JP4018364B2 - ディスク再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、揺動レバー装置およびこの揺動レバー装置を用いたディスク再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
CDやMD、DVDなどのディスクを再生可能なディスク再生装置の場合、据置用に比べて携帯用または車載用の装置の場合は、より小型で軽量が要求されている。また、車載用装置の場合は、車両から大きな振動が加わるため、これを遮断するために防振機構を備えたサスペンションシャーシが用いられている。サスペンションシャーシは、オイルダンパによりロアシャーシに支持されており、通常はロアシャーシにロックされ、再生時にはそのロックを解除してオイルダンパにより浮動状態に支持される。このため、ロアシャーシとサスペンションシャーシとの間にはサスペンションロック機構が設けられている。また、車載用ディスク再生装置は、装置内にディスクを搬送し所定位置に排出するためのフィード機構、再生位置に搬送されたディスクをターンテーブル上にクランプし、再生終了後にアンクランプするディスククランプ機構、ディスクを再生するための光ピックアップ機構、およびこれらの機構を必要な動作タイミングを持って連動させるための連動機構を備えている。車載用ディスク再生装置は、このような機構をうまく配置することにより、車載用として必要な小型化、薄型化および軽量化を達成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、車両用ディスク再生装置のように取付スペースが限定されている場合には、より一層の薄型化が要求されている。例えば、機構部に使用される揺動レバーは、通常は中間部に回転軸を設けるとともに、抜け止め防止のために回転軸の外側にEリングを嵌めることが一般的に行われているが、その分だけ回転軸の長さが余分に必要となり、薄型化の妨げとなる。また、可動部のがたつきを防止するためにコイルばねにより一方に付勢することが一般的に行われているが、コイルばねを設ける分だけ部品構造が複雑となり、薄型化の妨げとなる。
【0004】
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたもので、部品構造を簡略化して、装置のより一層の薄型化を図ることのできる揺動レバー装置およびこれを用いたディスク再生装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の揺動レバー装置は、取付穴を有する中間部から折り返された折曲片を有するばね性を備えた揺動レバーと、前記揺動レバーの折曲片が当接する当接部を有する基板と、前記揺動レバーの前記取付穴に回動可能に嵌合するボス軸を有し、前記ボス軸に支持されるとともに前記基板の当接部に当接された前記揺動レバーを介して、前記基板に回転軸を中心に揺動可能に取り付けられた揺動板とを備えたものである。この構成により、従来のように揺動レバーの支持部に回転軸を設けたり、抜け止めのためのEリングを嵌めたりする必要がないので、揺動レバーの支持部の構造を簡略化でき、また揺動レバーの折曲片のばね性により、揺動板を一方向に押圧できるので、揺動板のがたつきを防止することができる。
【0006】
また、本発明のディスク再生装置は、装置内に挿入されたディスクの外周に押圧されて中間部の取付穴を中心に揺動するとともに、前記中間部から折り返された折曲片を有するばね性を備えた切換レバーと、前記切換レバーの折曲片が当接する当接部を有するシャーシ部材と、前記切換レバーの前記取付穴に回動可能に嵌合するボス軸を有し、前記ボス軸に支持されるとともに前記シャーシ部材の当接部に当接された前記切換レバーを介して、前記シャーシ部材に回転軸を中心に揺動可能に取り付けられたクランプアームとを備えたものである。この構成により、従来のように切換レバーの支持部に回転軸を設けたり、抜け止めのためのEリングを嵌めたりする必要がないので、切換レバーの支持部の構造が簡略化でき、また切換レバーの折曲片のばね性により、クランプアームを一方向に押圧できるので、クランプアームのがたつきを防止することができる。
【0007】
また、本発明のディスク再生装置は、前記切換レバーの折曲片の先端部に前記取付穴と同軸的な位置決め穴を有し、前記シャーシ部材に前記位置きめ穴に回動可能に嵌合する位置決め突起を備えたことを特徴とするものである。この構成により、切換レバーの上下を回動中心とすることができるので、安定した揺動動作を得ることができる。
