JP4017784B2 - 連続鋳造用ノズル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はタンデッシュからモールドへ溶鋼を注入するとき使用するタンディッシュノズルや浸漬ノズル等の連続鋳造用ノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】
タンディッシュノズルや浸漬ノズルは、溶鋼によって内孔が溶損して拡大するとタンディッシュからモールドへ注入する溶鋼の流量を正確に制御することが困難になるので、耐溶損性に優れた高アルミナ質、ジルコニア質、黒鉛アルミナ質等の材質を用いて成形されている。
とく、ビレットの連続鋳造においてはスラブやブルームに比べて小サイズのモールドに溶鋼を注入するので、鋳造開始時の溶鋼の流量を正確に制御できるように、内径が15mm〜30mmの小さいノズルを使用している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ビレットの連続鋳造においては、ダンディッシュからモールドへ溶鋼を注入するとき内径の小さなノズルを使用するうえに、タンディッシュの容量も小さいため取鍋から受鋼したときの溶鋼の温度降下が著しく、温度降下によってノズル内孔に溶鋼が凝固し易い。
とりわけ、アルミ・シリコンキルド鋼の連続鋳造では、温度降下に伴ってアルミナ、アルミナ・シリカ等の非金属介在物が内孔に析出付着するので、ノズル内孔の閉塞を生じ易い。そのため、この種の鋼ではタンディッシュが十分に加熱されて温度降下の影響が少なくなる2回目、3回目の受鋼から鋳造を行うのが普通である。
本発明はかかる問題点に鑑み、鋳造開始時の溶鋼の流量を正確に制御でき、かつ非金属介在物が析出付着し易い溶鋼の鋳造に使用しても内孔の閉塞を防止できる連続鋳造用ノズルを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は連続鋳造用ノズルであって、ノズル内孔に溶鋼に対してノズル本体の材質よりも溶損し易い材質から成る縮径部を設け、該縮径部が鋳造開始から鋳片が所定速度で引き抜かれる安定操業状態に達するまでの所要時間が経過したとき消失するように縮径部の材質、形状及び寸法を設定したことを特徴とする。
【0005】
【発明の作用・効果】
本発明によれば、ノズル内孔に易溶損性材質の縮径部を設けたので、取鍋からタンディッシュに注がれた溶鋼がタンディッシュノズルを通ってモールドに注入されるとき溶鋼がノズルの縮径部に接触して縮径部の溶損が進行し、徐々に縮径部が拡大する。
【0006】
鋳造開始から鋳片が所定速度で引き抜かれる安定操業状態に達するまでの所要時間、例えば5〜15分間が経過したとき縮径部が消失するように縮径部の易溶損性材質、形状、寸法を設定することで、鋳造開始当初においてはタンディッシュからモールドに注入される溶鋼の流量をノズル内孔の縮径部によって制御できるとともに、鋳造開始から所定時間経過後には縮径部が消失して内孔の内径が拡大するので、溶鋼の凝固や溶鋼中の非金属介在物に不着によるノズル内孔の閉塞を防止できる。このため、アルミ・シリコンキルド鋼のような非金属介在物が析出不着して閉塞をきたし易い鋼種でも一回目の受鋼から鋳造が可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を図面に基づき説明するに、図1及び図2には本発明の一実施形態に係るタンディシュノズル10が示されている。当該タンディッシュノズル10はタンディッシュ11からモールド12に注入されるアルミ・シリコンキルド鋼の溶鋼13の流量を制御するためのものであって、タンディッシュノズル10の内孔14に対してストッパーノズル15を上下に動かして、その間隔を調整することで溶鋼13の流量制御を行う。
【0008】
タンディッシュノズル10の本体材質には耐溶損性に優れた高アルミナ質を使用すると共に、1475℃〜1580℃の温度の溶鋼に対して本体材質よりも溶損し易い材質で成形したリング16を内孔にモルタルで接合して縮径部117を形成している。このリングは内径が15mm、外径が30mmの寸法に成形されている。
【0009】
本実施形態に係るタンディッシュノズル10の構造は以上の通りであって、ノズル内孔14に固着したリング16を溶鋼13に対して溶損し易い材質で成形したので、取鍋からタンディッシュ11に注がれた溶鋼13がタンディッシュノズル10を通ってモールド12に注入されるとき、溶鋼13がリング16に接触して溶損が徐々に進行し、縮径部17が拡大する。
【0010】
鋳造開始から鋳片が所定速度で引き抜かれる安定操業状態に達するまでの所要時間、例えば5〜15分間が経過したときリング16が消失するようにその易溶損性材質、形状、寸法を設定することで、鋳造開始当初はタンディッシュ11からモールド12に注入される溶鋼13の流量をリング16で形成した縮径部17によって制御できるとともに、鋳造開始から所要時間経過後にはリング15が消失して縮径部17が無くなり、内孔14が拡開するので、溶鋼13の凝固や溶鋼13中の非金属介在物に不着によるノズル内孔14の閉塞を防止できる。このため、アルミ・シリコンキルド鋼のような非金属介在物が析出不着して閉塞をきたし易い鋼種でも取鍋からタンディッシュ11への一回目の受鋼から鋳造が可能となる。
【0011】
本発明の一実施形態としてオープン形式のタンディシュノズル10について説明したが、本発明は浸漬ノズルに適用することも可能である。
また、縮径部17を形成するリング16の材質については、溶鋼13に対して溶損し易いものであれば良く、純カーボン材、カーボン−SiC材、カーボン・シリカ質やアルミナ・シリカ質でリング15を成形することも可能である。
さらに、リング16をモルタル接合することに代えてノズル本体10に一体成形することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るタンディッシュノズルを備えたタンディッシュを示す断面図である。
【図2】 本発明の一実施形態に係るタンディッシュノズルを示す拡大断面図である。
【符号の説明】
10…タンディッシュノズル、11…タンディッシュ、12…モールド、13…溶鋼、14…ノズル内孔、16…リング、17…縮径部。
Claims (1)
- ノズル内孔に溶鋼に対してノズル本体の材質よりも溶損し易い材質から成る縮径部を設け、該縮径部が鋳造開始から鋳片が所定速度で引き抜かれる安定操業状態に達するまでの所要時間が経過したとき消失するように縮径部の材質、形状及び寸法を設定したことを特徴とする連続鋳造用ノズル。
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Applications Claiming Priority (1)
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1999
- 1999-03-29 JP JP08564399A patent/JP4017784B2/ja not_active Expired - Fee Related
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