なう演算論理ユニット、演算データを一時格納するアキュムレータ等を内蔵する。RAMは、SRAM等の不揮発性メモリであり、バックアップ電源を用いてデータを保持する。
【0027】
硬貨処理制御部202、紙幣処理制御部203、接客制御部204、販売制御部205、入出力制御部206は、複数の従制御部に相当し、ハードウエア面において、主制御部201と同様のROM、CPU、RAMとを内蔵する。硬貨挿入機構207は、釣銭切れを検出する釣銭切れセンサを備え、硬貨投入口4からの投入硬貨を受け取り、必要に応じて釣銭を返却口19から返却するものである。硬貨処理制御部202は、硬貨投入機構207を制御し、投入硬貨の金種、正偽等の判別、金種別枚数の計算、金庫への余剰硬貨の収容、釣銭払い出し等を行なわせるものである。紙幣挿入機構208は、硬貨投入機構207と同様に、釣札切れを検出する釣札切れセンサを備え、紙幣挿入口5からの挿入紙幣を受け取り、必要に応じて釣札を紙幣挿入口5から返却するものである。紙幣処理制御部203は、紙幣挿入機構208を制御し、挿入紙幣の金種、正偽等の判別、金種別枚数の計算、釣札払い出し等を行なわせるものである。硬貨処理制御部202および紙幣処理制御部203は、硬貨投入および紙幣挿入が行なわれるその都度、処理動作を実行する。
【0028】
尚、硬貨処理制御部202および硬貨投入機構207は硬貨識別装置を構成し、紙幣処理制御部203および紙幣挿入機構208は紙幣識別装置を構成するが、硬貨識別装置および紙幣識別装置の代わりに、先払いカード又は後払いカードを挿入するカード読み取り装置(図示せず)を設けることによって、カップ飲料を販売できるようにしてもよい。接客面209は、表示部6、商品選択釦8、増量釦9、10、11、減量釦12、13、14、表示部15、氷なし釦16、販売中ランプ20、販売中止ランプ21、釣銭切れランプ22から成るものである。接客制御部204は、接客面209を制御する。つまり、接客制御部204は、主制御部201からのカップ飲料販売に関する接客指示に従って、販売中ランプ20、販売中止ランプ21、釣銭切れランプ22を点灯させたり、販売飲料別の販売可ランプ又は売り切れランプを点灯させたり、更には、複数の商品選択釦8の何れが押下されたのかを検出し、このときの検出信号を主制御部201に送信したりする。
【0029】
販売機構210は、図2及び図3に示すものである。販売制御部205は、販売機構210を制御し、接客制御部204からの前記検出信号に応答した主制御部201からの販売指示に従って、利用者が希望するカップ飲料を調理して商品取出口17で取り出し可能とするものである。尚、本発明の実施の形態においては、販売制御部205は、販売機構210、及び主制御部201とともに、販売手段を構成する。
【0030】
キーボード211は、テンキーおよびファンクションキーと、これらのキーの操作に関する内容を表示する有機EL、LCD等の表示部と、ブザーとを、前面に備えたものである。キーボード211は、入出力制御部206と有線で接続されるとともに、前扉1の裏面に着脱自在に配設され、カップ飲料を調理するためのデータ設定、金額設定、メンテナンス等を行なう際に操作するものである。入出力制御部206は、キーボード211からの入力情報を主制御部201に送信する。主制御部201は、この入力情報に基づいて、硬貨処理制御部202、紙幣処理制御部203、接客制御部204、販売制御部205に対して、それぞれの指示を行なう。尚、主制御部201と従制御部202〜206との間の通信は、主制御部201が優先的な送信権を有するポーリング方式、或いは、主制御部201および従制御部202〜206が対等な送信権を有するコンテンション方式の何れであってもよい。
【0031】
===氷入りシロップ飲料の調理動作(1)===
本発明のカップ式自動販売機における、図2に示される販売機構が、氷入りシロップ飲料を調理する動作を説明する。
先ず、利用者は、氷入りシロップ飲料を購入するために、図1に示される硬貨投入口4に硬貨を投入するか、紙幣挿入口5に紙幣を挿入し、図4に示される接客面209において第1シロップ及び第2シロップからなるシロップ飲料に対応する商品選択釦8を押下する。接客制御部204は、この釦の押下に応答して、シロップ飲料に対応付けられた検出信号を主制御部201に送信する。主制御部201は、シロップ飲料に対応付けられた検出信号を割り込み要求として受信し、硬貨処理制御部202、紙幣処理制御部203等から既に受信した検出信号に対応する投入額が当該シロップ飲料の設定価格以上であることを確認すると、販売制御部205にシロップ飲料に対応付けられた販売指示信号を送信する。
