JP4019079B2 - 遅延回路及び半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ディジタル制御信号等の各種信号を所望の遅延時間だけ遅延させて出力する遅延回路に関する。
一般に、半導体装置においては、特定パターンを持つ制御信号を異なるタイミングで供給するために遅延回路が用いられる(例えば、特許文献1、2参照)。半導体装置上に遅延回路を構成する場合、多数のインバータを直列に接続して信号を入力し、個々のインバータの時定数に依存する遅延が累積されることで所望の遅延時間を得ることができる。
半導体装置上に構成される遅延回路に対しては、長期の遅延時間を要望されることが少なくない。長期の遅延時間を得るための第1の方法は、非常に多くのインバータを用いて全体の遅延回路を構成することである。また、長期の遅延時間を得るための第2の方法は、遅延回路に含まれる個々のインバータの時定数を増加することであり、例えばインバータのサイズを縮小して電流供給能力を低くし、さらには出力側に接続されるキャパシタを設けるなどして充放電時間を長くすれば実現可能である。
また、遅延回路を用いて長期の遅延時間を得ることに加えて、一定の時間間隔で順次遅れていく複数の遅延信号を発生させる場合がある。このような遅延回路により、多数の制御対象を順番に異なるタイミングで制御する際、少しずつタイミングがずれた多数の制御信号を供給することができるので制御が容易になる。
特開平10−32473号公報 実願昭61−178214号(実開昭63−174724号)のマイクロフィルム
しかしながら、遅延回路により長期の遅延時間を得る場合、上記第1の方法によれば、遅延時間が長くなるほどインバータの接続数が大幅に増加するため、半導体装置における遅延回路の配置面積が大きくなることは避けられず、チップサイズの大型化やコスト上昇を招く恐れがある。一方、上記第2の方法によれば、大きい時定数を確保できる程度にサイズの小さいインバータを形成するのは、製造プロセスや電源電圧の変動を受けやすくなる結果、遅延回路で付与される遅延時間の精度が劣化することが問題となる。さらに、遅延回路の全体において長期の遅延時間を得たとしても、一定の時間間隔で異なるタイミングを持つ複数の遅延信号を発生させ、それぞれを制御に利用する構成を同時に実現することは困難であった。
そこで、本発明はこれらの問題を解決するためになされたものであり、遅延回路を構成するための配置面積を増大させることなく、かつ高い精度で長期の遅延時間を持つ遅延信号を発生させることができ、さらには一定の時間間隔で異なるタイミングを持つ多数の遅延信号を容易に発生し得る遅延回路を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の遅延回路は、所定のタイミングにおいてエッジを有する入力信号を遅延させて遅延信号を出力する遅延回路であって、初段の回路からN段目の回路に至るまで前記入力信号を順次伝送可能に縦続(縦列)接続されたN段構成の回路と、前記N段構成の回路の各段の伝送信号を遅延させる共通遅延回路を備え、前記初段の回路には前記入力信号を入力するとともに、k(2≦k≦N)段目の回路にはk−1段目の回路にて遅延された前記伝送信号を入力し、i(1≦i≦N)段目の回路において、入力された信号における前記エッジのタイミングから、当該i段目の回路を介して前記共通遅延回路により遅延された前記伝送信号における前記エッジのタイミングまでの所定期間は、前記共通遅延回路を信号経路中に接続し、前記所定期間以外の期間は、前記共通遅延回路を信号経路中から切り離すように経路制御を行って、前記N段構成の回路を介して前記共通遅延回路をN回経由した遅延信号を発生することを特徴とする。
このように構成された本発明によれば、例えば所定のタイミングでレベルが変化する信号を遅延させたい場合、それを入力信号として初段の回路からN段目の回路に至るまで順次伝送させ、各段における切り替え制御に応じて共通遅延回路をN回通過させることにより、遅延を累積させて長期の遅延時間を持つ遅延信号を発生させることができる。このとき、各段の切り替え制御は、前段の伝送信号と自らの段の伝送信号に基づき双方のエッジのタイミングの間だけ信号経路に共通遅延回路を接続するように制御するので、異なる段の間で重なることなく、かつ互いに時間的に隣接した状態で伝送信号を繰り返し共通遅延回路に通すことができる。よって、段数Nを増やせば、共通遅延回路自体の遅延時間を長くすることなく長期の遅延時間を得ることができ、特に遅延回路を半導体装置に構成する場合は、配置面積を大きくしなくて済む。また、遅延回路に用いるインバータの時定数を長くする必要がないので、高い精度で安定した遅延時間を確保することができる。
また、本発明の遅延回路において、前記N段構成の回路の各段では、それぞれ前記伝送信号が単位遅延時間Δtだけ遅延され、前記i段目の回路のそれぞれは、累積された遅延時間i・Δtの遅延信号を出力することを特徴とする。
かかる特徴により、長期の遅延時間を持つ遅延信号を発生することに加え、一定の時間間隔で異なるタイミングを持つ多数の遅延信号を発生し、各種制御等に広く応用して利便性を高めることができる。
