JP4016685B2 - プロジェクタのクールダウン処理正否カウント方法およびプロジェクタ - Google Patents

プロジェクタのクールダウン処理正否カウント方法およびプロジェクタ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はプロジェクタに係り、特にその使用終了時などにランプを冷却するクールダウン処理の正常終了または異常終了の計数および記憶に関する。
【0002】
【従来の技術】
プロジェクタにおいては、照明用ランプがONされていた後、電源OFFなどによりそのランプがOFFされた場合には、全ての回路をOFFする前に、使用により高温となったそのランプを冷却する必要がある。このため、プロジェクタには、照明用ランプがOFFされてもファンの動作はしばらくの間継続させて、所定の時間の経過後あるいはランプが所定の温度以下となった時にその動作を停止させる、いわゆるクールダウン機能を持たせている。このクールダウンが正常に実行されないと、ランプの寿命が短くなったり性能が低下したりすることにつながる。また、画像表示装置として用いられている液晶パネルにも悪影響を及ぼすことになりかねない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
クールダウンは上記のように重要な操作であるにもかかわらず、そのクールダウンには通常30〜60秒程度の時間を要するため、利用者は、無意識にまたは故意にクールダウンを正しく実行させることなく、プロジェクタへ入るAC100Vなどの電源を遮断してしまうということが多々起こっている。しかし、従来は、クールダウンが正しく実行されたかどうかを判断する手段がなかったため、後にプロジェクタの動作に異常を来たしても、それがクールダウンの異常終了に起因するものかどうかを判別することは極めて困難であった。
【0004】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、プロジェクタの終了時などにおけるクールダウン処理の終了状態を監視してその正常終了または異常終了の回数をカウントして内部に記憶させておき、後の修理などの際にそれらのデータを参照できるようにして、クールダウンの不適切な実行に関連する不具合の発見に寄与しうるプロジェクタを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題に対処するため、以下のような構成を採用する。
【0006】
ランプ、該ランプからの光で照明される画像表示装置、該画像表示装置で生成された画像を投射する投射レンズ、および前記ランプを冷却するファンを有し、前記ランプがOFFされた後に前記ファンを利用して該ランプを冷却するプロジェクタのクールダウン処理において、前記ランプの点灯回数をカウントする工程と、前記クールダウン処理の正常終了を監視する工程と、前記正常終了が発見された場合にそれを正常終了としてカウントする工程と、前記工程でカウントされたランプの点灯回数およびクールダウン処理の正常終了回数とを読み出し可能に記憶する工程とを備える。これにより、後の修理などの際に、ランプの点灯回数とクールダウンの正常終了回数とを読み出して、クールダウンが正しく実行されなかった回数を知ることができる。
【0007】
また、ランプ、該ランプからの光で照明される画像表示装置、該画像表示装置で生成された画像を投射する投射レンズ、および前記ランプを冷却するファンを有し、前記ランプがOFFされた後に前記ファンを利用して該ランプを冷却するプロジェクタのクールダウン処理において、前記クールダウン処理の終了状態を監視しその終了が異常終了となった場合には異常終了の発生を示す情報を保持しておく工程と、次回の電力投入時に前記情報の有無を確認し該情報がある場合には前回のクールダウン処理を異常終了としてカウントする工程と、前記工程でカウントされた結果を読み出し可能に記憶する工程とを備える。これにより、後の修理などの際に、クールダウンの異常終了回数すなわちクールダウンが正常に実行されなかった回数を直接読み出すことができる。
【0008】
