JP4018116B2 - 新規アミリン作動薬ペプチドおよびその使用 - Google Patents

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Description

本発明は、ここに参照して一体化させる、1991年3月8日付け出願の米国特許出願第07/667040号の一部継続出願である。
本発明の分野は医療、特に、低血糖症、その他糖尿病のごときインスリン要求性状態を始め、促進されたアミリンの作用が有益な疾患の治療および防止である。さらに詳しくは、本発明は、ペプチドホルモン・アミリンの作動薬アナログ類の製造および使用に関する。
糖尿病は、血中グルコースの臨床的に上昇したレベル(高血糖症)の存在によって定義される深刻な代謝病である。高血糖症のこの状態はペプチドホルモンであるインスリンの活性の相対的もしくは絶対的欠乏の結果である。インスリンは膵臓のβ細胞によって産生され、分泌される。インスリンはグルコースの利用、蛋白の合成、および中性脂質の形成および貯蔵を促進すると報告されている。グルコース、すなわち炭水化物エネルギーの主要源は、身体中でグリコーゲン、すなわち、代謝要件に適合させるべくグルコースに変換され得る重合したグルコースの形態で貯蔵される。通常の条件下では、インスリンは基礎速度およびグルコース刺激による促進速度の双方にて分泌されて、グルコースのグリコーゲンへの変換によって代謝の恒常性を維持する。
糖尿病なる語は数個の異なる高血糖症状態を含む。これらの状態はタイプ1(インスリン−依存性糖尿病またはIDDM)およびタイプ2(インスリン非依存性糖尿病またはNIDDM)の糖尿病を包含する。タイプ1糖尿病を持つ個体に存在する高血糖症は、生理学的範囲にある血中グルコースレベルを維持するのに不十分な、インスリンの欠乏した、減少した、または存在しないレベルと関連している。タイプ1糖尿病の治療は、一般に、非経口経路による、インスリンの置換用量の投与を含む。タイプII糖尿病を持つ個体に存在する高血糖症は、まず、インスリンの通常または上昇したレベルに関連する;しかしながら、これらの個体は、末梢組織および肝臓におけるインスリン耐性の状態のためおよび、病気の進行としての、インスリンの分泌の原因となる膵臓β細胞の進行性悪化のため、代謝的恒常性を維持することができない。かくして、タイプ2糖尿病の最初の治療は、ダイエットや、スルホニル尿素のごとき経口血糖低下剤での治療によってなされる生活スタイルの変化に基づくものであり得る。しかしながら、特に、高血糖症をいくらか制御し、糖尿病合併症を最小化する試みにおける、糖尿病の後者の段階においては、インスリン療法がしばしば必要である。かくして、多くのタイプ2糖尿病は生存のためには究極的にインスリンを必要とする。
アミロイドは、β−シート蛋白フィラメントの細胞外沈積物に与えられた名称である。アミロイド物質の沈積物はタイプ2糖尿病を持つ患者の膵臓で発見されたと報告されている。他の研究は、アミロイド沈積の程度はヒトにおける高血糖症の程度およびタイプ2糖尿病の重症度に伴い増大することを示している。膵臓アミロイドの化学分析は、ペプチドホルモンアミリンの驚くべきかつ予期せぬ発見に導いた。クラーク・エイ(Clark,A.)ら、ランセット(Lancet)ii:231−234(1987)。このペプチドは37個のアミノ酸よりなることが発見されており、そのいずれも酸性残基でなく、2位および7位におけるシステイン残基の間にジスルフィド結合を有し、C−末端がアミド化されている。アミリンは、タイプ2糖尿病を持つ患者の膵臓ランゲルハンス島で発見されたアミロイドの主要蛋白構成物であると報告されている。
合成分子のペプチド構造において、分子内システイン架橋およびカルボキシル末端アミド基の双方の存在が、骨格筋でグリコーゲン合成を阻害する最大の生物学的活性の増大をもたらしたと報告されている。例えば、クーパー,ジイ・ジェイ・エス(Cooper,G.J.S.)ら、プロシーディングズ・オブ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシズ(Proc.Natl.Acad.Sci.)(USA)84:8628−8632(1987);クーパー・ジイ・ジェイ・エスら、ダイアベーテス(Diabetes)、1988、ラーキンス・アール、ツィメット・ピイおよびチショルム・ディ(Larkins,R.,Zimmet,P.& Chisholm,D.)(エルセビエ(Elsevier)、アムステルダム、496−496頁(1989))。アミリンのアミノ酸配列(配列番号:5)(図1参照)は、ヒト・カルシトニン遺伝子関連ペプチド2(CGRP−2)と46%の相同性を有する。
1つの報告は、アミリン分子の限定されたセグメント、残基20−29は、タイプ2糖尿病でのランゲルハンス島におけるアミロイドフィブリル形成への可能な寄与体であると述べている。グレナー(Glenner)ら、バイオケミカル・アンド・バイオフィジカル・リサーチ・コミューニケーションズ(Biochem.Biophys.Res.Commun.)155:608−614(1988)。また、ある哺乳動物種からのアミリン間のアミノ酸配列の相違がこの領域で起こっていると報告されており、さらなる研究は、アミロイド形成に関連した残基の同定に焦点を当ててきた。ウェスターマーク(Westermark)ら、プロシーディングズ・オブ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシズ(Proc.Natl.Acad.Sci.)(USA)87:5036−5040(1990)。ウェスターマーク(Westermark)らの研究は、異なる種からのアミリン配列の種々の20−29アミノ酸セグメントを合成し、続いてアミロイドフィブリルを形成するその能力を比較する試みを報告している。ヒト・アミリンの残基25−29は最も強力なアミロイド形成性であり、いくつかの囓歯類種におけるごとく、28位におけるセリンの代わりのプロリン置換は研究したデカペプチドにおいてフィブリル形成を有意に阻害することが提案されている。
アミリンは複雑なペプチドであり、アミリンの生物活性調製物の合成は骨が折れる。また、アミリンは溶液中で限定的な溶解度および限定的な安定性を有することが判明している。本発明者らは、ラット・アミリンはヒト・アミリンよりも高い溶液中溶解度および安定性を有することを見い出した。これは知られていなかったにも拘わらず、これは、幾分、異なる種からのアミリンの異なる凝集特性によるものであろう。ヒト、非ヒト霊長類、およびネコ種のアミリンのみが、in vivoにて凝集して島アミロイドを形成すると報告されている。今回、多数の種から単離されたと報告されているアミリンの配列を図2に記載する(配列番号:5−11)。
タイプI糖尿病において、アミリンのレベルは通常の対照と比較してひどく減少しているか、あるいは存在しない。タイプI糖尿病の疾患状態において、インスリンおよびアミリンの生産者であるβ−細胞が自己免疫プロセスによって破壊されている。アミリンは、インスリン誘導低血糖症を含めた、糖尿病および低血糖症の治療で有効であることが提案されている。また、アミリンと一緒でのインスリンの共投与は、インスリン単独の現行投与よりも優れた療法であり、低血糖症の治療のためのグルカゴンと一緒でのアミリンの共投与はグルカゴン単独の現行投与よりも優れた療法であると提案されている。かかる目的やその他の目的で、天然ヒト・アミリンの活性を有するより複雑でない化合物、ならびに天然ヒト・アミリンよりも促進された溶解度および/または安定性を示す化合物を提供するのは有用であろう。かかる化合物を記載し特許請求する。
本発明は、ペプチドホルモン・アミリンの新規アナログに指向される。これらの化合物はアミリンの効果を模倣しており、アミリン作動薬またはアミリンの作動薬アナログという。
また、本発明は、本発明の作動薬アナログよりなる医薬組成物、およびアミリンの作動薬アナログを(単独でまたはインスリンもしくはグルカゴンと組み合わせて)動物に投与することを特徴とする、糖尿病のごときインスリン要求性状態を含めた、促進されたアミリン作用が有益である低血糖症および他の疾患の治療法および防止法に指向される。
インスリン誘導低血糖症を含めた、糖尿病および低血糖症の治療の目的やその他の目的で、天然ヒト・アミリンの活性を有するより複雑でない化合物、ならびに天然ヒト・アミリンよりも促進された溶解度および/または安定性を示す化合物を提供し得る。
定義
本明細書で用いる以下の用語は、特に断りのない限り以下の意味を有する:
