JP4019219B2 - 温風暖房機の送風装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は温風暖房機の送風装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
温風暖房機の枠体の前面に設けた温風吹出口と背面に設けた室内空気吸込口との間の枠体内には空気流路が設けてあり、室内空気吸込口付近の空気流路には室内空気を吹き込む送風ファンが取付けられている。そして、枠体内に設置したバーナに接続する燃焼室と熱交換室が空気流路内に配置されているから、送風ファンによって空気流路に吹き込まれた室内空気は燃焼室や熱交換室の熱で高温になり、温風吹出口から室内に吹き出して暖房するものである。
【0003】
枠体内にはバーナに燃焼空気を供給する燃焼ファンが前記送風ファンと別個に取付けられ、バーナに供給される燃料は燃焼ファンによって送られる空気によって燃焼するものである。
【0004】
また、枠体内に配置されたバーナや空気流路を流れる温風からの放熱により枠体内が高温となるが、枠体内に配置された各種電装部品は高温に弱く、枠体内が高温になるとトラブルが発生しやすくなるので、従来の枠体には空気孔を設け、この空気孔から枠体内に低温の室内空気を流入させ、また、枠体内の高温空気を枠体外に排出させて、枠体内を低温度に維持している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成において、空気流路に配置された送風ファンと枠体内に配置された燃焼ファンにはそれぞれファンモータが取付けられ、温風暖房機の運転中は送風ファンと燃焼ファンが常に回転するものであり、送風ファンと燃焼ファンを駆動するファンモータには常に通電されているので、2個のファンモータによる消費電力は大きくなる。
【0006】
また、送風ファンや燃焼ファンに取付けたファンモータは重量があり、送風ファンや燃焼ファンの脱落や振動の発生を防止するために送風ファンや燃焼ファンの取付けには強度が必要となり、送風ファンや燃焼ファンは各々の取付けに際して固定と補強の為の部品点数が多く、取付け構造が複雑になっており、コストアップにつながっている。
【0007】
また、温風暖房機は室内に設置して使用するものであるから、コンパクトな枠体形状のものが好まれる傾向にあるが、枠体のコンパクト化を進めると枠体内に各種の機能部品が詰め込まれて空間がなくなり、枠体内の空気の流れが悪くなって枠体内を低温度に維持することが難しくなり、高温に弱い各種電装部品がバーナや空気流路に接近して加熱されやすくなる問題点があった。
【0008】
また、従来の温風暖房機は、空気流路内への綿埃の侵入を防ぐため、室内空気吸込口にフィルターが取付けてあるが、フィルターが目詰まりを起こしたときに空気流路が高温となるため、目の粗いものが使用されている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の課題を解決するもので、枠体1の前面に形成した温風吹出口2と、かつ枠体1の背面に形成した室内空気吸込口3とを備え、該室内空気吸込口3から温風吹出口2の間の枠体1内に空気流路4を配置し、該室内空気吸込口付近3の空気流路4には送風ファン5を取付けると共に、前記枠体1内にはバーナ6と、該バーナ6に接続する燃焼室7とを備え、該燃焼室7を前記空気流路4内に配置して、送風ファン5で空気流路4内に吹き込まれた室内空気の温度を高め、温風吹出口2から室内に戻す温風暖房機において、前記バーナ6への燃焼空気を供給する燃焼ファン8のファンケース9の吐出口9aと、バーナ6の給気口6aとを接続し、かつ燃焼ファン8を駆動するファンモータ10を取付けたファンケース9を、前記室内空気吸込口3付近の空気流路4内に配置し、該燃焼ファン8の駆動軸10aを空気流路4の前面側に伸ばし、該駆動軸10aにプロペラファン5aを取付けて前記送風ファン5を構成するものである。
【0010】
また、前記室内空気吸込口3付近の空気流路4内には空気流通部11aを設けたファンケースベース板11を配置し、前記ファンケース9とファンモータ10はファンケースベース板11を介して空気流路4壁に固定したことで、送風ファン5と燃焼ファン9の取付け構造を簡略化することができる。
【0011】