さらに、ランプ、該ランプからの光で照明される画像表示装置、該画像表示装置で生成された画像を投射する投射レンズ、および前記ランプを冷却するファンを有し、前記ランプがOFFされた後に前記ファンを利用して該ランプを冷却するクールダウン機能を備えたプロジェクタであって、前記ランプの点灯回数をカウントする点灯回数カウント手段と、前記クールダウンの正常終了を監視するモニタ手段と、前記モニタ手段で正常終了が確認された場合にそれを正常終了としてカウントする正常終了回数カウント手段と、前記点灯回数カウント手段および前記正常終了回数カウント手段でカウントされた結果を記憶するメモリとを備える。これによれば、後の修理などの際にプロジェクタのメモリを参照することで、ランプの点灯回数とクールダウンの正常終了回数との差から、クールダウンが正しく実行されなかった回数を知ることができ、不良解析の手がかりとなる。
【0009】
なお、前記モニタ手段は、前記ファンの動作時間を測定し、その測定された時間と予め定めた所定時間との比較に基づき前記クールダウンの正常終了を認識するもの、または、前記プロジェクタの内部温度を測定し、その測定された温度と予め定めた所定温度との比較に基づきクールダウンの正常終了を認識するもの、とすることができる。
【0010】
また、ランプ、該ランプからの光で照明される画像表示装置、該画像表示装置で生成された画像を投射する投射レンズ、および前記ランプを冷却するファンを有し、前記ランプがOFFされた後に前記ファンを利用して該ランプを冷却するクールダウン機能を備えたプロジェクタであって、前記クールダウン処理の終了状態を監視しその終了が異常終了となった場合にはその異常終了の発生を示す情報を保持しておくモニタ手段と、次回の電力投入時に前記モニタ手段にアクセスしそこに異常終了の発生を示す情報がある場合には前回のクールダウン処理を異常終了としてカウントする異常終了回数カウント手段と、前記異常終了回数カウント手段でカウントされた結果を記憶するメモリとを備える。これによれば、後の修理などの際にプロジェクタのメモリを参照することで、クールダウンが異常終了された回数を直接知ることができる。
【0011】
なお、前記モニタ手段は、前記ファンの動作時間を測定するタイマとし異常終了時にはその時の測定時間を保持させるようにすること、あるいは、前記プロジェクタの内部温度を測定する温度計とし異常終了時にはその時の測定温度を保持させるようにすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を説明する。
(i)プロジェクの主な構成
図1は本発明の実施形態に係るプロジェクタの外観を示す斜視図である。このプロジェクタ1は、その各構成要素が外装ケース2に収納されてなり、外装ケース2の前面には、投射レンズ3が配置されている。また、外装ケース2の前面には、後述する照明用ランプへの電力供給をON/OFFする電源スイッチ4、電源スイッチ4のON状態を表示する電源ON表示LED5、電源スイッチ4はOFFされているが照明用ランプのクールダウン処理が実行中であることを示すクールダウンON表示LED6などが配置されている。さらに、プロジェクタ1の後部には、AC100Vなどの商用電源に接続するためのプラグ付き電源コード7が伸縮自在に備えられ、後述する電源回路に接続されている。
【0013】
図2は本発明の実施形態に係るプロジェクタの主な構成を示すブロック図である。このプロジェクタ1は、照明用ランプ11、ランプ11の照明光を、赤(R)、緑(G)、青(B)の光に分離する色光分離光学系12、分離された各色光がそれぞれ照射され所定の画像情報に従って画像を表示する光変調素子としての液晶パネル13R,13G,13B、これらの各液晶パネルで生成された画像を合成するクロスダイックプリズム14、合成された画像を投射する投射レンズ3を備える。