JP3767579B2 - プロジェクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プロジェクタにおける投写画像のひずみ補正に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光源ランプから射出された光束を三色の色光に分離するダイクロイックミラーと、色光毎に画像情報に応じて変調する3枚の液晶パネルと、各液晶パネルで変調された光束を合成するクロスダイクロイックプリズムと、この合成された光束をスクリーン上に表示する投写光学系とを備える三板式のプロジェクタが知られている。
【0003】
このようなプロジェクタでは、投写画像を観察する観察者とスクリーンとの間にプロジェクタが存在しているときには、観察者が投写画像を観察する際にプロジェクタが邪魔になる。このため、投写光学系から投写される光束の光軸とスクリーンの法線方向とが所定の角度をなすようにあおり投写を行うことが一般的である。
【0004】
しかし、あおり投写となるようにプロジェクタを配置した場合にスクリーン上に配置される画像には、液晶パネルにより形成された光学像よりも垂直上方向にに拡大され、かつ、光学像の上端縁側で水平方向に拡大された台形形状となる台形歪み(キーストーン歪み)が発生する。通常、プロジェクタは、この台形歪みを補正する制御部を備えており、制御部により台形歪みの補正量を算出し、液晶パネルにて形成する光学像を電気的に処理して台形歪みを補正している。そして、制御部は、このような台形歪みの補正をタイマを用いて、所定期間毎に定期的に実施している。
【0005】
【特許文献1】
米国特許第6,481,855明細書
【特許文献2】
米国特許第6,520,647明細書
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように制御部が台形歪みの補正をタイマにより定期的に実施した場合には、このタイマ間隔により台形歪みが補正されるまでにタイムラグが発生する。このため、プロジェクタの設置状態を変更している間でも制御部は、台形歪みの補正を実施してしまう、という問題がある。
【0007】
本発明の目的は、このような点に鑑みて、プロジェクタの設置状態の決定後に、タイムラグが発生することなく、表示画像の台形歪み補正を迅速に行うことことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明のプロジェクタは、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成して拡大投写する光学系と、光学系の傾斜状態を調整するための傾斜状態調整機構を備える。本発明は、かかるプロジェクタにおいて、傾斜状態調整機構に対する操作終了を判定し、操作終了と判定された際の光学系の傾斜状態を検出し、その傾斜状態に基づいて、光学像の歪み補正を行う。操作終了を補正のトリガとすることにより、プロジェクタの設置状態の決定後に、タイムラグなく、歪み補正を行うことができる。かかる歪み補正には、いわゆる台形歪み補正が含まれる。
【0009】
本発明においては、操作終了に応じて自動補正する機能に加えて、傾斜状態調整機構の操作状態に関わらずユーザの操作に応じて強制的に歪み補正を行わせる機能を備えても良い。こうすることで、何らかの支障によって、自動補正が適切に行われない場合、歪み補正を簡易に再実行させることができる。歪み補正を強制的に行わせるための操作部として、専用のスイッチを設けても良いし、例えば、電源スイッチ、フォーカスリングなどを兼用してもよい。
【0010】
歪みの補正は、種々の手順で行うことができえる。例えば、傾斜状態に基づいて、光学像の歪み補正量を算出し、この歪み補正量に基づいて補正を行うようにしてもよい。また、補正量への変換を伴わず、傾斜状態を直接のパラメータとして用いることにより、補正を行ってもよい。
【0011】
本発明においては、調整開始からの経過時間が所定の閾値以上の場合にのみ補正を行うようにしてもよい。経過時間は、例えば、傾斜状態調整機構による調整が開始されたと判定されたら、時間計測を開始する計時手段を備えることで計測することができる。ユーザが誤って傾斜状態調整機構を操作した場合の経過時間は短時間であることが 多いため、この構成によれば、かかる誤操作に伴って意図せず歪み補正が行われるのを回避することができる。判断基準となる閾値は任意に設定可能であり、例えば、傾斜状態調整機構を操作することでプロジェクタの傾斜状態を有意に変化させるための所要時間に基づいて設定することができる。
【0012】
本発明において、傾斜状態調整機構が所定の動力によって駆動可能な場合には、その動力の停止によって操作終了を判定してもよい。動力源としては、例えば、ステッピングモータその他のアクチュエータを適用することができる。一例として、調整終了判定手段が、プロジェクタを支持するための可変長の脚と、脚を動力によって伸縮させるための調整スイッチとを備える場合には、調整スイッチのオフによって操作終了を判定することができる。
【0013】
傾斜状態調整機構が、複数箇所に設けられ、プロジェクタを支持するための支持機構を個別に操作可能である場合、一部の支持機構に対する操作が終了したところで操作終了と判定してもよいし、全ての支持機構に対する操作が終了したところで操作終了と判定してもよい。後者の態様によれば、一部の操作が完了しないうちに誤って歪み補正が行われることを回避することができる。