「アルキル」なる語は直鎖および分岐鎖のアルキル基双方をいう。「低級アルキル」なる語は合計1〜6個の炭素原子を有する直鎖および分岐鎖のアルキル基双方をいい、第一級、第二級および第三級アルキル基を包含する。典型的な低級アルキルは、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル等を包含する。
「アリール」なる語は、フェニルおよびナフチルのごとき6個ないし14個の炭素原子の炭素環芳香族基、ならびにピリジル、トリアゾロピラジン、ピリミジン等のごとき1個ないし3個のヘテロ原子(窒素、酸素、硫黄等)を含有する複素環芳香族基を包含する。
「アラルキル」なる語は、1個ないし4個の炭素原子の「アルキル」基に直接結合した6個〜10個の炭素原子の「アリール」基をいい、例えば、ベンジル、p−クロロベンジル、p−メチルベンジル、および2−フェニルエチルを包含する。
「シクロアルキル」とは、5ないし8個の炭素原子の環状アルキル基をいう。
本発明により、アミリンの新規作動薬アナログが提供される。これらのアナログは血糖上昇薬を含めたアミリンの作動薬として有用であり、図3(配列番号:12)によって示され得る。
1の態様において、本発明は、配列表の配列番号1で示されるアミノ酸配列:
-X-Asn-Thr-Ala-Thr-Y-Ala-Thr-10Gln-Arg-Leu-B-Asn-15Phe-Leu-C-D-E-20-G-Asn-H-Gly-25Pro-I-Leu-Pro-J-30Thr-K-Val-Gly-Ser-35Asn-Thr-Tyr-Z
[式中、
はLys、Ala、Serまたは水素;
はAla、SerまたはThr;
はVal、LeuまたはIle;
はHisまたはArg;
はSerまたはThr;
はSer、Thr、GlnまたはAsn;
はAsn、GlnまたはHis;
はPhe、LeuまたはTyr;
はIle、Val、AlaまたはLeu;
はSer、ProまたはThr;
はAsn、AspまたはGln;
XおよびYは、独立して、相互に化学結合して分子内架橋を形成する側鎖を有する残基から選択され、ここに、該分子内架橋には、ジスルフィド結合、ラクタムまたはチオエーテル架橋が含まれ;および、Zはアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、アラルキルアミノ、アルキルオキシ、アリールオキシまたはアラルキルオキシを意味する;
但し、AがLys、BがAla、CがVal、DがArg、EがSer、FがSer、GがAsn、HがLeu、IがVal、JがProであって、KがAsnである場合には、A〜Kのうちいずれかの1またはそれ以上はD−アミノ酸であって、Zはアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、アラルキルアミノ、アルキルオキシ、アリールオキシ、およびアラルキルオキシよりなる群から選択される]
を有するアミリンの作動薬アナログ、または、治療的投与用の形態に混合した、治療学的に有効な量の該アミリンの作動薬アナログと、インスリンもしくはグルカゴンとからなる組成物に指向される。
XおよびYについての適当な側鎖は、ジスルフィド結合を形成し得るアルキルスルフヒドリル;環状ラクタムを形成し得るアルキル酸およびアルキルアミン;縮合し、還元されてアルキルアミン架橋を形成し得るアルキルアルデヒドまたはアルキルハライドおよびアルキルアミン;または連結してアルキル、アルケニル、エーテルまたはチオエーテル結合を形成し得る側鎖;から由来する基を包含する。好ましいアルキル鎖は約1個〜約6個の炭素原子を有する低級アルキル基を包含する。
本発明の別の態様は、配列表の配列番号2で示されるアミノ酸配列:
-X-Asn-Thr-Ala-Thr-Y-Ala-Thr-10Gln-Arg-Leu-B-Asn-15Phe-Leu-C-D-E-20-G-Asn-H-Gly-25Pro-I-Leu-J-Pro-30Thr-K-Val-Gly-Ser-35Asn-Thr-Tyr-Z
[式中、
はLys、Ala、Serまたは水素;
はAla、SerまたはThr;
はVal、LeuまたはIle;
はHisまたはArg;
はSerまたはThr;
はSer、Thr、GlnまたはAsn;
はAsn、GlnまたはHis;
はPhe、LeuまたはTyr;
はIle、Val、AlaまたはLeu;
はSer、Pro、Leu、IleまたはThr;
はAsn、AspまたはGln;
XおよびYは、独立して、相互に化学結合して分子内架橋を形成する側鎖を有する残基から選択され、ここに、該分子内架橋には、ジスルフィド結合、ラクタムまたはチオエーテル架橋が含まれ;およびZはアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、アラルキルアミノ、アルキルオキシ、アリールオキシまたはアラルキルオキシを意味する;但し、
(a)AがLys、BがAla、CがVal、DがArg、EがSer、FがSer、GがAsn、HがLeu、IがVal、JがProであって、KがAsnである場合;または
(b)AがLys、BがAla、CがVal、DがHis、EがSer、FがAsn、GがAsn、HがLeu、IがVal、JがSerであって、KがAsnである場合には、A〜Kのうちいずれかの1またはそれ以上はD−アミノ酸であって、Zはアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、アラルキルアミノ、アルキルオキシ、アリールオキシ、およびアラルキルオキシよりなる群から選択される]
を有するアミリンの作動薬アナログ、または、治療的投与用の形態に混合した、治療学的に有効な量の該アミリンの作動薬アナログと、インスリンもしくはグルカゴンとからなる組成物に指向される。
本発明のさらなる別の態様は、配列表の配列番号3で示されるアミノ酸配列:
-X-Asn-Thr-Ala-Thr-Y-Ala-Thr-10Gln-Arg-Leu-B-
Asn-15Phe-Leu-C-D-E-20-G-Asn-H-Gly-25-J-
Leu-Pro-Pro-30Thr-K-Val-Gly-Ser-35Asn-Thr-Tyr-Z
[式中、
はLys、Ala、Serまたは水素;
はAla、SerまたはThr;
はVal、LeuまたはIle;
はHisまたはArg;
はSerまたはThr;
はSer、Thr、GlnまたはAsn;
はAsn、GlnまたはHis;
はPhe、LeuまたはTyr;
はAlaまたはPro;
はIle、Val、AlaまたはLeu;
はAsn、AspまたはGln;
XおよびYは、独立して、相互に化学結合して分子内架橋を形成する側鎖を有する残基から選択され、ここに、該分子内架橋には、ジスルフィド結合、ラクタムまたはチオエーテル架橋が含まれ;および、Zはアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、アラルキルアミノ、アルキルオキシ、アリールオキシまたはアラルキルオキシを意味する;但し、
がLys、BがAla、CがVal、DがArg、EがSer、FがSer、GがAsn、HがLeu、IがPro、JがValであって、KがAsnである場合には、A〜Kのうちいずれかの1またはそれ以上はD−アミノ酸であって、Zはアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、アラルキルアミノ、アルキルオキシ、アリールオキシ、およびアラルキルオキシよりなる群から選択される]
を有するアミリンの作動薬アナログ、または、治療的投与用の形態に混合した、治療学的に有効な量の該アミリンの作動薬アナログと、インスリンもしくはグルカゴンとからなる組成物に指向される。
本発明のなおさらなる別の態様は、配列表の配列番号4で示されるアミノ酸配列:
-X-Asn-Thr-Ala-Thr-Y-Ala-Thr-10Gln-Arg-Leu-B-Asn-15Phe-Leu-C-D-E-20-G-Asn-H-Gly-25Pro-I-Leu-Pro-Pro-30Thr-J-Val-Gly-Ser-35Asn-Thr-Tyr-Z
[式中、
はLys、Ala、Serまたは水素;
はAla、SerまたはThr;
はVal、LeuまたはIle;
はHisまたはArg;
はSerまたはThr;
はSer、Thr、GlnまたはAsn;
はAsn、GlnまたはHis;
はPhe、LeuまたはTyr;
はIle、Val、AlaまたはLeu;
はAsn、AspまたはGln;
