JP4106422B2 - ディスクガイド機構及びこのディスクガイド機構を用いたディスク再生装置 - Google Patents

ディスクガイド機構及びこのディスクガイド機構を用いたディスク再生装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスクガイド機構及びこのディスクガイド機構を用いたディスク再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に市販されているCD(コンパクトディスク)等のディスクとしては、直径が12cmの大径のディスクと、直径が8cmの小径のディスクの2種類がある。そのため、近年のスロットイン方式のディスク再生装置には、異なる直径のディスクが内部に搬入された場合に、夫々の直径のディスクに対応して、ローディング終了位置を機構的に切り替える機能を備えるものがある。なお、このスロットイン方式のディスク再生装置は、カーオーディオ等で一般に用いられているものである。
【0003】
ここで、特公平7−111804号公報には、大径のディスク及び小径のディスクのローディングの際における、該ディスクの位置決め機構を備えるディスク再生装置が開示されている。この公報に記載されているディスク再生装置の構成では、小径のディスクの位置規制箇所に、ディスク規制突起及びストッパが予め待機した状態となっている。それにより、小径のディスクが搬入される場合、このディスク規制突起及びストッパに小径のディスクが衝突することにより、ディスクの位置決めが為される。
【0004】
また、大径のディスクが搬入される場合、ディスク規制突起にこの大径のディスクが衝突することにより、ロック溝からロックピンが外れ、スライダ等と共にディスク規制突起が摺動穴に沿って摺動する。そして、所定位置の経過後には、反転バネの反力によってスライダ等が奥側に付勢される。それによって、ディスク規制突起が規定位置に存することとなり、このディスク規制突起と接触している大径のディスクも以後は移動しないこととなる。このようにして、大径のディスクの位置決めも為される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のディスク再生装置においては、ディスク規制突起が小径のディスクの位置規制箇所に待機した構成となっている。すなわち、小径のディスクのローディングの終了位置において、小径や大径のディスクとディスク規制突起とが接触する構成となっている。そのため、ディスクとディスク規制突起との接触が遅くなり、該ディスクがディスク規制突起に接触するまでは、このディスクの保持・搬送が不安定なものとなっている。
【0006】
特に、小径のディスクのローディング動作中は、この小径のディスクがディスク規制突起に接触しないので、小径のディスクは、ローディング中、駆動ローラと対向部材によってのみ支持されることとなる。このため、ローディング動作が進行するにつれて、小径のディスクを支持している位置と、小径のディスクの先端までの距離とが長くなっていく。また、大径のディスクのローディングを行う場合にも、ディスク規制突起と大径のディスクとの接触位置が、小径のディスクの場合と同じ位置であるため、同様に大径のディスクを支持している位置と、大径のディスクの先端までの距離が長くなってしまう。
【0007】
このように、ローディングの際におけるディスクの支持位置と、そのディスクの先端との間の距離が長くなると、ディスクの共振周波数が低くなる。この場合、例えば自動車の走行中に振動が発生し、ディスク再生装置に振動が伝わることによって、ディスクに共振が発生すると、ディスクの先端の振幅が大きくなってしまう。それにより、ローディング動作中に、ディスクの先端がクランパやターンテーブルといったメカニズム部分と衝突してしまうことがある。かかる衝突が発生すると、ディスクの先端付近が痛んでしまい、ディスクの再生性能が悪化したり、該ディスクに傷がついて見栄えが悪くなる等、好ましくない。
【0008】
また、上述のディスク再生装置では、ディスク共振時のディスク先端の振幅に対応して、ディスク搬送経路やメカニズム部分の間隔を広く設け、余裕を持たせる必要がある。ところが、このように共振に対応させて間隔を広く設けると、ディスク再生装置の薄型化を図ることができない、という問題が生じる。
【0009】
本発明は、上記の事情に基づきなされたもので、その目的とするところは、小径ディスク及び大径ディスクのいずれが搬入されても、該ディスクを痛めないと共に、薄型化が可能なディスクガイド機構及びこのディスクガイド機構を用いたディスク再生装置を提供しよう、とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明のディスクガイド機構は、径が異なる複数種類のディスクの搬入及び搬出を可能とするディスクガイド機構において、ディスクのチャッキングを行うためのクランパアームと、クランパアームに摺動自在に設けられ、ディスクに押されることで後方側にスライドする移動手段と、移動手段に設けられていて、ディスクの外周縁部に当接する当接手段と、ディスクの搬入終了後に、移動手段及び当接手段のディスク差込口側への戻りを防止するロック手段と、を具備し、当接手段は、小径となる小径ディスクの位置決め箇所より手前側に待機し、小径ディスク及び大径となる大径ディスクのいずれのディスクが搬入された場合でも、ディスクに押され、後方側に移動し、移動手段は、クランパアームによってスライドがガイドされる移動スライダと、移動スライダに対して回動可能に設けられている一対の回動レバーと、を具備し、一対の回動レバーの夫々には、一対の当接手段が設けられていて、該一対の当接手段には、付勢手段によってディスクとの当接に抗する付勢力が与えられ、移動スライダには、一対のガイドピンが突出して設けられていると共に、この一対のガイドピンは、クランパアームに形成されたガイド溝に挿入され、この一対のガイドピンがガイド溝に沿ってスライドすることで、移動スライダのスライドがガイドされ、ロック手段として、ディスクのローディングによって回動されて駆動力の伝達及び非伝達の切替えの開始動作を行うトリガアームが設けられていて、このトリガアームには、大径ディスクのローディングが終了した場合に、突出部材を受け止めることで、回動レバーの回動を防止し、かつ移動スライダの戻りを防止する第1のロック部分と、小径ディスクのローディングが終了した場合に、ガイドピンを受け止めることで、移動スライダの戻りを防止する第2のロック部分と、が設けられるものである。
【0012】
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、トリガアームには、突出部材を挿通させる摺動スリットが設けられていて、この摺動スリットの奥側に突出部材を入り込ませて第1のロック部分として機能する鉤部が設けられていると共に、ガイド溝に向かって突出し、かつ第2のロック部分として機能してガイドピンを受け止める受け部が設けられているものである。
【0013】
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、当接手段には、ディスクが当接する部分に、この当接に対応した凹部が形成されているものである。
【0014】
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、回動レバーおよびクランパアームには、ディスクの径に応じて該回動レバーの回動範囲を規定するための回動範囲規定手段が設けられているものである。
【0015】
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、回動範囲規定手段は、回動レバーに設けられていると共に、この回動レバーからクランパアームに向かって突出している突出部材と、クランパアームに設けられていると共に、突出部材が挿入される規制スリットと、を具備していて、さらに規制スリットは、大径ディスクの搬入の際、大径ディスクへの当接手段の当接を維持しながら突出部材をガイドするガイド部と、小径ディスクの搬入をガイドし、この小径ディスクへの当接手段の当接の際に突出部材が存する位置に対応して形成されていると共に、大径ディスクへの当接手段の当接の際に突出部材が存する位置にも対応させて、ガイド部よりも幅広に形成されている幅広部と、から構成されるものである。
【0018】
さらに、他の発明は、上述のディスクガイド機構の各発明を備えるディスク再生装置の発明であり、このディスクガイド機構が内部を覆うケース体に収納されるものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について、図1から図18に基づいて説明する。なお、以下の実施の形態において、特に断りが無い限り、下方(下側)とは、アウターケース20の底部側を指し、上方(上側)とは、アウターケース20の底部から離間する側を指すものとする。
【0020】
図1は、本発明のディスク再生装置10の構成を示す平面図である。このディスク再生装置10は、CD(Compact Disc)等のディスク11(図1、図10から図18参照)を再生するものである。このディスク11には、直径が8cmの小径ディスク11a(図14〜図18参照)と、直径が12cmの大径ディスク11b(図1、図10〜図13参照)とがある。以下の説明では、小径ディスク11aと大径ディスク11bとをまとめてディスク11ともいう場合がある。
【0021】
なお、ディスク再生装置10で再生されるディスク11(記録媒体)はCDには限られず、例えばDVD(Digital Versatile Disc)等の他の円盤状体を有する記録媒体でも良い。
【0022】
図1及び図2において、ディスク再生装置10は、内部に設けられる各種部品及び挿入されたディスク11を覆うケース体としてのアウターケース20を有している。このアウターケース20の内部には、シャーシ体としてのフローティングシャーシ21が設けられている。フローティングシャーシ21は、該アウターケース20に対してディスク11の挿入時に所定量だけ沈み込むように、該アウターケース20に対して弾性支持される。
【0023】
かかる弾性支持を行うため、図1から図3に示すように、アウターケース20とフローティングシャーシ21の間には、4つのバネ22が掛け渡されている。これらのバネ22は、その一端側がアウターケース20のバネ係止部23に掛け渡されていて、該バネ22の他端側は、フローティングシャーシ21のバネ係止部24に掛け渡されている。また、アウターケース20のバネ係止部23の方が、フローティングシャーシ21のバネ係止部24よりも上方に位置していて、しかも該バネ22はフローティングシャーシ21を引っ張り上げる方向に付勢力を与える構成となっている。そのため、フローティングシャーシ21に外力が加わらない場合には、このフローティングシャーシ20がアウターケース20から浮き上がる構成となっている。
【0024】
また、アウターケース20には、4つのダンパ25が取り付けられている。このダンパ25は、例えばゴム等の弾性部材から形成された円柱部25aと、フランジ部25bとから構成されていて、この円柱部25aが弾性変形可能となっている。なお、このダンパ25は、アウターシャーシ20に存する受け部(不図示)によって受け止められる。また、このダンパ25には、差込穴(不図示)が設けられていて、支持軸26が差し込まれる。支持軸26は、フローティングシャーシ21側に存するピン状部材であり、このフローティングシャーシ21から側方に向かって突出している。かかるダンパ25の弾性変形の際の抵抗が、該バネ22の弾性力に抗する抵抗となる。すなわち、バネ22によってフローティングシャーシ21が上方に引っ張り上げられようとするが、ダンパ25によって上方への移動を阻止している。
【0025】
なお、フローティングシャーシ21は、そのシャーシ本体21a(図5(b)参照)が、アウターケース20の底部を覆うように設けられている。このフローティングシャーシ21は、また、図5(a)に示される、第1の駆動伝達経路131やカム機構230(図6〜図8参照)を覆うように設けられている。
【0026】
このフローティングシャーシ21には、クランパアーム組立体(以下、クランパアーム30と呼ぶ。)が一対の回動支点31及び一対の回動軸32を介して回動自在に支持されている。回動支点31は、クランパアーム30の両側部分に配置される孔部分31a(図4参照)を有するものであり、この孔部分31aに、フローティングシャーシ21側に設けられている回動軸32が挿通される。それによって、このクランパアーム30がフローティングシャーシ21に対して回動自在となっている。
