JP3595055B2 - ディスク再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、音楽情報などを記録したディスク状記録媒体の再生に用いられるディスク再生装置に関し、詳細には大小2種類のディスク状記録媒体を再生可能としたディスク再生装置であって、特に自動車など振動系での使用に適するようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、音楽情報などを記録したディスク状記録媒体として、CD(コンパクトディスク)やデジタルビデオディスク(DVD)などがあるが、それらには規格があってサイズが特定されている。例えば、CDには直径が12cmのものと、これより小径でシングルCDと呼ばれる直径が8cmのものと2種類がある。
【0003】
一方、それらのディスク状記録媒体を再生するディスク再生装置にあって、CDのように大小2種類あるディスク状記録媒体の再生に兼用できるものがある。
【0004】
従来、その種のディスク再生装置は、ターンテーブルやピックアップといった再生用機器を搭載した基板にディスク状記録媒体の大小を判別する判別機構を取り付け、その判別機構で大小2種類のディスク状記録媒体をターンテーブル上に案内できるようにしてある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のディスク再生装置によれば、再生用機器を搭載している基板に判別機構を取り付けている関係上、自動車などの振動系では判別機構が基板に共鳴し、その振動で音跳びを生ずるなどディスク状記録媒体の再生に悪影響を及ぼすという難点があった。
【0006】
また、従来の判別機構は部品点数が多く煩雑であって、生産性も悪く故障の危険性も高いものであった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を達成するため、ベースと該ベースの上端に固定される天板で成り一端面が径の異なる大小2種類のディスク状記録媒体を装填するための装填口として開口されているシャーシの内部に、前記ベースに固定した緩衝器で支持される基板と前記ディスク状記録媒体を移送する送りローラを設け、前記基板に前記ディスク状記録媒体を回転自在に支持するターンテーブルを含む再生用機器を取り付けたディスク再生装置において、前記天板の裏面に前記ディスク状記録媒体の大小を判別する判別機構を取り付け、その判別機構は前記ディスク状記録媒体の装填方向の両側に揺動自在に取り付けられ一端が互いに連接されるとともに他端に突部をそれぞれ設けた一対の連動リンクと、一端に突起を設けた揺動リンクと、前記ディスク状記録媒体の装填方向に向け可動であって一端が前記連動リンクの一方に係合され他端に前記揺動リンクを揺動自在に設けた直動リンクと、一端に前記装填口に近接する解錠ピンを設け他端に前記連動リンクの一方の部位と係合するロック片を突設した揺動自在なロックプレートとで構成され、小径のディスク状記録媒体の装填時には前記ロック片にて前記連動リンクの揺動が規制されて当該ディスク状記録媒体がその端面を前記突部に当接した状態で定位置に停止され、大径のディスク状記録媒体の装填時には前記連動リンクの揺動規制が解除された状態で当該ディスク状記録媒体が前記突部の間を通過して定位置まで進行し、またそれらディスク状記録媒体が定位置に到達する直前に前記突起が加圧されて前記突部と突起がそれらの端面から離脱した状態で前記送りローラが停止されるようにしたことを特徴とするディスク再生装置を提供するものである。
【0008】
【作用】
本発明によれば、ディスク状記録媒体の大小を判別する判別機構をシャーシの天板に設けているから、このディスク再生装置を自動車などの振動系で用いたときでも判別機構と基板が共鳴せず、ターンテーブルなどの再生用機器を搭載した基板は緩衝器による高い緩衝性を保って安定状態を持続する。このため、その状態でディスク状記録媒体を再生したとき、音跳びなどが発生せず良質な音声が再生されることとなる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な一例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係わるディスク再生装置の一例として車載用CDプレーヤを示す。
