JP4378066B2 - ディスク駆動機構及びこのディスク駆動機構を用いたディスク再生装置 - Google Patents

ディスク駆動機構及びこのディスク駆動機構を用いたディスク再生装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスク駆動機構及びこのディスク駆動機構を用いたディスク再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
CD等のディスクを再生するディスク再生装置には、ディスクを搬送ローラとディスクガイドとの間に挟み込んで、搬送ローラの回転運動により、ディスクの搬送を行うスロットイン方式のディスク搬送機構を有するディスク再生装置がある。このスロットイン方式のディスク再生装置は、カーオーディオにおいて一般的なものとなっている。
【0003】
スロットイン方式の再生装置は、ディスクを排出及び搬入するための、ローディング機構を備えており、また光ピックアップを駆動するための光ピックアップ駆動機構をも備えている。このローディング機構と光ピックアップ機構とは、1つのモータで駆動される構成を採用するものがあり、それによってモータ数の削減によるコストの削減、及びディスク再生装置内部におけるスペースの有効活用を図っている。
【0004】
ここで、スロットイン方式のディスク再生装置における、基本的な動作を説明する。まず、ディスクを挿入して、該ディスクの演奏を行わせる場合についてである。この場合、モータにギヤ連結されているローラギヤの働きによってディスクをディスク再生装置のディスク挿入口から挿入する。すると、ローディング機構により、ディスクの水平方向への引き込みが開始され、ディスク再生装置内の所定位置までディスクの引き込みがなされる。引き込み終端位置へディスクが送られると、すると、ディスクの水平方向引き込み終了が検出される。
【0005】
このディスクの引き込み終了を検出した後に、ローラギヤへのギヤ駆動の切り離しがなされる。ギヤ駆動の切り離しがなされた後に、チャッキング機構によりディスクのチャッキングがなされる。ディスクのチャッキングが為されるに際しては、スライダが水平方向に駆動され、ギヤ輪列を支持するローラアームが所定のギヤのボス部を中心に回動することで、ギヤ輪列の噛合が解除される。その後、このスライダの駆動に伴ってローラレバーに回転自在に軸支されているローラの圧着が解除される。
【0006】
この圧着解除の後に、演奏部のロックが解除され、それによってローディングの動作終了が検出される。このようにして、ローディング動作が終了し、ディスクの演奏が開始される。
【0007】
続いて、ディスクを演奏している状態から、ディスクのイジェクトを行う場合の基本的な動作について説明する。まず、ディスクの演奏が停止される。そして、光ピックアップを所定の位置まで移動させるスレッド動作と同時に、イジェクト動作を実行する。これは、光ピックアップのスレッド動作と、スライダ駆動によるローディング動作とを、1つのモータで駆動していることによる。
【0008】
この後に、演奏部のロックがなされる。このロックに続き、ローラレバーの圧着がなされる。そして、ディスクのチャッキングが解除される。チャッキング解除の後に、ローラギヤへのギヤ機構の連結がなされる。その後、スライダが当初の位置に戻るリセット動作がなされ、このリセットと共にディスクの水平方向への排出がなされる。そして、規定の位置までディスクが排出されると、ディスクの排出動作の終了が検出され、この検出によってモータの駆動が停止される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のディスク再生装置においては、ローラの回転駆動が、スライダの移動に伴うローラアームの回動によって、ギヤ輪列が接離する構成となっている。このため、スライダが動作して、ローラアームを回転させるまでの時間は、ディスクとローラ、又はローラとローラシャフトの間でスリップを引き起こすこととなる。
【0010】
ディスクとの間でこのようなスリップを引き起こした場合には、ディスクの表面に傷がついてしまう。ディスクに傷がつくと、光の反射角度等が変化するため、光ピックアップからの光の照射によるデータの読み取りに支障が生じる、という問題がある。また、このような傷がディスクの表面に生じた場合には、ユーザにとっても不快なものとなる。特に、音楽データ等を記録しているCDディスクは、転売も可能であり、そのため長期に渡ってディスクを繰り返し再生した場合でも、ディスクに傷をつけずに見栄えが良好であることが望まれる。
【0011】
ここで、ディスクに傷を生じさせないための対策として、現状では、ディスクとローラとの間でスリップを引き起こさないようにするために、ローラとローラシャフトとの間の摩擦によるトルクを制限している。このため、ディスクのローディングを行う際の引き込み及び排出力は、さほど大きいものとはなっていない。また、トルクの大きさを管理・制限するための機構を設ける必要が生じている。
【0012】
さらに、現状では、駆動連結切り離しのために、カム機構を用いた専用のローラアームを用いている。このため、現状では部品点数が多くなり、コストがかさむという問題が生じている。また、この構成では、小型化という面でも、不利となっている。
【0013】
本発明は、上記の事情に基づきなされたもので、その目的とするところは、ディスクの表面に傷を生じさせることがなく、かつ駆動連結切り離しにおいて部品点数が少なく、小型化が可能なディスク駆動機構及びこのディスク駆動機構を用いたディスク再生装置を提供しよう、とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のディスク駆動機構は、ディスクの表面に接触し当該ディスクの搬入及び搬出を直接的に行うと共に、光ピックアップを移動させるディスク駆動機構において、駆動力を発生する駆動源と、駆動源によって駆動されることでディスクのローディングを行う第1の駆動力伝達経路と、駆動源によって駆動されることで光ピックアップを移動させる第2の駆動力伝達経路と、第1の駆動力伝達経路における駆動力の伝達及び非伝達の切り替えを行うためのカム機構と、第2の駆動力伝達経路への駆動力の伝達及び非伝達の切り替えを行うための駆動伝達切替え機構と、を具備し、さらにカム機構と駆動伝達切替機構とは、共通の回転部材の回動によって駆動力の伝達及び非伝達が切り替えられると共に、カム機構は、回転部材の周方向に亘って設けられた弧状のリブ部と、一端側にリブ部に向かって付勢され該リブ部に係合可能なリブ係合部を有し、長手方向の中途部を中心として回動するアーム体と、を具備し、第1の駆動力伝達経路は、駆動源によって駆動力が伝達される第1の従動体と、アーム体の他端側に回転自在に取り付けられると共に、リブ係合部のリブ部への係合又は係合外れに伴うアーム体の回動によって第1の従動体に接離する第2の従動体と、を具備し、第2の従動体の第1の従動体に対する接離によって第1の駆動力伝達経路での駆動力の伝達及び非伝達が切り替えられるものである。
【0016】
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、第1の駆動力伝達経路は、ギヤにより駆動力が伝達されると共に、第1の従動体及び第2の従動体もギヤとしたものである。
【0017】
また、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、駆動伝達切替え機構は、回転部材の外周縁部の周方向に亘って設けられた弧状の回転伝達部を具備し、さらに第2の駆動力伝達経路が有する第3の従動体が回転伝達部の回転に従って係脱可能に設けられているものである。
【0018】
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、回転伝達部はギヤであると共に、第3の従動体もギヤとしたものである。