【0032】
シロップ飲料に対応付けられた販売指示信号を受信した販売制御部205は、当該販売制御部205の有するメモリ(図示せず)に記憶しているデータに基づいて、電磁弁107、114、119a、119b、水ポンプ103のポンプモータ104、氷吐出扉131を動作させるソレノイド(図示せず)等に信号を送信し、図5のタイミングチャートに従って、氷入りシロップ飲料の調理を開始する。
【0033】
図5には、図2に示される販売機構が氷入りシロップ飲料を調理する動作を説明するためのタイミングチャートが示されている。以後、このタイミングチャートの詳細を説明する。
【0034】
<<<氷の販売>>>
図5に示されるように、本発明の実施の形態においては、氷吐出扉131を開ける時刻は、氷入りシロップ飲料の販売開始の時刻とする。氷吐出扉131に対応した、矩形状をなす時間パターン(F)は、その立ち上がりの位置によって氷吐出扉131を開ける相対的な時刻を示し、その幅によって当該氷吐出扉131を開放する時間を示している。このような時間は、図4における販売制御部205に備えられたメモリ(図示せず)に格納された所定のプログラムに沿って、当該販売制御部205に備えられた氷専用のタイマ(図示せず)によって計測される。前記の時間パターン(F)の示す氷吐出扉131の開放時間に相当する量の氷が、氷タンク130からカップ121内に販売される。
【0035】
前記の時間パターンFの場合と同様に、後述する時間パターンAは、その立ち上がりの位置によって第1シロップ電磁弁119aを開ける相対的な時刻を示し、その幅によって当該第1シロップ電磁弁119aを開放する時間を示している。また、後述する時間パターンB1及びB2は、それぞれの立ち上がりの位置によって第2シロップ電磁弁119bを開ける相対的な時刻を示し、それぞれの幅によって当該第2シロップ電磁弁119bを開放する時間を示している。更に、後述する時間パターンCは、その立ち上がりの位置によって炭酸水電磁弁114を開ける相対的な時刻を示し、その幅によって当該炭酸水電磁弁114を開放する時間を示している。加えて、後述する時間パターンDは、その立ち上がりの位置によって水電磁弁107を開ける相対的な時刻を示し、その幅によって当該水電磁弁107を開放する時間を示している。更に加えて、後述する時間パターンEは、その立ち上がりの位置によってポンプモータ104を運転開始する相対的な時刻を示し、その幅によって当該ポンプモータ104の運転時間を示している。
【0036】
<<<炭酸水の販売>>>
本発明の実施の形態においては、氷入りシロップ飲料は炭酸水で希釈されて調理されるものとする。そこで、図5に示されるように、前記の氷の販売が終了した後に適宜な時間(T1)をおいて炭酸水電磁弁114が開き、図5の時間パターン(C)の幅に相当する時間だけ開放される。炭酸水電磁弁114の開放時間、及び遅延時間(T1)の何れも、図4における販売制御部205に備えられたメモリ(図示せず)に格納された所定のプログラムに沿って、当該販売制御部205に備えられた炭酸水専用のタイマ(図示せず)によって計測される。前記の時間パターン(C)の示す炭酸水電磁弁114の開放時間に相当する量の炭酸水が、炭酸水タンク109からカップ121内に販売される。
【0037】
尚、本発明の実施の形態においては、比較的濃度の高い炭酸水(以後、単に、炭酸水と言う)と希釈水とを別にしている。この炭酸水と希釈水との希釈比率を適宜な値に設定することによって、弱乃至強炭酸のシロップ飲料が販売される。炭酸水と希釈水との希釈比率は、例えば、前記の時間パターンCの時間幅と後述する時間パターンDの時間幅との比に相当する。また、本発明の実施の形態におけるカップ式自動販売機は、炭酸水を希釈せずに販売することもでき、この場合、後述する希釈水の販売(D)は行なわない。
【0038】
<<<第1シロップの販売>>>
図5に示されるように、前記の炭酸水の販売が開始されてから適宜な時間(T2)をおいて第1シロップ電磁弁119aが開き、図5の時間パターン(A)の幅に相当する時間だけ開放される。第1シロップ電磁弁119aを、炭酸水電磁弁114を開放してからT2だけ遅延させて開けることにより、第1シロップがカップ121の底に溜まることを回避できる。もし、前記の両電磁弁114、119aを同時に開くと、第1シロップの粘度及び比重が炭酸水の粘度及び比重よりも大きいことにより、第1シロップがカップ121の底に溜まる恐れが生じる。第1シロップ電磁弁119aの開放時間、及び遅延時間(T2)の何れも、図4における販売制御部205に備えられたメモリ(図示せず)に格納された所定のプログラムに沿って、当該販売制御部205に備えられた第1シロップ専用のタイマ(図示せず)によって計測される。前記の時間パターン(A)の示す第1シロップ電磁弁119aの開放時間に相当する量の第1シロップが、第1シロップタンク116aからカップ121内に販売される。