【0027】
クランパアーム30には、板バネ33が取り付けられている。板バネ33は、図1、図4、図11〜図18に示すように、クランパアーム30が取り付けられている一端側と反対側の他端側に突出ピン34を有していて、この突出ピン34が第1のスライダ80に形成された揺動溝90を摺動する構成となっている。そして、この摺動により、クランパアーム30は回動支点31を中心として、図1の紙面と垂直方向(法線方向)に回動することを可能としている。
【0028】
また、クランパアーム30には、ディスク11をターンテーブル14(図10参照)に対して圧接させるためのクランパ35が設けられている。このクランパ35は、取付金具36によってターンテーブル14の回転と同様な回転方向に回転自在に取り付けられている。また、このクランパ35でのディスク11のターンテーブル14への圧接により、ディスク11がターンテーブル14上に圧接した状態となる。そして、この圧接状態で該ターンテーブル14がモータ15によって回転駆動されると、ディスク11及びこのディスク11を圧接しているクランパ35が回転駆動され、該ディスク11の再生が行える状態となる。
【0029】
このクランパアーム30には、ディスク差込口12からアウターケース20の奥側に向かうディスク11の進行方向の中心線L(図1参照)にほぼ沿って、ガイド溝37(図1、図4参照)が設けられている。このガイド溝37には、後述するガイドピン63a,63bが差し込まれて、該ガイドピン63a,63bの移動がこのガイド溝37によって規制される。なお、ガイド溝37のディスク差込口12側は、取付金具36と干渉しないように取付金具36の手前でガイド溝37は終了している。
【0030】
また、図1,図4及び図11〜図18に示すように、クランパアーム30には、このガイド溝37と平行に、一対の規制スリット38が設けられている。一対の規制スリット38は、中心線Lを挟んで等しい位置に設けられ、かつ線対称形状に設けられている。この規制スリット38は、回動範囲規定手段の一部として機能するものであり、ディスク差込口12側の幅広部39と、アウターケース20の奥側の幅狭のガイド部40とが連なって構成されている。
【0031】
このうち、幅広部39は、規制スリット38のうちディスク差込口12側の部分であり、中心線L側に向かってその幅が膨らんでいる部分である。それにより、後述する移動ピン72がこの幅広部39に差し込まれた場合に、幅方向に移動可能な構成となる。
【0032】
この幅広部39は、中心線L側の側辺に後述する移動ピン72が当接した場合に、後述する当接部材71a,71bが小径ディスク11aの外周縁部に倣う配置となると共に、中心線Lから離間する側の側辺に移動ピン72が当接した場合に、該当接部材71a,71bが大径ディスク11bの外周縁部に倣う配置となるように、その幅寸法が設定されている。しかしながら、幅広部39の幅寸法は、これより大きいものであっても良い。
【0033】
また、この幅広部39の奥側となる部分には、規制辺39aが設けられている。規制辺39aは、小径ディスク11aがローディングされた場合に、後述する移動ピン72を受け止めて、移動スライダ60等がアウターケース20の奥側へ進行するのを規制する部分である。
【0034】
また、ガイド部40は、規制スリット38のうちアウターケース20の奥側の部分であり、後述する移動ピン72を差し込み可能かつ摺動可能とする幅を有して形成されている。それによって、移動ピン72がガイド部40に差し込まれると、このガイド部40に沿って規制されつつ移動可能となっている。なお、規制スリット38は、その一端側及び他端側が上述のガイド溝37の一端側及び他端側よりもそれぞれディスク差込口12側に位置するように設けられている。
【0035】
図1、図4、及び図11〜図18に示すように、このクランパアーム30には、回動軸41aを中心として揺動可能にトリガアーム41が取り付けられている。トリガアーム41は、ロック手段としての機能を奏するものであり、2つの係止部42,43を有するものである。このうち、第1の係止部42は、回動軸41aから見て第1のスライダ80側に突出するように配置されると共に、ディスク11が挿入されていない状態においては、アウターケース20の奥側に位置する構成である。この第1の係止部42には、下方に向かって突出ピン44が突出形成されている。この突出ピン44は、後述するトリガスライダ110の壁部111a,111bに衝突する部分である。そして、突出ピン44が壁部111a,111bに衝突することにより、トリガアーム41が回動軸41aを中心として回転する構成である。
【0036】
また、第2の係止部43は、回動軸41aから見て第2のスライダ100側に突出するように配置されると共に、ディスク差込口12側に位置する構成である。第2の係止部43は、小径ディスク11aがクランプされる場合に、後述する移動スライダ60のディスク差込口12側への移動を規制するものである。
【0037】
この第2の係止部43のうち、アウターケース20の奥側と向き合う側辺は、受け部45となっている。この受け部45は、トリガスライダ110や第1のスライダ80がディスク差込口12側に移動した場合に、移動スライダ60のガイドピン63bを受け止めて移動スライダ60がディスク差込口12側に移動するのを防止する部分である。すなわち、第2のロック部分として機能する。そのため、この受け部45は、トリガスライダ110や第1のスライダ80がディスク差込口12側に移動した場合に、回動軸41aを中心として回動し、該ガイド溝37の上部に差し掛かり、かつ中心線Lと垂直を為すように形成されている。
【0038】
また、図4に示すように、このトリガアーム41には、摺動スリット46が形成されている。この摺動スリット46は、トリガアーム41のうち、トリガスライダ110や第1のスライダ80がアウターケース20の奥側に存する場合に、上述の規制スリット38(第1のスライダ80側の規制スリット38)と重なる位置に形成されている(図1参照)。摺動スリット46は、ディスク差込口12側の幅広部47と、この幅広部47よりもアウターケース20の奥側で、幅広部47の中心線L側が徐々に中心線Lより離れていくテーパ辺48aを有するテーパ部48と、テーパ部48よりもアウターケース20の奥側で、テーパ部48の最も狭幅となる部分の幅と同一幅を一定長に渡って有するガイド部49と、規制スリット38と同方向に伸びるこのガイド部49とは異なる向き(中心線Lに対して斜めの角度をもって伸びる向き)に形成されている方向転換部50と、摺動スリット46のうち全体的に最もアウターケース20の奥側に位置すると共にその先端が中心線L側でかつディスク差込口12側となるように中心線Lに対して略45度の角度をもって伸びる鉤部51と、が連なって構成されている。
【0039】
このうち、幅広部47は、摺動スリット46のうちディスク差込口12側の部分であり、中心線L側に向かってその幅が膨らんでいる部分である。この幅広部47も、上述の幅広部39と同様に、後述する移動ピン72がこの幅広部47に差し込まれた場合に、幅方向に移動可能な部分である。なお、トリガスライダ110や第1のスライダ80がアウターケース20の奥側に存する場合には、幅広部47の一端部は、規制スリット38の幅広部39の一端部よりも、わずかにディスク差込口12側に存するように形成されている。また、トリガスライダ110や第1のスライダ80がアウターケース20の奥側に存する場合(ディスク11がアウターケース20の内部に存しない場合)には、幅広部47の幅の両端側が、規制スリット38の幅広部39の幅よりも、わずかに広くなるように幅広部47の幅が設定されている。
【0040】
また、テーパ部48には、テーパ辺48aが設けられている。テーパ辺48aは、テーパ部48のうち中心線L側の側縁部分であり、アウターケース20の奥側に向かうにつれて、中心線Lから離間するように、所定角度傾斜している。なお、テーパ部48のアウターケース20の奥側の端部は、次に述べるガイド部49と同等の幅となっている。また、この端部は、規制スリット38の幅広部39よりも、アウターケース20の奥側に位置する構成である。
【0041】
また、ガイド部49は、上述の規制スリット38のガイド部40と同様に、後述する移動ピン72の差し込みに対応した幅を有して形成されている。また、トリガスライダ110や第1のスライダ80がアウターケース20の奥側に存する場合には、ガイド部49の幅の両端側が、規制スリット38のガイド部40の幅よりも、わずかに広くなるように設けられている。それによって、トリガアーム41の回動や、移動ピン72のスライドに支障を来たさない構成となっている。
【0042】
さらに、方向転換部50は、ガイド部49の長手方向とは異なって、このガイド部49の他端から中心線Lに向かうように形成されている。なお、この方向転換部50のうち、第1のスライダ80側の側辺の端面50aには、後述する移動ピン72がその移動の際当接する。それによって、トリガアーム41が所定角度だけ回動させられる。なお、方向変換部50のアウターケース20の奥側の他端(先端)は、規制スリット38のガイド部40の奥側端よりもディスク差込口12側に位置している。
【0043】
また、ガイド部49の他端側には、方向変換部50に連なるように、第1のロック部分として機能する鉤部51が配置されている。鉤部51は、ガイド部49の他端側からディスク差込口12側、かつ中心線Lに向かうように形成されている。この鉤部51は、回動軸41aから方向転換部50のアウターケース20の奥側の端部までを半径とする円弧に倣うスリット状の部分である。かかる形状に鉤部51が形成されているため、鉤部51に移動ピン72が入り込んでも、該移動ピン72はディスク差込口12側に移動せず、トリガアーム41のみが回動する構成となっている。なお、この円弧状の鉤部51は、後述する第1のスライダ80のスライドに伴うトリガアーム41の回動に対応可能な長さに形成されている。なお、この回動を行う場合には、受け部45が中心線Lと略垂直を為す状態となっている。
【0044】
また、クランパアーム30の下方には、移動手段の一部を構成する移動スライダ60が設けられている。移動スライダ60は、図4に示すように、略二等辺三角形状に形成されていて、さらにその二等辺三角形状の底角付近が、互いに離間する方向に延伸した延伸部61となっている。この延伸部61には、後述する回動レバー70を回転支持する回転軸62が、下方に向かうように取り付けられている。
【0045】
また、夫々の延伸部61の間の中間部分には、移動スライダ60の三角形の高さ方向に沿うように、2つのガイドピン63a,63bが設けられている。ガイドピン63a,63bは、上方に向かうように設けられて、ガイド溝37に差し込まれるものである。そのため、このガイドピン63a,63bは、ガイド溝37の差し込みに対応した直径に形成されているが、該ガイドピン63a,63bの上端側は、ガイド溝37の幅よりも大きな直径の抜け止め64となっている(図4参照))。この抜け止め64により、移動スライダ60は、クランパアーム30の下方側で支持される構成となる。
【0046】
なお、2つのガイドピン63a,63bが設けられている部分を中心線として、移動スライダ60は線対称形状となっている。また、以下の説明では、適宜、アウターケース20の奥側のガイドピン63aを第1のガイドピン63a、ディスク差込口12側のガイドピン63bを第2のガイドピン63bと呼ぶ。
【0047】
また、この移動スライダ60の夫々の延伸部61には、回転軸62を介して移動手段の一部を構成する回動レバー70が回転自在に支持されている。この回動レバー70は、その外観が略正三角形状を為していて、夫々の頂角部分に上述した回転軸62、一対の当接部材71a,71b、及び移動ピン72が設けられている。当接部材71a,71bは、ディスク11の外周縁部に当接する部分であり、当接手段として機能するものである。当接部材71a,71bの一方である当接部材71aは、回転軸62とほぼ同軸に設けられていて、他方である当接部材71bは、中心線Lから離間する側の頂角部分に設けられている。
【0048】
また、移動ピン72は、当接部材71aよりもディスク差込口12側の位置に設けられている。この移動ピン72は、回動範囲規定手段の一部として機能し、また突出部材として機能する。
【0049】
これら当接部材71a,71bは、該回動レバー70の下面側から下方に向かうように突出している。それにより、この回動レバー70の下方側で、ディスク11と当接することを可能としている。ここで、図4、図10に示すように、当接部材71a,71bには、窪んだ凹部73が設けられている。すなわち、当接部材71a,71bは、例えば円柱状に形成されているが、凹部73は、この円柱状の外周面よりも窪むように形成された部分である。しかも、この窪み形状の凹部73が、ディスク11の外周縁部と、良好に当接する高さ位置となっている。