【0010】
図中、2は金属製のシャーシであり、このシャーシ2の一端面には装填口21を形成してある。
【0011】
そのシャーシ2は凹字形に形成したベース3と、このベース3の上端に固定される天板4で成り、その内部に大小2種類のディスク状記録媒体を収容できるようにしてある。D,dはディスク状記録媒体としてのコンパクトディスクであり、これは装填口21を通じてシャーシ2の中に装填され、また必要に応じて装填口21から取り出せるようにしてある。
【0012】
次に、図2はシャーシの内部を示した平面概略図である。図2において、5は鋼板などを所定形状に成形した基板であり、この基板5はベース3に固定したゴム製ダンパなどの緩衝器fにて3箇所を支持されている。基板5には略中央にモータ51を固定し、またモータ51に近接して開口部52を形成してある。そして、モータ51の駆動軸にターンテーブル53を取り付け、開口部52にはガイド軸54に沿って動作するピックアップ55を設けている。なお、ピックアップ55はディスク状記録媒体の記録情報を読み取る既存の電子部品であって、これは基板5に固定した可逆モータ56の動力を受け、ディスク状記録媒体の信号面に沿って平行移動するようにしてある。
【0013】
また、6は鋼板などを所定形状に成形した可動板であり、この可動板6は基端両側を基板5に枢着して先端部が基板5に対して揺動するようにしてある。特に、その先端部にはターンテーブル53に対向してクランプ盤61を回転自在に取り付けている。ここで、ターンテーブル53とクランプ盤61は通常の状態にあって一定の間隔をあけて近接しており、ディスク状記録媒体が装填されたときクランプ盤61が下降し、このクランプ盤61とターンテーブル53とでディスク状記録媒体の中心をクランプするようになっている。なお、62は可動板6の一部を基板5側に向けて屈曲した止金、Rはディスク状記録媒体を移送する送りローラである。
【0014】
次に、図3は天板4の裏面に取り付けた判別機構を示す。71,72は連動リンク、73はロックプレート、74は直動リンク、75は揺動リンクであり、それぞれ合成樹脂や鋼板を所定形状に成形して成る。判別機構はそれら数種の部品71〜75を天板4の裏面に取り付けて成り、この判別機構によれば径の異なる大小2種類のディスク状記録媒体として、例えば直径12cmのコンパクトディスクと直径8cmのコンパクトディスクを判別して各々定位置に案内することができる。
【0015】
連動リンク71,72は、矢印Aで示すディスク状記録媒体の装填方向の両側にリベット71a,72aで揺動自在に取り付けてあり、それぞれ一端を腕部71b,72bとして装填口21側に延長し、他端にはベース側に向けて垂下する突部71c,72cをそれぞれ形成している。特に、腕部71b,72bの一方に長孔71dを開口し他方にはピン72dを突設している。そして、その長孔71dとピン72dを係合して連動リンク71,72の一端を連接し、その連動リンク71,72がそれぞれリベット71a,72aの部分を回転中心として連動するようにしている。71e,71f,71gはピンであり、それぞれ一方の連動リンク71の側縁から上向きに突設してある。また、72eは他方の連動リンク72に開口した穴である。この穴72eには捻りばねS1の一端を係止し、その他端を天板4の一部に係止している。
【0016】
ロックプレート73は、連動リンク71の上部側でリベット73aにて揺動自在に取り付けてあり、その一端を装填口21に向けて延ばして天板4の一部と引張ばねS2で繋いでいる。73bは一端に突設した解錠ピンであり、この解錠ピン73bは装填口21に近接する状態でベース側に垂下されている。また、73cは他端に突設したロック片であり、このロック片73cはベース側に垂下されてディスク状記録媒体の非装填時に連動リンク71のピン71eと係合するようにしてある。
【0017】
直動リンク74は、連動リンク71とロックプレート73の中間にあって、両端に設けたガイドピン74aを天板4のガイド孔41に係合してディスク状記録媒体の装填方向Aに向け可動とされている。また、その一端にはピン74bを連動リンク71側に突設させて該ピン74bが連動リンク71の長孔71hと係合するようにしているとともに、他端には揺動リンク75をガイドピン74aにて揺動自在に取り付けている。
【0018】