【0039】
<<<第2シロップの販売(第1回目)>>>
図5に示されるように、前記の第1シロップの販売が終了すると同時に第2シロップ電磁弁119bが開き、図5の時間パターン(B1)の幅に相当する時間だけ開放される。
【0040】
<<<希釈水の販売>>>
図5に示されるように、前記の第2シロップの販売中(B1)に、これと並行して、炭酸水が販売されている(C)。この炭酸水の販売が終了すると同時に水電磁弁107が開き、且つ、ポンプモータ104の運転、即ち水ポンプ103の運転が開始する。水電磁弁107の開放と同時にポンプモータ104の運転、即ち水ポンプ103の運転が開始することにより、水供給ライン108において水流が発生し、カップ121に希釈水が販売される。本発明の実施の形態においては、炭酸水を販売した(C)後に希釈水を販売する(D)。これにより、カップ121中での炭酸水の泡立ちが抑制される。もし、希釈水の次に炭酸水を販売すれば、カップ121中で炭酸ガスの発生による泡立ちが必要以上に発生し、カップ飲料の所望の味わいが得られない恐れがある。水電磁弁107の開放時間及びポンプモータ104の運転時間は、図4における販売制御部205に備えられたメモリ(図示せず)に格納された所定のプログラムに沿って、当該販売制御部205に備えられた希釈水専用のタイマ(図示せず)及びポンプモータ専用のタイマによってそれぞれ計測される。希釈水の時間パターンDの示す水電磁弁107の開放時間に相当する量の希釈水が、希釈水タンク101からカップ121内に販売される。尚、水供給ライン108を構成する、水ポンプ103の出力部、水電磁弁107の入力部、当該出力部と当該入力部との間における配管やフローレギュレータ108等がウォータハンマに基づく必要以上の圧力等によって損傷を受けることを回避するために、ポンプモータ104の運転を、前記の時間パターンDに相当する希釈水の量を見込んで水電磁弁107を閉じるよりも適宜な時間(T3)だけ早く終了している。本発明の実施の形態においては、T3はおよそ0.5秒間である。
【0041】
<<<第2シロップの販売(第2回目)>>>
図5に示されるように、前記の希釈水の販売が終了すると同時に第2シロップ電磁弁119bが再度開き、図5の時間パターン(B2)の幅に相当する時間だけ開放される。第2シロップ電磁弁119bの2種類の開放時間は、図4における販売制御部205に備えられたメモリ(図示せず)に格納された所定のプログラムに沿って、当該販売制御部205に備えられた第2シロップ専用のタイマ(図示せず)によって計測される。
【0042】
第1シロップ及び第2シロップについて総括して説明する。図5における時間パターンAの示す第1シロップ電磁弁119aの開放時間に相当する量の第1シロップと、時間パターンB1の示す第2シロップ電磁弁119bの開放時間に相当する量の第2シロップと(これらは、カップ飲料を調理するために販売すべき濃縮液体原料、と同義である)が、カップ121内に販売される。そして、炭酸水及び希釈水(これらは、希釈液、と同義である)の販売が終了した後に、図5における時間パターンB2の示す第2シロップ電磁弁119bの開放時間に相当する量の第2シロップ(これは、所定量の濃縮液体原料、と同義である)が、カップ121内に販売される。本発明の実施の形態においては、時間パターンB2に相当する第2シロップは、時間パターンB1及びB2に相当する、販売すべき第2シロップの総量の一部(これは、全体量における部分量、と同義である)である。本発明の実施の形態においては、第1シロップと第2シロップとを時間差をつけて別々に販売する。これにより、粘性の高いシロップどうしが分割して販売されることとなり、カップ飲料におけるシロップの希釈がより均一となる。
【0043】
尚、第1シロップ供給ライン120a、第2シロップ供給ライン120b、炭酸水供給ライン115、及び水供給ライン108にそれぞれ設けられたフローレギュレータ118a、118b、112、106は、シロップ及び希釈液の販売中にそれぞれのラインにおける流量が所定の値に保持されるように調整されている。
【0044】
===氷入りシロップ飲料の調理動作(2)===