【0008】
また、本発明のディスク再生装置は、前記切換レバーが、前記クランプアームをその前端部が前記ディスクをクランプする方向に押圧付勢する位置に設けられていることを特徴とするものである。この構成により、ディスクをクランプするために必要な押圧力を発生させるためのばねを別個に設ける必要がなく、構成を簡略化することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1および図2は本発明の実施の形態における車載用ディスク再生装置の概略構成を示している。下部のロアシャーシ1の上面には、防振機構としての3個のオイルダンパ2が、それぞれ取付穴3に固定されている。ロアシャーシ1の前部Fの両側に設けられた軸受部4、5には、後端部にフィードローラ6を備えたフィードアーム7の回転軸が回動可能に支持される。また、ロアシャーシ1の前部左側には、フィードモータ8が配置され、その回転軸にはギヤ列9の1番ギヤ9aが連結されている。ギヤ列9の最終ギヤ9bにはカム板10の上面ラック11が噛み合っている。カム板10は、図5に示すように、上面ラック11が形成された第1カム12と、側面ラック13が形成された第2カム14とからなる。第2カム14の側面ラック13には第1ピニオン15が噛み合い、第1ピニオン15には第2ピニオン16が噛み合い、第2ピニオン16には、シフト板17の左側のラック部18が噛み合っている。シフト板17のラック部18の右側にはロック爪19が形成され、シフト板17の右側には面状の押え部20が一体に形成されている。押え部20にはシフト穴21および先端部が曲がった長穴状のガイド溝22が形成されている。押え部20の下部にはロックレバー23が配置されており、ロックレバー23は、中央部の軸穴24がロアシャーシ1のボス軸1aに回動可能に嵌合し、三股状のそれぞれの端部にシフトピン25、ガイドピン26、ロック突起27が設けられている。シフトピン25はシフト板17の押え部20のシフト穴21から突出し、ガイドピン26は押え部20のガイド溝22から突出し、ロック突起27はサスペンションシャーシ(基板)28の右側面に設けられた係止穴29に係合可能になっている。
【0010】
サスペンションシャーシ28は、樹脂材料で成形され、左側面にはシフト板17のロック爪19が係合可能な係止穴30が形成され、その後方にはロックピン31が左方向に突出して形成されている。サスペンションシャーシ28には、ターンテーブル32を一体化したディスク駆動モータが裏面に取り付けられ、ターンテーブル32の中心部には、CDの挿着穴に係合可能な円形のマグネット33が設けられている。また、ターンテーブル32から左斜め後方に向けて形成された開口部34には、ディスクを再生する光ピックアップ機構が取り付けられる。サスペンションシャーシ28は、下側に突出して設けられた3箇所のダンパ支持ピン35、36、37を備え、これらダンパ支持ピン35、36、37が、ロアシャーシ1に設けられたオイルダンパ2にそれぞれ支持されることになる。さらに、サスペンションシャーシ28の左後部には、切換レバー(揺動レバー)41を収納するための浅い収納凹部(当接部)38が形成され、その両側にはクランプアーム(揺動板)46の回転軸を回動可能に支持する軸穴39、40が形成されている。したがって、サスペンションシャーシ28は、収納凹部38の周囲が厚くなっているので、強度を保ちながら、切換レバー41を挿入しやすくなっている。
【0011】
切換レバー41は、ばね性を有する金属板により形成され、図3に示すように、中央部に取付穴42を有し、一端部には挿入されたディスクDに押圧される受け突片43が形成され、他端部にはカム板10の第1カム12を押すための押し突片44が形成され、さらに中間部から他端部方向に延びて下方に折り返された折曲片45を備えている。折曲片45は、サスペンションシャーシ28の収納凹部38に収容され、折曲片45の先端部に設けられた位置決め穴45aが、収納凹部38に設けられた位置決め突起38aに回動可能に嵌合している。切換レバー41の取付穴42と位置決め穴45aは同軸上に位置している。
【0012】