また、本発明の遅延回路において、前記N段構成の回路の各段は、入力側の前記信号経路を前記共通遅延回路の入力端に接続する入力側回路と、前記共通遅延回路の出力端を出力側の前記信号経路に接続する出力側回路とから構成され、前記N段構成の回路の各段における前記入力側回路と前記出力側回路のそれぞれに対し、前記共通遅延回路との間の接続を導通又は遮断するように切り替え制御可能なスイッチ手段が設けられることを特徴とする。
また、本発明の遅延回路において、前記スイッチ手段は、イネーブル信号に応じてインバータ動作又はハイインピーダンス状態を切り替え可能なトライステートインバータであり、前記N段構成の回路の各段において、前記入力側回路と前記出力側回路のそれぞれの前記トライステートインバータに共通の前記イネーブル信号を印加し、前記所定期間は前記トライステートインバータを前記インバータ動作に切り替え、前記所定期間以外の期間は前記トライステートインバータを前記ハイインピーダンス状態に切り替えるように制御を行うことを特徴とする。
また、本発明の遅延回路において、前記N段構成の回路の各段を介して前記共通遅延回路にて遅延される伝送信号のうち、奇数段の回路の前記伝送信号と偶数段の回路の伝送信号は、互いに論理が反転していることを特徴とする。
また、本発明の遅延回路において、前記N段構成の回路と前記共通遅延回路には、前記切り替え動作を初期化するリセット信号が供給され、前記リセット信号により初期化状態から動作状態に移行した後、前記入力信号における前記エッジのタイミングと前記N段構成の回路の各段から取り出されるN個の遅延信号の全ての前記エッジのタイミングの経過後に、前記リセット信号により前記初期化状態に戻すように制御することを特徴とする。
また、本発明の遅延回路において、前記リセット信号は、前記初段の回路における前記入力信号に基づいて生成されることを特徴とする。
一方、本発明の半導体装置は、上記のいずれかの遅延回路を含む回路が構成されることを特徴とする。
また、本発明の半導体装置において、前記遅延回路の各段から取り出されるN個の遅延信号は、半導体メモリのリフレッシュ動作に用いる制御信号として利用されることを特徴とする。
本発明によれば、縦続接続されたN段構成の回路を用いて、一つの共通遅延回路に繰り返し伝送信号を通すことにより、累積された遅延時間を持つ遅延信号を発生可能に構成したので、回路の配置面積を増大させることなく、かつ遅延時間の精度劣化を招くことなく、長期で高精度の遅延時間の遅延信号を発生させることができる。また、一定の時間間隔で異なるタイミングを持つ多数の遅延信号を容易に発生することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。ここでは、半導体装置等に構成される回路の要素となる遅延回路に対し、本発明を適用する場合の形態を説明する。
まず、本実施形態の遅延回路の基本的な構成と機能について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施形態の遅延回路の機能ブロック図である。図1に示す遅延回路は、縦続接続された4段構成の回路からなり、4個の入力側回路11、12、13、14及び4個の出力側回路21、22、23、24と、1個の共通遅延回路3が含まれる。それぞれ、初段入力側回路11及び初段出力側回路21からなる初段の回路と、2段目入力側回路12及び2段目出力側回路22からなる2段目の回路と、3段目入力側回路13及び3段目出力側回路23からなる3段目の回路と、4段目入力側回路14及び4段目出力側回路24からなる4段目の回路に区分される。一方、共通遅延回路3は初段の回路から4段目の回路のそれぞれの信号経路中に共通に接続され、入力された信号Dinを所定の遅延時間だけ遅延させ、信号Doutとして出力する遅延回路である。
初段入力側回路11には、外部からの入力信号Sinが入力される入力バッファ部41と、この入力バッファ部41に接続されるスイッチ手段としてのトライステートインバータ51が含まれる。入力バッファ部41においては、入力信号Sinに基づいて経路制御のためのイネーブル信号EN1が生成される。トライステートインバータ51は共通遅延回路3の入力端3aに接続され、イネーブル信号EN1に応じて導通状態(インバータ動作)又は遮断状態(ハイインピーダンス状態)に切り替え制御される。
また、初段出力側回路21には、共通遅延回路3の出力端3bに接続されるスイッチ手段としてのトライステートインバータ61と、このトライステートインバータ61に接続される出力バッファ部71が含まれる。トライステートインバータ61は、入力側と共通のイネーブル信号EN1に応じて、入力側のトライステートインバータ51と連動して導通状態又は遮断状態に切り替え制御される。そして、出力バッファ部71からは、遅延信号D1が外部出力されるとともに、遅延信号D1と同極性の伝送信号T1が出力されて入力バッファ部41にフィードバックされ、かつ後続の2段目入力側回路12の入力バッファ部42に伝送される。
以下、2〜4段目入力側回路12〜14には、上記の初段入力側回路11と同様、入力バッファ部42〜44とトライステートインバータ52〜54が含まれ、2〜4段目出力側回路22〜24には、上記の初段出力側回路21と同様、トライステートインバータ62〜64と出力バッファ部72〜74が含まれる。そして、入力側のトライステートインバータ52〜54はそれぞれ共通遅延回路3の入力端3aに接続され、かつ出力側のトライステートインバータ62〜64はそれぞれ共通遅延回路3の出力端3bに接続される構成になっている。また、各々のトライステートインバータ52〜54、62〜64は、それぞれ入力側と出力側で互いに共通のイネーブル信号EN2〜EN4に応じて切り替え制御される構成になっている。