また、前記空気流路4内には中央に開口12aを設けてその周囲を封鎖する仕切り板12を設け、該仕切り板12は開口12aに前記プロペラファン5aを配置してベルマウスとすると共に、該仕切り板12よりも枠体背面側の空気流路4壁に空気口4aを設け、該プロペラファン5aは枠体1内を経た空気を温風吹出口2に送ることで、枠体1内の高温空気が排出されて枠体内を低温度に維持できる。
【0012】
また、前記枠体1の背面に形成した室内空気吸込口3には、熱交換用の空気のためのフィルターよりも目の細かな燃焼空気ろ過用のフィルター13を配置し、該フィルター13を通過した空気をプロペラファン5aに供給し、空気流路4内に綿埃の侵入を防止することができる。
【0013】
また、前記温風吹出口2に連なる空気流路4内に高電圧発生器14のマイナス電圧が印加される電極15を取付け、マイナスイオン発生機能を備えることで、マイナスイオン発生機を兼用させることができる。
【0014】
【作用】
この発明では、枠体1の背面に形成した室内空気吸込口3付近の空気流路4内に燃焼ファン8のファンケース9を配置し、燃焼ファン8の駆動軸10aを空気流路4の前面側に伸ばして、この駆動軸10aに取付けたプロペラファン5aで送風ファン5を構成したもので、送風ファン5と燃焼ファン8が1つのファンケース9の周囲に一体で構成できるようになった。そして、ファンモータ10に通電してファンモータ10を駆動すると、燃焼ファン8とプロペラファン5aが一緒に回転し、室内空気吸込口3から空気流路4内に室内空気が吹込まれる。
【0015】
室内空気吸込口3から空気流路4に吹込まれた室内空気は、燃焼ファン8によってファンケース9に取込まれ、燃焼空気としてバーナ6に供給されると共に、プロペラファン5aによって空気流路4の前面側に送られて燃焼室7の熱で高温となって温風吹出口2から室内に吹出すことができる。
【0016】
また、室内空気吸込口3付近に配置されたファンモータ10は室内空気吸込口3から空気流路4内に向かう空気流によって冷却され、ファンモータ10を低温度に維持することができる。
【0017】
また、空気流路4内にはファンケースベース板11を配置し、このファンケースベース板11にファンモータ10を備え、かつ、燃焼ファン8と送風ファン5とを備えたファンケース9を取付けることで、ファンモータ10と燃焼ファン8と送風ファン5とが一緒に空気流路4壁に固定できるようになった。更に、ファンケースベース板11には空気流通部11aを設け、室内空気吸込口3から吹込まれた室内空気は空気流通部11aを通過して空気流路4の前面側に送られ、温風となって温風吹出口2から吹出している。
【0018】
また、空気流路4内に仕切り板12を設け、プロペラファン5aを仕切り板12の開口12aに配置してベルマウスとしたから、プロペラファン5aによって温風吹出口2に向けて空気が流れやすくなる。更に、仕切り板12よりも背面側の空気流路4壁には空気口4aを設けたから、空気流路4に向けて枠体1内の空気が空気口4aから仕切り板12の開口12aに向かうようになり、枠体1内の高温空気が排出され枠体1内を低温度に維持できるものとなった。
【0019】
また、枠体1の背面の室内空気吸込口3には燃焼空気ろ過用のフィルター13を取付けることで、空気流路4内への綿埃の侵入を防ぐことができるから、バーナ付近に綿埃が溜まることがなくなった。
【0020】
更に、空気流路4内に高電圧発生器14のマイナス電圧が印加される電極15を配置することで、電極14付近の空気をマイナスイオン化し、送風ファン5の空気流によって温風吹出口3から吹出すことでマイナスイオン発生機を構成できるから、マイナスイオン発生機を兼用させることができる。
【0021】
【実施例】
図に示す実施例によってこの発明を説明すると、1は温風暖房機の枠体、6は枠体1内に配置したバーナ、7はバーナ6の上部に配置してバーナ6の燃焼炎と燃焼ガスとが送られる燃焼室である。2は枠体1の前面に設けた温風吹出口、3は枠体1の背面に設けた室内空気吸込口、4は温風吹出口2から室内空気吸込口3の間の枠体1内に配置した空気流路、5は室内空気吸込口3付近の空気流路4に取付けた送風ファンであり、バーナ6の上部や燃焼室7は空気流路4内に配置されている。
【0022】
8はバーナ6に燃焼空気を供給する燃焼ファン、9は燃焼ファン8の外周を覆う送風スクロールを構成するファンケース、10はファンケース9に取付けた燃焼ファン8を駆動するファンモータ、10aはファンモータ10からファンケース9内に伸びる駆動軸であり、燃焼ファン8は駆動軸10aに固着してファンケース9内に収納され、空気流路4内に配置されている。