【0019】
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、駆動源からの駆動力は、遊星ギヤ機構を構成するサンギヤ部を有し外周部にも外周ギヤ部が形成されたサンギヤに伝達されると共に、回転部材は遊星ギヤ機構を構成する遊星ギヤを軸支してこの遊星ギヤがサンギヤ部に噛み合うと共に、該遊星ギヤは固定ギヤとも係脱可能に設けられており、この固定ギヤと遊星ギヤとが噛み合った場合に回転伝達部が第3の従動体との間で係脱することとしている。
【0020】
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、回転部材は、ディスクの挿入によって遊星ギヤが固定ギヤと噛み合う位置まで回動されるものである。
【0021】
また、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、アーム体の一端側においては、リブ係合部が該一端側の一側面に設けられていると共に、該一端側の他側面には光ピックアップの摺動を規制する規制突起が設けられているものである。
【0022】
さらに、他の発明は、上述のディスク駆動機構の各発明を備えるディスク再生装置の発明であり、このディスク駆動機構が内部を覆うケース体に収納されるものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について、図1から図14に基づいて説明する。なお、以下の実施の形態において、特に断りが無い限り、上方(上側)とは、ディスク差込口12と反対のアウターケース20の奥側を指し、下方(下側)とは、ディスク差込口12側を指すものとする。
【0024】
図1は、本発明のディスク再生装置10の構成を示す平面図である。このディスク再生装置10は、CD(Compact Disc)等のディスク11(図9から図11参照)を再生するものである。しかしながら、このディスク再生装置10において、再生するディスク11(記録媒体)はCDには限られず、例えばDVD(Digital Versatile Disc)等の他の記録媒体でも良い。
【0025】
この図において、ディスク再生装置10は、内部に設けられる各種部品及び挿入されたディスク11を覆うケース体としてのアウターケース20を有している。このアウターケース20の内部には、シャーシ体としてのフローティングシャーシ21が設けられている。フローティングシャーシ21は、該アウターケース20に対してディスク11の挿入時に所定量だけ沈み込むように、該アウターケース20に対して弾性支持される。
【0026】
なお、フローティングシャーシ21は、そのシャーシ本体21a(図4(b)参照)が、アウターケース20を覆うように設けられている。このフローティングシャーシ21は、図4(a)に示される、第1の駆動伝達経路81やカム機構180を覆うように設けられている。
【0027】
このフローティングシャーシ21には、クランパアーム22が回動支点23を介して回動自在に支持されている。かかる回動支点23にクランパアーム22を係止させるため、クランパアーム22には、回動軸24が互いに離れる向き(図1においては、夫々第1のスライダ50及び第2のスライダ60側)に向かって突出して設けられている。
【0028】
クランパアーム22には、板バネ25が取り付けられている。板バネ25は、図1に示すように、クランパアーム22が取り付けられている一端側と反対側の他端側が突出ピン26となっていて、この突出ピン26が第1のスライダ50に形成された揺動溝を摺動する構成となっている。そして、この摺動により、クランパアーム22は回動支点23を中心として、図1の紙面と垂直方向(法線方向)に回動することを可能としている。
【0029】
また、クランパアーム22には、ディスク11をターンテーブル14(図10、図12参照)に対して圧接させるためのクランパー27が設けられている。このクランパー27でのディスク11の圧接により、ディスク11がターンテーブル14上に圧接した状態となる。そして、この圧接状態で該ターンテーブル14がモータ15によって回転駆動されると、ディスク11及びこのディスク11を圧接しているクランパー27が回転駆動され、該ディスク11の再生が行える状態となる。
【0030】
図1、図9及び図11に示すように、このクランパアーム22には、回動軸31を中心として揺動可能にトリガアーム30が取り付けられている。トリガアーム30は、3つの突出端部を有する構成であり、このうち第1の突出端部32は、回動軸31から見て第1のスライダ50側に向かって突出するように設けられている。また、第2の突出端部33は、回動軸31から見て第2のスライダ60側に向かって突出するように設けられている。
【0031】
さらに、第3の突出端部34は、第2のスライダ60に向かって突出するものの、第2の突出端部33よりはディスク差込口12側に向かって突出するように設けられている。また、第3の突出端部34は、第2の突出端部33よりも第2のスライダ60側に向かって延びている構成となっている。
【0032】
ここで、クランパアーム22には、第3の突出端部34の回動を規制するための回動規制凹部35が形成されている。この回動規制凹部35と後述する突起36,37は、8センチ又は12センチのディスク11が挿入された場合に、該ディスク11の挿入を規制してディスク11の位置決めを行うものである。なお、このような位置決めを行うために、第3の突出端部34には、突起36がアウターケース20の底面に向かって突出して設けられている。
【0033】
また、突起36は回動規制凹部35での規制のみならず、8センチのディスク11の外周縁部11aに係止するものである。それにより、8センチのディスク11の位置決めが良好に行われる。また、第2の突出端部33にも、突起37がアウターケース20の底面に向かって突出して設けられている。この突起37は、12センチのディスク11の外周縁部11bに係止され、それによって該12センチのディスク11の位置決めを良好に行うことを可能としている。
【0034】
なお、図10及び図12に示すように、8センチのディスク11に係止される突起36は、12センチのディスク11が挿入される際に、邪魔にならない高さに形成されている。
【0035】
第1の突出端部32には、凸部38がアウターケース20の底面に向かって突出形成されている。この凸部38は、トリガスライダ40を図1で下方に押して該トリガスライダ40を下方側にスライドさせるものである。なお、図10及び図12に示すように、かかるトリガスライダ40の押し込みを良好にするために、トリガスライダ40のうち凸部38に対応する部分には、係合部41が形成されている。
【0036】
フローティングシャーシ21には、第1のスライダ50及び第2のスライダ60が、このフローティングシャーシ21に対してスライド移動自在に支持されている。第1のスライダ50は、図1に示すように、フローティングシャーシ21に対して一方の側方側において垂直となるように設けられている。
【0037】
また、第1のスライダ50には、フローティングシャーシ21に対して垂直方向に延びている垂直部分とは別に、図5から図7に示すように、アウターケース20の底面と略並行を為す受け部51が設けられている。受け部51は、第1のスライダ50の垂直部分の高さ位置の中途部分から第2のスライダ60に向かって伸びている。また、この受け部51には、同一直線上に一対のガイド溝52が切り欠かれている。ガイド溝52には、トリガスライダ40の一対で計4つの係止爪42が挿入され、かつ掛け止めされる。
【0038】