図2において、金属板により形成されたクランプアーム46には、切換レバー41の取付穴42に回動可能に嵌合するボス軸47が下向きに形成されており、その左側には下向きに支持突片48が形成され、その右側には前向きに支持突片49が形成され、それぞれの突片48、49の内側にはボス軸50、51が形成されている。これらボス軸50、51が、サスペンションシャーシ28の軸穴39、40に回動可能に嵌合している。また、クランプアーム46の前部には、ガイド溝52、53が形成され、その内側には、ばね性を持たせた舌片54、55が形成されている。また、薄い金属板により形成されたクランパ支持板56には、その中央部にクランパ押え部59が前方に突出して形成され、その両側に対向するようにクランパ支持部60、61が形成されている。このクランパ支持板56のクランプアーム46への取り付けは、図4に示すように、クランプアーム46のガイド溝52、53に、クランパ支持板56のガイド片57、58を後ろ方向に差し込んで、クランプアーム46の舌片54、55がクランパ押え部59の両側突片を押えることにより行われる。そして、このクランパ押え部59とクランパ支持部60、61との間に、ステンレス製のディスククランパ62のフランジ部63を差し込むことにより、ディスククランパ62がクランパ支持板56に取り付けられる。
【0013】
図2において、クランプアーム46には、カム板10の移動によってクランプアーム46を上下方向に揺動させるための摺動突起64が形成されている。そして、以上の機構をロアシャーシ1に組み立てた後に、その上にアッパシャーシ65が被せられ、ロアシャーシ1に固定される。アッパシャーシ65の前部裏側には、挿入されたディスクをフィードローラ6との間に挟んで搬送するためのガイド突起66、67、68が裏側に突出して形成されている。このガイド突起66、67、68は、その下部への突出量が両側部から中央部にかけて徐々に小さくなって、挿入されたディスクを中央部に自然に位置決めできるようになっている。
【0014】
次に、本実施の形態の動作について図5から図7を参照して説明する。図5(a)はディスク再生装置の内部を示した平面図であるが、動作説明のために各部材の同一平面上に描いてある。図5(b)はギヤ列9と第1カム12を示した側面図であり、図5(c)は第2カム14とクランプアーム46の摺動突起64とフィードアーム7を示した側面図である。図6および図7も同様な図である。図5において、装置前部Fからディスクが挿入される前の停止状態では、フィードアーム7は引張コイルばね69、70に引っ張られて後端部のフィードローラ6が上方に持ちあがるように回動付勢されており、フィードローラ6の回転軸6aが第2カム14の下カム面14aに接触している。また、クランプアーム46の摺動突起64は第2カム14の上カム面14bに接触しているため、クランプアーム46は前端部が持ちあがった待機状態に位置している。さらに、第2カム14のフォーク形状の後端部14cがサスペンションシャーシ28のロックピン31に係合し、またシフト板17のロック爪19がサスペンションシャーシ28の係止穴30に係合し、さらにロックレバー23のロック突起27がサスペンションシャーシ28の係止穴29に係合しているため、この3点によりサスペンションシャーシ28がロアシャーシ1にロックされている。この状態からディスクが前部Fから後方向Aに挿入されると、挿入を検知したフォトセンサからの信号によりフィードモータ8が回転を開始し、ギヤ列9を介してフィードローラ6を回転させ、挿入されたディスクをフィードローラ6とアッパシャーシ65のガイド突起66、67、68との間で挟んで矢印A方向に搬送する。
【0015】
挿入されたディスクが装置の奥まで搬送されると、ディスクの外周によって切換レバー43の受け突片43が押されるので、切換レバー43が反時計回り方向に回動して、押し突片44が第1カム12を前方向Bに押圧する。これにより、第1カム12が矢印B方向に移動して、上面ラック11がギヤ列の最終ギヤ9bに噛み合うので、第1カム12および第2カム14が前方向Bに移動する。カム板10の第1カム12および第2カム14は、内部に設けられた圧縮コイルばねにより所定量だけ相対移動可能になっており、図5の状態から切換レバー41に押されて第1カム12が所定量移動した後に第2カム14とともに移動する。図6はこのようにしてカム板10が移動した後の途中の状態を示しており、移動した第2カム14によって、フィードローラ6が下カム面14aに押し下げられてディスクから離れており、またサスペンションシャーシ28のロックピン31が第2カム14のフォーク形状の後端部14cに係止され、他のロック爪19およびロック突起27もサスペンションシャーシ28の係止穴30、29に係止されたままなので、サスペンションシャーシ28はロアシャーシ1にロックされたままである。