揺動リンク75は、その一部を引張ばねS3を介して直動リンク74と繋いである。その一端には突起75aを設け、他端には係止ピン75bを突設している。突起75aは突部71c,72cの中間に位置してベース側に垂下されており、また係止ピン75bはベースの側面に設けたスライド板8のフック81に係止して引張ばねS3の作用による揺動を規制している。ここで、スライド板8はベースの内部に導入したフック82に引張ばねS4の一端を係止して揺動リンク75を引張ばねS3のばね力に抗して図3の時計方向に付勢している。
【0019】
なお、図3において、L1,L2は天板4に設けたセンサ、76aは後述するカバープレートに例えば12cmの間隔で形成した突条である。
【0020】
次に、図4はシャーシ2の側面を示す。31はベース3に形成したガイド溝であり、スライド板8はそのガイド溝31に沿って摺動可能な状態に取り付けられている。特に、そのガイド溝31から前述のフック82をベース3の内部に導入し、他方のフック81はベース3と天板4の間隙からシャーシ3の内部に導入せしめてある。32はベース3に形成した円弧溝であり、この円弧溝32には送りローラRの端部が係合されている。また、スライド板8には送りローラRの端部が係合する略45度勾配の斜溝83が形成してあり、その斜溝83の側縁で送りローラRの端部を加圧して送りローラRを円弧溝32に沿って昇降できるようにしてある。更に、スライド板8には長手方向に向けて長孔状の開口部84を形成している。この開口部84の上縁にはラック85を形成し、また開口部84の一端側にはスライド板8が装填口21に向けて移動したときにラック85と噛合するピニオン94bを配設している。なお、86はスライド板8に形成した窓部であり、その窓部86には可動軸96の一端が係合している。
【0021】
次に、図5はシャーシ2の内部構造を示した側面図である。76は合成樹脂などで成る平滑なカバープレートであり、このカバープレート76は装填口21側にあって天板4の裏面に固定されており、判別機構の一部がそのカバープレート76にて覆われるようにしている。そして、装填口21から装填されるコンパクトディスクD,dが送りローラRとカバープレート76とで挟み込まれた状態で移送されるようにしてある。91は送りローラRの一端に固定した歯車、92〜94はベース3の内側面に取り付けた歯車、95は正逆駆動するモータMの駆動軸に装着したウォームであり、それら歯車列によりベース3に固定したモータMの動力を送りローラRに伝達するようにしている。歯車92はウォーム軸92aと小歯車92bと大歯車92cを有する三段構成で、このうちウォーム軸92aがモータMのウォーム95に噛合している。また、歯車93,94は二段構成とされており、このうち歯車93の大歯車93aが歯車92の小歯車92bと噛合し、その小歯車93bが歯車94の大歯車94aと噛合している。なお、歯車94の一部を前述のラック85と噛合するピニオン94bとして形成し、そのピニオン94bをベース3の側面から外部に突出させてラック85に臨めている。
【0022】
ここで、基板5と可動板6は引張ばねS5で繋がれており、その引張ばねS5でターンテーブル53とクランプ盤61を閉じ方向に付勢している。一方、可動板6には下方に向けて脚部63を形成し、その脚部63を通じてターンテーブル53とクランプ盤61を開放できるようにしている。すなわち、コンパクトディスクの非装填時には可動軸96が脚部63の下端にあって可動板6を押し上げており、このときターンテーブル53とクランプ盤61が開放していて装填されるコンパクトディスクD,dを相互間に受け入れられる状態で待機している。そして、コンパクトディスクD,dの中心が判別機構にてターンテーブル53上に案内されたとき、可動軸96が脚部63から離脱してコンパクトディスクD,dの中心がターンテーブル53とクランプ盤61とでクランプされることとなる。
【0023】
次に、図6と図7に基づいて一連の動作を説明する。図6は小径のディスク状記録媒体として直径8cmのコンパクトディスクdを装填するときの動作を示し、図7は大径のディスク状記録媒体として直径12cmのコンパクトディスクDを装填するときの動作を示してある。
【0024】