XおよびYは、独立して、相互に化学結合して分子内架橋を形成する側鎖を有する残基から選択され、ここに、該分子内架橋には、ジスルフィド結合、ラクタムまたはチオエーテル架橋が含まれ;およびZはアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、アラルキルアミノ、アルキルオキシ、アリールオキシまたはアラルキルオキシを意味する;但し、AがLys、BがAla、CがVal、DがArg、EがSer、FがSer、GがAsn、HがLeu、IがValであって、JがAsnである場合には、A〜Kのうちいずれかの1またはそれ以上はD−アミノ酸であって、Zはアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、アラルキルアミノ、アルキルオキシ、アリールオキシ、およびアラルキルオキシよりなる群から選択される]
を有するアミリンの作動薬アナログ、または、治療的投与用の形態に混合した、治療学的に有効な量の該アミリンの作動薬アナログと、インスリンもしくはグルカゴンとからなる組成物に指向される。
また、1またはそれを超える特定部位において個々のアミノ酸の立体化学が(L)/Sから(D)/Rに変換され得る前記図3(配列番号:12)作動薬アナログの生物学的活性誘導体も本発明範囲内のものである。
また、Asn、Serおよび/またはThr残基のグリコシル化により修飾した作動薬アナログも本発明範囲内のものである。
ペプチド特性をより少なく含有するアミリンの生物学的活性作動薬アナログも本発明の範囲内のものである。かかるペプチド模擬体は、例えば、−CO−NH−アミド結合についての以下の1またはそれを超える置換基:デプシペプチド(−CO−O−)、イミノメチレン(−CH−NH−)、トランス−アルケン(−CH=CH−)、β−エナミンニトリル(−C(=CH−CN)−NH−)、チオアミド(−CS−NH−)、チオメチレン(−S−CH−または−CH−S−)、メチレン(−CH−CH−)およびレトロ−アミド(−NH−CO−)を包含し得る。
本発明の化合物は、種々の無機および有機酸および塩基とで塩を形成する。かかる塩は有機および無機の酸、例えば、HCl、HBr、HSO、HPO、トリフルオロ酢酸、酢酸、ギ酸、メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、マレイン酸、フマル酸およびショウノウスルホン酸とで調製した塩を包含する。塩基とで調製した塩は、例えば、アンモニウム塩、(ナトリウムおよびカリウム塩のごとき)アルカリ金属塩、(カルシウム塩およびマグネシウム塩のごとき)アルカリ土類金属塩を包含する。酢酸塩、塩酸塩、およびトリフルオロ酢酸塩が好ましい。
該塩は常法、例えば、生成物の遊離酸または塩基を、該塩が不溶な溶媒または媒質、あるいは次いで凍結乾燥によって真空中でまたは適当なイオン交換樹脂上のもう1つのイオンについての存在する塩のイオンを交換することによって除去される水のごとき溶媒中で、1またはそれを超える当量の適当な塩基または酸のと反応させることによって形成し得る。
本発明の化合物は種々の立体異性体を包含する。本発明の好ましい化合物において、ペプチド骨格上のキラル中心はすべてSである。
本発明の化合物は、当該分野で公知のある種の常法カップリング反応を用いることによって調製し得る。本発明のアナログは、順次、所望のアミノ酸を成長するペプチド鎖に付加することによって調製される。典型的には、α−N−カルバモイル保護アミノ酸および樹脂支持体上の成長するペプチド鎖に付加されたアミノ酸を、ジイソプロピルエチルアミンのごとき塩基の存在下、ジシクロヘキシルカルボジイミド 1−ヒドロキシベンゾトリアゾールのごときカップリング剤の存在において、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミドまたは塩化メチレンのごとき不活性溶媒中、室温で反応させる。該α−N−カルバモイル保護基は、トリフルオロ酢酸またはピペリジンのごとき薬剤で得られたペプチドから除去し、カップリング反応を次の所望のN−保護アミノ酸とで繰り返す。適当なN−保護基は当該分野で公知であり、t−ブチルオキシカルボナルが好ましい。
合成のためのある好ましい方法が、通常に譲渡された同時継続および通常に譲渡された特許出願第667040号(「アミリンおよびアミリンアナログの合成的調製(Synthetic Preparation of Amylin and Amylin Analogs」、1991年3月8日出願)に記載されている。これらの方法は、促進された生物学的活性を有し、実質的に欠失および他の汚染ペプチドがないアミリンまたはアミリンアナログよりなるペプチドの固相合成を提供するものであり、該ペプチドは連続的合成サイクルを用いて合成され、かかる各サイクルでは、成長するペプチドのα−アミノ基と指定されたアミノ酸のα−カルボキシルとの間にペプチド結合を形成することによって、指定されたアミノ酸を不溶性樹脂支持体に連結した成長するペプチドに付加し;各合成サクイルは(a)α−アミノ基を除去するためのα−アミノ脱保護条件下で成長するペプチドを処理し;(b)α−アミノ保護された指定アミノ酸のα−カルボキシル基を活性化し;(c)カップリング条件下で成長するペプチド鎖と指定アミノ酸を接触させて、ペプチド鎖についての遊離α−アミノと指定アミノ酸の活性化されたα−カルボキシルとの間にペプチド結合を形成させ;(d)工程(c)のカップリング効率が約97%未満であると工程(b)および(c)を反復することよりなる。カップリング効率が約99%未満であるときに工程(b)および(c)を反復するのが好ましい。もう1つの好ましい態様において、工程(b)および(c)を各合成サイクル中で反復する。所望により、カップリング効率を各カップリング工程後に測定する。
適当なカップリング条件は、合成サイクル間において、固体支持体の膨潤を最大とし、ペプチド鎖の第2の構造要素を最小とし、かつペプチド内およびペプチド間の水素結合を最小とする溶媒系の使用を包含する。好ましくは、該合成サイクルはカップリング工程後のキャッピング工程を包含し、そこでは、ペプチド鎖の反応しなかったα−アミノ基を非反応性とする。適当な保護α−アミノ酸を用いて合成サイクルを順次反復して特定配列のアミリンまたはアミリンアナログを得る。順次の合成サイクルの完了後、該アミリンまたはアミリンアナログを固体支持体から切断する。ペプチド鎖のシステイン残基を選択的に脱保護し、ペプチド結合を固体支持体から切断する前に分子内ジスルフィド結合を形成させるのが好ましい。
適当なα−アミノ保護基は−ブトキシカルボニルおよび9−フルオレニルメトキシカルボニルを包含する。1つの好ましい態様において、t−ブトキシカルボナルをα−アミノ保護基として用いる場合、α−カルボキシル基はジシクロヘキシルカルボジイミドおよび1−ヒドロキシベンゾトリアゾールを用いて活性化し、1−ヒドロキシベンゾトリアゾールエステルを形成させる。特に好ましい溶媒系はN−メチルピロリドンよりなる。
本発明の範囲内のある種の作動薬アナログの調製を実施例1ないし17に記載する。加えて、前記手法に従って調製され得る他の作動薬アナログを表IIに記載する。本発明の化合物は組換えDNA技術を用い、当該分野で今日知られている方法を用いて調製することもできる。例えば、サムブルック(Sambrook)ら、モレキュラー・クローニング:ア・ラボラトリー・マニュアル(Molecular Cloning:A Laboratory Manual)、第2版、コールド・スプリンギ・ハーバー(Cold Spring Harbor)(1989)参照。
本発明の化合物の命名法を用いて、ヒト・アミリンのごときいずれもの基本的ペプチドアミリン配列およびそれになされた修飾に配列が基づく双方のペプチドを示すことができる。添数字が先行するアミノ酸は、命名されたアミノ酸が基本的アミノ酸配列における添字のアミノ酸部分に通常存在するアミノ酸を置き換えることを示す。例えば、「18Arg25,28Pro−h−アミリン」とは、以下の置換:残基18におけるHisを置換するArg、残基25におけるAlaを置換するProおよび残基28においてSerを置換するProを有する「h−アミリン」または「ヒト−アミリン」の配列に基づいたペプチドをいう。「デス−Lys−h−アミリン」なる語は、第1の、またはN−末端アミノ酸が欠失したヒト・アミリンの配列に基づいたペプチドをいう。