そして、カム板10がさらに矢印B方向に進むと、図7の状態になる。図7においては、移動した第2カム14によって、フィードローラ6が下カム面14aの最低位置に押し下げられるとともに、サスペンションシャーシ28のロックピン31が第2カム14の後端部14cから離脱し、後述するロック差動機構におけるシフト板17の動作によりロック爪19およびロック突起27もサスペンションシャーシ28のそれぞれ係止穴30、29から離脱しているので、サスペンションシャーシ28はロアシャーシ1にアンロックされ、単にオイルダンパ2に支持されただけの浮動状態となる。また、クランプアーム46の摺動突起64が第2カム14の上カム面14bから離脱するため、クランプアーム46は切換レバー41の折曲片45の弾性により回転軸線Lの回りに前部が降下するように回動付勢される。これにより、ディスククランパ62がディスクDの挿着穴をターンテーブル32に押し付け、ディスククランパ62がマグネット33に吸着されることにより、ディスクDが確実にターンテーブル32上に固定される。ディスクDの挿着が検知されると、ディスク駆動モータが回転を始め、光ピックアップが作動してディスクの再生が行われる。なお、サスペンションシャーシ28の収納凹部48の深さにより、折曲片45によるクランプアーム46を回動付勢する弾性力を調整することが容易であり、折曲片45の弾性力を有効に働かすことができる。
【0016】
ディスクの再生が終了し、操作者によってイジェクトボタンが押されると、以上とは反対の動作が図7、図6、図5の順番に動作が行われる。すなわち、図7において、フィードモータ8が逆回転することにより、ギヤ列9を介してカム板10が後方向Aに向けて移動するので、図6に示すように、フィードローラ6が下カム面14aに沿って上昇するとともに、サスペンションシャーシ28のロックピン31が第2カム14の後端部14cに係止され、他のロック爪19およびロック突起27もサスペンションシャーシの係止穴30、29に係止されて、サスペンションシャーシ28がロアシャーシ1にロックされる。また、クランプアーム46の摺動突起64が第2カム14の上カム面14bに乗り上げるので、クランプアーム46が回転軸線Lの回りに回動してディスククランパ62がディスクから離れ、ディスクの固定を解除する。そして、カム板10がさらに矢印A方向に進むと、図5の状態になる。図5においては、フィードローラ6がディスクに接触してディスクを前方向Bに排出する。
【0017】
以上が動作の全体説明であるが、次に、シフト板17を含むロック差動機構について説明する。本実施の形態におけるディスク再生装置は、車両からの振動を吸収するためにサスペンションロック機構を備えており、通常の停止時には、サスペンションシャーシをロアシャーシにロックしている。またディスク挿入時には、挿入するディスクが車両の振動により暴れてディスクの挿着穴の位置がずれるのを防止するために、ディスクのクランプが完了してからフィードローラがディスクから離れ、その後にサスペンションシャーシのロックを解除するように動作タイミングが設定されている。逆に、ディスク排出時には、サスペンションシャーシをロックしてからフィードローラをディスクに接触させ、その後にディスクをアンクランプするように動作タイミングが設定されている。本実施の形態では、カム板10の上面カム14bによりディスククランパ32のクランプ/アンクランプのタイミングを取り、カム板10の下面カム14aによりフィードローラ6のディスクへの接離タイミングを取っており、さらに、これらの動作に時間差をもってサスペンションシャーシ28をロック/アンロックするために、ロック差動機構が設けられている。
【0018】
本実施の形態におけるロック差動機構は、サスペンションシャーシ28をロックするためのシフト板17の動きを規制して、ロック爪19およびロックレバー23によるサスペンションシャーシ28に対するロックタイミングをずらすための機構である。図8において、第1カム14の側面ラック13に噛み合う第1ピニオン15は、全周に歯を有するが、第1ピニオン15に噛み合う第2ピニオン16は、全周の歯のうち、下半分には歯aと歯cとの間の範囲bにおいて歯が切除されている。また、シフト板17のラック部18も先端歯dと次の歯eとの間に歯1枚分の空間が形成されている。そして、ラック部18は、第2ピニオン16の下半分の歯に噛み合っており、ラック部18の先端歯dが第2ピニオン16の歯cに隣接している状態がこのロック差動機構の定位置(ホームポジション)である。