【0050】
なお、凹部73の形状は、ディスク11の外周縁部との当接が良好に為されるものであれば、どのような形状であっても良い。また、当接部材71a,71bは、回動レバー70に対してそれぞれの取付部分を中心として回転可能に取り付けられていても良い。当接部材71a,71bが回転可能な場合には、凹部73は当接部材71a,71bの全周に渡って形成されるのが好ましく、このように構成するとディスク11の外周縁部が、一層良好に凹部73に当接することとなる。
【0051】
また、回動レバー70には、上方に向かって移動ピン72が突出するように設けられている。移動ピン72は、規制スリット38や摺動スリット46に入り込むと共に、後述する両辺コイルバネ75の端部側を受け止める部材である。この移動ピン72は、当接部材71a,71bがディスク11の外周縁部に当接した場合には、ディスク11の外径やディスク11の進行に応じて、この移動ピン72が幅広部39内を中心線Lから離れる方向に移動する。
【0052】
なお、当接部材71a,71bと同様に、移動ピン72も回動レバー70に対して、その取付位置を中心として回転可能に取り付けられていても良い。
【0053】
また、図1,図11〜図18に示すように、第1のガイドピン63aは、片辺コイルバネ74の延伸端部側74aを受け止めている。片辺コイルバネ74は、クランパアーム30のうち、アウターケース20の奥側かつ第2のスライダ100側に取り付けられていて、この部分から第1のガイドピン63aに当接可能な長さだけ延伸している。また、この片辺コイルバネ74は、第1のガイドピン63aに当接して、ディスク差込口12側に向かう付勢力を移動スライダ60に与える。
【0054】
また、第1のガイドピン63aには、付勢手段としての両辺コイルバネ75が取り付けられている。両辺コイルバネ75は、一端側75aが時計方向、他端側75bが反時計方向に向かう付勢力を及ぼすものであり、これら両端部分75a,75bが各移動ピン72に当接可能な長さだけ延出している。すなわち、両辺コイルバネ75の一端側75aは、第1のスライダ80側の規制スリット38に存する移動ピン72に当接していると共に、両辺コイルバネ75の他端側75bは、第2のスライダ100側の規制スリット38に存する移動ピン72に当接している。それにより、いずれの移動ピン72にも、共に中心線Lに向かう付勢力が与えられる。
【0055】
なお、当接部材71a,71bが小径ディスク11aや大径ディスク11bに当接する場合には、その当接に伴って移動ピン72が幅広部39を移動する。そのため、幅広部39は、かかる移動ピン72の移動に対応させ、小径ディスク11aや大径ディスク11bへの当接が良好に行える幅に形成されている。また、両辺コイルバネ75は、クランパアーム30の下方側(クランプアーム30と移動スライダ60の間の位置)に配置されている。しかしながら、この両辺コイルバネ75がトリガアーム41と干渉しない配置であれば、クランパアーム30の上方側に配置されていても良い。
【0056】
上述のフローティングシャーシ21には、第1のスライダ80及び第2のスライダ100が、このフローティングシャーシ21に対してスライド移動自在に支持されている。第1のスライダ80は、図1に示すように、フローティングシャーシ21に対して一方の側方側において垂直となるように設けられている。
【0057】
また、第1のスライダ80には、フローティングシャーシ21に対して垂直方向に延びている垂直部分とは別に、図6から図8に示すように、アウターケース20の底面と略並行を為す受け部81が設けられている。受け部81は、第1のスライダ80の垂直部分の高さ位置の中途部分から第2のスライダ100に向かって伸びている。
【0058】
また、この受け部81には、同一直線上に一対のガイド溝82が切り欠かれている。ガイド溝82には、トリガスライダ110の二対で計4つの切り起しされた係止爪112がそのガイド溝82の側辺に沿うように挿入され、かつ掛け止めされる。それにより、トリガスライダ110は、受け部81に対してスライド自在に支持されている。
【0059】
ここで、トリガスライダ110には、アウターケース20の奥側に第1の壁部111aが設けられていると共に、所定間隔だけディスク差込口12側に離れた位置に第2の壁部111bが上方に向かうように設けられている。そして、これら第1の壁部111a、第2の壁部の間101bに、上述の突出ピン44が位置する。それにより、突出ピン44は、第1の壁部111a及び第2の壁部111bと衝突することで位置規制される構成となっている。
【0060】
なお、第1の壁部111a及び第2の壁部111bは、トリガアーム41が回動した場合でも、突出部材44を良好に受け止めることが可能なように、十分な幅を有して形成されている。
【0061】
また、トリガスライダ110には、後述するキャリア凸部177やリブ部176に衝突するトリガ突起113(図6〜図8、図10参照)が設けられている。このトリガ突起113は、トリガスライダ110の第2のスライダ100側、かつディスク差込口12側に設けられている。しかも、図6から図8に示すように、トリガスライダ110がスライドすることで描かれるトリガ突起113のキャリア170側縁部の軌跡と、回転するキャリア170の中心部との間の最短距離は、キャリア170の中心部からリブ部176やキャリア凸部177までの距離よりも近いものとなっている。
【0062】
このため、図6に示す状態から、トリガアーム41(図1、図4参照)の図で時計方向の回動により、突出ピン44が第2の壁部111bを押し込んで、トリガスライダ110を、ディスク差込口12側に向けてスライドさせる。それによって、図7に示すように、トリガ突起113がキャリア凸部177に衝突してキャリア170を図7で時計方向に回転させる状態となる。また、キャリア170が所定だけ回転した後は、トリガ突起113がリブ部176と衝突した状態(図8参照)となり、以後この衝突状態が維持される。
【0063】
また、トリガスライダ110の第2の壁部111bが、突出ピン44に押されて第1のスライダ80の受け部81に対してスライドする場合に、係止爪112がガイド溝82の溝端部82aに衝突し、以後トリガスライダ110の受け部81に対するスライドが規制される。さらにトリガスライダ110がキャリア170の回動に伴って、ディスク差込口12側に押されると、図7から図8に示すように、トリガスライダ110を介して第1のスライダ80が図7で下方にスライドするようになる。
【0064】
なお、トリガスライダ110と受け部81との間には、バネ83(図6他参照)が掛け渡されている。すなわち、バネ83の一方側はトリガスライダ110の爪部110aに掛け止めされ、バネ83の他方側は第1のスライダ80の受け部81の爪部81aに掛け止めされる。そして、このバネ83によって、トリガスライダ110には、第1のスライダ80からアウターケース20の奥側に向かう付勢力、及び第1のスライダ80には、トリガスライダ110からディスク差込口12側に向かう付勢力が与えられる。
【0065】
第1のスライダ80には、アウターケース20から突出形成された側面絞り部84a,84b(図1参照)がスライド自在となる、スライド溝85a,85b(図2参照)が設けられている。スライド溝85a,85bは、図2に示すように、その長手方向がアウターケース20(フローティングシャーシ21)の底面と平行を為すように形成されている。
【0066】
また、スライド溝85a,85bの一端側(アウターケース20の奥側)は、夫々開放して設けられていて、このスライド溝85a,85bに側面絞り部84a,84bが入り込んだり抜けたり(以下、挿脱という。)するのが自在に設けられている。ここで、側面絞り部84a,84bのスライド溝85a,85bに対する挿脱についてであるが、側面絞り部84a,84bには、その先端側にアウターケース20内方の第1のスライダ80側に向かってピン状に突出したピン突出部86a,86bが設けられている。そして、このピン突出部86a,86bが、スライド溝85a,85bに挿通される。
【0067】
なお、スライド溝85a,85bは、側面絞り部84a,84bの設けられている位置に対応して、第1のスライダ80に2つ設けられている。そのうち1つであるスライド溝85aは、第1のスライダ80の長手方向中途部に設けられていて、図2において上方側(フローティングシャーシ21の底面から離れた側)に位置している。また、他の1つであるスライド溝85bは、第1のスライダ80のディスク差込口12とは反対側のアウターケース20の奥側に設けられていて、かつ図2においてフローティングシャーシ21の底面側に位置している。
【0068】
また、第1のスライダ80のうち、スライド溝85a,85bよりもディスク差込口12側には、アームガイド溝87及び逃がし溝88が設けられている。このうち、アームガイド溝87は、後述するロックアーム142の傾倒ガイド軸145が挿入される部分である。このアームガイド溝87は、スライド溝85aより下側に位置していて、起こし部87aと寝かせ部87bとから構成されている。
【0069】
このアームガイド溝87のうち、起こし部87aは、後述するロックアーム142を起こした状態にして、第4のロードギヤ141とローラギヤ127とが噛み合った状態から切り離し、駆動力がローラシャフト124側に伝わらないようにする部分である。また、寝かせ部87bは、起こし部87aよりもディスク差込口12側に位置していて、この部分に傾倒ガイド軸145が位置したときに、ロックアーム142が寝かされて(傾いて)、第4のロードギヤ141とローラギヤ127とが噛み合って、駆動力がローラシャフト124側に伝わるようにする部分である。なお、アームガイド溝87は、起こし部87aの方が、寝かせ部87bよりも長くなるように設けられている。
【0070】
また、このアームガイド溝87の下方に、逃がし溝88が位置している。逃がし溝88は、ロックアーム142を回転自在とする回転軸143が挿入される部分である。なお、この逃がし溝88は、ディスク11の挿入方向に沿う方向に、直線状に形成されていて、しかもその両端側がアームガイド溝87の各両端よりも、それぞれアウターケース20の奥側に位置している。
【0071】
また、第1のスライダ80のうち、アームガイド溝87及び逃がし溝88よりもディスク差込口12側には、回動維持手段としてのレバーガイド溝89(図2参照)が設けられている。このレバーガイド溝89は、ローラレバー120のバネ係止ピン91aが掛け止めされるものである。図2(a)及び図2(b)に示すように、第1のスライダ80がアウターケース20の奥側に移動している場合に、当初、レバーガイド溝89のディスク差込口12側である一端側に位置していたバネ係止ピン91a(図2(a)参照)は、第1のスライダ80のディスク差込口12側への移動に伴って、ローラレバー120を回動させるためにレバーガイド溝89の他端側に向かって相対的に移動する(図2(b)参照)。
【0072】
なお、バネ係止ピン91aには、バネ92の一端が掛け止めされており、またバネ92の他端側は、図2に示すように、フローティングシャーシ21のディスク差込口12側かつ上方側の側面に存するバネ受け部91bに掛け止めされる。
【0073】
ここで、レバーガイド溝89は、ディスク差込口12側である一端側が、該第1のスライダ80のうち高さ方向(フローティングシャーシ21の法線方向)の略中途部に位置するように設けられている。そして、この一端側からは、レバーガイド溝89は所定長だけフローティングシャーシ21の底面と略並行に形成され、ディスク11を挿入する前のバネ係止ピン91aの初期状態を維持可能としている。
【0074】
また、レバーガイド溝89の一端側からこのレバーガイド溝89に沿い、アウターケース20の奥側に進行すると、該レバーガイド溝89の上側部分は緩やかにフローティングシャーシ21の底面側に向かう曲線であって斜め方向に伸ばされる曲線を為して形成されている。そして、所定長だけ斜め方向に伸ばされフローティングシャーシ21の底面に近接した後に、レバーガイド溝89はフローティングシャーシ21の底面と略並行となる直線状に形成されている。それによって、ディスク11が挿入された後の、ローラレバー120の閉じ状態(ローラ125がディスク11と非接触な状態)を維持可能としている。
【0075】
なお、この閉じ状態(図2(b)参照)においては、後述する一対の防御ピン122が略鉛直方向となる上方を向く配置となる。