プロジェクタ1は、また、ランプ11を駆動するランプ駆動回路11A、液晶パネル13R,13G,13Bに画像情報を供給する画像処理回路13A、ランプ11および/または液晶パネル13R,13G,13Bを冷却するためのファン15、ファン15を駆動するためのファン駆動回路15A、音声を出力するスピーカ16、スピーカ16に音声情報を供給する音声処理回路16A、プロジェクタ1へ制御情報や表示データなどを入力するための入力装置を含むユーザーインターフェース17、各種の演算、判断、制御などを行う中央処理装置(CPU)18、演算や判断などを行うために必要なデータを一時的に記憶する揮発性メモリ19、CPU18を動作させるための各種プログラムや各種データを読み出し可能に記憶して保持する不揮発性メモリ20、後述するランプクールダウン処理の処理時間を測定するタイマ21、および商用電源を取り込みそれを使用可能な状態に変圧などしてプロジェクタ1内の各回路や装置に必要な電力を供給する電源回路22を備える。なお、ランプ駆動回路11A、画像処理回路13A、ファン駆動回路15A、音声処理回路16A、ユーザーインターフェース17、メモリ19,20、タイマ21、並びに電源回路22は、CPU18により制御される。
【0014】
上記のプロジェクタ1は、電源スイッチ4がONされると、ランプ駆動回路11Aによりランプ11が点灯される。そして、ランプ11からの照明光を色光分離光学系12で赤(R)、緑(G)、青(B)の色光に分離させ、分離した各色光を画像のRGB信号のそれぞれに対応して設けられた液晶パネル13R,13G,13Bに照射して画像を表示させた後、それぞれの画像をクロスダイクロイックプリズム14で合成して、その合成画像を投射レンズ3からスクリーン25などに投射するようにしたものである。また、その画像表示に合わせて、音声処理回路16Aからの音声情報に従ってスピーカ16から音声が出力される。
なお、電源スイッチ4がONされている間、ファン駆動回路15Aはプロジェクタ内部の温度に対応してCPU18などにより自動的に制御され、これによりプロジェクタの内部は所定値以下の温度に維持される。
また、電源スイッチ4がOFFされると、予め定めた所定時間またはプロジェクタ内部が予め定めた所定温度になるまで、ファン15がファン駆動回路15Aにより駆動される、いわゆるランプクールダウン処理が実行される。
【0015】
(ii)プロジェクタの光学系の構成および作用
図3は上記プロジェクタ1の光学系を示す構成図であり、この図3を参照しながら、その光学系の構成および作用を以下に説明する。
【0016】
この光学系は、照明光学系30、色光分離光学系12、リレー光学系25、液晶パネル13R,13G,13B、色光合成のためのクロスダイクロイックプリズム14、および投射レンズ3などから構成されている。
【0017】
照明光学系30は、ランプ11、リフレクタ31、インテグレータレンズを構成する第1および第2レンズアレイ32,34、光の進行方向を調整する反射ミラー33、および重畳レンズ35とを備えている。なお、照明光の進行方向の調整が不要な構成の場合には反射ミラー33は不要である。
【0018】
第1レンズアレイ32は、略矩形状の輪郭を有する小レンズ321がM行N列のマトリクス状に配列された構成を有している。各小レンズ321は、ランプ11から入射された平行な光束を複数の(すなわちM×N個の)部分光束に分割し、各部分光束を第2レンズアレイ34の近傍で結像させる。各小レンズ321の輪郭の形状は、液晶パネル13R,13G,13Bの画像形成領域の形状とほぼ相似形をなすように設定されている。例えば、液晶パネルの画像形成領域のアスペクト比(横と縦の寸法の比率)が4:3であるならば、各小レンズのアスぺクト比も4:3に設定される。
また、第2レンズアレイ34も、第1レンズアレイ32の小レンズ321に対応して、小レンズ341がM行N列のマトリクス状に配列された構成を有している。
【0019】
色光分離光学系12は、2枚のダイクロイックミラー41,42と反射ミラー43とを備え、照明光学系30の重畳レンズ35から出射される光を、赤、緑、青の3つの色光に分離する機能を有している。
リレー光学系25は、ダイクロイックミラー42からの透過光に対応する光路で、入射側レンズ54、反射ミラー71,72、およびリレーレンズ73を備えている。
【0020】