図6において、(1)は初期状態であり、この状態にあってコンパクトディスクdは突条76aの間でどこからでも装填することができる。そこで、コンパクトディスクdを装填口21より装填すると、これをセンサL1が検出して送りローラRを回転させる。そうすると、コンパクトディスクdは(2)に示すように送りローラRでシャーシの内部に移送されるようになる。ここで、d′,d″で示すように装填口21の両側から装填されたコンパクトディスクd′,d″は、端面が突部71c,72cの一方に衝突するようになる。このとき、連動リンク71,72はリベット71a,72aを中心として突部71c,72cの開き方向へ揺動しようとするが、その揺動はロック片73cが連動リンク71のピン71eに係合していることによって規制される。特に、コンパクトディスクd″では装填時にその端面で解錠ピン73bを加圧してロック片73cによる連動リンク71,72の揺動規制を一時的に解除することとなるが、その端面が突部71cに衝突する頃には解錠ピン73bがコンパクトディスクd″から解放され、ロックプレート73が引張ばねS2の作用で初期状態に復帰してロック片73cが連動リンク71のピン71eに係合することとなる。このため、コンパクトディスクdはどの位置から装填しても突部71c,72cにて進行を阻害されて定位置に停止される。(3)に示すように、コンパクトディスクdが定位置に停止される直前、その端面は揺動リンク75の一端に設けた突起75aを加圧する。そうすると、揺動リンク75は図6の反時計方向に回転し、他端に設けた係止ピン75bでスライド板8を引張ばねS4のばね力に抗して装填口21側に移動させるようになる。すると、図4に示すラック85とピニオン94bが噛合し、モータMの動力にてスライド板8の移動が継続されることとなる。スライド板8が移動を始めると、その斜溝83でコンパクトディスクdを移送していた送りローラRが押し下げられ、その送りローラRがコンパクトディスクdから充分に離れた頃にはスライド板8が図示せぬスイッチを押してモータMが停止されることとなる。一方、スライド板8の移動時において、(4)に示すようにスライド板8のフック81がロックプレート73の末端を加圧してロックプレート73を図6の時計方向に回転させる。すると、ロック片73cがピン71eから外れ、その直後にロックプレート73の側縁がピン71fを加圧して連動リンク71,72を突部71c,72cの開き方向に揺動させることとなる。このため、突部71c,72cがコンパクトディスクdの端面から離脱し、また揺動リンク75ではスライド板8による係止ピン75bの押さえが無くなって突起75aが引張ばねS3の作用でコンパクトディスクdの端面から離脱するようになる。また、このとき図5に示す可動軸96がスライド板8にて実線の位置から想像線の位置へと移動されることとなる。このため、可動軸96で押し上げられていた可動板6は引張ばねS5の作用で引き下げられるようになり、このとき定位置に停止しているコンパクトディスクdの中心がターンテーブル53とクランプ盤61とでクランプされて再生準備が整えられる。なお、コンパクトディスクdの装填完了時にはピン71fがロックプレート73の側縁に接触し、またピン71gがスライド板8のフック82に接触することにより振動などによる連動リンク71,72のぶらつきが防止される。
【0025】
次に、図7において、コンパクトディスクDは(1)に示すように突条76aで案内されながら送りローラRにてシャーシの内部に移送される。特に、コンパクトディスクDはその端面で解錠ピン73bを加圧しながら進行し、やがて突部71c,72cに衝突するようになる。その状態が(2)であり、このときロック片73cとピン71eとの係合状態が解かれていて、連動リンク71,72は突部71c,72cの開き方向に揺動可能な状態にある。このため、コンパクトディスクDは突部71c,72cを押し広げながら進行を続ける。ここで、突部71c,72cの間隔が大きく開くと連動リンク71,72は捻りばねS1の作用で突部71c,72cが全開する状態まで揺動するようになり、また揺動リンク75は直動リンク74を通じて後方へ押しやられるようになる。そして、コンパクトディスクDが止金62にて定位置に停止される直面に、その端面が(3)に示すように揺動リンク75の突起75aを加圧することとなる。そうすると、後はコンパクトディスクdの時と同様で、スライド板8の移動にて突起75aがコンパクトディスクDの端面から離脱するとともに、ターンテーブル53とクランプ盤61で定位置にあるコンパクトディスクDの中心がクランプされて再生準備が整うこととなる。ここで、止金62はコンパクトディスクDのクランプ時における可動板6の動作にてコンパクトディスクDの端面から離脱し、あるいはコンパクトディスクDがクランプ時にテーパ状のターンテーブル53にてやや前方へ移動されることによりコンパクトディスクDの端面から離脱することとなる。なお、(4)に示すコンパクトディスクDの装填完了時には、スライド板8のフック82がピン71gと咬み合って振動などによる連動リンク71,72のぶらつきを防止する。