さらに、2段目の出力バッファ部72からは、遅延信号D2が外部出力されるとともに、遅延信号D2と逆極性の伝送信号T2が出力されて入力バッファ部42にフィードバックされ、かつ後続の3段目入力側回路13の入力バッファ部43に伝送される。また、3段目の出力バッファ部73からは、遅延信号D3が外部出力されるとともに、遅延信号D3と同極性の伝送信号T3が出力されて入力バッファ部43にフィードバックされ、かつ後続の4段目入力側回路14の入力バッファ部44に伝送される。また、4段目の出力バッファ部74からは、最終的な遅延信号D4が外部出力されるとともに、遅延信号D4と逆極性の伝送信号T4が入力バッファ部44にフィードバックされる。
ここで、図2には、図1の遅延回路において入力信号Sinから最終的な遅延信号D4に至るまでの信号の流れを説明する図を示している。図2において、入力信号Sinは、最初に初段の信号経路を導通して初段入力側回路11、共通遅延回路3、初段出力側回路21の順に伝送されて単位遅延時間Δtだけ遅延される。この単位遅延時間Δtは、共通遅延回路3の遅延時間に、各段を伝送する際の遅延を加えたものであり、図1の遅延回路における1段当たりの遅延時間に対応する。
次いで伝送信号は2段目の信号経路を導通して2段目入力側回路12、共通遅延回路3、2段目出力側回路22の順に伝送されて累積された遅延時間2Δtだけ遅延される。次いで伝送信号は3段目の信号経路を導通して3段目入力側回路13、共通遅延回路3、3段目出力側回路23の順に伝送されて累積された遅延時間3Δtだけ遅延される。最後に伝送信号は4段目の信号経路を導通して4段目入力側回路14、共通遅延回路3、4段目出力側回路24の順に伝送されて累積された遅延時間4Δtだけ遅延される。このとき、各段における共通遅延回路3との接続の切り替えは、信号の伝送タイミングに応じて適切に制御する必要があるが、詳細は後述する。
なお、図2に示すように、初段出力側回路21から出力される単位遅延時間Δtの遅延信号D1と、2段目出力側回路22から出力される遅延時間2Δtの遅延信号D2と、3段目出力側回路23から出力される遅延時間3Δtの遅延信号D3と、4段目出力側回路24から出力される遅延時間4Δtの遅延信号D4をそれぞれ個別に取り出すことができる。
このように本実施形態の遅延回路では、入力信号に対する1回の遅延動作に際し、共通遅延回路3を4回通過するように経路を制御するので、単位遅延時間Δtの4倍の遅延時間4Δtを作り出すことができる。よって、本実施形態の遅延回路では、所定のタイミングでエッジを有する入力信号Sinに基づき、長期の遅延時間を発生させることが容易であり、さらに単位遅延時間Δtの間隔でエッジのタイミングが異なる複数の遅延信号をそれぞれ発生させて利用することができる。
なお、本実施形態は4段構成の遅延回路を説明しているが、N段構成の遅延回路に対しても本発明を適用可能である。本実施形態の遅延回路をN段で構成することにより、入力信号Sinに基づき、共通遅延回路3をN回経由された単位遅延時間ΔtのN倍の遅延時間NΔtを持つ遅延信号を発生させることができるとともに、i段目の回路から、それぞれ遅延時間i・Δtの遅延信号を発生し、一定の時間間隔でエッジのタイミングが異なるN個の遅延信号を個別に取り出すことができる。
次に、本実施形態の遅延回路についての具体的な回路構成と動作を説明する。図3〜図7には、図1の機能ブロック図を細分化した回路構成の一例を示し、図8には、トライステートインバータ51の切り替え制御の内容を示し、図9には、図3〜図7の回路構成における動作波形を示している。まず、図3に示すように、遅延回路の初段は、入力側の入力バッファ部41及びトライステートインバータ51と、出力側のトライステートインバータ61及び出力バッファ部71からなる回路構成によって実現される。
入力バッファ部41は、4つのインバータ101〜104とNAND回路105からなる。外部からの入力信号Sinは、2段のインバータ101、102を通って波形整形された後、NAND回路105の一端とトライステートインバータ51に入力される。ここで、入力信号Sinは、図9に示すようにタイミングt1でローからハイに立ち上がる。この立上りエッジのタイミングt1は、本実施形態の遅延回路で作り出される遅延時間の起点となる。なお、入力信号Sinの立上りエッジに先立つタイミングt0で、外部から供給されるリセット信号RSTをハイ(初期化状態)からロー(動作状態)に変化させるものとする。また、後述するように、リセット信号RSTとしては、入力信号Sinを反転した信号を用いることもできる。
NAND回路105の他端には、インバータ103を介して伝送信号T1が入力される。この伝送信号T1は初段の出力である遅延信号D1に一致し、後述の動作に従って、図9に示すようにタイミングt1から単位遅延時間Δtだけ遅れたタイミングt2で立上りエッジを持つ。よって、NAND回路105から出力されるイネーブル信号EN1は、入力信号Sinがハイで、かつ伝送信号T1がローの状態ではローとなり、それ以外の状態ではハイとなる。つまり、図9に示すようにタイミングt1〜t2の期間(時間間隔Δt)だけローとなるイネーブル信号EN1が得られる。また、インバータ104を介して、イネーブル信号EN1と逆極性の反転イネーブル信号/EN1が出力される。