【0014】
後者の例として、例えば、プロジェクタに光学系を収納する筐体、この筐体から伸縮可能に突出する複数の脚、各脚部の伸縮量を調整する複数の脚調整スイッチとを備え、全脚調整スイッチがオフとなることで調整終了と判定する構成が挙げられる。
【0015】
本発明において傾斜状態は、種々の方法で検出可能である。例えば、ジャイロセンサなど傾斜角度を検出するための角度センサや加速度を検出する加速度センサを用いても良い。後者の場合、例えば、プロジェクタに水平に取り付けられた基板面内に加速度センサを設け、傾斜角度に応じて変化する重力加速度の成分を検出することにより、傾斜角度を検出することができる。これらのセンサは、精度を確保するため、プロジェクタを傾斜させる際の支点と対向する辺に寄せて、即ち支点とセンサ間の距離よりも対向する辺とセンサ間の距離の方が小さいという条件下で設けることが好ましい。傾斜状態は、これらのセンサを用いる方法に限らず、傾斜機構の操作状態に基づいて算出してもよい。例えば、脚を用いた傾斜機構については、脚の長さに基づいて傾斜角度を算出することができる。
【0016】
本発明は、上述したプロジェクタの他、プロジェクタの制御方法、歪み補正方法など種々の態様で構成することができる。また、これらの方法を実現するためのコンピュータプログラム、かかるコンピュータプログラムを記録した記録媒体として構成してもよい。記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等、コンピュータが読取り可能な種々の媒体を利用できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
〔1.プロジェクタの主な構成〕
図1は実施例としてのプロジェクタ1000を上方前面側から見た斜視図である。以下では、図中に示す上下、左右、前後の各方向を用いて装置構成を説明する。プロジェクタ1000は、合成樹脂の射出成形によって成形された略直方体状の筐体、即ち外装ケースを備える。プロジェクタ1000の本体部分は、この外装ケース内に収納される。外装ケースは、アッパーケース100と、ロワーケース200を組み合わせて構成されている。例えば、アッパーケース100の左側面105とロワーケース200の左側面205は連続的に接続されて、外装ケースの左側面を構成する。その他の側面も同様である。
【0018】
アッパーケース100の上面103の前方には音声出力用のスピーカ孔120および操作パネル110が設けられている。操作パネル110の各機能ボタンを押圧すると、各機能に対応する信号が内部の制御基板に送信される。機能ボタンは、クールダウン時の冷却制御機能、投写画像の設定変更機能、出力音声量調節機能、入力画像情報の切替機能等の各種機能を設定可能である。
【0019】
左側面105に設けられた開口301にはインターフェースパネル500が取り付けられている。インターフェースパネル500には、周辺機器を接続するためのコネクタ511,521等が設けられている。これらのコネクタ511、521は、外装ケース内に設けられたメイン基板、インターフェース基板にそれぞれ接続されている。
【0020】
左側面105には、前方側に、プロジェクタ1000の傾斜状態を調整する脚部調整スイッチ220が設けられている。脚部調整スイッチ220は、内部の制御基板と接続されており、押圧/押圧中止に応じた操作信号が制御基板に送信される。脚部調整スイッチ220の操作に伴う動作については後述する。
【0021】
アッパーケース100およびロワーケース200の前面101,201の右方には、安全カバー311が取り付けられた排気口310が形成されている。前面101、201の左側、操作パネル110の近傍には、円形状の開口302が形成されている。外装ケース内には、開口302から先端部分が外部に突き出すように投写レンズ460が配置されている。投写レンズ460が外装ケースから突き出した部分には、フォーカスを手動で調整するためのレバー461が設けられている。
【0022】
図2はプロジェクタ1000の下方背面側からの斜視図である。アッパーケース100およびロワーケース200の背面102、202には、右方にインレットコネクタ304用に矩形状の開口303が形成されている。
【0023】
ロワーケース200の下面204において、右側中央には矩形状の開口330が形成され、ランプカバー331が取り付けられている。開口330内には、ランプカバー331を取り外した時に容易に交換可能な部位に、光源ランプが取り付けられている。
【0024】
下面204において、左背面側には、外部から冷却空気を吸入するための吸気口322が外装ケース内に形成され、吸気口カバー321が取り付けられている。吸気口カバー321には、吸気口322に対応する開口320が形成されている。開口320には、エアフィルタが設けられており、内部への塵埃の侵入が防止されている。
【0025】
下面204の後方中央位置には後脚221が設けられている。また、下面204における前方左右の隅には、前脚222がそれぞれ設けられている。プロジェクタ1000は、後脚221および2つの前脚222により3点で支持される。
【0026】