【0076】
さらに、第1のスライダ80のうち、ディスク差込口12から離れた位置に配置されるアウターケース20の奥側には、揺動溝90が設けられている。この揺動溝90は、その一端側が第1のスライダ80のうち、上方側に位置するように形成されている。また、揺動溝90は、一端側から他端側に向かうにつれて、下方に向かう曲線状に形成されている。そして、この揺動溝90は、下方の所定位置に届くと、その位置から該揺動溝90の他端までは、フローティングシャーシ21の底面と略平行を為すように形成されている。この揺動溝90に板バネ33の突出ピン34が位置することで、第1のスライダ80の移動に伴って、板バネ33が取り付けられたクランパアーム30が法線方向に揺動することを可能としている。
【0077】
なお、クランパ35がディスク11を圧接する場合に、クランパ35の上方への傾斜を保持可能とするように、揺動溝90のフローティングシャーシ21から離れた上端側は、図2で示すように、緩やかな曲線からなる逆V字状に形成されている。
【0078】
また、図3に示すように、第1のスライダ80が設けられている側とは対向するアウターケース20の内壁面側には、該第1のスライダ80に対応して、第2のスライダ100が設けられている。第2のスライダ100も、フローティングシャーシ21に移動自在に設けられていて、その移動は第1のスライダ80に追従するものである。そのため、第2のスライダ100及びこの第2のスライダ100と対向するアウターケース20の内壁面は、上述の第1のスライダ80側に対応した略同様の構成を有している。
【0079】
すなわち、アウターケース20は、図1で右側に配置された側面絞り部84a,84bに対応して図1の左側に配置された側面絞り部101a,101bを有している。また、第2のスライダ100は、第1のスライダ80におけるスライド溝85a,85bに対応したスライド溝102a,102bを有している。なお、スライド溝102bは、上述のスライド溝85bとは異なり、フローティングシャーシ21の底面側から離れた上方側に設けられている。また、側面絞り部101bも、スライド溝102bに対応して、フローティングシャーシ21の底面から離れた上方側に設けられている。
【0080】
また、上述のレバーガイド溝89に対応して、第2のスライダ100にも、レバーガイド溝103が設けられている。このレバーガイド溝103には、バネ係止ピン105が挿入されている。そして、第2のスライダ100がディスク差込口12側に移動した場合に、当初、レバーガイド溝103のディスク差込口12側である一端側に位置していたバネ係止ピン105(図3(a)参照)は、ローラレバー120を回動させるためにレバーガイド溝103の他端側に向かって相対的に移動する(図3(b)参照)。
【0081】
また、第2のスライダ100のディスク差込口12側の所定位置には、バネ係止部106が設けられている。そして、このバネ係止部106には反転バネ107の一方が掛け止めされ、また反転バネ107の他方はバネ係止ピン105に掛け止めされる。この反転バネ107が反転することにより、バネ係止ピン106は、レバーガイド溝103の両端側に向かう付勢力が与えられる。
【0082】
なお、これらスライド溝102a,102b、レバーガイド溝103等は、第1のスライダ80に形成されているスライド溝85a,85b、レバーガイド溝89等と、その形状や長さが異なるように形成されている。しかしながら、全く同様の形状としても良い。
【0083】
ここで、図1〜図3、及び図5に示すように、フローティングシャーシ21には、回動軸121を介して、ローラレバー120が回動自在に取り付けられている。このローラレバー120には、ディスク差込口12側に向かい突出した防御ピン122が、ディスク差込口12のフローティングシャーシ21の底面から離れる上方に向かって突出形成されている。この防御ピン122がアウターケース20のディスク挿入口20aを塞ぐことで、既にディスク11が挿入されている場合において、新たなディスク11の挿入が防止される。
【0084】
また、図1〜図3、図5に示すように、ローラレバー120には、その側方側(ローラシャフト124の両端側)に側方支持部材123が一対設けられている。この側方支持部材123により、ローラシャフト124は回転自在に支持されている。ここで、側方支持部材123に支持されるローラシャフト124は、ローラレバー120のうち、アウターケース20の奥側に取り付けられている。それにより、回動軸121を挟んで、ディスク差込口12側に防御ピン122が設けられていると共に、この防御ピン122とは逆のアウターケース20の奥側にローラシャフト124が設けられる構成となっている。
【0085】
図1及び図5に示すように、ローラシャフト124には、ローラカバー125(以下、ローラ125とする。)がその外周を覆うように取り付けられている。このローラ125は、例えばゴムや樹脂等のように、ディスク11の裏面に接触しても損傷を生じさせない柔らかめの材質であって、ディスク11の裏面に当接した場合に摩擦力を良好に与える材質から構成されている。それにより、これらローラシャフト124とローラ125とで、ローラ体としての搬送ローラ126を構成している。
【0086】
ローラシャフト124の第1のスライダ80側には、ローラギヤ127がローラシャフト124の回転と一体的に回転するように取り付けられている。このローラギヤ127は、側方支持部材123と第1のスライダ80の間の位置に設けられている。そして、このローラギヤ127が、後述するロックアーム142の第4のロードギヤ141と噛み合う場合には、ローラ125及びローラシャフト124に駆動力が伝達される構成である。
【0087】
以下、ローラ125及びローラシャフト124を回転駆動させるための、ローラ回転機構130の構成について述べる。
【0088】
図5に示すように、フローティングシャーシ21のディスク差込口12とは反対側のアウターケース20の奥側には、駆動源としてのモータ132が取り付けられている。
【0089】
このモータ132からの駆動力は、図5に示すように、後述する第1のウオーム133、第1のウオームホイール134、減速ギヤ135、サンギヤ150(外周ギヤ部151)、第1のロードギヤ136、第2のロードギヤ137、第2のウオームホイール138、第2のウオーム139、第3のロードギヤ140、第4のロードギヤ141、ローラギヤ127により構成される第1の駆動力伝達経路131を介して、ローラ125に伝達される。
【0090】
ここで、第4のロードギヤ141は、ロックアーム142に回転自在に支持されている。ロックアーム142は、図2及び図5に示すように長尺の薄板部材であり、その一端側(図2においては、アウターケース20の底面側)が回転軸143を中心として回動自在に係止され、他端側(図2においては、アウターケース20の底面から離間する側)には、第4のロードギヤ141が軸支されている。また、第3のロードギヤ140と、第4のロードギヤ141とは、常に噛み合った状態でかつ第4のロードギヤ141が第3のロードギヤ140の外周を転動可能に支持されている。
【0091】
このうち、第3のロードギヤ140は、回転軸143に対して固定的に取り付けられている。回転軸143は、第2のウオーム139とも固定的に設けられていると共に、フローティングシャーシ21の側面部分に回転自在に軸支されている。なお、ロックアーム142には、回転軸143を挿通させるための孔部(不図示)が形成されている。また、この回転軸143の先端部分は、逃がし溝88に挿入されて、第1のスライダ80のスライドを妨げない構成となっている。また、第4のロードギヤ141は、ロックアーム142と一体的に設けられた回転軸144に対して、回転自在に取り付けられている。
【0092】
また、ロックアーム142のうち、回転軸143,144の間の部位には、傾倒ガイド軸145が設けられている。傾倒ガイド軸145は、図5(a)に示すように、ロックアーム142から第1のスライダ80に向かう(アウターケース20の外側に向かう)ように設けられている。
【0093】
また、この傾倒ガイド軸145は、上述のアームガイド溝87に挿入される。この傾倒ガイド軸145が、アームガイド溝87の起こし部87aに位置するか、寝かせ部87bに位置するかで、該傾倒ガイド軸145の高さ位置が変化する。そのため、ロックアーム142が傾倒したり、起き上がったりし、それによって第4のロードギヤ141がローラギヤ127に接離して、駆動力の伝達及び非伝達が切り替えられる構成となる。
【0094】
また、図5及び図8に示すように、ローラ125への駆動力の伝達と同様に、モータ132からの駆動力は、第1のウオーム133、第1のウオームホイール134、減速ギヤ135、サンギヤ150、キャリア170、第1のピックギヤ191、第2のピックギヤ192、第3のピックギヤ193、ラック200により構成される第2の駆動力伝達経路190を介して、光ピックアップ支持体205に伝達される。
【0095】
上述のモータ132のモータ軸132aには、第1のウオーム133が取り付けられている。そして、第1のウオーム133は、第1のウオームホイール134に噛合している。また、第1のウオームホイール134と同軸となるように、該第1のウオームホイール134よりは小径の減速ギヤ135が設けられていて、さらに減速ギヤ135は、第1の従動体としての、大径のサンギヤ150の外周ギヤ部151と噛合している。また、外周ギヤ部151は、第1のロードギヤ136と噛合している。
【0096】
ここで、サンギヤ150は、図5(b)及び図9に示すように、該サンギヤ150の円盤平面の中央部に円筒状に突出した周壁部152を有していて、さらにこの周壁部152の中央部に軸受孔153を有している。軸受孔153には、フローティングシャーシ21から突出形成されている回転軸160が挿通される。それにより、回転軸160によってサンギヤ150が回転自在に支持され、周壁部152でのガイドにより安定的に回転が行えるものとなる。
【0097】
また、周壁部152の突出端側(フローティングシャーシ21側)には、サンギヤ部154が形成されている。サンギヤ部154は、後述するキャリア170に取り付けられている遊星ギヤ180と噛み合って遊星ギヤ機構を構成し、該遊星ギヤ180が取り付けられているキャリア170をサンギヤ部154と同一の中心軸回りに回転駆動させるものである。
【0098】
図5から図8に示すように、第1のロードギヤ136は、第2のロードギヤ137と噛合している。そして、この第2のロードギヤ137と同軸となるように、第2のウオームホイール138が設けられている。第2のウオームホイール138は、第2のウオーム139と噛合している。さらに、上述したように、第2のウオーム139と第3のロードギヤ140とが、回転軸143に固定的に取り付けられている。この第3のロードギヤ140は、第4のロードギヤ141を介して、ローラギヤ127と噛合している。それにより、モータ132の駆動力は、第4のロードギヤ141がローラギヤ127と噛み合っている場合には、順次これらのギヤを介して、ローラ125に伝達される。
【0099】
なお、これらのギヤのうち、第1の駆動力伝達経路131を構成するギヤ、すなわち、第1のウオームホイール134と減速ギヤ135、サンギヤ150と遊星ギヤ機構、第1のロードギヤ136、第2のロードギヤ137と第2のウオームホイール138、第2のウオーム139及び第3のロードギヤ140は、フローティングシャーシ21によって回転可能に支持されている。
【0100】
図5(b)及び図9に示すように、サンギヤ150のフローティングシャーシ21側には、回転部材としてのキャリア170が取り付けられている。キャリア170は、サンギヤ150の周壁部152により軸支されることで、サンギヤ150とは独立した回転を可能としている。また、キャリア170の円盤平面上の径方向の中途部には、回転軸171が突出形成されている。回転軸171には、遊星ギヤ180が回転自在に軸支される。すなわち、回転軸171は遊星ギヤ180がサンギヤ部154と良好に噛み合うことが可能な位置に形成されている。
【0101】
キャリア170の外周側は、図5から図9に示すように、後述する第1のピックギヤ191と噛み合う、回転伝達部としての弧状ギヤ部172となっている。弧状ギヤ部172は、キャリア170の全周に亘り設けられているものではなく、周方向に所定の角度(この実施の形態では、略120度)に渡って設けられている。
【0102】