ここで、トリガスライダ40には、後述するキャリア凸部127やリブ部126にぶつかるトリガ突起43(図9〜図12参照)が設けられている。図5から図7に示すように、トリガ突起43がスライドすることで描かれる該トリガ突起43のキャリア側縁部の軌跡と回転するキャリア120の中心部との間の距離が、リブ部126やキャリア凸部127よりも近いものとなっている。
【0039】
このため、図5に示す状態から、トリガアーム30の図で時計方向の回動に伴うトリガスライダ40のスライド(図1で下方側へのスライド)によって、図6に示すように、トリガ突起43がキャリア凸部127に衝突してキャリア120を回転させる状態となる。また、キャリア120が所定だけ回転した後は、トリガ突起43がリブ部126と衝突した状態(図7参照)となり、以後この衝突状態が維持される。
【0040】
また、トリガスライダ40が、凸部38に押されて第1のスライダ50の受け部51に対してスライドする場合に、係止爪42がガイド溝52の溝端部52aに衝突し、以後トリガスライダ40の受け部51に対するスライドが規制される。さらにトリガスライダ40がキャリア120の回動に伴って図1で下方に押されると、図6から図7に示すように、トリガスライダ40を介して第1のスライダ50が下方にスライドするようになる。
【0041】
なお、トリガスライダ40と受け部51との間には、バネ53(図5他参照)が掛け渡されている。すなわち、バネ53の一方側はトリガスライダ40の爪部40aに掛け止めされ、バネ53の他方側は第1のスライダ50の受け部51の爪部51aに掛け止めされる。そして、このバネ53によって、第1のスライダ50にはディスク差込口12側に向かう付勢力が与えられる。
【0042】
第1のスライダ50には、アウターケース20から突出するように形成された側面絞り部54a,54bがスライド自在となるスライド溝55a,55bが設けられている。スライド溝55a,55bは、図2に示すように、その長手方向がアウターケース20(フローティングシャーシ21)の底面と平行を為すように形成されている。
【0043】
また、スライド溝55a,55bの一端側は、夫々開放して設けられていて、このスライド溝55a,55bに側面絞り部54a,54bが入り込んだり抜けたり(以下、挿脱という。)するのが自在に設けられている。ここで、側面絞り部54a,54bのスライド溝55a,55bに対する挿脱についてであるが、側面絞り部54a,54bには、その先端側にアウターケース20内方の第1のスライダ50側に向かってピン状に突出したピン突出部56a,56bが設けられている。そして、このピン突出部56a,56bが、スライド溝55a,55bに挿通される。
【0044】
なお、スライド溝55a,55bは、側面絞り部54a,54bの設けられている位置に対応して、第1のスライダ50に2つ設けられている。そのうち1つであるスライド溝55aは、第1のスライダ50の長手方向中途部に設けられていて、図2において上方側(フローティングシャーシ21の底面から離れた側)に位置している。また、他の1つであるスライド溝55bは、第1のスライダ50のディスク差込口12とは反対側のアウターケース20の奥側に設けられていて、かつ図2においてフローティングシャーシ21の底面側に位置している。
【0045】
また、第1のスライダ50のディスク差込口12側には、回動維持手段としてのレバーガイド溝56(図2参照)が設けられている。このレバーガイド溝56は、ローラレバー70のバネ係止ピン58aが掛け止めされるものである。図2(a)から(b)に示すように、第1のスライダ50がディスク差込口12側に移動している場合に、当初、レバーガイド溝56のディスク差込口12側である一端側に位置していたバネ係止ピン58a(図2(a)参照)は、ローラレバー70を回動させるためにレバーガイド溝56の他端側に向かって相対的に移動する(図2(b)参照)。
【0046】
なお、バネ係止ピン58aには、バネ59の一端が掛け止めされており、またバネ59の他端側は、図2(a)に示すガイド板金20aのバネ受け部58bに掛け止めされる。
【0047】
ここで、レバーガイド溝56は、ディスク差込口12側である一端側が、該第1のスライダ50のうち高さ方向(フローティングシャーシ21の法線方向)の略中途部に位置するように設けられている。そして、この一端側からは、レバーガイド溝56は所定長だけフローティングシャーシ21の底面と略並行に形成され、ディスク11を挿入する前のバネ係止ピン58aの初期状態を維持可能としている。
【0048】
また、レバーガイド溝56の一端側からこのレバーガイド溝56に沿い、アウターケース20の奥側に進行すると、該レバーガイド溝56は緩やかにフローティングシャーシ21の底面側に向かう曲線であって斜め方向に伸ばされる曲線を為して形成されている。そして、所定長だけ斜め方向に伸ばされフローティングシャーシ21の底面に近接した後に、レバーガイド溝56はフローティングシャーシ21の底面と略並行となる直線状に形成されている。それによって、ディスク11が挿入された後の、ローラレバー70の閉じ状態を維持可能としている。
【0049】
なお、この閉じ状態においては、一対の防御ピン72は略鉛直方向となる上方を向くように設けられる。また、後述するように初期状態から閉じ状態まで移行する間のバネ係止ピン58aの移動は、ディスク11を完全に内部に搬送した場合には、レバーガイド溝56により上述したように為される。
【0050】
さらに、第1のスライダ50のうち、ディスク差込口12から離れた位置に配置されるアウターケース20の奥側には、揺動溝57が設けられている。この揺動溝57は、一端側が第1のスライダ50のうち、上方側に位置するように形成されている。揺動溝57は、この一端側から他端側に向かう場合、フローティングシャーシ21の底面に近接するように、下方に向かう曲線状に形成され、下方の所定位置に届くと、その位置からはフローティングシャーシ21の底面と略平行をなす状態となって他端側にたどり着く。この揺動溝57に板バネ25の突出ピン26が位置することで、第1のスライダ50の移動に伴って、板バネ25が取り付けられたクランパアーム22が法線方向に揺動することを可能としている。
【0051】
なお、クランパー27がディスク11を圧接する場合に、この圧接状態を保持可能とするように、揺動溝57のフローティングシャーシ21から離れた上端側は、図2で示すように、緩やかな曲線からなる逆V字状に形成されている。
【0052】
また、図3に示すように、第1のスライダ50が設けられている側とは対向するアウターケース20の内壁面側には、該第1のスライダ50に対応して、第2のスライダ60が設けられている。第2のスライダ60も、フローティングシャーシ21に移動自在に設けられていて、その移動は第1のスライダ50に追従するものである。そのため、第2のスライダ60、及びこの第2のスライダ60と対向するアウターケース20の内壁面は、上述の第1のスライダ50側に対応した略同様の構成を有している。
【0053】
すなわち、アウターケース20は、図1で右側に配置された側面絞り部54a,54bに対応して図1の左側に配置された側面絞り部61a,61bを有している。また、第2のスライダ60は、第1のスライダ50におけるスライド溝55a,55bに対応したスライド溝62a,62bを有している。なお、スライド溝62bは、上述のスライド溝55bとは異なり、フローティングシャーシ21の底面側から離れた上方側に設けられている。また、側面絞り部61bも、スライド溝62bに対応して、フローティングシャーシ21の底面から離れた上方側に設けられている。
【0054】
また、上述のレバーガイド溝56に対応して、第2のスライダ60にも、レバーガイド溝63が設けられている。このレバーガイド溝63にも、バネ係止ピン65が掛け止めされている。そして、第2のスライダ60がディスク差込口12側に移動した場合に、当初、レバーガイド溝63のディスク差込口12側である一端側に位置していたバネ係止ピン65(図3(a)参照)は、ローラレバー70を回動させるためにレバーガイド溝63の他端側に向かって相対的に移動する(図3(b)参照)。