前脚222は、ステッピングモータに結合されている。図1で説明した脚部調整スイッチ220を押圧すると、ステッピングモータを駆動させ、前脚222を伸縮させる。ステッピングモータは、脚部調整スイッチ220スイッチを押圧している間、脚を伸長する方向に駆動し、脚長が最長となった後は、動作を反転して脚を短縮する方向に駆動する。また、脚長が最短となった後は、再び動作を反転して脚を伸長する方向に駆動する。本実施例では、脚部調整スイッチ220が脚の伸長、短縮双方の動作に使用される構成としたが、伸長用のスイッチ、短縮用のスイッチを個別に設けても良い。また、シーソー型のスイッチやレバーを用い、操作の仕方に応じて伸長、短縮を個別に指示可能としてもよい。
【0027】
脚部調整スイッチ220の押圧をやめると、ステッピングモータのスイッチがOFFとなり、前脚222の伸縮が停止される。前脚222の伸縮によりプロジェクタ1000の姿勢、即ち前後方向および左右方向の傾きを調整でき、投写画像の位置調整ができる。前脚222の伸長時には、スクリーンの法線方向と投写レンズ460から投写される光束の光軸とが所定の角度を有するあおり投写を実現することができる。かかる機能に基づき、前脚222と脚部調整スイッチ220は、傾斜状態調整機構と呼ぶことができる。
【0028】
下面204の前方中央部には、リモートコントローラを収納するための凹部340が形成されている。凹部340には、前後方向にスライド自在なカバー341が設けられている。
【0029】
図3はアッパーケース100を外した状態の斜視図である。外装ケース内には、背面に沿って左右方向に電源ユニット600が配置されている。
【0030】
電源ユニット600は、電源と、その下方に配置されたランプ駆動回路(バラスト)を備えている。電源は、インレットコネクタに接続された電源ケーブルによって外部から供給された電力を、ランプ駆動回路や制御基板などに供給する。ランプ駆動回路は、光源ランプに、電源から供給された電力を供給する。
【0031】
電源および前記ランプ駆動回路の前面、後面、上面は、アルミニウム等の金属製のシールド601によって覆われている。シールド601は、冷却空気を誘導するダクトとしての機能、電源およびランプ駆動回路で発生する電磁ノイズが、外部へ漏れないようにする機能を奏する。
【0032】
制御基板は、金属製のシールド520の下に配置されている。本実施例では、制御基板として、メイン基板、インターフェース基板が設けられている。メイン基板は、CPU、コネクタ511を有し、シールド520の下側に水平に配置されている。インターフェース基板は、コネクタ521を有し、メイン基板の下側に、左側面に沿って配置されている。
【0033】
メイン基板は、次に示す種々の制御を行う。例えば、コネクタ511,521を介して入力された画像情報に応じて、光学ユニットに備えられた液晶パネルを制御する。外部から入力された音声データに所定の伸長処理を施してスピーカから出力する。冷却ファンの回転数、数、駆動時間等などを制御する。スクリーンに表示される画像の台形歪み補正などを行う。
【0034】
メイン基板には、台形歪み補正に必要となるプロジェクタ1000の前後方向の傾斜状態、即ちあおり角を検知するためのジャイロセンサが、投写レンズの近くに取りつけられている。ジャイロセンサの具体的な図示は省略する。ジャイロセンサは、あおり角に加えて、左右方向の傾斜状態、即ちロール角も検知可能としてもよい。
【0035】
あおり角の検出は、ジャイロセンサに限らず、種々の回転角度センサ、例えば電磁気、抵抗変化、光等を用いるセンサなどを採用することができる。あおり角は、前脚222の伸長量に応じて算出してもよい。
【0036】
図4はシールド520および制御基板を取り除いた状態の斜視図である。図示する通り、電源ユニット600の前側には、平面視略L字状の光学ユニット400が配置されている。先に説明したメイン基板は、光学ユニット400の上ライトガイド481の上端部482に当接するよう配置される。
【0037】
〔2.光学ユニットの詳細な構成〕
図5は光学ユニット400の概略構成を示す説明図である。光学ユニット400は、光源装置411から射出された光束を、画像情報に応じて変調して形成された光学像を拡大して投写するユニットである。光学ユニット400は、インテグレータ照明光学系410、色分離光学系420、リレー光学系430、光学装置440、投写レンズ460を備える。
【0038】
インテグレータ照明光学系410は、赤、緑、青の色光毎に対応する3枚の液晶パネル441R,441G,441Bの画像形成領域をほぼ均一に照明するための光学系であり、光源装置411と、第1レンズアレイ412と、第2レンズアレイ413と、偏光変換素子414と、重畳レンズ415とを備える。以下では、液晶パネル441R,441G,441Bを、液晶パネル441と総称することもある。
【0039】
光源装置411は、放射光源としての光源ランプ416と、リフレクタ417とを備え、光源ランプ416から射出された放射状の光線をリフレクタ417で反射して平行光線として外部へと射出する。光源ランプ416には、高圧水銀ランプを採用している。メタルハライドランプやハロゲンランプ等も採用できる。リフレクタ417には、放物面鏡を採用している。平行化凹レンズおよび楕円面鏡を組み合わせたものを採用してもよい。
【0040】
第1レンズアレイ412は、光軸方向から見てほぼ矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。各小レンズは、光源ランプ416から射出される光束を、複数の部分光束に分割する。各小レンズの輪郭形状は、液晶パネル441の画像形成領域の形状とほぼ相似形である。たとえば、液晶パネル441の画像形成領域のアスペクト比(横と縦の寸法の比率)が4:3であるならば、各小レンズのアスペクト比も4:3となる。