本発明のアミリンの作動薬アナログはその薬理学的特性の観点より有用である。特に、本発明の化合物は、各々、実施例18および19に記載されたレセプター結合アッセイおよびヒラメ筋アッセイにおける活性から明らかなごとく、アミリン作動剤としての活性を有する。また、化合物のアミリン作動薬活性は、哺乳動物における高乳酸血症および/または高血糖症を誘導する能力によっても評価され得る。図3(配列番号:12)の化合物の記載に加えて、ある種の好ましい化合物を表Iに記載する。好ましい化合物デス−Lys−h−アミリン、28Pro−h−アミリン、25,28,29Pro−h−アミリン、18Arg25,28Pro−h−アミリン、およびデス−Lys18Arg25,28−h−アミリンはすべて処理したテスト動物でin vivoのアミリン活性、誘因する顕著な高乳酸血症、続いて高血糖症を示す。アミリンに特徴的な活性を有するに加え、本発明のある種の好ましい化合物は、ヒト・アミリンと比較した場合、より望ましい溶解度および安定性を有する。これらの好ましい化合物は25Pro26Val28,29−h−アミリン、25,28,29Pro−h−アミリン、および18Arg25,28−h−アミリンを包含する。
特に好ましいものである本明細書に記載の化合物は18Arg25,28−h−アミリン、デス−Lys18Arg25,28Pro−h−アミリン、18Arg25,28,29Pro−h−アミリン、デス−Lys18Arg25,28,29Pro−h−アミリン、25,28,29Pro−h−アミリン、デス−Lys−25,28,29Pro−h−アミリン、および25Pro26Val25,28Pro−h−アミリンを包含する。さらに好ましい作動薬ペプチド化合物は表IIにリストする。それらは、
23Leu25Pro26Val28,29Pro−h−アミリン;
25Leu25Pro26Val28Pro−h−アミリン;
デス−Lys23Leu25Pro26Val28Pro−h−アミリン;
18Arg23Leu25Pro26Val28Pro−h−アミリン、
18Arg23Leu25,28,29Pro−h−アミリン;
18Arg23Leu25,28−Pro−h−アミリン;
17Ile23Leu25,28,29Pro−h−アミリン;
17Ile25,28,29Pro−h−アミリン;
デス−Lys17Ile23Leu25,28,29Pro−h−アミリン;
17Ile18Arg23Leu−h−アミリン;
17Ile18Arg23Leu26Val29Peo−h−アミリン;
17Ile18Arg23Leu25Pro26Val28,29Peo−h−アミリン;
13Thr21His23Leu26Ala28Leu29Pro31Asp−h−アミリン;
13Thr21His23Leu26Ala29Pro31Asp−h−アミリン;
デス−Lys13Thr21His23Leu26Ala28Pro31Asp−h−アミリン;
13Thr18Arg21His23Leu26Ala29Pro31Asp−h−アミリン;
13Thr18Arg21His23Leu26Ala28,29Pro31Asp−h−アミリン;
13Thr18Arg21His23Leu25Pro26Ala28,29Pro31Asp−h−アミリン
を包含する。
本発明の化合物は医薬上許容される賦形剤と組み合わせて、非経口投与に適した医薬形態を調製することができる。化合物の実験的応答は、糖尿病および他のインスリン−要求性状態の治療、ならびに低血糖症の偶発の防止および治療におけるかかる医薬組成物の臨床的適用を支持する。本発明の化合物は糖尿病および他のインスリン−要求性状態の治療につきインスリンと組み合わせることもできる。「インスリン」とは、血中グルコースレベルの調節に有用なポリペプチドまたはその同等物を意味する。かかるインスリンの一般的記載は、グッドマンおよびギルマン(Goodman and Gillman)のザ・ファルマコロジカル・ベイシス・オブ・セラピューティックス(The Pharmacological Basis of Therapeutics)、第8版、ペルガモン(Pergamon Press)(1990)に提供されている。かかるインスリンは速効性、中間作用性、または遅効性であり得る。インスリンの種々の誘導体が存在し、本発明で有用である。例えば、米国特許第5049547号、第5028587号、および第5016643号参照。インスリンペプチドもまた有用であり(例えば、米国特許第5008241号参照)、アナログも同様である(例えば、米国特許第4992417号および4992418号参照)。かかる組成物は、鼻孔内投与(例えば、米国特許第4988512号および第4985242号、ならびに2バイオワールド・トゥデイ(BioWorld Today)、125号(1991)参照)を含めたいずれの標準的経路によっても投与できる。また、本発明の化合物は低血糖症の防止および治療用にグルカゴンと組み合わせても有用である。ヤング(Young)ら、ここに参照して一体化させる、「血糖上昇剤組成物(Hyperglycemic Compposition)なる発明の名称の、1991年1月10日付け出願の米国特許出願第07/640478号参照。
本発明の組成物または生成物は、便宜には、(静脈内、筋肉内および皮下を含めた)非経口投与または鼻孔内あるいは経口投与に適当した液剤の形態で提供する。多くの場合、一緒に投与するための単一の組成物または液剤中のアミリンの作動薬アナログおよびインスリンまたはグルカゴンにて提供するのが便宜である。他の場合、該作動薬アナログとは別にしたインスリンまたはグルカゴンを投与するのがより便宜である。適当な投与フォーマットは、個々に、各患者の医療実施者によって決定されるのが最良である。適当な医薬上許容される賦形剤およびその処方は標準的な処方論文、例えば、イー・ダブリュー・マーチン(E.W.Martin)によるレミントンズ・ファルマシューティカル・サイエンシズ(Remington's Pharmaceutical Sciences)に記載されている。また、ワング,ワイ・ジェイおよびハンソン・エム・エイ(Wang,Y.J. and Hanson,M.A.)、「蛋白およびペプチドの非経口処方:安定性および安定剤(Parenteral Formulations of Proteins and Peptides:Stability and Stabilizers)、ジャーナル・オブ・パレンテラル・サイエンス・アンド・テクノロジー(Journal of Parenteral Science and Technology)、テクニカル・レポート(Technical Report)10号、補選42:2S(1988)参照。インスリンまたはグルカゴンを包含する適当な処方は当該分野で公知である。
本発明の作動薬調製物は中性のpHで安定化され得る。本発明の生成物は両親媒性であるので、遊離塩基、酸付加塩または金属塩として利用され得る。勿論、該塩は医薬上許容される塩でなければならず、これらは、金属塩、特にアルカリおよびアルカリ土類金属塩、例えば、カリウムまたはナトリウム塩を包含する。前記したごとく、広範囲の医薬上許容される酸付加塩が利用可能である。これらは、有機および無機酸、好ましくは鉱酸から調製したものである。例示し得る典型的な酸はクエン酸、コハク酸、乳酸、塩酸および臭化水素酸を包含する。かかる生成物は当該分野でよく知られた手法によって容易に調製される。
本発明の生成物は通常注射または注入用の非経口組成物として提供される。それらは、例えば、不活性油、適当には、ゴマ油、落花生油、またはオリーブ油のごとき植物油に懸濁させる。別法として、それらは、pH約5.6ないし7.4の水性等張緩衝液に懸濁させることができる。有用な緩衝液はクエン酸ナトリウム−クエン酸およびリン酸ナトリウム−リン酸を包含する。容器または「貯蔵器(depot)」遅延放出調製物は、調製物の治療上有効量を、経皮注射に続き長い時間または日にわたって血流に送達させるように使用され得る。
所望の等張性は、塩化ナトリウムまたはデキストロース、ホウ酸、酒石酸ナトリウム、プロピレングリコール、(マンニトールおよびソルビトールのごとき)ポリオール、または他の無機もしくは有機溶質のごとき他の試薬上許容される剤を用いる達成され得る。塩化ナトリウムはナトリウムイオンを含有する緩衝液で特に好ましい。
所望ならば、前記組成物の溶液はメチルセルロースのごとき濃厚剤で濃厚とすることもできる。それらは、エマルジョン化形態、油中水、水中油の形態で調製できる。広範囲の医薬上許容される乳化剤のいずれも使用することができ、例えば、アカシア粉末、(ツイーン(Tween)のごとき)非イオン性界面活性剤、または(アルカリポリエーテルアルコールサルフェートまたはスルホネート、例えば、トリトン(Triton)のごとき)イオン性界面活性剤を包含する。
本発明の治療上有用な組成物は、一般的に許容される手法により成分を混合することによって調製される。例えば、選択された成分をブレンダーまたは他の標準的な装置で単に混合し、濃縮された混合物が得られ、次いで、水または濃厚剤およびある場合はpH調整用の緩衝液または等張性を制御するための付加溶質の添加によって最終濃度および粘度を調整することができる。