【0023】
6aはバーナ6へ燃焼空気を供給する為の給気口、9aはファンケース9に形成した送風スクロールの吐出口、9bはファンケース9に開口した燃焼空気取入口であり、ファンケース9の吐出口9aをバーナ6の給気口6aまで伸ばして接続している。前記ファンモータ10が駆動して駆動軸10aに固着した燃焼ファン8が回転すると、燃焼空気取入口9bからファンケース9内に取込んだ空気は吐出口9aからバーナ6に供給される。
【0024】
16はバーナ6を燃焼可能温度に上昇させる点火兼用の予熱ヒータ、17はバーナ6に燃料を供給する燃料ポンプであり、温風暖房機の運転を開始すると予熱ヒータ16に通電してバーナ6を燃焼可能温度に上昇させ、次に燃焼ファン8や燃料ポンプ17を駆動し、燃料はバーナ6内で着火して燃焼を開始し、燃焼室7で完全燃焼するようになっている。
【0025】
図に示す実施例の温風暖房機はファンヒータとよばれる燃焼ガスを室内に放出するタイプの暖房機であり、燃焼室7の上部が空気流路4内に開口しており、燃焼ガスは空気流路4に送られる。
【0026】
上記の温風暖房機において、送風ファン5を運転すると、室内空気は空気流路4に吹込まれ、燃焼室7から送られる高温の燃焼ガスと混合して空気流路4内の室内空気の温度が高められ、温風となって温風吹出口2から室内に吹出している。
【0027】
ところで、従来の一般的な温風暖房機は燃焼ファン8と送風ファン5とを別個に配置しており、燃焼ファン8を駆動するファンモータ10とは別に、空気流路4内に配置された送風ファン5を駆動するファンモータを備えているが、重量のあるファンモータを備えた送風ファン5や燃焼ファン8を支え、かつ、送風ファン5や燃焼ファン8が回転するときの振動の発生を抑えるために取付け強度が必要であり、固定と補強の為の部品点数が多く、取付け構造が複雑になっている。
【0028】
また、温風暖房機の運転中にバーナ6に燃焼空気を供給する為の燃焼ファン9と、温風を作り出す送風ファン5は常に回転するものであり、送風ファン5と燃焼ファン8を駆動するファンモータは常に通電されているため、消費電力が大きくなってしまっている。
【0029】
また、枠体1内に配置されたファンモータ10や燃料ポンプ17などの電装部品は高温に弱く、温風暖房機の運転中はバーナ6や空気流路4を流れる温風からの熱によって枠体1内が高温になり易く、枠体1内が高温になると各種電装部品のトラブルが発生し易くなるから対策が必要である。この為、枠体1にたくさんの空気孔をあけており、冷たい室内の空気が枠体1内に流入し、暖められた空気が枠体1外へ流出することで、枠体1内を低温に維持している。
【0030】
しかし、最近ではコンパクトな枠体形状の温風暖房機が好まれる傾向にあり、電装部品の小型化や配置などの工夫によってコンパクト化を実施しているが、枠体1のコンパクト化が進めば枠体1内の空間が狭くなり、各種の機能部品が詰め込まれて枠体1内の空間がなくなるので、枠体1内の空気の流れが悪くなって枠体1が高温となりやすく、高温に弱い各種電装部品がバーナ6や空気流路4に接近して加熱されやすくなってしまう。
【0031】
また、ファンモータに通電して送風ファン5や燃焼ファン8を回転すると、ファンモータから発熱するものであり、ファンモータに熱がこもらないように冷却する必要がある。空気流路4に配置された送風ファン5のファンモータは室内空気吸込口3から吹込まれる室内空気で冷却されるが、高温となる枠体1内に配置された燃焼ファン8のファンモータ10は十分な放熱が得られず、ファンモータ10の耐久性を低下させている。
【0032】
この発明は上記の課題を解決するもので、燃焼ファン8とファンモータ10を取付けたファンケース9は、燃焼ファン8が空気流路4の前面側に、ファンモータ10を空気流路4の背面側に位置するようにして室内空気吸込口3付近の空気流路4内に配置し、ファンケース9の吐出口9aを下方に伸ばして枠体1の下部に設置したバーナ6の給気口6aに接続している。
【0033】
5aは前記送風ファン5を構成するプロペラファンであり、前記燃焼ファン8の駆動軸10aを空気流路4の前面側に伸ばしてファンケース9から空気流路4内に突出させ、この駆動軸10aの先端にプロペラファン5aを固着することによって送風ファン5を構成したから、ファンモータ10と燃焼ファン8と送風ファン5が1つのファンケース9の周囲に一体で構成できるものとなった。
【0034】