トライステートインバータ51は、電源Vclとグランドとの間に直列接続されたPMOSトランジスタ111、112とNMOSトランジスタ113、114からなる。そのうち、電源側のPMOSトランジスタ111のゲートにはイネーブル信号EN1が印加され、グランド側のNMOSトランジスタ114のゲートには反転イネーブル信号/EN1が印加される。一方、PMOSトランジスタ112及びNMOSトランジスタ113はインバータを構成し、各々のゲートには入力信号Sinと同一の信号が印加される。
ここで、上記のトライステートインバータ51の動作について、図8を参照しながら説明する。図9の動作波形を前提とすると、イネーブル信号EN1は、入力信号Sinと遅延信号D1の組合せに応じて上述のタイミングt1〜t2の期間のみローになる。図8に示すように、イネーブル信号EN1がローになると、電源側のPMOSトランジスタ111とグランド側のNMOSトランジスタ114がともにオン状態となる。これにより、PMOSトランジスタ112及びNMOSトランジスタ113は、信号経路が導通状態となって通常のインバータ動作をする。
これに対し、タイミングt0〜t1、タイミングt2〜t6の期間は、イネーブル信号EN1がハイになる。イネーブル信号EN1がハイになると、電源側のPMOSトランジスタ111とグランド側のNMOSトランジスタ114がともにオフ状態になる。これにより、PMOSトランジスタ112及びNMOSトランジスタ113の電流経路が遮断されて、各ドレイン出力においてハイインピーダンス状態となる。なお、図8に示す切り替え制御の内容は、タイミング条件を除き、他の全てのトライステートインバータにおいて共通となる。
以上の動作により、イネーブル信号EN1がローを保つ期間は、インバータ動作をするトライステートインバータ51は、PMOSトランジスタ112及びNMOSトランジスタ113の各ドレインを介して共通遅延回路3の入力端3aに接続される。そして、信号Dinとして共通遅延回路3に入力されて所定の遅延時間だけ遅延された後、出力端3bからの信号Doutとして出力側のトライステートインバータ61に伝送される。一方、イネーブル信号EN1がハイを保つ期間は、ハイインピーダンス状態になるトライステートインバータ51と共通遅延回路3との接続が切り離された状態となる。なお、共通遅延回路3の具体的な回路構成については後述する。
次に、出力側のトライステートインバータ61は、電源Vclとグランドとの間に直列接続されたPMOSトランジスタ121、122とNMOSトランジスタ123、124からなり、入力側のトライステートインバータ51と同様の回路構成となっている。また、インバータを構成するPMOSトランジスタ122及びNMOSトランジスタ123の各ゲートは、共通遅延回路3の出力端3bに接続されている。そして、電源側のPMOSトランジスタ121のゲートにはイネーブル信号EN1が印加され、グランド側のNMOSトランジスタ124のゲートには反転イネーブル信号/EN1が印加される。
このように、出力側のトライステートインバータ61は、イネーブル信号EN1と反転イネーブル信号/EN1が入力側のトライステートインバータ51と共通に印加される。そのため、出力側のトライステートインバータ61は、入力側のトライステートインバータ51と連動して同タイミングでインバータ動作又はハイインピーダンス状態を切り替え制御されることになる。従って、図9に示すようにイネーブル信号EN1がローとなるタイミングt1〜t2の期間は、初段入力側回路11、共通遅延回路3、初段出力側回路21を結ぶ信号経路が形成された状態になり、それ以外の期間は信号経路が遮断された状態になる。
出力バッファ部71は、NAND回路131と、2つのインバータ132、133からなる。NAND回路131の一端には、トライステートインバータ61の出力信号が入力されるとともに、他端には反転リセット信号/RSTが入力される。この反転リセット信号/RSTは、インバータ141を介して出力される信号であり、リセット信号RSTと逆極性の信号である。リセット信号RSTがハイのときは、反転リセット信号/RSTはローとなり、NADN回路131の出力は常にハイを保つが、リセット信号RSTがローのときは、反転リセット信号/RSTはハイとなり、NAND回路131においてトライステートインバータ61の出力信号を反転させるように動作する。
リセット信号RSTがハイとなる初期化状態では、上述したようにNAND回路131の出力は常にハイとなり、出力バッファ部71を介して出力される遅延信号D1がローを保つ。一方、リセット信号RSTがローの状態でイネーブル信号EN1がハイからローに切り替わるタイミングt1(図9)においては、トライステートインバータ61がインバータ動作に移行する。この時点では遅延信号D1がローであるが、入力信号Sinのエッジのタイミングが共通遅延回路3により遅延された後、トライステートインバータ61の出力がローからハイに反転し、図9のタイミングt2で遅延信号D1がローからハイに変化する。その結果、入力バッファ部41の動作によってイネーブル信号EN1がローからハイに切り替わり、トライステートインバータ61がハイインピーダンス状態に移行する。すると、NAND回路131は、トライステートインバータ61との接続を切り離された状態となり、その時点の出力がインバータ133を介して入力にフィードバックされラッチ状態となり、そのときの動作状態を保ち続けるように動作する。