【0041】
第2レンズアレイ413は、第1レンズアレイ412と略同様、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。この第2レンズアレイ413は、重畳レンズ415とともに、第1レンズアレイ412の各小レンズの像を液晶パネル441に結像させる。
【0042】
偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413と重畳レンズ415との間に配置される。偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413からの光を1種類の偏光光に変換する。偏光変換素子414によって変換された各部分光は、重畳レンズ415によって液晶パネル441上に重畳される。液晶パネルは1種類の偏光光しか利用できないが、偏光変換素子414の機能により、光源ランプから射出される多種類の偏光光を1種類に変換することができるため、光の利用効率を高めることができる。かかる偏光変換素子414は、たとえば特開平8−304739号公報に開示されている。
【0043】
色分離光学系420は、2枚のダイクロイックミラー421,422と、反射ミラー423とを備え、インテグレータ照明光学系410から射出された部分光束を赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離する。
【0044】
ダイクロイックミラー421は、インテグレータ照明光学系410から射出された光束のうち、赤色光と緑色光を透過し、青色光を反射する。反射した青色光は、反射ミラー423で反射し、フィールドレンズ418を通って、青色用の液晶パネル441Bに到達する。
【0045】
ダイクロイックミラー422は緑色光を選択的に反射する。従って、ダイクロイックミラー421を透過した光のうち、緑色光は、ダイクロイックミラー422によって反射し、フィールドレンズ418を通って、緑色用の液晶パネル441Gに到達する。赤色光は、ダイクロイックミラー422を透過してリレー光学系430を通り、さらにフィールドレンズ418を通って、赤色光用の液晶パネル441Rに到達する。
【0046】
フィールドレンズ418は、第2レンズアレイ413から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。他の液晶パネル441G、441Rの光入射側に設けられたフィールドレンズ418も同様である。
【0047】
リレー光学系430は、入射側レンズ431と、リレーレンズ433と、反射ミラー432、434によって、上述の通り、赤色光を液晶パネル441Rまで導く。リレー光学系430は、入射側レンズ431に入射した部分光束がフィールドレンズ418に伝える過程での光の発散等による光の利用効率の低下を防止する機能を奏する。赤色光にリレー光学系430が用いられているのは、赤色光の光路の長さが他の色光の光路の長さよりも長く光の発散が生じやすいためである。図示した構成に代えて、赤色光以外の色、例えば、青色光を、リレー光学系430に通す構成としてもよい。
【0048】
光学装置440は、入射された光束を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成するものであり、色分離光学系420で分離された各色光が入射される3つの入射側偏光板442と、各入射側偏光板442の後段に配置される光変調デバイスとしての液晶パネル441R,441G,441Bと、各液晶パネル441R,441G,441Bの後段に配置される射出側偏光板443と、色合成光学系としてのクロスダイクロイックプリズム444とを備える。
【0049】
液晶パネル441R,441G,441Bは、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として用いたものである。
【0050】
入射側偏光板442は、色分離光学系420で分離された各色光のうち、一定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収する。例えば、サファイアガラス等の基板に偏光膜が貼付されて構成したり、基板を用いずに、偏光膜をフィールドレンズ418に貼り付けて構成したりすることができる。
【0051】
射出側偏光板443も、入射側偏光板442と略同様、液晶パネル441から射出された光束のうち、所定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収する。射出側偏光板443は、偏光膜をクロスダイクロイックプリズム444に貼り付けて構成してもよい。
【0052】
これらの入射側偏光板442および射出側偏光板443は、互いの偏光軸の方向が直交するように設定されている。
【0053】
クロスダイクロイックプリズム444は、射出側偏光板443から射出され、各色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成する。クロスダイクロイックプリズム444には、3つの色光が合成ために、赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に設けられている。