医者による使用には、該組成物は、インスリンまたはグルカゴンと共にあるいはそれ無しで、選択されたレベルで血糖を制御しあるいは再確立する単一または複数投与量にて有効な作動薬化合物の量を含有する投与単位にて提供される。低血糖症の治療のために記載するアミリンの作動薬アナログの治療上有効量は、血糖レベルを好ましくは80mg/dlを超えて増加させるものである。糖尿病および他のインスリン−要求性状態の治療用のかかる作動薬アナログの治療上有効量はインスリン過剰用量または望まない低血糖症の減少確率に十分なものである。当業者に認識されるように、治療剤の有効量は、患者の年令および体重、患者の身体の状態、得るべき血糖レベル、および他の因子を含めた多くの因子で変動する。糖尿病の治療のための典型的な用量単位は、アミリン作動薬化合物の約0.1ないし5mgおよび、所望ならば、インスリンの約0.5ないし約10mgを含有する。低血糖症の治療のための典型的な用量単位は、アミリン作動薬化合物の約0.5ないし1.0mgおよび、所望ならば、グルカゴンの当該分野で認識されている量またはそれ未満を含有する。
前記したごとく、本発明で有用な組成物は標準的な手法によって調製される。また、これらの組成物は、標準的な手法によって投与される。適当な用量は当業者によって容易に決定され、その例は前記した通りである。
本発明の理解のために、以下の実施例は一連の実験の結果を記載するものを含む。本発明に関する以下の実施例は、勿論、本発明を限定するものと理解されるべきでない。今知られ、あるいは後に開発される、当業者の意識内にある本発明のかかる変形も、後に特許請求する本発明の範囲内にあるものと考えられる。
実施例1
28Pro-ヒト-アミリンの製造
このヒト(「h-」)アミリンの類似体の固相合成を、メチルベンズヒドリルアミンアンカー結合樹脂およびN−Boc/ベンジル側鎖保護を用い、標準ペプチド合成法に従って実施した。トリフルオロ酢酸中、Acm−保護システインをタリウム(III)トリフルオロアセタートと反応させることにより、'−[ジスルフィド]アミリン−MBHA−樹脂を得た。環化がなされた後、該樹脂および側鎖保護基を、硫化ジメチルおよびアニソールの存在下、液体フッ化水素酸(「HF」)で切断した。28Pro-h-アミリンを分取用HPLCにより精製した。該ペプチドは分析用HPLCおよび界面電気泳動によって均質であることが判明し、その構造をアミノ酸分析および配列分析により確認した。その生成物は所望の質量イオンを付与した。FAB質量スペクトル:(M+1)/e=3914。
実施例2
25Pro26Val28'29Pro-h-アミリンの製造
このアミリン類似体の固相合成を、メチルベンズヒドリルアミンアンカー結合樹脂とN−Boc/ベンジル側鎖保護を用い、標準ペプチド合成法に従って実施した。トリフルオロ酢酸中、タリウム(III)トリフルオロアセタートと反応させることにより、'−[ジスルフィド]アミリン−MBHA−樹脂を得た。環化がなされた後、該樹脂および側鎖保護基を、硫化ジメチルおよびアニソールの存在下、液体HFを用いて切断した。25Pro26Val28'29Pro-h-アミリンを分取用HPLCにより精製した。該ペプチドは分析用HPLCおよび界面電気泳動によって均質であることが判明し、その構造をアミノ酸分析および配列分析により確認した。その生成物は所望の質量イオンを付与した。
FAB質量スペクトル:(M+1)/e=3936。
実施例3
'シクロ-[Asp,Lys]-h-アミリンの製造
このアミリン類似体の固相合成を、メチルベンズヒドリルアミンアンカー結合樹脂とN−Boc/ベンジル側鎖保護を用い、標準ペプチド合成法に従って実施した。AspおよびLysを、Boc-Asp(Fmoc)-OHおよびBoc-Lys(Fmoc)-OHを用いて導入した。ピペリジンで選択的に側鎖を脱保護し、側鎖と側鎖(Asp-Lys)の環化をベンゾトリアゾール-1イル-オキシ-トリス(ジメチルアミノ)-ホスホニウムヘキサフルオロホスファート(BOP試薬)を用いて行った。環化は、ジマイオ・ジェイ(Di Maio,J.)ら、ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー(J.Med.Chem.33:661−667(1990);フェリックス・エイ・エム(Felix,A.M.)ら、イント・ジェイ・ペント・プロト・レス(Int J.Pent.Prot.Res.32:441(1988)の記載に従った。環化後に得られた'シクロ-[Asp,Lys]アミリン-MBHA-樹脂を、硫化ジメチルおよびアニソールの存在下、液体HFで切断した。該'シクロ-(Asp,Lys)-h-アミリンを分取用HPLCで精製した。該ペプチドは分析用HPLCおよび界面電気泳動により均質であることが判明し、その構造をアミノ酸分析および配列分析により確認した。FAB質量スペクトル:(M+1)/e=3925。
実施例4
デス-Lys-h-アミリンの製造
デス-Lys-h-アミリン(また、2−37h-アミリンと称される)の固相合成を、メチルベンズヒドリルアミンアンカー結合樹脂とN−Boc/ベンジル側鎖保護を用い、標準ペプチド合成法により実施した。トリフルオロ酢酸中、Acm−保護システインをタリウム(III)トリフルオロアセタートと反応させることにより、'-[ジスルフィド]アミリン-MBHA-樹脂を得た。環化がなされた後、該樹脂と側鎖保護基を、硫化ジメチルおよびアニソールの存在下、液体HFを用いて切断した。デス-Lys-h-アミリンを分取用逆相HPLCにより精製した。該ペプチドは分析用HPLCおよび界面電気泳動によって均質であることが判明し、その構造をアミノ酸分析および配列分析により確認した。その生成物は所望の質量イオンを付与した。FAB質量スペクトル:(M+H)+=3,775。
実施例5
Ala-h-アミリンの製造
Ala-h-アミリンの固相合成を、メチルベンズヒドリルアミンアンカー結合樹脂とN−Boc/ベンジル側鎖保護を用い、標準ペプチド合成法により実施した。トリフルオロ酢酸中、Acm−保護システインをタリウム(III)トリフルオロアセタートと反応させることにより、'-[ジスルフィド]アミリン-MBHA-樹脂を得た。環化がなされた後、該樹脂と側鎖保護基を、硫化ジメチルおよびアニソールの存在下、液体HFを用いて切断した。Ala-h-アミリンを分取用逆相HPLCにより精製した。該ペプチドは分析用HPLCおよび界面電気泳動によって均質であることが判明し、その構造をアミノ酸分析および配列分析により確認した。その生成物は所望の質量イオンを付与した。FAB質量スペクトル:
(M+H)+=3,847。
実施例6
Ser-h-アミリンの製造
Ser-h-アミリンの固相合成を、メチルベンズヒドリルアミンアンカー結合樹脂とN−Boc/ベンジル側鎖保護を用い、標準ペプチド合成法により実施した。トリフルオロ酢酸中、Acm−保護システインをタリウム(III)トリフルオロアセタートと反応させることにより、'-[ジスルフィド]アミリン-MBHA-樹脂を得た。環化がなされた後、該樹脂と側鎖保護基を、硫化ジメチルおよびアニソールの存在下、液体HFを用いて切断した。Ser-h-アミリンを分取用逆相HPLCにより精製した。該ペプチドは分析用HPLCおよび界面電気泳動によって均質であることが判明し、その構造をアミノ酸分析および配列分析により確認した。その生成物は所望の質量イオンを付与した。FAB質量スペクトル:(M+H)+=3,863。
実施例7
29Pro-h-アミリンの製造
このヒトアミリン類似体の固相合成を、メチルベンズヒドリルアミンアンカー結合樹脂とN−Boc/ベンジル側鎖保護を用い、標準ペプチド合成法に従って実施した。トリフルオロ酢酸中、Acm−保護システインをタリウム(III)トリフルオロアセタートと反応させることにより、'-(ジスルフィド)アミリン-MBHA-樹脂を得た。環化がなされた後、該樹脂と側鎖保護基を、硫化ジメチルおよびアニソールの存在下、液体HFを用いて切断した。29Pro-h-アミリンを分取用HPLCにより精製した。該ペプチドは分析用HPLCおよび界面電気泳動によって均質であることが判明し、その構造をアミノ酸分析および配列分析により確認した。その生成物は所望の質量イオンを付与した。FAB質量スペクトル:(M+H)+=3916。
実施例8
25'28Pro-h-アミリンの製造