このような動作により、入力信号Sinに対して単位遅延時間Δtだけ遅れた立上りエッジを持つ遅延信号D1が得られることになる。そして、上述したように遅延信号D1は伝送信号T1として入力バッファ部41に入力されるとともに、後続の2段目入力側回路12にも伝送され、2段目の遅延動作に用いられる。
次に遅延回路の2段目は、図4に示すように、入力側の入力バッファ部42及びトライステートインバータ52と、出力側のトライステートインバータ62及び出力バッファ部72からなる回路構成によって実現される。なお、かかる回路構成のうち初段の回路と構成及び動作が同一となる部分については、詳細な動作説明を省略して概略のみ説明する。
入力バッファ部42は、インバータ201、202とNAND回路203からなる。初段の出力バッファ部71からの伝送信号T1は、NAND回路203の一端に入力され、かつインバータ201を介してトライステートインバータ52に入力される。また、NAND回路203の他端には、2段目の出力である伝送信号T2が入力される。この伝送信号T2は遅延信号D2の発生経路から得られる遅延信号D2の反転信号であり、後述の動作に従い、タイミングt1から遅延時間2Δtだけ遅れたタイミングt3(図9)で立下りエッジを持つ。よって、NAND回路203の出力は、伝送信号T1がハイで伝送信号T2がハイの状態(遅延信号D1がハイで遅延信号D2がロー)ではローとなり、それ以外の状態ではハイとなる。その結果、図9に示すようにタイミングt2〜t3の期間(時間間隔Δt)だけローとなるイネーブル信号EN2が得られる。また、インバータ202を介して、イネーブル信号EN2と逆極性の反転イネーブル信号/EN2が出力される。
入力側のトライステートインバータ52は、PMOSトランジスタ211、212とNMOSトランジスタ213、214からなる。また、出力側のトライステートインバータ62は、PMOSトランジスタ221、222とNMOSトランジスタ223、224からなる。これらの各トライステートインバータ52、62は、いずれもイネーブル信号EN2に応じて切り替え制御され、初段の各トライステートインバータ51、61と構成及び動作が同様になる。よって、各トライステートインバータ52、62は、イネーブル信号EN2がローのとき通常のインバータ動作をし、イネーブル信号EN2がハイのとき出力側がハイインピーダンス状態となる。
この場合、図9に示すようにイネーブル信号EN2がローとなるのは、初段のイネーブル信号EN1のタイミングt1〜t2から単位遅延時間Δtだけ遅れたタイミングt2〜t3となるので、この期間のみ各々のトライステートインバータ52、62の間に共通遅延回路3が接続されることになる。すなわち、タイミングt2〜t3の期間は、2段目入力側回路12、共通遅延回路3、2段目出力側回路22を結ぶ信号経路が形成された状態になり、それ以外の期間は信号経路が遮断された状態になる。
出力バッファ部72は、NOR回路231と、3つのインバータ232、233、234からなる。NOR回路231の一端には、トライステートインバータ62の出力信号が入力されるとともに、他端にはリセット信号RSTが入力される。そして、リセット信号RSTがハイのときは、NOR回路231の出力は常にローを保つが、リセット信号RSTがローのときは、NOR回路231においてトライステートインバータ62の出力信号を反転させて後段に伝送させるように動作する。このように、NOR回路231では、初段の出力バッファ部71のNAND回路131と論理が反転した動作になっている。
そして、NOR回路231とインバータ232、233では、リセット信号RSTがローで、かつイネーブル信号EN2もローの状態で、論理の切り替わった伝送信号T1が、トライステートインバータ52、共通遅延回路3、トライステートインバータ62を経由して伝達し、その出力がハイからローになるタイミングt3においてハイからローに切り替わる伝送信号T2が生成される。この伝送信号T2は、入力信号Sinとは論理が反転しているので、インバータ234を介して伝送信号T2を反転した遅延信号D2を出力する。このような動作により、入力信号Sinから遅延時間2Δtだけ遅れた立上りエッジを持ち、かつ初段の遅延信号D1から遅延時間Δtだけ遅れた立上りエッジを持つ遅延信号D2が得られる。一方、伝送信号T2は、入力バッファ部42に入力されるとともに、後続の3段目入力側回路13に伝送されて3段目の遅延動作に用いられる。
次に遅延回路の3段目は、図5に示すように、入力側の入力バッファ部43及びトライステートインバータ53と、出力側のトライステートインバータ63及び出力バッファ部73からなる回路構成によって実現される。かかる構成において、入力バッファ部43は、インバータ301〜303とNAND回路304からなる。このうちインバータ302、303、NAND回路304の部分は、初段の入力バッファ部41のインバータ103、104、NAND回路105と同様の構成となっている。一方、2段目の出力バッファ部72からの伝送信号T2は論理が反転しているので、インバータ301を介して反転させた後にトライステートインバータ53に入力している。この場合、NAND回路304からは、図9に示すようにタイミングt3〜t4の期間(時間間隔Δt)だけローとなるイネーブル信号EN3が出力され、さらにインバータ303を介して、イネーブル信号EN3と逆極性の反転イネーブル信号/EN3が出力される。