本発明のカップ式自動販売機における、図3に示される販売機構が、氷入りシロップ飲料を調理する動作を説明する。ここで、利用者が、図1に示される硬貨投入口4に硬貨を投入するか、紙幣挿入口5に紙幣を挿入し、図4に示される主制御部201が販売制御部205にシロップ飲料に対応付けられた販売指示信号を送信するまでの動作は、前述と同様である。
【0045】
シロップ飲料に対応付けられた販売指示信号を受信した販売制御部205は、当該販売制御部205の有するメモリ(図示せず)に記憶しているデータに基づいて、電磁弁107、114、119a、119b、水ポンプ103のポンプモータ104、氷吐出扉131を動作させるソレノイド(図示せず)等に信号を送信し、図6のタイミングチャートに従って、氷入りシロップ飲料の調理を開始する。
【0046】
図6には、図3に示される販売機構が氷入りシロップ飲料を調理する動作を説明するためのタイミングチャートが示されている。以後、このタイミングチャートの詳細を説明する。
【0047】
<<<氷の販売>>>
図6に示されるように、本発明の実施の形態においては、氷吐出扉131を開ける時刻は、氷入りシロップ飲料の販売開始の時刻とする。氷吐出扉131に対応した、矩形状をなす時間パターン(F)は、その立ち上がりの位置によって氷吐出扉131を開ける相対的な時刻を示し、その幅によって氷吐出扉131を開放する時間を示している。このような時間は、図4における販売制御部205に備えられたメモリ(図示せず)に格納された所定のプログラムに沿って、当該販売制御部205に備えられた氷専用のタイマ(図示せず)によって計測される。前記の時間パターン(F)の示す氷吐出扉131の開放時間に相当する量の氷が、氷タンク130からカップ121内に販売される。
【0048】
<<<炭酸水の販売>>>
本発明の実施の形態においては、氷入りシロップ飲料は炭酸水で希釈されて調理されるものとする。図6に示されるように、前記の氷の販売が終了した後に適宜な時間(T1)をおいて炭酸水電磁弁114が開く。T1は、図4における販売制御部205に備えられたメモリ(図示せず)に格納された所定のプログラムに沿って、当該販売制御部205に備えられた氷専用のタイマによって計測される。
【0049】
ここで、図6の炭酸水電磁弁114に対応するタイミングチャートについて詳述する。本発明の実施の形態においては、流量計141の回転に基づいて、例えば83個のパルスが発生するパルス発生期間(C)の幅に相当する時間だけ、炭酸水電磁弁114が開放される。また、83個のパルスの内の1つ目のパルスにおける立ち上がりの位置、即ち図6におけるパルス発生期間Cの立ち上がり位置によって、炭酸水電磁弁114を開ける相対的な時刻が示されている。このパルスは、炭酸水供給ライン108に設けられた流量計141の有する回転子が炭酸水の流量と同期して回転し、この回転数がカウンタ(図示せず)によって計測されて所定の数のパルス信号として出力されるものである。このパルス数が設定値(83)に達した時、炭酸水電磁弁114が閉じられる。このような設定値(83)は、図4における販売制御部205の備えるメモリ(図示せず)に記憶され、カウンタは、当該販売制御部205に、炭酸水専用のカウンタ(図示せず)として備えられている。更に、回転子の回転数をカウンタによって計測を開始する動作や、パルス数が設定値(83)に達したと判断し炭酸水電磁弁114を閉じる動作等は、販売制御部205の備えるメモリ(図示せず)に格納された所定のプログラムに沿って実施される。尚、本発明の実施の形態においては、パルス発生期間Cを構成するパルスの数を83個としたが、これに限定されるものではなく、炭酸水の販売量又は炭酸の強度等に基づいて様々に設定されてよい。
【0050】
前述したように、炭酸水と希釈水との希釈比率は、例えば、前記のパルス発生期間Cの時間幅と後述するパルス発生期間Dの時間幅との比に相当する。また、本発明の実施の形態におけるカップ式自動販売機は、炭酸水を希釈せずに販売することもでき、この場合、後述する希釈水の販売(D)は行なわない。
【0051】
前記のパルス発生期間(C)の示す炭酸水電磁弁114の開放時間に相当する量の炭酸水が、炭酸水タンク109からカップ121内に販売される。尚、前記のパルス発生期間Cの場合と同様に、後述するパルス発生期間A1、A2、及びA3は、それぞれの立ち上がりの位置によって第1シロップ電磁弁119aを開ける相対的な時刻を示し、それぞれの幅によって当該第1シロップ電磁弁119aを開放する時間を示している。また、後述するパルス発生期間B1、B2、及びB3は、それぞれの立ち上がりの位置によって第2シロップ電磁弁119bを開ける相対的な時刻を示し、それぞれの幅によって当該第2シロップ電磁弁119bを開放する時間を示している。更に、後述するパルス発生期間Dは、その立ち上がりの位置によって水電磁弁107を開ける相対的な時刻を示し、その幅によって当該水電磁弁107を開放する時間を示している。