【0055】
また、第2のスライダ60のディスク差込口12側の所定位置には、バネ係止部66が設けられている。そして、このバネ係止部66にはバネ67の一方が掛け止めされ、またバネ67の他方はバネ係止ピン65に掛け止めされる。
【0056】
なお、これらスライド溝62a,62b、レバーガイド溝63等は、第1のスライダ50に形成されているスライド溝55a,55b、レバーガイド溝56等と、その形状や長さが異なるように形成されている。しかしながら、全く同様の形状としても良い。
【0057】
ここで、図1から図4に示すように、フローティングシャーシ21には、回動軸71を介して、ローラレバー70が回動自在に取り付けられている。このローラレバー70には、図1から図4に示すように、ディスク差込口12側に向かい突出した防御ピン72が、ディスク差込口12のフローティングシャーシ21の底面から離れる上方に向かって突出形成されている。この防御ピン72により、既にディスク11が挿入されている場合において、再度のディスク11の挿入が防止される。
【0058】
また、図1から図4に示すように、ローラレバー70には、その側方側(ローラシャフト74の両端側)に側方支持部材73が一対設けられている。この側方支持部材73により、ローラシャフト74は回転自在に支持されている。ここで、側方支持部材73に支持されるローラシャフト74は、ローラレバー70のうち、第1のスライダ50及び第2のスライダ60に近接する側に取り付けられている。すなわち、回動軸71を挟んで、ディスク差込口12側に防御ピン72が設けられていて、この防御ピン72とは逆の、アウターケース20の奥側にローラシャフト74が設けられている構成である。
【0059】
図1及び図4に示すように、ローラシャフト74には、ローラカバー75(以下、ローラ75とする。)がその外周を覆うように取り付けられている。このローラ75は、例えばゴムや樹脂等のように、ディスク11の裏面に接触しても損傷を生じさせない柔らかめの材質であって、ディスク11の裏面に当接した場合に摩擦力を良好に与える材質から構成されている。それにより、これらローラシャフト74とローラ75とで、ローラ体としての搬送ローラ76を構成している。
【0060】
ローラシャフト74の第1のスライダ50側には、ローラギヤ77がローラシャフト74の回転と一体的に回転するように取り付けられている。このローラギヤ77は、側方支持部材73と第1のスライダ50の間の位置に設けられている。そして、このローラギヤ77が、後述する第4のロードギヤ91と噛み合うことにより、ローラ75及びローラシャフト74に駆動力が伝達される構成である。
【0061】
以下、ローラ75及びローラシャフト74を回転駆動させるための、ローラ回転機構80の構成について述べる。
【0062】
図4に示すように、フローティングシャーシ21のディスク差込口12とは反対側のアウターケース20の奥側には、駆動源としてのモータ82が取り付けられている。
【0063】
なお、このモータ82からの駆動力は、図4に示すように、後述する第1のウオーム83、第1のウオームホイール84、減速ギヤ85、サンギヤ100(外周ギヤ部101)、第1のロードギヤ86、第2のロードギヤ87、第2のウオームホイール88、第2のウオーム89、第3のロードギヤ90、第4のロードギヤ91、ローラギヤ77により構成される第1の駆動力伝達経路81を介して、ローラ75に伝達される。
【0064】
また、同様に、図4から図7に示されるように、モータ82からの駆動力は、第1のウオーム83、第1のウオームホイール84、減速ギヤ85、サンギヤ100、キャリア120、第1のピックギヤ141、第2のピックギヤ142、第3のピックギヤ143、ラック150により構成される第2の駆動力伝達経路140を介して、光ピックアップ支持体155に伝達される。
【0065】
このモータ82のモータ軸82aには、第1のウオーム83が取り付けられている。そして、第1のウオーム83は、第1のウオームホイール84に噛合している。また、第1のウオームホイール84と同軸となるように、該第1のウオームホイール84よりは小径の減速ギヤ85が設けられていて、さらに減速ギヤ85は、第1の従動体としての、大径のサンギヤ100の外周ギヤ部101と噛合している。
【0066】
外周ギヤ部101は、アーム体としてのロックアーム170上に回転自在に重ねて配置されている、第2の従動体としての第1のロードギヤ86と噛合している。この第1のロードギヤ86は、後述するように、ロックアーム170の回動に伴って、外周ギヤ部101と噛み合ったり、噛み合いが解かれるように構成されている。
【0067】
ここで、サンギヤ100は、図4(b)に示すように、該サンギヤ100の円盤平面の中央部に円筒状に突出した周壁部102を有していて、さらにこの周壁部102の中央部に軸受孔103を有している。軸受孔103には、フローティングシャーシ21から突出形成されている回転軸110が挿通される。それにより、回転軸110によってサンギヤ100が回転自在に支持され、周壁部102でのガイドにより安定的に回転が行えるものとなる。
【0068】
また、周壁部102の突出端側(フローティングシャーシ21側)には、サンギヤ部104が形成されている。サンギヤ部104は、後述するキャリア120に取り付けられている遊星ギヤ130と噛み合って遊星ギヤ機構を構成し、該遊星ギヤ130が取り付けられているキャリア120をサンギヤ部104と同一の中心軸回りに回転駆動させるものである。
【0069】
図4から図7に示すように、第1のロードギヤ86は、第2のロードギヤ87と噛合している。そして、この第2のロードギヤ87と同軸となるように、第2のウオームホイール88が設けられている。第2のウオームホイール88は、第2のウオーム89と噛合している。さらに、第2のウオーム89と同軸となるように、第3のロードギヤ90が設けられている。この第3のロードギヤ90は、第4のロードギヤ91を介して、ローラギヤ77と噛合している。それにより、モータ82の駆動力は、第1のロードギヤ86がサンギヤ100と噛み合っている場合には、順次これらのギヤを介して、ローラギヤ77に伝達される。
【0070】
なお、これらのギヤのうち、第1の駆動力伝達経路81を構成するギヤ、すなわち、第1のウオームホイール84と減速ギヤ85、サンギヤ100と遊星ギヤ機構、第2のロードギヤ87と第2のウオームホイール88、第2のウオーム89及び第3のロードギヤ90、第4のロードギヤ91は、フローティングシャーシ21によって回転可能に支持されている。また、第1のロードギヤ86は後述するように、従来と異なりフローティングシャーシ21ではなく、ロックアーム170に支持されている。
【0071】
図4(b)及び図8に示すように、サンギヤ100のフローティングシャーシ21側には、回転部材としてのキャリア120が取り付けられている。キャリア120は、サンギヤ100の周壁部102に貫挿され、かつこの周壁部102により軸支されることで、サンギヤ100とは独立した回転を可能としている。また、キャリア120の円盤平面上の径方向の中途部には、回転軸121が突出形成されている。回転軸121には、遊星ギヤ130が回転自在に軸支される。すなわち、回転軸121は遊星ギヤ130がサンギヤ部104と良好に噛み合うことが可能な位置に形成されている。
【0072】
キャリア120の外周側は、図4から図8に示すように、後述する第1のピックギヤ141と噛み合う、回転伝達部としての弧状ギヤ部122となっている。弧状ギヤ部122は、キャリア120の全周に亘り設けられているものではなく、周方向に所定の角度(この実施の形態では、略120度)設けられている。
【0073】