入力側のトライステートインバータ53は、PMOSトランジスタ311、312とNMOSトランジスタ313、314からなる。また、出力側のトライステートインバータ63は、PMOSトランジスタ321、322とNMOSトランジスタ323、324からなる。これらの各トライステートインバータ53、63は、いずれもイネーブル信号EN3に応じて切り替え制御され、初段及び2段目の各トライステートインバータ51、52、61、62と構成及び動作が同様になる。よって、各トライステートインバータ53、63は、イネーブル信号EN3がローのとき通常のインバータ動作をし、イネーブル信号EN3がハイのとき出力側がハイインピーダンス状態となる。
この場合、図9に示すようにイネーブル信号EN3がローとなるのは、初段のイネーブル信号EN1のタイミングt1〜t2から遅延時間2Δtだけ遅れたタイミングt3〜t4となるので、この期間のみ各々のトライステートインバータ53、63の間に共通遅延回路3が接続されることになる。すなわち、タイミングt3〜t4の期間は、3段目入力側回路13、共通遅延回路3、3段目出力側回路23を結ぶ信号経路が形成された状態になり、それ以外の期間は信号経路が遮断された状態になる。
出力バッファ部73は、NAND回路331と、2つのインバータ332、333からなり、初段の出力バッファ部71と同様の構成となっている。よって、入力信号Sinから遅延時間3Δtだけ遅れた立上りエッジを持つ遅延信号D3が得られる。そして、この遅延信号D3は伝送信号T3として、入力バッファ部43に入力されるとともに、後続の4段目入力側回路14に伝送されて4段目の遅延動作に用いられる。
次に遅延回路の4段目は、図6に示すように、入力側の入力バッファ部44及びトライステートインバータ54と、出力側のトライステートインバータ64及び出力バッファ部74からなる回路構成によって実現される。かかる構成において、入力バッファ部44は、インバータ401、402とNAND回路403からなり、2段目の入力バッファ部42と同様に構成となっている。この場合、NAND回路403からは、図9に示すようにタイミングt4〜t5の期間(時間間隔Δt)だけローとなるイネーブル信号EN4が出力され、さらにインバータ402を介して、イネーブル信号EN4と逆極性の反転イネーブル信号/EN4が出力される。
入力側のトライステートインバータ54は、PMOSトランジスタ411、412とNMOSトランジスタ413、414からなる。また、出力側のトライステートインバータ64は、PMOSトランジスタ421、422とNMOSトランジスタ423、424からなる。これらの各トライステートインバータ54、64は、いずれもイネーブル信号EN4に応じて切り替え制御され、初段乃至3段目の各トライステートインバータ51〜53、61〜63と構成及び動作が同様になる。よって、各トライステートインバータ54、64は、イネーブル信号EN4がローのとき通常のインバータ動作をし、イネーブル信号EN4がハイのとき出力側がハイインピーダンス状態となる。
この場合、図9に示すようにイネーブル信号EN4がローとなるのは、初段のイネーブル信号EN1のタイミングt1〜t2から遅延時間3Δtだけ遅れたタイミングt4〜t5となるので、この期間のみ各々のトライステートインバータ54、64の間に共通遅延回路3が接続されることになる。すなわち、タイミングt4〜t5の期間は、4段目入力側回路14、共通遅延回路3、4段目出力側回路24を結ぶ信号経路が形成された状態になり、それ以外の期間は信号経路が遮断された状態になる。
出力バッファ部74は、NOR回路431と、3つのインバータ432〜434からなり、2段目の出力バッファ部72と同様の構成となっている。よって、入力信号Sinから遅延時間4Δtだけ遅れた立上りエッジを持つ遅延信号D4が得られる。この遅延信号D4は、本実施形態の遅延回路における最終的な遅延信号となる。そして、この遅延信号D4と逆極性の伝送信号T4が、入力バッファ部44に入力される。
次に遅延回路における共通遅延回路3は、図7に示すような回路構成により実現することができる。図7の共通遅延回路3には、NOR回路501と、12個のインバータ502〜513が含まれる。NOR回路501には、共通遅延回路3への入力伝送信号Dinとリセット信号RSTが入力される。入力側におけるNOR回路501とインバータ502、503の回路部分は、例えば、図4の出力バッファ部72におけるNOR回路231とインバータ232、233の回路部分と同様の動作をする。よって、リセット信号RSTがローのときのみ、入力伝送信号Dinを反転させて後段の回路に伝送させるように動作する。
10個のインバータ504〜513は、2個がペアになって5つの単位遅延部DP1〜DP5を構成する。各々のインバータ504〜513は同一サイズで同一特性に形成されて互いに時定数が一致し、単位遅延部DP1〜DP5のそれぞれの時定数に依存して全体の遅延時間Δt’が定まる。例えば、単位遅延部DP1〜DP5の1つの遅延時間が0.2nsに設定されていると、単位遅延部DP1〜DP5の全体で1nsの遅延時間Δt’を持たせることができる。
