JP4018423B2 - ストラップ止め - Google Patents
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Description
【発明の属する利用分野】
この発明は、ネックストラップの安全性を高めるためのストラップ止めに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、IDカードや携帯電話などを首から下げる際にネックストラップが使われている。
【0003】
このような首から下げるネックストラップは、両端をストラップエンドなどで止めて、その先にIDカードや携帯電話などを取り付ける。そして、首から下げたままIDカードを見せたり、携帯電話を使えるように十分な長さを持つようになっている。
【0004】
ところが、このようにネックストラップが十分な長さを持つようにした場合、ネックストラップの先に付けたIDカードや携帯電話がぶらつくので、例えばエレーベータ、電車、車・・・などのドアに巻き込まれると、ストラップが外れず、首が絞まり危険な問題があった。
【0005】
この問題を解決する一つの方法として、図10に示すようなストラップ止めが考えられている。
【0006】
このストラップ止め1は、プラグ体2とソケット体3とで構成され、ストラップSを二つに分けて、その一端に、それぞれ取り付けるようになっている。
【0007】
このプラグ体2は、ソケット体3と接続される先端面4に係合突起5を設け、この係合突起5が嵌入される嵌合穴7をソケット体3の先端面4に設けた構造となっており、図11のように、プラグ体2の係合突起5を嵌合穴7に押し込むと、係合突起5の出っ張った係合部8が嵌合穴7の入口に設けたストッパー9に係止して止まるようになっている。
【0008】
そのため、ストラップSが引っ張られて、その力がストラップ止め1の係合を解除する大きさに達すると、嵌合孔7が係合部8によって押し広げられ(図11では上下に)、外れるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のストラップ止めでは、係合突起の出っ張った係合部を嵌合穴の入口の内側に突出させたストッパーに係合させる構造となっているため、図11のように、突起5の先端を丸く、また、ストッパー9を内側に傾斜させて押し込み易い構造であっても、前記突起5を無理やりソケット体3の嵌合穴7に押し込めて穴を広げなければならず、非常に嵌めにくいという問題がある。
【0010】
また、接続されたソケット体3とプラグ体2には、首にかけると例えば、図11の矢印のような向きの力が加わるため、ソケット体3とプラグ体2には図のO点を支点にした回転力が働くことになる。この回転力による力は図のP点に作用して嵌合穴7を上下に押し広げるため、両者(係合部8とストッパー9)の係合が簡単に外れてしまう。そのため、例えば、携帯電話など比較的重いもの(IDカードに比べると)を吊り下げた場合には、首に勢い良くかけただけでも、そのショックでもって外れてしまうこともあった。
【0011】
このとき、外れ難くするため、部材に堅いものを使用するという方法も考えられるが、そのような方法を採用すると、今度は嵌合穴7が広がり難くなるため、更に嵌めにくくなるという問題が生じる。
【0012】
そこで、この発明の課題は、ストラップ止めを、嵌めやすくすると同時に、必要な際にのみ外れるようにすることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この発明では、接続されるネックストラップの一端に、それぞれ取り付けられるプラグ体とソケット体とからなり、前記プラグ体はソケット体と接続される先端面にT字型の係合突起が形成され、一方、ソケット体は、内部に前記係合突起が嵌まる大きさの中空が形成され、その中空に連通し、かつ、T字型の係合突起の垂直部分に嵌合する大きさの貫通孔がプラグ体と接続される先端面に設けられるとともに、前記ソケット体の一方の側面に、垂直部を長く形成した前記プラグ体の係合突起が嵌入されるT字型の切欠が、T字型の水平部をソケット体の後方側にして貫通孔と中空とに連通するようにして設けられ、対するソケット体の他方の側面に先端から後方に向けて先端面の貫通孔と中空とに連通するスリットが設けられた構成を採用したのである。
【0014】
このような構成を採用したことにより、プラグ体の係合突起をソケット体の一方の側面に設けられた切欠に嵌入し(係合突起のT字型の先端をソケット体の切欠のT字型の先端から嵌入する)、プラグ体を切欠に沿って動かし、ソケット体の先端面同志を対向させると(切欠のT字型は係合突起よりも垂直部分を長く形成してあるため)、長く形成した切欠の垂直部分にプラグ体の係合突起のT字型の先端が嵌まって外れなくなる。