なお、これらの図においては、弧状ギヤ部122が設けられる角度範囲内に、回転軸121が存する構成である。また、キャリア120に設けられる弧状ギヤ部122、及び第1のピックギヤ141とによって、駆動伝達切替え機構125が構成されている。
【0074】
また、キャリア120の弧状ギヤ部122が存している以外の部分は、該弧状ギヤ部122よりも外径が小さい円形状の小径部123となっている。そして、この小径部123からは、弧状ギヤ部122に向かって撓み溝124が切り欠かれており、この撓み溝124によって弧状ギヤ部122が第1のピックギヤ141と良好に噛み合うことを可能としている。
【0075】
また、キャリア120のうち、弧状ギヤ部122が設けられている部分と回転中心を挟んで略対称な位置には、外観が突条かつ弧状を呈するリブ部126が設けられている。リブ部126は、後述するロックアーム170のリブ係合部173及びトリガスライダ40のトリガ突起43がその外周面に係合するものである。また、リブ部126は、弧状ギヤ部122の外径よりは小径となるように設けられていて、上述の弧状ギヤ部122と同程度の角度範囲に亘って設けられている。また、リブ部126は、キャリア120の円盤平面から、フローティングシャーシ21側に向かって突出するように設けられている。
【0076】
なお、後述するリブ係合部173がリブ部126の存しない小径部123に位置した場合、上述の小径部123とは係合せずに、該小径部123と高さ位置が異なる、後述する固定ギヤ111の外周面111aに当接するように設けられている。
【0077】
また、キャリア120には、リブ部126と同一径となる位置であって、周方向に該リブ部126と所定の間隔を挟んでキャリア凸部127が形成されている。キャリア凸部127は、トリガスライダ40のトリガ突起43に衝突する部分である。そして、このキャリア凸部127にトリガスライダ40がスライドして衝突することにより、キャリア120が回転し、キャリア120に取り付けられている遊星ギヤ130が、フローティングシャーシ21に形成された後述する固定ギヤ111と噛み合う状態となる。
【0078】
フローティングシャーシ21には、上述のサンギヤ100の軸受孔103に差し込まれて該サンギヤ100を軸支する回転軸110が、アウターケース20の底面に向かって突出形成されている。また、フローティングシャーシ21には、固定ギヤ111が、同じくアウターケース20の底面に向かって突出形成されている。なお、固定ギヤ111の各歯は、回転軸110に向かうように構成されている。固定ギヤ111は、遊星ギヤ130の外周側と噛み合うものであり、上述のリブ部126よりはやや角度範囲が大きく(略180〜210度)なるように設けられている。
【0079】
ここで、図4から図7に示すように、遊星ギヤ130の内周側は、サンギヤ部104と噛み合っている。このため、サンギヤ100の回転駆動が遊星ギヤ130に伝達され、キャリア120がトリガスライダ40のスライドに伴って回転すると、固定ギヤ111と遊星ギヤ130とが噛み合い、キャリア120が回動可能となる。なお、噛み合い始めの状態は、図6に示されるものである。
【0080】
また、図7に示すように、固定ギヤ111と噛み合った遊星ギヤ130が所定角度だけ進行して初めて、弧状ギヤ部122と、第3の従動体としての第1のピックギヤ141とが噛み合う状態となる。すなわち、遊星ギヤ130と固定ギヤ111とが噛み合った当初は、弧状ギヤ部122と第1のピックギヤ141とは噛み合っていないが、遊星ギヤ130が固定ギヤ111にガイドされて所定角度だけ回動して初めて、該弧状ギヤ部122と第1のピックギヤ141とが噛み合う状態となる。
【0081】
この第1のピックギヤ141も、フローティングシャーシ21に取り付けられた回転軸112を介して回転自在に支持されている。また、第1のピックギヤ141は、第2のピックギヤ142と噛み合っている。さらに、第2のピックギヤ142と同軸となるように、第3のピックギヤ143が設けられている。第3のピックギヤ143は、第2のピックギヤ142よりは大径となるように設けられている。
【0082】
なお、第2のピックギヤ142及び第3のピックギヤ143も、フローティングシャーシ21に回転自在に支持されている。
【0083】
図5から図7に示すように、第3のピックギヤ143は、ラック150のラックギヤ部151と噛み合うように設けられている。このラック150は、主軸152によってガイドされるものである。主軸152は、フローティングシャーシ21に取り付けられた棒状部材(通常は丸棒)であり、ラック150と一体的に動作する軸受部153の軸受孔154に貫挿している。それによって、主軸152は軸受部153をスライド自在にガイド可能とすることで、ラック150のスライド動作をガイドしている。
【0084】
また、軸受部153は、光ピックアップ支持体155に取り付けられている。この光ピックアップ支持体155は、ラック150に取り付けられており、光ピックアップ156を保持している。光ピックアップ支持体155は、一端側が主軸152にガイドされるとともに、他端側が不図示の副軸にガイドされるものである。
【0085】
なお、軸受部153は、光ピックアップ支持体155に取り付けられたものとしているが、光ピックアップ支持体155と軸受部153が一体状に形成されていて、該光ピックアップ支持体155の一部を軸受部153とする構成でも良い。
【0086】
また、光ピックアップ支持体155のうち、一端側の突出した軸受部153の付け根の部分は、上述したラック150が取付固定されるラック取付部157となっている。ラック取付部157には、ラック150の長手方向が主軸152と略並行をなすようにラック150が取り付けられている。また、ラック150のうち、ラック取付部157と近接する部分であって、ラックギヤ部151が形成されている部分とは反対側の側面には、バネ係止部158が設けられている。そして、このバネ係止部158にバネ160の一端側が係止され、またバネ160の他端側はロックアーム170のバネ受け部171に係止される。
【0087】
図4から図7に示すように、ロックアーム170は、ローラ回転機構80の他の各部材と同様に、フローティングシャーシ21に対して、回動軸172を中心として回動自在に取り付けられている。このロックアーム170は、その外観形状が逆L字状をなすように形成されている。上述の回動軸172は、逆L字状のロックアーム170のうち、長片170aの中途部を軸支している。
【0088】
ロックアーム170の長片170aのうち、短片170bとは逆の突出端側には、リブ係合部173が形成されている。リブ係合部173は、長片170aの突出端側が、キャリア120に向かって突出することにより形成されている。このリブ係合部173は、リブ部126への係合を良好にするために、係合部位の平面形状が曲線を描くように形成されている。また、リブ係合部173のキャリア120へ向かう方向とは逆方向に向かい、規制突起としてのラック規制部174が突出形成されている。ラック規制部174は、ロックアーム170の回動によって、ラック150に形成されたロック凹部159に嵌め込まれるものである。
【0089】
なお、このリブ係合部173を有するロックアーム170、及びリブ部126とによって、カム機構180が構成されている。
【0090】
また、ロックアーム170の短片170bのうち、該短片170bの突出端部には、バネ160の他端側を係止するバネ受け部171が設けられている。それによって、ロックアーム170には、リブ係合部173がキャリア120側に向かうように付勢力が与えられる。
【0091】