【0052】
尚、後述する時間パターンEは、その立ち上がりの位置によってポンプモータ104を運転開始する相対的な時刻を示し、その幅によって当該ポンプモータ104の運転時間を示している。
【0053】
<<<第1シロップの販売(第1回目)>>>
図6に示されるように、前記の炭酸水の販売が開始されてから適宜な時間(T2)をおいて第1シロップ電磁弁119aが開き、図6の例えば9個のパルスからなるパルス発生期間(A1)の幅に相当する時間だけ開放される。第1シロップ電磁弁119aを、炭酸水電磁弁114を開放してからT2だけ遅延させて開けることにより、第1シロップがカップ121の底に溜まることを回避できる。もし、前記の両電磁弁114、119aを同時に開くと、第1シロップの粘度及び比重が炭酸水の粘度及び比重よりも大きいことにより、第1シロップがカップ121の底に溜まる恐れが生じる。尚、第1シロップ電磁弁119aの遅延時間(T2)は、炭酸水供給ライン115に設けられた流量計141から出力されるパルス数を基に算出される。また、本発明の実施の形態においては、パルス発生期間A1を構成するパルスの数を9個としたが、これに限定されるものではなく、シロップの販売量又はシロップの希釈度等に基づいて様々に設定されてよい。
【0054】
<<<第1シロップの販売(第2回目)>>>
図6に示されるように、前記のパルス発生期間A1に相当する第1シロップの販売が開始されてから適宜な時間(T4)をおいて第1シロップ電磁弁119aが再度開き、図6の例えば10個のパルスからなるパルス発生期間(A2)の幅に相当する時間だけ開放される。尚、第1シロップ電磁弁119aの遅延時間(T4)は、第1シロップ供給ライン120aに設けられた流量計142aから出力されるパルス数を基に算出される。また、本発明の実施の形態においては、パルス発生期間A2を構成するパルスの数を10個としたが、これに限定されるものではなく、シロップの販売量又はシロップの希釈度等に基づいて様々に設定されてよい。
【0055】
<<<希釈水の販売>>>
図6に示されるように、前記のパルス発生期間A2に相当する第1シロップの販売が終了した後も、炭酸水の販売(C)は継続している。この炭酸水の販売が終了すると同時に、水電磁弁107が開き、且つ、ポンプモータ103の運転、即ち水ポンプ104の運転が開始し、当該水電磁弁107は、図6の例えば73個のパルスからなるパルス発生期間(D)の幅に相当する時間だけ開放される。これにより、水供給ライン108において水流が発生し、カップ121に希釈水が販売される。本発明の実施の形態においては、炭酸水を販売した(C)後に希釈水を販売する(D)。これにより、カップ121中での炭酸水の泡立ちが抑制される。もし、希釈水の次に炭酸水を販売すれば、カップ121中で炭酸ガスの発生による泡立ちが必要以上に発生し、カップ飲料の所望の味わいが得られない恐れがある。
【0056】
水供給ライン108に設けられた流量計140の備える回転子の回転数を計測するカウンタは、図4における販売制御部205に、希釈水専用のカウンタ(図示せず)として備えられている。また、本発明の実施の形態においては、ポンプモータ104の運転時間に相当する時間パターンEは、水供給ライン108の流量計140からのパルス出力として例えば60個分に相当する。前記の回転子の回転数をカウンタによって計測を開始する動作や、パルス数が販売制御部205の備えるメモリ(図示せず)に記憶された設定値(60)に達したと判断し水電磁弁107を閉じる動作等は、当該販売制御部205の備えるメモリ(図示せず)に格納された所定のプログラムに沿って実施される。尚、水供給ライン108を構成する、水ポンプ103の出力部、水電磁弁107の入力部、当該出力部と当該入力部との間における配管やフローレギュレータ108等がウォータハンマに基づく必要以上の圧力等によって損傷を受けることを回避するために、ポンプモータ104の運転を、前記のパルス発生期間Dに相当する希釈水の量を見込んで水電磁弁107を閉じるよりも適宜な時間(T3)だけ早く終了している。本発明の実施の形態においては、T3はおよそ0.5秒間であるが、このT3は、水供給ライン108に設けられた流量計140から出力されるパルス数(例えば10パルス)を基に算出される。尚、本発明の実施の形態においては、パルス発生期間Dを構成するパルスの数を73個としたが、これに限定されるものではなく、希釈水の販売量又は炭酸の強度等に基づいて様々に設定されてよい。