【0054】
図6は光学装置440の斜視図である。以上説明した液晶パネル441、射出側偏光板443およびクロスダイクロイックプリズム444は、光学装置440と呼ばれる一つのユニットとして組み付けられている。
【0055】
光学装置440では、クロスダイクロイックプリズム444の上面に、合成樹脂製の固定板447が固定されている。固定板447の4つの腕部447Aには、光学装置440のねじ止め固定に使用される丸穴447Bが設けられている。
【0056】
クロスダイクロイックプリズム444の光束入射端面には、射出側偏光板443を保持する金属製の保持板446が取り付けられている。この保持板446には、光束入射側に透明樹脂製の4つのピン445が取り付けられており、ピン445によって液晶パネル441R,441G,441Bは保持される。保持板446と液晶パネル441との間には、冷却空気が流れるための所定間隔の空隙が設けられている。
【0057】
図7は光学ユニット400の分解斜視図である。光学ユニット400は、平面視略L字状の下ライトガイド471と、下ライトガイド471の上側開口を閉塞する蓋状の上ライトガイド481を有する。図5および図6で説明した各光学部品は、下ライトガイド471に設けられた溝に、上方からスライド式に嵌め込まれている。
【0058】
下ライトガイド471の一端には、光源装置411が収容される。他端には、ヘッド部473を介して、投写レンズ460がねじ止め固定されている。
【0059】
光学装置440は、上ライトガイド481のばね483を介して下ライトガイド471にねじ止め固定される。2つのばね483は、フィールドレンズ418および入射側偏光板442を下方へと付勢する。
【0060】
〔3.制御部の構造〕
図8は制御部700の構造を模式的に示すブロック図である。本実施例では、制御部700は、CPU、RAM、ROM等からなるマイクロコンピュータとしてメイン基板上に構成されている。制御部700の各手段は、ROM等に格納される制御プログラムをCPUが実行することで、ソフトウェア的に構築してもよいし、ハードウェア的に構成してもよい。
【0061】
図8では、台形歪み補正を行うための機能を主に示し、その他の制御用の機能ブロックは省略した。図中には、かかる制御を実現するため、制御部700と信号の授受を行うモジュールとして、ジャイロセンサ710、液晶パネル441、および脚部調整スイッチ220を併せて示した。
【0062】
液晶パネル制御手段701は、外部から入力される画像情報に応じて液晶パネル441を駆動制御する。本実施例では、この液晶パネル制御手段701は、CPUやメモリ等の回路素子が実装された画像信号処理回路で構成されている。
【0063】
調整開始判定手段702は、脚部調整スイッチ220の押圧を検出し、押圧された場合にはプロジェクタ1000の傾斜状態の調整が開始されたと判断する。そして、調整開始判定手段702は、調整が開始されたと判定した場合には、タイマ703に経過時間の計測開始指示を出力する。
【0064】
調整終了判定手段704は、左右に設けられた脚部調整スイッチ220のいずれか一方の押圧中止を検出し、押圧中止が検出された場合にはプロジェクタ1000の傾斜状態の調整が終了したと判断する。そして、調整終了判定手段704は、調整が終了したと判定した場合には、タイマ703に経過時間に計測終了指示を出力する。
【0065】
タイマ703は、プロジェクタ1000の傾斜状態の調整期間、即ち調整開始判定手段702による計測開始指示から調整終了判定手段704による計測終了指示までの経過時間を計測する。経過時間が所定の閾値t以上の場合、タイマ703は、傾斜状態検出手段705に傾斜状態の検出指示を出力する。閾値tは、任意に設定可能であり、例えば、脚部調整スイッチ220の操作開始から傾斜状態に有意な変化が現れるまでの所要時間を基準として設定することができる。
【0066】
傾斜状態検出手段705は、タイマ703からの検出指示に応じて、ジャイロセンサ710からのセンサ信号に基づいてあおり角を算出する。また、この傾斜状態検出手段705は、算出したあおり角を補正量算出手段706に出力する。
【0067】
補正量算出手段706は、あおり角に基づいて、台形歪みを補正するための補正値を算出する。表示補正手段707は、この補正値に基づいて、外部から入力される画像情報に対して台形歪み補正を施した補正画素信号を生成し、液晶パネル制御手段701に出力する。
【0068】
〔4.台形歪みの補正方法〕
図9は台形歪みの補正処理のフローチャートである。画像の投写中、制御部700によって、繰り返し実行される処理である。この処理が開始されると、調整開始判定手段702は、傾斜状態の調整開始を判定する(ステップS101)。ユーザが、前脚222を伸縮させるために、脚部調整スイッチ220を押圧した場合に、傾斜状態の調整が開始されたと判定される。
【0069】
調整が開始されると、調整開始判定手段702からタイマ703に計測開始指示が出力され、タイマ703は経過時間の計測を開始する(ステップS102)。
【0070】
次に、調整終了判定手段704が、傾斜状態の調整終了を判定する(ステップS103)。ユーザが、脚部調整スイッチ220の押圧を中止した時点で、傾斜状態の調整が終了されたと判定する。調整が終了すると、調整終了判定手段704からタイマ703に計測終了指示が出力され、タイマ703は経過時間の計測を終了する。
【0071】