温風暖房機の運転を開始してファンモータ10に通電し、ファンモータ10が駆動すると、駆動軸10aに固着した燃焼ファン8とプロペラファン5aが一緒に回転し、室内空気吸込口3から空気流路4に室内空気が吹込まれる。
【0035】
ファンケース9の燃焼空気取入口9bは室内空気吸込口3側の駆動軸10aの周囲に開口し、空気流路4に吹込まれた室内空気は燃焼ファン8によって燃焼空気取入口9bからファンケース9内に取込まれ、また、ファンケース9の前面側に位置するプロペラファン5aによってファンケース9の前面側に廻り込んで空気流路4に送られる。
【0036】
ファンケース9内に取込まれた空気は、燃焼空気としてファンケース9の吐出口9aからバーナ6に供給される。一方、空気流路4に送られた空気は高温の燃焼室7と燃焼室7から送られる混合ガスによって温度を高めて温風吹出口2から室内に吹出すことができる。
【0037】
このように、燃焼ファン8と送風ファン5を1個のファンモータ10によって駆動することができれば、温風暖房機の運転中の消費電力を抑えることができるので、温風暖房機の省エネルギー性能を向上することができた。
【0038】
また、ファンモータ10と燃焼ファン8と送風ファン5を一緒に空気流路4内に配置することによって枠体1内の配置効率がよくなり、また、従来2個必要であったファンモータが1個になることで枠体1内に空間が生まれ、部品点数も減少するので、枠体1のコンパクト化やコストダウンが可能となる。
【0039】
また、空気流路4内に配置されたファンモータ10は、室内空気吸込口3から空気流路4に吹込まれる低温の室内空気によって冷却されるから、コンパクトな枠体形状でも十分な放熱が得られるものとなり、ファンモータ10の耐久性を向上することができるものとなる。
【0040】
ファンケース9の取付け構造を示す実施例として、11は室内空気吸込口3付近の空気流路4内に配置したファンケースベース板であり、この発明の実施例では、ファンケースベース板11を逆L字状の部品で構成しており、ファンケースベース板11のL字状部品水平部が空気流路4の上部壁に取付けられ、ファンケースベース板11のL字状部品垂直部の端が枠体1の下部に取付けられている。11aはファンケースベース板11に設けた空気流通部であり、該空気流通部11aによって室内空気吸込口3と空気流路4とを連通している。
【0041】
ファンケース9を枠体1内に取付けるときは、プロペラファン5aを空気流路4内に挿入し、ファンケース9の吐出口9aをバーナ6の給気口6aに接続した状態で、ファンケース9をファンケースベース板11にネジ止めなどで固定するものであり、ファンケース9に一体に構成したファンモータ10と燃焼ファン8と送風ファン5とが一緒に空気流路4壁に取付けることができるから、簡単な構造で確実に取付けができるものとなった。
【0042】
また、室内空気吸込口3から空気流路4内に吹込まれた室内空気は、空気流通部11aから空気流路4の前面側に送られており、空気流路4に送られる空気量を確保している。
【0043】
更に、12は空気流路4内に設けた仕切り板、12aは該仕切り板12の中央に設けた開口であり、該仕切り板12の開口12aにプロペラファン5aを配置し、空気流路4のプロペラファン5aの周囲は仕切り板12によって封鎖されてベルマウスを形成したから、空気流路4内に吹込まれた空気は開口12aから前面側の空気流路4に向かって流れやすくなり、空気流路4内で乱流を起こすことなく温風吹出口2に向かう空気流を確実に作り出すことができる。
【0044】
4aは仕切り板12よりも背面側の空気流路4壁に設けた空気口であり、枠体1内の空気は空気口4aから仕切り板12の後部の空気流路4内に吸込まれ、空気流路4の室内空気流と一緒に仕切り板12の開口12aから温風吹出口2に向かうものとなる。この為、バーナ6や空気流路4を流れる温風からの熱で高温となった枠体1内の空気は空気口4aから排出されやすくなり、枠体1内には室内の空気が流入しやすくなるから、枠体1内を低温度に維持できるものとなった。
【0045】
13は室内空気吸込口3に配置したフィルターであり、該フィルター13は熱交換用の空気のためのフィルターよりも目の細かな燃焼空気ろ過用のものを使用しており、空気中の綿埃はフィルター13によって捕集され、プロペラファン5aにはこのフィルター13を通過した空気を供給している。
【0046】