【0057】
<<<第1シロップの販売(第3回目)>>>
図6に示されるように、前記のパルス発生期間Dに相当する希釈水の販売中に、前記のパルス発生期間A2に相当する第1シロップの販売が開始されてから適宜な時間(T5)をおいて第1シロップ電磁弁119aが再度開き、図6の例えば5個のパルスからなるパルス発生期間(A3)の幅に相当する時間だけ開放される。尚、本発明の実施の形態においては、パルス発生期間A3を構成するパルスの数を5個としたが、これに限定されるものではなく、シロップの販売量又はシロップの希釈度等に基づいて様々に設定されてよい。
【0058】
<<<第2シロップの販売(第1回目)>>>
第1シロップ電磁弁119aが閉じると同時に第2シロップ電磁弁119bが開き、図6の例えば5個のパルスからなるパルス発生期間(B1)の幅に相当する時間だけ開放される。これにより、第1シロップの販売が、第2シロップの販売に切り替えられる。尚、本発明の実施の形態においては、パルス発生期間B1を構成するパルスの数を5個としたが、これに限定されるものではなく、シロップの販売量又はシロップの希釈度等に基づいて様々に設定されてよい。
【0059】
<<<第2シロップの販売(第2回目)>>>
前記のパルス発生期間A3に相当する第1シロップの販売が開始されてから適宜な時間(T6)をおいて第2シロップ電磁弁119bが再度開き、図6の例えば4個のパルスからなるパルス発生期間(B2)の幅に相当する時間だけ開放される。
【0060】
尚、第1シロップ電磁弁119aの遅延時間(T5)、及び第2シロップ電磁弁119bの遅延時間(T6)は、何れも、第1シロップ供給ライン120aに設けられた流量計142aから出力されるパルス数を基に算出される。また、本発明の実施の形態においては、遅延時間T4、T5、及びT6は、希釈液に対してシロップが均一に販売されるような比に基づいて設定されている(例えばT4=T5=T6でもよい)。更に、本発明の実施の形態においては、パルス発生期間B2を構成するパルスの数を4個としたが、これに限定されるものではなく、シロップの販売量又はシロップの希釈度等に基づいて様々に設定されてよい。
【0061】
<<<第2シロップの販売(第3回目)>>>
図6に示されるように、前記の希釈水の販売が終了すると同時に第2シロップ電磁弁119bが再度開き、図6の例えば6個のパルスからなるパルス発生期間(B3)の幅に相当する時間だけ開放される。第1及び第2シロップ供給ライン120a、120bにそれぞれ設けられた流量計142a、142bの備える回転子の回転数を計測するカウンタは、図4における販売制御部205に、第1シロップ専用のカウンタ、及び第2シロップ専用カウンタ(図示せず)としてそれぞれ備えられている。前記の回転子の回転数をカウンタによって計測を開始する動作、パルス数が販売制御部205の備えるメモリ(図示せず)に記憶された設定値(第1シロップにおいて9、10、及び5、第2シロップにおいて5、4、及び6)に達したと判断し電磁弁119a、119bを閉じる動作、遅延時間(T4、T5、及びT6)をおいて当該電磁弁119a、119bを開ける動作等は、当該販売制御部205の備えるメモリ(図示せず)に格納された所定のプログラムに沿って実施される。尚、本発明の実施の形態においては、パルス発生期間B3を構成するパルスの数を6個としたが、これに限定されるものではなく、シロップの販売量又はシロップの希釈度等に基づいて様々に設定されてよい。
【0062】
第1シロップ及び第2シロップについて総括して説明する。図6における合計24個のパルスからなるパルス発生期間A1、A2、及びA3の示す第1シロップ電磁弁119aの開放時間に相当する量の第1シロップと、合計9個のパルスからなるパルス発生期間B1及びB2の示す第2シロップ電磁弁119bの開放時間に相当する量の第2シロップと(これらは、カップ飲料を調理するために販売すべき濃縮液体原料、と同義である)が、カップ121内に販売される。そして、炭酸水及び希釈水(これらは、希釈液、と同義である)の販売が終了した後に、図6における6個のパルスからなるパルス発生期間B3の示す第2シロップ電磁弁119bの開放時間に相当する量の第2シロップ(これは、所定量の濃縮液体原料、と同義である)が、カップ121内に販売される。本発明の実施の形態においては、パルス発生期間B3に相当する第2シロップは、パルス発生期間B1及びB2に相当する、販売すべき第2シロップの総量の一部(これは、全体量における部分量、と同義である)である。尚、本発明の実施の形態においては、第1シロップと第2シロップとを時間差をつけて別々に販売する。これにより、粘性の高いシロップどうしが分割して販売されることとなり、カップ飲料におけるシロップの希釈がより均一となる。