なお、これらの図においては、弧状ギヤ部172が設けられる角度範囲内に、回転軸171が存する構成である。また、キャリア170に設けられる弧状ギヤ部172及び第1のピックギヤ191とによって、駆動伝達切替え機構175が構成されている。
【0103】
また、キャリア170の弧状ギヤ部172が存している以外の部分は、該弧状ギヤ部172よりも外径が小さい円形状の小径部173となっている。そして、この小径部173からは、弧状ギヤ部172に向かって撓み溝174が切り欠かれており、この撓み溝174によって弧状ギヤ部172が第1のピックギヤ191と良好に噛み合うことを可能としている。
【0104】
また、キャリア170のうち、弧状ギヤ部172が設けられている部分と回転中心を挟んで略対称な位置には、外観が突条かつ弧状を呈するリブ部176が設けられている。リブ部176は、後述するロックアーム220のリブ係合部223及びトリガスライダ110のトリガ突起113がその外周面に係合するものである。また、リブ部176は、弧状ギヤ部172の外径よりは小径となるように設けられていて、上述の弧状ギヤ部172と同程度の角度範囲に亘って設けられている。また、リブ部176は、キャリア170の円盤平面から、フローティングシャーシ21側に向かって突出するように設けられている(図5(b)参照)。
【0105】
なお、後述するリブ係合部223がリブ部176の存しない小径部173に位置した場合、上述の小径部173とは係合せずに、該小径部173と高さ位置が異なる、後述する固定ギヤ161の外周面161aに当接するように設けられている。
【0106】
また、キャリア170には、リブ部176と同一径となる位置であって、周方向に該リブ部176と所定の間隔を挟んでキャリア凸部177が形成されている。キャリア凸部177は、トリガスライダ110のトリガ突起113に衝突する部分である。そして、このキャリア凸部177にトリガスライダ110がスライドしてトリガ突起113が衝突することにより、キャリア170が回転し、キャリア170に取り付けられている遊星ギヤ180が、フローティングシャーシ21に形成された後述する固定ギヤ161と噛み合う状態となる。
【0107】
なお、図6及び図9に示すように、キャリア170には、このキャリア170の径方向外方に向かって、突出部178が突出形成されている。この突出部178は、フローティングシャーシ21から突出しているピン179(図6参照)に係合する。すなわち、この係合により、キャリア170の反時計回りの回転が停止され、この位置がディスク11の排出後、次のディスク11の搬入に対しての初期位置となる。なお、図6に示したピン179は、他の図面では、その図示を省略している。
【0108】
フローティングシャーシ21には、上述のサンギヤ150の軸受孔153に差し込まれて該サンギヤ150を軸支する回転軸160が、アウターケース20の底面に向かって突出形成されている(図5(b)参照)。また、フローティングシャーシ21には、固定ギヤ161が、同じくアウターケース20の底面に向かって突出形成されている。なお、固定ギヤ161の各歯は、回転軸160に向かうように構成されている。固定ギヤ161は、遊星ギヤ180と遊星ギヤ機構中の外周側で噛み合うものであり、上述のリブ部176よりはやや角度範囲が大きく(略180〜210度)なるように設けられている。
【0109】
ここで、図5から図8に示すように、遊星ギヤ180の遊星ギヤ機構中での内周側は、サンギヤ部154と噛み合っている。このため、サンギヤ150の回転駆動が遊星ギヤ180に伝達され、キャリア170がトリガスライダ110のスライドに伴って回転すると、固定ギヤ161と遊星ギヤ180とが噛み合い、キャリア170がモータ132の駆動力によって回動可能となる。なお、噛み合い始めの状態は、図7に示されるものである。
【0110】
また、図8に示すように、固定ギヤ161と噛み合った遊星ギヤ180が所定角度だけ進行して初めて、弧状ギヤ部172と、第3の従動体としての第1のピックギヤ191とが噛み合う状態となる。すなわち、遊星ギヤ180と固定ギヤ161とが噛み合った当初は、弧状ギヤ部172と第1のピックギヤ191とは噛み合っていないが、遊星ギヤ180が固定ギヤ161にガイドされて所定角度だけ回動して初めて、該弧状ギヤ部172と第1のピックギヤ191とが噛み合う状態となる。
【0111】
この第1のピックギヤ191も、フローティングシャーシ21に取り付けられた回転軸162を介して回転自在に支持されている。また、第1のピックギヤ191は、第2のピックギヤ192と噛み合っている。さらに、第2のピックギヤ192と同軸となるように、第3のピックギヤ193が設けられている。第3のピックギヤ193は、第2のピックギヤ192よりは大径となるように設けられている。
【0112】
なお、第2のピックギヤ192及び第3のピックギヤ193も、フローティングシャーシ21に回転自在に支持されている。
【0113】
図6から図8に示すように、第3のピックギヤ193は、ラック200のラックギヤ部201と噛み合うように設けられている。このラック200は、主軸202によってガイドされるものである。主軸202は、フローティングシャーシ21に取り付けられた棒状部材(通常は丸棒)であり、ラック200と一体的に動作する軸受部203の軸受孔204に貫挿している。それによって、主軸202は軸受部203をスライド自在にガイド可能とすることで、ラック200のスライド動作をガイドしている。
【0114】
また、軸受部203は、光ピックアップ支持体205に取り付けられている。この光ピックアップ支持体205は、ラック200に取り付けられており、光ピックアップ206を保持している。光ピックアップ支持体205は、一端側が主軸202にガイドされるとともに、他端側が不図示の副軸にガイドされるものである。
【0115】
なお、軸受部203は、光ピックアップ支持体205に取り付けられたものとしているが、光ピックアップ支持体205と軸受部203が一体状に形成されていて、該光ピックアップ支持体205の一部を軸受部203とする構成でも良い。
【0116】
また、光ピックアップ支持体205のうち、一端側の突出した軸受部203の付け根の部分は、上述したラック200が取付固定されるラック取付部207となっている。ラック取付部207には、ラック200の長手方向が主軸202と略並行をなすようにラック200が取り付けられている。また、ラック200のうち、ラック取付部207と近接する部分であって、ラックギヤ部201が形成されている部分とは反対側の側面には、バネ係止部208が設けられている。そして、このバネ係止部208にバネ210の一端側が係止され、またバネ210の他端側はフローティングシャーシ21のバネ受け部21bに係止される。
【0117】
図5から図8に示すように、ロックアーム220は、フローティングシャーシ21に対して、他端側の回動軸222を中心として回動自在に取り付けられている。この場合、ロックアーム220は、不図示のバネ等の付勢部材によって、時計回り方向の付勢力(キャリア170側に向かう力)が与えられるように構成されている。
【0118】
また、ロックアーム220の一端側には、リブ係合部223が形成されている。リブ係合部223は、ロックアーム220の一端側であってキャリア170に向かう側が、該キャリア170に向かって突出することにより形成されている。このリブ係合部223は、リブ部176への係合を良好にするために、係合部位の平面形状が曲線を描くように形成されている。また、ロックアーム220の一端側では、リブ係合部223のキャリア170へ向かう方向とは逆方向に向かい、規制突起としてのラック規制部224が突出形成されている。ラック規制部224は、ロックアーム220の回動によって、ラック200に形成されたロック凹部209に嵌め込まれるものである。
【0119】
なお、このリブ係合部223を有するロックアーム220及びリブ部176とによって、カム機構230が構成されている。
【0120】
また、図10に示すように、フローティングシャーシ21には、ディスク差込口12側にガイド手段としてのディスクガイド13が設けられている。ディスクガイド13は、ディスク11の上面側に接触するものである。このディスクガイド13の下面側は、なだらかな傾斜を有して形成されていて、その頂部がディスク11と接触する接触面(不図示)となっている。それにより、ディスク11の上面側に良好に接触することを可能としている。
【0121】
なお、ディスクガイド13のフローティングシャーシ21に対する取付位置は、該ディスク11を良好に搬送できる位置であれば、ディスク11の上面側においてどのような位置・配置で取り付けられていても構わない。なお、通常は、第1のスライダ80又は第2のスライダ100の少なくとも一方に近接した部位に、フローティングシャーシ21からディスク11の搬送と干渉しない状態でディスクガイド13が取り付けられている。
【0122】
このディスクガイド13は、フローティングシャーシ21に取り付けられているため、該フローティングシャーシ21に対する高さ位置は、全く変わらない状態で設けられている。また、ディスク11が挿入された場合には、該ディスクガイド13が搬送ローラ126と共にディスク11を挟み込む。そして、搬送ローラ126が駆動することにより、該ディスク11を搬送する構成となる。この場合、搬送ローラ126はローラレバー120に取り付けられているので、このローラレバー120が回動することにより、ディスク11の厚みに対応した搬送が可能となる。
【0123】
なお、図3及び図4に示すように、第2のスライダ100側にも、ローラレバー120の防御ピン122が設けられている一端側とは反対側の他端側に、反転バネ107を係止するバネ係止ピン105が設けられている。反転バネ107は、その一端側がバネ係止ピン105に係止されているが、他端側は第2のスライダ100のうち、レバーガイド溝103よりもディスク差込口12側に設けられたバネ係止部106に係止される。それにより、反転バネ107は、図3(a),(b)に示すように、バネ係止部65がレバーガイド溝103の両端側に向かう付勢力を及ぼす構成となっている。
【0124】
図6から図8に示すように、フローティングシャーシ21には、内周検出スイッチ163が取り付けられている。この内周検出スイッチ163は、光ピックアップ206の位置がディスク11の情報記録場所の最も内周または初期位置となったことを検出するものである。内周検出スイッチ163をラック200に設けられた凸部200aが押した状態(オン状態)のときに、光ピックアップ206が内周位置にいることを検知する。図6から図8は、内周検出スイッチ163がオン状態のときを示す。そして、内周検出スイッチ163がオフされることで、ディスクローディングが終わり、演奏開始へ移行することを検知する。
【0125】
さらに、図2及び図3に示すように、ディスク差込口12は、パネル16に形成されている。パネル16は、ユーザに露出する部分であり、不図示の表示パネルや各種操作スイッチが取り付けられている。
【0126】
以上のような構成を有するディスク再生装置10の作用について、以下に説明する。
【0127】
まず、ユーザがディスク差込口12にディスク11を差し込む。すると、このディスク11の差し込みが、不図示のディスク差込検知機構によって検知され、モータ132の駆動が開始される。ここで、ディスク11の差し込み当初においては、第1のロードギヤ136は外周ギヤ部151と噛合して良好に駆動力が伝達される構成となっている。また、ディスク11の差し込み当初においては、第1のスライダ80も、図2(a)に示すように、ディスク差込口12から離れた奥側に存していて、第4のローディングギヤ141と、ローラギヤ127とが噛み合っている状態となっている。
【0128】
このため、ディスク11を挿入すると、モータ132の駆動は、順次第1のウオーム133からローラギヤ127まで伝達され、ローラ125が回転駆動されることとなる。そして、ローラ125の駆動によって、ディスク11がディスク再生装置10の内部に送り込まれる状態となる。なお、キャリア170が回転する前の初期状態においては、ロックアーム220のリブ係合部223がリブ部176の外周壁176bに当接した状態となっている。
【0129】
ここで、直径が12cmの大径ディスク11bが挿入される場合について、図11から図13に基づいて説明する。大径ディスク11bがアウターケース20の内部を進行すると、この大径ディスク11bの外周縁部が、最初に当接部材71bに当接する。この当接状態において、大径ディスク11bのローディングがさらに進行すると、回動レバー70は、両辺コイルバネ75のバネ力に抗して、夫々移動ピン72が中心線Lから離間する方向に向かって、回転軸62を中心として回転させられる。