したがって、図5の停止状態から第2カム14がB方向に押されると、図8に示すように、第2カム14の側面ラック13により第1ピニオン15が反時計回り方向に回転し、第2ピニオン16も時計回り方向に回転するが、範囲bにおいては歯がないので第2ピニオン16は空転し、図9に示すように、第2ピニオン16の歯aがラック部18の歯dに当たった後に、歯aによってラック部18が矢印Cの方向に移動を開始する。この状態に対応するのが図6である。第2ピニオン16が空転する間に第2カム14はさらに前進して、第2カム14の上面カム14bによりクランプアーム28の摺動突起64が下降してディスククランパ62によりディスクがターンテーブル32に固定され、さらに下面カム14aによりフィードローラ6がディスクから離れるが、サスペンションシャーシ28はロックされたままである。
【0019】
図9において、第2ピニオン16の歯aがラック部18の歯dに当たる時に、ラック部18の先端歯dと次の歯eとの間に歯が1枚欠けているため、第2ピニオン16の歯aは円滑にかつ確実に歯dに当たることになる。もし先端歯dと次の歯eとの間に歯fが存在しているとすれば、歯aが歯fに当たる角度によっては第2ピニオン16がロックしてしまい、装置が動作しなくなる恐れがある。したがって、歯fを切除することにより、第2ピニオン16の歯aは確実に歯dに当たり、図10に示すように、以後の第2ピニオン16とラック部18との噛み合いが円滑に行われ、シフト板17が矢印C方向に最も移動した状態が、図7に示すサスペンションシャーシ28のアンロック状態となる。
【0020】
一方、シフト板17の反対側においては、図11に示すように、シフト板17が引っ張りコイルばね71より矢印C方向とは反対のD方向に押圧付勢されている。このため、ロックレバー23のシフトピン25は、シフト板17の押え部20に形成されたシフト穴21の矢印C方向側の縁に押圧されて、ロックレバー23は軸穴24を中心に反時計回り方向に回動付勢され、その先端のロック突起27が、サスペンションシャーシ28の係止穴29に係止されてロック状態になっている。また、ロックレバー23のガイドピン26が、シフト板17の押え部20に形成されたガイド溝22先端部の折れ曲がった係止部22aに係止されているので、ロックレバー23は回動不能になっている。これは、ディスク再生装置が、例えば製品搬送中に落下等の強い衝撃が加わった場合に、ロックレバー23が回動してシフト板17が移動することにより、設定したタイミングがずれるのを防止するための対策である。
【0021】
図11に示した状態は、図8から図9の第2ピニオン16が空転する間は同じであり、第2ピニオン16とシフト板17のラック部18が噛み合って、シフト板17が矢印C方向に移動を開始すると、図12に示すように、まずシフト板17のシフト穴21が矢印C方向に移動するので、ロックレバー23のシフトピン25が、シフト穴21の矢印D方向側の縁に当接するとともに、シフト板17のガイド溝22の係止部22aが矢印C方向に移動するので、ロックレバー23のガイドピン26が係止部22aから外れる。この状態では、まだロックレバー23のロック突起27がサスペンションシャーシ28の係止穴29に係止されてロック状態になっている。次いでシフト板17がさらに矢印C方向に移動すると、シフト穴21の縁がロックレバー23のシフトピン25を矢印C方向に引っ張るので、ロックレバー23の軸穴24が、ロアシャーシ1のボス軸1aの回りに時計回り方向に回動し、ガイドピン26がガイド溝22に案内されながら先端部のロック突起27が係止穴29から離れ始める。この動作が完了すると、図13に示す状態になり、サスペンションシャーシ28のアンロック状態となる。この状態に対応するのが図7であり、シフト板17の反対側のロック爪19も係止穴30から離れている。ディスクの再生が終了してディスクを排出する場合は、上記とは逆の動作となる。
【0022】