【0015】
このように両者の接続は、プラグ体の係合突起をソケット体の切欠に嵌めて切欠に沿って動かすだけで簡単にできる。
【0016】
また、接続されたプラグ体とソケット体は、嵌合側に対する回転力に対しては簡単に外れるが(取り付け時と反対に動くため簡単に外すことができる)、逆向きの回転力に対しては、T字型の係合突起の水平部がソケット体の切欠に形成した係止部によって回転が阻止されるため外れない。
【0017】
一方、強い力によってプラグ体とソケット体が引っ張られると、プラグ体の係合突起に押されてソケット体の他方の面に形成されたスリットが開き、前記スリットに連通した貫通孔が押し広げられて係合突起が外れる。
【0018】
このとき、上記ソケット体の他方の側面に形成されたスリットが、ソケット体の後方に向けて水平部を形成したT字型である構成を採用することができる。
【0019】
このように構成することにより、スリットの水平部によって、その部分の他方の側面の幅を変えれば、その部分を支点にして貫通孔を押し広げる引っ張り力を調整できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、この形態のストラップ止め10は、接続されるネックストラップSの一端に取り付けられるプラグ体11とソケット体12とからなっている。
【0021】
プラグ体11とソケット体12は、図1に示すような、横に長い偏平形状をした樹脂製のもので、後方にストラップSを通すための紐通し13が設けられている。
【0022】
また、ソケット体12と接続されるプラグ体11の先端面14には、T字型の係合突起15が設けられており、前記T字型の係合突起15は、先端の水平部16をプラグ体11の横方向と平行になるように先端面14の中央に形成されている。
【0023】
このT字型の係合突起15は、先端の水平部16の出っ張りを小さく、逆に垂直部17を太くすることにより、折れにくくすると同時に、後述するように、ソケット体12との係合力の調整もできるようにしてある。
【0024】
ここでは、また、係合突起15の側面の水平部16の出っ張り部分と、垂直部17との間に傾斜面を形成することにより、後述するように、ソケット体12とスムースに外れるようにしてある。
【0025】
一方、ソケット体12は、内部が中空22になっており、この中空22は、前記係合突起(T字型の水平部の幅)15の嵌まる大きさに形成されている。
【0026】
また、この中空22には、プラグ体11と接続される先端面18に設けられた貫通孔19が連通しており、前記貫通孔19は、図2のように、プラグ体11の係合突起の垂直部17が嵌まる同じ断面形状となっている。この貫通孔19の左右は、中空側に向けて傾斜させてあり、後述するようにプラグ体11とスムースに外れるようにしてある。
【0027】
また、ソケット体12の一方の側面(図1では上面)には、T字型の切欠20が設けられている。前記切欠20は、T字型の係合突起15の垂直部17を長くした形状のもので、ソケット体12の後方側に向かって形成し、中空22と貫通孔19とに連通させてある。このような切欠20を設けることにより、係合突起15を支持する係止部23を形成している。
【0028】
また、ここでは、切欠20のT字型の水平部を大きくして係合突起15を嵌めやすくしてある。このようにする方が、使い易くなるため好ましい。
【0029】
他方、ソケット体12の他方の側面(図1では下面)には、図3に示すようなスリット21が設けられている。前記スリット21は、スリット21の先端が左右に広がったT字型になっており、T字型の水平部を後方側にして貫通孔19と中空22とに連通するように設けられている。このT字型スリット21の高さ(長さ)は、この形態では、ほぼ、T字型の切欠20と同じに形成してある。またスリット21の幅は、プラグ本体11の係合突起15が通らない幅であれば良いので調整可能(係合力がかえられる)である。
【0030】
この形態は上記のように構成されており、このストラップ止め10は、図4に示すように、例えば一方をストラップエンドEで携帯電話に接続したネックストラップSの他方の二つに分けられた端部に、紐通し13に通して取り付けられる。
【0031】