【0130】
そして、図11に示すように、この回動レバー70の回転により、当接部材71aも、当接部材71bと共に、大径ディスク11bの外周縁部に、両辺コイルバネ75によるバネ力で、大径ディスク11bの外周縁部を押圧しながら当接することとなる。それにより、大径ディスク11bのアウターケース20の奥側が、この当接部材71a,71bによって支持された状態となる。
【0131】
そして、当接部材71a,71bが大径ディスク11bの外周縁部に当接したままで、片辺コイルバネ74のバネ力に抗しながら、さらに、大径ディスク11bがアウターケース20の奥側に向かって進行する。そして、ついには、図12に示すように、ガイド溝37の奥側端部にガイドピン63aがぶつかる位置まで移動する。そして、この位置が、大径ディスク11bのローディング終了位置となり、しかも大径ディスク11bの中心位置と、ターンテーブル14の中心位置とが、ほぼ一致した状態となっている。
【0132】
ここで、移動ピン72は、規制スリット38及び摺動スリット46に入り込んでいる。このため、この移動ピン72は、大径ディスク11bのローディングの進行に伴って、規制スリット38及び摺動スリット46を、アウターケース20の奥側に向かって進行する。すなわち、規制スリット38では、幅広部39からガイド部40へと、摺動スリット46では、幅広部47、テーパ部48、ガイド部49を順次進行する。
【0133】
続いて、移動ピン72が方向転換部50に入り込む。すると、方向転換部50は中心線Lに向かうように形成されているため、移動ピン72がこの方向転換部50を進行する場合には、端面50aを押すこととなる。それによって、トリガアーム41は、回動軸41aを中心として回動させられ、その後に、図12に示すように、大径ディスク11bの奥側方向へのローディング終了状態となる。
【0134】
ここで、トリガアーム41が回転(図11から図12の状態に移行)すると、このトリガアーム41の突出ピン44が、トリガスライダ110の第2の壁部111bに衝突して、トリガスライダ110を図1、図6〜図8のディスク差込口12側に向かって押す。なお、このトリガスライダ110の変化は、図6から図7に示すとおりである。それによって、トリガスライダ110はスライドし、このトリガスライダ110のスライドに伴って、トリガ突起113とリブ部176との間隔があく。
【0135】
ここで、遊星ギヤ180は、サンギヤ150のサンギヤ部154と噛み合っているため、モータ132の駆動が開始された以後、このサンギヤ部154の回転駆動に伴って回転駆動を継続している。しかし、キャリア170が回転する以前では、遊星ギヤ180は空転状態となっている。この空転状態では、サンギヤ部154は時計方向に回転しているため、このサンギヤ部154と噛み合っている遊星ギヤ180を保持しているキャリア170には、サンギヤ部154を中心として時計回りの力、すなわち、遊星ギヤ180とサンギヤ部154の間の噛み合い部分には、接線方向であって時計回りの方向の力が常時働いている。
【0136】
そのため、リブ部176とトリガ突起113との間に空間が生ずると、キャリア170は時計方向に回動していく。このキャリア170の回動によって、遊星ギヤ180が、固定ギヤ161と噛み合う状態となる。そして、この噛合状態で、サンギヤ部154によって遊星ギヤ180が回転駆動され、該固定ギヤ161に対して進行する。これに伴って、キャリア170は、図7の状態から図7等に示す矢印B方向に進行し、リブ部176がトリガ突起113を押して行き、図8に示す状態となる。
【0137】
また、遊星ギヤ180の固定ギヤ161の噛み合いとほぼ同時に、リブ係合部223は、キャリア170の回転によって、リブ部176の外周壁への当接状態から外れて固定ギヤ161の外周壁161aへの当接状態に移行する。この状態は図7に示される通りである。それによって、付勢力を受けるロックアーム220が回動されて、ロック凹部209からラック規制部224が外れる。それにより、ラック200が移動可能な状態となる。
【0138】
遊星ギヤ180との噛み合いで、キャリア170が回転駆動すると、上述したように、リブ部176がトリガ突起113を押す状態となる。それにより、トリガスライダ110はスライドを継続し、第1のスライダ80が所定位置までスライドする。この変化は図7から図8、及び図2(a)から図2(b)に示される通りである。この場合、図8に示すように、トリガ突起113がリブ部176の先端に接触した状態が維持される。
【0139】
また、第1のスライダ80のスライドにより、傾倒ガイド軸145は、寝かせ部87bから起こし部87aに移行する。それにより、ロックアーム142が図2において回転軸143を中心として時計方向に回動され、第4のロードギヤ141とローラギヤ127の噛合が解かれる。そして、ローラ125の回転が停止される。
【0140】
さらに、第1のスライダ80がスライドした場合には、図2に示すように、ローラレバー120のバネ係止ピン91aがレバーガイド溝89に従って摺動する。そのため、ローラレバー120が回動され、この回動によってローラ125がディスク11から離れ、ディスク11への付勢状態を解除することとなる(図2(b)参照)。
【0141】
また、第1のスライダ80がスライドした場合には、図2(a)から図2(b)に示すように、突出ピン34が揺動溝90のディスク差込口12側からアウターケース20の奥側に向かって移動する。それにより、クランパアーム30が回動し、クランパ35とターンテーブル14の間で大径ディスク11bをクランプする。なお、このクランプは、ローラ125と干渉しない状態で為される。
【0142】
ここで、第1のスライダ80のスライドに伴って、トリガアーム41は、第1の壁部111aに押されてさらに時計方向に回動し、図12に示す状態から図13に示す状態となる。すなわち、図12においては、方向転換部50に存していた移動ピン72が、トリガアーム41の回動によって鉤部51に入り込むこととなる。なお、大径ディスク11bの奥側方向へのローディング及び大径ディスク11bのチャッキングの終了後は、第1のスライダ80はディスク差込口12側に位置した状態を維持するため、移動ピン72が鉤部51に入り込んだ状態を維持することとなる。
【0143】
それによって、片辺コイルバネ74のバネ力によって第1のガイドピン63aがディスク差込口12側に押されても、移動ピン72の移動が鉤部51によって規制(鉤部51によって保持)される。そのため、回動レバー70(当接部材71a,71b)及び移動スライダ60が、ディスク差込口12側へ移動するのを防ぐことができる。すなわち、第1のガイドピン63aは、ガイド溝37のアウターケース20の奥側に存した状態が維持される。
【0144】
また、大径ディスク11bのクランプにおいては、ターンテーブル14と大径ディスク11bの中心の穴部(不図示)との嵌合によって、図13のC曲線の位置まで、大径ディスク11bがディスク差込口12側に戻る。しかも、移動ピン72が鉤部51によって保持され、当接部材71a,71bも移動しないので、上述のクランプ動作を行った場合に、この大径ディスク11bの外周縁部が、当接部材71a,71bから離れる状態となる。このため、チャッキング動作終了後に、大径ディスク11bを、当接部材71a,71bに摺接させずにモータ15及びターンテーブル14で回転可能な状態とすることができる。
【0145】
また、キャリア170の固定ギヤ161の外周壁161aにリブ係合部223部が当接したまま、該キャリア170が所定だけ回動すると、図8に示すように、弧状ギヤ部172の先端が第1のピックギヤ191と噛み合う状態となる。そして、この噛み合いの後に、自動的にまたは演奏スイッチ(図時省略)を押すことで、モータ132が回転しキャリア170が図8で時計方向に回転する。キャリア170の回動に従って第1のピックギヤ191が回動される。そして、順次第2のピックギヤ192、第3のピックギヤ193、ラック200へと駆動力が伝達され、ラック200が主軸202に沿って平衡に移動する状態となる。
【0146】
なお、ラック200は、ディスク11の外周方向(図5で斜め上方)に向かって駆動される。そして、内周検出スイッチ113によって、ディスク11のローディング及びチャキングが終了し、演奏開始可能となったことを検出する。
【0147】
以上のようにして、大径ディスク11bの挿入時のチャッキングを含むローディング動作がなされる。そして、このローディング動作の終了と同時にまたは演奏スイッチ等の別スイッチの駆動によってディスク11が回転駆動され、ディスク11に記録されている情報の読み取りによる演奏が開始される。
【0148】
次に、直径が8cmの小径ディスク11aが挿入される場合について、図14から図18に基づいて説明する。小径ディスク11aがアウターケース20の内部を進行すると、この小径ディスク11aの外周縁部が、当接部材71a,71bに当接する。この当接には、図14から図16に示すように、小径ディスク11aの中心が中心線Lにほぼ沿って進行する場合と、小径ディスク11aの中心が中心線Lからずれながら進行する場合の、2パターンがある。
【0149】
まず、小径ディスク11aの中心が中心線Lにほぼ沿って進行する場合について説明する。この場合、図14に示すように、小径ディスク11aの外周縁部は、当接部材71a及び当接部材71bに、ほぼ同時期に当接する。すなわち、小径ディスク11aの外周縁部が当接部材71a,71bに当接しても、回動レバー70はほとんど回転せず、移動ピン72も、幅広部39を幅方向にほとんど移動しない状態となる。なお、移動ピン72が幅広部39の中心線L側の縁部に当接する状態となるのが好ましい。
【0150】
その状態で、小径ディスク11aのローディングが進行すると、図15に示すように、移動ピン72が規制辺39aにぶつかり、以後ローディングが進行しない状態となる。すなわち、移動ピン72と規制辺39aとの衝突により、小径ディスク11aのクランプに適した位置で、該小径ディスク11aの進行が停止される。
【0151】
ここで、移動ピン72が幅広部39の幅方向に、ほとんど移動しないため、該移動ピン72が摺動スリット46の内部を進行すると、この移動ピン72がテーパ辺48aと衝突する。さらに小径ディスク11aがアウターケース20の奥側に進行すると、トリガアーム41は、この衝突後に、移動ピン72の進行により、時計方向に回転させられる。そして、この回転によって、突出ピン44が第2の壁部111bと衝突して、トリガスライダ110を下方に向かって押す。これによって、リブ部176とトリガ突起113との間があくこととなる。なお、以後の動作は、上述の大径ディスク11bで述べたのと同様である。
【0152】
ここで、上述の大径ディスク11bの場合で述べたように、第1のスライダ80のスライドにより、第1の壁部111aによって突出ピン44がディスク差込口12に押され、トリガアーム41がさらに回動する。この回動により、第1のスライダ80のスライド停止後は、図16に示す状態となる。
【0153】
すなわち、受け部45が第2のガイドピン63bに当接する状態となる。また、移動ピン72を、規制スリット38の側縁部分及び摺動スリット46の側縁部分で挟み込むことにより、移動ピン72の幅方向の移動も阻止される。しかも、上述したように、第1のスライダ80は、ローディング動作終了後にはディスク差込口12側に位置する状態が維持されるので、トリガアーム41は図16の状態を保持され、受け部45が第2のガイドピン63bに当接している状態も維持される。
【0154】
そのため、第1のガイドピン63aが、片辺コイルバネ74からバネ力を受けていても、このバネ力に抗した状態で、受け部45は第2のガイドピン63bを受け止める(保持する)状態を維持できる。
【0155】
なお、図16に示す状態では、トリガアーム41は、図13に示すトリガアーム41の回転角度と略同一となっている。
【0156】
また、小径ディスク11aのクランプに際しても、ターンテーブル14と大径ディスク11aの中心の穴部(不図示)との嵌合によって、図16のD曲線の位置まで、小径ディスク11aがディスク差込口12側に戻り、当接部材71a,71bから離れる状態となる。このため、チャッキング動作終了後に、小径ディスク11aをターンテーブル14で回転させて演奏可能な状態となる。
【0157】
続いて、小径ディスク11aの中心が中心線Lからずれながら進行する場合について説明する。その進行の一例として、図17に示すように、右側(第1のスライダ80側)に小径ディスク11aが偏った状態で、該小径ディスク11aが挿入された場合について説明する。この場合、小径ディスク11aの外周縁部は、最初に右側の当接部材71bに当接し、続いて両辺コイルバネ75のバネ力に抗して右側の当接部材71aに当接する。すなわち、左側の当接部材71a,71bには当接しない状態となる。