次に、ディスクをクランプする際の動作について説明する。ディスククランプ部の構成は、図4で説明したように、クランプアーム46の前端部に取り付けられたばね性を有するクランパ支持板56と、クランパ支持板56に取り付けられて、ディスクDをターンテーブルに固定するためのディスククランパ62とを備えている。ディスク再生装置が図5に示す停止状態の時は、図14に示すように、クランプアーム46の前端部が持ち上がってディスククランパ62のフランジ部63の前端部がアッパシャーシ65の下面に当たり、クランパ支持板56が下方に撓むことにより、ディスククランパ62がアッパシャーシ65よりも上に突出することがない。このため、装置の薄型化を達成することができる。また、ディスククランパ62のフランジ部63の前端部がアッパシャーシ65の下面に当たった時に、ディスククランパ62がほぼ水平状態になるので、ディスクDとディスククランパ62との間に隙間gができ、装置内に挿入されたディスクDの先端部がディスククランパ62に当たることがなく、ディスクDの挿入を円滑に行うことができる。
【0023】
以上のように、本実施の形態によれば、ディスクを装置内外に向けて搬送するフィード機構と、装置内に搬送されたディスクをサスペンションシャーシに設けられたターンテーブル上にクランプするディスククランプ機構と、ディスクの再生時にサスペンションシャーシを浮動状態に保つためのサスペンションロック機構とを備え、装置内奥に挿入されたディスクの外周に押圧されて揺動することにより、カム板を押圧してフィード機構、ディスククランプ機構、サスペンションロック機構を動作させる切換レバー41の構造を簡略化したので、装置の薄型化を達成することができる。なお、切換レバー41の折曲片45の先端部に位置決め穴45aを設けずとも、ボス軸47と取付穴42により折曲片45を回動可能とすることもできる。この場合には、位置決め突起38aがなくともよいが、位置決め突起38aを設ける方が折曲片45の先端部における回動摩擦が減少するため望ましい。また、収納凹部38に位置決め突起38aを設けずに折曲片45の先端部に凹部側へ突出する突起を設けて、折曲片45の先端部における回動摩擦を減少することもできる。
【0024】
また、本実施の形態によれば、ディスクのクランプが完了してからフィードローラをディスクから離し、その後にサスペンションシャーシのロックを解除するようにロック差動機構を備えているので、ディスクの挿入、排出動作を確実に行うことができる。さらに、クランプアームの前端部にばね性を有する薄板状のクランパ支持板を着脱可能に取り付けるとともに、このクランパ支持板にディスククランパを着脱可能に取り付けたので、組み立て性が容易になるとともに、クランプアームの前端部が開いた時に、ディスククランパがアッパシャーシに当たってクランパ支持板が下方に撓むので、ディスククランパがアッパシャーシの上部に突出することがなく、装置の薄型化を達成することができる。
【0025】
なお、以上の説明は、本発明の揺動レバー装置をディスク再生装置の切換レバーに適用した例であるが、本発明の揺動レバー装置は、ディスク再生装置以外にも適用可能である。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の揺動レバー装置は、取付穴を有する中間部から折り返された折曲片を有するばね性を備えた揺動レバーと、この揺動レバーの折曲片を位置決めする収納凹部を有する基板と、この揺動レバーの取付穴に回動可能に嵌合するボス軸を有し、このボス軸に支持されるとともに基板の収納凹部に位置決めされた揺動レバーを介して、上記基板に回転軸を中心に揺動可能に取り付けられた揺動板とを備えたものであり、従来のように揺動レバーの支持部に回転軸を設けたり、抜け止めのためのEリングを嵌めたりする必要がないので、揺動レバーの構造を簡略化でき、また揺動レバーの折曲片のばね性により、揺動板を一方向に押圧できるので、揺動板のがたつきを防止することができる。
【0027】
また、本発明のディスク再生装置は、装置内に挿入されたディスクの外周に押圧されて中間部の取付穴を中心に揺動するとともに、中間部から折り返された折曲片を有するばね性を備えた切換レバーと、この切換レバーの折曲片を位置決めする収納凹部を有するシャーシ部材と、この切換レバーの取付穴に回動可能に嵌合するボス軸を有し、このボス軸に支持されるとともにシャーシ部材の収納凹部に位置決めされた切換レバーを介して、上記シャーシ部材に回転軸を中心に揺動可能に取り付けられたクランプアームとを備えたものであり、従来のように切換レバーの支持部に回転軸を設けたり、抜け止めのためのEリングを嵌めたりする必要がないので、切換レバーの構造が簡略化でき、また切換レバーの折曲片のばね性により、クランプアームを一方向に押圧できるので、クランプアームのがたつきを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるディスク再生装置の概略分解斜視図