ここで、各単位遅延部DP1〜DP5の遅延に加え、配線遅延や他の回路部分の遅延が付加される分、上述の遅延時間Δt’は遅延回路の1段当たりの単位遅延時間Δtに比べて若干小さくなる。図9に示すように、単位遅延回路3の入力伝送信号Dinが変化するタイミングから、遅延時間Δt’だけ遅延されて(図中、Aで表示)、出力伝送信号Doutが変化するが、遅延回路各段における信号変化のタイミングから若干ずれた状態になる。
なお、共通遅延回路3における単位遅延部の接続段数は、所望の遅延時間Δt’に応じて適宜に調整することができる。この場合、いずれかの単位遅延部の経路中にスイッチを設け、接続段数を変更可能に構成すれば、スイッチの制御によって遅延時間Δt’を可変させることができる。
以上のように初段乃至4段目の回路及び共通遅延回路を構成し、その全体の遅延回路を一体的に動作させすることにより、入力信号Sinに対応する遅延時間Δt、2Δt、3Δt、4Δtの各遅延信号D1〜D4を得ることができる。図9に示すように、各段の回路の経路制御に用いるイネーブル信号EN1〜EN4は、互いに重ならずかつ時間的に隣接するパルスとなるので、共通遅延回路3を異なる時間帯で繰り返し用いることができる。よって、共通遅延回路3の遅延時間Δt’を大きくしなくても、遅延回路の段数を増加させることにより、長期の遅延時間を確保することができる。
また、奇数段(初段、3段目)と偶数段(2段目、4段目)で論理を反転させているので、図9に示すように、共通遅延回路3における伝送信号Din、Doutは各段でハイとローが交互に反転する。そのため、遅延信号D1〜D4を伝送する際の時間的な境界となるt2、t3、t4の近辺で不整合を生じることなく適切な切り替え制御を行うことができる。このようにして、初段から4段目まで共通遅延回路3を4回通過しながら、順番に遅延信号D1〜D4を伝送させていくことができる。その結果、共通遅延回路3の配置面積を増大させることなく安定した長期の遅延時間を得ることが可能となる。
なお、上記の実施形態においては、リセット信号RSTを遅延回路の外部から供給する場合を説明したが、遅延回路の内部において入力信号Sinに基づきリセット信号RSTを生成してもよい。例えば、図3に示す初段の回路において入力信号Sinが入力されるインバータ101の出力をリセット信号RSTとして用いてもよい。この場合、図9における入力信号Sinと逆極性のリセット信号RSTが得られ、タイミングt0はタイミングt1とほぼ一致し、入力信号Sinが立ち上がってから立ち下がるまでの間、リセット信号RSTのローを保持して遅延回路を動作させることができる。
本実施形態の遅延回路を適用可能な半導体装置としては、半導体メモリ、ロジックLSI、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、マイクロプロセッサやDSP(Digital Signal Processor)等を対象にすることができる。また、本実施形態の遅延回路は、半導体装置だけに限られず、一般的な個別部品で構成された回路に対しても適用可能である。
本実施形態の有用な適用例としては、DRAMのリフレッシュ制御回路を挙げることができる。例えば、複数の記憶領域に区分されて構成されるDRAMに対し、電流集中の低減の観点から、記憶領域毎に異なるタイミングでリフレッシュ制御信号を供給するように制御を行う場合がある。かかる制御時に本実施形態の遅延回路を用いて、基本となる制御信号を初段の回路に入力し、一定の時間間隔でエッジのタイミングがずれた複数の制御信号として遅延回路の各段から出力される遅延信号を用い、各々の記憶領域に供給すればよい。
以上、本実施形態に基づいて本発明の内容を具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことができる。例えば、本実施形態では、所定のタイミングで立上りエッジを有する入力信号Sinを遅延させる構成を説明したが、入力信号Sinが所定のタイミングで立下りエッジを有する場合であっても、入力部と出力部に1段のインバータを追加したり、全体の回路を逆の極性で構成すれば本発明を適用することができる。また例えば、本実施形態では、スイッチ手段としてトライステートインバータを用いる場合を説明したが、信号経路中において導通状態又は遮断状態を切り替え制御可能な他の形態のスイッチ手段を用いてもよい。例えば、図3に示されるトライステートインバータ51の代わりに、以下の回路を利用しても同じ機能を実現することができる。すなわち、電源Vclとグランドの間にPMOSトランジスタ112とNMOSトランジスタ113でインバータを構成し、各ゲートを共通に接続して入力信号を印加するとともに、このインバータの出力接点から信号Dinまでの間を、PMOSトランジスタ111とNMOSトランジスタ114をトランスファーゲートとしてパラレル接続し、一方のゲートにイネーブル信号EN1を印加し、他方のゲートに反転イネーブル信号/EN1を印加して構成すれば、同等の機能を実現可能となる。
本実施形態の遅延回路の機能ブロック図である。 図1の遅延回路において入力信号Sinから最終的な遅延信号D4に至るまでの信号の流れを説明する図である。 本実施形態の遅延回路における初段の回路構成の一例を示す図である。 本実施形態の遅延回路における2段目の回路構成の一例を示す図である。 本実施形態の遅延回路における3段目の回路構成の一例を示す図である。 本実施形態の遅延回路における4段目の回路構成の一例を示す図である。 本実施形態の遅延回路における共通遅延回路の回路構成の一例を示す図である。 トライステートインバータの切り替え制御の内容を示す図である。 図3〜図7の回路構成における動作波形を示している。