液晶パネル13R,13G,13Bは、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として用いたもので、クロスダイクロイックプリズム14の3側面と対向するように、クロスダイクロイックプリズム14に固定部材を介して接着固定されている。また、各液晶パネル13R,13G,13Bの光入出射面側には、入射側偏光板60R,60G,60Bが、そして光出射面側には出射側偏光板61R,61G,61Bがそれぞれ配置されている。
【0021】
クロスダイクロイックプリズム14は、赤、緑,青の3色の色光を合成してカラー画像を形成するもので、赤光を反射する誘電体多層膜と、青光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に形成され、これらの誘電体多層膜によって上記3つの色光が合成される。そして、クロスダイクロイックプリズム14の出射面側に、投射レンズ3が配置されている。
【0022】
続いて、上記光学系の作用を説明する。ランプ11から射出された光はリフレクタ31で反射されて、第1および第2レンズアレイ32,34で構成されるインテグレータレンズに入る。インテグレータレンズは、第1レンズアレイ32の各レンズセルで形成される像を、第2レンズアレイ34および重畳レンズ35により各液晶パネル13R,13G,13Bの画像表示面に結像させることで、光の利用率を向上させかつ上記画像表示面の照明むらを改善する作用を果たす。重畳レンズ35を出た光は、続いて色光分離光学系12に入る。
【0023】
色光分離光学系12の第1ダイクロイックミラー41では、照明光学系30から出射された光束の赤色光成分を反射するとともに、青色光成分と緑色光成分とを透過させる。第1ダイクロイックミラー41によって反射した赤色光は、反射ミラー43を介して、フィールドレンズ51に入り、さらに赤色光用の液晶パネル13Rに達する。このフィールドレンズ51は、各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。他の液晶パネル13G,13Bの前に設けられたフィールドレンズ52,53も同様に作用する。
【0024】
第1ダイクロイックミラー41を透過した青色光と緑色光のうちで、緑色光は第2ダイクロイックミラー42によって反射され、フィールドレンズ52を通って緑色光用の液晶パネル13Gに達する。一方、青色光は第2ダイクロイックミラー42を透過してリレー光学系25を通り、さらにフィールドレンズ53を通って青色光用の液晶パネル13Bに達する。
【0025】
色光分離光学系12で分離された赤、緑、青の各色光は、液晶パネル13R,13G,13Bに入射するにあたり、入射側偏光板60R,60G,60Bで特定の偏光光のみとされる。この後、各偏光光は、各液晶パネル13R,13G,13Bにおいて画像処理回路13Aより与えられた画像情報に従って変調され、出射側備光板61R,61G,61Bに出射される。この出射側偏光板61R,61G,61Bにおいては、変調光のうちの特定の偏光光のみが透過し、クロスダイクロイックプリズム14に入射する。そして、各色光はクロスダイクロイックプリズム14で合成されて合成光となり、投射レンズ3からスクリーン25にカラー画像として投射される。
【0026】
なお、照明光学系30の所定位置、例えば、第2レンズアレイ34と重畳レンズ35との間に、ランプ11からのP偏光およびS偏光の双方を含む照明光を、その一方の偏光光に揃える偏光ビームスプリッタを配置すると、液晶パネル13R,13G,13Bにおいて、ランプ11から入射した光を無駄にすることなく、そのほぼ全てを利用することが可能となる。
【0027】
(iii)ランプのクールダウン処理
次に、本発明の実施形態に係るクールダウン処理正否カウントの処理手順を、図4および図5に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0028】
(クールダウン処理正否カウント方法その1)
図4は本発明の実施形態に係るクールダウン処理正否カウントの処理手順を示すフローチャートである。