タイマ703は、こうして計測された経過時間を所定の閾値tと比較する(ステップS104)。経過時間が閾値t以下である場合、制御部700は、脚部調整スイッチ220を押圧は誤操作によるものと判断し、処理を最初から再開する。経過時間が閾値tより大きい場合には、制御部700は傾斜状態の調整が完了したと判断し、傾斜状態検出手段705に傾斜状態検出指示を出力する。
【0072】
傾斜状態検出手段705は、傾斜状態検出指示に応じて、ジャイロセンサ710の検出結果を入力し、傾斜角度、即ちあおり角を算出する(ステップS105)。補正量算出手段706は、このあおり角に基づき台形歪み画像の補正値を算出する(ステップS106)。表示補正手段707は、この補正値に基づいて、台形歪み補正を実行する(ステップS107)。
【0073】
図10は補正値の算出方法の説明図である。図の上方には、あおり投写した場合に投写される歪み画像Aを実線で示し、あおり投写でない場合に投写される正画像Bを破線で示した。
【0074】
図の下方には、液晶パネル441に形成される画像を模式的に示した。歪み画像Aの歪みを補正し、正画像Bと同等な画像を投写するためには、歪み画像Aとは逆の形状に歪ませた画像Cを液晶パネル441に形成すればよい。このように歪んだ画像Cを有効画像Cと呼び、その周囲を無効画像Dと呼ぶものとする。
【0075】
補正量算出手段706は、あおり角に基づいて、投写された画像内の任意の画素FP2と、補正画像内で画素FP2に対応する画素FP1の位置関係を表す補正値を算出する。表示補正手段707は、この補正値に基づいて特定される有効画像Cの任意の画素FP1に対して、元の画像情報上の画素FP2の画素信号を与える。また、無効画像部分Dに対応する画素には、黒を表す画素信号を与える。このように補正された画素信号を液晶パネル制御手段701に出力することで、台形歪み補正が実現される。
【0076】
〔5.第1実施形態の効果〕
第1実施形態によれば、次のような効果がある。
(1) 歪み画像の補正は、プロジェクタ1000の傾斜状態の調整が終了したと判定された後に自動的に実施される。したがって、プロジェクタ1000の傾斜状態の決定後にタイムラグなく、歪み画像の補正を行うことができる。
【0077】
(2) 実施例では、調整開始からの経過時間が所定の閾値tより大きい場合に、歪み画像の補正を実施する。このことにより、ユーザが誤って脚部調整スイッチ220を押圧した場合に、誤って歪み画像の補正が行われるのを回避することができる。
【0078】
(3) 脚部調整スイッチ220の押圧に伴って前脚222を伸縮させる機構により、簡素な構造で容易にプロジェクタ1000の傾斜状態を調整することができる。
【0079】
(4) 脚部調整スイッチ220および前脚222は、左右個別に設けられているため、プロジェクタ1000の前後方向の傾斜のみならず、水平方向の傾斜も実施することができる。
【0080】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を説明する。第1実施形態では、左右の脚部調整スイッチ220の少なくとも一方の操作が終了した時点で、傾斜状態の調整が終了したと判断して、歪み画像の補正を行う場合を例示した。第2実施形態では、双方の脚部調整スイッチ220の操作が終了された場合に、歪み画像の補正を行う場合を例示する。第2実施例では、タイマ703は、各脚部調整スイッチ220の押圧開始からの経過時間を個別に計測するため、脚部調整スイッチ220と同数だけ設けられているものとする。
【0081】
図11は第2実施例としての台形歪みの補正処理のフローチャートである。この処理が開始されると、調整開始判定手段702は、いずれかの脚部調整スイッチ220がオンとなっているか否かを判定する(ステップS111)。いずれかの脚部調整スイッチ220がオンとなっている場合、その脚部調整スイッチ220に対応したタイマ703は、調整開始判定手段702からの指示に応じて、経過時間の計測を開始する(ステップS112)。
【0082】
調整終了判定手段704は、オフされた脚部調整スイッチ220が有る場合には(ステップS113)、そのスイッチに対応するタイマ703による経過時間の計測を終了させる。タイマ703は、経過時間と所定の閾値tを比較し(ステップS114)、経過時間が所定の閾値t以下の場合には、脚部調整スイッチ220が誤操作されたものと判定して、ステップS111からの処理を再開する。
【0083】
経過時間が所定の閾値tより大きい場合、タイマ703は、脚部調整スイッチ220の操作が終了したと判定する。調整終了判定手段704は、以上の処理を、S111でオンと判定された全ての脚部調整スイッチ220について、操作が完了するまで繰り返し実行する(ステップS115)。
【0084】
全ての脚部調整スイッチ220の操作が完了すると、制御部700は、第1実施形態と同様、傾斜角度の算出(ステップS116)、歪み画像の補正値算出(ステップS117)、および、歪み画像の補正(ステップS118)を実施する。
【0085】
上述した第2実施形態によれば、第1実施例の効果の他、次のような効果がある。つまり、脚部調整スイッチ220の操作が全て終了している場合にのみ、歪み画像の補正を実施するため、一方の脚部調整スイッチ220の操作が完了しないうちに誤って歪み補正が行われることを回避することができる。
【0086】
〔6.変形例〕