ここで、長片170aと短片170bとが交差するロックアーム170の角部には、回転軸175が存している。この回転軸175には、第1のロードギヤ86が回転自在に取り付けられている。第1のロードギヤ86は、リブ部126にリブ係合部173が係合している場合には、サンギヤ100の外周ギヤ部101と噛み合うように設けられている。また、固定ギヤ111の外周面111aにリブ係合部173が当接する場合には、外周ギヤ部101と第1のロードギヤ86との噛合が解かれ、両者が離れるように設けられている。
【0092】
また、図10及び図12に示すように、フローティングシャーシ21には、ディスク差込口12側にガイド手段としてのディスクガイド13が設けられている。ディスクガイド13は、ディスク11の上面側に接触するものである。このディスクガイド13は、なだらかな傾斜を有して形成されていて、その頂部がディスク11と接触する接触面(不図示)となっている。それにより、ディスク11の上面側に良好に接触することを可能としている。
【0093】
なお、ディスクガイド13のフローティングシャーシ21に対する取付位置は、該ディスク11を良好に搬送できる位置であれば、ディスク11の上面側においてどのような位置・配置で取り付けられていても構わない。なお、通常は、第1のスライダ50又は第2のスライダ60の少なくとも一方に近接した部位に、フローティングシャーシ21からディスク11の搬送と干渉しない状態でディスクガイド13が取り付けられている。
【0094】
このディスクガイド13は、フローティングシャーシ21に取り付けられているため、該フローティングシャーシ21に対する高さ位置は、全く変わらない状態で設けられている。また、ディスク11が挿入された場合には、該ディスクガイド13が搬送ローラ76と共にディスク11を挟み込む。そして、搬送ローラ76が駆動することにより、該ディスク11を搬送する構成となる。この場合、搬送ローラ76はローラレバー70に取り付けられているので、このローラレバー70が回動することにより、ディスク11の厚みに対応した搬送が可能となる。
【0095】
なお、図3及び図4に示すように、第2のスライダ60側にも、ローラレバー70の防御ピン72が設けられている一端側とは反対側の他端側に、バネ67を係止するバネ係止部65が設けられている。バネ67は、その一端側がバネ係止部65に係止されているが、他端側は第2のスライダ60のうち、レバーガイド溝63よりもディスク差込口12側に設けられたバネ受け部66に係止される。それにより、バネ67は、図3(b)の状態から図3(a)の状態に移行する場合に、該ローラレバー70側に付勢力を及ぼす構成となっている。
【0096】
図5から図7に示すように、フローティングシャーシ21には、内周検出スイッチ113が取り付けられている。この内周検出スイッチ113は、光ピックアップ156の位置がディスク11の情報記録場所の最も内周となったことを検出するものである。内周検出スイッチ113をラック150に設けられた凸部150aが押した状態(オン状態)のときに、光ピックアップ156が内周位置にいることを検知する。そして、内周検出スイッチ113がオフされることで、ディスクローディングが終わり、演奏開始へ移行することを検知する。
【0097】
以上のような構成を有するディスク再生装置10の作用について、以下に説明する。
【0098】
まず、ユーザがディスク差込口12にディスク11を差し込む。すると、このディスク11の差し込みが、不図示のディスク差込検知機構によって検知され、モータ82の駆動が開始される。このため、ディスク11を挿入すると、直ちにモータ82が駆動され、順次第1のウオーム83からローラギヤ77までが回転駆動され、ローラ75が回転駆動されることとなる。ローラ75の駆動によって、ディスク11がディスク再生装置10の内部に送り込まれる状態となる。
【0099】
なお、ディスク11の差し込み当初においては、第1のロードギヤ86は外周ギヤ部101と噛合して良好に駆動力が伝達される構成となっている。
【0100】
モータ82が駆動されると、第1のウオーム83、ウオームホイール84及び減速ギヤ85を介してサンギヤ100に図4に示す矢印A方向の回転駆動力が伝達される。なお、キャリア120が回転する前の初期状態においては、ロックアーム170のリブ係合部173がリブ部126の外周壁に当接した状態となっている。
【0101】
図9及び図11に示すように、ディスク11が内部に送り込まれると、突起36又は突起37に衝突することとなる。径が12cmのディスク11が挿入されると、ディスクガイド13の図1の下面全体に設けられた径12cm用の検知スイッチが働き、ディスク11の径が12cmであることを判別する。水平に挿入されたディスク11は、突起37に衝突する(図10参照)。
【0102】
一方、径が8cmのディスク11が挿入されると、ディスクガイド13の一方であって前後方向に傾き(奥側が上方に向かうような傾き)が設けられている部分によって案内され(図12参照)、わずかに斜め上方に向かってディスク11が案内されていく。そして、図12に示すように、突起36に衝突する。
【0103】
かかる突起36又は突起37への衝突により、トリガアーム30が回動する。この回動は、突起36又は突起37が回動規制凹部35に衝突するまで行われる。
【0104】
また、このトリガアーム30の回動により、該トリガアーム30の凸部38がトリガスライダ40に衝突して該トリガスライダ40を図9及び図11で下方に向かって押す。トリガスライダ40のこの変化は、図5から図6に示すとおりである。それによって、トリガスライダ40はスライドし、このトリガスライダ40のスライドに伴って、トリガ突起43はキャリア凸部127を押す。それによって、キャリア120が回転し、遊星ギヤ130が固定ギヤ111の先端部と噛み合う状態となる。
【0105】
ここで、遊星ギヤ130は、サンギヤ100のサンギヤ部104と噛み合っており、このサンギヤ部104の回転駆動に伴って回転駆動している状態である。そのため、遊星ギヤ130が固定ギヤ111と噛み合った状態で、サンギヤ部104によって遊星ギヤ130が回転駆動されて該固定ギヤ111に対して進行する。これに伴って、キャリア120は、図5の状態から図6等に示す矢印B方向に進行し、図7に示す状態となる。
【0106】
また、遊星ギヤ130の固定ギヤ111の噛み合いとほぼ同時に、リブ係合部173は、キャリア120の回転によって、リブ部126の外周壁への当接状態から外れて固定ギヤ111の外周壁111aに当接する状態となる。この状態は図6に示される通りである。それによって、バネ160によってバネ力を受けるロックアーム170が回動され、外周ギヤ部101と第1のロードギヤ86との噛合状態が解かれて離れた状態となる。それによって、以後、サンギヤ100の外周ギヤ部101から第1のロードギヤ86を介しての、ローラ75方面への駆動力の伝達が遮断される。
【0107】
なお、外周ギヤ部101と第1のロードギヤ86との噛合状態が解かれると、ディスク11のチャッキング動作が開始される。このチャッキング動作では、クランパアーム22が回動され、クランパー27をディスク11に対して圧接させることにより行う。
【0108】
キャリア120が回転駆動する状態になると、今度はリブ部126がトリガ突起43を押す状態となる。それにより、トリガスライダ40はスライドを継続し、第1のスライダ50が所定位置までスライドする。この変化は図6から図7に示される通りである。この場合、図7に示すように、トリガ突起43はリブ部126に接触した状態が維持される。なお、第1のスライダ50がスライドした場合には、図2に示すように、ローラレバー70のバネ係止ピン58aがレバーガイド溝56に従って摺動することにより、ローラレバー70が回動され、この回動によってローラ75が図2(b)に示すように、ディスク11から離れてディスク11への付勢状態を解除することとなる。
【0109】