従来の温風暖房機では、室内空気吸込口3には目の粗い熱交換用のフィルターが使用されていたが、従来の熱交換用のフィルターでは空気流に乗って綿埃が空気流路4内に侵入しやすく、空気流路4内に大量の綿埃が堆積すると枠体1の異常加熱などの不具合を引き起こす原因となるので、取扱者が空気流路4内を定期的に清掃する必要があるが、空気流路4内の清掃は温風暖房機を分解して行なわなければならず、非常に面倒であった。
【0047】
一方、室内空気吸込口3に目の細かなフィルターを使用するとフィルターの目詰まりが発生したときに枠体1内の冷却空気流が確保できず、枠体1が異常加熱する恐れがあるが、この発明の構造では、フィルター13の目詰まりが発生したときには、空気口4aから枠体1内の空気が空気流路4に送られるので、枠体1が異常加熱することがなく、室内空気吸込口3に目の細かなフィルター13を使用することができ、空気流路4内に侵入する綿埃の量が非常に少なくなり、フィルター13を定期的に清掃すればよく、メンテナンス性に優れたものとなった。
【0048】
更に、この発明の他の実施例において、15は空気流路4内に先端を位置させた電極、14は枠体1に取付けてプラス側を枠体1にアースする高電圧発生器であり、高電圧発生器14のマイナス側の出力を電極15に接続している。高電圧発生器14に通電すると、枠体1にアースされて空気流路4壁はプラスとなり、電極15がマイナスとなるからコロナ放電を開始して電極15付近の空気はマイナスイオン化する。プロペラファン5aを運転すると、室内空気が電極15付近のマイナスイオン化した空気を温風と一緒に温風吹出口2から吹出して、マイナスイオン発生機が構成できる。
【0049】
このように、マイナスイオン発生機能を備えた温風暖房機を構成したものにおいて、電極15に大量の綿埃が付着するとバーナ6の熱で引火する恐れがあるが、この発明では室内空気吸込口3に目の細かなフィルター13を配置し、空気中の綿埃は室内空気吸込口3に配置したフィルター13によって捕集されるから、空気流路4内に侵入する綿埃の量は非常に少なく、空気流路4内に配置した電極15への綿埃の付着を防止することができ、温風暖房機にマイナスイオン発生機能を付加しても安定した作動が期待できる。
【0050】
なお、この発明の実施例ではファンヒータとよばれる燃焼ガスを室内に放出するタイプの温風暖房機で説明しているが、燃焼室7の上部に熱交換室を配置し、燃焼ガスを室外に排出する吸排気タイプの温風暖房機であっても同様の効果を得ることができる。
【0051】
【発明の効果】
以上のようにこの発明では、燃焼ファン8のファンケース9を室内空気吸込口3付近の空気流路4内に配置し、空気流路4の前面側に伸ばした燃焼ファン8の駆動軸10aにプロペラファン5aを取付けて送風ファン5を構成したものであり、ファンモータ10と燃焼ファン8と送風ファン5とが一つのファンケース9の周囲に一体で構成できるものとなり、ファンモータを2個備える必要がなくなったから、大幅なコストダウンが実現できた。
【0052】
そして、ファンケース9に取付けたファンモータ10を駆動すれば、燃焼ファン8とプロペラファン5aを一緒に回転することができるから、電力の消費量を抑えることができ、省エネルギー性に優れた温風暖房機を作ることができた。
【0053】
また、空気流路4に配置したファンモータ10は、室内空気吸込口3から吹込まれる室内空気によって冷却されるので、ファンモータ10の内部に熱がこもることはなくなり、ファンモータ10の耐久性を向上することができるものとなった。
【0054】
また、室内空気吸込口3付近の空気流路4内にはファンケースベース板11を配置し、ファンケース9をファンケースベース板11に取付ける構造とすることで、ファンケース9にはファンモータ10と燃焼ファン8と送風ファン5が既に取付けられているから、送風ファン5と燃焼ファン8とファンモータ10が一緒に空気流路4壁に固定できるものとなり、燃焼ファン5と送風ファン8の取付けに必要であった固定や補強の為の部品が削減でき、取付け構造が簡略化できたから、大幅なコストダウンが実現できた。
【0055】
また、空気流路4内にはプロペラファン5aの周囲を封鎖するように設けた仕切り板12によってベルマウスを形成し、仕切り板12よりも枠体背面側の空気流路4壁に空気口4aを設けたから、空気流路4内に吹込まれた空気はベルマウスの働きによって温風吹出口2に向かって流れやすくなり、枠体1内の空気が空気口4aから空気流路4内に流入し、室内空気吸込口3から吹込まれた室内空気流と一緒に温風吹出口2に向かうものとなった。この為、バーナ6や空気流路4の温風の熱で高温となった枠体1内の空気が空気口4aから空気流路4内に排出され、枠体1内には室内の冷たい空気が流入するから、枠体1を低温度に維持することができ、コンパクトな枠体形状の温風暖房機を作ることが可能となった。