25'28Pro-h-アミリンの固相合成を、メチルベンズヒドリルアミンアンカー結合樹脂とNa−Boc/ベンジル側鎖保護を用い、標準ペプチド合成法により実施した。トリフルオロ酢酸中、Acm−保護システインをタリウム(III)トリフルオロアセタートと反応させることにより、'-(ジスルフィド)アミリン-MBHA-樹脂を得た。環化がなされた後、該樹脂と側鎖保護基を、硫化ジメチルおよびアニソールの存在下、液体HFで切断した。25'28Pro-h-アミリンを分取用逆相HPLCにより精製した。該ペプチドは分析用HPLCおよび界面電気泳動によって均質であることが判明し、その構造をアミノ酸分析および配列分析により確認した。その生成物は所望の質量イオンを付与した。FAB質量スペクトル:(M+H)+=3,939。
実施例9
デス-Lys25'28Pro-h-アミリンの製造
デス-Lys25'28Pro-h-アミリンの固相合成を、メチルベンズヒドリルアミンアンカー結合樹脂とN−Boc/ベンジル側鎖保護を用い、標準ペプチド合成法に従って実施した。トリフルオロ酢酸中、Acm−保護システインをタリウム(III)トリフルオロアセタートと反応させることにより、'-(ジスルフィド)アミリン-MBHA-樹脂を得た。環化がなされた後、該樹脂と側鎖保護基を、硫化ジメチルおよびアニソールの存在下、液体HFを用いて切断した。デス-Lys25'28Pro-h-アミリンを分取用HPLCにより精製した。該ペプチドは分析用HPLCおよび界面電気泳動によって均質であることが判明し、その構造をアミノ酸分析および配列分析により確認した。その生成物は所望の質量イオンを付与した。FAB質量スペクトル:(M+H)=3,811。
実施例10
18Arg25'28Pro-h-アミリンの製造
18Arg25'28Pro-h-アミリンの固相合成を、メチルベンズヒドリルアミンアンカー結合樹脂とN−Boc/ベンジル側鎖保護を用い、標準ペプチド合成法により実施した。トリフルオロ酢酸中、Acm−保護システインをタリウム(III)トリフルオロアセタートと反応させることにより、'-[ジスルフィド]アミリン-MBHA-樹脂を得た。環化がなされた後、該樹脂と側鎖保護基を、硫化ジメチルおよびアニソールの存在下、液体HFで切断した。18Arg25'28Pro-h-アミリンを分取用逆相HPLCにより精製した。該ペプチドは分析用HPLCおよび界面電気泳動によって均質であることが判明し、その構造をアミノ酸分析および配列分析により確認した。その生成物は所望の質量イオンを付与した。FAB質量スペクトル:(M+H)+=3,959。
実施例11
デス-Lys18Arg25'28Pro-h-アミリンの製造
デス-Lys18Arg25'28Pro-h-アミリンの固相合成を、メチルベンズヒドリルアミンアンカー結合樹脂とN−Boc/ベンジル側鎖保護を用い、標準ペプチド合成法により実施した。トリフルオロ酢酸中、Acm−保護システインをタリウム(III)トリフルオロアセタートと反応させることにより、'-[ジスルフィド]アミリン-MBHA-樹脂を得た。環化がなされた後、該樹脂と側鎖保護基を、硫化ジメチルおよびアニソールの存在下、液体HFを用いて切断した。デス-Lys18Arg25'28Pro-h-アミリンを分取用逆相HPLCにより精製した。該ペプチドは分析用HPLCおよび界面電気泳動によって均質であることが判明し、その構造をアミノ酸分析および配列分析により確認した。その生成物は所望の質量イオンを付与した。FAB質量スペクトル:(M+H)+=3,832。
実施例12
18Arg25'28'29Pro-h-アミリンの製造
18Arg25'28'29Pro-h-アミリンの固相合成を、メチルベンズヒドリルアミンアンカー結合樹脂とN−Boc/ベンジル側鎖保護を用い、標準ペプチド合成法により実施した。トリフルオロ酢酸中、Acm−保護システインをタリウム(III)トリフルオロアセタートと反応させることにより、'-[ジスルフィド]アミリン-MBHA-樹脂を得た。環化がなされた後、該樹脂と側鎖保護基を、硫化ジメチルおよびアニソールの存在下、液体HFで切断した。18Arg25'28'29Pro-h-アミリンを分取用逆相HPLCにより精製した。該ペプチドは分析用HPLCおよび界面電気泳動によって均質であることが判明し、その構造をアミノ酸分析および配列分析により確認した。その生成物は所望の質量イオンを付与した。FAB質量スペクトル:(M+H)+=3,971。
実施例13
デス-Lys18Arg25'28'29Pro-h-アミリンの製造
デス-Lys18Arg25'28'29Pro-h-アミリンの固相合成を、メチルベンズヒドリルアミンアンカー結合樹脂とN−Boc/ベンジル側鎖保護を用い、標準ペプチド合成法により実施した。トリフルオロ酢酸中、Acm−保護システインをタリウム(III)トリフルオロアセタートと反応させることにより、'-[ジスルフィド]アミリン-MBHA-樹脂を得た。環化がなされた後、該樹脂と側鎖保護基を、硫化ジメチルおよびアニソールの存在下、液体HFを用いて切断した。デス-Lys18Arg25'28'29Pro-h-アミリンを分取用逆相HPLCにより精製した。該ペプチドは分析用HPLCおよび界面電気泳動によって均質であることが判明し、その構造をアミノ酸分析および配列分析により確認した。その生成物は所望の質量イオンを付与した。FAB質量スペクトル:(M+H)+=3,843。
実施例14
25'28'29Pro-h-アミリンの製造
25'28'29Pro-h-アミリンの固相合成を、メチルベンズヒドリルアミンアンカー結合樹脂とN−Boc/ベンジル側鎖保護を用い、標準ペプチド合成法により実施した。トリフルオロ酢酸中、Acm−保護システインをタリウム(III)トリフルオロアセタートと反応させることにより、'-[ジスルフィド]アミリン-MBHA-樹脂を得た。環化がなされた後、該樹脂と側鎖保護基を、硫化ジメチルおよびアニソールの存在下、液体HFで切断した。25'28'29Pro-h-アミリンを分取用逆相HPLCにより精製した。該ペプチドは分析用HPLCおよび界面電気泳動によって均質であることが判明し、その構造をアミノ酸分析および配列分析により確認した。その生成物は所望の質量イオンを付与した。FAB質量スペクトル:(M+H)+=3,949。
実施例15
デス-Lys25'28'29Pro-h-アミリンの製造
デス-Lys25'28'29Pro-h-アミリンの固相合成を、メチルベンズヒドリルアミンアンカー結合樹脂とN−Boc/ベンジル側鎖保護を用い、標準ペプチド合成法に従って実施した。トリフルオロ酢酸中、Acm−保護システインをタリウム(III)トリフルオロアセタートと反応させることにより、'-[ジスルフィド]アミリン-MBHA-樹脂を得た。環化が得られた後、該樹脂と側鎖保護基を、硫化ジメチルおよびアニソールの存在下、液体HFを用いて切断した。デス−Lys25'28'29Pro-h-アミリンを分取用逆相HPLCにより精製した。該ペプチドは分析用HPLCおよび界面電気泳動によって均質であることが判明し、その構造をアミノ酸分析および配列分析により確認した。その生成物は所望の質量イオンを付与した。FAB質量スペクトル:(M+H)+=3,823。
実施例16
デス-Lys25Pro26Val28'29Pro-h-アミリンの製造
このh−アミリン類似体の固相合成を、メチルベンズヒドリルアミンアンカー結合樹脂とN−Boc/ベンジル側鎖保護を用い、標準ペプチド合成法により実施し、トリフルオロ酢酸中、タリウム(III)トリフルオロアセタートと反応させることにより、'-[ジスルフィド]アミリン-MBHA-樹脂を得る。環化が得られた後、該樹脂と側鎖保護基を、硫化ジメチルおよびアニソールの存在下、液体HFを用いて切断する。ついで、デス-Lys25Pro26Val28'29Pro-h-アミリンを分取用HPLCにより精製する。
実施例17
[(D)-11Arg]-アミリンの製造
このアミリン類似体の固相合成を、メチルベンズヒドリルアミンアンカー結合樹脂とN−Boc/ベンジル側鎖保護を用い、標準ペプチド合成法により実施する。(D)-11ArgをBoc-(D)-11Arg(Mtr)-OHを用いて導入する。トリフルオロ酢酸中、タリウム(III)トリフルオロアセタートと反応させることにより得られた'-[ジスルフィド]アミリン-MBHA-樹脂を環化し、該樹脂と側鎖保護基を、硫化ジメチルおよびアニソールの存在下、液体HFで切断する。ついで、[(D)-11Arg]-アミリンを分取用HPLCにより精製する。
実施例18
受容体結合検定