電源スイッチ4がONされると、不揮発性メモリ20から前回までのランプ点灯回数値とクールダウン処理正常終了回数値が揮発性メモリ19に読み出され(ステップS1)、さらにランプ11の点灯が行われる(ステップS2)。その際、ランプ11が点灯したか否かが判断され(ステップS3)、それが点灯していない場合にはエラー処理に進む。このエラー処理については、本発明の範囲外なのでその説明は省略する。なお、ランプ11点灯の有無は、例えば液晶パネル13Rなどに照射される光の有無を光センサなどで検知することで可能である。 ステップS3でランプ11の点灯が確認されると、揮発性メモリ19のランプ点灯回数値に1を加算する(ステップS4)。そして、以後は通常のプロジェクタ使用が行われ(ステップS5)、その間、電源スイッチ4がOFFされた否かが繰り返し判断される(ステップS6)。この電源スイッチ4のOFF判断も、例えば液晶パネル13Rなどに照射される光の有無を光センサなどで検知することで可能である。
電源スイッチ4のOFFが確認されると、先に行ったランプ点灯回数値の加算結果を不揮発性メモリ20に書き込む(ステップS7)。
続いて、ランプ11のクールダウン処理が行われる(ステップS8)。そして、このクールダウン処理の開始から終了までの時間がタイマ21で測定され、その計測値が予め定めたクールダウン処理時間を満たしたか否かすなわち正常終了されたか否かが判断される(ステップS9)。上記計測値が予め定めたクールダウン処理時間を満たした場合には、クールダウン処理の正常終了が行われたと判断し、揮発性メモリ19の正常終了回数値に1を加算し(ステップS10)、その加算結果を不揮発性メモリ20に書き込む(ステップS11)。なお、上記計測値が予め定めたクールダウン処理時間を満たなかった場合には、何もせずにそのまま終了となる。
【0029】
この結果、不揮発性メモリ20には、それまでにランプ11の点灯が行われた全部の回数値と、クールダウン処理の正常終了が行われた回数値とが記憶されていることになる。従って、後にプロジェクタの動作不良などが発生した場合には、この不揮発性メモリ20を参照することで、ランプ11の全点灯回数値とクールダウン処理の正常終了回数値とから、クールダウン処理が正常終了しなかったすなわち異常終了した回数を知ることができる。
【0030】
(クールダウン処理正否カウント方法その2)
図5は本発明の他の実施形態に係るクールダウン処理正否カウントの処理手順を示すフローチャートである。
電源スイッチ4がONされると、タイマ21へのアクセスが実行され(ステップS21)、タイマ21の計測値が予め定めたクールダウン処理時間の途中で停止しているかどうかを判断する(ステップS22)。タイマ21がクールダウン処理時間を計測完了する前に停止していた場合には、前回のプロジェクタ終了時に異常終了があったと判断し、不揮発性メモリ20から前回までの異常終了回数値を揮発性メモリ19に読み出してその値に1を加算し、その加算結果を不揮発性メモリ20に書き込む(ステップS23)。一方、ステップS22で、異常終了の判断がなされなかった場合には、そのまま次に進む。
続いて、ランプ11の点灯が行われる(ステップS24)。その際、ランプ11が点灯したか否かが判断され(ステップS25)、それが点灯していない場合にはエラー処理に進む。このエラー処理については、本発明の範囲外なのでその説明は省略する。
ステップS25でランプ11の点灯が確認されると、前回までのランプ点灯回数値を不揮発性メモリ20から揮発メモリ19に読み出して、その点灯回数値に1を加算する(ステップS26)。このステップS26および対応する後のステップ29の処理は、本発明の実施には必ずしも必要なものではないが、ランプの点灯回数を知っておくことはランプ交換のための有益な情報となるので行っている。
そして、以後は通常のプロジェクタ使用が行われ(ステップS27)、その間、電源スイッチ4がOFFされた否かが繰り返し判断される(ステップS28)。
電源スイッチ4のOFFが確認されると、先に行ったランプ点灯回数値加算の結果を不揮発性メモリ20に書き込む(ステップS29)。