実施形態では経過時間が閾値tより大きい場合に、歪み画像の補正を実施する例を説明したが、経過時間に関わらず歪み補正を実施しても構わない。傾斜状態の調整終了に伴う自動補正に加えて、ユーザの操作によって強制的に補正を実行可能としてもよい。
【0087】
実施例では脚部調整スイッチ220と前脚222の数は2つであったが、一つまたは3つ以上など、種々の設定が可能である。また一つの脚部調整スイッチ220で複数の前脚222を連動して伸縮可能としてもよい。
【0088】
プロジェクタ1000の液晶パネルは3枚に限らず、1枚、2枚または4枚以上であってもよい。液晶パネルは、透過型、反射型のいずれでもよい。光変調装置としては、液晶パネルに限らず、マイクロミラーを用いたデバイスなど種々のデバイスを適用可能である。
【0089】
実施形態では、スクリーンの正面から投写するフロントタイプのプロジェクタを例示したが、本発明は、スクリーンの背面から投写するリアタイプのプロジェクタにも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例としてのプロジェクタ1000を上方前面側から見た斜視図である。
【図2】 プロジェクタ1000の下方背面側からの斜視図である。
【図3】 アッパーケース100を外した状態の斜視図である。
【図4】 シールド520および制御基板を取り除いた状態の斜視図である。
【図5】 光学ユニット400の概略構成を示す説明図である。
【図6】 光学装置440の斜視図である。
【図7】 光学ユニット400の分解斜視図である。
【図8】 制御部700の構造を模式的に示すブロック図である。
【図9】 台形歪みの補正処理のフローチャートである。
【図10】 補正値の算出方法の説明図である。
【図11】 第2実施例としての台形歪みの補正処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1000…プロジェクタ
100…アッパーケース
101,201…前面
102,202…背面
103…上面
105…左側面
110…操作パネル
120…スピーカ孔
200…ロワーケース
204…下面
205…左側面
220…脚部調整スイッチ
221…後脚
222…前脚
301、302、303…開口
304…インレットコネクタ
311…安全カバー
310…排気口
320…開口
321…吸気口カバー
322…吸気口
330…開口
331…ランプカバー
340…凹部
341…カバー
400…光学ユニット
460…投写レンズ
461…レバー
481…上ライトガイド
482…上端部
411…光源装置
410…インテグレータ照明光学系
420…色分離光学系
430…リレー光学系
440…光学装置
412…第1レンズアレイ
413…第2レンズアレイ
414…偏光変換素子
415…重畳レンズ
416…光源ランプ
417…リフレクタ
418…フィールドレンズ
421,422…ダイクロイックミラー
423…反射ミラー
431…入射側レンズ
432、434…反射ミラー
433…リレーレンズ
441、441B、441R、441G…液晶パネル
442…入射側偏光板
443…射出側偏光板
444…クロスダイクロイックプリズム
445…ピン
446…保持板
447…固定板
447A…腕部
447B…丸穴
471…下ライトガイド
473…ヘッド部
483…ばね
500…インターフェースパネル
511,521…コネクタ
520…シールド
600…電源ユニット
601…シールド
700…制御部
701…液晶パネル制御手段
702…調整開始判定手段
703…タイマ
704…調整終了判定手段
705…傾斜状態検出手段
706…補正量算出手段
707…表示補正手段
710…ジャイロセンサ

Claims (18)

  1. プロジェクタであって、
    光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成して拡大投写する光学系と、
    前記光学系の傾斜状態を調整するための傾斜状態調整機構と、
    前記傾斜状態調整機構に対する操作終了を判定する調整終了判定手段と、
    前記操作終了と判定された際の前記光学系の傾斜状態を検出する傾斜状態検出手段と、
    前記検出された傾斜状態に基づいて、前記光学像の歪み補正を行う表示補正手段と、
    前記傾斜状態調整機構による調整開始からの経過時間を計測する計時手段を備え、
    前記表示補正手段は、前記経過時間が所定の閾値以上の場合に前記補正を行うプロジェクタ。
  2. 請求項1記載のプロジェクタであって、
    前記傾斜状態に基づいて、前記光学像の歪み補正量を算出する補正量算出手段を備え、
    前記表示補正手段は、該歪み補正量に基づいて前記補正を行うプロジェクタ。
  3. 請求項1〜2いずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記傾斜状態調整機構は、所定の動力によって駆動可能であり、
    前記調整終了判定手段は、該動力の停止によって前記操作終了を判定するプロジェクタ。
  4. 請求項1〜3いずれか記載のプロジェクタであって、
    前記傾斜状態調整機構は、
    前記プロジェクタを支持するための可変長の脚と、
    該脚を前記動力によって伸縮させるための調整スイッチと、を備え、
    前記調整終了判定手段は、前記調整スイッチのオフによって前記操作終了を判定するプロジェクタ。