本発明の化合物のアミリン受容体に対する結合評価を以下のように行った。125I−ラットのアミリン(N−末端のリジンで標識化したボルトン−ハンター(Bolton-Hunter))をアメルシャム・コーポレーション(Amersham Corporation)(アーリントン・ハイツ,イリノイ州(Arlington Heights,IL))より購入した。使用時間での比活性度は1950〜2000Ci/mmolであった。未標識化ペプチドをバチャム・インコーポレイテッド(BACHEM Inc.)(トランス、カリフォルニア州(Torrance,CA))およびペニンスラ・ラボラトリース(Peninsula Laboratories)(ベルモント、カリフォルニア州)から入手した。
雄のスプラギュー−ダウレイ・ラット(200−250g)を断頭により殺した。脳を冷却したリン酸塩−緩衝食塩水(PBS)中に摘出した。腹部面より、切断部を視床下部までくちばし状にし、嗅索により側部方向に結合させ、これらの嗅索から中央方向に45°の角度で伸張させた。その側座核および周辺領域を含むこの基底前脳組織を秤量し、氷冷した20mM HEPES緩衝液(20mM HEPES酸、pHを23℃でNaOHで7.4に調整)中で均質化した。新たな緩衝液中にて3回、48,000×gで15分間遠心分離に付すことにより膜を洗浄した。最終の膜ペレットを0.2mMフェニルメチルスルホニルフルオリド(PMSF)含有の20mM HEPES緩衝液に再度懸濁させた。
125I-アミリン結合を測定するのに、4mgの原型湿式重量の組織からの膜を、バシトラシン0.5mg/ml、ウシ血清アルブミン0.5mg/mlおよび0.2mMのPMSFを含有する20mMのHEPES緩衝液中、12−16pMで125I-アミリンと一緒にインキュベートした。溶液を23℃で60分間インキュベートした。ラジオ標識化したペプチドの非特異的結合を減少させるために、0.3%ポリエチレンイミン中に4時間予め浸漬したGF/Bガラス繊維フィルターを通して濾過し、インキュベートを終えた。濾過の直前に冷PBS5mlを用い、濾過の直後に冷PBS15mlを用いてフィルターを洗浄した。フィルターを取り外し、γ−カウンターにて77%の計数効率で放射能を評定した。10−12〜10−6Mの未標識化試験化合物の存在下での結合を測定することにより競合曲線を作成し、4−パラメーターのロジスティック方程式(インプロットプログラム;グラフパッド・ソフトウエア,サンディエゴ(Inplot program;GraphPAD Software,San Diego)を用いる非線状回帰線により解析した。
この検定において、精製したヒトアミリンは約50pMのIC50測定値でその受容体に結合する。本発明の試験化合物についての結果を表Iに示す。その結果は、該化合物が、各々、有意な受容体結合活性を有することを示す。
実施例19
ヒラメ筋アッセイ
本発明の化合物のアミリン作動剤活性の評価を以下のヒラメ筋アッセイを用いて行った。ヒラメ筋の質量を40mg以下に維持するのに、約200gの雄のハーラン・スプラギュー−ダウレイ(Harlan Sprague-Dawley)ラットを用いた。断頭により殺す前の4時間、動物を絶食させた。下部の脚より皮膚を除去し、ついでそれをコルク板にピンで留めた。アキレス腱を前記のように切断し、踵骨および腓腹筋(os calcisおよびm.gastrocnemius)を脛骨の後部面よりリフレクトさせた。ついで、腓腹筋の骨面にある、ヒラメ筋、15−20mm長、0.5mm厚のフラットな筋をきれいに剥がし、細いはさみおよび鉗子を用いて筋周膜を除去した。ついで、ヒラメ筋をブレードを用い、該筋のベリーを介して前−後方向に突き通して均等に分配し、各動物より合計4つの筋ストリップを得た。動物から筋を切開した後、短期間、生理食塩水中に保持した。この筋はラジオグルコースをグリコーゲン中に取り込むことについて明白な効果を有しないため、該筋を張力下に保持する必要はなかった。
以下に詳説するように、1リットル当たり、NaCl 118.5ミリモル(6.93g)、KCl 5.94ミリモル(443mg)、CaCl 2.54ミリモル(282mg)、MgSO 1.19ミリモル(143mg)、KHPO 1.19ミリモル(162mg)、NaHCO 25ミリモル(2.1g)、5.5ミリモルのグルコース(1g)および組換えヒトインスリン(Humulin-R,Eli Lilly,IN)および試験化合物を含有する予めガス処理したクレーブス−リンガー(Krebs−Ringer)炭酸水素塩緩衝液10mlを含む50mlのエルレンマイヤー(Erlenmeyer)フラスコに筋を加えた。37℃でのpHが7.1と7.4の間にあることを確認した。各動物からの4つの筋片が種々のアッセイ条件間で均一に分配されるように、筋を異なるフラスコに割り当てた。振動型水浴中、37℃で連続的に撹拌しながら、カーボゲン(95%O、5%CO)をその面全体に穏やかにブローすることによりインキュベート培地をガス処理した。「プレインキュベーション」を半時間行った後、0.5μCiのU-14C-グルコースを各フラスコに加え、それをさらに60分間インキュベートした。ついで、各筋片を速やかに取り出し、ブロットし、液体N中で凍結させ、秤量し、その後の14C-グリコーゲンの測定用に貯蔵した。
14C-グリコーゲン測定は7mlのシンチレーションバイアル中で行った。凍結した各筋試験片をバイアルに入れ、連続撹拌下、70℃で45分間、60%水酸化カリウム1mlにて消化した。3mlの無水エタノールを添加し、−20℃で一夜冷却することにより溶解したグリコーゲンをバイアル中に沈殿させた。上澄液をアスピレートし、その沈殿物を真空下で乾燥させた。エタノールをすべて蒸発させ、シンチレーション計数の間のクエンチを回避した。残りのグリコーゲンを水1mlおよびシンチレーション液4ml中に再度溶かし、14Cを計数した。
グルコースのグリコーゲンへの取り込み速度(μmol/g/時間で表す)を、5.5mMのインキュベート培地における14C−グルコースの特異活性、および各筋から抽出したグリコーゲン中に残っている合計の14C数より得た。用量/応答曲線を、最小二乗式繰り返しルーチンを用いる4パラメーター・ロジスティック・モデル(ALLFIT,v2.7,NIH,MD)に適合させてEC50を得た。EC50は対数が正規的に分布しているため、それは対数の±標準誤差で表される。SYSTAT(ウィルキンソン(Wilkinson)、“SYSTAT:統計のためのシステム”,シスタット・インコーポレイテッド(SYSTAT Inc.),Evanston IL(1989))のルーチンに基づくt−試験を用いてペアーワイス(pairwise)比較を行った。
用量−応答曲線を、7.1nM(1000μU/ml)インスリンおよび0、1、3、10、30、100、300および1000nMの最終濃度で添加された各試験化合物を含有する培地に加えた筋で作成した。各アッセイはまた、単一バッチのラットアミリンからなる内部陽性対照を含み、凍結乾燥して−70℃で貯蔵した。
ヒトアミリンは公知の血糖上昇ペプチドであり、ヒラメ筋アッセイにおけるアミリン調製物のEC50測定値は、純度が90%以下の市販の調製物では不純物が存在するため高いEC50を有し、その結果として低い測定活性を示すが、典型的には、約1〜10nMの範囲にある。試験化合物の結果を表Iに示す。その結果は各化合物がアミリン活性を有することを示している。
Figure 0004018116
Figure 0004018116
図1はヒト・アミリンのアミノ酸配列(配列番号:5)を示す。 図2はいくつかの哺乳動物から単離したアミリンのアミノ酸配列を比較したものを示す(配列番号:5−11)。 図3は新規アミリン作動薬ペプチドのアミノ酸配列(配列番号:12)を示す。
配列番号1
1位 <223> Lys, Ala, Serまたは水素
13位 <223> Ala, SerまたはThr
17位 <223> Val, LeuまたはIle
18位 <223> HisまたはArg
19位 <223> SerまたはThr
20位 <223> Ser, Thr, GlnまたはAsn
21位 <223> Asn, GlnまたはHis
23位 <223> Phe, LeuまたはTyr
26位 <223> Ile, Val, AlaまたはLeu
29位 <223> Ser, ProまたはThr
31位 <223> Asn, AspまたはGln
38位 <223> アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、アラルキルアミノ、アルキルオキシ、アリールオキシまたはアラルキルオキシ
<223> 2位および7位は、独立して、相互に化学結合して分子内架橋を形成する側鎖を有する残基から選択され、ここに該分子内架橋には、ジスルフィド結合、ラクタムまたはチオエーテル架橋が含まれる。