続いて、ランプ11のクールダウン処理が始まると共に、タイマ21によりその処理時間の測定が開始される(ステップS30)。そして、このクールダウン処理の途中で、電源コード7がコンセントから抜かれるようなプロジェクタ1への電源入力が遮断された場合には(ステップS31)、タイマ21にそれまでの測定データを一時的に保存させておく(ステップS32)。これには、例えば、パソコンで作成したデータなどを記憶させることなくパソコンの電源を遮断した場合に、次回の電源投入時には電源遮断前のバックアップデータが保存されている、というような手段を利用して行うことができる。一方、クールダウン処理の途中でプロジェクタ1への電源入力が遮断されなければ、予め定めた所定時間経過後、クールダウン処理を終了し、かつタイマ21での測定を終了する(ステップS33)。
【0031】
この結果、ランプ11の電源を入れると、不揮発性メモリ20には、それまで行われたクールダウン処理の異常終了回数値が記憶されていることになるため、後にプロジェクタの動作不良などが発生した場合には、この不揮発性メモリ20を参照することで、クールダウン処理の異常終了回数を直接得ることができる。
【0032】
なお、上記方法その1およびその2では、クールダウン処理の完了または終了状態の監視にタイマ21を用いたが、タイマ21および所定時間に代えて、プロジェクタ内部(特にランプ11の周辺)の温度を測定する温度計を用い、さらに予め定めた所望のプロジェクタ内部温度を設定して、温度計とその所望温度とにより、クールダウン処理の完了または終了状態を監視してもよい。
また、上記方法その1およびその2にあっては、その処理を必ずしも図4または図5のフローチャートに示した手順と同じ手順で行う必要はなく、ランプ点灯回数およびクールダウンの正常終了回数または、クールダウンの異常終了回数が、最終的に不揮発性メモリ20から読み出せるような状態となる、いかなる手順としてもよい。
【0033】
また、上記方法その2おいて、クールダウン処理の異常終了を判断するために、タイマ21に異常終了を示す情報を残しておいて次回にそれにアクセスするようにしたが、クールダウン処理の異常終了の判断には他の方法を採用してもよい。例えば、クールダウン処理が正常終了した場合のみそれを表示するフラグを立てることにしておき、次回の電源投入時にそのフラグの有無をチェックすることで、前回のクールダウン終了が異常終了か否かを判別するようにしてもよい。
【0034】
ところで、上記実施形態では、液晶パネルがRGB信号にそれぞれ対応して3個枚設けられた3板式プロジェクタを例に説明したが、本発明のプロジェクタは、他の個数の液晶パネルを採用することも可能であり、例えば、液晶パネルを1枚使用したいわゆる単板式プロジェクタとすることもできる。
また、液晶パネルは、光を透過して変調する透過型のものであったが、入射した光を反射しつつ変調して出射する反射型のものであってもよい。
さらに、本発明は、画像をスクリーンの前面から投射するフロント型プロジェクタおよび画像をスクリーンの背面から投射するリア型プロジェクタのいずれにも適用可能である。
【0035】
【発明の効果】
本発明のプロジェクタは、照明用ランプのONからOFFへの切り換え時におけるクールダウン処理の終了状態を監視してその正常終了または異常終了の回数を記憶するようにしているので、後の修理などの際にそのデータを参照して不具合の発見に役立てることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るプロジェクタの外観を示す斜視図。
【図2】本発明の実施形態に係るプロジェクタの主な構成を示すブロック図。
【図3】本発明の実施形態に係るプロジェクタの光学系を示す構成図。
【図4】本発明の実施形態に係るクールダウン処理正否カウントの処理手順を示すフローチャート。
【図5】本発明の他の実施形態に係るクールダウン処理正否カウントの処理手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 プロジェクタ
3 投射レンズ
4 電源スイッチ
5 電源ON表示LED
6 クールダウンON表示LED
7 電源コード
11 ランプ
11A ランプ駆動回路
12 色光分離光学系
13A 画像処理回路
13B,13G,13R 液晶パネル
14 クロスダイクロイックプリズム
15 ファン
15A ファン駆動回路