  5. 請求項1〜4いずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記傾斜状態調整機構は、複数箇所に設けられ、該プロジェクタを支持するための支持機構を個別に操作可能であり、
    前記調整終了判定手段は、前記複数の支持機構の全てに対する操作が終了した場合に、前記操作終了と判定するプロジェクタ。
  6. 請求項1〜5いずれか記載のプロジェクタであって、
    前記傾斜状態検出手段は、該プロジェクタを傾斜させる際の支点と対向する辺に寄せて設けられた角度センサまたは加速度センサであるプロジェクタ。
  7. 光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成して拡大投写する光学系と、前記光学系の傾斜状態を調整する傾斜状態調整機構とを備えたプロジェクタの制御方法であって、
    前記傾斜状態調整機構に対する操作終了を判定する調整終了判定ステップと、
    前記操作終了と判定された際の前記光学系の傾斜状態を検出する傾斜検出ステップと、
    該検出された傾斜状態に基づいて、前記光学像の歪み補正を行う表示補正ステップと、
    前記傾斜状態調整機構による調整開始からの経過時間を計測する計時ステップを備え、
    前記表示補正ステップは、前記経過時間が所定の閾値以上の場合に前記補正を行う制御方法。
  8. 請求項7記載の制御方法であって、
    前記傾斜状態に基づいて、前記光学像の歪み補正量を算出する補正量算出ステップを備え、
    前記表示補正ステップは、該歪み補正量に基づいて前記補正を行う制御方法。
  9. 請求項7〜8いずれかに記載の制御方法において、
    前記傾斜状態調整機構は、所定の動力によって駆動可能であり、
    前記調整終了判定ステップは、該動力の停止によって前記操作終了を判定する制御方法。
  10. 請求項7〜9いずれか記載の制御方法であって、
    前記傾斜状態調整機構は、
    前記プロジェクタを支持するための可変長の脚と、
    該脚を前記動力によって伸縮させるための調整スイッチと、を備え、
    前記調整終了判定ステップは、前記調整スイッチのオフによって前記操作終了を判定する制御方法。
  11. 請求項7〜10いずれかに記載の制御方法において、
    前記傾斜状態調整機構は、複数箇所に設けられ、該プロジェクタを支持するための支持機構を個別に操作可能であり、
    前記調整終了判定ステップは、前記複数の支持機構の全てに対する操作が終了した場合に、前記操作終了と判定する制御方法。
  12. 請求項7〜11いずれか記載の制御方法であって、
    前記傾斜状態検出ステップは、該プロジェクタを傾斜させる際の支点と対向する辺に寄せて設けられた角度センサまたは加速度センサの出力値に基づいて前記傾斜状態を検出する制御方法。
  13. 光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成して拡大投写する光学系と、前記光学系の傾斜状態を調整する傾斜状態調整機構とを備えたプロジェクタを制御するためのコンピュータプログラムであって、
    前記傾斜状態調整機構に対する操作終了を判定する調整終了判定機能と、
    前記操作終了と判定された際の前記光学系の傾斜状態を検出する傾斜検出機能と、
    該検出された傾斜状態に基づいて、前記光学像の歪み補正を行う表示補正機能と、
    前記傾斜状態調整機構による調整開始からの経過時間を計測する計時機能をコンピュータによって実現し、
    前記表示補正機能は、前記経過時間が所定の閾値以上の場合に前記補正を行うコンピュータプログラム。
  14. 請求項13記載のコンピュータプログラムであって、
    前記傾斜状態に基づいて、前記光学像の歪み補正量を算出する補正量算出機能を前記コンピュータによって実現し、
    前記表示補正機能は、該歪み補正量に基づいて前記補正を行うコンピュータプログラム。
  15. 請求項13〜14いずれかに記載のコンピュータプログラムにおいて、
    前記傾斜状態調整機構は、所定の動力によって駆動可能であり、
    前記調整終了判定機能は、該動力の停止によって前記操作終了を判定するコンピュータプログラム。
  16. 請求項13〜15いずれか記載のコンピュータプログラムであって、
    前記傾斜状態調整機構は、
    前記プロジェクタを支持するための可変長の脚と、
    該脚を前記動力によって伸縮させるための調整スイッチと、を備え、
    前記調整終了判定機能は、前記調整スイッチのオフによって前記操作終了を判定するコンピュータプログラム。
  17. 請求項13〜16いずれかに記載のコンピュータプログラムにおいて、
    前記傾斜状態調整機構は、複数箇所に設けられ、該プロジェクタを支持するための支持機構を個別に操作可能であり、
    前記調整終了判定機能は、前記複数の支持機構の全てに対する操作が終了した場合に、前記操作終了と判定するコンピュータプログラム。
  18. 請求項13〜17いずれか記載のコンピュータプログラムであって、
    前記傾斜状態検出機能は、該プロジェクタを傾斜させる際の支点と対向する辺に寄せて設けられた角度センサまたは加速度センサの出力値に基づいて前記傾斜状態を検出するコンピュータプログラム。
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