符号の説明
3…共通遅延回路
11…初段入力側回路
12…2段目入力側回路
13…3段目入力側回路
14…4段目入力側回路
21…初段出力側回路
22…2段目出力側回路
23…3段目出力側回路
24…4段目出力側回路
41〜44…入力バッファ部
51〜54、61〜64…トライステートインバータ
71〜74…出力バッファ部
101〜104、132、133、141…インバータ
105、131…NAND回路
111、112、121、122…PMOSトランジスタ
113、114、123、124…NMOSトランジスタ
201、202、232〜234…インバータ
203…NAND回路
211、212、221、222…PMOSトランジスタ
213、214、223、224…NMOSトランジスタ
231…NOR回路
301〜303、332、333…インバータ
304、331…NAND回路
311、312、321、322…PMOSトランジスタ
313、314、323、324…NMOSトランジスタ
401、402、432〜434…インバータ
402…NAND回路
411、412、421、422…PMOSトランジスタ
413、414、423、424…NMOSトランジスタ
431…NOR回路

Claims (9)

  1. 所定のタイミングにおいてエッジを有する入力信号を遅延させて遅延信号を出力する遅延回路であって、
    初段の回路からN段目の回路に至るまで前記入力信号を順次伝送可能に縦続接続されたN段構成の回路と、前記N段構成の回路の各段の伝送信号を遅延させる共通遅延回路を備え、
    前記初段の回路には前記入力信号を入力するとともに、k(2≦k≦N)段目の回路にはk−1段目の回路にて遅延された前記伝送信号を入力し、
    i(1≦i≦N)段目の回路において、入力された信号における前記エッジのタイミングから、当該i段目の回路を介して前記共通遅延回路により遅延された前記伝送信号における前記エッジのタイミングまでの所定期間は、前記共通遅延回路を信号経路中に接続し、前記所定期間以外の期間は、前記共通遅延回路を信号経路中から切り離すように経路制御を行って、前記N段構成の回路を介して前記共通遅延回路をN回経由した遅延信号を発生することを特徴とする遅延回路。
  2. 前記N段構成の回路の各段では、それぞれ前記伝送信号が単位遅延時間Δtだけ遅延され、
    前記i段目の回路のそれぞれは、累積された遅延時間i・Δtの遅延信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の遅延回路。
  3. 前記N段構成の回路の各段は、入力側の前記信号経路を前記共通遅延回路の入力端に接続する入力側回路と、前記共通遅延回路の出力端を出力側の前記信号経路に接続する出力側回路とから構成され、
    前記N段構成の回路の各段における前記入力側回路と前記出力側回路のそれぞれに対し、前記共通遅延回路との間の接続を導通又は遮断するように切り替え制御可能なスイッチ手段が設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の遅延回路。
  4. 前記スイッチ手段は、イネーブル信号に応じてインバータ動作又はハイインピーダンス状態を切り替え可能なトライステートインバータであり、
    前記N段構成の回路の各段において、前記入力側回路と前記出力側回路のそれぞれの前記トライステートインバータに共通の前記イネーブル信号を印加し、前記所定期間は前記トライステートインバータを前記インバータ動作に切り替え、前記所定期間以外の期間は前記トライステートインバータを前記ハイインピーダンス状態に切り替えるように制御を行うことを特徴とする請求項3に記載の遅延回路。
  5. 前記N段構成の回路の各段を介して前記共通遅延回路にて遅延される伝送信号のうち、奇数段の回路の前記伝送信号と偶数段の回路の伝送信号は、互いに論理が反転していることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の遅延回路。
  6. 前記N段構成の回路と前記共通遅延回路には、前記切り替え動作を初期化するリセット信号が供給され、
    前記リセット信号により初期化状態から動作状態に移行した後、前記入力信号における前記エッジのタイミングと前記N段構成の回路の各段から取り出されるN個の前記遅延時間の全ての前記エッジのタイミングの経過後に、前記リセット信号により前記初期化状態に戻すように制御することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の遅延回路。
  7. 前記リセット信号は、前記初段の回路における前記入力信号に基づいて生成されることを特徴とする請求項6に記載の遅延回路。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の遅延回路を含む回路が構成されることを特徴とする半導体装置。
  9. 前記遅延回路の各段から取り出されるN個の遅延信号は、半導体メモリのリフレッシュ動作に用いる制御信号として利用されることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
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