【図2】本発明の実施の形態におけるディスク再生装置の部分拡大概略分解斜視図
【図3】本発明の実施の形態における揺動レバー(切換レバー)装置の概略斜視図
【図4】(a)本発明の実施の形態におけるディスククランプ部の概略側面図
(b)本発明の実施の形態におけるディスククランプ部の概略平面図
【図5】(a)本発明の実施の形態における第1カムおよび第2カムの定位置状態を示す概略平面図
(b)図5(a)の第1カムおよびギヤ列を示す概略側面図
(c)図5(a)の第2カムおよびフィードアームを示す概略側面図
【図6】(a)本発明の実施の形態における第1カムおよび第2カムの初期移動状態を示す概略平面図
(b)図6(a)の第1カムおよびギヤ列を示す概略側面図
(c)図6(a)の第2カムおよびフィードアームを示す概略側面図
【図7】(a)本発明の実施の形態における第1カムおよび第2カムの最終移動状態を示す概略平面図
(b)図7(a)の第1カムおよびギヤ列を示す概略側面図
(c)図7(a)の第2カムおよびフィードアームを示す概略側面図
【図8】(a)本発明の実施の形態におけるロック差動機構のギヤ噛み合い部の定位置状態を示す平面図
(b)図8(a)の展開断面図
【図9】(a)本発明の実施の形態におけるロック差動機構のギヤ噛み合い部の初期移動状態を示す平面図
(b)図9(a)の展開断面図
【図10】(a)本発明の実施の形態におけるロック差動機構のギヤ噛み合い部の最終移動状態を示す平面図
(b)図10(a)の展開断面図
【図11】本発明の実施の形態におけるロック差動機構のロックレバー部の定位置状態を示す平面図
【図12】本発明の実施の形態におけるロック差動機構のロックレバー部の初期移動状態を示す平面図
【図13】本発明の実施の形態におけるロック差動機構のロックレバー部の最終移動状態を示す平面図
【図14】本発明の実施の形態におけるディスククランプ部の定位置状態の概略側面図
【符号の説明】
1 ロアシャーシ
2 オイルダンパ
3 取付穴
4、5 軸受部
6 フィードローラ
7 フィードアーム
8 駆動モータ
9 ギヤ列
10 カム板
11 上面ラック
12 第1カム
13 側面ラック
14 第2カム
15 第1ピニオン
16 第2ピニオン
17 シフト板
18 ラック部
19 ロック爪
20 押え部
21 シフト穴
22 ガイド溝
23 ロックレバー
24 軸穴
25 シフトピン
26 ガイドピン
27 ロック突起
28 サスペンションシャーシ(基板)
29、30 係止穴
31 ロックピン
32 ターンテーブル
33 マグネット
34 開口部
35、36、37 ダンパ支持ピン
38 収納凹部(当接部)
39、40 軸穴
41 切換レバー(揺動レバー)
42 取付穴
43 受け突片
44 押し突片
45 折曲片
46 クランプアーム(揺動板)
47 ボス軸
48、49 支持突片
50、51 ボス軸
52、53 ガイド溝
54、55 舌片
56 クランパ支持板
57、58 ガイド片
59 クランパ押え部
60、61 クランパ支持部
62 ディスククランパ
63 フランジ部
64 摺動突起
65 アッパシャーシ
66、67、68 ガイド突起
69、70、71 引張コイルばね

Claims (3)

  1. 装置内に挿入されたディスクの外周に一端部が押圧され、中間部から他端部方向に延びて折り返された折曲片を有し、部に設けられた取付穴を中心に揺動するばね性を備えた切換レバーと、
    前記切換レバーの折曲片が当接する当接部を有するシャーシ部材と、
    前記切換レバーの取り付け穴に嵌合するボス軸を有し、前記シャーシ部材に揺動可能に取り付けられるクランプアームとを備え、
    前記クランプアームのボス軸は前記切換レバーの取付穴に回動可能に嵌合し、前記クランプアームが前記切換レバーを介して前記シャーシ部材に揺動可能に取り付けられたディスク再生装置。
  2. 前記切換レバーの折曲片の先端部に前記取付穴と同軸的な位置決め穴を有し、前記シャーシ部材に前記位置きめ穴に回動可能に嵌合する位置決め突起を備えたことを特徴とする請求項1記載のディスク再生装置。
  3. 前記切換レバーが、前記クランプアームをその前端部が前記ディスクをクランプする方向に押圧付勢する位置に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のディスク再生装置。
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