キャリア120の固定ギヤ111の外周壁111aにリブ係合部173部が当接した状態のまま、該キャリア120が所定だけ回動すると、今度は図7に示すように、弧状ギヤ部122の先端が第1のピックギヤ141と噛み合う状態となる。そして、弧状ギヤ部122が第1のピックギヤ141と噛み合うと、以後はキャリア120の回動に従って第1のピックギヤ141が回動される。そして、順次第2のピックギヤ142、第3のピックギヤ143、ラック150へと駆動力が伝達され、ラック150が主軸152に沿って平衡に移動することが可能となる。
【0110】
なお、ラック150は、ディスク11の外周方向(図5で斜め上方)に向かって駆動される。そして、内周検出スイッチ113によってローディングが終了したことが検出される。すなわち、演奏開始となったことを検出することとなる。
【0111】
以上のようにして、ディスク11の挿入時のローディング動作がなされる。そして、このローディング動作の終了と同時にディスク11が回転駆動され、ディスク11に記録されている情報の読み取りによる演奏が開始される。
【0112】
また、ディスク11の排出時は、上述の機構の全てが、上述のディスク11の挿入時の場合とは全く逆の動作を行う。すなわち、モータ82が駆動された当初は、このモータ82の駆動によってラック150がディスク11の内周方向に向かって駆動される。続いて、弧状ギヤ部122と第1のピックギヤ141との噛み合いが解かれることにより、ラック150の摺動が停止される。このラック150の停止と同時に内周検出スイッチ113がオン作動し、演奏停止状態が終了してディスク11の排出のためのイジェクトが始まることを検出する。
【0113】
さらに、リブ係合部173が固定ギヤ111の外周壁111aからリブ部126の外周壁に当接する状態となることにより、サンギヤ100の外周ギヤ部101と第1のロードギヤ86とが噛み合う状態となり、それによってローラ75の回転駆動が開始される。このサンギヤ100と第1のロードギヤ86との噛み合い開始と同時に、固定ギヤ111と遊星ギヤ130との噛み合いが外れる。ローラ75の回転駆動により、ディスク11はディスク差込口12に向かって排出され、所定位置までディスク11が排出されると、その排出が停止される。
【0114】
以上のような構成、及び作用を奏するディスク再生装置10によれば、第1のスライダ50によって駆動伝達の切り替えが為される構成とはならずに、ロックアーム170を回動させてこのロックアーム170の回動によって駆動伝達の切り替えを行う構成となっている。このため、従来のように第1のスライダ50をスライドさせた場合に生じていた、ローラ75を停止させるために駆動伝達切り替えを行っても、即座に駆動が停止されずにローラ75が空転し続ける、といった問題が生じない。
【0115】
これについて、従来の第1の駆動伝達経路及び第2の駆動伝達経路とを、図13及び図14の従来比較図を参照して示す。なお、この図において、本発明と同様の部材については、同じ符号を用いて説明する。
【0116】
従来の場合、ロックアーム170はラック150の摺動をロックするためのみに用いられており、第1の駆動伝達経路81における駆動伝達の遮断は専ら第1のスライダ50の摺動とその第1のスライダ50の摺動によってギヤ輪列191191(図14参照)を接離するローラアーム190を回動させることにより行っていた。
【0117】
順次説明すると、図13(a)はトリガスライダ40の摺動開始状態、図13(b)はキャリア120が回転し始めてトリガスライダ40がスライドした状態、図13(c)はさらにキャリア120が回転して第1のピックギヤ141と噛み合い、しかも第1のスライダ50が摺動した状態を示すものである。また、図14(a)はギヤ輪列191がローラギヤ77と噛み合っている状態、図14(b)は第1のスライダ50のディスク差込口12側へのスライドに伴うローラアーム190の回動によってローラギヤ77とギヤ輪列191との噛み合いが外れた状態を示すものである。
【0118】
従来では、かかる構成の採用により、図13(b)の状態(本発明では、第1の駆動力伝達経路81が遮断された直後)では駆動伝達が遮断されるべきなのに、この状態では未だローラアーム190が完全に回動せず、駆動伝達は遮断されずにローラ75が空転し続けて、ディスク11に傷が生じていた。これに対し、本願発明では、図4から図7に示すロックアーム170を用いたことにより、駆動伝達がキャリア120の回動に伴って即座に遮断されるものとなる。
【0119】
すなわち、図13(b)に相当する状態である図6の状態では、ロックアーム170によって第1のロードギヤ86がサンギヤ100との噛み合いが外れた状態となり、ローラ75は回転が停止される。
【0120】
このように、駆動伝達の切り替えを迅速に制御してローラ75の空転を防止可能なため、ディスク11に対してローラ75が空転することで該ディスク11の表面に傷がつき、それによってデータ読み取りに支障がでる、といった問題が生じるのを防止することができる。また、ディスク11の表面に傷がつくのを防止することができることにより、該ディスク11の寿命を長時間に亘り保つことが可能となる。
【0121】
また、ディスク11の表面に傷がつくのを防止することができるため、ユーザにとっても傷が生じることによる不快な思いをなくすることが可能となる。さらに、本発明では、駆動伝達の切り替えが直動的に為されるものであるため、従来のように、トルクの大きさを制限・管理するための機構を設ける必要がなく、構成を簡略化することが可能となる。
【0122】
また、ロックアーム170を利用して駆動伝達の切り替えを行うものであるため、従来のディスク再生装置と比較して、図14に示すようなローラアーム190を削減できる等、部品点数を減らすことが可能となる。この部品点数の削減によって、コストダウンが可能となっている。また、上述のローラアーム190の回動をガイドするための溝192,193を形成する必要もなくなり、加工工数の削減も可能となる。
【0123】
さらに、共通の部材であるキャリア120の回動によって、第1の動力伝達経路81と第2の動力伝達経路140とにおける駆動力の伝達を切り替えるものである。このため、駆動力伝達の切り替えが1つの部材に集約される。それによって、直動的に良好な駆動力伝達の切り替えを行うことが可能となる。なお、かかる駆動力の切り替えが、カム機構180によりなされるが、このカム機構180を用いることによって、確実かつ迅速な駆動力伝達の切り替えが実現できるものとなる。
【0124】
また、駆動力の伝達にギヤを用い、カム機構180の摺動に伴うギヤの接離により駆動力の伝達を切り替える構成のため、確実かつ良好な駆動力の伝達・切り替えを行うことが可能となる。
【0125】
加えて、遊星ギヤ機構を用いて第1の駆動力伝達経路81と第2の駆動力伝達経路140における駆動力の分配を行う構成のため、両駆動伝達経路81,140が干渉することなく、良好な駆動力分配を実現できるものとなる。
【0126】
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能である。例えば、上述の実施の形態では、ディスク11をCD等の円盤状のディスク11として説明しているが、例えばMD等のカートリッジに収納されるディスク11に本発明を適用しても良い。また、光ピックアップ156以外に、磁気ヘッドの駆動用に本発明を適用しても良い。
【0127】
また、必ずしもロックアーム170を用いなくても良く、第1のロードギヤ86とサンギヤ100とを接離させる構成であれば、どのような部材を用いても良い。また、第1のロードギヤ86とサンギヤ100のみならず、例えばロックアーム170の回動によって第1のロードギヤ86と第2のロードギヤ87との間の噛合を接離させるように構成しても良い。
【0128】
【発明の効果】