【0056】
また、室内空気吸込口3には熱交換用のフィルターよりも目の細かい燃焼空気ろ過用のフィルター13を配置したから、従来では通過していた細かい綿埃を捕集できるものとなり、空気流路4内に流入する綿埃の量は非常に少なく、また、フィルター15に大量の綿埃が付着したときには、枠体1内の空気が空気口4aから空気流路4内に送られるから、枠体1の温度を上昇させないだけの空気量は確保できており、安全性とメンテナンス性を向上することができるものとなった。
【0057】
また、空気流路4内に高電圧発生器14のマイナス電圧が印加される電極15を取付けたから、マイナスイオンを含む温風を吹出すことができるようになり、また、空気流路4内に流入する空気中に含まれる綿埃はフィルター13によって捕集されるから、空気流路4内に流入する綿埃の量は非常に少なく、空気流路4内に配置した電極15には綿埃が付着しにくくなり、温風暖房機にマイナスイオン発生機能を備えることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す温風暖房機の断面図である。
【図2】この発明の実施例の要部を示す縦断面図である。
【図3】この発明の実施例の要部を示す横断面図である。
【符号の説明】
1 枠体
2 温風吹出口
3 室内空気吸込口
4 空気流路
4a 空気口
5 送風ファン
5a プロペラファン
6 バーナ
6a 給気口
7 燃焼室
8 燃焼ファン
9 ファンケース
9a 吐出口
10 ファンモータ
10a 駆動軸
11 ファンケースベース板
11a 空気流通部
12 仕切り板
12a 開口
13 フィルター
14 高電圧発生器
15 電極

Claims (5)

  1. 枠体1の前面に形成した温風吹出口2と、かつ枠体1の背面に形成した室内空気吸込口3とを備え、該室内空気吸込口3から温風吹出口2の間の枠体1内に空気流路4を配置し、該室内空気吸込口付近3の空気流路4には送風ファン5を取付けると共に、前記枠体1内にはバーナ6と、該バーナ6に接続する燃焼室7とを備え、該燃焼室7を前記空気流路4内に配置して、送風ファン5で空気流路4内に吹き込まれた室内空気の温度を高め、温風吹出口2から室内に戻す温風暖房機において、
    前記バーナ6への燃焼空気を供給する燃焼ファン8のファンケース9の吐出口9aと、バーナ6の給気口6aとを接続し、かつ燃焼ファン8を駆動するファンモータ10を取付けたファンケース9を、前記室内空気吸込口3付近の空気流路4内に配置し、該燃焼ファン8の駆動軸10aを空気流路4の前面側に伸ばし、該駆動軸10aにプロペラファン5aを取付けて前記送風ファン5を構成することを特徴とする温風暖房機の送風装置。
  2. 前記室内空気吸込口3付近の空気流路4内には空気流通部11aを設けたファンケースベース板11を配置し、
    前記ファンケース9とファンモータ10はファンケースベース板11を介して空気流路4壁に固定したことを特徴とする請求項1に記載した温風暖房機の送風装置。
  3. 前記空気流路4内には中央に開口12aを設けてその周囲を封鎖する仕切り板12を設け、
    該仕切り板12は開口12aに前記プロペラファン5aを配置してベルマウスとすると共に、
    該仕切り板12よりも枠体背面側の空気流路4壁に空気口4aを設け、
    該プロペラファン5aは枠体1内を経た空気を温風吹出口2に送ることを特徴とする請求項1に記載した温風暖房機の送風装置。
  4. 前記枠体1の背面に形成した室内空気吸込口3には、熱交換用の空気のためのフィルターよりも目の細かな燃焼空気ろ過用のフィルター13を配置し、
    該フィルター13を通過した空気をプロペラファン5aに供給し、空気流路4内に綿埃の侵入を防止することを特徴とする請求項1に記載した温風暖房機の送風装置。
  5. 前記温風吹出口2に連なる空気流路4内に高電圧発生器14のマイナス電圧が印加される電極15を取付け、マイナスイオン発生機能を備えた請求項4に記載した温風暖房機の送風装置。
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