【0063】
ここで、流量計140、141、142a、142bから発生するパルスによってシロップ又は希釈液の販売を行なうことの利点について述べる。流量計140、141、142a、142bは、シロップ又は希釈液が流れることによってパルスが発生するものである。例えば、もし、水電磁弁102が動作しないことにより希釈水タンク101に水道水が供給されず、希釈水が流量計140中を流れない状況が発生した場合、図6におけるパルス発生期間Dを構成するパルスは発生しない。この時点で販売機構の動作を停止する等の適宜なプログラムが動作するようにすれば、例えばシロップ及び炭酸水のみで調理されたカップ飲料が完成し利用者に提供してしまうことを防止できる。尚、パルス発生期間A1、A2、A3、B1、B2、B3、及びCに基づいて電磁弁119a、119b、114を開閉したり、時間パターンEに基づいてポンプモータ104のON/OFFを行なったりすることについても、シロップ又は希釈液がそれぞれの供給ライン108、115、120a、120bの中を流れなければ、販売機構に対して前記と同様の防止動作をさせることができる。
【0064】
===氷入りシロップ飲料の希釈度の均一性===
前述した2通りの調理動作において希釈水の販売終了と同時に販売される微量の第2シロップ(図5のB2、及び図6のB3)によって、シロップ飲料の上部に浮いている氷の溶解によって下部から上部にかけてより希釈されているシロップの不均一性が抑制される。従って、本発明の実施の形態においては、ブリックス差の少ない、即ち甘さの度合が均一な氷入りシロップ飲料を提供できる。
【0065】
また、シロップの総量(図5のA、B1、及びB2、並びに、図6のA1、A2、A3、B1、B2、及びB3)を、氷入りカップ飲料における所望の甘さを実現するように設定しておけば、一定の甘さを有する氷入りカップ飲料を常に提供できる。ここで、最後に販売される第2シロップの量は、氷の量に応じて設定されてもよい。例えば、氷の量がより多い場合には、これによる飲料上部の希釈の度合が大きいために、第2シロップの量を相対的に多くしてもよい。これにより、ブリックス差の少ない、即ち甘さの度合が均一な氷入りシロップ飲料を提供できる。
【0066】
また、前述した2通りの調理動作においては、第1シロップ及び第2シロップの総量と比較して微量な第2シロップを最後に販売しているが、第1シロップを当該微量だけ販売してもよい。これにより、第1シロップの販売終了、第2シロップの販売終了、及び希釈液の販売終了をもって調理されたシロップ飲料に対して、前記微量の第1シロップを最後に販売することとなる。よって、第1シロップ及び第2シロップどうしをより良く混合でき、ブリックス差の少ない、即ち甘さの度合が均一な氷入りシロップ飲料を提供できる。
【0067】
また、図3に示される販売機構によって、図6のタイミングチャートに従った調理動作においては、希釈液の販売中に(図6のC及びD)、第1シロップ及び第2シロップを断続的に販売していると言える(図6のA1、A2、A3及びB1、並びにB2)。これにより、希釈液を販売する時間の範囲(図6のC及びD)に対して、略均一なタイミングで(図6のT4、T5、及びT6)、シロップが販売されるために、シロップをより均一に希釈できる。よって、ブリックス差の少ない、即ち甘さの度合が均一な氷入りシロップ飲料を提供できる。
【0068】
===氷なしシロップ飲料の調理動作===
利用者が、前述のシロップ飲料に対して氷の添加を希望しない場合、図1又は図4における商品選択釦8を押下する前に氷なし釦16を押下する。この場合、図4における接客制御部204は、氷なし釦16及び商品選択釦8の押下に応答して、氷なしとシロップ飲料とに対応付けられた検出信号を主制御部201に送信する。主制御部201は、氷なしとシロップ飲料とに対応付けられた検出信号を割り込み要求として受信し、硬貨処理制御部202、紙幣処理制御部203等から既に受信した検出信号に対応する投入額が当該シロップ飲料の設定価格以上であることを確認すると、販売制御部205に氷なしとシロップ飲料とに対応付けられた販売指示信号を送信する。
【0069】