【0026】
以上、本発明の好適な一例を説明したが、本発明のディスク再生装置によれば、径の異なる大小2種類のディスク状記録媒体として、コンパクトディスクD,dを判別して再生するCDプレーヤの他、DVDプレーヤなどにも応用できることは勿論である。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、ディスク状記録媒体の大小を判別する判別機構をシャーシの天板に取り付けているから、ベース側に取り付けられるターンテーブルなどの再生用機器の組立と天板側に取り付けられる判別機構の組立を分業でき生産性が上がり、しかも使用時には判別機構のがたつきが再生用機器を搭載した基板に伝わらないから基板の緩衝性がよく自動車内などの振動下でも良質な音声や映像を再生できる。
【0028】
また、判別機構は連動リンクをはじめとする極少数の部品で構成しているから故障の危険性が少なく高性能となり、しかも組立が容易で部品の調達も容易になるから製造コストを大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるディスク再生装置を示す斜視図
【図2】そのディスク再生装置におけるシャーシの内部を示す平面概略図
【図3】本発明の要部を示す判別機構の平面図
【図4】シャーシを示す側面図
【図5】シャーシの内部を示す側面概略図
【図6】小径のディスク状記録媒体の装填時における判別機構の動作を示す平面図
【図7】大径のディスク状記録媒体の装填時における判別機構の動作を示す平面図
【符号の説明】
2 シャーシ
21 装填口
3 ベース
4 天板
5 基板
53 ターンテーブル
6 可動板
61 クランプ盤
71,72 連動リンク
71c,72c 突部
73 ロックプレート
73b 解錠ピン
73c ロック片
74 直動リンク
75 揺動リンク
75a 突起
D,d コンパクトディスク
f 緩衝器
R 送りローラ

Claims (1)

  1. ベースと該ベースの上端に固定される天板で成り一端面が径の異なる大小2種類のディスク状記録媒体を装填するための装填口として開口されているシャーシの内部に、前記ベースに固定した緩衝器で支持される基板と前記ディスク状記録媒体を移送する送りローラを設け、前記基板に前記ディスク状記録媒体を回転自在に支持するターンテーブルを含む再生用機器を取り付けたディスク再生装置において、前記天板の裏面に前記ディスク状記録媒体の大小を判別する判別機構を取り付け、その判別機構は前記ディスク状記録媒体の装填方向の両側に揺動自在に取り付けられ一端が互いに連接されるとともに他端に突部をそれぞれ設けた一対の連動リンクと、一端に突起を設けた揺動リンクと、前記ディスク状記録媒体の装填方向に向け可動であって一端が前記連動リンクの一方に係合され他端に前記揺動リンクを揺動自在に設けた直動リンクと、一端に前記装填口に近接する解錠ピンを設け他端に前記連動リンクの一方の部位と係合するロック片を突設した揺動自在なロックプレートとで構成され、小径のディスク状記録媒体の装填時には前記ロック片にて前記連動リンクの揺動が規制されて当該ディスク状記録媒体がその端面を前記突部に当接した状態で定位置に停止され、大径のディスク状記録媒体の装填時には前記連動リンクの揺動規制が解除された状態で当該ディスク状記録媒体が前記突部の間を通過して定位置まで進行し、またそれらディスク状記録媒体が定位置に到達する直前に前記突起が加圧されて前記突部と突起がそれらの端面から離脱した状態で前記送りローラが停止されるようにしたことを特徴とするディスク再生装置。
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