【0158】
この状態のまま、所定だけ小径ディスク11aが進行すると、幅方向の移動を行っていない左側の移動ピン72が、規制辺39aに衝突する。そのため、左側の回動レバー70及び移動スライダ60の進行が停止する。しかしながら、依然としてローラ125が回転しているため、小径ディスク11aは、右側の回転軸62を支点として回動する不安定な状態となりながら、アウターケース20の奥側に進行しようとする。
【0159】
ここで、図17に示す状態では、右側の当接部材71a,71bを結ぶ線が、中心線Lと鋭角(90度以下)を為して交差している。また、両辺コイルバネ75によって、時計方向の回転付勢力を小径ディスク11aは受けている。このため、小径ディスク11aは、中心線Lの向きに駆動力を受けた場合には、回転軸62(移動ピン71a)を支点として回動し、左側に向かって移動しようとする。そして、最終的には図16に示すように、左側の当接部材71a,71bと右側の当接部材71a,71bに、共に小径ディスク11aの外周縁部が当接する状態となる。
【0160】
なお、図18に示す状態から、図16に示す状態に移行する場合、両辺コイルバネ75のバネ力により、右側の移動ピン72が中心線Lに向かって移動する。そのため、この移動ピン72がテーパ辺48aにを押すこととなり、この移動ピン72の押し込みによって、トリガアーム41が時計回りに回動する。そして、この回転によって、突出ピン44が第2の壁部111bと衝突して、トリガスライダ110を下方に向かって押す。なお、以後の動作は、上述の大径ディスク11bで述べたのと同様である。
【0161】
なお、ディスク11の排出時は、上述の機構の全てが、上述のディスク11の挿入時の場合とは全く逆の動作を行う。すなわち、演奏終了時にモータ132が反対方向に駆動された当初は、このモータ132の駆動によってキャリア170が反時計回りに回転してラック200がディスク11の内周方向に向かって駆動される。続いて、キャリア170がさらに反時計回りに回転することで、弧状ギヤ部172と第1のピックギヤ191との噛み合いが解かれることにより、ラック200の摺動が停止される。このラック200の停止と同時に内周検出スイッチ113がオン作動し、演奏停止状態が終了してディスク11の排出のためのイジェクトが始まることを検出する。
【0162】
さらに、キャリア170の反時計方向の回動によって、第1のスライダ80がアウターケース20の奥側に向かってスライドし、そのスライドによって、突出ピン44は第2の壁部111bによって押される。そして、トリガアーム41が反時計回りに回動する。一方、片辺コイルバネ74のバネ力により、第1のガイドピン63aはディスク差込口12側に向かう力を常時受けている。
【0163】
これと共に、第1のスライダ80の後方へのスライドに伴って、ロックアーム142が起こし部87aから寝かせ部87bに移り、ロックアーム142が寝かされる。このとき、揺動溝90内での突出ピン34の移動により、クランパアーム30が回動してクランパ35のディスク11に対する押圧状態が解除される。また、レバーガイド溝89内でのバネ係止ピン91aの移動により、ローラレバー120が回動してローラ125が上方に向かって移動し、ディスク11の裏面に付勢する状態となる。
【0164】
しかも、ローラレバー120とロックアーム142の回動によって、第4のロードギヤ141とローラギヤ127とが噛み合う。それにより、モータ132からの駆動力が搬送ローラ126に伝達されると共に、片辺コイルバネ74の付勢力が当接部材71a,71bを介してディスク11に伝わり、ディスク11はディスク差込口12から排出される。なお、ディスク11の排出が終了すると、片辺コイルバネ74により、第1のガイドピン63aはディスク差込口12側に向かう力を受けるため、移動スライダ60及び回動レバー70は、ディスク差込口12側に位置して、次回のディスク11の挿入に備える状態となる。
【0165】
なお、キャリア170が反時計回りに回転することにより、第1のスライダ80が所定だけアウターケース20の奥側に進行すると、遊星ギヤ180と固定ギヤ161の噛み合いが解かれる。それにより、キャリア170の回転が停止し、キャリア凸部177によりトリガ突起113が押されることによる第1のスライダ80のスライドが停止される。しかし、サンギヤ部154は反時計方向に回転しているため、キャリア170も反時計方向に移動する。この移動によって、遊星ギヤ180と固定ギヤ161の噛み合いが完全に外れる。キャリア170の反時計方向のこのわずかな回動によって第1のスライダ80も完全に元の位置に戻る。また、キャリア170の突出部178がピン179に衝突することで、キャリア170の反時計方向の回動は停止させられる。
【0166】
また、ローラ125の回転駆動により、ディスク11はディスク差込口12に向かって排出される。そして、所定位置までディスク11が排出されると、その排出が停止される。
【0167】
以上のような構成のディスク再生装置10によれば、移動スライダ60が設けられ、この移動スライダ60に対して回動可能に回動レバー70が設けられ、さらにこの回動レバー70に当接部材71a,71bが設けられている。しかも、当接部材71a,71bは、小径ディスク11aをターンテーブル14にクランプする位置よりもディスク差込口12側に位置していて、ローディングの進行に伴って小径ディスク11aや大径ディスク11bの先端側と、早い段階で接触する。
【0168】
このため、ディスク11のクランプ位置よりも手前において、当接部材71a,71bにより該ディスク11の先端側が支持された状態となる。それにより、ディスク11のローディングの進行に伴って、ディスク11の先端がローラ125との接触位置から距離がある場合でも、このディスク11の先端を当接部材71a,71bで良好に支持しながら該ディスク11の搬入することが可能となる。
【0169】
すなわち、従来の技術では、ディスク11の先端がローラ125との接触位置から距離があることによって、ディスク11の共振周波数が低くなっている。この場合、振動の伝わる速度は一定のため、ディスク11の振幅が大きくなり、ディスク11の先端がディスク再生装置10の内部部品とぶつかることがある。そのため、従来では、ディスク11に傷が生じる、という問題が生じている。
【0170】
しかしながら、上述のように、当接部材71a,71bでディスク11の先端を当接(支持)しながら奥側方向へのローディングを行うので、振動はほとんど生じない。仮に、振動が生じたとしても、小径ディスク11aや大径ディスク11bが当接部材71a,71bに当接するまでであり、その距離は短いことからローディング時の共振周波数が高くなる。それにより、小径ディスク11aや大径ディスク11bの振幅を小さくすることができる。また、振幅を小さくすることで、これら小径ディスク11aや大径ディスク11bの先端が、ディスク再生装置10の内部部品とぶつかり、該ディスク11に傷が生じるのを防止可能となる。それにより、ディスク11の再生性能が悪化したり、見栄えが悪化するのを防ぐことができる。
【0171】
また、ディスク11の振幅を小さくする(ディスク11の振動を抑える)ことにより、ディスク再生装置10の薄型化を図ることが可能となる。すなわち、図10に示すように、クランパ35とディスク11の表面との間隔A、およびターンテーブル14とディスク11の裏面との間隔Bの両方を狭くすることができる。そのため、ディスク再生装置10の薄型化を達成することができる。また、ディスク11の振幅を小さくすることにより、例えば振動の多い車載用のディスク再生装置10としても、適したものとなる。
【0172】
また、移動スライダ60に回動レバー70を回動自在に設け、この回動レバー70に当接部材71a,71bが設けられている。それにより、当接部材71a,71bが回転軸62を中心として回動自在となり、小径ディスク11aおよび大径ディスク11bのどちらにも、該当接部材71a,71bが当接可能となる。しかも、回動レバー70の移動ピン72は、両辺コイルバネ75により、右側及び左側の回動レバー70が閉じる方向に付勢力を受けている。それにより、ディスク11の外周縁部に、当接部材71a,71bを、常に付勢力を有した状態で当接させることができ、該ディスク11の外周縁部の確実な支持が可能となる。
【0173】
さらに、クランパアーム30に規制スリット38が設けられ、この規制スリット38に幅広部39が設けられている。そのため、小径ディスク11aが中心をずれて挿入される場合及び大径ディスク11bが挿入される場合のいずれの場合でも、この幅広部39を移動ピン72が幅方向に移動する。それによって、ディスク11の直径に応じて回動レバー70を回動させ、当接部材71a,71bをディスク11の外周縁部に接触させることができる。
【0174】
しかも、幅広部39には、規制辺39aが存している。そのため、小径ディスク11aが搬入される場合には、この規制辺39aで移動ピン72を受け止めて、該移動ピン72のアウターケース20の奥側に向かう進行を停止可能となる。すなわち、この規制辺39aへの移動ピン72の衝突によって、小径ディスク11aのクランプ開始位置を規定することができる。
【0175】
さらに、規制スリット38には、ガイド部40が設けられている。そのため、このガイド部40に沿って移動ピン72をスライドさせることにより、大径ディスク11bのローディングを安定的に行うことができる。
【0176】
また、移動スライダ60には、一対のガイドピン63a,63bが設けられている。そのため、これら一対のガイドピン63a,63bがガイド溝37に沿ってスライドすることで、移動スライダ60を安定的にスライドさせることができる。
【0177】
さらに、トリガアーム41には摺動スリット46が形成されている。この摺動スリット46に移動ピン72を挿通させることで、該移動ピン72の移動及び摺動スリット46の形状に応じて、トリガアーム41を回動させることができる。具体的には、摺動スリット46の方向転換部50の端面50aに移動ピン72がぶつかり、さらに移動ピン72が進行することにより、トリガアーム46が時計回りに回動する。それにより、突出ピン44が第2の壁部111bにぶつかり、モータ132からの駆動力の伝達及び非伝達の切替えの開始動作を行うことができる。
【0178】
また、摺動スリット46の鉤部51に移動ピン72が入り込むことにより、この移動ピン72の大径ディスク11bの搬入に伴う、規制スリット38に沿った移動がロックされ、それによって回動レバー70及び移動スライダ60がディスク差込口12に戻らないようにすることができる。このため、当接部材71a,71bをローディング終了位置で保持することができる。そして、大径ディスク11bのターンテーブル14へのクランプに際して、この大径ディスク11bがディスク差込口12側にわずかに戻ることにより、大径ディスク11bの再生を良好に行うことができる。
【0179】
さらに、摺動スリット46には、テーパ部48及びテーパ辺48aが形成されている。このため、小径ディスク11aを搬入して、テーパ辺48aに移動ピン72がぶつかり、さらに移動ピン72が進行することにより、トリガアーム41が時計回りに回動する。それにより、突出ピン44が第2の壁部111bにぶつかり、モータ132からの駆動力の伝達及び非伝達の切替えの開始動作を行うことができる。
【0180】
また、小径ディスク11aの搬入の場合には、受け部45で第2のガイドピン63bを受け止めることとなる。そのため、小径ディスク11aの挿入においても、移動スライダ60や当接部材71a,71bをローディング終了位置で保持することができる。そして、小径ディスク11aのターンテーブル14へのクランプに際して、この小径ディスク11aがディスク差込口12側にわずかに戻ることにより、該小径ディスク11aの再生を良好に行うことができる。
【0181】
さらに、当接部材71a,71bには、凹部73が形成されている。このため、ディスク11の先端部分をこの凹部73で良好に受け止めることができる。すなわち、当接部材71a,71bが凹部73を有することにより、凹部73を有しない場合と比較して、一層良好にディスク11の先端側で生じる振動を抑制することが可能となる。
【0182】