図2に示される販売機構において、氷なしシロップ飲料が販売される場合には、氷なしとシロップ飲料とに対応付けられた販売指示信号を受信した販売制御部205は、当該販売制御部205の有するメモリ(図示せず)に記憶しているデータに基づいて電磁弁107、114、119a、119b、水ポンプ103のポンプモータ104等に信号を送信し、図5のタイミングチャートに従って、氷なしシロップ飲料の調理を開始する。但し、この場合、図4における販売制御部205は、図2における氷吐出扉131に信号を送信しないため、当該氷吐出扉131は動作しない。また、図5における第2シロップ電磁弁119bによる時間パターンB2に相当する開放は行なわれず、時間パターンB1が、時間パターンB2の分だけ長くなる。
【0070】
図3に示される販売機構においても、前述と同様で、図4における販売制御部205は氷吐出扉131に信号を送信しないため、当該氷吐出扉131は動作しない。また、図6における第2シロップ電磁弁119bによる6個のパルスからなるパルス発生期間B3に相当する開放は行なわれず、4個のパルスからなっていたパルス発生期間B2が、当該6個分増えて10個のパルスとなる。
【0071】
本発明の実施の形態においては、前述の実施の形態における、利用者が選択すべき氷なし釦16と、氷なし及びシロップ飲料に対応付けられた検出信号を発信する接客制御部204とは、利用者が氷の有無を選択できる選択手段を構成する。一方、本発明の実施の形態においては、氷なし及びシロップ飲料に対応付けられた販売指示信号を発信する主制御部201と、販売機構における氷吐出扉131に信号を送信しない販売制御部205とは、氷の販売を無とする禁止手段を構成する。
このように、利用者が氷の添加を希望しない場合は、図5のB2及び図6のB3に相当する第2シロップの販売がそれぞれB1及びB2に繰り上げられるために、シロップ飲料の販売が迅速になる。
尚、本発明の実施の形態は、カップ式自動販売機を用いるものであるが、これに限らず、レストラン等の店舗用ディスペンサを用いてもよい。
【0072】
前述した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
【0073】
【発明の効果】
本発明によれば、氷を有するカップ飲料における希釈度の不均一性を抑制するカップ式自動販売機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するカップ式自動販売機の正面図の一例である。
【図2】本発明を適用するカップ式自動販売機の販売機構の一つの例を示す図である。
【図3】本発明を適用するカップ式自動販売機の販売機構のもう一つの例を示す図である。
【図4】本発明の機能を説明するためのブロック図である。
【図5】図2に示される販売機構による氷入りシロップ飲料の調理動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図6】図3に示される販売機構による氷入りシロップ飲料の調理動作を説明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
16 氷なし釦
104 ポンプモータ
107 水電磁弁
114 炭酸水電磁弁
119a 第1シロップ電磁弁
119b 第2シロップ電磁弁
131 氷吐出扉
201 主制御部
204 接客制御部
205 販売制御部
210 販売機構
Claims (4)
- 氷を販売し、濃縮液体原料と希釈液とを前記濃縮液体原料の販売後に前記希釈液の販売が終了するように販売して、氷を有するカップ飲料を調理するカップ式自動販売機において、
前記氷及び前記希釈液の販売が終了した後に、所定量の前記濃縮液体原料を更に販売する販売手段と、
前記氷の販売の有無を選択する選択手段と、
前記選択手段にて前記氷の販売の無が選択された時、前記氷の販売を無とする前記選択手段からの選択信号に基づいて、前記販売手段が前記所定量の濃縮液体原料を販売することを禁止する禁止手段と、
を備えたことを特徴とするカップ式自動販売機。 - 前記所定量は、前記カップ飲料を調理するために販売すべき濃縮液体原料の全体量における部分量であることを特徴とする請求項1に記載のカップ式自動販売機。
- 前記所定量は、前記濃縮液体原料が複数種類からなる時、前記複数種類の濃縮液体原料の何れか一つの全体量における部分量であることを特徴とする請求項2に記載のカップ式自動販売機。
- 前記販売手段は、前記希釈液の販売中に販売すべき濃縮液体原料を、前記希釈液を販売している間に断続的に販売することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のカップ式自動販売機。
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