本発明によれば、従来のように、ローラを停止させるために駆動伝達切り替えを行っても、即座に駆動が停止されずにローラが空転し続ける、といった問題が生じない。それにより、ディスクに対してローラが空転することで該ディスクの表面に傷がつき、それによってデータ読み取りに支障がでる、といった問題が生じるのを防止することができる。また、ディスクの表面に傷がつくのを防止することができることにより、該ディスクの寿命を長時間に亘り保つことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るディスク再生装置の構成を示す平面図である。
【図2】図1のディスク再生装置の第1のスライダを示すものであり、(a)はメカロック状態、(b)はメカロックが解除されてディスクの搬送が可能な状態を示すものである。
【図3】図1のディスク再生装置の第2のスライダを示すものであり、(a)はメカロック状態、(b)はメカロックが解除されてディスクの搬送が可能な状態を示すものである。
【図4】図1のディスク再生装置において、第1の駆動伝達経路からローラまでの回転伝達の様子を示す図であり、(a)は平面図、(b)はサンギヤ及びキャリアを中心とした(a)のA−A線に沿った側断面図である。
【図5】図1のディスク再生装置において、第1の駆動力伝達経路及び第2の駆動力伝達経路の要部を示すものであり、第1のロードギヤが外周ギヤ部に噛み合っている状態を示すものである。
【図6】図1のディスク再生装置において、第1の駆動力伝達経路及び第2の駆動力伝達経路の要部を示すものであり、リブ係合部がリブ部への係合状態から外れた直後の状態を示すものである。
【図7】図1のディスク再生装置において、第1の駆動力伝達経路及び第2の駆動力伝達経路の要部を示すものであり、キャリアが回動して弧状ギヤ部が第1のピックギヤと噛み合い始めた状態を示すものである。
【図8】図1のディスク再生装置において、フローティングシャーシ、サンギヤ及びキャリアの形状を示す分解斜視図である。
【図9】図1のディスク再生装置において、12センチのディスクが挿入された時のトリガアームの回動の様子を示す図である。
【図10】図1のディスク再生装置において、12センチのディスクをターンテーブル上にクランプする際の様子を示す側面図である。
【図11】図1のディスク再生装置において、8センチのディスクが挿入された時のトリガアームの回動の様子を示す図である。
【図12】図1のディスク再生装置において、8センチのディスクをターンテーブル上にクランプする際の様子を示す側面図である。
【図13】従来のディスク再生装置において、第1の駆動力伝達経路及び第2の駆動力伝達経路の要部を示すものであり、(a)はディスク挿入時にキャリアが回転し始める直前の状態を示す図であり、(b)はトリガスライダのスライドによりキャリアが回転した時の状態を示す図であり、(c)はキャリアが回動して弧状ギヤ部が第1のピックギヤと噛み合い始めた状態を示すものである。
【図14】従来のディスク再生装置において、第1のスライドのスライドに伴うローラアームの回動の様子を示すものであり、(a)はローラアームが回動する前のローディング状態においてギヤ輪列とローラギヤが噛み合っている状態を示す図であり、(b)はローラアームが回動してギヤ輪列とローラギヤの噛み合いが外れた状態を示す図である。
【符号の説明】
10…ディスク再生装置
11…ディスク
12…ディスク差込口
20…アウターケース(ケース体)
21…フローティングシャーシ
22…クランパアーム
30…トリガアーム
40…トリガスライダ
50…第1のスライダ
60…第2のスライダ
70…ローラレバー
80…ローラ回転機構
81…第1の駆動力伝達経路
82…モータ(駆動源)
86…第1のロードギヤ(第2の従動体)
100…サンギヤ
101…外周ギヤ部(第1の従動体)
104…サンギヤ部(第1の従動体)
111…固定ギヤ
120…キャリア(回転部材)
122…弧状ギヤ部(回転伝達部)
125…駆動伝達切替え機構
126…リブ部
127…キャリア凸部
130…遊星ギヤ
140…第2の駆動力伝達経路
141…第1のピックギヤ(第3の従動体)
150…ラック
170…ロックアーム(アーム体)
172…回動軸
173…リブ当接部
174…ラック規制部
180…カム機構

Claims (8)

  1. ディスクの表面に接触し当該ディスクの搬入及び搬出を直接的に行うと共に、光ピックアップを移動させるディスク駆動機構において、
    駆動力を発生する駆動源と、
    上記駆動源によって駆動されることで上記ディスクのローディングを行う第1の駆動力伝達経路と、
    上記駆動源によって駆動されることで上記光ピックアップを移動させる第2の駆動力伝達経路と、
    上記第1の駆動力伝達経路における駆動力の伝達及び非伝達の切り替えを行うためのカム機構と、
    上記第2の駆動力伝達経路への駆動力の伝達及び非伝達の切り替えを行うための駆動伝達切替え機構と、
    を具備し、さらに上記カム機構と上記駆動伝達切替機構とは、共通の回転部材の回動によって駆動力の伝達及び非伝達が切り替えられると共に、
    上記カム機構は、上記回転部材の周方向に亘って設けられた弧状のリブ部と、一端側に上記リブ部に向かって付勢され該リブ部に係合可能なリブ係合部を有し、長手方向の中途部を中心として回動するアーム体と、を具備し、
    上記第1の駆動力伝達経路は、上記駆動源によって駆動力が伝達される第1の従動体と、上記アーム体の他端側に回転自在に取り付けられると共に、上記リブ係合部のリブ部への係合又は係合外れに伴う上記アーム体の回動によって上記第1の従動体に接離する第2の従動体と、を具備し、
    上記第2の従動体の上記第1の従動体に対する接離によって上記第1の駆動力伝達経路での駆動力の伝達及び非伝達が切り替えられる、
    ことを特徴とするディスク駆動機構。
  2. 前記第1の駆動力伝達経路は、ギヤにより駆動力が伝達されると共に、前記第1の従動体及び前記第2の従動体もギヤであることを特徴とする請求項記載のディスク駆動機構。
  3. 前記駆動伝達切替え機構は、前記回転部材の外周縁部の周方向に亘って設けられた弧状の回転伝達部を具備し、さらに前記第2の駆動力伝達経路が有する第3の従動体が上記回転伝達部の回転に従って係脱可能に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のディスク駆動機構
  4. 前記回転伝達部はギヤであると共に、前記第3の従動体もギヤであることを特徴とする請求項記載のディスク駆動機構。
  5. 前記駆動源からの駆動力は、遊星ギヤ機構を構成するサンギヤ部を有し外周部にも外周ギヤ部が形成されたサンギヤに伝達されると共に、前記回転部材は遊星ギヤ機構を構成する遊星ギヤを軸支してこの遊星ギヤが上記サンギヤ部に噛み合うと共に、該遊星ギヤは固定ギヤとも係脱可能に設けられており、この固定ギヤと遊星ギヤとが噛み合った場合に前記回転伝達部が前記第3の従動体との間で係脱するものであることを特徴とする請求項記載のディスク駆動機構。
  6. 前記回転部材は、前記ディスクの挿入によって前記遊星ギヤが前記固定ギヤと噛み合う位置まで回動されることを特徴とする請求項記載のディスク駆動機構。
  7. 前記アーム体の一端側においては、前記リブ係合部が該一端側の一側面に設けられていると共に、該一端側の他側面には前記光ピックアップの摺動を規制する規制突起が設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のディスク駆動機構。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載のディスク駆動機構を備えると共に、このディスク駆動機構が内部を覆うケース体内部に収納されていることを特徴とするディスク再生装置。
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