また、凹部73でディスク11の先端部分を受け止める場合には、ディスク11に振動が生じている状態で奥側方向へのローディングを行う場合でも、ディスク11の先端の位置規制精度が向上する。この位置規制精度の向上により、クランパ35とディスク11の表面や、ターンテーブル14とディスク11の裏面との間の間隔を、一層狭くすることができる。
【0183】
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能である。例えば、上述の実施の形態では、ディスク11のローディング後における当接部材71a,71bの保持や、モータ132からの駆動力の伝達及び非伝達の切替えの開始動作を、1つのトリガアーム41で行っている。しかしながら、当接部材71a,71bの保持と、モータ132からの駆動力の伝達及び非伝達の切替えの開始動作とを、別々のトリガアームやその他の部材で行うようにしても良い。
【0184】
また、移動スライダ60の形状、回動レバー70の形状、ガイド溝37や規制スリット38の配置等、上述の実施の形態に限られず、種々変形可能である。また、ディスク11としては大径ディスク11aと小径ディスク11bの2種類の場合を示したが、3種類以上のディスク径となるディスク11に適用することができる。その場合、規制辺39aを直線とするのではなく、段状とする等の変更が必要とされる。また、ディスク11としては、CD以外に、MO(Magneto Optical Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)等があげられる。
【0185】
また、上述の実施の形態では、ディスク11を搬入する場合の振動が従来技術に比べ、より一層防止される点について主に述べたが、奥側からディスク差込口12側へのディスク11のローディング(搬出)の際にも、当接部材71a、71bが長い間、すなわち、ディスク差込口12により近づくまで、ディスク11に当接することとなるため、ディスク11の振動がより防止されることとなる。この結果、ディスク11の搬出機構部分に関しても、ディスク11の損傷がより防止されると共に、装置の薄型化にも寄与することとなる。
【0186】
また、上述の実施の形態では、1つの回動レバー70に一対の当接部材71a,71bが設けられているが、1つの回動レバー70に1つの当接部材71bのみを設けるようにしても良い。また、移動スライダ60に2つの回動レバー70を設けず、トリガアーム41側に配置される回動レバー70のみを設けるようにしても良い。また、トリガアーム41を左右対称に2つ設けても良い。また、移動手段となる移動スライダ60と回動レバー70を、クランパアーム30にスライド可能に設けたが、クランパアーム30以外の部材、例えば内部ケースやフローティングシャーシ21に移動手段を設けても良い。さらに、移動スライダ60と回動レバー70のいずれか一方を設けないようにし、移動手段を、摺動のみや回動のみの動作をするものとしても良い。
【0187】
【発明の効果】
本発明によれば、小径ディスク及び大径ディスクのいずれのローディングにおいても、ディスクの共振周波数を高めて振幅を小さくすることができる。そのため、ディスクを痛めなくて済む。また、振幅を小さくすることにより、ディスク再生装置においては、装置の薄型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るディスク再生装置の構成を示す平面図である。
【図2】図1のディスク再生装置の第1のスライダ側の側面断面図を示すものであり、(a)はディスクの搬送が可能な状態、(b)はディスクの搬送が行えないメカロック状態を示すものである。
【図3】図1のディスク再生装置の第2のスライダ側の側面断面図を示すものであり、(a)はディスクの搬送が可能な状態、(b)はディスクの搬送が行えないメカロック状態を示すものである。
【図4】図1のディスク再生装置において、クランパアーム、このクランパアームに回動自在に取り付けられるトリガアーム、クランパアームにより支持される移動スライダ及び回動レバーの形状を示す分解斜視図である。
【図5】図1のディスク再生装置において、モータからローラまでの駆動力伝達の様子を示す図であり、(a)は平面図、(b)はサンギヤ及びキャリアを中心とした側断面図である。
【図6】図1のディスク再生装置において、第1の駆動力伝達経路及び第2の駆動力伝達経路の要部を透視的に示すものであり、キャリアが回転を開始する直前の状態を示すものである。
【図7】図1のディスク再生装置において、第1の駆動力伝達経路及び第2の駆動力伝達経路の要部を透視的に示すものであり、リブ係合部がリブ部への係合状態から外れた直後の状態を示すものである。
【図8】図1のディスク再生装置において、第1の駆動力伝達経路及び第2の駆動力伝達経路の要部を透視的に示すものであり、キャリアが回動して弧状ギヤ部が第1のピックギヤと噛み合い始めた状態を示すものである。
【図9】図1のディスク再生装置において、フローティングシャーシ、サンギヤ及びキャリアの形状を示す分解斜視図である。
【図10】図1のディスク再生装置において、ディスクが搬入された状態を示し、このディスクと当接部材、ターンテーブル、クランパ、トリガアーム及びトリガスライダとの位置関係を示す側面図である。
【図11】図1のディスク再生装置のクランパアーム付近の様子を示す平面図であり、大径ディスクが搬入される場合の大径ディスクの外周縁部と当接部材との当接開始状態を示す図である。
【図12】図1のディスク再生装置のクランパアーム付近の様子を示す平面図であり、大径ディスクがローディング終了位置まで搬入されると共に、方向転換部によってトリガアームがわずかに回動した状態を示す図である。
【図13】図1のディスク再生装置のクランパアーム付近の様子を示す平面図であり、大径ディスクのローディング終了に際して、トリガアームが大きく回動して鉤部に移動ピンが入り込んだ状態を示す図である。
【図14】図1のディスク再生装置のクランパアーム付近の様子を示す平面図であり、小径ディスクが中心線Lに沿って搬入される場合の小径ディスクの外周縁部と当接部材との当接開始状態を示す図である。
【図15】図1のディスク再生装置のクランパアーム付近の様子を示す平面図であり、小径ディスクがローディング終了位置まで搬入されると共に、移動ピンのテーパ辺への当接によってトリガアームがわずかに回動した状態を示す図である。
【図16】図1のディスク再生装置のクランパアーム付近の様子を示す平面図であり、小径ディスクのローディング終了に際して、トリガアームが大きく回動して受け部が第2のガイドピンを受け止めている状態を示す図である。
【図17】図1のディスク再生装置のクランパアーム付近の様子を示す平面図であり、小径ディスクが右側に偏って搬入される場合の小径ディスクの外周縁部と右側の当接部材との当接開始状態を示す図である。
【図18】図1のディスク再生装置のクランパアーム付近の様子を示す平面図であり、小径ディスクが右側に偏って搬入される場合の移動スライダの進行停止状態を示す図である。
【符号の説明】
10…ディスク再生装置
11…ディスク
11a…大径ディスク
11b…小径ディスク
12…ディスク差込口
20…アウターケース(ケース体)
21…フローティングシャーシ
30…クランパアーム
37…ガイド溝
38…規制スリット(回動範囲規定手段の一部)
39…幅広部
40…ガイド部
41…トリガアーム(ロック手段)
44…突出ピン
45…受け部(ロック手段の一部、第2のロック部分)
46…摺動スリット
47…幅広部
48…テーパ部
48a…テーパ辺
49…ガイド部
50…方向転換部
50a…端面
51…鉤部(第1のロック部分)
60…移動スライダ(移動手段の一部)
63a…第1のガイドピン
63b…第2のガイドピン
70…回動レバー(移動手段の一部)
71a,71b…当接部材(当接手段)
72…移動ピン(突出部材、回動範囲規定手段の一部)
73…凹部
75…コイルバネ(付勢手段)
80…第1のスライダ
100…第2のスライダ
110…トリガスライダ
111a…第1の壁部
111b…第2の壁部
120…ローラレバー
130…ローラ回転機構
131…第1の駆動力伝達経路
132…モータ(駆動源)
150…サンギヤ
161…固定ギヤ
170…キャリア
172…弧状ギヤ部
175…駆動伝達切替え機構
180…遊星ギヤ
190…第2の駆動力伝達経路
200…ラック
220…ロックアーム(アーム体)
230…カム機構

Claims (6)

  1. 径が異なる複数種類のディスクの搬入及び搬出を可能とするディスクガイド機構において、
    上記ディスクのチャッキングを行うためのクランパアームと、
    上記クランパアームに摺動自在に設けられ、上記ディスクに押されることで後方側にスライドする移動手段と、
    上記移動手段に設けられていて、上記ディスクの外周縁部に当接する当接手段と、
    上記ディスクの搬入終了後に、上記移動手段及び上記当接手段のディスク差込口側への戻りを防止するロック手段と、
    を具備し、上記当接手段は、小径となる小径ディスクの位置決め箇所より手前側に待機し、上記小径ディスク及び大径となる大径ディスクのいずれのディスクが搬入された場合でも、上記ディスクに押され、後方側に移動し、
    上記移動手段は、
    上記クランパアームによってスライドがガイドされる移動スライダと、
    上記移動スライダに対して回動可能に設けられている一対の回動レバーと、
    を具備し、上記一対の回動レバーの夫々には、一対の上記当接手段が設けられていて、該一対の上記当接手段には、付勢手段によって上記ディスクとの当接に抗する付勢力が与えられ、
    上記移動スライダには、一対のガイドピンが突出して設けられていると共に、この一対のガイドピンは、上記クランパアームに形成されたガイド溝に挿入され、この一対のガイドピンが上記ガイド溝に沿ってスライドすることで、上記移動スライダのスライドがガイドされ、
    上記ロック手段として、上記ディスクのローディングによって回動されて駆動力の伝達及び非伝達の切替えの開始動作を行うトリガアームが設けられていて、このトリガアームには、
    上記大径ディスクのローディングが終了した場合に、上記突出部材を受け止めることで、上記回動レバーの回動を防止し、かつ上記移動スライダの戻りを防止する第1のロック部分と、
    上記小径ディスクのローディングが終了した場合に、上記ガイドピンを受け止めることで、上記移動スライダの戻りを防止する第2のロック部分と、
    が設けられていることを特徴とするディスクガイド機構。
  2. 前記トリガアームには、前記突出部材を挿通させる摺動スリットが設けられていて、この摺動スリットの奥側に前記突出部材を入り込ませて前記第1のロック部分として機能する鉤部が設けられていると共に、前記ガイド溝に向かって突出し、かつ前記第2のロック部分として機能して前記ガイドピンを受け止める受け部が設けられていることを特徴とする請求項記載のディスクガイド機構。
  3. 前記当接手段には、前記ディスクが当接する部分に、この当接に対応した凹部が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のディスクガイド機構。
  4. 前記回動レバーおよび前記クランパアームには、前記ディスクの径に応じて該回動レバーの回動範囲を規定するための回動範囲規定手段が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のディスクガイド機構。
  5. 前記回動範囲規定手段は、
    前記回動レバーに設けられていると共に、この回動レバーから前記クランパアームに向かって突出している突出部材と、
    前記クランパアームに設けられていると共に、上記突出部材が挿入される規制スリットと、
    を具備していて、さらに上記規制スリットは、
    前記大径ディスクの搬入の際、前記大径ディスクへの前記当接手段の当接を維持しながら上記突出部材をガイドするガイド部と、
    前記小径ディスクの搬入をガイドし、この小径ディスクへの前記当接手段の当接の際に上記突出部材が存する位置に対応して形成されていると共に、上記大径ディスクへの前記当接手段の当接の際に上記突出部材が存する位置にも対応させて、上記ガイド部よりも幅広に形成されている幅広部と、
    から構成されることを特徴とする請求項記載のディスクガイド機構。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のディスクガイド機構を備えると共に、このディスクガイド機構が内部を覆うケース体内部に収納されていることを特徴とするディスク再生装置。
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