配列番号2
1位 <223> Lys, Ala, Serまたは水素
13位 <223> Ala, SerまたはThr
17位 <223> Val, LeuまたはIle
18位 <223> HisまたはArg
19位 <223> SerまたはThr
20位 <223> Ser, Thr, GlnまたはAsn
21位 <223> Asn, GlnまたはHis
23位 <223> Phe, LeuまたはTyr
26位 <223> Ile, Val, AlaまたはLeu
28位 <223> Ser, Pro, Leu, IleまたはThr
31位 <223> Asn, AspまたはGln
38位 <223> アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、アラルキルアミノ、アルキルオキシ、アリールオキシまたはアラルキルオキシ
<223> 2位および7位は、独立して、相互に化学結合して分子内架橋を形成する側鎖を有する残基から選択され、ここに該分子内架橋には、ジスルフィド結合、ラクタムまたはチオエーテル架橋が含まれる。
配列番号3
1位 <223> Lys, Ala, Serまたは水素
13位 <223> Ala, SerまたはThr
17位 <223> Val, LeuまたはIle
18位 <223> HisまたはArg
19位 <223> SerまたはThr
20位 <223> Ser, Thr, GlnまたはAsn
21位 <223> Asn, GlnまたはHis
23位 <223> Phe, LeuまたはTyr
25位 <223> AlaまたはPro
26位 <223> Ile, Val, AlaまたはLeu
31位 <223> Asn, AspまたはGln
38位 <223> アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、アラルキルアミノ、アルキルオキシ、アリールオキシまたはアラルキルオキシ
<223> 2位および7位は、独立して、相互に化学結合して分子内架橋を形成する側鎖を有する残基から選択され、ここに該分子内架橋には、ジスルフィド結合、ラクタムまたはチオエーテル架橋が含まれる。
配列番号4
1位 <223> Lys, Ala, Serまたは水素
13位 <223> Ala, SerまたはThr
17位 <223> Val, LeuまたはIle
18位 <223> HisまたはArg
19位 <223> SerまたはThr
20位 <223> Ser, Thr, GlnまたはAsn
21位 <223> Asn, GlnまたはHis
23位 <223> Phe, LeuまたはTyr
26位 <223> Ile, Val, AlaまたはLeu
31位 <223> Asn, AspまたはGln
38位 <223> アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、アラルキルアミノ、アルキルオキシ、アリールオキシまたはアラルキルオキシ
<223> 2位および7位は、独立して、相互に化学結合して分子内架橋を形成する側鎖を有する残基から選択され、ここに該分子内架橋には、ジスルフィド結合、ラクタムまたはチオエーテル架橋が含まれる。

Claims (17)

  1. アミノ酸配列:
    -Cys-Asn-Thr-Ala-Thr-Cys-Ala-Thr-10Gln-Arg-Leu-
    Ala-Asn-15Phe-Leu-Val-B-Ser-20Ser-Asn-Asn-Leu-Gly-
    25Pro-C-Leu-Pro-D-30Thr-Asn-Val-Gly-Ser-35Asn-Thr-Tyr-NH
    [式中、
    はLysまたは水素;
    はHisまたはArg;
    はIleまたはVal;
    はSerまたはPro;
    ジスルフィド結合は、2つのCysアミノ酸残基の間で形成され、
    但し、AがLysである場合に、該化合物はラットアミリンのアミノ酸配列を有さない]
    を有するアミリンの作動薬アナログ。
  2. アミノ酸配列:
    -Cys-Asn-Thr-Ala-Thr-Cys-Ala-Thr-10Gln-Arg-Leu-
    Ala-Asn-15Phe-Leu-Val-B-Ser-20Ser-Asn-Asn-Leu-Gly-
    25Pro-C-Leu-D-Pro-30Thr-Asn-Val-Gly-Ser-35Asn-Thr-Tyr-NH
    [式中、
    はLysまたは水素;
    はHisまたはArg;
    はIleまたはVal;
    はSerまたはPro;
    ジスルフィド結合は、2つのCysアミノ酸残基の間で形成され、
    但し、AがLysである場合に、該化合物はラットアミリンのアミノ酸配列を有さない]
    を有するアミリンの作動薬アナログ。
  3. アミノ酸配列:
    -Cys-Asn-Thr-Ala-Thr-Cys-Ala-Thr-10Gln-Arg-Leu-
    Ala-Asn-15Phe-Leu-Val-B-Ser-20Ser-Asn-Asn-Leu-Gly-
    25-C-Leu-Pro-Pro-30Thr-Asn-Val-Gly-Ser-35Asn-Thr-Tyr-NH
    [式中、
    はLysまたは水素;
    はHisまたはArg;
    はIleまたはVal;
    はAlaまたはPro;
    ジスルフィド結合は、2つのCysアミノ酸残基の間で形成され、
    但し、AがLysである場合に、該化合物はラットアミリンのアミノ酸配列を有さない]
    を有するアミリンの作動薬アナログ。
  4. アミノ酸配列:
    -Cys-Asn-Thr-Ala-Thr-Cys-Ala-Thr-10Gln-Arg-Leu-
    Ala-Asn-15Phe-Leu-Val-B-Ser-20Ser-Asn-Asn-Leu-Gly-
    25Pro-C-Leu-Pro-Pro-30Thr-Asn-Val-Gly-Ser-35Asn-Thr-Tyr-NH
    [式中、
    はLysまたは水素;
    はHisまたはArg;
    はIleまたはVal;
    ジスルフィド結合は、2つのCysアミノ酸残基の間で形成され、
    但し、AがLysである場合に、該化合物はラットアミリンのアミノ酸配列を有さない]
    を有するアミリンの作動薬アナログ。
  5. がArgである請求項1ないし4のいずれか1記載のアミリンの作動薬アナログ。
  6. がValである請求項1ないし4のいずれか1記載のアミリンの作動薬アナログ。
  7. が水素である請求項1ないし4のいずれか1記載のアミリンの作動薬アナログ。
  8. 酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩または塩酸塩である請求項1ないし7のいずれか1記載のアミリンの作動薬アナログ。
  9. 治療学的に有効な量の請求項1ないし8のいずれか1記載のアミリンの作動薬アナログを含む糖尿病を治療するための組成物。
  10. 治療的投与用に適した形態に混合した、治療学的に有効な量の請求項1ないし8のいずれか1記載のアミリンの作動薬アナログと、インスリンとを含む糖尿病を治療するための組成物。
  11. 治療的投与用に適した形態に混合した、治療学的に有効な量の請求項1ないし8のいずれか1記載のアミリンの作動薬アナログと、グルカゴンとを含む糖尿病を治療するための組成物。
  12. 2,7シクロ−[Asp,Lys]-h-アミリン。
  13. Ala-h-アミリン。
  14. Ser-h-アミリン。
  15. 23Leu25Pro26Val28,29Pro−h−アミリン、23Leu25Pro26Val28Pro−h−アミリン、デス−Lys23Leu25Pro26Val28Pro−h−アミリン、18Arg23Leu25Pro26Val28Pro−h−アミリン、18Arg23Leu25,28,29Pro−h−アミリンおよび18Arg23Leu25,28−Pro−h−アミリンよりなる群から選択される化合物。
  16. 酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、または塩酸塩である請求項12ないし15のいずれか1記載の化合物。
  17. 治療学的に有効な量の請求項12ないし16のいずれか1記載の化合物を含む組成物
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