このストラップ止め10のプラグ体11とソケット体12の接続は、図5に示すように、プラグ体11の係合突起15をソケット体12の一方の側面に設けられた切欠20に嵌入する。このとき、前記切欠20は、T字型の垂直部を長くしているので、プラグ体11は図5のように、垂直にして係合突起15を嵌入することになる。次に、プラグ体11を図5の一点鎖線の矢印のように回転させると、係合突起15は中空22内を図のように徐々に移動し、プラグ体11とソケット体12の先端面同志が当接して接続することができる。このとき、切欠20の垂直部は、係合突起15の垂直部17よりも長く形成されているので、図6に示すように、引き上げられたプラグ体11の係合突起15が、図7に示すように、この長く形成された係止部23に嵌まって止められる。
【0032】
このように、このストラップ止め10は、係合突起15を切欠20に嵌めれば簡単にストラップSの接続ができるので、プラグ体11をソケット体12に無理やり押し込む必要がない。
【0033】
接続されたストラップ止め10は、図8に示すように、他方の側面を内側(首側)にして首にかけると、携帯電話などの比較的重いものを吊り下げた場合でも外れないようになっている(そのため、この向きにかけるように、ストラップSの片面に文字や絵などを印刷するようにしても良い)。
【0034】
すなわち、図5に示すように、実線の矢印のような回転力が働らいて、O点を支点としたモーメントが作用しても図5及び図7に示すように、係合突起15のT字型の出っ張り部分が、側面に形成した係止部23にホールドされ、回転を阻止するようになっているため外れない。
【0035】
また、取り外す場合は、逆方向に回転させると、係合突起15は切欠20を通って外れるので、簡単に取り外すことができる。これは、ストラップSを首から外すときに便利である。
【0036】
一方、吊り下げた携帯電話が、例えばエレーベーターのドアなどに挟まれて、図9の左右の矢印で示すような強い力でストラップ止め10が引っ張られると、引っ張られたストラップ止め10のプラグ体11の係合突起15が移動して、貫通孔19を押し広げるが、このとき、他方の面に設けたスリット21によって貫通孔19が矢印のように開いて大きくなり、係合突起15が外れる。その際、係合突起15と貫通孔19に形成した傾斜面同志が接触して滑りやすくしてあるので、スムースに外れる。また、このとき、前記スリット21をT字型としたことにより、その部分の側面は細くなっており、この部分を支点にして左右に開くことになる。そのため、スリット21の長さと幅を調整すれば、両者が外れる際の力を調整できる。
【0037】
このように、このストラップ止め10は、危険が及んだ際には、外れて危険を防止できる。その際、スリット21の長さを調整することにより、外れる強さを調整できる。
【0038】
【発明の効果】
この発明は、以上のように構成したことにより、ストラップ止めを、嵌めやすく、かつ、必要な際にのみ外れるようにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の斜視図
【図2】ソケット体の正面図
【図3】ソケット体の背面図
【図4】実施形態の作用説明図
【図5】実施形態の作用説明図
【図6】実施形態の作用説明図
【図7】実施形態の作用説明図
【図8】実施形態の作用説明図
【図9】実施形態の作用説明図
【図10】従来例の斜視図
【図11】従来例の作用説明図
【符号の説明】
10 ストラップ止め
11 プラグ体
12 ソケット体
14 先端面
15 係合突起
16 水平部
17 垂直部
18 先端面
19 貫通孔
20 切欠
21 スリット
22 中空
Claims (2)
- 接続されるネックストラップの一端に、それぞれ取り付けられるプラグ体とソケット体とからなり、
前記プラグ体はソケット体と接続される先端面にT字型の係合突起が形成され、
一方、ソケット体は、内部に前記係合突起が嵌まる大きさの中空が形成され、
その中空に連通し、かつ、T字型の係合突起の垂直部分に嵌合する大きさの貫通孔がプラグ体と接続される先端面に設けられるとともに、
前記ソケット体の一方の側面に、垂直部を長く形成した前記プラグ体の係合突起が嵌入されるT字型の切欠が、T字型の水平部をソケット体の後方側にして貫通孔と中空とに連通するようにして設けられ、
対するソケット体の他方の側面に、先端から後方に向けて先端面の貫通孔と中空とに連通するスリットが設けられたストラップ止め。 - 上記ソケット体の他方の側面に形成されたスリットが、ソケット体の後方に向けて水平部を形成したT字型である請求項1に記載のストラップ止め。
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