17 ユーザーインターフェース
18 中央処理装置(CPU)
19 揮発性メモリ
20 不揮発性メモリ
21 タイマ
22 電源回路

Claims (8)

  1. ランプ、該ランプからの光で照明される画像表示装置、該画像表示装置で生成された画像を投射する投射レンズ、および前記ランプを冷却するファンを有し、前記ランプがOFFされた後に前記ファンを利用して該ランプを冷却するプロジェクタのクールダウン処理において、
    前記ランプの点灯回数をカウントする工程と、
    前記クールダウン処理の正常終了を監視する工程と、
    前記正常終了が確認された場合にそれを正常終了としてカウントする工程と、前記工程でカウントされたランプの点灯回数およびクールダウン処理の正常終了回数とを読み出し可能に記憶する工程とを、
    備えたことを特徴とするクールダウン処理正否カウント方法。
  2. ランプ、該ランプからの光で照明される画像表示装置、該画像表示装置で生成された画像を投射する投射レンズ、および前記ランプを冷却するファンを有し、前記ランプがOFFされた後に前記ファンを利用して該ランプを冷却するプロジェクタのクールダウン処理において、
    前記クールダウン処理の終了状態を監視しその終了が異常終了となった場合には異常終了の発生を示す情報を保持しておく工程と、
    次回の電力投入時に前記情報の有無を確認し該情報がある場合には前回のクールダウン処理を異常終了としてカウントする工程と、
    前記工程でカウントされた結果を読み出し可能に記憶する工程とを、
    備えたことを特徴とするクールダウン処理正否カウント方法。
  3. ランプ、該ランプからの光で照明される画像表示装置、該画像表示装置で生成された画像を投射する投射レンズ、および前記ランプを冷却するファンを有し、前記ランプがOFFされた後に前記ファンを利用して該ランプを冷却するクールダウン機能を備えたプロジェクタであって、
    前記ランプの点灯回数をカウントする点灯回数カウント手段と、
    前記クールダウンの正常終了を監視するモニタ手段と、
    前記モニタ手段で正常終了が確認された場合にそれを正常終了としてカウントする正常終了回数カウント手段と、
    前記点灯回数カウント手段および前記正常終了回数カウント手段でカウントされた結果を記憶するメモリとを、
    備えたことを特徴とするプロジェクタ。
  4. 前記モニタ手段は、前記ファンの動作時間を測定し、その測定された時間と予め定めた所定時間との比較に基づき前記クールダウンの正常終了を確認するものであることを特徴とする請求項3記載のプロジェクタ。
  5. 前記モニタ手段は、前記プロジェクタの内部温度を測定し、その測定された温度と予め定めた所定温度との比較に基づき前記クールダウンの正常終了を確認するものであることを特徴とする請求項3記載のプロジェクタ。
  6. ランプ、該ランプからの光で照明される画像表示装置、該画像表示装置で生成された画像を投射する投射レンズ、および前記ランプを冷却するファンを有し、前記ランプがOFFされた後に前記ファンを利用して該ランプを冷却するクールダウン機能を備えたプロジェクタであって、
    前記クールダウン処理の終了状態を監視しその終了が異常終了となった場合にはその異常終了の発生を示す情報を保持しておくモニタ手段と、
    次回の電力投入時に前記モニタ手段にアクセスしそこに異常終了の発生を示す情報がある場合には前回のクールダウン処理を異常終了としてカウントする異常終了回数カウント手段と、
    前記異常終了回数カウント手段でカウントされた結果を記憶するメモリとを、備えたことを特徴とするプロジェクタ。
  7. 前記モニタ手段は、前記ファンの動作時間を測定するタイマであって、前記異常終了時にはその時の測定時間を保持することを特徴とする請求項6記載のプロジェクタ。
  8. 前記モニタ手段は、前記プロジェクタの内部温度を測定する温度計であって、前記異常終了時にはその時の測定温度を保持することを特徴とする請求項6記載のプロジェクタ。
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